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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-201608(P2020-201608A)
(43)【公開日】2020年12月17日
(54)【発明の名称】データ収集・提供システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20201120BHJP
   G16H 50/30 20180101ALI20201120BHJP
【FI】
   G06Q30/02
   G16H50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】44
(21)【出願番号】特願2019-106588(P2019-106588)
(22)【出願日】2019年6月6日
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木浦 義明
(72)【発明者】
【氏名】野郷 達也
(72)【発明者】
【氏名】浅沼 薫
(72)【発明者】
【氏名】河田 洋平
(72)【発明者】
【氏名】岸田 明
(72)【発明者】
【氏名】安藤 涼介
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】
不特定多数の個人から個人データをその個人と対応付けて収集し、収集した個人データを利用した情報をサービス利用者に提供し得る有用性の高いデータ収集・提供システム及びその方法を提案する。
【解決手段】
それぞれ公共の場に多数設置され、それぞれ個人から異なる生体情報及び識別用情報とを個人データとして取得する複数種別のセンサと、センサによりそれぞれ取得された各個人の生体情報及び識別情報に基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するデータ収集・提供装置とを設け、データ収集・提供装置が、各センサによりそれぞれ取得された各個人の識別用情報に基づいて各個人をそれぞれ識別し、識別結果に基づいて、個人ごとに生体情報及び識別用情報を統合し、統合した個人ごとの生体情報及び識別用情報に基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するようにした。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人データを収集し、収集した前記個人データに基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するデータ収集・提供システムにおいて、
それぞれ公共の場に多数設置され、それぞれ個人から異なる生体情報と、当該個人識別するための識別用情報とを前記個人データとして取得する複数種別のセンサと、
前記センサによりそれぞれ取得された各前記個人の前記生体情報及び前記識別情報を取得し、取得した各前記個人の前記生体情報及び前記識別情報に基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するデータ収集・提供装置と
を備え、
前記データ収集・提供装置は、
各前記センサによりそれぞれ取得された各前記個人の前記識別用情報に基づいて前記センサが前記生体情報を取得した前記個人をそれぞれ識別し、識別結果に基づいて、前記個人ごとに前記生体情報及び前記識別用情報を統合し、統合した前記個人ごとの前記生体情報及び前記識別用情報に基づいて、要求された前記情報を前記サービス利用者に提供する
ことを特徴とするデータ収集・提供システム。
【請求項2】
前記データ収集・提供装置は、
同一種別の前記センサにおける機種間の前記識別用情報の取得性能及び又は取得精度の差分を学習し、
学習結果を利用して、前記センサが前記生体情報を取得した前記個人をそれぞれ識別する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ収集・提供システム。
【請求項3】
前記データ収集・提供装置は、
複数種類の前記識別用情報を取得可能な前記センサが前記個人から取得した前記生体情報と、当該センサと同じ前記識別用情報を取得した他の各前記センサにより取得された前記生体情報とを順次紐付けるようにして、前記個人ごとに前記生体情報及び前記識別用情報を統合する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ収集・提供システム。
【請求項4】
各前記センサは、
それぞれ前記個人から取得した前記生体情報及び前記識別用情報と、自己の位置情報とをセンサ情報として前記データ収集・提供装置に送信し、
前記データ収集・提供装置は、
前記サービス利用者により指定された前記個人の前記識別用情報と、各前記センサの位置情報とに基づいて当該個人の現在位置を予測し、又は、各前記センサからの前記センサ情報に基づいて当該個人を検出し、予測又は検出した当該個人の前記現在位置を当該サービス利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ収集・提供システム。
【請求項5】
各前記センサは、
それぞれ前記個人から取得した前記生体情報及び前記識別用情報と、自己の位置情報とをセンサ情報として前記データ収集・提供装置に送信し、
前記データ収集・提供装置は、
前記サービス利用者により指定された条件に合致する前記個人を各前記個人の統合された前記生体情報及び前記識別用情報に基づいて検出し、又は、当該条件に合致する前記個人を各前記センサからの前記センサ情報に基づいて検出し、検出した当該個人の現在位置を前記サービス利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ収集・提供システム。
【請求項6】
各前記センサは、
それぞれ前記個人から取得した前記生体情報及び前記識別用情報と、自己の位置情報とをセンサ情報として前記データ収集・提供装置に送信し、
前記データ収集・提供装置は、
前記サービス利用者により指定された条件に従って複数の区分に分類した各前記個人の前記生体情報を前記区分ごとにそれぞれ集計し、集計結果を当該サービス利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ収集・提供システム。
【請求項7】
個人データを収集し、収集した前記個人データに基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するデータ収集・提供システムにおいて実行されるデータ収集・提供方法であって、
前記データ袖手・提供装置は、
それぞれ公共の場に多数設置され、それぞれ個人から異なる生体情報と、当該個人識別するための識別用情報とを前記個人データとして取得する複数種別のセンサと、
前記センサによりそれぞれ取得された各前記個人の前記生体情報及び前記識別情報を取得し、取得した各前記個人の前記生体情報及び前記識別情報に基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するデータ収集・提供装置と
を有し、
前記データ収集・提供装置が、各前記センサによりそれぞれ取得された各前記個人の前記識別用情報に基づいて前記センサが前記生体情報を取得した前記個人をそれぞれ識別する第1のステップと、
前記データ収集・提供装置が、識別結果に基づいて、前記個人ごとに前記生体情報及び前記識別用情報を統合する第2のステップと、
前記データ収集・提供装置が、統合した前記個人ごとの前記生体情報及び前記識別用情報に基づいて、要求された前記情報を前記サービス利用者に提供する第3のステップと
を備えることを特徴とするデータ収集・提供方法。
【請求項8】
前記第1のステップにおいて、前記データ収集・提供装置は、
同一種別の前記センサにおける機種間の前記識別用情報の取得性能及び又は取得精度の差分を学習し、
学習結果を利用して、前記センサが前記生体情報を取得した前記個人をそれぞれ識別する
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ収集・提供方法。
【請求項9】
前記第2のステップにおいて、前記データ収集・提供装置は、
複数種類の前記識別用情報を取得可能な前記センサが前記個人から取得した前記生体情報と、当該センサと同じ前記識別用情報を取得した他の各前記センサにより取得された前記生体情報とを順次紐付けるようにして、前記個人ごとに前記生体情報及び前記識別用情報を統合する
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ収集・提供方法。
【請求項10】
各前記センサは、
それぞれ前記個人から取得した前記生体情報及び前記識別用情報と、自己の位置情報とをセンサ情報として前記データ収集・提供装置に送信し、
前記第3のステップにおいて、前記データ収集・提供装置は、
前記サービス利用者により指定された前記個人の前記識別用情報と、各前記センサの位置情報とに基づいて当該個人の現在位置を予測し、又は、各前記センサからの前記センサ情報に基づいて当該個人を検出し、予測又は検出した当該個人の前記現在位置を当該サービス利用者に提供する
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ収集・提供方法。
【請求項11】
各前記センサは、
それぞれ前記個人から取得した前記生体情報及び前記識別用情報と、自己の位置情報とをセンサ情報として前記データ収集・提供装置に送信し、
前記第3のステップにおいて、前記データ収集・提供装置は、
前記サービス利用者により指定された条件に合致する前記個人を各前記個人の統合された前記生体情報及び前記識別用情報に基づいて検出し、又は、当該条件に合致する前記個人を各前記センサからの前記センサ情報に基づいて検出し、検出した当該個人の現在位置を前記サービス利用者に提供する
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ収集・提供方法。
【請求項12】
各前記センサは、
それぞれ前記個人から取得した前記生体情報及び前記識別用情報と、自己の位置情報とをセンサ情報として前記データ収集・提供装置に送信し、
前記第3のステップにおいて、前記データ収集・提供装置は、
前記サービス利用者により指定された条件に従って複数の区分に分類した各前記個人の前記生体情報を前記区分ごとにそれぞれ集計し、集計結果を当該サービス利用者に提供する
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ収集・提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ収集・提供システム及び方法に関し、例えば、個人データを収集してサービス利用者に提供するデータ収集・提供システムに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、体情報等の個人データをセンサにより収集し、収集した個人データを加工等して利用することが広く行われている。
【0003】
このような個人ごとの生体情報の収集方法として、例えば、特許文献1には、所定の設置場所に複数個のバイタル感知手段と、各バイタル感知手段にそれぞれ対応させて受信部とを設け、バイタル感知手段により個人の生体情報を取得すると共に、対応する受信部によりその個人に装着された送信部から送信されるその個人のID情報を取得し、これら生体情報とID情報とを関連付ける方法が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許5835635号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、かかる特許文献1に開示された個人データの収集方法は、バイタルデータを取得される対象者が予めID情報を送信する送信部を保持している、つまり対象者が誰であるかをID情報に基づいて認識できることが前提となっており、不特定多数の個人から個人データし、その個人データを収集元の個人と対応付ける技術ではない。
【0006】
しかしながら、近年ではビッグデータの活用が活発に行われており、これに伴って各企業において、不特定多数の個人から適法な範囲内で個人データをその個人と対応付けて収集し、収集した個人データを利用して何らかの情報をサービス利用者に提供するという、新たなサービス形態の実現が模索されている。そして、このような新たなサービス形態の実現に際しては、不特定の個人から個人データをその個人と対応付けて収集するための技術が不可欠となる。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、不特定多数の個人から個人データをその個人と対応付けて収集し、収集した個人データを利用した情報をサービス利用者に適切に提供し得る有用性の高いデータ収集・提供システム及びその方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明においては、個人データを収集し、収集した前記個人データに基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するデータ収集・提供システムにおいて、それぞれ公共の場に多数設置され、それぞれ個人から異なる生体情報と、当該個人識別するための識別用情報とを前記個人データとして取得する複数種別のセンサと、前記センサによりそれぞれ取得された各前記個人の前記生体情報及び前記識別情報を取得し、取得した各前記個人の前記生体情報及び前記識別情報に基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するデータ収集・提供装置とを設け、前記データ収集・提供装置が、各前記センサによりそれぞれ取得された各前記個人の前記識別用情報に基づいて前記センサが前記生体情報を取得した前記個人をそれぞれ識別し、識別結果に基づいて、前記個人ごとに前記生体情報及び前記識別用情報を統合し、統合した前記個人ごとの前記生体情報及び前記識別用情報に基づいて、要求された前記情報を前記サービス利用者に提供するようにした。
【0009】
また本発明においては、個人データを収集し、収集した前記個人データに基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するデータ収集・提供システムにおいて実行されるデータ収集・提供方法であって、前記データ袖手・提供装置は、それぞれ公共の場に多数設置され、それぞれ個人から異なる生体情報と、当該個人識別するための識別用情報とを前記個人データとして取得する複数種別のセンサと、前記センサによりそれぞれ取得された各前記個人の前記生体情報及び前記識別情報を取得し、取得した各前記個人の前記生体情報及び前記識別情報に基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するデータ収集・提供装置とを有し、前記データ収集・提供装置が、各前記センサによりそれぞれ取得された各前記個人の前記識別用情報に基づいて前記センサが前記生体情報を取得した前記個人をそれぞれ識別する第1のステップと、前記データ収集・提供装置が、識別結果に基づいて、前記個人ごとに前記生体情報及び前記識別用情報を統合する第2のステップと、前記データ収集・提供装置が、統合した前記個人ごとの前記生体情報及び前記識別用情報に基づいて、要求された前記情報を前記サービス利用者に提供する第3のステップとを設けるようにした。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、不特定多数の個人から個人データをその個人と対応付けて収集し、収集した個人データを利用した情報をサービス利用者に提供し得る有用性の高いデータ収集・提供システム及びその方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1〜第3の実施の形態によるデータ収集・提供システムの全体構成を示すブロック図である。
図2】第1の実施の形態によるデータ収集・提供システムの論理構成を示すブロック図である。
図3】生体情報テーブルの構成を示す図表である。
図4】個体識別用情報テーブルの構成を示す図表である。
図5】個体検出情報テーブルの構成を示す図表である。
図6】フィルタ条件テーブルの構成を示す図表である。
図7】利用者管理テーブルの構成を示す図表である。
図8】第1の検索条件設定画面の構成を示す図である。
図9】第1のフィルタ条件設定画面の構成を示す図である。
図10】(A)は、第1の個体検索結果画面の構成を示す図であり、(B)及び(C)は、第1のフィルタ型個体検索結果メッセージの説明に供する図である。
図11】センサ側生体情報収集処理の処理手順を示すフローチャートである。
図12】センタ側生体情報収集処理の処理手順を示すフローチャートである。
図13】個体識別整合性調整処理の処理手順を示すフローチャートである。
図14】第1のクエリ型個体検索処理の処理手順を示すフローチャートである。
図15】フィルタ条件登録処理の処理手順を示すフローチャートである。
図16】機種間差分学習処理の処理手順を示すフローチャートである。
図17】機種間差分学習処理の説明に供する概念図である。
図18】生体情報紐付け処理の処理手順を示すフローチャートである。
図19】生体情報紐付け処理の説明に供する概念図である。
図20】第2の実施の形態によるデータ収集・提供システムの論理構成を示すブロック図である。
図21】領域ID管理テーブルの構成を示す図表である。
図22】第2の検索条件設定画面の構成を示す図である。
図23】第2のフィルタ条件設定画面の構成を示す図である。
図24】(A)は、第2の個体検索結果画面の構成を示す図であり、(B)及び(C)は、第2のフィルタ型個体検索結果メッセージの説明に供する図である。
図25】第2のクエリ型個体検索処理の処理手順を示すフローチャートである。
図26】第3の実施の形態によるデータ収集・提供システムの論理構成を示すブロック図である。
図27】個体属性テーブルの構成を示す図表である。
図28】条件設定及び集計結果表示画面の構成を示す図である。
図29】センタ側生体情報収集処理の処理手順を示すフローチャートである。
図30】集計処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0013】
(1)第1の実施の形態
(1−1)本実施の形態によるデータ収集・提供システムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態によるデータ収集・提供システムを示す。このデータ収集・提供システム1は、個人データを収集し、収集した個人データに基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供するシステムである。
【0014】
このデータ収集・提供システム1は、複数のセンサ2(図2)と、これらセンサ2と有線又は無線の第1のネットワーク3を介して接続されたデータ収集・提供装置5と、データ収集・提供装置5と有線又は無線の第2のネットワーク6を介して接続されたクライアント装置7及び利用者端末8とを備えて構成される。
【0015】
センサ2は、それぞれ体温、脈拍、血圧、酸素飽和度、発汗又は血中アルコール濃度などの生体内部の生体情報を取得するバイタルセンサを備えて構成される。またセンサ2は、検出可能な範囲内に存在する不特定の各個人(以下、これを個体と呼ぶ)からその個体を一意に識別可能な情報(以下、これを個体識別用情報と呼ぶ)を取得する機能をも有する。具体的に、センサ2は、かかる個体識別用情報として、例えば、個体が携帯するスマートフォン又は交通系のIC(Integrated Circuit)カードなどからその個体を一意に特定可能な識別子(一意識別子)を収集したり、個体の顔や指紋などの生体外部の生体情報を収集する。
【0016】
これらセンサ2は、公共の建物内のドアノブや各種スイッチ、街中に設置された自動販売機のボタン、バスの停留所、鉄道の改札やその他公共機関のゲート、鉄道車両やバス車両の吊革や手すりなどの公共の場にそれぞれ設置される。この際、それぞれ異なる生体情報を取得する複数種別のセンサ2がそれぞれ複数配置される。そして各センサ2は、それぞれ取得した生体情報、個体識別用情報及び自センサの位置情報をセンサ情報として第1のネットワーク3を介してデータセンタ4に設置されたデータ収集・提供装置5に送信する。
【0017】
データ収集・提供装置5は、各センサ2からそれぞれ送信されるセンサ情報を収集及び蓄積し、蓄積したセンサ情報に含まれる個体識別用情報及び生体情報と、その個体識別用情報を取得したセンサ2の位置情報とに基づいて、サービス利用者により指定された特定の個体を検索し、検出したその個体の位置をサービス利用者に提供する機能(以下、これを個体検索機能と呼ぶ)を有する。
【0018】
本データ収集・提供装置5の場合、このような個体検索機能として、クエリ型及びフィルタ型の2つが存在する。このうちクエリ型の個体検索機能(以下、これを第1のクエリ型個体検索機能と呼ぶ)は、顔画像や指紋などの検索対象の個体(以下、これを検索対象個体と呼ぶ)を特定可能な個体識別用情報を検索条件として設定することにより、データ収集・提供装置5が、この個体識別用情報と、蓄積している各センサ2からのセンサ情報とに基づいて、リアルタイムで検索対象個体の現在位置を検索し、検索結果をサービス利用者にする機能である。
【0019】
またフィルタ型の個体検索機能(以下、これを第1のフィルタ型個体検索機能と呼ぶ)は、検索対象個体を特定可能な個体識別用情報と、連絡先の利用者端末8となどをフィルタ条件として設定することにより、データ収集・提供装置5が、その検索対象個体の個体識別用情報を取得したときにその検索対象個体の現在位置などの情報をその連絡先の利用者端末8に通知する機能である。これら第1のクエリ型個体検索機能及び第1のフィルタ型個体検索機能の詳細については後述する。
【0020】
このデータ収集・提供装置5は、CPU(Central Processing Unit)10、主記憶装置11、補助記憶装置12、通信装置13、入力装置14及び表示装置15を備えた汎用のサーバ装置から構成される。
【0021】
CPU10は、データ収集・提供装置5全体の動作制御を司るプロセッサである。また主記憶装置11は、例えば半導体メモリなどの揮発性の記憶装置から構成され、CPU10のワークメモリとして利用される。補助記憶装置12は、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリなどの大容量の不揮発性記憶装置から構成され、各種のプログラムやデータが格納される。補助記憶装置12に格納されたプログラムがデータ収集・提供装置5の起動時や必要時に補助記憶装置12から主記憶装置11にロードされ、主記憶装置11にロードされたプログラムをCPU10が実行することにより後述のようなデータ収集・提供装置5全体としての各種処理が実行される。
【0022】
通信装置13は、第1又は第2のネットワーク3,6を介して各センサ2やクライアント装置7又は利用者端末8と通信する際のプロトコル制御を行う。また入力装置14は、例えば、キーボードやマウスなどのポインティングデバイスなどから構成され、各種設定やメンテナンスを行うために利用される。表示装置15は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどから構成され、必要な情報を表示するために利用される。
【0023】
クライアント装置7は、デスクトップコンピュータやノート型パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置から構成される。クライアント装置7は、データ収集・提供装置5が実行する上述の第1のクエリ型個体検索機能による個体検索の際の検索条件や、第1のフィルタ型個体検索機能による個体検索の際のフィルタ条件をサービス利用者が設定するために利用される。データ収集・提供装置5が第1のクエリ型個体検索機能に基づく個体検索処理を実行した場合、その検索結果がクライアント装置7に表示される。
【0024】
また利用者端末8は、スマートフォンや各種表示装置などから構成される。利用者端末8が上述の第1のフィルタ型個体検索機能に基づく個体検索の検索結果の連絡先として指定された場合、その検索結果が利用者端末8に通知され、この検索結果がその利用者端末8に表示される。
【0025】
(1−2)データ収集・提供システムの論理構成
図2は、本データ収集・提供システム1の論理構成を示す。この図2から明らかなように、各センサ2は、生体情報収集部20、個体識別用情報収集部21及びセンタ向けデータ送受信部22を備え、データ収集・提供装置5は、センタ向けデータ送受信部23、前処理フィルタ部24、記憶部25、イベント検知フィルタ部26、利用者向け通知部27、利用者向け画面生成部28及び定期処理実行部29を備えて構成される。またクライアント装置7は、センタ向けデータ送受信部30、生体情報収集部31、個体識別用情報収集部32及び入力部33を備えて構成される。
【0026】
各センサ2の生体情報収集部20は、個体から生体内部の生体情報を電気信号として取得するバイタルセンサから構成される。生体情報収集部20は、1つの個体から1種類の生体情報のみを取得するものであっても、また1つの個体から複数種類の生体情報を取得できるものであってもよい。
【0027】
また個体識別用情報収集部21は、上述の個体識別用情報を収集する機能部であり、個体から指紋情報を取得する指紋センサや、個体から顔画像を取得するカメラ装置、又は、個体が保持するスマートフォン又は交通系のICカードと通信して個体識別用情報を取得する通信装置などから構成される。個体識別用情報収集部21は、1つの個体から1種類の個体識別用情報のみを収集するものであっても、また1つの個体から複数種類の個体識別用情報を収集できるものであってもよい。
【0028】
センタ向けデータ送受信部22は、生体情報収集部20が取得した各生体情報と、個体識別用情報収集部21が収集した各個体識別用情報とからなる個人データに、自センサの位置情報を付加してセンサ情報として第1のネットワーク3(図1)を介してデータ収集・提供装置5に送信する機能を有する機能部である。この際、センタ向けデータ送受信部22は、認証処理や再送処理、及び、通信回線の状況に応じたデータの圧縮処理や暗号化処理なども必要に応じて実行する。
【0029】
一方、データ収集・提供装置5のセンタ向けデータ送受信部23は、各センサ2から送信されてくるセンサ情報を受信処理する機能を有する機能部である。センタ向けデータ送受信部23は、受信したセンサ情報を前処理フィルタ部24に出力する。
【0030】
前処理フィルタ部24は、個体識別部40及び個体識別整合性調整部41を備えて構成される。個体識別部40は、各センサ2からそれぞれ送信されてきたセンサ情報の取得元の個体をそのセンサ情報に含まれる個体識別用情報に基づいて識別・特定し、その個体に対して当該個体に固有の識別子(以下、これを個体識別IDと呼ぶ)を付与する。個体の識別・特定に当たっては個体識別用情報を利用するだけでなく、脈拍や血中アルコール濃度などの生体情報を補助的情報として組合せて利用することができる。
【0031】
個体識別整合性調整部41は、複数種類のセンサからの個体識別用情報に基づく同一個体に対する個体識別部40の個体識別結果が異なる場合に、かかる個体を1つの個体に特定する機能を有する機能部である。実際上、個体識別整合性調整部41は、あるセンサ2からの個体識別用情報に基づく個体識別部40の個体識別結果が「Aさん」であり、同時に同一個体から取得した他のセンサ2からの個体識別用情報に基づく個体識別結果が「Bさん」であった場合、確度優先、多数決及び又は補助情報による補正などの複数のメトリクスから尤もらしい手法を用いてその個体を「Aさん」及び「Bさん」のいずれかに特定する。そして個体識別整合性調整部41は、特定した個体に付与されていた「Aさん」用の個体識別IDと、「Bさん」用の個体識別IDとを、特定した「Aさん」又は「Bさん」の個体識別IDに統合する。
【0032】
イベント検知フィルタ部26は、条件合致個体検出部42を備えて構成される。条件合致個体検出部42は、センサ2から送信されてきたセンサ情報に含まれる生体情報、個体識別用情報及びそのセンサ2の位置情報等を、そのセンサ情報の取得元の個体に対して個体識別部40や個体識別整合性調整部41が付与した個体識別IDと対応付けて記憶部25に格納する。また条件合致個体検出部42は、かかるセンサ情報に含まれる個体識別用情報と、予め記憶部25に格納されている上述のフィルタ条件に含まれる個体識別用情報とを逐次比較し、フィルタ条件を満たす個体を検出した場合に、その検出結果を利用者向け通知部27に出力する。
【0033】
利用者向け通知部27は、通知部43を備えて構成される。通知部43は条件合致個体検出部42から与えられた検出結果を、eメールや予め設定されたSNS(Social Networking Service)を利用したプッシュ通知により予め設定された利用者端末8に送信する。この結果、この利用者端末8に、かかる検出結果に基づく所定の個体検索結果画面が表示される。
【0034】
利用者向け画面生成部28は、利用者向けデータ送受信部44、検出条件管理部45、位置予測部46及び可視化部47を備えて構成される。
【0035】
利用者向けデータ送受信部44は、クライアント装置7との間でデータを送受する機能を有する機能部である。利用者向けデータ送受信部44は、クライアント装置7から第2のネットワーク6(図1)を介して送信されてくる、上述の第1のフィルタ型個体検索機能に関連してサービス利用者により設定されたフィルタ条件を受信し、これを検出条件管理部45に与える。そして検出条件管理部45は、このフィルタ条件を記憶部25に格納する。また利用者向けデータ送受信部44は、上述の第1のクエリ型個体検索機能に関連してクライアント装置7を用いてサービス利用者により指定された個体識別用情報を含む検索条件を、可視化部47を介して位置予測部46に出力する。
【0036】
位置予測部46は、利用者向けデータ送受信部44から与えられた上述の検索条件と、図3について後述する生体情報テーブル60に時系列に格納された個体ごとの時系列の位置情報とに基づいて、サービス利用者により指定された個体の現在位置を予測する機能を有する機能部である。具体的に、位置予測部46は、後述のように定期処理実行部29の行動モデル生成部48により生成された検索対象の個体の行動モデルと、その個体の過去の行動履歴とに基づいて、その個体の現在位置を予測する。なお位置予測部46が、分類されたグループの過去の行動履歴や、思考や興味による目的地候補、及び又は、当日のイベント情報などからサービス利用者により指定された個体の目的地及び現在の位置を予測できるようにしてもよい。
【0037】
可視化部47は、位置予測部46により予測された上述の検索条件を満たす個体の移動履歴や現在位置などの情報をサービス利用者に提示するための所定の個体検索結果画面を生成する。なお個体検索結果画面には、地図や図表及び又は3Dモデルなどが含まれていてもよい。可視化部47は生成した個体検索結果画面の画面データを利用者向けデータ送受信部44を介して検索条件の送信元のクライアント装置7に送信する。これにより、この画面データに基づいて、かかる個体検索結果画面がそのクライアント装置7に表示される。
【0038】
定期処理実行部29は、それぞれバッチ処理により定期的に対応する処理を実行する行動モデル生成部48、時系列情報生成部49、機種間差分学習部50及び生体情報紐付け部51を備えて構成される。
【0039】
行動モデル生成部48は、記憶部25に蓄積された個体ごとの行動履歴から行動模擬のためのモデル(行動モデル)を生成したり、性別や年齢などの属性から、属性ごとの行動パターンを分類する機能を有する機能部である。
【0040】
また時系列情報生成部49は、図3について後述する生体情報テーブル60(図3)の各エントリを個体ごとに時系列に並べ替える機能を有する機能部である。
【0041】
機種間差分学習部50は、同一種類のセンサであっても機種ごとに異なる個体識別用情報の取得精度や様式の差異を学習する機能を有する機能部である。機種間差分学習部50は、同一個体の情報集約を効率化するための差異モデル(変換関数)を生成し、生成した差異モデルを個体識別部40に提供する。そして個体識別部40は、この差異モデルを利用して機種ごとに異なる個体識別用情報の取得精度や様式の差異を吸収した個体の識別・特定処理を実行する。
【0042】
生体情報紐付け部51は、例えば、『「指紋情報A3」、「顔画像情報B19」、「掌紋C9」、……は同一人物である』といった、同一又は異なる種別のセンサ2によりそれぞれ抽出された生体情報を個体単位で紐付けして統合する機能を有する。生体情報紐付け部51は、記憶部25に格納されている各センサ2からのセンサ情報に含まれる生体情報等を個体識別用情報に基づいて個体単位で紐付ける。
【0043】
なおデータ収集・提供装置5における前処理フィルタ部24の個体識別部40及び個体識別整合性調整部41、イベント検知フィルタ部26の条件合致個体検出部42、利用者向け画面生成部28の検出条件管理部45、位置予測部46及び可視化部47、定期処理実行部29の行動モデル生成部48、時系列情報生成部49、機種間差分学習部50及び生体情報紐付け部51は、いずれも補助記憶装置12(図1)から主記憶装置11(図1)にロードした対応するプログラムをCPU10(図1)が実行することにより具現化される機能部である。センサ2における生体情報収集部20及び個体識別用情報収集部21も同様である。
【0044】
またデータ収集・提供装置5におけるセンタ向けデータ送受信部23、利用者向け通知部27の通知部43、利用者向け画面生成部28の利用者向けデータ送受信部44は、いずれも通信装置13(図1)が備える機能の一部であり、記憶部25は、主記憶装置11(図1)や補助記憶装置12(図1)が提供する記憶領域の一部から構成される。センサ2におけるセンサ向けデータ送受信部22もデータ収集・提供装置5のセンタ向けデータ送受信部23と同様の構成を有する。
【0045】
他方、クライアント装置7は、センタ向けデータ送受信部30、生体情報収集部31、個体識別用情報収集部32及び入力部33を備えて構成される。
【0046】
センタ向けデータ送受信部30は、データ収集・提供装置5との間でデータの送受を行う機能を有する機能部であり、センサ2のセンタ向けデータ送受信部22と同様の構成及び機能を有する。また生体情報収集部31及び個体識別用情報収集部32は、それぞれ個体を一意に識別可能な生体情報や個体識別用情報を取得する機能部であり、センサ2の生体情報収集部20や個体識別用情報収集部21と同様の構成及び機能を有する。このため、これらセンタ向けデータ送受信部30、生体情報収集部31及び個体識別用情報収集部32に関する説明は省略する。
【0047】
入力部33は、サービス利用者が上述のフィルタ条件や検索条件を入力するための機能部であり、例えばキーボードやマウスなどの入力装置から構成される。
【0048】
(1−3)各種テーブルの構成
図3図7は、記憶部25(図2)に格納された各種テーブルの構成を示す。
【0049】
図3は、生体情報テーブル60を示す。生体情報テーブル60は、センサ2から送信されてきたセンサ情報に含まれる生体情報を、対応する個体に付与された個体識別IDと対応付けて蓄積するために利用されるテーブルである。この生体情報テーブル60は、図3に示すように、個体識別ID欄60A、センサ種別欄60B、センサID欄60C、センサ機種欄60D、日時欄60E、緯度欄60F、経度欄60G、確度欄60H及び計測値欄60Iを備えて構成される。生体情報テーブル60では、1つの行が1つのセンサにより取得された1つの生体情報に対応する。
【0050】
そして個体識別ID欄60Aには、対応する生体情報の取得元の個体に対して個体識別部40(図2)や個体識別整合性調整部41(図2)により付与されたその個体に固有の識別子(個体識別ID)が格納され、センサ種別欄60Bには、その生体情報の種別が格納される。またセンサID欄60Cには、そのセンサ2に付与された当該センサ2に固有の識別子(センサID)が格納され、センサ機種欄60Dには、そのセンサ2の機種を表す機種番号等の情報が格納される。
【0051】
さらに日時欄60Eには、そのセンサ2がその生体情報を取得した日時が格納され、緯度欄60F及び経度欄60Gには、それぞれそのセンサ2の設置場所の緯度や経度が格納される。さらに確度欄60Hには、そのセンサ2の計測値の確度(精度)が格納され、計測値欄60Iには、そのセンサ2により計測された対応する生体情報の計測値が格納される。
【0052】
従って、図3の例の場合、緯度が「35.62903」、経度が「35.62903」の位置に設置され、センサIDが「C000001」、機種番号が「HTC1192」であるセンサ2により「2018/12/19 10:23:50」に「B00000000001」という個体識別IDが付与された個体から取得された生体情報(この例では「体温」)の計測値が「37.1」であり、その確度が「0.94」であることが示されている。
【0053】
また図4は、個体識別用情報テーブル61を示す。個体識別用情報テーブル61は、センサ2からデータ収集・提供装置5に送信されてきたセンサ情報に含まれていた個体識別用情報を蓄積及び管理するために利用されるテーブルであり、図4に示すように、個体識別用情報ID欄61A、センサ種別欄61B、生体情報データ欄61C及び個体識別ID欄61Dを備えて構成される。個体識別用情報テーブル61では、1つの行が1つの個体識別用情報に対応する。
【0054】
そして個体識別用情報ID欄61Aには、対応する個体識別用情報に付与されたその個体識別用情報に固有の識別子(個体識別用情報ID)が格納され、センサ種別欄61Bには、その個体識別用情報を送信してきたセンサ2が取得した個体識別用情報の種別が格納される。また生体情報データ欄61Cには、そのセンサ2により取得されたその個体識別用情報の実際のデータが格納され、個体識別ID欄61Dには、その個体識別用情報の取得元の個体の個体識別IDが格納される。
【0055】
従って、図4の例の場合、「A0000000001」という個体識別用情報IDが付与された個体識別用情報は、「B00000000001」という個体識別IDが付与された個体から取得された「指紋」のデータであり、そのデータの実際のデータ値が「698D51A…A19」であることが示されている。
【0056】
図5は、個体検出情報テーブル62の構成を示す。個体検出情報テーブル62は、センサ2からデータ収集・提供装置5に送信されてきたセンサ情報に含まれていた個体識別用情報と、対応する個体を検出したセンサ2(そのセンサ情報の送信元のセンサ2)との対応関係を管理するためのテーブルである。
【0057】
この個体検出情報テーブル62は、図5に示すように、個体識別用情報ID欄62A、センサID欄62B、日時欄62C、緯度欄62D、経度欄62E及び精度欄62Fを備えて構成される。個体検出情報テーブル62では、1つの行がセンサ2とそのセンサ2により取得された1つの個体識別用情報との対応関係に対応する。
【0058】
そして個体識別用情報ID欄62Aには、センサ情報に含まれていた個体識別用情報IDが格納され、センサID欄62Bには、その個体識別用情報が含まれていたセンサ情報の送信元のセンサ2のセンサIDが格納される。
【0059】
また日時欄62Cには、そのセンサ2がその個体識別用情報を取得した日時が格納され、緯度欄62D及び経度欄62Eには、それぞれそのセンサ2が設置された場所(そのセンサ2が対応する個体を検出した場所に相当)の緯度や経度が格納される。さらに精度欄62Fには、そのセンサ2がその個体識別用情報を取得した際のセンサ精度が格納される。
【0060】
従って、図5の例の場合、緯度が「35.62903」、経度が「129.74072」の位置に設置され、センサIDが「C000001」、精度が「0.971」のセンサ2が、「A00000000001」という個体識別用情報IDが付与された個体識別用情報を「2018/12/19 10:23:50」に個体から取得したことが示されている。
【0061】
図6は、フィルタ条件テーブル63の構成を示す。フィルタ条件テーブル63は、クライアント装置7(図1)を用いてサービス利用者により予め設定された上述のフィルタ条件を記憶及び管理するために利用されるテーブルであり、図6に示すように、個体識別ID欄63A、検知種別欄63B、検知値欄63C、期限欄63D、精度下限欄63E、通知種別欄63F、通知先欄63G及び有効/無効欄63Hを備えて構成される。フィルタ条件テーブル63では、1つの行が1つのフィルタ条件に対応する。
【0062】
そして個体識別ID欄63Aには、検索対象とする個体(検索対象個体)の個体識別IDが格納され、検知種別欄63Bには、その検索対象個体について検知すべき情報の種別(検知種別)が格納される。また検知値欄63Cには、その検索対象個体のその検知種別について検知すべき具体的な条件が格納され、期限欄63Dには、その検索対象個体のその検知種別について監視すべき期限が格納される。さらに精度下限欄63Eには、検知精度の下限が格納される。
【0063】
さらに通知種別欄63Fには、その検索対象個体のその検知種別について、検知値欄63Cに格納された条件を満たす状態を検知した場合におけるその旨の通知方法の種別が格納され、通知先欄63Gには、その通知種別における連絡先が格納される。さらに、有効/無効欄63Hには、そのフィルタ条件が現在有効及び無効のいずれとなっているかを表す情報が格納される。
【0064】
従って、図6の例の場合、例えば、「D000003」という個体識別IDが付与された個体の「体温」を「2018/12/31 23:50:59」まで監視し、その値が「0.90」以上の精度で「38.5よりも大(>38.5)」となった場合に「SMS」で「090-xxxx-yyyy」にその旨を通知(ここではショートメールによる通知)すべき旨のフィルタ条件が「有効」に設定されていることが示されている。
【0065】
図7は、利用者管理テーブル64の構成を示す。利用者管理テーブル64は、データ収集・提供装置5が提供する上述の個体の検索サービスの提供を受ける、予め登録されたサービス利用者を管理するために利用されるテーブルであり、図7に示すように、利用者ID欄64A、認証情報欄64B、操作対象欄64C、権限種別欄64D及び権限レベル欄64Eを備えて構成される。利用者管理テーブル64では、1つの行が一人のサービス利用者に対応する。
【0066】
そして利用者ID欄64Aには、対応するサービス利用者に付与されたそのサービス利用者に固有の識別子(利用者ID)が格納され、認証情報欄64Bには、そのサービス利用者がデータ収集・提供装置5のサービスを利用する際の本人認証に利用するパスワードや指紋データなどの認証情報が格納される。
【0067】
また操作対象欄64Cには、そのサービス利用者が検索対象とする個体の個体識別IDが格納される。なお、かかる検索対象として、複数の個体からなるグループを設定できるようにしてもよい。
【0068】
さらに権限種別欄64Dには、その対象とする個体について収集された情報に対してそのサービス利用者が実行可能な操作の権限の種別(権限種別)が格納される。なお、権限種別としては、対象となる個体について収集された情報の閲覧(「READ」)のほか、その個体についてのフィルタ条件の設定や、その個体に関する情報の削除などがある。
【0069】
さらに権限レベル欄64Eには、そのサービス利用者が対象とする個体の情報について行い得る操作権限のレベル(権限レベル)を表す1から10までのいずれかの数値が格納される。なお権限レベルが高いほど(数値が大きいほど)その個体の情報を閲覧可能な時間的範囲や、閲覧可能な生体情報の範囲(体温、脈拍、血圧及び酸素飽和度などの計測値等)が広くなる。
【0070】
従って、図7の例の場合、「USR0001」という利用者IDが付与されたサービス利用者の認証情報は「E58…1D4」であり、「B00000000001」という個体識別IDが付与された個体の情報の閲覧のみが行え(「READ」)、その個体に対する権限レベルが「10」であることが示されている。
【0071】
(1−4)各種画面の構成
図8は、クライアント装置7を所定操作することにより当該クライアント装置7に表示させ得る本実施の形態による検索条件設定画面(以下、これを第1の検索条件設定画面と呼ぶ)70を示す。この第1の検索条件設定画面70は、上述した第1のクエリ型個体検索機能に関する上述の検索条件をサービス利用者が設定するための画面であり、検索条件フィールド71及び検索ボタン72を備えて構成される。
【0072】
そして検索条件フィールド71には、種別欄73、個体識別用情報読込ボタン74、精度下限欄75、有効期限欄76及び個体識別ID欄77が設けられている。
【0073】
種別欄73は、データ収集・提供装置5が個体(検索対象個体)を検索する際に利用すべき個体識別用情報の種別を指定するためのテキストボックスである。かかる種別としては、指紋情報や、顔画像情報などを指定することができる。なお、かかる種別をプルダウンメニュー方式で指定できるようにしてもよい。
【0074】
また個体識別用情報読込ボタン74は、クライアント装置7の個体識別用情報収集部32(図2)により予め収集された、検索対象個体の種別欄73で指定した種別の個体識別用情報を検索条件として読み込ませるためのボタンである。この個体識別用情報読込ボタン74をクリックすることによりその個人識別用情報が格納されているファイルを指定するためのファイル指定画面が表示され、このファイル指定画面内でそのファイルを指定することにより、その個人識別用情報を検索対象個体を検索する際の検索条件として指定することができる。
【0075】
精度下限欄75は、かかる検索処理において検索対象個体を検出する際の精度の下限(以下、これを検索精度下限と呼ぶ)を指定するためのテキストボックスである。サービス利用者は、入力部33(図2)を介して所望する数値をこの精度下限欄75に入力することにより、その数値を検索精度下限として指定することができる。なお、かかる検索精度下限をプルダウンメニュー方式で指定できるようにしてもよい。
【0076】
有効期限欄76は、かかる検索条件の有効期限を指定するためのテキストボックスである。第1の検索条件設定画面70では、有効期限欄76に当日の日付が変更できない状態で表示される。
【0077】
個体識別ID欄77は、サービス利用者が検索対象個体の個体識別IDを認識している場合に、その個体識別IDを指定するためのテイストボックスである。従って、サービス利用者は、この第1の検索条件設定画面70において、個体識別ID欄77に個体識別IDか又は個体識別用情報読込ボタン74を操作して所望する個体識別用情報を指定することにより、検索対象個体を指定する。
【0078】
そして本データ収集・提供システム1では、上述のようにして第1の検索条件設定画面70の検索条件フィールド71で個体識別ID又は個体識別用情報と、精度下限及び有効期限とを検索条件として設定した後に検索ボタン72をクリックすることにより、かかる検索条件に従った検索処理をデータ収集・提供装置5に実行させることができる。
【0079】
一方、図9は、クライアント装置7を所定操作することにより当該クライアント装置7に表示させ得る本実施の形態によるフィルタ条件設定画面(以下、これを第1のフィルタ条件設定画面と呼ぶ)80を示す。この第1のフィルタ条件設定画面80は、上述した第1のフィルタ型個体検索機能に関する上述のフィルタ条件をサービス利用者が設定するための画面であり、フィルタ条件フィールド81、アクション定義フィールド82及び設定ボタン83を備えて構成される。
【0080】
そしてフィルタ条件フィールド81には、種別欄90、個体識別用情報読込ボタン91、精度下限欄92、有効期限欄93及び個体識別ID欄97が設けられている。これら種別欄90、個体識別用情報読込ボタン91、精度下限欄92、有効期限欄93及び個体識別ID欄97の構成及び機能は、図8について上述した第1の検索条件設定画面70の種別欄73、個体識別用情報読込ボタン74、精度下限欄75、有効期限欄76及び個体識別ID欄77と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0081】
またアクション定義フィールド82には、チャネル欄94、アクション先欄95及び有効/無効欄96が設けられている。
【0082】
チャネル欄94は、フィルタ条件フィールド81で指定したフィルタ条件を満たす検索対象個体を検出した場合にデータ収集・提供装置5が利用者端末8(図1)に連絡する際のチャネルを指定するためのテキストボックスである。サービス利用者は、入力部33(図2)を介して所望するチャネルをこのチャネル欄94に入力することで、そのチャネルを連絡用のチャネルとして指定することができる。なお、かかるチャネルをプルダウンメニュー方式で指定できるようにしてもよい。
【0083】
またアクション先欄95は、かかるデータ収集・提供装置5が検出対象個体を検出したときの連絡先を指定するためのテキストボックスである。サービス利用者は、チャネル欄94で指定したチャネルにより連絡可能なアドレスや電話番号などを入力部33を介してアクション先欄95に入力することにより、そのアドレスや電話番号などをデータ収集・提供装置5が検出対象個体を検出したときの連絡先として指定することができる。かかる連絡先を、予め登録された連絡先が掲載されたプルダウンメニューの中から選択するプルダウンメニュー方式で指定できるようにしてもよい。
【0084】
有効/無効欄96は、アクション定義フィールド82で指定しアクション定義を有効及び無効のいずれとするかを指定するためのテキストボックスである。サービス利用者は、入力部33を介して「有効」又は「無効」の文字列をこの有効/無効欄96に入力することにより、かかるアクション定義を有効及び無効のいずれかに設定することができる。
【0085】
アクション定義が有効に設定された場合(有効/無効欄96に「有効」の文字列が入力された場合)には、当該アクション定義が有効となり、データ収集・提供装置5がかかるフィルタ条件を満たす個体(検索対象個体)を検出したときにアクション定義フィールド82で指定した連絡先にその旨が連絡される。またアクション定義が無効に設定された場合(有効/無効欄96に「無効」の文字列が入力された場合)には、当該アクション定義が無効となり、データ収集・提供装置5がかかるフィルタ条件を満たす個体(検索対象個体)を検出したときにもアクション定義フィールド82で指定した連絡先にその旨が連絡されない。
【0086】
なお、有効/無効欄96において、フィルタ条件の有効/無効をプルダウンメニュー方式で指定できるようにしてもよい。
【0087】
そして本データ収集・提供システム1では、上述のようにして第1のフィルタ条件設定画面80のフィルタ条件フィールド81において個体識別ID又は個体識別用情報と、検索精度の下限及び有効期限とをフィルタ条件として指定し、アクション定義フィールド82において検出対象個体を検出したときのアクション及びアクション定義の有効/無効をフィルタ条件の付随情報として指定した後に設定ボタン83をクリックすることにより、かかるフィルタ条件に従った検索処理をデータ収集・提供装置5に実行させることができる。
【0088】
他方、図10(A)は、データ収集・提供装置5において、第1のクエリ型個体検索機能に基づく個体検索処理が実行されて検索対象個体が検出された場合に、対応するクライアント装置7(図8の第1の検索条件設定画面70を用いて対応する検索条件を設定したクライアント装置7)に表示されるその個体検索処理の処理結果を表す画面(以下、これを第1の個体検索結果画面と呼ぶ)100を示す。
【0089】
この第1の個体検索結果画面100では、検出対象個体が現在存在するであろう位置周辺の地図101が表示され、その地図101上に、検出対象個体の直近の移動経路を現す移動経路情報102が表示される。移動経路情報102は、その周辺に配置されたセンサ2のうちその検出対象個体の生体情報等を取得したセンサ2の設置位置を表す点102Aと、対応するセンサ2がその検出対象個体の生体情報等を取得した時刻に基づいて、時刻が早いものから遅いものへと向かうようにこれら点の間を結ぶ矢印102Bとから構成される。
【0090】
また地図101上には、検索対象個体が現在位置している可能性がある範囲を表す扇形の枠体103が表示され、その枠体103内における特に検索対象個体が現在位置している可能性が高い場所にピン形状のマーク104が表示される。
【0091】
さらに第1の個体検索結果画面100には、検出対象個体に付与されたその検出対象個体に固有の識別IDが表示された識別ID表示欄105と、上述の各マーク104がそれぞれ表示された場所の住所などの位置情報及びその場所に検出対象個体が現在位置している可能性の割合が表示された推定現在位置表示欄106と、上述した移動経路情報102における各点102Aの位置及びその位置でその検出対象個体が検出された時刻が表示された移動履歴表示欄107とが画面右側に表示される。
【0092】
また図10(B)は、データ収集・提供装置5において、第1のフィルタ型個体検索機能に基づく個体検索処理が実行されて検索対象個体が検出された場合に、図9の第1のフィルタ条件設定画面80を用いて連絡先として設定された利用者端末8に表示されるその個体検索処理の処理結果を表すメッセージ(以下、これを第1のフィルタ型個体検索結果メッセージと呼ぶ)110の表示形態を示す。
【0093】
この第1のフィルタ型個体検索結果メッセージ110は、図10(C)に示すように、検索対象個体を検出した旨のメッセージと、その検索対象個体が検出された位置を表すテキストと、リンク110Aとを備える。そしてサービス利用者は、第1のフィルタ型個体検索結果メッセージ110のリンク110Aをクリックすることにより、図10(A)について上述した第1の個体検索結果画面100をその利用者端末8の画面に表示させることができる。
【0094】
(1−5)各種処理の流れ
次に、上述した本実施の形態の個体検索機能(第1のクエリ型個体検索機能及び第1のフィルタ型個体検索機能)に関連して本データ収集・提供装置5において実行される各種処理の具体的な処理内容について説明する。
【0095】
なお、以下においては、各種処理の処理主体を「機能部」として説明するが、実際上は、センサ2内のプロセッサやデータ収集・提供装置5のCPU10(図1)がその機能部に対応するプログラムに基づいてその処理を実行することは言うまでもない。
【0096】
(1−5−1)生体情報の収集に関するセンサ側の処理
図11は、生体情報の収集に関して各センサ2において実行される一連の処理(以下、これをセンサ側生体情報収集処理と呼ぶ)の流れを示す。このセンサ側生体情報収集処理は、そのセンサ2が設置されると開始され、まず、個体識別用情報収集部21が、そのセンサ2の情報取得可能範囲内に個体識別用情報を取得可能な個体が出現するのを待ち受ける(S1)。
【0097】
そして個体識別用情報収集部21は、やがて個体識別用情報を取得可能な個体が出現すると、その個体から取得可能な個体識別用情報をすべて取得し、取得したすべての個体識別用情報をセンタ向けデータ送受信部22に出力する(S2)。
【0098】
センタ向けデータ送受信部22は、個体識別用情報収集部21から個体識別用情報が与えられると、自センサ2にバイタルセンサ(生体情報収集部20)が搭載されているか否かを判断する(S3)。そしてセンサ向けデータ送受信部22は、この判断で否定結果を得るとステップS6に進む。
【0099】
これに対してセンタ向けデータ送受信部22は、ステップS3の判断で肯定結果を得ると、搭載されたバイタルセンサ(生体情報収集部20)により検出されたその個体の生体情報をすべて取得すると共に(S4)、取得した生体情報にステップS2で個体識別用情報収集部21により取得されたすべての個体識別用情報を付与する(S5)。
【0100】
さらにセンタ向けデータ送受信部22は、自センサ2にバイタルセンサが搭載されていない場合には、ステップS2で個体識別用情報収集部21により取得された個体識別用情報を生体情報としてデータ収集・提供装置5に送信する一方、自センサ2にバイタルセンサが搭載されている場合にはステップS5で個体識別用情報を付与した生体情報をデータ収集・提供装置5に送信し(S6)、この後、個体識別用情報収集部21を呼び出す。
【0101】
かくしてセンタ向けデータ送受信部22により呼び出された個体識別用情報収集部21は、ステップS1及びステップS2の処理を上述のように実行する。これにより、これ以降、ステップS1〜ステップS6の処理が繰り返される。
【0102】
(1−5−2)生体情報の収集に関するデータ収集・提供装置側の処理
一方、図12は、生体情報の収集に関してデータ収集・提供装置5において実行される一連の処理(以下、これをセンタ側生体情報収集処理と呼ぶ)の流れを示す。このセンタ側生体情報収集処理は、いずかのセンサ2からセンサ情報が送信されてくると開始され、まず、前処理フィルタ部24(図2)の個体識別部40(図2)が、そのセンサ情報に含まれる生体情報に付与された個体識別用情報の中からステップS11が未処理の1つの個体識別用情報を選択する(S10)。
【0103】
続いて、個体識別部40は、ステップS10で選択した個体識別用情報に基づいてその個体識別用情報の取得元の個体を特定する(S11)。個体の特定においては、補助的に脈拍や血中アルコール濃度などの生体内部の生体情報を組み合わせて活用することができる。なお、個体識別部40は、個体の特定に際して機種間差分学習部50(図2)により算出された機器間の差分を補正するための上述した差異モデル(変換関数)を利用する。
【0104】
次いで、個体識別部40は、そのとき受信したセンサ情報に含まれる生体情報に付与されたすべての個体識別用情報を用いてその取得元の個体をそれぞれ特定し終えたか否か(すべてのかかる個体識別用情報についてステップS11の処理を実行し終えたか否か)を判断する(S12)。
【0105】
個体識別部40は、この判断で否定結果を得るとステップS10に戻り、この後、ステップS10で選択する個体識別用情報をステップS11が未処理の他の個体識別用情報に順次切り替えながら、ステップS10〜ステップS12の処理を繰り返す。
【0106】
そして個体識別部40は、やがてそのとき受信した生体情報に付与されていた各個体識別用情報に基づいて個体をそれぞれ特定し終えることによりステップS12で肯定結果を得ると、ステップS10〜ステップS12の繰り返し処理により特定したすべての個体が登録済みであるか否か(個体識別IDが付与されているか否か)を判断する(S13)。そして個体識別部40は、この判断で肯定結果を得るとステップS15に進む。
【0107】
これに対して、個体識別部40は、ステップS13の判断で否定結果を得ると、ステップS10〜ステップS12の繰り返し処理により特定したすべての個体のうち、未登録の個体に対してその個体に固有の個体識別IDを付与する(S14)。
【0108】
続いて、個体識別部40は、ステップS10〜ステップS12の繰り返し処理により特定又は付与した個体識別IDがすべて一致するか否かを判断する(S15)。そして個体識別部40は、この判断で肯定結果を得ると、イベント検知フィルタ部26(図2)の条件合致個体検出部42(図2)を呼び出す。
【0109】
これに対して、個体識別部40は、ステップS15の判断で否定結果を得ると、個体識別整合性調整部を呼び出す(S16)。そして個体識別整合性調整部41(図2)は、個体識別部40により呼び出されると、これら個体識別IDを1つの個体識別IDに統合する個体識別整合性調整処理を実行した後、イベント検知フィルタ部26の条件合致個体検出部42を呼び出す。
【0110】
条件合致個体検出部42は、個体識別部40又は個体識別整合性調整部41により呼び出されると、フィルタ条件テーブル63(図6)を参照して、そのとき受信したセンサ情報に含まれる生体情報の取得元の個体の個体識別IDや、当該生体情報に付与されていた個体識別用情報を検索対象とするフィルタ条件が設定されているか否かを判断する(S17)。そして条件合致個体検出部42は、この判断で否定結果を得るとステップS19に進む。
【0111】
これに対して、条件合致個体検出部42は、ステップS17の判断で肯定結果を得ると、その個体識別IDやその個体識別用情報について登録されたフィルタ条件において指定されている連絡先に、指定されたフィルタ条件を満たす個体を検出したことを通知するよう利用者向け通知部27(図2)の通知部43(図2)に指示を与える。この結果、この指示に従って通知部43により図10(B)及び(C)について上述したフィルタ型個体検索結果メッセージ110や第1の個体検索結果画面100の画面データが生成され、これら画面データがその連絡先の利用者端末8に送信される(S18)。これによりその利用者端末8に図10(B)及び(C)について上述したフィルタ型個体検索結果メッセージ110や第1の個体検索結果画面100が表示される。
【0112】
そして条件合致個体検出部42は、この後、そのとき受信したセンサ情報に含まれる生体情報を記憶部25(図2)内の生体情報テーブル60(図3)に、またそのセンサ情報に含まれていたすべての個体識別用情報を個体識別用情報テーブル61(図4)に、さらにこれら個体識別用情報とそのセンサ情報のセンサ2との対応関係を個体検出情報テーブル62にそれぞれ新規に登録した後(S19)、処理を終了する。これにより、この一連のセンタ側生体情報収集処理が終了する。
【0113】
なおステップS16において個体識別部40により呼び出された個体識別整合性調整部41により実行される個体識別整合性調整処理の具体的な処理の流れを図13に示す。
【0114】
個体識別整合性調整部41は個体識別部40により呼び出されるとこの図13に示す個体識別整合性調整処理を開始し、まず、センタ側生体情報収集処理のステップS15で一致しなかった各個体識別IDがすべて生体情報テーブル60(図3)に登録されている既知の個体にそれぞれ付与された個体識別IDであるか否か(既知個体同士の競合であるか否か)を判断する(S20)。
【0115】
個体識別整合性調整部41は、この判断で肯定結果を得ると、かかるステップS15で一致しなかった各個体識別IDがそれぞれ付与された個体の識別結果に対して、記憶部25(図2)内の生体情報テーブル60(図3)に格納されている各個体の生体情報を利用した所定の補正処理(以下、これを第1の個体識別ID補正処理と呼ぶ)を施すことにより、各個体の個体識別IDを必要に応じて補正する(S21)。
【0116】
また個体識別整合性調整部41は、この後、この第1の個体識別ID補正処理によりかかる各個体識別IDがすべて一致したか否かを判断する(S22)。そして個体識別整合性調整部41は、この判断で肯定結果を得ると、この個体識別整合性調整処理を終了する。
【0117】
これに対して、個体識別整合性調整部41は、ステップS22の判断で否定結果を得ると、第1の個体識別ID補正処理後も不一致の各個体識別IDが付与された個体の前後の行動履歴(時系列の位置情報)を記憶部25内の生体情報テーブル60から取得する。また個体識別整合性調整部41は、取得したこれら個体の行動履歴に基づいてこれらの個体に対する識別結果を補正する第2の個体識別ID補正処理を施すことにより、これら個体の個体識別IDを必要に応じて補正する(S23)。
【0118】
また個体識別整合性調整部41は、この後、この第2の個体識別ID補正処理によりかかる各個体識別IDがすべて一致したか否かを判断する(S24)。そして個体識別整合性調整部41は、この判断で肯定結果を得ると、この個体識別整合性調整処理を終了する。
【0119】
これに対して、個体識別整合性調整部41は、ステップS24の判断で否定結果を得ると、現在までに一致していない各個体識別IDのうちの中から、「確度優先」、「多数決」又は「優先度」などの手法により尤もらしい個体を決定し、この段階で不一致の各個体識別IDを、かかる決定した個体の個体識別IDに統合する(S25)。そして個体識別整合性調整部41は、この後、この個体識別整合性調整処理を終了する。
【0120】
一方、個体識別整合性調整部41は、ステップS20の判断で否定結果を得ると、センタ側生体情報収集処理のステップS15で一致しなかった各個体識別IDがすべて生体情報テーブル60に登録されていない新規の個体に付与された個体識別IDであるか否か(新規個体同士の競合であるか否か)を判断する(S26)。
【0121】
そして個体識別整合性調整部41は、この判断で肯定結果を得ると、これらの個体識別IDを1つの個体識別IDに統合する(S27)。具体的に、個体識別整合性調整部41は、センタ側生体情報収集処理のステップS15で一致しなかった各個体識別IDの中から1つの個体識別IDを選択し、他の個体識別IDをその選択した個体識別IDに変更する。そして個体識別整合性調整部41は、この後、この個体識別整合性調整処理を終了する。
【0122】
これに対して、ステップS26の判断で否定結果を得ることは、センタ側生体情報収集処理のステップS15で一致しなかった各個体識別IDの一部が既知の個体に付与された個体識別IDであり、残りの個体識別IDが新規の個体に付与された個体識別IDであることを意味する(既知個体及び新規個体の競合)。
【0123】
かくして、このとき個体識別整合性調整部41は、センタ側生体情報収集処理のステップS15で一致しなかった各個体識別IDのうちのいずれか1つの既知の個体に付与された個体識別IDに、他の個体識別IDを統合する(S28)。具体的に、個体識別整合性調整部41は、センタ側生体情報収集処理のステップS15で一致しなかった各個体識別IDの中から1つの個体識別IDを選択し、他の個体識別IDをその選択した個体識別IDに変更する。そして個体識別整合性調整部41は、この後、この個体識別整合性調整処理を終了する。
【0124】
(1−5−3)個体探索機能に関するデータ収集・提供装置の処理
(1−5−3−1)第1のクエリ型個体検索機能に関するデータ収集・提供装置の処理
図14は、上述した第1のクエリ型個体検索機能に関してデータ収集・提供装置5において実行される一連の処理(以下、これを第1のクエリ型個体検索処理と呼ぶ)の流れを示す。この第1のクエリ型個体検索処理は、サービス利用者が図8について上述した第1の検索条件設定画面70を用いて指定した検索条件がデータ収集・提供装置5に与えられると開始される。
【0125】
実際上、データ収集・提供装置5が検索条件を受領すると、この検索条件が利用者向け画面生成部28(図2)の利用者向けデータ送受信部44(図2)を介して可視化部47(図2)に与えられる。そして可視化部47は、この検索条件を受領すると、まず、検索条件設定画面70において検索条件として個体識別IDが指定されているか否かを判断し(S30)、肯定結果を得るとステップS32に進む。
【0126】
これに対して可視化部47は、この判断で否定結果を得ると、その検索条件に含まれる個体識別用情報(図8の第1の検索条件設定画面70で設定された個体識別用情報)を検索キーとして個体識別用情報テーブル61上で検索を行うことにより、その個体識別用情報に対応する個体の個体識別IDを取得する(S31)。
【0127】
続いて、可視化部47は、検索条件で指定され、又は、ステップS31で検出した個体識別IDが生体情報テーブル60(図3)に登録済みであるか否かを判断する(S32)。この判断で否定結果を得た場合、その個体識別IDが付与された個体(検索対象個体)の過去の位置の情報を個体検出情報テーブル62(図5)から取得することはできない。かくして、このとき可視化部47は、この第1のクエリ型個体検索処理を終了する。
【0128】
これに対して、可視化部47は、ステップS32の判断で肯定結果を得ると、検索条件で指定され、又は、ステップS31で検出した個体識別IDに基づいて、その個体識別IDが付与された検出対象個体の直近の位置情報をすべて取得する(S33)。
【0129】
具体的に、可視化部47は、生体情報テーブル60(図3)上でかかる個体識別IDを検索キーとする検索を行うことにより、検索対象個体に関するエントリであって、その日時欄60E(図3)に格納されている日時が現在時刻から予め設定された所定時間範囲内である各エントリの緯度欄60F(図3)及び経度欄60G(図3)にそれぞれ格納されて緯度及び経度を、そのエントリの日時欄60Eに格納されている日時と対応付けて、検索対象個体の直近の位置情報としてそれぞれ取得する。
【0130】
続いて、可視化部47は、ステップS33で取得した位置情報を位置予測部46(図2)に与え、検索対象個体の現在位置を予測するよう指示を与える。この結果、位置予測部46は、可視化部47から与えられた検出対象個体の直近の位置情報と、定期処理実行部29(図2)の行動モデル生成部48(図2)により生成された検索対象個体の行動モデルとに基づいて検索対象個体の現在位置を予測し、予測結果を可視化部47に通知する(S34)。
【0131】
かくして、可視化部47は、この後、ステップS33で取得した検索対象個体の直近の位置情報と、ステップS34で位置予測部46により予測された検索対象個体の現在位置とに基づいて図10(A)について上述した第1の個体検索結果画面100を生成し、その画面データを利用者向けデータ送受信部44を介して対応するクライアント装置7に送信する(S35)。これにより、この画面データに基づいて、そのクライアント装置7にかかる第1の個体検索結果画面100が表示される。そして可視化部47は、この後、処理を終了する。これにより、この第1のクエリ型個体検索処理が終了する。
【0132】
(1−5−3−2)第1のフィルタ型個体検索機能に関するデータ収集・提供装置の処理
図15は、上述した第1のフィルタ型個体検索機能に関して、サービス利用者により指定されたフィルタ条件を内部設定するためにデータ収集・提供装置5において実行される一連の処理(以下、これをフィルタ条件設定処理と呼ぶ)の流れを示す。このフィルタ条件設定処理は、サービス利用者が図9について上述した第1のフィルタ条件設定画面80を用いて指定したフィルタ条件がデータ収集・提供装置5に与えられると開始される。
【0133】
実際上、データ収集・提供装置5がフィルタ条件を受領すると、このフィルタ条件が利用者向け画面生成部28(図2)の利用者向けデータ送受信部44(図2)から検出条件管理部45(図2)に与えられる。そして検出条件管理部45(図2)は、フィルタ条件を受領すると、そのフィルタ条件を登録する必要があるか否かを判断する(S40)。
【0134】
この場合、そのフィルタ条件が指定された第1のフィルタ条件設定画面80のアクション定義フィールド82(図9)の有効/無効欄96(図9)において、「有効」が指定されていた場合には、このステップS40において肯定結果が得られ、「無効」が指定されていた場合には、このステップS40において否定結果が得られることになる。
【0135】
そして検出条件管理部45は、このステップS40で否定結果を得た場合には、このフィルタ条件登録処理を終了する。これに対して、検出条件管理部45は、このステップS40で肯定結果を得た場合には、そのフィルタ条件を記憶部25(図2)内のフィルタ条件テーブル63(図6)に新規に登録し(S41)、この後、このフィルタ条件登録処理を終了する。
【0136】
なお、このようにフィルタ条件が設定された場合、いずれかのセンサ2からセンタ情報が送信されてくるごとに、図12について上述したセンタ側生体情報収集処理のステップS17において、イベント検知フィルタ部26(図2)の条件合致個体検出部42(図2)により対応する個体がそのフィルタ条件を満たすか否かが判定される。
【0137】
そしてフィルタ条件を満たす個体(つまり検索対象個体)が検知された場合には、センタ側生体情報収集処理のステップS18において、その旨がフィルタ条件として指定された連絡先の利用者端末8(図1)に通知されることになる。
【0138】
(1−5−4)機種間差分学習部の処理
一方、図16は、定期処理実行部29(図2)の機種間差分学習部50(図2)により定期的に実行される機種間差分学習処理の処理内容を示す。機種間差分学習部50は、この図16に示す処理手順に従って、同一種別のセンサ2における機種間の個体識別用女王の取得性能又は取得精度の差分を学習する。
【0139】
実際上、機種間差分学習部50は、この機種間差分学習処理を開始すると、まず、個体識別用情報を取得するセンサ種別であってステップS51以降が未処理のセンサ種別を1つ選択する(S50)。ここでの「センサ種別」とは、指紋又は顔画像といった個体識別用情報を個体から取得するセンサ2の種別を指し、例えば、指紋センサや顔認識機能が搭載されたカメラ装置などが挙げられる。
【0140】
続いて、機種間差分学習部50は、個体識別用情報テーブル61(図4)から、ステップS50で選択したセンサ種別(以下、これを選択センサ種別と呼ぶ)の各センサ2がそれぞれ取得した個体識別用情報をすべて抽出する(S51)。具体的に、機種間差分学習部50は、個体識別用情報テーブル61のエントリのうち、センサ種別欄61Bに選択センサ種別が格納されているエントリをすべて抽出し、これらエントリの生体情報データ欄61Cに格納されている個体識別用情報をそれぞれ取得する。
【0141】
また機種間差分学習部50は、取得したこれら個体識別用情報を同一機種ごとに分類する(S52)。具体的に、機種間差分学習部50は、ステップS51で個体識別用情報を取得した個体識別用情報テーブル61の1つのエントリについて、そのエントリの個体識別用情報欄61A(図4)に格納されている個体識別用情報IDに対応する個体検出情報テーブル62(図5)のエントリ(その個体識別用情報IDが個体識別用情報ID欄62Aに格納されているエントリ)を抽出する。
【0142】
また機種間差分学習部50は、抽出したエントリのセンサID欄62B(図5)に格納されているセンサIDがセンサID欄60C(図3)に格納されているエントリを生体情報テーブル60(図3)から抽出し、そのエントリのセンサ機種欄60D(図3)に格納されているそのセンサ2の機種の情報を取得する。
【0143】
機種間差分学習部50は、このような処理をステップS51で取得したすべての個体識別用情報について実行することにより、これら個体識別用情報にそれぞれ対応するセンサ2の機種をそれぞれ取得し、取得結果に基づいてかかる個体識別用情報を同一機種ごとに分類する。
【0144】
次いで、機種間差分学習部50は、ステップS52で分類した機種のうちの2つの機種の組合せ(以下、これを機種組合せと呼ぶ)であって、ステップS54以降が未処理の機種組合せを1つ選択する(S53)。
【0145】
また機種間差分学習部50は、ステップS51で個体識別用情報テーブル61から抽出した個体識別用情報のうち、ステップS53で選択した機種組合せ(以下、これを選択機種組合せと呼ぶ)を構成する一方の機種の各センサ2によりそれぞれ取得された個体識別用情報と、選択機種組合せを構成する他方の機種の各センサ2によりそれぞれ取得された個体識別用情報とを共通する個体(かかる一方の機種の各センサ2及びかかる他方の各センサ2の双方により個体識別用情報が取得された個体)ごとにそれぞれ抽出する(S54)。
【0146】
そして機種間差分学習部50は、ステップS54で抽出したある個体についてかかる一方の機種の各センサ2によりそれぞれ取得された個体識別用情報と、かかる他方の機種の各センサ2によりそれぞれ取得された個体識別用情報とを、かかる一方の機種の各センサ2と、かかる他方の機種の各センサ2とのすべての組合せについて順次比較することにより機種間の差分を学習する。また機種間差分学習部50は、同様の学習を上述の「共通する個体」のすべてについて実行する(S55)。
【0147】
続いて、機種間差分学習部50は、ステップS55の学習により機種間の差分を補正するための変換関数(差異モデル)を生成する(S56)。
【0148】
次いで、機種間差分学習部50は、すべての機種組合せについてステップS55以降の処理を実行し終えたか否かを判断する(S57)。そして機種間差分学習部50は、この判断で否定結果を得るとステップS53に戻り、この後、ステップS53で選択する機種組合せをステップS54以降が未処理の他の機種組合せに切り替えながらステップS57で肯定結果を得るまでステップS53〜ステップS57の処理を繰り返す。この繰返し処理により、図17に示すように、選択センサ種別における各機種間の変換関数(差異モデル)がそれぞれ生成される。
【0149】
そして機種間差分学習部50は、やがてすべての機種組合せについてステップS54以降の処理を実行し終えることによりステップS57で肯定結果を得ると、すべてのセンサ種別についてステップS51以降の処理を実行し終えたか否かを判断する(S58)。
【0150】
そして機種間差分学習部50は、この判断で否定結果を得るとステップS50に戻り、この後、ステップS50で選択するセンサ種別をステップS51以降が未処理の他のセンサ種別に切り替えながらステップS58で肯定結果を得るまでステップS50〜ステップS58の処理を繰り返す。
【0151】
そして機種間差分学習部50は、やがてすべてのセンサ種別についてステップS51以降の処理を実行し終えることによりステップS58で肯定結果を得ると、この機種間差分学習処理を終了する。
【0152】
なお前処理フィルタ部24(図2)の個体識別部40(図2)は、このような機種間差分学習部50の一連の処理により生成された変換関数(差異モデル)を利用して個体を識別する。
【0153】
(1−5−5)生体情報紐付け部の処理
図18は、定期処理実行部29(図2)の生体情報紐付け部51(図2)により定期的に実行される生体情報紐付け処理の処理内容を示す。生体情報紐付け部51は、この図18に示す処理手順に従って、複数種類のセンサ2により取得された各個体の生体情報を段階的(ネットワーク的)に紐付ける。
【0154】
実際上、生体情報紐付け部51は、この生体情報紐付け処理を開始すると、まず、生体情報テーブル60(図3)を参照して、生体情報を送信してくるすべてのセンサ2の中から複数種類の個体識別用情報を取得可能なセンサ2のセンサIDをすべて抽出する(S60)。
【0155】
続いて、生体情報紐付け部51は、ステップS50でセンサIDを抽出したセンサ2の中から1つのセンサ2を選択し(S61)、個体検出情報テーブル62(図5)を参照して、そのセンサ(以下、これを選択センサと呼ぶ)2と同一の個体識別用情報を取得したすべてのセンサ2のセンサIDをそれぞれ抽出する(S62)。
【0156】
次いで、生体情報紐付け部51は、生体情報テーブル60及び個体識別用情報テーブル61を参照して、ステップS62でセンサIDを抽出した選択した各センサ2からのかかる個体識別用情報に基づいてそれぞれ識別・特定された各個体の個体識別IDがすべて一致しているか否かを判断する(S63)。そして生体情報紐付け部51は、この判断で肯定結果を得るとステップS67に進む。
【0157】
これに対して、生体情報紐付け部51は、ステップS63の判断で否定結果を得ると、各センサ2からのかかる個体識別用情報に基づいてそれぞれ識別・特定された各個体が同一個体である確率を、個体識別IDが異なる2つの個体の組合せ(以下、これを個体組合せと呼ぶ)ごとにそれぞれ所定方法により算出する(S64)。
【0158】
また生体情報紐付け部51は、ステップS64で算出した各確率に基づいて、かかる個体組合せの中に、これら2つの個体が同一の個体である可能性が高い個体組合せが存在するか否かを判断する(S65)。この判断は、ステップS64で算出したその個体組合せについての確率が予め設定された閾値以上であるか否かに基づいて行われる。そして、かかる確率がかかる閾値以上であれば、その個体組合せを構成する2つの個体が同一個体である可能性が高いと判断される。そして生体情報紐付け部51は、ステップS65で否定結果を得るとステップS67に進む。
【0159】
これに対して、生体情報紐付け部51は、ステップS65の判断で肯定結果を得ると、2つの個体が同一の個体である可能性が高いすべての個体組合せについて、その個体組合せを構成する2つの個体の個体識別IDをいずれか一方の個体識別IDに統合する(S66)。具体的に、生体情報紐付け部51は、かかる2つの個体識別IDの中から一方の個体識別IDを選択し、当該個体識別IDに他方の個体識別IDを変更するよう生体情報テーブル60(図3)及び個体識別用情報テーブル61(図4)等を更新する。これにより、かかる個体の生体情報、個体識別用情報及び位置情報が統合される。
【0160】
続いて、生体情報紐付け部51は、複数種類の個体識別用情報を取得可能なすべてのセンサ2についてステップS62以降の処理を実行し終えたか否かを判断する(S67)。そして生体情報紐付け部51は、この判断で否定結果を得るとステップS61に戻り、この後、ステップS61で選択するセンサ2をステップS62以降が未処理の他の対応するセンサ2に順次切り替えながらステップS61〜ステップS67の処理を繰り返す。
【0161】
この繰返し処理により、図19に示すように、同一又は異なる種別のセンサ2により取得された生体情報及び個体識別用情報と、そのセンサ2の位置情報でなる対応する個体のその時点における位置情報とが個人単位で段階的に紐付けられて統合されてゆく。例えば、図19の例の場合、「センサB」及び「センサD」を介して「センサA」により取得された生体情報、個人識別用情報及び位置情報と、「センサE」により取得された生体情報、個人識別用情報及び位置情報とが紐付けられて統合されることになる。
【0162】
そして生体情報紐付け部51は、やがて複数種類の個体識別用情報を取得可能なすべてのセンサ2についてステップS62以降の処理を実行し終えることによりステップS67で肯定結果を得ると、この生体情報紐付け処理を終了する。
【0163】
(1−6)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態のデータ収集・提供システム1のデータ収集・提供装置5は、各センサ2がそれぞれ取得した各個体の個体識別用情報に基づいてその個体をそれぞれ識別し、識別結果に基づいて、個体ごとに生体情報、個体識別用情報及び各時刻における位置情報を統合し、統合したこれらの情報に基づいて、指定された個体を検出し、その位置情報をサービス利用者に提供する。
【0164】
従って、本実施の形態によれば、不特定多数の個人から個人データをその個人と対応付けて収集し、収集した個人データを利用した情報をサービス利用者に提供し得る有用性の高いデータ収集・提供システムを実現することができる。
【0165】
(2)第2の実施の形態
(2−1)本実施の形態によるデータ収集・提供システムの構成
図1において、120は第2の実施の形態によるデータ収集・提供システムを示す。このデータ収集・提供システム120は、第1の実施の形態によるデータ収集・提供装置5及びクライアント装置7にそれぞれ搭載された機能に加えて、さらなる機能がデータ収集・提供装置121及びクライアント装置122にそれぞれ搭載されている点が第1の実施の形態によるデータ収集・提供システム1と相違する。
【0166】
実際上、本実施の形態のデータ収集・提供装置121には、第1の実施の形態による個体検索機能(第1のクエリ型個体検索機能及び第1のフィルタ型個体検索機能)に加えて、本実施の形態によるクエリ型個体検索機能(以下、これを第2のクエリ型個体検索機能)及びフィルタ型個体検索機能(以下、これを第2のフィルタ型個体検索機能と呼ぶ)が搭載されている。
【0167】
第2のクエリ型個体検索機能は、領域や、個体の行動状態又は個体の生体状態等を検索条件として指定することにより、データ収集・提供装置121が、その検索条件に合致する個体をリアルタイムで検出してその位置等をクライアント装置に通知する機能である。またデータ収集・提供装置121は、かかる第2のクエリ型個体検索機能の一部として、かかる検索条件の有効期限を指定することにより、その有効期限内に検出したかかる検索条件を満たす個体の集計及び匿名化を実行する機能をも備えている。
【0168】
また第2のフィルタ型個体検索機能は、かかる検索条件と同様のフィルタ条件と、そのフィルタ条件に合致する個体を検出したときの連絡先となる利用者端末8とを指定することにより、データ収集・提供装置121が、そのフィルタ条件を満たす個体を検出したときにその個体の位置等をその利用者端末8に通知する機能である。またデータ収集・提供装置121は、かかる第2のフィルタ型個体検索機能の一部として、かかるフィルタ条件の有効期限を指定することにより、その有効期限内に検出したかかるフィルタ条件を満たす個体の集計及び匿名化を実行する機能をも備えている。
【0169】
このような第2のクエリ型個体検索機能及び第2のフィルタ型個体検索機能を実現するための手段として、本実施の形態のデータ収集・提供装置121の可視化部124(図20)には、第1の実施の形態の可視化部47(図2)が有する機能と同様の機能に加えて、かかる第2のクエリ型個体検索機能や第2のフィルタ型個体検索機能に関する各種処理を実行するための機能が搭載されている。この「第2のクエリ型個体検索機能や第2のフィルタ型個体検索機能に関する各種処理」の具体的な内容については後述する。
【0170】
またデータ収集・提供装置121には、図2との対応部分に同一符号を付した図20に示すように、利用者向け画面生成部123に集約・匿名化処理部125が追加的に設けられ、記憶部25に図21に示す領域ID管理テーブル126が追加的に格納されている。
【0171】
集約・匿名化処理部125は、補助記憶装置12(図1)から主記憶装置11(図1)にロードした対応するプログラムをCPU10(図1)が実行することにより具現化される機能部であり、上述の検索条件やフィルタ条件に有効期限が設定されている場合に、その有効期限内に検出したこれら検索条件やフィルタ条件に合致した各個体に関する情報を集計する機能を有する。集約・匿名化処理部125は、かかる集約処理を実行する際、個体の特定や追跡などを防ぐための匿名化処理(例えば、k−匿名化処理)を併せて行う。
【0172】
領域ID管理テーブル126は、対象範囲の領域を所定大きさの複数の小領域に区分し、これら小領域にそれぞれ付与した識別ID(領域ID)を管理するために利用されるテーブルであり、領域ID欄126A及び座標欄126Bを備えて構成される。領域ID管理テーブル126では、1つの行が1つの小領域に対応する。
【0173】
そして領域ID欄126Aには、対応する小領域に付与されたその小領域に固有の領域IDが格納され、座標欄126Bには、その小領域の範囲を表す座標([緯度、経度]で表される座標)が格納される。従って、図21の例の場合、「領域R001」という領域IDが付与された小領域の範囲は、[[133,34]…[133,34]であることが示されている。
【0174】
またクライアント装置122には、第1の実施の形態のクライアント装置7に搭載された各種機能に加えて、上述した第2のクエリ型個体検索機能に関する検索条件を設定するための図22について後述する第2の検索条件設定画面130や、第2のフィルタ型個体検索機能に関するフィルタ条件を設定するための図23について後述する第2のフィルタ条件設定画面150を表示させ得る機能が搭載されている。これら第2の検索条件設定画面130及び第2のフィルタ条件設定画面150の具体的な構成については、後述する。
【0175】
(2−2)各種画面の構成
図22は、クライアント装置122を所定操作することにより当該クライアント装置122に表示させ得る上述の第2の検索条件設定画面130を示す。この第2の検索条件設定画面130は、検索条件フィールド131、登録済み検索条件読込みフィールド132及び検索ボタン133を備えて構成される。
【0176】
このうち検索条件フィールド131は、領域条件フィールド140、状態条件フィールド141、生体条件フィールド142、共通条件フィールド143、登録ボタン144及び個体識別ID欄145を備える。
【0177】
領域条件フィールド140は、いずれかの個体が「指定領域」に侵入又はその「指定領域」から逸脱したことをデータ収集・提供装置121に検出させるための検索条件(領域に関する検索条件)を指定する際に利用するフィールドであり、侵入及び逸脱にそれぞれ対応付けられた種別選択用トグルボタン140AA,140ABと、領域指定欄140Bとを備えている。
【0178】
領域指定欄140Bは、上述の「指定領域」を指定するためのテキストボックスである。「指定領域」の指定は、領域ID管理テーブル126に登録されている領域IDの中から所望する領域の領域IDを領域指定欄140Bに入力するようにして行われる。なお、かかる「指定領域」の指定をプルダウンメニュー方式で行うことができるようにしてもよい。
【0179】
種別選択用トグルボタン140AA,140ABは、「指定領域への侵入」及び「指定領域からの逸脱」のいずれを検索条件とするかを指定するためのトグルボタンである。「侵入」に対応する種別選択用トグルボタン140AAをクリックすることにより「指定領域への侵入」を「領域に関する検索条件」として選択することができ、「逸脱」に対応する種別選択用トグルボタン140ABをクリックすることにより「指定領域からの逸脱」を「領域に関する検索条件」として選択することができる。なお、「領域に関する検索条件」は、「指定領域への侵入」又は「指定領域からの逸脱」のいずれか一方のみを選択することができ、そのとき選択されている「領域に関する検索条件」に対応する種別選択用トグルボタン140AA,140AB内に対応する「領域に関する検索条件」が選択されていることを表す黒丸状のマークが表示される。
【0180】
状態条件フィールド141は、いずれかの個体が所望の行動状態となった場合にこれをデータ収集・提供装置121に検出させるための検索条件(行動状態に関する検索条件)を設定する際に利用するフィールドであり、複数の種別選択用ボタン141A及び継続時間指定欄141Bを備えている。
【0181】
種別選択用ボタン141Aは、「転倒」、「蹲り」及び「泥酔」などの個体の行動状態の中から所望する行動状態を検索条件として指定するためのボタンである。所望する行動状態に対応する種別選択用ボタン141Aをクリックすることにより、その種別選択用ボタン141Aに対応する行動状態にある個体を検出すべきことを検索条件として指定することができる。なお、状態条件フィールド141では、同時に複数の行動状態を選択することができ、選択された各行動状態にそれぞれ対応する種別選択用ボタン141A内にその種別選択用ボタン141Aに対応する行動状態が選択されていることを表す黒丸状のマークが表示される。
【0182】
また継続時間指定欄141Bは、種別選択用ボタン141Aを用いて選択した行動状態がどの程度継続した場合にその状態をデータ収集・提供装置121が検出すべきかというその行動状態の継続時間を指定するためのテキストボックスである。この継続時間欄に所望する時間を入力することにより、種別選択用ボタン141Aを用いて選択した行動状態がその時間だけ継続した場合にデータ収集・提供装置121がそのことを検出するよう指定することができる。なおかかる継続時間の指定をプルダウンメニュー方式で行うことができるようにしてもよい。
【0183】
生体条件フィールド142は、いずれかの個体が所望する生体状態となった場合にこれをデータ収集・提供装置121に検出させるための検索条件(生体状態に関する検索条件)を指定する際に利用するフィールドであり、種別欄142A、数値欄142B及び精度下限欄142Cを備えている。
【0184】
種別欄142Aは、かかる所望する生体状態の種別を指定するためのテキストボックスである。かかる種別として、体温や血中アルコール濃度などを指定することができる。なお、かかる種別をプルダウンメニュー方式で指定できるようにしてもよい。
【0185】
また数値欄142Bは、種別欄142Aで指定種別のデータ収集・提供装置121に検出すべき数値を指定するためのテキストボックスである。例えば、種別欄142Aで「体温」を指定した場合、数値欄142Bで「38.5」とった数値を指定することによって、「体温」が「38.5」以上の個体を検出すべきという検索条件を設定することができる。なお、かかる数値をプルダウンメニュー方式で指定できるようにしてもよい。
【0186】
精度下限欄142Cは、上述のようして指定された生体状態に関する検索条件を満たす個体を検出する際の精度の下限(以下、これを検出精度下限と呼ぶ)を指定するためのテキストボックスである。サービス利用者は、入力部33(図20)を介して所望する数値をこの精度下限欄142Cに入力することにより、その数値を検出精度下限として指定することができる。なお、かかる検出精度下限をプルダウンメニュー方式で指定できるようにしてもよい。
【0187】
共通条件フィールド143は、領域条件フィールド140、状態条件フィールド141及び生体条件フィールド142に共通する条件を指定するためのフィールドであり、探索期間欄143Aを備えている。
【0188】
探索期間欄143Aは、上述のように領域条件フィールド140において指定された「領域に関する検索条件」や、状態条件フィールド141において指定された「行動状態に関する検索条件」、及び又は、生体条件フィールド142において指定された「生体状態に関する検索条件」を満たす個体の探索期間を指定するためのテキストボックスである。サービス利用者は、入力部33を介して所望する期間をこの探索期間欄143Aに入力することにより、その期間をこれらの検索条件を満たす個体を探索する期間として指定することができる。なお、かかる探索期間をプルダウンメニュー方式で指定できるようにしてもよい。
【0189】
個体識別ID欄145は、サービス利用者が検索対象個体の個体識別IDを認識している場合に、その個体識別IDを指定するためのテイストボックスである。この場合、その個体が領域条件フィールド140、状態条件フィールド141、生体条件フィールド142及び又は共通条件フィールド143で指定された検索条件を満たすことが、検索条件となる。
【0190】
登録ボタン144は、領域条件フィールド140、状態条件フィールド141、生体条件フィールド142、共通条件フィールド143及び又は個体識別ID欄145に入力された検索条件を登録するためのボタンである。この登録ボタン144をクリックすることにより、かかる検索条件がクライアント装置122内に保存される。
【0191】
また登録済み検索条件読込みフィールド132は、クライアント装置122内に保存されている登録済みの検索条件を読み込むための登録済み検索条件読込みボタン132Aを備えている。この登録済み検索条件読込みボタン132Aをクリックすることにより、そのときクライアント装置122内に保存されている登録済みの各検索条件にそれぞれ対応するアイコンが表示された検索条件選択画面を表示させることができ、この検索条件選択画面内で所望する検索条件に対応するアイコンを選択することにより、そのアイコンに対応する登録済みの検索条件を第2のクエリ型個人検索機能に基づく検索処理時の検索条件として指定することができる。このとき指定された検索条件の具体的な内容が検索条件フィールド131内に表示される。
【0192】
そして本データ収集・提供システム120では、上述のようにして第2の検索条件設定画面130の検索条件フィールド131で個体識別IDや、領域に関する検索条件、行動状態に関する検索条件、生体状態に関する検索条件及び又は探索期間のうちの所望する検索条件を指定した後に検索ボタン133をクリックすることにより、かかる検索条件に従った個体検索処理をデータ収集・提供装置121に実行させることができる。
【0193】
一方、図23は、クライアント装置122を所定操作することにより当該クライアント装置122に表示させ得る第2のフィルタ条件設定画面150を示す。この第2のフィルタ条件設定画面150は、フィルタ条件フィールド151、アクション定義フィールド152及び設定ボタン153を備えて構成される。
【0194】
この場合、フィルタ条件フィールド151の構成及び機能は、第2の検索条件設定画面130(図22)の検索条件フィールド131(図22)と同様であり、アクション定義フィールド152の構成及び機能は、図9について上述した第1のフィルタ条件設定画面80のアクション定義フィールド82と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0195】
そして本データ収集・提供システム120では、第2のフィルタ条件設定画面150のフィルタ条件フィールド151において、第2の検索条件設定画面130の検索条件フィールド131と同様にして、個体識別IDや、領域に関する検索条件、行動状態に関する検索条件、生体状態に関する検索条件及び又は有効期限のうちの所望する検索条件を指定し、アクション定義フィールド152において、第1のフィルタ条件設定画面80のアクション定義フィールド82と同様にして、フィルタ条件を満たす個体を検出したときのアクション等を指定した後に設定ボタン153をクリックすることにより、かかるフィルタ条件に従った個体検索処理をデータ収集・提供装置121に実行させることができる。
【0196】
他方、図24(A)は、データ収集・提供装置121において、第2のクエリ型個体検索機能に基づく個体検索処理(以下、これを第2のクエリ型個体検索処理と呼ぶ)が実行されて検索対象個体が検出された場合に、図22の第2の検索条件設定画面130を用いて検索条件を設定したクライアント装置122に表示されるその第2のクエリ型個体検索処理の処理結果を表す画面(以下、これを第2の個体検索結果画面と呼ぶ)170を示す。
【0197】
この第2の個体検索結果画面170では、そのとき「領域に関する検索条件」を満たす個体を検出した場合には、「領域に関する検索条件」として指定された領域を含むその領域周辺の地図171が表示され、その地図171上に当該領域を囲むように破線172が表示される。また、そのとき「行動状態に関する検索条件」又は「生体状態に関する検索条件」を満たす個体を検出した場合には、その個体を検出した位置周辺の地図171が表示される。
【0198】
また、かかる地図171上には、そのとき検出した個体の直近の移動経路を現す移動経路情報173が表示される。この移動経路情報173の構成は、図10(A)について上述した第1の個体検索結果画面100における移動経路情報102と同様であるため、ここでの説明は省略する。また地図171上には、そのとき検出した個体の現在の位置を表すマーク174が表示される。
【0199】
さらに第2の個体検索結果画面170には、そのとき検出した個体に付与されたその個体に固有の識別IDが表示された識別ID表示欄175と、その個体の現在位置の住所などの位置情報が表示された現在位置表示欄176と、上述した移動経路情報173における各点173Aの位置及びその位置でその個体が検出された時刻が表示された移動履歴表示欄177とが画面右側に表示される。
【0200】
また図24(B)は、データ収集・提供装置において、第2のフィルタ型個体検索機能に基づく個体検索処理(以下、これを第2のフィルタ型個体検索処理と呼ぶ)が実行されてフィルタ条件に合致する個体が検出された場合に、連絡先として設定された利用者端末8に表示されるその第2のフィルタ型個体検索処理の処理結果を表すメッセージ(以下、これを第2のフィルタ型個体検索結果メッセージと呼ぶ)180の表示形態を示す。
【0201】
この第2のフィルタ型個体検索結果メッセージ180は、図24(C)に示すように、フィルタ条件に合致する個体を検出した旨のメッセージと、その個体が検出された位置を表すテキストと、リンク180Aとが表示される。そして第2のフィルタ型個体検索結果メッセージ180では、このリンク180Aをクリックすることにより、図24(A)について上述した第2の個体検索結果画面170をその利用者端末8の画面に表示させることができる。
【0202】
(2−3)各種処理の流れ
次に、上述した本実施の形態による個人検索機能(第2のクエリ型個人検索機能及び第2のフィルタ型個人検索機能)に関連して本データ収集・提供システム120のデータ収集・提供装置121において実行される各種処理の具体的な処理内容について説明する。
【0203】
なお、生体情報の収集に関して各センサ2において実行される一連の処理の流れは図11について上述した第1の実施の形態と同様であり、生体情報の収集に関してデータ収集・提供装置121において実行される一連の処理の流れは図12について上述した第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0204】
また第2のフィルタ型個体検索機能に関してサービス利用者により指定されたフィルタ条件を内部設定するためにデータ収集・提供装置121において実行される一連の処理(第2のフィルタ条件設定処理)の流れも図15について上述した第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0205】
図25は、上述した第2のクエリ型個体検索機能に関してデータ収集・提供装置121において実行される一連の処理(第2のクエリ型個体検索処理)の流れを示す。この第2のクエリ型個体検索処理は、サービス利用者が図22について上述した第2の検索条件設定画面130を用いて指定した検索条件がデータ収集・提供装置121に与えられると開始される。
【0206】
実際上、データ収集・提供装置121がかかる検索条件を受領すると、まず、利用者向け画面生成部123(図20)の可視化部124(図20)が、特定の個体の検索であるか否かを判断する(S70)。
【0207】
この判断は、第2の検索条件設定画面130(図22)の検索条件フィールド131(図22)の個人識別ID欄145(図22)に個人識別IDが格納されているか否かに基づいて行われる。そして可視化部124は、個人識別ID欄145に個人識別IDが格納されている場合には特定の個体の検索であると判断し、個人識別IDが設定されていない場合には特定の個体の検索でないと判断する。
【0208】
そして可視化部124は、この判断で肯定結果を得るとステップS71に進み、この後、ステップS71〜ステップS77を図14について上述した第の1クエリ型個体検索処理のステップS30〜ステップS35と同様に処理した後、この第2のクエリ型個体検索処理を終了する。
【0209】
これに対して、可視化部124は、ステップS70の判断で否定結果を得ると、第2の検索条件設定画面130において指定された領域、行動状態及び又は生体状態の検索条件を自己に設定し(S78)、生体情報テーブル60(図3)に格納されている各センサ2からのセンサ情報に基づいて、直近(現時刻から所定時間範囲内)でその検索条件を満たすすべての個体を抽出する(S79)。そして可視化部124は、この後、集約・匿名化処理部125(図20)を呼び出す。
【0210】
集約・匿名化処理部125は、可視化部124により呼び出されると、ステップS79において可視化部124により抽出された各個体に関する情報の集計及び匿名化を行う集約・匿名化処理を必要に応じて実行する(S80)。この集約・匿名化処理は、個人情報保護の観点と、情報の提供を受けるサービス利用者側の目的という観点で行われる。そして集約・匿名化処理部125は、かかる集約・匿名化処理が完了すると、可視化部124を呼び出す。
【0211】
可視化部124は、集約・匿名化処理部125により呼び出されるとステップS77の処理を図14のステップS35と同様に実行し、この後、この第2のクエリ型個体検索処理を終了する。
【0212】
(2−4)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態のデータ収集・提供システム120のデータ収集・提供装置121は、第1の実施の形態のデータ収集・提供装置1(図1)と同様にして、各センサ2がそれぞれ取得した各個体の個体識別用情報に基づいてその個体をそれぞれ識別し、識別結果に基づいて、個体ごとに生体情報、個体識別用情報及び各時刻における位置情報を統合し、統合したこれらの情報に基づいて、指定された個体を検出し、その位置情報をサービス利用者に提供する。
【0213】
従って、本実施の形態によれば、第1の実施の形態のデータ収集・提供システム1と同様に、不特定多数の個人から個人データをその個人と対応付けて収集し、収集した個人データを利用した情報をサービス利用者に提供し得る有用性の高いデータ収集・提供システムを実現することができる。
【0214】
(3)第3の実施の形態
(3−1)本実施の形態によるデータ収集・提供システムの構成
図1において、190は第3の実施の形態によるデータ収集・提供システムを示す。このデータ収集・提供システム190は、第2の実施の形態によるデータ収集・提供装置121及びクライアント装置122にそれぞれ搭載された機能(第1の実施の形態によるデータ収集・提供装置5及びクライアント装置7にそれぞれ搭載された機能を含む)に加えて、さらなる機能がデータ収集・提供装置191及びクライアント装置197にそれぞれ搭載されている点が第2の実施の形態によるデータ収集・提供システム120と相違する。
【0215】
実際上、本実施の形態のデータ収集・提供装置191には、第1の実施の形態による個体検索機能(第1のクエリ型個体検索機能及び第1のフィルタ型個体検索機能)と、第2の実施の形態による個人検索機能(第2のクエリ型個人検索機能及び第2のフィルタ型個人検索機能)とに加えて、生体情報集計機能が搭載されている。
【0216】
生体情報集計機能は、生体情報テーブル60(図3)に生体情報が蓄積された各個体のうち、保険会社や健康保険組合などのサービス利用者により指定された検索条件を満たす各個体を、当該サービス利用者により指定された分類条件に従って複数の区分に分類し、分類した区分ごとに個体の生体情報をそれぞれ集計し、集計結果をそのサービス利用者に提供する機能である。ここで、サービス利用者は、かかる「検索条件」として、集計対象とすべき個体の性別、年齢、活動量及び又は居住地などの属性を指定し、「分類条件」として、分類対象となる属性と、その属性における各区分の範囲とをそれぞれ指定する。
【0217】
例えば、サービス利用者によって指定された分類条件の属性が「性別」及び「年齢」であり、そのサービス利用者によって指定された「年齢」の属性の区分が「0〜18」、「19〜34」、「35〜60」及び「61〜70」であった場合、データ収集・提供装置191は、「男性」について「0〜18」、「19〜34」、「35〜60」及び「61〜70」という年齢の区分ごとに、それぞれその区分に属する各個体の生体情報の項目(血圧、脈拍及び酸素飽和度など)ごとの平均値をそれぞれ算出する。またデータ収集・提供装置191は、「女性」についても「0〜18」、「19〜34」、「35〜60」及び「61〜70」という年齢の区分ごとに、それぞれその区分に属する各個体の生体情報の項目(血圧、脈拍及び酸素飽和度など)ごとの平均値をそれぞれ算出する。そしてデータ収集・提供装置191は、算出したこれらの情報をそのサービス利用者に提供する(図28の集計結果フィールド202を参照)。
【0218】
このような生体情報集計機能を実現するための手段として、本実施の形態のデータ収集・提供装置191には、図20との対応部分に同一符号を付した図26に示すように、定期処理実行部192に個体属性識別・付与部193が追加的に設けられ、記憶部25に図27に示す個体属性テーブル194が追加的に格納されている。
【0219】
個体属性識別・付与部193は、補助記憶装置12(図1)から主記憶装置11(図1)にロードした対応するプログラムをCPU10(図1)が定期的に実行することにより具現化される機能部であり、各個体がもつ特徴(性別や年齢など)からその個体の属性を識別し、分類名称を付与する機能を有する。個体属性識別・付与部193は、各個体の属性の識別結果を個体属性テーブル194に登録する。
【0220】
また個体属性テーブル194は、個体識別IDが付与された各個体の性別、年齢、居住地などの各属性を管理するために利用されるテーブルであり、図27に示すように個体識別ID欄194Aと、性別欄194BA、年齢欄194BB及び居住地欄194BCなどの複数の属性欄194Bとを備えて構成される。個体属性テーブル194では、1つの行が一人の個体の属性情報に対応する。
【0221】
そして個体識別ID欄194Aには、対応する個体の個体識別IDが格納される。また各属性欄194Bには、性別欄194BAにその個体の性別、年齢欄194BBにその個体の年齢、居住地欄194BCにその個体の居住地など、その個体の対応する属性の値がそれぞれ格納される。従って、図27の例の場合、「B00000000001」という個体識別IDが付与された個体は、性別が「M(男性)」、年齢が「36」及び居住地が「東京」であることが示されている。
【0222】
なお個体属性テーブル194への各個体の属性情報の登録は、上述のように個体属性識別・付与部193が定期的に実行する各個体の属性の識別結果を登録する方法のほか、人間が識別して人手で登録する方法、各個体の利用登録情報をそのまま登録する方法などを適用することができる。
【0223】
加えて、データ収集・提供装置191の場合、利用者向け画面生成195(図26)の可視化部196(図26)には、第2の実施の形態の可視化部124(図20)が有する機能(第1及び第2のクエリ型個体検索機能並びに第1及び第2のフィルタ型個体検索機能)と同様の機能に加えて、かかる生体情報集計機能に関する各種処理を実行するための機能が搭載されている。この「生体情報集計機能に関する各種処理」の具体的な内容については後述する。
【0224】
またクライアント装置197には、第2の実施の形態のクライアント装置122(図20)に搭載された各種機能に加えて、上述した生体情報集計機能に関する条件を指定したり、その条件に基づく集計結果を表示するための図28について後述する条件設定及び集計結果表示画面200を表示させ得る機能が搭載されている。
【0225】
(3−2)条件設定及び検索結果表示画面の構成
図28は、クライアント装置197を所定操作することにより当該クライアント装置197に表示させ得る上述の条件設定及び集計結果表示画面200を示す。この条件設定及び集計結果表示画面200は、集計条件フィールド201及び集計結果フィールド202を備えて構成される。
【0226】
集計条件フィールド201は、検索条件フィールド210、分類条件フィールド211及び検索ボタン212から構成される。
【0227】
検索条件フィールド210は、生体情報の集計対象とすべき個体を指定するためのフィールドであり、属性欄210A及び範囲指定欄210BA,210BBの組が複数設けられている。属性欄210Aは、生体情報の集計対象とすべき個体の属性を指定するためのテキストボックスである。検索条件フィールド210では、属性欄210Aの右側に表示されたプルダウンメニューボタン210Cをクリックし、このとき表示されるプルダウンメニューに掲載された各種属性の中から所望する属性を1つクリックすることによって、生体情報の集計対象とすべき個体の属性を指定することができる。そして、このとき指定された属性の名称が属性欄210Aに表示される。
【0228】
また範囲指定欄210BA,210BBは、それぞれ範囲の上限や下限を指定するためのテキストボックスである。サービス利用者は、クライアント装置197(図26)の入力部33を介してこれら範囲指定欄210BA,210BBの少なくとも一方に範囲の上限又は下限を表す数値を入力する。
【0229】
また分類条件フィールド211は、生体情報テーブル60(図3)に生体情報が格納された各個体を複数の区分に分類する際、どの属性に基づいて分類すべきかといった分類条件を指定するためのフィールドであり、それぞれ異なる属性を表す複数の文字列211Aと、これら文字列(属性)211Aにそれぞれ対応させて設けられたチェックボックス211Bと、複数の範囲欄211Cとが設けられている。
【0230】
そして分類条件フィールド211では、所望する属性を表す文字列211Aにそれぞれ対応するチェックボックス211Bをクリックすることによりその属性を分類条件の1つとして選択することができる。そしてこのとき、クリックしたチェックボックス211B内に、対応する属性が選択されたことを表すチェックマーク211Dが表示される。また分類条件フィールド211では、クライアント装置197(図26)の入力部33(図26)を介して各範囲欄211Cに各区分の範囲を表す数値をそれぞれ入力することにより、各区分の範囲をそれぞれ指定することができる。
【0231】
そして本データ収集・提供システム190(図1)では、上述のようにして条件設定及び集計結果表示画面200の検索条件フィールド210において検索条件を指定し、分類条件フィールド211で分類条件を指定した後に検索ボタン212をクリックすることにより、このとき指定された検索条件及び分類条件(以下、これらをまとめて集計条件と呼ぶ)に従った集計処理をデータ収集・提供装置191に実行させることができる。そして、このときデータ収集・提供装置191により実行された集計処理の処理結果が集計結果フィールド202に表示される。
【0232】
(3−3)生体情報集計機能に関する各種処理
次に、上述した本実施の形態による生体情報集計機能に関連してデータ収集・提供装置191において実行される各種処理の具体的な処理内容について説明する。なお、生体情報の収集に関して各センサ2において実行される一連の処理の流れは図11について上述したセンサ側生体情報収集処理の流れと同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0233】
(3−3−1)生体情報の収集に関するデータ収集・提供装置側の処理
図29は、生体情報の収集に関して本実施の形態のデータ収集・提供装置191において実行される一連の処理(センタ側生体情報収集処理)の流れを示す。このセンタ側生体情報収集処理は、いずかのセンサ2から生体情報が送信されてくると開始され、ステップS80〜ステップS86が図12について上述した第1の実施の形態によるセンタ側生体情報収集処理のステップS10〜ステップS16と同様に実行される。
【0234】
そしてステップS85で肯定結果が得られ、又は、個体識別整合性調整部41(図26)による個体識別整合性調整処理が完了すると、記憶部25(図26)内の生体情報テーブル60(図3)、個体識別用情報テーブル61(図4)及び個体検出情報テーブル62(図5)に対して条件合致個体検出部42によりそれぞれ必要な情報が登録され(S87)、この後、このセンタ側生体情報収集処理が終了する。
【0235】
なお、本実施の形態のセンタ側生体情報収集処理において図12のステップS17及びステップS18の処理が存在しないのは、本実施の形態では第1の実施の形態における第1のフィルタ型個体検出処理に相当する処理が行われないためである。
【0236】
(3−3−2)集計に関するデータ収集・提供装置側の処理
一方、図30は、上述した生体情報集計機能に関してデータ収集・提供装置191において実行される一連の処理(以下、これを生体情報集計処理と呼ぶ)の流れを示す。この生体情報集計処理は、サービス利用者が図28について上述した条件設定及び集計結果表示画面200を用いて指定した集計条件がデータ収集・提供装置191に与えられると開始される。
【0237】
実際上、データ収集・提供装置191がかかる集計条件を受領すると、この集計条件が利用者向け画面生成部28(図26)の利用者向けデータ送受信部44(図26)を介して可視化部196(図26)に与えられる。
【0238】
そして可視化部196は、この集計条件を受領すると、まず、受領した集計条件に含まれる検索条件に合致する個体を個体属性テーブル194上で検索し、この検索により検出したすべての個体の個体識別ID及び各属性情報をそれぞれ個体属性テーブル194から抽出する(S90)。そして可視化部196は、抽出したこれら各個体の個体識別ID及び各属性情報を集約・匿名化処理部198(図26)に出力する。
【0239】
集約・匿名化処理部198は、これら各個体の個体識別ID及び各属性情報が与えられると、これらの個体をその集約条件に含まれる分類条件に従って複数の区分に分類し、区分ごとにその区分に属する各個体の生体情報を集計する集計処理を実行する(S91)。具体的に、集約・匿名化処理部198は、分類した区分ごとに、可視化部196から個体識別ID及び各属性情報が通知されたその区分に属する各個体の生体情報を、個体識別IDを検索キーとして生体情報テーブル60(図3)からそれぞれ取得し、取得したこれら生体情報を集計する。
【0240】
続いて、集約・匿名化処理部198は、匿名化処理を実行すべき設定が予めなされているか否かを判断する(S92)。そして集約・匿名化処理部198は、この判断で否定結果を得るとステップS91の集約結果を可視化部196に出力する。
【0241】
これに対して、集約・匿名化処理部198は、ステップS92の判断で肯定結果を得ると、ステップS91の集計処理により得られた集計結果に対して、個体の特定や追跡などを防ぐための所定の匿名化処理(例えば、k−匿名化処理)を施し、当該匿名化処理を施した集約結果を可視化部196に出力する(S93)。
【0242】
可視化部196は、ステップS91又はステップS93の集約結果が集約・匿名化処理部198から与えられると、その集計結果を対応するクライアント装置197に送信する(S94)。この結果、このクライアント装置197側において、図28について上述したように、この集計結果が集計結果フィールド202(図28)に所定形式で表示された条件設定及び集計結果表示画面200(図28)が表示される。そして可視化部196は、この後、処理を終了する。これによりこの一連の生体情報集計処理が終了する。
【0243】
(3−4)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態のデータ収集・提供システム190のデータ収集・提供装置191は、第1の実施の形態のデータ収集・提供装置1(図1)と同様にして、個体ごとに生体情報、個体識別用情報及び位置情報を統合し、統合した個体ごとの生体情報及び個体識別用情報に基づいて、サービス利用者によって分類された集団ごとの生体情報を集計し、集計結果をそのサービス利用者に提供する。
【0244】
従って、本実施の形態によれば、第1の実施の形態のデータ収集・提供システム1と同様に、不特定多数の個人から個人データをその個人と対応付けて収集し、収集した個人データを利用した情報をサービス利用者に提供し得る有用性の高いデータ収集・提供システムを実現することができる。
【0245】
(4)他の実施の形態
なお上述の第1〜第3の実施の形態においては、データ収集・提供システム1,121,191が、指定された個体を検出して、その位置情報をサービス利用者に提供したり、サービス利用者により指定された状況(指定領域への侵入又は指定領域からの逸脱)や、状態(行動状態及び又は生体状態)にある特定又は不特定の個体を検出して、これをその個体の現在位置と共にそのサービス利用者に提供したり、サービス利用者によって分類された集団ごとの生体情報を集計して、集計結果をそのサービス利用者に提供するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ収集・提供システム1,121,191がこの他種々の情報をサービス利用者に提供できるようにしてもよい。
【0246】
例えば、保険会社や健康保険組合などのサービス利用者が一定期間の血圧や運動量などの条件を登録しておくことで、そのような条件に合致する個体をフィルタ方式で検出した場合に、その個体の情報をそのサービス利用者に通知するという機能をデータ収集・提供装置に搭載するようにしてもよい。このようにすることによって、保険会社や健康保険組合が被保険者に対して日々の実生活習慣に基づく保健指導を行うことができ、この結果として保険会社や健康保険組合が支払う保険金や、被保険者が納入する保険料の低減化を期待することができる。
【0247】
また各個人が自己を特定できる個体識別用情報を予めデータ収集・提供装置に登録しておくことで、その個人が病院や診療所に通院した際に、その病院や診療所がサービス利用者となってその個人の過去の時系列的な生体情報を取得できる機能を搭載するようにしてもよい。このようにすることによって、その個人を診察する医師の負荷を低減でき、さらに長期間の生体情報に基づく診察によって誤診が発生する可能性を低減させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0248】
本発明は、個人データを収集し、収集した前記個人データに基づいて、要求された情報をサービス利用者に提供する種々の構成のデータ収集・提供システムに広く適用することができる。
【符号の説明】
【0249】
1,120,190……データ収集・提供システム、2……センサ、5,121,191……データ収集・提供装置、7,122,192……クライアント装置、8……利用者端末、10……CPU、24……前処理フィルタ、25……記憶部、26……イベント検知フィルタ、27……利用者向け通知部、28,123,195……利用者向け画面生成部、29,192……定期処理実行部、40……個体識別部、41……個体識別整合性調整部、42……条件合致個体検出部、43……通知部、45……検出条件管理部、46……位置予測部、47,124,196……可視化部、48……行動モデル生成部、49……時系列情報生成部、50……機種間差分学習部、51……生体情報紐付け部、60……生体情報テーブル、61……個体識別用情報テーブル、62……個体検出情報テーブル、63……フィルタ条件テーブル、70,130……検索条件設定画面、80,150……フィルタ条件設定画面、100,170……個体検索結果画面、110,180……フィルタ型個体検索結果メッセージ、125,198……集約・匿名化処理部、126……領域ID管理テーブル、193……個体属性識別・付与部、194……個体属性テーブル、200……条件設定及び集計結果表示画面。
図1
図2
図3
図4
図5
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