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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-203382(P2020-203382A)
(43)【公開日】2020年12月24日
(54)【発明の名称】記録方法および記録装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/42 20060101AFI20201127BHJP
   B41J 13/10 20060101ALI20201127BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20201127BHJP
【FI】
   B41J11/42
   B41J13/10
   B41J2/01 305
   B41J2/01 401
   B41J2/01 451
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-110708(P2019-110708)
(22)【出願日】2019年6月14日
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100124442
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 創吾
(72)【発明者】
【氏名】山岸 禎弘
【テーマコード(参考)】
2C056
2C058
2C059
【Fターム(参考)】
2C056EA07
2C056EB12
2C056EB13
2C056EB36
2C056EC35
2C056EC69
2C056FB01
2C056FB07
2C056HA28
2C056HA58
2C058AB15
2C058AC07
2C058AE02
2C058AE17
2C058GB36
2C058GE29
2C059AA17
2C059AA49
2C059AA57
2C059AA76
(57)【要約】
【課題】 プリンタの記録手段を使用してマーカーを給送トレイに形成し、被記録材の形状、および、マーカーと被記録材との相対位置が被記録材を設置する度に異なる場合に応じて、正確な位置に記録する記録方法を提供すること。
【解決手段】 被記録材を設置した給送トレイを給送して被記録材に記録を行う記録方法において、給送トレイにトレイの基準位置を示すマーカーを記録し、被記録材とマーカーを含む給送トレイ全体を撮像し、撮像した画像からマーカーと被記録材の相対位置を算出し、それらを基に記録情報を生成する。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録材を設置した給送トレイを給送して記録手段により被記録材に記録を行う記録方法において、
前記給送トレイは、被記録材を設置する被記録材設置部材を備え、
前記給送トレイにトレイの基準位置を示すマーカーを前記記録手段により記録するマーカー記録工程と、
被記録材設置部材および被記録材の少なくとも一方とマーカーを含む給送トレイ全体を撮像する撮像工程と、
前記撮像工程で取得した画像からマーカーと被記録材設置部材および被記録材の少なくとも一方の相対位置を算出し、それらを基に記録情報を生成する生成工程と、
を有することを特徴とする記録方法。
【請求項2】
被記録材を設置した給送トレイを給送して記録手段により被記録材に記録を行う記録方法において、
被記録材を撮像する撮像工程と、
前記撮像工程で取得した画像から被記録材の形状情報を算出し、その情報にトレイの基準位置を示すマーカー情報を加えた情報を生成し、その情報を基に被記録材を給送トレイに設置する位置とマーカーを記録手段により給送トレイに記録する記録工程と、
を有することを特徴とする記録方法。
【請求項3】
前記撮像工程で取得した画像から被記録材の形状情報を算出し、その情報にトレイの基準位置を示すマーカー情報を加えた情報を生成し、その情報を基に被記録材に記録する記録情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の記録方法。
【請求項4】
前記マーカーを特定のインクで生成することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の記録方法。
【請求項5】
前記マーカーとその周辺を、光反射率が異なる色でそれぞれ生成することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の記録方法。
【請求項6】
前記マーカーを特定の符号で生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の記録方法。
【請求項7】
前記マーカーを検出することで給送トレイの位置決めを行い、そこからの相対位置で記録情報を被記録材に記録することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の記録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録方法および記録装置に関し、詳しくは、ディスク・カード・ネイルシートなど不特定形状の被記録材をトレイによって保持して記録を行う記録方法およびその記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェットプリンタにより、CDやDVD等のプリンタブルディスクのラベル面に画像を印刷する技術がある。その際、プリンタにおいてディスクを搬送する方法として、専用の給送トレイにユーザがディスクを設置し、印刷用紙が搬送される搬送路とは異なる搬送路によりディスクトレイを搬送する方法がある。
【0003】
特許文献1には、トレイに設置したCDなどの被記録材の正確な位置に記録する技術が開示されている。具体的には、給送トレイ上に反射率の高い検出マーカーを設け、この検出マーカーをプリンタのセンサが読み取ることで、給送トレイの位置及びトレイ上に設置した被記録材の位置を算出することで、正確な位置に記録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−42372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術では、給送トレイ上のマーカーを読み取ると、自動的に被記録材の形状とトレイ上の位置も決まるとしているが、被記録材の形状およびマーカーと被記録材との相対位置が被記録材を設置する度に異なる場合、プリンタは被記録材の位置が算出できない。また、マーカーの形成手段としてホットスタンプが記載されているが、新規の給送トレイを作成したい場合、プリンタの他にホットスタンプの機能を有する機器が必要になる。
【0006】
上記の課題を鑑みて本発明は、プリンタの記録手段を使用してマーカーを給送トレイに形成し、被記録材の形状、および、マーカーと被記録材との相対位置が被記録材を設置する度に異なる場合に応じて、正確な位置に記録する記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明に係る記録方法は、
被記録材を設置した給送トレイを給送して記録手段により被記録材に記録を行う記録方法である。そして、マーカー記録工程と撮像工程と生成工程を有することを特徴とする。マーカー記録工程は、被記録材を設置する被記録材設置部材を備えた給送トレイにトレイの基準位置を示すマーカーを記録手段により記録する。撮像工程は、被記録材設置部材および被記録材の少なくとも一方とマーカーを含む給送トレイ全体を撮像する。生成工程は、前記撮像工程で取得した画像からマーカーと被記録材設置部材および被記録材の少なくとも一方の相対位置を算出し、それらを基に記録情報を生成する。
また、上記課題を解決するための本発明の記録方法は、被記録材を設置した給送トレイを給送して記録手段により被記録材に記録を行う記録方法である。そして、撮像工程と、記録工程を有することを特徴とする。撮像工程は、被記録材を撮像する。記録工程は、前記撮像工程で取得した画像から被記録材の形状情報を算出し、その情報にトレイの基準位置を示すマーカー情報を加えた情報を生成し、その情報を基に被記録材を給送トレイに設置する位置とマーカーを記録手段により給送トレイに記録する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る記録方法によれば、トレイ上に設置する被記録材の形状やトレイ上の位置が記録の度に異なっていても正確に記録することができる。また、プリンタの記録手段のみを用いて、給送トレイ上にマーカーを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図
図2】プリンタの記録ヘッドの模式図
図3】プリンタの制御回路部の構成を示すブロック図
図4】プリンタ全体のハードウェア構成を示すブロック図
図5】給送トレイの模式図
図6】撮像対象トレイと撮像データに記録情報を加えた一例
図7】被記録材が設置されたトレイを撮像して記録情報を生成するシーケンス図
図8】給送トレイにマーカーを記録する際のプリンタのフローチャート
図9】給送トレイに設置された被記録材に記録情報を記録する際のプリンタのフローチャート
図10】被記録材が設置されたトレイを撮像して記録情報を生成する画像処理装置のフローチャート
図11】被記録材を撮像して記録情報を生成するシーケンス図
図12】マーカーと被記録材の位置が記録された給送トレイの一例
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0011】
本実施形態に関わる画像処理装置およびプリンタで構成されるシステム構成について説明する。
【0012】
図1は画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0013】
画像処理装置100には以下の装置が構成されている。101は制御バス/データバスであり、各部とCPU102とを接続する。102はCPU(中央演算装置)であり、本実施形態で説明する画像処理方法をプログラムに従って実行する。103はROMであり、CPU102により実行される、本実施形態の画像処理方法に対応するプログラムが記憶されている。104はRAMであり、CPU102によるプログラムの実行時に、各種情報を一時的に記憶するためのメモリを提供している。105はハードディスク等の2次記憶装置であり、画像ファイルや画像解析結果を保存するデータベースなどを保存するための記憶媒体である。
【0014】
106はディスプレイであり、本実施形態の処理結果をユーザーに提示する装置である。画像処理装置100は、このほかにユーザーが処理の指示等を入力するためのマウス107や文字等を入力するキーボード108といったユーザインタフェース(UI)も備える。マウス107やキーボード108の代わりに、該ディスプレイ106がタッチパネル機能を備え、タッチパネルの操作で処理の指示、文字入力等を行う機能を備えてもよい。109はデジタルカメラ等の内部撮像デバイスであり、該内部撮像デバイス109で撮像された画像は、所定の画像処理を経た後、2次記憶装置105に保存される。ROM103に記憶されている制御プログラムの一部または全部が2次記憶装置105に記憶されていてもよく、制御プログラムには、OS(Operating System)と、アプリケーションプログラムが含まれる。
【0015】
また、本実施形態における印刷装置として画像等を記録媒体に印刷するプリンタ111が、IF110を介して接続されている。画像処理装置100が内蔵されている装置は、例えば、スマートフォンやタブレット、パソコンのようなモバイルコンピュータ端末である。また、画像処理装置100が内蔵されている装置は、デジタルカメラやビデオカメラ、テレビやスピーカーなど各種の装置でもよい。
【0016】
図2はプリンタ111の記録ヘッドの模式図である。図1に示すプリンタ111が図2に示す記録ヘッド201を含む。
【0017】
記録ヘッド201はインクを搭載し、図2では4色を例に記載しているが何色でも良い。制御回路部202は、記録ヘッド201を駆動するために必要な記憶部、演算部及び通信部を含む。記録ヘッド201は、制御回路部202から記録信号と制御信号を受信し、その制御信号に従って記録信号に基づいたインクの吐出を行う。給送トレイ203上に設置された被記録材204は、不図示の給送ローラによって給送トレイ204給送されることで、被記録材203上に画像が記録(印刷)されていく。
【0018】
図3はプリンタ111の制御回路部202の構成を示すブロック図である。
【0019】
制御回路部202は、入力インタフェース(IF)301、CPU302、出力インタフェース(IF)303、ROM304、RAM305を含む。入力インタフェース301は、不図示の操作部及び外部のコンピュータ等から、印刷対象の画像データ、及び、記録ヘッドを駆動するための制御信号の入力を受け付ける。入力インタフェース301は、それらの画像データや制御信号をRAM305とCPU302に送る。その際、CPU302は、不揮発性メモリであるROM304に記憶されている制御プログラムを実行して、画像データに信号処理を行う。信号処理された画像データは印刷データとして制御信号とともに、出力インタフェース303から出力される。出力された印刷データと制御信号とにより記録ヘッド201が駆動され、被記録材203に画像が印刷される。
【0020】
図4はプリンタ111全体のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、プリンタ111は図4で記載されていない構成を備えていてもよい。
【0021】
401は制御バス/データバスであり、各部と先述した制御回路部202とを接続する。記録部402は、インクジェット記録ヘッドである記録ヘッド201を備えている。記録ヘッド201は、インク色毎に個別にインクタンクが交換可能に装着されることになっている。記録ヘッド201は、記録データに基づきヒーター(発熱素子)等によりインクに熱を与えている。この熱によりインクを膜沸騰させ、この膜沸騰による気泡の発生によって生じる圧力変化によって記録ヘッド201の吐出口からインクを吐出させ、吐出させたインク滴によって被記録材上に画像を記録するように構成されている。本実施例では、プリンタ111はIF403を介して画像処理装置100と接続されている。
【0022】
給紙部404は、印刷用紙等のシート材Pを格納するためのカセットや給紙口と、該シートを給紙する給紙ローラを備え、該シート材Pをシート搬送部405に送る。シート搬送部405は、給紙部404から送られた印刷用紙等のシート材Pを搬送する搬送ローラとPEセンサを備えている。搬送ローラに回転時の負荷が与えられることで安定した搬送が行われる。そのために、軸受と搬送ローラとの間に搬送ローラテンションばねが設けられ、該搬送ローラを付勢することで所定の負荷が与えられるように構成されている。
【0023】
排紙部406は、2本の排紙ローラと、該排紙ローラに所定圧で当接することで従動回転可能な拍車と、搬送ローラの駆動を排紙ローラに伝達するためのギア列を備えている。排紙ローラは、プラテンに取り付けられている。搬送方向上流側の排紙ローラは、金属軸に複数のゴム部(排紙ローラゴム)が設けられている。もう一方の排紙ローラは、樹脂の軸に複数のエラストマー等の弾性体が取り付けられた構成となっている。コイルばねを棒状に設けた拍車ばねによって、拍車の拍車ホルダへ取り付けと排紙ローラへの圧接等が行われる。拍車には、主に記録される時のシート材Pの搬送力を生み出すものと、主に記録される時のシート材Pの浮き上がりを阻止するもので構成されている。排紙ローラの間には紙端サポートが備えられている。
【0024】
紙端サポートは、シート材Pの両端を持ち上げ、排紙ローラの先でシート材Pを保持することにより、先出のシート材P上の画像記録部を擦ることによる記録画像のダメージ又は、品位低下を防止するためのものである。紙端サポートは、樹脂部材を紙端サポートばねによって付勢することで、コロを所定の押圧力でシート材Pに押しつけることにより、シート材Pの両端を持ち上げて該シート材Pの腰を作って該シート材Pを保持するように構成されている。トレイ搬送部407は、スライドカバーとトレイガイドとアームを備えている。アームの先端に形成された傾斜部によって、該アームは円滑にプラテンと拍車ホルダの間に入り込むことができる。これにより、プラテンと拍車ホルダの間に、後述する被記録材を設置した給送トレイを通過させるスペースが形成される。アームは、プラテンと拍車ホルダとの間に挿入された状態で位置決めされるようになっており、突出する(前進する)前のトレイガイドに収納された状態では、該トレイガイドに対しガタを持った状態で、収納されている。スライドカバーを記録装置の本体方向へ移動させない状態では、トレイ搬送部の開口部が閉じられているため、トレイを挿入することができない。
【0025】
スライドカバーを記録装置の本体方向へ移動させると、スライドカバーが斜め上方向に移動することによって、スライドカバーとトレイガイドとの間にトレイ挿入用の開口部が形成される。ユーザはこのようにディスクトレイを装填したトレイを開口部から挿入し、所定位置にセットすることができる。なお、トレイ搬送部407が含む各種モータやローラ等のハードウェア構成の一部として、シート搬送部405と共通のハードウェア構成が用いられてもよい。後述する給送トレイの上には記録部によって形成された給送トレイ位置検出マーカーがあり、マーカー検出部405によって検出される。検出手段は特許文献1に記載されているような、反射率の高い検出マーカーから反射される光を検出する光量検出手段でもよいし、特定の符号で形成された検出マーカーを読み取る符号検出手段でもよい。また、画像処理装置100に備わっている撮像デバイス109がプリンタ11に備わっていてもよいし、画像処理装置100全体がプリンタ111に備わっていてもよい。
【0026】
図5は給送トレイの模式図である。
【0027】
給送トレイ500はプリンタにトレイの基準位置を示すマーカーを設置するためのマーカー設置部501と、被記録材設置部材503および被記録材504を設置するための被記録材設置部502を備えている。マーカー設置部501にはプリンタ111の記録部402によって作成されたマーカーが設置される。マーカーの一例が505である。白のような光の反射率の高いインクで記録された部分506と、黒のような光の反射率の低いインクで記録された部分507で構成されている。
【0028】
プリンタ111のマーカー読取部408は、マーカー設置部501にマーカー505が設置された給送トレイ500に光を照射し、その反射率の差を解析することで被記録材に記録するときの基準となるマーカーの位置を読み込むことができる。なお、光の反射率以外の特性を利用したマーカーを使用してもよい。例えば、マーカー読取部408が特定の符号を認識することができる場合は、マーカー設置部501には特定の符号が記録されたマーカーを設置してもよい。また、マーカー読取部が特定のインクを認識することができる場合は、マーカー設置部501には特定のインクを使用したマーカーを設置してもよい。
【0029】
なお、予めマーカー505がある場合は、プリンタ111で新たにマーカーを作成せずに、そちらを使用してもよい。その場合も、マーカー読取部が読み取ることができれば、マーカーの作成方法や形状等はなんでもよい。例えば、マーカー読取部が素材の違いを認識することができる場合は、506と507に異なる素材を用いてよい。また、506と507の片方は素材の色、もう片方はその他のインクで構成してもよい。また、ホットスタンプを用いてマーカーを作成してもよい。被記録材設置部502には被記録材設置部材503と被記録材504が設置される。被記録材設置部材503は給送トレイ500上で被記録材504が動かないように固定するためのものである。一例として、給送トレイ500全体に対して被記録材設置部502が凹んでおり、その凹みに中央が被記録材504と同じ形状でくり抜かれた被記録材設置部材503を設置する。
【0030】
給送トレイ500上に被記録材504を固定することができれば、被記録材設置部材503の素材は何でもよい。厚紙やプラスチックや金属などが考えられる。また、給送トレイ500上に被記録材504を固定することができれば、被記録材設置部材503は粘着テープや接着剤のような特定の形状を持たない物でもよい。
【0031】
図6は画像処理装置100の撮像デバイス109が撮像対象とする給送トレイと、撮像データに解析と記録情報を付加した結果の一例である。
【0032】
撮像対象トレイ600にはマーカー505と被記録材504が設置されている。撮像した画像は画像処理装置100のディスプレイ106に表示される。撮像画像に対して、トレイの基準位置を示すマーカー位置601と、そこからの被記録材の相対位置602を解析する。解析手法は従来の技術を用いる。撮像画像の色検出手法や輪郭検出手法を用いて画像処理装置100が自動で検出してもよいし、ユーザーが自ら位置を入力してもよい。解析後、ユーザーは解析によって求められた被記録材位置602を考慮しながら、被記録材に記録する記録情報703を作成する。
【0033】
図7はマーカーと被記録材が設置されたトレイを撮像して記録情報を生成するシーケンス図である。
【0034】
まず始めに700において、プリンタ111は記録部402を用いて、マーカー読取部408が読み取り可能なマーカーをマーカー設置部501に記録する。一例として、505のようなマーカーである。なお、予めマーカー部材に印刷したマーカーや、ホットスタンプ等によって作成されたマーカーがある場合は、本シーケンスでマーカーを作成する必要はなく、そちらをマーカー設置部にはめ込んで使用してもよい。
【0035】
次に、701において、画像処理装置100は700で作成された給送トレイ500に被記録材504を設置した給送トレイ全体を撮像する。701の工程開始時から704の工程が完了するまで給送トレイ500上の被記録材の位置を固定しなければならない。したがって、被記録材設置部材503も給送トレイ500に設置された状態で撮像する。
【0036】
次に702において、画像処理装置100は701で撮像された画像を解析する。先述した解析手法を用いて、マーカーの位置と、そこからの被記録材の相対位置を解析してディスプレイ106上に表示する。次に703において、解析して求められた被記録材位置の上に記録情報を作成する。作成後、マーカーも含めた記録情報をプリンタ111に送信する。
【0037】
最後に704において、プリンタは受信したデータを用いて被記録材504に記録情報を記録する。まず、701で撮像した給送トレイをプリンタに設置する。次に、設置したトレイに対してマーカー読取部408は700で作成したマーカーを読み取り、給送トレイの位置を求める。その後、求められた給送トレイの位置と受信したデータから記録情報を記録する位置を求める。最後に、記録情報を求められた位置に記録する。
【0038】
図8は給送トレイにマーカーを記録する際のプリンタのフローチャートである。
【0039】
まず初めに800において、プリンタ111のトレイ搬送部407に給送トレイが有るか判定する。トレイが無い場合は処理を終了する。トレイがある場合は801に進む。続いて801において、プリンタの記録手段を用いて給送トレイ上にマーカーを記録し、全体の処理を終了する。なお、マーカーの形状や種類は先述した通りである。
【0040】
図9は給送トレイに設置された被記録材に記録情報を記録する際のプリンタのフローチャートである。
【0041】
まず初めに900において、画像処理装置100からマーカーも含めた記録情報を受信する。続いて901において、トレイ搬送部407にユーザーによって設置された、マーカーと被記録材が設置された給送トレイを、プリンタ111に搬送する。
【0042】
続いて902において、プリンタ111のトレイ搬送部407に給送トレイが有るか判定する。トレイ搬送部407の搬送可能なトレイ・マーカー・被記録材の仕様に反するトレイが設置された場合は901のトレイ搬送がうまくいかず、本フローでトレイ無しと判定される。トレイが無い場合は処理を終了する。トレイがある場合は903に進む。
【0043】
続いて903において、給送トレイをマーカー読取部408がマーカーを読み取れる位置まで搬送する。
【0044】
続いて904において、給送トレイ上にマーカーが有るか判定する。マーカーが無い場合は処理を終了する。マーカーがある場合は905に進む。
【0045】
続いて905において、給送トレイと記録情報の位置合わせを行う。904で得られた給送トレイ上のマーカーの情報と、900で得られたマーカーも含めた記録情報を使用し、両者のマーカーの位置が合うようにトレイの位置を更新する。
【0046】
続いて906において、記録情報を印刷する。更新された給送トレイの位置と900で受信したデータから記録情報を記録する位置を求める。その後、記録情報を求められた位置に記録する。
【0047】
図10は被記録材が設置されたトレイを撮像して記録情報を生成する画像処理装置のフローチャートである。
【0048】
まず初めに1000において、給送トレイを撮像する。
【0049】
続いて1001において、撮像した画像を解析する。解析手法は先述した通り、画像処理装置100が画像解析によって自動で判定してもよいし、ユーザーがマーカーの有無、位置、形状を入力してもよい。
【0050】
続いて1002において、1001での解析結果にマーカーが有るか判定する。マーカーが無い場合は処理を終了する。マーカーがある場合は1003に進む。
【0051】
続いて1003において、1001での解析結果に被記録材があるか判定する。被記録材が無い場合は処理を終了する。被記録材が有る場合は1004に進む。
【0052】
続いて1004において、ユーザーは解析によって求められた被記録材位置を考慮しながら、被記録材に記録する記録情報を作成する。
【0053】
最後に1005において、1004で作成した記録情報とマーカーも含めたデータをプリンタ111に送信して全体の処理を終了する。
【0054】
上記の実施例によれば、トレイ上に設置する被記録材の形状やトレイ上の位置が異なるごとに本シーケンスを行うことで、トレイ上に設置する被記録材の形状やトレイ上の位置が記録の度に異なっていても正確に記録することができる。また、プリンタの記録手段のみを用いて、給送トレイ上にマーカーを生成することができる。
【実施例2】
【0055】
図11は被記録材を撮像して記録情報を生成するシーケンス図である。
【0056】
まず始めに1101において、ユーザーは画像処理装置100の撮像デバイス109を使用して被記録材を撮影する。撮像した画像をプリンタ111に送信し、1102に進む。
【0057】
続いて1102において、画像処理装置100から受信した被記録材の画像に、給送トレイの位置を検出するためのマーカー情報を加える。
【0058】
続いて1103において、1102で作成したデータを給送トレイに記録する。詳細は図12を用いて後述するが、被記録材の設置位置とマーカーが記録された給送トレイが作られる。
【0059】
続いて1104において、1102で作成したデータを画像処理装置100に送信する。
【0060】
続いて1105において、受信した画像にあるマーカーと被記録材位置を考慮しながら、被記録材に記録する記録情報を作成する。作成後、マーカーも含めた記録情報をプリンタ111に送信する。
【0061】
最後に1106において、プリンタ111は受信したデータを用いて被記録材に記録情報を記録する。ユーザーは1103で作成された、被記録材の設置位置が記録された給送トレイ上に、記録情報に従い被記録材を設置する。こうすることで給送トレイ上のマーカーと被記録材の位置が一意に決まり、1105で作成した記録情報が被記録材に正確に記録することができる。
【0062】
図12はマーカーと被記録材の位置が記録された給送トレイの一例である。
【0063】
図11の1102の処理で、給送トレイに記録するデータがプリンタで作られる。このときプリンタは、画像処理装置100から受け取った被記録材の画像データと給送トレイのデータを用いて最適なマーカー情報を記録するデータに加える。1200の給送トレイに記録するデータは、マーカー1201と被記録材設置位置1202との距離を近づけている。近づけることにより、トレイ給装部407で給送トレイが滑ることで発生する誤差を少なくすることができる。また、1203の給送トレイに記録するデータはマーカー1204が縦に設置されている。マーカーを縦に設置することにより、縦に長い被記録材に記録することができる。なお、最適なマーカー情報はプリンタで自動で判断して生成してもよいし、ユーザーによって手動で生成してもよい。
【0064】
その後、図11の1103の印刷処理で、給送トレイ(1200や1203)にマーカー(1201や1204)と被記録材設置位置(1202や1205)を印刷する。ユーザーは図11の1106の被記録材に記録する際、被記録材を1202や1205のガイドに従って設置することで、被記録材の意図した場所に正確に記録することができる。
【0065】
上記の実施例によれば、トレイ上に設置する被記録材の形状やトレイ上の位置が異なるごとに本シーケンスを行うことで、トレイ上に設置する被記録材の形状やトレイ上の位置が記録の度に異なっていても正確に記録することができる。また、プリンタの記録手段のみを用いて、給送トレイ上にマーカーを生成することができる。なお、本シーケンスでは画像処理装置で被記録材を撮像し、そのデータをプリンタに送ったが、プリンタが撮像デバイスを持ち、被記録材を撮像してもよい。
【符号の説明】
【0066】
100 画像処理装置、101 制御バス/データバス、102 CPU、
103 ROM
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