【解決手段】発光装置1は、基板10上に、第1実装領域21、第1実装領域21に隣接し且つ第1実装領域21と同一の平面形状を有する第2実装領域22、並びに第1実装領域21及び第2実装領域22の双方に隣接し且つ第1実装領域21及び第2実装領域22と同一の平面形状を有する第3実装領域23が設けられている。それぞれの実装領域に、第1色で発光する複数の第1発光素子11、第2色で発光する複数の第2発光素子12、及び第3色で発光する複数の第3発光素子13が実装される。第1発光素子11、第2発光素子12及び第3発光素子13は、第1実装領域21〜第3実装領域23の間で対称的に配置される。
第1実装領域、前記第1実装領域に隣接し且つ前記第1実装領域と同一の平面形状を有する第2実装領域、並びに前記第1実装領域及び前記第2実装領域の双方に隣接し且つ前記第1実装領域及び前記第2実装領域と同一の平面形状を有する第3実装領域を有する基板と、
前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域にそれぞれ配置され、且つ、第1色で発光する複数の第1発光素子と、
前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域にそれぞれ配置され、且つ、前記第1色と異なる第2色で発光する複数の第2発光素子と、
前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域にそれぞれ配置され、且つ、前記第1色及び前記第2色の双方と異なる第3色で発光する複数の第3発光素子と、
前記複数の第1発光素子、前記複数の第2発光素子及び前記複数の第3発光素子を封止する封止材とを有し、
前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第1発光素子の配置形状、前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第2発光素子の配置形状、及び前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第3発光素子の配置形状が、相互に対称性を有するように前記基板上に配置されている、
ことを特徴とする発光装置。
前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第1発光素子の配置形状、前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第2発光素子の配置形状、並びに前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第3発光素子の配置形状は、前記第1実装領域、前記第2実装領域及び前記第3実装領域の中心点に対して、点対称となるように前記基板上に配置されている、請求項1に記載の発光装置。
前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第1発光素子の配置形状、前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第2発光素子の配置形状、前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第3発光素子の配置形状、並びに前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第4発光素子の配置形状は、前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域の中心点に対して、点対称となるように前記基板上に配置されている、請求項6に記載の発光装置。
前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第1発光素子の配置形状、前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第2発光素子の配置形状、前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第3発光素子の配置形状、並びに前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域にそれぞれ配置された前記複数の第4発光素子の配置形状は、前記第1実装領域、前記第2実装領域、前記第3実装領域及び前記第4実装領域の間を延伸する対称軸に対して、線対称となるように前記基板上に配置されている、請求項6に記載の発光装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下図面を参照して、本発明に係る発光装置について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0017】
(第1実施形態に係る発光装置の構成及び機能)
図1(a)は第1実施形態に係る発光装置1の平面図であり、
図1(b)は
図1(a)に示すA−A´線に沿う断面図である。
図2(a)は
図1においてダム材を透視した透視平面図であり、
図2(b)は
図2(a)に示すA−A´線に沿う断面図である。
【0018】
発光装置1は、基板10と、複数の第1発光素子11と、複数の第2発光素子12と、複数の第3発光素子13と、ダム材14と、封止材15と、第1ツェナーダイオード16と、第2ツェナーダイオード17と、第3ツェナーダイオード18とを有する。発光装置1は、COB(Chip on Board)型の発光装置である。なお、
図1及び
図2において、複数の第1発光素子11は「B」で示され、複数の第2発光素子12は「G」で示され、複数の第3発光素子13は「R」で示される(
図3〜
図6でも同様)。発光装置1は、端部に設けられたガイド穴10cを介して照明器具を構成する部材に取り付けられる。
【0019】
基板10は、実装基板10aと、回路基板10bとを有する。実装基板10aは、アルミニウム等の金属により形成され、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13が実装される。複数の第1発光素子11と、複数の第2発光素子12と、複数の第3発光素子13は、シリコーン系接着剤等のダイボンド材によって、実装基板10aに直接接着されている。
【0021】
図3に示す基板10において、回路基板10b(
図1参照)は、エポキシガラス樹脂等により形成され、扇形の開口部を3つ有する。回路基板10bを実装基板10a(
図1参照)に貼り付けたとき、それぞれの開口部から第1実装領域21と、第2実装領域22と、第3実装領域23が露出する。なお、第1実装領域21と、第2実装領域22と、第3実装領域23と合わせた実装基板10aの円形領域を実装領域20と呼ぶ。
【0022】
第1〜第3実装領域21〜23に言及したところで、再び
図1及び
図2に戻り、各部材について説明する。
図1に示すように、第1実装領域21、第2実装領域22及び第3実装領域23にそれぞれ配置された複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13は、相互に対称性を有するように基板10上に配置されている。具体的には、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13のそれぞれの配置形状は、第1実装領域21と、第2実装領域22と、第3実装領域23において実装領域20の中心点に対して、点対称(1/3回転対称)となる。
【0023】
すなわち、中心角が120°の扇形の平面形状を有する第1実装領域21では、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12、複数の第3発光素子13及び複数の第1発光素子11が順に中心点から外周に向かって配置される。第1実装領域21において、実装領域20の中央部近傍に配置される複数の第1発光素子11は、扇形に配置され、複数の第2発光素子12、複数の第3発光素子13及び実装領域20の外周近傍に配置される複数の第1発光素子11は、円弧状に配置される。
【0024】
同様に、第1実装領域21に隣接し且つ中心角が第1実装領域21と同一(120°)の扇形の平面形状を有する第2実装領域22では、複数の第2発光素子12、複数の第3発光素子13、複数の第1発光素子11及び複数の第2発光素子12が順に中心点から外周に向かって配置される。第2実装領域22において、実装領域20の中央部近傍に配置される複数の第2発光素子12は、扇形に配置され、複数の第3発光素子13、複数の第1発光素子11及び実装領域20の外周近傍に配置される複数の第2発光素子12は、円弧状に配置される。
【0025】
同様に、第1実装領域21及び第2実装領域22の双方に隣接し且つ中心角が第1実装領域21及び第2実装領域22と同一(120°)の扇形の平面形状を有する第3実装領域23では、複数の第3発光素子13、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13が順に中心点から外周に向かって配置される。第3実装領域23において、実装領域20の中央部近傍に配置される複数の第3発光素子13は、扇形に配置され、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び実装領域20の外周近傍に配置される複数の第3発光素子13は、円弧状に配置される。
【0026】
基板10の表面には、第1アノード電極31、第1カソード電極32、第2アノード電極33、第2カソード電極34、第3アノード電極35及び第3カソード電極36が配置される。第1アノード電極31、第1カソード電極32、第2アノード電極33、第2カソード電極34、第3アノード電極35及び第3カソード電極36は、銅等の導電性部材により形成される。
【0027】
第1発光素子11は、窒化ガリウム(GaN)等の半導体材料で形成され、アノードとカソードとの間に閾値電圧以上の電圧が印加されたときに450nmのピーク波長を有する青色光を発する青色LEDダイである。
【0028】
第2発光素子12は、インジウム窒化ガリウム(InGaN)、アルミニウムインジウムガリウムリン(AlGaInP)及びテルル化亜鉛(ZnTe)等の半導体材料で形成される緑色LEDダイである。第2発光素子12は、アノードとカソードとの間に閾値電圧以上の電圧が印加されたときに550nmのピーク波長を有する緑色光を発する緑色LEDダイである。
【0029】
第3発光素子13は、アルミニウムインジウムガリウムリン(AlInGaP)等の半導体材料で形成され、アノードとカソードとの間に閾値電圧以上の電圧が印加されたときに660nmのピーク波長を有する赤色光を発する赤色LEDダイである。
【0030】
なお、第1発光素子11は450nmのピーク波長を有し、第2発光素子12は550nmのピーク波長を有し、第3発光素子13は660nmのピーク波長を有するが、実施形態に係る発光装置が有する発光素子は、第1、第2及び第3色で発光する3種類のLEDを備えていればよく、これに限定されない。
【0031】
ダム材14は、白色粒子が混入された不透明なシリコーン樹脂等の合成樹脂により形成され、実装領域20の周囲を囲むように配置される。また、ダム材14は、実装領域20の周囲から第1実装領域21と第2実装領域22との間、第2実装領域22と第3実装領域23との間、及び第1実装領域21と第3実装領域23との間を、それぞれ中心点Oに向かって延伸するように配置される。
【0032】
ダム材14は、高いチキソトロピー性を有する材料を用いて形成してもよい。チキソトロピー性を有する材料は、応力を加えることにより流動性が増加し、応力を加えることを停止することにより流動性が低下する。
【0033】
まず、応力が加えられて流動性の高い状態のダム材14の材料を、ディスペンサで実装領域20の周囲及び第1〜第3実装領域21〜23の間に塗布する。次いで、塗布によりダム材14の材料に応力を加えることを停止して流動性を低下させた後、加熱等によりダム材14の材料を硬化させるとダム材14が得られる。また、高いチキソトロピー性を有する材料ではなく、高い粘度を有する材料を用いて、ダム材14を形成してもよい。
【0034】
封止材15は、樹脂等の透明な合成樹脂であり、ダム材14の内側に配置されて、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13のそれぞれを封止する。
【0035】
第1ツェナーダイオード16は、第1アノード電極31と第1カソード電極32との間に接続される。第1ツェナーダイオード16は、第1アノード電極31と第1カソード電極32との間に降伏電圧以上の電圧が印加されたときにツェナー電流を流すことで、複数の第1発光素子11に過電圧が印加されることを防止する。
【0036】
第2ツェナーダイオード17は、第2アノード電極33と第2カソード電極34との間に接続される。第2ツェナーダイオード17は、第2アノード電極33と第2カソード電極34との間に降伏電圧以上の電圧が印加されたときにツェナー電流を流すことで、複数の第2発光素子12に過電圧が印加されることを防止する。
【0037】
第3ツェナーダイオード18は、第3アノード電極35と第3カソード電極36との間に接続される。第3ツェナーダイオード18は、第3アノード電極35と第3カソード電極36との間に降伏電圧以上の電圧が印加されたときにツェナー電流を流すことで、複数の第3発光素子13に過電圧が印加されることを防止する。
【0038】
図4は、第1発光素子11と、第1アノード電極31及び第1カソード電極32との間の接続関係を示すため、
図2(a)から第1発光素子11を抜き出して描いた発光装置1の平面図である。
【0039】
第1アノード電極31は、環状電極311を介して第1実装領域21と第3実装領域23との間、及び第2実装領域22と第3実装領域23との間に配置される第1屈曲電極312に接続される。環状電極311は、実装領域20の外周に配置され、ダム材14に覆われる。第1屈曲電極312は、環状電極311から実装領域20の中心部に向けて第1実装領域21と第3実装領域23との間を延伸する第1直線部313と、実装領域20の中心部から第2実装領域22と第3実装領域23との間を延伸する第2直線部314とを有する。
【0040】
第1直線部313は、第1実装領域21に配置される2つの第1発光素子11のアノードにワイヤボンディングにより接続されると共に、第3実装領域23に配置される1つの第1発光素子11のアノードにワイヤボンディングによりに接続される。第2直線部314は、第2実装領域22に配置される1つの第1発光素子11のアノードにワイヤボンディングにより接続される。
【0041】
第1カソード電極32は、環状電極321を介して第1実装領域21と第2実装領域22との間、及び第2実装領域22と第3実装領域23との間に配置される第2屈曲電極322に接続される。環状電極321は、実装領域20の外周に配置され、ダム材14に覆われる。第2屈曲電極322は、環状電極321から実装領域20の中心部に向けて第1実装領域21と第2実装領域22との間を延伸する第1直線部323と、実装領域20の中心部から第2実装領域22と第3実装領域23との間を延伸する第2直線部324とを有する。
【0042】
第1直線部323は、第1実装領域21に配置される2つの第1発光素子11のカソードにワイヤボンディングにより接続されると共に、第2実装領域22に配置される1つの第1発光素子11のカソードにワイヤボンディングにより接続される。第2直線部324は、第3実装領域23に配置される1つの第1発光素子11のカソードにワイヤボンディングにより接続される。
【0043】
以上のようにして、第1アノード電極31は、第1屈曲電極312の第1直線部313及び第2直線部314並びにワイヤボンディングを介して、4つの第1発光素子11のそれぞれと接続する。同様に、第1カソード電極32は、第2屈曲電極322の第1直線部323及び第2直線部324並びにワイヤボンディングを介して、4つの第1発光素子11のそれぞれと接続する。第1屈曲電極312及び第2屈曲電極322のそれぞれとワイヤボンディングされた第1発光素子11の間では、複数の第1発光素子11が直列接続している。発光装置1では、第1屈曲電極312及び第2屈曲電極322の間に9個の第1発光素子11が直列接続される。第1アノード電極31と第1カソード電極32との間に、第1発光素子11の閾値電圧の9倍の電圧が印加されると、第1発光素子11は、青色発光する。
【0044】
環状電極311の第1実装領域21側の端部と、環状電極321の第1実装領域21側の端部とは、第1ツェナーダイオード16を介して接続される。
【0045】
図5は、第2発光素子12と、第2アノード電極33及び第2カソード電極34との間の接続関係を示すため、
図2(a)から第2発光素子12を抜き出して描いた発光装置1の平面図である。
【0046】
第2アノード電極33は、第1環状電極331を介して第1実装領域21と第3実装領域23との間、及び第2実装領域22と第3実装領域23との間に配置される第3屈曲電極332に接続される。第1環状電極331は、実装領域20の外周に配置され、ダム材14に覆われる。第3屈曲電極332は、第1直線部333と、第2直線部334とを有する。第1直線部333は、第1環状電極331から実装領域20の中心部に向けて第1実装領域21と第3実装領域23との間を延伸する。第2直線部334は、実装領域20の中心部から第2実装領域22と第3実装領域23との間を延伸する。第3屈曲電極332は、実装領域20の外周側の端部において第2環状電極335に接続される。第2環状電極335は、実装領域20の外周に配置され、ダム材14に覆われる。
【0047】
第1直線部333は、第1実装領域21に配置される1つの第2発光素子12のアノードにワイヤボンディングにより接続されると共に、第3実装領域23に配置される1つの第2発光素子12のアノードにワイヤボンディングによりに接続される。第2直線部334は、第2実装領域22に配置される2つの第2発光素子12のアノードにワイヤボンディングにより接続される。
【0048】
第2カソード電極34は、環状電極341を介して第1実装領域21と第2実装領域22との間、及び第2実装領域22と第3実装領域23との間に配置される第4屈曲電極342に接続される。環状電極341は、実装領域20の外周に配置され、ダム材14に覆われる。第4屈曲電極342は、環状電極341から実装領域20の中心部に向けて第1実装領域21と第2実装領域22との間を延伸する第1直線部343と、実装領域20の中心部から第2実装領域22と第3実装領域23との間を延伸する第2直線部344とを有する。
【0049】
第1直線部343は、第1実装領域21に配置される1つの第2発光素子12のカソードにワイヤボンディングにより接続されると共に、第2実装領域22に配置される2つの第2発光素子12のカソードにワイヤボンディングにより接続される。第2直線部344は、第3実装領域23に配置される1つの第2発光素子12のカソードにワイヤボンディングにより接続される。
【0050】
以上のようにして、第2アノード電極33は、第3屈曲電極332の第1直線部333及び第2直線部334並びにワイヤボンディングにより、4つの第2発光素子12のそれぞれと接続される。同様に、第2カソード電極34は、第4屈曲電極342の第1直線部343及び第2直線部344並びにワイヤボンディングにより、4つの第2発光素子12のそれぞれと接続される。第3屈曲電極332及び第4屈曲電極342のそれぞれとワイヤボンディングされた第2発光素子12の間では、複数の第2発光素子12が直列接続している。発光装置1では、第3屈曲電極332及び第4屈曲電極342の間に9個の第2発光素子12が直列接続される。第2アノード電極33と第2カソード電極34との間に第2発光素子12の閾値電圧の9倍の電圧が印加されると、第2発光素子12は、緑色発光する。
【0051】
第2環状電極335の第2実装領域22側の端部と、環状電極341の第2実装領域22側の端部とは、第2ツェナーダイオード17を介して接続される。
【0052】
図6は、第3発光素子13と、第3アノード電極35及び第3カソード電極36との間の接続関係を示すため、
図2(a)から第3発光素子13を抜き出して描いた発光装置1の平面図である。
【0053】
第3アノード電極35は、環状電極351を介して第1実装領域21と第3実装領域23との間、及び第2実装領域22と第3実装領域23との間に配置される第5屈曲電極352に接続される。環状電極351は、実装領域20の外周に配置され、ダム材14に覆われる。第5屈曲電極352は、環状電極351から実装領域20の中心部に向けて第1実装領域21と第3実装領域23との間を延伸する第1直線部353と、実装領域20の中心部から第2実装領域22と第3実装領域23との間を延伸する第2直線部354とを有する。
【0054】
第1直線部353は、第1実装領域21に配置される1つの第3発光素子13のアノードにワイヤボンディングにより接続されると共に、第3実装領域23に配置される2つの第3発光素子13のアノードにワイヤボンディングによりに接続される。第2直線部354は、第2実装領域22に配置される1つの第3発光素子13のアノードにワイヤボンディングにより接続される。
【0055】
第3カソード電極36は、環状電極361を介して第1実装領域21と第2実装領域22との間に配置される第1直線電極362、及び第2実装領域22と第3実装領域23との間に配置される第2直線電極363に接続される。環状電極361は、実装領域20の外周に配置され、ダム材14に覆われる。
【0056】
第1直線電極362は、第1実装領域21に配置される1つの第3発光素子13のカソードにワイヤボンディングにより接続されると共に、第2実装領域22に配置される1つの第3発光素子13のカソードにワイヤボンディングにより接続される。第2直線電極363は、第3実装領域23に配置される2つの第3発光素子13のカソードにワイヤボンディングにより接続される。
【0057】
以上のように、第3アノード電極35は、第5屈曲電極352の第1直線部353及び第2直線部354並びにワイヤボンディングを介して、4つの第3発光素子13のそれぞれと接続する。同様に、第3カソード電極36は、第1直線電極362及び第2直線電極363並びにワイヤボンディングを介して、4つの第3発光素子13のそれぞれと接続する。第3屈曲電極352にワイヤボンディングされた第3発光素子13と、第1直線電極362及び第2直線電極363のそれぞれとワイヤボンディングされた第3発光素子13との間では、複数の第3発光素子13が直列接続する。すなわち、発光装置1では、第3屈曲電極352と、第1直線電極362及び第2直線電極363との間に9個の第3発光素子13が直列接続される。第3アノード電極35と第3カソード電極36との間に第3発光素子13の閾値電圧の9倍の電圧が印加されると、第3発光素子13は、赤色発光する。
【0058】
環状電極351の第3実装領域23側の端部と、環状電極361の第3実装領域23側の端部とは、第3ツェナーダイオード18を介して接続される。
【0059】
(実施形態に係る発光装置の製造方法)
まず、第1工程において、実装基板10aと回路基板10bとが接着されて基板10が形成される。次いで、第2工程において、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13は、基板10の実装領域20に実装(ダイボンディング)される。次いで、第3工程において、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13は、ワイヤボンディングされる。複数の第1発光素子11は、ワイヤボンディングされることで、第1アノード電極31及び第1カソード電極32に電気的に接続される。同様に、複数の第2発光素子12は、ワイヤボンディングされることで、第2アノード電極33及び第2カソード電極34に電気的に接続される。複数の第3発光素子13は、ワイヤボンディングされることで、第3アノード電極35及び第3カソード電極36に電気的に接続される。
【0060】
次いで、第4工程において、実装領域20の外周に沿ってダム材14が配置されるとともに、第1〜第3実装領域21〜23の間にダム材14が配置される。そして、第5工程において、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13を封止するようにダム材14の内側に封止材15が配置されて、発光装置1が得られる。
【0061】
(第1実施形態に係る発光装置の作用効果)
発光装置1は、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13が、第1実装領域21、第2実装領域22及び第3実装領域23の全てに対称的な配置形状で配置される(実装領域ごとに置き換わる)ので、混色性の高い光を出射することができる。
【0062】
具体的には、第1実装領域21では、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12、複数の第3発光素子13及び複数の第1発光素子11が順に中心点から外周に向かって配置される。同様に、第2実装領域22は、複数の第2発光素子12、複数の第3発光素子13、複数の第1発光素子11及び複数の第2発光素子12が順に中心点から外周に向かって配置される。第3実装領域23では、複数の第3発光素子13、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13が順に中心点から外周に向かって配置される。発光装置1は、発光色を無視すると、第1実装領域21、第2実装領域22及び第3実装領域23において対称性(1/3回転対称)を有し、且つ、発光色を考慮すると、第1発光素子11、第2発光素子12及び第3発光素子13の配置位置がそれぞれの実装領域(第1〜第3実装領域21〜23)で互いに相違する(実装領域ごとに置き換わる)。このように第1〜第3発光素子11〜13を配置することで、発光装置1は混色性の高い光を出射することができる。
【0063】
また、発光装置1は、第1〜第3アノード電極31、33、35及び第1〜第3カソード電極32、24、36に接続された屈曲電極312、322、332、342、352及び直線電極362,363を実装領域の間に配置している。このようにすることで、各実装領域(第1〜第3実装領域21〜23)に実装された第1〜第3発光素子11〜13が、それぞれに対応する第1〜第3アノード電極31、33、35及び第1〜第3カソード電極32、24、36に接続できる。
【0064】
(第2実施形態に係る発光装置の構成及び機能)
図7(a)は第2実施形態に係る発光装置2の平面図であり、
図7(b)は
図7(a)に示すA−A´線に沿う断面図である。
【0065】
発光装置2は、複数の第1発光素子41が複数の第1発光素子11の代わりに配置されることが発光装置1と相違する。また、発光装置2は、複数の第2発光素子42が複数の第2発光素子12の代わりに配置されることが発光装置1と相違する。さらに、発光装置2は、複数の第3発光素子43が複数の第3発光素子13の代わりに配置されることが発光装置1と相違する。複数の第1発光素子41、複数の第2発光素子42及び複数の第3発光素子43以外の発光装置2の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された発光装置1の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
図7において、複数の第1発光素子41は「B」で示され、複数の第2発光素子42は「R」で示され、複数の第3発光素子43は「F」で示される。
【0066】
第1発光素子41は、窒化ガリウム(GaN)等の半導体材料で形成され、アノードとカソードとの間に閾値電圧以上の電圧が印加されたときに450nmのピーク波長を有する青色光を発する青色LEDダイである。
【0067】
第2発光素子42は、アルミニウムインジウムガリウムリン(AlInGaP)等の半導体材料で形成され、アノードとカソードとの間に閾値電圧以上の電圧が印加されたときに660nmのピーク波長の波長を有する赤色光を発する赤色LEDダイである。
【0068】
第3発光素子43は、アルミニウムインジウムガリウムリン(AlInGaP)等の半導体材料で形成され、アノードとカソードとの間に閾値電圧以上の電圧が印加されたときに730nmのピーク波長の波長を有する近赤外光を発する近赤外LEDダイである。
【0069】
(第2実施形態に係る発光装置の作用効果)
発光装置2は、第1発光素子41が発する450nmのピーク波長を有する光、第2発光素子42が発する660nmのピーク波長を有する光、及び第3発光素子43が発する730nmのピーク波長を有する光が混合された光を出射することができる。
【0070】
図8は、発光装置2から出射される光の波長分布の一例を示す図である。
図8において横軸は波長を示し、縦軸は光束を示す。より正確には、縦軸は、単波長あたりの光束(分光放射束と視感度の積)であり、第1発光素子41が発する光のピーク波長近傍の光束を100%として規格化している。すなわち、
図8は、発光装置2から出射される光のそれぞれの波長の光束を示す。
【0071】
発光装置2は、
図8において矢印Aで示される450nm、矢印Bで示される660nm及び矢印Cで示される730nmのそれぞれにピークを有する光を出射することができる。ここで、
図8において矢印Dで示される555nmの波長を有する光の光束は、450nmの波長を有する光の光束の35%である。また、
図8において矢印Eで示される700nmの波長を有する光の光束は、450nmの波長を有する光の光束の40%である。
【0072】
発光装置2は、
図8に示す波長特性を有する光を出射することで、例えば植物育成用照明の光源として好適に使用することができる。
【0073】
(第3実施形態に係る発光装置の構成及び機能)
図9(a)は第3実施形態3に係る発光装置の平面図であり、
図9(b)は
図9(a)に示すA−A´線に沿う断面図である。
【0074】
発光装置3は、複数の第1発光素子51が複数の第1発光素子11の代わりに配置されることが発光装置1と相違する。また、発光装置3は、複数の第2発光素子52が複数の第2発光素子12の代わりに配置されることが発光装置1と相違する。さらに、発光装置3は、複数の第3発光素子53が複数の第3発光素子13の代わりに配置されることが発光装置1と相違する。複数の第1発光素子51、複数の第2発光素子52及び複数の第3発光素子53以外の発光装置3の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された発光装置1の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
図9において、複数の第1発光素子51は、「B」で示され、複数の第2発光素子52は、右下がりの太ハッチで示され、複数の第3発光素子53は、左下がりの細ハッチで示される。
【0075】
第1発光素子51は、窒化ガリウム(GaN)等の半導体材料で形成され、アノードとカソードとの間に閾値電圧以上の電圧が印加されたときに450nmのピーク波長を有する青色発光する青色LEDダイ50を有する。
【0076】
第2発光素子52は、青色LEDダイ50と、青色LEDダイ50の表面及び側面に配置された緑色蛍光体520とを有する。第2発光素子52が有する青色LEDダイ50は、第1発光素子51が有する青色LEDダイ50と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。第2発光素子52が有する緑色蛍光体520は、例えばβ−SiALON(Si
6-zAl
zO
zN
8-z :Eu)等であり、青色LEDダイ50から入射する青色光を緑色光に変換する。
【0077】
第3発光素子53は、青色LEDダイ50と、青色LEDダイ50の表面及び側面に配置された赤色蛍光体530とを有する。第3発光素子53が有する青色LEDダイ50は、第1発光素子51が有する青色LEDダイ50と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。第3発光素子53が有する赤色蛍光体530は、例えばCASN蛍光体(CaAlSiN
3)等であり、青色LEDダイ50から入射する青色光を赤色光に変換する。
【0078】
(実施形態に係る発光装置の製造方法)
まず、第1工程において、実装基板10aと回路基板10bとが接着されて基板10が形成される。次いで、第2工程において、複数の第1発光素子51、複数の第2発光素子52及び複数の第3発光素子53が有する青色LEDダイ50は、基板10の実装領域20に実装される(ダイボンディング)。次いで、第3工程において、複数の第1発光素子51、複数の第2発光素子52及び複数の第3発光素子53が有する青色LEDダイ50は、ワイヤボンディングされる。
【0079】
次いで、第4工程において、複数の第2発光素子52に対応する青色LEDダイ50の表面及び側面に緑色蛍光体520が配置されることで、複数の第2発光素子52が形成される。青色LEDダイ50の表面及び側面を覆う緑色蛍光体520は、例えば複数の第2発光素子52に対応する青色LEDダイ50が配置される領域以外をマスクで遮蔽した状態で緑色蛍光体520が混合された液体を基板10の表面に噴射することで配置される。また、当該青色LEDダイ50の上面及びその近傍を緑色蛍光体520でスポット印刷しても良い。
【0080】
青色LED第50に緑色蛍光体520を配置する第4工程について、図を用いてさらに詳しく説明する。
図10〜
図12は、第2発光素子52を形成する第4工程を示す図である。
図10(a)、
図11(a)は、マスク100及び工程途中の発光装置3の平面図であり、
図12(a)は、工程途中の発光装置3の平面図である。
図10(b)、
図11(b)は、製造装置並びに
図10(a)及び
図11(a)に示す発光装置3のA−A´線に沿う断面図であり、
図12(b)は、
図12(a)に示す発光装置3のA−A´線に沿う断面図である。なお、本工程の製造装置は、マスク100及び噴霧装置110を含む。
【0081】
図10(b)に示すように、まず、噴射孔101が形成されたマスク100(
図10(a)参照)は、第2発光素子52に対応する青色LEDダイ50の上方に噴射孔101が位置するように配置される。噴射孔101は、一例では口径が第2発光素子52に対応する青色LEDダイ50の対角線の長さと一致する円形の貫通孔である。噴射孔101は、第2発光素子52に対応する青色LEDダイ50のそれぞれに対応して第2発光素子52に対応する青色LEDダイ50の数と同一数の36個形成される。
【0082】
次いで、
図11(b)に示すように、マスク100の上方から、緑色蛍光体520が混合された液体111(溶媒(分散媒)中に蛍光粒子が分散するとともにシリコーンが溶解しているもの)が噴霧装置110から噴霧される。噴霧装置110は、好ましくは、マスク100の上方40mmの高さから液体111を噴霧する。次いで、基板10が加熱され、液体111(溶媒)が気化すると、液体111に含まれる緑色蛍光体520は、第2発光素子52に対応する青色LEDダイ50の表面及び側面に固着する。液体111を噴霧する噴霧工程及び緑色蛍光体520を第2発光素子52に対応する青色LEDダイ50の表面及び側面に固着する固着工程は、複数回に亘って繰り返される。噴霧工程及び固着工程が繰り返される回数は、例えば70回である。なお、
図11(a)は、マスク100の噴霧孔101から発光装置3上の緑色蛍光体520が観察される状態を示している。
【0083】
そして、
図12(b)に示すように、マスク100が基板10の上方から除去される。以上の工程により、第2発光素子52に対応する青色LEDダイ50の表面及び側面は、緑色蛍光体520によって覆われる。
【0084】
次いで、第5工程において、複数の第3発光素子53に対応する青色LEDダイ50の表面及び裏面に赤色蛍光体530が配置されることで、複数の第3発光素子53が形成される。青色LEDダイ50の表面及び側面を覆う赤色蛍光体530は、例えば複数の第3発光素子53に対応する青色LEDダイ50が配置される領域以外をマスクで遮蔽した状態で赤色蛍光体530が混合された液体を基板10の表面に噴射することで配置される。
【0085】
青色LED第50に赤色蛍光体530を配置する第5工程について、図を用いてさらに詳しく説明する。
図13〜
図15は、第3発光素子53を形成する第5工程を示す図である。
図13(a)及び
図14(a)は、マスク200及び工程途中の発光素子3の平面図であり、
図15(a)は、工程途中の発光素子3の平面図である。
図13(b)及び
図14(b)は、製造装置並びに
図13(a)及び
図14(a)に示す発光装置3のA−A´線に沿う断面図であり、
図15(b)は、
図15(a)に示された発光素子3のA−A´線に沿う断面図である。なお、本工程の製造装置は、マスク200及び噴霧装置210を含む。
【0086】
図13(b)に示すように、まず、噴射孔201が形成されたマスク200(
図13(a)参照)は、第3発光素子53(
図15(b)参照)に対応する青色LEDダイ50の上方に噴射孔201が位置するように配置される。噴射孔201は、一例では口径が第3発光素子53に対応する青色LEDダイ50の対角線の長さと一致する円形の貫通孔である。噴射孔201は、第3発光素子53に対応する青色LEDダイ50のそれぞれに対応して第3発光素子53に対応する青色LEDダイ50の数と同一数の36個形成される。
【0087】
次いで、
図14(b)に示すように、マスク200の上方から、赤色蛍光体530が混合された液体211(溶媒(分散媒)中に蛍光粒子が分散するとともにシリコーンが溶解しているもの)が噴霧装置210から噴霧される。噴霧装置210は、好ましくは、マスク200の上方40mmの高さから液体211を噴霧する。次いで、基板10が加熱され、液体211(溶媒)が気化すると、液体211に含まれる赤色蛍光体530は、第3発光素子53に対応する青色LEDダイ50の表面及び側面に固着する。液体211を噴霧する噴霧工程及び赤色蛍光体530を第3発光素子53に対応する青色LEDダイ50の表面及び側面に固着する固着工程は、複数回に亘って繰り返される。噴霧工程及び固着工程が繰り返される回数は、例えば70回である。なお、
図14(a)は、マスク200の噴霧孔201から発光装置3上の赤色蛍光体530が観察される状態を示している。
【0088】
そして、
図15(b)に示されるように、マスク200が基板10の上方から除去される。以上の工程により、第3発光素子53に対応する青色LEDダイ50の表面及び側面は、赤色蛍光体530によって覆われる。
【0089】
次いで、第6工程において、実装領域20の外周及び第1〜第3実装領域21〜23の間にダム材14が配置される。そして、第7工程において、複数の第1発光素子11、複数の第2発光素子12及び複数の第3発光素子13を封止するようにダム材14の内側に封止材15が配置されて、発光装置1が得られる。
【0090】
(実施形態に係る発光装置の変形例)
発光装置1〜3は、赤色光、緑色光及び青色光を発する発光素子又は近赤外光、赤色光及び青色光を発する発光素子が実装される。しかしながら、実施形態に係る発光装置は、任意の三色の光を発する発光素子が実装されてもよい。任意の3色は、シアン、マゼンタ、イエロー、白色の何れかを含むと良い。
【0091】
また、発光装置2は、近赤外光、赤色光及び青色光を発する発光素子が実装される。しかしながら、実施形態に係る発光装置は、青色LEDダイ、青色LEDダイの表面及び側面に赤色蛍光体が配置された発光素子、青色LEDダイの表面及び側面に近赤外蛍光体が配置された発光素子が実装されてもよい。
【0092】
また、発光装置1〜3では、第1、第2及び第3発光素子がそれぞれ第1、第2及び第3実装領域23において中心から外周に向かって層状に積み重なり、発光色を無視すると、それぞれの発光素子は点対称(1/3回転対称)になっていた。しかしながら、実施形態に係る発光装置における発光素子は、発光装置1〜3に示す発光素子の配置形状に限定されない。
【0093】
そこで、
図16により、発光素子1〜3とは異なった発光素子の配置形状を備える発光装置について説明する。
図16は変形例に係る発光素子の配置形状を示す図である。
図16において、(a)は第1変形例、(b)は第2変形例、(c)は第3変形例、(d)は第4変形例、(e)は第5変形例を示す。また、
図16において、青色光を出射する発光素子を含む発光素子群は「B」で示され、緑色光を出射する発光素子を含む発光素子群は「G」で示され、赤色光を出射する発光素子を含む発光素子群は「R」で示され、白色光を出射する発光素子を含む発光素子群は「W」で示される。
【0094】
図16(a)に示すように、第1変形例に係る発光素子の配置形状61は、青色光、緑色光及び赤色光を発する発光素子群が4列ではなく3列に配置されることが発光装置1における発光素子の配置形状と相違する。すなわち、
図1に当てはめると、第1変形例に係る配置形状61を備えた発光装置では、第1実装領域21において、第1発光素子11が直列接続したLED列、第2発光素子12が直列接続したLED列、第3発光素子13が直列接続したLED列が、中心から外周に向かって順に配列する。
【0095】
同様に、
図16(b)に示すように、第2変形例に係る発光素子の配置形状62は、青色光、緑色光及び赤色光を発する発光素子群が中心から外周に向かって順に配置されるのではなく、半径方向に沿って(扇形に)順に配置されることが発光装置1における発光素子の配置形状と相違する。
【0096】
同様に、
図16(c)に示すように、第3変形例に係る発光素子の配置形状63は、第1実装領域、第2実装領域及び第3実装領域と同一の平面形状を有する第4実装領域を更に有することが発光装置1における発光素子の配置形状と相違する。また、第3変形例に係る発光素子の配置形状63は、青色光、緑色光及び赤色光を発する発光素子群に加えて白色光を発する第4発光素子群を有することが発光装置1における発光素子の配置形状と相違する。
【0097】
配置形状63において、第1実装領域、第2実装領域、第3実装領域及び第4実装領域に配置される青色光、緑色光、赤色光及び白色光を発する発光素子群の配置形状は、相互に対称性を有するように基板10上に配置されている。配置形状63において、第1実装領域、第2実装領域、第3実装領域及び第4実装領域に配置される青色光、緑色光、赤色光及び白色光を発する発光素子群は、発光色を無視したとき、第1実装領域、第2実装領域、第3実装領域及び第4実装領域の中心点Oに対して、点対称(1/4回転対称)となるように基板上に配置されている。
【0098】
同様に、
図16(d)に示すように、第4変形例に係る発光素子の配置形状64において、青色光、緑色光、赤色光及び白色光を発する発光素子群の配置形状は、第1実装領域〜第4実装領域の間を延伸する対称軸Cに対して、発光色を無視したとき、線対称となるように基板上に配置されている。
【0099】
同様に、
図16(e)に示すように、第5変形例に係る発光素子の配置形状65において、青色光、緑色光、赤色光及び白色光を発する発光素子群の配置形状は、第1実装領域〜第4実装領域の間を延伸する対称軸Dに対して、発光色を無視したとき、線対称となるように基板上に配置されている。