【解決手段】灯具は、発光体が取り付けられる台座と、発光体を覆うカバー部材と、を含めた長尺状の灯具本体を有し、灯具本体が、灯具取付器具に保持された状態で当該灯具本体の短手方向の両端部から灯具取付器具の内側に向かって且つ短手方向の外方へと延在する張出部を備え、灯具取付器具は、固定具を用いて被取付部に取り付けられる長尺状の本体部と、本体部の長手方向に沿って設けられ、灯具を着脱自在に保持する取付部と、を有し、取付部は、本体部の短手方向の断面において発光体から発光される光の照射側が開口された凹状に形成され、灯具を保持した状態で張出部と対向して当接し、灯具の光の照射側への移動を規制する移動規制部を備えているものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、照明装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって照明装置およびその組付方法並びにそれに用いる灯具および灯具取付器具が限定されるものではない。また、
図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は照明装置およびその組付方法並びにそれに用いる灯具および灯具取付器具を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」または「後」などが挙げられる。
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明装置1を示す斜視図である。
図2は、
図1の照明装置1を示す分解斜視図である。まず、
図1および
図2を参照して、本実施の形態1に係る灯具取付器具2および照明具としての灯具3を備える照明装置1の全体構成を説明する。なお、以下の説明において、長手方向を長手方向X、長手方向Xに対する短手方向を短手方向Yとし、長手方向Xおよび短手方向Yのそれぞれに直交する方向を上下方向Zとする。また、照明装置1が取り付けられる被取付部としての天井9の側を上方向Z1とし、上方向Z1と反対側であり照明装置1が光を照射する側を下方向Z2とする。
【0013】
照明装置1は、長尺状の灯具取付器具2と、灯具取付器具2に着脱自在に取り付けられる長尺状の灯具3とを備えている。なお、灯具3は光源ユニットとも称される。
【0014】
図3は、
図2の照明装置1をA−A視野から見て示す概略断面図である。
図4は、
図1の照明装置1における灯具3を示す斜視図である。
図1〜
図4を参照して照明装置1の各部の構成を説明する。
【0015】
<灯具取付器具2>
灯具取付器具2は、
図3に示すように、吊ボルト8などの固定具を用いて天井9などの被取付部に取り付けられる。灯具取付器具2は、
図2に示すように、天井9に取り付けられる長尺状の本体部20と、本体部20の長手方向Xに沿って設けられ、灯具3を着脱自在に保持する取付部23と、取付部23の長手端部を覆う端板21とを備える。また、灯具取付器具2は、灯具取付器具2の外部から引き込まれた図示しない電源線が挿し込まれる端子台24を備えている。
【0016】
(取付部23)
本体部20は、
図2および
図3に示すように、長手方向Xに沿って長尺且つ矩形平板状に形成された底面部200と、底面部200の短手方向Yの両端部からそれぞれ下方向Z2の中央に向けて傾斜して延在する一対の側面部201と、を有する。これら底面部200と側面部201とは、取付部23を構成する。取付部23は、底面部200と側面部201とを有し、短手方向Yの断面の下方向Z2側が開口した凹状をなしており、灯具3の一部を収納する。つまり、取付部23において、側面部201の一端の側に底面部200が位置し、側面部201の他端206の側に灯具3が挿入される開口部P1が形成されている。ここで、他端206は開口部P1の周縁部である。
【0017】
また、取付部23は、長手方向Xにおける一端に灯具3が挿入される開口部P2が形成されている。開口部P2は、長手方向Xにおける両端に形成されてもよい。換言すると、取付部23は、上下方向Zにおける下端に開口部P1が形成されており、長手方向Xにおける両端に開口部P2が形成されており、いずれかの開口部P1またはP2から灯具3が挿入されるようになっている。この取付部23において、側面部201は灯具3を保持した状態で、後述する灯具3の張出部として機能する台座側部304と対向して当接する移動規制部として機能する。このように、本実施の形態1の照明装置1は、特別な連結機構を用いることなく、灯具3を灯具取付器具2に装着できる構成となっている。そして、本実施の形態1の照明装置1は、特別な連結機構を用いることなく、灯具3を灯具取付器具2に保持できる構成となっている。なお、本実施の形態1では、後述する組付方法において、灯具3が取付部23に対し、開口部P2からスライドさせて装着される場合について説明することとする。
【0018】
また、本体部20は、各側面部201の下端部である他端206からそれぞれ取付部23の外側の斜め上方(上下方向Zの上向きである上方向Z1且つ取付部23から離れる向き)に、天井9に向けて傾斜して延在する外観部207を有している。外観部207は、反射板として機能する。外観部207は、プレス加工またはロール加工などによって側面部201の下端部から屈曲されたり、押出成形により形成されたり、などによって、取付部23と一体に形成されている。外観部207の内面の側には、器具側部貫通孔208が設けられており、端板21の固定用ねじ22を螺合させるねじ固定孔209が設けられている。
【0019】
なお、図示を省略するが、底面部200には、商用電源と接続する電源線を引き込むための電源引込孔、および、吊ボルト8などの固定具により灯具取付器具2を天井9へ固定するための固定孔などが形成されている。
【0020】
(端板21)
端板21は、
図2に示すように、長手方向Xにおける取付部23の一端に形成された開口部P2を塞ぐように配設されており、底面部200、側面部201および外観部207の長手両端部と当接している。また、端板21は、取付部23の長手方向Xの両端部に形成された開口部P2を覆う端板本体部210と、端板本体部210の下方向Z2側の側辺から端板本体部210に対して略垂直になるように突出した端板鍔部213とを有している。さらに、端板本体部210には、端板21を本体部20に固定するための固定用ねじ22を挿通させるねじ孔212が設けられている。なお、長手方向Xにおける取付部23の他端に開口部P2が形成される場合は、同様の端板21を用いることができる。
【0021】
端板本体部210には、矩形と円形とを組み合わせた略馬蹄形状をした端板蓋部211が取り外しできるように設けられている。端板蓋部211は、端板本体部210を構成する壁部にノックアウト加工が施された部分であり、例えば、たたくことにより、あるいは、切り取ることにより、U字状の縁部によって形成される開口(端部穴)を施工現場などで簡単に設けることができるようにした部分である。端板蓋部211は、取り外されることで端板本体部210に不図示の開口(端部穴)を形成する。また、端板本体部210には端板蓋部211の縁部を形作る不図示の溝部が形成されている。
【0022】
端板本体部210は、端板蓋部211が取り外されることで、U字状の縁部によって形成される不図示の端部穴が形成される。端部穴は、灯具3が灯具取付器具2に取り付けられた場合に灯具3と対向する側が開口するように形成されている。端板本体部210から取り外される端板蓋部211は、取り外される前には端板本体部210の壁の一部を構成している。端板本体部210において、端板本体部210から取り外された際に端板蓋部211の縁部を形成する部分に形成された溝部は、端板本体部210の壁が凹状に形成された部分であり、端板本体部210の壁の厚さが薄い部分となる。なお、溝部は、凹状に形成されるものに限定されるものではなく、例えば、ミシン目のように複数の貫通孔が連続して形成されてもよい。また、端板蓋部はノックアウト加工により端板本体部210から取り外し可能に設けられているが、端板蓋部211は、ノックアウト加工以外にも爪による係合、あるいは、接着などで端板本体部210から取り外しができるように設けられてもよい。なお、端部穴は、例えば、複数の照明装置1を長手方向Xに沿って連結して設置する場合に、例えば、隣接する照明装置1に使用する電線を引き込む送り配線などに利用することができる。
【0023】
(端子台24)
端子台24は、
図2に示すように、取付部23の底面部200に固定されており、不図示の電源引込孔から引き込まれた電源線と接続し、商用電源から供給される電力を灯具3に供給する。端子台24は、図示を省略する端子台本体部と、灯具3に電気的に接続するための端子台接続部25とを備えている。なお、端子台本体部は、例えば、矩形箱状、円柱状または多角柱状などの形状で形成されている。端子台接続部25は、図示を省略する端子台電線251と、端子台電線の先端に設けられた端子台コネクタ252とを備えている。
【0024】
<灯具3>
(灯具本体)
次に、
図1〜
図4を参照して、灯具3の全体構成を説明する。
図2〜
図4に示すように、灯具3は、光源31を有する台座30と、光源31を覆うカバー部材32とを備え、これら台座30とカバー部材32とを含めて長尺状の灯具本体を構成している。
【0025】
(台座30)
台座30は、長尺且つ矩形平板状の台座主部300と、台座主部300の短手方向Yの両端部から上方向Z1に向かって且つ短手方向Yの外方へと延在する一対の台座側部304と、を有している。このとき、台座主部300の短手方向Yの両端部から上方向Z1に向かう方向とは、台座30とカバー部材32とを含めた灯具本体が、灯具取付器具2に保持された状態で灯具取付器具2の内側に向かう方向を意味する。
【0026】
台座30は、金属材料、あるいは樹脂材料を含む材料で形成される。本実施の形態1において、台座30は、例えば鋼板などの金属材料を用いて、ロール加工などにより曲げられて形成されたり、あるいは、押出成形により形成されたりすることで、灯具3が必要とする剛性を有している。台座主部300のカバー部材32と対向する上下方向Zの下向きである下方向Z2の下面には、略中央部に光源31が配設されている。光源31は、長尺且つ矩形平板状に形成された基板311と、基板311の長手方向Xに沿って直線状に実装される複数の発光体としての発光素子310とを備えている。
【0027】
(電源装置33)
台座主部300のカバー部材32とは反対側となる上下方向Zの上向きである上方向Z1の上面には、電源装置33が設けられている。電源装置33は、不図示の制御回路部品と、この制御回路部品が実装された不図示の制御基板とが収納される長尺箱型形状の筐体330を備えている。また、電源装置33には商用電源との間を電気的に接続するための灯具電源電線340が接続されている。この灯具電源電線340が端子台接続部25と接続されることで端子台24と接続され、この端子台24を介して商用電源と電源装置33とが電気的に接続される。すなわち、商用電源から灯具電源電線340を介して電源装置33へと電力が供給され、この電力が電源装置33から後述する給電線341を介して光源31へと供給されることで、光源31の発光素子310が発光する。
【0028】
(光源31)
光源31において、発光素子310は、基板311の短手方向Yに1つ設けられている。光源31の長手方向Xの一端部には、電源装置33との間を電気的に接続するための給電線341が接続されている。この給電線341が電源装置33と接続されることで、発光素子310と電源装置33とが電気的に接続される。
【0029】
灯具3は、灯具取付器具2に取り付けられ、照射対象空間に光を照射する。灯具3は、灯具取付器具2の取付部23に収容され、保持される。灯具3は、電源装置33から光源31の発光素子310が実装された基板311に電源が供給されることで、発光素子310を発光させる。なお、発光素子310は、例えば表面実装タイプのLED素子であるが、COB型のLEDモジュールでもよい。また、発光素子310は、固体レーザ素子、半導体レーザ素子または有機EL素子でもよい。なお、発光素子310は、短手方向Yにおいて1つ設けられている例を示したが、これに限らず、発光素子310は、短手方向Yにおいて複数設けられてもよい。また、発光素子310を備えた基板311が、台座主部300の短手方向Yにおいて複数設けられてもよい。また、発光素子310を備えた基板311が、台座主部300の長手方向Xにおいて複数設けられてもよい。
【0030】
(台座側部304)
本実施の形態1の場合、台座側部304は、灯具3が灯具取付器具2に保持された状態で、台座主部300の短手方向Yの両端部から、それぞれ灯具取付器具2の内側に向かって、且つ、台座主部300の短手方向Yの外方へと延在している。すなわち、台座側部304は、台座主部300の短手方向Yの両端部から、それぞれ灯具取付器具2の取付部23の内方に向かって、且つ、台座主部300の短手方向Yの外方へと延在して形成されている。また、各台座側部304には、それぞれカバー部材32を係合するためのカバー係合孔305が穿設されている。このカバー係合孔305に後述するカバー部材32の各カバー係合部324が係合されることで、カバー部材32が台座30に固定され、各台座側部304と後述するカバー張出部323とは、灯具取付器具2の取付部23における側面部201と対向して当接する。このとき、台座側部304とカバー張出部323とは、灯具3の張出部として機能する。これにより、灯具3は、張出部としての台座側部304およびカバー張出部323と、側面部201とが当接することによって下方向Z2への移動が規制される。
【0031】
(カバー部材32)
カバー部材32は、例えば乳白色のアクリル樹脂など透光性および拡散性を有する材料により光源31を覆うように長尺に形成され、光源31の発光素子310から照射される光を拡散しながら透過させるものである。カバー部材32は、光源31を覆う主カバー320と、当該主カバー320の長手方向Xの両端部をそれぞれ覆う端部カバー329と、を備えている。
【0032】
主カバー320は、
図3に示すように、短手方向Yにおいて、カバー正面部321と、カバー側面部322と、カバー張出部323と、カバー係合部324とを有している。主カバー320は、カバー正面部321と、カバー側面部322と、カバー張出部323と、カバー係合部324とが長手方向Xへ連続するように形成されている。カバー部材32は、詳細は後述するが、台座主部300の短手方向Yにおける両端部からそれぞれ延在する台座側部304に取り付けられる。なお、詳細は後述するが、各台座側部304には、カバー部材32を係合するためのカバー係合孔305が貫通して形成されている。
【0033】
カバー正面部321は下方向Z2側に向けて湾曲した円弧形状であり、光源31を覆っている。カバー正面部321は、短手方向Yの断面が円弧形状であるが、他の形状であってもよい。例えば、カバー正面部321は、短手方向Yの断面が、平板形状、三角形状、四角形状またはその他の多角形状であってもよい。あるいは、カバー正面部321は、単数または複数の平面から形成される平面形状または多面体形状であっても良く、単数または複数の曲面から形成される形状であってもよい。
【0034】
カバー側面部322は、カバー正面部321の短手方向Yの両端部から、それぞれ台座主部300の側、すなわち上方向Z1側に立ち上がるように延在し、且つ、互いに光源31の側に湾曲した円弧状に設けられている。カバー側面部322の上端の側には、それぞれ台座主部300の台座側部304と対向して重なり、灯具取付器具2の取付部23における移動規制部として機能する側面部201と当接するカバー張出部323が形成されている。つまり、灯具3は、カバー張出部323が台座側部304と共に側面部201と対向して当接することで張出部として機能し、移動規制部としての側面部201によって、照明空間の側へ向かう上下方向Zの下向きである下方向Z2の移動が規制される。
【0035】
カバー係合部324は、それぞれのカバー張出部323の上端部から光源31の側となる内方側に向けて台座主部300とほぼ平行に屈曲して形成されている。カバー係合部324は、台座主部300の各台座側部304に形成されたカバー部材32を係合するためのカバー係合孔305に係合される。主カバー320は、各カバー係合部324が各台座側部304のカバー係合孔305に係合されることにより台座30に固定される。なお、主カバー320は、当該主カバー320の材料の弾性を利用して台座主部300にはめ込むことにより台座30に固定されるスナップフィット構造を用いてもよい。
【0036】
このように、カバー部材32は、各カバー係合部324が台座主部300の各台座側部304に形成されたカバー係合孔305に係合されることで、台座30に固定される。カバー部材32が台座30に固定されると、台座主部300が灯具3の底壁部を構成する。また、カバー正面部321およびカバー側面部322は、発光素子310から発光される光を出射する部分となる。
【0037】
端部カバー329は、主カバー320の長手方向Xの両端部において、それぞれ主カバー320の短手方向Yの断面と同様に下方向Z2に向けて湾曲した円弧形状をなし、カバー張出部323を除いた部分を覆っている。
【0038】
(張出部)
このように、台座30とカバー部材32とを含めた灯具本体において、台座側部304とカバー側面部322とが、張出部として機能する。すなわち、台座側部304とカバー側面部322とが、灯具取付器具2に保持された状態で、当該灯具本体の短手方向Yの両端部から灯具取付器具2の取付部23の内側に向かって且つ短手方向Yの外方へと延在する張出部である。本実施の形態1の場合、台座側部304およびカバー側面部322は、取付部23の内側に向かって且つ短手方向Yの外方へと直線状に延在している。台座側部304とカバー側面部322とは、光軸の方向に沿って、発光素子310から発光される光の照射側とは反対側に向かって離れるほど、短手方向Yの寸法W32が大きくなる。また、灯具取付器具2の取付部23は、短手方向Yにおいて、開口部P1の寸法W21が最小であり、底面部200の側に向かって直線状に広くなっている形状であり、灯具3の張出部の断面形状に対応した形状で形成されている。このように、灯具3の短手方向Yにおける最大の寸法W32は、灯具取付器具2の取付部23の短手方向Yにおける開口部P1の寸法W21より大きく設定されている(W32>W21)。
【0039】
<組付方法>
図5〜
図7を参照しながら、本実施の形態1の照明装置1における灯具取付器具2と灯具3との組付方法について説明する。
図5は、
図1の照明装置1の組付手順を示す概略図である。
図6は、
図1の照明装置1の組付手順を示す概略図である。
図7は、
図1の照明装置1の組付手順を示す概略図である。
【0040】
ここで、以上のように構成される照明装置1において、
図5〜
図7に示すように、灯具3は、灯具取付器具2の取付部23に対し、長手方向Xに沿って矢印D1方向にスライドさせて装着される。まず、
図5に示すように、灯具3は、取付部23の長手方向Xにおける一方の開口部P2から挿入され、他方の端部に向かって矢印D1方向にスライド装着される。
【0041】
端子台24(
図2参照)に接続される端子台接続部25は、取付部23の一方の開口部P2より外側に先端の端子台コネクタ252が配置可能な長さを有している。
図6に示すように、灯具3を取付部23に装着する過程において、灯具3が完全に取付部23に装着されない状態で、端子台接続部25は端子台コネクタ252が電源装置33に接続された灯具電源電線340のコネクタ342と接続される。端子台接続部25と灯具電源電線340とは、点灯電力や各種制御信号の伝達経路となる。
【0042】
灯具3が取付部23に完全に装着されない状態であっても、張出部であるカバー側面部322が移動規制部である側面部201によって、照明空間の側へ向かう上下方向Zの下向きである下方向Z2の移動が規制されるので、灯具3は灯具取付器具2から外れない。つまり、組付作業時の仮保持の機能を兼ね備えており、安全に配線作業ができる。
【0043】
そして、
図7に示すように、取付部23に灯具3を完全に装着すると、取付部23の開口部P2を端板21によって覆い、当該端板21を固定用ねじ22によって本体部20に固定する。
【0044】
<実施の形態1の効果>
以上、説明したように、本実施の形態1の照明装置1によれば、灯具本体としての台座30とカバー部材32とが、張出部としての台座側部304とカバー側面部322とを備えている。台座側部304とカバー側面部322とは、灯具取付器具2に保持された状態で台座30とカバー部材32との短手方向Yの両端部から灯具取付器具2の取付部23の内側に向かって且つ短手方向の外方へと延在している。また、灯具3を着脱自在に保持する灯具取付器具2は、灯具3を保持した状態で台座側部304およびカバー側面部322と対向して当接し、灯具3の光の照射側への移動を規制する移動規制部としての側面部201を取付部に備えている。また、取付部23は、上下方向Zにおける下端に開口部P1が形成されており、長手方向Xにおける両端に開口部P2が形成されており、いずれかの開口部P1またはP2から灯具3が挿入されるようになっている。
【0045】
したがって、本実施の形態1の照明装置1では、灯具取付器具2に対して灯具3をいずれかの開口部P1またはP2から挿入し、取付部23に対して容易に装着できる。このとき、側面部201に対して台座側部304およびカバー側面部322を対向させて当接させる簡易な作業で、灯具取付器具2に組み付けた灯具3の発光素子310から発光される光の照射側への移動を規制する。よって、灯具3の灯具取付器具2から照射空間に向かう上下方向Zの下向きである下方向Z2への落下を防止できる。さらに、灯具取付器具2に対する灯具3の着脱に、ばねおよびばね受け金具といった副資材を用いる必要がないため、材料費および加工費の削減を図ることができる。
【0046】
<実施の形態1の変形例1>
図8は、実施の形態1の変形例1に係る照明装置1を示す概略断面図である。前述した実施の形態1の照明装置1では、灯具取付器具2の取付部23における移動規制部としての側面部201は、底面部200の側に向かって直線状に広くなっている形状であった。また、張出部としての台座側部304およびカバー側面部322は、取付部23の内側に向かって且つ短手方向Yの外方へと直線状に延在している形状であった。本実施の形態1の変形例1に係る照明装置1において、移動規制部および張出部は前述した形状に限ることはない。
【0047】
すなわち、例えば、
図3との対応部分に同一符号を付した
図8に示すように、本変形例1の照明装置1aにおいて、移動規制部および張出部は、取付側凹部26および灯具側凸部36を有している形状であってもよい。この場合、具体的に、移動規制部としての側面部201aは、開口の側から底面部200の側に向かって広くなる途中に、光源31の光軸方向に沿って略直角に屈曲形成された器具側対向部としての取付側凹部26を有している。また、張出部としての台座側部304aおよびカバー側面部322aは、取付部23の内側に向かって且つ短手方向Yの外方へと延在する途中に、光源31の光軸方向に沿って略直角に屈曲形成された灯具側対向部としての灯具側凸部36を有している。
【0048】
取付側凹部26は、側面部201aの一部が、光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出することで、取付部23a内に形成される凹部である。灯具側凸部36は、台座側部304aおよびカバー側面部322aが重なる部分において、光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出することで、取付部23a内に向かって形成される凸部である。
【0049】
このとき、取付側凹部26は、灯具側凸部36に対向して当接する、すなわち取付側凹部26と灯具側凸部36とが、相互に係り合う形状で形成されている。よって、灯具3aを灯具取付器具2aの取付部23aに装着すると、取付側凹部26に対して灯具側凸部36が当接し、灯具3aの発光素子310から発光される光の照射側に向かう上下方向Zの下向きである下方向Z2への移動が規制される。しかも、取付側凹部26と灯具側凸部36とが、互いに光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出しているので、灯具3aは、取付部23aに対して上下方向Zに直交する短手方向Yへの移動も規制される。これにより、取付側凹部26と灯具側凸部36とは、光源31が灯具取付器具2の中心と重なるように、灯具3aの姿勢を矯正する位置決め機構としても機能する。
【0050】
以上、説明したように、本変形例1の照明装置1aは、灯具3aが灯具取付器具2aの取付部23aに装着された状態で、灯具側凸部36と取付側凹部26とが相互に係り合うようになっている。灯具3aは、灯具取付器具2aに保持された状態で、灯具側凸部36が取付側凹部26に対向して当接するため、灯具3aの発光素子310から発光される光の照射側に向かう上下方向Zの下向きである下方向Z2への移動が規制される。しかも、取付側凹部26と灯具側凸部36とが、互いに光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出しているので、灯具3aは、取付部23aに対して上下方向Zに直交する短手方向Yへの移動も規制される。これにより、取付側凹部26と灯具側凸部36とは、光源31が灯具取付器具2aの中心と重なるように、位置決め機構として灯具取付器具2aに対する灯具3aの姿勢を矯正することができる。
【0051】
なお、灯具側凸部36は長手方向Xに亘ってリブ状に設けられており、台座30、カバー部材32およびこれらを有する灯具3aの剛性(強度)を向上させる効果も有している。また、取付側凹部26は長手方向Xに亘ってリブ状に設けられており、灯具取付器具2aの剛性(強度)を向上させる効果もある。そして、灯具3aは灯具取付器具2aに取り付けられた状態で、照明装置1a全体の剛性(強度)を向上させる効果もある。さらに、灯具3aを灯具取付器具2aに対して着脱する際には、灯具側凸部36が取付側凹部26に沿って滑動するので、灯具3aの着脱作業をスムーズに行うことができる。すなわち、組付性やメンテナンス性を更に向上させることができる。
【0052】
<実施の形態1の変形例2>
図9は、実施の形態1の変形例2に係る照明装置1を示す概略断面図である。前述した変形例1の照明装置1aでは、移動規制部としての側面部201aが、略直角に屈曲形成された取付側凹部26を有している場合について述べた。また、前述した変形例1の照明装置1aでは、張出部としての台座側部304aおよびカバー側面部322aが、略直角に屈曲形成された灯具側凸部36を有している場合について述べた。
【0053】
これに対して、例えば、
図8との対応部分に同一符号を付した
図9に示すように、本変形例2の照明装置1bは、移動規制部の取付側凹部26bおよび張出部の灯具側凸部36bの形状が略直角ではなく湾曲して形成されている。この場合、具体的に、移動規制部としての側面部201bは、開口の側から底面部200の側に向かって広くなる途中に、光源31の光軸方向に沿って湾曲して形成された器具側対向部としての取付側凹部26bを有している。また、張出部としての台座側部304bおよびカバー側面部322bは、取付部23の内側に向かって且つ短手方向Yの外方へと延在する途中に、光源31の光軸方向に沿って湾曲して形成された灯具側対向部としての灯具側凸部36bを有している。
【0054】
取付側凹部26bは、側面部201bの一部が、光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出することで、取付部23b内に形成される凹部である。灯具側凸部36bは、台座側部304bおよびカバー側面部322bが重なる部分において、光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出することで、取付部23b内に向かって形成される凸部である。
【0055】
このとき、取付側凹部26bは、灯具側凸部36bに対向して当接する、すなわち取付側凹部26bと灯具側凸部36bとが、相互に係り合う形状で形成されている。よって、灯具3bを灯具取付器具2bの取付部23bに装着すると、取付側凹部26bに対して灯具側凸部36bが当接し、灯具3bの発光素子310から発光される光の照射側に向かう上下方向Zの下向きである下方向Z2への移動が規制される。しかも、取付側凹部26bと灯具側凸部36bとが、互いに光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出しているので、灯具3bは、取付部23bに対して上下方向Zに直交する短手方向Yへの移動も規制される。これにより、取付側凹部26bと灯具側凸部36bとは、光源31が灯具取付器具2bの中心と重なるように、灯具3bの姿勢を矯正する位置決め機構としても機能する。その上、取付側凹部26bおよび灯具側凸部36bは、曲面のみで構成されているので、変形例1の取付側凹部26および灯具側凸部36のように、平面のみで形成される場合と比較して成形性に優れている。これと共に、変形例1と同様の効果を得ながら、灯具3bのカバー部材32、台座30および灯具取付器具2bに用いられる材料の量を削減することができ、軽量化と材料コストの削減もできる。
【0056】
以上、説明したように、本変形例2の照明装置1bは、灯具3bが灯具取付器具2bの取付部23bに装着された状態で、灯具側凸部36bと取付側凹部26bとが相互に係り合うようになっている。灯具3bは、灯具取付器具2bに保持された状態で、灯具側凸部36bが取付側凹部26bに対向して当接するため、灯具3bの発光素子310から発光される光の照射側に向かう上下方向Zの下向きである下方向Z2への移動が規制される。しかも、取付側凹部26bと灯具側凸部36bとが、互いに光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出しているので、灯具3bは、取付部23bに対して上下方向Zに直交する短手方向Yへの移動も規制される。これにより、取付側凹部26bと灯具側凸部36bとは、光源31が灯具取付器具2bの中心と重なるように、位置決め機構として灯具取付器具2bに対する灯具3bの姿勢を矯正することができる。
【0057】
なお、灯具側凸部36bは長手方向Xに亘ってリブ状に設けられており、台座30、カバー部材32およびこれらを有する灯具3bの剛性(強度)を向上させる効果も有している。また、取付側凹部26bは長手方向Xに亘ってリブ状に設けられており、灯具取付器具2bの剛性(強度)を向上させる効果もある。そして、灯具3bは灯具取付器具2bに取り付けられた状態で、照明装置1b全体の剛性(強度)を向上させる効果もある。さらに、灯具3bを灯具取付器具2bに対して着脱する際には、灯具側凸部36bが取付側凹部26bに沿って滑動するので、灯具3bの着脱作業をスムーズに行うことができる。すなわち、組付性やメンテナンス性を更に向上させることができる。
【0058】
<実施の形態1の変形例3>
図10は、実施の形態1の変形例3に係る照明装置1を示す概略断面図である。前述した変形例2の照明装置1bでは、移動規制部としての側面部201bが、湾曲して形成された取付側凹部26bを有している場合について述べた。また、前述した変形例2の照明装置1bでは、張出部としての台座側部304bおよびカバー側面部322bが、湾曲して形成された灯具側凸部36bを有している場合について述べた。
【0059】
これに対して、本変形例3の照明装置1cは、例えば、
図9との対応部分に同一符号を付した
図10に示すように、移動規制部の取付側段部26cおよび張出部の器具側段部36cの形状が略直角に屈折して形成されている。この場合、具体的に、移動規制部としての側面部201cは、開口の側から底面部200の側に向かって、短手方向Yの外方へと段階的に広くなる取付側段部26cを有し、全体的に光源31の光軸方向に沿って略直線状に形成されてなる。また、張出部としての台座側部304bおよびカバー側面部322bは、取付部23cの内方に向け、短手方向Yの外方へと段階的に広くなる器具側段部36cを有し、全体的に光源31の光軸方向に沿って略直線状に形成されてなる。
【0060】
取付側段部26cは、側面部201cの一部が、光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出することで、取付部23c内に形成される段部である。器具側段部36cは、台座側部304cおよびカバー側面部322cが重なる部分において、光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出することで、取付部23c内に向かって形成される段部である。
【0061】
このとき、取付側段部26cは、器具側段部36cに対向して当接する、すなわち取付側段部26cと器具側段部36cとが、相互に係り合う形状で形成されている。よって、灯具3cを灯具取付器具2cの取付部23cに装着すると、取付側段部26cに対して器具側段部36cが当接し、灯具3cの発光素子310から発光される光の照射側に向かう上下方向Zの下向きである下方向Z2への移動が規制される。しかも、取付側段部26cと器具側段部36cとが、互いに光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと段状に突出しているので、灯具3cは、取付部23cに対して上下方向Zに直交する短手方向Yへの移動も規制される。これにより、取付側段部26cと器具側段部36cとは、光源31が灯具取付器具2cの中心と重なるように、灯具3cの姿勢を矯正する位置決め機構としても機能する。
【0062】
また、取付側段部26cおよび器具側段部36cとは、互いに光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと段状に突出している。これと共に、側面部201cと、台座側部304bおよびカバー側面部322bとは、全体的に光源31の光軸方向に沿って略直線状に形成されてなる。これにより、取付部23cの空間容積(断面積)を小さくし、灯具3cと灯具取付器具2cとの間に形成されるクリアランス(隙間)を小さくできる。
【0063】
以上、説明したように、本変形例3の照明装置1cは、灯具3cが灯具取付器具2cの取付部23cに装着された状態で、取付側段部26cと器具側段部36cとが相互に係り合うようになっている。灯具3cは、灯具取付器具2cに保持された状態で、器具側段部36cが取付側段部26cに対向して当接するため、灯具3cの発光素子310から発光される光の照射側に向かう上下方向Zの下向きである下方向Z2への移動が規制される。しかも、取付側段部26cと器具側段部36cとが、互いに光源31の光軸方向に沿って短手方向Yの外方へと突出しているので、灯具3cは、取付部23cに対して上下方向Zに直交する短手方向Yへの移動も規制される。これにより、取付側段部26cと器具側段部36cとは、光源31が灯具取付器具2cの中心と重なるように、位置決め機構として灯具取付器具2cに対する灯具3cの姿勢を矯正することができる。また、取付部23cの空間容積(断面積)を小さくしており、灯具3cと灯具取付器具2cとの間に形成されるクリアランス(隙間)が小さくなっている。すなわち、本変形例3に係る照明装置1cは、灯具3cが傾き難い断面形状となっている。このため、灯具3cを灯具取付器具2cに対して着脱する際に、作業者が誤って灯具3cを落下させてしまう虞がない。
【0064】
なお、器具側段部36cは長手方向Xに亘ってリブ状に設けられており、台座30、カバー部材32およびこれらを有する灯具3cの剛性(強度)を向上させる効果も有している。また、取付側段部26cは長手方向Xに亘ってリブ状に設けられており、灯具取付器具2cの剛性(強度)を向上させる効果もある。そして、灯具3cは灯具取付器具2cに取り付けられた状態で、照明装置1c全体の剛性(強度)を向上させる効果もある。さらに、灯具3cを灯具取付器具2cに対して着脱する際には、器具側段部36cが取付側段部26cに沿って滑動するので、灯具3cの着脱作業をスムーズに行うことができる。すなわち、組付性やメンテナンス性を更に向上させることができる。
【0065】
実施の形態2.
図11は、実施の形態2に係る照明装置1dの組付手順を示す概略断面図である。
図12は、実施の形態2に係る照明装置1dの組付手順を示す概略断面図である。
図13は、実施の形態2に係る照明装置1dの組付手順を示す概略断面図である。なお、
図3の照明装置1との対応部分に同一の符号を付した
図11〜
図13の照明装置1dにおいて、同一の構成については、その詳細な説明は割愛する。本実施の形態2の照明装置1dは、灯具取付器具2dに対する灯具3dの組付方法が異なる点を除き、前述した実施の形態1に係る照明装置1とほぼ同様に構成されている。このため、ここでは主に灯具取付器具2dに対する灯具3dの組付方法について説明する。
【0066】
前述した実施の形態1の照明装置1では、灯具取付器具2に対して灯具3を、取付部23の長手方向Xの両端部における一方の開口部P2からスライドさせて組み付けるようにしていた。これに対して、本実施の形態2の照明装置1dでは、
図11に示すように、灯具取付器具2dに対して灯具3dを、取付部23dの上下方向Zにおける下端に形成された開口部P1から挿入し、取付部23dの内部に装着するようにしている。なお、本実施の形態2の場合、灯具取付器具2dの取付部23dは、側面部201dが底面部200の側に位置する第一側面部202と、開口部P1の側に向かうほど光源31の側に傾斜する第二側面部203とからなる。この場合、側面部201dのうちの第二側面部203が、移動規制部として機能する。
【0067】
このとき、照明装置1dは、実施の形態1の照明装置1と同様に、灯具3dの短手方向Yにおける最大の寸法W32が、短手方向Yにおける取付部23dの開口端の寸法W21より大きい(W32>W21)。そこで、灯具3dの短手方向Yにおける最小寸法W33を、短手方向Yにおける取付部23dの開口端の寸法W21より小さくするためには(W21>W33)、灯具3dを光源31の光軸を中心に例えば角度θ1度傾ければよい。これによって、灯具3dは灯具取付器具2dの照射開口である取付部23dの開口部P1を経由して着脱させることができる。なお、本実施の形態2では、高さ方向としての上下方向Zに沿ってカバー部材32の外面と電源装置33dの外面とを結んだ灯具3dの最大高さ寸法が最小寸法H31である。
【0068】
前述した実施の形態1において、灯具3は、灯具取付器具2の取付部23に対して開口部P2(
図2などを参照)から長手方向Xに沿ってスライドして着脱される。このため、灯具3の外形形状および寸法は、灯具取付器具2を天井9に取り付けるための設備である吊ボルト8と接触しないよう配慮されている。
【0069】
これに対して、本実施の形態2の照明装置1dは、灯具3dが長手方向Xに沿った軸を中心として回転させながら灯具取付器具2dの取付部23dに着脱される。このため、電源装置33dは、吊ボルト8が配置されない灯具取付器具2dの中心軸上にも配置することが可能となる。
【0070】
このとき、電源装置33dの質量は、灯具3dの質量の15%〜35%程度を占めるため、電源装置33dを灯具3dの短手方向Yにおける中央に配置することによって、灯具3dは取付部23dに装着された状態での姿勢が安定する。
【0071】
照明装置1dの外形形状および寸法は、灯具取付器具2dの取付部23dに対する灯具3dの着脱の際に生じる支障を回避し得るように加味されて設定される。実施の形態1の場合と比較すると灯具3dは低背となっているが、例えば高背部品を横倒しして配置するなど台座主部300を広く有効活用できるため影響はない。
【0072】
本実施の形態2の照明装置1dは、灯具取付器具2dの取付部23dにおける長手方向Xの端部に配置される開口部P2を経由して灯具3dを着脱することが困難となるような設置環境であっても効率的に灯具3dを着脱することができる。この灯具3dを着脱することが困難な設置環境としては、例えば、壁際の天井9などに照明装置1dが取り付けられる場合、または、照明装置1dが長手方向Xに連結して設置される場合などが挙げられる。
【0073】
本実施の形態2における照明装置1dは、灯具3dを長手方向Xの軸を中心に回転させ、つまり灯具3dを取付部23dの開口部P1に対して長手方向Xの軸を中心に傾けた状態で挿入させ、灯具取付器具2dに組み付ける。このため、照明装置1dでは、灯具3dを灯具取付器具2dに装着しない状態で、灯具3dと灯具取付器具2dとの配線作業を行う。この際、灯具3dは、公知の吊紐またはワイヤーなどの仮保持手段を用いて、灯具取付器具2dの周辺に仮保持される。または、仮保持手段を用いずに、灯具3dと灯具取付器具2dとに仮保持機構を設けるようにしてもよい。このとき、仮保持手段または仮保持機構は、灯具取付器具2dに灯具3dが装着された状態でも仮保持を維持する構成とすることが望ましい。これにより、灯具3dが灯具取付器具2dから外れ、または落下するリスクを最小限に抑えるフェールセーフ機能を兼ね備えることができる。なお、仮保持手段または仮保持機構は、灯具取付器具2dの着脱の妨げにならないことが前提となる。
【0074】
ここで、本実施の形態2の照明装置1dにおける灯具取付器具2dと灯具3dとの組付方法について説明する。具体的に、まず、
図11に示すように、天井9などの被取付部に取り付けられた灯具取付器具2dに対して、灯具3dを矢印D2の向きに移動させ、灯具取付器具2dの取付部23d周辺へと近づける。
【0075】
次に、灯具3dを公知の吊紐またはワイヤーなどの仮保持手段(不図示)を用いて、灯具取付器具2dの取付部23dにおける開口部P1周辺に仮保持する。この状態において、灯具3dと灯具取付器具2dとの配線作業を行う。
【0076】
そして、灯具3dを光源31の光軸を中心に例えば角度θ1度傾け(矢印D3)、灯具3dの短手方向Yにおける最小寸法W33を、短手方向Yにおける取付部23dの開口端の寸法W21より小さくさせる(W21>W33)。そして、この状態で灯具3dを取付部23d内へと挿入させる(矢印D4)。そして、
図12に示すように、取付部23dに対して灯具3dが、灯具3dの取付部23dにおける外方の側に位置する端部を取付部23dに収容可能な状態まで挿入されると、灯具3aを光源31の光軸を中心に回転させる(矢印D5)。これにより、
図13に示すように、灯具3dにおける角度θ1度の傾きが元の状態へと戻され、取付部23dの側面部201dに対して、灯具3dの台座側部304およびカバー側面部322が当接する。
【0077】
<実施の形態2の効果>
以上、説明したように、本実施の形態2の照明装置1dによれば、灯具取付器具2dに対して灯具3dを、光源31の光軸を中心に傾かせた状態で、取付部23dの上下方向Zにおける下端に形成された開口部P1から挿入するだけで、取付部23に対して容易に装着できる。また、灯具取付器具2dの取付部23dが灯具3dを保持した状態において、側面部201dに対して台座側部304およびカバー側面部322を対向させて当接させる簡易な作業で、灯具3dの上下方向Zにおける下向きである下方向Z2への移動を規制する。よって、灯具取付器具2dに対する灯具3dの下方向Z2への落下を防止できる。さらに、灯具取付器具2dに対する灯具3dの着脱に、ばねおよびばね受け金具といった副資材を用いる必要がないため、材料費および加工費の削減を図ることができる。
【0078】
実施の形態3.
図14は、実施の形態3に係る照明装置1eを示す概略断面図である。なお、
図11〜
図13の照明装置1dとの対応部分に同一の符号を付した
図14の照明装置1eにおいて、同一の構成については、その詳細な説明は割愛する。本実施の形態3の照明装置1eは、灯具3eの構成が異なる点を除き、前述した実施の形態2に係る照明装置1dとほぼ同様に構成されている。このため、ここでは主に灯具3eの構成について説明する。
【0079】
前述した実施の形態2の照明装置1dでは、灯具3dにおいて、カバー側面部322の上端の側には、台座主部300の台座側部304と対向して重なり、灯具取付器具2dの取付部23dにおける側面部201dと当接するカバー張出部323が形成されていた。そして、カバー張出部323の上端部に形成されたカバー係合部324が、台座側部304のカバー係合孔305に係合されることにより台座30に固定される構成となっていた。
【0080】
これに対し、本実施の形態3の照明装置1eでは、灯具3eにおいて、カバー部材32eは、台座30eの台座主部300eに取り付けられ、灯具3eの台座側部のうち、第一の台座側部306のみが張出部として機能する構成となっている。具体的に、台座側部は、台座30eの短手方向Yにおける両端部から取付部23d内へと延在して形成され、第一の台座側部306と、第二の台座側部307と、を有して構成されている。
【0081】
第一の台座側部306は、カバー係合孔305より底面部200寄りに位置し、取付部23dにおける移動規制部として機能する側面部201dの第二側面部203と当接する。第二の台座側部307は、取付部23dの開口の側に位置し、カバー係合孔305が形成されている。また、第一の台座側部306と第二の台座側部307との境界部には、取付部23dの内方へ向けて窪んだ段部308が形成されている。このとき、カバー係合孔305は、第二の台座側部307における取付部23dの開口側端部と対向する位置に形成されており、カバー側面部322の上端の側に位置するカバー張出部323eのカバー係合部324eが係合される。換言すれば、カバー部材32eが取り付けられるカバー係合孔305は、取付部23dの開口側端部と対向する位置であり、第一の台座側部306は段部308に至るまで取付部23dの内方側へ窪んだ状態で配置されるため、側面部201dとは当接しない。また、カバー部材32eが取り付けられるカバー係合孔305は、取付部23dの開口側端部と対向する位置、すなわち台座主部300eの天井9の側に位置する上面の側に向けて開口されている。よって、カバー係合部324eはカバー係合孔305に係合することで、台座主部300eに取り付けられると言える。このようにして、カバー部材32eは台座30eに取り付けられ、光源31を覆うと共に灯具取付器具2dの照射開口を覆っている。
【0082】
つまり、本実施の形態3の照明装置1eにおいて、灯具3eは、カバー部材32eが台座主部300eに取付けられ、第一の台座側部306のみが、灯具取付器具2dの移動規制部としての第二側面部203と対向して当接する張出部として機能する。
【0083】
<実施の形態3の効果>
以上、説明したように、本実施の形態3の照明装置1eでは、灯具3eにおいて、カバー部材32eが台座30eの台座主部300eに取り付けられる。また、第一の台座側部306のみが、灯具取付器具2dの移動規制部である側面部201dと対向して当接する張出部として機能する。ここで、一般に、台座30eおよび灯具取付器具2dの本体部20dは、金属材料、或いは金属材料を含む絶伝導性の材料を用いて形成されている。台座30eは、熱源である光源31または灯具3eから発生する動作熱を放熱するための熱伝達手段として機能する。このため、張出部である第一の台座側部306が移動規制部である側面部201dの第二側面部203と直接接触することによって、放熱が促進され、発光素子310および灯具3eを構成する部品の動作信頼性が向上する。よって、長期に亘って照明装置1eの品質を維持できる。また、放熱効率が向上することによって、耐熱仕様が緩和された安価な部品を採用できるので、照明装置1eのコスト削減に繋がる可能性がある。
【0084】
また、本実施の形態3の照明装置1eでは、カバー部材32eが第一の台座側部306と係合せず、台座主部300eに取り付けられるため、他の実施形態の灯具3、3a、3b、3cおよび3dと比較して、小形化と軽量化を図ることができる。そして、光学機能を備えた樹脂材料の使用量を削減することができるため、照明装置1eのコスト削減にも繋がる。
【0085】
<実施の形態3の変形例1>
図15は、実施の形態3の変形例1に係る照明装置1fを示す概略断面図である。
図14との対応部分に同一符号を付した
図15に示すように、本実施の形態3の変形例1に係る照明装置1fは、第一の台座側部306の先端に、灯具3fの外方に向けて釣り針状に屈曲した台座係合部309が形成されている。また、灯具取付器具2fの取付部23dにおいて、側面部201fの第二側面部203fには、台座係合部309が係合される器具側部貫通孔208が形成されている。
【0086】
本実施の形態3の変形例1における照明装置1fでは、側面部201fの第二側面部203fに形成された器具側部貫通孔208に、灯具3fの台座係合部309が係合される。このように、照明装置1fでは、灯具3fにおいて、器具側部貫通孔208と台座係合部309とが、当該灯具3fの落下防止機構として機能する。
このとき、台座係合部309および器具側部貫通孔208は、少なくとも1組設けることによって落下防止機構としてその機能を発揮するが、長手方向Xに亘って複数設けることが好ましい。
【0087】
このように、本実施の形態3の変形例1に係る照明装置1fでは、第一の台座側部306が灯具取付器具2dの移動規制部である側面部201fの第二側面部203fと対向して当接することに加え、台座係合部309が器具側部貫通孔208と係合する。これにより、第一の台座側部306が側面部201fの第二側面部203fと当接することで張出部として機能し、台座係合部309が器具側部貫通孔208と係合することで灯具3fの落下防止機構として機能する。従って、灯具取付器具2fから灯具3fが落下するのを未然に防止できる。
【0088】
<実施の形態3の変形例2>
図16は、実施の形態3の変形例2に係る照明装置1gを示す概略断面図である。
図14との対応部分に同一符号を付した
図16に示すように、本実施の形態3の変形例2に係る照明装置1gは、灯具3gにおいて、カバー部材32gが台座主部300gに取り付けられる構成となっている。カバー部材32gはカバー正面部321によって光源31を覆うと共に灯具取付器具2dの照射開口を覆っている。
【0089】
具体的に、カバー部材32gは台座側部304とは係合せず、カバー正面部321の台座30gの側に位置する両端部に設けられたカバー係合部324gを、台座主部300gに形成された台座主部貫通孔301に係合させ、台座主部300gに直接取付けられている。つまり、主カバー320gは、当該主カバー320gの材料の弾性を利用して台座主部300gに形成された台座主部貫通孔301にはめ込むことにより台座30gに固定されるスナップフィット構造を採用している。これにより、カバー部材32gは、他の実施形態の灯具3〜3fと比較して、小形化と軽量化を図ることができる。そして、光学機能を備えた樹脂材料の使用量を削減することができるため、照明装置1gのコスト削減にも繋がる。
【0090】
<実施の形態3の変形例3>
図17は、実施の形態3の変形例3に係る照明装置1hを示す概略断面図である。
図16との対応部分に同一符号を付した
図17に示すように、本実施の形態3の変形例3に係る照明装置1hは、灯具3hにおいて、カバー部材32hが台座主部300gに直接取り付けられる構成となっている。カバー部材32hは、カバー正面部321によって光源31を覆うと共に灯具取付器具2dの照射開口を覆っている。
【0091】
具体的に、灯具3hにおいて、カバー部材32hは、カバー対向部325が、カバー側面部322の上端から光源31に向かってヘアピン状に屈曲して形成されており、台座主部300gの上下方向Zにおける下向きである下方向Z2に面する光源31を除く下面と対向して配置されている。このカバー対向部325と台座主部300gの下面との間には第二空間S2が形成されている。そして、カバー対向部325におけるカバー側面部322側の端部には、カバー係合部324gが設けられている。
【0092】
この照明装置1hの場合、カバー部材32hは台座側部304とは係合せず、カバー正面部321の台座主部300gの側に位置するカバー係合部324gを台座主部300gに形成された台座主部貫通孔301に係合させ、台座主部300gに取り付けられている。つまり、主カバー320gは、当該主カバー320gの材料の弾性を利用して台座主部300gに形成された台座主部貫通孔301にはめ込むことにより台座30gに固定されるスナップフィット構造を採用している。これにより、カバー部材32gは、他の実施形態の灯具3〜3fと比較して、小形化と軽量化を図ることができる。そして、光学機能を備えた樹脂材料の使用量を削減することができるため、照明装置1gのコスト削減にも繋がる。
【0093】
また、照明装置1hは、カバー部材32hを台座主部300gに取り付けることを目的として、台座主部300gに台座主部貫通孔301を形成している。これにより、カバー部材32hと台座主部300gとで囲まれた第一空間S1には、塵埃または虫などの異物が侵入するリスクを生じさせる。そこで、本実施の形態3の変形例3は、このリスクを抑制する効果を奏するものである。
【0094】
カバー部材32hは、台座主部300gの下面のうち、光源31が配置された領域を除く部分と対向するカバー対向部325が形成されている。また、カバー部材32hを台座主部300gに装着するためのカバー係合部324gは、カバー対向部325から突出して設けられている。カバー係合部324gが被係合部である台座主部300gの台座主部貫通孔301に係合することによってカバー部材32hが台座主部300gに取り付けられる。
【0095】
灯具3hは、カバー対向部325と、台座主部300gとで囲まれた領域に、第二空間S2が形成されている。このとき、カバー対向部325は、第一空間S1と第二空間S2とを隔てる遮蔽部として機能する。台座主部貫通孔301から異物が侵入した場合に、当該異物は第二空間S2に捕捉され、カバー対向部325で隔てられた遮蔽空間である第一空間S1へは侵入しない。このように、第二空間S2は、台座主部貫通孔301から侵入した異物を捕捉する捕捉空間として機能する。
【0096】
カバー対向部325は、高反射材料を用いて形成されてもよい。この場合、カバー部材32hは、カバー正面部321とカバー側面部322とに用いられる透光性材料とカバー対向部325に用いられる高反射材料とによる複数色成形で製造される。
【0097】
<実施の形態3のその他の変形例>
図示は省略するが、実施の形態3のその他の変形例として、カバー対向部325の態様が更に異なるものが挙げられる。例えば、その他のカバー対向部としては、その対向する端部が光源基板311と重なるように発光素子310の側に延設されていてもよい。
【0098】
前述の通り、光源基板311は、接着剤または粘着テープといった接着部材を用いて台座主部300gの上下方向Zにおける下向きである下方向Z2に面する側となる下面に貼り付けられている。これに対し、本変形例の場合、光源基板311が第一空間S1の側へ脱落しない構造としており、カバー正面部321などに光源基板311が接触する虞がなくなる。さらに、高反射化の機能をカバー対向部に集約し、光源基板311の表面(実装面)の高反射化処理を削減することも可能である。
【0099】
実施の形態4.
図18は、実施の形態4に係る照明装置1iの組付手順の説明に供する図である。
図19は、
図18の照明装置1iをB−B視野から見て示す概略断面図である。なお、
図5〜
図7との対応部分に同一符号を付した
図18、および、
図3との対応部分に同一符号を付した
図19において、同一の構成については、その詳細な説明は割愛する。本実施の形態4は、照明装置1iにおける灯具取付器具2iと灯具3iとの電気接続について説明するもので、照明装置1iとしては、前述した実施の形態1の照明装置1と同様の構成からなる。
【0100】
図18および
図19に示すように、灯具取付器具2iの取付部23には器具側コネクタ27が配置されており、商用電源に繋がる電線25(
図2などを参照)が接続されている。また、灯具3iの台座主部300には、灯具側コネクタ37が取り付けられており、電源装置33に繋がる給電線341(
図4などを参照)が接続されている。
【0101】
灯具3iは、灯具取付器具2iの開口部P2を経由して長手方向Xに沿ってスライドさせて装着された状態で、器具側コネクタ27と灯具側コネクタ37とが接続される。具体的には、器具側コネクタ27と灯具側コネクタ37とは離間せず、器具側接続端271と、灯具側接続端371とが当接することによって電気的な接続が維持され、電源装置33に対して商用電源が供給される電力供給経路が形成される。
【0102】
<実施の形態4の効果>
以上、説明したように、本実施の形態4の照明装置1iによれば、配線部材を用いることなく電気的な接続を行うことができるので、灯具3iの着脱作業をより一層簡易化できる。つまり、効率的に組付作業あるいはメンテナンス作業を行うことができる。
【0103】
なお、器具側コネクタ27と灯具側コネクタ37とは、外部制御源と制御部との間に制御信号を伝達する経路として用いてもよい。
【0104】
実施の形態5.
図20は、実施の形態5に係る照明装置1kを示す概略断面図である。なお、
図13との対応部分に同一符号を付した
図20において、同一の構成については、その詳細な説明は割愛する。本実施の形態5は、照明装置1kにおける灯具取付器具2kと灯具3kとの電気接続について説明するものである。照明装置1kとしては、前述した実施の形態2の照明装置1dと、灯具取付器具2kとしては、前述した実施の形態2の灯具取付器具2dと、灯具3kとしては、前述した実施の形態2の灯具3dと、それぞれ同様の構成からなる。
【0105】
灯具取付器具2kの取付部23dの外側であり、取付部23dと外観部207とに囲まれた空間には、器具側コネクタ27kが配置されており、商用電源に繋がる電線25(
図2などを参照)が接続されている。また、灯具3kの台座主部300には灯具側コネクタ37kが取り付けられており、電源装置33に繋がる給電線341(
図4などを参照)が接続されている。
【0106】
灯具3kが長手方向Xに沿った軸を中心として回転させながら灯具取付器具2kの取付部23dに装着された状態で、器具側コネクタ27kと灯具側コネクタ37kとが接続される。器具側コネクタ27kと灯具側コネクタ37kとは、取付部23dの第二側面部203に形成された器具側部貫通孔208kを介して接続される。
【0107】
<実施の形態5の効果>
以上、説明したように、本実施の形態5の照明装置1kによれば、器具側コネクタ27kが、取付部23dと外観部207とに囲まれた空間に配置されているので、灯具取付器具2kの取付部23dに対する灯具3kの着脱作業を妨げることはない。
【0108】
<その他の変形例>
なお、照明装置並びにそれに用いる灯具および灯具取付器具としては、上記実施の形態1〜5に限定されず、種々の変更を加えることができる。例えば、短手方向Yの断面から見た取付部の形状は、逆台形状、頂点を下にした三角形状、丸形状または多角形状などでもよく、一端面の幅が上下方向Zにおける上向きである上方向Z1に向かうほど広くなっている形状であれば、あらゆるものを広く適用できる。
【0109】
また、取付部の内面は、連続した直線、または曲線でもよいが、途中で屈曲点があり、直角形状、鋭角状、鈍角状、凹凸形状、丸形状またはエンボス形状などでもよく、それらを支点に光源31が灯具取付器具に当接してもよい。
【0110】
さらに、灯具取付器具における取付部の内面に当接する灯具は、基本的に支持体(フレーム)とするが、拡散カバーを代用してもよいし、電源装置の一部を利用してもよい。また、同様に、照明装置の組付方法としては、上記実施の形態1、2、4および5に限定されず、種々の変更を加えることができる。