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特開2020-203665取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-203665(P2020-203665A)
(43)【公開日】2020年12月24日
(54)【発明の名称】取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス
(51)【国際特許分類】
   B64C 39/02 20060101AFI20201127BHJP
   B64C 3/18 20060101ALI20201127BHJP
   B64D 27/24 20060101ALI20201127BHJP
   H01M 2/10 20060101ALI20201127BHJP
【FI】
   B64C39/02
   B64C3/18
   B64D27/24
   H01M2/10 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2020-30488(P2020-30488)
(22)【出願日】2020年2月26日
(31)【優先権主張番号】16/399,562
(32)【優先日】2019年4月30日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ベルナール, ロジャー ディー.
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA36
5H040AS00
5H040AY05
5H040CC23
5H040CC24
5H040CC27
5H040CC28
5H040CC38
5H040DD09
5H040NN03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】航空機などのクラフト内での使用に適した、バッテリの内部層の状態が、物理的及び/又は化学的な変化を生じない、バッテリ性能の劣化を抑えた、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを提供する。
【解決手段】ハウジング104A〜C、複数の層を備え且つ前記ハウジング内に配置されたバッテリ106A〜C、及び前記ハウジング内に配置され且つ前記バッテリの第1の側を介して前記バッテリの前記複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス108A、108Bを備える、輸送体。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(104)、
複数の層を備え且つ前記ハウジング(104)内に配置されたバッテリ(106)、及び
前記ハウジング(104)内に配置され且つ前記バッテリ(106)の第1の側を介して前記バッテリ(106)の前記複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)を備える、輸送体。
【請求項2】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、可膨張性ブラダー(108A)を備える、請求項1に記載の輸送体。
【請求項3】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、1以上のばね(110A、112A)を備える、請求項1又は2に記載の輸送体。
【請求項4】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、前記1以上のばね(110A)に取り付けられたプレートを備える、請求項3に記載の輸送体。
【請求項5】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、多角形状断面(408)を有する中空押し出し材を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項6】
前記ハウジングが、前記輸送体の翼(102)内に配置されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項7】
前記ハウジング(104)内に配置され且つ前記バッテリ(106)の第2の側を介して前記バッテリの前記複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第2の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項8】
前記ハウジングの少なくとも1つの壁が、前記翼(102)の構造的要素を備える、請求項6又は7に記載の輸送体。
【請求項9】
前記構造的要素が、翼桁(210、212)又は翼リブ(204)のうちの1つである、請求項8に記載の輸送体。
【請求項10】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)が、前記翼(102)の長さに沿った方向において、前記バッテリの前記複数の層に前記圧縮力を加えるように構成されている、請求項6から9のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項11】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)が、前記翼(102)の弦に沿った方向において、前記バッテリの前記複数の層に前記圧縮力を加えるように構成されている、請求項6から10のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項12】
前記翼が、複数の接合可能なセグメント(202)を備え、
前記ハウジング(104)が、前記複数の接合可能なセグメントのうちの1つの接合可能なセグメント内に配置され、
前記複数の接合可能なセグメント(202)の各セグメントが、1つのセグメントから別の1つのセグメント又は前記輸送体の胴体(220)のうちの1つへの電力の流れを可能にするように構成された電力コネクタを備える、請求項6から11のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項13】
前記輸送体が、無人航空輸送体(UAV)である、請求項6から11のいずれか一項に記載の輸送体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスに関し、特に、バッテリの搬送中及び充電中に航空機の翼などの航空機内に設置されており、飛行の前に取り外すことができる、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリは、充電中及び放電中などの通常の使用中に、内的損傷及び摩耗を受け易い。輸送体内のバッテリは、通常、バッテリを拘束するやり方で設置され得るが、バッテリに対して圧縮を加えることはない。したがって、輸送体内のバッテリは、通常の使用中に損傷を受け又は摩耗する場合がある。
【発明の概要】
【0003】
特定の実施形態は、輸送体を提供する。輸送体は、ハウジング、複数の層を備え且つハウジング内に配置されたバッテリ、及び、ハウジング内に配置され且つバッテリの第1の側を介してバッテリの複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを備える。
【0004】
更なる実施形態は、無人航空輸送体(UAV)を提供する。UAVは、胴体と、複数の接合可能な翼セグメントであって、第1の接合可能な翼セグメントが、胴体に接合され、第2の接合可能な翼セグメントが、胴体に接合され、各接合可能な翼セグメントが、ハウジング、複数の層を備え且つハウジング内に配置されたバッテリ、及び、ハウジング内に配置され且つバッテリの第1の側を介してバッテリの複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを備える、複数の接合可能な翼セグメントとを備える。
【0005】
更なる実施形態は、取り外し可能な圧縮デバイスを使用する方法を提供する。該方法は、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを輸送体内に設置すること、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスによって圧縮されている、複数の平面的な層を備えたバッテリを充電すること、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを輸送体から取り外すこと、及び、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを輸送体から取り外した後で、バッテリからの電力を使用して輸送体を動作させることを含む。
【0006】
以下の記載及び関連する図面は、1以上の実施形態の特定の例示的な特徴を詳細に説明する。
【0007】
添付の図面は、1以上の実施形態の特定の態様を描いており、したがって、本開示の範囲を限定するものと考えられるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】翼アセンブリ内の取り外し可能な圧縮デバイスの実施例を描く。
図2】バッテリ及び取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを備えたモジュール式翼セグメントの一実施例を描く。
図3A図3A及び図3Bは、翼断面内に設置された取り外し可能な圧縮デバイスの実施例を描く。
図3B図3A及び図3Bは、翼断面内に設置された取り外し可能な圧縮デバイスの実施例を描く。
図4】翼内の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスの別の一実施例を描く。
図5】本明細書で説明される、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを使用するための例示的な方法を描く。
【発明を実施するための形態】
【0009】
理解を容易にするため、複数の図面に共通する同一の要素を指し示すのに、可能な場合には同一の参照番号を使用している。一実施形態の要素及び特徴は、更なる説明なしに他の実施形態に有利に組み込むことができると考えられる。
【0010】
本開示の態様は、航空機などのクラフト内で使用されるのに適した、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを提供する。
【0011】
様々な種類のバッテリは、例えば、アノード層、カソード層、絶縁層、及び分離層などの、積層化された内部構造を含むように構築される。バッテリの性能は、その内部層の状態に特に敏感であり得る。例えば、バッテリの層が、層に対する物理的及び/又は化学的な変化によって分離される場合、そのバッテリの性能は劣化することとなる。
【0012】
再充電可能なバッテリは、層状態の劣化を起こし易い。というのも、殊に高電流レベルでの充電と放電の繰り返しは、バッテリの層における物理的な応力ならびに層構造内の化学的な変化をもたらす、熱及びダイナミクスを生成するからである。例えば、バッテリの高速充電は、層の間に気泡を生成し、したがって、層を互いに均一に接触している状態からずらす可能性がある。そのような変化は、概して修復不可能であり、したがって、バッテリの耐用年数は、通常の使用では大幅に短縮され得る。
【0013】
その層がより変形しにくいようにバッテリを圧縮することによって、バッテリの性能及び耐用年数を大幅に改善することができる。例えば、充電中にバッテリを圧縮することによって、充電によって生成された応力に対するバッテリの復元力を大幅に改善することができ、したがって、バッテリが、交換される前により多くの充電サイクルを経ることを可能にする。ある場合では、十分に圧縮すれば、バッテリの充電サイクル能力を、数十回の充電から数百回、更には数千回の充電まで改善することができる。これは、(バッテリが何に対して電力供給していても)バッテリの有効寿命を改善するだけでなく、バッテリの交換の必要性を低減させる。それは、バッテリが、交換が高価であり且つ手間がかかるやり方でクラフトの中に統合されるときに、殊に有益であるだろう。
【0014】
バッテリは、益々、主要電源とバックアップ、補助、又はアクセサリ電源との両方に対してクラフト内で(例えば、無人航空輸送体内で)使用されるようになってきている。全ての種類のクラフト内で、殊に航空機内で、重量低減は、概して性能を改善する。しかしながら、前述のバッテリ性能の改善を得るために、最適にバッテリを圧縮するための恒久的な構造又はデバイスを追加することは、クラフトの性能を妨げ得る更なる重量というコストをもたらす。
【0015】
本明細書で説明される実施形態は、クラフトが搬送され又は充電されているときなどの特定の時間中にクラフト内に設置されていてよく、クラフトが動作しているとき(殊に飛行中)などの他の時間中に取り外されていてよい、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスに関する。
【0016】
例えば、携帯型の無人航空輸送体(UAV)は、バッテリへの損傷を防止するために、保管、搬送、及び充電中に設置されている取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを有し得るが、航続距離及び敏捷性などの飛行特性を改善するために、UAVの飛行中には取り外されていてよい。そのような実施形態では、UAVが、携帯性を改善するために複数のセグメントに分離され得る翼(及び他の構成要素)を有してよく、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスは、UAVの翼セグメント内にフィットするように構成されてよい。特に、各翼セグメントが分離される場合、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが容易に設置され取り外され得る翼の内部空間へのアクセスが可能である。同じ設計構成が、分離可能な胴体セクションなどの他の航空機の構成要素向けに使用されてよい。
【0017】
しかし、本明細書で説明される取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを利用するために、携帯可能又は容易に分離可能である必要はない。むしろ、クラフトは、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを設置し取り外すために、設置されているバッテリに隣接した空間にアクセスする方法を必要とするのみである。例えば、従来の航空機は、本明細書で説明される取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスの設置及び取り外しを可能にする、翼又は胴体セクション内のアクセスパネルを有し得る。同様に、地上ベース又は水ベースの電気輸送体は、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスの設置及び取り外しのためのアクセスパネルを有し得る。本明細書で説明される多くの実施例は航空機に関するが、本明細書で説明される原理は、種々の種類のクラフトに広く適用可能である。
【0018】
例示的な取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスの実施態様
【0019】
図1は、翼内の取り外し可能な圧縮デバイスの実施例を描いている。
【0020】
特に、翼102は、バッテリ106A〜Cが配置される複数のセル又はハウジング104A〜Cを有するように描かれている。この実施例では、ハウジング104A〜Cのそれぞれが、バッテリの圧縮が実現され得る様々なやり方を示すために、異なる種類の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを描いている。他の実施形態では、同じ種類の取り外し可能な圧縮デバイスが、ハウジング104A〜C(及び図1で描かれていない他のハウジング)のうちの全部又はサブセット内で使用されてよい。
【0021】
ハウジング104Aは、描かれているように積層化された構造を有するバッテリ106Aを含む。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス108A及び108Bが、ハウジング104Aの壁に対して押し、矢印によって示されているようにバッテリ106Aに圧縮を加える、(例えば、空気や流体を用いた)可膨張性ブラダーを備える。例えば、取り外し可能な圧縮デバイス108A及び108Bは、容易さを考慮してつぶれた状態で設置されてよく、次いで、バッテリ106Aの層に垂直な方向にバッテリ106を圧縮するために、(例えば、平方インチ当たりのポンドなどの)設定圧力までハウジング104A内で膨張してよい。この実施例では、バッテリ106Aの層が、平面的であり、互いに対して平行に配置されている。飛行の前に取り外し可能な圧縮デバイス108A及び108Bが取り外され(すなわち、アンインストール)され得るので、バッテリ106Aは、固定するハードウェア、ストラップ、接着剤、フック・ループタイプのファスナなどの、適切な手段によってハウジング104A内に取り付けられ又は貼り付けられてよい。
【0022】
バッテリ106Aは、この実施例では、ハウジング104Aの長さより短いように描かれているが、他の実施態様では、バッテリ106A並びにバッテリ106B及び106Cが、ハウジング104Aの内側長さ寸法と等しいか又は近似的に等しくてよいことに留意されたい。
【0023】
ハウジング104Bは、描かれているように積層化された構造を有するバッテリ106Bを含む。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス110A及び110Bが、ばねで付勢するプレートを備える。その場合、ばねは、ハウジング104Bの壁に対して押し、矢印で示されているように取り付けられたプレートによってバッテリ106Bに圧縮力を加える。ばねに取り付けられたプレートは、ばねのみと比較して、バッテリ106Bの圧縮される表面にわたりより均一な力の分散を生成することができる。プレートに取り付けられるばねは、円錐(conical)ばね、砂時計形状の(hourglass)ばね、バレル(barrel)ばね、ピッチが一定の(constant pitch)ばね、可変ピッチ(variable pitch)ばね、圧縮コイル(helical compression)ばねなどの、任意の種類の圧縮(compression)ばね、波形(wave)ばね、丸線(round wire)ばね、皿(belleville)ばね、反り若しくは曲線ストリップ(recurve or curved strip)ばねなど、又はねじり(torsion)ばねであってよい。上述のように、取り外し可能な圧縮デバイス110A及び110Bは、飛行前に取り外され得るので、バッテリ106Bは、上述されたものなどの適切な手段によってハウジング104B内に取り付けられ又は貼り付けられてよい。
【0024】
ハウジング104Cは、描かれているように積層化された構造を有するバッテリ106Cを含む。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス112A及び112Bが、ハウジング104Cの壁に対して押す付勢部材112A及び112Bを備える。それらは、付勢部材112A及び112Bとバッテリ106Cとの間の複数の相互作用点によって、バッテリ106Cに対して圧縮を加える。取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス112A及び112Bの付勢部材は、上述されたものなどのばねを備えてよい。しかし、この実施例では、付勢部材が、ハウジング104Bのもののように圧縮プレートに取り付けられていない。
【0025】
ハウジング104A〜Cに関して幾つかの異なる種類の圧縮デバイスが示されたが、未だ他のものも可能である。例えば、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスは、ねじ付き圧縮ロッド、ガス圧又は液圧ピストン(個別に若しくは圧縮プレートに取り付けられている)、発泡体又はゴムの挿入物、対向するストラップ、他の梱包材などを含んでよい。
【0026】
取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス108A〜B、110A〜B、及び112A〜Bは、バッテリ106A〜Cを充電するとき、及び、翼102が取り付けられているクラフトを保管又は搬送するときに、完全に設置されていてよい。このやり方では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス108A〜B、110A〜B、及び112A〜Bは、バッテリ106A〜Cの耐久性を改善することができ、更に、損傷を防止するための補強構造をバッテリ106A〜Cに提供する。
【0027】
バッテリ106A〜106Cは、推進システム構成要素(例えば、電気モータ)に電力供給するため、又は、アビオニクスシステム、フライ・バイ・ワイヤ電気アクチュエータ、液圧システム用の電気ポンプ、安全システム、照明システム、通信システムなどにバックアップ電力を供給するなど、補助若しくはバックアップシステムに電力供給するためなどの、様々な目的向けに使用されてよい。
【0028】
単純化するために図1では描かれていないが、ハウジング104A〜104Cは、バッテリ106A〜C用の電気接続、センサなどの電気デバイスなどの、更なる構成要素を含んでよい。
【0029】
図2は、バッテリ及び取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを備えたモジュール式翼セグメント(又はサブアセンブリ)の一実施例を描いている。
【0030】
複数の例示的な種類のモジュール式翼セグメントが、図2で描かれている。例えば、モジュール式翼セグメント202Aは、空力操縦翼面216(例えば、エルロン)を含む。モジュール式翼セグメント202Aは、他のモジュール式翼セグメントに、又は取り付けポイント214においてアセンブリに連結若しくは接合されてよい。例えば、モジュール式翼セグメント210は、翼エンドキャップ218(又は他の実施態様ではウィングレット)、及び別の1つのモジュール式セグメント202Bに取り付けられてよい。単純化するために図2では描かれていないが、202A及び202Bなどのモジュール式翼セグメントは、(この実施例では航空機である)クラフト200内の翼セグメントと他のシステムとの間の電力及びデータの流れを可能にする、(例えば、コネクタを介した)電気接続を含んでよい。
【0031】
この実施例では、モジュール式翼セグメント202Aが、リブ204A〜C、前翼桁210A、及び後翼桁212Aを含む、複数の内部構造部材を備える。内部構造部材は、図1に関して上述されたものなどの取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを使用してバッテリを保持及び圧縮するための、ハウジングの部分として又はさもなければ構造物として使用されてよい。
【0032】
例えば、描かれているように積層化された内部構造を含むバッテリ206Aは、モジュール式翼セグメント202A内に設置され、配置され、保持され、取り付けられ、又はさもなければ位置付けられてよく、少なくとも部分的に、第1の側のリブ204A、第2の側の前翼桁210A、及び第3の側の後翼桁212Aによって支持されてよい。更に、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208Aが、第4の側でバッテリ206Aと接触するように配置されてよく、図1に関して上述されたやり方で、矢印によって示されているようにバッテリ206Aに圧縮力を提供してよい。例えば、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208Aは、バッテリ206Aに圧縮を加えるために設置され膨張し得る可膨張性ブラダーを含んでよい。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208Aが、翼のエンドキャップ218によって、又は、他の実施形態では、モジュール式翼セグメント202Aに取り付けられた別の1つのモジュール式構造によって、バッテリ206Aとは反対側のその端部で支持されてよい。この実施例では、バッテリ206Aが、モジュール式翼セグメント202Aの翼長に沿った方向に圧縮される。
【0033】
別の一実施例として、これもまた描かれているように積層化された内部構造を含むバッテリ206Bも、モジュール式翼セグメント202A内に設置されてよく、少なくとも部分的に、第1の側のリブ204C、第2の側の前翼桁210A、及び第3の側の後翼桁212Aによって支持されてよい。更に、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208Bが、第4の側でバッテリ206Bと接触するように配置されてよく、図1に関して上述されたやり方で、バッテリ206Bに圧縮力を提供してよい。上述のように、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208Bは、バッテリ206Bに圧縮を加えるために設置され膨張し得る可膨張性ブラダーを含んでよい。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208Bが、モジュール式翼セグメント202Bとの構造的連結によって、バッテリ206Bとは反対側のその端部で支持されてよい。この実施例では、バッテリ206Bも、モジュール式翼セグメント202Aの翼長に沿った方向に圧縮される。
【0034】
更に別の一実施例として、これもまた描かれているように積層化された内部構造を含むバッテリ206Cが、モジュール式翼セグメント202B内に設置されてよく、少なくとも部分的に、第1の側の前翼桁210B、及び第2の側の前翼桁212Bによって支持されてよい。更に、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208C及び208Dが、第3及び第4の側でバッテリ206Cと接触するように配置されてよく、図1に関して上述されたやり方で、バッテリ206Cに圧縮力を提供してよい。
【0035】
この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208Cが、その取り外し可能性を示すように取り外されるように示されている。上述のように、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208C及び208Dは、バッテリ206Cに圧縮を加えるために設置され膨張し得る可膨張性ブラダーを含んでよい。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208Cが、モジュール式翼セグメント202Aとの構造的連結によって、バッテリ206Cとは反対側のその端部で支持されてよく、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208Dが、クラフト200の胴体220との構造的連結によって、バッテリ206Cとは反対側のその端部で支持されてよい。この実施例では、バッテリ206Cが、モジュール式翼セグメント202Aの翼長に沿った方向に同様に圧縮される。
【0036】
モジュール式翼セグメント202Bでは、バッテリ206Cが、リブ204D〜Fの上方、下方、又はそれらを通して設置されてよい。ある実施形態では、バッテリ206Cが、モジュール式翼セグメント202B内に設置されたときに、構造的要素として作用してよく、リブが翼セグメント202Bの翼弦全体に及ぶ必要性を除去する。
【0037】
図2で描かれているように、モジュール式翼セグメント202A及び202Bが分離されているときに、バッテリ206A〜Cは、それらのそれぞれの設置場所に容易に設置され、又はそれらのそれぞれの設置場所から容易に除去される。
【0038】
ある実施態様では、取り外し可能な圧縮デバイスが、バッテリが設置されている翼セグメントの搬送、保管、及び充電中に設置されていてよいが、飛行の前に取り外される。例えば、図2では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208A〜Dが、モジュール式翼構成要素及び飛行する航空機200を完全に組み立てる前に取り外されてよい。
【0039】
ある実施態様では、バッテリ206A〜Cが、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208A〜Dの取り外しによって、航空機200の飛行中又は他の移動中に動き回ることをもたらすことがないようなやり方で設置されてよい。他の実施態様では、軽量保持要素(図示せず)が、クラフト200の動作中に圧縮デバイスと交換されていてよい。例えば、保持要素は、軽量発泡体又は他の耐久性のある低密度材料から作製されてよい。保持要素は、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス208A〜Dによって提供されるバッテリ204A〜Cの圧縮レベルを提供し得ないが、にもかかわらず、航空機200の飛行中又は他の移動中にバッテリ204A〜Cを適所に保持するための十分な力を提供することができる。
【0040】
図2で描かれている実施例では、2つのモジュール式翼セグメント202A及び202Bが、クラフト200用の翼構造を作り上げるように示されているが、他の実施例では、任意の数のモジュール式翼セグメントが使用されてよい。モジュール式翼セグメントは、種々のモジュール式翼セグメントを連結するための取り付けポイント(例えば214)を含んでよく、更なる構造的要素(図示せず)が、更に、各モジュール式翼セグメント内に、前桁210A及び210B並びに後桁212A及び212Bを繋げるための要素などの、構造的要素を取り付けてよい。したがって、共に繋げられたときに、モジュール式翼セグメントは、クラフト200用の構造的に健全な翼を形成し得る。
【0041】
図3A及び図3Bは、翼断面内に設置された取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスの実施例を描いている。
【0042】
図3Aでは、描かれているように積層化された内部構造を有するバッテリ306が、翼302の断面内、且つ前桁310と後桁312の間でハウジング304内に位置付けられている。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス308Aが、前桁310とバッテリ306の間に位置付けられ、矢印によって示されているようにバッテリ306に圧縮力を提供する。更に、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス308Bが、後桁312とバッテリ306の間に位置付けられ、矢印によって示されているようにバッテリ306に圧縮力を提供する。したがって、この実施例では、バッテリ306が、翼302の弦に沿って圧縮される。
【0043】
図3Aでは示されていないが、更なる構造(例えば、ハウジング304の壁、リブなど)が、バッテリ306を、翼302の翼長に沿って側方に移動しないように保持してよい。
【0044】
図3Bでは、描かれているように積層化された内部構造を有するバッテリ306Aが、前桁310と保持壁304Aの間で翼302の断面内に位置付けられている。保持壁304Aは、ハウジングの部分を形成してよい。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス308Aが、保持壁304Aとバッテリ306Aの間に位置付けられ、矢印によって示されているようにバッテリ306に圧縮力を提供する。したがって、この実施例では、バッテリ306Aが、翼302の弦に沿って圧縮される。
【0045】
同様に、描かれているように積層化された内部構造を有するバッテリ306Bが、前桁310と保持壁304Bの間で翼302の断面内に位置付けられている。保持壁304Bは、ハウジングの部分を形成してよい。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス308Bが、保持壁304Aとバッテリ306Bの間に位置付けられ、矢印によって示されているようにバッテリ306Bに圧縮力を提供する。したがって、この実施例では、バッテリ306Bも、翼302の弦に沿って圧縮される。
【0046】
図3Bでは示されていないが、更なる構造(例えば、更なる保持壁、リブなど)が、バッテリ306A及び306Bを、翼302の翼長に沿って側方に移動しないように保持してよい。更に、図3Bでは示されていないが、更なるバッテリを圧縮するための構造物の同様な配置が、後桁312の周りで構成されてよい。
【0047】
図4は、翼内の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスの別の一実施例を描いている。
【0048】
この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408A及び408Bが、六角形の断面を有する中空の押し出し材であり、これらは、異なる位置に回転されると、取り外し可能なデバイスの周りに配置されたバッテリに圧縮力を加えるか、又は加えないようになっている。とりわけ、この実施例では六角形になっているが、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408A及び408Bは、他の実施態様では、より多くの若しくはより少ないポイントを有する他の多角形断面、又は要するに他の断面形状(例えば、ローブ状)などの種々の断面を有してよい。
【0049】
描かれている実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408Aが、その断面の6つのポイントが、描かれているように積層化された内部構造を有する6つのそれぞれのバッテリ406A〜Fを含む、6つの対応するバッテリハウジングの壁404A〜404Fを押すように回転される。この場合、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408Aに隣接したバッテリハウジングの壁404A〜404Fは、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408Aのポイントから(力の矢印によって示されているように)壁の内部に保存されたバッテリ406A〜Fに力を伝達するように、柔軟又は移動可能であってよい。
【0050】
図4では描かれていないが、ある実施態様では、圧縮を提供する配置にあるときに、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408Aを適所に保持するために、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408Aのポイントが、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408Aに隣接するバッテリハウジングの壁404A〜404Fのノッチ又は他の構造と係合してよい。
【0051】
取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408Bは、隣接するバッテリハウジングに圧縮が提供されていない代替的な一配置にあるように図示されている。この配置では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408Bが、容易に取り外し可能であり、それによって、翼402に取り付けられた航空機の飛行前に重量を節約することができる。更に、バッテリに圧縮が加えられていない場合、バッテリは、同様にハウジングから容易に取り外すことができる。
【0052】
図4で描かれている実施例では、バッテリハウジングの内壁(例えば404A〜F)が、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(408A及び408B)と同じ数のセグメントを有する断面を有するチャネルを作り上げている。言い換えると、この実施例では、チャネル410A及び410Bがまた、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス408A及び408Bの断面に対応するが、より大きい六角形の断面を有する。他の実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(例えば408A及び408B)の断面の幾何学的形状が、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが設置されているチャネル(例えば410A及び410B)のものとは異なってよい。
【0053】
取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを使用するための例示的な方法
【0054】
図5は、本明細書で説明される、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを使用するための例示的な方法500を描いている。
【0055】
方法500は、ステップ502で開始し、例えば、図1図2図3A図3B、及び図4に関して上述されたように、1以上の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを輸送体内に設置する。
【0056】
次いで、方法500は、ステップ504に進み、1以上の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスによって圧縮されている1以上のバッテリを充電する。
【0057】
次いで、方法500は、ステップ506に進み、1以上の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを輸送体から取り外す。
【0058】
次いで、方法500は、ステップ508に進み、輸送体を動作させる。輸送体を動作させることは、バッテリ内に蓄えられた電力から輸送体の態様を動作させることを含んでよい。
【0059】
図5では描かれていないが、方法500は、他の実施例では、更なる及び/又は代替的なステップを含んでよい。
【0060】
例えば、方法500は、バッテリ圧縮デバイスが設置された輸送体を搬送すること及び/又は保管することを含んでよい。
【0061】
別の一実施例として、方法500は、(1以上の)デバイスを膨張させること、(1以上の)デバイスの方向を変更すること、又はさもなけれ(1以上の)デバイスに隣接するバッテリに圧力を加えさせることなどによって、設置後に(1以上の)取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを係合させることを含んでよい。
【0062】
別の一実施例として、方法500は、(1以上の)バッテリ内に蓄えられた電力を使用して、(上述されたように)推進システム又は補助若しくはバックアップシステムなどの、輸送体の1以上のシステムを動作せることを含んでよい。
【0063】
例示的な実施形態
【0064】
以下は、例示的な実施形態である。特に、以下の実施例内の参照番号は、単なる例示である。更に、以下の実施例又は以下の特許請求の範囲内で単一請求項の従属が示されている場合であっても、複数の請求項の従属を含む全ての請求項の従属関係が、本開示の範囲内に含まれる。
【0065】
実施形態1:
ハウジング(104)、複数の層を備え且つハウジング(104)内に配置されたバッテリ(106)、及び、ハウジング(104)内に配置され且つバッテリ(106)の第1の側を介してバッテリ(106)の複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)を備える、輸送体。
【0066】
実施形態2:
第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、可膨張性ブラダー(108A)を備える、実施形態1の輸送体。
【0067】
実施形態3:
第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、1以上のばね(110A、112A)を備える、実施形態1の輸送体。
【0068】
実施形態4:
第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、1以上のばね(110A)に取り付けられたプレートを備える、実施形態3の輸送体。
【0069】
実施形態5:
第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、多角形状断面(408)を有する中空押し出し材を備える、実施形態1の輸送体。
【0070】
実施形態6:
ハウジングが、輸送体の翼内に配置されている、実施形態1から5のいずれか1つの輸送体。
【0071】
実施形態7:
ハウジング(104)内に配置され且つバッテリ(106)の第2の側を介してバッテリの複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第2の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)を更に備える、実施形態1から6のいずれか1つの輸送体。
【0072】
実施形態8:
ハウジングの少なくとも1つの壁が、翼(102)の構造的要素を備える、実施形態6の輸送体。
【0073】
実施形態9:
構造的要素が、翼桁(210、212)又は翼リブ(204)のうちの1つである、実施形態8の輸送体。
【0074】
実施形態10:
第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、翼(102)の長さに沿った方向において、バッテリの複数の層に圧縮力を加えるように構成されている、実施形態6から9のいずれか1つの輸送体。
【0075】
実施形態11:
第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、翼(102)の弦に沿った方向において、バッテリの複数の層に圧縮力を加えるように構成されている、実施形態6から9のいずれか1つの輸送体。
【0076】
実施形態12:
翼が、複数の接合可能なセグメント(202)を備え、ハウジング(104)が、複数の接合可能なセグメントのうちの1つの接合可能なセグメント内に配置され、複数の接合可能なセグメント(202)の各セグメントが、1つのセグメントから別の1つのセグメント又は輸送体の胴体(220)のうちの1つへの電力の流れを可能にするように構成された電力コネクタを備える、実施形態6から11のいずれか1つの輸送体。
【0077】
実施形態13:
胴体(220)と、複数の接合可能な翼セグメント(202)であって、第1の接合可能な翼セグメントが、胴体(220)に接合され、第2の接合可能な翼セグメントが、胴体(220)に接合され、各接合可能な翼セグメントが、ハウジング(204)、複数の層を備え且つハウジング(204)内に配置されたバッテリ(206)、及び、ハウジング(204)内に配置され且つバッテリ(206)の第1の側を介してバッテリ(206)の複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を備える、複数の接合可能な翼セグメント(202)とを備える、無人航空輸送体(UAV)。
【0078】
実施形態14:
複数の接合可能な翼セグメントの各接合可能な翼セグメント内の第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、可膨張性ブラダー(208A)を備える、実施形態13のUAV。
【0079】
実施形態15:
複数の接合可能な翼セグメントの各接合可能な翼セグメント内の第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、1以上のばね(110A、112A)を備える、実施形態13のUAV。
【0080】
実施形態16:
複数の接合可能な翼セグメントの各接合可能な翼セグメント内の第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、1以上のばね(110A)に取り付けられたプレートを備える、実施形態15のUAV。
【0081】
実施形態17:
複数の接合可能な翼セグメント(202)の各接合可能な翼セグメント内に、ハウジング(204)内に配置され且つバッテリ(206)の第2の側を介してバッテリの複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第2の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を更に備える、実施形態13から16のいずれか1つのUAV。
【0082】
実施形態18:
複数の接合可能な翼セグメント(202)の各それぞれの接合可能な翼セグメント内のハウジングの少なくとも1つの壁が、それぞれの接合可能な翼セグメントの構造的要素を備える、実施形態13から17のいずれかの1つのUAV。
【0083】
実施形態19:
取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを使用する方法であって、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を輸送体(200)内に設置すること(502)、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスによって圧縮されている、複数の平面的な層を備えたバッテリ(206)を充電すること(504)、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を輸送体(200)から取り外すこと(506)、及び、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を輸送体(200)から取り外した後で、バッテリ(206)からの電力を使用して輸送体を動作させること(508)を含む、方法。
【0084】
実施形態20:
取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)が、輸送体(200)の翼のセグメント(202)内のハウジング(204)内に設置される、実施形態19の方法。
【0085】
前述の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な実施形態を実施することを可能にするために提供されている。本明細書で説明された実施例は、特許請求の範囲内で説明される範囲、適用性、又は実施形態を限定しない。これらの実施形態に対する様々な修正が、当業者には明らかであろう。そして、本明細書で規定された一般的な原理は、他の実施形態に適用可能である。例えば、本開示の範囲から逸脱することなしに、説明された要素の機能及び構成を変更することができる。様々な実施例は、様々な手順又は構成要素を適切に省略し、代替し、又は追加することができる。例えば、説明された方法は、説明されたものとは異なる順次で実行されてよく、様々なステップが、追加、省略、又は結合されてよい。また、ある実施例に関して説明された特徴は、幾つかの他の実施例で組み合わせることができる。例えば、本明細書で説明された任意の数の態様を使用して、装置は実装され又は方法は実施されてよい。更に、本開示の範囲は、本明細書で説明された開示の様々な態様に加えて、又はそれ以外の、他の構造、機能、又は構造及び機能を使用して実施されるような装置又は方法をカバーすることを意図している。本明細書で開示された開示の任意の態様は、ある請求項の1以上の要素によって具現化され得ることを理解するべきである。
【0086】
本明細書で使用される際に、項目のリストの「少なくとも1つ」という言い回しは、単一の要素を含んでそれらの項目の任意の組み合わせを指す。一実施例として、「a、b、又はcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a〜b、a〜c、b〜c、及びa〜b〜cをカバーし、並びに複数の同じ要素を有する任意の組み合わせ(例えば、a〜a、a〜a〜a、a〜a〜b、a〜a〜c、a〜b〜b、a〜c〜c、b〜b、b〜b〜b、b〜b〜c、c〜c、並びにc〜c〜c、又はa、b、及びcの任意の順序付け)をカバーする。
【0087】
更に、本開示は以下の条項による実施形態を含む。
条項1.
ハウジング(104)、
複数の層を備え且つ前記ハウジング(104)内に配置されたバッテリ(106)、及び
前記ハウジング(104)内に配置され且つ前記バッテリ(106)の第1の側を介して前記バッテリ(106)の前記複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)を備える、輸送体。
条項2.
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、可膨張性ブラダー(108A)を備える、条項1に記載の輸送体。
条項3.
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、1以上のばね(110A、112A)を備える、条項1に記載の輸送体。
条項4.
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、前記1以上のばね(110A)に取り付けられたプレートを備える、条項3に記載の輸送体。
条項5.
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、多角形状断面(408)を有する中空押し出し材を備える、条項1に記載の輸送体。
条項6.
前記ハウジングが、前記輸送体の翼(102)内に配置されている、条項1に記載の輸送体。
条項7.
前記ハウジング(104)内に配置され且つ前記バッテリ(106)の第2の側を介して前記バッテリの前記複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第2の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)を更に備える、条項1に記載の輸送体。
条項8.
前記ハウジングの少なくとも1つの壁が、前記翼(102)の構造的要素を備える、条項6に記載の輸送体。
条項9.
前記構造的要素が、翼桁(210、212)又は翼リブ(204)のうちの1つである、条項8に記載の輸送体。
条項10.
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)が、前記翼(102)の長さに沿った方向において、前記バッテリの前記複数の層に前記圧縮力を加えるように構成されている、条項6に記載の輸送体。
条項11.
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)が、前記翼(102)の弦に沿った方向において、前記バッテリの前記複数の層に前記圧縮力を加えるように構成されている、条項6に記載の輸送体。
条項12.
前記翼が、複数の接合可能なセグメント(202)を備え、
前記ハウジング(104)が、前記複数の接合可能なセグメントのうちの1つの接合可能なセグメント内に配置され、
前記複数の接合可能なセグメント(202)の各セグメントが、1つのセグメントから別の1つのセグメント又は前記輸送体の胴体(220)のうちの1つへの電力の流れを可能にするように構成された電力コネクタを備える、条項6に記載の輸送体。
条項13.
胴体(220)と、
複数の接合可能な翼セグメント(202)であって、
第1の接合可能な翼セグメントが、前記胴体(220)に接合され、
第2の接合可能な翼セグメントが、前記胴体(220)に接合され、
各接合可能な翼セグメントが、
ハウジング(204)、
複数の層を備え且つ前記ハウジング(204)内に配置されたバッテリ(206)、及び
前記ハウジング(204)内に配置され且つ前記バッテリ(206)の第1の側を介して前記バッテリ(206)の前記複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を備える、複数の接合可能な翼セグメント(202)とを備える、無人航空輸送体(UAV)。
条項14.
前記複数の接合可能な翼セグメントの各接合可能な翼セグメント内の前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、可膨張性ブラダー(208A)を備える、条項13に記載のUAV。
条項15.
前記複数の接合可能な翼セグメントの各接合可能な翼セグメント内の前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、1以上のばね(110A、112A)を備える、条項13に記載のUAV。
条項16.
前記複数の接合可能な翼セグメントの各接合可能な翼セグメント内の前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、前記1以上のばね(110A)に取り付けられたプレートを備える、条項15に記載のUAV。
条項17.
前記複数の接合可能な翼セグメント(202)の各接合可能な翼セグメント内に、前記ハウジング(204)内に配置され且つ前記バッテリ(206)の第2の側を介して前記バッテリの前記複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第2の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を更に備える、条項13に記載のUAV。
条項18.
前記複数の接合可能な翼セグメント(202)の各それぞれの接合可能な翼セグメント内の前記ハウジングの少なくとも1つの壁が、前記それぞれの接合可能な翼セグメントの構造的要素を備える、条項13に記載のUAV。
条項19.
取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを使用する方法であって、
取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を輸送体(200)内に設置すること(502)、
前記取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスによって圧縮されている、複数の平面的な層を備えたバッテリ(206)を充電すること(504)、
前記取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を前記輸送体(200)から取り外すこと(506)、及び
前記取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を前記輸送体(200)から取り外した後で、前記バッテリ(206)からの電力を使用して前記輸送体を動作させること(508)を含む、方法。
条項20.
前記取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)が、前記輸送体(200)の翼のセグメント(202)内のハウジング(204)内に設置される、条項19に記載の方法。
【0088】
以下の特許請求の範囲は、本明細書で示されている実施形態に限定されることを意図しないが、特許請求の範囲の言語と一貫した完全な範囲が与えられることを意図している。請求項内では、単一の要素へ言及が、別段の定めがなければ「ただ1つ」を意味することを意図しないが、むしろ「1以上」を意味することを意図している。別段の定めがなければ、「幾つかの」という用語は、1以上を指す。如何なるクレーム要素も、その要素が「〜する手段(means for)」というフレーズを用いて明示的に挙げられているか、又は方法クレームの場合にはその要素が「〜するステップ(step for)」というフレーズを用いて挙げられていない限り、35U.S.C.§112(f)の規定に基づいて解釈されることはない。当業者に知られている、又は後に当業者に知られるようになる、本開示全体にわたって説明される様々な態様の要素に対する構造的及び機能的等価物は全て、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、特許請求の範囲に含まれるものとする。更に、本明細書に開示されているものは全て、かかる開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかに関係なく、公に捧げることを意図したものではない。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2020年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(104)、
複数の層を備え且つ前記ハウジング(104)内に配置されたバッテリ(106)、及び
前記ハウジング(104)内に配置され且つ前記バッテリ(106)の第1の側を介して前記バッテリ(106)の前記複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)を備える、輸送体。
【請求項2】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、可膨張性ブラダー(108A)を備える、請求項1に記載の輸送体。
【請求項3】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、1以上のばね(110A、112A)を備える、請求項1に記載の輸送体。
【請求項4】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、前記1以上のばね(110A)に取り付けられたプレートを備える、請求項3に記載の輸送体。
【請求項5】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスが、多角形状断面(408)を有する中空押し出し材を備える、請求項1に記載の輸送体。
【請求項6】
翼を備え、前記ハウジングが、前記輸送体の翼(102)内に配置されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項7】
前記ハウジング(104)内に配置され且つ前記バッテリ(106)の第2の側を介して前記バッテリの前記複数の層に圧縮力を加えるように構成された、第2の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項8】
前記ハウジングの少なくとも1つの壁が、前記翼(102)の構造的要素を備える、請求項6又は7に記載の輸送体。
【請求項9】
前記構造的要素が、翼桁(210、212)又は翼リブ(204)のうちの1つである、請求項8に記載の輸送体。
【請求項10】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)が、前記翼(102)の長さに沿った方向において、前記バッテリの前記複数の層に前記圧縮力を加えるように構成されている、請求項6から9のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項11】
前記第1の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(108)が、前記翼(102)の弦に沿った方向において、前記バッテリの前記複数の層に前記圧縮力を加えるように構成されている、請求項6から10のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項12】
前記翼が、複数の接合可能なセグメント(202)を備え、
前記ハウジング(104)が、前記複数の接合可能なセグメントのうちの1つの接合可能なセグメント内に配置され、
前記複数の接合可能なセグメント(202)の各セグメントが、1つのセグメントから別の1つのセグメント又は前記輸送体の胴体(220)のうちの1つへの電力の流れを可能にするように構成された電力コネクタを備える、請求項6から11のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項13】
前記輸送体が、無人航空輸送体(UAV)である、請求項6から11のいずれか一項に記載の輸送体。
【請求項14】
取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを使用する方法であって、
取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を輸送体(200)内に設置すること(502)、
前記取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスによって圧縮されている、複数の平面的な層を備えたバッテリ(206)を充電すること(504)、
前記取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を前記輸送体(200)から取り外すこと(506)、及び
前記取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を前記輸送体(200)から取り外した後で、前記バッテリ(206)からの電力を使用して前記輸送体を動作させること(508)を含む、方法。
【請求項15】
前記取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス(208)を、前記輸送体(200)の翼のセグメント(202)内のハウジング(204)内に設置することを含む、請求項14に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
特に、翼102は、バッテリ106A〜Cが配置される複数のセル又はハウジング104A〜Cを有するように描かれている。この実施例では、ハウジング104A〜Cのそれぞれが、様々なやり方でバッテリの圧縮が実現され得ることを示すために、異なる種類の取り外し可能なバッテリ圧縮デバイスを描いている。他の実施形態では、同じ種類の取り外し可能な圧縮デバイスが、ハウジング104A〜C(及び図1で描かれていない他のハウジング)のうちの全部又はサブセット内で使用されてよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
ハウジング104Aは、描かれているように積層化された構造を有するバッテリ106Aを含む。この実施例では、取り外し可能なバッテリ圧縮デバイス108A及び108Bが、ハウジング104Aの壁に対して押し、矢印によって示されているようにバッテリ106Aに圧縮を加える、(例えば、空気や流体を用いた)可膨張性ブラダーを備える。例えば、取り外し可能な圧縮デバイス108A及び108Bは、容易さを考慮してつぶれた状態で設置されてよく、次いで、バッテリ106Aの層に垂直な方向にバッテリ106を圧縮するために、(例えば、パスカル又は平方インチ当たりのポンドなどの)設定圧力までハウジング104A内で膨張してよい。この実施例では、バッテリ106Aの層が、平面的であり、互いに対して平行に配置されている。飛行の前に取り外し可能な圧縮デバイス108A及び108Bが取り外され(すなわち、アンインストール)され得るので、バッテリ106Aは、固定するハードウェア、ストラップ、接着剤、フック・ループタイプのファスナなどの、適切な手段によってハウジング104A内に取り付けられ又は貼り付けられてよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
複数の例示的な種類のモジュール式翼セグメントが、図2で描かれている。例えば、モジュール式翼セグメント202Aは、空力操縦翼面216(例えば、エルロン)を含む。モジュール式翼セグメント202Aは、他のモジュール式翼セグメントに、又は取り付けポイント214においてアセンブリに連結若しくは接合されてよい。例えば、モジュール式翼セグメント202Aは、翼エンドキャップ218(又は他の実施態様ではウィングレット)、及び別の1つのモジュール式セグメント202Bに取り付けられてよい。単純化するために図2では描かれていないが、202A及び202Bなどのモジュール式翼セグメントは、(この実施例では航空機である)クラフト200内の翼セグメントと他のシステムとの間の電力及びデータの流れを可能にする、(例えば、コネクタを介した)電気接続を含んでよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
以下は、例示的な実施形態である。特に、以下の実施例内の参照番号は、単なる例示である
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2020年9月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正7
【補正方法】削除
【補正の内容】
【外国語明細書】
2020203665000001.pdf
2020203665000002.pdf
2020203665000003.pdf
2020203665000004.pdf