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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-203419(P2020-203419A)
(43)【公開日】2020年12月24日
(54)【発明の名称】画像形成装置およびそのプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20201127BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20201127BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20201127BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20201127BHJP
   G06F 21/56 20130101ALI20201127BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   B41J29/00 Z
   H04N1/00 127B
   H04N1/00 838
   G06F3/12 312
   G06F3/12 344
   G06F21/56
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-111897(P2019-111897)
(22)【出願日】2019年6月17日
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉本 洋彰
(72)【発明者】
【氏名】福岡 香
(72)【発明者】
【氏名】冨安 和弘
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ06
2C061CL10
2C061HJ10
2C061HK04
2C061HK15
2C061HK19
2C061HK22
2C061HK23
2C061HV09
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB38
5C062AB40
5C062AC04
5C062AC38
5C062AC58
5C062AE10
5C062AF07
(57)【要約】
【課題】ウイルスチェック時における画像形成装置の印刷性能の低下を抑制する。
【解決手段】画像形成装置が実行する処理は、印刷ジョブのデータを受信するステップ(S530)と、受信した印刷ジョブに含まれる印刷データのウイルスチェック処理を実行するステップ(S535)と、印刷データのページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定するステップ(S540)と、判定に基づいて、プリント部に、印刷データのページのウイルスチェックの完了を待たずに印刷データのページの印刷処理を開始させる第1の印刷制御、または、プリント部に、印刷データのページのウイルスチェックの完了を待ってから印刷データのページの印刷処理を開始させる第2の印刷制御のいずれかを選択するステップ(S545,S550)と、選択された印刷制御に基づいて印刷処理を行うステップとを含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
他の端末から印刷ジョブを受信する通信部と、
プリント処理を行うプリント部と、
ウイルスチェックプログラムを格納する記憶部と、
前記画像形成装置を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記ウイルスチェックプログラムを取得し、
当該ウイルスチェックプログラムを用いて、前記通信部により受信した印刷ジョブに含まれる印刷データのページのウイルスチェックを実行し、
前記印刷データのページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定し、
前記判定に基づいて、前記プリント部に、前記印刷データのページのウイルスチェックの完了を待たずに前記印刷データのページの印刷処理を開始させる第1の印刷制御、または、前記プリント部に、前記印刷データのページのウイルスチェックの完了を待ってから前記印刷データのページの印刷処理を開始させる第2の印刷制御のいずれかを選択し、
前記プリント部は、前記選択された印刷制御のための信号を受信し、前記信号に基づいて印刷処理を行う、画像形成装置。
【請求項2】
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択することは、
前記印刷データのページが第1の閾値以上の数の外部リンクを有さない場合、前記第1の印刷制御を選択することと、
前記印刷データのページが前記第1の閾値以上の数の外部リンクを有する場合、前記第2の印刷制御を選択することとを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択することは、
前記印刷データのページに含まれる外部リンクのリンク先のデータサイズの合計が第2の閾値未満である場合、前記第1の印刷制御を選択することと、
前記印刷データのページに含まれる外部リンクのリンク先のデータサイズの合計が前記第2の閾値以上である場合、前記第2の印刷制御を選択することとを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記印刷データは、複数のページを含み、
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択することは、前記印刷データに含まれる各ページのそれぞれに対し、前記判定の結果に基づいて、前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択することを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択することは、
ページ番号Nのページのウイルスチェックにかかる時間を推定することと、
前記ウイルスチェックにかかる時間の推定結果に基づいて、ウイルスチェックの完了を待たずに前記ページ番号Nのページの印刷処理を開始した場合にジャムが発生するか否かを判定することと、
前記ジャムの発生の判定の結果に基づいて、前記ページ番号Nのページの印刷制御として、前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択することとを含む、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択することは、
現在印刷中のページのページ番号Aを取得することと、
外部リンクを含むページのページ番号Bを取得することと、
前記ページ番号Aから前記ページ番号Bまでのページを印刷するために必要な時間Xを取得することと、
前記ページ番号Aから前記ページ番号Bまでのページをウイルスチェックするために必要な時間Yを取得することと、
前記時間Xと、前記時間Yとを比較することで、ウイルスチェックの完了を待たずに前記ページ番号Bのページの印刷処理を開始した場合にジャムが発生するか否かを判定することと、
前記ジャムの発生の判定の結果に基づいて、前記ページ番号Bのページの印刷制御として、前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択することとを含む、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記複数のページが、前記第1の印刷制御を選択されたページ番号Cのページと、前記第2の印刷制御を選択されたページ番号Dのページとを含む場合、前記ページ番号Cのページの印刷処理中に前記ページ番号Cのページのウイルスチェックを行い、
前記ページ番号Dのページのウイルスチェックの完了後に、前記プリント部に前記ページ番号Dのページの印刷処理を開始させる、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項8】
受信した印刷ジョブに含まれるページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定することは、ページが画像データであることに基づいて、ページは外部リンクを有さないと判定することを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記外部リンクは、ページ内に含まれるハイパーリンクを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記通信部は、印刷ジョブのヘッダーデータを受信し、
受信した印刷ジョブに含まれるページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定することは、前記ヘッダーデータに外部リンクが含まれるか否かを判定することを含み、
前記通信部は、前記ヘッダーデータに含まれる外部リンクのリンク先のデータを取得する、請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
画像形成装置を制御するプログラムであって、前記プログラムは前記画像形成装置に、
ウイルスチェックプログラムを読み出すステップと、
当該ウイルスチェックプログラムを用いて、受信した印刷ジョブに含まれる印刷データのページのウイルスチェックを実行するステップと、
前記印刷データのページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定するステップと、
前記判定に基づいて、前記印刷データのページのウイルスチェックの完了を待たずに前記印刷データのページの印刷処理を開始する第1の印刷制御、または、前記印刷データのページのウイルスチェックの完了を待ってから前記印刷データのページの印刷処理を開始する第2の印刷制御のいずれかを選択するステップと、
前記選択された印刷制御に基づいて印刷処理を行うステップとを実行させる、プログラム。
【請求項12】
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、
前記印刷データのページが第1の閾値以上の数の外部リンクを有さない場合、前記第1の印刷制御を選択するステップと、
前記印刷データのページが前記第1の閾値以上の数の外部リンクを有する場合、前記第2の印刷制御を選択するステップとを含む、請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、
前記印刷データのページに含まれる外部リンクのリンク先のデータサイズの合計が第2の閾値未満である場合、前記第1の印刷制御を選択するステップと、
前記印刷データのページに含まれる外部リンクのリンク先のデータサイズの合計が前記第2の閾値以上である場合、前記第2の印刷制御を選択するステップとを含む、請求項11に記載のプログラム。
【請求項14】
前記印刷データは、複数のページを含み、
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、前記印刷データに含まれる各ページのそれぞれに対し、前記判定の結果に基づいて、前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択するステップを含む、請求項11に記載のプログラム。
【請求項15】
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、
ページ番号Nのページのウイルスチェックにかかる時間を推定するステップと、
前記ウイルスチェックにかかる時間の推定結果に基づいて、ウイルスチェックの完了を待たずに前記ページ番号Nのページの印刷処理を開始した場合にジャムが発生するか否かを判定するステップと、
前記ジャムの発生の判定の結果に基づいて、前記ページ番号Nのページの印刷制御として、前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択するステップとを含む、請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、
現在印刷中のページのページ番号Aを取得するステップと、
外部リンクを含むページのページ番号Bを取得するステップと、
前記ページ番号Aから前記ページ番号Bまでのページを印刷するために必要な時間Xを取得するステップと、
前記ページ番号Aから前記ページ番号Bまでのページをウイルスチェックするために必要な時間Yを取得するステップと、
前記時間Xと、前記時間Yとを比較することで、ウイルスチェックの完了を待たずに前記ページ番号Bのページの印刷処理を開始した場合にジャムが発生するか否かを判定するステップと、
前記ジャムの発生の判定の結果に基づいて、前記ページ番号Bのページの印刷制御として、前記第1の印刷制御または前記第2の印刷制御のいずれかを選択するステップとを含む、請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記プログラムは前記画像形成装置に、
前記複数のページが、前記第1の印刷制御を選択されたページ番号Cのページと、前記第2の印刷制御を選択されたページ番号Dのページとを含む場合、前記ページ番号Cのページの印刷処理中に前記ページ番号Cのページのウイルスチェックを行なうステップと、
前記ページ番号Dのページのウイルスチェックの完了後に、前記ページ番号Dのページの印刷処理を開始するステップとをさらに実行させる、請求項14に記載のプログラム。
【請求項18】
受信した印刷ジョブに含まれるページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定するステップは、ページが画像データであることに基づいて、ページは外部リンクを有さないと判定するステップを含む、請求項11〜17のいずれかに記載のプログラム。
【請求項19】
前記外部リンクは、ページ内に含まれるハイパーリンクを含む、請求項11〜18のいずれかに記載のプログラム。
【請求項20】
前記プログラムは前記画像形成装置に、印刷ジョブのヘッダーデータを受信するステップをさらに実行させ、
受信した印刷ジョブに含まれるページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定するステップは、前記ヘッダーデータに外部リンクが含まれるか否かを判定するステップを含み、
前記プログラムは前記画像形成装置に、前記ヘッダーデータに含まれる外部リンクのリンク先のデータを取得するステップをさらに実行させる、請求項11〜19のいずれかに記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関し、より特定的には、印刷ジョブのウイルスチェック処理に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、MFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置は、ネットワークに接続されて、PC(Personal Computer)等のユーザー端末から当該ネットワークを介して印刷ジョブを受信することが一般的である。画像形成装置は、ネットワークに接続されることで、その利便性が大きく向上する反面、ウイルスに感染したファイルを受信する可能性が出てきた。
【0003】
そのため、セキュリティの観点から、画像形成装置は、ウイルスチェック機能を備え、受信するファイルをウイルスチェックすることが望まれている。しかし、ファイルサイズ等によっては、ファイルのウイルスチェックに長い時間がかかり、その間、画像形成装置はファイルを印刷できなくなる場合がある。そのため、画像形成装置は、セキュリティと引き換えに、ユーザーの利便性を低下させる可能性があった。
【0004】
画像形成装置のウイルスチェックに関し、例えば、特開2006−277004号公報(特許文献1)は、「ネットワークに接続される複数のプリンターを管理し、クライアントからの要求に応じてプリンターへの出力処理を行うデバイス管理サーバーにおいて、クライアントから受信したデータファイルに対して、ウイルスチェックを行い、ウイルス感染あるいは、その疑いが検出された場合に、該当ファイルのウイルスを駆除かつ/または、該当ファイルの削除を行う」ネットワークデバイス管理サーバーを開示している([要約]参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−277004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された技術によると、ウイルスチェック時における画像形成装置の印刷性能の低下を抑制できない。したがって、ウイルスチェック時における画像形成装置の印刷性能の低下を抑制する技術が必要とされている。
【0007】
本開示は、上記のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面における目的は、ウイルスチェック時における画像形成装置の印刷性能の低下を抑制する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ある実施の形態に従う画像形成装置は、他の端末から印刷ジョブを受信する通信部と、プリント処理を行うプリント部と、ウイルスチェックプログラムを格納する記憶部と、画像形成装置を制御する制御部とを備える。制御部は、ウイルスチェックプログラムを取得し、当該ウイルスチェックプログラムを用いて、通信部により受信した印刷ジョブに含まれる印刷データのページのウイルスチェックを実行し、印刷データのページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定し、判定に基づいて、プリント部に、印刷データのページのウイルスチェックの完了を待たずに印刷データのページの印刷処理を開始させる第1の印刷制御、または、プリント部に、印刷データのページのウイルスチェックの完了を待ってから印刷データのページの印刷処理を開始させる第2の印刷制御のいずれかを選択する。プリント部は、選択された印刷制御のための信号を受信し、信号に基づいて印刷処理を行う。
【0009】
ある局面において、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択することは、印刷データのページが第1の閾値以上の数の外部リンクを有さない場合、第1の印刷制御を選択することと、印刷データのページが第1の閾値以上の数の外部リンクを有する場合、第2の印刷制御を選択することとを含む。
【0010】
ある局面において、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択することは、印刷データのページに含まれる外部リンクのリンク先のデータサイズの合計が第2の閾値未満である場合、第1の印刷制御を選択することと、印刷データのページに含まれる外部リンクのリンク先のデータサイズの合計が第2の閾値以上である場合、第2の印刷制御を選択することとを含む。
【0011】
ある局面において、印刷データは、複数のページを含む。第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択することは、印刷データに含まれる各ページのそれぞれに対し、判定の結果に基づいて、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択することを含む。
【0012】
ある局面において、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択することは、ページ番号Nのページのウイルスチェックにかかる時間を推定することと、ウイルスチェックにかかる時間の推定結果に基づいて、ウイルスチェックの完了を待たずにページ番号Nのページの印刷処理を開始した場合にジャムが発生するか否かを判定することと、ジャムの発生の判定の結果に基づいて、ページ番号Nのページの印刷制御として、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択することとを含む。
【0013】
ある局面において、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択することは、現在印刷中のページのページ番号Aを取得することと、外部リンクを含むページのページ番号Bを取得することと、ページ番号Aからページ番号Bまでのページを印刷するために必要な時間Xを取得することと、ページ番号Aからページ番号Bまでのページをウイルスチェックするために必要な時間Yを取得することと、時間Xと、時間Yとを比較することで、ウイルスチェックの完了を待たずにページ番号Bのページの印刷処理を開始した場合にジャムが発生するか否かを判定することと、ジャムの発生の判定の結果に基づいて、ページ番号Bのページの印刷制御として、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択することとを含む。
【0014】
ある局面において、制御部は、複数のページが、第1の印刷制御を選択されたページ番号Cのページと、第2の印刷制御を選択されたページ番号Dのページとを含む場合、ページ番号Cのページの印刷処理中にページ番号Cのページのウイルスチェックを行い、ページ番号Dのページのウイルスチェックの完了後に、プリント部にページ番号Dのページの印刷処理を開始させる。
【0015】
ある局面において、受信した印刷ジョブに含まれるページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定することは、ページが画像データであることに基づいて、ページは外部リンクを有さないと判定することを含む。
【0016】
ある局面に従う画像形成装置において、外部リンクは、ページ内に含まれるハイパーリンクを含む。
【0017】
ある局面において、通信部は、印刷ジョブのヘッダーデータを受信する。受信した印刷ジョブに含まれるページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定することは、ヘッダーデータに外部リンクが含まれるか否かを判定することを含む。通信部は、ヘッダーデータに含まれる外部リンクのリンク先のデータを取得する。
【0018】
他の実施の形態に従うと、画像形成装置を制御するプログラムが提供される。このプログラムは前記画像形成装置に、ウイルスチェックプログラムを読み出すステップと、当該ウイルスチェックプログラムを用いて、受信した印刷ジョブに含まれる印刷データのページのウイルスチェックを実行するステップと、印刷データのページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定するステップと、判定に基づいて、印刷データのページのウイルスチェックの完了を待たずに印刷データのページの印刷処理を開始する第1の印刷制御、または、印刷データのページのウイルスチェックの完了を待ってから印刷データのページの印刷処理を開始する第2の印刷制御のいずれかを選択するステップと、選択された印刷制御に基づいて印刷処理を行うステップとを実行させる。
【0019】
ある局面において、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、印刷データのページが第1の閾値以上の数の外部リンクを有さない場合、第1の印刷制御を選択するステップと、印刷データのページが第1の閾値以上の数の外部リンクを有する場合、第2の印刷制御を選択するステップとを含む。
【0020】
ある局面において、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、印刷データのページに含まれる外部リンクのリンク先のデータサイズの合計が第2の閾値未満である場合、第1の印刷制御を選択するステップと、データのページに含まれる外部リンクのリンク先のデータサイズの合計が第2の閾値以上である場合、第2の印刷制御を選択するステップとを含む。
【0021】
ある局面において、印刷データは、複数のページを含む。第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、印刷データに含まれる各ページのそれぞれに対し、判定の結果に基づいて、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択するステップを含む。
【0022】
ある局面において、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、ページ番号Nのページのウイルスチェックにかかる時間を推定するステップと、ウイルスチェックにかかる時間の推定結果に基づいて、ウイルスチェックの完了を待たずにページ番号Nのページの印刷処理を開始した場合にジャムが発生するか否かを判定するステップと、ジャムの発生の判定の結果に基づいて、ページ番号Nのページの印刷制御として、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択するステップとを含む。
【0023】
ある局面において、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択するステップは、現在印刷中のページのページ番号Aを取得するステップと、外部リンクを含むページのページ番号Bを取得するステップと、ページ番号Aからページ番号Bまでのページを印刷するために必要な時間Xを取得するステップと、ページ番号Aからページ番号Bまでのページをウイルスチェックするために必要な時間Yを取得するステップと、時間Xと、時間Yとを比較することで、ウイルスチェックの完了を待たずにページ番号Bのページの印刷処理を開始した場合にジャムが発生するか否かを判定するステップと、ジャムの発生の判定の結果に基づいて、ページ番号Bのページの印刷制御として、第1の印刷制御または第2の印刷制御のいずれかを選択するステップとを含む。
【0024】
ある局面において、プログラムは画像形成装置に、複数のページが、第1の印刷制御を選択されたページ番号Cのページと、第2の印刷制御を選択されたページ番号Dのページとを含む場合、ページ番号Cのページの印刷処理中にページ番号Cのページのウイルスチェックを行なうステップと、ページ番号Dのページのウイルスチェックの完了後に、ページ番号Dのページの印刷処理を開始するステップとをさらに実行させる。
【0025】
ある局面において、受信した印刷ジョブに含まれるページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定するステップは、ページが画像データであることに基づいて、ページは外部リンクを有さないと判定するステップを含む。
【0026】
ある局面に従うプログラムにおいて、外部リンクは、ページ内に含まれるハイパーリンクを含む。
【0027】
ある局面において、プログラムは画像形成装置に、印刷ジョブのヘッダーデータを受信するステップをさらに実行させる。受信した印刷ジョブに含まれるページがウイルスチェックの対象となる外部リンクを有するか否かを判定するステップは、ヘッダーデータに外部リンクが含まれるか否かを判定するステップを含む。プログラムは画像形成装置に、ヘッダーデータに含まれる外部リンクのリンク先のデータを取得するステップをさらに実行させる。
【発明の効果】
【0028】
本技術によれば、ウイルスチェック時における画像形成装置の印刷性能の低下を抑制することが可能である。
【0029】
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】ある実施の形態に従う画像形成装置100の使用形態の一例を示す図である。
図2】ある実施の形態に従う画像形成装置100の構成の一例を示す図である。
図3】画像形成装置100の回路構成の一例を示す図である。
図4】画像形成装置100が印刷ジョブを受信したときのシーケンスの一例を示す図である。
図5】画像形成装置100におけるウイルスチェック処理の手順の第1の例を示す図である。
図6】画像形成装置100におけるウイルスチェック処理の手順の第2の例を示す図である。
図7】画像形成装置100におけるウイルスチェック処理の手順の第3の例を示す図である。
図8】ステップS710の詳細な処理手順の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。これ以降の説明では、複数の同じ構成に対して言及する場合、構成123A,123Bのように表現することがある。構成123A,123B等を総称する場合は、構成123と表現する。
【0032】
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に従う画像形成装置100の使用形態の一例を示す図である。図1を参照して、画像形成装置100の使用形態および動作概要について説明する。本実施の形態に従う画像形成装置100は、ネットワーク150に接続され、ネットワーク150を介して、他の機器とデータの送受信を行う。画像形成装置100は、ネットワーク150に複数台接続されて、互いにデータの送受信を行うこともできる。
【0033】
ネットワーク150は、オフィス内のスイッチおよびルータ等から構成されるローカルエリアネットワークである。ネットワーク150は、ゲートウェイサーバー(図示しない)を介して、外部のネットワークにも接続されている。画像形成装置100は、イーサーネット(登録商標)ケーブルを介して、ネットワーク150を構成するスイッチまたはルータに接続され得る。他の局面において、画像形成装置100は、Wi-Fi(登録商標)接続装置を介して、ネットワーク150を構成するアクセスポイントに接続されてもよい。
【0034】
画像形成装置100は、他の機器との通信において、TCP(Transmission Control Protocol)およびIP(Internet Protocol)のプロトコルを使用し得る。さらに、画像形成装置100は、UDP(User Datagram Protocol)およびICMP(Internet Control Message Protocol)等のプロトコルを使用してもよい。
【0035】
画像形成装置100は、ネットワーク150を介して、他の機器から印刷ジョブを受信し、当該印刷ジョブに基づいて印刷処理を行う。画像形成装置100は、印刷ジョブと共に受信した印刷データを自装置内の記憶媒体に保存する。ユーザーは、自身のPC(Personal Computer)等からネットワーク150を介して画像形成装置100に印刷ジョブを送信できるため、画像形成装置100は、ネットワーク上のあらゆるデータを簡単に印刷することができる。
【0036】
一方で、画像形成装置100がネットワーク上のあらゆるデータを簡単に印刷できるということは、画像形成装置100がウイルスに感染したデータを受信する可能性が高いことを意味する。そのため、画像形成装置100は、受信した印刷ジョブに含まれる印刷データのウイルスチェック処理を行ってから、印刷処理を実行する。
【0037】
ウイルスチェック処理は、印刷データによっては実行時間が長くなり、印刷処理の完了が遅くなることがある。通常、画像形成装置100のプリンター部(印刷エンジン)のウェイト時間は500ミリ秒程度である。ウェイト時間とは、印刷データの1枚目の印刷が完了してから2枚目の印刷が開始されるまでの時間である。仮に、画像形成装置100が印刷データのウイルスチェック処理に要する時間が、500ミリ秒以上である場合、印刷処理が止まるため、所謂ジャムが発生してしまう。
【0038】
ジャムを確実に発生させないためには、画像形成装置100は、常に、印刷データのウイルスチェック処理の完了を待ってから印刷処理を行う必要がある。しかし、この方法では、画像形成装置100は、全ページのウイルスチェック処理を行ってから印刷処理を開始するため、印刷時間が長くなり、印刷性能が低下するという問題がある。
【0039】
印刷データの1ページあたりのウイルスチェック処理の時間は5ミリ秒程度である。しかし、印刷データに外部リンクが埋め込まれていた場合、画像形成装置100は、そのリンクの示すデータに関してもウイルスチェック処理を実行する必要があるため、より多くの時間を必要とする。すなわち、外部リンクの有無が、印刷データの1ページあたりのウイルスチェック処理の時間を大きく変動させることがわかる。ある局面において、外部リンクとは、URL(Uniform Resource Locator)を含むハイパーリンクであってもよい。
【0040】
そこで、画像形成装置100は、印刷ジョブに含まれる印刷データに外部リンクがあるか否か、および、外部リンクの示すデータのサイズに基づいて、印刷データの印刷処理とウイルスチェック処理とを同時に実行できるか否かを判定する。そして、画像形成装置100は、印刷データの印刷処理中にウイルスチェック処理を完了できると判定した場合は、印刷データの印刷処理とウイルスチェック処理とを同時に実行し、印刷処理のパフォーマンスの低下を抑制する。処理の詳細については後述する。
【0041】
図2は、本実施の形態に従う画像形成装置100の構成の一例を示す図である。図2を参照して、本実施の形態に従う画像形成装置100の構成について説明する。画像形成装置100は、プリントエンジン110と、原稿読取部120と、排出トレイ130と、操作パネル60とを備える。
【0042】
プリントエンジン110は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、キー・プレート(K)のそれぞれのトナー像を形成するイメージングユニット10C,10M,10Y,10K(以下、「イメージングユニット10」と総称することもある)と、中間転写ベルト12と、中間転写体駆動ローラー14,16と、ベルトクリーニング部18と、転写ローラー20,21と、定着部22と、給紙部30と、送出ローラー32と、搬送ローラー34,36と、制御部50とを含む。イメージングユニット10は、感光体1と、帯電部2と、露光部3と、現像部4(対応するイメージングユニット10が形成するトナー像の色に対応させて、4C、4M、4Y、4Kとそれぞれ記載する)と、クリーニング部5と、中間転写体接触ローラー6とを含む。原稿読取部120は、イメージスキャナー122と、原稿給紙台124と、自動原稿送り装置126と、原稿排紙台128とを含む。
【0043】
プリントエンジン110は、給紙部30内の媒体40に対して印刷処理を行う。送出ローラー32は、媒体40を給紙部30から搬送する。さらに、搬送ローラー34,36は、媒体40を転写ローラー20,21に搬送する。転写ローラー20,21は、媒体40にトナー像を転写する。定着部22は、媒体40に定着処理を行う。最後に、媒体40は、排出トレイ130に排出される。
【0044】
各イメージングユニット10および中間転写ベルト12は、媒体40に転写するトナー像を形成する。帯電部2は、感光体1の表面を一様に帯電する。露光部3は、レーザー書き込み等により、指定された画像パターンに従って感光体1の表面を露光することで、その表面上に静電潜像を形成する。現像部4は、像担持体である感光体1上に形成された静電潜像をトナー像として現像する。
【0045】
感光体1の表面に形成されたトナー像は、中間転写体接触ローラー6によって中間転写ベルト12に転写される。中間転写ベルト12上には、それぞれの感光体1からトナー像が順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされることになる。重ね合わされたトナー像は、転写ローラー20,21によって、中間転写ベルト12から媒体40へ転写される。
【0046】
原稿読取部120は、原稿を読み取って、その読み取り結果をプリントエンジン110に対する入力画像として出力する。イメージスキャナー122は、プラテンガラス上に配置された原稿をスキャンする。自動原稿送り装置126は、原稿給紙台124に配置された原稿を連続的にスキャンする。原稿給紙台124上に配置された原稿は、送出ローラー(図示しない)により1枚ずつ送られ、イメージスキャナー122または自動原稿送り装置126内に配置されたイメージセンサーによって順次スキャンされる。スキャン後の原稿は、原稿排紙台128へ排出される。
【0047】
操作パネル60は、表示部61と、操作キー62とを含む。表示部61は、液晶モニター等にタッチセンサーを組み込んでおり、操作メニューを表示すると共に、ユーザーからのタッチによる入力を受付けることが可能である。操作キー62は、複数のボタンが配置されたパネルであり、タッチパネルと同様に、ユーザーからの入力を受付けることが可能である。
【0048】
制御部50は、画像形成装置100全体を制御する。制御部50は、印刷ジョブに基づいて画像形成装置100に印刷ジョブを実行させると共に、印刷ジョブに含まれる印刷データのウイルスチェック処理も行う。制御部50は、ウイルスチェックにより安全と判断した印刷データを画像形成装置100内部の記憶装置に保存する。逆に、制御部50は、ウイルスチェックによりウイルスに感染していると判断した印刷データを破棄する。
【0049】
図3は、画像形成装置100の回路構成の一例を示す図である。図3を参照して、各回路の役割について説明する。なお、図3の回路は、例示であり、画像形成装置100は、図示されない他の回路構成を含んでもよい。
【0050】
画像形成装置100の回路は、制御部50と、操作パネル60と、音声入力部304と、スキャナー部307と、画像メモリー308と、プリンター部309と、ネットワークインターフェイス310と、記憶装置311とを備える。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリー302とを含む。
【0051】
CPU301は、画像形成装置100の機能を実現するためのプログラムを実行する。一例として、CPU301は、操作画面の表示、印刷処理、スキャン処理およびウイルスチェック等のプログラムを実行し得る。ある局面において、CPU301は、少なくとも1つの組み込みCPU、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせ等によって構成される。
【0052】
メモリー302は、RAM(Random Access Memory)である。メモリー302は、CPU301によって実行されるプログラムおよび参照されるデータを格納する。CPU301は、記憶装置311に保存されているプログラムまたはデータをメモリー302に読み込んで実行する。ある局面において、SRAM(Static Random Access Memory)またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)がメモリー302として使用されてもよい。
【0053】
表示部61は、タッチ機能付きの液晶モニター等であり、タッチ機能および表示機能を実現するための回路を含む。表示部61は、CPU301から受信した信号に基づいて操作画面を表示し、タッチ機能により検知した信号をCPU301に送信する。CPU301は、表示部61から受信した信号に基づいて、ユーザーの操作内容を判定し、当該操作内容に応じた内部動作を実行し、応答表示を表示部61に送信する。
【0054】
操作キー62は、ボタン等のように画像形成装置に対する操作の入力を受ける入力手段および当該入力手段と連携して動作する回路を含む。操作キー62は、一例として、印刷枚数、コピーおよびファックス送信等のボタンを備える。操作キー62は、これらのボタンが押下されたことに基づいて、各ボタンに対応する信号をCPU301に送信する。CPU301は、操作キー62から受信した信号に基づいて、ユーザーの操作内容を判定し、当該操作内容に応じた内部動作を実行し、応答表示を表示部61に送信する。
【0055】
音声入力部304は、マイク等の音声入力手段および当該音声入力手段を制御する回路を含む。ある局面において、音声入力部304は、音声信号を増幅させるための(Amplifier)および音声認識用の専用のIC(Integrated Circuit)を含んでいてもよい。他の局面において、制御部50が音声解析用の専用のICを含んでもよいし、CPU301が音声認識処理を実行してもよい。音声入力部304は、表示部61または操作キー62の操作の代わりに、音声コマンドを受け付けることができる。CPU301は、音声入力部304から受信した音声コマンドに基づいて、当該音声コマンドの内容に応じた内部動作を実行し、応答表示を表示部61に送信する。
【0056】
スキャナー部307は、スキャン処理に関する処理を実行する。スキャナー部307は、主に原稿読取部120の処理を制御するための制御回路を含む。CPU301は、スキャナー部307を介して、原稿読取部120によるスキャン処理を実行する。スキャナー部307は、スキャンデータを特定のフォーマットに変換して、画像メモリー308または記憶装置311に格納してもよい。
【0057】
画像メモリー308は、印刷ジョブに含まれる印刷データを保存するメモリおよび周辺回路を含む。ある局面において、SRAM、DRAMまたはフラッシュメモリが、画像メモリー308として使用されてもよい。CPU301は、印刷するデータを一時的に画像メモリー308に保存し、印刷時に画像メモリー308から読み込みながら印刷処理を実行し得る。
【0058】
プリンター部309は、媒体40への画像データの印刷処理を行う。プリンター部309は、イメージングユニット10、中間転写ベルト12および定着部22等の画像形成に関係するアクチュエーターを制御する回路である。プリンター部309は、モーターやヒーターを駆動させるための専用のドライバー回路等を含んでいてもよい。CPU301は、印刷ジョブを実行するとき、プリンター部309を介して、画像形成装置100内の各種アクチュエーターを駆動させる。
【0059】
ネットワークインターフェイス310は、他の機器と通信するためのインターフェイスであり、画像形成装置100は、複数のネットワークインターフェイス310を備えてもよい。ある局面において、ネットワークインターフェイス310は、LAN(Local Area Network)ポートまたはWi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)の送受信装置等のいずれかまたは全てを含んでもよい。画像形成装置100は、ネットワークインターフェイス310を介して、PC等の他の機器から、印刷ジョブを取得することができる。さらに、画像形成装置100は、ネットワークインターフェイス310を介して、外部のサーバーからウイルスチェックの定義ファイルを受信することで、ウイルスチェックの定義ファイルを常に最新に保つことができる。CPU301は、受信した最新のウイルスチェックの定義ファイルを記憶装置311に保存する。
【0060】
記憶装置311は、印刷データ等の画像形成装置100で使用される様々なデータを格納する。記憶装置311は、画像形成装置100で使用されるプログラム、ウイルスチェックプログラムおよびウイルスチェックの定義ファイルを保存してもよい。CPU301は、印刷ジョブに含まれる印刷データのウイルスチェックをするときに、記憶装置311を参照し、ウイルスチェックプログラムおよびウイルスチェックの定義ファイルを取得し得る。ある局面において、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置が記憶装置311として使用されてもよい。
【0061】
次に、画像形成装置100におけるウイルスチェック処理の詳細について説明する。CPU301は、セキュリティ上の理由から、印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブに含まれる全ての印刷データのウイルスチェック処理を実行する。そして、CPU301は、プリンター部309に、ウイルスチェック処理の完了した印刷データを印刷させる。
【0062】
しかし、CPU301が全ての印刷データのウイルスチェック処理を完了してから、プリンター部309に印刷処理を開始させる場合、プリンター部309は、印刷データのウイスルチェック処理中に、一切印刷処理ができず、ユーザーにとって非常に不便となる。
【0063】
そのため、CPU301は、可能な限り、印刷データのウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行する。より具体的には、CPU301は、可能な限り、印刷データに含まれるページごとの印刷処理と、当該ページごとのウイルスチェック処理とを同時に実行する。
【0064】
図4は、画像形成装置100が印刷ジョブを受信したときのシーケンスの一例を示す図である。図4を参照して、画像形成装置100における印刷ジョブのウイルスチェック処理について説明する。端末401は、ユーザーが使用するPC等の機器である。
【0065】
ステップS410において、端末401は、印刷ジョブを画像形成装置100のネットワークインターフェイス310に向けて送信する。ステップS420において、ネットワークインターフェイス310は、受信した印刷ジョブが自装置宛てであることを確認すると、当該印刷ジョブをCPU301に転送する。
【0066】
CPU301は、ステップS430〜S460までの処理を印刷ジョブに含まれる印刷データのページごとに、繰り返し実行する。以降の説明において、印刷データはページ(A)を含むとする。CPU301は、ページ(A)に対してステップS440〜S460までの処理を実行する。ページ(A)は例示であり、CPU301は、任意の印刷データに含まれる任意のページに対して同様の処理を実行し得る。
【0067】
ステップS430において、CPU301は、ページ(A)のウイルスチェック処理に要する時間を推定する。ウイルスチェック処理に要する時間は、一例として、ページ(A)のデータサイズ、外部リンクの有無および外部リンクの示すデータのサイズにより変化する。CPU301は、ページ(A)のデータサイズ、外部リンクの有無および外部リンクの示すデータのサイズの一部または全てに基づいて、ページ(A)のウイルスチェック処理に要する時間を推定する。
【0068】
CPU301は、ページ(A)のウイルスチェック処理に要する時間を推定することで、画像形成装置100がページ(A)のウイルスチェック処理と、ページ(A)の印刷処理とを同時に実行できるか否かを判定できる。
【0069】
仮に、ページ(A)のウイルスチェック処理に要する時間が10ミリ秒であったとする。プリンター部309がページ(A)の印刷開始から完了までの期間402は約500ミリ秒なので、画像形成装置100は、ページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行したとしても、期間402内(ページ(A)の印刷完了前)にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができる。
【0070】
仮に、ページ(A)が外部リンクを含んでおり、ページ(A)のウイルスチェック処理に要する時間が600ミリ秒であったとする。期間402は約500ミリ秒なので、画像形成装置100は、ページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行すると、期間402内にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができず、ジャムが発生する。この場合、CPU301は、ページ(A)のウイルスチェック処理を完了させてから、プリンター部309にページ(A)の印刷処理を開始させる必要がある。
【0071】
ある局面において、CPU301は、ページ(A)が特定の条件を満たしているか否かに基づいて、画像形成装置100がページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行した場合、画像形成装置100は期間402内にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができるか否かを判定してもよい。
【0072】
一例として、CPU301は、ページ(A)が外部リンクを含むか否かに基づいて、画像形成装置100がページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行した場合、画像形成装置100は期間402内にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができるか否かを判定してもよい。
【0073】
他の例として、CPU301は、ページ(A)が予め定められた数以上の外部リンクを含むか否かに基づいて、画像形成装置100がページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行した場合、画像形成装置100は期間402内にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができるか否かを判定してもよい。
【0074】
他の例として、CPU301は、ページ(A)に含まれる外部リンクの示すデータのサイズの合計が予め定められたサイズ以上であるか否かに基づいて、画像形成装置100がページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行した場合、画像形成装置100は期間402内にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができるか否かを判定してもよい。
【0075】
CPU301は、ステップS430にて、画像形成装置100がページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行したとしても、期間402内にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができると判定した場合、ステップS440の処理を実行する。ステップS440において、CPU301は、プリンター部309にページ(A)の印刷処理を開始させる。
【0076】
ステップS450において、CPU301は、ページ(A)のウイルスチェック処理を行う。CPU301は、記憶装置311を参照して、ウイルスチェックの定義ファイルを取得し、ページ(A)およびページ(A)に含まれる外部リンクの示すデータのウイルスチェック処理を行う。
【0077】
CPU301は、ステップS430にて、画像形成装置100がページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行すると、画像形成装置100は期間402内にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができないと判定した場合(ジャムが発生すると判定した場合)、ステップS460の処理を実行する。ステップS460において、CPU301は、ページ(A)のウイスルチェック処理の完了を待ってから、プリンター部309にページ(A)の印刷処理を開始させる。
【0078】
以上のように、画像形成装置100は、ページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を可能な限り同時に行うことで、ウイスルチェック処理による印刷性能の低下を抑制する。プリンター部309が印刷処理を停止するのは、ページ(A)の印刷処理中に、ページ(A)のウイルスチェック処理が完了しないときだけであり、画像形成装置100は、ウイルスチェック処理による印刷処理の停止時間を最小限に抑えることができる。
【0079】
以下、図5〜8を参照して、ウイルスチェック処理の詳細な処理手順について説明する。図5〜7の処理手順において、CPU301は、それぞれ、異なる判断基準を用いて、プリンター部309の印刷処理を一時停止させるか否かを判定する。図8は、図7のフローチャートで実行される処理の詳細を示す。
【0080】
図5は、画像形成装置100におけるウイルスチェック処理の手順の第1の例を示す図である。図5の例では、CPU301は、印刷データに含まれる各ページ内の外部リンクの有無に基づいて、プリンター部309の印刷処理を一時停止させるか否かを判定する。ある局面において、CPU301は、図5の処理を行うためのプログラムを記憶装置311からメモリー302に読み込んで、当該プログラムを実行してもよい。他の局面において、当該処理の一部または全部は、当該処理を実行するように構成された回路素子の組み合わせとしても実現され得る。
【0081】
ステップS505において、CPU301は、ネットワークインターフェイス310を介して、他の機器から印刷ジョブのヘッダーデータを受信する。ヘッダーデータは、印刷ジョブに含まれる印刷データの各種情報を含む。ある局面において、ヘッダーデータは、印刷データのファイル名、ファイルサイズ、ページ数および各ページに含まれる外部リンクを含んでいてもよい。
【0082】
ステップS510において、CPU301は、ヘッダーデータを参照して、印刷データに含まれる各ページのウイルスチェック処理が必要か否かを判定する。ある局面において、CPU301は、ウイルスチェックが必要か否かの判定条件として、印刷データのファイルの種類を確認してもよい。印刷データが、画像ファイルであれば、危険性の高い外部リンクを含むこともないため、ドキュメントデータと比較してウイルスチェック処理の必要性は低い。
【0083】
CPU301は、印刷データに含まれる各ページのウイルスチェック処理が必要であると判定した場合(ステップS510にてYES)、制御をステップS515に移す。そうでない場合(ステップS510にてNO)、CPU301は、制御をステップS530に移す。
【0084】
ステップS515において、CPU301は、ヘッダーデータを参照して、印刷データに含まれる各ページが外部リンクを含むか否かを判定する。CPU301は、印刷データに含まれる各ページが外部リンクを含むと判定した場合(ステップS515にてYES)、制御をステップS520に移す。そうでない場合(ステップS515にてNO)、CPU301は、制御をステップS530に移す。
【0085】
ステップS520において、CPU301は、ヘッダーデータを参照して、各ページに含まれる外部リンクを抽出する。ステップS525において、CPU301は、外部リンクの示すデータを取得する。CPU301は、取得した外部リンクの示すデータを一時的にメモリー302または記憶装置311に格納する。
【0086】
ステップS530において、CPU301は、ネットワークインターフェイス310を介して、印刷ジョブに含まれる印刷データを受信する。ある局面において、CPU301は、ステップS510〜S525までの処理と、ステップS530の処理とを並列して実行してもよい。
【0087】
ステップS535において、CPU301は、印刷データに含まれる各ページのウイスルチェック処理を1ページ目から開始する。CPU301は、ステップS535〜S555までの処理を、印刷データに含まれるページ単位で実行する。以降の説明では、印刷データに含まれるページ(A)を例に、ステップS540〜S555までの処理を説明する。
【0088】
ステップS540において、CPU301は、ヘッダーデータまたはページ(A)を参照して、ページ(A)に含まれる外部リンク数を取得する。そして、CPU301は、ページ(A)に含まれる外部リンク数が、予め定められた第1の閾値以上であるか否かを判定する。ある局面において、CPU301は、ページ(A)が外部リンクを含むか否か(第1の閾値=1)を判定してもよい。
【0089】
CPU301は、ページ(A)が第1の閾値以上の外部リンクを含むことに基づいて、画像形成装置100がページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行した場合、ページ(A)の印刷処理の完了前にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができない、または、できない可能性がある、と判定する。
【0090】
そうでない場合、CPU301は、ページ(A)の印刷処理の完了前にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができると判定する。他の局面において、記憶装置311は、第1の閾値を記憶しておいてもよい。その場合、CPU301は、記憶装置311を参照して、第1の閾値を取得する。
【0091】
CPU301は、ページ(A)に含まれる外部リンク数が、予め定められた第1の閾値以上であると判定した場合(ステップS540にてYES)、制御をステップS545に移す。そうでない場合(ステップS540にてNO)、CPU301は、制御をステップS550に移す。
【0092】
ステップS545において、CPU301は、ページ(A)のウイスルチェック処理の完了を待ってから印刷処理の信号をプリンター部309に送信して、プリンター部309にページ(A)の印刷処理を開始させる。この場合、CPU301は、プリンター部309によるページ(A)の印刷処理の開始前に、ページ(A)のウイスルチェック処理を完了させる。
【0093】
ステップS550において、CPU301は、ページ(A)のウイスルチェック処理の完了を待つことなく印刷処理の信号をプリンター部309に送信して、プリンター部309にページ(A)の印刷処理を開始させる。この場合、CPU301は、プリンター部309によるページ(A)の印刷処理中に、ページ(A)のウイスルチェック処理を実行する。
【0094】
ステップS555において、CPU301は、印刷データが次のページ(A+1)を含むか否かを判定する。CPU301は、印刷データが次のページ(A+1)を含むと判定した場合(ステップS555にてYES)、制御をステップS535に移す。そうでない場合(ステップS555にてNO)、CPU301は、処理を終了する。
【0095】
上記の図5のフローチャートの処理において、印刷データは、外部リンクを含むページと、外部リンクを含まないページとを含む場合がある。一例として、印刷データが、外部リンクを含まないページ番号(B)のページと、外部リンクを含むページ番号(C)のページとを含むとする。この場合、画像形成装置100は、ページ番号(B)のページのウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行する。逆に、画像形成装置100は、ページ番号(C)のページのウイルスチェック処理の完了後に、ページ番号(C)のページの印刷処理を実行する。このように、画像形成装置100は、印刷データ内に外部リンクを含むページと含まないページが混在する場合でも、適宜ウイルスチェック処理のタイミングを決定し得る。
【0096】
図6は、画像形成装置100におけるウイルスチェック処理の手順の第2の例を示す図である。図6の例では、CPU301は、印刷データに含まれる各ページ内の外部リンクの示すデータサイズの合計に基づいて、プリンター部309の印刷処理を一時停止させるか否かを判定する。ある局面において、CPU301は、図6の処理を行うためのプログラムを記憶装置311からメモリー302に読み込んで、当該プログラムを実行してもよい。他の局面において、当該処理の一部または全部は、当該処理を実行するように構成された回路素子の組み合わせとしても実現され得る。図6に示される各処理のうち、図5の処理手順と同一の処理内容については、同一のステップを付してある。したがって、同一の処理内容の説明は繰り返さない。
【0097】
ステップS610において、CPU301は、ヘッダーデータまたはページ(A)を参照して、ページ(A)に含まれる全ての外部リンクを取得する。そして、CPU301は、ページ(A)に含まれる全ての外部リンクが示すデータの合計サイズが、予め定められた第2の閾値以上であるか否かを判定する。
【0098】
CPU301は、ページ(A)に含まれる全ての外部リンクの示すデータの合計サイズが、第2の閾値以上であることに基づいて、画像形成装置100がページ(A)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行すると、ページ(A)の印刷処理の完了前にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができない、または、できない可能性があると判定する。
【0099】
そうでない場合、CPU301は、ページ(A)の印刷処理の完了前にページ(A)のウイルスチェック処理を完了させることができると判定する。他の局面において、記憶装置311は、第2の閾値を記憶しておいてもよい。その場合、CPU301は、記憶装置311を参照して、第2の閾値を取得する。
【0100】
CPU301は、ページ(A)に含まれる全ての外部リンクの示すデータの合計サイズが、予め定められた第2の閾値以上であると判定した場合(ステップS610にてYES)、制御をステップS545に移す。そうでない場合(ステップS610にてNO)、CPU301は、制御をステップS550に移す。
【0101】
図7は、画像形成装置100におけるウイルスチェック処理の手順の第3の例を示す図である。図7の例では、CPU301は、印刷データが複数のページを含む場合に、印刷データのNページ目であるページ(N)のウイスルチェック処理の完了予想時間と、ページ(N)の印刷処理の完了予想時間とを比較する。CPU301は、当該比較に基づいて、プリンター部309の印刷処理を一時停止させるか否かを判定する。ある局面において、CPU301は、図7の処理を行うためのプログラムを記憶装置311からメモリー302に読み込んで、当該プログラムを実行してもよい。他の局面において、当該処理の一部または全部は、当該処理を実行するように構成された回路素子の組み合わせとしても実現され得る。図7に示される各処理のうち、図5および図6の処理手順と同一の処理内容については、同一のステップを付してある。したがって、同一の処理内容の説明は繰り返さない。
【0102】
ステップS710において、CPU301は、印刷データに含まれるページ(N)のウイスルチェック処理の完了予想時間と、ページ(N)の印刷処理の完了予想時間とを比較して、プリンター部309の印刷処理を一時停止させるか否かを判定する。詳細については、図8を参照して説明する。
【0103】
CPU301は、ページ(N)のウイルスチェック処理の完了予想時刻が、ページ(N)の印刷処理の完了予想時間よりも遅いことに基づいて、画像形成装置100がページ(N)のウイルスチェック処理および印刷処理を同時に実行すると、ページ(N)の印刷処理の完了前にページ(N)のウイルスチェック処理を完了させることができない、または、できない可能性があると判定する。そうでない場合、CPU301は、ページ(N)の印刷処理の完了前にページ(N)のウイルスチェック処理を完了させることができると判定する。
【0104】
CPU301は、ページ(N)のウイルスチェック処理の完了予想時刻が、ページ(N)の印刷処理の完了予想時間よりも遅いと判定した場合(ステップS710にてYES)、制御をステップS545に移す。そうでない場合(ステップS710にてNO)、CPU301は、制御をステップS550に移す。
【0105】
図8は、ステップS710の詳細な処理手順の一例を示す図である。ある局面において、CPU301は、図8の処理を行うためのプログラムを記憶装置311からメモリー302に読み込んで、当該プログラムを実行してもよい。他の局面において、当該処理の一部または全部は、当該処理を実行するように構成された回路素子の組み合わせとしても実現され得る。
【0106】
以降の説明では、一例として、画像形成装置100が10ページ分データを含む印刷データを印刷する手順について説明する。各ページは、ページ(1)〜(10)と表現する。ページ数(10)は、例示であり、画像形成装置100は、任意の枚数のページを含む印刷データに対して同様の処理を行うことが可能である。
【0107】
ステップS810において、CPU301は、ヘッダーデータを参照して、ウイスルチェック対象のページ数を取得する。ある局面において、ウイルスチェック対象のページとは、外部リンクを含むページであってもよい。一例として、印刷データに含まれる全ページのうち3ページが外部リンクを含むとき、ウイスルチェック対象のページ数は3になる。
【0108】
ステップS820において、CPU301は、現在印刷中のページ番号を取得する。一例として、プリンター部309がページ(3)を印刷中であれば、現在印刷中のページ番号は、3になる。
【0109】
ステップS830において、CPU301は、外部リンクを含むページのページ番号を取得する。一例として、ページ(5)が外部リンクを含む場合、外部リンクを含むページのページ番号は、5になる。
【0110】
ステップS840において、CPU301は、外部リンクを含むページのウイルスチェック処理の完了までに要する時間を算出する。CPU301は、ステップS830において、外部リンクを含むページとしてページ(5)を取得しているため、ページ(5)のウイスルチェックに要する時間を算出する。ページ(5)のウイスルチェックに要する時間は、ページ(5)およびページ(5)に含まれる外部リンクが示すデータのウイルスチェック処理に要する時間の合計になる。一例として、ページ(5)のウイスルチェック処理の完了までに要する時間は、600ミリ秒であるとする。
【0111】
ステップS850において、CPU301は、外部リンクを含むページの印刷処理の完了までに要する時間を算出する。CPU301は、ステップS820にて取得した現在印刷中のページ番号(3)と、ステップS830にて取得した外部リンクを含むページのページ番号(5)とに基づいて、外部リンクを含むページの印刷処理の完了までに要する時間を算出する。CPU301は、現在印刷中のページ(3)からページ(5)までの印刷処理が完了するまでの時間を算出する。一例として、ページ(5)の印刷処理が完了までに要する時間は、1200ミリ秒であるとする。
【0112】
ステップS860において、CPU301は、外部リンクを含むページのウイルスチェック処理の完了までに要する時間と、外部リンクを含むページの印刷処理の完了までに要する時間とを比較する。今回の例では、ページ(5)のウイスルチェック処理の完了までに要する時間は600ミリ秒であり、ページ(5)の印刷処理が完了までに要する時間は1200ミリ秒である。CPU301は、ページ(5)の印刷処理の完了前に、ページ(5)のウイルスチェック処理を完了できるため、ステップS710の処理の完了後、瀬制御をステップS550に移す。
【0113】
図7および図8の説明からわかるように、画像形成装置100は、印刷データに含まれる各ページのウイルスチェック処理と印刷処理とを同時平行で実行する。そのため、CPU301は、ページ(N)のウイルスチェック処理に要する時間が、現在のページ〜ページ(N)までの印刷完了までに要する時間よりも短い場合は、印刷処理を停止させることなく、ページ(N)のウイルスチェック処理を実行することができると判定する。当該処理により、画像形成装置100が印刷処理を停止させる回数が減るので、画像形成装置100の印刷処理性能の低下は抑制され、ユーザーの利便性は向上する。なお、他の局面において、画像形成装置100は、図5〜8の処理手順を適宜組み合わせて実施してもよい。
【0114】
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0115】
1 感光体、2 帯電部、3 露光部、4 現像部、5 クリーニング部、6 中間転写体接触ローラー、10 イメージングユニット、12 中間転写ベルト、14,16 中間転写体駆動ローラー、18 ベルトクリーニング部、20,21 転写ローラー、22 定着部、30 給紙部、32 送出ローラー、34,36 搬送ローラー、40 媒体、50 制御部、60 操作パネル、61 表示部、62 操作キー、100 画像形成装置、110 プリントエンジン、120 原稿読取部、122 イメージスキャナー、124 原稿給紙台、126 自動原稿送り装置、128 原稿排紙台、130 排出トレイ、150 ネットワーク、207 補助記憶装置、301 CPU、302 メモリー、304 音声入力部、307 スキャナー部、308 画像メモリー、309 プリンター部、310 ネットワークインターフェイス、311 記憶装置、401 端末、402 期間。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8