【解決手段】本発明の加熱調理器(1)は、加熱調理を実行する際に使用する設定情報を変更するための設定変更情報を含む情報コードを読み取る読取り装置(16)と、設定情報を、読取り装置(16)によって読み取られた情報コードに含まれる設定変更情報に基づいて変更する設定情報変更部(27)とを備えている。
前記設定変更情報は、加熱調理を実行する際の手動加熱の高周波出力値の設定を示す設定情報を変更する情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本実施形態の加熱調理器1の前扉12を閉じた状態を正面の斜め上方から見た場合の斜視図である。
図2は、
図1に示した加熱調理器1の前扉12を開放した状態を正面の斜め下方から見た場合の斜視図である。
図3は、
図1に示した加熱調理器1の前扉12を開放した状態を右斜め下方から見た場合の斜視図である。
【0013】
(加熱調理器1の概要)
図1から
図3に示すように、加熱調理器は、例えば電子レンジであり、前面の上部に操作パネル(受付部)11を有し、操作パネル11の下に前扉12を有している。前扉12は、前扉12の奥に設けられている加熱庫13を開閉する扉であり、閉状態にて加熱庫13の前面開口部13bを覆う。前扉12は、本実施形態において、向って左側の端部を中心として回転する横開き形式であり、右端付近に取手14を有している。
【0014】
操作パネル11は、コントロールフレーム(基板収容部)15の前面に設けられており、加熱調理器1の前後方向において、操作パネル11の前面位置は前扉12の前面位置とほぼ一致している。
【0015】
コントロールフレーム15の内部には、操作パネル11の表示部の制御や、入力キー等に対するユーザ操作の受け付け等を行う制御基板(図示せず)が設けられている。
【0016】
(読取り装置16)
図4は、読取り装置16の設置状態を示すコントロールフレーム15の縦断面図である。
図5は、読取り装置16の読取り領域19を示す説明図である。
【0017】
図4に示すように、コントロールフレーム15は、加熱調理器1の前方へ突出状に設けられている。読取り装置16は、読取り装置基板(回路基板)17の下面に取り付けられ、コントロールフレーム15の内部の下部に設けられている。読取り装置基板17は、読取り装置16の駆動回路を備えている。すなわち、読取り装置16は、加熱庫13の外部、かつ加熱庫13の前面開口部13bの上方位置(天壁13a側の位置)を設置位置とし、設置位置よりも下方に読取り領域19を有するように設けられている。
【0018】
読取り装置16は、例えばバーコードリーダであり、加熱調理器1にて加熱する食品あるいは食品の容器に付与された情報コード(例えばバーコード)を読み取るようになっている。
【0019】
読取り装置16は、
図5に示すように、読取り装置16の下方領域を読取り領域19としており、コントロールフレーム15は、読取り装置16と対向する下壁部の部分に、透明の読取り窓18を有している。
【0020】
読取り装置16の読取り領域19は、ユーザが目視にて読取り領域19を理解できるように、例えば赤色の光にて示すようになっている。この赤色の光は、読取り領域照明部21(
図8参照)が照射する。読取り領域照明部21としては、例えば赤色LEDが用いられる。なお、読取り領域19を示す光は赤色に限定されず、ユーザが目視可能な他の光、例えばレーザ等であってもよい。また、赤色LEDの個数は1個でもよいし、複数個であってもよい。
【0021】
また、読取り装置16は、
図2および
図3に示すように、加熱庫13の前面開口部13bの幅方向(左右方向)の中央部に設けられている。
【0022】
(情報コード)
図6の(a)は、二次元コード(QRコード(登録商標))からなる情報コードの例を示す説明図、
図6の(b)は、一次元バーコードからなる情報コードの例を示す説明図である。
図7の(a)は、読取り装置16による情報コードの読み取りのための操作パネル11での案内表示例を示す説明図、
図7の(b)は、読取り装置16による情報コードの読み取りのための操作パネル11での他の案内表示例を示す説明図である。
【0023】
情報コードは、食品の種類を示す情報であり、食品あるいは食品の容器に、例えば印刷あるいはシールによって付与されている。情報コードは、食品の種類、例えば食品が弁当であること(あるいはさらには弁当の種類)や、おにぎりであること(あるいはさらにはおにぎりの種類)を示す情報である。
【0024】
情報コードは、例えば
図6の(a)に示すように、二次元コードであってもよいし、
図6の(b)に示すように、一次元バーコードであってもよい。なお、情報コードは、食品の種類を示すことができるものであればよく、特にバーコード等に限定されない。
【0025】
操作パネル11には、読取り装置16による情報コードの円滑な読み取りのために、ユーザに対する案内表示20が行われている。例えば
図7の(a)の例では、「ドアを開けて赤色の光に情報コードをかざしてください」という案内表示20が行われている。また、
図7の(b)の例では、「ドアを開けて情報コードに赤色の光を当ててください」という案内表示20が行われている。なお、これら案内表示20は、一例であり、特にこれらに限定されない。
【0026】
なお、案内表示20を行う位置は、
図7の(a)(b)に示すように、操作パネル11のほぼ中央の位置に限定されず、操作パネル11上であればどの位置でもよく、また、読取り装置16による情報コードの読取り操作をユーザに対して案内できる位置であれば操作パネル11以外の位置(加熱調理器1の正面)であってもよい。ユーザにとって使い勝手が向上する好ましい位置は、加熱調理器1を操作するうえで必ず目につく操作パネル11上の位置である。さらに、読取り窓18の近傍(上方)であれば、より好ましい。
【0027】
(案内表示)
案内表示20は、ユーザに操作の仕方を案内する内容を操作パネル11に印刷することで実現している。例えば、案内表示20を印刷したシールを、操作パネル11に貼り付ける。しかしながら、案内表示20の実現方法としては、操作パネル11への印刷に限定されるものではなく、操作パネル11に液晶パネルを設けて、当該液晶パネルに案内表示20を行うようにしてもよい。この場合、前扉12の開閉に連動して、液晶パネルのバックライトの点灯制御を行うようにする。例えば前扉開閉検知部25(
図8)によって前扉12の開放が検知されると、当該前扉12を開ける動作に連動して、案内表示20が表示された液晶パネルのバックライトを点灯させる。これにより、ユーザに対して案内表示20を視認しやすくさせることができる。あるいは、案内表示20を行うと共に、当該案内表示20の内容を音声にて通知するようにしてもよい。この場合、案内表示20に表示されている文字が見難いユーザであっても、音声で確認できるので、操作を円滑に行うことが可能となる。
【0028】
(操作パネル)
操作パネル11には、上記案内表示20の他に、各種操作ボタンが搭載されている。本実施形態の操作パネル11には、
図7の(a)(b)に示すように、操作ボタンの一つとして、加熱変更ボタン11aが搭載されている。この加熱変更ボタン11aは、デフォルトの加熱温度に対して、「ぬるめ」か「あつめ」の加熱温度に変更するためのボタンである。例えば、食品Aの設定された加熱温度(デフォルトの加熱温度)よりも「ぬるめ」に加熱したい場合には、加熱変更ボタン11aの「ぬるめ」を押下する。「あつめ」に加熱した場合には、加熱変更ボタン11aの「あつめ」を押下する。すなわち、操作パネル11は、ユーザによって指定された変更情報(「ぬるめ」か「あつめ」)を受付ける受付部として機能する。つまり、操作パネル11は、ユーザが加熱変更ボタン11aを押下することで、変更情報である「ぬるめ」か「あつめ」の何れかが指定され、指定された変更情報を受付ける。
【0029】
加熱変更ボタン11aを操作した操作信号、すなわち「ぬるめ」か「あつめ」の何れかを示す情報が変更情報として、
図8に示す制御装置の制御部22に送られる。
【0030】
(制御装置)
図8は、加熱調理器1が備える制御装置の構成を示すブロック図である。制御装置は、加熱調理器1の動作を制御する制御部22を備えている。制御部22は、例えばマイクロコンピュータからなり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を有する。
【0031】
図8に示すように、制御部22には、操作パネル11、加熱動作部23、読取り装置16、読取り領域照明部21、読取り結果報知部24および前扉開閉検知部25、情報調整部26およびメモリ(記憶部)32が接続されている。前扉開閉検知部25は、例えば前扉12が閉じられたときにオンするスイッチからなり、前扉12の開状態および閉状態を検知する。
【0032】
加熱動作部23は、加熱庫13に配置された食品を加熱する動作部であり、例えばマイクロ波出力装置やヒータである。読取り結果報知部24は、ブザーや音声発生部であり、制御部22に制御されて、読取り装置16による情報コードの読み取りの成功または失敗をユーザに報知する。
【0033】
制御部22は、例えばインターネット回線を使用してサーバ31と通信可能である。サーバ31には、各種食品の種類に応じた加熱情報が登録されている。制御部22は、読取り装置16が情報コードを読み取ることによって取得した食品の種類に応じた加熱情報をサーバ31から取得し、取得した加熱情報に従って食品が加熱されるように、加熱動作部23を制御する。なお、食品の種類に応じた加熱情報は、加熱調理器1自体が有していてもよい。この場合、加熱調理器1はサーバ31との通信が不要である。
【0034】
また、制御部22は、読取り結果報知部24の動作を制御し、読取り装置16による情報コードの読み取りの成功または失敗をユーザに報知させる。
【0035】
情報調整部26は、読取り装置16によって読み取られた情報コードに含まれる加熱調理に必要な加熱情報を、食品それぞれに設定された変更情報に基づいて調整する。加熱情報とは、加熱調理器1における加熱時間、高周波出力のワット数をいう。変更情報は、所望する加熱温度にするためのデフォルトの加熱情報(加熱時間、ワット数)を変更するための情報であり、デフォルトの加熱情報によって加熱された場合の加熱温度に対して、「あつめ」または「ぬるめ」に変更するための情報である。この「あつめ」または「ぬるめ」に変更するための情報は、上述した操作パネル11に設けられた加熱変更ボタン11aの「あつめ」「ぬるめ」のボタンを操作することで設定される。
【0036】
前記変更情報は、前記情報コードに含まれていてもよいし、メモリ32に食品毎に対応付けて記憶させていてもよいし、インターネット等のネットワークを介してサーバ31に記憶させていてもよい。
【0037】
また、メモリ32には、読取り装置16が読み取った情報コードに含まれる加熱情報が記憶される。これにより、情報コードを一度読み取った食品に関しては、加熱情報が加熱調理器1のメモリ32に登録されるので、加熱情報を加熱調理器1の外部から情報コードを読み取る都度取得する必要がなくなる。従って、情報調整部26は、読取り装置16によって読み取られた情報コードによって特定された食品が、メモリ32に記憶されていれば、当該食品に対応付けられた加熱情報を読み出して、当該加熱情報を、前記変更情報に基づいて調整する。
【0038】
(加熱調理器1の動作)
上記の構成において、加熱調理器1の動作について以下に説明する。ここでは、容器の上面に情報コードが付与された弁当を加熱調理器1にて加熱する場合について説明する。
【0039】
まず、ユーザは、操作パネル11の案内表示20(例えば、「ドアを開けて赤色の光に情報コードをかざしてください」)を確認する。そして、ユーザは、この案内表示20に従って、前扉12を開ける。この前扉12の開放状態を前扉開閉検知部25が検知すると、制御部22は、読取り装置16および読取り領域照明部21を動作させる。
【0040】
次に、ユーザは、操作パネル11の案内表示20に従って、読取り装置16の読取り領域19に情報コードが入るように(情報コードに赤色の光が当たるように)、弁当を移動させる。
【0041】
この動作により、読取り装置16は弁当に付与された情報コードを読み取る。読取り装置16による情報コードの読み取りが成功すると、制御部22は、その読取り結果を読取り結果報知部24にてユーザに報知させる。この場合の読取り結果報知部24の動作は、例えば「ピー」という連続音を発する動作、「情報コードの読み取りが成功しました」という音声を発する動作、あるいはそれら両方である。
【0042】
ユーザは、読取り結果報知部24にて情報コードの読み取りの成功が知らされると、弁当を加熱庫13の内部へ配置した後、前扉12を閉じ、操作パネル11のスタートボタンを押す。
【0043】
また、ユーザは、「ぬるめ」「あつめ」の何れかを好む場合には、操作パネル11のスタートボタンを押す前に、操作パネル11の加熱変更ボタン11aの何れかを操作する。
【0044】
制御部22は、情報コードの読み取りが成功すると、サーバ31と通信し、情報コードが示す食品の種類の応じた加熱情報をサーバ31から取得する。その後、制御部22は、ユーザが前扉12を閉じ、操作パネル11のスタートボタンを押と、取得した加熱情報に従って加熱庫13内の弁当を加熱する。
【0045】
また、ユーザは、「ぬるめ」「あつめ」の何れかを好む場合、制御部22は、情報コードの読み取りが成功すると、サーバ31と通信し、情報コードが示す食品の種類の応じた加熱情報をサーバ31から取得する。その後、制御部22は、ユーザが前扉12を閉じ、操作パネル11の加熱変更ボタン11aが操作され、スタートボタンが押されると、取得した加熱情報を、食品それぞれに設定された変更情報(ぬるめ、あつめ)に基づいて調整し、調整後の加熱情報に従って加熱庫13内の弁当を加熱する。
【0046】
ここでは、「ぬるめ」「あつめ」の設定は、ワット数はそのままにして加熱時間を調整して行う。食品によって「ぬるめ」「あつめ」の設定は異なるが、例えばデフォルトの加熱時間を基準として、「ぬるめ」の場合、0.9倍の加熱時間に変更し、「あつめ」の場合、1.1倍の加熱時間に変更する。従って、この場合の変更情報は、基準の加熱時間に対する倍率情報である。
【0047】
一方、読取り装置16による情報コードの読み取りが失敗すると、制御部22は、その読取り結果を読取り結果報知部24にてユーザに報知させる。この場合の読取り結果報知部24の動作は、例えば「ピッ、ピッ、ピッ」という断続音を発する動作、「情報コードの読み取りが失敗しました」という音声を発する動作、あるいはそれら両方である。
【0048】
ユーザは、読取り結果報知部24にて情報コードの読み取りの失敗が知らされると、読取り装置16の読取り領域19に情報コードが入るように(情報コードに赤色の光が当たるように)、再度、弁当を移動させる。これにより、情報コードの読み取りが成功した場合の動作は、前述のとおりである。
【0049】
(加熱調理器1の利点)
加熱調理器1では、読取り装置16は、加熱庫13の外部、かつ加熱庫13の前面開口部13bの上方位置を設置位置とし、設置位置よりも下方に読取り領域19を有するように設けられている。
【0050】
したがって、ユーザが加熱される食品を加熱庫13に載置する一連の動作の途中にて、読取り装置16により情報コードを読み取ることができる。これにより、ユーザは、情報コードを読取り装置16にて読み取らせるための独立した操作が不要となり、情報コードの読み取り作業が容易となる。
【0051】
また、読取り装置16は、加熱庫13の前面開口部13bの上方位置に設置されているので、検出信号通過面(読取り窓18の下面)の汚れが生じ難く、かつ加熱庫13内の温度の影響を受け難くなっている。
【0052】
また、加熱庫13の前面開口部13bの上方位置には、操作パネル11の制御基板を収容するコントロールフレーム15が突出状に設けられている。読取り装置16は、コントロールフレーム15の下面から下方を臨むように設けられている。このように、読取り装置16は、操作パネル11の制御基板を収容するコントロールフレーム15を利用して設置されている。
【0053】
さらに、操作パネル11には、ユーザに対する案内表示20が行われている。これにより、読取り装置16による情報コードの円滑な読み取りを行うことが可能となる。つまり、加熱調理器1の操作に不慣れなユーザであっても、案内表示20をみるだけで、当該加熱調理器1の操作の仕方を簡単に把握することができる。
【0054】
さらに、情報コードに含まれる加熱調理に必要な加熱情報を、食品それぞれに設定された変更情報に基づいて調整することで、各食品のデフォルトの加熱温度よりも高くしたり、低くしたりして当該食品を加熱することが可能となる。これにより、ユーザの好みの温度で食品を加熱することが可能となり、その結果、ユーザにとって使い勝手のよい加熱調理器を提供することができる。
【0055】
例えば、加熱調理に必要な情報が加熱時間である場合、デフォルトの加熱温度よりも低い、すなわちぬるめが好みであるユーザに対しては、デフォルトで設定された加熱時間よりも短い時間加熱するようにしたり、デフォルトの加熱温度よりも高い、すなわち熱めが好みであるユーザに対しては、デフォルトで設定された加熱時間よりも長い時間加熱したりできる。加熱調理に必要な情報がワット数の場合であれば、デフォルトのワット数に対して、ワット数を大きくしたり、小さくしたりする。さらに、加熱調理に必要な情報が加熱時間とワット数であれば、それぞれの値をデフォルトに対して増減させて、ユーザの好みの温度に調整するようにする。
【0056】
また、前記変更情報が前記情報コードに含まれていることで、情報コードを読み取るだけで、変更情報を食品毎に別途取得する必要がない。
【0057】
一方、変更情報をメモリ32に記憶させた場合には、情報コードに変更情報を含ませる必要がないので、情報コードはこれまでの既存のもので済む。つまり、情報コードに、加熱調理に関する情報を変更するための変更情報を新たに追加する必要がない。
【0058】
前記実施形態1では、読取り装置16を加熱庫13の前面開口部13bのほぼ中央部に設けた例について説明したが、下記の変形例では、読取り装置16を加熱庫13の前面開口部13bの幅方向(左右方向)の中央部よりも、横開きの前扉12の回転中心とは反対側寄りの位置に設けた例について説明する。
【0059】
〔変形例〕
図9は、前記実施形態1の変形例である加熱調理器2の前扉12を開放した状態を右斜め下方から見た場合の斜視図である。
【0060】
(読取り装置16)
加熱調理器2では、読取り装置16は、
図9に示すように、加熱庫13の前面開口部13bの幅方向(左右方向)の中央部よりも、横開きの前扉12の回転中心とは反対側寄りの位置に設けられている。加熱調理器2のその他の構成、ならびに加熱調理器2の動作は、前述した加熱調理器1と同様である。
【0061】
(加熱調理器2の利点)
加熱調理器2では、読取り装置16は、加熱庫13の前面開口部13bの幅方向の中央部よりも、横開きの前扉12の回転中心とは反対側寄りの位置に設けられている。したがって、前扉12を例えば半分程度開けて、おにぎり等の小型の食品を前扉12の回転中心とは反対側寄りの位置から加熱庫13の内部に入れるような場合であっても、読取り装置16による情報コードの読み取りの失敗が生じ難くなる。加熱調理器2のその他の利点は、前述した加熱調理器1と同様である。
【0062】
なお、読取り装置16は、1個に限定されず、2個設けてもよい。この場合、第1の読取り装置16は上記の位置に設け、第2の読取り装置16は、加熱庫13の前面開口部13bにおける前扉12の回転中心側の端部に対応する位置と第1の読取り装置16との間の位置に設けてもよい。
【0063】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0064】
本実施形態に係る加熱調理器3は、前記実施形態1の加熱調理器1とほぼ同じ構成である。異なるのは、制御装置が少し異なる点である。従って、本実施形態では、加熱調理器3の概略構成についての説明は省略し、制御装置について説明する。
【0065】
(制御装置)
図10は、加熱調理器3が備える制御装置の構成を示すブロック図である。制御装置は、加熱調理器3の動作を制御する制御部22を備えている。制御部22は、例えばマイクロコンピュータからなり、CPU、ROMおよびRAMを有する。
【0066】
図10に示すように、制御部22には、操作パネル11、加熱動作部23、読取り装置16、読取り領域照明部21、読取り結果報知部24および前扉開閉検知部25、設定情報変更部27およびメモリ(記憶部)32が接続されている。前扉開閉検知部25は、例えば前扉12が閉じられたときにオンするスイッチからなり、前扉12の開状態および閉状態を検知する。
【0067】
ここで、操作パネル11、加熱動作部23、読取り装置16、読取り領域照明部21、読取り結果報知部24および前扉開閉検知部25は、前記実施形態1と同じであるため、詳細な説明は省略する。
【0068】
読取り装置16は、前記実施形態1で説明したように、食品あるいは食品の容器に貼付された情報コードを読み取る以外に、設定情報変更コードを読み取る。設定情報変更コードは、情報コードとは別途作成されたコードであり、設定情報を変更するための設定変更情報を含んでいる。なお、情報コードに、設定情報変更コードを含ませてもよい。
【0069】
ここで、前記設定情報は、加熱庫13内に設けられた庫内灯の設定(点灯・非点灯の何れかの設定)、報知音の音量設定、手動加熱の高周波出力値の設定、ロックレベルの設定を示す情報である。ロックレベルの設定は、読取り装置16により読み取られた情報コードによって設定された加熱情報による加熱調理のみ可能であることを示すか、メモリ32に記憶された加熱情報による加熱調理のみ可能であることを示すものである。
【0070】
設定情報変更部27は、前記設定情報を、読取り装置16によって読み取られた設定情報変更コードに含まれる設定変更情報に基づいて変更する。つまり、設定情報変更部27は、設定変更情報に基づいて、加熱調理器3における、報知音の音量設定、手動加熱の高周波出力値の設定、ロックレベルの設定を変更する。
【0071】
(加熱調理器3の動作)
上記の構成において、加熱調理器3の動作について以下に説明する。ここでは、容器の上面に設定情報変更コードを含む情報コードが付与された弁当を加熱調理器3にて加熱する場合について説明する。
【0072】
まず、ユーザは、操作パネル11の案内表示20(例えば、「ドアを開けて赤色の光に情報コードをかざしてください」)を確認する。そして、ユーザは、この案内表示20に従って、前扉12を開ける。この前扉12の開放状態を前扉開閉検知部25が検知すると、制御部22は、読取り装置16および読取り領域照明部21を動作させる。
【0073】
次に、ユーザは、操作パネル11の案内表示20に従って、読取り装置16の読取り領域19に情報コードが入るように(情報コードに赤色の光が当たるように)、弁当を移動させる。
【0074】
この動作により、読取り装置16は弁当に付与された情報コードを読み取る。読取り装置16による情報コードの読み取りが成功すると、制御部22は、その読取り結果を読取り結果報知部24にてユーザに報知させる。この場合の読取り結果報知部24の動作は、例えば「ピー」という連続音を発する動作、「情報コードの読み取りが成功しました」という音声を発する動作、あるいはそれら両方である。
【0075】
制御部22は、情報コードの読取り成功のユーザへの報知を行うと同時に、情報コード内の設定変更情報コードに含まれる設定変更情報に基づき、加熱調理器3の各種設定を変更する。
【0076】
ユーザは、読取り結果報知部24にて情報コードの読み取りの成功が知らされると、弁当を加熱庫13の内部へ配置した後、前扉12を閉じ、操作パネル11のスタートボタンを押す。
【0077】
制御部22は、情報コードの読み取りが成功すると、サーバ31と通信し、情報コードが示す食品の種類の応じた加熱情報をサーバ31から取得する。その後、制御部22は、ユーザが前扉12を閉じ、操作パネル11のスタートボタンを押と、取得した加熱情報に従って加熱庫13内の弁当を加熱する。
【0078】
一方、読取り装置16による情報コードの読み取りが失敗すると、制御部22は、その読取り結果を読取り結果報知部24にてユーザに報知させる。この場合の読取り結果報知部24の動作は、例えば「ピッ、ピッ、ピッ」という断続音を発する動作、「情報コードの読み取りが失敗しました」という音声を発する動作、あるいはそれら両方である。
【0079】
ユーザは、読取り結果報知部24にて情報コードの読み取りの失敗が知らされると、読取り装置16の読取り領域19に情報コードが入るように(情報コードに赤色の光が当たるように)、再度、弁当を移動させる。これにより、情報コードの読み取りが成功した場合の動作は、前述のとおりである。
【0080】
(加熱調理器3の利点)
加熱調理器3では、加熱調理を実行する際に使用する際の各種の設定情報、例えば加熱庫13内灯の設定、報知音の音量設定、手動加熱の高周波出力値の設定、ロックレベルの設定を示す情報を、読取り装置16によって読み取られた設定情報変更コードに含まれる設定変更情報に基づいて変更することで、各種デフォルト設定を一斉に変更することが可能となる。これにより、ユーザの使い勝手が向上する。
【0081】
しかも、設定情報変更コードが情報コードに含まれていることで、情報コードを読み取ることにより、設定情報変更コードも読み取ることができる。情報コードは、食品毎に設定されているため、設定情報変更コードも食品毎に設定することが可能となる。よって、ユーザは、食品の情報コードを読み取らせるだけで、当該食品の加熱時の加熱調理器3本体における各種デフォルト設定も食品に合わせて変更することができる。
【0082】
なお、設定情報変更コードは、必ずしも情報コードに含ませる必要はなく、単独で使用してもよい。この場合、所望する設定情報となるように、複数種類の設定情報変更コードを用意し、必要に応じた設定情報変更コードを読取り装置16に読み取らせるようにする。
【0083】
前記実施形態1、2では、情報コードに含まれる加熱情報に関する例について説明したが、以下の実施形態3では、情報コードに含まれる消費期限情報に関する例について説明する。
【0084】
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0085】
本実施形態に係る加熱調理器は、前記実施形態1と全く同じ構成である。異なるのは、情報コードに含まれる加熱情報ではなく、食品の消費期限情報を用いる点である。消費期限情報は、情報コードに含まれている。
【0086】
(加熱処理の判定)
情報コードには、食品の消費期限を示す消費期限情報が含まれている。
【0087】
制御部22は、読取り装置16によって読み取った情報コードに含まれる消費期限情報に基づき、当該情報コードが貼付された食品の加熱処理を行うか否かを判定する。具体的には、予め情報コードに登録された消費期限情報を読取り、消費期限を現在日時と比較して、消費期限を過ぎた被加熱物である食品の加熱処理は適切でないと判断し、ユーザに対して、例えば「アラームを鳴らす」および/または「表示部にその旨表示する」などの処理を行う。
【0088】
情報コードに消費期限情報を含ませる方法としては、例えば、食品を調理した際に、調理した日時情報および/または消費(賞味)期限情報を情報コードに含ませる。
【0089】
また、情報コードに消費期限情報を含ませず、単独で消費期限情報を管理する場合には、食品を調理した際に、調理した日時情報および/または消費(賞味)期限情報が登録されたバーコードを加熱調理器本体に搭載された印刷機または加熱調理器とは別の外部の印刷機にて印刷する。
【0090】
ここで、情報コード(バーコード)に登録する情報が、調理した日時情報であれば、当該情報コード読みとった日時から食品毎に設定された消費(賞味)期間を過ぎている場合、ユーザに上述した方法によって報知する。また、情報コード(バーコード)に登録する情報が、消費(賞味)期限情報であれば、当該情報コード読みとった日時から当該消費(賞味)期限が過ぎている場合、ユーザに上述した方法によって報知する。
【0091】
さらに、情報コード(バーコード)に登録する情報が、調理した日時情報および消費(賞味)期限情報であれば、何れか一方の情報を用いて、消費(賞味)期限が過ぎているか否かを判定し、当該消費(賞味)期限が過ぎていると判定した場合、ユーザに上述した方法によって報知する。
【0092】
なお、消費期限の判定には、加熱調理器1内に搭載された時計機能を利用してもよいし、外部機器との通信機能を利用して当該外部機器の時計機能を利用してもよい。
【0093】
〔ソフトウェアによる実現例〕
加熱調理器1〜3の制御ブロック(特に制御部22)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0094】
後者の場合、加熱調理器1〜3は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPUを用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAMなどをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0095】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る加熱調理器は、加熱庫と、情報コードを読み取る読取り装置とを備えた加熱調理器であって、前記情報コードには、前記加熱調理器本体において加熱調理を実行する際に使用する設定を示す設定情報を変更するための設定変更情報が含まれており、前記読取り装置によって読み取られた前記情報コードに含まれる前記設定変更情報に基づいて前記設定情報を変更する設定情報変更部を有することを特徴としている。
【0096】
本発明の態様2に係る加熱調理器は、上記態様1において、前記読取り装置は、前記設定変更情報を含む情報コード以外に、食品に付与された情報コードを読み取り、前記読取り装置によって読み取られた前記食品に付与された情報コードに含まれる加熱情報に基づいて前記食品を加熱することを特徴とする。
【0097】
本発明の態様3に係る加熱調理器は、上記態様1または2において、前記設定変更情報は、加熱調理を実行する際の手動加熱の高周波出力値の設定を示す設定情報を変更する情報であることを特徴とする。
【0098】
本発明の態様4に係る加熱調理器は、上記態様1または2において、前記設定変更情報は、前記加熱庫内の庫内灯の設定を示す設定情報を変更する情報であることを特徴とする。
【0099】
本発明の態様5に係る加熱調理器は、上記態様1または2において、前記設定変更情報は、加熱調理を実行する際の報知音の音量設定を示す設定情報を変更する情報であることを特徴とする。
【0100】
本発明の態様6に係る加熱調理器は、上記態様1または2において、前記設定変更情報は、加熱調理を実行する際のロックレベルの設定を示す設定情報を変更する情報であることを特徴とする。
【0101】
<備考>
[課題を解決するための手段]
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、加熱庫と、前記加熱庫を開閉する前扉と、少なくとも食品の種類を示す情報コードを読み取る読取り装置とを備え、前記加熱庫の内部に配置された食品を加熱する加熱調理器において、前記読取り装置によって読み取られた情報コードに含まれる加熱調理に必要な加熱情報を、食品それぞれに設定された変更情報に基づいて調整する情報調整部を備えていることを特徴としている。
【0102】
[発明の効果]
本発明の一態様によれば、ユーザの好みの温度で加熱することを可能にし、ユーザにとって使い勝手のよい加熱調理器の提供できる。
【0103】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る加熱調理器は、加熱庫13と、前記加熱庫13を開閉する前扉12と、少なくとも食品の種類を示す情報コードを読み取る読取り装置16とを備え、前記加熱庫13の内部に配置された食品を加熱する加熱調理器において、前記読取り装置16によって読み取られた情報コードに含まれる加熱調理に必要な加熱情報を、食品それぞれに設定された変更情報に基づいて調整する情報調整部26を備えていることを特徴としている。
【0104】
上記構成によれば、情報コードに含まれる加熱調理に必要な加熱情報を、食品それぞれに設定された変更情報に基づいて調整することで、各食品のデフォルトの加熱温度に対して高くなるように、または低くなるように当該食品を加熱することが可能となる。これにより、ユーザの好みの温度で食品を加熱することが可能となり、その結果、ユーザにとって使い勝手のよい加熱調理器を提供することができる。
【0105】
例えば、加熱調理器が電子レンジの場合であれば、加熱温度は、高周波出力のワット数と、加熱時間とで決まる。従って、加熱調理に必要な加熱情報は、高周波出力のワット数と加熱時間とを含む。ここで、変更対象となる加熱情報が加熱時間である場合、デフォルトの加熱温度よりも低い、すなわち「ぬるめ」が好みであるユーザに対しては、設定された加熱時間よりも短い時間に変更し、デフォルトの加熱温度よりも高い、すなわち「あつめ」が好みであるユーザに対しては、設定された加熱時間よりも長い時間に変更する。また、変更対象となる加熱情報が高周波出力のワット数である場合、ワット数を大きくしたり、小さくしたりする。さらに、変更対象の情報が加熱時間とワット数であれば、それぞれの値を増減させて、ユーザの好みの温度に調整するようにする。
【0106】
本発明の態様2に係る加熱調理器は、上記態様1において、前記変更情報は、前記情報コードに含まれていてもよい。
【0107】
上記の構成によれば、変更情報が情報コードに含まれていることで、情報コードを読み取るだけで、変更情報を別途取得する必要がない。
【0108】
本発明の態様3に係る加熱調理器は、上記態様1において、前記変更情報を食品毎に対応付けて記憶する記憶部(メモリ32)をさらに備え、前記情報調整部26は、前記加熱情報を、前記記憶部(メモリ32)から読み取った変更情報に基づいて調整してもよい。
【0109】
上記構成によれば、変更情報を加熱調理器自体が持っているため、情報コードはこれまでの既存のもので済む。
【0110】
本発明の態様4に係る加熱調理器は、上記態様1〜3の何れか1態様において、ユーザによって指定された前記変更情報を受付ける受付部(操作パネル11)をさらに備え、前記情報調整部26は、前記加熱情報を、前記受付部(操作パネル11)によって受付けた前記変更情報に基づいて調整してもよい。
【0111】
上記構成によれば、加熱情報を、ユーザによって指定された変更情報に基づいて調整することができるので、ユーザの好みに応じた温度で加熱することが可能となる。
【0112】
本発明の態様5に係る加熱調理器は、上記態様1〜4の何れか1態様において、前記読取り装置16は、前記情報コードの他に、前記加熱調理器本体において加熱調理を実行する際に使用する際の各種の設定情報を変更するための設定情報変更コードを読み取り、
前記設定情報を、前記読取り装置16によって読み取られた前記設定情報変更コードに含まれる設定変更情報に基づいて変更する設定情報変更部27をさらに備えていてもよい。
【0113】
上記構成によれば、加熱調理器本体の加熱調理を実行する際に使用する操作仕様に関する設定情報、例えば庫内灯の設定、報知音の音量設定、手動加熱の高周波出力値(ワット数)の設定、ロックレベルの設定を示す情報を、読取り装置によって読み取られた設定情報変更コードに含まれる設定変更情報に基づいて変更することで、各種デフォルト設定を一斉に変更することが可能となる。これにより、ユーザの使い勝手が向上する。
【0114】
本発明の態様6に係る加熱調理器は、上記態様5において、前記設定情報変更コードは、前記情報コードに含まれていてもよい。
【0115】
上記構成によれば、設定情報変更コードが前記情報コードに含まれていることで、情報コードを読み取ることにより、設定情報変更コードも読み取ることができる。しかも、情報コードは、食品毎に設定されているため、設定情報変更コードも食品毎に設定することが可能となる。よって、ユーザは、食品の情報コードを読み取らせるだけで、当該食品の加熱時の加熱調理器本体における各種デフォルト設定も食品に合わせて変更することができる。
【0116】
本発明の態様7に係る加熱調理器は、上記態様1〜6の何れか1態様において、前記読取り装置16によって読み取られた情報コードに含まれる加熱調理に必要な加熱情報を食品に対応付けて記憶する記憶部(メモリ32)をさらに備え、前記情報調整部26は、前記読取り装置16によって読み取られた情報コードによって特定された食品が、前記記憶部(メモリ32)に記憶されていれば、当該食品に対応付けられた加熱情報を読み出して、当該加熱情報を、前記変更情報に基づいて調整してもよい。
【0117】
上記構成によれば、一度読み取った情報コードに含まれる加熱情報が食品と対応付けて記憶部に記憶されていることで、同じ食品であれば、記憶部に記憶された加熱情報を調整することができるので、加熱頻度の高い食品を効率よく、且つユーザの好みの温度で加熱することができる。
【0118】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。