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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-204419(P2020-204419A)
(43)【公開日】2020年12月24日
(54)【発明の名称】加湿フィルター及び加湿装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 6/06 20060101AFI20201127BHJP
   F24F 6/00 20060101ALI20201127BHJP
【FI】
   F24F6/06
   F24F6/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-111122(P2019-111122)
(22)【出願日】2019年6月14日
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】武内 信治
【テーマコード(参考)】
3L055
【Fターム(参考)】
3L055BA01
3L055BA04
3L055DA01
(57)【要約】
【課題】水槽内に水が残留することを抑制できる加湿フィルターを提供する。
【解決手段】加湿フィルター133は、本体部133aと、突出部133bとを備える。本体部133aは、空気を通過させて空気を加湿する。突出部133bは、本体部133aの周方向CDに交差するように本体部133aから突出する。本体部133aの形状は、円形形状の一部又は全部を含むことが好ましい。突出部133bは、本体部133aとともに単一の部材を構成していることが好ましい。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を通過させて前記空気を加湿する本体部と、
前記本体部の外縁に沿った方向に交差するように前記本体部から突出する突出部と
を備える、加湿フィルター。
【請求項2】
前記本体部の形状は、円形形状の一部又は全部を含み、
前記本体部の外縁に沿った前記方向は、前記本体部の周方向を示す、請求項1に記載の加湿フィルター。
【請求項3】
前記突出部は、前記本体部とともに単一の部材を構成している、請求項1又は請求項2に記載の加湿フィルター。
【請求項4】
複数の前記突出部を備え、
前記複数の突出部は、前記本体部の外縁に沿った前記方向に沿って配置される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加湿フィルター。
【請求項5】
水を貯留する水槽と、
前記水を吸水する加湿フィルターと
を備え、
前記加湿フィルターは、
空気を通過させて前記空気を加湿する本体部と、
前記本体部の外縁に沿った方向に交差するように前記本体部から突出する突出部と
を含む、加湿装置。
【請求項6】
前記本体部の形状は、円形形状の一部又は全部を含み、
前記本体部の外縁に沿った前記方向は、前記本体部の周方向を示し、
前記水槽の底面は、前記本体部の前記周方向に沿って湾曲し、
前記突出部は、前記水槽の底面の最下部に接触する、請求項5に記載の加湿装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加湿フィルター及び加湿装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された加湿装置では、気化フィルターと、気化フィルター収容器と、給水トレイとを備える。気化フィルターは、気化フィルター収容器に収容され、気化フィルター収容器とともに回転する。気化フィルターの一部は、給水トレイ内の水に浸漬される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−204868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された加湿装置では、気化フィルター収容器が存在するため、給水トレイ(水槽)の底面と気化フィルター(加湿フィルター)の周縁部とが離隔している。従って、給水トレイ内の水が減少した場合、底面に残った水が気化フィルターによって完全に吸水されずに、給水トレイ内に残留する可能性がある。つまり、給水トレイ内の水を使い切れずに、水が給水トレイ内に残留する可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、水槽内に水が残留することを抑制できる加湿フィルター及び加湿装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、加湿フィルターは、本体部と、突出部とを備える。本体部は、空気を通過させて前記空気を加湿する。突出部は、前記本体部の外縁に沿った方向に交差するように前記本体部から突出する。
【0007】
本発明の更に他の局面によれば、加湿装置は、水槽と、加湿フィルターとを備える。水槽は、水を貯留する。加湿フィルターは、前記水を吸水する。前記加湿フィルターは、本体部と、突出部とを備える。本体部は、空気を通過させて前記空気を加湿する。突出部は、前記本体部の外縁に沿った方向に交差するように前記本体部から突出する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、水槽内に水が残留することを抑制できる加湿フィルター及び加湿装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る加湿装置を示す斜視図である。
図2図1のII−II線に沿った断面図である。
図3】本実施形態に係る加湿フィルターを示す斜視図である。
図4】本実施形態に係る加湿フィルターユニットを示す斜視図である。
図5図2に示す加湿装置の一部を拡大して示す断面図である。
図6図1のVI−VI線に沿った断面図である。
図7】本実施形態の第1変形例に係る加湿フィルターユニットを示す斜視図である。
図8】本実施形態の第2変形例に係る加湿フィルターを示す斜視図である。
図9】本実施形態の第3変形例に係る加湿フィルターを示す斜視図である。
図10】本実施形態の第4変形例に係る加湿フィルターを示す斜視図である。
図11】本実施形態の第5変形例に係る加湿フィルターユニットを示す斜視図である。
図12】本実施形態の第6変形例に係る加湿装置の一部を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、図面には、説明の便宜のため、三次元直交座標系(X、Y、Z)を適宜記載している。そして、図中、X軸及びY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。
【0011】
図1図6を参照して、本発明の実施形態に係る加湿装置100を説明する。まず、図1及び図2を参照して、加湿装置100を説明する。加湿装置100は、気化方式によって空気を加湿する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る加湿装置100を示す図である。図1に示すように、加湿装置100は、筐体1と、操作パネル3とを備える。筐体1は、例えば、略直方体形状を有する。操作パネル3は筐体1の上面1aに配置される。操作パネル3は、加湿装置100を操作するための入力を受け付けたり、加湿装置100の状態を報知したりする。加湿装置100は、空気を吹き出すための吹出口5を有する。吹出口5は筐体1の上面1aに配置される。
【0013】
図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図2では、加湿装置100を側面断面視している。また、図2では、空気の流れを白抜きの矢印で示している。
【0014】
図2に示すように、加湿装置100は、脱臭フィルター9と、集塵フィルター11と、加湿フィルターユニット13と、回転軸15と、一対の軸支持部17と、水槽19と、駆動機構21と、送風機23とをさらに備える。筐体1は、脱臭フィルター9、集塵フィルター11、加湿フィルターユニット13、回転軸15、一対の軸支持部17、水槽19、駆動機構21、及び、送風機23を収容する。また、加湿装置100は、空気を吸い込むための複数の吸込口7を有する。吸込口7は筐体1の背面1bに配置される。
【0015】
送風機23は、複数の吸込口7から空気を導入する。そして、送風機23は、吹出口5から空気を吹き出す。従って、筐体1の内部には、複数の吸込口7と吹出口5とを連絡する送風路PSが形成される。具体的には、送風機23は、ファン23aと、ファンモーター23bとを含む。ファンモーター23bは、ファン23aを駆動して、ファン23aを回転させる。
【0016】
脱臭フィルター9は、空気中の臭い成分を吸着する。臭い成分は、例えば、アセトアルデヒド、アンモニア、又は、酢酸である。脱臭フィルター9は、複数の吸込口7に対向して配置される。脱臭フィルター9は、例えば、不織布に活性炭を分散保持させた構成を有し、通気中の臭い成分を吸着又は除去する。
【0017】
集塵フィルター11は、通気中の微細な塵埃を捕集又は除去する。集塵フィルター11は、脱臭フィルター9を介して複数の吸込口7に対向して配置される。集塵フィルター11は、例えば、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターである。
【0018】
加湿フィルターユニット13は、送風路PS上に配置され、回転する。加湿フィルターユニット13は、フィルターホルダー131と、加湿フィルター133とを含む。
【0019】
フィルターホルダー131は、加湿フィルター133を保持する。フィルターホルダー131は、略円盤形状を有しており、例えば、合成樹脂製である。
【0020】
加湿フィルター133は、送風路PSにおいて、吸込口7、脱臭フィルター9、及び、集塵フィルター11よりも、空気の流れの下流に配置される。具体的には、加湿フィルター133は、送風機23と吸込口7との間に配置される。
【0021】
加湿フィルター133は、吸水性及び通気性を有する。つまり、加湿フィルター133は、風が通るとともに、水を吸水する。加湿フィルター133は気化フィルターとして機能する。
【0022】
水槽19は、加湿フィルター133に対応して、筐体1の底部に配置される。水槽19は、加湿フィルター133に供給する水Wを貯留する。水槽19は、例えば、合成樹脂製である。加湿フィルター133の一部は、水槽19内に位置して、水槽19の水Wに浸漬される。具体的には、水槽19に所定水位レベルLVの水Wが貯留されている場合、加湿フィルター133の一部は、水槽19内に位置して、水槽19の水Wに浸漬される。
【0023】
回転軸15は、加湿フィルターユニット13を貫通している。回転軸15は、加湿フィルターユニット13の回転中心に固定される。具体的には、回転軸15は、フィルターホルダー131の回転中心に固定される。つまり、回転軸15は回転軸線AX上に配置される。回転軸15は、略円柱形状を有している。
【0024】
一対の軸支持部17は、回転軸15を、回転軸線AXを中心として回転自在に支持する。つまり、一対の軸支持部17は、回転軸15を介して、加湿フィルターユニット13を、回転軸線AXを中心として回転自在に支持する。
【0025】
具体的には、一対の軸支持部17は、水槽19の一対の側壁の上部から上方に延びている。一対の軸支持部17の各々は、例えば、U字形状又は円形形状の支持体17aを含む。そして、一対の支持体17aは、回転軸15を回転自在に支持する。支持体17aは、例えば、軸受であってもよい。
【0026】
なお、回転軸15が、一対の軸支持部17に固定されていてもよい。この場合は、回転軸15が、加湿フィルターユニット13を、回転軸線AXを中心として回転自在に支持する。つまり、回転軸15が、フィルターホルダー131を回転自在に支持する。この場合、フィルターホルダー131は、回転中心に軸受を有することが好ましい。
【0027】
駆動機構21は、加湿フィルターユニット13の周縁部に当接して、加湿フィルターユニット13を回転させる。具体的には、駆動機構21は、駆動ギア21aと、モーター21bとを含む。駆動ギア21aの回転軸は、回転軸線AXに対して略平行である。モーター21bは、駆動ギア21aを駆動して、駆動ギア21aを回転させる。一方、フィルターホルダー131は、略円環形状の枠体131aと、リングギア131xとを含む。リングギア131xは、枠体131aの外周面1311において円周上に形成されている。リングギア131xには、駆動ギア21aが噛み合う。従って、駆動ギア21aがモーター21bによって回転すると、フィルターホルダー131が回転軸線AXを中心として回転する。その結果、フィルターホルダー131とともに、加湿フィルター133が、回転軸線AXを中心として回転する。つまり、駆動ギア21aがモーター21bによって回転すると、加湿フィルターユニット13が回転軸線AXを中心として回転する。
【0028】
なお、駆動機構21は、駆動ギア21aに代えて、ローラーを含んでいてもよい。また、加湿フィルターユニット13が回転軸線AXを中心として回転可能である限りは、加湿装置100は回転軸15を備えていなくてもよい。例えば、水槽19内に複数の回転体を配置して、複数の回転体が加湿フィルターユニット13を回転自在に支持してもよい。この場合、後述する突出部133bが複数の回転体に接触しないように、複数の回転体が配置される。
【0029】
次に、図2及び図3を参照して、加湿フィルター133の詳細を説明する。図2に示すように、加湿フィルター133は、本体部133aと、突出部133bとを含む。本体部133aは吸水性及び通風性を有する。そして、本体部133aは、空気を通過させて、空気を加湿する。突出部133bは、少なくとも吸水性を有し、通風性を有していてもよい。本実施形態では、突出部133bを設けることで、水槽19内に水Wが残留することを抑制できる。
【0030】
本体部133a及び突出部133bは、回転軸線AXを中心として回転する。本体部133aの一部は、水槽19の水Wに浸漬される。送風機23は、吸水した本体部133aに対して、加湿装置100が設置されている室内の空気を吸込口7から送風する。その結果、本体部133aに吸収されていた水が蒸散する。そして、送風機23は、蒸散した水を含む空気を吹出口5から、加湿装置100が設置されている室内に向けて送風する。その結果、室内の空気が加湿される。
【0031】
図3は、加湿フィルター133を示す斜視図である。図3に示すように、加湿フィルター133の本体部133aは、回転軸線AX(図2)上に貫通孔133cを有する。
【0032】
本実施形態では、本体部133aは、プリーツ構造を有する。具体的には、本体部133aは、シート材が蛇腹状に折り重ねられた形状を有する。つまり、本体部133aは、側面断面視においてジグザグ形状を有する。その結果、本体部133aの表面積が大きくなって含水量が大きくなる。本実施形態において、側面断面視は、回転軸線AX(図2)に直交し、かつ、水平方向に平行な方向から対象の断面を見ることを示す。なお、本体部133aは、吸水性及び通風性を有する限りにおいては、蛇腹状でなくてもよく、他の形状をとり得る。例えば、本体部133aは、ハニカム構造を有していてもよい。
【0033】
本体部133aの形状は、略円形形状の一部を含む。本実施形態では、本体部133aは、正面視において、略D字形状を有する。本実施形態において、正面視は、回転軸線AX(図2)の延びる方向から対象を見ることを示す。なお、本体部133aの形状は、略円形形状の全部を含んでいてもよい。例えば、本体部133aは、略円盤形状を有していてもよい。なお、本体部133aの形状に関し、「円形形状」は、曲線を含む形状である限りは、略真円形状であってもよいし、略楕円形状であってもよい。
【0034】
本実施形態によれば、本体部133aの形状が、略円形形状の一部又は全部を含むことで、加湿フィルター133を回転させながら本体部133aに吸水させる加湿装置100に好適な加湿フィルター133を提供できる。
【0035】
突出部133bは、本体部133aの周縁部EGに配置される。加えて、突出部133bは、周縁部EGにおいて、駆動ギア21a(図2)と接触しない位置に配置される。
【0036】
具体的には、本体部133aは、第1端部EG1と、第2端部EG2とを有する。そして、突出部133bは、本体部133aの第1端部EG1に配置される。第1端部EG1は、本体部133aの第1方向D1の両端部のうちの一方端部である。第1端部EG1が最下位置に位置する場合、第1端部EG1は水槽19の水Wに浸漬される。第2端部EG2は、本体部133aの第1方向D1の両端部のうちの他方端部である。第2端部EG2が、最下位置に位置するとともに、水槽19の水面に略平行である場合、第2端部EG2は水槽19の水Wに浸漬されない。
【0037】
第1方向D1は第2方向D2に交差する。本実施形態では、第1方向D1は第2方向D2に略直交する。第2方向D2は、本体部133aの折り目の延びる方向を示す。
【0038】
特に、本実施形態では、突出部133bは、本体部133aとともに単一の部材を構成している。従って、部品点数及び組立工程を削減できる。具体的には、本体部133aを構成する折り重ねられたシート材の端部が、突出部133bを構成する。従って、突出部133bの素材は、本体部133aの素材と同じである。なお、突出部133bは、本体部133aに対して別部材であってもよい。
【0039】
突出部133bは、一例として、側面視において略L字形状を有する。側面視は、回転軸線AX(図2)に直交し、かつ、水平方向に平行な方向から対象を見ることを示す。
【0040】
具体的には、突出部133bは、接触片1331と、基部1333とを含む。基部1333は、本体部133aの第1端部EG1から、本体部133aの径方向RD外側に向かって延びている。つまり、基部1333は、第1端部EG1から第1方向D1外側に向かって延びている。
【0041】
接触片1331は、基部1333から、回転軸線AX(図2)の延びる方向に沿って延びている。つまり、接触片1331は、基部1333から、第3方向D3に沿って延びている。第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2に略直交する。
【0042】
次に、図4を参照して、フィルターホルダー131及び加湿フィルター133を説明する。図4は、加湿フィルターユニット13を示す斜視図である。なお、図4では、リングギア131xを簡略化して図示している。
【0043】
図4に示すように、加湿フィルターユニット13のフィルターホルダー131は、枠体131aに加えて、複数の第1補強部材131bと、第2補強部材131cと、軸挿通部131dと、非吸水部131eとを含む。
【0044】
枠体131aは、本体部133aの周縁部EG(図3)を覆い、本体部133aを保持する。つまり、枠体131aは、加湿フィルター133を保持する。
【0045】
軸挿通部131dは、略円筒形状を有し、本体部133aの貫通孔133cに挿入される。軸挿通部131dには、回転軸15(図2)が挿通される。本実施形態では、軸挿通部131dに回転軸15が固定される。なお、回転軸15が軸挿通部131dに固定されずに、軸挿通部131dが軸受を有していてもよい。
【0046】
複数の第1補強部材131bは、軸挿通部131dを中心に放射状に延びて、枠体131aに接続される。その結果、枠体131aは複数の第1補強部材131bによって補強される。
【0047】
第2補強部材131cは、略円環形状を有し、複数の第1補強部材131bを連結する。その結果、複数の第1補強部材131bは第2補強部材131cによって補強される。
【0048】
非吸水部131eは、フィルターホルダー131のうち、本体部133aと対向しておらず、吸水に寄与しない部分である。非吸水部131eは、略平板形状及び略弓形状を有する。加湿装置100の非駆動時には、非吸水部131eは、水槽19(図2)に収容される位置に配置される。その結果、加湿装置100の非駆動時には、本体部133aは水Wに浸からない。
【0049】
加湿フィルター133の突出部133bは、フィルターホルダー131の側方から引き出されている。本実施形態では、突出部133bは、非吸水部131eの位置と異なる位置において、フィルターホルダー131の側方から引き出されている。具体的には、突出部133bは、非吸水部131eの位置と異なる位置において、枠体131aの側面1313の側から引き出されている。
【0050】
次に、図3及び図5を参照して、加湿フィルター133の突出部133bの詳細を説明する。図5は、図2に示す加湿装置100の一部を拡大して示す断面図である。図5では、図2に示す領域Aを拡大している。また、図5では、水槽19の水Wが減少して、水槽19の水位が所定水位レベルLVよりも低い場合を示している。
【0051】
図5に示すように、加湿フィルター133の本体部133a、及び、フィルターホルダー131は、水槽19の底面19aに対して離隔している。従って、本体部133a及びフィルターホルダー131は、水槽19の底面19aに対して離隔しつつ回転する。具体的には、本体部133aの周縁部EG及びフィルターホルダー131の枠体131aは、水槽19の底面19aに対して離隔しつつ回転する。
【0052】
図3に示すように、加湿フィルター133の突出部133bは、本体部133aの周方向CDに交差するように本体部133aから突出する。従って、図5に示すように、本実施形態によれば、本体部133aが水槽19の底面19aに対して離隔している場合であっても、突出部133bによって水槽19の底面19aに残留している水を吸水できる。その結果、水槽19内に水Wが残留することを抑制できる。本体部133aの周方向CDは、「本体部の外縁に沿った方向」の一例に相当する。
【0053】
具体的には、加湿フィルター133の突出部133bは、水槽19の底面19aに接触して吸水する。従って、本実施形態によれば、本体部133aが水槽19の底面19aに対して離隔している場合であっても、水槽19内に水Wが残留することを抑制できる。つまり、水槽19の底面19aに残った水Wを使い切って、水槽19に水Wが残留することを抑制できる。水槽19に水Wが残留することを抑制できると、水槽19を長期間にわたって清潔に保つことができる。換言すれば、突出部133bは、水槽19をクリーニングする。
【0054】
更に具体的には、突出部133bは、水槽19の底面19aに当接して吸水する。特に、突出部133bは、加湿フィルター133の回転時では、水槽19の底面19aに摺接する。その結果、突出部133bによって水Wが吸水されて、水槽19内に水Wが残留することを更に抑制できる。
【0055】
更に具体的には、突出部133bの接触片1331が水槽19の底面19aに接触する。本実施形態では、接触片1331が底面19aに面接触する。さらに具体的には、接触片1331が底面19aに当接する。特に、接触片1331は、加湿フィルター133の回転時では、水槽19の底面19aに摺接する。
【0056】
突出部133bは、柔軟性を有する。突出部133bは、フィルターホルダー131よりも柔らかい。従って、加湿フィルター133の回転時では、突出部133bは、水槽19の底面19aに摺接しながら、水槽19の底面19aに残留する水Wを拭き取るように吸水できる。その結果、水槽19内に水Wが残留することを更に抑制できる。
【0057】
なお、突出部133bが、水槽19の底面19aに接触する限りにおいては、突出部133bの形状は特に限定されない。
【0058】
次に、図6を参照して、水槽19を説明する。図6は、図1のVI−VI線に沿った断面図である。図6に示すように、加湿装置100は給水容器33をさらに備える。給水容器33は水槽19に連結される。給水容器33は、水槽19の水Wが所定水位レベルLVになるように、水槽19に水を供給する。給水容器33が空になると、水槽19に水が供給されずに、水槽19の水Wが減少する。図6では、水槽19の水Wが減少して、水槽19の水位が所定水位レベルLVよりも低い場合を示している。
【0059】
水槽19の底面19aは、正面断面視において、本体部133aの周方向CDに沿って湾曲している。従って、水槽19の水Wが減少すると、水Wは底面19aの最下部BTに集まる。そして、突出部133bは、水槽19の底面19aの最下部BTに接触する。従って、本実施形態によれば、突出部133bは、水槽19に残留する水Wを効果的に吸水できる。その結果、水槽19内に水Wが残留することを更に抑制できる。水槽19の底面19aは、正面断面視において、最下部BTに向かって傾斜している。
【0060】
なお、正面断面視は、回転軸線AX(図2)の延びる方向から対象の断面を見ることを示す。また、最下部BTは、水槽19の底面19aの最下点を含む局所的な領域を示す。
【0061】
突出部133bの接触片1331は、正面断面視において、水槽19の底面19aに沿って湾曲していることが好ましい。この好ましい例では、接触片1331と底面19aとの接触面積を大きくできるため、水槽19に残留する水Wを更に効果的に吸水できる。
【0062】
(第1変形例)
図7を参照して、本発明の実施形態の第1変形例に係る加湿装置100を説明する。第1変形例に係る加湿装置100では、フィルターホルダー131からの突出部133bの引き出し構造が、図4を参照して説明した本実施形態に係る加湿装置100と主に異なる。以下、第1変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
【0063】
図7は、第1変形例に係る加湿フィルターユニット13Aを示す斜視図である。図7に示すように、加湿フィルターユニット13Aの枠体131aは、貫通孔131fを有する。突出部133bは、貫通孔131fを貫通し、貫通孔131fから引き出される。つまり、突出部133bは、貫通孔131fから突出している。貫通孔131fは、枠体131aにおいて、リングギア131xに対して離隔した位置に配置される。従って、第1変形例によれば、突出部133bが駆動ギア21a(図2)と接触することを容易に回避できる。
【0064】
(第2変形例)
図8を参照して、本発明の実施形態の第2変形例に係る加湿装置100を説明する。第2変形例に係る加湿装置100では、加湿フィルター133Aの突出部133bがスリットSLを有する点で、第2変形例は、図3を参照して説明した本実施形態に係る加湿装置100と主に異なる。以下、第2変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
【0065】
図8は、第2変形例に係る加湿フィルター133Aを示す斜視図である。図8に示すように、加湿フィルター133Aの突出部133bは、少なくとも1つのスリットSLを有する。図8の例では、突出部133bは複数のスリットSLを有する。従って、第2変形例によれば、加湿フィルター133の回転時において、突出部133bは、水槽19の底面19aに効果的に摺接する。その結果、突出部133bは、水槽19に残留する水Wを効果的に吸水できて、水槽19内に水Wが残留することを更に抑制できる。
【0066】
具体的には、複数のスリットSLは接触片1331に配置される。複数のスリットSLの各々は第3方向D3に沿って延びる。第3方向D3は、「所定方向」の一例に相当する。第3方向D3は、本体部133aの周方向CD及び径方向RDに交差する。具体的には、第3方向D3は、本体部133aの周方向CD及び径方向RDに略直交する。
【0067】
(第3変形例)
図9を参照して、本発明の実施形態の第3変形例に係る加湿装置100を説明する。第3変形例に係る加湿装置100では、加湿フィルター133Bの突出部133bがブラシ1335を有する点で、第3変形例は、図3を参照して説明した本実施形態に係る加湿装置100と主に異なる。以下、第3変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
【0068】
図9は、第3変形例に係る加湿フィルター133Bを示す斜視図である。図9に示すように、加湿フィルター133Bの突出部133bは、ブラシ1335を有する。そして、ブラシ1335は、水槽19の底面19aに接触する。従って、第3変形例によれば、ブラシ1335は、水槽19に残留する水Wを効果的に拭い取って吸水できる。その結果、水槽19内に水Wが残留することを更に抑制できる。
【0069】
具体的には、加湿フィルター133Bの回転時において、ブラシ1335は、水槽19の底面19aに摺接する。また、ブラシ1335は、基部1333から延びている。さらに、ブラシ1335は、例えば、多数の繊維から構成される。
【0070】
(第4変形例)
図10を参照して、本発明の実施形態の第4変形例に係る加湿装置100を説明する。第4変形例に係る加湿装置100では、加湿フィルター133Cが一対の突出部133bを有する点で、第4変形例は、図3を参照して説明した本実施形態に係る加湿装置100と主に異なる。以下、第4変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
【0071】
図10は、第4変形例に係る加湿フィルター133Cを示す斜視図である。図10に示すように、加湿フィルター133Cの本体部133aは、略円盤形状を有する。また、加湿フィルター133Cは、複数の突出部133bを含む。具体的には、第4変形例では、加湿フィルター133Cは一対の突出部133bを含む。一対の突出部133bは、互いに本体部133aの径方向RDに対向する。一対の突出部133bの各々は、本体部133aの周方向CDに交差するように本体部133aから突出している。そして、一対の突出部133bは、本体部133aの周方向CDに沿って配置される。従って、加湿フィルター133Cが1つの突出部133bを含む場合よりも、水槽19の底面19aに残留する水Wを効果的に吸水できる。その結果、水槽19内に水Wが残留することを更に抑制できる。
【0072】
一対の突出部133bのうちの一方の突出部133bの配置は、図3を参照して説明した本実施形態に係る突出部133bの配置と同様である。
【0073】
一対の突出部133bのうちの他方の突出部133bは、本体部133aの第2端部EG2に配置される。具体的には、突出部133bの基部1333は、本体部133aの第2端部EG2から、本体部133aの径方向RD外側に向かって延びている。つまり、基部1333は、第2端部EG2から第1方向D1外側に向かって延びている。
【0074】
特に、第4変形例では、一対の突出部133bは、本体部133aとともに単一の部材を構成している。従って、部品点数及び組立工程を削減できる。具体的には、本体部133aを構成する折り重ねられたシート材の一端部が、一方の突出部133bを構成し、シート材の他端部が、他方の突出部133bを構成する。従って、一対の突出部133bの素材は、本体部133aの素材と同じである。なお、一対の突出部133bは、本体部133aに対して別部材であってもよい。
【0075】
なお、第4変形例では、加湿フィルター133Cを保持するフィルターホルダー131は、図4に示す非吸水部131eを有していない。また、突出部133bの数は3以上であってもよい。さらに、複数の突出部133bが本体部133aの周縁部EGに配置される限りにおいては、複数の突出部133bの配置は特に限定されない。
【0076】
(第5変形例)
図11を参照して、本発明の実施形態の第5変形例に係る加湿装置100を説明する。第5変形例に係る加湿装置100では、加湿フィルター133Dが複数の突出部133bを有する点で、第5変形例は、図3を参照して説明した本実施形態に係る加湿装置100と主に異なる。以下、第5変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
【0077】
図11は、第5変形例に係る加湿フィルターユニット13Bを示す斜視図である。図11に示す加湿フィルターユニット13Bにおいて、加湿フィルター133Dの本体部133aは、図3に示す加湿フィルター133の本体部133aと同様の構成を有する。
【0078】
また、加湿フィルター133Dは、複数の突出部133b(図11の例では、5つの突出部133b)を含む。複数の突出部133bの各々は、本体部133aの周方向CDに交差するように本体部133aから突出している。そして、複数の突出部133bは、本体部133aの周方向CDに沿って配置される。従って、第5変形例によれば、加湿フィルター133Dが1つの突出部133bを含む場合よりも、水槽19の底面19aに残留する水Wを効果的に吸水できる。その結果、水槽19内に水Wが残留することを更に抑制できる。
【0079】
具体的には、第5変形例では、複数の突出部133bは、加湿フィルター133Dの本体部133aのうち、非吸水部131eに干渉しない部分において周方向CDに沿って配置される。
【0080】
なお、複数の突出部133bの一部又は全部が本体部133aとともに単一の部材を構成していてもよいし、複数の突出部133bの一部又は全部が本体部133aに対して別部材であってもよい。また、突出部133bの数は、5つに限られず、2以上であれば特に限定されない。
【0081】
(第6変形例)
図12を参照して、本発明の実施形態の第6変形例に係る加湿装置100を説明する。第6変形例に係る加湿装置100では、側面断面視において水槽19の底面19aが最下部BTを有する点で、第6変形例は、図5を参照して説明した本実施形態に係る加湿装置100と主に異なる。以下、第6変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
【0082】
図12は、第6変形例に係る加湿装置100の一部を拡大して示す断面図である。図12では、第6変形例に係る加湿装置100の側面断面視において、図2に示す領域Aに対応する領域を拡大している。また、図12では、水槽19の水Wが減少して、水槽19の水位が所定水位レベルLVよりも低い場合を示している。
【0083】
図12に示すように、水槽19は底面19aを有する。底面19aは、側面断面視において最下部BTを有する。底面19aは、側面断面視において最下部BTに向かって傾斜している。従って、水槽19の水Wが減少すると、水Wは底面19aの最下部BTに集まる。そして、突出部133bは、水槽19の底面19aの最下部BTに接触する。従って、本実施形態によれば、突出部133bは、水槽19の底面19aに残留する水Wを効果的に吸水できる。その結果、水槽19内に水Wが残留することを更に抑制できる。具体的には、突出部133bの接触片1331が、水槽19の底面19aの最下部BTに接触する。
【0084】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、または、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0085】
また、図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0086】
図1図12を参照して説明した加湿装置100は、加湿フィルター133、133A〜133Cが回転する回転式の加湿装置であった。ただし、本発明の適用は、加湿フィルターの本体部が水槽の底面に対して離隔している限りにおいては、回転式の加湿装置に限定されない。例えば、本発明は、静止した加湿フィルターを用いる気化方式の加湿装置(例えば、毛細管式の加湿装置)に対しても適用できる。この場合、加湿フィルターが、本体部の外縁に沿った方向に交差するように本体部から突出する突出部を有すると、本体部が水槽の底面に対して離隔している場合であっても、突出部によって水槽の底面に残留している水を吸水できる。その結果、水槽内に水が残留することを抑制できる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、加湿フィルター、及び、加湿装置を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0088】
19 水槽
100 加湿装置
131 フィルターホルダー
133、133A〜133D 加湿フィルター
133a 本体部
133b 突出部
1335 ブラシ
SL スリット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12