特開2020-26006(P2020-26006A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-26006(P2020-26006A)
(43)【公開日】2020年2月20日
(54)【発明の名称】用紙加工装置
(51)【国際特許分類】
   B26D 5/00 20060101AFI20200124BHJP
   B26D 7/18 20060101ALI20200124BHJP
【FI】
   B26D5/00 B
   B26D7/18 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2018-152140(P2018-152140)
(22)【出願日】2018年8月11日
(71)【出願人】
【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138014
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 香織
(72)【発明者】
【氏名】金岡 弘道
【テーマコード(参考)】
3C021
【Fターム(参考)】
3C021FC02
(57)【要約】
【課題】オートカットモードを備える用紙加工装置において、用紙加工装置全体を小型化するとともに、用紙のマージン部を、短い幅で細かく裁断する処理を行う頻度を必要最小限に留め、必要以上の処理時間を要することのない用紙加工装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明における用紙加工装置においては、通常モードとして設定登録される各種加工ジョブに関する制御方法以外に、「オートカットモード」と、その設定内容を見直す為の「レイアウト見直しモード」2つの制御モードを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を1枚ずつ搬送する搬送手段と、用紙搬送経路に沿って配置され、用紙を裁断する裁断手段と、裁断情報に基づいて用紙を裁断するように、前記搬送手段及び前記裁断手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記裁断手段は、用紙をその搬送方向に対して直角方向に裁断する直角方向裁断手段を有し、
前記直角方向裁断手段は、裁断刃を有しており、 前記制御手段は、前記裁断刃が所定位置で用紙を裁断するべくタイミング制御できるようになっており、
前記制御手段は、前記裁断情報に基づくカット位置と用紙の全長から、用紙の搬送方向前後のマージン部の搬送方向寸法を算出し、算出した前記マージン部の搬送方向寸法(A)と、マージン部の落下空間の搬送方向寸法(X)とを比較して、A≦Xとなるよう、前記搬送手段及び前記直角方向裁断手段の動作を制御して、前記マージン部を搬送方向に対して直角方向に分割裁断するオートカットモードを実行し、又、前記制御手段は、前記オートカットモードの実行前において、前記裁断情報に基づき裁断する一枚の用紙中に、前記オートカットモードの実行対象となる搬送方向寸法を有するマージン部がある場合には、前記オートカットモードにおける分割裁断する回数を減らすように、前記裁断情報における前記成果物の寸法をそのままにした状態で、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを全体的に見直すレイアウト見直しモードを実行する、ことを特徴とする用紙加工装置。
【請求項2】
前記レイアウト見直しモードは、操作者に、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを見直すように報知することを特徴とする請求項1記載の用紙加工装置。
【請求項3】
前記レイアウト見直しモードは、前記成果物の寸法をそのままにした状態で、各マージン部の搬送方向寸法がA≦Xとなるように、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを自動的に見直す、ことを特徴とする請求項1記載の用紙加工装置。
【請求項4】
レイアウト見直しモード実行後のレイアウトにおいて、裁断する一枚の用紙中の各マージン部がすべてA≦Xを満たす場合は、前記分割裁断を一切行わない、ことを特徴とする請求項3記載の用紙加工装置。
【請求項5】
前記レイアウト見直しモードは、裁断する用紙全体において、オートカットモードにおける個々のマージン部について分割裁断する回数の総和を減らすように、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを自動的に見直す、ことを特徴とする請求項1記載の用紙加工装置。
【請求項6】
前記レイアウト見直しモードは、各マージン部の搬送方向寸法がA≦Xとなるような所定値にするとともに、成果物の寸法をそのままにした状態で、成果物全体を搬送方向下流側にシフトさせるように自動的にレイアウト見直しを行う、ことを特徴とする請求項1記載の用紙加工装置。
【請求項7】
最後方マージン部の搬送方向寸法が用紙搬送方向における上流側ローラ対と下流側ローラ対との間でのローラ間距離より大きい場合は、裁断せずにそのまま成果物と同じ排出経路より排出させる、ことを特徴とする請求項6記載の用紙加工装置。
【請求項8】
レイアウト見直しを行う場合は、制御手段は、表示手段上にレイアウト見直し後のプレビューを表示して、操作者に見直し後のレイアウトについて、実行の承諾を求めるように制御する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7記載の用紙加工装置。
【請求項9】
レイアウト見直しモードの実行の有無について操作者が任意に設定可能である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の用紙加工装置。
【請求項10】
用紙を1枚ずつ搬送する搬送手段と、用紙搬送経路に沿って配置され、用紙を裁断する裁断手段と、裁断情報に基づいて用紙を裁断するように、前記搬送手段及び前記裁断手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記裁断手段により前記用紙を所望の成果物としての裁断片に裁断する用紙加工装置の制御方法において、
前記裁断情報に基づくカット位置と用紙の全長から、用紙の搬送方向前後のマージン部の搬送方向寸法を算出し、前記算出した前記マージン部の搬送方向寸法(A)と、マージン部の落下空間の搬送方向寸法(X)とを比較して、前記落下空間のスペースに合わせてA≦Xとなるよう、前記搬送手段及び前記裁断手段の動作を制御して、前記マージン部を搬送方向に対して直角方向に分割裁断するオートカットモードを実行し、
又、前記オートカットモードの実行前において、前記裁断情報に基づき裁断する一枚の用紙中に、前記オートカットモードの実行対象となる搬送方向寸法を有するマージン部がある場合には、前記オートカットモードにおける分割裁断する回数を減らすように、前記裁断情報における前記成果物の寸法をそのままにした状態で、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを全体的に見直すレイアウト見直しモードを実行する、ことを特徴とする用紙加工装置の制御方法。
【請求項11】
用紙に画像を形成する画像形成装置をさらに備え、前記画像形成装置によって前記成果物の画像が形成された用紙を、前記請求項10に記載される用紙加工装置により、前記成果物を基準とした裁断片に裁断する印刷処理システムにおいて、
前記レイアウト見直しモードは、少なくとも、前記画像形成装置によって前記成果物の画像が用紙に形成される前に実行される、ことを特徴とする印刷処理システムの制御方法。
【請求項12】
前記画像形成装置の加工工程を制御する一次制御手段及び、次工程の用紙加工装置の加工工程を制御する二次制御手段を有する、請求項11に記載の印刷処理システムにおいて、 前記レイアウト見直しモードは、前記一次制御手段が制御する画像形成装置の加工工程よりも上流工程にて実行される、ことを特徴とする印刷処理システムの制御方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、用紙搬送方向と直交する方向に用紙を裁断する裁断加工部を少なくとも有する用紙加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
用紙加工装置では、用紙を搬送する2組のローラ対と、当該2組のローラ対の間に配置された裁断刃とを備える裁断加工部によって、用紙における余白部であるマージン部を用紙搬送方向と直交する方向に分割して裁断することが行われている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
特許文献1は、用紙搬送方向と直交する方向に用紙のマージン部を裁断する際に発生する用紙後端側のマージン部(いわゆる後端ドブ)や用紙前端側のマージン部(いわゆる先端ドブ)を、短い幅で細かく裁断する(分割裁断する)ことを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−232700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記構成によれば、上流側及び下流側のローラ対と裁断刃との間は、それぞれ、裁断されたマージン部の裁断屑が落下するための落下スペースを構成しており、前記落下スペースに合わせてマージン部の搬送方向寸法が所定以下になるように、マージン部を分割して裁断することができる。したがって、マージン部の搬送方向寸法にかかわらず、小さな落下スペースでマージン部を除去することができ、用紙加工装置全体を小型化することができる。同時に、裁断後に残る用紙の搬送方向寸法の下限を小さくすることもできるので、装置の汎用性を高めることが可能である。
【0006】
しかし、上記構成によれば、マージン部を、短い幅で細かく裁断するには、必要以上の加工時間を要することになる。特に、裁断時に用紙を停止しながら裁断する場合は、顕著である。
【0007】
本発明は上述した課題を解決するものであり、用紙加工装置全体を小型化するとともに、
用紙のマージン部を、短い幅で細かく裁断する処理を行う頻度を必要最小限に留め、必要以上の処理時間を要することのない用紙加工装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、用紙を1枚ずつ搬送する搬送手段と、用紙搬送経路に沿って配置され、用紙を裁断する裁断手段と、裁断情報に基づいて用紙を裁断するように、前記搬送手段及び前記裁断手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記裁断手段は、用紙をその搬送方向に対して直角方向に裁断する直角方向裁断手段を有し、前記直角方向裁断手段は、裁断刃を有しており、 前記制御手段は、前記裁断刃が所定位置で用紙を裁断するべくタイミング制御できるようになっており、前記制御手段は、前記裁断情報に基づくカット位置と用紙の全長から、用紙の搬送方向前後のマージン部の搬送方向寸法を算出し、算出した前記マージン部の搬送方向寸法(A)と、マージン部の落下空間の搬送方向寸法(X)とを比較して、前記落下空間のスペースに合わせてA≦Xとなるよう、前記搬送手段及び前記直角方向裁断手段の動作を制御して、前記マージン部を搬送方向に対して直角方向に分割裁断するオートカットモードを実行し、又、前記制御手段は、前記オートカットモードの実行前において、前記裁断情報に基づき裁断する一枚の用紙中に、前記オートカットモードの実行対象となる搬送方向寸法を有するマージン部がある場合には、前記オートカットモードにおける分割裁断する回数を減らすように、前記裁断情報における前記成果物の寸法をそのままにした状態で、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを全体的に見直した上で前記分割裁断を行うレイアウト見直しモードを実行する、ことを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の用紙加工装置において、前記レイアウト見直しモードは、操作者に、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを見直すように報知する、ことを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、請求項1に記載の用紙加工装置において、前記レイアウト見直しモードは、前記成果物の寸法をそのままにした状態で、各マージン部の搬送方向寸法がA≦Xとなるように、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを自動的に見直す、ことを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、請求項3に記載の用紙加工装置において、レイアウト見直しモード実行後のレイアウトにおいて、裁断する一枚の用紙中の各マージン部がすべてA≦Xを満たす場合は、前記分割裁断を一切行わない、ことを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項5記載の発明は、請求項1に記載の用紙加工装置において、前記レイアウト見直しモードは、裁断する用紙全体において、オートカットモードにおける個々のマージン部について分割裁断する回数の総和を減らすように、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを自動的に見直す、ことを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項6記載の発明は、請求項1に記載の用紙加工装置において、前記レイアウト見直しモードは、各マージン部の搬送方向寸法がA≦Xとなるような所定値にするとともに、成果物の寸法をそのままにした状態で、成果物全体を搬送方向下流側にシフトさせるように自動的にレイアウト見直しを行う、ことを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の用紙加工装置において、最後方マージン部の搬送方向寸法が用紙搬送方向における上流側ローラ対と下流側ローラ対との間でのローラ間距離より大きい場合は、裁断せずにそのまま成果物と同じ排出経路より排出させる
、ことを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7に記載の用紙加工装置において、
レイアウト見直しを行う場合は、制御手段は、表示手段上にレイアウト見直し後のプレビューを表示して、操作者に見直し後のレイアウトについて、実行の承諾を求めるように制御する、ことを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求項8に記載の用紙加工装置において、
レイアウト見直しモードの実行の有無について操作者が任意に設定可能である、ことを特徴とする、ことを特徴とするものである。
【0017】
また、請求項10記載の発明は、用紙を1枚ずつ搬送する搬送手段と、用紙搬送経路に沿って配置され、用紙を裁断する裁断手段と、裁断情報に基づいて用紙を裁断するように、前記搬送手段及び前記裁断手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記裁断手段により前記用紙を所望の成果物としての裁断片に裁断する用紙加工装置の制御方法において、
前記裁断情報に基づくカット位置と用紙の全長から、用紙の搬送方向前後のマージン部の搬送方向寸法を算出し、前記算出した前記マージン部の搬送方向寸法(A)と、マージン部の落下空間の搬送方向寸法(X)とを比較して、前記落下空間のスペースに合わせてA≦Xとなるよう、前記搬送手段及び前記裁断手段の動作を制御して、前記マージン部を搬送方向に対して直角方向に分割裁断するオートカットモードを実行し、
又、前記オートカットモードの実行前において、前記裁断情報に基づき裁断する一枚の用紙中に、前記オートカットモードの実行対象となる搬送方向寸法を有するマージン部がある場合には、前記オートカットモードにおける分割裁断する回数を減らすように、前記裁断情報における前記成果物の寸法をそのままにした状態で、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを全体的に見直すレイアウト見直しモードを実行する、ことを特徴とするものである。
【0018】
また、請求項11記載の発明は、用紙に画像を形成する画像形成装置をさらに備え、前記画像形成装置によって前記成果物の画像が形成された用紙を、請求項10に記載される用紙加工装置により、前記成果物を基準とした裁断片に裁断する印刷処理システムにおいて、前記レイアウト見直しモードは、少なくとも、前記画像形成装置によって前記成果物の画像が用紙に形成される前に実行される、ことを特徴とするものである。
【0019】
また、請求項12記載の発明は、前記画像形成装置の加工工程を制御する一次制御手段及び、次工程の用紙加工装置の加工工程を制御する二次制御手段を有する、請求項11に記載の印刷処理システムにおいて、前記レイアウト見直しモードは、前記一次制御手段が制御する画像形成装置の加工工程よりも上流工程にて実行される、ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1記載の発明によれば、落下スペースに合わせて搬送方向寸法が所定以下になるように、マージン部を分割して裁断することができる。したがって、マージン部の搬送方向寸法にかかわらず、小さな落下スペースでマージン部を除去することができ、用紙加工装置全体を小型化することができる。同時に、裁断後に残る用紙の搬送方向寸法の下限を小さくすることもできるので、装置の汎用性を高めることが可能である。
さらに、オートカットモードの実行対象となる搬送方向寸法を有するマージン部がある場合には、オートカットモードにおける分割裁断する回数を減らすように、裁断情報における成果物の寸法をそのままにした状態で、成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを全体的に見直した上で分割裁断を行うレイアウト見直しモードを実行する為、用紙加工装置全体を小型化できるとともに、用紙のマージン部を、短い幅で分割裁断する回数を必要最小限に留める為、必要以上の処理時間を要しない。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、レイアウト見直しモードは、操作者に、成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを見直すように報知することができる為、操作者は、分割裁断を実行するマージン部のレイアウトを再度見直す機会が与えられ、再設定の内容によっては、処理時間を短縮できる。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、レイアウト見直しモードは、前記成果物の寸法をそのままにした状態で、各マージン部の搬送方向寸法がA≦Xとなるように、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを自動的に見直すことができる為、用紙加工装置全体を小型化するとともに、用紙のマージン部を、分割裁断する回数を必要最小限に留め、必要以上の処理時間を要することがないようにすることができる。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、レイアウト見直しモード実行後のレイアウトにおいて、裁断する一枚の用紙中の各マージン部がすべてA≦Xを満たす場合は、前記分割裁断を一切行わないことにより、処理時間を短縮することができる。
【0024】
請求項5記載の発明によれば、レイアウト見直しモードは、裁断する用紙全体において、オートカットモードにおける個々のマージン部について分割裁断する回数の総和を減らすように、成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを自動的に見直す為、処理時間をさらに効率的に短縮することができる。
【0025】
請求項6記載の発明によれば、レイアウト見直しモードは、各マージン部の搬送方向寸法がA≦Xとなるような所定値にするとともに、成果物の寸法をそのままにした状態で、成果物全体を搬送方向下流側にシフトさせるように自動的にレイアウト見直しを行う為、処理の内容が操作者に分かり易い。
【0026】
請求項7記載の発明によれば、最後方マージン部の搬送方向寸法が用紙搬送方向における上流側ローラ対と下流側ローラ対との間でのローラ間距離より大きい場合は、裁断せずにそのまま成果物と同じ排出経路より排出させる為、処理時間をさらに効率的に短縮することができる。
【0027】
請求項8記載の発明によれば、レイアウト見直しを行う場合は、制御手段は、表示手段上にレイアウト見直し後のプレビューを表示して、操作者に見直し後のレイアウトについて、実行の承諾を求めるように制御する為、処理の内容が操作者に分かり易い。又、操作者がプレビュー確認後、処理を取消すことができる。
【0028】
請求項9記載の発明によれば、レイアウト見直しモードの実行の有無について操作者が任意に設定可能である為、処理時間を急がない場合等により、レイアウト見直しモードの実行が不要な場合は、実行させないことができる。
【0029】
請求項10記載の発明によれば、用紙加工装置全体を小型化できるとともに、用紙のマージン部を、短い幅で分割裁断する回数を必要最小限に留める為、必要以上の処理時間を要しない。
【0030】
請求項11記載の発明によれば、画像形成装置及び、用紙加工装置を備えた印刷処理システムにおいて、レイアウト見直しモードは、少なくとも、前記画像形成装置によって前記成果物の画像が用紙に形成される前に実行される為、成果物の画像を基準とした裁断が、適切に行われる。
【0031】
請求項12記載の発明によれば、画像形成装置の加工工程を制御する一次制御手段及び、次工程の用紙加工装置の加工工程を制御する二次制御手段を有する印刷処理システムにおいて、前記レイアウト見直しモードは、前記一次制御手段が制御する画像形成装置の加工工程よりも上流工程にて実行される為、成果物の画像を基準とした裁断が、適切に行われる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】この発明の一実施形態に係る用紙加工装置の全体構成を模式的に示す縦断面図である。
図2図1に示した用紙加工装置の電気的構成を示すブロック図である。
図3】用紙搬送方向と直交する左右方向に用紙を裁断する裁断加工部を説明する模式図である。
図4A】裁断する一枚の用紙中の成果物のレイアウトを模式的に示す説明図である。
図4B】裁断する一枚の用紙中の成果物のレイアウトを模式的に示す説明図である。
図5A】裁断する一枚の用紙中の成果物のレイアウトを模式的に示す説明図である。
図5B】裁断する一枚の用紙中の成果物のレイアウトを模式的に示す説明図である。
図6】用紙の裁断の説明図である。
図7】加工ジョブの登録動作を説明するフローチャートである。
図8】裁断条件の登録動作を説明するフローチャートである。
図9図8に示したフローチャートにおける裁断条件の決定ジョブを説明するフローチャートである。
図10図9に示したフローチャートにおける裁断条件の見直しモードの第1例を説明するフローチャートである。
図11図9に示したフローチャートにおける裁断条件の見直しモードの第2例を説明するフローチャートである。
図12図9に示したフローチャートにおける裁断条件の見直しモードの第3例を説明するフローチャートである。
図13図9に示したフローチャートにおける裁断条件の見直しモードの第4例を説明するフローチャートである。
図14】オートカットモードの動作を説明するフローチャートである。
図15】この発明の他の実施形態に係る印刷処理システムの全体構成を模式的に示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照しながら用紙加工装置1について説明するが、説明の都合上、用紙搬送方向Tの下流側を、「前方」又は単に「下流側」と呼んでいる。用紙搬送方向Tの上流側を、「後方」又は単に「上流側」と呼んでいる。また、用紙搬送経路10を挟んだ上下を、「上側」又は「下側」と呼んでいる。また、用紙幅方向(用紙搬送方向Tと直交する水平方向)を「左右方向」と呼び、後方から見た状態で「右方」と「左方」を規定している。
【0034】
(用紙加工装置の全体構成)
図1は、この発明の一実施形態に係る用紙加工装置1の全体構成を模式的に説明する縦断面図である。この用紙加工装置1は、積載された多数枚の用紙100(用紙束Q)から用紙100を1枚ずつ用紙搬送方向Tに送り出す給紙装置7と、給紙装置7から送り出された用紙100を搬送しながら加工する装置本体2と、排紙トレイ19と、を備えている。給紙装置7から排紙トレイ19に至る経路においては、複数個のローラ対4と、上流側ローラ対5a及び下流側ローラ対5bと、からなる搬送手段によって、用紙搬送経路10が形成されている。用紙搬送経路10の途中に設けられた用紙検出センサによって、搬送中の用紙100の位置が適宜に検出される。
【0035】
給紙装置7は、給紙ユニット3と、吸着搬送機構8と、斜行搬送機構9と、を備えている。給紙ユニット3は、多数枚の用紙100が積載されるとともに昇降可能に構成された給紙台30を備えている。給紙台30は、給紙台昇降モータを駆動源とする昇降装置を用いて電動で昇降する。給紙台30の上限位置及び下限位置は、それぞれ上限リミッタスイッチ及び下限リミッタスイッチによって検出されていて、当該リミッタスイッチは万が一のための安全装置として機能する。
【0036】
用紙搬送経路10上には、裁断手段として、給紙装置7の側から順に(すなわち、上流側から下流側に向けて)、少なくとも、第1加工ユニット20、第2加工ユニット21、及び、直角方向裁断手段として、用紙搬送方向Tと直交する左右方向に用紙100を裁断する裁断刃34が設けられている。第1加工ユニット20、第2加工ユニット21、及び裁断刃34は、それぞれ、装置本体2に対して着脱自在なユニットとして設けられたり、装置本体2に対して固設されたりすることができる。それらがユニットとして用いる場合には、いずれの設置場所にも着脱自在であるように、外観上同じ寸法や形状を有するように構成される。また、第1加工ユニット20、第2加工ユニット21、及び裁断刃34には、駆動手段(図示せず)が連結されている。
【0037】
なお、第1加工ユニット20及び第2加工ユニット21は、2つの加工ユニットだけを意味するのでなく、2つ以上の加工ユニットを含む広い概念として規定される。加工ユニットとして、縦裁断用ユニット、横裁断用ユニット、縦折り型用ユニット、横折り型用ユニット、丸め加工用ユニット又はミシン目加工用ユニット等を例示することができる。加工用途に応じて、これらの各種加工ユニットの中から必要とされる加工ユニットが選択され、選択された加工ユニットが装置本体2内での適宜の位置に組み込まれる。更に、用紙加工装置1は、用紙100の裁断によって発生する裁断屑を回収するためのゴミ箱11を装置本体2内の底部に有している。
【0038】
(用紙加工装置の電気的構成)
図2は、用紙加工装置1の電気的構成を示すブロック図である。用紙加工装置1は、用紙加工装置1の各種動作を制御する制御手段としての制御部(CPU:中央演算処理装置)6を装置本体2に備えている。ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、EEPROM(電気的に消去書き込み可能なメモリ)、操作パネルのスイッチ類、メインモータ等のモータ、及び各種センサが、I/Oポートを介して、制御部6に接続されている。制御部6は、用紙加工装置1の全体の動作を制御するとともに、用紙100の搬送位置を制御したり、第1加工ユニット20,第2加工ユニット21や裁断加工部5での各種構成要素を制御したりする。操作パネルを用いて、各種加工ジョブに関する情報が設定登録されたり、エラー情報が報知されたりする。情報の報知というのは、操作パネルにおける表示面での表示やスピーカーによる音声告知を意味している。操作パネルには、一連の用紙加工動作を開始するためのスタートボタンが設けられている。
【0039】
(裁断加工部5の構成)
図3に示すように、裁断加工部5は、用紙搬送方向Tと直交する左右方向に用紙を裁断する裁断刃34と、裁断刃34に対して上流側に配置された上流側ローラ対5aと、裁断刃34に対して下流側に配置された下流側ローラ対5bと、を備える。裁断刃34は、用紙搬送経路10に対して上方に配置された可動刃と、用紙搬送経路10に対して下方に配置された固定刃と、から構成されている。可動刃及び固定刃は、それぞれ、用紙搬送方向Tと直交する左右方向に延びている。可動刃は、動力伝達機構を介して可動刃駆動モータ等の駆動源に連結されている。可動刃は、略水平方向に対して、刃先部から刃元部に行くに従って低くなるように傾斜しており、可動刃駆動モータ等の駆動力により、傾斜状態を保ちながら上下方向に平行移動する。可動刃が下降することによって、用紙搬送方向に隣り合う成果物同士の境界部分や、用紙搬送方向に隣り合う成果物の間にあるマージン部、あるいは、最前方成果物の前方にある最前方マージン部や最後方成果物の後方にある最後方マージン部のような各種マージン部(いわゆるドブ)を裁断する。可動刃が所定の裁断位置に達しているか否かについては、可動刃下限検出センサによって検出される。
【0040】
上流側ローラ対5aは、用紙搬送経路10の下方に配置された上流側の駆動ローラと、用紙搬送経路10の上方に配置されるとともに上流側の駆動ローラに対して従動する上流側の従動ローラと、によって構成される。上流側の従動ローラは、従動ローラ用スプリングによって、上流側の駆動ローラの外周に圧接され、上流側の駆動ローラと上流側の従動ローラとの間で上流側ニップ点5cを形成している。同様に、下流側ローラ対5bは、用紙搬送経路10の下方に配置された下流側の駆動ローラと、用紙搬送経路10の上方に配置されるとともに下流側の駆動ローラに対して従動する下流側の従動ローラと、によって構成される。下流側の従動ローラは、従動ローラ用スプリングによって、下流側の駆動ローラの外周に圧接され、下流側の駆動ローラと下流側の従動ローラとの間で下流側ニップ点5dを形成している。
【0041】
図3において、用紙搬送経路10に沿って搬送される用紙100は、上流側ローラ対5aの上流側ニップ点5cと下流側ローラ対5bの下流側ニップ点5dとの間でニップされる。
【0042】
本発明における用紙加工装置1においては、通常モードとして設定登録される各種加工ジョブに関する制御方法以外に、以下に示す「オートカットモード」と、その設定内容を見直す為の「レイアウト見直しモード」2つの制御モードを備える。
【0043】
(オートカットモードの概要)
オートカットモードとは、図6に示すように、用紙100における成果物14の前後のマージン部15c,15dが広いときには、前後のマージン部15c,15dは、複数部分15cc,15ddに分割し、所定以下の狭い幅で細かく裁断する。図3に示すように、用紙先端側の裁断片は、裁断刃34の上刃34aおよび下刃34bと下流側搬送ローラ5bの間から矢印82で示すように落下し、落下スペースの下に配置した回収箱11に回収される。同様に、用紙後端側の裁断片は、裁断刃34の上刃34aおよび下刃34bと上流側搬送ローラ5aの間から矢印80で示すように落下し、落下スペースの下に配置した回収箱11に回収される。搬送方向前後のマージン部15c,15dを分割して裁断するかどうかは、用紙100の全長Lとカット位置のデータに基づき算出したマージン部15c,15dの搬送方向の寸法A1,A2と、裁断片の落下空間71,73の搬送方向Fの寸法X、Xとの大小を比較して、A1≦X、A2≦Xとなるように、自動的に、所定以下の狭い幅で細かく裁断する。例えば、裁断片の落下空間の搬送方向の寸法X=15mmのとき、分割裁断する寸法=10〜15mm単位で裁断するように制御する。
【0044】
本実施例においては、裁断片の落下空間71と落下空間73の搬送方向Fの寸法とは同じ寸法Xとしたが、それぞれ、異なる寸法X1、X2としてもよい。この場合、X1、X2の内、短い方の寸法を上記XとしてA1,A2と比較するように構成すればよい。
【0045】
尚、マージン部15a、15bについては、例えば、前述の縦裁断用ユニットを2個用いて、用紙100をその搬送方向に同時に裁断するように構成することにより処理可能である。
【0046】
(レイアウト見直しモード)
レイアウト見直しモードとは、裁断条件やクリース条件やスリット条件やオプション(面取りの形成やミシン目の形成)の加工条件等の裁断情報に基づき裁断する一枚の用紙中に、算出した前記マージン部の搬送方向寸法(A)>マージン部の落下空間の搬送方向寸法(X)となる、前記オートカットモードの実行対象となる搬送方向寸法を有するマージン部がある場合には、前記オートカットモードにおける分割裁断する回数を減らすように、前記裁断情報における前記成果物の寸法をそのままにした状態で、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを全体的に見直すモードのことであり、見直した後に、オートカットモードの実行対象がまだ残っているときは、その部分について前記分割裁断(オートカットモード)を実行する。
【0047】
前記構成によれば、用紙のマージン部を、短い幅で分割裁断する回数を必要最小限に留める為、必要以上の処理時間を要しない。
【0048】
尚、前記オートカットモード及び、レイアウト「見直しモード」の具体的な実施例については、後述する。
【0049】
(用紙加工装置1の基本動作)
次に、図1を参照しながら、用紙加工装置1の基本動作について説明する。
【0050】
図1の用紙加工装置1において、操作パネルを用いて、各種加工ジョブに関する個々の裁断情報に基づき、裁断条件が設定登録される。なお、この手動による設定登録の代わり、あるいは、手動による設定登録と協働して、CCDセンサによるバーコード等の読み取りにより、各種加工ジョブに関する情報を自動的に設定登録されてもよい。
【0051】
操作者により、操作パネル上のスタートボタンが押されると、一連の用紙加工動作が開始され、図1の給紙ユニット3の給紙台30上に積載された複数の用紙100が、給紙装置7によって、上から一枚ずつ用紙搬送経路10に供給される。
【0052】
第1加工ユニット20や第2加工ユニット21では、用紙搬送方向Tと平行な複数のスリット線やミシン目や折り目が用紙100に形成されたり、用紙搬送方向Tと直交する左右方向に延びるミシン目や折り目が用紙100に形成されたりする。
【0053】
裁断加工部5では、上流側ローラ対5aにより、用紙100が裁断刃34に向けて搬送されて、上流側ローラ対5a及び下流側ローラ対5bの少なくとも一方で用紙100がニップされた状態で、用紙100が下流側から順に所定の裁断位置で用紙搬送方向Tと直交する左右方向に裁断される。裁断加工部5では、裁断によって得られた成果物(印刷部分)が、下流側ローラ対5bによって下流側に搬送されて排紙トレイ19で回収される一方、裁断されたマージン部や細断片が、下方のゴミ箱11に排出される。
【0054】
次に、図7及び図8を参照しながら、用紙加工装置1における加工ジョブ(裁断条件)に関する登録手順について説明する。
【0055】
図7において、制御部6は、用紙搬送方向Tにおける用紙100のサイズPを、RAMに一時的に登録する(ステップS10)。次に、制御部6は、裁断情報に基づく裁断条件やクリース条件やスリット条件やオプション(面取りの形成やミシン目の形成)の加工条件等を、RAMに一時的に登録する(ステップS12)。図8に示すように、裁断条件の登録ジョブでは、裁断条件が入力され(ステップS20)、制御部6は、裁断条件を決定し(ステップS22)、裁断条件の登録ジョブを終了する。
【0056】
なお、入力される裁断条件としては、例えば、用紙の全幅、全長、特性(厚さ、硬さ等)、マージン部の寸法、主印刷部が印刷され裁断後に残す領域の縦横の分割数等の個々の裁断情報の組合せである。
【0057】
上記構成によれば、裁断情報入力手段を有し、裁断情報を入力することにより、用紙に応じて所望の寸法に裁断することができる。また、プレビュー表示にて裁断状態を見ながら、適宜、裁断条件を修正することも可能である。
【0058】
別の構成としては、好ましくは、用紙をどのように裁断するかについて用紙に印刷された裁断条件表示を読み取る裁断条件表示読み取り手段を備える。上記制御手段は、該裁断条件表示読み取り手段により読み取られた上記裁断条件に基づいて、上記搬送手段及び上記裁断手段の動作を制御する。
【0059】
用紙に印刷する裁断条件表示は、例えば、バーコード、記号の並び等で構成することができる。裁断条件表示読み取り手段には、例えば、裁断条件表示を撮像する撮像センサや、裁断条件表示の明暗、色、位置、大きさなどを判別する光学センサのほか、磁気成分を含むインクを用いて印刷されている場合には磁気を検出する磁気センサなどを用いることができる。
【0060】
上記構成によれば、用紙に予め印刷された裁断条件表示に基づいて用紙を裁断することができ、裁断情報を入力する手間が省ける。
【0061】
次に、図6図9及び図10を参照しながら、図8のステップS22における裁断条件の決定ジョブについて詳細に説明する。
【0062】
まず、制御部6は、マージン部15cの搬送方向の寸法A(A1)及び、マージン部15dの搬送方向の寸法A(A2)が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法X以下であるか否かを判断する(ステップS30)。マージン部15cの搬送方向の寸法A(A1)及び、マージン部15dの搬送方向の寸法A(A2)の双方が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法X以下であるならば、制御部6は、成果物14の裁断条件を決定する。
マージン部15cの搬送方向の寸法A(A1)又は、マージン部15dの搬送方向の寸法A(A2)の内、少なくとも一方が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法Xよりも大きいならば、ステップS32において、「見直しモード」を実行し、制御部6は、成果物14の裁断条件を決定する。
【0063】
(レイアウト「見直しモード1」)
図9において、「見直しモード」の実行が選択された場合(ステップS32)における具体的な実施例の一つとして、「見直しモード1」について説明する。
【0064】
図6及び図10において、例えば、マージン部15cの搬送方向の寸法A(A1)が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法Xよりも大きい場合は、マージン部15cの搬送方向の寸法A(A1)が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法Xよりも大きい状態である為、成果物を除いた各マージン部(15c、15d)の搬送方向寸法A(A1、A2)の振分けを見直すように操作者に報知する(ステップS40)。
【0065】
前記構成によれば、操作者は、マニュアル入力による再設定により、分割裁断を実行するマージン部のレイアウトを再度見直す機会が与えられ、再設定の内容によっては、オートカットモードの処理時間分を短縮できる。尚、報知に際しては、操作パネル上に警告表示してもよいし、ブザー等の警告音を発するように構成してもよい。
【0066】
成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを見直すとは、オートカットモードにおける分割裁断する回数を減らすように、前記裁断情報における前記成果物の寸法をそのままにした状態で、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを全体的に見直すことをいう。
【0067】
詳細には、図6において、例えば、見直し前のレイアウトとして、成果物14が用紙の搬送方向の一方に寄っている場合であって、A1≦X、A2>Xとなる場合は、マージン部15dについてのみオートカットモードを実行することになる。マージン部15dに対するオートカットモードの処理時間分だけ裁断加工に要する処理時間が増えることになる。
しかし、見直し後のレイアウトとして、例えば、成果物14が用紙の搬送方向の中央に配置されている場合であって、A1≦X、A2≦Xとなる場合は、マージン部15c、15dともにオートカットモードとして分割裁断は一切行わない。前記構成によれば、裁断加工に要する処理時間は、最短時間で済む。
【0068】
ステップS42において、「レイアウトを見直す?」かどうかの問いかけに対して、操作者がレイアウトを見直さない場合は、レイアウト「見直しモード1」を終了し、成果物14の裁断条件を決定する。
【0069】
ステップS42において、レイアウトを見直す場合は、ステップS44において、操作者ができる限り、A1≦X、A2≦Xとなるようなレイアウトで裁断条件を再入力し、レイアウト「見直しモード1」を終了する。
【0070】
(レイアウト「見直しモード2」)
図9において、「見直しモード」の実行が選択された場合(ステップS32)における具体的な他の実施例として、「見直しモード2」について説明する。
【0071】
図4A及び図11において、例えば、マージン部18bの搬送方向の寸法A(A2)が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法Xよりも大きい場合は、マージン部18bの搬送方向の寸法A(A2)が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法X以下となるように、各マージン部(18a、18b、18c)の搬送方向寸法A(A1、A2、A3)の振分けを自動的に見直す。前記構成によれば、用紙加工装置全体を小型化するとともに、用紙のマージン部を、分割裁断する回数を必要最小限に留め、必要以上の処理時間を要することがないようにすることができる。
【0072】
成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを見直すとは、オートカットモードにおける分割裁断する回数を減らすように、前記裁断情報における前記成果物(16、17)の寸法をそのままにした状態で、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを全体的に見直すことをいう。
【0073】
詳細には、図4Aにおいて、例えば、見直し前のレイアウトとして、成果物16、17がそれぞれ用紙の両端部に寄っている場合であって、A1≦X、A2>X、A3≦Xとなる場合は、制御部6は、各マージン部18a、18b、18cの搬送方向の寸法A(A1、A2、A3)が、できる限り、すべて、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法X以下となるように、自動的に各マージン部のレイアウトを見直す(ステップS50)。例えば、図4Bにおいて、マージン部の搬送方向の寸法A1´=A2´=A3´=1/3×(A1+A2+A3)となるように振り分ける(ステップS52)。
【0074】
制御部6は、見直したデータ(A1´、A2´、A3´)を裁断条件として自動的に再入力し、「見直しモード2」を終了する。
【0075】
尚、見直し後のレイアウトとして、A1´≦X、A2´≦X、A3´≦Xとなる場合は、マージン部18a、18b、18cともにオートカットモードとして分割裁断は一切行わない。したがって、処理時間を短縮することができる。
【0076】
(レイアウト「見直しモード3」)
図9において、「見直しモード」の実行が選択された場合(ステップS32)における具体的な他の実施例として、「見直しモード3」について説明する。
【0077】
図4A及び図12において、例えば、マージン部18bの搬送方向の寸法A(A2)が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法Xよりも大きい場合は、マージン部18bの搬送方向の寸法A(A2)が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法X以下となるように、各マージン部(18a、18b、18c)の搬送方向寸法A(A1、A2、A3)の振分けを自動的に見直す。
【0078】
成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを見直すとは、オートカットモードにおける分割裁断する回数を減らすように、前記裁断情報における前記成果物(16、17)の寸法をそのままにした状態で、前記成果物を除いた各マージン部の搬送方向寸法の振分けを全体的に見直すことをいう。
【0079】
詳細には、図4Aにおいて、例えば、見直し前のレイアウトとして、成果物16、17がそれぞれ用紙の両端部に寄っている場合であって、A1≦X、A2>X、A3≦Xとなる場合は、
制御部6は、各マージン部18a、18b、18cの搬送方向の寸法A(A1、A2、A3)が、できる限り、すべて、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法X以下となるように、分割裁断する回数の総和を減らすように自動的に各マージン部(18a、18b、18c)のレイアウトを見直す(ステップS60)。例えば、見直し前の各マージン部の分割裁断する回数が、A1=1回、A2=3回、A3=0回(総和4回)の場合と比較して、見直し後の分割裁断する回数がA1´=1回、A2´=1回、A3´=1回(総和3回)と減るように各マージン部(18a、18b、18c)のレイアウトを見直す。前記構成によれば、処理時間をさらに効率的に短縮することができる。
【0080】
図4Bにおいて、制御部6は、見直したデータ(A1´、A2´、A3´)を裁断条件として自動的に再入力し(ステップS60)、「見直しモード3」を終了する。
(レイアウト「見直しモード4」)
図9において、「見直しモード」の実行が選択された場合(ステップS32)における具体的な他の実施例として、「見直しモード4」について説明する。
【0081】
図5A及び図13において、例えば、制御部6は、マージン部28bの搬送方向の寸法A(A2)が、裁断片の落下空間の搬送方向Fの寸法Xよりも大きい場合は、各マージン部(28a、28b、28c、28d)の搬送方向寸法A(A1、A2、A3、A4)をそれぞれ、A≦Xとなるような所定値に設定するとともに、成果物(25、26、27)の寸法をそのままにした状態で、成果物全体を搬送方向下流側にシフトさせるように自動的にレイアウト見直しを行う(ステップS70)。前記構成によれば、処理の内容が操作者に分かり易い。
【0082】
例えば、図5Aにおいて、裁断片の落下空間の搬送方向の寸法X=15mmのとき、各マージン部(28a、28b、28c、28d)の搬送方向寸法A(A1、A2、A3、A4)をそれぞれ、所定値=10mmに見直す。
【0083】
図5Bにおいて、制御部6は、見直した搬送方向寸法A1´=A2´=A3´=A4´=10mmを裁断条件として自動的に再入力し(ステップS72)、「見直しモード4」を終了する。尚、最後方マージン部29の処理については、最後方マージン部29の搬送方向寸法(A5)が用紙搬送方向における上流側ローラ対と下流側ローラ対との間でのローラ間距離(X+X=2X)より大きい場合は、裁断せずにそのまま成果物(25、26、27)と同じ排出経路より排出させるように構成してもよい。前記構成によれば、処理時間をさらに効率的に短縮することができる。又は、操作者が事前又は事後に、別途、裁断具を用いて裁断してもよい。
【0084】
(オートカットモードの制御)
上述の図10乃至図13に示すレイアウト「見直しモード」を実行した後、次に、図14(ステップS80)において各マージン部の内、少なくとも一つのマージン部がA>Xとなる場合(マージン部がすべてA≦Xとならない場合)は、A>Xとなるマージン部についてのみオートカットモード(分割裁断)を実行する(ステップS82)。
【0085】
ステップS80において、マージン部がすべてA≦Xとなる場合は、オートカットモードを終了する。
【0086】
(その他の実施形態)
(1)レイアウト見直しを行う場合は、制御手段は、表示手段としての操作パネル上の液晶画面上に、レイアウト見直し後のプレビューを表示して、操作者に見直し後のレイアウトについて、実行の承諾を求めるように構成してもよい。前記構成によれば、処理の内容が操作者に分かり易い。又、操作者がプレビュー確認後、処理を取消すこともできる。
【0087】
又、レイアウト見直しモードの実行の有無について操作者が任意に設定可能に構成してもよい。前記構成によれば、処理時間を急がない場合等の理由により、レイアウト見直しモードの実行が不要な場合は、実行させないことができる。
【0088】
(2)図15は、この発明の他の実施形態に係る印刷処理システムの全体構成を模式的に説明する縦断面図である。この印刷処理システムは、上述の用紙加工装置1の構成(図1参照)に加えて、画像を形成する画像形成装置31を備える構成となっている。
画像形成装置31とは、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ等のことである。
【0089】
画像形成装置31によって成果物の画像が形成された用紙100は、排紙ローラ対33により、その下流に位置する中間搬送装置37上の排紙ベルト32に向けて排出され、その後、用紙加工装置1に受け渡される。受け渡された用紙100は、用紙加工装置1により、成果物を基準とした裁断片に裁断されるシステム構成となっている。尚、用紙加工装置1の構成については、上述した通りである為、ここでは説明を省略する。
【0090】
又、画像形成装置31から排出される用紙100を用紙加工装置1に受け渡す際は、
中間搬送装置37を介して受け渡しすることなく、両装置間で直接用紙100を受け渡すように構成してもよい。
【0091】
好ましくは、印刷処理システムにおいては、レイアウト見直しモードは、少なくとも、前記画像形成装置によって成果物の画像が用紙に形成される前に実行されるのがよい。これにより、成果物の画像を基準とした裁断が、適切に行われる。画像形成装置によって成果物の画像が用紙に形成される後に、レイアウト見直しモード実行された場合は、成果物の画像形成位置と裁断位置が合わないことが起こり得る為である。
【0092】
印刷処理システムにおいては、画像形成装置の加工工程を制御する一次制御手段及び、次工程の用紙加工装置の加工工程を制御する二次制御手段を備えており、レイアウト見直しモードは、前記一次制御手段が制御する画像形成装置の加工工程よりも上流工程にて実行されることが好ましい。これにより、成果物の画像を基準とした裁断が、適切に行われる。
【0093】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の態様で実施可能である。
【符号の説明】
【0094】
1 用紙加工装置
2 装置本体
3 用紙
5 ローラ対
6 制御部
7 給紙装置
8 吸着搬送装置
14 成果物
15 マージン部
20 第1加工ユニット
21 第2加工ユニット
34 裁断刃
71 落下空間
73 落下空間
100 用紙
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15