特開2020-202589(P2020-202589A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-202589(P2020-202589A)
(43)【公開日】2020年12月17日
(54)【発明の名称】通信装置および通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/02 20090101AFI20201120BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20201120BHJP
【FI】
   H04W74/02
   H04W72/04 137
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】51
(21)【出願番号】特願2020-156312(P2020-156312)
(22)【出願日】2020年9月17日
(62)【分割の表示】特願2017-527101(P2017-527101)の分割
【原出願日】2016年4月19日
(31)【優先権主張番号】特願2015-135465(P2015-135465)
(32)【優先日】2015年7月6日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 茂
(72)【発明者】
【氏名】森岡 裕一
(72)【発明者】
【氏名】板垣 竹識
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067CC01
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH24
5K067JJ16
(57)【要約】
【課題】ランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下を抑制することが可能な通信装置および通信方法を提供する。
【解決手段】アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを送信し、前記トリガフレームについての応答フレームを受信する、通信部を備える、通信装置。アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを受信し、前記トリガフレームについての応答フレームを送信する、通信部を備える、通信装置。
【選択図】図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを送信し、
前記トリガフレームについての応答フレームを受信する、通信部を備える、通信装置。
【請求項2】
アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを送信することと、
前記トリガフレームについての応答フレームを受信することと、
を含む、通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信装置および通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に代表される無線LAN(Local Area Network)の普及が進んでいる。また、それに伴って無線LAN対応製品も増加している。
【0003】
ここで、無線LAN対応製品は、例えばアクセスポイント(以下、AP(Access Point)とも称する。)とステーション(以下、STA(Station)とも称する。)に分類される。そして、ダウンリンク(以下、DL(Downlink)とも称する。)通信と呼ばれるAPからSTAへの通信、およびアップリンク(以下、UL(Uplink)とも称する。)通信と呼ばれるSTAからAPへの通信が行われる。
【0004】
上述したような無線LAN対応製品の増加に伴い、STAの数も増大しているため、アップリンク通信におけるフレーム(パケット)衝突の発生率が高まる可能性がある。
【0005】
これに対し、特許文献1では、APからグループポーリングのような所定のフレームを受信したSTAが当該所定のフレームで通知されるチャネルを用いてフレームを送信することにより、UL送信を多重化する通信方法が開示されている。これにより、UL送信フレームの衝突が抑制され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2015−511077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1で開示される通信方法は、APからの通知によってSTAのUL送信が制御される、いわゆるコントロールアクセス方式に属する方法である。そのため、STAが任意にUL送信を行う、いわゆるランダムアクセス方式のUL通信は対象となっていなかった。
【0008】
そこで、本開示では、ランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下を抑制することが可能な、新規かつ改良された通信装置および通信方法を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示によれば、アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを送信し、前記トリガフレームについての応答フレームを受信する、通信部を備える、通信装置が提供される。
【0010】
また、本開示によれば、アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを受信し、前記トリガフレームについての応答フレームを送信する、通信部を備える、通信装置が提供される。
【0011】
また、本開示によれば、アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを送信することと、前記トリガフレームについての応答フレームを受信することと、を含む、通信方法が提供される。
【0012】
また、本開示によれば、アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを受信することと、前記トリガフレームについての応答フレームを送信することと、を含む、通信方法が提供される。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本開示によれば、ランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下を抑制することが可能な通信装置および通信方法が提供される。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
図2】従来のUL通信におけるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。
図3】本開示の第1の実施形態に係るAPおよびSTAの概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
図4】本開示の第1の実施形態に係る無線通信装置の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
図5】本実施形態に係るAPおよびSTAによって行われる通信におけるリソースの割当ておよび使用の例を説明するための図である。
図6】本実施形態に係るAPおよびSTAによって行われる通信におけるリソースの割当ておよび使用の他の例を説明するための図である。
図7】本実施形態に係るトリガフレームの構成例を示す図である。
図8】本実施形態に係るAPの処理を概念的に示すフローチャートである。
図9】本実施形態に係るSTAの処理を概念的に示すフローチャートである。
図10】本実施形態の第1の変形例に係るAPおよびSTAによって行われる通信におけるリソースの割当ておよび使用の例を説明するための図である。
図11】本実施形態の第1の変形例に係るトリガフレームの構成例を示す図である。
図12】本開示の第2の実施形態に係るAPおよびSTAによって行われる通信におけるリソース割当ての例を説明するための図である。
図13】本実施形態に係るトリガフレームの構成例を示す図である。
図14】本実施形態において送信されるトリガフレームのCondition Parameterフィールドに含まれる送信設定条件の例を示す図である。
図15A】本実施形態において送信されるトリガフレームのFrequency Mapフィールドに含まれる情報の例を示す図である。
図15B】本実施形態において送信されるトリガフレームのTiming Mapフィールドに含まれる情報の例を示す図である。
図15C】本実施形態において送信されるトリガフレームのSpatial Mapフィールドに含まれる情報の例を示す図である。
図16】本実施形態に係るAPおよびSTAによって行われる通信についてのフレームシーケンスの例を説明するための図である。
図17】本実施形態に係る応答ULフレームの構成例を示す図である。
図18】本実施形態に係るAPのサブエリア決定処理を概念的に示すフローチャートである。
図19】本実施形態に係るAPのSTAとの通信処理を概念的に示すフローチャートである。
図20】本実施形態に係るSTAのAPとの通信処理を概念的に示すフローチャートである。
図21】スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
図22】カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
図23】無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる番号を付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能を有する複数の構成を、必要に応じてSTA20#AおよびSTA20#Bなどのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を区別する必要が無い場合、同一符号のみを付する。例えば、STA20#AおよびSTA20#Bを特に区別する必要がない場合には、単にSTA20と称する。
【0017】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態に係る通信システムの概要と従来技術の課題
2.第1の実施形態(リソースエリアに基づくUL送信制御)
2−1.装置の構成
2−2.技術的特徴
2−3.装置の処理
2−4.第1の実施形態のまとめ
2−5.変形例
3.第2の実施形態(サブエリアを用いたUL送信に係る情報の収集)
3−1.装置の構成
3−2.技術的特徴
3−3.装置の処理
3−4.第2の実施形態のまとめ
4.応用例
5.むすび
【0018】
<1.本開示の一実施形態に係る通信システムの概要と従来技術の課題>
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る通信システムの概要および従来技術の課題について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
【0019】
通信システムは、通信装置10と複数の通信装置20とで構成される。通信装置10および通信装置20は、無線通信機能を有し、互いに通信する。例えば、通信装置10はAPとして動作し、通信装置20はSTAとして動作する。以下、通信装置10をAP10とも称し、通信装置20をSTA20とも称する。このため、当該通信システムでは、DL通信およびUL通信の両方が行われ得る。
【0020】
例えば、通信システムは、図1に示したように、AP10および複数のSTA20#1〜20#4で構成され得る。AP10およびSTA20#1〜20#4は、無線通信を介して接続され、直接的に互いにフレームの送受信を行う。例えば、AP10は、STA20#1〜20#4の各々を宛先とするDLフレームを送信する。また、STA20#1〜20#4の各々は、AP10を宛先とするULフレームをそれぞれ送信する。
【0021】
ここで、ULフレームの送信は、ランダムアクセス方式で行われ得る。図2を参照して、従来のULフレームの送信について説明する。図2は、従来のUL通信におけるフレーム交換シーケンスの例を示す図である。
【0022】
ランダムアクセス方式においては、STAは、任意のタイミングでULフレームの通信を開始する。また、他のSTAは、当該UL通信の終了後に自身のUL通信を開始する。例えば、図2に示したように、あるSTAからULフレームとしてUplink Data(以下、ULDとも称する。)が送信され、当該ULフレームへの応答フレームとしてACK(Acknowledgement)がAPから送信される。他のSTAは、当該ACKの受信から所定のインターフレームスペースの時間に加え、例えばバックオフ(Back off)時間の経過後に送信を自身のULDの送信を開始する。
【0023】
しかし、STAの数が増加すると、ULフレームの衝突が発生しやすくなる。例えば、STAの数が増加すると、最初にUL通信を開始するSTAが重複する確率が高くなる。また、バックオフ後にUL通信を開始するSTAが重複する確率も高くなる。その結果、ULフレームが衝突し、周波数等の無線通信リソース(以下、単にリソースとも称する。)の利用効率が低下し得る。
【0024】
これに対し、DL通信におけるマルチユーザ向けの通信方法をUL通信に適用するといったことが考えられる。例えば、従来の無線通信システムでは、APから複数のSTAを対象としてDL通信を行う方法として、1つの物理層バーストに複数のフレームをアグリゲーションすることによって複数のフレームを伝送する方法、または複数のフレームを周波数分割多重化もしくは空間分割多重化を用いて伝送する方法がある。これらのうちの多重化を用いた方法をUL通信に応用して、同じタイミングで複数のSTAからAPにULフレームを伝送することが考えられる。
【0025】
ここで、フレームの多重化を用いたUL通信(以下、UL多重通信とも称する。)では、同じタイミングでUL通信を行う複数のSTAの通信パラメタの設定が重要となる。例
えば、複数のSTAから送信されるULフレームの各々が周波数または空間についてそれぞれ分離可能であって直交していることが望ましく、かつ当該ULフレームの各々の送信時間が同期していることが望ましい。そうでなければ、APにおいてULフレームの各々を正しく受信することが困難となり得る。
【0026】
一方で、通信パラメタは、概してSTAの各々によって異なる。具体的には、UL通信によって伝送されるデータの種類またはデータサイズが異なる。例えば、データサイズは、データまたはフレームの属性によって、数オクテットから数千オクテットの幅で異なる。
【0027】
また、UL通信に用いられる変調パラメタが異なる。例えば、無線LAN規格における無線通信システムでは、複数の変調レート(変調スキーム)が用意されており、送信側の通信装置が通信の度に、最適と判断される変調レートを選択し、選択された変調レートを用いてデータが送信される。さらに、APとSTAの距離に応じて、利用可能な変調レートが変化する。そして、変調レートに応じてデータ送信にかかる時間が変化する。
【0028】
また、通信パラメタの1つとしての周波数チャネルが、同じタイミングで複数利用可能である場合がある。例えば、無線LAN規格等における無線通信システムでは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)による多重化技術として、チャネルボンディング技術がある。チャネルボンディング技術では、帯域幅が20MHzである周波数チャネルを複数束ねることにより、例えば40MHzの帯域幅、80MHzの帯域幅、160MHzの帯域幅を利用してフレーム送信を行うことが可能となる。
【0029】
また、APとSTAとの間の距離も、一様に分布していないことが多いため、通信パラメタがSTAの間でばらつきやすい。例えば、上述したような変調レートのほか、送信信号強度等の通信パラメタがAPとSTAとの間の距離に応じて異なり得る。
【0030】
そのため、ランダムアクセス方式においては、複数のSTAの各々の通信パラメタの整合を取ることが困難となり、結果として、UL多重通信の通信効率が低下し得る。また、当該通信パラメタを別途収集する方法が考えられるが、当該通信パラメタの収集のための通信が新たに発生することになり、やはりUL多重通信の通信効率が低下し得る。
【0031】
他方で、コントロールアクセス方式では、UL送信のリソース割当てのために、APからSTAの各々に対してポーリング等を用いてUL通信要求(以下、ULR(Uplink Request)とも称する。)有無の問い合わせが行われる。そのため、STAはポーリングが行われるまでULRを伝達することができず、ポーリングが行われない場合にはULRに係るフレームの送信を行うことができない場合がある。また、ポーリングを行うことなくSTAからのULRを受け付ける場合も考えられるが、その場合には、ULRフレームが多重化されることなく、時間順に送信されるため、リソースの利用効率が低下する。
【0032】
このように、従来の通信技術では、STAの数が増加すると、ランダムアクセス方式のUL通信において、フレームの衝突が頻発し得る。また、ランダムアクセス方式のUL通信に適した通信パラメタを特定することが困難となり得る。その結果、UL通信における通信効率が低下する可能性があった。
【0033】
そこで、本開示では、ランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下を抑制することが可能な通信装置を提案する。以下に、その詳細について説明する。なお、図1においては通信システムの一例として、通信システムはAP10およびSTA20で構成される例を説明したが、AP10の代わりに、STA20のうちの1つが他のSTA20との複数のダイレクトリンクを持つ通信装置であってもよい。その場合、上述のDLが「
1つのSTAから複数のSTAへの同時送信」と、上述のULが「複数のSTAから1つのSTAへの同時送信」と読み替えられ得る。また、説明の便宜上、第1および第2の実施形態によるAP10、STA20および通信装置100の各々を、AP10−1およびAP10−2のように、末尾に実施形態に対応する番号を付することにより区別する。
【0034】
<2.第1の実施形態(リソースエリアに基づくUL送信制御)>
以上、本開示の一実施形態に係る通信システムの概要について説明した。次に、本開示の第1の実施形態に係るAP10−1およびSTA20−1について説明する。
【0035】
<2−1.装置の構成>
まず、図3を参照して、本開示の第1の実施形態に係るAP10−1およびSTA20−1の機能構成について説明する。図3は、本開示の第1の実施形態に係るAP10−1およびSTA20−1の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
【0036】
AP10−1およびSTA20−1(以下、AP10−1等とも称する。)は、図3に示したように、無線通信装置100−1、有線通信装置202、情報入力部204、機器制御部206および情報出力部208を備える。
【0037】
無線通信装置100−1は、AP10−1またはSTA20−1との無線通信を行う。具体的には、無線通信装置100−1は、機器制御部206から得られるデータについての無線通信を行う。詳細については後述する。
【0038】
有線通信装置202は、有線を介して外部の装置と通信を行う。具体的には、有線通信装置202は、インターネットと接続され、インターネットを介して外部の装置と通信を行う。例えば、有線通信装置202は、無線通信装置100−1が通信により取得したデータを外部の装置にインターネットを介して送信する。
【0039】
情報入力部204は、入力の受け付けを行う。具体的には、情報入力部204は、ユーザ入力またはセンサから得られる情報を受け付ける。例えば、情報入力部204は、キーボードまたはタッチパネル等の入力装置であり得る。また、情報入力部204は、撮像センサから得られる信号を画像情報に変換する。
【0040】
機器制御部206は、AP10−1等の動作を全体的に制御する。具体的には、機器制御部206は、無線通信装置100−1または有線通信装置202の通信を制御する。例えば、機器制御部206は、情報入力部204から得られるデータを無線通信装置100−1または有線通信装置202に送信させ、無線通信装置100−1または有線通信装置202の通信により得られるデータを情報出力部208に出力させる。
【0041】
情報出力部208は、データを出力する。具体的には、情報出力部208は、機器制御部206から指示されるデータを出力する。例えば、情報出力部208は、画像情報に基づき表示出力を行うディスプレイまたは音声情報に基づき音声出力を行うスピーカ等であり得る。
【0042】
(無線通信装置の構成)
続いて、図4を参照して、無線通信装置100−1の機能構成について説明する。図4は、本開示の第1の実施形態に係る無線通信装置100−1の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
【0043】
無線通信装置100−1は、図4に示したように、通信部として、データ処理部110、制御部120および無線通信部130を備える。
【0044】
(データ処理部)
データ処理部110は、図4に示したように、インタフェース部111、送信バッファ112、送信フレーム構築部113、受信フレーム解析部114および受信バッファ115を備える。
【0045】
インタフェース部111は、AP10−1等における上記した機能構成以外の他の機能構成と接続されるインタフェースである。具体的には、インタフェース部111は、他の機能構成からの送信データの受け取り、または他の機能構成への受信データの提供等を行う。
【0046】
送信バッファ112は、送信されるデータを格納する。具体的には、送信バッファ112は、インタフェース部111によって得られたデータを格納する。
【0047】
送信フレーム構築部113は、送信されるフレームを生成する。具体的には、送信フレーム構築部113は、送信バッファ112に格納されるデータまたは制御部120によって設定される制御情報に基づいてフレームを生成する。なお、制御情報は、後述するトリガフレームに係るリソース情報等の情報であり得る。例えば、送信フレーム構築部113は、データからフレーム(またはパケット)を生成し、生成されるフレームにメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)のためのMACヘッダの付加および誤り検出符号の付加等の処理を行う。
【0048】
受信フレーム解析部114は、受信されたフレームの解析を行う。具体的には、受信フレーム解析部114は、無線通信部130によって受信されたフレームの宛先の判定および当該フレームに含まれるデータまたは制御情報の取得を行う。例えば、受信フレーム解析部114は、受信されるフレームについて、MACヘッダの解析、符号誤りの検出および訂正、ならびにリオーダ処理等を行うことによりデータ等を取得する。
【0049】
受信バッファ115は、受信されたデータを格納する。具体的には、受信バッファ115は、受信フレーム解析部114によって取得されたデータを格納する。
【0050】
(制御部)
制御部120は、図4に示したように、動作制御部121および信号制御部122を備える。
【0051】
動作制御部121は、無線通信についての動作制御を行う。具体的には、動作制御部121は、通信の発生を制御する。例えば、動作制御部121は、通信の接続要求が発生すると、アソシエーション処理またはオーセンティケーション処理といった接続処理または認証処理に係るフレームをデータ処理部110に生成させる。また、動作制御部121は、後述するトリガフレームの送信要求が発生すると、当該トリガフレームをデータ処理部110に生成させる。
【0052】
また、動作制御部121は、送信バッファ112におけるデータの格納状況または受信フレームの解析結果等に基づいてフレーム生成を制御する。例えば、動作制御部121は、送信バッファ112にデータが格納されている場合、当該データが格納されるデータフレームの生成を送信フレーム構築部113に指示する。また、動作制御部121は、受信フレーム解析部114によってデータフレームの受信が検出される場合、当該データフレームへの応答となるACKフレームの生成を送信フレーム構築部113に指示する。
【0053】
また、動作制御部121は、フレーム送信において用いるリソースを管理する。具体的
には、動作制御部121は、後述するリソース情報を管理する。例えば、動作制御部121は、AP10−1の場合はリソースユニットの決定を行い、STA20−1の場合は通知されるリソースユニットを登録する。
【0054】
信号制御部122は、無線通信部130の動作を制御する。具体的には、信号制御部122は、無線通信部130の送受信処理を制御する。例えば、信号管理部122は、STA20−1の場合、動作制御部121の指示に基づいて、後述するリソースエリアのうちの一部のリソース(1つまたは複数のリソースユニット)を用いてUL送信を無線通信部130に行わせる。
【0055】
(無線通信部)
無線通信部130は、図4に示したように、送信処理部131、受信処理部132およびアンテナ制御部133を備える。
【0056】
送信処理部131は、フレームの送信処理を行う。具体的には、送信処理部131は、送信フレーム構築部113から提供されるフレームに基づいて、送信される信号を生成する。より具体的には、送信処理部131は、信号制御部122から指示されるリソースに基づいてULフレームに係る信号を生成する。例えば、送信処理部131は、データ処理部110から提供されるフレームについて、制御部120によって設定されるコーディングおよび変調方式等に従って、エンコード、インタリーブおよび変調を行うことによりシンボルストリームを生成する。また、送信処理部131は、前段の処理によって得られるシンボルストリームに係る信号を、アナログ信号に変換し、増幅し、フィルタリングし、および周波数アップコンバートする。
【0057】
また、送信処理部131は、フレームの多重化処理を行う。具体的には、送信処理部131は、周波数分割多重化または空間分割多重化に係る処理を行う。
【0058】
受信処理部132は、フレームの受信処理を行う。具体的には、受信処理部132は、アンテナ制御部133から提供される信号に基づいてフレームの復元を行う。例えば、受信処理部132は、AP10−1の場合、リソースエリアとして確保されるリソースの範囲でULフレームに係る信号の受信を待ち受ける。詳細には、受信処理部132は、アンテナから得られる信号について、信号送信の際と逆の処理、例えば周波数ダウンコンバートおよびデジタル信号変換等を行うことによりシンボルストリームを取得する。また、受信処理部132は、前段の処理によって得られるシンボルストリームについて、復調およびデコード等を行うことによりフレームを取得し、取得されるフレームをデータ処理部110または制御部120に提供する。
【0059】
また、受信処理部132は、多重化フレームの分離に係る処理を行う。具体的には、受信処理部132は、周波数分割多重化され、または空間分割多重化されたフレームの分離に係る処理を行う。
【0060】
また、受信処理部132は、チャネル利得を推定する。具体的には、受信処理部132は、アンテナ制御部133から得られる信号のうちの、プリアンブル部分またはトレーニング信号部分から複素チャネル利得情報を算出する。なお、算出される複素チャネル利得情報は、フレーム多重化に係る処理およびフレーム分離処理等に利用される。
【0061】
アンテナ制御部133は、少なくとも1つのアンテナを介して信号の送受信を行う。具体的には、アンテナ制御部133は、アンテナを介して送信処理部131によって生成される信号を送信し、アンテナを介して受信される信号を受信処理部132に提供する。また、アンテナ制御部133は、空間分割多重化に係る制御を行う。
【0062】
<2−2.技術的特徴>
次に、本開示の第1の実施形態に係るAP10−1およびSTA20−1の特徴的な機能について説明する。本実施形態では、トリガフレームへの応答としてULRに係るフレームが送信され、その後に当該ULRに係るデータフレームが送信される例について説明する。
【0063】
((APの機能))
まず、AP10−1の特徴的な機能について説明する。
【0064】
(リソースエリアの決定)
AP10−1は、ULリソースとして選択可能なリソースを決定する。具体的には、制御部120は、UL送信のために利用可能な単位リソース(リソースユニット)を決定し、決定されるリソースユニットに基づいて全体リソース(リソースエリア)を決定する。さらに、図5を参照して、リソースエリアの決定処理について詳細に説明する。図5は、本実施形態に係るAP10−1等によって行われる通信におけるリソースの割当ておよび使用の例を説明するための図である。
【0065】
制御部120は、UL送信のためのリソースユニットを決定し、当該リソースユニットの大きさおよび数に基づいてリソースエリアを決定する。例えば、リソースユニットは、図5に示すように、時間、周波数および空間ストリームの各々によって特定される。また、リソースエリアは、当該リソースユニットの集合体である。なお、リソースユニットは、時間、周波数および空間ストリームのうちのいずれか2つによって特定されてもよい。
【0066】
後述するように、STA20−1にはリソースユニットについての情報が通知され、UL送信要求を有するSTA20−1は当該通知される情報に基づいてリソースユニットを選択する。そして、STA20−1は、選択されたリソースユニットに係るリソースを用いて(以下、リソースユニットを用いて、とも称する。)UL送信を行う。
【0067】
ここで、STA20−1の各々がランダムアクセス方式でUL送信を行う場合を考える。この場合、STA20−1は、リソースユニットを自律的に選択し、UL送信を行うため、使用されるリソースユニットが重複する可能性がある。例えば、図5に示したように、STA20−1#A〜20−1#Cの各々は、それぞれリソースユニットを選択し、選択されたリソースユニットを用いてデータフレームを送信する。図5の例では、STA20−1#A〜20−1#Cの各々によって選択されたリソースユニットが重複していないが、STA20−1の数が増加すると、選択されるリソースユニットの重複する可能性が高まる。そして、選択されるリソースユニットが重複すると、フレーム衝突が発生する。
【0068】
また、選択されるリソースユニットを用いて送信されるフレームは、STA20−1によって様々であり得る。例えば、データフレームである場合、フレーム長は伝送対象となるデータサイズによって異なる。そのため、AP10−1は、リソースユニットの不足を防止するためにリソースユニットを大きめに用意することになる。その結果、実際に使用されるリソースよりも過剰に大きなリソースユニットが用意される場合が多くなり、リソースの利用効率が低下し得る。
【0069】
そこで、制御部120は、後述するトリガフレームへの応答となる応答ULフレーム(応答フレーム)の送信に関する属性情報に基づいてリソースユニットおよびリソースエリアを決定する。具体的には、制御部120は、応答ULフレームの送信を行うSTA20−1の属性情報に基づいてリソースエリアを決定する。さらに、図6を参照して、リソースエリアの決定処理について詳細に説明する。図6は、本実施形態に係るAP10−1等
によって行われる通信におけるリソースの割当ておよび使用の他の例を説明するための図である。
【0070】
上述の応答ULフレームの送信を行うSTA20−1の属性情報は、アップリンク通信要求の有無に係る情報を含む。具体的には、アップリンク通信要求は、データ送信要求である。例えば、制御部120は、まず、UL送信の許可対象を、データ送信要求を有するSTA20−1に決定する。そして、制御部120は、当該STA20−1にリソースユニットを用いてULRフレームを送信させる場合、ULRフレームのサイズに基づいてリソースユニットを決定する。また、制御部120は、推定されるデータ送信要求を有するSTA20−1の数およびULRフレームのサイズ(リソースユニットの大きさ)に基づいてリソースエリアを決定する。そのため、図6に示したように、リソースエリアの大きさが図5に示したようなリソースエリアよりも小さくなり得る。なお、データ送信要求を有するSTA20−1の数は、この時点より前のSTA20−1との通信結果から推定され得る。
【0071】
(トリガフレームの送信)
AP10−1は、UL送信に利用可能なリソースをSTA20−1の各々に通知する。具体的には、AP10−1は、リソースエリアからULリソースとして選択可能なリソースユニットが特定されるリソース情報および応答ULフレームの送信に関する属性情報を含むトリガフレーム(第1のフレーム)をSTA20−1に送信する。より具体的には、制御部120は、リソース情報および応答ULフレームの送信を行うSTA20−1の属性情報を決定し、当該リソース情報および当該属性情報を含むトリガフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部130は、生成されるトリガフレームを送信する。
【0072】
例えば、AP10−1は、トリガフレームとして、図6に示したようなRandom Triggerフレームを送信する。なお、図6では、Random Triggerフレームが例えばプライマリチャネルのような特定のチャネルでのみ送信される例が示されているが、Random Triggerフレームは、他のチャネルまたは利用可能な全てのチャネルで送信されてもよい。これは、後述するUplink GrantフレームおよびMulti ACKフレームについても同様である。また、トリガフレームは、ビーコンフレームのように定期的に送信されてもよく、既知のDL送信タイミングで送信されてもよい。さらに、図7を参照して、トリガフレームについて詳細に説明する。図7は、本実施形態に係るトリガフレームの構成例を示す図である。
【0073】
トリガフレームは、図7に示したように、PHY(Physical Layer) Header、MAC Header、Random Access Type、Random Access Resource Area AllocationおよびFCS(Frame Check Sequence)といったフィールドを含む。
【0074】
Random Access Typeフィールドは、応答ULフレームの送信を行うSTA20−1の属性情報としての、UL送信の許可対象となるSTA20−1の属性情報が格納される。例えば、STA20−1の属性は、上述したようなULRの有無であり、ULRとしては、データ送信要求のほか、プローブ要求またはアソシエーション要求のような通信接続要求がある。
【0075】
Random Access Resource Area Allocationフィールドには、無線通信リソース情報としての情報の一部が格納される。例えば、当該フィールドには、図7に示したように、Frequency Map、Timing Map、Spatial MapおよびAllowed Accessといったフィールドが含まれる。
【0076】
Frequency Map、Timing MapおよびSpatial Mapフィールドには、それぞれリソース
ユニットに割り当てられる周波数、時間および空間ストリームが特定される情報が格納される。
【0077】
Allowed Accessフィールドには、トリガフレームへの応答として送信される応答ULフレームに格納することが要求される情報を示す情報が格納される。例えば、Allowed Accessフィールドには、図7に示したように、応答ULフレームの送信STA20−1が特定されるSTA IDおよびUL送信を予定しているデータのサイズを示すBuffered Data情報が格納され得る。
【0078】
(応答フレームの受信)
AP10−1は、トリガフレームの送信後、STA20−1から当該トリガフレームへの応答となる応答ULフレーム(第2のフレーム)を受信する。具体的には、AP10−1は、トリガフレームに含まれるリソース情報に基づいて当該応答ULフレームを受信する。より具体的には、制御部120は、トリガフレームの送信後、決定されたリソースエリアの範囲で受信を待ち受けるように、無線通信部130に受信設定を行わせる。また、応答ULフレームは、リソース情報から特定されるリソースユニット群から選択される少なくとも1つのリソースユニットを用いて送信される。例えば、AP10−1は、図6に示したようなリソースエリアの全体にわたってフレームの受信されるように受信設定を行い、STA20−1#A〜20−1#Cの各々から、当該各々の選択したリソースユニットを用いて送信されるULRフレームを受信する。
【0079】
また、AP10−1は、受信される応答ULフレームから、予定しているUL送信の内容についての情報(以下、UL送信予定情報とも称する。)を取得する。具体的には、無線通信部130によって応答ULフレームが受信されると、データ処理部110は、当該応答ULフレームに含まれるSTA IDとBuffered Data情報を取得する。そして、制御部120は、当該STA IDのSTA20−1にBuffered Data情報で示されるデータサイズのデータ伝送を許可するかを判定する。
【0080】
(UL送信許可フレームの送信)
AP10−1は、応答ULフレームによって通知されるULRに応じる場合、STA20−1にUL送信許可フレームを送信する。具体的には、制御部120は、応答ULフレームに含まれる情報によって示されるデータ伝送を許可すると判定される場合、ULRに応じたUL送信リソースをSTA20−1に割り当てる。そして、制御部120は、割り当てられたUL送信リソースを示す情報(以下、リソース割当て情報とも称する。)を含むUL送信許可フレームをデータ処理部110に生成させる。無線通信部130は、応答ULフレームの受信から所定の時間経過後に、生成される当該UL送信許可フレームを送信する。
【0081】
例えば、制御部120は、応答ULフレームによって通知されたデータサイズのデータ伝送が可能なようにUL送信リソースを、応答ULフレームの送信元であるSTA20−1#A〜20−1#Cについてそれぞれ割り当てる。次に、制御部120は、データ伝送を許可すると判定されたSTA IDおよび割り当てられたUL送信リソースを示すリソース割当て情報を含む、図6に示したようなUplink Grantフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、生成されるUplink Grantフレームが無線通信部130によって送信される。
【0082】
なお、応答ULフレームを送信したSTA20−1のうちのデータ伝送を許可しないと判定されたSTA20−1に対応する情報は、UL送信許可フレームに含まれないとしてもよく、代わりに割り当てられる送信リソースが無い旨を示す情報が含まれてもよい。
【0083】
(データフレームの受信と確認応答フレームの送信)
AP10−1は、UL送信許可フレームの送信後に、STA20−1からデータフレームを受信する。具体的には、制御部120は、UL送信許可フレームにてSTA20−1に通知したリソースでフレームが受信されるように無線通信部130に受信設定を行わせる。そして、無線通信部130は、当該通知したリソースによって送信されるデータフレームを受信する。例えば、データ(ULD)フレームは、STA20−1#A〜20−1#Cの各々から送信され、図6に示したように、周波数分割多重化され得る。なお、ULDフレームは、周波数分割多重化の代わりに、またはそれに加えて、空間分割多重化されてもよい。
【0084】
また、AP10−1は、データフレームが受信されると、STA20−1に当該データフレームについての確認応答フレームを送信する。具体的には、制御部120は、無線通信部130によってデータフレームが受信されると、所定の時間経過後に、当該データフレームについての確認応答フレームをデータ処理部110に生成させる。そして、生成される確認応答フレームが無線通信部130によって送信される。例えば、当該確認応答フレームは、複数のデータフレームの各々についての確認応答情報(以下、ACK情報とも称する。)が格納されたMulti ACKフレームであり得る。
【0085】
((STAの機能))
続いて、STA20−1の特徴的な機能について説明する。
【0086】
(トリガフレームの受信)
STA20−1は、AP10−1からトリガフレームを受信する。具体的には、無線通信部130によってトリガフレームが受信されると、データ処理部110は、当該トリガフレームに含まれるリソース情報および応答ULフレームの送信に関する属性情報を取得する。
【0087】
また、制御部120は、応答ULフレームの送信に関する属性情報に基づいて、リソース情報から特定される選択可能なリソースから選択されるリソースを用いて応答ULフレームを送信するかを判定する。具体的には、制御部120は、自装置の属性情報が送信装置の属性情報に該当するかを判定する。例えば、制御部120は、トリガフレームのRandom Access Typeフィールドに格納される情報がULRを有するSTA20−1を示す場合、自装置がULRを有するかを判定する。
【0088】
(リソースユニットの選択)
STA20−1は、トリガフレームに含まれるリソース情報に基づいてUL送信に用いるリソースを決定する。具体的には、制御部120は、UL送信を行うと判定される場合、リソース情報から特定されるリソースエリア(リソースユニット群)からランダムにリソースユニットを選択する。例えば、制御部120は、トリガフレームのRandom Access Resource Area Allocationフィールドに含まれるFrequency Map、Timing MapおよびSpatial Mapに格納される情報の各々から周波数、時間および空間ストリームをそれぞれ選択することにより、リソースにユニットを選択する。例えば、図6に示したように、STA20−1#Aは、リソースエリアの分割により得られる12個のリソースユニット群のうちの左下のリソースユニットを選択する。なお、上記では、制御部120は、ランダムにリソースユニットを選択する例を説明したが、特定の規則に従って選択してもよい。
【0089】
(応答フレームの送信)
STA20−1は、決定されるリソースを用いてトリガフレームへの応答となる応答ULフレームをAP10−1に送信する。具体的には、制御部120は、リソースユニット
の選択後、アップリンク通信要求の内容に係る情報を含むULRフレームをデータ処理部110に生成させる。また、制御部120は、選択されたリソースユニットを用いたフレーム送信が可能なように無線通信部130に送信設定を行わせる。そして、無線通信部130は、生成されるULRフレームを当該送信設定で送信する。例えば、ULRフレームには、当該ULRフレームに格納することが要求される情報を示す情報として、自装置のSTA IDおよびULDのサイズを示すBuffered Data情報が含まれる。
【0090】
(UL送信許可フレームの受信)
STA20−1は、応答ULフレームの送信後、AP10−1からUL送信許可フレームを受信する。具体的には、無線通信部130によってUL送信許可フレームが受信されると、データ処理部110は、当該UL送信許可フレームからリソース割当て情報を取得する。そして、制御部120は、取得されるリソース割当て情報に基づいてデータフレームの送信有無を判定する。例えば、制御部120は、リソース割当て情報に自装置のSTA IDが含まれる場合、データフレームの送信を行うと判定する。
【0091】
(データフレームの送信と確認応答フレームの受信)
STA20−1は、リソース割当て情報に基づいてデータフレームを送信する。具体的には、制御部120は、データフレームの送信を行うと判定される場合、データ処理部110にデータフレームを生成させ、リソース割当て情報の示すリソースでデータフレームの送信が可能となるように無線通信部130に送信設定を行わせる。そして、無線通信部130は、UL送信許可フレームの受信から所定の時間経過後に、生成されるデータフレームを送信する。例えば、STA20−1#A〜20−1#Cの各々は、それぞれ割り当てられたリソースを用いてULDフレームを送信する。その結果、図6に示したように、ULDフレームは多重化される。なお、ULDフレームで伝送するデータサイズによって割り当てられるリソースの大きさは異なり、例えば図6に示したように、STA20−1#Aおよび20−1#Bには同じ大きさのリソースが割り当てられるが、STA20−1#Cには異なる大きさのリソースが割り当てられている。
【0092】
また、STA20−1は、データフレームの送信後に、当該データフレームへの応答として確認応答フレームを受信する。具体的には、無線通信部130は、データフレームの送信から所定の時間経過後に当該データフレームについての確認応答フレームを受信する。なお、確認応答フレームは、複数のSTA20−1向けのACK情報を含むMulti ACKフレームであり得る。この場合、制御部120は、自装置向けのACK情報の有無を判定し、自装置向けのACK情報が含まれていないと判定される場合、ULDフレームの再送処理を行う。
【0093】
<2−3.装置の処理>
次に、本実施形態に係るAP10−1およびSTA20−1の処理について説明する。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
【0094】
(APの処理)
まず、図8を参照して、本実施形態に係るAP10−1の処理について説明する。図8は、本実施形態に係るAP10−1の処理を概念的に示すフローチャートである。
【0095】
AP10−1は、リソースエリアを決定する(ステップS302)。具体的には、制御部120は、応答ULフレームの送信対象となるSTA20−1の属性情報を決定し、決定される属性情報すなわちUL送信の内容に基づいてリソースユニットのサイズを決定する。次に、制御部120は、当該属性情報に該当するSTA20−1の推定数とリソースユニットのサイズとに基づいて、UL送信に利用可能なリソースエリアを決定する。
【0096】
次に、AP10−1は、データ送信要求を有する装置を対象とするトリガフレームを生成する(ステップS304)。具体的には、制御部120は、ULRを有するSTA20−1のみを応答対象とし、決定されるリソースユニットが特定されるリソース情報を含むトリガフレームをデータ処理部110に生成させる。
【0097】
次に、AP10−1は、トリガフレームをSTA20−1に送信する(ステップS306)。具体的には、無線通信部130は、生成されるトリガフレームをSTA20−1の各々に送信する。
【0098】
次に、AP10−1は、リソースエリアに基づいて受信設定を行う(ステップS308)。具体的には、制御部120は、決定されたリソースエリア内でULRフレームが受信されるように無線通信部130に受信設定を行わせる。
【0099】
次に、AP10−1は、ULRフレームが受信されるまで待機する(ステップS310)。具体的には、無線通信部130は、ULRフレームが受信されるまで、設定された通信パラメタを変更せず待機する。
【0100】
ULRフレームが受信されると、AP10−1は、UL送信許可フレームをSTA20−1に送信する(ステップS312)。具体的には、無線通信部130によってULRフレームが受信されると、データ処理部110は、ULRフレームに含まれるUL送信予定情報を取得する。次に、制御部120は、UL送信予定情報に基づいてULRフレームの送信元についてリソースの割当てを行い、リソース割当て情報を生成する。そして、制御部120は、リソース割当て情報を含むUL送信許可フレームをデータ処理部110に生成させ、生成されるUL送信許可フレームが無線通信部130によって送信される。
【0101】
次に、AP10−1は、ULDフレームが受信されるまで待機する(ステップS314)。具体的には、制御部120は、ULDフレームが受信されるようにリソース割当て情報に基づいて無線通信部130に受信設定を行わせる。
【0102】
ULDフレームが受信されると、AP10−1は、確認応答フレームをSTA20−1に送信する(ステップS316)。具体的には、無線通信部130によってULDフレームが受信されると、制御部120は、当該ULDフレームについての確認応答フレームをデータ処理部110に生成させ、生成される確認応答フレームが無線通信部130によって送信される。なお、ULDフレームが受信されない場合、確認応答フレームの送信は行われない。
【0103】
(STAの処理)
続いて、図9を参照して、本実施形態に係るSTA20−1の処理について説明する。図9は、本実施形態に係るSTA20−1の処理を概念的に示すフローチャートである。
【0104】
STA20−1は、トリガフレームを待ち受ける(ステップS402)。具体的には、制御部120は、トリガフレームの送信タイミングが到来すると、無線通信部130にトリガフレームを待ち受けさせる。
【0105】
トリガフレームが受信されると、STA20−1は、自装置がデータ送信要求を有するかを判定する(ステップS404)。具体的には、無線通信部130によってトリガフレームが受信されると、データ処理部110は、トリガフレームに含まれるリソース情報およびUL送信対象となるSTA20−1の属性情報を取得する。そして、制御部120は、当該属性情報の示す属性がデータ送信要求を有することである場合、自装置がデータ送信要求を有するかの判定を行う。例えば、制御部120は、送信バッファ112における
データの有無に基づいて当該判定を行う。
【0106】
自装置がデータ送信要求を有すると判定されると、STA20−1は、リソースユニットを選択する(ステップS406)。具体的には、制御部120は、自装置がデータ送信要求を有すると判定されると、トリガフレームから取得されたリソース情報に基づいてリソースユニットを選択する。
【0107】
次に、STA20−1は、リソースユニットを用いてULRフレームをAP10−1に送信する(ステップS408)。具体的には、制御部120は、選択されたリソースユニットに基づいて無線通信部130に送信設定を行わせる。また、制御部120は、UL送信予定情報を含むULRフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、生成されるULRフレームが無線通信部130によって送信される。
【0108】
次に、STA20−1は、UL送信許可フレームが受信されたかを判定する(ステップS410)。具体的には、制御部120は、ULRフレームの送信から所定の時間内にUL送信許可フレームが受信されたかを判定する。当該所定の時間内にUL送信許可フレームが受信されていないと判定されると、制御部120は、UL送信が許可されなかったとして、処理を終了させる。
【0109】
UL送信許可フレームが受信されると、STA20−1は、ULDフレームをAP10−1に送信する(ステップS412)。具体的には、無線通信部130によってUL送信許可フレームが受信されると、データ処理部110は、当該UL送信許可フレームに含まれる自装置宛てのリソース割当て情報を取得する。そして、制御部120は、取得されるリソース割当て情報に基づいて無線通信部130に送信設定を行わせる。また、制御部120は、ULDフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、生成されるULDフレームが無線通信部130によって送信される。
【0110】
次に、STA20−1は、確認応答フレームが受信されたかを判定する(ステップS414)。具体的には、制御部120は、ULDフレームの送信から所定の時間内に確認応答フレームが受信されたかを判定する。当該所定の時間内に確認応答フレームが受信されていないと判定されると、制御部120は、ULDフレームの送信が失敗したとして、処理をステップS402に戻す。なお、当該所定の時間内に確認応答フレームが受信された場合、処理は終了する。
【0111】
<2−4.第1の実施形態のまとめ>
このように、本開示の第1の実施形態によれば、AP10−1は、複数のリソースからアップリンクリソースとして選択可能なリソースが特定されるリソース情報と、第2のフレームの送信に関する属性情報と、を含む第1のフレームを送信し、当該第1のフレームへの応答として送信される応答フレームを受信する。また、STA20−1は、複数のリソースからアップリンクリソースとして選択可能なリソースが特定されるリソース情報と、応答フレームの送信に関する属性情報と、を含む第1のフレームを受信し、当該第1のフレームへの応答として第2のフレームを送信する。このため、属性情報に基づく特定の応答ULフレームの送信のみが行われることにより、ランダムアクセス方式のUL通信において送信される応答ULフレームのために使用されるリソースが低減される。その結果、任意のSTA20−1がULフレームを送信する場合と比べてフレーム衝突が発生する可能性が低下し、ランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下を抑制することが可能となる。
【0112】
また、AP10−1は、第1のフレームに含まれるリソース情報に基づいて第2のフレームを受信する。このため、応答ULフレームの送信パラメタに応じて受信設定が行われ
ることにより、応答ULフレームの受信の確実性を向上させることが可能となる。
【0113】
また、上記の第2のフレームは、当該第2のフレームの送信に関する属性情報に基づいて、リソース情報から特定される選択可能なリソースから選択される少なくとも1つのリソースを用いて送信される。このため、選択されるリソースユニットの範囲で応答ULフレームが送信されることにより、応答ULフレームのリソースが重複する可能性が低下し、ULフレームが衝突する可能性をより確実に低下させることが可能となる。
【0114】
また、上記の第2のフレームの送信に関する属性情報は、当該第2のフレームの送信を行う送信装置の属性情報を含み、STA20−1は、自装置の属性情報が送信装置の属性情報に該当する場合、第2のフレームを送信する。このため、UL送信を行うSTA20−1の数が抑制されることにより、送信されるULフレームの衝突率をより確実に低下させることが可能となる。
【0115】
また、上記の送信装置の属性情報は、アップリンク通信要求の有無に係る情報を含む。このため、ULRを有するSTA20−1の数に応じてリソースユニットが用意されることにより、確保されるリソースユニット(リソースエリア)を適正化することが可能となる。
【0116】
また、上記のアップリンク通信要求は、データ送信要求を含む。このため、フレーム長が他のULフレームに比べてSTA20−1毎のばらつきやすいデータフレームについて本実施形態に係る構成が適用されることにより、フレームの衝突をより効果的に抑制することが可能となる。
【0117】
また、上記のアップリンク通信要求は、通信接続要求を含む。このため、通信接続要求に係るフレームの衝突により、通信接続が長期間にわたって確立されない状況を回避することが可能となる。
【0118】
また、上記の第2のフレームは、アップリンク通信要求の内容に係る情報を含む。このため、ULRに対する適切な対応を行うことが可能となる。特に、ULRがデータ送信要求である場合、ULDフレームの送信に割り当てられるリソースが適正化されることにより、当該ULDフレームの受信成功率の向上とリソースの利用効率の適正化が可能となる。
【0119】
<2−5.変形例>
以上、本開示の第1の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の第1および第2の変形例について説明する。
【0120】
(第1の変形例)
本実施形態の第1の変形例として、AP10−1は、特定の応答ULフレームを送信するSTA20−1にのみUL送信を許可してもよい。具体的には、応答ULフレームの送信に関する属性情報は、当該応答ULフレームの属性に係る情報(以下、フレーム属性情報とも称する。)を含む。より具体的には、当該応答ULフレームの属性は、フレームの種類(形式)を含む。例えば、AP10−1は、応答ULフレームのフレーム属性情報を含むトリガフレームをSTA20−1に送信し、当該フレーム属性情報の示す属性のフレームの送信を予定しているSTA20−1のみが当該属性の応答ULフレームを送信する。さらに、図10を参照して、本変形例の処理について詳細に説明する。図10は、本実施形態の第1の変形例に係るAP10−1等によって行われる通信におけるリソースの割当ておよび使用の例を説明するための図である。
【0121】
まず、AP10−1は、UL送信が許可されるフレームの属性を決定する。具体的には、制御部120は、応答ULフレームとして送信されるフレームの種類を決定する。例えば、フレームの種類は、制御フレーム、管理フレームまたはデータフレーム等のMACフレームの種類であり得る。なお、フレームの種類は、規格によって定義される他の種類であってもよく、独自に定義される種類であってもよい。
【0122】
次に、AP10−1は、決定されるフレームの属性に基づいてリソースエリアを決定する。例えば、制御部120は、決定されるフレームの種類から特定されるフレームのサイズに基づいてリソースユニットを決定する。また、制御部120は、推定される当該種類のフレームの送信数およびリソースユニットの大きさに基づいてリソースエリアを決定する。
【0123】
次に、AP10−1は、リソース情報およびフレーム属性情報を含むトリガフレームをSTA20−1に送信する。例えば、制御部120は、決定されたリソースユニット群が特定されるリソース情報およびフレーム属性情報を含むトリガフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、生成されるトリガフレームが無線通信部130によって送信される。
【0124】
トリガフレームを受信したSTA20−1は、フレーム属性情報に基づいて応答ULフレームの送信有無を判定する。具体的には、制御部120は、送信予定のULフレームの属性が応答ULフレームの属性に該当するかを判定する。例えば、制御部120は、フレーム属性情報の示すフレームの種類が制御フレームである場合、送信予定のULフレームの種類が制御フレームであるかを判定する。
【0125】
応答ULフレームを送信すると判定された場合、STA20−1は、リソース情報から選択されるリソースユニットを用いて応答ULフレームをAP10−1に送信する。例えば、制御部120は、送信予定のULフレームの種類が制御フレームであると判定される場合、リソース情報から特定されるリソースユニット群からリソースユニットをランダムで選択する。次に、制御部120は、選択されたリソースユニットに基づいて無線通信部130に送信設定を行わせ、応答ULフレームとしての制御フレームをデータ処理部110に生成させる。そして、生成される制御フレームが無線通信部130によって送信される。その結果、例えば図10に示したように、STA20−1#A〜20−1#Dの各々から制御フレームが送信される。また、図10の例では、STA20−1#Cから送信される制御フレームとSTA20−1#Dから送信される制御フレームとが、周波数分割多重化される。
【0126】
さらに、図11を参照して、本変形例において送信されるトリガフレームについて詳細に説明する。図11は、本実施形態の第1の変形例に係るトリガフレームの構成例を示す図である。
【0127】
トリガフレームの構成は、図11に示したように、第1の実施形態におけるトリガフレームと実質的に同一のフィールド構成を有するが、格納される情報が一部のフィールドで異なる。
【0128】
Allowed Accessフィールドには、トリガフレームへの応答となる応答ULフレームの属性を示す情報(フレーム属性情報)が格納される。例えば、Allowed Accessフィールドには、図11に示したように、フレームの種類を示す情報Frame Typeが格納され得る。
【0129】
なお、Random Access Typeフィールドには、データとして何も格納されないか、また
はAllowed Accessフィールドに格納されるフレーム属性情報に該当するフレームがUL送信対象である旨を示す情報が格納される。
【0130】
このように、本実施形態の第1の変形例によれば、第2のフレームの送信に関する属性情報は、当該第2のフレームの属性に係る情報を含む。また、STA20−1は、フレームの属性が第2のフレームの属性に該当するフレームを第2のフレームとして送信する。このため、リソースエリア内で特定の属性のフレームのみが送信されることにより、送信されるULフレームの数が抑制され、ULフレームの衝突率をより確実に低下させることが可能となる。
【0131】
また、第2のフレームの属性は、フレームの種類を含む。このため、フレームの種類に応じてフレームのおおよそのサイズが特定されることにより、リソースユニットのサイズ、ひいてはUL送信のために確保されるリソースが適正化され、リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
【0132】
(第2の変形例)
本実施形態の第2の変形例として、AP10−1は、上述したようなSTA20−1のUL送信トラフィックに係る情報の代わりに、またはそれに加えて、トリガフレームを利用して他のSTA20−1の情報を収集してもよい。具体的には、トリガフレームに含まれる応答ULフレームの送信を行うSTA20−1の属性情報は、STA20−1の通信状態に係る情報を含む。STA20−1の通信状態に係る情報としては、通信の品質に係る情報がある。
【0133】
例えば、AP10−1は、応答ULフレームの送信を行うSTA20−1の属性情報として、パケットエラーレート(PER:Packet Error Rate)の閾値をトリガフレームのRandom Access Typeフィールドに格納する。そして、AP10−1は、当該トリガフレームをSTA20−1に送信する。
【0134】
当該トリガフレームを受信したSTA20−1は、自装置のPERが当該トリガフレームに含まれるPERの閾値以上であるかを判定する。PERが閾値以上であると判定される場合、STA20−1は、当該トリガフレームに含まれるリソース情報から特定されるリソースユニット群からリソースユニットをランダムに選択する。そして、STA20−1は、選択されるリソースユニットを用いて、自装置のSTA IDを示す情報を含む応答ULフレームを送信する。なお、STA20−1は、自装置のPERを含む応答ULフレームを送信してもよい。
【0135】
また、STA20−1の通信状態に係る情報としては、通信チャネルの状態に係る情報がある。
【0136】
例えば、AP10−1は、応答ULフレームのフレーム属性情報として、CSI(Channel State Information)レポートに含まれる指標の所定の値をトリガフレームのRandom Access Typeフィールドに格納する。そして、AP10−1は、当該トリガフレームをSTA20−1に送信する。
【0137】
当該トリガフレームを受信したSTA20−1は、自装置のCSIレポートに含まれる指標の値が当該トリガフレームに含まれる所定の値についての条件を満たすかを判定する。当該条件を満たすと判定される場合、STA20−1は、当該トリガフレームに含まれるリソース情報から特定されるリソースユニット群からリソースユニットをランダムに選択する。そして、STA20−1は、選択されるリソースユニットを用いて、自装置のSTA IDを示す情報およびCSIレポートを含む応答ULフレームを送信する。
【0138】
なお、応答ULフレームは、当該応答ULフレームの送信条件となる通信状態に係る情報と異なる情報が含まれていてもよい。例えば、上述したようなPERを含む応答ULフレームに、さらに受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を示す情報等が含まれてもよい。
【0139】
このように、本実施形態の第2の変形例によれば、第2のフレームの送信を行う送信装置の属性情報は、当該送信装置の通信状態に係る情報を含む。このため、STA20−1の通信状態に係る情報の送信におけるフレーム衝突の発生率が抑制されることにより、当該情報の効率的な収集が可能となる。
【0140】
また、上記の通信状態は、通信の品質に係る情報を含む。このため、効率的に通信品質に係る情報が収集されることにより、より早期に通信品質が改善され、通信効率を向上させることが可能となる。特に、マルチキャスト通信においては、通信品質が期待される品質を下回っているSTA20−1を特定し、当該STA20−1を基準にマルチキャスト送信のパラメタまたはマルチキャストグループ等を設定することにより、通信品質の向上が図られる。そのため、できるだけ早期に期待される品質を下回るSTA20−1が特定されることが望ましい。これに対し、上述した本変形例の構成によれば、マルチキャスト通信における通信品質の早期改善が可能となる。
【0141】
また、上記の通信状態は、通信チャネルの状態に係る情報を含む。このため、効率的に通信チャネルの状態に係る情報が収集されることにより、より早期に通信チャネルの状態に応じた通信パラメタが設定され、通信品質および通信効率を向上させることが可能となる。
【0142】
また、第2のフレームは、上記の送信装置の通信状態の内容に係る情報を含む。このため、応答ULフレームの受信有無によってUL送信対象となる属性情報についての該当有無のみが把握される場合に比べて情報量が増えることにより、AP10−1は通信状態の改善のためにより多様な対応を行うことが可能となる。
【0143】
<3.第2の実施形態(サブエリアを用いたUL送信に係る情報の収集)>
以上、本開示の第1の実施形態に係るAP10−1およびSTA20−1について説明した。次に、本開示の第2の実施形態に係るAP10−2およびSTA20−2(以下、AP10−2等とも称する。)について説明する。
【0144】
<3−1.装置の構成>
本開示の第2の実施形態に係るAP10−2等の構成は、第1の実施形態に係るAP10−1等の構成と実質的に同一であるため、説明を省略する。
【0145】
<3−2.技術的特徴>
本開示の第2の実施形態に係るAP10−2およびSTA20−2の特徴的な機能について説明する。本実施形態では、トリガフレームへの応答としてULRフレームが送信され、当該ULRフレームについての確認応答フレームが送信される例について説明する。
【0146】
((APの機能))
まず、AP10−2の特徴的な機能について説明する。
【0147】
(リソースエリアの決定)
AP10−2は、UL送信に利用可能なリソースに基づいてリソースエリアを決定する。具体的には、制御部120は、UL送信期間に利用可能な周波数帯域幅および空間スト
リームに基づいてリソースエリアを決定する。そして、制御部120は、決定されるリソースエリアとULRフレームのサイズとに基づいてリソースユニットを決定する。さらに、図12を参照して、本実施形態におけるリソースエリアの決定処理について詳細に説明する。図12は、本実施形態に係るAP10−2等によって行われる通信におけるリソース割当ての例を説明するための図である。なお、図12では、時間および周波数によってリソースユニットが構成される例が示されているが、リソースユニットは時間、周波数および空間ストリームのうちの少なくとも2つによって分割され得る。
【0148】
まず、制御部120は、UL送信に利用可能なリソースエリアを決定する。例えば、図12に示したような範囲のリソースがリソースエリアとして確保される。
【0149】
次に、制御部120は、ULRフレームのサイズに基づいてリソースユニットのサイズを決定する。例えば、制御部120は、ULRフレームのサイズに相当する大きさのリソースをリソースユニットに決定する。なお、リソースユニットのサイズは、ULRフレームのサイズよりも大きくてもよい。
【0150】
次に、制御部120は、リソースユニットのサイズおよびSTA20−2の数に基づいてリソースエリアを決定する。具体的には、制御部120は、接続されているSTA20−2の数に基づいてリソースユニットの数を決定し、決定されるリソースユニットの数およびリソースユニットのサイズに基づいてリソースエリアを決定する。例えば、制御部120は、図12に示したような32個のリソースユニットRU#0〜RU#31を有するようにリソースエリアを決定する。なお、リソースエリアの一部がリソースユニットとして利用されないとしてもよい。
【0151】
なお、UL送信に利用可能なリソースのうちの一部がリソースエリアとして決定されてもよい。また、後述するリソースエリアのサブエリアの数に応じてリソースエリアが決定されてもよい。また、ULRフレームのサイズは、第1の実施形態で説明したように可変であってもよく、固定であってもよい。その場合、リソースユニットのサイズ決定処理は行われない。
【0152】
(サブエリアの決定)
AP10−2は、リソースエリアの少なくとも一部であるサブエリアを決定する。具体的には、制御部120は、応答ULフレームに係るULフレームの送信に関する情報(以下、送信設定条件とも称する。)に基づいてサブエリアを決定する。より具体的には、制御部120は、送信設定条件を取得し、取得される送信設定条件に対応するリソースの大きさを決定する。そして、制御部120は、決定される大きさのリソースに相当するリソースエリアにおけるリソースユニット群をサブエリアとして決定する。
【0153】
なお、サブエリアは、送信設定条件の数に応じて決定されるため、複数存在し得る。また、サブエリアの大きさは、送信設定条件に対応するリソースの大きさに応じて決定されるため、サブエリア間で異なり得る。例えば、図12に示したように、リソースエリアに対して複数のサブエリアSA#1〜#4が設定され、サブエリアSA#1〜#3の大きさとサブエリアSA#4の大きさとは異なる。なお、図12では縦長の矩形にサブエリアが決定される例が示されているが、当然ながらサブエリアは、横長の形状であってもよく、他の多角形となるように決定されてもよい。また、サブエリアは、当該サブエリアに属するリソースユニットが飛び地になるように決定されてもよい。
【0154】
また、送信設定条件は、ULフレームの属性に係る条件であり得る。具体的には、当該ULフレームの属性としては、フレームの種類または当該ULフレームについてのデータのサイズがある。例えば、フレームの種類としては、Power Save Pollingのような制御フレーム、Probe Requestのような管理フレームまたはデータフレーム等のMACフレームの種類がある。なお、フレームの種類は、第1の実施形態と同様に、規格によって定義される他の種類であってもよく、独自に定義される種類であってもよい。また、データのサイズは、データ長、データ長の範囲、またはこれらに対応するインデックス等で示されて得る。
【0155】
また、送信設定条件は、ULフレームの通信の冗長性に係る条件であってもよい。具体的には、当該通信の冗長性に係る情報としては、変調方式および符号化率のうちの少なくとも1つを含む条件がある。例えば、当該通信の冗長性に係る条件の要素としては、MCS(Modulation and Coding Scheme)がある。
【0156】
また、送信設定条件は、ULフレームの送信装置の通信状態に係る条件であってもよい。具体的には、当該送信装置の通信状態に係る条件としては、電波伝搬特性に係る条件がある。例えば、電波伝搬特性に係る条件としては、受信信号強度(RSSI)または受信電界強度に係る条件がある。なお、電波伝搬特性に係る条件は、RSSIの代わりに、またはそれに加えて、上述したPERまたはビットエラーレート(BER:Bit Error Rate)に係る条件であってもよい。
【0157】
(トリガフレームの送信)
AP10−2は、決定されるサブエリアについての情報をSTA20−2の各々に通知する。具体的には、AP10−2は、ULリソースとして選択可能なリソースユニットを含むリソースエリアからサブエリアが特定される情報(以下、サブエリア情報とも称する。)を含むトリガフレームを送信する。より具体的には、制御部120は、サブエリア情報を決定し、当該サブエリア情報を含むトリガフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部130は、生成されるトリガフレームを送信する。なお、トリガフレームは、チャネルボンディング対象となるチャネル毎に送信される。このため、トリガフレームを受信するSTA20−2は、自装置で利用可能なチャネルボンディング対象となるチャネルを把握することが可能となる。
【0158】
例えば、AP10−2は、チャネルボンディング対象となる4つのチャネルを利用して、トリガフレームとして、図12に示したようなトリガフレームTF(Trigger Frame)#1〜#4を送信する。また、TFは、チャネルボンディングに対応していないSTA20−2においても受信されるように、プライマリチャネル以外のチャネルにおいても送信される。例えば、TFは、所定の帯域幅、例えば20MHzの単位で周波数分割多重化されることにより、利用可能な全てのチャネルにわたるTFの送信が行われる。
【0159】
なお、図12では、TFが利用可能なチャネルの全てにおいて送信される例が示されているが、TFは、利用可能なチャネルのうちの特定のチャネルで送信されてもよい。また、TFは、アグリゲーションされてもよく、マルチキャストフレームであってもよい。また、トリガフレームは、ビーコンフレームのように定期的に送信されてもよく、既知のDL送信タイミングで送信されてもよい。さらに、図13を参照して、本実施形態において送信されるトリガフレームについて詳細に説明する。図13は、本実施形態に係るトリガフレームの構成例を示す図である。
【0160】
トリガフレームは、図13に示したように、PHY Header、MAC Header、Resource Unit Allocation ParameterおよびFCSといったフィールドを含む。
【0161】
MAC Headerフィールドには、Frame Control、Duration/ID、TA(Transmitter Address)およびRA(Receiver Address)といったフィールドが含まれる。なお、トリガフレームは多くのSTA20−2によって受信されることが望ましいため、RAフィールドには
、ブロードキャストアドレスが格納されてもよい。
【0162】
Resource Unit Allocation Parameterフィールドには、サブエリア情報が格納される。例えば、当該フィールドには、サブエリア情報が格納されるSA(サブエリア)フィールドがサブエリアの数だけ含まれ、例えば図13に示したようにSA#1〜SA#NのようにN個のサブエリア情報が格納される。さらに、当該SAフィールドには、Condition Parameter、Frequency Map、Timing MapおよびSpatial Mapといったフィールドが含まれる。
【0163】
Condition Parameterフィールドには、送信設定条件についての情報が格納される。具体的には、当該フィールドには、送信設定条件と対応する情報が格納される。なお、当該フィールドには、送信設定条件の内容を示す情報が格納されてもよい。さらに、図14を参照して、Condition Parameterフィールドに含まれる送信設定条件の具体例について説明する。図14は、本実施形態において送信されるトリガフレームのCondition Parameterフィールドに含まれる送信設定条件の例を示す図である。
【0164】
Condition Parameterフィールドには、上述したような送信設定条件のうちのいずれか1つに対応する情報が格納される。例えば、図14に示したように、フレームの種類の各々に対応する情報として、2バイトコードで定義されるパラメタ0x01〜0x04が用意される。例えば、パラメタ0x01〜0x04は、それぞれプローブリクエスト、パワーセーブポーリング、その他の制御フレームおよびデータフレームと対応する。
【0165】
また、ULフレームについてのデータサイズの各々に対応する情報として、パラメタ0x09〜0x0Cが用意される。例えば、パラメタ0x09〜0x0Cは、送信バッファ112に蓄積されているデータのサイズがそれぞれ1〜127オクテット、128〜1023オクテット、1K〜1Mオクテットおよび1Mオクテット超過であることと対応する。
【0166】
また、STA20−2にて測定される受信信号強度に対応する情報として、パラメタ0x10および0x11が用意される。例えば、パラメタ0x10および0x11は、受信信号強度がそれぞれ閾値よりも弱い、および強いことと対応する。なお、受信信号強度は、閾値の具体的な数値であってもよい。
【0167】
また、STA20−2の使用する変調方式および符号化率に対応する情報として、パラメタ0x20〜0x22が用意される。例えば、パラメタ0x20〜0x22は、MCSがそれぞれBPSK(Binary Phase Shift Keying)/QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)/64QAMおよび256QAMであることと対応する。
【0168】
なお、Condition Parameterフィールドには、複数の送信設定条件の組合せと対応する情報が格納されてもよい。
【0169】
図13を参照して、本実施形態に係るトリガフレームの構成例についての説明に戻ると、Frequency Map、Timing MapおよびSpatial Mapフィールドには、それぞれリソースユニットに割り当てられる周波数、時間および空間ストリームが特定される情報が格納される。さらに、図15A図15Cを参照して、Frequency Map、Timing MapおよびSpatial Mapフィールドの各々に含まれる情報の具体例について説明する。図15A図15Cは、本実施形態において送信されるトリガフレームのFrequency Map、Timing MapおよびSpatial Mapフィールドに含まれる情報の例をそれぞれ示す図である。
【0170】
Frequency Mapフィールドには、周波数チャネルに対応する情報が格納される。例えば、図15Aに示したように、Frequency Mapフィールドには、チャネルID(Identifier)に対応するビット情報が格納される。利用可能なチャネルIDに対応するビットが1として設定され、利用されないチャネルIDに対応するビットは0に設定される。なお、当該ビット情報と対応する周波数についての情報は、チャネルIDの代わりに中心周波数であってもよい。
【0171】
Timing Mapフィールドには、送信時間に対応する情報が格納される。例えば、図15Bに示したように、Timing Mapフィールドには、SIFS(Short Inter Frame Space)の数に対応するビット情報が格納される。なお、ビット情報と対応する送信時間についての情報は、SIFSの数の代わりに、他のIFSの数であってもよく、送信時間そのものであってもよい。
【0172】
Spatial Mapフィールドには、空間ストリームに対応する情報が格納される。例えば、図15Cに示したように、Spatial Mapフィールドには、空間ストリームのインデックスに対応するビット情報が格納される。
【0173】
(応答フレームの受信)
AP10−2は、トリガフレームの送信後に、当該トリガフレームについての応答ULフレームを受信する。具体的には、AP10−2は、サブエリア情報に基づいて応答ULフレームを受信する。より具体的には、制御部120は、トリガフレームの送信後に、決定されたリソースエリアの範囲で受信を待ち受けるように、無線通信部130に受信設定を行わせる。また、応答ULフレームは、サブエリアにおいて選択される少なくとも1つのリソースユニットを用いて送信される。例えば、AP10−2は、図12に示したようなリソースエリアの全体にわたってフレームの受信されるように受信設定を行い、STA20−2の各々から、当該各々の選択したリソースユニットを用いて送信されるULRフレームを受信する。さらに、図16を参照して、AP10−2の応答ULフレームの受信処理について詳細に説明する。図16は、本実施形態に係るAP10−2等によって行われる通信についてのフレームシーケンスの例を説明するための図である。
【0174】
AP10−2は、トリガフレームの送信後に、応答ULフレームの待ち受けを開始する。例えば、制御部120は、トリガフレームの送信後に、無線通信部130に図16に示したようなリソースエリアに基づく受信設定を行わせる。
【0175】
応答ULフレームに係る信号が受信されると、AP10−2は、当該信号の属するサブエリアを記憶する。例えば、無線通信部130によって応答ULフレームについての信号、例えばプリアンブルが受信されると、制御部120は、当該プリアンブルの受信に係る時間、周波数および空間ストリームに基づいてサブエリアを特定する。そして、制御部120は、特定されたサブエリアを記録する。これにより、制御部120は、当該応答ULフレームの存在を把握する。このため、応答ULフレームの受信有無に関わらず、応答ULフレームの送信有無が把握されることにより、応答ULフレームの受信を待たずしてSTA20−2へのアクションを行うことが可能となる。
【0176】
応答ULフレームが受信されると、AP10−2は、応答ULフレームの属するサブエリアを記憶する。例えば、無線通信部130によってプリアンブルが受信された後に、応答ULフレームが成功裏に受信されると、制御部120は、当該応答ULフレームの受信に係る時間、周波数および空間ストリームに基づいてサブエリアを特定する。そして、制御部120は、特定されたサブエリアを記録する。また、制御部120は、特定されるサブエリアと当該応答ULフレームとの対応付けを行い、当該対応付けを記録する。
【0177】
なお、プリアンブルに基づいてサブエリアの記録を行わない場合で、応答ULフレームの受信が失敗したときに、制御部120は、当該応答ULフレーム本体についての信号に係るサブエリアを特定し、特定されるサブエリアを記録してもよい。例えば、応答ULフレームのCRC(Cyclic Redundancy Check)に基づいて誤りが検出された場合等に、当該応答ULフレームの信号検出に係るサブエリアが記録される。
【0178】
(確認応答フレームの送信)
AP10−2は、応答ULフレームが受信されると、当該応答ULフレームへの応答となるフレーム(以下、応答DLフレームとも称する。)を送信する。具体的には、AP10−2は、応答ULフレームについての信号が受信されると、当該応答ULフレームについての確認応答フレームを送信する。例えば、制御部120は、応答ULフレームの待ち受けの終了後に、サブエリアの記録に基づいて当該サブエリアに対応するACK情報を生成し、当該ACK情報を含むACKフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、生成されるACKフレームが無線通信部130によって送信される。なお、当該ACKフレームは、複数のACK情報を含むMulti ACKフレームであってもよい。
【0179】
また、制御部120は、応答ULフレームの待ち受けの終了後に、サブエリアと応答ULフレームとの対応付けに基づいて、当該応答ULフレームの送信元宛てのACK情報を生成し、当該ACK情報を含むACKフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、生成されるACKフレームが無線通信部130によって送信される。なお、当該ACKフレームは、上述のサブエリアに対応するACK情報を含むACKフレームと別個に生成されてもよく、1つのACKフレームに両方のACK情報が含められてもよい。
【0180】
なお、これらのACKフレームは、例えば図16に示したように、利用可能なチャネルの全てにおいて送信される。
【0181】
また、応答DLフレームは、確認応答フレームと異なる他のフレームであってもよい。具体的には、AP10−2は、応答ULフレームが通信接続要求フレームである場合、当該応答ULフレームへの応答として、通信接続応答フレームを送信する。例えば、応答ULフレームがプローブリクエストフレームである場合、AP10−2は、プローブレスポンスフレームを当該プローブリクエストフレームの送信元であるSTA20−2に送信する。
【0182】
((STAの機能))
続いて、STA20−2の特徴的な機能について説明する。
【0183】
(トリガフレームの受信)
STA20−2は、AP10−2からトリガフレームを受信する。具体的には、STA20−2は、無線通信部130によってトリガフレームが受信されると、データ処理部110は、当該トリガフレームに含まれるサブエリア情報を取得する
【0184】
(サブエリアおよびリソースユニットの選択)
STA20−2は、サブエリア情報に基づいてサブエリアを選択する。具体的には、制御部120は、サブエリア情報に含まれる送信設定条件のうちの、満たされる送信設定条件に対応するサブエリアを特定する。例えば、図16に示したようなサブエリアSA#1〜SA#4に対応する送信設定条件が、それぞれ、データサイズが128〜1023オクテットであること、データサイズが1K〜1Mオクテットであること、受信信号強度が弱いこと、プローブリクエストであること、である場合を考える。この場合、上述したトリガフレームのSAフィールドに含まれるCondition Parameterフィールドの値は、それぞれ0x0A、0x0B、0x10、0x01である。制御部120は、送信バッファ112に蓄積されているデータのサイズを取得し、取得されるデータサイズが該当するパラメタのサブエリアを特定する。例えば、制御部120は、取得されるデータサイズが255オクテットである場合、サブエリアSA#1を選択する。また、制御部120は、自装置の受信信号強度が弱い、すなわち閾値よりも低い場合、サブエリアSA#3を選択する。また、制御部120は、UL送信を予定しているフレームの種類がプローブリクエストである場合、サブエリアSA#4を選択する。
【0185】
なお、複数のサブエリアが選択されてもよい。例えば、制御部120は、上述した例において、自装置の受信信号強度が閾値よりも低く、送信バッファ112に格納されているデータのサイズが255オクテットである場合、サブエリアSA#1およびSA#3の両方を選択する。
【0186】
次に、STA20−2は、選択されるサブエリアからリソースユニットを選択する。具体的には、制御部120は、選択されるサブエリアに含まれるリソースユニット群のうちのUL送信に用いるリソースユニットを選択する。例えば、制御部120は、図16に示したようなサブエリアSA#4が選択される場合、サブエリアSA#4に含まれるリソースユニットRU#6、RU#14、RU#22およびRU#30から少なくとも1つのリソースユニットを選択する。図16の例では、サブエリアSA#4においては、STA20−2#1によってRU#30が選択され、STA20−2#4によってRU#14が選択される。
【0187】
なお、複数のリソースユニットが選択されてもよい。具体的には、制御部120は、自装置が複数のチャネルを同時に利用可能である場合、当該複数のチャネルに基づいてサブエリアから複数のリソースユニットを選択する。例えば、STA20−2#3の制御部120は、自装置がチャネルボンディングに対応している場合、図16に示したようなサブエリアSA#2にて、自装置が利用可能なチャネルに対応する2つのリソースユニットRU#3およびRU#11を選択する。
【0188】
また、制御部120は、応答ULフレームに係るULフレームの重要度が他のフレームよりも高い場合に、サブエリアから複数のリソースユニットを選択してもよい。例えば、STA20−2#5の制御部120は、送信予定のULフレームに係るデータの優先度が他のデータよりも高い場合、図16に示したようなサブエリアSA#1にて2つのリソースユニットRU#24およびRU#25を選択する。
【0189】
また、制御部120は、他のSTA20−2の選択するリソースユニットと異なる周波数チャネルのリソースユニットを選択してもよい。例えば、制御部120は、任意のタイミングで各周波数チャネルを無線通信部130にスキャンさせる。そして、制御部120は、スキャン結果に基づいて、他のSTA20−2により過去に使用された送信周波数を無線通信部130に記憶させておき、当該過去に使用された送信周波数を用いて他のSTA20−2によって使用されてない周波数チャネルを特定する。
【0190】
(応答フレームの送信)
STA20−2は、サブエリア情報から特定されるサブエリアから選択される少なくとも1つのリソースユニットを用いてトリガフレームへの応答となる応答ULフレームをAP10−2に送信する。具体的には、制御部120は、サブエリアおよびリソースユニットの選択後、ULRフレームをデータ処理部110に生成させる。また、制御部120は、選択されたリソースユニットを用いたフレーム送信が可能なように無線通信部130に送信設定を行わせる。そして、無線通信部130は、生成されるULRフレームを当該送信設定で送信する。さらに、図17を参照して、応答ULフレームの構成について詳細に説明する。図17は、本実施形態に係る応答ULフレームの構成例を示す図である。
【0191】
応答ULフレームとしてのULRフレームは、図17に示したように、PHY Header、MAC Header、PayloadおよびFCSといったフィールドを含む。なお、TAフィールドには、STA20−2のMACアドレスが格納されるが、MACアドレスの代わりに、例えばSTA IDのようなSTA20−2が特定される情報が格納されてもよい。また、RAフィールドには、AP10−2のアドレスが格納され得る。また、Payloadフィールドには、何らかの情報が格納されてもよく、Payloadフィールドが省略されてもよい。
【0192】
(確認応答フレームの受信)
STA20−2は、応答ULフレームの送信後に、当該応答ULフレームへの応答としてのフレームを受信する。具体的には、STA20−2は、応答ULフレームについての確認応答フレームを受信する。より具体的には、無線通信部130は、ULRフレームの送信から所定の時間経過後に当該ULRフレームについてのACKフレームを受信する。なお、ACKフレームは、複数のACK情報を含むMulti ACKフレームであり得る。この場合、制御部120は、自装置向けのACK情報の有無を判定し、自装置向けのACK情報が含まれていないと判定される場合、ULRフレームの再送処理を行う。
【0193】
<3−3.装置の処理>
次に、本実施形態に係るAP10−2およびSTA20−2の処理について説明する。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
【0194】
(APのサブエリア決定処理)
まず、図18を参照して、本実施形態に係るAP10−2のサブエリア決定処理について説明する。図18は、本実施形態に係るAP10−2のサブエリア決定処理を概念的に示すフローチャートである。
【0195】
AP10−2は、UL多重ランダムアクセスが可能かを判定する(ステップS502)。具体的には、制御部120は、自装置がUL多重によるランダムアクセス方式に対応しているかを判定する。なお、自装置がUL多重によるランダムアクセス方式に対応していると判定されない場合、処理が終了する。
【0196】
UL多重ランダムアクセスが可能と判定されると、AP10−2は、リソースエリアの設定有無を判定する(ステップS504)。具体的には、制御部120は、自装置がUL多重ランダムアクセス方式に対応していると判定されると、リソースエリア(リソースユニット)の設定を行うべきかを判定する。なお、リソースエリアの設定を行うべきであると判定されない場合、処理が終了する。
【0197】
リソースエリアを設定すると判定されると、AP10−2は、利用可能なチャネル数を取得する(ステップS506)。具体的には、制御部120は、リソースエリアの設定を行うべきであると判定されると、UL送信のために利用可能な周波数チャネル数を取得する。この際、既に他の通信に利用されているチャネルは対象外としてもよい。
【0198】
次に、AP10−2は、利用可能な空間ストリーム数を取得する(ステップS508)。具体的には、制御部120は、UL送信のために利用可能な空間ストリームのインデックス数を取得する。なお、周波数チャネルと同様に、既に他の通信に利用されている空間ストリームは対象外としてもよい。
【0199】
次に、AP10−2は、リソースユニットを設定する(ステップS510)。具体的には、制御部120は、取得された周波数チャネル数および空間ストリームのインデックス数に加えて、利用可能な送信期間に基づいて、リソースエリアおよびリソースユニットを
設定する。
【0200】
次に、AP10−2は、送信設定条件を取得する(ステップS512)。具体的には、制御部120は、サブエリアの設定条件に相当する送信設定条件を取得する。例えば、当該送信設定条件は、AP10−2の別途備える記憶部に記憶されてもよく、通信を介して他の装置から取得されてもよい。
【0201】
次に、AP10−2は、サブエリアが未設定の送信設定条件が存在するかを判定する(ステップS514)。具体的には、制御部120は、サブエリアが未設定の送信設定条件が存在し、かつリソースエリアにリソースユニットが残っているかを判定する。
【0202】
サブエリアが未設定の送信設定条件が存在すると判定される場合、AP10−2は、送信設定条件に対応するサブエリアを設定する(ステップS516)。具体的には、制御部120は、サブエリアが未設定の送信設定条件が存在し、かつリソースエリアにリソースユニットが残っていると判定されると、当該送信設定条件についてリソースのサイズを決定し、決定されるリソースサイズのサブエリアをリソースエリアにおいて設定する。なお、当該リソースサイズは、AP10−2に接続されているSTA20−2の数または当該STA20−2との通信におけるスループット等に基づいて決定されてもよい。さらに、当該リソースサイズは、近隣の他のAPから受信される電波による干渉の程度に応じて決定されてもよい。
【0203】
サブエリアが未設定の送信設定条件が存在しないと判定される場合、AP10−2は、利用チャネル情報を取得する(ステップS518)。具体的には、制御部120は、サブエリアが未設定の送信設定条件が存在しないか、またはリソースエリアにリソースユニットが残存していない場合、トリガフレームの送信のために利用可能な周波数チャネルを示す情報を取得する。
【0204】
次に、AP10−2は、トリガフレームを構築する(ステップS520)。具体的には、制御部120は、取得された情報の示す周波数チャネルのうちの1つの単位チャネルについて、サブエリア情報を含むトリガフレームをデータ処理部110に生成させる。
【0205】
次に、AP10−2は、全ての利用チャネルでトリガフレームを構築したかを判定する(ステップS522)。具体的には、制御部120は、取得された情報の示す周波数チャネルの全てについてトリガフレームの生成を指示したかを判定する。全ての周波数チャネルについてトリガフレームの構築が終了していない場合、ステップS520に処理が進められる。
【0206】
(APのSTAとの通信処理)
続いて、図19を参照して、本実施形態に係るAP10−2のSTA20−2との通信処理について説明する。図19は、本実施形態に係るAP10−2のSTA20−2との通信処理を概念的に示すフローチャートである。
【0207】
AP10−2は、ランダムアクセス時刻が到来したかを判定する(ステップS602)。具体的には、制御部120は、自装置において決定されるランダムアクセス時刻が到来したかを判定する。
【0208】
ランダムアクセス時刻が到来したと判定されると、AP10−2は、トリガフレームを取得する(ステップS604)。具体的には、制御部120は、ランダムアクセス時刻が到来したと判定されると、事前に構築されたトリガフレームをデータ処理部110に取得させる。
【0209】
次に、AP10−2は、無線伝送路が利用可能かを判定する(ステップS606)。具体的には、制御部120は、キャリアセンス等を利用することにより、無線伝送路が空いているかを判定する。
【0210】
無線伝送路が利用可能であると判定されると、AP10−2は、トリガフレームをSTA20−2に送信する(ステップS608)。具体的には、制御部120は、無線伝送路が空いていると判定されると、取得されたトリガフレームを無線通信部130に送信させる。
【0211】
次に、AP10−2は、応答ULフレームの受信設定を行う(ステップS610)。具体的には、制御部120は、トリガフレームの送信後、STA20−2から送信される応答ULフレームが受信されるように、当該トリガフレームに含まれるサブエリア情報に基づいて無線通信部130に受信設定を行わせる。
【0212】
次に、AP10−2は、応答ULフレームの受信期間内であるかを判定する(ステップS612)。具体的には、制御部120は、トリガフレームの送信から所定の時間経過したかを判定する。
【0213】
応答ULフレームの受信期間内であると判定されると、AP10−2は、信号が検出されるまで待機する(ステップS614)。具体的には、制御部120は、トリガフレームの送信から所定の時間が経過していないと判定される場合、信号検出の待ち受けを継続する。
【0214】
信号が検出されると、AP10−2は、信号検出に係るサブエリアを記憶する(ステップS616)。具体的には、制御部120は、無線通信部130によって信号が検出されると、当該信号が検出された時間、周波数および空間ストリームからサブエリアを特定する。そして、制御部120は、特定されたサブエリアを示す情報をAP10−2の別途備える記憶部に記憶させる。
【0215】
次に、AP10−2は、応答ULフレームが成功裏に受信されたかを判定する(ステップS618)。具体的には、制御部120は、無線通信部130によって応答ULフレームが受信され、受信バッファに格納されたかを判定する。
【0216】
応答ULフレームが成功裏に受信されると、AP10−2は、当該応答ULフレームの受信に係るサブエリアを記憶する(ステップS620)。具体的には、制御部120は、応答ULフレームが受信されると、当該応答ULフレームが受信された時刻、周波数および空間ストリームからサブエリアを特定する。そして、制御部120は、特定されたサブエリアを示す情報を記憶部に記憶させる。
【0217】
ステップS612にて、応答ULフレームの受信期間内でないと判定された場合、AP10−2は、確認応答の有無を判定する(ステップS622)。具体的には、制御部120は、トリガフレームの送信から所定の時間が経過したと判定されると、確認応答の実行有無を判定する。
【0218】
確認応答フレームを送信すると判定されると、AP10−2は、サブエリアの記憶有無を判定する(ステップS624)。具体的には、制御部120は、確認応答を行うと判定されると、サブエリアを示す情報が記憶されているかを判定する。
【0219】
サブエリアが記憶されていると判定されると、AP10−2は、確認応答情報を生成す
る(ステップS626)。具体的には、制御部120は、サブエリアを示す情報が記憶されていると判定されると、当該サブエリアを示す情報毎にACK情報を生成する。
【0220】
次に、AP10−2は、全ての利用チャネルにわたる確認応答フレームを構築する(ステップS628)。具体的には、制御部120は、生成されるACK情報を含むACKフレームを利用可能な全てのチャネルについてデータ処理部110に生成させる。
【0221】
次に、AP10−2は、確認応答フレームをSTA20−2に送信する(ステップS630)。具体的には、制御部120は、生成されるACKフレームを無線通信部130に送信させる。
【0222】
次に、AP10−2は、記憶されるサブエリアが特定のサブエリアであるかを判定する(ステップS632)。具体的には、制御部120は、記憶される情報の示すサブエリアが応答の望まれるULフレームが送信されるサブエリアであるかを判定する。例えば、特定のサブエリアは、対応する送信設定条件が、フレームの種類がプローブリクエストであることに対応するサブエリアであり得る。
【0223】
記憶されるサブエリアが特定のサブエリアであると判定されると、AP10−2は、応答ULフレームへの応答となる応答DLフレームを構築する(ステップS634)。具体的には、制御部120は、サブエリアと対応付けられる応答ULフレームに応じた応答DLフレームをデータ処理部110に生成させる。
【0224】
次に、AP10−2は、応答DLフレームを送信する(ステップS636)。具体的には、制御部120は、生成される応答DLフレームを無線通信部130に送信させる。
【0225】
なお、次回のトリガフレームの送信前に、トリガフレームに含まれるサブエリア情報の更新が行われてもよい。例えば、制御部120は、トリガフレームの送信前に、サブエリア情報の更新有無を判定する。サブエリア情報を更新すると判定されると、制御部120は、サブエリア情報を更新する。そして、更新されたサブエリア情報を含むトリガフレームが送信される。
【0226】
(STAのAPとの通信処理)
続いて、図20を参照して、本実施形態に係るSTA20−2のAP10−2との通信処理について説明する。図20は、本実施形態に係るSTA20−2のAP10−2との通信処理を概念的に示すフローチャートである。
【0227】
STA20−2は、送信対象のデータが取得されたかを判定する(ステップS702)。具体的には、データ処理部110は、インタフェース111を介して取得されたデータが送信対象であるかを判定する。
【0228】
送信対象のデータが取得されたと判定されると、STA20−2は、当該データを送信バッファ112に格納する(ステップS704)。具体的には、データ処理部110は、取得されたデータが送信対象であると判定されると、当該データを送信バッファ112に格納する。
【0229】
次に、STA20−2は、当該データがAP10−2宛てであるかを判定する(ステップS706)。具体的には、制御部120は、送信バッファ112に格納されているデータがAP10−2宛てのデータであるかを判定する。
【0230】
当該データがAP10−2宛ての情報であると判定されると、STA20−2は、UL
多重ランダムアクセスが可能かを判定する(ステップS708)。具体的には、制御部120は、自装置がUL多重によるランダムアクセス方式に対応しているかを判定する。
【0231】
UL多重ランダムアクセスが可能であると判定されると、STA20−2は、トリガフレームが受信されるまで待機する(ステップS710)。具体的には、自装置がUL多重ランダムアクセス方式に対応していると判定されると、制御部120は、無線通信部130によってトリガフレームが受信されるまで待機する。
【0232】
トリガフレームが受信されると、STA20−2は、サブエリア情報を取得する(ステップS712)。具体的には、データ処理部110は、無線通信部130によってトリガフレームが受信されると、当該トリガフレームからサブエリア情報を取得する。
【0233】
次に、STA20−2は、サブエリアに対応する送信設定条件が満たされるかを判定する(ステップS714)。具体的には、制御部120は、取得されるサブエリア情報に含まれる送信設定条件が満たされるかを判定する。
【0234】
サブエリアに対応する送信設定条件が満たされると判定されると、STA20−2は、当該サブエリアからリソースユニットを選択する(ステップS716)。具体的には、制御部120は、送信設定条件を満たすと判定されると、当該送信設定条件に対応するサブエリアからリソースユニットを選択する。
【0235】
次に、STA20−2は、応答ULフレームを構築する(ステップS718)。具体的には、制御部120は、選択されるリソースユニットに基づいて応答ULフレームをデータ処理部110に生成させる。
【0236】
次に、STA20−2は、複数チャネルの利用有無を判定する(ステップS720)。具体的には、制御部120は、自装置が複数チャネルを利用可能であるか、すなわちチャネルボンディングへの対応有無を判定する。複数チャネルが利用可能であると判定される場合、別の周波数のリソースユニットを選択し、選択されるリソースユニットについて応答ULフレームを構築する。
【0237】
応答ULフレームの構築が終了すると、STA20−2は、応答ULフレームの送信タイミングが到来するまで待機する(ステップS722)。具体的には、制御部120は、選択されたリソースユニットの送信期間が到来するまで、応答ULフレームの送信を無線通信部130に待機させる。
【0238】
応答ULフレームの送信タイミングが到来すると、STA20−2は、応答ULフレームを送信する(ステップS724)。具体的には、制御部120は、選択されたリソースユニットの送信期間が到来すると、応答ULフレームを無線通信部130に送信させる。
【0239】
次に、STA20−2は、確認応答フレームが受信されるまで待機する(ステップS726)。具体的には、制御部120は、確認応答フレームの返送が予定される場合、応答ULフレームの送信後、ACKフレームが受信されるまで待機する。
【0240】
確認応答フレームが受信されると、STA20−2は、確認応答情報を取得する(ステップS728)。具体的には、データ処理部110は、ACKフレームが受信されると、当該ACKフレームからACK情報を取得する。
【0241】
次に、STA20−2は、確認応答情報が応答ULフレームの受領を示すかを判定する(ステップS730)。具体的には、制御部120は、取得されるACK情報が自装置の
送信した応答ULフレームの受領を示すかを判定する。
【0242】
確認応答情報が応答ULフレームの受領を示すと判定されると、STA20−2は、応答DLフレームの受信を待ち受ける(ステップS732)。具体的には、制御部120は、ACK情報が自装置の送信した応答ULフレームの受領を示すと判定されると、応答DLフレームが要求されない応答ULフレームが送信された場合は、処理を終了する。他方で、応答DLフレームが要求される応答ULフレームが送信された場合は、制御部120は、応答DLフレームの受信を待ち受け、当該応答DLフレームが受信されると、処理が終了する。
【0243】
なお、ステップS706にてデータAP10−2宛てでないと判定される場合、ステップS708にてUL多重ランダムアクセスが可能でないと判定される場合およびステップS714にてサブエリアに対応する送信設定条件が満たされないと判定される場合、STA20−2は、無線伝送路が利用可能かを判定する(ステップS734)。具体的には、制御部120は、キャリアセンス等により、無線伝送路が空いているかを判定する。
【0244】
無線伝送路が利用可能と判定されると、STA20−2は、送信バッファ112のデータに係るフレームを送信する(ステップS736)。具体的には、制御部120は、無線伝送路が空いていると判定されると、送信バッファ112に格納されているデータに基づいてデータフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、生成されるデータフレームが無線通信部130によって送信される。
【0245】
次に、STA20−2は、確認応答フレームが受信されたかを判定する(ステップS738)。具体的には、制御部120は、データフレームの送信後に当該データフレームについてのACKフレームが受信されたかを判定する。当該ACKフレームが受信されない場合、制御部120は、ステップS734に処理を戻すことにより、データフレームの再送処理を行う。
【0246】
<3−4.第2の実施形態のまとめ>
このように、本開示の第2の実施形態によれば、AP10−2は、アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを送信し、当該トリガフレームについての応答フレームを受信する。また、STA20−2は、アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを受信し、当該トリガフレームについての応答フレームを送信する。このため、ランダムアクセス方式のUL送信に用いられるリソースからサブエリアが特定されることにより、サブエリアによってUL送信が判別され得る。そして、サブエリアによるUL送信の当該判別により、UL送信の通信パラメタに係る情報の収集が効率的に行われ、ランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下を抑制することが可能となる。
【0247】
また、AP10−2は、サブエリア情報に基づいて応答フレームを受信する。このため、応答ULフレームの送信パラメタに応じて受信設定が行われることにより、応答ULフレームの受信の確実性を向上させることが可能となる。
【0248】
また、応答フレームは、サブエリアから選択される少なくとも1つの無線通信リソースを用いて送信される。このため、選択されるリソースユニットの範囲で応答ULフレームが送信されることにより、応答ULフレームのリソースが重複する可能性が低下し、ULフレームの衝突率をより確実に低下させることが可能となる。また、複数のリソースユニットが選択される場合には、ULRの受信成功率が向上される共に、複数のリソース、例えば複数の周波数チャネルが利用可能であることをAP10−2に通知することが可能と
なる。
【0249】
また、応答フレームは、アップリンク通信要求に係るフレームを含む。このため、ULRフレームがサブエリアに基づいて送信されることにより、当該ULRに係る情報を効率的に収集することが可能となる。
【0250】
また、アップリンク通信要求は、通信接続要求を含む。このため、サブエリアに基づいて通信接続要求に係るフレームが送信されることにより、複数のSTA20−2との通信接続処理を並行して行うことが可能となる。
【0251】
また、サブエリアは、応答フレームに係るアップリンクフレームの送信に関する属性情報に基づいて決定される。このため、予定されているUL送信に関する情報がサブエリアから特定されることにより、当該情報の効率的な収集が可能となる。
【0252】
また、応答フレームに係るアップリンクフレームの送信に関する属性情報は、当該アップリンクフレームの属性に係る情報を含む。このため、サブエリアによってフレームの属性が判別されることにより、ULフレームの種類毎の送信数を容易に把握することが可能となる。
【0253】
また、アップリンクフレームの送信に関する属性情報は、フレームの種類を含む。このため、UL送信が予定されているフレームの種類および数が特定されることにより、UL送信のためのリソースの割当てを適正化することが可能となる。
【0254】
また、アップリンクフレームの送信に関する属性情報は、伝送されるデータのサイズを含む。このため、UL送信が予定されているフレームのサイズおよび数が特定されることにより、UL送信のためのリソースの割当てを適正化することが可能となる。
【0255】
また、アップリンクフレームの送信に関する属性情報は、当該アップリンクフレームの通信の冗長性に係る情報を含む。このため、予定されているUL送信の冗長性が適正化されることにより、ULフレームの受信の確実性を向上させることが可能となる。
【0256】
また、通信の冗長性に係る情報は、変調方式および符号化率のうちの少なくとも1つに係る情報を含む。このため、設定されやすい通信パラメタが用いられることにより、本実施形態に係る構成の追加による処理の複雑化を抑制することが可能となる。
【0257】
また、アップリンクフレームの送信に関する属性情報は、当該アップリンクフレームの送信装置の通信状態に係る情報を含む。このため、STA20−2の通信状態に応じてUL通信における通信パラメタの設定またはリソース割当てが行われることにより、UL通信における通信効率の低下をより確実に抑制することが可能となる。
【0258】
また、送信装置の通信状態に係る情報は、電波伝搬特性に係る情報を含む。このため、STA20−2についての電波伝搬特性に係る情報が収集されることにより、当該STA20−2により適した通信パラメタまたはリソース割当てが可能となる。
【0259】
また、AP10−2は、応答フレームについての信号が受信されると、当該応答フレームへの応答となるフレームを送信する。ここで、例えば同じリソースユニットを用いて複数の応答ULフレームが送信された場合、フレームとしての受信は失敗する一方で、信号は検出され得る。そこで、本構成のように、信号の検出に応じてフレーム、例えば確認応答フレームがSTA20−2に送信されることにより、リソースユニットが重複していることがSTA20−2に伝えられ得る。その結果、STA20−2は、別のリソースユニ
ットを用いて応答ULフレームを再送することにより、応答ULフレームの送信を成功させることが可能となる。
【0260】
また、STA20−2は、自装置が複数のチャネルを同時に利用可能である場合、当該複数のチャネルに基づいてサブエリアから選択される複数の前記無線通信リソースを用いて応答フレームを送信する。このため、STA20−2がチャネルボンディングに対応していることがAP10−2に伝えられることにより、UL送信について複数のチャネルにわたるリソース割当てが行われ、UL送信における通信効率を向上させることが可能となる。
【0261】
また、STA20−2は、応答フレームに係るアップリンクフレームの重要度が他のフレームよりも高い場合、サブエリアから選択される複数の無線通信リソースを用いて応答フレームを送信する。このため、UL送信が予定されているデータの重要度に応じて複数のリソースユニットに対応するリソース割当てが行われることにより、データの伝送成功率を向上させることが可能となる。
【0262】
<4.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、STA20は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、STA20は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、STA20は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
【0263】
一方、例えば、AP10は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、AP10は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、AP10は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
【0264】
<4−1.第1の応用例>
図21は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
【0265】
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
【0266】
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
【0267】
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
【0268】
なお、図21の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
【0269】
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図21に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
【0270】
図21に示したスマートフォン900において、図4を用いて説明したデータ処理部110、制御部120および無線通信部130は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。例えば、制御部120は、受信されるトリガフレームに含まれるリソース情報および属性情報に基づいて、当該トリガフレームへの応答となる応答ULフレームを、データ処理部110に生成させ、無線通信部130に送信させる。これにより、スマートフォン900の行うランダムアクセス方式のUL通信に
おいて送信されるフレーム数が減少し、その結果、フレーム衝突が抑制され、通信効率の低下が抑制され得る。また、例えば、制御部120は、受信されるトリガフレームに含まれるサブエリア情報に基づいて、当該トリガフレームへの応答となる応答ULフレームをデータ処理部110に生成させ、無線通信部130に送信させる。これにより、スマートフォン900の行うランダムアクセス方式のUL通信におけるULRが効率的に把握され、その結果、通信効率の低下が抑制され得る。
【0271】
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
【0272】
<4−2.第2の応用例>
図22は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
【0273】
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
【0274】
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
【0275】
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
【0276】
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
【0277】
なお、図22の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
【0278】
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図22に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
【0279】
図22に示したカーナビゲーション装置920において、図4を用いて説明したデータ処理部110、制御部120および無線通信部130は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。例えば、制御部120は、受信されるトリガフレームに含まれるリソース情報および属性情報に基づいて、当該トリガフレームへの応答となる応答ULフレームを、データ処理部110に生成させ、無線通信部130に送信させる。これにより、カーナビゲーション装置920の行うランダムアクセス方式のUL通信において送信されるフレーム数が減少し、その結果、フレーム衝突が抑制され、通信効率の低下が抑制され得る。また、例えば、制御部120は、受信されるトリガフレームに含まれるサブエリア情報に基づいて、当該トリガフレームへの応答となる応答ULフレームをデータ処理部110に生成させ、無線通信部130に送信させる。これにより、カーナビゲーション装置920の行うランダムアクセス方式のUL通信におけるULRが効率的に把握され、その結果、通信効率の低下が抑制され得る。
【0280】
また、無線通信インタフェース933は、上述したAP10として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。その際、例えば、制御部120は、リソース情報および属性情報を含むトリガフレームを、データ処理部110に生成させ、無線通信部130に送信させる。そして、無線通信部130によって当該トリガフレームへの応答となる応答ULフレームが受信される。このため、ユーザが有する端末からランダムアクセス方式で送信される応答ULフレームの数が減少し、その結果、通信効率の低下が抑制される。また、例えば、制御部120は、サブエリア情報を含むトリガフレームを、データ処理部110に生成させ、無線通信部130に送信させる。そして、無線通信部130によって当該トリガフレームへの応答となる応答ULフレームが受信される。このため、ユーザが有する端末の有するULRが効率的に把握されることにより、当該端末の行うランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下が抑制され得る。
【0281】
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
【0282】
<4−3.第3の応用例>
図23は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965
を備える。
【0283】
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
【0284】
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
【0285】
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
【0286】
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
【0287】
図23に示した無線アクセスポイント950において、図4を用いて説明したデータ処理部110、制御部120および無線通信部130は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。例えば、制御部120は、リソース情報および属性情報を含むトリガフレームを、データ処理部110に生成させ、無線通信部130に送信させる。そして、無線通信部130によって当該トリガフレームへの応答となる応答ULフレームが受信される。このため、STA20からランダムアクセス方式で送信される応答ULフレームの数が減少し、その結果、通信効率の低下が抑制される。また、例えば、制御部120は、サブエリア情報を含むトリガフレームを、データ処理部110に生成させ、無線通信部130に送信させる。そして、無線通信部130によって当該トリガフレームへの応答となる応答ULフレームが受信される。このため、STA20の有するULRが効率的に把握されることにより、当該STA20の行うランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下が抑制され得る。
【0288】
<5.むすび>
以上、本開示の第1の実施形態によれば、属性情報に基づく特定の応答ULフレームの送信のみが行われることにより、ランダムアクセス方式のUL通信において送信される応答ULフレームのために使用されるリソースが低減される。その結果、任意のSTA20−1がULフレームを送信する場合と比べてフレーム衝突が発生する可能性が低下し、ランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下を抑制することが可能となる。
【0289】
また、本開示の第2の実施形態によれば、ランダムアクセス方式のUL送信に用いられるリソースからサブエリアが特定されることにより、サブエリアによってUL送信が判別され得る。そして、サブエリアによるUL送信の当該判別により、UL送信の通信パラメタに係る情報の収集が効率的に行われ、ランダムアクセス方式のUL通信における通信効率の低下を抑制することが可能となる。
【0290】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0291】
例えば、上記実施形態では、応答ULフレームが周波数チャネルの異なる複数のリソースユニットで送信される例を説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、STA20がアンテナを複数有し、空間分割多重通信に対応している場合、応答ULフレームは空間ストリームの異なる複数のリソースユニットで送信されてもよい。
【0292】
また、上記実施形態では、リソースユニットが12個、16個または32個用意される例を説明したが、リソースユニットの数はそれ以上またはそれ以下であってもよい。
【0293】
また、上記実施形態では、図14および図15A図15Cにおいて、送信設定条件の設定例およびリソースユニット(リソースエリア)の設定例を示したが、送信設定条件およびリソースユニットの設定はこれに限定されず、多様な設定が行われ得る。
【0294】
また、上記の各実施形態および各変形例に係る処理は、それぞれ組み換えられてもよく、組合せられてもよい。例えば、第1の実施形態に係るSTA20の属性情報および第1の変形例に係るフレームの属性情報の両方がトリガフレームに含められてもよい。
【0295】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0296】
また、上記の実施形態のフローチャートに示されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的にまたは個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【0297】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
複数のリソースからアップリンクリソースとして選択可能なリソースが特定される無線通信リソース情報と、第2のフレームの送信に関する属性情報と、を含む第1のフレームを送信し、
前記第1のフレームへの応答として送信される前記第2のフレームを受信する、通信部を備える、通信装置。
(2)
前記通信部は、前記第1のフレームに含まれる前記無線通信リソース情報に基づいて前記第2のフレームを受信する、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記第2のフレームは、応答ULフレームの送信に関する属性情報に基づいて、前記無
線通信リソース情報から特定される前記選択可能なリソースから選択される少なくとも1つのリソースを用いて送信される、前記(1)または(2)に記載の通信装置。
(4)
前記第2のフレームの送信に関する属性情報は、前記第2のフレームの送信を行う送信装置の属性情報を含む、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の通信装置。
(5)
前記送信装置の属性情報は、アップリンク通信要求の有無に係る情報を含む、前記(4)に記載の通信装置。
(6)
前記アップリンク通信要求は、データ送信要求を含む、前記(5)に記載の通信装置。
(7)
前記アップリンク通信要求は、通信接続要求を含む、前記(5)または(6)に記載の通信装置。
(8)
前記第2のフレームは、前記アップリンク通信要求の内容に係る情報を含む、前記(5)〜(7)のいずれか1項に記載の通信装置。
(9)
前記送信装置の属性情報は、前記送信装置の通信状態に係る情報を含む、前記(4)〜(8)のいずれか1項に記載の通信装置。
(10)
前記通信状態は、通信の品質に係る情報を含む、前記(9)に記載の通信装置。
(11)
前記通信状態は、通信チャネルの状態に係る情報を含む、前記(9)または(10)に記載の通信装置。
(12)
前記第2のフレームは、前記送信装置の通信状態の内容に係る情報を含む、前記(9)〜(11)のいずれか1項に記載の通信装置。
(13)
前記第2のフレームの送信に関する属性情報は、前記第2のフレームの属性に係る情報を含む、前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の通信装置。
(14)
前記第2のフレームの属性は、フレームの種類を含む、前記(13)に記載の通信装置。
(15)
複数のリソースからアップリンクリソースとして選択可能なリソースが特定される無線通信リソース情報と、第2のフレームの送信に関する属性情報と、を含む第1のフレームを受信し、
前記第1のフレームへの応答として前記第2のフレームを送信する、通信部を備える、通信装置。
(16)
前記通信部は、前記第2のフレームの送信に関する属性情報に基づいて、前記無線通信リソース情報から特定される前記選択可能なリソースから選択される少なくとも1つのリソースを用いて前記第2のフレームを送信する、前記(15)に記載の通信装置。
(17)
前記第2のフレームの送信に関する属性情報は、前記第2のフレームの送信を行う送信装置の属性情報を含み、
前記通信部は、自装置の属性情報が前記送信装置の属性情報に該当する場合、前記第2のフレームを送信する、前記(16)に記載の通信装置。
(18)
前記第2のフレームの送信に関する属性情報は、前記第2のフレームの属性に係る情報
を含み、
前記通信部は、フレームの属性が前記第2のフレームの属性に該当するフレームを前記第2のフレームとして送信する、前記(16)または(17)に記載の通信装置。
(19)
複数のリソースからアップリンクリソースとして選択可能なリソースが特定される無線通信リソース情報と、第2のフレームの送信に関する属性情報と、を含む第1のフレームを送信することと、
前記第1のフレームへの応答として送信される前記第2のフレームを受信することと、
を含む、通信方法。
(20)
複数のリソースからアップリンクリソースとして選択可能なリソースが特定される無線通信リソース情報と、第2のフレームの送信に関する属性情報と、を含む第1のフレームを受信することと、
前記第1のフレームへの応答として前記第2のフレームを送信することと、
を含む、通信方法。
【0298】
また、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを送信し、
前記トリガフレームについての応答フレームを受信する、通信部を備える、通信装置。
(2)
前記通信部は、前記サブエリア情報に基づいて前記応答フレームを受信する、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記応答フレームは、前記サブエリアから選択される少なくとも1つの無線通信リソースを用いて送信される、前記(1)または(2)に記載の通信装置。
(4)
前記応答フレームは、アップリンク通信要求に係るフレームを含む、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の通信装置。
(5)
前記サブエリアは、前記応答フレームに係るアップリンクフレームの送信に関する属性情報に基づいて決定される、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の通信装置。
(6)
前記アップリンクフレームの送信に関する属性情報は、フレームの種類を含む、前記(5)に記載の通信装置。
(7)
前記アップリンクフレームの送信に関する属性情報は、伝送されるデータのサイズを含む、前記(5)または(6)に記載の通信装置。
(8)
前記アップリンクフレームの送信に関する属性情報は、前記アップリンクフレームの通信の冗長性に係る情報を含む、前記(5)〜(7)のいずれか1項に記載の通信装置。
(9)
前記通信の冗長性に係る情報は、変調方式および符号化率のうちの少なくとも1つに係る情報を含む、前記(8)に記載の通信装置。
(10)
前記アップリンクフレームの送信に関する属性情報は、前記アップリンクフレームの送信装置の通信状態に係る情報を含む、前記(5)〜(9)のいずれか1項に記載の通信装置。
(11)
前記送信装置の通信状態に係る情報は、電波伝搬特性に係る情報を含む、前記(10)に記載の通信装置。
(12)
前記トリガフレームは、チャネルボンディング対象のチャネル毎に送信される、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の通信装置。
(13)
前記通信部は、前記サブエリアにて信号が検出された場合に、当該サブエリア情報に基づく応答フレームの存在を把握する、前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の通信装置。
(14)
前記通信部は、前記応答フレームについての信号が受信されると、前記応答フレームへの応答となるフレームを送信する、前記(1)〜(13)のいずれか1項に記載の通信装置。
(15)
アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを受信し、
前記トリガフレームについての応答フレームを送信する、通信部を備える、通信装置。
(16)
前記通信部は、前記サブエリア情報から特定される前記サブエリアから選択される少なくとも1つの前記無線通信リソースを用いて前記応答フレームを送信する、前記(15)に記載の通信装置。
(17)
前記通信部は、自装置が複数のチャネルを同時に利用可能である場合、前記複数のチャネルに基づいて前記サブエリアから選択される複数の前記無線通信リソースを用いて前記応答フレームを送信する、前記(15)または(16)に記載の通信装置。
(18)
前記通信部は、前記応答フレームに係るアップリンクフレームの重要度が他のフレームよりも高い場合、前記サブエリアから選択される複数の前記無線通信リソースを用いて前記応答フレームを送信する、前記(15)〜(17)のいずれか1項に記載の通信装置。
(19)
アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを送信することと、
前記トリガフレームについての応答フレームを受信することと、
を含む、通信方法。
(20)
アップリンクリソースとして選択可能な無線通信リソースを含むリソースエリアからサブエリアが特定されるサブエリア情報を含むトリガフレームを受信することと、
前記トリガフレームについての応答フレームを送信することと、
を含む、通信方法。
【符号の説明】
【0299】
10 AP
20 STA
100 無線通信装置
110 データ処理部
111 インタフェース部
112 送信バッファ
113 送信フレーム構築部
114 受信フレーム解析部
115 受信バッファ
120 制御部
121 動作制御部
122 信号制御部
130 無線通信部
131 送信処理部
132 受信処理部
133 アンテナ制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2020年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数リソース、時間および空間ストリームに関連する情報が含まれる無線通信リソース情報であって、応答アップリンクフレームの送信に関するアップリンクリソースおよび属性情報を指定する無線通信リソース情報を含むトリガフレームを複数の基地局へ送信し、
前記トリガフレームへの応答として前記無線通信リソース情報によって指定される少なくとも1つのリソースを使用して送信される応答アップリンクフレームであって、バッファデータ情報を含む応答アップリンクフレームを受信し、
前記応答アップリンクフレームに応じて割り当てられたアップリンク送信リソースを示すリソース割当て情報を含むアップリンク送信許可フレームを送信し、
前記アップリンク送信許可フレームにより割り当てられたリソースによって送信されたデータフレームを受信する、通信部を備える、通信装置。
【請求項2】
前記バッファデータ情報によって示されるデータサイズのデータ伝送を許可するか否かを判定する、制御部を備える、請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記応答アップリンクフレームに含まれる前記バッファデータ情報に基づいて、前記応答アップリンクフレームによって通知されたデータサイズのデータ伝送が可能なようにアップリンク送信リソースを割り当てる、制御部を備える、請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記属性情報は、前記応答アップリンクフレームの送信を行う通信装置の属性情報を含む、請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信装置。
【請求項5】
前記応答アップリンクフレームの送信を行う通信装置の属性情報は、アップリンク通信要求の有無に関する情報を含む、請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記アップリンク通信要求は、データ送信要求および/または通信接続要求を含む、請求項5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記応答アップリンクフレームは、前記アップリンク通信要求の内容に関する情報を含む、請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
前記応答アップリンクフレームの送信を行う通信装置の属性情報は、当該通信装置の通信状態に関する情報であって、通信装置の通信品質またはチャネルの状態に関する情報を含む、請求項4〜7のいずれか1つに記載の通信装置。
【請求項9】
前記応答アップリンクフレームの送信を行う通信装置の属性情報は、当該通信装置の通信状態の内容に関する情報を含む、請求項8に記載の通信装置。
【請求項10】
前記属性情報は、前記応答アップリンクフレームのフレームタイプを含む属性に関する情報を含む、請求項1〜9のいずれか1つに記載の通信装置。
【請求項11】
前記無線通信リソース情報は、前記トリガフレームに応答して送信される前記応答アップリンクフレームに格納される要求情報を示す情報を含む、請求項1〜10のいずれか1つに記載の通信装置。
【請求項12】
周波数リソース、時間および空間ストリームに関連する情報が含まれる無線通信リソース情報であって、応答アップリンクフレームの送信に関するアップリンクリソースおよび属性情報を指定する無線通信リソース情報を含むトリガフレームを受信し、
前記トリガフレームへの応答として前記無線通信リソース情報によって指定される少なくとも1つのリソースを使用して送信される応答アップリンクフレームであって、バッファデータ情報を含む応答アップリンクフレームを送信し、
前記応答アップリンクフレームに応じて割り当てられたアップリンク送信リソースを示すリソース割当て情報を含むアップリンク送信許可フレームを受信し、
前記アップリンク送信許可フレームにより割り当てられたリソースによってデータフレームを送信する、通信部を備える、通信装置。
【請求項13】
前記属性情報は、前記応答アップリンクフレームの送信を行う通信装置の属性情報を含み、
前記通信部は、
自装置の属性情報が前記応答アップリンクフレームの送信を行う通信装置の属性情報に該当する場合、前記応答アップリンクフレームを送信する、請求項12に記載の通信装置。
【請求項14】
周波数リソース、時間および空間ストリームに関連する情報が含まれる無線通信リソース情報であって、応答アップリンクフレームの送信に関するアップリンクリソースおよび属性情報を指定する無線通信リソース情報を含むトリガフレームを複数の基地局へ送信することと、
前記トリガフレームへの応答として前記無線通信リソース情報によって指定される少なくとも1つのリソースを使用して送信される応答アップリンクフレームであって、バッファデータ情報を含む応答アップリンクフレームを受信することと、
前記応答アップリンクフレームに応じて割り当てられたアップリンク送信リソースを示すリソース割当て情報を含むアップリンク送信許可フレームを送信することと、
前記アップリンク送信許可フレームにより割り当てられたリソースによって送信されたデータフレームを受信することと、を含む、通信方法。
【請求項15】
周波数リソース、時間および空間ストリームに関連する情報が含まれる無線通信リソース情報であって、応答アップリンクフレームの送信に関するアップリンクリソースおよび属性情報を指定する無線通信リソース情報を含むトリガフレームを受信することと、
前記トリガフレームへの応答として前記無線通信リソース情報によって指定される少なくとも1つのリソースを使用して送信される応答アップリンクフレームであって、バッファデータ情報を含む応答アップリンクフレームを送信することと、
前記応答アップリンクフレームに応じて割り当てられたアップリンク送信リソースを示すリソース割当て情報を含むアップリンク送信許可フレームを受信することと、
前記アップリンク送信許可フレームにより割り当てられたリソースによってデータフレームを送信することと、を含む、通信方法。