【解決手段】お茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68に、お茶淹れ方テーブル生成部682、お茶淹れ方テーブル提供部684、お茶淹れ方テーブル用メモリ686等を備えて、お茶消費者が美味しく飲むことができる、お茶の専門家が推奨するお茶の淹れ方を容易に比較して決定できるお茶淹れ方推奨テーブルEiをお茶淹れ方情報提供サイトから、お茶消費者に提供する。
お茶の専門家のお茶専門家側端末と、お茶を消費するお茶消費側端末と、お茶淹れ方情報提供サイトのお茶淹れ方情報提供管理サーバとを通信ネットワークで接続した淹れ方提供システムであって、
前記お茶淹れ方情報提供管理サーバは、
お茶の味と、濃さを決める倍水とからなる味覚の区分毎に設定した味覚項目に、前記味覚の倍水から導かれる茶葉量及び水量と、成分浸出温度と、成分浸出時間とからなる味決定因子を関連付けた淹れ方推奨情報を記憶した記憶手段と、
前記記憶手段の前記淹れ方推奨情報を読出す手段と、
前記淹れ方推奨情報を前記お茶消費側端末、及び/又は前記お茶専門家側端末に前記通信ネットワークを介して送信し、表示させる、
ことを特徴とするお茶淹れ方提供システム。
一方の軸に、お茶の味と、濃さを決める倍水とからなる味覚の区分毎の味覚項目を配列し、他方の軸に前記味覚の倍水から導かれる茶葉量及び水量と、成分浸出温度と、成分浸出時間とを含む味決定因子を配列してなる
ことを特徴とするお茶淹れ方推奨テーブルシート。
専門家の推奨する茶葉名と、お茶の味毎に区分された記載欄とがあり、この記載欄に当該茶葉名とその推奨レベルとが関連付けられて印字されていることを特徴とする請求項6記載のお茶淹れ方推奨テーブルシート。
お茶の味と、濃さを決める倍水とからなる味覚の区分毎に設定した味覚項目に、前記味覚の倍水から導かれる茶葉量及び水量と、成分浸出温度と、成分浸出時間とからなる味決定因子が関連付けられて記憶された記憶手段のコンテンツデータをコンピュータに読取らせて用いられるデータ構造。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について説明する。
なお、以下に説明する本実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想(構造、配置、態様等)は、下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。また、図面は模式的なものであり、装置やシステムの構成等は現実のものとは異なる。
【0022】
本実施の形態は、お茶消費者が美味しく飲むことができる、お茶の専門家が推奨するお茶の淹れ方を容易に比較して決定できるお茶淹れ方推奨表(お茶淹れ方推奨テーブルEiとも称する)を、お茶淹れ方情報提供サイトから、お茶消費者に提供するクライアントサーバ型のお茶淹れ方推奨テーブル提供システムである。
【0023】
前記お茶の専門家(以下、専門家という)は、例えば、お茶生産業者(茶園ともいう)、お茶販売業者、お茶家元(以下、家元という)、お茶研究機関等が該当する。また、本実施の形態では、緑茶、煎茶、・・等の茶葉の内で、緑茶を例にして説明し、緑茶には、沸かし茶、水出し茶等があるが、本実施の形態では、沸かし茶として説明する。
【0024】
専門家(茶園、お茶販売者、家元、研究機関等)及びお茶消費者は、お茶淹れ方情報提供サイトにアクセスして、お茶淹れ方推奨テーブルEi(iは、旨味用a、苦味用b、・・を意味する)等を閲覧可能である。また、専門家は、お茶淹れ方情報提供サイトからの許可を得て所定情報を変更可能にしている。
すなわち、お茶淹れ方情報提供サイトをプラットフォームとし、茶園、お茶消費者、専門家が相互に情報の送受信を行なって、精度の高いお茶淹れ方推奨テーブルEiをお茶消費者に提供(送信)できるようにしている。
【0025】
<実施の形態1>
図1は、お茶淹れ方推奨テーブル提供システムの概略構成図である。
図1に示すお茶淹れ方推奨テーブル提供システムは、お茶生産業者端末10(又は生産業者端末という)と、お茶販売業者端末20と、お茶消費者端末30と、お茶研究機関端末40と、お茶家元端末50と、お茶淹れ方情報提供サイト60等をインターネット網70で接続している。なお、お茶淹れ方情報提供サイト60はお茶生産業者又はお茶販売業者若しくは研究機関が運営しても構わない。
【0026】
(各端末の構成)
お茶生産業者端末10は、茶園の担当者(以下、生産側担当者12という)が操作するパソコン(以下、生産側パソコン14という)又はスマートフォン(以下、生産側スマフォ16という)等を備えている。
【0027】
お茶販売業者端末20は、お茶販売業者の担当者(以下、販売側担当者22という)が操作するパソコン(以下、販売側パソコン24という)又はスマートフォン(以下、販売側スマフォ26という)等を備えている。
【0028】
お茶消費者端末30は、お茶消費者32が操作するパソコン(以下、消費側パソコン34という)又はスマートフォン(以下、消費側スマフォ36という)等を備えている。この消費側スマフォ36は、識別コード(ここでは、QRコード(登録商標)35とする)を読込むことができるコードリーダ:図示せず)が内蔵されており、袋詰めされたお茶葉袋33に印字(貼付されたものも含む)されているQRコード(登録商標)35を内蔵カメラ(図示せず)で読み取って、コードリーダで解読する機能を有する。
【0029】
お茶研究機関端末40は、お茶研究機関の研究者47が操作するパソコン(以下、研究側パソコン42という)と、スマートフォン(以下、研究側スマフォ44という)等を備えている。
お茶家元端末50は、お茶家元52が操作するパソコン(以下、家元側パソコン54という)又はスマートフォン(以下、家元側スマフォ56という)等を備えている。
上記したお茶生産業者端末10、お茶販売業者端末20、お茶研究機関端末40、お茶家元端末50を総称して専門家端末と称する。
【0030】
お茶淹れ方情報提供サイト60は、お茶淹れ方情報提供サイト60の管理担当者62が操作するパソコン(以下、管理側パソコン64という)と、スマートフォン(以下、管理側スマフォ66という)と、お茶淹れ情報提供管理サーバ(以下、単に管理サーバ68と称する)等を備えている。管理側パソコン64と、管理側スマフォ66とを総称して管理側端末65と称する。
【0031】
管理サーバ68は、お茶淹れ方テーブル生成部682と、お茶淹れ方テーブル提供部684と、お茶淹れ方テーブル用メモリ686と、投稿用メモリ687と、会員情報用データベース688等を備えている。
お茶淹れ方テーブル用メモリ686には、後述する旨味、苦味、酸味、・・・毎(「お茶の味の楽しみ方」種類ともいう)の推奨基本テーブルEEoiに関する情報、後述する推奨レベル書込用基本テーブルEPoiに関する情報、後述する推奨レベル書込用テーブルEPKiに関する情報、後述する推奨レベル書込済テーブルEPiに関する情報、後述するお茶淹れ方推奨テーブルEiに関する情報等が記憶される。
【0032】
以下、お茶淹れ方テーブル用メモリ686に記憶される上記の各テーブルに関する情報について説明する。
【0033】
(推奨基本テーブルEEoi)
図2は、推奨基本テーブルの構成例を示す図である。
図2では、「旨味」用の旨味用推奨基本テーブルEEoaをトップにして記載している(EEob;苦味用のテーブル、EEoc;酸味用のテーブル…については図示しない)。
【0034】
図2に示す推奨基本テーブルは、消費者側又は専門家側に対して提供するお茶淹れ方推奨テーブルEi(
図4参照)を生成するための基本となるテーブルである。
この推奨基本テーブルEEoi(以下、旨味用推奨基本テーブルEEoaで説明する)は、例えば、味わい方の基本テーブルEomLi(例えば、EomLa)の部分と、推奨範囲用テーブルPoi(例えば、Poa)の部分等が含まれるマトリックス構造のテーブルになっている。なお、前記味わい方の基本テーブルEomLi(例えば、EomLa)及び推奨範囲用テーブルPoi(例えば、Poa)に、具体値及び推奨レベルが書込まれたテーブルが、お茶淹れ方推奨テーブルEi(例えば、Ea、Eb、・・・;
図4参照)となる。
【0035】
旨味用推奨基本テーブルEEoaは、
図2に示すように、横軸に「区分番号項目Eob」、「味の項目Eoc」と「倍水項目Eod」とを含む「味覚項目Eom」、さらに、「茶葉量項目Eoe」と、「水量項目Eof」と、「温度項目(成分浸出温度項目)Eog」と、「時間項目(成分浸出時間項目)Eoh」とを含む「味覚推奨淹れ方項目群EoL」を設けている。
また、推奨範囲用テーブルPoi(例えば、Poa)では、消費者が参考にする項目、具体的には、専門家が推奨する茶葉名又は生産側名(茶園名)の名入力欄Eor1,Eor2,Eor3…を含む推奨範囲Eok等を配列している。なお、図に示す推奨範囲は、3つに区分けして茶葉名又は生産業者名など(A,B,Cで示してある)を書き込んでいるが、その区分けの数は限定されることはない。
【0036】
また、表題部分には、茶葉種を入力する欄Eoa1と、お茶の味の楽しみ方の種別(旨味、苦味、・・・)を入力する欄Eoa2等を設けている。なお、推奨基本テーブルとしては、それ以外にも、「沸し茶」、「水出し茶」、「ティーパック」等の入力欄を設けても構わない。
【0037】
前記推奨範囲の下の各々の格子には、縦軸に沿って区分けされている味覚項目及び推奨淹れ方項目群(茶葉量の具体値、水量の具体値、温度の具体値、時間の具体値:総称して味決定因子ともいう)に対する推奨レベルPe「最適(例えば、◎)、適(例えば、○)、「まあ適(例えば、△)」が書き込まれる(推奨レベルにない場合は空欄となる(
図4参照))。
【0038】
前記「味の項目Eoc」の下の格子の欄(Eocq(q=1、2、・・・)で示す欄)には、お茶の味の違いを示す短い文章(味タイトルともいう)が書込まれている。
また、「倍水項目Eod」の下の格子の欄(Eodq(q=1、2、・・・)で示す欄)には、茶葉量と水量の割合である具体的な倍水(倍水値)が書込まれている。
なお、味と倍水の組が「味覚項目」(Eop1、Eop2、・・・;点線で囲む部分)とされる。
【0039】
前記区分番号項目Eobには、区分番号(1〜9)が配列されている。
本実施形態の旨味に関する基本テーブル(例えば、EomLa)では、味覚を、その種類毎に9種類(Eop1〜Eop9)に区分けして配列している。具体的には、「濃い旨味10倍水」「濃い旨味40倍水」、「旨味70倍水」、「旨味100倍水」、「あっさり味200倍水」、「あっさり味300倍水」、「薄味400倍水」、「薄味500倍水」、「薄味600倍水超」として区分けしている。
【0040】
味覚の区分けの仕方(区分けの個数)については限定されることはないが、本実施形態のように、9種類に分けた理由について説明する。
味覚を細かく分けすぎると一般の顧客には味の差が判別し難くなるため、わかりやすい範囲で区分するのが好ましい。すなわち、お茶の味覚の区分けについては、多岐にわたると共に、膨大であり、余り細かく区分すると、顧客であるお茶消費者は味の差が区別できなくなり、混乱することになるので全てをテーブルに載せるのは現実的ではない。このため、本実施形態では、味の違いを把握しやすいように、倍水が異なる9種類の味覚(濃い旨味、普通の旨味、あっさりした旨味、薄い旨味)で区分している。
【0041】
上記のように、本実施形態の推奨基本テーブルは、
図2で示すように、一方の軸である縦軸を、味と倍水とを組にする味覚(味覚項目)で区分けし、他方の軸である横軸を、茶葉量項目、水量項目、温度項目、時間項目を組とした味覚推奨淹れ方項目群EoLで区分けした基本テーブル(例えば、EomLa)と、推奨レベルPeを書込むための推奨範囲用テーブルPoi(例えば、Poa)とを含んで構成されている(この推奨基本テーブルの1行を「レコード」と称する)。
【0042】
(推奨レベル書込用基本テーブルEPoi)
図3(a)は、推奨レベル書込用基本テーブルEPoi(例えば、旨味用EPoa)を示す。この推奨レベル書込用基本テーブルは、専門家(生産側、販売側、家元、研究側など)に提供する推奨レベル書込用テーブルEPKi(
図3(b)参照)を生成するための基本テーブルである。
【0043】
推奨レベル書込用基本テーブルEPoiは、
図2で示した推奨基本テーブルEEoiと同様なテーブルであるが、推奨範囲用テーブルPoiは、
図3(a)で示すように、1個の格子群(縦1列)となっている。すなわち、推奨範囲Eok(入力欄)は、1個のお茶生産業者名だけを書き込む欄となっている。これは、推奨範囲Eokに複数の生産側名が入力できるようにしてしまうと、自分以外の生産側によって、勝手に推奨レベルPeが決定されてしまう可能性があり、これを防ぐために、推奨範囲Eok(入力欄)は、1つの生産側名が名入力されるように、1個の格子群(縦)にしている。
【0044】
(推奨レベル書込用テーブルEPKi)
図3(b)は、推奨レベル書込用テーブルEPKi(例えば、旨味用EPKa)を示す。これは、
図3(a)に示す旨味用推奨レベル書込用基本テーブルEPoaの各格子に、具体値が書き込まれたテーブルである。前記推奨範囲Eokには、1つの茶葉名又は専門家名(A)が書き込まれている。さらに、推奨範囲用テーブルの各格子には、推奨レベル選択記号ボックスBPbが割り付けられている。
【0045】
図3(b)に示す茶葉量(gr)、水量(ml)は、例示であり、この量に限定する必要は無い。また、温度(℃)は、旨味の場合、10倍水のとき50℃、40倍水で60℃、70倍水で70℃、100倍水で80℃、200倍水と300倍水とで90℃、400倍水と500倍水、それ以上で95℃にしている。この温度や時間のパラメータについては、茶葉の品種、産地、加工方法によって最適値が異なるため,専門家(例えば、茶園側)からの情報に基づいて作成される。
【0046】
なお、
図3(d)は、上記した旨味以外の苦味(渋み)についての推奨レベル書込用テーブルEPKbを例示している。苦味に関しては、例示として、濃い苦味(小倍水)では低温で浸出時間は短時間とされ、薄い苦味(大倍水)では、高温で浸出時間は長時間とされている。すなわち、苦味の場合は、倍水が基準の味(例えば、区分番号「5」を基準の味;あっさり味を基準とする)に対して相対的に濃さが濃いほど小倍水にされ、濃さが薄いほど大倍水にされている。また、温度(成分浸出温度)については、相対的に大倍水ほど高い温度にされ、小倍水ほど低い温度にされている。また、時間(成分浸出時間)については、相対的に小倍水ほど短時間にされ、大倍水ほど長時間にされている。これらのパラメータについても、
図3(b)の旨味と同様、茶葉の品種、産地、加工方法によって異なるため、専門家(例えば、茶園側)からの情報に基づいて作成される。
【0047】
(推奨レベル書込済テーブルEPi)
図3(c)は、推奨レベル書込済テーブルEPi(例えば、旨味用EPa)を示す。これは、推奨範囲用テーブルPoiに対して、専門家が推奨レベルPeを書込んだテーブルである。推奨レベル書込済テーブルEPiは、茶園、茶葉(茶種)、或いは、評価する専門家毎に設けるのが好ましい。
【0048】
(お茶淹れ方推奨テーブルEi)
図4は、お茶淹れ方推奨テーブルEi(旨味用お茶淹れ方推奨テーブルEaを示す)を示しており、このテーブルは、お茶淹れ方情報提供サイト60側で生成されて、消費側、専門家等に提供される。お茶淹れ方推奨テーブルEiは、
図2で示した推奨基本テーブルEEoi(EEoa、EEob、・・)の各格子に具体値が書込まれ、かつ、一例として3区分けされた旨味用推奨範囲用テーブルPoaの推奨範囲Eokの全ての格子に茶葉名(A、B、C)又は生産側名(A、B、C)が書込まれ、さらに推奨レベルPeが書き込まれたテーブルである。
【0049】
図4に示すように、倍水は、基準の味(例えば、区分番号「5」を基準にする)に対して相対的に濃さが濃いほど小倍水にされ、濃さが薄いほど大倍水にされている。また、温度(成分浸出温度)は、相対的に大倍水ほど高い温度にされ、小倍水ほど低い温度にされている。また、時間(成分浸出時間)は、相対的に小倍水ほど短時間(一定)にされ、大倍水ほど長時間にされている。
なお、時間項目で、括弧()を記しているのは、これは茶園又は茶葉によって異なることを意味している。
【0050】
お茶淹れ方推奨テーブルEiの別例である「滋味用お茶淹れ方推奨テーブル」Efを
図5に示す。滋味というのは、旨味・甘味(アミノ酸)、苦味・渋味(カテキン類)、酸味、香り、色・濁りの総合的な味であり、
図4に示した旨味の推奨テーブルと同様な構造で提供することが可能である。この場合、番茶や紅茶などでテーブルを作成する場合、成分浸出温度を高い温度(例えば、90℃)に統一しても良い。
【0051】
図6は、美味しいお茶(緑茶の場合)を入れるに際して、求める味覚(味と濃さ)と、淹れ方の条件の関係をまとめたものであり、このような関係に基づいて、
図4及び
図5に示したようなお茶淹れ方推奨テーブルEiが作成される。
消費者は、お茶淹れ方推奨テーブルEiを参照することで、飲みたい味の区分と、その濃さを選択することができ、茶葉の特徴に応じた最適な条件(温度、浸出時間)でお茶を淹れることが可能となる。すなわち、従来の情報の提供方法では、どのような味に淹れるのかを明確にしないで、しかも大まかな条件記載のため、消費者は理解不足があり、美味しいお茶を淹れることができなかったが、
図6で示した関係をテーブル化(お茶淹れ方推奨テーブル)して使用することで、茶葉の特徴を最大限に引き出すことができ、消費者は、幅広い味覚を楽しむことができると共に、美味しく好みの味に淹れることが可能となる。また、多数の茶葉の味を比較する場合、淹れる条件を同じにすることで、正確に比較することができるので、美味しい茶葉を正しく選択することが可能となる。さらに、お茶淹れ方推奨テーブルEiを参照して、好みによって浸出時間や温度を調整することで、その人に合ったより好ましい条件のお茶を淹れることも可能となる(浸出時間については、茶葉の特徴を熟知した茶園側の設定値を用いるのが好ましい)。
【0052】
(会員情報用データベース688)
会員情報用データベース688は、
図7(a)〜(e)に示すような会員情報Cqが記憶されている。この会員情報Cqは、お茶生産業者基本情報Caqと、お茶消費者基本情報Cbqと、販売担当者基本情報Cdqと、お茶家元基本情報Ceqと、お茶研究機関基本情報Cfq等を備えている。
【0053】
(お茶淹れ方テーブル生成部682)
お茶淹れ方テーブル生成部682は、推奨レベル書込用テーブル情報生成処理と、推奨レベル書込済テーブル情報生成処理と、お茶淹れ方推奨テーブル情報生成処理等を行う。これらの処理は詳細に後述する。
【0054】
(お茶淹れ方テーブル提供部684)
お茶淹れ方テーブル提供部684は、お茶生産業者端末10に対して、お茶淹れ方テーブル用メモリ686の推奨レベル書込用テーブル情報を読込んで送信して、推奨レベル書込用テーブルEPKiとして表示させる(
図3(b)参照)。
また、お茶生産業者端末10からの推奨レベル書込済テーブルの推奨レベル書込済テーブル情報EPJq(
図3(c)参照)を受信してお茶淹れ方テーブル用メモリ686に記憶する。さらに、お茶消費者端末30からの要求に伴って、お茶淹れ方テーブル用メモリ686より、お茶淹れ方推奨テーブルEiの情報(
図4参照)を読出して送信する。
なお、お茶消費者端末30からの問い合わせ情報等については、投稿用メモリ687に記憶される。
【0055】
<全体の動作説明>
上記のように構成されたお茶淹れ方推奨テーブル提供システムの全体の動作を、
図8のシーケンス図を用いて説明する。本シーケンス図においては、専門家をお茶の生産業者とし、緑茶を例示して説明する。ここでは、生産業者は複数であるが、説明を簡略化するように、1生産業者のみを例示して説明する。また、管理サーバ68は、お茶生産業者端末10に対して、各情報、この情報を適宜表示させる制御コードを送信して、ブラウザ機能で各テーブルを適宜(所望)の形式に表示させるが、本実施の形態では制御コードについては記載しないで説明する。
【0056】
最初に、お茶淹れ方情報提供サイト60の管理担当者62は、生産業者側から、例えば緑茶を美味しく、かつ楽しく飲むためにはどのような条件でお茶を入れればよいかのお茶淹れ方問い合わせ情報を取得する。例えば、管理側スマフォ66を操作して生産業者端末(生産側スマフォ16)に電話をかけて生産側から情報を取得しても良いし、管理側パソコン64を操作してお茶淹れ方問い合わせ情報を得るためのEメールを生産側パソコン14にインターネット網70を介して送信して取得しても良い(d1)。
【0057】
上記のお茶淹れ方問い合わせ情報は、緑茶の旨味の場合、「濃い旨味を楽しむ」、「旨味を楽しむ」、「あっさり味を楽しむ」、「薄味を楽しむ」には、各々、どの程度の茶葉の量で、どの程度の水量で、どの程度の温度で、どの程度の時間にすれば良いか等の情報である。
以下、旨味味を楽しむ場合について説明する。
【0058】
管理担当者62は、管理側パソコン64を操作して、
図2に示す旨味用推奨基本テーブルEEoaを画面に表示させ、取得したお茶淹れ方問い合わせ情報に基づいて、味毎(濃い旨味、旨味、あっさり味、薄味等)に、旨味用推奨レベル書込用テーブルEPKa(
図3(b)参照)を生成する推奨レベル書込用テーブルの生成処理を行う(d3)。
【0059】
(推奨レベル書込用基本テーブル生成処理)
推奨レベル書込用テーブル生成処理では、画面に、推奨レベル書込用テーブル生成指示(図示せず)を入力させるための入力画面(図示せず)を表示し、管理担当者62によって入力された、味の楽しみ方種類(旨味)及び茶葉種(例えば緑茶)等を読込む。
そして、旨味及び緑茶等に該当する旨味用推奨レベル書込用基本テーブル情報EJoqを、お茶淹れ方テーブル用メモリ686より読出して、画面に旨味用推奨レベル書込用基本テーブルEPoaを表示する(
図3(a)参照)。
【0060】
管理担当者62は、管理側端末65を操作して、生産業者毎のお茶淹れ方問い合わせ情報をメモリ(図示せず)から画面に読出す。管理担当者62は、これらのお茶淹れ方問い合わせ情報に基づいて、旨味用推奨レベル書込用基本テーブルEPoa(
図3(a)参照)のレコード毎に、サイト側が推奨する旨味用淹れ方具体値情報(茶葉量、水量、温度、時間)を入力する。これによって、
図3(b)に示す旨味用推奨レベル書込用テーブルEPKaを(推奨範囲Eokの推奨レベルは未記入)を得る。そして、この旨味用推奨レベル書込用テーブルEPKaの旨味用の推奨レベル書込用テーブル情報EKJqをお茶淹れ方テーブル用メモリ686に記憶する(d7)。
【0061】
ここで、旨味用の推奨レベル書込用テーブル情報EKJq(推奨レベル書込用情報ともいう)について
図9を用いて説明する(区分番号「1」のレコードを代表にして説明する)。
旨味用の推奨レベル書込用テーブル情報EKJqは、
図9に示すように、例えば、推奨レベル書込用テーブル番号、生成年月日、管理担当者名、管理担当者コード、茶葉名、茶種コード、旨味用推奨レベル書込用基本テーブルEPoa、お茶の楽しみ方種類Eoa2、区分番号「1」、「2」、・・等が含まれている。
【0062】
例えば、区分番号「1」(レコード番号「1」)には、味覚Eop1(濃い旨味を楽しむ(1)、10倍水)が関連付けられ、さらに旨味淹れ方具体値情報EDJ1(茶葉量10g、温水量100ml、温度50°C、時間60秒が関連付けられている(
図4参照)。
さらに、区分番号「1」には、推奨範囲毎推奨レベル書込用情報PJ11が関連付けられている。この推奨範囲毎推奨レベル書込用情報PJ11(茶葉名又は生産側名あり)には、旨味用推奨範囲用テーブルPoaの名入力欄(推奨範囲Eok)の格子アドレスを示す推奨格子行情報(1個)が関連付けられている。
【0063】
そして、推奨格子行情報の推奨範囲Eok(名入力欄Eorq)の茶葉名(例えば、A)が関連付けられ、この茶葉名(例えば、A)に推奨レベル書込用ボックスBPaが関連付けられている。また、推奨レベル書込用ボックスBPaには、推奨レベル選択記号ボックスBPb(「◎」、「○」、「△」)が関連付けられている。
【0064】
一方、生産業者の生産側担当者12は、お茶生産業者端末10を操作して、お茶淹れ方情報提供サイト60にインターネット網70を介してアクセスし、IDコードとパスワード(以下、総称して生産側識別コードという)でログインする(
図1,
図8のd9)。
【0065】
お茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68は、会員情報用データベース688に生産側識別コードに一致する会員情報Cq(
図7参照)が存在する場合は、お茶淹れ方テーブル提供部684が図示しないメモリから、生産側用項目選択画面情報(図示せず)を読出し、これをお茶生産業者端末10にインターネット網70を介して送信する(d10)。
【0066】
お茶生産業者端末10では、生産側用項目選択画面情報を受信し、ブラウザ機能で生産業者用項目選択画面情報に基づいて、例えば、
図10(a)に示す生産業者用項目選択画面を表示する(d12)。生産業者用項目選択画面は、お茶淹れ方閲覧領域10aと、お茶淹れ方評価領域10b等が含まれている。
【0067】
お茶淹れ方閲覧領域10aは、例えば、茶葉指定ボタン10ab(ソフトウエアボタン)と、緑茶ボタン10acと、煎茶ボタン10adなどが含まれている。また、お茶淹れ方評価領域10bは、お茶推奨レベル設定領域10baと、推奨レベル茶葉種設定領域10bb等が含まれている。これらのボタンを選択して、旨味用お茶淹れ方推奨テーブルEaを閲覧するが、シーケンス図においては説明しない。
【0068】
お茶推奨レベル設定領域10baは、推奨レベル書込ボタン10baaと、変更ボタン10bab等が含まれている。また、推奨レベル茶葉種設定領域10bbは、推奨レベル用茶葉種指定ボタン10bbaと、推奨レベル用緑茶ボタン10bbbと、推奨レベル用煎茶ボタン10bbc等が含まれている。
【0069】
そして、
図8に示すように、お茶生産業者端末10は、生産側担当者12によって、お茶淹れ方評価領域10bにおけるお茶推奨レベル設定領域10baの推奨レベル書込ボタン10baaと、推奨レベル用茶葉種指定ボタン10bbaと、推奨レベル用緑茶ボタン10bbbが選択された場合(d12)、推奨レベル設定領域コードと、推奨レベル書込ボタンコードと、推奨レベル用茶葉種指定ボタンコード等よりなる推奨レベル書込要求情報(図示せず)をお茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68にインターネット網70を介して送信する(d17)。
【0070】
管理サーバ68のお茶淹れ方テーブル提供部684は、この推奨レベル書込要求情報を受信し、この推奨レベル書込要求情報に含まれている生産側識別コードが会員情報用データベース688の会員情報Cqに含まれている場合は、これを受付けて推奨レベル書込用テーブル提供処理を行う(d19)。
【0071】
推奨レベル書込用テーブル提供処理は、お茶淹れ方テーブル用メモリ686に記憶されている旨味用の推奨レベル書込用テーブル情報EKJqを読込んで旨味用推奨レベル書込用テーブルEPKa(
図3(b))として管理側端末65に表示させる。
【0072】
そして、図示しない送信ボタンの選択に伴って、この旨味用推奨レベル書込用テーブルEPKa(
図3(b))の各情報を、旨味用の推奨レベル書込用テーブル情報EKJqとしてお茶淹れ方テーブル用メモリ686に記憶し、インターネット網70を介してお茶生産業者端末10に送信する(d21)。
【0073】
一方、お茶生産業者端末10は、旨味用の推奨レベル書込用テーブル情報EKJqを受信して、ブラウザ機能でこれを旨味用推奨レベル書込用テーブルEPKa(
図3(b)参照)として表示する(d23)。
【0074】
生産側担当者12は、旨味用推奨レベル書込用テーブルEPKaの各々のレコードの味覚及び旨味淹れ方具体値情報(茶葉量Eoe、水量Eof、温度Eog、時間Eoh)を見て、自分の茶園では、「最適」、「適」又は「まあ適」と判断し、この判断結果に基づいて推奨レベルPeを書き込む。
【0075】
推奨レベルPeの書込みにおいては、味覚(例えば、9段階に分けたEop1〜Eop9)の旨味用淹れ方具体値情報を確認し、これに対する推奨レベルPeを決定する。
そして、推奨範囲Eokの下のいずれかの格子がクリックされると、この格子の近傍に推奨レベル選択記号ボックスBPb(◎、○、△)が表示され、選択された記号(◎、○又は△)を推奨レベルPeとしてその格子に書き込む。
【0076】
なお、この書込みに際しては、セキュリティーコードボックスを表示し、このセキュリティーコードボックスに数ケタのセキュリティーコードを入力させるようにしても良い。
前記推奨レベルPeが書き込まれると、
図3(c)に示す旨味用推奨レベル書込済テーブルEPaが画面に表示される(d25)。このとき、推奨レベル選択記号ボックスBPb(◎、○、△)及びセキュリティーコードボックスBcqは消去されている。
【0077】
そして、図示しない送信ボタンの選択で、旨味用推奨レベル書込済テーブルEPaの情報(
図3(c))を、旨味用の推奨レベル書込済テーブル情報EPJq(
図11参照)としてお茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68にインターネット網70を介して送信する(d27)。
【0078】
管理サーバ68では、生産側のお茶生産業者端末10毎の旨味用の推奨レベル書込済テーブル情報EPJq(
図11参照)を受信する毎に、受信時刻等を付加してお茶淹れ方テーブル用メモリ686に記憶する(d30)。つまり、
図3(c)に示す旨味用推奨レベル書込済テーブルEPaの旨味用の推奨レベル書込済テーブル情報EPJq(推奨レベル書込済情報ともいう)が記憶されることになる。
【0079】
上記した旨味用の推奨レベル書込済テーブル情報EPJqについて
図11を用いて説明する(区分番号「1」のレコードの各情報を代表にして説明する)。
図11に示すように、旨味用の推奨レベル書込済テーブル情報EPJqは、例えば、旨味用推奨レベル書込済テーブル番号、生成年月日時刻、生産側担当者名、生産側担当者コード、茶種名、茶葉名、旨味用推奨レベル書込用基本テーブルEPoa、お茶の楽しみ方種類Eoa2、区分番号「1」(レコード番号「1」)、・・・・等が含まれている。
【0080】
図11の区分番号「1」に関連付けられている旨味用淹れ方具体値情報EDJ1は、
図9の旨味用の推奨レベル書込用テーブル情報EKJqと同様であるが、旨味用推奨範囲用テーブルPoaの推奨レベル書込用ボックスBPaには、推奨レベルPe(◎、○又は△)が書込まれた状態にあり、さらにセキュリティーコードPCqが関連付けられている。このため、この情報を旨味用推奨レベル書込済情報(
図11においてRJ11と記載)と称する。
また、推奨範囲Eokの茶葉名(例えばA)又は生産側名(例えばA)が関連付けられており、管理サーバ68は、以下の推奨テーブル生成処理を行う(d31)。
【0081】
(推奨テーブル生成処理)
推奨テーブル生成処理は、管理担当者62が管理側端末65を操作して入力した、生産側名(生産側コード)、茶種(茶葉)、茶葉名(茶葉名コード)、生成年月日を有する全ての旨味用の推奨レベル書込済テーブル情報EPJq(
図11参照)をお茶淹れ方テーブル用メモリ686より引当てる。
【0082】
次に、管理担当者62による管理側端末65介してのお茶淹れ方推奨テーブル生成指示の入力に伴って、旨味用推奨基本テーブルEEoa(
図2)を画面に表示する。そして、表示されている旨味用推奨基本テーブルEEoaの区分番号(レコード番号)を指定し、指定されたレコード番号を有するお茶淹れ方テーブル用メモリ686の味覚毎淹れ方具体値情報EDJqを指定する。
【0083】
指定された味覚毎淹れ方具体値情報に含まれている茶葉量、水量、温度、時間が読み込まれ、これを旨味用推奨基本テーブルEEoa(
図2参照)の指定した区分番号(レコード番号)の該当の格子にコピーして
図3(c)に示す旨味用推奨レベル書込済テーブルEPaが得られる。
【0084】
また、専門家毎の旨味用推奨レベル書込済テーブルEPaの、指定した推奨レベル書込済テーブル情報EPJq(
図11)に含まれている旨味用推奨範囲用テーブルPoaの推奨範囲毎推奨レベル書込済情報RJ11を読み込み、この推奨範囲毎推奨レベル書込済情報RJ11の推奨範囲Eokの名入力欄Eorqを指定する。
【0085】
そして、この指定した名入力欄Eorq(アドレス)の茶葉名(A、B又はC)を、旨味用推奨基本テーブルEEoaの推奨範囲Eokの該当の名入力欄Eorqにコピーする。また、推奨範囲毎推奨レベル書込済情報RJ11に含まれている推奨レベルPe(◎、○又は△)を読み込み、旨味用基本テーブルの推奨範囲Eokの名入力欄にコピーする。
上記した処理を繰り返すことで、
図4に示すような旨味用お茶淹れ方推奨テーブルEaが生成される。この場合、推奨レベルPeを書込んだ生産側名又は茶葉名(A,B,C…)には、サービス用として、ホームページのURLを関連付けしても良い。
【0086】
次に、旨味用お茶淹れ方推奨テーブルEaの提供について、
図12のシーケンス図を用いて説明する。
図12に示すように、消費者側は、お茶消費者端末30を操作して、お茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68に、ログインID及びパスワード(以下、お茶消費者識別コードという)でアクセスして(d37)、
図10(b)に示す消費者選択項目画面の提供を受(受信)ける(d39)。なお、このようなログイン情報やパスワードを入力しなくても、単に管理サーバ68にアクセスするだけで、画面を受信するような構成であっても良い。
【0087】
消費者選択項目画面は、例えば、
図10(b)に示すように、消費者淹れ方閲覧領域30aと、感想領域30bと、問合領域30c等が含まれる。
消費者淹れ方閲覧領域30aには、茶葉指定ボタン30aa(ソフトウエアボタン)と、緑茶ボタン30abと、煎茶ボタン30abc等が表示される。
本実施の形態では、茶葉指定ボタンと、緑茶ボタンを選択したとして説明する。
【0088】
お茶消費者端末30は、この選択に伴って、消費者識別コードと、選択項目種別コード(お茶淹れ方閲覧領域コード、茶葉指定ボタンコード、緑茶ボタンコード)を要求(淹れ方)情報Jqとして茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68に送信する(d41)。
【0089】
管理サーバ68は、消費者側からの要求情報Jqを受信し、お茶淹れ方テーブル提供部684がこの要求情報Jqの選択項目種別コードを判定する(d43)。
選択項目種別コードにお茶淹れ方閲覧領域コード、茶葉指定ボタンコード、緑茶ボタンコードが含まれている場合は、お茶淹れ方テーブル提供部684がお茶情報テーブル提供処理を行う(d45)。
【0090】
お茶情報テーブル提供処理は、要求情報Jqに含まれている消費者識別コードを有する消費者情報が会員情報用データベース688に存在する場合、消費側からの要求情報Jqを受け付ける。そして、お茶淹れ方テーブル用メモリ686に記憶されている茶葉指定ボタンコードの茶葉、及び、緑茶ボタンコードを有する緑茶の淹れ方推奨テーブル情報を読込み、お茶消費者端末30にインターネット網70を介して送信する(d47)。
【0091】
お茶消費者端末30は、お茶淹れ方推奨テーブル情報を受信し、この淹れ方推奨テーブル情報を旨味用淹れ方推奨テーブルEa(
図4参照)として表示する(d49)。
画面に表示された旨味用淹れ方推奨テーブルEa(例えば、旨味用推奨範囲用テーブルPoaを含む)は、味覚の区分と淹れ方の関係が明確化されており、かつ淹れる条件が標準化されているので、消費者は、この旨味用淹れ方推奨テーブルEaを見ることで、茶園(茶葉)に応じて、美味しいお茶の淹れ方が容易に分かる。
【0092】
例えば、
図4に示すように、倍水毎に、味覚の区分けが対応付けられているので、その味覚の区分でお茶を淹れる茶葉量と水量との条件が分かってくる。また、倍水毎に具体値が示されているので、所望の茶葉量に対してどの程度の水量にすればよいかも分かってくる。さらに、味覚の区分毎に倍水が示されているので、倍水の比較で味の特徴の変化が理解できる。つまり、味の変化(味の深さと幅)を体系的に味わうことが可能となる。
【0093】
また、各生産側の推奨レベルを比較できるので、好みの味を美味しい淹れ方で容易に得ることができる。例えば、味覚(例えば、Eop1〜Eop9)毎に、倍水(例えば、10倍、40倍、70倍、100倍、200倍、300倍、400倍、500倍、600倍超え)が存在しているので、消費者側は、茶葉量に対する水量と温度と時間を合わせることができ、購入したお茶を美味しく淹れる条件が感覚的に分かってくる。
【0094】
具体的に、顧客である消費者は、あるお茶を購入し、
図4のように表示される旨味用お茶淹れ方推奨テーブルEaの推奨レベルを参照する等して、味覚(味の項目と倍水の項目の組み合わせ;どんな味のどんな濃さかが良いかを)を決めると、それによって、最適な温度と成分の浸出時間が分かる。すなわち、それぞれの茶葉の特徴を生かした最適の成分の浸出状況を容易に把握することができる。なお、消費者は、自分の好みで成分浸出をプラスしたければ浸出時間を長くし、逆に成分浸出をマイナスにしたければ浸出時間を短くする等、さらに自分の好みに合った味に調整することも可能である。
【0095】
また、
図12に示すように、推奨範囲の生産者名又は茶葉名(A、B、C)がクリックされた場合(d49)、お茶消費者端末30から管理サーバ68へURL情報の送信が成されるようにしても良く(d50)、管理サーバ68は、お茶淹れ方テーブル用メモリ686の生産側名のホームページを当該、お茶消費者端末30に送信して、そのホームページ画面を表示させる(d51)。
従って、消費側は、例えば、
図13に示すような○○園が推奨する○○茶又は△△茶を購入したり、あるいは○○園が推奨する茶器を購入することができる。
【0096】
なお、
図12のd43において、お茶淹れ方テーブル提供部684が消費側からの要求情報Jqの選択項目種別コードが、消費側淹れ方閲覧領域コード、感想領域コード、消費側茶葉コード、消費側緑茶コードを示していると判断し、消費側選択項目情報に含まれている消費側識別コードを有する会員情報Cqが会員情報用データベース688に存在する場合、これを受け付けて、以下のような感想入力画面提供処理を行うようにしても良い(d55)。
【0097】
(感想入力画面提供処理)
以下、
図14を参照して、感想入力画面提供処理の一例について説明する。
感想入力画面提供処理d55は、消費側からの要求情報Jq(
図12のd41)の選択項目種別コードの消費側茶葉コード、消費側緑茶コードに該当する茶葉、緑茶のお茶淹れ方推奨テーブル情報をお茶淹れ方テーブル用メモリ686より読込む。また、予め投稿用メモリ687に記憶されている感想入力フォームを読み込んで、これらを組み合わせた感想入力画面用情報KEJq(図示せず)を生成する。
【0098】
そして、この感想入力画面用情報KEJqをお茶消費者端末30にインターネット網70を介して送信し(d57)、
図15に例示するような感想入力画面として表示させる(d58)。
図15に示す感想入力画面は、旨味用お茶淹れ方推奨テーブルEaと、区分番号入力欄KEaと、感想入力欄KEo等が含まれている。
【0099】
消費者は、旨味用お茶淹れ方推奨テーブルEaを見て自分が決めた区分番号を区分番号入力欄KEaにキーボード等を用いて入力し、感想入力欄KEoに、感想をキーボード等で記載する。例えば、区分番号入力欄KEaに「2」を書き込み、感想入力欄KEoに「生産側Aが最適と推奨する40倍水で淹れて大変おいしかった」等のような書き込みを行なう。この場合、感想入力は、消費者のみならず、専門家、サーバ管理者等でも行えるようにしても良い。
【0100】
そして、お茶消費者端末30は、送信ボタン(図示せず)の選択で、感想入力画面の情報(投稿)を消費者投稿情報としてお茶淹れ方情報提供サイト60に送信する(d59)。
消費者投稿情報は、淹れ方推奨テーブル番号と、消費側識別コードと、区分番号と、感想入力欄文章と、年月日時刻等が含まれている。
【0101】
お茶淹れ方情報提供サイト60は、消費者投稿情報を受信すると、これを投稿用メモリ687に記憶する(d61)。この場合、
図14に示すように、販売側担当者はお茶販売業者端末20から、生産側担当者はお茶生産業者端末10から、家元担当者はお茶家元端末50から、研究機関担当者はお茶研究機関端末40から、それぞれお茶淹れ方情報提供サイト60にアクセスし、感想入力画面提供処理によって、投稿用メモリ687の消費者投稿情報を閲覧できるようにしても良い(d71,d73、d75,d77、d79,d81、d83,d85)。
【0102】
お茶生産業者は、お茶生産業者端末10を利用して、すでに登録されている推奨レベルを変更できるようにしても良い。例えば、上記した消費者投稿情報を参照して、変更した方が良いと判断した場合、その端末を利用して評価情報を変更できることが好ましい。
具体的には、お茶生産業者端末10で表示される生産側用項目選択画面(
図10(a)参照)において、お茶淹れ方評価領域10bにおけるお茶推奨レベル設定領域10baの推奨レベル用茶葉種指定ボタン10bbaと、推奨レベル用緑茶ボタン10bbbと、変更ボタン10babが選択された場合は、
図16に示すように、緑茶ボタン推奨レベル設定領域コード、推奨レベル用茶葉種指定ボタンコード、推奨レベル用緑茶ボタンコード、変更ボタンコード、年月日時刻等が含まれる生産側評価変更要求情報を、お茶淹れ方情報提供サイト60にインターネット網70を介して送信する(d91)。
【0103】
お茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68は、この生産側評価変更要求情報を受信し、会員情報用データベース688の会員情報と照合して変更可能な生産業者かどうかを判断する(d93)。変更可能な生産業者の場合は、生産側評価変更要求情報に含まれている生産側名、茶種、茶葉種を有する推奨レベル書込済テーブル情報(
図3(c)参照)をお茶淹れ方テーブル用メモリ686から読み込む(d95)。
【0104】
そして、推奨レベル書込済テーブル情報EPJqに含まれている推奨範囲毎推奨レベル書込済情報の推奨範囲Eokに関連付けられているセキュリティーコードを消去する。つまり、推奨範囲Eokの推奨レベルPeを変更可能にして、アクセスのあったお茶生産業者端末10にインターネット網70を介して送信する(d97)。
お茶生産業者端末10では、推奨レベル書込済テーブル情報EPJqに基づいて、ブラウザ機能で、画面に旨味用推奨レベル書込済テーブルEPa(
図3(c))が表示される(d98)。
【0105】
これにより、お茶生産業者端末10の生産側担当者12は、この旨味用推奨レベル書込済テーブルEPaにおける旨味用推奨範囲用テーブルPoaの該当のレコードの推奨レベルPeを変更する(◎から△に変更する等)ことが可能となる(d99)。
そして、送信ボタン(図示せず)の選択で、新たな旨味用の推奨レベル書込済テーブル情報EPJqをお茶淹れ方情報提供サイト60にインターネット網70を介して送信する(d100)。
【0106】
お茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68は、新たな旨味用の推奨レベル書込済テーブル情報EPJqを受信し、お茶淹れ方テーブル用メモリ686において、それまでの旨味用の推奨レベル書込済テーブル情報を、この新たな推奨レベル書込済テーブル情報に書き換えることで書き換え処理が完了する(d101)。
【0107】
次に、本発明の別の実施形態について説明する。
<実施の形態2>
上記した生産側又は販売側は、あらかじめ茶葉袋に識別情報(QRコード(登録商標))を印字しておき、このQRコード(登録商標)の読み取りで、お茶淹れ方推奨テーブルEiをお茶消費者端末30に表示させるようにしても良い。
【0108】
図17を参照して、この一連の処理を具体的に説明する。
消費者側は、茶葉袋33に付されたQRコード(登録商標)35を、所有するお茶消費者端末30(消費側スマフォ36等)のQRコード(登録商標)リーダを起動させてカメラで撮影する(d111)。なお、ここでのQRコード(登録商標)35は、例えば、販売側名、茶葉名、生産側名、茶葉袋名、推奨テーブル番号等を意味するコードである。
【0109】
お茶消費者端末30から、消費者識別コード及びQRコード(登録商標)等を、お茶販売袋識別情報Hqとしてお茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68にインターネット網70を介して送信する(d113)と、お茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68は、お茶販売袋識別情報Hqを受信して、図示しないメモリに記憶する(d115)。
【0110】
次に、お茶淹れ方情報提供サイト60の管理サーバ68は、テーブル提供処理を行う(d117)。テーブル提供処理は、お茶販売袋識別情報Hqに含まれている茶種を有するお茶淹れ方推奨テーブル情報をお茶淹れ方テーブル用メモリ686から読み込み、これをアクセスのあったお茶消費者端末30にインターネット網70を介して送信する(d119)。
【0111】
お茶消費者端末30のブラウザ機能は、お茶淹れ方推奨テーブル情報に基づいて、
図4に示したようなお茶淹れ方推奨テーブル(推奨範囲用テーブル)として画面に表示する(d121)。従って、消費側は、画面に表示された淹れ方推奨テーブルを見て、お好みのお茶の淹れ方を生産側の推奨レベルPeを見て判断することができる。
【0112】
<実施の形態3>
上記したお茶淹れ方推奨テーブルは、自動生成するようにしても良い。
図18は、お茶淹れ方テーブル自動生成処理の概略構成図である。
【0113】
お茶淹れ方テーブル自動生成処理は、前記管理サーバ68で行なうことが可能であり、例えば、お茶淹れ方テーブル用メモリ686と、読込部690と、推奨淹れ方情報計算部691と、メモリ693と、お茶淹れ方テーブル生成部682と、メモリ696等を備えた構成することが可能である。
【0114】
前記メモリ696には、お茶の「味の楽しみ方」種類毎の情報が記憶されており、例えば、緑茶、旨味で楽しむ、苦味で楽しむ、酸味を楽しむ等毎に記憶されている。具体的には、旨味を楽しむ場合、濃い旨味の文章(タイトル:コード)と、茶葉量と、水量と、温度と、時間等の具体値が茶葉名、茶園等に関連付けられてお茶味わい情報として記憶されており、これらは、濃さの程度毎に、複数記憶されている。
【0115】
前記読込部690は、管理者側端末の画面に表示された入力画面(図示せず)の茶種、茶葉種(茶名)、茶園名、味(例えば、旨味)、区分(例えば、9区分)等を読み込み、これをコンピュータコードにして推奨淹れ方情報計算部691に出力する機能を有する。また、前記推奨淹れ方情報計算部691は、読込部690からの茶種、茶葉種(茶名)、茶園名、味(例えば、旨味)を有する全てのお茶味わい情報を指定する機能を有する。
【0116】
例えば、これらのお茶味わい情報の内で、入力された区分(例えば、濃い旨味(1)、次に濃い旨味(2)、あっさりした味(1)、次にあっさりした味(2)、薄味(1)、薄味(2)、薄味(3))に該当するように、お茶味わい情報を区分けする。すなわち、好みのお茶の飲み味(濃い旨味、苦味、あっさり味、薄み、・・)と具体値とを含むお茶淹れ方推奨情報を、お茶の味わいの楽しみ方種類(濃い味、苦味、酸味・・)でグループに分ける。
【0117】
そして、お茶味わい情報毎に、その茶葉量と水量との倍水を求め、この倍水を濃い旨味の文章(タイトル:コード)に関連付け、かつその具体値を関連付けたデータ構造にして、メモリ693に記憶する。
前記お茶淹れ方テーブル生成部682は、このデータ構造のコンテンツデータに基づいて、上記のマトリックス構造のテーブルにし、これに推奨範囲Eokを上記の手順で関連付けた
図4に示す旨味用お茶淹れ方推奨テーブルEaの情報をお茶淹れ方テーブル用メモリ686に記憶する。
【0118】
例えば、メモリ693のグループに存在する、いずれか1つ又はいずれかの組合せ若しくは全ての組合せのお茶淹れ方推奨情報を読出して、適宜の形式でお茶淹れ方テーブル用メモリ686に記憶する。また、メモリ696は、推奨レベル書込用テーブル情報EKJq(旨味、苦味、酸味、・・・)又は推奨レベル書込済テーブル情報EPJq(旨味、苦味、酸味・・・)若しくはお茶淹れ方推奨テーブル情報((旨味、苦味、酸味・・・)を記憶してあっても良い。
【0119】
なお、前記読込部690は、管理側端末の画面に茶種、茶葉種(茶名)、茶園名、味(例えば、旨味)、倍水等を入力させる入力画面を表示させ、味と倍水とを組とする味覚に該当する全てのレコードの情報(推奨レベル書込用テーブル情報EKJq又は推奨レベル書込済テーブル情報EPJq若しくはお茶淹れ方推奨テーブル情報)等を読み込み、これらの情報に基づいて、自動的に茶葉量、水量、温度、時間の具体値を算出し、これをテーブルに書き込むようにしても良い。
【0120】
これによって、お茶淹れ方情報提供サイト60では、担当者が存在しなくても、自動的にお茶淹れ方推奨テーブルEiを得ることが可能となる。
【0121】
<その他の実施の形態>
上記実施の形態のお茶淹れ方推奨テーブルEiは、例えば、
図19に示すように、推奨範囲を、具体的な茶園名(A、B、C…)にしても構わない。また、茶葉の生産地域情報Eoa3を表示して、お茶淹れ方推奨テーブルを選択できるようにしても良い。この場合、具体的な茶葉(生産地域)を選択できるようにして、その茶葉(生産地域)の評価情報については、複数の専門家によって記載されたものであっても良い。また、サイトが茶園のホームページを配信するようにしている場合は、
図20に示すように、テーブルの情報を読み出して、これをホームページに関連付けて登録し、消費者端末に制御コードを送信してテーブル化して表示させても構わない。
【0122】
なお、
図20は玉露(緑茶)を示している。
図20に基づいて、茶葉4gで濃い玉露味を楽しむ(2)を選択した場合は、湯水の量を160ml、温度を60°、茶器での時間を60秒とすることで、その茶園が推奨する美味しいお茶を楽しむことができる。この場合、倍水の表示は、茶葉1gに対する水の量(ml)の割合なので、茶葉4gに対して水160ml(4g×40倍=160ml)になるが、4gに限定ではなく、2gでも6gでもそれに応じて淹れる水の量(ml)を決定することができる。
【0123】
図20においては、40倍水では、温度は60℃にすることが条件となっており、これにより旨味成分のアミノ酸を相対的に多く浸出することが可能となり、苦味(渋み)成分のカテキン類の浸出を抑制して旨味を味わいやすく(感知しやすく)できる。時間については60秒とするのが好ましいが、最適な時間(浸出時間)については茶葉の特徴によって異なるため、茶園側の指定時間にするのが好ましい。
【0124】
以上、40倍水(玉露:緑茶)の例で説明したが、例えば、100倍水の場合でも同様である。100倍水の場合、温度は80℃に設定しており、カテキン類の成分侵出が多くなって苦み(渋み)が強くなる傾向となるが、同時に茶葉量に対する水量(割合)も多くなるため、苦みを緩和することができ、バランスのとれた味にできる。
【0125】
上記した茶葉については、ティーパックに入れて用いても良い。
また、お茶淹れ方推奨テーブルEiは、消費者の端末に表示させる以外にも、印刷物として印刷機で印刷してシートとして用いてもよい。例えば、このようなテーブルは、消費者側の端末を利用して印刷したり、あらかじめ印刷物として、小売店側でお茶の購入者に配布するようにしても良い。或いは、シートを多層構造にして、上層は裏面に糊付けして最下層(1度剥がれると上層が貼りつかない)に張付したシートにしても良い。
【0126】
また、お茶を淹れる急須が、温度管理や時間管理、更には、消費者端末との間で既存の通信網を利用して各種情報の送受信ができ、情報管理等を行なうことが可能な構成(お茶淹れサーバ等)である場合、上記したお茶淹れ方推奨テーブルについては、例えば、以下のように利用することが可能である。
例えば、消費者端末において、管理サーバ側で提供するお茶の淹れ方に関する専用のアプリケーションソフトをインストールし、消費者端末において画像表示されているお茶淹れ方推奨テーブルから、好みの条件(倍水、成分浸出温度、成分浸出時間)を選択し、その条件を急須側に送信する(タッチパネルの操作で行なう)。消費者は、選択した条件の水を急須に入れると共に、その条件の茶葉量を準備しておき、消費者端末の画面からスタート操作(ON操作)すると、温度管理がなされ適切な温度になったことが音等で報知される。そして、この状態で茶葉を投入すると共にタイマを設定することで、温度管理がなされ適切な時間になったことが音等で報知される(好みの条件でお茶が淹れられたことが報知される)。
【0127】
このような急須によれば、消費者端末を利用することで、美味しいお茶を淹れることが容易に行えるようになる。また、このような条件については、茶葉の品番や品名で、急須側の情報管理部において管理しておいても良い。このようにすることで、お茶を淹れる毎にテーブルを読み込む必要がなく、また、上記した条件を忘れたり知らなくても、美味しくお茶を淹れることが可能となる。
【0128】
本発明は、
図4で示したようなお茶淹れ方推奨テーブルを生成し、これを一般消費者が視認できる構成であれば良い。お茶淹れ方推奨テーブルは、一軸(縦軸)に、味と倍水の味覚項目を配列し、他軸(横軸)に、淹れ方の条件を味覚区分ごとに表示したが、淹れ方の条件は、倍水の記載のみでも良いし、倍水表示と茶葉と水の量の両方を記載しても良い。また、推奨範囲Eokについては、茶園側(生産者側)が記載するのではなく、茶葉の人気度、消費者の評価結果、試験機関などの試験結果に基づいて表示したり、5段階表示にしたり、評価コメントやエビデンス付きの表示にする等、適宜変形することが可能である。また、縦軸は、例えば、香りを主体としたもの、色を主体としたもの、味を主体としたもので区分けするようにしても良い。さらに、上述したお茶淹れ方推奨テーブルは、通信端末に画像として提供する態様として説明したが、そのような推奨テーブルは、画像情報ではなく、印刷物(紙媒体)として、お茶を購入した消費者に配布するようにしても良い。