特開2020-20157(P2020-20157A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アルプスアルパイン株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2020020157-キーユニット 図000003
  • 特開2020020157-キーユニット 図000004
  • 特開2020020157-キーユニット 図000005
  • 特開2020020157-キーユニット 図000006
  • 特開2020020157-キーユニット 図000007
  • 特開2020020157-キーユニット 図000008
  • 特開2020020157-キーユニット 図000009
  • 特開2020020157-キーユニット 図000010
  • 特開2020020157-キーユニット 図000011
  • 特開2020020157-キーユニット 図000012
  • 特開2020020157-キーユニット 図000013
  • 特開2020020157-キーユニット 図000014
  • 特開2020020157-キーユニット 図000015
  • 特開2020020157-キーユニット 図000016
  • 特開2020020157-キーユニット 図000017
  • 特開2020020157-キーユニット 図000018
  • 特開2020020157-キーユニット 図000019
  • 特開2020020157-キーユニット 図000020
  • 特開2020020157-キーユニット 図000021
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-20157(P2020-20157A)
(43)【公開日】2020年2月6日
(54)【発明の名称】キーユニット
(51)【国際特許分類】
   E05B 19/00 20060101AFI20200110BHJP
【FI】
   E05B19/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-144378(P2018-144378)
(22)【出願日】2018年7月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプスアルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 亮
(57)【要約】
【課題】 リリースボタンの操作荷重を調整可能なキーユニットを提供する。
【解決手段】 一実施形態に係るキーユニットは、キープレートと、軸孔を有し、前記キープレートが固定されるロータと、前記ロータが格納位置と展開位置との間で回転可能なように前記ロータを支持するケースと、前記軸孔に挿入され、一部が前記ケースから露出し、前記ロータの前記格納位置から前記展開位置へ向かい回転を許容可能なリリースボタンと、前記リリースボタンと対向して配置されるホルダーと、前記軸孔に挿入され、前記リリースボタンに一端を固定され、前記ホルダーに他端を固定され、前記ロータが前記展開位置に向けて回転するように付勢するコイルばねと、前記ケースにねじ留され、前記ホルダーを前記コイルばねが固定されている側と反対側から支持し、前記軸孔が貫通している方向に沿う方向の前記ホルダーの位置を調整する調整ねじと、を備える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キープレートと、
軸孔を有し、前記キープレートが固定されるロータと、
前記ロータが格納位置と展開位置との間で回転可能なように前記ロータを支持するケースと、
前記軸孔に挿入され、一部が前記ケースから露出し、前記ロータの前記格納位置から前記展開位置へ向かう回転を許容可能なリリースボタンと、
前記リリースボタンと対向して配置されるホルダーと、
前記軸孔に挿入され、前記リリースボタンに一端を固定され、前記ホルダーに他端を固定され、前記ロータが前記展開位置に向けて回転するように付勢するコイルばねと、
前記ケースにねじ留され、前記ホルダーを前記コイルばねが固定されている側と反対側から支持し、前記軸孔が貫通している方向に沿う方向の前記ホルダーの位置を調整する調整ねじと、
を備えるキーユニット。
【請求項2】
前記調整ねじは、前記ホルダーに対向する面と反対側の面に溝部を有する
請求項1に記載のキーユニット。
【請求項3】
前記溝部は、前記調整ねじの全幅に亘って形成される
請求項2に記載のキーユニット。
【請求項4】
前記溝部は、直線状又は十字状に形成される
請求項2又は請求項3に記載のキーユニット。
【請求項5】
前記溝部に嵌合するねじ固定部を有し、前記調整ねじの前記ホルダーに対向する面と反対側の面を覆う蓋を更に備える
請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載のキーユニット。
【請求項6】
前記ケースは、前記溝部の基準位置を示すマークを有する
請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載のキーユニット。
【請求項7】
前記調整ねじは、前記ホルダーに対向する面に、前記ホルダーを位置決めする位置決め部を有する
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のキーユニット。
【請求項8】
前記ホルダーは、前記ケースに対して回転不能である
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のキーユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キープレートをケースに格納可能なジャックナイフタイプのキーユニットが利用されている。このキーユニットでは、リリースボタンを押圧することにより、ケースに格納されたキープレートを展開させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−172172号公報
【特許文献2】特開2017−137639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のキーユニットでは、リリースボタンの操作荷重を調整することができなかった。このため、設定された操作荷重がユーザにとって大き過ぎる場合、リリースボタンの操作性が低下するという問題があった。また、設定された操作荷重が小さ過ぎる場合、リリースボタンが勝手に押圧され、キープレートが意図せず展開するおそれがあった。さらに、リリースボタンを付勢するコイルばねが破損した場合、キーユニット全体を交換しなければならなかった。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、リリースボタンの操作荷重を調整可能なキーユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係るキーユニットは、キープレートと、軸孔を有し、前記キープレートが固定されるロータと、前記ロータが格納位置と展開位置との間で回転可能なように前記ロータを支持するケースと、前記軸孔に挿入され、一部が前記ケースから露出し、前記ロータの前記格納位置から前記展開位置へ向かう回転を許容可能なリリースボタンと、前記リリースボタンと対向して配置されるホルダーと、前記軸孔に挿入され、前記リリースボタンに一端を固定され、前記ホルダーに他端を固定され、前記ロータが前記展開位置に向けて回転するように力を付勢するコイルばねと、前記ケースにねじ留され、前記ホルダーを前記コイルばねが固定されている側と反対側から支持し、前記軸孔が貫通している方向に沿う方向の前記ホルダーの位置を調整する調整ねじと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の各実施形態によれば、リリースボタンの操作荷重を調整可能なキーユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】キーユニットの一例を示す外観斜視図。
図2図1に示すキーユニットの分解斜視図。
図3図1に示すキーユニットのロータの外観斜視図。
図4図3に示すロータをZ2方向から見た平面図。
図5図1に示すキーユニットの上ケースの外観斜視図。
図6図5に示す上ケースをZ2方向から見た平面図。
図7図1に示すキーユニットの下ケースの外観斜視図。
図8図7に示す下ケースをZ2方向から見た平面図。
図9図1に示すキーユニットのリリースボタンの外観斜視図。
図10図9に示すリリースボタンをZ2方向から見た平面図。
図11図1に示すキーユニットの一部を拡大したA−A線断面図。
図12図1に示すキーユニットのホルダーの外観斜視図。
図13図1に示すキーユニットのコイルばねの外観斜視図。
図14図1に示すキーユニットの調整ねじの外観斜視図。
図15図14に示す調整ねじをZ2方向から見た平面図。
図16図1に示すキーユニットの蓋の外観斜視図。
図17】キープレートが移動中のキーユニットを示す外観斜視図。
図18】キープレートが格納状態であるキーユニットを示す外観斜視図。
図19図1に示すキーユニットから蓋を外した状態をZ2方向から見た平面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重畳した説明を省略する。
【0010】
一実施形態に係るキーユニット100について、図1図19を参照して説明する。本実施形態に係るキーユニット100は、ジャックナイフタイプのキーユニット(いわゆるジャックナイフキー)である。キーユニット100は、例えば、車両のキーレスエントリシステムにおける携帯機として利用できるが、キーユニット100の用途はこれに限られない。キーユニット100は、ジャックナイフタイプの任意のキーユニットとして利用可能である。
【0011】
図1は、キーユニット100の一例を示す外観斜視図である。図2は、図1に示すキーユニット100の分解斜視図である。以下、図に示す方向(X1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2方向)を基準としてキーユニット100について説明する。Z1方向及びZ2方向を上方及び下方と称する場合がある。また、X1,X2方向をX方向、Y1,Y2方向をY方向、Z1,Z2方向をZ方向と総称する。なお、X,Y,Z方向は互いに直交する。
【0012】
キーユニット100は、図2に示すように、キープレート1と、ロータ2と、ケース3と、基板4と、化粧フレーム5と、リリースボタン6と、ホルダー7と、コイルばね8と、調整ねじ9と、蓋10と、防水ラバー11と、を備える。
【0013】
キープレート1は、金属により形成された板状の鍵である。キープレート1は、キーユニット100がキーレスエントリシステムにおける携帯機である場合、車両のドアやトランクを解錠及び施錠に利用される。キープレート1は、Z方向と垂直な方向に回転可能(XY平面内を回転可能)であり、ケース3に格納された格納状態と、ケース3から展開された展開状態と、の間を回転する。図1は、キープレート1の展開状態を示している。
【0014】
なお、キープレート1の大きさ及び形状は、図の例に限られない。
【0015】
ロータ2は、キープレート1の基部が固定される略直方体形状の部材であり、金属より形成される。ロータ2は、格納位置と展開位置との間で、Z方向と垂直な方向に回転可能である。格納位置は、キープレート1が格納状態となるロータ2の位置であり、展開位置は、キープレート1が展開状態となるロータ2の位置である。すなわち、ロータ2が、格納位置から展開位置まで回転することにより、キープレート1が格納状態から展開状態に遷移する。
【0016】
図3は、図1に示すキーユニット100のロータ2の外観斜視図である。図4は、図3に示すロータ2をZ2方向から見た平面図である。図3及び図4に示すように、ロータ2は、プレート固定部21と、軸孔22と、凹部23a,23b,24a,24bと、を有する。以下、ロータ2が展開位置に位置する場合を基準に、ロータ2の各部について説明する。
【0017】
プレート固定部21は、図3に示すように、キープレート1の基部が挿入される開口部である。プレート固定部21は、ロータ2のY2側の側面からY1方向に延びるように形成される。キープレート1の基部をプレート固定部21に挿入することにより、キープレート1がロータ2に固定される。
【0018】
軸孔22は、ロータ2の回転軸となるリリースボタン6が挿入される貫通孔である。軸孔22は、ロータ2の中央部に、ロータ2の回転方向と垂直なZ方向に延びるように形成される。なお、軸孔22が延びる方向は、ロータ2の回転方向と垂直には限られず、ロータ2が回転可能な範囲で回転方向と交差していればよい。
【0019】
凹部23a,23bは、リリースボタン6の後述する凸部62a,62bとそれぞれ嵌合する凹部である。凹部23aは、図4に示すように、軸孔22の内周面のX2側に、ロータ2のZ方向の全幅に亘って形成される。凹部23bは、軸孔22の内周面のX1側に、ロータ2のZ方向の全幅に亘って形成される。
【0020】
凹部24a,24bは、リリースボタン6の後述する凸部63a,63bとそれぞれ嵌合する凹部である。凹部24aは、軸孔22の内周面のY2側に形成される。凹部24bは、軸孔22の内周面のY1側に形成される。凹部24a,24bは、図3に示すように、ロータ2の下面(Z2側の面)からZ1方向に延びるように形成され、ロータ2の上面(Z1側の面)には形成されない。凹部24a,24bにより、凸部63a,63bの上方への移動が規制されるため、リリースボタン6がロータ2から上方に抜けることを防ぐことができる。
【0021】
ロータ2にリリースボタン6を挿入すると、ロータ2の凹部23a,23b,24a,24bと、リリースボタン6の凸部62a,62b,63a,63bと、がそれぞれ嵌合し、リリースボタン6がロータ2に対して回転不能となる。したがって、ロータ2とリリースボタン6とは一体に回転する。結果として、ロータ2に固定されたキープレート1は、リリースボタン6と一体に回転する。
【0022】
なお、ロータ2の各部の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。
【0023】
ケース3は、キーユニット100の他の構成を収納する部材であり、ABS樹脂などの樹脂により形成される。ケース3は、ロータ2が格納位置と展開位置との間で回転可能なようにロータ2を支持する。また、ケース3は、ロータ2が格納位置に位置する場合、キープレート1を格納する。ケース3は、図2に示すように、上ケース31と、下ケース32と、を備える。
【0024】
図5は、図1に示すキーユニット100の上ケース31の外観斜視図である。図6は、図5に示す上ケース31をZ2方向から見た平面図である。上ケース31は、ケース3の上面と、側面の一部と、を構成する部材であり、図5及び図6に示すように、天板部311と、側板部312と、開口部313,314と、凹部315a,315bと、を有する。
【0025】
天板部311は、ケース3の上面を構成する、Z方向と垂直な平板状部分である。天板部311の上面が、ケース3の上面に相当する。
【0026】
側板部312は、ケース3の側面の上部を構成する部分であり、天板部311の外周からX2方向に延びるように形成される。側板部312の外周面が、ケース3の側面の上部に相当する。
【0027】
開口部313は、後述する押圧部材41a〜41cの上面を露出させる貫通孔であり、Z方向に延びるように天板部311に形成させる。図1に示すように、押圧部材41a〜41cは、開口部313に嵌合し、その上面をキーユニット100の外側に露出させる。
【0028】
開口部314は、リリースボタン6の上面を露出させる貫通孔であり、Z方向に延びるように天板部311に形成される。リリースボタン6は、開口部314に嵌合し、その上面をキーユニット100の外側に露出させる。
【0029】
凹部315a,315bは、キープレート1が格納状態又は展開状態である場合に、すなわち、ロータ2が格納位置又は展開位置に位置する場合に、リリースボタン6の凸部62a,62bとそれぞれ嵌合可能な凹部である。凹部315aは、図6に示すように、開口部314の内周面のX2側に形成される。凹部315bは、開口部314の内周面のX1側に形成される。凹部315a,315bは、開口部314の下端(天板部311の下面)からZ1方向に延びるように形成され、開口部314の上部には形成されない。このような構成により、凸部62a,62bの上方への移動が凹部315a,315bによって規制されるため、リリースボタン6が上ケース31から上方に抜けることを防ぐことができる。
【0030】
また、凹部315a,315bは、リリースボタン6の非押圧時に凸部62a,62bと嵌合し、リリースボタン6の押圧時に凸部62a,62bと嵌合しないように形成される。具体的には、凹部315a,315bは、そのZ方向の寸法が、リリースボタン6の押し込み量の最大値より小さくなるように形成される。上ケース31の凹部315a,315bと、リリースボタン6の凸部62a,62bと、が嵌合している場合、リリースボタン6を、凹部315a,315bのZ方向の寸法以上押圧すると、上ケース31の凹部315a,315bから、リリースボタン6の凸部62a,62bが外れる。
【0031】
以上まとめると、ロータ2が格納位置又は展開位置に位置する場合、リリースボタン6の非押圧時には、上ケース31の凹部315a,315bと、リリースボタン6の凸部62a,62bと、がそれぞれ嵌合し、リリースボタン6が上ケース31に対して回転不能となる。したがって、リリースボタン6と一体に回転するキープレート1は、上ケース31に対して回転不能となり、格納状態又は展開状態で固定される。
【0032】
一方、リリースボタン6の押圧時には、上ケース31の凹部315a,315bと、リリースボタン6の凸部62a,62bと、の嵌合が外れるため、リリースボタン6が上ケース31に対して回転可能となる。したがって、リリースボタン6と一体に回転するキープレート1は、上ケース31に対して回転可能となる。
【0033】
なお、上ケース31の各部の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。
【0034】
図7は、図1に示すキーユニット100の下ケース32の外観斜視図である。図8は、図7に示す下ケース32をZ2方向から見た平面図である。下ケース32は、ケース3の下面と、側面の一部と、を構成する部材である。上ケース31及び下ケース32を組み合わせることにより、ケース3が形成される。図7及び図8に示すように、下ケース32は、底板部321と、側板部322と、台座部323と、電池格納部324と、ロータ格納部325と、キープレート格納部326と、ホルダー支持部327と、ばね留部328と、雌ねじ部329と、マーク330と、を有する。
【0035】
底板部321は、ケース3の下面を構成する、Z方向と垂直な平板状部分である。底板部321の下面が、ケース3の下面に相当する。
【0036】
側板部322は、ケース3の側面の中央部を構成する部分であり、その外側にロータ格納部325及びキープレート格納部326が形成されるように、底板部321からX1方向に延びるように形成される。側板部322の外周面が、ケース3の側面の中央部に相当する。
【0037】
台座部323は、基板4が固定される部分であり、図7に示すように、下ケース32の上部に形成される。基板4は、ねじ留などの方法で、台座部323に固定される。
【0038】
電池格納部324は、基板4に実装された回路を駆動するための電池を格納する空間であり、下ケース32の下部(台座部323の下側)に形成される。電池格納部324には、基板4に接続された電極(図示省略)が設けられ、当該電極を介して電池から基板4に電力が供給される。
【0039】
ロータ格納部325は、ロータ2を格納する空間であり、下ケース32のY2側の端部のX1側に形成される。ロータ2は、ロータ格納部325に格納された状態で、Z方向と垂直な方向に回転する。
【0040】
キープレート格納部326は、キープレート1を格納する空間であり、ロータ格納部325から下ケース32のX1側の辺に沿って形成される。キープレート1の格納状態とは、キープレート1がキープレート格納部326に格納された状態をいう。
【0041】
ホルダー支持部327は、ホルダー7を支持する貫通孔であり、底板部321におけるロータ格納部325に対応する部分に、Z方向に延びるように形成される。ホルダー支持部327は、ホルダー7と同一の平面視形状(Z方向から見た形状)を有する。具体的には、ホルダー支持部327は、円形からY1側及びY2側の一部を直線的に切り欠いた平面視形状を有する。このように、ホルダー7及びホルダー支持部327は、非円形かつ同一の平面視形状を有するため、ホルダー7をホルダー支持部327に挿入すると、ホルダー7はホルダー支持部327の内側で回転不能となる。すなわち、ホルダー7が下ケース32に対して回転不能となる。一方、ホルダー7は、ホルダー支持部327の内側でZ方向には移動可能であり、後述する通り、Z方向の位置を調整ねじ9により調整される。なお、ホルダー支持部327の平面視形状は、ホルダー7と同一の任意の非円形とすることができる。
【0042】
ばね留部328は、コイルばね8の下端(Z2側端部)が挿入される凹部であり、ホルダー支持部327の上側開口部からX1方向に延びるように形成される。後述する通り、コイルばね8の下端はホルダー7に固定されるため、ホルダー7にはコイルばね8のねじれにより生じた負荷が加わる。コイルばね8の下端をばね留部328に挿入することにより、コイルばね8のねじれにより生じる負荷を、下ケース32に分散させることができる。なお、下ケース32は、ばね留部328を有しない構成も可能である。
【0043】
雌ねじ部329は、調整ねじ9と噛み合う部分であり、ホルダー支持部327の内周面におけるY1側及びY2側の平坦部分に形成される。雌ねじ部329は、軸方向(調整ねじ9の進行方向)がZ方向となるように、ホルダー支持部327の下端からZ1方向に延びるように形成され、ホルダー支持部327の内周面の上部には形成されない。これにより、調整ねじ9の上方への移動が規制されるため、ホルダー7がホルダー支持部327から上方に抜けることを防ぐことができる。
【0044】
マーク330は、調整ねじ9の後述する溝部93の基準位置を示すものであり、図8に示すように、底板部321の下面におけるホルダー支持部327のX1側に形成される。マーク330は、底板部321の下面に形成された凹部や凸部であってもよいし、底板部321の下面の一部を着色したものであってもよい。
【0045】
なお、下ケース32の各部の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。例えば、マーク330は、2つ以上形成されてもよいし、X2側、Y1側、又はY2側に形成されてもよい。
【0046】
基板4は、上面にプリント配線を形成されたプリント基板であり、下ケース32の台座部323の上面にねじ留などの方法で固定される。基板4は、上面にプッシュスイッチを含む電子部品(図示省略)を実装される。基板4に形成された回路は、電池格納部324に格納された電池から供給された電力により駆動される。
【0047】
なお、基板4の各部の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。また、キーユニット100は、基板4を備えない構成も可能である。
【0048】
化粧フレーム5は、キーユニット100の外観を装飾する枠状の部材であり、ケース3の側面の下部を構成する。化粧フレーム5は、底板部321の外周部下方を覆うように、下ケース32に固定される。化粧フレーム5の外周面が、ケース3の側面の下部に相当する。化粧フレーム5を下ケース32に固定することにより、キーユニット100の美観を向上させることができる。
【0049】
なお、化粧フレーム5の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。また、キーユニット100は、化粧フレーム5を備えない構成も可能である。
【0050】
リリースボタン6は、キープレート1を回転させるためにユーザが押圧する、Z方向に延びる略円筒形の部材であり、ABS樹脂などの樹脂や金属により形成される。リリースボタン6は、上端部を上ケース31の開口部314に下方から挿入され、当該開口部314から上面が露出する。リリースボタン6は、開口部314から露出した部分を、ユーザにより押圧される。また、リリースボタン6は、ロータ2の軸孔22に下方から挿入され、ロータ2の回転軸の役割を果たす。
【0051】
図9は、図1に示すキーユニット100のリリースボタン6の外観斜視図である。図10は、図9に示すリリースボタン6をZ2方向から見た平面図である。図11は、図1に示すキーユニット100の一部を拡大したA−A線断面図である。図9図11に示すように、リリースボタン6は、軸部61と、凸部62a,62bと、凸部63a,63bと、ばね格納部64と、ばね固定部65と、を有する。以下、ロータ2が展開位置に位置する場合を基準に、リリースボタン6の各部について説明する。
【0052】
軸部61は、リリースボタン6の本体である。軸部61は、図11に示すように、Z方向に延びる円筒形であり、軸孔22及び開口部314に挿入され、ロータ2の回転軸の役割を果たす。
【0053】
凸部62a,62bは、ロータ2の凹部23a,23b及び上ケース31の凹部315a,315bと嵌合する凸部である。図10に示すように、凸部62aは、軸部61の外周面のX2側からX2方向に突出するように形成される。凸部62bは、軸部61の外周面のX1側からX1方向に突出するように形成される。
【0054】
凸部62a,62bと凹部23a,23bとがそれぞれ嵌合することにより、リリースボタン6がロータ2に対して回転不能となる。図9に示すように、凸部62a,62bの平面視形状を異ならせ、凹部23a,23bの平面視形状を凸部62a,62bとそれぞれ対応させることにより、キーユニット100の組み立て時に、凹部23a,23bと凸部62a,62bとをそれぞれ確実に嵌合させることができる。すなわち、凸部62aと凹部23bとが嵌合する、というような誤りを防ぐことができる。
【0055】
また、キープレート1の格納時には、凸部62a,62bと凹部315a,315bとがそれぞれ嵌合することにより、リリースボタン6が上ケース31に対して回転不能となる。一方、キープレート1の展開時には、凸部62a,62bと凹部315b,315aとがそれぞれ嵌合することにより、リリースボタン6が上ケース31に対して回転不能となる。したがって、凹部315aは、凸部62a,62bのいずれとも嵌合可能なように形成される。同様に、凹部315bは、凸部62a,62bのいずれとも嵌合可能なように形成される。
【0056】
また、凸部62a,62bの上面と凹部315a,315bの下面との接触により、リリースボタン6の上方への移動が規制され、リリースボタン6が上ケース31から上方に抜けることが防止される。凸部62a,62bは、凹部315a,315bとの接触時に、軸部61の上面が開口部314から露出する高さ(Z方向の位置)まで形成される。同様に、凸部62a,62bは、ユーザが軸部61の上面を押圧した際に、凹部315a,315bから外れる高さまで形成される。これにより、凸部62a,62bと凹部315a,315bとを嵌合可能にすると共に、ユーザによるリリースボタン6の押圧により、凸部62a,62bと凹部315a,315bとの嵌合を解除可能とすることができる。
【0057】
凸部63a,63bは、ロータ2の凹部24a,24bと嵌合する凸部である。図10に示すように、凸部63aは、軸部61の外周面のY2側下部からY2方向に突出するように形成される。凸部63bは、軸部61の外周面のY1側下部からY1方向に突出するように形成される。凸部63a,63bと凹部24a,24bとがそれぞれ嵌合することにより、リリースボタン6がロータ2に対して回転不能となる。
【0058】
ばね格納部64は、コイルばね8の上部を格納する空間であり、図11に示すように、軸部61の内側に下方が開口するように形成される。
【0059】
ばね固定部65は、コイルばね8の上端が固定される部分である。具体的には、ばね固定部65は、ばね格納部64の上面から下方に突出するように形成された凸部である。コイルばね8は、その上端をばね固定部65に引掛けることにより、リリースボタン6に回転方向において固定される。また、ばね固定部65は、コイルばね8の内側に挿入され、コイルばね8が倒れないように支持する。
【0060】
なお、リリースボタン6の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。上述の通り、凸部62a,62bと凹部23a,23bとの嵌合することにより、リリースボタン6はロータ2に対して回転不能となるため、リリースボタン6は、凸部63a,63bを備えない構成も可能である。
【0061】
ホルダー7は、コイルばね8の下端を固定する部材であり、ABS樹脂などの樹脂により形成される。図11に示すように、ホルダー7は、リリースボタン6の下方に、リリースボタン6と対向して配置され、ホルダー支持部327に挿入される。
【0062】
図12は、図1に示すキーユニット100のホルダー7の外観斜視図である。図11及び図12に示すように、ホルダー7は、軸部71と、ばね格納部72と、ばね固定部73と、ばね支持部74と、位置決め部75と、を有する。以下、ロータ2が展開位置に位置する場合を基準に、ホルダー7の各部について説明する。
【0063】
軸部71は、ホルダー7の本体である。軸部71は、図12に示すように、Z方向に延びる円筒形であり、ホルダー支持部327に挿入され、軸部61と共にロータ2の回転軸の役割を果たす。図12に示すように、軸部71は、円形からY1側及びY2側の一部を直線的に切り欠いた平面視形状を有する。軸部71をホルダー支持部327に挿入することにより、ホルダー7は下ケース32に対して回転不能となる。
【0064】
ばね格納部72は、コイルばね8の下部を格納する空間であり、軸部71の内側に上方が開口するように形成される。
【0065】
ばね固定部73は、コイルばね8の下端が固定される部分である。具体的には、ばね固定部73は、ばね格納部72とホルダー7の外側とをつなぐX1方向に延びる空間である。言い換えると、ばね固定部73は、軸部71の外周部に形成された凹部に相当する。コイルばね8は、その下端をばね固定部73に引掛けることにより、ホルダー7に回転方向において固定される。
【0066】
ばね支持部74は、コイルばね8が倒れないように支持する部分である。ばね支持部74は、図11に示すように、ばね格納部72の下面から上方に突出するように形成され、コイルばね8の内側に挿入される。
【0067】
位置決め部75は、調整ねじ9に対してホルダー7を位置決めするための凹部である。位置決め部75は、軸部71の下面中央に形成される。位置決め部75と、調整ねじ9の後述する位置決め部92と、が嵌合することにより、ホルダー7と調整ねじ9とが同軸に位置決めされる。
【0068】
なお、ホルダー7の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。例えば、調整ねじ9の位置決め部92が凹部である場合、位置決め部75は、軸部71の下面中央に形成された凸部であってもよい。
【0069】
コイルばね8は、リリースボタン6を上方に付勢する圧縮ばねである。コイルばね8は、Z方向に伸縮可能なようにロータ2の軸孔22に挿入され、上端(一端)をリリースボタン6のばね固定部65に固定され、下端(他端)をホルダー7のばね固定部73に固定される。コイルばね8は、リリースボタン6が展開方向(Z1方向から見て時計回り)に付勢されるようにねじりを加えた状態で、リリースボタン6及びホルダー7に固定される。これにより、コイルばね8は、ロータ2が展開位置に向けて回転するように、ロータ2を付勢する。
【0070】
図13は、図1に示すキーユニット100のコイルばね8の外観斜視図である。図13に示すように、コイルばね8の上端は内側に屈曲される。コイルばね8の屈曲した上端をばね固定部65に引掛けることにより、コイルばね8の上端がばね固定部65に固定される。また、コイルばね8の下端は外側に屈曲される。コイルばね8の屈曲した下端をホルダー7のばね固定部73に引掛けることにより、コイルばね8の下端がばね固定部73に固定される。コイルばね8の下端における、ばね固定部73を介してホルダー7の外側に突出した部分は、下ケース32のばね留部328に引掛けられる。
【0071】
なお、コイルばね8の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。例えば、コイルばね8の下端は、上端と同様に内側に屈曲していてもよい。
【0072】
調整ねじ9は、ホルダー7を下方から支持し、ホルダー7のZ方向(軸孔22が貫通している方向に沿う方向)の位置を調整するための略円柱状の部材であり、ABS樹脂などの樹脂により形成される。調整ねじ9は、図11に示すように、ホルダー7の下側に配置され、ホルダー支持部327の内側にねじ留される。調整ねじ9は、回転によりZ方向に移動可能であり、調整ねじ9の移動に伴って、ホルダー7がZ方向に移動する。
【0073】
図14は、図1に示すキーユニット100の調整ねじ9の外観斜視図である。図15は、図14に示す調整ねじ9をZ2方向から見た平面図である。図14及び図15に示すように、調整ねじ9は、雄ねじ部91と、位置決め部92と、溝部93と、を有する。以下、ロータ2が展開位置に位置する場合を基準に、調整ねじ9の各部について説明する。
【0074】
雄ねじ部91は、ホルダー支持部327の内周面に形成された雌ねじ部329と噛み合う部分であり、軸方向(調整ねじ9の進行方向)がZ方向となるように調整ねじ9の外周面に形成される。雄ねじ部91と雌ねじ部329とが噛み合うことにより、調整ねじ9がホルダー支持部327にねじ留される。
【0075】
位置決め部92は、調整ねじ9に対してホルダー7を位置決めするための凸部である。位置決め部92は、調整ねじ9の上面(ホルダー7に対向する面)中央に形成される。位置決め部92と、ホルダー7の位置決め部75と、が嵌合することにより、ホルダー7と調整ねじ9とが同軸に位置決めされる。
【0076】
溝部93は、リリースボタン6の操作荷重を調整するための凹部である。溝部93は、図15に示すように、調整ねじ9の下面(ホルダー7に対向する面と反対側の面)に、X方向に延びる直線状に形成される。ユーザは、マイナスドライバーなどの工具を溝部93にさして回転させることにより、調整ねじ9を回転させることができる。調整ねじ9が回転すると、回転角度及び回転方向に応じて調整ねじ9がZ方向に移動する。調整ねじ9が下降(Z2方向に移動)すると、ホルダー7が下降し、コイルばね8が伸びるため、コイルばね8に付勢されたリリースボタン6の操作荷重は小さくなる。一方、調整ねじ9が上昇(Z1方向に移動)すると、ホルダー7が上昇し、コイルばね8が縮むため、コイルばね8に付勢されたリリースボタン6の操作荷重は大きくなる。このように、溝部93を介して調整ねじ9を回転させることにより、リリースボタン6の操作荷重を調整することができる。
【0077】
溝部93は、蓋10の後述するねじ固定部101と嵌合する。このため、調整ねじ9の回転角度は、溝部93にねじ固定部101を嵌合可能な所定の角度とされる必要がある。本実施形態では、調整ねじ9の回転角度が上記の所定の角度となる溝部93の位置は、基準位置としてマーク330により示される。したがって、ユーザは、溝部93及びマーク330の位置が合うように調整ねじ9を回転させることにより、調整ねじ9の回転角度を容易に所定の角度とすることができる。溝部93は、図15に示すように、調整ねじ9の下面の全幅に亘って形成されるのが好ましい。これにより、溝部93とマーク330とが接近するため、溝部93とマーク330との位置合わせを容易にすることができる。
【0078】
なお、調整ねじ9の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。例えば、溝部93は、十字状に形成されていてもよい。この場合、ユーザは、プラスドライバー又はマイナスドライバーにより、調整ねじ9を回転させることができる。また、蓋10がねじ固定部101を有しない場合には、基準位置は任意に設定可能である。
【0079】
蓋10は、キーユニット100の下面を構成する部材であり、ABS樹脂などの樹脂により形成される。蓋10の下面がキーユニット100の下面に相当する。蓋10は、下ケース32の下面を覆うように、下ケース32に固定される。蓋10により、電池格納部324の下方が覆われ、電池が下方から電池格納部324の内側に支持される。また、蓋10により、調整ねじ9の下面(ホルダー7に対向する面と反対側の面)が覆われる。
【0080】
図16は、図1に示すキーユニット100の蓋10の外観斜視図である。図16に示すように、蓋10は、ねじ固定部101と、電池支持部102と、を有する。
【0081】
ねじ固定部101は、調整ねじ9を固定する部分である。具体的には、ねじ固定部101は、蓋10の上面から上方に突出する凸部であり、蓋10を下ケース32に固定した際に溝部93と嵌合する位置に形成される。また、ねじ固定部101は、溝部93と嵌合可能なように、X方向に延びる直線状に形成される。図11に示すように、ねじ固定部101が溝部93と嵌合することにより、調整ねじ9が回転不能となる。これにより、振動や衝撃により調整ねじ9が回転し、リリースボタン6の操作荷重が意図せず変化することを防ぐことができる。
【0082】
電池支持部102は、電池格納部324に格納された電池を下方から支持する部分である。具体的には、電池支持部102は、蓋10の上面から上方に突出する凸部であり、蓋10を下ケース32に固定した際に電池格納部324の下方に位置するように形成される。
【0083】
なお、蓋10の位置、大きさ、及び形状は、図の例に限られない。例えば、ねじ固定部101は、十字状に形成されていてもよい。この場合、溝部93も十字状に形成される。また、蓋10はねじ固定部101を有しない構成も可能である。
【0084】
防水ラバー11は、基板4の上面を覆うゴム製のシート部材である。防水ラバー11により、基板4の上面に実装された配線及び電子部品が防水される。防水ラバー11の上面における、基板4に実装されたプッシュスイッチに対応する位置には、押圧部材111a〜111cがそれぞれ配置される。
【0085】
押圧部材111a〜111cは、ユーザが押圧する部材であり、ABS樹脂などの樹脂により形成される。押圧部材111a〜111cは、図1に示すように、上部が上ケース31の開口部313と嵌合する。これにより、押圧部材111a〜111cの上面は、上ケース31から露出する。ユーザは、押圧部材111a〜111cを押圧することにより、基板4に実装されたプッシュスイッチをONにし、基板4に実装された回路に無線通信など動作を実行させることができる。キーユニット100がキーレスエントリシステムにおける携帯機である場合、押圧部材111a〜111cは、それぞれ解錠ボタンや施錠ボタンなどに相当する。
【0086】
なお、防水ラバー11の大きさ及び形状は、図の例に限られない。防水ラバー11は、基板4を防水可能な任意の形状とすることができる。また、防水ラバー11上には、1つ、2つ、又は4つ以上の押圧部材111が配置されてもよい。また、キーユニット100に防水性がもとめられない場合には、防水ラバー11を設けなくてもよい。
【0087】
次に、キーユニット100の動作について説明する。図17は、キープレート1が移動中のキーユニット100を示す外観斜視図である。図18は、キープレート1が格納状態であるキーユニット100を示す外観斜視図である。なお、図1は、キープレート1が展開状態であるキーユニット100を示す外観斜視図に相当する。
【0088】
図1に示すように、キープレート1が展開状態である(ロータ2は展開位置に位置する)場合、リリースボタン6の凸部62aはロータ2の凹部23a及び上ケース31の凹部315aと嵌合し、リリースボタン6の凸部62bはロータ2の凹部23b及び上ケース31の凹部315bと嵌合する。凸部62a,62bと、凹部23a,23b,315a,315bと、の嵌合により、リリースボタン6はロータ2及び上ケース31に対して回転不能に固定されるため、キープレート1は展開状態で固定される。
【0089】
キープレート1が展開状態である場合、ユーザがリリースボタン6を押圧すると、リリースボタン6が下降し、凸部62a,62bが凹部315a,315bから外れ、リリースボタン6が上ケース31に対して回転可能となる。リリースボタン6が上ケース31に対して回転可能な状態で、ユーザがキープレート1を格納方向(Z1方向から見て反時計回り)に押圧すると、図17に示すように、キープレート1は、ロータ2及びリリースボタン6と共に格納方向に回転する。
【0090】
キープレート1が展開状態から180°回転すると、図18に示すように、キープレート1は、キープレート格納部326に格納され、格納状態となる。キープレート1が格納状態になる(ロータ2が格納位置に位置する)と、コイルばね8により付勢されたリリースボタン6が上昇し、リリースボタン6の凸部62aが上ケース31の凹部315bと嵌合し、リリースボタン6の凸部62bが上ケース31の凹部315aと嵌合する。この結果、リリースボタン6の凸部62aはロータ2の凹部23a及び上ケース31の凹部315bと嵌合し、リリースボタン6の凸部62bはロータ2の凹部23b及び上ケース31の凹部315aと嵌合する。凸部62a,62bと、凹部23a,23b,315a,315bと、の嵌合により、リリースボタン6はロータ2及び上ケース31に対して回転不能に固定されるため、キープレート1は格納状態で固定される。
【0091】
キープレート1が格納状態である場合、ユーザがリリースボタン6を押圧すると、リリースボタン6が下降し、凸部62a,62bが凹部315b,315aから外れ、リリースボタン6が上ケース31に対して回転可能となる。リリースボタン6は、コイルばね8により展開方向に付勢されているため、上ケース31に対して回転可能になると、展開方向に回転する。リリースボタン6の凸部62aはロータ2の凹部23aと嵌合し、リリースボタン6の凸部62bはロータ2の凹部23bと嵌合しているため、リリースボタン6が展開方向に回転すると、ロータ2も展開方向に回転し、ロータ2に伴ってキープレート1も展開方向に回転する。
【0092】
キープレート1が格納状態から180°回転すると、図1に示すように、キープレート1は展開状態となる。キープレート1が展開状態になる(ロータ2が展開位置に位置する)と、コイルばね8により付勢されたリリースボタン6が上昇し、リリースボタン6の凸部62aが上ケース31の凹部315aと嵌合し、リリースボタン6の凸部62bが上ケース31の凹部315bと嵌合する。この結果、リリースボタン6の凸部62aはロータ2の凹部23a及び上ケース31の凹部315aと嵌合し、リリースボタン6の凸部62bはロータ2の凹部23b及び上ケース31の凹部315bと嵌合する。凸部62a,62bと、凹部23a,23b,315a,315bと、の嵌合により、リリースボタン6はロータ2及び上ケース31に対して回転不能に固定されるため、キープレート1は展開状態で固定される。
【0093】
このように、本実施形態によれば、リリースボタン6の押圧により、キープレート1の格納状態から展開状態へ向かう回転を許容し、自動的に展開状態に移行させることができる。また、リリースボタン6を押圧し、キープレート1を格納方向に押圧することにより、展開状態のキープレート1を格納状態に移行させることができる。
【0094】
次に、リリースボタン6の操作荷重を調整する方法について説明する。
【0095】
まず、ユーザは、キーユニット100から蓋10を外す。図19は、図1に示すキーユニット100から蓋10を外した状態をZ2方向から見た平面図である。図19に示すように、操作荷重の調整前には、溝部93とマーク330とが位置合わせされている。
【0096】
次に、ユーザは、マイナスドライバーなどの工具を溝部93にさして回転させることにより、調整ねじ9を所望の方向に回転させる。この際、ユーザは、図19に示すように、溝部93とマーク330との位置が合うところまで調整ねじ9を回転させる。これにより、調整ねじ9の回転角度に応じてリリースボタン6の操作荷重が変化する。図の例では、溝部93とマーク330との位置は、調整ねじ9が180°回転する毎に合うため、ユーザは、調整ねじ9を180°回転させた際の操作荷重の変化量ずつ、リリースボタン6の操作荷重を調整することができる。
【0097】
その後、ユーザは、蓋10を下ケース32に取り付ける。蓋10を取り付けると、蓋10のねじ固定部101が溝部93に嵌合するため、調整ねじ9が回転不能となる。この結果、振動や衝撃により調整ねじ9が回転し、リリースボタン6の操作荷重が意図せず変化することを防ぐことができる。
【0098】
以上説明した通り、本実施形態によれば、調整ねじ9を回転させ、調整ねじ9のZ方向の位置を変化させることにより、リリースボタン6の操作荷重を調整することができる。ユーザは、リリースボタン6の操作荷重を調整することにより、キーユニット100の操作性を向上させたり、キープレート1の意図せぬ展開を抑制したりすることができる。
【0099】
また、本実施形態によれば、ねじ留された調整ねじ9を下ケース32から外し、調整ねじ9により下方を塞がれたホルダー支持部327を開口させることにより、ホルダー支持部327からリリースボタン6、ホルダー7、及びコイルばね8を取り出すことができる。したがって、コイルばね8が破損した場合、コイルばね8だけを交換することにより、キーユニット100を修理することができる。すなわち、キーユニット100のメンテナンス性を向上させることができる。
【0100】
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0101】
1:キープレート
2:ロータ
3:ケース
4:基板
5:化粧フレーム
6:リリースボタン
7:ホルダー
8:コイルばね
9:調整ねじ
10:蓋
11:防水ラバー
21:プレート固定部
22:軸孔
23a,23b:凹部
24a,24b:凹部
31:上ケース
32:下ケース
61:軸部
62a,62b:凸部
63a,63b:凸部
64:ばね格納部
65:ばね固定部
71:軸部
72:ばね格納部
73:ばね固定部
74:ばね支持部
75:位置決め部
91:雄ねじ部
92:位置決め部
93:溝部
100:キーユニット
101:ねじ固定部
111a〜111c:押圧部材
311:天板部
312:側板部
313:開口部
314:開口部
315a,315b:凹部
321:底板部
322:側板部
323:台座部
324:電池格納部
325:ロータ格納部
326:キープレート格納部
327:ホルダー支持部
328:ばね留部
329:雌ねじ部
330:マーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19