特開2020-204066(P2020-204066A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-204066(P2020-204066A)
(43)【公開日】2020年12月24日
(54)【発明の名称】鋼片の管理方法
(51)【国際特許分類】
   C21D 9/00 20060101AFI20201127BHJP
   C21D 8/02 20060101ALI20201127BHJP
   C22C 38/00 20060101ALI20201127BHJP
   C22C 38/12 20060101ALI20201127BHJP
【FI】
   C21D9/00 101A
   C21D8/02 A
   C22C38/00 301A
   C22C38/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-111516(P2019-111516)
(22)【出願日】2019年6月14日
(71)【出願人】
【識別番号】000006655
【氏名又は名称】日本製鉄株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】特許業務法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】藤田 達也
(72)【発明者】
【氏名】中村 修一
(72)【発明者】
【氏名】毛利 圭佑
(72)【発明者】
【氏名】占部 健
【テーマコード(参考)】
4K032
【Fターム(参考)】
4K032AA04
4K032AA05
4K032AA06
4K032AA22
4K032BA01
4K032CA02
4K032CA03
(57)【要約】
【課題】鋼片の溶体化処理について、過剰な加熱を防止し、かつ材質のばらつきを低減した鋼片の管理方法を提供する。
【解決手段】鋼片を加熱し圧延する際の鋼片の管理方法であって、鋼片は、質量%で、Nbを0.005〜0.050%、Cを0.03〜0.70%含有し、鋼片の全厚をtとしたとき、鋼片の1/4t部における温度Tが[Tbh≦T≦1260]を満足する状態で10〜30分保持する工程、を有する、鋼片の管理方法。
但し、上記各記号は以下のように定義される。
T(℃):鋼片の1/4t部における温度
bh(℃):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼片を加熱し圧延する際の鋼片の管理方法であって、
前記鋼片は、質量%で、Nbを0.005〜0.050%、Cを0.03〜0.70%含有し、
前記鋼片の全厚をtとしたとき、前記鋼片の1/4t部における温度Tが下記(i)式を満足する状態で10〜30分間保持する工程、
を有する、鋼片の管理方法。
bh≦T≦1260 ・・・(i)
但し、上記(i)式中の各記号は以下のように定義される。
T(℃):鋼片の1/4t部における温度
bh(℃):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
【請求項2】
前記(i)式中におけるTbhを、下記(ii)式を用いて算出する、請求項1に記載の鋼片の管理方法。
bh=B/(A−log[Nb][C]) ・・・(ii)
但し、上記(ii)式中の各記号は以下のように定義される。
bh(℃):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
B:定数
A:定数
[Nb]:加熱前の鋼片中のNb固溶量(質量%)
[C]:鋼片中のC含有量(質量%)
【請求項3】
下記(iii)式をさらに満足する、請求項1または2に記載の鋼片の管理方法。
bh≦T≦1150 ・・・(iii)
但し、上記(iii)式中の各記号は以下のように定義される。
T(℃):鋼片の1/4t部における温度
bh(℃):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼片を加熱し圧延する際の鋼片の管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
Nbは、Nb炭化物を形成し、結晶粒を微細化することで、鋼の強度を向上させる効果を有する。このため、高強度鋼を得るために、必要に応じて、Nbを含有させることがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、Nbを含有し、引張強さが580MPa以上である高強度鋼が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−137219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したNb炭化物は、一定の温度域まで鋼を加熱し、冷却することで析出する。例えば、鋳造の際、鋼は融点以上の温度から冷却される。このため、鋳造により製造された鋼片には、Nb炭化物が含まれている。
【0006】
そして、Nb炭化物を形成させ、強度向上効果を得るためには、鋳造後の各工程、具体的には、熱延、冷延、焼鈍、その他加熱冷却工程等において、Nb炭化物を析出させる必要がある。このため、鋳造時に形成したNb炭化物は、予め、溶体化処理といった加熱処理により、母相に固溶させておく必要がある。
【0007】
溶体化処理は、鋼の材質のばらつきを低減するためにも重要である。特に、素材厚の大きい厚鋼板は、鋼片の表面と中心とにおいて、加熱のされやすさが異なることから、Nbを十分に固溶させるための調整が難しくなる。このため、材質のばらつきを低減するため、必要以上に高温長時間、溶体化処理を行うことになる場合が多い。このような溶体化処理は、製造時の燃料使用量を増加させ、製造コストを増加させるため、好ましくない。
【0008】
つまり、Nbを含有する鋼では、鋼片の溶体化処理の条件について、過剰な加熱を防止しつつ、材質のばらつきを低減することが難しいという問題があった。
【0009】
以上を踏まえ、本発明は、鋼片の溶体化処理について、過剰な加熱を防止しつつ、かつ材質のばらつきを低減することができる、鋼片を加熱し圧延する際の鋼片の管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、適切な鋼片の溶体化処理の条件について検討を行った。その結果、以下の知見を得た。
【0011】
(a)鋼材のばらつきを低減するためには、溶体化処理を行うことで、Nbを十分に固溶させることが有効である。溶体化処理は、主として温度と時間とのパラメータを調整することで、条件を制御する。そこで、本発明者らは、以下に示す条件で予備実験を行った。
【0012】
C含有量が0.06質量%、Nb含有量が0.024質量%であり、厚さが300mmである、ラインパイプ用鋼板に用いられるスラブを用意した。このスラブの1/4tの部位から図1に示すt11mm角、長さ60mmの試験片を採取し、加熱炉での溶体化処理を模した熱サイクル試験を行った。
【0013】
上記熱サイクル試験では、試験片の中央部1が図2に示す熱サイクルパターンとなるよう、誘導加熱装置を用い、条件を制御した。熱サイクルパターンにおける条件では、保持温度を980〜1260℃の範囲で、保持時間を10〜90分間の範囲で変化させた。また、比較試験として、熱サイクル試験を行っていないスラブの試験片(以下、「比較試験片」ともいう。)も用意した。
【0014】
上記熱サイクル試験を行った試験片および比較試験片について抽出残渣試験を行い、鋼の母相に固溶したNb固溶量を調べた。抽出残渣試験では、図1のように、試験片の中心面2を挟む2mm厚の中心部1を切り出して、電解液(10%アセチルアセトン−1%テトラメチルアンモニウムクロライドを含むメタノール溶液)を用いて電解後、ろ過して残渣を抽出、ICP質量分析法を用いてNb固溶量を算出した。
【0015】
(b)図3は、Nb固溶量と溶体化処理温度および保持時間との関係を示すグラフである。図3から分かるように、Nb固溶量は、溶体化処理温度に大きく依存する一方、保持時間には影響を受けにくい。特に、保持時間を10〜30分間としても、十分なNb量を固溶させることができる。これは、本発明における重要な知見であり、従来、1時間程度、またはそれ以上を要していた溶体化時間を30分間以下にできることが明らかになった。また、スラブの化学組成を変えた場合であっても、上記と同様の傾向が観察された。
【0016】
(c)図4は、Nb固溶量と溶体化処理温度との関係を示すグラフである。図4には、実測値(丸印プロット)と併せ、熱力学平衡計算により算出されたNb固溶量の計算値も示す。図4より、Nb固溶量の実測値は、1150℃以上の温度で、計算値と大きく乖離し飽和することから、溶体化処理温度を1150℃以下とするのが望ましい。一方、1020℃以下の溶体化処理温度の場合において、処理前のスラブのNb固溶量の方が、処理後のNb固溶量より高く、溶体化処理の効果を得られないことがあった。
【0017】
このように、Nbを含む鋼片の溶体化においては、所定時間経過後において、時間の影響は、極めて小さくなる。一方、温度の影響は大きく、適切な温度制御を行わない場合は、溶体化の効果を得られないばかりか、却って逆効果となることが明らかになった。
【0018】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、下記の鋼片の管理方法を要旨とする。
【0019】
(1)鋼片を加熱し圧延する際の鋼片の管理方法であって、
前記鋼片は、質量%で、Nbを0.005〜0.050%、Cを0.03〜0.70%含有し、
前記鋼片の全厚をtとしたとき、前記鋼片の1/4t部における温度Tが下記(i)式を満足する状態で10〜30分間保持する工程、
を有する、鋼片の管理方法。
bh≦T≦1260 ・・・(i)
但し、上記(i)式中の各記号は以下のように定義される。
T(℃):鋼片の1/4t部における温度
bh(℃):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
【0020】
(2)前記(i)式中におけるTbhを、下記(ii)式を用いて算出する、上記(1)に記載の鋼片の管理方法。
bh=B/(A−log[Nb][C]) ・・・(ii)
但し、上記(ii)式中の各記号は以下のように定義される。
bh(℃):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
B:定数
A:定数
[Nb]:加熱前の鋼片中のNb固溶量(質量%)
[C]:鋼片中のC含有量(質量%)
【0021】
(3)下記(iii)式をさらに満足する、上記(1)または(2)に記載の鋼片の管理方法。
bh≦T≦1150 ・・・(iii)
但し、上記(iii)式中の各記号は以下のように定義される。
T(℃):鋼片の1/4t部における温度
bh(℃):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、鋼片の溶体化処理について、過剰な加熱を防止し、かつ材質のばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、熱サイクル試験における試験片形状を示した図である。
図2図2は、熱サイクルパターンを示した図である。
図3図3は、Nb固溶量と溶体化処理温度および保持時間との関係を示すグラフである。
図4図4は、Nb固溶量と溶体化処理温度との関係を示すグラフである。
図5図5は、Nb固溶量についての溶解度曲線の模式図である。
図6図6は、本発明の方法により管理されたスラブを用いた厚鋼板および従来材の引張強さの分布を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は上記の知見に基づいてなされたものである。本発明は鋼片を加熱し圧延する際の鋼片の管理方法に関するものであり、以下に本発明の各要件について詳しく説明する。なお、以下の説明においては、特に言及がない限り、「%」は、「質量%」を意味する。
【0025】
1.鋼片
鋼片とは、溶鋼を凝固させた半製品を指し、具体的にはスラブ、ブルームまたはビレット等をいう。
【0026】
1−1.鋼片の化学組成
Nbは、加熱によりオーステナイト化した鋼片中に固溶し、加熱後の圧延工程、冷却工程で鋼中のCと結びついて析出する。この析出物が細かく析出する程、強度向上効果を得ることができる。このため、鋼片は、Nbを0.005〜0.050%含有する。
【0027】
Cは通常、鋼材の強度を向上させるために鋼中に含有させるが、本発明では、これ以外にもNb炭化物(NbC)を形成し、強度向上に寄与する。このため、鋼片は、Cを0.03〜0.70%含有するものとする。上記以外の元素については、含有量を特に限定しない。
【0028】
1−2.溶体化処理
1−2−1.加熱
本発明に係る加熱保持をする工程では、鋼片の全厚をtとしたとき、鋼片の1/4t部における温度Tが下記(i)式を満足する状態で10〜30分間保持する。
bh≦T≦1260 ・・・(i)
但し、上記(i)式中の各記号は以下のように定義される。
T(℃):鋼片の1/4t部における温度
bh(℃):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
【0029】
鋼片の1/4t部における温度Tが(i)式左辺値未満である、つまり、Tbh(℃)未満であると、Nb固溶量が減少し、Nb炭化物の析出に伴う、強度向上効果を得ることができない。このため、鋼片の1/4t部における温度Tは、Tbh(℃)以上とする。Nb固溶量を増加させるという観点からは、鋼片の1/4t部における温度Tは、Tbh+50(℃)以上とするのが好ましい。
【0030】
一方、鋼片の1/4t部における温度Tが1260(℃)を超えると、使用する燃料が多くなり、製造コストが増加し、必要以上に溶体化処理がされる、いわゆる「過加熱」が生じる。このため、鋼片の1/4t部における温度Tは、1260(℃)以下とする。
【0031】
さらに「過加熱」を抑制するという観点から、鋼片の1/4t部における温度Tには、1150℃以下とするのが好ましい。すなわち、鋼片の1/4t部における温度Tは、下記(iii)式をさらに満足するのが好ましい。
bh≦T≦1150 ・・・(iii)
但し、上記(iii)式中の各記号は以下のように定義される。
T(℃):鋼片の1/4t部における温度
bh(℃):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
【0032】
なお、本発明における鋼片の管理方法では、上述したように鋼片の全厚をtとしたとき、鋼片の1/4t部における温度Tを制御する。これは、鋼片の1/4t部は、鋼片の平均的なNb固溶量を有していると考えられるからである。
【0033】
また、上述のTbhは、例えば、予備実験を行うことで算出できる。Tbhを算出したい鋼片について、予め、加熱前のNb固溶量を抽出残渣分析で測定する。続いて、同一の鋼片について溶体化処理時間を一定とし、溶体化処理温度を変化させ、各温度における母相のNb固溶量を抽出残渣分析等で調べる。調べたNb固溶量に基づき、図5に示すように、Nb固溶量についての溶解度曲線を作成する。作成した溶解度曲線において、予め、溶体化せずに測定したNb固溶量に対応する温度を算出し、Tbhとする。
【0034】
なお、Tbhを算出する際にも、鋼片の温度、および抽出残渣分析による試料の採取位置は1/4t部とする。また、同一の組成、同一の製造条件で製造したスラブにおいては、加熱前のNb固溶量はいずれも同程度となる。このため、一度、Tbhを算出した場合は、同一の組成、同一の製造条件においては同じ値を用いることができる。
【0035】
予備実験を行わない場合は、熱力学平衡計算により、つまり下記(ii)式を用いてTbhを算出してもよい。
bh=B/(A−log[Nb][C]) ・・・(ii)
【0036】
但し、上記(ii)式中の各記号は以下のように定義される。
bh(K):溶解度曲線において加熱前の鋼片中のNb固溶量に対応する温度
A:定数
B:定数
[Nb]:加熱前の鋼片中のNb固溶量(質量%)
[C]:鋼片中のC含有量(質量%)
【0037】
上記(ii)式中のAは、通常、2.5〜3.5の範囲の定数となる。また、Bは、通常、7000〜8000の範囲の定数となる。上記(ii)式は最も一般的な式であり、例えば、Nb固溶量は、Mn含有量等にも影響を受けることから、適宜、熱力学平衡計算による(ii)式を修正してもよい。なお、上記計算式に基づいてTbhを算出した場合で、実測値と乖離が生じる場合においても、適宜、Tbhを、つまり(ii)式を修正してもよい。
【0038】
1−2−1.保持時間
上述の温度Tが下記(i)式を満足する状態で保持する時間(以下、単に「保持時間」ともいう。)が10分間未満であると、十分にNbを母相に固溶させることができない。このため、保持時間は10分間以上とする。一方、保持時間を30分間超としても、溶体化処理の効果は飽和する。したがって、保持時間は10〜30分間とする。
【0039】
2.鋼材種
本発明に係る方法を用いて得られた鋼片は、その後の鋼材の種類を限定するものではない。このため、本発明に係る方法を用いて得られた鋼片は、その後、熱間加工、冷間加工、焼鈍等を適宜行い、例えば、薄板、厚板、形鋼等の鋼材とすることができる。また、得られた鋼材に、必要に応じて、さらに、熱処理、めっき等を施してもよい。
【0040】
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0041】
C含有量が0.06%、Nb含有量が0.024%のスラブを用い、スラブを加熱炉に装入した。加熱炉に装入する前のスラブのNb固溶量は0.01%であった。また、Tbhは熱力学平衡計算式の(ii)式を用い、算出した。この際、A=3.5、B=7240とし、Tbhは1077℃となった。このため、鋼片の1/4t部を含む部位の温度を1140℃に調整し、保持時間が20〜30分間となるように調整した。その後、常法により圧延、冷却を行い、板厚35.5mm、60kg級のラインパイプ用厚鋼板を製造した。また、比較のため、溶体化処理の保持時間以外の条件は上記と同様とし、保持時間が60分間以上とした場合の厚鋼板も製造した。
【0042】
製造した厚鋼板について、端部の板厚1/4t部において、引張試験片を採取した。試験片形状は14号Bとし、試験はJIS Z 2241:2011に準拠して行った。この際に試験を行った引張試験片の数は、保持時間を20〜30分間とした場合は1249、保持時間を60分以上とした場合は3428であった。なお、保持時間は、加熱炉内のウォーキングビームによるスラブの搬送速度を調整することで制御した。
【0043】
結果を図6に示す。図6から明らかなように、本発明の方法により作製したスラブを用いた厚鋼板は、従来の方法により作製したスラブ(以下、「従来材」と記載する。)を用いた厚鋼板と同程度の引張強さを示した。加えて、特性のばらつきも従来材と同程度であった。このため、本発明の方法によれば、保持時間を従来材より短くしたにも拘らず、同様に特性のばらつきを抑制することができた。また、保持時間を従来材より短時間にできたことにより、過加熱を抑制し、製造コストを低減することができた。
【符号の説明】
【0044】
1 中央部
2 中心面
図1
図2
図3
図4
図5
図6