【実施例】
【0012】
まず、
図1のブロック図を用いて本実施例に係るAR動画プロモーションシステムの構成を説明する。
図1では、主に、名刺1、第1の情報処理装置2、第2の情報処理装置3、クライアント端末4、及び、登録システム6が表されている。
【0013】
名刺1には、第2のウェブサイト3aにリンクするQRコード1aが付されている。この第2のウェブサイト3aは、ウェブサーバである第2の情報処理装置3により作成及び管理されるものである(第1のウェブサイト2aについては後述)。
【0014】
クライアント端末4は、クライアントが所持する携帯端末であり、読込手段11、情報生成手段12、閲覧手段13、入出力手段14、通信手段15、記憶手段16、及び、制御手段17を備えている。
【0015】
入出力手段14は、クライアントによる各種入力を受け付けるとともに、各種表示及び音声の出力を行う、ユーザインターフェースである。通信手段15は、通信ネットワーク5との送受信を行う通信インターフェースである。記憶手段16は、クライアント端末4の各種記憶を司るストレージである。制御手段17は、クライアント端末4の各種制御を行うプロセッサである。
【0016】
読込手段11は、名刺1に表示されたQRコード1aを読み込む機能を有するものである。
【0017】
情報生成手段12は、読込手段11でQRコード1aを読み込むと、名刺1に記載された自社(名刺1に記載された会社)情報(自社の名称、所在地、連絡先等)をクライアント端末4内に自動的に生成する(例えば、クライアント端末4内の連絡先リストに自社が追加される)。なお、生成された当該情報は記憶手段15にて記憶され、入出力手段14によってクライアントが自由に見ることができる。
【0018】
閲覧手段13は、ウェブサイトを閲覧するためのブラウザ機能を指す。特に本実施例においては、通信ネットワーク(インターネット)5を介して、第1のウェブサイト2a、第2のウェブサイト3a、登録システム6へのアクセスを行う。
【0019】
また、自社が保有するウェブサーバとしての第1の情報処理装置2が作成及び管理する第1のウェブサイト2a上には、自社に関する情報が例えば動画で表示されるとともに、登録システム6にリンクする表示(タブ等)が設けられている。
【0020】
登録システム6は、クライアントが入出力手段14によりクライアント自身の情報(クライアント情報)を入力することができる。また、このクライアント情報は登録システム6に登録(記録)される。なお、この登録システム6は、自社以外の会社が保有するウェブサーバにより生成及び管理されるものである(例えばLINE(登録商標)の友だちリスト等)。
【0021】
さらに、第2の情報処理装置3が作成及び管理する第2のウェブサイト3aでは、自社に関する情報がAR動画で映し出される(例えばCOCOAR(登録商標)等)とともに、第1のウェブサイト2aにリンクする表示(タブ等)が設けられている。この第2の情報処理装置3は、自社以外の会社が保有するウェブサーバである。
【0022】
そして、第1のウェブサイト2aでは、専門性の高いコンテンツを動画配信するようにし、第2のウェブサイト3aでは、より汎用的でキャッチーな広告をAR動画として配信するのが好ましい。
【0023】
なお、上述の入出力手段14は、第1のウェブサイト2aに設けられた登録システム6にリンクする表示、及び、第2のウェブサイト3aに設けられた第1のウェブサイト2aにリンクする表示を操作(クリック等)することが可能である。
【0024】
また、上述の閲覧手段13は、入出力手段14により第1のウェブサイト2aに設けられた登録システム6にリンクする表示が操作された場合、通信ネットワーク5を介して登録システム6にアクセスし、第2のウェブサイト3aに設けられた第1のウェブサイト2aにリンクする表示が操作された場合、通信ネットワーク5を介して第1のウェブサイト2aにアクセスし、読込手段11によりQRコード1aが読み込まれた場合、通信ネットワーク5を介して、第2のウェブサイト3aにアクセスする。
【0025】
以上が、本実施例に係るAR動画プロモーションシステムの構成についての説明である。以下では、本実施例に係るAR動画プロモーションシステムを用いた集客の流れについて、
図2のフローチャートを用いてその一例を説明する。
【0026】
ステップS1では、クライアントがクライアント端末4を操作し、読込手段11によって名刺1に表示されたQRコード1aを読み込む。
【0027】
ステップS2Aでは、クライアント端末4に自社情報が生成される。すなわち、クライアント端末4の連絡先リストに自社が追加される。
【0028】
ステップS2Bでは、ステップS1で読み込んだQRコード1aの情報に基づき、クライアント端末4が通信ネットワーク5を介して第2のウェブサイト3aにアクセスすることで、クライアントが第2のウェブサイト3aを閲覧できるようにする。このウェブサイト3aでは、汎用的でキャッチーな広告のAR動画が配信されており、クライアントの興味を引く内容となっている。なお、ステップS2AとステップS2Bとは、並行して行われる。
【0029】
ステップS3では、ステップS2Bにより自社に興味を持ったクライアントが、第2のウェブサイト3a上に表示されているリンクをクライアント端末4からクリック操作することで、通信ネットワーク5を介して第1のウェブサイト2aにアクセスし、クライアントが第1のウェブサイト2aの動画を閲覧できるようにする。この動画は専門性の高い動画となっており、クライアントが自社との具体的な取引を希望しやすくなる。
【0030】
ステップS4では、ステップS3により自社との取引を希望するようになったクライアントが、第1のウェブサイト2a上に表示されているリンクをクライアント端末4から操作することで、通信ネットワーク5を介して登録システム6にアクセスし、クライアントがクライアント端末4を操作することで、登録システム6に所定のクライアント情報を入力する。
【0031】
なお、ステップS4で入力されたクライアント情報は、登録システム6に登録(記録)され、自社が管理することができる。
【0032】
本実施例では、本実施例が名刺1及びそれに設けられたQRコード1aを備えるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、QRコード1aに代えて各種マーカを設け、読込手段11はそれを読み込むようにしてもよい。そして、このマーカは、名刺1だけではなく、用途に合わせて本や壁に設けるなど種々の変更が可能である。
【0033】
また本実施例では、第2の情報処理装置3は、自社以外の会社が保有するウェブサーバであるものとしたが、本発明は、これに限定されるものではなく、自社が保有するウェブサーバとしてもよい。
【0034】
さらに本実施例では、登録システム6が第1の情報処理装置2以外のウェブサーバによって生成及び管理されるものとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第1の情報処理装置2により、登録システム6を第1のウェブサイト2a上に表示するようにしてもよい。その場合、クライアントが入力した情報は、第1の情報処理装置2やその他自社が保有する装置に登録されることになる。
【0035】
本実施例に係るAR動画プロモーションシステムでは、自社が名刺あるいは自社出版の書籍等を直接クライアントに配ることで、そこに配されたQRコード等のマーカから、クライアントが自社に関連するウェブサイトにアクセスすることになる。これにより、特定のユーザがウェブサイトにアクセスすることが可能となる。
【0036】
さらに、ウェブサイトで配信するコンテンツを2段階(第1のウェブサイト及び第2のウェブサイト)に分けることで、クライアントを登録システムにより誘導しやすくなる。