(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-205605(P2020-205605A)
(43)【公開日】2020年12月24日
(54)【発明の名称】自律送信システムのための衝突回避適応
(51)【国際特許分類】
H04W 48/16 20090101AFI20201127BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20201127BHJP
H04W 72/12 20090101ALI20201127BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20201127BHJP
【FI】
H04W48/16
H04W16/14
H04W72/12 150
H04W72/04 131
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】57
(21)【出願番号】特願2020-140750(P2020-140750)
(22)【出願日】2020年8月24日
(62)【分割の表示】特願2019-520993(P2019-520993)の分割
【原出願日】2017年10月23日
(31)【優先権主張番号】62/412,388
(32)【優先日】2016年10月25日
(33)【優先権主張国】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】カラキ, リーム
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ジュンフ
(72)【発明者】
【氏名】ムケルジー, アミタヴ
(72)【発明者】
【氏名】オブレゴン, エヴァニー
(72)【発明者】
【氏名】クーラパティ, ハビシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アンライセンススペクトルにおいてULチャネルアクセスを向上させる無線通信技術を提供する。
【解決手段】無線デバイスおける方法は、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得すること1004を含む。情報は、無線デバイスとネットワークノードとの間で確立される少なくとも1つのセル上で自律アップリンク送信を行い、かつ、アンライセンススペクトルにおいて動作する際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセットを含み、さらに、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報を含む、さらに、信号送信設定に関連している取得された情報に従って自律アップリンク送信を行う1008ことを含む。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(110)における方法であって、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得すること(1004)であって、前記情報は、
前記無線デバイスとネットワークノード(115)との間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および
前記事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む、取得することと、
前記信号送信設定に関連している取得された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うこと(1008)と、を含む、方法。
【請求項2】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきである前記サブフレームの直前のサブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内であり、前記無線デバイスが回避するべきである全てのサブフレームの指示、
前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、前記無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、ならびに、
前記無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の前記サブフレーム、および、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、かつ無線デバイスが回避するべきである前記サブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
測定ギャップとして設定され、かつ前記無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含む、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
前記無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントが前記ネットワークノードによって使用される時に、第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間であり、前記無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含む、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することは、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を受信することを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記サブフレームパターンの前記指示はビットマップである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、
次の許可送信期間の前に前記無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および
循環周期性のうちの1つまたは複数を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
共通物理ダウンリンク制御チャネル、および
上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、前記オフセット値および前記循環周期性のうちの少なくとも1つを受信することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記オフセット値は、自律アップリンク送信を行うための前記無線デバイスの優先レベルに対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示を受信することを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示を受信することを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの前記指示、および前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの前記指示のうちの1つまたは複数は、
ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および
専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数にわたって受信される、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記無線デバイスと前記ネットワークノードとの間で確立される少なくとも1つの前記セカンダリセルはアンライセンススペクトルにおけるものである、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
ネットワークノード(115)における方法であって、
無線デバイス(110)による自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を判断すること(1104)であって、前記情報は、
前記ネットワークノードと前記無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および
前記事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む、判断することと、
前記無線デバイスを、前記信号送信設定に関連している判断された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定すること(1108)と、を含む、方法。
【請求項17】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレーム、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用する前記サブフレームの直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の全てのサブフレーム、
前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前のサブフレーム、ならびに、
前記無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の前記サブフレーム、および前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前の前記サブフレームのうちの1つまたは複数を含む、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
測定ギャップとして設定される1つまたは複数のサブフレームを含む、請求項17から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
前記無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントが前記ネットワークノードによって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間の1つまたは複数のサブフレームを含む、請求項17から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記無線デバイスを、前記信号送信設定に関連している判断された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定することは、
前記信号送信設定に関連している前記判断された情報を前記無線デバイスに送ること(902)を含む、請求項16から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記無線デバイスが、前記信号送信設定に関連している前記判断された情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定することは、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を送ることを含む、請求項16から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記サブフレームパターンの前記指示はビットマップである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、
次の許可送信期間の前に前記無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および
循環周期性のうちの1つまたは複数を含む、請求項16から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
共通物理ダウンリンク制御チャネル、および
上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、前記オフセット値および前記循環周期性のうちの少なくとも1つを前記無線デバイスに送ることを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記オフセット値は、自律アップリンク送信を行うための前記無線デバイスの優先レベルに対応する、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
1つまたは複数の基準に基づいて、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化し、かつスケジュールベースアクセスに切り換えるべきであることを判断することと、
前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示を前記無線デバイスに送ることと、を含む、請求項16から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記1つまたは複数の基準は、
前記ネットワークノードにおけるバッファステータス、
トラフィックタイプ、
バッファ増強、
前記チャネルの清浄度、
空ではないULバッファを有するUEの数、
1つまたは複数の無線デバイスに対するNACK対ACKの比率、および
複数の無線デバイスがチャネルに同時にアクセスしようとする場合の前記チャネルに対する衝突数のうちの1つまたは複数を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記無線デバイスがスケジュールベースアクセスから自律アップリンク送信に切り換えるべきであることを判断することと、
前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示を前記無線デバイスに送ることと、を含む、請求項28または29に記載の方法。
【請求項31】
前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの前記指示、および前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの前記指示のうちの1つまたは複数は、
ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および
専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数を使用して送られる、請求項28から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記ネットワークノードと前記無線デバイスとの間で確立される前記少なくとも1つのセカンダリセルはアンライセンススペクトルにおけるものである、請求項16から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
無線デバイス(110)であって、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報であって、
前記無線デバイスとネットワークノード(115)との間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および
前記事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む、情報を取得する(1004)ように、ならびに
前記信号送信設定に関連している取得された前記情報に従って自律アップリンク送信を行う(1008)ように設定される、処理回路構成(1220)を含む、無線デバイス。
【請求項34】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、請求項33に記載の無線デバイス。
【請求項35】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきである前記サブフレームの直前のサブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含む、請求項34に記載の無線デバイス。
【請求項36】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内であり、前記無線デバイスが回避するべきである全てのサブフレームの指示、
前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、前記無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、および、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の前記サブフレーム、ならびに、
前記無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、かつ無線デバイスが回避するべきである前記サブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含む、請求項34または35に記載の無線デバイス。
【請求項37】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
測定ギャップとして設定され、かつ前記無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含む、請求項34から36のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項38】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
前記無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントが前記ネットワークノードによって使用される時に、第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間であり、前記無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含む、請求項34から37のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項39】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している情報を取得するように設定される前記処理回路構成は、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を受信するように設定される処理回路構成を含む、請求項33から38のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項40】
前記サブフレームパターンの前記指示はビットマップである、請求項39に記載の無線デバイス。
【請求項41】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、
次の許可送信期間の前に前記無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および
循環周期性のうちの1つまたは複数を含む、請求項33から40のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項42】
前記処理回路構成は、
共通物理ダウンリンク制御チャネル、および
上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、前記オフセット値および前記循環周期性のうちの少なくとも1つを受信するように設定される、請求項41に記載の無線デバイス。
【請求項43】
前記オフセット値は、自律アップリンク送信を行うための前記無線デバイスの優先レベルに対応する、請求項41に記載の無線デバイス。
【請求項44】
前記処理回路構成は、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示を受信するように設定される、請求項33から43のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項45】
前記処理回路構成は、前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示を受信するように設定される、請求項33から44のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項46】
前記処理回路構成は、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの前記指示、および前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの前記指示のうちの1つまたは複数を、
ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および
専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数にわたって受信するように設定される、請求項44または45に記載の無線デバイス。
【請求項47】
前記無線デバイスと前記ネットワークノードとの間で確立される前記少なくとも1つのセカンダリセルはアンライセンススペクトルにおけるものである、請求項33から46のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項48】
ネットワークノード(115)であって、
無線デバイス(110)による自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報であって、
前記ネットワークノードと前記無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および
前記事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む、情報を判断する(1104)ように、ならびに
前記無線デバイスを、前記信号送信設定に関連している判断された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定する(1108)ように設定される処理回路構成(1320)を含む、ネットワークノード。
【請求項49】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、請求項48に記載のネットワークノード。
【請求項50】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレーム、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用する前記サブフレームの直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含む、請求項49に記載のネットワークノード。
【請求項51】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の全てのサブフレーム、
前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前のサブフレーム、ならびに、
前記無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の前記サブフレーム、および前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前の前記サブフレームのうちの1つまたは複数を含む、請求項49または50に記載のネットワークノード。
【請求項52】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
測定ギャップとして設定される1つまたは複数のサブフレームを含む、請求項49から51のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項53】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
前記無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントが前記ネットワークノードによって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間の1つまたは複数のサブフレームを含む、請求項49から52のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項54】
前記無線デバイスを、前記信号送信設定に関連している判断された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定するように設定される前記処理回路構成は、
前記信号送信設定に関連している前記判断された情報を前記無線デバイスに送る(902)ように設定される処理回路構成を含む、請求項48から53のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項55】
前記無線デバイスが、前記信号送信設定に関連している前記判断された情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定するように設定される前記処理回路構成は、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を送るように設定される処理回路構成を含む、請求項48から54のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項56】
前記サブフレームパターンの前記指示はビットマップである、請求項55に記載のネットワークノード。
【請求項57】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、
次の許可送信期間の前に前記無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および
循環周期性のうちの1つまたは複数を含む、請求項48から56のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項58】
前記処理回路構成は、
共通物理ダウンリンク制御チャネル、および
上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、前記オフセット値および前記循環周期性のうちの少なくとも1つを前記無線デバイスに送るように設定される、請求項57に記載のネットワークノード。
【請求項59】
前記オフセット値は、自律アップリンク送信を行うための前記無線デバイスの優先レベルに対応する、請求項57に記載のネットワークノード。
【請求項60】
前記処理回路構成は、
1つまたは複数の基準に基づいて、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化し、かつスケジュールベースアクセスに切り換えるべきであることを判断するように、および
前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示を前記無線デバイスに送るように設定される、請求項48から59のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項61】
前記1つまたは複数の基準は、
前記ネットワークノードにおけるバッファステータス、
トラフィックタイプ、
バッファ増強、
前記チャネルの清浄度、
空ではないULバッファを有するUEの数、
1つまたは複数の無線デバイスに対するNACK対ACKの比率、および
複数の無線デバイスがチャネルに同時にアクセスしようとする場合の前記チャネルに対する衝突数のうちの1つまたは複数を含む、請求項60に記載のネットワークノード。
【請求項62】
前記処理回路構成は、
前記無線デバイスがスケジュールベースアクセスから自律アップリンク送信に切り換えるべきであることを判断するように、および
前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示を前記無線デバイスに送るように設定される、請求項60または61に記載のネットワークノード。
【請求項63】
前記処理回路構成は、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの前記指示、および前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの前記指示のうちの1つまたは複数を、
ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および
専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数を使用して送るように設定される、請求項60から62のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項64】
前記ネットワークノードと前記無線デバイスとの間で確立される前記少なくとも1つのセカンダリセルはアンライセンススペクトルにおけるものである、請求項48から63のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項65】
無線デバイス(110)であって、
受信モジュール(1530)と、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得する(1004)ように設定される、判断モジュール(1510)であって、前記情報は、
前記無線デバイスとネットワークノード(115)との間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および
前記事前割り当てリソースの前記セットと関連付けられた周期性を含む、判断モジュールと、
前記信号送信設定に関連している取得された前記情報に従って自律アップリンク送信を行う(1008)ように設定される通信モジュール(1520)と、を含む、無線デバイス。
【請求項66】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、請求項65に記載の無線デバイス。
【請求項67】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきである前記サブフレームの直前のサブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含む、請求項66に記載の無線デバイス。
【請求項68】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内であり、前記無線デバイスが回避するべきである全てのサブフレームの指示、
前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、前記無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、ならびに、
前記無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の前記サブフレーム、および、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、かつ無線デバイスが回避するべきである前記サブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含む、請求項66または67に記載の無線デバイス。
【請求項69】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
測定ギャップとして設定され、かつ前記無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含む、請求項66から68のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項70】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
前記無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントが前記ネットワークノードによって使用される時に、第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間であり、前記無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含む、請求項66から69のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項71】
前記受信モジュールは、前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を受信するように設定される、請求項65から70のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項72】
前記サブフレームパターンの前記指示はビットマップである、請求項71に記載の無線デバイス。
【請求項73】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、
次の許可送信期間の前に前記無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および
循環周期性のうちの1つまたは複数を含む、請求項65から72のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項74】
前記受信モジュールは、
共通物理ダウンリンク制御チャネル、および
上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、前記オフセット値および前記循環周期性のうちの少なくとも1つを受信するように設定される、請求項73に記載の無線デバイス。
【請求項75】
前記オフセット値は、自律アップリンク送信を行うための前記無線デバイスの優先レベルに対応する、請求項73に記載の無線デバイス。
【請求項76】
前記受信モジュールは、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示を受信するように設定される、請求項65から75のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項77】
前記受信モジュールは、前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示を受信するように設定される、請求項65から76のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項78】
前記受信モジュールは、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの前記指示、および前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの前記指示のうちの1つまたは複数を、
ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および
専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数にわたって受信するように設定される、請求項76または77に記載の無線デバイス。
【請求項79】
前記無線デバイスと前記ネットワークノードとの間で確立される前記少なくとも1つのセカンダリセルはアンライセンススペクトルにおけるものである、請求項65から78のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項80】
ネットワークノード(115)であって、
通信モジュール(1620)と、
受信モジュール(1630)と、
無線デバイス(110)による自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報であって、
前記ネットワークノードと前記無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および
前記事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む、情報を判断する(1104)ように、ならびに
前記無線デバイスを、前記信号送信設定に関連している判断された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定する(1108)ように設定される判断モジュール(1610)と、を含む、ネットワークノード。
【請求項81】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、請求項80に記載のネットワークノード。
【請求項82】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレーム、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用する前記サブフレームの直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含む、請求項81に記載のネットワークノード。
【請求項83】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の全てのサブフレーム、
前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前のサブフレーム、ならびに、
前記無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の前記サブフレーム、および前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前の前記サブフレームのうちの1つまたは複数を含む、請求項81または82に記載のネットワークノード。
【請求項84】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、測定ギャップとして設定される1つまたは複数のサブフレームを含む、請求項81から83のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項85】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
前記無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントが前記ネットワークノードによって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間の1つまたは複数のサブフレームを含む、請求項81から84のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項86】
前記通信モジュールは、前記信号送信設定に関連している前記判断された情報を前記無線デバイスに送る(902)ように設定される、請求項80から85のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項87】
前記通信モジュールは、前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を送るように設定される、請求項80から86のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項88】
前記サブフレームパターンの前記指示はビットマップである、請求項87に記載のネットワークノード。
【請求項89】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、
次の許可送信期間の前に前記無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および
循環周期性のうちの1つまたは複数を含む、請求項80から88のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項90】
前記通信モジュールは、
共通物理ダウンリンク制御チャネル、および
上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、前記オフセット値および前記循環周期性のうちの少なくとも1つを前記無線デバイスに送るように設定される、請求項89に記載のネットワークノード。
【請求項91】
前記オフセット値は、自律アップリンク送信を行うための前記無線デバイスの優先レベルに対応する、請求項89に記載のネットワークノード。
【請求項92】
前記判断モジュールは、1つまたは複数の基準に基づいて、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化し、かつスケジュールベースアクセスに切り換えるべきであることを判断するように設定され、
前記通信モジュールは、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示を前記無線デバイスに送るように設定される、請求項80から91のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項93】
前記1つまたは複数の基準は、
前記ネットワークノードにおけるバッファステータス、
トラフィックタイプ、
バッファ増強、
前記チャネルの清浄度、
空ではないULバッファを有するUEの数、
1つまたは複数の無線デバイスに対するNACK対ACKの比率、および
複数の無線デバイスがチャネルに同時にアクセスしようとする場合の前記チャネルに対する衝突数のうちの1つまたは複数を含む、請求項92に記載のネットワークノード。
【請求項94】
前記判断モジュールは、前記無線デバイスがスケジュールベースアクセスから自律アップリンク送信に切り換えるべきであることを判断するように設定され、
前記通信モジュールは、前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示を前記無線デバイスに送るように設定される、請求項92または93に記載のネットワークノード。
【請求項95】
前記通信モジュールは、前記無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの前記指示、および前記無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの前記指示のうちの1つまたは複数を、
ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および
専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数を使用して送るように設定される、請求項92から94のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項96】
前記ネットワークノードと前記無線デバイスとの間で確立される前記少なくとも1つのセカンダリセルはアンライセンススペクトルにおけるものである、請求項80から95のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線通信に関し、より詳細には、自律送信システムに対する衝突回避適応に関する。
【背景技術】
【0002】
Licensed−Assisted Access(LAA)に取り組む第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、Long−Term Evolution(LTE)機器がまたアンライセンス無線スペクトルで動作できるようにすることを意図している。アンライセンススペクトルにおけるLTE動作に対する候補帯域は、とりわけ、5GHzおよび3.5GHzを含む。アンライセンススペクトルは、ライセンススペクトルを補うものとして使用可能であるが、完全なスタンドアローン動作も可能とする。
【0003】
ライセンススペクトルを補うものとして使用されるアンライセンススペクトルの場合、デバイスは、(例えば、プライマルセル(PCell)を介して)ライセンススペクトルにおいて接続し、かつ、キャリアアグリゲーション(CA)を使用して、(例えば、セカンダリセル(SCell)を介して)アンライセンススペクトルにおける追加の伝送容量から利益を得る。CAフレームワークによってデバイスは2つ以上のキャリアをアグリゲート可能になり、この条件下では、少なくとも1つのキャリア(または周波数チャネル)はライセンススペクトルにあり、少なくとも1つのキャリアはアンライセンススペクトルにある。スタンドアローン(または完全にアンライセンススペクトル)モードの動作では、1つまたは複数のキャリアはアンライセンススペクトルにおいてただ単に選択される。
【0004】
しかしながら、規制上の要件によって、事前チャネルセンシング、送信電力制限、および/または課せられた最大チャネル占有時間のない、アンライセンススペクトルにおける送信は容認されない場合がある。アンライセンススペクトルは同様のまたは異なった無線技術の他の無線と共有されなければならないため、いわゆるlisten−before−talk(LBT)方法は適用される必要がある。LBTは、事前規定された最小時間で媒体を検知すること、およびチャネルがビジーである場合、バックオフすることを伴う。LTE動作におけるチャネルアクセスに対する基地局(例えば、エボルブドNodeB(eNB))に対する端末デバイスの集中調整および依存関係、ならびに課せられたLBT規制により、LTEアップリンク(UL)性能はとりわけ妨げられる。UL送信では、ユーザ中心のアプリケーション、およびデータをクラウドにプッシュする必要性がますます重要になっている。
【0005】
現在、アンライセンスの5GHzスペクトルは、主に、米国電気電子学会(IEEE)802.11の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)標準を実装する機器によって使用されている。この標準は、この市場ブランド「Wi−Fi」で知られており、アンライセンススペクトルにおける完全スタンドアローン動作を可能にする。LTEと違って、Wi−Fi端末は、媒体に非同期的にアクセスできるため、とりわけ、輻輳したネットワーク条件において、より良いUL性能特性を示す。
【0006】
LTEは、ダウンリンク(DL)において直交周波数分割多重(OFDM)を、および、ULにおいて離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)とも呼ばれる)を使用する。
【0007】
図1は、例示のLTE DL物理リソースを示す。
図1に示されるように、基本のLTE DL物理リソースは、それぞれのリソースエレメント(例えば、リソースエレメント10)が1つのOFDMシンボル間隔中に1つのOFDMサブキャリアに対応する時間周波数グリッドとみなされ得る。ULサブフレームは、DLと同じサブキャリア間隔、および、DLにおけるOFDMシンボルと、時間領域における同じ数のSC−FDMAシンボルを有する。
【0008】
図2はLTE時間領域構造の例を示す。時間領域では、LTE DL送信は、10msの無線フレーム(無線フレーム20など)で構成されている。それぞれの無線フレーム20は、
図2に示されるように、長さT
subframe=1msの等しいサイズの10のサブフレームから成る。それぞれのサブフレームは、それぞれ継続時間0.5msの2つのスロットを含み、スロットは0から19までのフレーム範囲内で番号付けされる。通常のサイクリックプレフィックスに対して、1つのサブフレームは14のOFDMシンボルから成る。それぞれのシンボルの継続時間はおよそ71.4μsである。
【0009】
LTEにおけるリソース割り当ては典型的には、リソースブロックに関して説明される。この場合、リソースブロックは、時間領域における1つのスロット(0.5ms)および周波数領域における12の連続したサブキャリアに対応する。時間方向における2つの隣接するリソースブロックのペア(すなわち1.0ms)は、リソースブロックペアとして既知である。リソースブロックは、周波数領域において番号付けされ、システム帯域幅の1つの終端から0で始まる。
【0010】
DL送信は動的にスケジューリングされる(すなわち、それぞれのサブフレームにおいて、基地局は、現在のDLサブフレームにおいて、どの端末データが送信され、どのリソースブロックに基づいてデータは送信されるかについての制御情報を送信する)。この制御シグナリングは典型的には、それぞれのサブフレームにおける最初の1、2、3、または4のOFDMシンボルにおいて送信され、番号n=1、2、3、または4は、制御フォーマットインジケータ(CFI)として既知である。DLサブフレームはまた、受信機に既知であり、かつ例えば、制御情報のコヒーレント復調に使用される共通の参照シンボルを含有する。
【0011】
図3は例示のDLサブフレームを示す。より詳細には、
図3は、制御としてCFI=3OFDMシンボルであるDLシステムを示す。
図3の例では、示される参照シンボルは、微小時間および周波数同期、ならびに、ある特定の送信モードに対するチャネル推定を含む複数の機能をサポートするために使用される、セル固有参照シンボル(CRS)である。
【0012】
UL送信は動的にスケジューリングされる(すなわち、それぞれのDLサブフレームにおいて、基地局は、どの端末が後続のサブフレームにおいて基地局にデータを送信するべきであるか、およびどのリソースブロックに基づいてデータは送信されるべきであるかについての制御情報を送信する)。ULリソースグリッドは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)におけるデータおよびUL制御情報、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)におけるUL制御情報、ならびに復調参照信号(DMRS)およびサウンディング参照信号(SRS)などのさまざまな参照信号から構成される。DMRSは、PUSCHおよびPUCCHデータのコヒーレント復調に使用されるのに対し、SRSはいずれのデータまたは制御情報とも関連付けられず、一般的に、周波数選択スケジューリングの目的でULチャネル品質を推定するために使用される。
【0013】
図4は例示のULサブフレームを示す。UL DMRSおよびSRSが、ULサブフレームに時間多重され、SRSが常に通常のULサブフレームの最終シンボルにおいて送信されることは留意されたい。PUSCH DMRSは、通常のサイクリックプレフィックスを有するサブフレームに対してスロットごとに一度送信され、第4および第11のSC−FDMAシンボルに位置する。
【0014】
LTEリリース11以降、DLまたはULリソースアサインはまた、拡張物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)上でスケジューリング可能である。リリース8からリリース10について、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のみが利用可能である。リソースグラントは、ユーザ機器(UE)固有であり、ダウンリンク制御情報(DCI)巡回冗長検査(CRC)をUE固有セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)の識別子でスクランブルすることによって指示される。一意のC−RNTIは、関連付けられる各UEに対してセルごとにアサインされ、16進形式で範囲0001〜FFF3における値を取ることができる。UEは全てのサービングセルに対して同じC−RNTIを使用する。
【0015】
LTEにおいて、ULアクセスは、典型的には、eNBによって制御される(すなわち、スケジューリングされる)。この場合、UEは、例えば、スケジューリング要求(SR)メッセージを送ることによって、データが送信に利用可能である時にeNBに報告することが考えられる。これに基づいて、eNBは、ある特定のサイズのデータの送信を実行するために、UEにリソースおよび関連情報を与えることが考えられる。アサインされたリソースは、UEが全ての利用可能データを送信するのに必ずしも十分ではない。このような場合、UEは、送信を待機しているデータの正確なサイズおよび更新されたサイズについてeNBに通知するために、与えられたリソースにおけるバッファステータス報告(BSR)制御メッセージを送ることができる。これに基づいて、eNBは、UEが補正されたサイズのデータのUL送信を続行するためにリソースをさらに与えることが考えられる。
【0016】
より詳細には、新しいデータがUEの空のバッファに到達する度に、以下の手順が行われるものとする。PUCCHを使用して、UEはネットワークに、ULアクセスを必要とすることを指示するSRを送ることによってデータを送信する必要があることを通知する。UEは、(典型的には、5、10、または20msの間隔での)SR送信の周期タイムスロットを有する。eNBは、SR要求ビットを受信すると、保留のバッファのサイズを通信するのにちょうどの大きさの小さな「ULグラント」で応答する。この要求への反応は典型的には、3msかかる。UEが(約3msかかる)この第1のULグラントを受信しかつ処理した後に、UEは典型的にはBSRを送り、これは、UEのULバッファにおける保留のデータの量についての情報を提供するために使用される媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)である。グラントが十分大きい場合、UEはデータを同様にこの送信の範囲内でそのバッファから送る。BSRが送られるかどうかについてはまた、3GPP TS36.321 v12.1.0(2014−03)、「3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Medium Access Control(MAC)protocol specification」、リリース12において指定される条件に左右される。eNBは、BSRメッセージを受信し、必要なULリソースを割り当て、デバイスがこのバッファをドレインすることを可能にすることになる別のULグラントを送り返す。
【0017】
全体で、約16ms(加えて、PUCCH送信機会を待機する時間)の遅延は、UEにおける空のバッファにおけるデータ到達とeNBにおけるこのデータの受信との間で予想され得る。
【0018】
UEがLTEにおいて接続される無線リソース制御(RRC)でない、または、ある特定の時間に何も送信または受信しなかったため、このUL同期を喪失している場合、UEは、ネットワークに接続し、同期を取得し、またSRを送るためのランダムアクセス(RA)手順を使用することが考えられる。この場合には、データが送られ得るまでの手順は、PUCCH上でのSR送信よりさらまた長くかかることが考えられる。
【0019】
LTEシステムにおいて、送信フォーマットおよびパラメータは、eNBによって制御される。典型的には、DCIは、(周波数ホッピングが適用されるかどうかを含む)UL送信に割り当てられたリソース、変調符号化方式、冗長バージョン、新データインジケータ、送信電力制御コマンド、DMRSについての情報、ターゲットキャリアインデックス(クロスキャリアスケジューリングの場合)、および他の適用可能なUL送信についての制御情報を含有する。DCIは、最初に16ビットのCRCによって保護される。このCRCビットは、さらに、アサインされたUE識別子(例えば、C−RNTI)によってスクランブルされる。DCIおよびスクランブルされたCRCビットはさらに、畳み込み符号化によって保護される。符号化ビットは、PDCCHまたはEPDCCHのどちらかを使用してeNBからUEに送信される。
【0020】
半永続スケジューリング(SPS)は、UEモデムに無線リソースが周期的に与えられる点で事前スケジューリングと同様である。主な違いは、UEモデムにリソースが与えられる度に送られる明示的なグラント信号がないことである。代わりに、eNBは、UEモデムが、リソースが与えられる時の記録を取り、かつデータを送るためにその時間/周波数スロットを使用できるようにする長続きするグラントを送る。
【0021】
瞬間アップリンクアクセス(IUA)は、3GPPレイテンシ削減研究項目において論じられた。IUAは、明示的なSRなしでデータの送信を可能にする事前スケジューリングの形式である。IUAは、「バッファにデータがなければグラントを使用して送信しない」という新しいUE条件を導入するSPSフレームワークの拡張である。
【0022】
現在のLTEフレームワークでは、ULグラントを有するUEは何かを送らざるを得ない。UEがULデータを有さない場合でも、UEはパディングを送ることが考えられる。さらに、最も低いSPS期間は10サブフレームである。ULが高速であると、SPSに対して2つの修正が行われて、IUAを有効にする。第一に、1サブフレーム下までのSPS期間(または送信時間間隔(TTI))を可能にする。第二に、パディングスキップ設定を可能にする(すなわち、UEは、そのサブフレームに対してデータを有さない場合、与えられたULリソースにおいて送信する必要はない)。
【0023】
現在のLTE仕様では、SPSおよびIUAの特徴は、プライマリセル(PCell)に対してのみ規定される。SPSおよびIUAの設定およびコマンドはまた、規定され、かつUEごとに行われる。
【0024】
WLANの典型的な配置では、衝突回避のあるキャリア検知多重アクセス(CSMA/CA)は媒体アクセスに使用される。これは、クリアチャネル評価(CCA)を行うチャネルが検知され、このチャネルがアイドル状態であることが宣言される場合にのみ送信が開始されることを意味する。チャネルがビジーであると宣言される場合、チャネルがアイドル状態であるとみなされるまで、送信は基本的に延期される。
【0025】
図5は、Wi−FiにおけるLBT機構の例を示す。Wi−FiステーションAがステーションBにデータフレームを送信後、ステーションBは肯定応答(ACK)フレームを16μsの遅延によってステーションAに送り返す。ACKフレームは、listen−before−talk(LBT)動作を行うことなくステーションBによって送信される。別のステーションがこのようなACKフレーム送信に干渉しないように、ステーションは、チャネルが占有されているかどうかを再び評価する前にチャネルが占有されていると観測された後に(分散フレーム間スペース(DIFS)と称される)34μsの継続時間で延期するものとする。よって、送信を望むステーションは、固定継続時間DIFSで媒体を検知することによって最初にCCAを行う。媒体がアイドル状態である場合、ステーションは、媒体の所有権を獲得し、フレーム交換シーケンスを開始してよいことを想定する。媒体がビジーである場合、ステーションは、媒体がアイドル状態に入るまで待機し、DIFS分延期し、さらなるランダムなバックオフ期間を待機する。
【0026】
上述される基本プロトコルにおいて、媒体が利用可能になる時、複数のWi−Fiステーションは送信する準備ができている場合がある。これによって衝突が生じる可能性がある。衝突を削減するために、送信しようとしているステーションは、ランダムバックオフカウンタを選択し、かつそのスロットチャネルの数分アイドル時間を延期する。ランダムバックオフカウンタは、[0、CW]の間隔にわたる均一分布から引き出されるランダムな整数として選択される。ランダムバックオフ競合ウィンドウのデフォルトサイズ(CWmin)は、IEEE仕様で設定される。例えば、チャネルアクセスを求めて競合する多くのステーションがある時、このランダムバックオフプロトコルの元でも衝突が依然生じ得ることは留意されたい。それ故に、衝突の再発を回避するために、バックオフ競合ウィンドウサイズCWは、ステーションが限度であるCWmaxまでの送信の衝突を検出する時はいつでも2倍にされ、また、IEEE仕様で設定される。ステーションは、衝突なしで送信に成功する時、そのランダムバックオフ競合ウィンドウサイズをデフォルト値CWminに戻すように再設定する。
【0027】
図6は、ヨーロッパ電気通信標準協会(ETSI)EN301.893におけるLBTの例を示す。Wi−Fiプロトコルを利用しないデバイスについて、ETSI標準EN301.893、v1.7.1は、負荷ベースのCCAに対する以下の要件および最小限の挙動を提供する。
【0028】
第1の要件は、動作チャネル上での送信または一気に生じる送信の前に、「エネルギー検出」を使用して機器がクリアチャネル評価(CCA)チェックを行うものとすることである。機器は、20μs未満にはならないCCA観測時間の継続時間に動作チャネルを観測するものとする。機器によって使用されるCCA観測時間は製造業者によって示されるものである。動作チャネルは、チャネルにおけるエネルギーレベルが後述される第5の要件で挙げられる電力レベルに対応する閾値を超える場合に占有されているとみなされるものとする。チャネルがクリアであると機器が見出す場合、機器は即座に送信し得る(後述される第3の要件を参照)。これは、時間間隔1および2で
図6の例に示されている。時間間隔1では、機器は、上述されるようなCCAチェックを行う。チャネルがクリアであることが分かると、機器は時間間隔2の間に即座に送信する。
【0029】
第2の要件は、動作チャネルが占有されていると機器が見出す場合、機器がそのチャネルで送信しないものとすることである。機器は、動作チャネルが、ランダム係数NとCCA観測時間とを乗じた継続時間で観測される拡張したCCAチェックを行うものとする。Nは、送信の開始前に観測される必要がある全アイドル期間をもたらすクリアアイドルスロットの数を規定する。Nの値は、拡張したCCAが必要とされ、かつ値がカウンタに記憶される度に1…qの範囲でランダムに選択されるものとする。qの値は、4…32の範囲で製造業者によって選択される。この選択された値は製造業者によって示されるものとする(条項5.3.1 qを参照)。カウンタは、CCAスロットが「占有されていない」とみなされる度にデクリメントされる。カウンタがゼロに達する時、機器は送信することができる。
【0030】
これは、時間間隔3で
図6の例に示される。時間間隔3の開始時に、機器は、CCAチェックを行い、かつチャネルが占有されていることを見出す。よって、機器は上述されるような拡張したCCAチェックを行う。
図6の例では、Nの値はN=3で初期化される。カウンタNはCCAスロットが占有されていないとみなされる度にデクリメントされる。
図6の例では、拡張したCCAチェックにおける第1のチャネルCCAスロットは、占有されていないと判断されるため、カウンタは3から2にデクリメントされる。拡張したCCAチェックにおける第2のチャネルCCAスロットは占有されていると判断されるため、カウンタは2からデクリメントされない。拡張したCCAチェックにおける第3のチャネルCCAスロットは、占有されていないと判断されるため、カウンタは2から1にデクリメントされる。同様に、拡張したCCAチェックにおける第4のCCAスロットは占有されていないと判断されるため、カウンタは1から0にデクリメントされる。カウンタがゼロに達する時、機器は時間間隔4の間に送信する。
【0031】
第3の要件は、機器が動作チャネルを利用する合計時間が、(13/32)×q ms未満とする最大チャネル占有時間であり、ここでqは上述される第2の要件において規定されるものである。その後、デバイスは、上記の第2の要件で説明された拡張したCCAを行うものとする。
【0032】
第4の要件は、機器が、この機器を対象としたパケットを正確に受信すると、CCAをスキップし、かつ即座に管理および制御フレーム(例えば、ACKおよびブロックACKフレーム)の送信に進むことができることである。これは、時間間隔5の間に
図6の例において示される。機器による送信の連続的なシーケンスは、新しいCCAを行わずに、上述される第3の要件において規定される最大チャネル占有時間を超えないものとする。マルチキャストの目的で、個々のデバイスの(同じデータパケットと関連付けられる)ACK送信は連続して行われることが可能とされる。
【0033】
第5の要件は、CCAに対するエネルギー検出閾値が送信機の最大送信電力(PH)に比例するものとすることである。23dBm e.i.r.p.送信機について、CCA閾値レベル(TL)は、(0dBi受信アンテナを想定して)受信機への入力において−73dBm/MHz以下であるものとする。他の送信電力レベルについて、CCA閾値レベルTLは、(0dBi受信アンテナ、およびdBm e.i.r.p.において指定されるPHを想定して)TL=−73dBm/MHz+23−PHの式を使用して算出されるものとする。
【0034】
今までのところ、LTEによって使用されるスペクトルはLTE専用である。これは、LTEシステムが共存問題に慎重になる必要はないという利点を有する。また、スペクトル効率を最大化することを可能にする。LTEに割り当てられるスペクトルは限定されるが、アプリケーションおよび/またはサービスからのスループットを大きくするための増え続ける需要を満たすことができない。従って、リリース13のLAAは、ライセンススペクトルに加えてアンライセンススペクトルを活用するためのLTEを拡張した。アンライセンススペクトルは、規定では、複数の異なる技術によって同時に使用可能である。LTEは従って、IEEE802.11(Wi−Fi)などの他のシステムとの共存問題を考慮する必要がある。ライセンススペクトルのようにアンライセンススペクトルにおいて同じようにLTEを動作させることは、Wi−Fiが、チャネルが占有されていることを検出すると送信を行わないため、Wi−Fiの性能を著しく劣化させる可能性がある。
【0035】
図7は、LTEキャリアアグリゲーションを使用するアンライセンススペクトルに対するLAAの例を示す。アンライセンススペクトルを確実に利用するための1つのやり方は、ライセンスキャリア上で基本的な制御信号およびチャネルを送信することである。すなわち、
図7に示されるように、無線デバイス110(例えば、UE)は、ライセンス帯域においてはPCell705に、およびアンライセンス帯域では1つまたは複数のセカンダリセル(SCell)710に接続される。本明細書で使用されるように、アンライセンススペクトルにおけるセカンダリセルはLAAセカンダリセル(LAA SCell)と称される。(MulteFireのような)スタンドアローン動作の場合、UL制御信号送信にはライセンスセルは利用可能ではない。
【0036】
LAA/MulteFireのLBTおよび最大送信バースト継続時間機能性の組み合わせは、LTE参照信号が固定周期で送信されることが保証されないことを暗示する。同期、周波数推定、および無線リソース管理(RRM)測定をサポートするために、発見参照信号/サブフレーム(DRS)は、周期的に送信され、かつプライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、セル固有参照信号(CRS)、およびLAAに対するチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)、さらにまた、MulteFireに対する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)およびセッション情報ブロック(SIB)送信を含有する。LBT制限により、DRS送信は特定の時間インスタンスにおいて保証不可能である。それ故に、DRSは、DRS測定時間設定(DMTC)によって指定されるウィンドウ内で送信可能である。
【発明の概要】
【0037】
既存の手法による問題に対処するために、無線デバイスにおける方法が開示される。方法は、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することであって、情報は、無線デバイスとネットワークノードとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む、取得することを含む。方法は、信号送信設定に関連している取得された情報に従って自律アップリンク送信を行うことを含む。
【0038】
ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報は、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含んでよい。ある特定の実施形態では、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報は、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用し、かつ無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、および、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用し、かつ無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの直前のサブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0039】
ある特定の実施形態では、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報は、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内であり、無線デバイスが回避するべきである全てのサブフレームの指示、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、ならびに、無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内のサブフレーム、および、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、かつ無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0040】
ある特定の実施形態では、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報は、測定ギャップとして設定され、かつ無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含んでよい。ある特定の実施形態では、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報は、無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントがネットワークノードによって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間であり、無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含んでよい。
【0041】
ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することは、無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を受信することを含んでよい。サブフレームパターンの指示はビットマップであってよい。
【0042】
ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報は、次の許可送信期間の前に無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および循環周期性のうちの1つまたは複数を含んでよい。方法は、共通物理ダウンリンク制御チャネルおよび上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、オフセット値および循環周期性のうちの少なくとも1つを受信することを含んでよい。オフセット値は、自律アップリンク送信を行うための無線デバイスの優先レベルに対応してよい。
【0043】
ある特定の実施形態では、方法は、無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示を受信することを含んでよい。ある特定の実施形態では、方法は、無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示を受信することを含んでよい。無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示、および無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示のうちの1つまたは複数は、ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数にわたって受信されてよい。
【0044】
ある特定の実施形態では、無線デバイスとネットワークノードとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセルはアンライセンススペクトルにおけるものであってよい。
【0045】
さらにまた、無線デバイスが開示される。無線デバイスは処理回路構成を含む。処理回路構成は、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得するように設定され、情報は、無線デバイスとネットワークノードとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む。処理回路構成は、信号送信設定に関連している取得された情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定される。
【0046】
さらにまた、無線デバイスが開示される。無線デバイスは、受信モジュール、判断モジュール、および通信モジュールを含む。判断モジュールは、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得するように設定され、情報は、無線デバイスとネットワークノードとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む。通信モジュールは、信号送信設定に関連している取得された情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定される。
【0047】
さらにまた、ネットワークノードにおける方法が開示される。方法は、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を判断することを含み、情報は、ネットワークノードと無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む。方法は、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定することを含む。
【0048】
ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報は、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含んでよい。ある特定の実施形態では、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームは、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレーム、および、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレームの直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0049】
ある特定の実施形態では、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームは、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の全てのサブフレーム、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前のサブフレーム、ならびに、無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内のサブフレーム、および発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0050】
ある特定の実施形態では、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームは、測定ギャップとして設定される1つまたは複数のサブフレームを含んでよい。
【0051】
ある特定の実施形態では、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームは、無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントがネットワークノードによって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間の1つまたは複数のサブフレームを含んでよい。
【0052】
ある特定の実施形態では、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定することは、信号送信設定に関連している判断された情報を無線デバイスに送ることを含んでよい。
【0053】
ある特定の実施形態では、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定することは、無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を送ることを含んでよい。ある特定の実施形態では、サブフレームパターンの指示はビットマップであってよい。
【0054】
ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報は、次の許可送信期間の前に無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および循環周期性のうちの1つまたは複数を含んでよい。方法は、共通物理ダウンリンク制御チャネルおよび上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、オフセット値および循環周期性のうちの少なくとも1つを無線デバイスに送ることを含んでよい。オフセット値は、自律アップリンク送信を行うための無線デバイスの優先レベルに対応してよい。
【0055】
ある特定の実施形態では、方法は、1つまたは複数の基準に基づいて、無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化し、かつスケジュールベースアクセスに切り換えるべきであることを判断することと、無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示を無線デバイスに送ることとを含んでよい。1つまたは複数の基準は、ネットワークノードにおけるバッファステータス、トラフィックタイプ、バッファ増強、チャネルの清浄度、空ではないULバッファを有するUEの数、1つまたは複数の無線デバイスに対する否定応答(NACK)対ACKの比率、および複数の無線デバイスがチャネルに同時にアクセスしようとする場合のチャネルに対する衝突数のうちの1つまたは複数を含んでよい。ある特定の実施形態では、方法は、無線デバイスがスケジュールベースアクセスから自律アップリンク送信に切り換えるべきであることを判断することと、無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示を無線デバイスに送ることとを含んでよい。ある特定の実施形態では、無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示、および無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示のうちの1つまたは複数は、ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数を使用して送られる。
【0056】
ある特定の実施形態では、ネットワークノードと無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセルはアンライセンススペクトルにおけるものであってよい。
【0057】
さらにまた、ネットワークノードが開示される。ネットワークノードは処理回路構成を含む。処理回路構成は、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を判断するように設定され、情報は、ネットワークノードと無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む。処理回路構成は、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定するように設定される。
【0058】
さらにまた、ネットワークノードが開示される。ネットワークノードは、通信モジュール、受信モジュール、および判断モジュールを含む。判断モジュールは、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を判断するように設定され、情報は、ネットワークノードと無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む。判断モジュールは、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定するように設定される。
【0059】
本開示のある特定の実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を提供することができる。例えば、ある特定の実施形態は、有利には、LTEシステムが、とりわけ、アンライセンススペクトルにおいてそのULチャネルアクセスを向上させることを可能にしてよい。別の例として、ある特定の実施形態は、有利には、低負荷条件でULレイテンシを削減し、ULアクセスに対してチャネル利用を増大させることができる。さらなる別の例として、ある特定の実施形態は、有利には、負荷のある状況でアンライセンスチャネルに対する競合を削減することができる。なお別の例として、ある特定の実施形態は、アンライセンススペクトルにおけるLTEの効率を改善することができ、さらにまた、他の併置されたネットワークとのスペクトル共存の利益を得てこれをサポートすることができる。他の利点は当業者には容易に明らかにすることができる。ある特定の実施形態は、記載した利点のいずれも有さない場合があり、一部または全てを有する場合がある。
【0060】
開示された実施形態、ならびにこれらの特徴および利点をより詳しく理解するために、ここで、添付の図面と併せて以下の説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【
図1】例示のLTE DL物理リソースを示す図である。
【
図5】Wi−FiにおけるLBT機構の例を示す図である。
【
図6】ETSI EN 301.893におけるLBTの例を示す図である。
【
図7】LTEキャリアアグリゲーションを使用するアンライセンススペクトルに対するLAAの例を示す図である。
【
図8】ある特定の実施形態による、例示の無線通信ネットワークを示す図である。
【
図9】ある特定の実施形態による信号フロー図である。
【
図10】ある特定の実施形態による、無線デバイスにおける方法のフロー図である。
【
図11】ある特定の実施形態による、ネットワークノードにおける方法のフロー図である。
【
図12】ある特定の実施形態による、例示の無線デバイスのブロック図である。
【
図13】ある特定の実施形態による、例示の無線ネットワークノードのブロック図である。
【
図14】ある特定の実施形態による、例示の無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノードのブロック図である。
【
図15】ある特定の実施形態による、例示の無線デバイスのブロック図である。
【
図16】ある特定の実施形態による、例示のネットワークノードのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
LTE ULチャネルアクセスについて、無線デバイス(例えば、UE)およびネットワークノード(例えば、eNB)は両方共、SR、スケジューリンググラント、およびデータ送信段階に対応するLBT動作を行う必要がある。対照的に、Wi−Fi端末は、ULデータ送信段階において一度LBTを行う必要があるのみである。さらに、Wi−Fi端末は、同期したLTEシステムと比較してデータを非同期に送ることができる。よって、Wi−Fi端末は、ULデータ送信においてLTE端末に対して元々有利であり、シミュレーション研究に従って併置した展開シナリオにおいて優れた性能を示す。
【0063】
研究結果全体は、Wi−Fiが、特に、低負荷またはあまり輻輳していないネットワーク条件において、LTEより良好なUL性能を有することを示す。ネットワーク輻輳または負荷が増大すると、LTEチャネルアクセス機構(時分割多元接続(TDMA)タイプ)はより効率的になるが、Wi−Fi UL性能は依然優れている。LTE/LAA/MulteFireに対する2つの異なるUL概念は、ULの柔軟性および性能を増大させるために提案されている。第1の概念によると、Wi−Fi挙動と同様に、無線デバイスは、ネットワークノードからの容認を待機することなくUL送信を開始できる。換言すれば、無線デバイスは、SRを送信する、またはネットワークノードからのULグラントを有することなく、ULデータが到達する時はいつでも、ULチャネルアクセスを得るようにLBTを行うことができる。無線デバイスは、データ送信全体に対して不定期モードを使用することができる、または代替的には、第1のNの送信バーストに対して不定期モードを使用して送信後、もう一度ネットワークノード制御スケジューリングモードに切り換えることができる。第2の概念によると、1msまで下げた付与済み周期性によるSPSグラントは、自律ULと同様の挙動を実現するために提案される。1msの周期性によって、無線デバイスは、全付与済み期間にサブフレームごとに送信を試みることができる。
【0064】
それにもかかわらず、高負荷の自律UL送信は、多数の衝突およびより長い延期をもたらす可能性がある。このようなシナリオでは、ネットワークノードがその挙動を、不定期の自律ベースULアクセスからスケジュールベースアクセスへと段階的に適応させることは有益である。
【0065】
本開示は、既存の手法と関連付けられたこれらのおよび他の不備に対処することが可能であるさまざまな実施形態を意図している。例えば、ある特定の実施形態では、自律送信中に衝突を回避するための方法が開示される。ある特定の実施形態では、無線デバイスは、自律UL送信を行う時に特定的なサブフレームを回避するように設定される。ある特定の実施形態では、種々の無線デバイスからの送信の開始点を整列することは、例えば、自律UL送信によって設定された無線デバイスの間の種々のサブフレームにおける送信の開始を循環させて優先させることによって回避される。ある特定の実施形態では、ULアクセスは、LAAおよび/またはスタンドアローンLTEにおいて、不定期自律送信からスケジュールベースアクセスに(逆の場合も同様に)適応させる。場合によって、定期的ULアクセスと非定期ULアクセスとの間の動的切り換えは、負荷状況に基づく場合がある。これらの手順の1つまたは複数を採用することによって、有利には、無線デバイスの間の衝突を回避することによってLAAまたはスタンドアローンLTEにおけるUL性能を改善することができる。
【0066】
1つの例示の実施形態によると、無線デバイスにおける方法が開示される。無線デバイスは、無線デバイスによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得する。情報は、無線デバイスとネットワークノードとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律UL送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含んでよい。無線デバイスは、任意の適したやり方で、自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することができる。例えば、無線デバイスは、ネットワークノード(例えば、eNB)から信号送信設定に関連している情報を受信することができる。別の例として、無線デバイスは、信号送信設定に関連している情報を自律的に判断することができる。
【0067】
無線デバイスは、信号送信設定に関連している取得された情報に従って自律UL送信を行う。ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報は、自律UL送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含んでよい。このようなシナリオでは、無線デバイスは、回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報に基づいて自律UL送信を行う時に1つまたは複数のサブフレームを回避することができる。
【0068】
別の例示の実施形態によると、ネットワークノード(例えば、eNB)における方法が開示される。ネットワークノードは、無線デバイスによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を判断する。情報は、ネットワークと無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律UL送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含んでよい。ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報は、自律UL送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含んでよい。ネットワークノードは、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律UL送信を行うように設定する。
【0069】
本開示のある特定の実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を提供することができる。例えば、ある特定の実施形態は、有利には、LTEシステムが、とりわけ、アンライセンススペクトルにおいてそのULチャネルアクセスを向上させることを可能にしてよい。別の例として、ある特定の実施形態は、有利には、低負荷条件でULレイテンシを削減し、ULアクセスに対してチャネル利用を増大させることができる。さらなる別の例として、ある特定の実施形態は、負荷のある状況でアンライセンスチャネルに対する競合を削減することができる。なお別の例として、ある特定の実施形態は、アンライセンススペクトルにおけるLTEの効率を改善することができ、さらにまた、Wi−Fiおよびアンライセンススペクトル(LTE−U、LAAおよび/またはスタンドアローンLTE)ネットワークにおける他のLTEといった、他の併置されたネットワークとのスペクトル共存の利益を得てこれをサポートすることができる。他の利点は当業者には容易に明らかにすることができる。ある特定の実施形態は、記載した利点のいずれも有さない場合があり、一部または全てを有する場合がある。
【0070】
図8は、ある特定の実施形態による、ネットワーク100の一実施形態を示すブロック図である。ネットワーク100は、1つまたは複数の無線デバイス110(例えば、UE)および1つまたは複数のネットワークノード115(例えば、eNB)を含む。無線デバイス110は、無線インターフェース上でネットワークノード115と通信することができる。例えば、無線デバイス110は、無線信号をネットワークノード115の1つまたは複数に送信する、および/または無線信号をネットワークノード115の1つまたは複数から受信することができる。無線信号は、音声トラフィック、データトラフィック、制御信号、および/または任意の他の適した情報を含有してよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード115と関連付けられた無線信号カバレッジの範囲は、セル125と称される場合がある。無線デバイス110は、LAAおよびCA動作を行うことが可能であってよく、ライセンススペクトルおよびアンライセンススペクトル両方において動作することが可能であってよい。いくつかの実施形態では、無線デバイス110は、デバイスツーデバイス(D2D)能力を有してよい。よって、無線デバイス110は、別の無線デバイスに対する信号の受信および/または信号の送信を直接行うことを可能としてよい。
【0071】
ある特定の実施形態では、ネットワークノード115は、無線ネットワークコントローラとインターフェース接続してよい。無線ネットワークコントローラは、ネットワークノード115を制御してよく、ある特定の無線リソース管理機能、モビリティ管理機能、および/または他の適した機能を提供することができる。ある特定の実施形態では、無線ネットワークコントローラの機能は、ネットワークノード115に含まれてよい。無線ネットワークコントローラは、コアネットワークノードとインターフェース接続してよい。ある特定の実施形態では、無線ネットワークコントローラは、相互接続ネットワーク120を介してコアネットワークノードとインターフェース接続してよい。相互接続ネットワーク120は、オーディオ、ビデオ、信号、データ、メッセージ、または前述の任意の組み合わせを送信可能である任意の相互接続システムに言及することができる。相互接続ネットワーク120は、公衆交換電話網(PSTN)、公衆またはプライベートデータネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットなどのローカル、地域、もしくはグローバル通信またはコンピュータネットワーク、有線または無線ネットワーク、企業イントラネット、あるいは、これらの組み合わせを含む任意の他の適した通信リンクの全てまたは一部分を含むことができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、コアネットワークノードは、通信セッションの確立、および無線デバイス110に対するさまざまな他の機能性を管理することができる。無線デバイス110は、非アクセス層を使用してある特定の信号をコアネットワークノードと交換してよい。非アクセス層シグナリングにおいて、無線デバイス110とコアネットワークノードとの間の信号は、無線アクセスネットワークを透過的に通過してよい。ある特定の実施形態では、ネットワークノード115は、例えば、X2インターフェースといった、ノード間インターフェース上で1つまたは複数のネットワークノードとインターフェース接続してよい。
【0073】
上述されるように、ネットワーク100の例示の実施形態は、1つまたは複数の無線デバイス110、および、無線デバイス110と(直接または間接的に)通信することが可能な1つまたは複数の種々のタイプのネットワークノードを含んでよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、非限定的な用語の無線デバイスが使用される。本明細書に説明される無線デバイス110は、ネットワークノード115および/または別の無線デバイスと無線で通信するように可能とされる、設定される、配置される、および/または動作可能な任意のタイプの無線デバイスとすることができる。無線で通信することは、電磁信号、電波、赤外線信号、および/または無線によって情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して無線信号を送信することおよび/または受信することを伴ってよい。特定の実施形態では、無線デバイス110は、人と直接対話することなく情報を送信および/または受信するように設定されてよい。例えば、無線デバイス110は、内部イベントまたは外部イベントによってトリガされる時、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計されてよい。一般的に、無線デバイス110は、無線通信が可能な、設定される、配置される、および/または動作可能な任意のデバイス、例えば、無線通信デバイスを表してよい。無線デバイス110の例として、スマートフォンなどのUEが挙げられるが、これに限定されない。さらなる例には、無線カメラ、無線対応タブレットコンピュータ、モバイル端末、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、および/または、無線加入者宅内機器(CPE)が挙げられる。無線デバイス110は、無線通信デバイス、対象デバイス、D2D UE、マシン型通信(MTC)UEもしくはマシンツーマシン(M2M)通信対応UE、低費用および/もしくは低複雑性UE、UEが装備されたセンサ、または任意の他の適したデバイスであってもよい。無線デバイス110は、通常のカバレッジ、またはこのサービングセルに対して増大されたカバレッジのどちらかのもとで動作してよい。増大されたカバレッジは、拡張されたカバレッジと区別なく称されてよい。UE110は、複数のカバレッジレベル(例えば、通常のカバレッジ、増大されたカバレッジレベル1、増大されたカバレッジレベル2、および増大されたカバレッジレベル3など)で動作してもよい。場合によって、UE110はカバレッジ外のシナリオで動作してもよい。
【0075】
1つの具体的な例として、無線デバイス110は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G標準といった、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信標準に従った通信に向けて設定されたUEを表すことができる。本明細書で使用されるように、「UE」は、必ずしも、関連デバイスを所有するおよび/または動作させる人間のユーザの意味での「ユーザ」ではない場合がある。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間のユーザによる動作を対象とするが、最初に具体的な人間のユーザと関連付けられていない場合があるデバイスを表してよい。
【0076】
無線デバイス110は、例えば、サイドリンク通信に対する3GPP標準を実装することによってD2D通信をサポートしてよく、この場合、D2D通信デバイスと称される場合がある。
【0077】
なお別の具体的な例として、モノのインターネット(IOT)シナリオにおいて、無線デバイス110は、モニタリングおよび/または測定を行い、かつこのようなモニタリングおよび/または測定の結果を別の無線デバイスおよび/またはネットワークノードに送信するマシンまたは他のデバイスを表してよい。無線デバイスは、この場合、3GPPコンテキストではMTCデバイスと称される場合があるM2Mデバイスであってよい。1つの特定の例として、無線デバイス110は、3GPP狭帯域のモノのインターネット(NB−IoT)標準を実装するUEであってよい。このようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサ、電力計などの計量デバイス、産業機械、または家庭電化製品もしくは個人用器具(例えば、冷蔵庫、テレビ、時計などの個人用ウェアラブルなど)である。他のシナリオでは、無線デバイス110は、この動作ステータスについてモニタリングおよび/または報告を行うことが可能である車両もしくは他の機器、またはこの動作と関連付けられた他の機能を表してよい。
【0078】
上述されるような無線デバイス110は、無線接続のエンドポイントを表してよく、この場合、デバイスは無線端末と称される場合がある。さらに、上述されるような無線デバイス110はモバイルであってよく、この場合、モバイルデバイスまたはモバイル端末と称される場合もある。
【0079】
また、いくつかの実施形態では、一般的用語「ネットワークノード」が使用される。本明細書で使用されるように、「ネットワークノード」は、無線デバイスに対する無線アクセスを可能にするおよび/または提供する無線通信ネットワークにおいて無線デバイスおよび/または他の機器と直接または間接的に通信するように可能とされる、設定される、配置される、および/または動作可能である機器に言及する。ネットワークノードの例には、アクセスポイント(AP)、特に、無線APが挙げられるがこれに限定されない。ネットワークノードは、無線基地局などの基地局(BS)を表すことができる。無線基地局の特定の例には、Node B、エボルブドNode B(eNB)、およびgNBが挙げられる。基地局は、提供するカバレッジの量(別の言い方をすれば、これらの送信電力レベル)に基づいて分類されてよく、さらにまた、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と称されてもよい。「ネットワークノード」はまた、中央デジタルユニット、および/または、リモート無線ヘッド(RRH)と称される時もあるリモートラジオユニット(RRU)などの分散無線基地局の1つまたは複数の(または全ての)部分を含む。このようなリモートラジオユニットは、アンテナ一体型無線としてアンテナと一体化されてもよいし、されなくてもよい。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)におけるノードと称される場合もある。
【0080】
特定の非限定的な例として、基地局は、中継ノード、または中継器を制御する中継ドナーノードであってよい。
【0081】
ネットワークノードのなおさらなる例には、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSRの無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、ベーストランシーバ基地局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト連携エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば、MSC、MMEなど)、運用管理(O&M)ノード、運用支援システム(OSS)ノード、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、位置決めノード(例えば、エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E−SMLC))、走行試験の最小化(MDT)、または任意の他の適したネットワークノードが挙げられる。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスの無線通信ネットワークへのアクセスを可能にするおよび/または提供するように、または無線通信ネットワークにアクセスしている無線デバイスに何らかのサービスを提供するように、可能とされる、設定される、配置される、および/または動作可能な任意の適したデバイス(またはデバイス群)を表してよい。
【0082】
ネットワークノードおよび無線デバイスなどの専門用語は、非限定的とみなされるべきであり、特に、この2つの間にある特定の階層的な関係を示唆するものではなく、一般に、「ネットワークノード」がデバイス1として、「無線デバイス」がデバイス2としてみなされ得、これら2つのデバイスは、ある無線チャネル上で互いに通信する。
【0083】
無線デバイス110、ネットワークノード115、および(無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノードなどの)他のネットワークノードの例示の実施形態について、
図12〜
図16に関して以下により詳細に説明する。
【0084】
図8は、ネットワーク100の特定の配置を示すが、本開示は、本明細書に説明されるさまざまな実施形態が任意の適した設定を有するさまざまなネットワークに適用されてよいことを意図している。例えば、ネットワーク100は、任意の適した数の無線デバイス110およびネットワークノード115、ならびに、無線デバイスの間、または無線デバイスと(固定電話などの)別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の追加のエレメントを含んでよい。また、ある特定の実施形態がLTE/MulteFireネットワークにおいて実装されると説明可能であるが、実施形態は、(5G標準を含む)任意の適した通信標準をサポートし、かつ任意の適したコンポーネントを使用する任意の適切なタイプの電気通信システムにおいて実装されてよく、無線デバイスが信号(例えば、データ)を受信するおよび/または送信する任意の無線アクセス技術(RAT)またはマルチRATシステムに適用可能である。例えば、本明細書に説明されるさまざまな実施形態は、LTE、LTE−Advanced、アンライセンススペクトルにおけるLTE(LTE−U)、MulteFire、NR、5G、IoT、NB−IoT、UMTS、HSPA、GSM、cdma2000、WCDMA、WiMax、UMB、WiFi、別の適した無線アクセス技術、または、1つまたは複数の無線アクセス技術の任意の適した組み合わせに適用可能であってよい。衝突回避適応を有する自律送信システムの設計および関連の実施形態は、本明細書では例としてLAA/MulteFire ULを使用して説明可能であるが、本開示はこれらの例に限定されない。もっと正確に言えば、本開示は、本明細書に説明されるさまざまな実施形態が他のシステムのみならず、DLまたはサイドリンクに適用されてよいことを意図している。
【0085】
上述されるように、本開示は、自律UL送信に対する既存の手法と関連しているある特定の不備に対処することができるさまざまな実施形態を意図している。場合によって、LTE仕様のSPS/IUA特徴は、LAAおよびMulteFireシステムに対する効果的な自律UL送信プロトコルをサポートするために修正される。例えば、ある特定の実施形態では、SPS/IUA特徴は、セカンダリセルに拡張されてよい。場合によって、無線デバイス110は、1msのSPS周期性で設定可能であり、全帯域幅で送信可能とされてよい。別の例として、SPS周期性設定は、(e)PDCCH/CPDCCH上で更新されてよい。
【0086】
ある特定の実施形態では、無線デバイス110(例えば、無線デバイス110A)は、無線デバイス110Aによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得する。信号送信設定に関連している情報は、無線デバイス110Aと、ネットワークノード115Aなどのネットワークノード115との間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律UL送信を行う際に無線デバイス110Aによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む。無線デバイス110Aは、信号送信設定に関連している取得された情報に従って自律UL送信を行う。
【0087】
ある特定の実施形態では、無線デバイス110Aによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報は、自律UL送信を行う時に無線デバイス110Aによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報を含む。場合によって、自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報は、1つまたは複数のタイプのサブフレームを特定し、かつ、無線デバイス110Aが自律UL送信を行う時にこれらのサブフレームを回避するべきであることを指示してよい。これは、有利には、SPS/IUAにおける既存の手法とは違って、無線デバイス110Aが、自律UL送信を行う時に特定的なサブフレームを自動的に回避可能としてよい。
【0088】
無線デバイス110Aは、任意の適したタイプのサブフレームを回避するように設定されてよい。1つの例として、無線デバイス110Aは、ネットワークノード115AがDRSを送信するために使用するサブフレームを回避することができる。ある特定の実施形態では、DRSサブフレームの前のサブフレームはまた、無線デバイス110Aによって回避されてよい。別の例として、無線デバイス110Aは、DMTCウィンドウ内の全てのサブフレーム、およびこのウィンドウの前のサブフレームを回避してよい。さらなる別の例として、無線デバイス110Aは、DRSサブフレームが受信されるまで、DMTCウィンドウ内のサブフレーム、およびこのウィンドウの前のサブフレームを回避してよい。なお別の例として、無線デバイス110Aは、測定ギャップとして設定される1つまたは複数のサブフレームを回避してよい。別の例として、無線デバイス110Aは、無線デバイス110Aにリソースを割り当てるために2ステージグラントがネットワークノード115Aによって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間の全てのサブフレームを回避してよい。
【0089】
無線デバイス110Aは、任意の適したやり方で信号送信設定に関連している情報を取得することができる。1つの例として、ある特定の実施形態では、ネットワークノード115Aは、無線デバイス110Aによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を判断し、かつ無線デバイス110Aが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律UL送信を行うように設定することができる。場合によって、ネットワークノード115Aは、無線デバイス110Aが、信号送信設定に関連している判断された情報を無線デバイス110Aに送ることによって信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律UL送信を行うように設定することができる。場合によって、ネットワークノード115Aは、無線デバイス110Aが、無線デバイス110Aによる自律UL送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を無線デバイス110Aに送ることによって、判断された情報に従って自律UL送信を行うように設定することができる。サブフレームパターンの指示は任意の適した形式であってよい。ある特定の実施形態では、例えば、サブフレームパターンの指示はビットマップであってよい。
【0090】
別の例として、無線デバイス110Aは、信号送信設定に関連している情報を自律的に取得することができる。例えば、信号送信設定に関連している情報は、(例えば、製造時に)無線デバイス110Aにおいて事前設定されてよい。このようなシナリオでは、例えば、DRS、DMTCウィンドウ、測定ギャップに使用されるサブフレーム、および/または2ステージグラントの第1のトリガおよび第2のトリガに使用されるサブフレームを判断する際に、無線デバイス110Aは、これらのサブフレームの1つまたは複数において自律UL送信を自動的に回避することができる。
【0091】
ある特定の実施形態では、自律UL送信を可能にするために、無線デバイス110Aは、サブフレームのセット内、またはフレーム内のある特定のサブフレームに対してSPS/IUAで設定されてよい。場合によって、設定されたサブフレームパターンは、新しいサブフレームのセットまたはフレーム全てに対して繰り返してよい。ある特定の実施形態では、設定されたパターンは、例えば、上述されるようなネットワークノード115Aから受信されるビットマップにおけるビットマップによって指示されてよい。
【0092】
上記のように、自律UL送信は、無線デバイス110のUL送信が、高負荷で特別に調整されていないため、多数の衝突をもたらす可能性がある。ある特定の実施形態では、無線デバイス110(無線デバイス110Aおよび110Bなど)を、種々のサブフレームにおいて送信を開始する優先度を循環させる自律UL送信で設定されるようにすることによって、対処可能である。
【0093】
LTEシステムにおいて、ある特定の可能とされた送信開始点は規定される(例えば、サブフレームごとに一度または二度)。LBT手順に対するバックオフ(BO)カウンタは、許可送信期間外(フリーズ期間と称する)に連続的に低減されてよいし、されなくてもよい。それにもかかわらず、LBT手順がフリーズ期間中に終了する場合、送信は、即座に開始できず、むしろ、次の許可送信期間まで見送られる。
【0094】
スケジューリングされた挙動の場合、バックオフカウンタを(フリーズ期間内でも)連続的に低減する手法が使用されてよい。このようなシナリオでは、カウンタが「許可送信期間」内で0に達する場合、無線デバイス110による送信はその時点で始められてよい。カウンタがフリーズ期間内で1に達する場合、無線デバイス110による送信は次の許可送信期間に見送られる。このようなシナリオでは、無線デバイス110は、送信が開始する前の最終CCAを受け、この場合、最終CCA=最小検知時間+1 CCAスロットである。ある特定の実施形態では、最小検知時間は25μsであり、それぞれのCCAスロットは、5GHzまたは2.4GHz帯域におけるLAAおよびMulteFire動作に対して9μsである。
【0095】
自律ULに対して、同時に送信しようとする無線デバイス110の数は、ネットワークノード115によって制御されない。例えば、異なる初期バックオフ値を有する2つの無線デバイス110(例えば、無線デバイス110Aおよび110B)は、フリーズ期間中に異なる点でバックオフを終了する場合、両方共、次に可能な許可送信期間まで延期されることになる。両方共、最終CCAチェックを行うことになる。両方のCCAチェックが成功する場合、同時送信を開始し、衝突することになる。
【0096】
この問題を克服し、かつ種々の無線デバイス110が送信を同時に開始する機会を低減するために、ある特定の実施形態では、ネットワークノード115(ネットワークノード115Aなど)は、空ではないULバッファを有する無線デバイス110(例えば、無線デバイス110Aおよび110B)に対して可能な限り早期の送信時間に広げることができる。これは、次に可能な許可送信期間の前に異なる検知継続時間を無線デバイス110Aおよび110Bにアサインすることによって実現可能である(すなわち、最終CCA=最小検知時間+BOスロット継続時間*オフセット)。異なる検知継続時間(すなわち、オフセット値)を無線デバイス110Aおよび110Bにアサインすることによって、これは、有利には、無線デバイス110Aおよび110Bに、次の送信期間においてチャネルにアクセスするための異なる優先度を付けることになる。例えば、無線デバイス110Aがより小さいオフセット値を有する場合、いずれの他の進行中の干渉によっても延期されない場合、無線デバイス110Aは、その最終CCAを最も早く終了し、かつより高いオフセット値を有する他の無線デバイス110(無線デバイス110Bなど)の前にチャネルを入手することになる。無線デバイス110Aは、データ送信が開始する次の許可送信境界の前に信号を送信することによってチャネルを入手する。
【0097】
無線デバイス110Aおよび110Bは、任意の適したやり方でこれらのそれぞれのオフセット値を取得してよい。ある特定の実施形態では、無線デバイス110Aおよび110Bによって取得された自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報は、オフセット値を含んでよい。上記のように、ある特定の実施形態では、無線デバイス110Aおよび110Bの1つまたは複数は、オフセット値を含む、自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を自律的に取得することができる。このようなシナリオでは、無線デバイス110Aおよび110Bの1つまたは複数は、(例えば、ランダムに、または1つまたは複数の事前規定された規則に従って)オフセット値を自律的に選択することができる。
【0098】
上記のように、ある特定の実施形態では、無線デバイス110Aおよび110Bの1つまたは複数は、(例えば、ネットワークノード115Aが信号送信設定に関連している情報を判断し、かつ無線デバイス110Aおよび110Bの1つまたは複数が、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律UL送信を行うように設定する時)オフセット値を含む、自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報をネットワークノード115Aから取得することができる。このようなシナリオでは、ネットワークノード115Aは、オフセット値を含む、信号送信設定に関連している判断された情報を無線デバイス110Aおよび110Bの1つまたは複数に送ることができる。
【0099】
ある特定の実施形態では、手法の組み合わせが使用されてよい。例えば、無線デバイス110Aおよび110Bの1つまたは複数は、自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報をネットワークノード115Aから取得することができる。ネットワークノード115Aから取得された信号送信設定に関連している情報は、無線デバイス110Aおよび110Bの1つまたは複数が自律UL送信を行う際にオフセット値を使用できるという指示を含んでよい。オフセット値が自律UL送信を行う際に使用できるという指示を受信していることで、無線デバイス110Aおよび110Bの1つまたは複数は、(例えば、ランダムに、または1つまたは複数の事前規定された規則に従って)オフセット値を自律的に選択して上述されるように使用可能である。無線デバイス110Aおよび110Bが、オフセット値を含んでよい、自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を、同じやり方でまたは異なるやり方で取得してよいことは、留意されたい。
【0100】
ある特定の実施形態では、優先度は静的に規定されてよい。例えば、ネットワークノード115Aはオフセットを設定するためにSPSグラントを使用してよい。この例示の手法では、無線デバイス110Aおよび110Bは、ネットワークノード115Aがオフセット値を更新するための新しいSPSグラントを送らなければ、優先度は固定されることになる。ネットワークノード115Aは、例えば、(e)PDCCHを使用してオフセット値を更新してよい。場合によって、優先度は動的に規定されてよい。このようなシナリオでは、無線デバイス110Aおよび110Bの間のアクセス優先度は循環される。無線デバイス110Aおよび110Bのそれぞれは、オフセットおよびrotation_periodicityを取得する。無線デバイス110Aおよび110Bは、サブフレームnにおけるこれらのそれぞれの効果的なオフセットを、
eoffset=(offset+n)mod periodicity (1)
として算出することができる。無線デバイス110Aおよび110Bは、さらにまた、最小検知時間+eoffset CCAスロットの最終CCAを行う。場合によって、rotation_periodicityは、空ではないULバッファを有する無線デバイス110の数に等しいように設定可能である。場合によって、rotation_periodicityは、空ではないULバッファを有する無線デバイス110の数より多い数に設定可能である。すなわち、rotation_periodicityは、頻繁にシグナリングされる必要はない。例えば、周期性が4に設定され、かつ残りのアクティブなUL無線デバイス110の数が2に低減される場合でも、優先度循環は依然機能することになる。
【0101】
無線デバイス110Aおよび110Bは、任意の適したやり方で周期性を取得することができる。1つの例として、無線デバイス110Aおよび110Bは、周期性を自律的に取得してよい。別の例として、ある特定の実施形態では、ネットワークノード115Aは、共通物理ダウンリンク制御チャネル(CPDCCH)を介して無線デバイス110Aおよび110Bに周期性をシグナリングしてよい。さらに別の例として、周期性は、上位層シグナリング(例えば、LTE RRCシグナリング)を介して設定されてよい。別の例として、ある特定の実施形態では、周期性はある特定の値に固定されてよい。このようなシナリオでは、周期性の値は、例えば、5などの任意の適した値に固定されてよい。
【0102】
無線デバイス110がそれらの自律UL送信を同時に開始しないようにする他の手法が可能である。例えば、異なる無線デバイス110がそれらの自律UL送信を異なる時間に開始することを保証することは、また、無線デバイス110がフリーズ期間中にそれらのランダムバックオフカウンタをカウントダウンせず、代わりに、チャネルを検知し、かつ送信が可能とされる期間中にのみこのカウンタをカウントダウンする場合に、実現可能である。無線デバイス110は、ゼロまでカウントダウンする時、送信できる。これによって、データ送信が開始する次の可能な境界の前に異なる無線デバイス110に対する開始時間がランダム化される。
【0103】
ある特定の実施形態では、無線デバイス110は、フリーズ期間中に固定数のスロットでそのバックオフカウンタを、例えば、その競合ウィンドウサイズに基づいて、デクリメントすることを可能とされてよい。このようなシナリオでは、無線デバイス110は、送信が可能とされる期間中にのみスロットの残りをカウントダウンする。例えば、無線デバイス110Aが15の競合ウィンドウサイズを有する場合、無線デバイス110Aはフリーズ期間内に5スロットのみカウントダウン可能にすることができ、残りのスロットは、送信が可能とされる期間中にカウントダウンされなければならない。
【0104】
場合によって、例えば、セル(例えば、セル125A)における負荷状況に基づいて、ULアクセスを、不定期自律送信からスケジュールベースアクセスに(その逆も同様に)適応させることが、ネットワークノード115(例えば、ネットワークノード115A)に取って有益である場合がある。上記のように、高負荷では、自律UL送信は、多数の衝突およびより長い延期をもたらす可能性がある。このようなシナリオでは、ネットワークノード115Aを、その挙動を不定期の自律ベースULアクセスからスケジュールベースアクセスへと段階的に適応させることが有益であることが考えられる。場合によって、低負荷状況などにおいて、無線デバイス110の挙動をスケジュールベースアクセスから不定期の自律ベースULアクセスへと適応させることは、同様に有益である場合がある。ある特定の実施形態では、ネットワークノード115Aは、LAAおよび/またはスタンドアローンLTEにおいて、システム挙動を、不定期の自律ベースUL送信からスケジュールベースアクセスへと(その逆もまた同様に)段階的に適応させてよい。後述される手順の1つまたは複数を採用することは、有利には、無線デバイス110の間の衝突を回避することによって、LAAまたはスタンドアローンLTEにおけるUL性能を改善することができる。
【0105】
自律ULは、全ての無線デバイス110に対する周波数および時間領域において同じリソースをオーバーブッキングすることに基づく。これは、同じセル125における無線デバイス110がチャネルにアクセスするのに互いに競合することになることを意味する。これによって、複数の無線デバイス110が同じサブフレーム中に送信を開始することによるより高い衝突率が導入される可能性がある。これは、例えば、無線デバイス110が同じ延期時間を有すること、および/または無線デバイス110が(例えば、隠れたノードにより)互いの送信を聞かないことによる可能性がある。
【0106】
ネットワークノード115が(例えば、非常に低い信号対干渉雑音比(SINR)により)無線デバイス110の送信を特定しない場合、ネットワークノード115は、無線デバイス110によって報告されなければ、無線デバイス110が送信できないことを判断できない。
【0107】
ある特定の実施形態では、ネットワークノード115(例えば、ネットワークノード115A)は、ある特定の無線デバイス110または全ての無線デバイス110に対して完全な自律UL挙動をいつでも一時停止することができる。これは、さまざまなやり方で実現可能である。ネットワークノード115Aは、1つまたは複数の無線デバイス110に、無線デバイス110が自律UL送信を非アクティブ化するべきであることの指示を送ることができる。1つの例として、ネットワークノード115Aは、(例えば、PDCCH上の)SPS非アクティブ化コマンドを1つまたは複数の無線デバイス110に送ることができる。別の例として、ネットワークノード115Aは、古いSPSグラントを新しいSPSグラントで上書きすることができる。新しいSPSグラントは、より低い周期性および/または帯域幅の一部を有してよい。非アクティブ化コマンドおよび/または新しいSPSグラントは、任意の適したやり方でシグナリングされてよい。1つの例として、シグナリングは、全ての無線デバイス110または無線デバイス110群に対してブロードキャストタイプの制御シグナリングによって行われてよい。別の例として、シグナリングは、全ての無線デバイス110または無線デバイス110のサブセットに対して複数の専用制御シグナリングによって行われてよい。
【0108】
ネットワークノード115Aは、1つまたは複数の無線デバイス110が、任意の適した基準に基づいて、自律UL送信を非アクティブ化しかつスケジュールベースアクセスに切り換えるべきであることを判断してよい。1つの例として、1つまたは複数の無線デバイス110に対する自律UL挙動を一時停止する決定は、ネットワークノード115Aにおけるバッファステータス、トラフィックタイプ、およびバッファ増強のうちの1つまたは複数に基づいてよい。例えば、ネットワークノード115AがサーブするべきDLデータを有する、またはDLバッファが増大している場合、ネットワークノード115Aは、チャネルにアクセスするこれ自体のユーザによる競合を回避するために1つまたは複数の無線デバイス110に対する自律UL挙動を非アクティブ化してよい。さらに、DLトラフィックタイプが高い優先度を有する時、ネットワークノード115Aは、要件(例えば、データ速度または遅延)の履行を保証するために全ての無線デバイス110に対する自律UL挙動を非アクティブ化することができる。
【0109】
別の例として、1つまたは複数の無線デバイス110に対する自律UL挙動を一時停止する決定は、ネットワークノード115Aによってモニタリング可能であるチャネルの清浄度に基づいてよい。例えば、ネットワークノード115Aは、ULが受信したパケットのSINRをモニタリングし、かつこれをある特定の閾値と比較することができる。この比較は任意の適したやり方で行われてよい。ある特定の実施形態では、この比較は、瞬間的なSINRを考慮して、またはある特定の期間にわたってNのSINRサンプルの平均を取ることによって、行われ得る。場合によって、この比較は、単一の無線デバイスレベルで、またはセルレベルで行われ得る。さらなる例として、この決定は、失敗した送信の比率、セルにおける平均干渉電力レベル、および検知されたエネルギーのうちの1つまたは複数に基づくことができる。
【0110】
別の例として、1つまたは複数の無線デバイス110に対する自律UL挙動を一時停止する決定は、空ではないULバッファを有する無線デバイス110の数に基づいてよい。別の例として、1つまたは複数の無線デバイス110に対する自律UL挙動を一時停止する決定は、ある特定の1つまたは複数の無線デバイス110に対するNACK対ACKの比率に基づいてよい。場合によって、異なるNACK対ACKの比率の閾値は、スケジューリングされた自律的な無線デバイス110に対して考慮され得る。
【0111】
別の例として、1つまたは複数の無線デバイス110に対する自律UL挙動を一時停止する決定は、複数の無線デバイス110が同時にチャネルにアクセスしようとする場合のチャネルに対する衝突数に基づいてよい。ネットワークノード115Aは、無線デバイス110からのDMRS送信を検出することによって、複数の無線デバイス110が同時にチャネルにアクセスしようとする場合のチャネルに対する衝突をモニタリングしてよい。複数のDMRS送信が検出される場合のリソースの割合がある特定の閾値を超える時、ネットワークノード115Aは、1つまたは複数の無線デバイス110に対する自律ULアクセスを一時停止してよい、または単に、自律ULアクセスに利用可能なリソースの数を低減してより多くの無線デバイス110をスケジュールされたアクセスにシフトしてよい。DMRS検出は、先に列挙された技法のいずれかと併せて使用可能である。
【0112】
ネットワークノード115Aが、アサインされるSPSリソースについての無線デバイス110からのフィードバックを取得することは、有益である場合がある。ある特定の実施形態では、無線デバイス110は、ネットワークノード115に、スケジューリング要求をトリガすることによって自律UL挙動を一時停止することを求めることができる。
【0113】
自律ULを使用している空ではないULバッファを有する無線デバイス110(例えば、無線デバイス110A)に対して、ネットワークノード115Aは、無線デバイス110AからのUL送信の受信に成功した最終時間からの時間分を追跡することができる。代替的には、無線デバイス110Aは、サブフレーム内の複数のDMRSパターンの検出によって測定される衝突が生じるULリソースの割合をモニタリングすることができる。上記の計量のいずれかがある特定の閾値より大きい(すなわち、無線デバイス110Aが、多くの競合およびより長い延期継続時間によりチャネルにアクセスできない、または衝突数が非常に高かった)場合、ネットワークノード115Aは以下の動作の1つまたは複数を行うことができる。1つの例として、ネットワークノード115Aは、他の無線デバイス110に対して同じリソースをオーバーブッキングせずに無線デバイス110Aに対してある特定のリソース(例えば、時間および周波数)を確保することができる。これには、ネットワークノード115Aが、先のSPSグラントを上書きする新しいSPSグラントを送ることを要する場合がある。別の例として、ネットワークノード115Aは、これをSPSリソースの明示的な解放とみなしてよい。無線デバイス110Aは、最後に成功したチャネルアクセスからの時間を追跡できるため、SPSリソースの非アクティブ化に気付くことになる。
【0114】
成功した自律UL送信の間の時間に対する閾値は、任意の適したやり方で設定可能である。非限定的な例として、ある特定の実施形態では、成功した自律UL送信の間の時間に対する閾値は、ULトラフィックタイプ、または、セルにおけるアクティブで自律的な無線デバイス110の数に基づいて設定可能である。
【0115】
ULにおけるスケジュールベースアクセスを使用してサーブされる無線デバイス110(または無線デバイス110群)について、ネットワークノード115Aは1つまたは複数の無線デバイス110が不定期アクセスを使用するように段階的に切り換えることができる。1つまたは複数の無線デバイス110を不定期アクセスに切り換える決定は、任意の適したやり方で、かつ任意の適した基準に基づいてなされ得る。1つの例として、1つまたは複数の無線デバイス110を不定期アクセスに切り換える決定は、ネットワークノード115Aにおけるバッファステータス、およびバッファ増強に基づいてなされてよい。ネットワークノード115Aが、例えば、DLデータをもはや有さない場合、自律UL挙動をアクティブにして、無線デバイス110が任意のサブフレームの間にチャネルにアクセスできるようにしてよい。
【0116】
別の例として、1つまたは複数の無線デバイス110を不定期アクセスに切り換える決定は、空でないULバッファを有する無線デバイス110の数に基づいてよい。例えば、無線デバイス110Aが単に、空でないバッファを有する残りの無線デバイスである場合、ネットワークノード115Aは、無線デバイス110Aに対する自律ULをアクティブにすることができるが、これは、同じサービングセルにおいていずれの競合する無線デバイスも有さないからである。
【0117】
別の例として、1つまたは複数の無線デバイス110を不定期アクセスに切り換える決定は、チャネルの清浄度に基づいてよい。上記のように、ネットワークノード115Aは、チャネルの清浄度をモニタリングすることができる。例えば、ネットワークノード115Aは、ULが受信したパケットのSINRをモニタリングし、かつこれをある特定の閾値と比較することができる。この比較は任意の適したやり方で行われ得る。非限定的な例として、この比較は、瞬間的なSINRを考慮して、またはある特定の期間にわたってNのSINRサンプルの平均を取ることによって、行われ得る。この比較は、単一の無線デバイスレベルで、またはセルレベルで行われ得る。場合によって、この決定は、失敗した送信の比率、セルにおける平均干渉電力レベル、または検知されたエネルギーに基づくことができる。
【0118】
別の例として、1つまたは複数の無線デバイス110を不定期アクセスに切り換える決定は、ある特定の1つまたは複数の無線デバイス110に対するNACK対ACK比率に基づいてよい。別の例として、1つまたは複数の無線デバイス110を不定期アクセスに切り換える決定は、複数のDMRS信号が検出されるULサブフレームの割合によって測定される衝突率に基づいてよい。
【0119】
ある特定の実施形態では、SPSアサイン済みリソースについての決定は、チャネルの清浄度、最後に成功したチャネルアクセスからの時間分、無線デバイス110の競合ウィンドウのサイズ、NACK対ACKの比率、およびDMRS決定に基づく衝突率のうちの1つまたは複数に基づくことができる。
【0120】
図9はある特定の実施形態による信号フロー図である。より詳細には、
図9は、無線デバイス110によって自律UL送信中に特定的なサブフレームを回避する例を示す信号フロー図である。ステップ904では、無線デバイス110は、無線デバイス110による自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得する。
図9の例示の実施形態では、無線デバイス110による自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報は、自律UL送信を行う時に無線デバイス110によって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報を含む。
【0121】
上述されるように、無線デバイス110は、自律UL送信を行う時に無線デバイス110によって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報を含む、信号送信設定に関連している情報を、さまざまなやり方で取得することができる。ある特定の実施形態では、ステップ904において、無線デバイス110は、信号送信設定に関連している情報を自律的に取得する。例えば、信号送信設定に関連している情報は(例えば、製造時に)無線デバイス110において事前設定されてよい。
【0122】
オプションとして、ある特定の実施形態では、ステップ902において、無線デバイス110は、自律UL送信を行う時に無線デバイス110によって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報を含む、信号送信設定に関連している情報を、ネットワークノード115から受信してよい。このようなシナリオでは、無線デバイス110は、自律UL送信を行う時に無線デバイス110によって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報を含む、信号送信設定に関連している情報を、ネットワークノード115から受信される信号送信設定情報から判断してよい。
【0123】
無線デバイス110は、任意の適したタイプのサブフレームを回避するように設定されてよい。1つの例として、無線デバイス110は、ネットワークノード115(例えば、eNB)がDRSを送信するために使用するサブフレームを回避することができる。ある特定の実施形態では、DRSサブフレームの前のサブフレームも回避されてよい。別の例として、無線デバイス110は、DMTCウィンドウ内の全てのサブフレーム、およびこのウィンドウの前のサブフレームを回避してよい。さらに別の例として、無線デバイス110は、DRSサブフレームが受信されるまでの、DMTCウィンドウ内のサブフレーム、およびこのウィンドウの前のサブフレームを回避してよい。なお別の例として、無線デバイス110は、測定ギャップとして設定される1つまたは複数のサブフレームを回避してよい。別の例として、無線デバイス110は、無線デバイス110にリソースを割り当てるために2ステージグラントがネットワークノード115によって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間の全てのサブフレームを回避してよい。ある特定の実施形態では、無線デバイス110は、上述されるサブフレームの任意の適した組み合わせを回避してよい。
【0124】
ステップ908では、無線デバイス110は、信号送信設定に関連している取得された情報に基づいて回避する1つまたは複数のサブフレームを特定する。ステップ912では、無線デバイス110は、信号送信設定に関連している取得された情報によって指示される1つまたは複数の特定的なサブフレームを回避するように、自律UL送信を行う。
【0125】
図10は、ある特定の実施形態による、無線デバイスにおける方法1000のフロー図である。方法1000は、ステップ1004で開始し、ここで、無線デバイスは、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報であって、無線デバイスとネットワークノードとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律アップリンク送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む、情報を取得する。ある特定の実施形態では、無線デバイスとネットワークノードとの間で確立された少なくとも1つのセカンダリセルは、アンライセンススペクトルにおけるものであってよい。ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することは、無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を受信することを含んでよい。サブフレームパターンの指示はビットマップであってよい。
【0126】
ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報は、自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含んでよい。自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報は、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用し、かつ無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、および、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用し、かつ無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの直前のサブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含んでよい。自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報は、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内であり、無線デバイスが回避するべきである全てのサブフレームの指示、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、ならびに、無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内のサブフレーム、および、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、かつ無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含んでよい。自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報は、測定ギャップとして設定され、かつ無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含んでよい。自律アップリンク送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報は、無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントがネットワークノードによって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間であり、無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含んでよい。
【0127】
ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報は、次の許可送信期間の前に無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および循環周期性のうちの1つまたは複数を含んでよい。方法は、共通物理ダウンリンク制御チャネルおよび上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、オフセット値および循環周期性のうちの少なくとも1つを受信することを含んでよい。ある特定の実施形態では、オフセット値は、自律アップリンク送信を行うための無線デバイスの優先レベルに対応する。
【0128】
ある特定の実施形態では、方法は、無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示を受信することを含んでよい。
【0129】
ステップ1008では、無線デバイスは、信号送信設定に関連している取得された情報に従って自律アップリンク送信を行う。ある特定の実施形態では、方法は、無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示を受信することを含んでよい。ある特定の実施形態では、無線デバイスが自律アップリンク送信を非アクティブ化するべきであることの指示、および無線デバイスが自律アップリンク送信をアクティブ化するべきであることの指示のうちの1つまたは複数は、ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数にわたって受信されてよい。
【0130】
図11は、ある特定の実施形態による、ネットワークノードにおける方法1100のフロー図である。方法はステップ1104で開始し、ここで、ネットワークノードは、無線デバイスによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報であって、ネットワークノードと無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセル上で自律UL送信を行う際に無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセット、および事前割り当てリソースのセットと関連付けられた周期性を含む、情報を判断する。ある特定の実施形態では、ネットワークノードと無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセカンダリセルはアンライセンススペクトルにおけるものである。
【0131】
ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報は、自律UL送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含んでよい。自律UL送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームは、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレーム、および、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレームの直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含んでよい。自律UL送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームは、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレーム、および、ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレームの直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含んでよい。自律UL送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームは、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の全てのサブフレーム、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前のサブフレーム、ならびに、無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内のサブフレーム、および発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含んでよい。自律UL送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームは、測定ギャップとして設定される1つまたは複数のサブフレームを含んでよい。自律UL送信を行う時に無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームは、無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントがネットワークノードによって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間の1つまたは複数のサブフレームを含んでよい。
【0132】
ステップ1108では、ネットワークノードは、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律UL送信を行うように設定する。ある特定の実施形態では、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律UL送信を行うように設定することは、信号送信設定に関連している判断された情報を無線デバイスに送ることを含んでよい。
【0133】
ある特定の実施形態では、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律UL送信を行うように設定することは、無線デバイスによる自律UL送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を送ることを含んでよい。サブフレームパターンの指示はビットマップであってよい。
【0134】
ある特定の実施形態では、無線デバイスによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報は、次の許可送信期間の前に無線デバイスによって使用される検知継続時間の長さを判断するためのオフセット値、および循環周期性のうちの1つまたは複数を含んでよい。方法は、共通物理ダウンリンク制御チャネルおよび上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、オフセット値および循環周期性のうちの少なくとも1つを無線デバイスに送ることを含んでよい。ある特定の実施形態では、オフセット値は、自律UL送信を行うための無線デバイスの優先レベルに対応する。
【0135】
ある特定の実施形態では、方法は、1つまたは複数の基準に基づいて、無線デバイスが自律UL送信を非アクティブ化し、かつスケジュールベースアクセスに切り換えるべきであることを判断することを含んでよい。1つまたは複数の基準は、ネットワークノードにおけるバッファステータス、トラフィックタイプ、バッファ増強、チャネルの清浄度、空ではないULバッファを有するUEの数、1つまたは複数の無線デバイスに対するNACK対ACKの比率、および複数の無線デバイスがチャネルに同時にアクセスしようとする場合のチャネルに対する衝突数のうちの1つまたは複数を含んでよい。方法は、無線デバイスが自律UL送信を非アクティブ化するべきであることの指示を無線デバイスに送ることを含んでよい。
【0136】
ある特定の実施形態では、方法は、無線デバイスがスケジュールベースアクセスから自律UL送信に切り換えるべきであることを判断することと、無線デバイスが自律UL送信をアクティブ化するべきであることの指示を無線デバイスに送ることとを含んでよい。
【0137】
ある特定の実施形態では、無線デバイスが自律UL送信を非アクティブ化するべきであることの指示、および無線デバイスが自律UL送信をアクティブ化するべきであることの指示のうちの1つまたは複数は、ブロードキャストタイプの制御シグナリング、および専用制御シグナリングのうちの1つまたは複数を使用して送られてよい。
【0138】
図12は、ある特定の実施形態による、例示の無線デバイスのブロック図である。無線デバイス110は、セルラーまたはモバイル通信システムにおいてノードおよび/または別の無線デバイスと通信する任意のタイプの無線デバイスに言及することができる。無線デバイス110の例には、携帯電話、スマートフォン、PDA(携帯情報端末)、ポータブルコンピュータ(例えば、ラップトップ、タブレット)、センサ、モデム、マシン型通信(MTC)デバイス/マシンツーマシン(M2M)デバイス、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、D2D対応デバイス、または、無線通信を提供することができる別のデバイスが挙げられる。無線デバイス110はまた、いくつかの実施形態では、UE、ステーション(STA)、デバイス、または端末と称される場合がある。無線デバイス110は、トランシーバ1210、プロセッサ1220、およびメモリ1230を含む。いくつかの実施形態では、トランシーバ1210は、(例えば、アンテナ1240を介して)ネットワークノード115に対して、無線信号を送信することおよび無線信号を受信することを容易にし、プロセッサ1220は、無線デバイス110によって提供されるような、上述される機能性の一部または全てを提供するための命令を実行し、メモリ1230は、プロセッサ1220によって実行される命令を記憶する。
【0139】
プロセッサ1220は、
図1〜
図11に関して上述される無線デバイス110の機能といった、無線デバイス110の説明した機能の一部または全てを行うように命令を実行しかつデータを操作するための1つまたは複数のモジュールにおいて実装されるハードウェアおよびソフトウェアの任意の適した組み合わせを含んでよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ1220は、例えば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/または他の論理を含んでよい。
【0140】
メモリ1230は、一般的に、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、規則、アルゴリズム、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/またはプロセッサによって実行可能である他の命令などの命令を記憶するように動作可能である。メモリ1230の例には、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/または、プロセッサ1220によって使用可能である情報、データ、および/または命令を記憶する任意の他の揮発性もしくは不揮発性、非一時的なコンピュータ可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスが挙げられる。
【0141】
ワイヤレスデバイス110の他の実施形態は、
図12に示されるもの以外に、上述される機能性および/または(上述される解決策をサポートするために必要な任意の機能性を含む)任意の追加の機能性のいずれかを含む、無線デバイスの機能性のある特定の態様を提供することを担う場合がある、追加のコンポーネントを含んでよい。単なる1つの例として、無線デバイス110は、プロセッサ1220の一部であってよい、入力デバイスおよび回路、出力デバイス、ならびに1つまたは複数の同期ユニットもしくは回路を含んでよい。入力デバイスは無線デバイス110へのデータの入力のための機構を含む。例えば、入力デバイスは、マイクロフォン、入力エレメント、ディスプレイなどの入力機構を含んでよい。出力デバイスは、オーディオ、ビデオ、および/またはハードコピーフォーマットにおけるデータを出力するための機構を含んでよい。例えば、出力デバイスは、スピーカ、ディスプレイなどを含んでよい。
【0142】
図13は、ある特定の実施形態による、例示のネットワークノードのブロック図である。ネットワークノード115は、UE、および/または別のネットワークノードと通信する任意のタイプの無線ネットワークノードまたは任意のネットワークノードであってよい。ネットワークノード115の例には、eNodeB、ノードB、基地局(BS)、無線アクセスポイント(例えば、Wi−Fiアクセスポイント)、低電力ノード、ベーストランシーバ基地局(BTS)、中継器、ドナーノード制御中継器、送信ポイント、送信ノード、リモートRFユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSRの無線ノード、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、O&M、OSS、SON、位置決めノード(例えば、E−SMLC)、MDT、または任意の他の適したネットワークノードが挙げられる。ネットワークノード115は、ホモジニアス配置、ヘテロジニアス配置、または混合配置として、ネットワーク100全体を通して配置されてよい。ホモジニアス配置は、一般的に、同じ(または同様の)タイプのネットワークノード115および/または同様のカバレッジ、ならびに、セルサイズおよびサイト間距離で構成されている配置について説明可能である。ヘテロジニアス配置は、一般的に、種々のセルサイズ、送信電力、容量、およびサイト間距離を有するさまざまなタイプのネットワークノード115を使用する配置について説明可能である。例えば、ヘテロジニアス配置は、マクロセルレイアウト全体を通して設置される複数の低電力ノードを含むことができる。混合配置は、ホモジニアス部分およびヘテロジニアス部分の混合を含むことができる。
【0143】
ネットワークノード115は、トランシーバ1310、プロセッサ1320、メモリ1330、およびネットワークインターフェース1340の1つまたは複数を含んでよい。いくつかの実施形態では、トランシーバ1310は、(例えばアンテナ1350を介して)無線デバイス110に対する無線信号の送信および無線信号の受信を容易にし、プロセッサ1320は、ネットワークノード115によって提供されるような上述される機能性の一部または全てを提供するための命令を実行し、メモリ1330は、プロセッサ1320によって実行される命令を記憶し、ネットワークインターフェース1340は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、コアネットワークノード、または無線ネットワークコントローラ130といった、バックエンドネットワークコンポーネントに対して信号を通信する。
【0144】
プロセッサ1320は、上記の
図1〜
図11に関して上述されるものといった、ネットワークノード115の説明した機能の一部または全てを行うように、命令を実行しかつデータを操作するために、1つまたは複数のモジュールに実装されるハードウェアおよびソフトウェアの任意の適した組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ1320は、例えば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数のCPU、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、1つまたは複数のASIC、1つまたは複数のFPGA、および/または他の論理を含むことができる。
【0145】
メモリ1330は、一般的に、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、規則、アルゴリズム、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または、プロセッサによって実行可能である他の命令などの命令を記憶するように動作可能である。メモリ1330の例には、コンピュータメモリ(例えば、RAMまたはROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、CDまたはDVD)、ならびに/または、情報を記憶する任意の他の揮発性もしくは不揮発性、非一時的なコンピュータ可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスが挙げられる。
【0146】
いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース1340は、プロセッサ1320に通信可能に結合され、ネットワークノード115に対する入力を受信する、ネットワークノード115からの出力を送る、入力、出力、またはこの両方の適した処理を行う、他のデバイスに通信する、または、前述の任意の組み合わせを行うように動作可能である任意の適したデバイスに言及することができる。ネットワークインターフェース1340は、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインターフェースカードなど)、および、ネットワークを通して通信するための、プロトコル変換およびデータ処理能力を含むソフトウェアを含むことができる。
【0147】
ネットワークノード115の他の実施形態は、
図13に示されるもの以外に、上述される機能性および/または(上述される解決策をサポートするために必要な任意の機能性を含む)任意の追加の機能性のいずれかを含む、無線ネットワークノードの機能性のある特定の態様を提供することを担う場合がある、追加のコンポーネントを含むことができる。さまざまな種々のタイプのネットワークノードは、同じ物理ハードウェアを有するが、種々の無線アクセス技術をサポートするように(例えばプログラミングによって)設定されるコンポーネントを含むことができる、または、異なる物理コンポーネントを部分的にまたは完全に表すことができる。
【0148】
図14は、ある特定の実施形態による、例示の無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノード130のブロック図である。ネットワークノードの例として、移動交換局(MSC)、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、モビリティ管理エンティティ(MME)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、および基地局コントローラ(BSC)などを挙げることができる。無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノード130は、プロセッサ1420、メモリ1430、およびネットワークインターフェース1440を含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ1420は、ネットワークノードによって提供されるような、上述される機能性の一部または全てを提供するための命令を実行し、メモリ1430は、プロセッサ1420によって実行される命令を記憶し、ネットワークインターフェース1440は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、ネットワークノード115、無線ネットワークコントローラ、またはコアネットワークノード130といった、任意の適したノードに信号を通信する。
【0149】
プロセッサ1420は、無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノード130の説明した機能の一部または全てを行うように命令を実行しかつデータを操作するために1つまたは複数のモジュールに実装されるハードウェアおよびソフトウェアの任意の適した組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ1420は、例えば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数のCPU、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、1つまたは複数のASIC、1つまたは複数のFPGA、および/または他の論理を含むことができる。
【0150】
メモリ1430は、一般的に、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、規則、アルゴリズム、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または、プロセッサによって実行可能である他の命令などの命令を記憶するように動作可能である。メモリ1430の例には、コンピュータメモリ(例えば、RAMまたはROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、CDまたはDVD)、ならびに/または、情報を記憶する任意の他の揮発性もしくは不揮発性、非一時的なコンピュータ可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスが挙げられる。
【0151】
いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース1440は、プロセッサ1420に通信可能に結合され、かつ、ネットワークノードに対する入力を受信する、ネットワークノードからの出力を送る、入力、出力、またはこの両方の適した処理を行う、他のデバイスに通信する、または、前述の任意の組み合わせを行うように動作可能である任意の適したデバイスに言及することができる。ネットワークインターフェース1440は、ネットワークを通して通信するための、プロトコル変換およびデータ処理能力を含む、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインターフェースカードなど)およびソフトウェアを含むことができる。
【0152】
ネットワークノードの他の実施形態は、
図14に示されるもの以外に、上述される機能性および/または(上述される解決策をサポートするために必要な任意の機能性を含む)任意の追加の機能性のいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のある特定の態様を提供することを担う場合がある、追加のコンポーネントを含むことができる。
【0153】
図15は、ある特定の実施形態による、例示の無線デバイスのブロック図である。無線デバイス110は1つまたは複数のモジュールを含んでよい。例えば、無線デバイス110は、判断モジュール1510、通信モジュール1520、受信モジュール1530、入力モジュール1540、ディスプレイモジュール1550、および任意の他の適したモジュールを含むことができる。いくつかの実施形態では、判断モジュール1510、通信モジュール1520、受信モジュール1530、入力モジュール1540、ディスプレイモジュール1550、および任意の他の適したモジュールのうちの1つまたは複数は、
図12に関して上述されるプロセッサ1220といった1つまたは複数のプロセッサを使用して実装されてよい。無線デバイス110は、
図1〜
図11に関して上述される自律送信システムに対する衝突回避適応のための方法を行うことができる。
【0154】
判断モジュール1510は、無線デバイス110の処理機能を行うことができる。例えば、判断モジュール1510は、無線デバイスによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することができる。ある特定の実施形態では、判断モジュール1510は、信号送信設定に関連している情報を自律的に判断することによって、無線デバイス110による自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することができる。判断モジュール1510は、
図12に関して上述されるプロセッサ1220といった1つまたは複数のプロセッサを含んでよい、またはこれに含まれてよい。判断モジュール1510は、上述される、判断モジュール1510および/またはプロセッサ1220の機能のいずれかを行うように設定されるアナログおよび/またはデジタル回路構成を含んでよい。上述される判断モジュール1510の機能は、ある特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のモジュールで行われてよい。
【0155】
通信モジュール1520は無線デバイス110の送信機能を行うことができる。例えば、通信モジュール1520は、信号送信設定に関連している取得された情報に従って自律UL送信を行うことができる。ある特定の実施形態では、通信モジュール1520は、1つまたは複数の特定的なサブフレームを回避しながら自律UL送信を行うことができる。通信モジュール1520は、ネットワーク100のネットワークノード115の1つまたは複数にメッセージを送信することができる。通信モジュール1520は、
図12に関して上述されるトランシーバ1210といった、送信機および/またはトランシーバを含んでよい。通信モジュール1520はメッセージおよび/または信号を無線で送信するように設定される回路構成を含んでよい。特定の実施形態では、通信モジュール1520は、判断モジュール1510からの送信のためのメッセージおよび/または信号を受信することができる。ある特定の実施形態では、上述される通信モジュール1520の機能は、1つまたは複数の別個のモジュールにおいて行われてよい。
【0156】
受信モジュール1530は無線デバイス110の受信機能を行ってよい。1つの例として、受信モジュール1530は、無線デバイス110による自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することができる。場合によって、受信モジュール1530は、信号送信設定に関連している情報をネットワークノードから受信することによって、自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することができる。別の例として、受信モジュール1530は、無線デバイス110による自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を受信することができる。さらに別の例として、受信モジュール1530は、共通物理ダウンリンク制御チャネルおよび上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、オフセット値および循環周期性のうちの少なくとも1つを受信することができる。別の例として、受信モジュール1530は、無線デバイス110が自律UL送信を非アクティブ化するべきであることの指示を受信することができる。別の例として、受信モジュール1530は、半永続スケジュール非アクティブ化コマンドおよび新しい半永続スケジューリンググラントのうちの1つを受信してよい。別の例として、受信モジュール1530は、無線デバイス110が自律ULアクティビティをアクティブ化するべきであることの指示を受信してよい。
【0157】
受信モジュール1530は、
図12に関して上述されるトランシーバ1210といった、受信機および/またはトランシーバを含んでよい。受信モジュール1530は、メッセージおよび/または信号を無線で受信するように設定される回路構成を含んでよい。特定の実施形態では、受信モジュール1530は、受信したメッセージおよび/または信号を判断モジュール1510に通信することができる。上述される受信モジュール1530の機能は、ある特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のモジュールにおいて行われてよい。
【0158】
入力モジュール1540は無線デバイス110を対象としたユーザ入力を受信してよい。例えば、入力モジュールは、キー押し、ボタン押し、タッチ、スワイプ、オーディオ信号、ビデオ信号、および/または任意の他の適切な信号を受信することができる。入力モジュールは、1つまたは複数のキー、ボタン、レバー、スイッチ、タッチスクリーン、マイクロフォン、および/またはカメラを含んでよい。入力モジュールは受信した信号を判断モジュール1510に通信することができる。
【0159】
ディスプレイモジュール1550は、無線デバイス110のディスプレイ上に信号を提示してよい。ディスプレイモジュール1550は、ディスプレイおよび/または任意の適した回路構成、ならびにディスプレイ上に信号を提示するように設定されるハードウェアを含んでよい。ディスプレイモジュール1550は、ディスプレイ上に提示するための信号を判断モジュール1510から受信してよい。
【0160】
判断モジュール1510、通信モジュール1520、受信モジュール1530、入力モジュール1540、およびディスプレイモジュール1550は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適した設定を含んでよい。無線デバイス110は、
図15に示されるもの以外に、上述される機能性および/または(本明細書に説明されるさまざまな解決策をサポートするために必要な任意の機能性を含む)任意の追加の機能性のいずれかを含む、任意の適した機能性を提供することを担う場合がある、追加のモジュールを含んでよい。
【0161】
図16は、ある特定の実施形態による、例示のネットワークノード115のブロック図である。ネットワークノード115は1つまたは複数のモジュールを含んでよい。例えば、ネットワークノード115は、判断モジュール1610、通信モジュール1620、受信モジュール1630、および任意の他の適したモジュールを含んでよい。いくつかの実施形態では、判断モジュール1610、通信モジュール1620、受信モジュール1630、および任意の他の適したモジュールの1つまたは複数は、
図13との関連で上述されるプロセッサ1320といった1つまたは複数のプロセッサを使用して実装されてよい。ある特定の実施形態では、2つの以上のさまざまなモジュールの機能は単一のモジュールに組み合わせられてよい。ネットワークノード115は、
図1〜
図11に関して上述される自律送信システムに対する衝突回避適応のための方法を行ってよい。
【0162】
判断モジュール1610はネットワークノード115の処理機能を行ってよい。例えば、判断モジュール1610は、無線デバイスによる自律UL送信に対する信号送信設定に関連している情報を判断することができる。別の例として、判断モジュール1610は、無線デバイスが、信号送信設定に関連している判断された情報に従って自律UL送信を行うように設定してよい。別の例として、判断モジュール1610は、1つまたは複数の基準に基づいて、無線デバイスが自律UL送信を非アクティブ化し、かつスケジュールベースアクセスに切り換えるべきであることを判断してよい。さらに別の例として、判断モジュール1610は、無線デバイスがスケジュールベースアクセスから自律UL送信に切り換えるべきであることを判断することができる。
【0163】
別の例として、判断モジュール1610はネットワーク負荷を判断してよい。なお別の例として、判断モジュール1610は、無線デバイスがULバッファにおけるデータを有するかどうかを判断してよい。さらに別の例として、判断モジュール1610は、1つまたは複数の無線デバイスのうちの特定の1つに対して自律UL送信を一時停止するかどうかを判断することができる。別の例として、判断モジュール1610は、1つまたは複数の無線デバイスからのDMRS送信を検出することと、複数のDMRS送信が検出されるリソースの割合が閾値を超えるかどうかを判断することと、1つまたは複数の無線デバイスに対する自律UL送信を一時停止すること、自律UL送信に利用可能なリソースの数を低減すること、および1つまたは複数の無線デバイスのいくつかをスケジュールされたULアクセスにシフトすることのうちの1つまたは複数を行うこととによって、1つまたは複数の無線デバイスがチャネルに同時にアクセスしようとしている場合のチャネルに対する衝突をモニタリングすることができる。なお別の例として、判断モジュール1610は、ネットワークノードが特定の無線デバイスからのUL送信を最後に受信してからの時間分が閾値を超えるかどうかを判断することができる。この時間分が閾値を超えることを判断すると、判断モジュール1610は、他の無線デバイスに対して同じリソースをオーバーブッキングせずに特定の無線デバイスに対して1つまたは複数のリソースを確保すること、および、特定の無線デバイスに対してSPSリソースを解放することのうちの1つまたは複数を行ってよい。別の例として、判断モジュール1610は、衝突が生じるULリソースの割合をモニタリングしてよい。さらに別の例として、判断モジュール1610は、ULにおいてスケジュールベースアクセスを使用するように設定される1つまたは複数の無線デバイスが不定期アクセスに切り換えられるべきであることを判断することができる。
【0164】
判断モジュール1610は、
図13との関連で上述されるプロセッサ1320といった1つまたは複数のプロセッサを含んでよい、または該プロセッサに含まれてよい。判断モジュール1610は、上述される、判断モジュール1610および/またはプロセッサ1320の機能のいずれかを行うように設定されるアナログおよび/またはデジタル回路構成を含んでよい。判断モジュール1610の機能は、ある特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のモジュールで行われてよい。
【0165】
通信モジュール1620はネットワークノード115の送信機能を行うことができる。1つの例として、通信モジュール1620は、信号送信設定に関連している判断された情報を無線デバイスに送ることができる。別の例として、通信モジュール1620は、無線デバイスによる自律UL送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を送ることができる。さらに別の例として、通信モジュール1620は、共通物理ダウンリンク制御チャネルおよび上位層シグナリングのうちの1つまたは複数によって、オフセット値および循環周期性のうちの少なくとも1つを無線デバイスに送ってよい。別の例として、通信モジュール1620は、無線デバイスが自律UL送信を非アクティブ化するべきであることの指示を無線デバイスに送ってよい。別の例として、通信モジュール1620は、無線デバイスが自律UL送信をアクティブ化するべきであることの指示を無線デバイスに送ってよい。別の例として、通信モジュール1620は、1つまたは複数の無線デバイスが自律UL送信を一時停止するべきであることの指示を1つまたは複数のUEに送ってよい。さらに別の例として、通信モジュール1620は、半永続スケジューリング非アクティブ化コマンドおよび新しい半永続スケジューリンググラントのうちの1つを送ってよい。
【0166】
通信モジュール1620は無線デバイス110の1つまたは複数にメッセージを送信してよい。通信モジュール1620は、
図13との関連で上述されるトランシーバ1310といった、送信機および/またはトランシーバを含んでよい。通信モジュール1620はメッセージおよび/または信号を無線で送信するように設定される回路構成を含んでよい。特定の実施形態では、通信モジュール1620は、判断モジュール1610または任意の他のモジュールからの送信のためのメッセージおよび/または信号を受信することができる。通信モジュール1620の機能は、ある特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のモジュールにおいて行われてよい。
【0167】
受信モジュール1630はネットワークノード115の受信機能を行ってよい。例えば、受信モジュール1630は、1つまたは複数の無線デバイスにアサインされた半永続スケジューリングリソースについてのフィードバックを1つまたは複数の無線デバイスから受信してよい。別の例として、受信モジュール1630は、ネットワークノードが自律UL送信を一時停止することを要求する要求を1つまたは複数の無線デバイスのうちの特定のものから受信してよい。受信モジュール1630は無線デバイスから任意の適した情報を受信してよい。受信モジュール1630は、
図13との関連で上述されるトランシーバ1310といった、受信機および/またはトランシーバを含んでよい。受信モジュール1630はメッセージおよび/または信号を無線で受信するように設定される回路構成を含んでよい。特定の実施形態では、受信モジュール1630は、判断モジュール1610または任意の他の適したモジュールに受信したメッセージおよび/または信号を通信することができる。受信モジュール1630の機能は、ある特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のモジュールにおいて行われてよい。
【0168】
判断モジュール1610、通信モジュール1620、および受信モジュール1630は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適した設定を含んでよい。ネットワークノード115は、
図16に示されるもの以外に、上述される機能性および/または(本明細書に説明されるさまざまな解決策をサポートするために必要な任意の機能性を含む)任意の追加の機能性のいずれかを含む、任意の適した機能性を提供することを担う場合がある、追加のモジュールを含んでよい。
【0169】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に説明されるシステムおよび装置に対して、修正、追加、または省略が行われてよい。システムおよび装置のコンポーネントは、一体化または分離可能である。また、システムおよび装置の動作は、より多くの、より少ない、または他のコンポーネントによって行われてよい。さらに、システムおよび装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他の論理を含む任意の適した論理を使用して行われてよい。本明細書において使用されるように、「それぞれの」は、あるセットのそれぞれのメンバ、またはあるセットのあるサブセットのそれぞれのメンバに言及する。
【0170】
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に説明される方法に対して、修正、追加、または省略が行われてよい。該方法は、より多くの、より少ない、または他のステップを含むことができる。さらに、ステップは任意の適した順序で行われてよい。
【0171】
本開示はある特定の実施形態に関して説明されているが、当業者には、実施形態の代替および置換が明らかとなろう。それ故に、実施形態の上記説明は本開示を制約しない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、以下の特許請求の範囲によって規定されるように、他の変更、代入、および代替が可能である。
【0172】
前述の記載に使用される略語は、以下を含む。
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
ACK 肯定応答
AP アクセスポイント
ASIC 特定用途向け集積回路
BO バックオフ
BS 基地局
BSC 基地局コントローラ
BSR バッファステータス報告
BTS ベーストランシーバ基地局
CA キャリアアグリゲーション
CCA クリアチャネル評価
CD コンパクトディスク
CE 制御エレメント
CFI 制御フォーマットインジケータ
CPDCCH 共通物理ダウンリンク制御チャネル
CPE 無線加入者宅内機器
CPU 中央処理装置
CRC 巡回冗長検査
C−RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
CRS セル固有参照シンボル
CSI−RS チャネル状態情報参照信号
CSMA/CA 衝突回避のあるキャリア検知多重アクセス
D2D デバイスツーデバイス
DAS 分散アンテナシステム
DCI ダウンリンク制御情報
DIFS 分散フレーム間スペース
DL ダウンリンク
DMRS 復調参照信号
DMTC DRS測定時間設定
DRS 発見参照信号
DVD デジタルビデオディスク
eNB エボルブドNode B
EPDCCH 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
E−SMLC エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ
ETSI ヨーロッパ電気通信標準協会
E−UTRAN 拡張ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
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【手続補正書】
【提出日】2020年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(110)における方法であって、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得すること(1004)であって、前記情報は、前記無線デバイスとネットワークノード(115)との間で確立される少なくとも1つのセル上で自律アップリンク送信を行い、かつアンライセンススペクトルにおいて動作する際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセットを含む、取得することと、
前記信号送信設定に関連している取得された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うこと(1008)と、を含み、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、方法。
【請求項2】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきである前記サブフレームの直前のサブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内であり、前記無線デバイスが回避するべきである全てのサブフレームの指示、
前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、前記無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、ならびに、
前記無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の前記サブフレーム、および、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前であり、かつ無線デバイスが回避するべきである前記サブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
測定ギャップとして設定され、かつ前記無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
前記無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントが前記ネットワークノードによって使用される時に、第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間であり、前記無線デバイスが回避するべきである1つまたは複数のサブフレームの指示を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を取得することは、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に適用可能なサブフレームパターンの指示を受信することを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記サブフレームパターンの前記指示はビットマップである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ネットワークノード(115)における方法であって、
無線デバイス(110)による自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報を判断すること(1104)であって、前記情報は、前記ネットワークノードと前記無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセル上で自律アップリンク送信を行い、かつアンライセンススペクトルにおいて動作する際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセットを含む、判断することと、
前記無線デバイスを、前記信号送信設定に関連している判断された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定すること(1108)と、を含み、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、方法。
【請求項9】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレーム、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用する前記サブフレームの直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の全てのサブフレーム、
前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前のサブフレーム、ならびに、
前記無線デバイスが発見参照信号を受信するまでの、前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ内の前記サブフレーム、および前記発見参照信号測定タイミング設定ウィンドウ直前の前記サブフレームのうちの1つまたは複数を含む、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
測定ギャップとして設定される1つまたは複数のサブフレームを含む、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
前記無線デバイスにリソースを割り当てるために2ステージグラントが前記ネットワークノードによって使用される時に第1のトリガおよび第2のトリガの受信の間の1つまたは複数のサブフレームを含む、請求項8から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記無線デバイスを、前記信号送信設定に関連している判断された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定することは、
前記信号送信設定に関連している前記判断された情報を前記無線デバイスに送ること(902)を含む、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
無線デバイス(110)であって、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報であって、前記無線デバイスとネットワークノード(115)との間で確立される少なくとも1つのセル上で自律アップリンク送信を行い、かつアンライセンススペクトルにおいて動作する際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセットを含む、情報を取得し(1004)、
前記信号送信設定に関連している取得された前記情報に従って自律アップリンク送信を行う(1008)ように設定される、処理回路構成(1220)を含み、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、無線デバイス。
【請求項15】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての前記情報は、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきであるサブフレームの指示、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用し、かつ前記無線デバイスが回避するべきである前記サブフレームの直前のサブフレームの指示のうちの1つまたは複数を含む、請求項14に記載の無線デバイス。
【請求項16】
ネットワークノード(115)であって、
無線デバイス(110)による自律アップリンク送信に対する信号送信設定に関連している情報であって、前記ネットワークノードと前記無線デバイスとの間で確立される少なくとも1つのセル上で自律アップリンク送信を行い、かつアンライセンススペクトルにおいて動作する際に前記無線デバイスによって使用される事前割り当てリソースのセットを含む、情報を判断し(1104)、
前記無線デバイスを、前記信号送信設定に関連している判断された前記情報に従って自律アップリンク送信を行うように設定する(1108)ように設定される処理回路構成(1320)を含み、
前記無線デバイスによる自律アップリンク送信に対する前記信号送信設定に関連している前記情報は、自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである1つまたは複数のサブフレームについての情報をさらに含む、ネットワークノード。
【請求項17】
自律アップリンク送信を行う時に前記無線デバイスによって回避されるべきである前記1つまたは複数のサブフレームは、
前記ネットワークノードが発見参照信号を送信するために使用するサブフレーム、および、
前記ネットワークノードが前記発見参照信号を送信するために使用する前記サブフレームの直前のサブフレームのうちの1つまたは複数を含む、請求項16に記載のネットワークノード。
【外国語明細書】