【解決手段】主装置210、複数の端末装置220に接続されるネットワーク接続記憶装置100であって、電話番号、識別情報を含む電話帳レコード121を主装置210から取得する電話帳レコード取得部111と、電話帳レコード121と、拡張レコード122とを記憶する記憶手段120と、電話帳レコード121の少なくとも1つに含まれる情報、および拡張レコード122に含まれる情報とを端末装置220に出力する端末出力部112と、を備えるネットワーク接続記憶装置100。
前記拡張レコードには、迷惑電話か否かを示す迷惑情報、名刺に含まれる情報を示す名刺情報、担当者を示す担当者情報、メモ情報、最終通話日時を示す通話情報、所定期間における通話回数を示す回数情報の少なくとも1つが含まれる
請求項1に記載のネットワーク接続記憶装置。
前記端末装置において、前記電話帳レコード取得部が取得した電話帳レコード、および拡張レコードのすくなくとも一方が編集された内容を示す編集情報を取得する編集情報取得部と、
前記編集情報に基づいて前記記憶手段に記憶される電話帳テーブル、および拡張テーブルの少なくとも一方を再構築する同期部と、
を備える請求項1または2に記載のネットワーク接続記憶装置。
前記電話帳レコード取得部が前記主装置から取得した前記電話帳レコードが前記記憶手段に記憶されており、さらに前記電話帳レコード取得部が新しい前記電話帳レコードを取得した場合、古い前記電話帳レコードを少なくとも1世代分前記記憶手段に記憶させる世代管理部と、
を備える請求項1から5のいずれか一項に記載のネットワーク接続記憶装置。
電話回線網に接続される主装置と、前記主装置に接続されるネットワーク接続記憶装置と、前記ネットワーク接続記憶装置にネットワークを介して接続される複数の端末装置とを備える情報管理システムであって、
前記ネットワーク接続記憶装置は、
電話番号、および前記電話番号とひも付けられた識別情報を含む電話帳レコードを前記主装置から取得する電話帳レコード取得部と、
前記電話帳レコードと、前記電話帳レコードに対応付けられ、拡張情報を含む拡張レコードとを記憶する記憶手段と、
前記電話帳レコードの少なくとも1つに含まれる情報、および前記電話帳レコードに対応する拡張レコードに含まれる情報とを前記端末装置に出力する端末出力部と、を備え、
前記端末装置は、
前記端末出力部から前記電話帳レコードの少なくとも1つに含まれる情報、および前記電話帳レコードに対応する拡張レコードに含まれる情報とを取得する端末取得部と、
電話帳レコード、および拡張レコードを記憶する端末記憶手段と、を備える
情報管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係るネットワーク接続記憶装置、および情報管理システムの実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0011】
また、図面は、本発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
【0012】
まず、
図1を用いて、実施の形態に係るネットワーク接続記憶装置を備えた情報管理システムの構成の概要について説明する。
【0013】
同図に示すように、情報管理システム200は、着信した相手先の情報などを管理し表示することができる、ネットワーク接続記憶装置100、主装置210、端末装置220、電話機230を備えている。
【0014】
主装置210は、電話回線網300を介して外線電話との間の通話である外線通話の中継、または電話機230および電話機230の間の通話である内線通話の中継を行う構内交換機(PBX)である。主装置210は、電話番号、および電話番号とひも付けられた識別情報を含む電話帳レコードを主装置210の記憶手段に記憶している。本実施の形態の場合、主装置210は、識別情報としてユニークな識別番号と、相手先の名前(電話番号に対応する個人/法人の名前)、ふりがな、電話番号が含まれた電話帳レコードを記憶している。また、主装置210は、複数の電話帳レコードを記憶している。つまり、主装置210は、複数の電話帳レコードで構成された電話帳テーブルを記憶している。
【0015】
電話帳テーブルに新規の電話帳レコードが追加される条件は特に限定されるものではないが、例えば、電話帳テーブル内には存在しない電話番号による着信時、電話帳テーブル内には存在しない電話番号との通話の確立時などの条件を例示できる。この場合、主装置210は、電話番号、および識別番号のみを含む新規な電話帳レコードを電話帳テーブルに追加する。
【0016】
また、主装置210の電話帳テーブルを編集することができるソフトウエアを備えた第二端末装置221等により、電話帳テーブルに新規の電話帳レコードを追加してもかまわない。第二端末装置221は、主装置210と常に接続される必要はなく、電話帳テーブルを編集する必要が生じた場合に接続するものであってもよい。
【0017】
端末装置220は、ソフトウエアにより種々の機能を実現することができるいわゆるコンピュータであり、画像を表示することができ、また、表示した画像に基づき情報処理を行うことができる装置である。端末装置220は、LAN(Local Area Network)310を介してネットワーク接続記憶装置100と接続され、ネットワーク接続記憶装置100が記憶している、電話帳レコード、および拡張レコードを編集することができる管理ソフトウエアを実行する。なお、管理ソフトウエアは、ネットワーク接続記憶装置100から取得可能である。また、端末装置220は、具体的にはスマートフォンや、携帯型個人情報端末であるPDA(Personal Digital Assistants)、据え置き型のデスクトップコンピュータや、ノートブックコンピュータなどを例示することができる。また、LAN310は、有線のLANだけでなく、無線LANも含まれる。
【0018】
電話機230は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、電話機230は、それぞれ内線番号が対応付けられたいわゆるビジネスホンであり、外線電話の着信があった場合、いずれかの電話機230で応答することができるものとなっている。電話機230の種類も特に限定されるものではないが、スター配線に接続されるアナログ式の電話機230、LAN310に接続されるデジタル式の電話機、いわゆるIP(Internet Protocol)電話機等でも構わない。
【0019】
図2は、ネットワーク接続記憶装置の機能構成を示すブロック図である。同図に示すようにネットワーク接続記憶装置100は、電話回線網300に接続される主装置210に接続され、複数の端末装置220とLAN310などのネットワークを介して接続されるいわゆるNAS(Network Attached Storage)であって、サーバ装置110と、記憶手段120とを備えている。
【0020】
記憶手段120は、磁気、光、光磁気、半導体などによりデジタルデータを記憶する装置であり、例えばハードディスクドライブやSSD(Solid State Disk)を例示することができる。記憶手段120は、サーバ装置110との間でデータの入出力を行う。
【0021】
記憶手段120は、主装置210から取得した電話帳レコード121と、取得した電話帳レコード121に対応付けられた拡張レコード122とを記憶する。拡張レコード122には、拡張情報が含まれている。拡張情報は、電話帳レコード121内の情報と関連する情報であり、例えば迷惑電話か否かを示す迷惑情報、名刺に含まれる情報を示す名刺情報、担当者を示す担当者情報、メモ情報、最終通話日時を示す通話情報、所定期間における通話回数を示す回数情報などが含まれる。記憶手段120は、電話帳レコード121、および拡張レコード122をそれぞれ電話帳テーブル123、拡張テーブル124として記憶している。
【0022】
本実施の形態の場合、記憶手段120は、端末装置220に実行させる管理ソフトウエア125を記憶している。管理ソフトウエア125とは、サーバ装置110が備える後述の端末出力部112から複数の電話帳レコード121の少なくとも1つに含まれる情報、および電話帳レコード121に対応する拡張レコードに含まれる情報とを取得し、管理ソフトウエア125がインストールされている端末装置220に管理ソフトウエア125aとして実行され、電話帳レコード121、および拡張レコード122を記憶させる端末制御部を実現させるソフトウエアである。なお、管理ソフトウエア125は、複数のオペレーティングシステムや複数のバージョンに対応した複数のソフトウエアを含んでいても構わない。
【0023】
サーバ装置110は、主装置210に接続されて通信により情報を送受信することができ、複数の端末装置220とLAN310を介して接続され端末装置220との間でも情報を送受信することができるいわゆるコンピュータである。サーバ装置110は、ソフトウエアを実行することにより実現される機能部として、電話帳レコード取得部111と、端末出力部112とを備えている。本実施の形態の場合、サーバ装置110はさらに、編集情報取得部113と、同期部114と、主装置出力部115と、世代管理部116とを備えている。
【0024】
電話帳レコード取得部111は、電話番号、および電話番号とひも付けられた識別情報を含む電話帳レコード121を主装置210から取得する。電話帳レコード取得部111が電話帳レコード121を主装置210から取得するタイミングは、特に限定されるものではない。例えば、ネットワーク接続記憶装置100と主装置210とが初めて接続された時に電話帳レコード取得部111が主装置210から電話帳レコード121を取得してもよく、また所定の期間ごとの定期的な取得、端末装置220からの命令に基づく取得など任意のタイミングで取得しても構わない。電話帳レコード取得部111は、電話帳レコード121を取得するばかりでなく、電話帳テーブル123として複数の電話帳レコード121を取得しても構わない。なお、電話帳レコード取得部111は、主装置210に記憶されている電話帳レコードの内容の全てを取得しなくても構わない。例えば、主装置210に記憶されている電話帳レコードに主装置210特有の情報が含まれている場合、特有の情報を除外して電話帳レコードを取得しても構わない。
【0025】
編集情報取得部113は、いずれかの端末装置220において電話帳レコード取得部111が取得した電話帳レコード121、および拡張レコード122のすくなくとも一方が編集された内容を示す編集情報を取得する。編集情報取得部113が編集情報を取得するタイミングは、特に限定されるものではないが、例えば、いずれかの端末装置220において作業者が電話帳レコード121、拡張レコード122を編集し、当該編集が確定した段階で編集情報を取得してもよく、また定期的にそれぞれの端末装置220から編集情報を取得しても構わない。編集情報には、レコードを削除した情報や、編集がなされていないことを示す情報が含まれていても構わない。
【0026】
同期部114は、端末装置220から取得した編集情報に基づいて記憶手段120に既に記憶されている電話帳テーブル123、および拡張テーブル124の少なくとも一方を再構築する。例えば、編集情報にレコードが削除されたことを示す情報が含まれている場合、同期部114は、記憶手段120が記憶するテーブルから対応するレコードを削除する。また、編集情報に新しく追加されたレコードに関する情報が含まれている場合、同期部114は、記憶手段120が記憶する対応するテーブルに新しいレコードを追加する。また、編集情報に既存のレコードが修正された内容を示す情報が含まれている場合、同期部114は、記憶手段120が記憶する対応するレコードを修正する。
【0027】
世代管理部116は、既に記憶手段120に電話帳レコード121が記憶されている場合であって、さらに電話帳レコード取得部111が新しい電話帳レコード121を主装置210から取得した場合、対応する古い電話帳レコード121を所定の世代として記憶手段120に記憶させる。世代管理部116は記憶させる世代数を制限しても良く、世代数を超える場合は最も古い世代を消去しても構わない。また、世代管理部116は、電話帳レコード121ばかりでなく、拡張レコード122に対しても修正履歴を世代として管理しても構わない。
【0028】
端末出力部112は、主装置210から取得した複数の電話帳レコード121の中から少なくとも1つの電話帳レコード121に含まれる情報、および前記電話帳レコードに対応する拡張レコード122に含まれる情報とを端末装置220に出力する。例えば端末出力部112は、電話帳レコード121に含まれる識別番号、名前、ふりがな、電話番号の内、識別番号、名前、およびふりがなのみを出力しても構わない。
【0029】
端末出力部112が電話帳レコード121、および拡張レコード122を端末装置220に出力するタイミングは、特に限定されるものではない。例えば、ネットワーク接続記憶装置100と主装置210とが初めて接続された場合においては、端末出力部112は、接続されている全ての端末装置220に少なくとも電話帳レコード121を出力してもよい。また、端末出力部112は、端末装置220からの要求に従い、電話帳レコード121、拡張レコード122を要求先の端末装置220にのみ出力しても構わない。また、端末出力部112は、所定の期間ごとに定期的に出力しても構わない。また、端末出力部112は、同期部114によって再構築された電話帳テーブル123、および再構築された拡張テーブル124の少なくとも一方、または編集情報取得部113が取得した編集情報を取得先の端末装置220以外の端末装置220に出力してもよい。
【0030】
端末出力部112が出力する情報は、レコード単位でも良く、また複数のレコードを含むテーブル単位で出力してもよい。なお、電話帳レコード121に含まれる情報と、拡張レコード122に含まれる情報を同時(同時期)に出力するのではなく、出力タイミングが異なっても構わない。
【0031】
本実施の形態の場合、端末出力部112は、記憶手段120に記憶されている管理ソフトウエア125を端末装置220に出力する。管理ソフトウエア125の出力タイミングとしては、例えば端末装置220とネットワーク接続記憶装置100との接続が確立した場合、端末装置220からの要求による場合などを例示することができる。これによれば、インターネットなどに接続されないイントラネット環境などの場合でも、端末装置220に管理ソフトウエア125を簡単にインストールすることができる。
【0032】
主装置出力部115は、端末装置220において電話帳レコード取得部111が取得した電話帳レコード121が編集された内容を示す編集情報を編集情報取得部113が取得した場合に、編集された編集情報を主装置210に出力する。これにより、主装置210は新しい電話帳テーブルに更新することができる。
【0033】
次に、情報管理システム200の運用状態の一部を説明する。
【0034】
図3は、情報管理システムのシステム構築時におけるネットワーク接続記憶装置の運用状態を示すフローチャートである。同図に示すように、主装置210、ネットワーク接続記憶装置100の接続が完了すると(S101)、ネットワーク接続記憶装置100の電話帳レコード取得部111は、主装置210が記憶している全ての電話帳レコード121を取得し(S102)、記憶手段120に記憶させる(S103)。
【0035】
次に、ネットワークに接続された各端末装置220において管理ソフトウエア125のインストールが完了すると(S104)、端末出力部112は、記憶手段120に記憶された全ての電話帳レコード121を全ての端末装置220にて実行中の管理ソフトウエア125aに出力する(S105)。
【0036】
これにより、端末装置220には、主装置210、およびネットワーク接続記憶装置100に記憶されている電話帳テーブル123と同じデータが記憶される。従って、それぞれの端末装置220では、必要に応じて
図4に示すような電話帳テーブル123の少なくとも一部を即座、かつ容易に閲覧することができる。なお、
図4中に示される「迷惑」の文字のように、端末装置220に表示される電話帳テーブル123には、拡張レコード122の一部の情報が重畳して表示されても構わない。
【0037】
次に、端末装置220における電話帳レコード121、拡張レコード122の編集方法の一例を説明する。
【0038】
図4に示す画面が表示されている端末装置220において、各電話帳レコード121の表示に対応して表示される「編集」の文字をグラフィカルに押下すると、
図5に示すような編集画面に遷移する。端末装置220を操作する操作者は、識別情報以外の項目を任意に編集することができる。例えば、電話帳レコード121に含まれる名前やふりがな、電話番号を編集することができる。また、電話帳レコード121に対応する拡張レコード122には、迷惑電話か否かを示す情報や、URL、担当者などの情報について編集することが可能である。
【0039】
次に、外線電話からの着信時における端末装置220の画面表示について説明する。
【0040】
図6に示すように、外線電話から着信があると、外線電話の電話番号に関連した情報が端末装置220に表示される。この表示は、対応する拡張テーブル124に登録された担当者が有する端末装置220にのみ表示されても構わない。この画面を確認した担当者は、必要ならば詳細情報についての画面(
図7参照)を表示させることもできる。
図7に示した画像は通話中の画像であるが、通話前でも詳細情報の表示は可能である。さらに、担当者は、
図8に示すような名刺画像など名刺情報を端末装置220に表示させることも可能である。
【0041】
以上の情報を担当者が、着信時や通話中に確認することができるため、外線電話に対してスムーズに対応することが可能となる。
【0042】
上記実施の形態において説明したとおり、ネットワーク接続記憶装置100を備えた情報管理システム200によれば、ネットワーク接続記憶装置100が主装置210から電話帳レコード121を取得し、各端末装置220に出力することができるため、端末装置220において、着信時などに電話帳レコード121を簡単、即座に参照することが可能となる。
【0043】
また、通話時などに端末装置220によって電話帳レコード121に関連した拡張レコード122の作成、修正、追加などを行う事ができ、この拡張レコード122をネットワーク接続記憶装置100が取得する。さらに、一の端末装置220で作成、修正、追加された拡張レコード122を他の端末装置220に出力することで、複数の端末装置220で情報の共有化を図ることができる。
【0044】
また、端末装置220で作成、修正、追加した電話帳レコード121をネットワーク接続記憶装置100が取得することにより、主装置210が記憶する電話帳テーブルを再構築することも可能である。さらに、各端末装置220も新しい電話帳レコード121を共有することができる。
【0045】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
【0046】
例えば上記実施の形態では、ネットワーク接続記憶装置100の記憶手段120は、電話帳テーブル123と拡張テーブル124とを別のテーブルとして記憶していたが、記憶手段120は、電話帳テーブル123と拡張テーブル124とが一体となったテーブルを記憶しても構わない。
【0047】
また、上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムで実現され得る。RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
【0048】
また、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、ROMからRAMにコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムにしたがって演算等の動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0049】
また、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールには、上記の超多機能LSIが含まれてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
【0050】
また、本発明は、上記に示す方法で実現されてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムで実現してもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号で実現してもよい。
【0051】
また、本発明は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したもので実現してもよい。また、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号で実現してもよい。
【0052】
また、本発明は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
【0053】
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、メモリは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、コンピュータプログラムにしたがって動作してもよい。
【0054】
また、プログラムまたはデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、またはプログラムまたはデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。