【実施例】
【0108】
実施例1:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
段階1)4−シクロプロピル−2−ニトロアニリンの製造
【0109】
【化20】
【0110】
4−ブロモ−2−ニトロアニリン(1.5g、6.90mmol)、シクロプロピルボロン酸(1.22g、13.83mmol)、リン酸カリウム(4.5g、20.70mmol)、酢酸パラジウム(II)(159mg、0.69mmol)、トリフェニルホスフィン(543mg、2.07mmol)を、トルエン12mLと水6mLとに溶かし、100℃で17時間、密封管(sealed tube)で撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、水を滴加した。それをクロロホルムで3回抽出した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をMPLC(クロロホルム:メタノール=100:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物880mgを72%収率で得た。
【0111】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 7.65(s,1H)、7.26(s,2H)、7.12(d,1H)、6.92(d,1H)、1.83(m,1H)、0.82(m,2H)、0.58(m,2H)
【0112】
段階2)2−ブロモ−4−シクロプロピル−6−ニトロアニリンの製造
【0113】
【化21】
【0114】
前記段階1)で製造した4−シクロプロピル−2−ニトロアニリン(880mg、4.94mmol)を酢酸16mLに溶かし、N−ブロモスクシンイミド(922mg、5.18mmol)を0℃で徐々に添加した。それを常温で1.5時間撹拌した。反応が完結した後、水を滴加した。それをジエチルエーテルで3回抽出した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮し、目的化合物1.24gを98%収率で得た。
【0115】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 7.88(s,1H)、7.59(s,1H)、7.16(m,2H)、1.95(m,1H)、0.88(m,2H)、0.64(m,2H)
【0116】
段階3)1−ブロモ−3−シクロプロピル−5−ニトロベンゼンの製造
【0117】
【化22】
【0118】
前記段階2)で製造した2−ブロモ−4−シクロプロピル−6−ニトロアニリン(1.24g、4.82mmol)をエタノール24mLに溶かし、硫酸(1.6mL、30.39mmol)を0℃で徐々に添加した。それを60℃に加温した後、亜硝酸ナトリウム(1.06g、15.42mmol)を徐々に添加した。それを100℃で4時間還流撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、酢酸エチルと水とを入れた。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をMPLC(酢酸エチル:ヘキサン=1:50(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物790mgを68%収率で得た。
【0119】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 8.10(s,1H)、7.98(s,1H)、7.74(s,1H)、2.11(m,1H)、1.11(m,2H)、0.86(m,2H)
【0120】
段階4)2−(4−(3−シクロプロピル−5−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの製造
【0121】
【化23】
【0122】
前記段階3)で製造した1−ブロモ−3−シクロプロピル−5−ニトロベンゼン(790mg、3.26mmol)、1−(2−ヒドロエチル)ピペラジン(637mg、4.89mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(300mg、0.33mmol)、BINAP(207mg、0.33mmol)、炭酸セシウム(3.2g、9.78mmol)を1,4−ジオキサン6mLに溶かし、100℃で15時間密封管(sealed tube)で撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却して水を滴加した。それをクロロホルム、メタノールで3回抽出した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をMPLC(クロロホルム:メタノール=10:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物234mgを24%収率で得た。
【0123】
段階5)2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの製造
【0124】
【化24】
【0125】
鉄(220mg、3.96mmol)、塩酸(0.03ml、0.32mmol)を50%エタノール4mLに溶かし、110℃で1時間還流撹拌した。そこに、前記段階4)で製造した2−(4−(3−シクロプロピル−5−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(234mg、0.79mmol)を徐々に添加した。それを110℃で1時間還流撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、セライトで充填されたフィルタに濾過し、クロロホルム、メタノールで洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をMPLC(クロロホルム:メタノール=8:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物152mgを74%収率で得た。
【0126】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 5.90(s,1H)、5.88(s,1H)、5.70(s,1H)、4.70(s,2H)、4.04(m,1H)、3.48(m,2H)、2.97(m,4H)、2.47(m,4H)、2.40(m,2H)、1.53(m,1H)、0.76(m,2H)、0.51(m,2H)
【0127】
段階6)2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの製造
【0128】
【化25】
【0129】
前記段階5)で製造した2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(50mg、0.19mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドール(54mg、0.19mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(36mg、0.19mmol)を2−ブタノール1.2mLに溶かし、120℃で3.5時間密封管(sealed tube)で撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、クロロホルム、メタノール及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液を入れた。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をMPLC(クロロホルム:メタノール=7:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物65mgを67%収率で得た。
【0130】
MS(ESI+,m/z):507[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.93(s,1H)、9.37(s,1H)、8.56(m,1H)、8.44(m,2H)、7.46(d,1H)、7.28(s,1H)、7.10(m,2H)、6.29(s,1H)、4.42(m,1H)、4.00(m,2H)、3.03(m,4H)、2.27(m,4H)、1.88(m,1H)、0.85(m,2H)、0.61(m,2H)
【0131】
実施例2:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0132】
【化26】
【0133】
前記実施例1段階6)において、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(50mg、0.18mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物72mgを89%収率で得た。
【0134】
MS(ESI+,m/z):503[M+H]
+
【0135】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.76(s,1H)、9.32(s,1H)、8.38(m,3H)、7.22(d,2H)、6.93(d,2H)、6.28(s,1H)、4.42(t,1H)、3.51(q,2H)、3.03(bs,4H)、2.37(m,9H)、1.81(m,1H)、0.88(m,2H)、0.64(m,2H)
【0136】
実施例3:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0137】
【化27】
【0138】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−アミン(44mg、0.17mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(51mg、0.19mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物48mgを58%収率で得た。
【0139】
MS(ESI+,m/z):487[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.90(s,1H)、9.34(s,1H)、8.58(d,1H)、8.47(m,2H)、7.48(t,1H)、7.24(m,2H)、7.12(t,1H)、6.97(s,1H)、6.30(s,1H)、3.65(d,2H)、2.58(m,2H)、2.30(d,6H)、1.80(m,3H)、1.49(m,2H)、0.88(m,2H)、0.63(m,2H)
【0140】
実施例4:(S)−1−((1−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパン−2−オール
【0141】
【化28】
【0142】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−((1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパン−2−オール(50mg、0.17mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(51mg、0.19mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物52mgを58%収率で得た。
【0143】
MS(ESI+,m/z):531[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.91(s,1H)、9.34(s,1H)、8.58(d,1H)、8.47(d,1H)、8.44(s,1H)、7.51(d,1H)、7.24(m,3H)、6.95(s,1H)、6.29(s,1H)、4.18(bs,1H)、3.65(m,3H)、2.59(m,2H)、2.29(m,2H)、2.20(s,3H)、1.78(m,1H)、1.64(m,2H)、1.46(m,2H)、1.24(m,1H)、1.10(m,2H)、0.85(m,3H)、0.63(m,2H)
【0144】
実施例5:(S)−1−((1−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパン−2−オール
【0145】
【化29】
【0146】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−((1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパン−2−オール(50mg、0.17mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(50mg、0.18mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物58mgを65%収率で得た。
【0147】
MS(ESI+,m/z):545[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.75(bs,1H)、9.32(s,1H)、8.39(m,3H)、7.27(d,2H)、6.90(m,2H)、6.29(s,1H)、4.18(bs,1H)、3.61(m,3H)、2.54(s,1H)、2.42(s,3H)、2.23(m,2H)、2.20(s,3H)、1.80(m,1H)、1.63(m,2H)、1.40(m,2H)、1.24(m,2H)、1.02(d,6H)、0.86(m,2H)、0.60(m,2H)
【0148】
実施例6:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0149】
【化30】
【0150】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−アミン(52mg、0.20mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(61mg、0.22mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物86mgを86%収率で得た。
【0151】
MS(ESI+,m/z):501[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.77(bs,1H)、9.32(s,1H)、8.39(m,3H)、7.27(s,1H)、7.22(s,1H)、6.93(d,2H)、6.30(s,1H)、3.61(d,1H)、2.57(m,4H)、2.42(s,3H)、2.28(m,6H)、1.79(m,3H)、1.47(m,2H)、0.86(m,2H)、0.61(m,2H)
【0152】
実施例7:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0153】
【化31】
【0154】
前記実施例1段階6)において、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メトキシ−1H−インドール(50mg、0.17mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物5mgを6%収率で得た。
【0155】
MS(ESI+,m/z):519[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.70(s,1H)、9.32(s,1H)、8.42(m,3H)、7.17(s,1H)、6.98(s,1H)、6.75(d,1H)、6.31(s,1H)、3.80(s,3H)、3.29(s,1H)、3.04(m,2H)、1.90(m,1H)、0.86(m,2H)、0.62(m,2H)
【0156】
実施例8:(S)−1−(1−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール
【0157】
【化32】
【0158】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−(1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール(50mg、0.17mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(51mg、0.19mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物68mgを76%収率で得た。
【0159】
MS(ESI+,m/z):529[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.91(s,1H)、9.34(s,1H)、8.58(d,1H)、8.47(d,1H)、8.44(s,1H)、7.45(d,1H)、7.19(d,2H)、7.09(t,1H)、6.97(s,1H)、6.30(s,1H)、4.92(bs,1H)、4.20(bs,1H)、3.77(m,1H)、3.54(d,2H)、2.58(m,4H)、2.28(s,1H)、1.98(m,1H)、1.83(m,3H)、1.70(m,4H)、0.86(m,2H)、0.62(m,2H)
【0160】
実施例9:(S)−1−(1−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール
【0161】
【化33】
【0162】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−(1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール(50mg、0.17mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(51mg、0.18mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物64mgを69%収率で得た。
【0163】
MS(ESI+,m/z):543[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.77(s,1H)、9.32(s,1H)、8.45(m,3H)、7.27(s,1H)、7.22(s,1H)、6.96(d,2H)、6.29(s,1H)、4.92(bs,1H)、4.20(bs,1H)、3.77(m,1H)、3.56(d,2H)、2.61(m,4H)、2.42(s,3H)、2.28(s,1H)、1.81(m,4H)、1.44(m,4H)、0.87(m,2H)、0.64(m,2H)
【0164】
実施例10:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−4−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0165】
【化34】
【0166】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−アミン(44mg、0.17mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メトキシ−1H−インドール(50mg、0.17mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物20mgを23%収率で得た。
【0167】
MS(ESI+,m/z):517[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.70(s,1H)、9.30(s,1H)、8.41(m,3H)、7.20(s,1H)、6.95(d,2H)、6.75(d,1H)、6.29(s,1H)、3.79(s,3H)、3.62(d,2H)、1.80(m,1H)、1.42(m,2H)、1.22(m,2H)、0.84(d,2H)、0.61(d,2H)
【0168】
実施例11:(S)−1−(1−(3−((5−クロロ−4−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール
【0169】
【化35】
【0170】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−(1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4イル)ピロリジン−3−オール(51mg、0.17mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メトキシ−1H−インドール(50mg、0.17mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物9mgを10%収率で得た。
【0171】
MS(ESI+,m/z):559[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.70(s,1H)、9.41(s,1H)、8.41(m,3H)、7.17(s,1H)、7.10(d,2H)、6.74(d,2H)、6.29(s,1H)、4.78(brs、1H)、4.19(m,1H)、3.77(d,2H)、2.65(m,2H)、2.62(m,2H)、1.84(m,1H)、1.80(m,2H)、1.45(m,2H)、1.22(m,2H)、0.83(d,2H)、0.60(d,2H)
【0172】
実施例12:2−(4−(3−((4−(1H−インドール−3−イル)−5−メチルピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0173】
【化36】
【0174】
前記実施例1段階6)において、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2−クロロ−5−メチルピリミジン−4−イル)−1H−インドール(51mg、0.21mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物60mgを67%収率で得た。
【0175】
MS(ESI+,m/z):469[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.69(s,1H)、8.96(s,1H)、8.52(d,1H)、8.29(s,1H)、7.96(m,1H)、7.46(m,1H)、7.25(s,1H)、7.19−7.02(m,3H)、6.19(s,1H)、4.40(m,1H)、3.51(m,2H)、3.00(m,4H)、2.44(m,4H)、2.39(m,5H)、1.96(m,1H)、0.82(m,2H)、0.58(m,2H)
【0176】
実施例13:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(4−モルホリノ−ピペリジン−1−イル)フェニル)−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0177】
【化37】
【0178】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、3−シクロプロピル−5−(4−モルホリノ−ピペリジン−1−イル)アニリン(100mg、0.33mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(138mg、0.50mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物100mgを56%収率で得た。
【0179】
MS(ESI+,m/z):543[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.76(s,1H)、9.54(s,1H)、8.50(m,3H)、7.28(s,1H)、7.23(s,1H)、6.96(m,2H)、6.29(s,1H)、3.57(s,6H)、2.60(m,6H)、2、42(s,3H)、2.10(m,1H)、1.79(m,3H)、1.40(q,2H)、0.84(m,2H)、0.61(m,2H)
【0180】
実施例14:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(4−(エチル(メチル)アミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0181】
【化38】
【0182】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)−N−エチル−N−メチルピペリジン−4−アミン(90mg、0.33mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(137mg、0.49mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物50mgを30%収率で得た。
【0183】
MS(ESI+,m/z):515[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.76(s,1H)、9.32(s,1H)、8.45(m,3H)、7.25(d,2H)、6.97(m,2H)、6.29(s,1H)、3.62(d,2H)、2.59(m,4H)、2.42(s,3H)、2.18(s,3H)、1.79(m,1H)、1.68(d,2H)、1.45(q,2H)、1.20(m,1H)、0.98(t,3H)、0.86(m,2H)、0.62(m,2H)
【0184】
実施例15:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0185】
【化39】
【0186】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−アミン(90mg、0.31mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(131mg、0.47mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物50mgを30%収率で得た。
【0187】
MS(ESI+,m/z):529[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.76(s,1H)、9.32(s,1H)、7.26(d,2H)、6.97(m,2H)、6.29(s,1H)、3.61(d,2H)、2.59(m,4H)、2.43(s,3H)、1.80(m,1H)、1.65(d,2H)、1.45(q,2H)、1.20(m,2H)、0.95(t,6H)、0.87(m,2H)、0.62(m,2H)
【0188】
実施例16:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル)−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0189】
【化40】
【0190】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(103mg、0.42mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(120mg、0.42mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物110mgを54%収率で得た。
【0191】
MS(ESI+,m/z):487[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.73(s,1H)、9.24(s,1H)、8.43(m,3H)、7.24(s,1H)、6.90(d,1H)、6.87(s,1H)、6.73(s,1H)、5.90(s,1H)、3.24(m,1H)、3.20(m,1H)、2.90(m,1H)、2.46(m,1H)、2.40(s,3H)、1.96(m,6H)、1.73(m,2H)、0.81(m,2H)、0.61(m,2H)
【0192】
実施例17:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
【0193】
【化41】
【0194】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(67mg、0.23mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(70mg、0.25mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物36mgを29%収率で得た。
【0195】
MS(ESI+,m/z):531[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.75(s,1H)、9.32(s,1H)、8.44(m,3H)、7.27(s,1H)、7.23(s,1H)、6.97(d,1H)、6.89(s,1H)、6.27(s,1H)、4.24(m,1H)、3.26(m,2H)、3.00(m,4H)、2.58(m,4H)、2.42(s,3H)、1.79(m,1H)、0.94(s,6H)、0.88(m,2H)、0.63(m,2H)
【0196】
実施例18:N−(3−(4−アミノピペリジン−1−イル)−5−シクロプロピルフェニル)−5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0197】
【化42】
【0198】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、tert−ブチル(1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)カルバメート(76mg、0.23mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(70mg、0.25mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物32mgを29%収率で得た。
【0199】
MS(ESI+,m/z):473[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.77(s,1H)、9.33(s,1H)、8.47(m,3H)、7.28(s1H)、7.19(m,1H)、6.97(m,2H)、6.31(s,1H)、3.67(d,2H)、3.11(m,1H)、2.73(m,3H)、2.43(s,3H)、1.82(m,3H)、1.54(m,3H)、0.90(m,2H)、0.63(m,2H)
【0200】
実施例19:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(4−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0201】
【化43】
【0202】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、tert−ブチル(1−(3−アミノ−5−)ピペリジン−4−イル)(メチル)カルバメート(79mg、0.23mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(70mg、0.25mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物11mgを10%収率で得た。
【0203】
MS(ESI+,m/z):487[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.75(bs,1H)、9.30(s,1H)、8.46(m,3H)、7.27(s,1H)、7.19(s,1H)、6.96(d,1H)、6.93(s,1H)、6.29(s,1H)、3.54(m,2H)、3.33(s,3H)、2.63(m,4H)、2.42(s,3H)、1.81(m,3H)、1.23(m,2H)、0.86(2H)、0.62(2H)
【0204】
実施例20:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
【0205】
【化44】
【0206】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(50mg、0.17mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物30mgを33%収率で得た。
【0207】
MS(ESI+,m/z):535[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.95(s,1H)、9.39(s,1H)、8.57(m,1H)、8.49(d,1H)、8.45(s,1H)、7.30(dd、1H)、7.26(s,1H)、6.96(m,1H)、6.90(s,1H)、6.28(s,1H)、4.24(m,1H)、3.29(m,2H)、3.01(bs,4H)、2.60(bs,4H)、1.79(m,1H)、0.95(s,6H)、0.87(m,2H)、0.63(m,2H)
【0208】
実施例21:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オール
【0209】
【化45】
【0210】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オール(64mg、0.25mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(103mg、0.37mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物7mgを6%収率で得た。
【0211】
MS(ESI+,m/z):502[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.78(s,1H)、9.43(s,1H)、8.49(m,3H)、7.51(s,1H)、7.29(s,1H)、6.95(d,1H)、6.57(s,1H)、4.44(m,1H)、3.52(s,2H)、2.98(d,2H)、2.43(s,3H)、2.06(m,2H)、1.83(m,1H)、1.70(m,4H)、1.23(s,2H)、0.91(m,2H)、0.64(m,2H)
【0212】
実施例22:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0213】
【化46】
【0214】
前記実施例1段階6)において、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、6−クロロ−3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−クロロ−1H−インドール(88mg、0.29mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物84mgを59%収率で得た。
【0215】
MS(ESI+,m/z):532[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.99(s,1H)、9.39(s,1H)、8.57(d,1H)、8.51(s,1H)、8.46(s,1H)、7.55(d,1H)、7.19(s,1H)、7.11(dd、1H)、6.89(s,1H)、6.30(s,1H)、4.41(t,1H)、3.51(q,2H)、3.03(s,4H)、2.46(s,4H)、2.40(t,2H)、1.79(m,1H)、0.87(m,2H)、0.62(m,2H)
【0216】
実施例23:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0217】
【化47】
【0218】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、3−シクロプロピル−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)アニリン(100mg、0.35mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(146mg、0.53mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物135mgを73%収率で得た。
【0219】
MS(ESI+,m/z):527[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.76(s,1H)、9.33(s,1H)、8.45(m,3H)、7.27(s,1H)、7.23(s,1H)、6.96(s,1H)、6.93(s,1H)、6.30(s,1H)、3.53(d,2H)、3.34(m,7H)、2.42(s,3H)、1.85(m,3H)、1.69(s,4H)、1,43(d,2H)、0.86(m,2H)、0.62(m,2H)
【0220】
実施例24:1−(1−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−3−オール
【0221】
【化48】
【0222】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル)アゼチジン−3−オール(100mg、0.35mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(145mg、0.52mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物130mgを71%収率で得た。
【0223】
MS(ESI+,m/z):529[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.77(s,1H)、9.32(s,1H)、8.47(m,3H)、7.27(s,1H)、7.20(s,1H)、6.96(s,1H)、6.94(s,1H)、5.27(brs、1H)、3.73(m,5H)、2.72(m,5H)、1.90(m,3H)、1.31(m,2H)、0.88(m,2H)、0.62(m,2H)
【0224】
実施例25:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0225】
【化49】
【0226】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(48mg、0.19mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(56mg、0.21mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物25mgを27%収率で得た。
【0227】
MS(ESI+,m/z):479[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.87(bs,1H)、9.39(s,1H)、8.58(d,1H)、8.44(m,2H)、7.49(d,1H)、7.22(m,1H)、7.13(m,1H)、6.96(s,2H)、6.10(s,1H)、3.63(s,3H)、3.52(m,2H)、3.39(m,2H)、3.05(m,4H)、2.46(m,2H)
【0228】
実施例26:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0229】
【化50】
【0230】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(50mg、0.177mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物23mgを28%収率で得た。
【0231】
MS(ESI+,m/z):467[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.93(bs,1H)、9.47(s,1H)、8.60(m,1H)、8.48(s,1H)、8.45(s,1H)、7.33(s,1H)、7.29(m,2H)、7.13(t,1H)、6.98(m,1H)、6.59(m,1H)、4.42(t,1H)、3.53(q,2H)、3.05(m,4H)、2.48(m,4H)、2.41(t,2H)
【0232】
実施例27:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2イル)アミノ)フェニル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オール
【0233】
【化51】
【0234】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノフェニル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オール(40mg、0.18mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(53mg、0.20mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物20mgを25%収率で得た。
【0235】
MS(ESI+,m/z):448[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.92(s,1H)、9.57(s,1H)、8.58(d,1H)、8.47(m,2H)、7.67(s,1H)、7.64(d,1H)、7.52(d,1H)、7.25(q,2H)、7.12(t,1H)、6.88(d,1H)、4.41(bs,1H)、3.43(m,2H)、2.94(m,2H)、2.41(m,3H)、2.03(m,2H)、1.61(m,4H)
【0236】
実施例28:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)フェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0237】
【化52】
【0238】
前記実施例1段階6)において、22−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(42mg、0.19mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(55mg、0.21mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物33mgを39%収率で得た。
【0239】
MS(ESI+,m/z):449[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.88(s,1H)、9.43(s,1H)、8.57(m,1H)、8.46(m,2H)、7.49(d,1H)、7.34(s,1H)、7.26(m,4H)、6.57(m,1H)、4.41(m,1H)、3.52(m,2H)、3.04(s,4H)、2.47(m,4H)、2.38(m,2H)
【0240】
実施例29:5−クロロ−N−(3−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0241】
【化53】
【0242】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(3−アミノフェニル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−アミン(35mg、0.16mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(48mg、0.18mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物47mgを66%収率で得た。
【0243】
MS(ESI+,m/z):447[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.90(s,1H)、9.43(s,1H)、8.58(d,1H)、8.44(m,2H)、7.51(d,1H)、7.38(s,1H)、7.22(t,2H)、7.12(q,2H)、6.59(dd、1H)、3.61(m,3H)、2.60(t,2H)、2.20(s,6H)、1.78(d,2H)、1.44(m,2H)
【0244】
実施例30:5−クロロ−N−(3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニル)−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0245】
【化54】
【0246】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(33mg、0.16mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(48mg、0.18mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物26mgを38%収率で得た。
【0247】
MS(ESI+,m/z):473[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.88(bs,1H)、9.38(s,1H)、8.58(d,1H)、8.47(d,1H)、8.43(s,1H)、7.48(d,1H)、7.21(t,1H)、7.11(m,3H)、6.98(s,1H)、6.20(m,1H)、3.48(m,2H)、3.29(m,2H)、2.94(t,1H)、2.78(m,1H)、2.12(s,6H)、1.73(m,1H)
【0248】
実施例31:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0249】
【化55】
【0250】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(40mg、0.16mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物40mgを50%収率で得た。
【0251】
MS(ESI+,m/z):497[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.95(s,1H)、9.46(s,1H)、8.60(dd、1H)、8.50(m,2H)、7.29(dd、1H)、6.99(m,3H)、6.13(s,1H)、4.43(t,1H)、3.66(s,3H)、3.52(q,2H)、3.06(bs,4H)、2.49(bs,4H)、2.40(t,2H)
【0252】
実施例32:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−イソプロポキシフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0253】
【化56】
【0254】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−イソプロポキシフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(50mg、0.18mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(54mg、0.20mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物61mgを67%収率で得た。
【0255】
MS(ESI+,m/z):507[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.87(bs,1H)、9.36(s,1H)、8.56(d,1H)、8.44(s,1H)、7.49(d,1H)、7.22(m,1H)、7.13(m,1H)、6.95(m,2H)、6.06(s,1H)、4.48(m,1H)、4.40(m,1H)、3.52(m,2H)、3.02(m,4H)、2.48(m,5H)、1.20(m,6H)
【0256】
実施例33:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−イソプロポキシフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0257】
【化57】
【0258】
前記実施例1段階6)において、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−イソプロポキシフェニル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(50mg、0.18mmol)を使用することを除いては、実施例1段階6)の過程を反復し、目的化合物74mgを78%収率で得た。
【0259】
MS(ESI+,m/z):525[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.91(bs,1H)、9.39(s,1H)、8.59(m,1H)、8.46(s,2H)、7.28(d,1H)、6.97(m,3H)、6.07(s,1H)、4.48(m,1H)、4.40(m,1H)、3.50(m,2H)、3.27(m,4H)、2.48(m,3H)、1.17(m,6H)
【0260】
実施例34:5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル)−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0261】
段階1)3−ブロモ−5−ニトロベンゾ酸の製造
【0262】
【化58】
【0263】
3−ニトロベンゾ酸(11.2g、67mmol)を濃硫酸(H2SO4、30mL)に溶かし、温度を60℃に上昇させた。N−ブロモスクシンイミド(14.3g、80.4mmol)を15分間3回にわたって添加し、60℃で2時間撹拌した。反応が完結した後、反応混合物を氷に添加した。生成された固体を濾過し、50℃オーブンで12時間乾燥させ、目的化合物16.4gを99%収率で得た。
【0264】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 8.59(s,1H)、8.51(s,1H)、8.38(s,1H)
【0265】
段階2)(3−ブロモ−5−ニトロフェニル)メタノールの製造
【0266】
【化59】
【0267】
前記段階1)で製造した3−ブロモ−5−ニトロベンゾ酸(4.0g、16.3mmol)をTHF(25mL)に溶かし、温度を0℃に冷却した。ボラン−ジメチルスルフィド(THF内で2.0M、32.5mL、65.2mmol)を45分間徐々に滴加した。常温で12時間撹拌し、追加して70℃で1.5時間還流撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を滴加した。酢酸エチルで3回抽出した後、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(塩化メチレン:メタノール=10:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物3.0gを80%収率で得た。
【0268】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 8.23(s,1H)、8.17(s,1H)、7.96(s,1H)、4.63(s,2H)
【0269】
段階3)(3−シクロプロピル−5−ニトロフェニル)メタノールの製造
【0270】
【化60】
【0271】
前記段階2)において製造した(3−ブロモ−5−ニトロフェニル)メタノール(5g、22.93mmol)及びシクロプロピルボロン酸(5.9g、68.80mmol)、並びにPd(OAc)
2(514mg、2.29mmol)、リン酸カリウム(14.6g、68.80mmol)、トリフェニルホスフィン(1.8g、6.88mmol)をトルエン/H
2O混合溶媒(2:175mL)に溶かし、窒素で5分間ガス除去をした。反応混合物を密閉し、温度を100℃に加温させ、12時間還流撹拌した。反応が完結した後、常温に冷却させ、混合溶液をセライトで充填したフィルタに濾過て、セライト層は酢酸エチルで洗浄した。フィルタされた混合溶液から有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン=1:10(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物1.25gを50%収率で得た。
【0272】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 8.07(s,1H)、7.71(s,1H)、7.25(s,1H)、4.70(s,2H)、1.90(m,1H)、1.01(m,2H)、0.71(m,2H)
【0273】
段階4)2−(4−(3−ニトロベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの製造
【0274】
【化61】
【0275】
前記段階3)において製造した(3−シクロプロピル−5−ニトロフェニル)メタノール(1.0g、6.53mmol)をテトラヒドロフラン:水=10:1(44mL)に溶かし、水酸化ナトリウム(0.52g、13.06mmol)と塩化p−トルエンスルホニル(p−toluenesulfonyl chloride;1.6g、8.49mmol)を添加した。常温で2時間撹拌した。反応が完結した後、水を滴加した。酢酸エチルで3回抽出した後、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶かし、炭酸カリウム(K
2CO
3;1.33g、9.60mmol)と2−(ピペラジン−1−イル)エタン−1オール(0.75g、5.76mmol)とを添加し、100℃で1時間撹拌した。反応が完結した後、混合溶液を室温に冷却し、酢酸エチルと水とを滴加した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(塩化メチレン:メタノール=30:1(v/v)))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物602mgを47%収率で得た。
【0276】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 8.11(s,1H)、8.07(m,1H)、7.74(d,1H)、7.60(t,1H)、4.33(t,1H)、3.56(s,2H)、3.43(m,2H)、2.34(m,10H)
【0277】
段階5)2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの製造
【0278】
【化62】
【0279】
鉄(Feパウダー)に50%エタノールを入れ、濃塩酸(conc.HCl)を徐々に滴加した後、120℃で1時間還流撹拌して活性化させた。前記段階4)で製造した2−(4−(3−ニトロベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(602mg、2.27mmol)を、前述の活性化された鉄混合物に添加し、120℃で1時間還流撹拌した。反応が完結した後、セライトで充填されたフィルタで濾過し、濾過液にクロロホルム/2−プロパノール混合溶液(3:1)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とを滴加した。混合溶液において、有機層を分離した後、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮し、目的化合物330mgを62%収率で得た。
【0280】
段階6)2−(4−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの製造
【0281】
【化63】
【0282】
前記段階5)で製造した2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(45mg、0.19mmol)及び3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドール(WO2013014448において製造;50mg、0.19mmol)を2−ブタノールに溶解させ、p−トルエンスルホン酸(p−TsOH;36mg、0.19mmol)を添加した。反応混合物を120℃で4時間還流撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を滴加し、塩化メチレンで2回抽出した。塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(クロロホルム:メタノール=9:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物31mgを35%収率で得た。
【0283】
MS(ESI+,m/z):463[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.89(bs,1H)、9.58(s,1H)、8.55(d,1H)、8.48(m,2H)、7.70(m,2H)、7.49(d,1H)、7.20(m,2H)、7.12(t,1H)、6.91(d,1H)、4.32(m,1H)、3.66(m,5H)、2.34(m,9H)
【0284】
実施例35:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0285】
【化64】
【0286】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(63mg、0.24mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドール(68mg、0.24mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物79mgを59%収率で得た。
【0287】
MS(ESI+,m/z):511[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.96(bs,1H)、9.62(s,1H)、8.63(m,1H)、8.51(d,1H)、8.48(s,1H)、7.38(s,1H)、7.25(m,2H)、6.93(m,1H)、6.51(s,1H)、4.35(t,1H)、3.69(s,3H)、3.37(m,4H)、2.32(m,10H)
【0288】
実施例36:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0289】
【化65】
【0290】
前記実施例35段階6)において、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドール(59mg、0.21mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物53mgを52%収率で得た。
【0291】
MS(ESI+,m/z):481[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.94(bs,1H)、9.62(s,1H)、8.61(m,1H)、8.57(m,1H)、7.69(m,2H)、7.25(m,2H)、6.94(m,2H)、4.34(m,1H)、3.46(m,5H)、2.32(m,9H)
【0292】
実施例37:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0293】
【化66】
【0294】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(50mg、0.19mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物44mgを47%収率で得た。
【0295】
MS(ESI+,m/z):493[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.89(bs,1H)、9.56(s,1H)、8.60(d,1H)、8.48(m,2H)、7.49(d,1H)、7.38(s,1H)、7.37(m,3H)、6.49(s,1H)、4.33(m,1H)、3.66(s,2H)、3.40(m,5H)、2.32(m,9H)
【0296】
実施例38:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
【0297】
【化67】
【0298】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(40mg、0.13mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物31mgを45%収率で得た。
【0299】
MS(ESI+,m/z):531[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.92(s,1H)、9.50(s,1H)、8.59(d,1H)、8.50(d,1H)、8.45(s,1H)、7.51(m,3H)、7.22(t,1H)、7.12(t,1H)、6.63(s,1H)、3.77(m,1H)、3.24(bs,2H)、2.33(bs,4H)、1.85(m,1H)、1.23(m,2H)、0.92(m,10H)、0.61(m,2H)
【0300】
実施例39:(S)−1−((1−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパン−2−オール
【0301】
【化68】
【0302】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−((1−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパン−2−オール(50mg、0.16mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物26mgを30%収率で得た。
【0303】
MS(ESI+,m/z):545[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.94(s,1H)、9.51(s,1H)、8.60(d,1H)、8.50(d,1H)、8.45(s,1H)、7.51(m,3H)、7.22(t,1H)、7.12(t,1H)、6.62(s,1H)、3.66(bs,1H)、3.50(s,2H)、2.81(d,2H)、2.31(s,3H)、1.89(m,2H)、1.60(m,2H)、1.48(m,3H)、1.27(m,2H)、1.02(d,3H)、0.91(m,2H)、0.61(m,2H)
【0304】
実施例40:(S)−1−((1−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパン−2−オール
【0305】
【化69】
【0306】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−((1−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ)プロパン−2−オール(50mg、0.16mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(48mg、0.17mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物67mgを75%収率で得た。
【0307】
MS(ESI+,m/z):559[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.78(s,1H)、9.49(s,1H)、8.47(m,3H)、7.48(m,1H)、7.39(s,1H)、7.27(s,1H)、6.95(d,1H)、6.63(s,1H)、3.85(bs,1H)、3.50(m,2H)、2.82(d,2H)、2.42(s,3H)、2.28(s,3H)、1.86(m,3H)、1.63(m,2H)、1.51(m,3H)、1.24(m,2H)、1.03(d,3H)、0.91(m,2H)、0.62(m,2H)
【0308】
実施例41:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
【0309】
【化70】
【0310】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(43mg、0.14mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(43mg、0.16mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物40mgを52%収率で得た。
【0311】
MS(ESI+,m/z):545[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.77(s,1H)、9.47(s,1H)、8.46(m,3H)、7.44(s,1H)、7.38(s,1H)、7.27(s,1H)、6.95(d,1H)、6.62(s,1H)、4.56(m,1H)、3.64(s,2H)、3.37(m,4H)、3.16(m,2H)、2.41(s,3H)、2.33(m,4H)、1.78(m,1H)、0.91(m,8H)、0.62(m,2H)
【0312】
実施例42:(S)−1−(1−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール
【0313】
【化71】
【0314】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−(1−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール(50mg、0.16mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物60mgを69%収率で得た。
【0315】
MS(ESI+,m/z):543[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.94(s,1H)、9.50(s,1H)、8.59(d,1H)、8.49(s,1H)、8.45(s,1H)、7.61(m,3H)、7.24(m,2H)、6.62(s,1H)、4.63(d,1H)、4.12(m,2H)、2.71(m,4H)、2.45(m,2H)、1.92(m,4H)、1.70(m,2H)、1.45(m,1H)、1.33(m,4H)、0.90(m,2H)、0.61(m,2H)
【0316】
実施例43:(S)−1−(1−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール
【0317】
【化72】
【0318】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−(1−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール(50mg、0.16mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(47mg、0.17mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物50mgを56%収率で得た。
【0319】
MS(ESI+,m/z):557[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.78(s,1H)、9.47(s,1H)、8.47(m,3H)、7.46(s,1H)、7.40(s,1H)、7.27(s,1H)、6.96(d,1H)、6.62(s,1H)、4.64(d,1H)、4.13(m,2H)、3.17(d,2H)、2.72(t,4H)、2.42(s,3H)、2.33(d,1H)、1.93(m,3H)、1.70(m,2H)、1.60(m,1H)、1.33(m,4H)、0.90(m,2H)、0.63(m,2H)
【0320】
実施例44:(S)−1−(1−(3−((5−クロロ−4−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール
【0321】
【化73】
【0322】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−(1−(3−アミノ−5−サイクルでプロピルベンジル)ピペリジン−4−イル)ピロリジン−3−オール(54mg、0.17mmol)、3−(2,5−デ−クロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メトキシ−1H−インドール(50mg、0.17mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物29mgを30%収率で得た。
【0323】
MS(ESI+,m/z):573[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.71(s,1H)、9.45(s,1H)、8.49(m,3H)、7.41(d,2H)、6.97(s,1H)、6.75(d,1H)、6.62(s,1H)、4.62(s,1H)、4.33(s,1H)、4.12(s,1H)、3.79(s,3H)、2.72(m,4H)、2.25(m,1H)、1.89(m,4H)、1.70(m,2H)、1.45(m,1H)、0.95(m,4H)、0.90(m,2H)、0.61(m,2H)
【0324】
実施例45:1−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−オール
【0325】
【化74】
【0326】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペリジン−4−オール(57mg、0.23mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(96mg、0.35mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物100mgを88%収率で得た。
【0327】
MS(ESI+,m/z):488[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.82(s,1H)、9.52(s,1H)、8.53(m,3H)、7.47(d,2H)、7.32(s,1H)、6.99(d,1H)、6.68(s,1H)、4.59(s,1H)、3.48(m,2H)、2.70(m,2H)、2.46(s,3H)、2.05(m,2H)、1.87(m,1H)、1.72(d,2H)、1.41(d,2H)、0.92(m,2H)、0.65(d,2H)
【0328】
実施例46:(S)−5−クロロ−N−(3−シクロプロピル−5−((3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メチル)フェニル)−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−アミン
【0329】
【化75】
【0330】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、(S)−1−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(100mg、0.37mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(153mg、0.55mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物180mgを96%収率で得た。
【0331】
MS(ESI+,m/z):501[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.83(s,1H)、9.52(s,1H)、8.52(m,3H)、7.56(s,1H)、7.42(s,1H)、7.32(s,1H)、6.99(d,1H)、6.67(s,1H)、3.58(d,1H)、3.47(m,2H)、2.87(m,1H)、2.65(t,1H)、2.47(s,3H)、2.32(m,2H)、2.19(s,6H)、1.88(m,2H)、1.70(m,1H)、1.09(t,1H)、0.93(d,2H)、0.65(d,2H)
【0332】
実施例47:1−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシエタン−1−オン
【0333】
【化76】
【0334】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)2−ヒドロキシエタン−1−オン(53mg、0.18mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−フルオロ−1H−インドール(51mg、0.18mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物19mgを19%収率で得た。
【0335】
MS(ESI+,m/z):535[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.95(bs,1H)、9.54(s,1H)、8.60(t,1H)、8.51(s,1H)、8.47(s,1H)、7.48(s,1H)、7.39(s,1H)、7.28(dd、1H)、6.92(m,1H)、6.66(s,1H)、4.50(t,1H)、4.04(d,1H)、3.40(bs,4H)、3.28(m,2H)、2.32(m,4H)、1.85(m,1H)、0.83(m,2H)、0.60(m,2H)
【0336】
実施例48:1−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシエタン−1−オン
【0337】
【化77】
【0338】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、1−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)2−ヒドロキシエタン−1−オン(53mg、0.18mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(56mg、0.20mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物31mgを32%収率で得た。
【0339】
MS(ESI+,m/z):531[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.77(s,1H)、9.48(s,1H)、8.47(m,3H)、7.51(s,1H)、7.40(s,1H)、7.27(s,1H)、6.96(d,1H)、6.65(s,1H)、4.50(t,1H)、4.05(d,2H)、3.79(m,1H)、3.40(s,4H)、3.27(m,1H)、2.42(s,3H)、2.32(m,4H)、1.86(m,1H)、0.93(m,2H)、0.65(m,2H)
【0340】
実施例49:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−エチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール
【0341】
【化78】
【0342】
前記実施例35段階6)において、2−(4−(3−アミノベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルベンジル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(56mg、0.20mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1H−インドールの代わりに、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−エチル−1H−インドール(84mg、0.30mmol)を使用することを除いては、実施例35段階6)の過程を反復し、目的化合物70mgを65%収率で得た。
【0343】
MS(ESI+,m/z):531[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.78(s,1H)、9.47(s,1H)、8.48(m,3H)、7.47(s,1H)、7.41(s,1H)、7.29(s,1H)、6.98(d,1H)、6.34(s,1H)、4.35(t,1H)、3.45(q,2H)、2.72(q,2H)、2.36(m,1H)、1.84(m,1H)、1.24(t,4H)、0.91(m,2H)、0.64(m,2H)
【0344】
実施例50:(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−メトキシフェニル)(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)メタノン
【0345】
段階1)3−メトキシ5−塩化ニトロベンゾイルの製造
【0346】
【化79】
【0347】
3−メトキシ−5−ニトロベンゾ酸(1.0g、5.07mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶かした。そこにう、塩化オキサリル(0.9mL、10.14mmol)とN,N−ジメチルホルムアミドとを3〜4滴添加した。常温で3時間撹拌した。反応が完結した後、減圧下で溶媒を除去し、目的化合物1.09gを99%収率で得た。
【0348】
段階2)(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)(3−メトキシ5−ニトロフェニル)メタノンの製造
【0349】
【化80】
【0350】
前記段階1)で製造した3−メトキシ5−塩化ニトロベンゾイル(1.09g、5.06mmol)、並びに2−(ピペラジン−1−イル)エタン−1−オール(2.0g、15.18mmol)及びトリエチルアミン(2.1mL、15.18mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶かし、常温で17時間撹拌した。反応が完結した後、水とクロロホルムとを滴加した。有機層を分離して水で2回洗浄した。塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。得られた残渣を、MPLC(クロロホルム:メタノール=20:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物1.08gを69%収率で得た。
【0351】
段階3)(3−アミノ−5−メトキシフェニル)(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)メタノンの製造
【0352】
【化81】
【0353】
鉄(975mg、17.46mmol)、塩酸(0.12ml、1.40mmol)を50%エタノール12mLに溶かし、110℃で1時間還流撹拌した。そこに、前記段階2)において製造した(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)(3−メトキシ5−ニトロフェニル)メタノン(1.08g、3.49mmol)を徐々に添加した。それを110℃で1時間還流撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和させた後、セライトで充填されたフィルタに濾過し、クロロホルム、メタノールで洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をMPLC(クロロホルム:メタノール=8:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物806mgを83%収率で得た
【0354】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 6.13(s,1H)、6.07(s,1H)、5.97(s,1H)、5.23(bs,2H)、3.62(s,3H)、3.49(m,4H)、2.38(m,6H)
【0355】
段階4)(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−メトキシフェニル)(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)メタノンの製造
【0356】
【化82】
【0357】
前記段階3)において製造した(3−アミノ−5−メトキシフェニル)(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)メタノン(53mg、0.19mmol)、3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(50mg、0.19mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(36mg、0.19mmol)を2−ブタノール1.2mLに溶かし、120℃で17時間密封管(sealed tube)で撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、クロロホルム、メタノール及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液を入れた。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をMPLC(クロロホルム:メタノール=7:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物25mgを26%収率で得た。
【0358】
MS(ESI+,m/z):507[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.93(bs,1H)、9.76(s,1H)、8.56(m,1H)、8.49(s,2H)、7.48(m,3H)、7.23(m,1H)、7.13(m,1H)、6.50(s,1H)、4.41(m,1H)、3.50(s,3H)、3.46−3.34(m,6H)、2.46(m,6H)
【0359】
実施例51:1−(2−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オール
【0360】
段階1)2−アミノ3−ブロモ−5−ニトロフェノールの製造
【0361】
【化83】
【0362】
2−アミノ−5−ニトロフェノール(25g、162mmol)をアセトニトリル(1.0L)に溶かし、N−ブロモスクシンイミド(28.8g、170mmol)を徐々に添加した。常温で2時間撹拌した後、減圧下で溶媒を除去した。酢酸エチル/ヘキサン混合溶液(1:1)で撹拌した後、生成された固体を濾過し、目的化合物31.5gを83%で得た。
【0363】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 10.66(s,1H)、7.83(s,1H)、7.46(s,1H)、6.15(s,2H)
【0364】
段階2)3−ブロモ−5−ニトロフェノールの製造
【0365】
【化84】
【0366】
前記段階1)で製造した2−アミノ3−ブロモ−5−ニトロフェノール(75.6g、0.32mmol)をエタノール(1.5L)に溶かし、−10℃に冷却した。硫酸(62.3mL、1.17mmol)を、−10〜−2℃で30分間添加した。反応混合物の温度を50℃に上げ、亜硝酸ナトリウムを30分間徐々に添加した。反応混合物の温度を80℃に上げ、3時間還流撹拌した。反応が完結した後、減圧下で溶媒を除去し、水と酢酸エチルとを滴加した。有機層を3回抽出し、塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン=0.5:10(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物60gを85%収率で得た。
【0367】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 10.90(s,1H)、7.75(s,1H)、7.51(s,1H)、7.36(s,1H)
【0368】
段階3)3−シクロ−5−ニトロフェノールの製造
【0369】
【化85】
【0370】
前記段階2)で製造した3−ブロモ−5−ニトロフェノール(3.0g、13.76mmol)、シクロプロピルボロン酸(3.54g、41.28mmol)、リン酸カリウム(8.8g、41.28mmol)、酢酸パラジウム(II)(310mg、1.38mmol)、トリフェニルホスフィン(1.1g、4.13mmol)をトルエン(30mL)と水(15mL)とに溶かし、100℃で16時間還流撹拌した。反応が完結した後、常温に冷却し、セライトで充填されたフィルタに濾過し、クロロホルムで洗浄した。有機層を分離し、水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去した。得られた残渣をMPLC(クロロホルム:メタノール=20:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物1.52gを62%収率で得た。
【0371】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 10.32(s,1H)、7.34(s,1H)、7.29(s,1H)、6.86(s,1H)、1.99(m,1H)、0.98(m,2H)、0.70(m,2H)
【0372】
段階4)1−(2−(3−シクロプロピル−5−ニトロフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オールの製造
【0373】
【化86】
【0374】
前記段階3)における3−シクロ−5−ニトロフェノール(500mg、2.79mmol)と、1,2−ジブロモエタン(0.37mL、4.19mmol)とをアセトニトリル(7mL)に溶かし、炭酸セシウム(2.7g、8.37mmol)を添加した。反応混合物を常温で24時間撹拌した。反応が完結した後、水と酢酸エチルとを滴加した。有機層を分離した後、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(10mL)に溶かし、4−ヒドロキシピペリジン(544mg、5.38mmol)と炭酸カリウム(745mg、5.38mmol)とを添加した。反応混合物の温度を90℃に上げ、4時間還流撹拌した。反応が完結した後、水と酢酸エチルとを滴加した。有機層を分離し、水で2回洗浄した。塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。残渣をカラムクロマトグラフィ(ジクロロメタン:メタノール=10:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物464mgを56%収率で得た。
【0375】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 7.47(m,2H)、7.07(s,1H)、4.52(s,1)、4.13(m,2H)、3.41(m,1H)、2.77(m,2H)、2.63(m,2H)、2.09(m,3H)、1.80(m,2H)、1.36(m,2H)、1.01(m,2H)、0.79(m,2H)
【0376】
段階5)1−(2−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オールの製造
【0377】
【化87】
【0378】
前記段階4)で製造した1−(2−(3−シクロプロピル−5−ニトロフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オール(464mg、1.51mmol)をメタノール10mLに溶かし、Pd/C(50mg、10%)を添加した。水素ガス下で、3時間撹拌した。反応が完結した後、セライトで充填されたフィルタで濾過し、濾過液を減圧下で除去し、目的化合物429mgを99%収率で得た。
【0379】
段階6)1−(2−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オール
【0380】
【化88】
【0381】
前記段階5)で製造した1−(2−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オール(100mg、0.36mmol)及び3−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−6−メチル−1H−インドール(151mg、0.54mmol)を2−ブタノールに溶解させ、p−トルエンスルホン酸(p−TsOH;103mg、0.54mmol)を添加した。反応混合物を120℃で3時間還流撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を滴加し、塩化メチレンで2回抽出した。塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(クロロホルム:メタノール=9:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物105mgを56%収率で得た。
【0382】
MS(ESI+,m/z):518[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.77(s,1H)、9.46(s,1H)、8.48(m,3H)、7.29(d,2H)、7.04(s,1H)、6.95(d,1H)、6.25(s,1H)、4.52(d,1H)、3.93(t,2H)、3.43−3.32(m,1H)、2.64(m,2H)、2.58(t,2H)、2.43(s,3H)、2.05(m,2H)、1.81(m,1H)、1.67(d,2H)、1.34(m,2H)、0.89(m,2H)、0.67(m,2H)
【0383】
実施例52:1−(2−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ−5−エチルフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オール
【0384】
【化89】
【0385】
前記実施例51段階6)において、1−(2−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オールの代わりに、1−2−(3−アミノ−5−エチルフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オール(100mg、0.38mmol)を使用することを除いては、実施例51段階6)の過程を反復し、目的化合物150mgを79%収率で得た。
【0386】
MS(ESI+,m/z):518[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.77(s,1H)、9.50(s,1H)、8.48(m,3H)、7.30(d,2H)、7.19(s,1H)、6.94(d,1H)、6.42(s,1H)、4.53(d,1H)、3.95(t,2H)、3.42(m,1H)、2.72(m,2H)、2.60(m,2H)、2.54(m,2H)、2.06(m,2H)、1.69(m,2H)、1.39(m,2H)、1.16(t,3H)
【0387】
実施例53:(R)−2−(3−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェノキシ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オール
【0388】
段階1)tert−ブチル(R)−3−(3−シクロプロピル−5−ニトロフェノキシ)ピロリジン−1−カルボキシレートの製造
【0389】
【化90】
【0390】
実施例51段階3)で製造した3−シクロ−5−ニトロフェノール(3.0g、16.74mmol)、tert−ブチル(S)−3−((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(5.3g、20.09mmol)と炭酸セシウム(11.0g、33.49mmol)とをN,N−ジメチルホルムアミド(80mL)に溶かし、100℃で14時間撹拌した。反応が完結した後、常温に冷却し、水と酢酸エチルとを滴加した。有機層を分離した後、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(クロロホルム:メタノール=9:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物3.9gを67%収率で得た。
【0391】
段階2)(R)−2−(3−(3−シクロプロピル−5−ニトロフェノキシ)ピロリジン−イル)エタン−1−オールの製造
【0392】
【化91】
【0393】
前記段階1)で製造したtert−ブチル(R)−3−(3−シクロプロピル−5−ニトロフェノキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(3.9g、11.19mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(12mL)を滴加した。反応混合物を常温で1時間撹拌した。反応が完結した後、有機溶媒を減圧下で濃縮した。得られた残渣、ブロモエタノール(1.65mL、22.38mmol)とトリエチルアミン(8.6mL、61.55mmol)とをN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶かし、常温で17時間撹拌した。反応が完結した後、常温に冷却し、水と酢酸エチルとを滴加した。有機層を分離し、水で2回洗浄した。塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。残渣をカラムクロマトグラフィ(ジクロロメタン:メタノール=20:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物1.8gを55%収率で得た。
【0394】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 7.47(s,1H)、7.37(m,1H)、7.02(s,1H)、4.97(m,1H)、4.43(m,1H)、3.45(m,2H)、2.81(m,1H)、2.71(m,2H)、2.04(m,1H)、2.20(m,1H)、2.06(m,1H)、1.75(m,1H)、1.01(m,2H)、0.77(m,2H)
【0395】
段階3)(R)−2−(3−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェノキシ)ピロリジン−イル)エタン−1−オールの製造
【0396】
【化92】
【0397】
鉄(1.7g、30.79mmol)、塩酸(0.21ml、2.46mmol)を50%エタノール20mLに溶かし、110℃で1時間還流撹拌した。そこに、前記段階2)において製造した(R)−2−(3−(3−シクロプロピル−5−ニトロフェノキシ)ピロリジン−イル)エタン−1−オール(1.8g、6.16mmol)を徐々に添加した。それを110℃で1時間還流撹拌した。反応が完結した後、室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和させた後、セライトで充填されたフィルタに濾過し、クロロホルム、メタノールで洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をMPLC(クロロホルム:メタノール=8:1(v/v))で精製し、得られた溶液を減圧下で濃縮し、目的化合物1.48gを87%収率で得た。
【0398】
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 5.83(m,2H)、5.71(s,1H)、4.88(brs、2H)、4.64(m,1H)、4.41(m,1H)、3.45(m,2H)、2.75(m,1H)、2.60(m,1H)、2.45(m,2H)、2.10(m,1H)、1.66(m,2H)、0.79(m,2H)、0.51(m,2H)
【0399】
段階4)(R)−2−(3−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェノキシ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オール
【0400】
【化93】
【0401】
前記実施例51段階6)において、1−(2−(3−アミノ−5−シクロフェノキシ)エチル)ピペリジン−4−オールの代わりに、(R)−2−(3−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェノキシ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オール(230mg、0.88mmol)を使用することを除いては、実施例51段階6)の過程を反復し、目的化合物195mgを44%収率で得た。
【0402】
MS(ESI+,m/z):504[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.76(bs,1H)、9.54(s,1H)、8.45(m,3H)、7.46(s,2H)、7.26(s,1H)、7.09(m,1H)、6.16(s,1H)、4.74(m,1H)、4.49(m,1H)、3.48(m,2H)、2.69(m,4H)、2.40(s,3H)、2.26(m,1H)、1.78(m,2H)、0.88(m,2H)、0.61(m,2H)
【0403】
実施例54:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−シクロプロピルフェノキシ)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オール
【0404】
【化94】
【0405】
前記実施例53段階4)において、(R)−2−(3−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェノキシ)ピロリジン−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェノキシ)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オール(250mg、0.90mmol)を使用することを除いては、実施例53段階4)の過程を反復し、目的化合物185mgを40%収率で得た。
【0406】
MS(ESI+,m/z):518[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.77(bs,1H)、9.53(s,1H)、8.40(m,3H)、7.46(s,1H)、7.43(s,1H)、7.10(m,2H)、6.22(s,1H)、4.53(m,1H)、3.46(m,2H)、2.40(s,3H)、1.81(m,4H)、1.78(m,2H)、0.88(m,2H)、0.61(m,2H)
【0407】
実施例55:2−(4−(3−((5−クロロ−4−(1H−インドール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オール
【0408】
【化95】
【0409】
前記実施例53段階4)において、(R)−2−(3−(3−アミノ−5−シクロプロピルフェノキシ)ピロリジン−イル)エタン−1−オールの代わりに、2−(4−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オール(110mg、0.41mmol)を使用することを除いては、実施例53段階4)の過程を反復し、目的化合物81mgを40%収率で得た。
【0410】
MS(ESI+,m/z):494[M+H]
+
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ 11.90(bs,1H)、9.53(s,1H)、8.53(d,1H)、8.45(m,2H)、7.50(m,1H)、7.18(m,3H)、7.07(s,1H)、6.11(s,1H)、4.19(m,1H)、3.64(s,3H)、3.47(m,2H)、2.70(m,2H)、2.39(m,1H)、1.96(m,2H)、1.21(m,2H)
【0411】
試験例
前記実施例で製造した化合物に対して、次のようにキナーゼ抑制評価及び細胞成長抑制活性を評価し、該結果を示した。
【0412】
試験例1:キナーゼ抑制活性評価
前記化合物において、代表的な化合物に対して、AXL,CLK2,VEGFR2(KDR),NUAK1キナーゼに対する阻害活性を測定した。AXLのために、z−lyteキナーゼアッセイキット(Life Technologies、PV4122)Tyrペプチッド6、CLK2のために、z−lyteキナーゼアッセイキット(Life Technologies、PV3179)Ser/Thrペプチド6、VEGFRのために、z−lyteキナーゼアッセイキット(Life Technologies、PV3190)、NUAK1(ARK5)活性のために、Adaptaアッセイキット(Life Technologies、PV5099)が使用され、当該試験は、Life Technologies社で行われた。100nMでの化合物濃度で、当該キナーゼに対する活性抑制(%)を下記の表2から表5に示す。
【0413】
【表2】
【0414】
【表3】
【0415】
【表4】
【0416】
【表5】
【0417】
試験例2:細胞成長抑制活性評価
RS4−11細胞株を、RPMI1640培養媒質(10%FBS)37℃で培養した。培養された細胞株を、2.0×10
4個/100μLで準備し、96ウェルプレートに入れ、RPMI1640媒質に試験化合物を、10μMから0.1nMまで、1/10比率で階段式希釈して処理した後、3日間培養した。細胞の生存能を測定するために、MTS試験法を使用し、細胞株の50%成長抑制値(GI
50)は、GraphPad Prismソフトウェアを利用して算出した。その結果は、下記表6に示されている。
【0418】
【表6】
【0419】
MV4−11細胞株を、IMDM medium(10% FBS)37℃で培養した。培養された細胞株を、2.0×10
4個/100μLで準備し、96ウェルプレートに入れ、IMDM mediumで、試験化合物を、1μMから0.01nMまで、1/10比率で階段式希釈して処理した後、3日間培養した。細胞の生存能を測定するために、MTS試験法を使用し、細胞株の成長抑制値(GI
50)は、GraphPad Prismソフトウェアを利用して算出した。その結果は、下記表7に示されている。
【0420】
【表7】
【0421】
前記表から分かるように、本願発明の化合物は、キナーゼ及び細胞成長の抑制活性にすぐれるということが分かった。
【0422】
以上、本発明について、その具体例を中心に説明した。本発明が属する技術分野において当業者は、本発明が、本発明の本質的な特性からはずれない範囲で変形された形態に具現されるということを理解することができるあろう。従って、前述の具体例は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならないのである。