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特開2020-205716モータ制御装置およびオフセット量算出方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-205716(P2020-205716A)
(43)【公開日】2020年12月24日
(54)【発明の名称】モータ制御装置およびオフセット量算出方法
(51)【国際特許分類】
   H02P 21/18 20160101AFI20201127BHJP
   H02P 21/22 20160101ALI20201127BHJP
【FI】
   H02P21/18
   H02P21/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-113157(P2019-113157)
(22)【出願日】2019年6月18日
(71)【出願人】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】下村 晃一
(72)【発明者】
【氏名】高木 智也
【テーマコード(参考)】
5H505
【Fターム(参考)】
5H505DD03
5H505DD08
5H505EE41
5H505EE49
5H505GG04
5H505HB01
5H505JJ03
5H505JJ25
5H505LL22
5H505LL39
5H505LL41
5H505MM19
5H505PP01
(57)【要約】
【課題】モータに負荷が接続された状態で角度センサのオフセット量を算出すること。
【解決手段】実施形態に係るモータ制御装置は、電流指示部と、オフセット量算出部とを備える。電流指示部は、d―q電流の電流位相に基づいて、3相交流モータのトルクが反転するように3相電流を制御する。オフセット量算出部は、d―q電流の電流位相と、角度センサによって検出される3相交流モータの回転角度とに基づき、当該回転角度に含まれるオフセット量を算出する。また、オフセット量算出部は、3相交流モータに接続されたギアの遊びに基づいて変化する記回転角度を用いて、オフセット量を算出する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
d―q電流の電流位相に基づいて、3相交流モータのトルクが反転するように3相電流を制御する電流指示部と、
前記電流指示部によって制御される前記d―q電流の電流位相と、角度センサによって検出される前記3相交流モータの回転角度とに基づいて、当該回転角度に含まれるオフセット量を算出するオフセット量算出部と
を備え、
前記オフセット量算出部は、
前記3相交流モータに接続されたギアの遊びに基づいて変化する前記回転角度を用いて、前記オフセット量を算出すること
を特徴とするモータ制御装置。
【請求項2】
前記オフセット量算出部は、
前記ギアの遊びに基づいて変化する前記回転角度と、前記電流位相が示す回転角度との差分を前記オフセット量として算出すること
を特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項3】
前記電流指示部は、
前記トルクが正方向および逆方向にそれぞれ反転するように、前記3相電流を制御し、
前記オフセット量算出部は、
前記正方向および前記逆方向のそれぞれの前記オフセット量に基づいて、最終的なオフセット量を決定すること
を特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御装置。
【請求項4】
d―q電流の電流位相に基づいて、3相交流モータのトルクが反転するように3相電流を制御する電流指示工程と、
前記電流指示工程によって制御される前記d―q電流の電流位相と、角度センサによって検出される前記3相交流モータの回転角度とに基づいて、当該回転角度に含まれるオフセット量を算出するオフセット量算出工程と
を含み、
前記オフセット量算出工程は、
前記3相交流モータに接続されたギアの遊びに基づいて変化する前記回転角度を用いて、前記オフセット量を算出すること
を特徴とするオフセット量算出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ制御装置およびオフセット量算出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、モータの回転角度を検出する角度センサのオフセット量を算出するモータ制御装置がある。かかるモータ制御装置は、モータを外部から回転させたときに生じる誘起電圧に基づいて、オフセット量を算出する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−56199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、モータに負荷が接続された状態で角度センサのオフセット量を算出することができなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モータに負荷が接続された状態で角度センサのオフセット量を算出することができるモータ制御装置およびオフセット量算出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態に係るモータ制御装置は、電流指示部と、オフセット量算出部とを備える。前記電流指示部は、d―q電流の電流位相に基づいて、3相交流モータのトルクが反転するように3相電流を制御する。前記オフセット量算出部は、前記電流指示部によって制御される前記d―q電流の電流位相と、角度センサによって検出される前記3相交流モータの回転角度とに基づき、当該回転角度に含まれるオフセット量を算出する。また、前記オフセット量算出部は、前記3相交流モータに接続されたギアの遊びに基づいて変化する前記回転角度を用いて、前記オフセット量を算出する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、モータに負荷が接続された状態で角度センサのオフセット量を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A図1Aは、モータシステムの概要を示す図である。
図1B図1Bは、ギアの遊びを示す模式図である。
図2図2は、制御装置のブロック図である。
図3図3は、電流位相とセンサ値との関係を示す図(その1)である。
図4図4は、電流位相とセンサ値との関係を示す図(その2)である。
図5図5は、オフセット量とd−q電流の関係を示す図である。
図6図6は、モータ制御装置が実行する処理手順を示すフローチャート(その1)である。
図7図7は、モータ制御装置が実行する処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、実施形態に係るモータ制御装置およびオフセット量算出方法について説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
まず、図1Aを用いて、実施形態に係るモータ制御装置およびオフセット量算出方法の概要について説明する。図1Aは、モータ制御システムの概要を示す図である。図1Aに示すモータシステム100は、モータ制御装置1と、モータ2と、角度センサ3と、インバータ4とを備える。
【0011】
モータ2は、例えば、永久磁石をロータ表面に貼り付けた表面磁石型(SPM:Surface Permanent Magnet)の同期モータであり、例えば負荷5に接続される。角度センサ3は、モータ2に設けられ、モータ2が基準位置からどれだけ回転したかを示す角度位置を検出する。
【0012】
モータ制御装置1は、電流ベクトル制御によってモータ2の制御を行う。モータ制御装置1は、d-q座標系において電流制御を実施し、3相座標系に変換した電圧をインバータ4を介してモータ2に出力することでモータ2の制御を行う。
【0013】
また、モータ制御装置1は、角度センサ3が検出したモータ2の回転角度に基づいて、モータ2の制御を行う。ここで、例えば、角度センサ3の取付誤差によって、角度センサ3の設置位置が基準位置からずれてしまう場合がある。この場合、角度センサ3の設置位置のずれ量に応じたオフセット量が角度センサ3の検出結果(以下、センサ値と記載する)に含まれる場合がある。
【0014】
このため、一般的に、角度センサのセンサ値に含まれるオフセット量を予め算出しておくことで、角度センサのセンサ値を補正する補正処理が行われる。かかるオフセット量の算出方法として、外部からモータを回転させたときに生じる誘起電圧に基づいて、オフセット量を算出する技術がある。
【0015】
しかしながら、かかる技術においては、角度センサに負荷が接続されている状況において、オフセット量を算出することができなかった。このため、モータの設置時においては、モータに負荷が接続されていない状況で、オフセット量を算出しなければならず、製造工程が制約されてしまう。
【0016】
そこで、実施形態に係るモータ制御装置1は、モータ2に負荷5が接続された状況であっても、オフセット量を算出可能とすることにした。具体的には、実施形態に係るモータ制御装置1では、モータに接続されたギアの遊び、いわゆるバックラッシュに着目し、オフセット量を算出する。
【0017】
図1Bは、ギアの遊びを示す模式図である。なお、図1Bでは、第1ギアG1または第2ギアG2のいずれかに一方にモータ2が接続され、他方に負荷5が接続されているものとする。
【0018】
図1Bに示すように、遊びAは、第1ギアG1の歯と、第2ギアG2の歯との隙間のことを指す。すなわち、実施形態に係るモータ制御装置1では、モータ2に負荷5が接続された状況であっても、モータ2が遊びAの分だけ無負荷状態で回転する点に着目し、オフセット量を算出することとした。
【0019】
これにより、実施形態に係るモータ制御装置1では、モータ2に負荷5が接続された状況であっても、負荷5が接続されていない状況と同等の状況で、オフセット量を算出することが可能となる。なお、かかるオフセット量の算出方法の具体例については、図3A以降の図面を用いて説明する。
【0020】
次に、図2を用いて実施形態に係るモータ制御装置1の構成例について説明する。図2は、モータ制御装置1のブロック図である。なお、図2においては、モータシステム100を併せて示す。
【0021】
図2に示すように、モータ制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)や記憶部(図示せず)などを備えたマイクロコンピュータであり、モータシステム100全体を制御する。
【0022】
モータ制御装置1は、電流指示部10と、電流制御部20と、オフセット量算出部30とを備える。
【0023】
モータ制御装置1のCPUは、例えばROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、電流指示部10、電流制御部20およびオフセット量算出部30として機能する。
【0024】
また、電流指示部10、電流制御部20およびオフセット量算出部30の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
【0025】
電流指示部10は、インバータ4を介してモータ2へ通電させる各相電流の電流値を決定し、かかる電流値に基づく指令情報を電流制御部20へ通知する。この指令情報には、電流位相に関する情報、電流の大きさに関する情報などが含まれる。
【0026】
ところで、上述したように、モータ制御装置1では、オフセット量を算出する「算出モード」を有する。この算出モードは、例えば、製造段階等の製品の出荷前に行われるモードである。
【0027】
電流指示部10は、算出モードにおいて、角度センサ3のセンサ値に含まれるオフセット量を算出するための指令情報を電流制御部20へ通知する。本実施形態において、電流指示部10は、算出モードにおいては、d−q電流の電流位相に基づき、モータ2のトルクが反転するように3相電流を制御する。
【0028】
また、算出モードにおいて、電流指示部10は、現在の角度センサ3のセンサ値に基づき、各相電流の初期値を設定し、かかる初期値から徐々に一方向(正方向又は負方向)へ電流位相を変化させることで、モータ2のトルクを反転させる。
【0029】
このとき、電流指示部10は、角度センサ3のセンサ値を監視しておき、かかるセンサ値に基づいて、トルクが反転したか否かを判定することができる。そして、電流指示部10は、センサ値が変化しなかった場合、すなわち、トルクが反転しなかった場合に、電流位相を更新していき、センサ値が変化したときの電流位相に関する情報をオフセット量算出部30へ通知する。
【0030】
電流制御部20は、電流指示部10から通知される指令情報に基づき、PWM信号を生成し、インバータ4へ出力する。これにより、インバータ4から指令情報に応じた3相電流がモータ2へ通電されることになる。また、電流制御部20は、モータ2に流れる3相電流の値を、指令情報に基づく電流位相と、各相電流の実際の電流位相とのズレおよび電流の大きさのズレとを補正するフィードバック制御を行う。
【0031】
オフセット量算出部30は、d―q電流の電流位相と、角度センサ3によって検出されるモータ2の回転角度(センサ値)とに基づき、当該回転角度(センサ値)に含まれるオフセット量を算出する。本実施形態において、オフセット量算出部30は、モータ2のトルクが反転した際に、モータ2に接続されたギアの遊びAに基づいて変化する回転角度に基づいてオフセット量を算出する。
【0032】
図3および図4は、電流位相とセンサ値との関係を示す図である。なお、図3のAおよび図4のAには、d−q電流の電流位相をそれぞれ示し、図3のBおよび図4のBには、角度センサ3のセンサ値をそれぞれ示す。また、ここでは、オフセット量がある程度小さい場合(電流位相で−30°〜30°の範囲)を想定して説明する。
【0033】
図3に示すように、電流位相を−30°から徐々に増加させた場合、オフセット量が「0」であれば、すなわち、角度センサ3のセンサ値にオフセット量が含まれなければ、電流位相が「0°」になる時刻t1において、モータ2のトルクが負トルクから正トルクへ反転する。
【0034】
これに対して、オフセット量が「0」以外である場合、図3に示すように、電流位相が「0°」以外で、センサ値が正方向に変化する。
【0035】
オフセット量算出部30は、センサ値が正方向に変化した時の電流位相に基づき、正トルク側の第1オフセット量θ1を算出する。図3に示す例では、センサ値が正方向に変化したときの電流位相がθ1だけ0°からずれていることを示す。したがって、角度センサ3の設置位置と基準位置とのズレは、「θ1−0°」となり、第1オフセット量θ1となる。
【0036】
また、図4に示すように、電流指示部10は、モータ2のトルクが正トルクから負トルクへ反転するように電流位相を変化させ、オフセット量算出部30は、センサ値が負へ変化した時の電流位相の値に基づいて、第2オフセット量θ2を算出することも可能である。
【0037】
このように、モータ制御装置1は、トルクが反転するまでd−q電流の電流位相を変化させ、センサ値が変化したときの電流位相に基づいてオフセット量を算出する。また、モータ制御装置1では、図1Bに示した遊びAに着目したことで、モータ2に負荷5が接続された状態で、オフセット量を算出することが可能となる。
【0038】
なお、上記の例では、電流位相を−30°〜+30°の範囲で変化させる場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、電流位相の初期値や電流位相を変化させる範囲については、任意に変更することにしてもよい。
【0039】
また、トルクが反転した時点で、オフセット量を算出することができるので、トルクが反転した時点で、「算出モード」を終了することにしてもよい。
【0040】
ところで、モータ制御装置1は、図3および図4にそれぞれ示した第1オフセット量θ1および第2オフセット量θ2に基づいて、最終的なオフセット量を決定することも可能である。具体的には、例えば、オフセット量算出部30は、第1オフセット量θ1および第2オフセット量θ2の平均値を最終的なオフセット量θとして算出する。
【0041】
つまり、実施形態に係るモータ制御装置1では、負トルクから正トルク、正トルクから負トルクに反転させたときの双方のオフセット量に基づき、最終的なオフセット量θを算出する。
【0042】
これにより、実施形態に係るモータ制御装置1では、オフセット量θの算出精度を高めることが可能となる。図5は、オフセット量とd−q電流との関係を示す模式図である。図5に示すように、補正前のd軸およびq軸は、真のd軸および真のq軸である真d軸、真q軸からオフセット量θだけずれていることになる。
【0043】
このため、モータ制御装置1は、d軸およびq軸をオフセット量θだけ回転させることで、真d軸および真q軸を求めることができる。
【0044】
次に、図6および図7を用いて、実施形態に係るモータ制御装置1が実行する処理手順について説明する。図6および図7は、モータ制御装置1が実行する処理手順を示すフローチャートである。図6では、第1オフセット量θ1または第2オフセット量θ2の算出手順を示す。
【0045】
まず、図6に示すように、モータ制御装置1は、まず、角度センサ3のセンサ値を取得すると(ステップS101)、かかるセンサ値に基づいて電流位相の初期値を設定する(ステップS102)。
【0046】
続いて、モータ制御装置1は、かかる初期値にてモータ2へ通電を行い(ステップS103)、その後、角度センサ3のセンサ値が所定方向に変化したか否かを判定する(ステップS104)。
【0047】
モータ制御装置1は、ステップS104の判定処理において、センサ値が所定方向に変化していなかった場合(ステップS104,No)、電流位相を更新して(ステップS105)、ステップS103の処理へ移行する。
【0048】
一方、モータ制御装置1は、ステップS104の判定処理において、センサ値が所定方向に変化した場合(ステップS104,Yes)、センサ値が変化した時の電流位相の値を取得し(ステップS106)、かかる電流位相の値に基づいて、オフセット量(第1オフセット量θ1または第2オフセット量θ2)を算出し(ステップS107)、処理を終了する。
【0049】
続いて、図7を用いて、第1オフセット量θ1および第2オフセット量θ2に基づいて、最終的なオフセット量θを決定する際の処理手順について説明する。図7に示すように、モータ制御装置1は、図6に示したような処理手順によって、第1オフセット量θ1、第2オフセット量θ2をそれぞれ算出する(ステップS111)。
【0050】
続いて、モータ制御装置1は、第1オフセット量θ1および第2オフセット量θ2に基づいて、最終的なオフセット量θを決定して(ステップS112)、処理を終了する。
【0051】
上述したように、実施形態に係るモータ制御装置1は、電流指示部10と、オフセット量算出部30とを備える。電流指示部10は、d―q電流の電流位相に基づき、モータ2(3相交流モータに対応)のトルクが反転するように3相電流を制御する。オフセット量算出部30は、d―q電流の電流位相と、角度センサ3によって検出される3相交流モータの回転角度とに基づき、当該回転角度に含まれるオフセット量を算出する。
【0052】
また、オフセット量算出部30は、前記3相交流モータに接続されたギアの遊びに基づいて変化する回転角度を用いて、オフセット量を算出する。したがって、実施形態に係るモータ制御装置1によれば、モータ2に負荷5が接続された状態で角度センサ3のオフセット量を算出することができる。
【0053】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態に係るギアに限定されず例えばベルトのたるみにも応用可能である。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 モータ制御装置
2 モータ
3 角度センサ
4 インバータ
5 負荷
10 電流指示部
20 電流制御部
30 オフセット量算出部
100 モータシステム
A 遊び
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7