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特開2020-24601印刷順序制御装置、印刷順序制御プログラム、画像形成装置及び画像形成システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-24601(P2020-24601A)
(43)【公開日】2020年2月13日
(54)【発明の名称】印刷順序制御装置、印刷順序制御プログラム、画像形成装置及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20200121BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20200121BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20200121BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20200121BHJP
【FI】
   G06F3/12 360
   B41J29/38 Z
   B41J29/00 Z
   H04N1/00 912
   G06F3/12 310
   G06F3/12 319
   G06F3/12 373
   G06F3/12 341
   G06F3/12 379
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2018-149225(P2018-149225)
(22)【出願日】2018年8月8日
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森川 裕子
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ04
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AR03
2C061AS02
2C061AS11
2C061HH03
2C061HH13
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HJ10
2C061HK03
2C061HK05
2C061HK17
2C061HL01
2C061HN04
2C061HN15
2C061HN19
2C061HR02
2C061HV09
2C061HV60
5C062AA05
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB32
5C062AB40
5C062AC04
5C062AC05
5C062AF08
5C062AF14
5C062AF15
(57)【要約】
【課題】1組の印刷処理の順序を制御しない場合と比べて、1組の印刷処理の途中で発生する搬送障害によって無駄になる記録媒体の枚数を減らすことできる印刷順序制御装置、印刷順序制御プログラム、画像形成装置及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】印刷条件が異なる印刷処理を含む複数の印刷処理の要求を、1組の印刷処理の要求として受け付ける受付部31Aと、1組の印刷処理の要求に含まれる各印刷処理についての印刷条件毎の搬送障害の発生頻度を取得する発生頻度取得部31Bと、受付部が受け付けた1組の印刷処理の要求において、各印刷条件の中で発生頻度が高い順序で各印刷処理が印刷部で実行されるように、取得した各発生頻度に基づいて、各印刷処理の順序を制御する印刷順序制御部31Cと、を備えている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に画像を記録する記録処理と前記記録処理に伴って実行される前記記録媒体を搬送する搬送処理とを含む印刷処理を、印刷部に実行させるための印刷処理の要求であって、印刷条件が異なる印刷処理を含む複数の印刷処理の要求を、1組の印刷処理の要求として受け付ける受付部と、
前記搬送処理に係る搬送障害の発生頻度であって、前記1組の印刷処理の要求に含まれる各前記印刷処理についての前記印刷条件毎の前記搬送障害の発生頻度を取得する取得部と、
前記受付部が受け付けた前記1組の印刷処理の要求に含まれる各前記印刷処理の順序を制御する制御部であって、各前記印刷条件の中で前記発生頻度が高い順序で各前記印刷処理が前記印刷部で実行されるように、取得した各前記発生頻度に基づいて、各前記印刷処理の順序を制御する制御部と、
を備えている印刷順序制御装置。
【請求項2】
前記1組の印刷処理は、前記画像が記録された複数の前記記録媒体を含む印刷セットを提供する印刷サービスにおける印刷処理であって、
前記印刷サービスは、前記1組の印刷処理のすべてが完了した場合に、前記印刷サービスを利用するユーザに対する課金が可能となる印刷サービスである請求項1に記載の印刷順序制御装置。
【請求項3】
前記印刷サービスは、前記1組の印刷処理のうちの一部が完了したが、前記搬送障害によって一部が未完了となった場合は、前記印刷処理が完了した前記記録媒体についても、前記ユーザには提供されずに、前記印刷サービスを提供する提供者に回収される印刷サービスである請求項2に記載の印刷順序制御装置。
【請求項4】
前記1組の印刷処理のうちの一部が完了したが、前記搬送障害によって一部が未完了となった場合における前記印刷サービスの条件を表すメッセージをユーザに提示するための出力制御を行う出力制御部を備えており、
前記メッセージは、前記一部が未完了の場合には前記ユーザに対する課金が生じない旨を表す第1メッセージ、及び前記一部が未完了の場合には前記印刷処理が完了した一部の前記記録媒体についても、前記ユーザには提供されずに、前記提供者に回収される旨を表す第2メッセージの少なくとも1つを含む請求項3に記載の印刷順序制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記受付部が受け付けた前記1組の印刷処理の要求において、各前記印刷処理の順序の変更が許容されている場合に、前記発生頻度に基づいて、各前記印刷処理の順序を変更する請求項1から4のいずれか1項に記載の印刷順序制御装置。
【請求項6】
前記印刷部が前記印刷処理を実行した際に、印刷処理を実行した履歴および前記搬送障害の履歴の両方を前記印刷部から取得して、取得した前記履歴を記録する記録部を備えている請求項1から5のいずれか1項に記載の印刷順序制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、複数の画像形成装置が有している前記印刷部のそれぞれに対して、前記印刷処理の順序の制御を行い、
前記記録部は、前記画像形成装置毎に前記履歴を記録する請求項6に記載の印刷順序制御装置。
【請求項8】
前記記録部が記録した、前記印刷処理を実行した履歴および前記搬送障害の履歴に基づいて、前記発生頻度を算出する算出部を備えている請求項6又は7に記載の印刷順序制御装置。
【請求項9】
前記取得部は、複数の画像形成装置のそれぞれの前記発生頻度を取得することが可能であり、
前記制御部は、複数の画像形成装置が有している前記印刷部のそれぞれに対して、前記印刷処理の順序の制御を行い、かつ、
前記印刷処理の順序の制御において、前記複数の画像形成装置のそれぞれの前記発生頻度のうち、前記1組の印刷処理を実行する前記画像形成装置に応じた前記発生頻度を使用して、前記印刷処理の順序を制御する請求項1から8のいずれか1項に記載の印刷順序制御装置。
【請求項10】
記録媒体に画像を記録する記録処理と前記記録処理に伴って実行される前記記録媒体を搬送する搬送処理とを含む印刷処理を、印刷部に実行させるための印刷処理の要求であって、印刷条件が異なる印刷処理を含む複数の印刷処理の要求を、1組の印刷処理の要求として受け付ける受付部と、
前記搬送処理に係る搬送障害の発生頻度であって、前記1組の印刷処理の要求に含まれる各前記印刷処理についての前記印刷条件毎の前記搬送障害の発生頻度を取得する取得部と、
前記受付部が受け付けた前記1組の印刷処理の要求に含まれる各前記印刷処理の順序を制御する制御部であって、各前記印刷条件の中で前記発生頻度が高い順序で各前記印刷処理が前記印刷部で実行されるように、取得した各前記発生頻度に基づいて、各前記印刷処理の順序を制御する制御部と、
を備えている印刷順序制御装置として、コンピュータを機能させる印刷順序制御プログラム。
【請求項11】
請求項1から9のいずれか1項に記載の印刷順序制御装置と、記録媒体に画像を記録する記録処理と前記記録処理に伴って実行される前記記録媒体を搬送する搬送処理とを含む印刷処理を実行する、少なくとも1つの印刷部とを備えている画像形成装置。
【請求項12】
請求項1から9のいずれか1項に記載の印刷順序制御装置と、少なくとも1つの画像形成装置とを含む画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、記録媒体に画像を記録する記録処理と前記記録処理に伴って実行される前記記録媒体を搬送する搬送処理とを含む印刷処理を実行する、少なくとも1つの印刷部を備えている画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷順序制御装置、印刷順序制御プログラム、画像形成装置及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、デバイスの動作異常またはシートの搬送異常を検出する異常検出手段と、該検出手段により異常を検出した場合に装置を停止させる制御部と、異常情報を含むデバイスの動作情報を記憶する記憶手段と、を備えた画像形成装置で、該記憶手段に同一モードのジョブで同一の動作異常による装置停止情報が複数回記憶された場合、そのパターンを特定し、そのジョブの禁止または注意を促すデバイス動作管理情報を発する画像形成装置管理システムが開示されている。
【0003】
特許文献2には、用紙搬送路上で発生するジャムを検知する複数個のジャム検知手段を備え、印刷の履歴情報を記憶し、履歴情報に基づき新たな印刷ジョブに対してジャム発生を予測する画像形成装置であって、印刷ジョブ実行時にジャムが発生したとき、当該印刷ジョブのジャムの発生要因となった印刷条件を記憶手段に記憶させる履歴情報記憶制御手段と、印刷ジョブのジャムの発生要因となった印刷条件が所定の発生条件を満たすとき、印刷条件をジャム発生の原因を表す原因条件として記憶手段に記憶させる原因条件記憶制御手段と、新たな印刷ジョブが投入されたとき、原因条件に基づき印刷ジョブのジャム発生の原因を予測する予測手段と、予測手段が新たな印刷ジョブの印刷条件についてジャム発生の原因を予測したことを条件に、新たな印刷ジョブの当該印刷条件に対してジャム発生の原因を回避する代替印刷条件を決定する代替印刷条件決定手段と、を有する画像形成装置が開示されている。
【0004】
特許文献3には、画像を記録媒体上に記録する画像記録装置から、該装置の現在の状態に関する情報を取得する出力装置情報取得部と、入力された印刷ジョブを蓄積すると共に、蓄積された印刷ジョブに含まれるジョブの出力順序を判断するためのジョブ情報を取得するジョブ情報取得部と、ジョブ情報と画像記録装置の状態に関する情報とに基づいて、記録画像の画質に対する画像記録装置の状態の影響が最小となるように、ジョブ情報取得部に蓄積された印刷ジョブの出力順序を決定し、決定された順序での印刷ジョブの出力を画像記録装置に指示するジョブ編集部と、を備えたジョブ管理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-261901号公報
【特許文献2】特開2016-107599号公報
【特許文献3】特開2005-258956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、複数枚の用紙など複数の記録媒体に画像を印刷する場合において、複数の記録媒体に対する複数の印刷処理であって、異なる印刷条件が混在する複数の印刷処理を1まとめにした1組の印刷処理の要求がされる場合がある。例えば、ユーザが選択した複数の画像を、A4(210 mm x 297 mm)サイズの用紙とL版(89 mm x 127 mm)サイズの用紙のそれぞれに印刷する複数の印刷処理を1まとめにして、これを1組の印刷処理の要求とする場合である。ここで、印刷処理には、記録媒体に画像を記録する記録処理と記録処理に伴って実行される記録媒体を搬送する搬送処理とが含まれる。
【0007】
印刷処理を実行する印刷部を備えた画像形成装置においては、例えばL版サイズの用紙よりもA4サイズの用紙の方が記録媒体の搬送障害が発生する発生頻度が大きいというように、印刷条件によって、記録媒体の搬送障害の発生頻度が異なる場合がある。ここで、搬送障害とは、搬送処理に係る搬送障害であって、いわゆる紙詰まりを意味する。搬送障害には、用紙を供給する際に生じる紙詰まりである供給障害と、用紙を排出する際に生じる紙詰まりである排出障害との少なくとも一方を含む概念である。
【0008】
このような1組の印刷処理において、1組の印刷処理のうちの一部は完了したが、一部が未完了の状態で搬送障害が発生すると、1組の印刷処理全体を最初からやり直さなければならない場合がある。そのような場合には、印刷処理が完了した分の用紙などの記録媒体が無駄になってしまうという問題があった。
【0009】
本開示は、1組の印刷処理の順序を制御しない場合と比べて、1組の印刷処理の途中で発生する搬送障害によって無駄になる記録媒体の枚数を減らすことできる印刷順序制御装置、印刷順序制御プログラム、画像形成装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の印刷順序制御装置は、記録媒体に画像を記録する記録処理と記録処理に伴って実行される記録媒体を搬送する搬送処理とを含む印刷処理を、印刷部に実行させるための印刷処理の要求であって、印刷条件が異なる印刷処理を含む複数の印刷処理の要求を、1組の印刷処理の要求として受け付ける受付部と、搬送処理に係る搬送障害の発生頻度であって、1組の印刷処理の要求に含まれる各印刷処理についての印刷条件毎の搬送障害の発生頻度を取得する取得部と、受付部が受け付けた1組の印刷処理の要求に含まれる各印刷処理の順序を制御する制御部であって、各印刷条件の中で発生頻度が高い順序で各印刷処理が印刷部で実行されるように、取得した各発生頻度に基づいて、各印刷処理の順序を制御する制御部と、を備えている。
【0011】
また、請求項2に記載の印刷順序制御装置は、請求項1に記載の発明において、1組の印刷処理は、画像が記録された複数の記録媒体を含む印刷セットを提供する印刷サービスにおける印刷処理であって、印刷サービスは、1組の印刷処理のすべてが完了した場合に、印刷サービスを利用するユーザに対する課金が可能となる印刷サービスである。
【0012】
また、請求項3に記載の印刷順序制御装置は、請求項2に記載の発明において、印刷サービスは、1組の印刷処理のうちの一部が完了したが、搬送障害によって一部が未完了となった場合は、印刷処理が完了した記録媒体についても、ユーザには提供されずに、印刷サービスを提供する提供者に回収される印刷サービスである。
【0013】
請求項4に記載の印刷順序制御装置は、請求項3に記載の発明において、1組の印刷処理のうちの一部が完了したが、搬送障害によって一部が未完了となった場合における印刷サービスの条件を表すメッセージをユーザに提示するための出力制御を行う出力制御部を備えており、メッセージは、一部が未完了の場合にはユーザに対する課金が生じない旨を表す第1メッセージ、及び一部が未完了の場合には印刷処理が完了した一部の記録媒体についても、ユーザには提供されずに、提供者に回収される旨を表す第2メッセージの少なくとも1つを含む。
【0014】
請求項5に記載の印刷順序制御装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、制御部は、受付部が受け付けた1組の印刷処理の要求において、各印刷処理の順序の変更が許容されている場合に、発生頻度に基づいて、各印刷処理の順序を変更する。
【0015】
請求項6に記載の印刷順序制御装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載の発明において、印刷部が印刷処理を実行した際に、印刷処理を実行した履歴および搬送障害の履歴の両方を印刷部から取得して、取得した履歴を記録する記録部を備えている。
【0016】
請求項7に記載の印刷順序制御装置は、請求項6に記載の発明において、制御部は、複数の画像形成装置が有している印刷部のそれぞれに対して、印刷処理の順序の制御を行い、記録部は、画像形成装置毎に履歴を記録する。
【0017】
請求項8に記載の印刷順序制御装置は、請求項6又は7に記載の発明において、記録部が記録した、印刷処理を実行した履歴および搬送障害の履歴に基づいて、発生頻度を算出する算出部を備えている。
【0018】
請求項9に記載の印刷順序制御装置は、請求項1から8のいずれか1項に記載の発明において、取得部は、複数の画像形成装置のそれぞれの発生頻度を取得することが可能であり、制御部は、複数の画像形成装置が有している印刷部のそれぞれに対して、印刷処理の順序の制御を行い、かつ、印刷処理の順序の制御において、複数の画像形成装置のそれぞれの発生頻度のうち、1組の印刷処理を実行する画像形成装置に応じた発生頻度を使用して、印刷処理の順序を制御する。
【0019】
更に、上記目的を達成するために、請求項10に記載の印刷順序制御プログラムは、記録媒体に画像を記録する記録処理と記録処理に伴って実行される記録媒体を搬送する搬送処理とを含む印刷処理を、印刷部に実行させるための印刷処理の要求であって、印刷条件が異なる印刷処理を含む複数の印刷処理の要求を、1組の印刷処理の要求として受け付ける受付部と、搬送処理に係る搬送障害の発生頻度であって、1組の印刷処理の要求に含まれる各印刷処理についての印刷条件毎の搬送障害の発生頻度を取得する取得部と、受付部が受け付けた1組の印刷処理の要求に含まれる各印刷処理の順序を制御する制御部であって、各印刷条件の中で発生頻度が高い順序で各印刷処理が印刷部で実行されるように、取得した各発生頻度に基づいて、各印刷処理の順序を制御する制御部と、を備えている印刷順序制御装置として、コンピュータを機能させる。
【0020】
更に、上記目的を達成するために、請求項11に記載の画像形成装置は、請求項1から9のいずれか1項に記載の印刷順序制御装置と、記録媒体に画像を記録する記録処理と記録処理に伴って実行される記録媒体を搬送する搬送処理とを含む印刷処理を実行する、少なくとも1つの印刷部とを備えている。
【0021】
更に、上記目的を達成するために、請求項12に記載の画像形成システムは、請求項1から9のいずれか1項に記載の印刷順序制御装置と、少なくとも1つの画像形成装置とを含む画像形成システムであって、画像形成装置は、記録媒体に画像を記録する記録処理と記録処理に伴って実行される記録媒体を搬送する搬送処理とを含む印刷処理を実行する、少なくとも1つの印刷部を備えている。
【発明の効果】
【0022】
請求項1、10、11および12に記載の発明によれば、1組の印刷処理の順序を制御しない場合と比べて、1組の印刷処理の途中で発生する搬送障害によって無駄になる記録媒体の枚数を減らすことができる。
【0023】
請求項2に係る発明によれば、印刷サービス提供者は、回収できない費用を抑制できる。
【0024】
請求項3に係る発明によれば、印刷サービスを利用するユーザは、ユーザの心理的な負担も軽減される。
【0025】
請求項4に係る発明によれば、印刷サービスを利用するユーザは条件を納得した上で注文することができる。
【0026】
請求項5に係る発明によれば、ユーザの意図または印刷サービスの内容に反する変更を抑制することができる。
【0027】
請求項6に係る発明によれば、発生頻度の更新がしやすい。
【0028】
請求項7に係る発明によれば、複数の画像形成装置の発生頻度の状況を把握しやすい。
【0029】
請求項8に係る発明によれば、発生頻度を算出するための外部装置が不要である。
【0030】
請求項9に係る発明によれば、複数の画像形成装置の発生頻度の違いに応じて印刷処理の順序が適切に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】第1実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。
図2】第1実施形態に係る印刷セットの一例を示す図である。
図3】第1実施形態に係る印刷セットの別の一例を示す図である。
図4】第1実施形態に係る印刷順序制御装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。
図5】第1実施形態に係る印刷順序制御装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図6】第1実施形態に係る発生頻度テーブルの一例を示す図である。
図7】第1実施形態に係る印刷サービスの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8】第1実施形態に係るメッセージの一例を示す図である。
図9】第1実施形態に係る印刷順序制御の一例を示す図である。
図10】第1実施形態に係る履歴記録部および発生頻度算出部の一例を示す図である。
図11】第2実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。
図12】第2実施形態に係る履歴情報テーブルの一例を示す図である。
図13】第2実施形態に係る発生頻度テーブルの一例を示す図である。
図14】実施形態に係る画像形成装置の変形例を示す図である。
図15】実施形態に係る画像形成システムの使用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照して、本発明に係る印刷順序制御装置、画像形成装置および画像形成システムの実施形態について詳細に説明する。
【0033】
「第1実施形態」
図1は、実施形態の一例である画像形成システム10を示す。図1に示すように、画像形成システム10は、画像形成装置12と画像形成装置12を制御する制御装置11とを備えている。画像形成システム10は、一例として、コンビニエンスストアなどの店舗14に設置されており、ユーザUに対して、記録媒体の一例である用紙に画像を印刷する印刷サービスを提供する。
【0034】
画像形成システム10は、コンテンツ管理サーバ13と通信可能に接続されている。コンテンツ管理サーバ13は、コンテンツの一例として、画像形成システム10で印刷可能な画像を配信可能に管理する。コンテンツ管理サーバ13は、例えば、複数の店舗14に設置された画像形成システム10のそれぞれと、例えば、通信回線を介して接続されている。
【0035】
コンテンツ管理サーバ13は、画像が蓄積されるコンテンツDB(データベース)13Aを有している。コンテンツDB13Aには、複数の画像が蓄積されている。画像には、例えば、文書、写真、イラスト、および模様などが含まれる。
【0036】
画像形成システム10が提供する印刷サービスには、一例として、コンテンツ印刷サービスがある。コンテンツ印刷サービスでは、例えば、注文を受け付ける際に、コンテンツDB13A内の複数の画像をユーザUに提示して、提示した画像の中からユーザUの好みの画像を選択させる。そして、選択された画像を用紙に印刷して、画像が印刷された印刷物16をユーザUに提供する。
【0037】
印刷サービスの料金は、例えば、ユーザUが選択した画像の種類、用紙の種類、および用紙のサイズ、印刷物16の枚数などに応じて決定される。画像形成システム10には、制御装置11の付属装置として、印刷サービスの料金を徴収する料金徴収装置15が設けられている。料金徴収装置15は、印刷サービスを注文したユーザUが投入する貨幣および紙幣を受け入れる。そして、料金徴収装置15は、釣銭がある場合は、釣銭の返却を行って、印刷サービスの料金として制御装置11から送信される金額に応じた料金を徴収する。料金徴収装置15は、料金の徴収を完了した場合は、徴収完了を制御装置11に通知する。制御装置11は、徴収完了の通知を受けた場合は、注文を受け付けた印刷サービスを提供し、料金を徴収できない場合は、印刷サービスの提供を中止する。
【0038】
コンテンツ印刷サービスの中には、一例として、複数枚の印刷物16が組になった印刷セット17を提供するサービスがある。
【0039】
図2および図3は、印刷セット17の一例を示す。ここで、個々の印刷セット17を区別する必要がある場合は、数字の符号の後に、A、Bといったアルファベットの細別符号を付して説明する。個々の印刷セット17を区別する必要が無い場合は、細別符号を付さずに、単に数字の符号を付して説明する。印刷物16についても同様である。
【0040】
図2に示す印刷セット17Aは、印刷物16Aと印刷物16Bのセットである。印刷物16Aは、いわゆる写真サイズであるL版(89 mm x 127 mm)の写真用紙に、スポーツ選手、例えば、サッカー選手の写真画像が記録された印刷物である。印刷物16Bは、A4(210mm x 297mm)サイズの普通紙に印刷物16Aに関係する画像が印刷された印刷物である。印刷物16Bの画像には、例えば、印刷物16Aに記録されたサッカー選手が所属するチームのロゴマークおよびイメージカラーを含むデザインが描かれた背景画像と、そのサッカー選手のプロフィールを表す説明文とが含まれる。
【0041】
図3に示す印刷セット17Bは、印刷物16Cと印刷物16Dのセットである。印刷物16Cは、L版(89 mm x 127 mm)の写真用紙に、歴史上の偉人の肖像写真の画像が記録された印刷物である。印刷物16Dは、A4(210mm x 297mm)サイズの普通紙に、印刷物16Aの偉人の名前、来歴、および業績などのプロフィールを表す説明文の画像が印刷された印刷物である。
【0042】
このように、印刷セット17の一例には、人物とそれに関係する説明文などのセットがある。人物としては、スポーツ選手または歴史上の偉人に関わらず、アイドル、歌手、俳優などであってもよい。なお、印刷セット17において、アイドルの写真画像を記録した印刷物と組み合わせる印刷物としては、アイドルの名前およびロゴマークが印刷された包装紙なども考えられる。
【0043】
ここで、普通紙とは、例えば坪量が82g/m〜105g/mの紙をいう。また、写真用紙とは、例えば、記録面に光沢処理を施すなど写真用に見栄えをよくする加工を施した用紙をいう。写真用紙には、支持体上に感光材料が塗布された印画紙なども含まれる。
【0044】
また、用紙の種類としては、この他、普通紙よりも厚みが薄い薄紙、および普通紙よりも厚みが厚い厚紙なども含まれる。ここで、薄紙とは、例えば坪量が52g/m〜81g/mの紙を指し、厚紙とは、例えば坪量が106g/m〜121g/mの紙を指す。
【0045】
また、本例において、印刷セット17の印刷サービスは、画像形成装置12において、1組の印刷物16に対応する1組の印刷処理のすべてが完了した場合に、印刷サービスを利用するユーザUに対する課金が可能となる印刷サービスである。
【0046】
また、印刷セット17の印刷サービスは、画像形成装置12において、1組の印刷処理のうちの一部が完了したが、一部が未完了となる場合がある。このような場合において、本例の印刷セット17の印刷サービスは、印刷処理が完了した用紙18を含む印刷物16についても、ユーザUには提供されずに、印刷サービスを提供する提供者に回収されるサービスである。一部が未完了となる原因の一例としては、後述する画像形成装置12内の搬送障害が含まれる。
【0047】
図4に示すように、本実施形態に係る画像形成システム10の電気的な構成の一例を示す。制御装置11は、一例として、サーバコンピュータおよびパーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータで構成される。図4に示すように、制御装置11は、主制御部110、通信部112、タッチパネルディスプレイ116、及び外部I/F(InterFace)118を備えている。
【0048】
主制御部110は、CPU(Central Processing Unit)120、メモリ122、ストレージデバイス124、バスライン126、及びI/O(インプット・アウトプット・インタフェース)128を含む。CPU120、メモリ122、及びストレージデバイス124は、バスライン126を介して接続されている。バスライン126には、I/O128が接続されている。
【0049】
CPU120は、制御装置11の全体を制御する。メモリ122は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリであり、メモリ122の一例としては、RAM(Random Access Memory)が挙げられる。ストレージデバイス124は、例えば、制御装置11の基本的な動作を制御するプログラム及び各種パラメータ等のデータを格納する。ストレージデバイス124の一例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read−Only Memory)、又はフラッシュメモリ等が挙げられる。
【0050】
通信部112は、I/O128と通信ネットワーク129に接続されている。通信部112は、通信ネットワーク129を介した情報の送受信を制御する。通信ネットワーク129は、LAN(Local Area Network)、インターネット、および公衆電話回線または専用回線を使用するWAN(Wide Area Network)等などで構成される。
【0051】
外部I/F(InterFace)118は、例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタなどのインタフェースである。外部I/F118には、USBメモリ等の周辺機器が接続される。
【0052】
タッチパネルディスプレイ116は、I/O128に接続されており、CPU120の制御下で、GUI(Graphical User Interface)を構成する操作画面を含む各種情報を表示する。また、タッチパネルディスプレイ116は、操作画面を通じてユーザUからの操作指示の入力を受け付けるための入力デバイスとしても機能する。
【0053】
タッチパネルディスプレイ116は、I/O128に接続されており、CPU120は、タッチパネルディスプレイ116を通じて、各種の操作指示を受け付ける。
【0054】
ストレージデバイス124には、アプリケーションプログラム(AP)130が格納されている。AP130には、コンピュータを制御装置11として機能させる印刷順序制御プログラム130A(図6参照)が含まれている。印刷順序制御プログラム130Aは、本発明に係るプログラムの実施形態の一例である。
【0055】
コンテンツ管理サーバ13も、例えば、サーバ用コンピュータなどの汎用的なコンピュータで構成される。コンテンツ管理サーバ13の電気的な構成の一例も、制御装置11と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0056】
コンテンツ管理サーバ13において、例えば、内部のストレージデバイス内には、コンテンツDB13Aが格納されている。コンテンツ管理サーバ13は、制御装置11に対して、コンテンツDB13A内に格納されているコンテンツの一覧を配信する。また、制御装置11からのコンテンツの配信要求を受け付けて、制御装置11に対して要求されたコンテンツを配信する。
【0057】
なお、コンテンツ管理サーバ13については、汎用的なコンピュータの代わりに、通信ネットワーク129を介してアクセス可能なネットワークストレージデバイスを用いてもよい。ネットワークストレージデバイスとしては、例えば、NAS(Network Attached Storage)およびSAN(Storage Area Network)などがある。また、コンテンツ管理サーバ13を使用せずに、コンテンツDB13Aを制御装置11のストレージデバイス124内に格納することも可能である。
【0058】
画像形成装置12は、制御装置11と通信可能に接続されている。画像形成装置12は、例えば、制御装置11の外部I/F118と接続されている。画像形成装置12は、制御装置11からの印刷処理の要求を受け付けて、受け付けた印刷処理を実行する。
【0059】
画像形成装置12は、印刷部21と印刷制御部22とを備えている。印刷部21は、画像記録部21A、搬送部21B、供給トレイ21C、および排出トレイ21Dを備えている。
【0060】
画像記録部21Aは、例えば、記録媒体である用紙18にレーザ方式で画像を記録する記録処理を実行する。画像記録部21Aは、感光ドラム、レーザ光源、トナー供給部、転写ローラなどを備えている。レーザ方式の記録処理は、例えば、帯電工程と、露光工程と、現像工程と、転写工程とを含む。帯電工程は、感光ドラムを帯電させる工程である。露光工程は、帯電させた感光ドラムに対してレーザ光を照射することによって露光し、記録する画像に応じた潜像を形成する工程である。現像工程は、感光ドラムのレーザ光を照射した部分にトナーを付着させる工程である。転写工程は、感光ドラムに付着したトナーを用紙18に転写する工程である。
【0061】
なお、画像記録部21Aとしては、レーザ方式に限らず、昇華型の熱転写方式でもよいし、インクジェット方式でもよい。なお、画像形成装置12としては、こうした各種の画像記録部21Aを複数備えていてもよい。この場合には、例えば、画像形成装置12の1つの筐体内に、複数の画像記録部21Aが収容される。さらに、画像形成装置12が複数の画像記録部21Aを有する場合は、画像形成装置12は、各種の画像記録部21A毎に供給トレイ、搬送部及び排出トレイを有していてもよい。
【0062】
供給トレイ21Cには、用紙18が収容されており、供給トレイ21Cから搬送部21Bに用紙18が供給される。搬送部21Bは、供給トレイ21C、画像記録部21A、および排出トレイ21Dの順に用紙18を搬送するための搬送路、搬送路内において用紙18を搬送する搬送ローラを有する。搬送部21Bは、画像記録部21Aが実行する記録処理に伴って記録媒体である用紙18を搬送する搬送処理を実行する。
【0063】
供給トレイ21Cは、例えば、A4サイズの普通紙の供給トレイ21C、およびL版の写真用紙の供給トレイ21Cなど、用紙18のサイズまたは種類に応じて複数設けられている。排出トレイ21Dも、例えば、用紙18の種類に応じて複数設けられる場合もある。
【0064】
印刷部21は、画像記録部21Aが実行する記録処理と、搬送部21Bが実行する搬送処理とを含む印刷処理を実行する。
【0065】
印刷制御部22は、印刷部21に実行させるための印刷処理の要求を制御装置11から受け付ける。印刷処理の要求には、用紙18に記録する画像のデータに加えて、印刷条件が含まれている。画像のデータは、例えば、制御装置11において、画像形成装置12において取り扱える形式の印刷用のデータに変換され、印刷制御部22は、変換後の印刷用のデータを受信する。
【0066】
印刷条件には、用紙18の種類、サイズ、カラー印刷かモノクロ印刷か否か、記録面は用紙18の両面か片面か(両面印刷か片面印刷か)、ページ集約指定が有るか無いかといった情報が含まれている。印刷条件には、この他にも、例えば印刷の向き(縦向きか横向きか)といった指定がある。ここで、ページ集約とは、電子データ上において複数のページに分かれている画像を1枚の用紙18に収まるように集約することをいう。印刷制御部22は、受け付けた印刷処理の要求に含まれる印刷条件に応じて、受け付けた印刷処理を印刷部21に実行させるように、印刷部21の各部を統括的に制御する。
【0067】
図5に一例として示すように、CPU120は、印刷順序制御プログラム130Aを実行すると、受付部31A、発生頻度取得部31B、印刷順序制御部31C、およびコンテンツ取得部31D、要求送信部31Eとして機能する。
【0068】
受付部31Aは、タッチパネルディスプレイ116を通じて、ユーザUからの印刷サービスの注文を受け付ける。コンテンツ印刷サービスの注文を受け付ける場合には、受付部31Aは、タッチパネルディスプレイ116において、選択可能なコンテンツ一覧が表示されるように制御する。受付部31Aは、このコンテンツ一覧を通じてユーザUからコンテンツ印刷サービスの注文を受け付ける。
【0069】
受付部31Aは、受け付けた注文内容を各部に送信する。例えば、受付部31Aは、受け付けた注文内容に応じた料金の金額を料金徴収装置15に送信する。
【0070】
また、受付部31Aが、1枚の印刷物16ではなく、複数枚の印刷物16を含む印刷セット17のコンテンツ印刷サービスの注文を受け付ける場合は、受付部31Aは、印刷セット17に含まれる複数枚の印刷物16のそれぞれに対応する複数の印刷処理の要求を、1組の印刷処理の要求(以下、1組の印刷要求という)41として受け付ける。1組の印刷要求41には、印刷処理毎の印刷条件および選択された画像の情報が含まれる。
【0071】
例えば、図2および図3に例示したような印刷セット17に対応する1組の印刷要求41には、図5に示すように、複数の印刷処理P1、P2の要求が含まれる。各印刷処理P1、P2には、それぞれ印刷条件および選択された画像の情報が含まれており、図5に示す例では、各印刷処理P1、P2の印刷条件が異なっている。
【0072】
図5において、印刷処理P1は、記録する画像が画像C11で、印刷条件は、用紙18がL版の写真用紙で、記録面は片面であり、印刷処理P2は、記録する画像が画像C12で、印刷条件は、用紙18がA4の普通紙で、記録面は片面である。
【0073】
発生頻度取得部31Bは、印刷部21において、搬送部21Bが実行する搬送処理に係る搬送障害の発生頻度であって、印刷処理P1、P2のような、1組の印刷要求41に含まれる各印刷処理についての印刷条件毎の搬送障害の発生頻度を取得する。
【0074】
図6に示すように、印刷順序制御プログラム130Aには、発生頻度テーブル130Bが含まれている。発生頻度テーブル130Bは、印刷条件と搬送障害の発生頻度の対応関係を予め記録したテーブルである。発生頻度テーブル130Bには、例えば、印刷条件毎の搬送障害の発生頻度が高い順に記録されている。
【0075】
搬送障害の発生頻度は、用紙18の種類に応じて変化する他、同じ用紙18であっても、記録面が片面の片面印刷か記録面が両面の両面印刷かなど各種の印刷条件の違いによって変化する。
【0076】
図6に示す例では、発生頻度が1位の印刷条件は、用紙18がA4サイズの普通紙で、モノクロ印刷、記録面が両面で、ページ集約が無しの場合である。発生頻度が2位の印刷条件は、用紙18がA4サイズの普通紙のモノクロ印刷であり、かつ、片面印刷で、ページ集約が無しの場合である。発生頻度が3位の印刷条件は、用紙18がL版サイズの写真用紙のカラー印刷で、かつ、片面印刷で、ページ集約が無しの場合である。
【0077】
発生頻度は、例えば、同じ印刷条件の印刷処理を実行した回数に対する搬送障害の発生回数の割合で表される。例えば、同じ印刷条件の印刷処理を100回実行して、そのうち搬送障害が4回発生した場合は、発生頻度は、4/100×100=4%となる。図6に示す例では、1位の発生頻度が4.5%で、2位の発生頻度が2.9%で、3位の発生頻度が0.5%である。
【0078】
発生頻度取得部31Bは、受付部31Aが受け付けた1組の印刷要求41に含まれる複数の印刷処理(例えば印刷処理P1、P2)において指定されるそれぞれの印刷条件を取得し、発生頻度テーブル130Bを参照して、取得した印刷条件に対応する発生頻度を取得する。発生頻度取得部31Bは、取得した発生頻度を印刷順序制御部31Cに送信する。
【0079】
印刷順序制御部31Cは、受付部31Aが受け付けた1組の印刷要求41に含まれる各印刷処理の順序を制御する制御部である。より具体的には、印刷順序制御部31Cは、各印刷条件の中で発生頻度が高い順序で各印刷処理が印刷部21で実行されるように、取得した各発生頻度に基づいて、各印刷処理の順序を制御する。印刷順序制御部31Cは、制御部の一例である。
【0080】
印刷順序制御部31Cは、受付部31Aが1組の印刷要求41を受け付けた場合は、発生頻度取得部31Bに対して、1組の印刷要求41内の複数の印刷処理の搬送障害の発生頻度の取得を要求する。
【0081】
画像形成装置12において、1組の印刷要求41における複数の印刷処理が実行される順序は、例えば、制御装置11から送信される印刷処理の順序で決定される。そのため、本例では、印刷順序制御部31Cは、発生頻度が高い順序で画像形成装置12に対して送信する順序を決定することにより、各印刷処理の順序を制御する。
【0082】
図5に示す例では、1組の印刷要求41において、印刷処理P1は、用紙18がL版の写真用紙であり、印刷処理P2は、用紙18がA4サイズの普通紙である。図6に示す発生頻度テーブル130Bの例によれば、印刷処理P1と印刷処理P2のそれぞれの印刷条件について、搬送障害の発生頻度を比較すると、印刷処理P1よりも印刷処理P2の方が高い。そこで、印刷順序制御部31Cは、画像形成装置12に対する送信順序を、印刷処理P2を1番に、印刷処理P1を2番に決定する。印刷順序制御部31Cは、決定した順序を要求送信部31Eに送信する。
【0083】
コンテンツ取得部31Dは、要求送信部31Eからの要求に応じて、受付部31Aが受け付けた印刷要求において選択されている画像のデータをコンテンツDB13Aから取得して、要求送信部31Eに送信する。
【0084】
要求送信部31Eは、料金徴収装置15から料金の徴収が完了した旨の信号を受信した場合は、画像形成装置12に対して印刷処理の実行を指示する。具体的には、要求送信部31Eは、コンテンツ取得部31Dから取得した画像のデータを画像形成装置12が取り扱える印刷用のデータに変換する。そして、要求送信部31Eは、印刷処理の要求を、変換した画像のデータとともに、画像形成装置12に送信することにより、印刷処理の実行を指示する。
【0085】
また、印刷要求が1組の印刷要求41の場合は、要求送信部31Eは、印刷順序制御部31Cから、1組の印刷要求41内における複数の印刷処理の順序情報を取得する。要求送信部31Eは、印刷順序制御部31Cから取得した順序情報に従って、1組の印刷要求41に含まれる複数の印刷処理の要求を、画像形成装置12に送信する。
【0086】
図5の例では、1組の印刷要求41内の複数の印刷処理P1、P2の要求が、印刷処理P2、P1の順序で画像形成装置12に対して送信される。
【0087】
以下、上記実施形態に係る画像形成システム10の作用について、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。ステップS1001に示すように、画像形成システム10は、稼働中は、タッチパネルディスプレイ116に印刷サービスの注文受付画面を表示して、ユーザUからの印刷サービスの注文を待機する。画像形成システム10は、稼働中において、終了条件を満足した場合は待機を終了し(ステップS1007でY)、終了条件を満足しない間(ステップS1007でN)は、注文の待機を継続する。ここで、終了条件とは、画像形成システム10に対してオペレータからの終了指示が入力されたという条件、画像形成システム10が異常状態を検知して強制的に終了処理に入るという条件などである。
【0088】
ステップS1001において、ユーザUからの印刷サービスの注文が有る場合は(ステップS1001でY)は、受付部31Aは、注文を受け付けて、ステップS1002に進む。ステップS1002において、受付部31Aは、受け付けた注文が印刷セット17の注文であるか、通常の1枚の印刷物の注文であるかを判定する。
【0089】
通常の1枚の印刷物の注文の場合は(ステップS1002でN)、受付部31Aは、要求送信部31Eに対して注文内容に応じた印刷要求の処理を指示する。要求送信部31Eは、選択された画像を、コンテンツ取得部31Dを通じて取得して、画像形成装置12に対して印刷処理の実行を指示する(ステップS1006)。
【0090】
一方、ステップS1002において、受け付けた注文が印刷セット17の注文の場合は、ステップS1003に示すように、受付部31Aは、複数枚の印刷物の印刷処理の要求を、1組の印刷要求41として受け付ける。
【0091】
この場合、ステップS1004において、印刷順序制御部31Cは、発生頻度取得部31Bを通じて、1組の印刷要求41内の各印刷処理の印刷条件に応じた搬送障害の発生頻度を取得する。印刷順序制御部31Cは、取得した発生頻度が高い順に、複数の印刷処理の印刷順序を決定する(ステップS1005)。印刷順序制御部31Cは、決定した順序情報を要求送信部31Eに送信する。
【0092】
要求送信部31Eは、印刷順序制御部31Cから受信した順序情報に従って1組の印刷要求41に含まれる複数の印刷処理(図5に例示した印刷処理P1、P2など)が実行されるように、画像形成装置12に対して、複数の印刷処理の実行を指示する。
【0093】
画像形成装置12は、受信した印刷処理の順番で、指定された画像を用紙18に印刷して印刷物を出力する印刷処理を実行する。画像形成装置12において印刷された印刷物は、印刷サービスを注文したユーザUに提供される。印刷セット17の注文の場合は、複数枚の印刷物16を含む印刷セット17がユーザUに提供される。
【0094】
画像形成装置12において、印刷処理の途中で用紙18の搬送障害が発生した場合は、印刷処理が中断されて、障害回復作業を行うように警告が出力される。本例のように、画像形成装置12が店舗14に設置されている場合には、例えば、障害回復作業を店舗14のスタッフが対応する。
【0095】
1組の印刷要求41に対応する1組の印刷処理において、一部が完了したが、搬送障害によって一部が未完了となった場合は、印刷処理が完了した印刷物16についてもユーザUには提供されずに、店舗14のスタッフなど印刷サービスの提供者に回収される。この場合には、1組の印刷処理のすべてが完了しないため、ユーザUに対して課金はされず、料金徴収装置15に投入された料金はユーザUに返金される。
【0096】
ステップS1008において、画像形成システム10は、終了条件を満足するまでの間(ステップS1008でN)、次の注文を待機し、終了条件を満足した場合は(ステップS1008でY)、注文の待機を終了する。
【0097】
本例の画像形成システム10は、1組の印刷処理の順序を制御しない場合と比べて、1組の印刷処理の途中で発生する搬送障害によって無駄になる用紙18の枚数が減る。
【0098】
すなわち、本例においては、印刷セット17の注文の場合、その注文に含まれるすべての印刷処理(印刷処理P1および印刷処理P2)が完了しないと印刷サービスを完了したことにならない。そのため、上述のとおり、1組の印刷処理P1、P2の途中で搬送障害が発生して、一部の印刷処理が完了して、残りが未完了という場合は、完了した分の印刷物16は、店舗14のスタッフに回収される。回収された印刷物16は、破棄されるため、用紙18およびトナーなどの消耗品が無駄になってしまう。このように、印刷セット17の注文の場合は、すべての印刷処理が完了しない限り、印刷処理が完了した一部の印刷物16も無駄になってしまう。
【0099】
本例において、図5に示すように、印刷セット17の注文を受け付けた場合、画像形成装置12は、印刷処理P2、印刷処理P1の順に各印刷処理を実行する。本例では、印刷処理P1よりも印刷処理P2の方が搬送障害の発生頻度が高い。そのため、印刷処理P2において搬送障害が発生することなく、印刷処理P2が無事完了した時点においては、最初に印刷処理P1を実行して、印刷処理P2を残している場合と比較して、次の印刷処理P1が無事完了する確率が高い。
【0100】
つまり、搬送障害の発生頻度の高い方から印刷処理を実行した方が、1組の印刷処理の全体の中で、例えば最後の印刷処理で搬送障害が発生する場合と比較して、早い段階で搬送障害が発生する確率が高い。そのため、1組の印刷処理の順序を制御しない場合と比べて、本例のように印刷処理の順序を制御する方が、印刷処理の一部は完了したが、残りの印刷処理が搬送障害で未完了となるケースが少なくなる。上述のとおり、このケースでは、完了済みの印刷物16も回収されて無駄になってしまう。したがって、本例のように、1組の印刷処理の順序を搬送障害の発生頻度に応じて制御すれば、1組の印刷処理の順序を制御しない場合と比べて、1組の印刷処理の途中で発生する搬送障害によって無駄になる用紙18の枚数が減る。
【0101】
また、本例で示したように、印刷サービスが、1組の印刷処理のすべてが完了した場合に、ユーザUに対する課金が可能となる印刷サービスの場合は、搬送障害によって回収できない費用が抑制される。すなわち、印刷サービスの提供者は、例えば、1組に含まれる複数の印刷処理の最後に搬送障害が発生すると、それまでの印刷処理で消費した用紙18、トナーなどの消耗品の費用を回収することができない。そのため、早い段階で搬送障害が発生すれば、遅い段階で搬送障害が発生する場合に比べて、回収できない費用が抑制される。
【0102】
また、本例の印刷サービスは、1組の印刷処理のうちの一部が完了したが、搬送障害によって一部が未完了となった場合は、印刷処理が完了した用紙18(印刷物16)については印刷サービスの提供者が回収するため、ユーザUに提供されない。そうすると、搬送障害が生じるまでの間に印刷した印刷物16に、例えば、他人には見られたくない画像が印刷されていても、それが提供者に渡ってしまうことになる。ユーザUによっては、このような事態に対して心理的な抵抗を強く感じる場合もあり、そのように感じるユーザUは、返金をあきらめて、印刷物16が回収されてしまう事態を回避するユーザUも存在する。
【0103】
本実施形態に示したように、1組の印刷処理の順序を搬送障害の発生頻度に応じて制御すれば、そのような制御をしない場合に比べて、早い段階で搬送障害が発生する確率があがる。その結果、一部の完了済みの印刷物16が印刷サービスの提供者の手に渡ることが抑制されて、ユーザUの心理的な負担も軽減される。
【0104】
また、上記実施形態において、図8に示す構成を追加してもよい。図8において、出力制御部31Fは、タッチパネルディスプレイ116の表示を制御する。出力制御部31Fは、受付部31Aが1組の印刷要求41を受け付けた場合において、タッチパネルディスプレイ116の画面116Aに、予め設定されたメッセージをユーザに提示するための出力制御を行う。
【0105】
図8に一例として示すように、画面116Aに表示されるメッセージは、1組の印刷処理のうちの一部が完了したが、搬送障害によって一部が未完了となった場合における印刷サービスの条件を表すメッセージである。このメッセージには、第1メッセージと第2メッセージの少なくとも1つが含まれる。第1メッセージは、例えば、1組の印刷処理の一部が未完了の場合にはユーザUに対する課金が生じない旨を表すメッセージである。第2メッセージは、1組の印刷処理の一部が未完了の場合には印刷処理が完了した一部の用紙18についても、ユーザUには提供されずに、印刷サービスの提供者に回収される旨を表すメッセージである。
【0106】
こうした印刷サービスの条件を表すメッセージを見て、ユーザUは条件を確認する。
【0107】
また、図9に示すように、印刷順序制御部31Cは、受付部31Aが受け付けた1組の印刷要求41において、各印刷処理の順序の変更が許容されている場合に、発生頻度に基づいて、各印刷処理の順序を変更するようにしてもよい。
【0108】
この場合には、例えば、受付部31Aが1組の印刷要求41を受け付けた場合において、受付部31Aは、受け付けた印刷要求41の内容に応じて印刷処理の順序指定42の有無を確認する。順序指定42は、例えば、印刷セット17内の複数の印刷物16に印刷された画像が内容的に連続している場合などに順序指定42が「有り」と指定される。順序指定42が「有り」の場合は、印刷処理の順序の変更は禁止される。
【0109】
図9に示すように、1組の印刷要求41Aのように、順序指定42が「有り」の場合は、印刷順序制御部31Cは、順序の変更をしない。印刷順序制御部31Cは、順序指定42の指定内容に従って、印刷処理P1、P2の順で実行されるように、要求送信部31Eに順序情報を送信する。
【0110】
一方、1組の印刷要求41Bのように、順序指定42が「無し」の場合は、印刷順序制御部31Cは、搬送障害の発生頻度に従って、発生頻度が高い順に印刷処理が実行されるように、印刷処理P1、P2を決定する。そして、決定した順序情報を要求送信部31Eに送信する。
【0111】
このように、1組の印刷処理の要求において、印刷処理の順序の変更が禁止されている場合には順序変更を行わず、印刷処理の順序の変更が許容されている場合に順序の変更が行われるため、ユーザUの意図または印刷サービスの内容に反する変更が抑制される。
【0112】
なお、印刷処理の順序の変更が許容されている場合には、上記例のように、1組の印刷要求41に含まれる順序指定42に「無し」という情報が明確に規定されている場合に加えて、順序指定42の情報そのものが無い場合も含まれる。
【0113】
「第2実施形態」
図10は、本発明の実施形態の一例である第2実施形態に係る画像形成システム60を示す。第2実施形態に係る画像形成システム60は、制御装置11において履歴記録部31Gおよび発生頻度算出部31Hを備えている点で、第1実施形態に係る画像形成システム10と相違する。他の構成は画像形成システム10と同様であるので、以下、相違点を中心に説明して、共通点については説明を省略する。
【0114】
履歴記録部31Gは、画像形成装置12において印刷処理を実行した履歴である実行履歴および画像形成装置12において発生した搬送障害の履歴である障害履歴を記録する。
【0115】
履歴記録部31Gは、画像形成装置12の印刷部21が印刷処理を実行した際に、用紙18の種類毎に、実行履歴および障害履歴の両方を、印刷制御部22を通じて印刷部21から取得する。そして、履歴記録部31Gは、取得した実行履歴および障害履歴を、例えば、ストレージデバイス124に記録する。
【0116】
ストレージデバイス124には、AP130の1例である印刷順序制御プログラムに付属するデータとして、発生頻度テーブル130Bに加えて履歴情報テーブル130Cが格納されている。
【0117】
履歴記録部31Gは、画像形成装置12の印刷部21において印刷処理が実行される度に、実行履歴を履歴情報テーブル130Cに記録する。この実行履歴には、用紙18の種類、用紙18のサイズ、両面印刷か片面印刷かといった印刷条件も含めて記録される。また、履歴記録部31Gは、搬送障害が発生する毎に、障害履歴を履歴情報テーブル130Cに記録する。
【0118】
発生頻度算出部31Hは、履歴記録部31Gが記録した履歴情報テーブル130から、実行履歴および障害履歴を読み出し、読み出した実行履歴および障害履歴に基づいて、発生頻度を算出する。上述したとおり、発生頻度は、実行回数に対して発生する搬送障害の割合である。算出した発生頻度は、発生頻度テーブル130Bに記録される。
【0119】
第2実施形態においては、履歴記録部31Gが、画像形成装置12の実行履歴および障害履歴のように、発生頻度の算出に必要な情報を印刷処理の度に記録するため、発生頻度の更新がしやすい。
【0120】
また、制御装置11は、発生頻度算出部31Hを備えているため、発生頻度を算出するための外部装置が不要である。
【0121】
なお、本例では、履歴情報テーブル130Cを、制御装置11の内部に存在するストレージデバイスであるストレージデバイス124に格納する例で説明した。しかし、履歴情報テーブル130Cは制御装置11と通信ケーブルまたは通信回線で接続される外部ストレージデバイスに格納されてもよい。
【0122】
また、図11に示すように、画像形成システム60は、複数の画像形成装置12を備えていてもよい。この場合において、例えば、制御装置11の印刷順序制御部31Cは、複数の画像形成装置12が有している印刷部21のそれぞれに対して、印刷処理の順序の制御を行う。また、例えば、履歴記録部31Gは、画像形成装置12毎に実行履歴および障害履歴を記録する。
【0123】
この場合は、例えば、図12に示すように、履歴情報テーブル130Cは、複数の画像形成装置12(「装置A」、「装置B」、「装置C」・・・)毎に履歴情報テーブルが生成される。履歴記録部31Gは、各画像形成装置12の実行履歴および障害履歴をそれぞれの履歴情報テーブルに記録する。
【0124】
こうすれば、制御装置11において、複数の画像形成装置12の搬送障害の発生頻度の状況を把握しやすい。
【0125】
また、図12に示すように履歴情報テーブル130Cに、画像形成装置12毎の実行履歴および障害履歴が記録される場合には、発生頻度算出部31Hも画像形成装置12毎の発生頻度を算出する。具体的には、発生頻度算出部31Hは、図12に示す履歴情報テーブル130Cから画像形成装置12毎の実行履歴および障害履歴を読み出す。そして、発生頻度算出部31Hは、読み出した実行履歴および障害履歴に基づいて、複数の画像形成装置12(「装置A」、「装置B」、「装置C」・・・)毎に発生頻度を算出する。発生頻度算出部31Hは、画像形成装置12毎に算出した発生頻度を、図13に示すように、装置毎に発生頻度テーブル130Bに記録する。
【0126】
この場合において、受付部31Aが1組の印刷要求41を受け付けた場合の処理は、例えば、次のようになる。画像形成システム60のように、1つの制御装置11が、複数の画像形成装置12のそれぞれにおける印刷処理の順序を制御する場合には、例えば、受付部31Aが、受け付けた1組の印刷要求41毎に、印刷処理を実行させる画像形成装置12を決定する。
【0127】
印刷順序制御部31Cは、1組の印刷要求41内の複数の印刷処理の順序を制御する場合は、発生頻度取得部31Bに対して、各印刷処理の印刷条件毎の発生頻度の取得を要求する。この場合において、印刷順序制御部31Cは、発生頻度取得部31Bに対して、受付部31Aが決定した画像形成装置12を指定して、指定した画像形成装置12に対応する発生頻度の取得を要求する。
【0128】
発生頻度取得部31Bは、指定された画像形成装置12に対応する発生頻度テーブルから、指定された印刷条件の発生頻度を取得して、取得した発生頻度を印刷順序制御部31Cに送る。
【0129】
印刷順序制御部31Cは、発生頻度取得部31Bから、指定した画像形成装置12に応じた発生頻度を取得して、取得した発生頻度を使用して、1組の印刷処理の順序を制御する。
【0130】
これにより、複数の画像形成装置12の発生頻度の違いに応じて、印刷処理の順序が適切に制御される。
【0131】
また、上記各実施形態では、制御装置11と画像形成装置12がそれぞれ別体で構成される画像形成システムの例で説明したが、図14に示すように、少なくとも1つの印刷部21を備えた画像形成装置12に、制御装置11が内蔵されていてもよい。
【0132】
また、画像形成システム10または画像形成システム60を、コンビニエンスストアなどの店舗14に設置される例で説明したが、図15に示すように、画像形成システム10等は、店舗14ではなく、会社のオフィス70などに設定されてもよい。
【0133】
画像形成システム10がオフィス70に設置される場合でも、印刷セット17等、複数の印刷処理の要求を1組の印刷処理の要求として受け付けて処理する場合が考えられる。そのため、画像形成システム10がオフィス70に設置される場合でも、1組の印刷処理の順序を制御しない場合と比べて、1組の印刷処理において、発生頻度が高い順番で印刷処理を実行すれば、早い段階で搬送障害が生じやすくなる。例えば、残りの印刷処理を他の画像形成装置12に処理させるなど、1組の印刷処理を複数の画像形成装置12で分担させるといった対処が早い段階で行われる。そのため、印刷処理全体の完了時間も早まる。
【0134】
また、上記実施形態では、記録媒体の一例として用紙18を例に説明したが、記録媒体としては、用紙18に限らず、プラスチック製の薄いシートなどでもよい。また、CD(Compact Disc)またはDVD(Digital Versatile Disc)などの記録メディアにおいて、データ記録面とは反対側の面に装飾のための画像を印刷する場合もある。そのような場合は、CDおよびDVDなどの記録メディアも記録媒体に含まれる。
【0135】
また、上記実施形態では、搬送障害の発生頻度として、発生確率を例に説明したが、発生頻度としては、発生確率の他、高、中、低などの評価値を使用してもよい。
【0136】
以上、実施形態としては、印刷順序制御装置の一例である制御装置11、1つの制御装置11と少なくとも1つの画像形成装置12を含む画像形成システム10、および印刷順序制御プログラムを例示して説明した。実施形態は、印刷順序制御プログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体の形態としてもよい。記憶媒体としては、例えば、CD(Compact Disc)−ROM(Read-Only Memory)およびDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の光ディスク、若しくはUSBメモリおよびメモリカード等の半導体メモリがある。また、プログラムを、通信回線を介して外部装置から取得するようにしてもよい。
【0137】
上記実施形態で説明した印刷順序制御装置、画像形成装置、印刷順序制御プログラムおよび画像形成システムの構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
【0138】
また、上記実施形態で説明した処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0139】
また、上記実施形態では、プログラムを実行することにより、実施形態に係る各種の処理部(受付部、取得部、制御部など)がCPUとソフトウェアの協働により実現される場合について説明したが、これに限らない。実施形態に係る各種の処理部は、例えば、FPGA(Field-programmable Gate Array)などのプログラマブルロジックデバイス、およびASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアで実現してもよい。
【符号の説明】
【0140】
10、60 画像形成システム
11 制御装置
12 画像形成装置
13 コンテンツ管理サーバ
13A コンテンツDB
14 店舗
15 料金徴収装置
16、16A、16B、16C、16D 印刷物
17、17A、17B 印刷セット
18 用紙
21 印刷部
21A 画像記録部
21B 搬送部
21C 供給トレイ
21D 排出トレイ
22 印刷制御部
31A 受付部
31B 発生頻度取得部
31C 印刷順序制御部
31D コンテンツ取得部
31E 要求送信部
31F 出力制御部
31G 履歴記録部
31H 発生頻度算出部
41、41A、41B 印刷要求
42 順序指定
70 オフィス
110 主制御部
112 通信部
116 タッチパネルディスプレイ
116A 画面
118 外部I/F
122 メモリ
124 ストレージデバイス
126 バスライン
129 通信ネットワーク
130 履歴情報テーブル
130A 印刷順序制御プログラム
130B 発生頻度テーブル
130C 履歴情報テーブル
P1、P2 印刷処理
U ユーザ
図1
図2
図3
図4
図5
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図10
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