特開2020-26287(P2020-26287A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-26287(P2020-26287A)
(43)【公開日】2020年2月20日
(54)【発明の名称】収納箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/42 20060101AFI20200124BHJP
【FI】
   B65D5/42 FBRP
   B65D5/42BSD
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-151333(P2018-151333)
(22)【出願日】2018年8月10日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 平成30年7月19日掲載、掲載アドレス(https://www.nintendo.co.jp/labo/contest/index.html)(https://topics.nintendo.co.jp/c/article/0e49e0b0−8a41−11e8−b123−063b7ac45a6d.html)
(71)【出願人】
【識別番号】000233778
【氏名又は名称】任天堂株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158780
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100121359
【弁理士】
【氏名又は名称】小沢 昌弘
(74)【代理人】
【識別番号】100130269
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 盛規
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 新治
(72)【発明者】
【氏名】土屋 人詩
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB02
3E060BC02
3E060DA01
3E060DA30
(57)【要約】
【課題】収納箱が折り曲げられた後の見栄えを向上する。
【解決手段】収納箱は、4つの側板と、4つの側板にそれぞれ連接される底形成用のフラップとを備える。4つの側板のうちの互いに対向する1組の側板には、フラップに連接する第1辺から、当該第1辺に対向する第2辺まで直線状に延びる第1折り曲げ部が設けられる。第1折り曲げ部には、第1辺の側から第2辺の側まで延びる側板折り曲げ線が複数形成される。フラップのうちの1組の側板にそれぞれ連接する各フラップには、第1折り曲げ部の延長線上に、第2折り曲げ部が設けられる。第2折り曲げ部には、第1折り曲げ部に形成される側板折り曲げ線の数よりも少ない数の底部折り曲げ線が形成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
4つの側板と、
前記4つの側板にそれぞれ連接される底形成用のフラップとを備え、
前記4つの側板のうちの互いに対向する1組の側板には、前記フラップに連接する第1辺から、当該第1辺に対向する第2辺まで直線状に延びる第1折り曲げ部が設けられ、
前記第1折り曲げ部には、前記第1辺の側から前記第2辺の側まで延びる側板折り曲げ線が複数形成され、
前記フラップのうちの前記1組の側板にそれぞれ連接する各フラップには、前記第1折り曲げ部の延長線上に、第2折り曲げ部が設けられ、
前記第2折り曲げ部には、前記第1折り曲げ部に形成される前記側板折り曲げ線の数よりも少ない数の底部折り曲げ線が形成される、収納箱。
【請求項2】
少なくとも前記側板折り曲げ線は、ミシン目である、請求項1に記載の収納箱。
【請求項3】
前記第1折り曲げ部には、第1の側板折り曲げ線と、当該第1の側板折り曲げ線の左右方向における一方側に形成される第2の側板折り曲げ線と、当該第1の側板折り曲げ線の他方側に形成される第3の側板折り曲げ線とが形成される、請求項1または請求項2に記載の収納箱。
【請求項4】
前記第1から第3の側板折り曲げ線は、ミシン目であり、
前記第1の側板折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔は、前記第2および第3の側板折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔よりも長い、請求項3に記載の収納箱。
【請求項5】
前記底部折り曲げ線は、ミシン目であり、
前記第1の側板折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔は、前記底部折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔よりも長い、請求項3または請求項4に記載の収納箱。
【請求項6】
前記第1折り曲げ部は、前記第1辺の実質的に中心となる位置から前記第2辺の実質的に中心となる位置まで延びる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の収納箱。
【請求項7】
前記第1折り曲げ部および前記第2折り曲げ部には、厚さ方向に押し潰す段潰し加工が施されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の収納箱。
【請求項8】
前記第2折り曲げ部における前記段潰し加工が施された部分の幅は、前記第1折り曲げ部における前記段潰し加工が施された部分の幅よりも広い、請求項7に記載の収納箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、側板に折り曲げ線を形成することによって、廃棄する際に箱を小さく折り畳みやすくできるようにした箱がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−231192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の箱においては、側板を折り曲げ線で折り曲げた後は廃棄されるため、折り曲げられた後の箱の見栄えを向上することについては想定されていなかった。
【0005】
それ故、本発明の目的は、折り曲げられた後の見栄えを向上することができる収納箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明は、以下の(1)〜(8)の構成を採用した。
【0007】
(1)
本発明の一例は、4つの側板と、4つの側板にそれぞれ連接される底形成用のフラップとを備える収納箱である。4つの側板のうちの互いに対向する1組の側板には、フラップに連接する第1辺から、当該第1辺に対向する第2辺まで直線状に延びる第1折り曲げ部が設けられる。第1折り曲げ部には、第1辺の側から第2辺の側まで延びる側板折り曲げ線が複数形成される。フラップのうちの1組の側板にそれぞれ連接する各フラップには、第1折り曲げ部の延長線上に、第2折り曲げ部が設けられる。第2折り曲げ部には、第1折り曲げ部に形成される側板折り曲げ線の数よりも少ない数の底部折り曲げ線が形成される。
【0008】
上記(1)の構成によれば、第1折り曲げ部を折り曲げた場合における折り跡の見栄えを向上することができ、一旦折り畳まれた後で組み立てられた収納箱の見栄えを向上することができる。また、底形成用のフラップについては、第1折り曲げ部に対する折り曲げに応じて折り曲げやすくすることができるとともに、収納箱の底部の強度を向上することができる。
【0009】
(2)
少なくとも側板折り曲げ線は、ミシン目であってもよい。
【0010】
上記(2)の構成によれば、側板折り曲げ線を折り曲げやすくすることができる。
【0011】
(3)
第1折り曲げ部には、第1の側板折り曲げ線と、当該第1の側板折り曲げ線の左右方向における一方側に形成される第2の側板折り曲げ線と、当該第1の側板折り曲げ線の他方側に形成される第3の側板折り曲げ線とが形成されてもよい。
【0012】
上記(3)の構成によれば、3本の折り曲げ線の位置とは異なる位置で側板が折り曲がる可能性を低減することができ、また、バランス良く側板を折り曲げることができる。これによって、収納箱の見栄えを向上することができる。
【0013】
(4)
第1から第3の側板折り曲げ線は、ミシン目であってもよい。第1の側板折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔は、第2および第3の側板折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔よりも長くてもよい。
【0014】
上記(4)の構成によれば、第1の側板折り曲げ線の強度を他の側板折り曲げ線に比べて高くすることができ、側板を折り曲げた際に他の側板折り曲げ線より大きく折れ曲がる第1の側板折り曲げ線のミシン目が割れてしまう可能性を低減することができる。
【0015】
(5)
底部折り曲げ線は、ミシン目であってもよい。第1の側板折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔は、底部折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔よりも長くてもよい。
【0016】
上記(5)の構成によれば、第1の側板折り曲げ線の強度を高くすることができ、側板を折り曲げた際に第1の側板折り曲げ線のミシン目が割れてしまう可能性を低減することができる。
【0017】
(6)
第1折り曲げ部は、第1辺の実質的に中心となる位置から第2辺の実質的に中心となる位置まで延びていてもよい。
【0018】
上記(6)の構成によれば、側板を折り曲げるように収納箱を折り畳んだ場合に収納箱の大きさを効果的に減少させることができる。
【0019】
(7)
第1折り曲げ部および第2折り曲げ部には、厚さ方向に押し潰す段潰し加工が施されていてもよい。
【0020】
上記(7)の構成によれば、折り曲げられた状態においてフラップの外側にある側板に対して当該フラップによって加えられる負荷を軽減することができるので、折り畳み部のミシン目が割れてしまう可能性を低減することができる。
【0021】
(8)
第2折り曲げ部における段潰し加工が施された部分の幅は、第1折り曲げ部における段潰し加工が施された部分の幅よりも広くてもよい。
【0022】
上記(8)の構成によれば、折り曲げられた状態においてフラップが側板に対して加える負荷をより軽減することができるので、折り畳み部のミシン目が割れてしまう可能性をより低減することができる。
【発明の効果】
【0023】
上記収納箱によれば、折り曲げた後の見栄えを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本実施形態に係る収納箱の一例を示す図
図2】収納箱のブランクの一例を示す平面図
図3図2に示す長側板の拡大図
図4】4つの側板が環状に成形された収納箱を示す斜視図
図5】折り畳み状態とされた収納箱を示す斜視図
図6】収納箱が折り畳み状態となる場合における長側板およびフラップの状態を模式的に示す図
図7】フラップを組み立てる手順の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0025】
[1.収納箱の概要]
図1は、本実施形態に係る収納箱の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る収納箱1は、上側が開口した(換言すれば、上面がない)直方体状の形状である。本実施形態においては、収納箱1は、段ボールで構成される。なお、本実施形態において、収納箱1の大きさは任意である。また、収納箱1の材料となる段ボールの厚さおよび種類は任意である。
【0026】
本実施形態においては、収納箱1は、収納箱1とは別体である底板2および蓋3とともに用いられる。底板2は、四角形の平板状の形状であり、収納箱1の底面の内側に載置される(図1参照)。また、蓋3は、必要に応じて、収納箱1の上側の開口を塞ぐように被せられて使用される。なお、他の実施形態においては、収納箱1は、単独で用いられるものであってもよい。
【0027】
[2.収納箱の構成]
図2は、収納箱のブランクの一例を示す平面図である。詳細は後述するが、図2に示すブランクを組み立てることによって、収納箱1が成形される。
【0028】
図2に示すように、収納箱1は、長方形の4つの側板11〜14を備える。収納箱1のブランクにおいては、4つの側板11〜14が1列に並んで連接される。ここで、図2における平面図に関する説明においては、側板11〜14が並ぶ方向を左右方向とし、当該左右方向に垂直な方向を上下方向とする。
【0029】
本実施形態においては、側板11〜14のうちで、左右方向の長さが相対的に長い側板11および13を「長側板」と呼ぶ。また、側板11〜14のうちで、左右方向の長さが相対的に短い側板12および14を「短側板」と呼ぶ。
【0030】
図2に示すように、収納箱1は、側板に連接する継代片15を備える。継代片15は、左右方向に連接される4つの側板11〜14のうちで左端にある長側板11に連接される。詳細は後述するが、継代片15は、上記4つの側板11〜14のうちで右端にある短側板14と接着される。
【0031】
図2に示すように、収納箱1は、4つのフラップ16〜19を備える。各フラップ16〜19は、4つの側板11〜14の下側の辺に、それぞれ1つずつ連接される。詳細は後述するが、各フラップ16〜19は、底面形成用のフラップである。つまり、収納箱1の底面は、4つのフラップ16〜19によって構成される。本実施形態においては、長側板11の下辺に連接されるフラップ16を「内フラップ」と呼び、短側板12の下辺に連接されるフラップ17、および、短側板14の下辺に連接されるフラップ19を「中フラップ」と呼び、長側板13の下辺に連接されるフラップ18を「外フラップ」と呼ぶ。
【0032】
内フラップ16は、矩形状であり、長側板11に連接する側と反対側の下辺において、矩形状の切り欠きが形成された形状である。この切り欠きは、内フラップの下端において左右方向の中央に形成される。
【0033】
中フラップ17は、短側板12に連接する台形状の部分と、当該台形状の部分の下端に連接する矩形状の突出部分とからなる。この台形状の部分は、右側の辺が台形の上辺(すなわち、短側板12に連接する辺)に垂直であり、左側の辺が当該上辺に対して傾斜する形状である。また、中フラップ19は、上記中フラップ17と左右対称の形状である。
【0034】
外フラップ18は、長側板13に連接する台形状の部分と、当該台形状の部分の下端に連接する矩形状の差込部分とからなる。この台形状の部分は、左右両側の辺が、台形の上辺(すなわち、長側板13に連接する辺)に対して傾斜した等脚台形の形状である。
【0035】
本実施形態においては、収納箱1は、上記の形状を有する4つのフラップ16〜19によって収納箱1の底面が構成される、B式底組タイプ(アメリカンロックまたは地獄底ともいう)の構造を有する。なお、他の実施形態においては、収納箱1の底面を形成するための構造は任意であり、例えば、A式タイプであってもよい。
【0036】
図2に示すように、側板とフラップとの境界(換言すれば、フラップと連接される側板の辺、あるいは、側板と連接されるフラップの辺)には、折り曲げ線が形成される(図2に示す一点鎖線参照)。本実施形態においては、側板とフラップとの境界に形成される折り曲げ線は、段ボールの肉厚を圧縮するように罫を入れて形成される罫線である。なお、罫線は、段ボールの表ライナから入れられてもよいし、裏ライナから入れられてもよい。
【0037】
なお、図2においては、折り曲げ線として罫線が形成される箇所を、一点鎖線で示している。ここで、図2に示すように、本実施形態においては、短側板12には、持ち手用の孔を形成するための切り込み21が形成され、短側板14には、持ち手用の孔を形成するための切り込み22が形成される。これらの切り込み21および22は、下側に凸となる円弧状(換言すれば、Cの字状)の形状であり、各切り込み21および22の両端を結ぶ線上に、折り曲げ線として罫線が形成される。また、本実施形態においては、図2に示すように、長側板11と継代片15との境界に、折り曲げ線として罫線が形成される。
【0038】
次に、図2および図3を参照して、長側板に設けられる折り曲げ部(以下、「側板折り曲げ部」と呼ぶ。)について説明する。図3は、図2に示す長側板13の拡大図である。以下においては、2つの長側板11および13のうちの長側板13に設けられる側板折り曲げ部31と、長側板13に連接する外フラップ18に設けられる底折り曲げ部36とについて詳細を説明する。なお、長側板11と、長側板11に連接する内フラップ16とについては、長側板13および外フラップ18と同様に側板折り曲げ部38および底折り曲げ部39が設けられるので、詳細な説明を省略する。
【0039】
図2および図3に示すように、長側板13には、側板折り曲げ部31が設けられる。側板折り曲げ部31は、上下方向に延びる線状の領域であり、ある程度の幅を有するので、帯状の領域であるとも言える。側板折り曲げ部31は、長側板13のうちで、収納箱1が折り畳まれた状態(後述する図5参照)となる場合に折り曲げられる部分である。図3に示すように、側板折り曲げ部31は、長側板13の上辺L1から下辺L2まで延びるように設けられる。また、側板折り曲げ部31は、左右方向に関して長側板13の実質的に中央に設けられる。なお、本明細書において、「実質的に(ある状態となる)」とは、厳密にその状態となる場合(上記の例では、長側板13の中央に設けられる場合)と、概ねその状態となる場合(上記の例では、長側板13の中央付近に設けられる場合)との両方を含む意味である。
【0040】
図3に示すように、側板折り曲げ部31には、複数(具体的には、3本)の折り曲げ線32〜34が形成される。すなわち、側板折り曲げ部31には、中折り曲げ線32と、外折り曲げ線33と、外折り曲げ線34とが形成される。中折り曲げ線32は、3本の折り曲げ線のうちで中央に形成される。外折り曲げ線33は、中折り曲げ線32の一方側(すなわち、左側)に形成され、外折り曲げ線34は、中折り曲げ線32の他方側(すなわち、右側)に形成される。3本の折り曲げ線32〜34は、互いに実質的に平行となるように、左右方向(すなわち、中折り曲げ線32と実質的に直交する方向)に並んで形成される。
【0041】
3本の折り曲げ線32〜34は、互いに近接した位置に形成される。本実施形態においては、3本の折り曲げ線32〜34は、左右方向に等間隔に形成される。折り曲げ線が形成される間隔(すなわち、中折り曲げ線32と外折り曲げ線33または34との間隔)は、段ボールの厚さおよび種類等に基づいて適宜設定される。本実施形態においては、段ボールの厚さは3[mm]であり、上記間隔は7[mm]である。したがって、側板折り曲げ部31の幅は14[mm]である。
【0042】
図3に示すように、本実施形態においては、各折り曲げ線32〜34は、ミシン目である。折り曲げ線32〜34をミシン目とすることによって、長側板13を折り曲げやすくすることができる。また、折り曲げ線をミシン目とすることによって、折り曲げ線が罫線である場合に比べて、折り曲げ線とは異なる位置で長側板13が折り曲げられてしまったり、折り曲げ線の周囲に皺が入ってしまったりする可能性を低減することができる。なお、本明細書において「ミシン目」とは、線上に間隔を空けて切り込みが形成される任意の折り曲げ線を指す。したがって、「ミシン目」とは、切り込みと切り込みとの間の線上に罫線が入れられた折り曲げ線(いわゆるリード罫)であってもよいし、切り込みと切り込みとの間の線上に罫線が入れられない折り曲げ線であってもよい。また、ミシン目の切り込みは、長側板の段ボールの表ライナから裏ライナまでを貫通するものであってもよいし、一方のライナから入れられて他方のライナまで貫通しないものであってもよい。
【0043】
なお、他の実施形態においては、各折り曲げ線32〜34は、ミシン目以外の折り曲げ線であってもよい。例えば、各折り曲げ線32〜34は、罫線であってもよい。また、中折り曲げ線32と外折り曲げ線33および34との折り曲げ線の種類は別であってもよい。例えば、中折り曲げ線32はミシン目であって、外折り曲げ線33および34は罫線であってもよいし、中折り曲げ線32は罫線であって、外折り曲げ線33および34はミシン目であってもよい。
【0044】
本実施形態においては、中折り曲げ線32のミシン目は、長側板13の下辺L2(換言すれば、フラップが連接される辺)から所定長さまでの範囲(すなわち、図3に示す範囲A)と、当該範囲外とでミシン目の種類が異なる。具体的には、図3に示すように、上記範囲A内においては、ミシン目の切り込みの長さc1は5[mm]であり、切り込みの間隔d1は11[mm]である。一方、上記範囲A外においては、ミシン目の切り込みの長さc2は8[mm]であり、切り込みの間隔d2は8[mm]である。詳細は後述するが、上記のように中折り曲げ線32のうちで長側板13の下辺L2付近の部分におけるミシン目の種類を異ならせる(具体的には、切り込みの間隔を大きくする)理由は、当該部分の強度を向上させるためである。なお、他の実施形態においては、中折り曲げ線32のミシン目の種類(具体的には、切り込みの長さおよび間隔)は、上記の部分とその他の部分とで同じであってもよい。
【0045】
また、本実施形態においては、外折り曲げ線33および34のミシン目の種類は、中折り曲げ線32のミシン目の種類とは異なる。具体的には、図3に示すように、上記ミシン目の切り込みの長さc3は5[mm]であり、切り込みの間隔d3は5[mm]である。このように、本実施形態においては、中折り曲げ線32と外折り曲げ線33および34とでは、強度(具体的には、ミシン目における切り込みの間隔)が異なるように設定される。
【0046】
図3に示すように、本実施形態においては、各折り曲げ線32〜34については、長側板13の下辺L2から離れた位置から切り込みが形成される。具体的には、中折り曲げ線32のミシン目の切り込みは、長側板13の下辺L2から上方向に18[mm]離れた位置から上方に延びるように形成される。また、外折り曲げ線33および34のミシン目の切り込みは、長側板13の下辺L2から上方向に19[mm]離れた位置から上方に延びるように形成される。詳細は後述するが、長側板13の下辺L2から離れてミシン目の切り込みを形成する理由は、側板折り曲げ部31のうちで長側板13の下辺L2付近の部分における強度を向上させるためである。なお、他の実施形態においては、各折り曲げ線32〜34のミシン目の切り込みは、長側板13の下辺L2に接するように形成されてもよい。
【0047】
図2および図3に示すように、外フラップ18には、長側板13の側板折り曲げ部31の延長線上に底折り曲げ部36が設けられる。底折り曲げ部36には、1本の折り曲げ線が形成される。以下においては、フラップに形成される折り曲げ線を「底部折り曲げ線」と呼ぶ。詳細は後述するが、収納箱1が折り畳まれた状態(後述する図5参照)となる場合には、外フラップ18は上記底部折り曲げ線で折り曲げられる。
【0048】
本実施形態においては、底部折り曲げ線は、長側板に形成される上記折り曲げ線32〜34と同様、ミシン目である。また、上記ミシン目の切り込みの長さc4は5[mm]であり、切り込みの間隔d4は5[mm]である。このように、本実施形態においては、底部折り曲げ線のミシン目の切り込みの長さおよび間隔は、上記外折り曲げ線33および34のミシン目の切り込みの長さおよび間隔と同じであるが、他の実施形態においては、異なっていてもよい。また、底部折り曲げ線のミシン目の切り込みは、長側板13の下辺L2(すなわち、外フラップ18の上辺)から離れた位置から下方に延びるように形成される。
【0049】
なお、図2に示すように、内フラップ16にも外フラップ18と同様に、長側板11の側板折り曲げ部38の延長線上に底折り曲げ部39が設けられ、底折り曲げ部39に1本の折り曲げ線が形成される。
【0050】
図3に示すように、本実施形態においては、長側板13に設けられる上記側板折り曲げ部31と、外フラップ18に設けられる上記底折り曲げ部36およびその周囲の部分(図3に示す帯状部分)37とに対しては、段ボールを厚さ方向に押し潰す段潰し加工が施される。段潰し加工が施されることによって、折り曲げ部31および帯状部分37の厚さが、段潰し加工が施されていない部分の厚さに比べて薄くなる。なお、図2および図3においては、段潰し加工が施される部分を灰色で示している。
【0051】
本実施形態においては、上記帯状部分37は、左右方向について底折り曲げ部36を中心として所定の幅を有する。本実施形態においては、帯状部分37の幅(すなわち、左右方向の長さ)は、40[mm]である。このように、本実施形態においては、帯状部分37の幅は、側板折り曲げ部31の幅(本実施形態においては、14[mm])よりも広い。詳細は後述するが、段潰し加工を施すことによって、収納箱1が折り畳まれた状態(図5参照)において、長側板13の側板折り曲げ部31に加わる負荷を低減することができ、側板折り曲げ部31が割れてしまう可能性を低減することができる。
【0052】
なお、図2に示すように、長側板11の側板折り曲げ部38と、内フラップ16の底折り曲げ部39およびその周囲の帯状部分40にも、長側板13の側板折り曲げ部31および外フラップ18の帯状部分37と同様に、段潰し加工が施される。
【0053】
[3.収納箱の組み立て]
次に、図2に示すブランクを組み立てて直方体状の収納箱1を成形する方法について説明する。図4は、4つの側板11〜14が環状に成形された収納箱を示す斜視図である。上述の収納箱1のブランクは、例えば段ボール板を打ち抜くことによって作成される。作成された収納箱1のブランクは、図4に示すように、4つの側板11〜14が環状になるように成形される。具体的には、4つの側板11〜14を各辺上の折り曲げ線で折り曲げるとともに、継代片15を短側板14の裏側に接着することによって、4つの側板11〜14が環状に成形される。
【0054】
次に、収納箱1は、長側板11および13と各フラップ16および18とが折り曲げられた折り畳み状態にされる。収納箱1は、例えば、工場から出荷される前に(つまり、輸送前に)折り畳み状態とされる。折り畳み状態とすることで、収納箱1の大きさを小さくすることができ、輸送しやすくしたり、店頭での販売時における設置スペースを削減したりすることができる。
【0055】
図5は、折り畳み状態とされた収納箱を示す斜視図である。収納箱1を折り畳み状態とする場合、各フラップ16〜19は、それぞれ各側板11〜14に重なるように折り曲げられる。具体的には、各フラップ16〜19は、フラップと側板との境界上の折り曲げ線で、環状の4つの側板11〜14の外側に重なるように折り曲げられる(図4に示す矢印参照)。
【0056】
各フラップ16〜19が各側板11〜14に重なるように折り曲げられた状態の収納箱1は、長側板11および13と、内フラップ16および外フラップ18とが、上記側板折り曲げ部および底折り曲げ部で折り曲げられることによって、折り畳み状態となる。図5に示すように、各長側板11および13と各フラップ16および18とは、長側板の表側が向かい合うように(換言すれば、長側板が表側から見て窪むように)折り曲げられる。
【0057】
以上のように、本実施形態においては、側板折り曲げ部および底折り曲げ部で折り曲げることによって収納箱1を容易に折り畳み状態とすることができる。収納箱1を図5に示すような折り畳み状態とすることで、例えば、側板の各辺上の折り曲げ線でのみ収納箱1を折り曲げた状態と比べて、収納箱1を小さくすることができる。例えば、収納箱1の輸送時、あるいは、店頭での販売時には、上記の折り畳み状態とすることで、輸送しやすくしたり、設置スペースを削減したりすることができる。
【0058】
ここで、本実施形態においては、長側板の側板折り曲げ部は、左右方向に関して長側板の実質的に中央に設けられる。すなわち、長側板の側板折り曲げ部は、フラップに連接する第1辺(すなわち、長側板の下辺)の実質的に中心となる位置から、当該第1辺に対向する第2辺(すなわち、長側板の上辺)の実質的に中心となる位置まで延びる(図3参照)。したがって、折り畳み状態においては、2つの短側板12および14が左右方向にほとんどずれることなく重なるので(図5参照)、折り畳み状態とすることによって収納箱1のサイズを効果的に減少させることができる。なお、他の実施形態においては、長側板の側板折り曲げ部は、左右方向に関する長側板の中央付近の位置に限らず、他の位置に設けられてもよい。
【0059】
なお、本実施形態においては、長側板の側板折り曲げ部には複数の折り曲げ線が形成されるのに対して、フラップには1本の折り曲げ線が形成される。これに関して、本実施形態においては、フラップは、底形成用であり、組み立て時には底になるので、見栄えをあまり考慮しなくてもよい。したがって、本実施形態においては、フラップに形成される折り曲げ線を、長側板の側板折り曲げ部に形成される折り曲げ線よりも少なくする(なお、少なくとも1本であればよく、2本にしてもよい)ことによって、底形成用のフラップの強度を向上している。また、フラップに形成される折り曲げ線を少なくすることによって、収納箱の製造を簡易化にすることができる。なお、他の実施形態においては、フラップに形成される折り曲げ線を、長側板の側板折り曲げ部に形成される折り曲げ線と同数にしてもよい。
【0060】
図6は、収納箱1が折り畳み状態となる場合における長側板およびフラップの状態を模式的に示す図である。図6は、側板折り曲げ部31が延びる方向に平行な向きから長側板13および外フラップ18を見た図である。図6に示すように、折り畳み状態においては、長側板13が外側となり、外フラップ18が内側となるように、長側板13および外フラップ18が折り曲げられる。
【0061】
本実施形態においては、長側板13の側板折り曲げ部31は、複数(具体的には、3本)の折り曲げ線32〜34を含む。したがって、折り畳み状態においては、図6に示すように、各折り曲げ線32〜34のそれぞれが折り曲げられる。
【0062】
ここで、長側板に形成される折り曲げ線が仮に1本である場合を考える。この場合、収納箱1を折り畳み状態とする際に、折り曲げ線からずれた位置で長側板が折れてしまう可能性がある。具体的には、収納箱1の強度を維持するべく、フルートが上下方向に延びる向きに段ボールが用いられるので、折り曲げ線から少しずれた位置のフルートに沿って長側板が折り曲げられてしまうことがある。したがって、上記の場合において、長側板が実際に折り曲げられる位置が折り曲げ線からずれてしまうと、収納箱1が折り畳み状態から組み立てられた状態となった際に、折り曲げ線とは異なる位置に折り跡が残ってしまい、見栄えが悪くなるおそれがある。
【0063】
これに対して、本実施形態によれば、側板折り曲げ部において複数の折り曲げ線が近接した位置に形成されるので、折り曲げ線とは異なる位置で長側板13が折り曲げられてしまう可能性を低減することができる。具体的には、長側板13は、中折り曲げ線32の位置で折り曲げやすくなっているとともに、その両側の外折り曲げ線33および34の位置においても折り曲げやすくなっているので、これらの位置とは異なる位置で折り曲がる可能性が低くなっている。したがって、本実施形態によれば、折り曲げ線の位置で確実に長側板13を折り曲げることができるので、収納箱1が折り畳み状態から組み立てられた状態となった場合において、折り曲げ線とは異なる位置に折り跡が残ってしまう可能性を低減することができる。したがって、本実施形態によれば、収納箱1を組み立てた状態における見栄えを向上することができる。
【0064】
また、側板折り曲げ部において複数の折り曲げ線が形成されることによって、各折り曲げ線にかかる負荷を低減することができ、結果として側板折り曲げ部の強度を向上することができる。具体的には、長側板13は、中折り曲げ線32だけでなく外折り曲げ線33および34においても折り曲げられるので、折り曲げ線が1本である場合に比べて、1つの折り曲げ線で折り曲げられる度合いを小さくすることができる。また、本実施形態においては、折り畳み状態においては長側板13の内側に外フラップ18が挟まれるので(図6参照)、外フラップ18によって長側板13は押し広げられるように負荷を受けるが、側板折り曲げ部において複数の折り曲げ線が形成されることによって当該負荷を低減することができる。以上のように、複数の折り曲げ線によって、折り曲げ線に加えられる負荷を低減することができ、ミシン目が割れてしまう可能性を低減することができるので、その結果、側板折り曲げ部の強度を向上することができる。
【0065】
また、図6に示すように、折り畳み状態においては、中折り曲げ線32が、外折り曲げ線33および34よりも大きく折り曲げられる。したがって、中折り曲げ線32は、折り曲げられた時にミシン目が割れてしまう可能性が、外折り曲げ線33および34よりも高いと考えられる。これに関して、本実施形態においては、中折り曲げ線32における切り込みの間隔(すなわち、図3に示すd1またはd2)は、外折り曲げ線33および34における切り込みの間隔(すなわち、図3に示すd3)よりも長い。したがって、本実施形態によれば、中折り曲げ線32の強度を外折り曲げ線33および34よりも高くすることができるので、折り畳み状態において中折り曲げ線32のミシン目が割れてしまう可能性を低減することができる。
【0066】
また、本実施形態においては、長側板のうちでフラップと連接される側(図2における下側)については、折り畳み状態において長側板の内側にフラップが挟まれる状態となる(図6参照)。したがって、長側板の側板折り曲げ部のうち、フラップと連接される側の端部については、側板折り曲げ部(換言すれば、折り曲げ線)に加わる負荷が反対側の端部よりも大きくなり、ミシン目が割れてしまいやすい。
【0067】
これに関して、本実施形態においては、中折り曲げ線32のうち、長側板13の下辺L2から所定長さまでの範囲(すなわち、図3に示す範囲A)の部分におけるミシン目の切り込みの間隔(すなわち、図3に示すd1)を、当該範囲外の部分におけるミシン目の切り込みの間隔(すなわち、図3に示すd2)よりも長くしている。これによって、長側板の側板折り曲げ部のうち、フラップと連接される側の端部における強度を向上させることができ、折り畳み状態においてミシン目が割れてしまう可能性を低減することができる。
【0068】
また、本実施形態においては、側板折り曲げ部31における各折り曲げ線32〜34におけるミシン目の切り込みは、長側板13の下辺L2から離れた位置から形成される(図3参照)。これによっても、長側板の側板折り曲げ部のうち、フラップと連接される側の端部における強度を向上させることができ、折り畳み状態においてミシン目が割れてしまう可能性を低減することができる。
【0069】
また、本実施形態においては、中折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔(すなわち、図3に示すd1またはd2)は、底部折り曲げ線のミシン目における切り込みの間隔(すなわち、図3に示すd4)よりも長い(図3参照)。このように、折り畳み状態において外側となる長側板における折り曲げ線の強度を、折り畳み状態において内側となるフラップにおける折り曲げ線の強度よりも高くすることによって、折り畳み状態において長側板のミシン目が割れてしまう可能性を低減することができる。
【0070】
また、本実施形態においては、側板折り曲げ部と、底折り曲げ部(より具体的には、底折り曲げ部を含む帯状部分)とには、段潰し加工が施される(図3参照)。これによれば、折り畳み状態においては、長側板およびフラップにおける角部分(すなわち、折り曲げられたときの先端となる部分)が薄くなるので、フラップの外側にある長側板に対して当該フラップによって加えられる負荷を軽減することができる。これによっても、折り畳み状態において折り畳み部のミシン目が割れてしまう可能性を低減することができる。
【0071】
さらに、本実施形態においては、底折り曲げ部における段潰し加工が施された帯状部分37の幅は、側板折り曲げ部31における段潰し加工が施された部分の幅よりも広い(図3参照)。これによって、フラップの外側にある長側板に加わる負荷をより効果的に軽減することができ、折り畳み状態において折り畳み部のミシン目が割れてしまう可能性を低減することができる。なお、本実施形態においては、フラップが底形成用であるために見栄えをあまり考慮しなくてもよいので、段潰し加工が施される部分が大きくなっても大きな問題は生じない。
【0072】
次に、収納箱1を折り畳み状態から直方体状に成形する方法について説明する。まず、折り畳み状態である収納箱1は、長側板11および13が平板状となる状態(つまり、折り曲げられていない状態)となるように開かれる(図5に示す矢印参照)。これによって、収納箱1は、図4に示すような、各側板が立方体の側面となる状態になる。
【0073】
次に、各側板が立方体の側面となる状態になった収納箱1は、4つのフラップ16〜19が底を構成するように組み立てられる。図7は、フラップを組み立てる手順の一例を示す図である。図7の(a)に示すように、まず、内フラップ16が側板11に対して実質的に垂直となるように折り曲げ線で折り曲げられる。次に、図7の(b)に示すように、2つの中フラップ17および19が、それぞれ、短側板12および14に対して実質的に垂直となるように折り曲げ線で折り曲げられる。これによって、内フラップ16の切り欠き部分と、中フラップ17および19の上記矩形状の突出部分とによって隙間Bが形成される。そして、図7の(c)に示すように、外フラップ18の上記差込部分が隙間Bに差し込まれる。これによって、4つのフラップ16〜19によって収納箱1の底が構成される。
【0074】
さらに、図1に示すように、収納箱1の底の内側に底板2を載置し、収納箱1の上側の開口に蓋3を被せることによって、収納箱1、底板2、および、蓋3の組み立てが完成する。なお、短側板12の切り込み21および22の内側の部分を収納箱1の内側に押し込むように折り曲げることによって、収納箱1に持ち手を設けるようにしてもよい。
【0075】
[4.上記実施形態の作用効果および変形例]
以上のように、本実施形態における収納箱は、4つの側板11〜14と、4つの側板にそれぞれ連接される底形成用のフラップ16〜19とを備える。4つの側板11〜14のうちの互いに対向する1組の側板(すなわち、長側板11および13)には、フラップに連接する第1辺(すなわち、下辺)から、当該第1辺に対向する第2辺(すなわち、上辺)まで直線状に延びる第1折り曲げ部(すなわち、側板折り曲げ部31および38)が設けられる。第1折り曲げ部には、第1辺の側から第2辺の側まで延びる側板折り曲げ線(すなわち、折り曲げ線32〜34)が複数形成される(図3参照)。上記4つのフラップのうちの、上記1組の側板にそれぞれ連接する各フラップ(すなわち、内フラップ16および外フラップ18)には、第1折り曲げ部の延長線上に、第2折り曲げ部(すなわち、底折り曲げ部36および39)が設けられる。第2折り曲げ部には、第1折り曲げ部に形成される側板折り曲げ線の数よりも少ない数の底部折り曲げ線が形成される。
【0076】
なお、上記「(折り曲げ線が)第1辺の側から第2辺の側まで延びる」とは、折り曲げ線(例えば、ミシン目の切り込み)が各辺に接していてもよいし、接していなくてもよい意味である。すなわち、上記実施形態のように、折り曲げ線であるミシン目の切り込みは、下辺から離れた位置から形成されてもよい(図3参照)。
【0077】
上記のように、本実施形態においては、側板の第1折り曲げ部に形成する折り曲げ線を複数とすることによって、側板の折り跡が折り曲げ線に沿って形成されやすくなる。これによって、側板の折り跡の見栄えを向上することができる。したがって、本実施形態によれば、一旦折り畳まれた後で組み立てられた収納箱の見栄えを向上することができる。また、底形成用のフラップに形成される折り曲げ線の数を、側板に形成される折り曲げ線の数よりも少なくすることによって、収納箱の見栄えに大きな影響を与えることなく、収納箱の底部の強度を向上することができる。
【0078】
(側板折り曲げ線の本数に関する変形例)
なお、上記実施形態においては、側板に設けられる折り曲げ部に形成される複数の側板折り曲げ線として、3本の折り曲げ線が形成される態様を例として説明した。ここで、他の実施形態においては、側板折り曲げ線の数は、2本であってもよいし、4本以上であってもよい。側板折り曲げ線の数が2本である場合であっても、折り曲げ線からずれた位置で長側板が折れてしまう可能性を、1本である場合に比べて低減することができる。なお、側板折り曲げ線の数を奇数本とする場合には、中央の折り曲げ線の位置で大きく折れ曲がるとともに、その両側の折り曲げ線の位置でも折り曲がるので、左右にバランス良く長側板を折り曲げることができる。
【0079】
(フラップに関する変形例)
上記実施形態においては、側板の上側にはフラップが設けられない収納箱を例として説明したが、収納箱は、側板の上側と下側との両方にフラップが設けられる構成であってもよい。この場合、上側のフラップのうち、長側板にそれぞれ連接する各フラップには、長側板に設けられる折り曲げ部の延長線上に、当該折り曲げ部に形成される側板折り曲げ線の数よりも少ない数の折り曲げ線が形成されてもよい。これによれば、側板の上側にフラップが設けられる構成であっても、上記実施形態と同様に収納箱を折り畳み状態とすることができる。なお、側板の上側に設けられるフラップについても、側板の下側に設けられるフラップと同様、形状は任意である。
【0080】
(箱の材料に関する変形例)
上記実施形態においては、段ボール製の収納箱を例として説明したが、収納箱の材質は段ボールに限らず、例えば厚紙であってもよい。厚紙製の収納箱に上記実施形態を適用する場合であっても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0081】
(箱の用途に関する変形例)
上記実施形態においては、収納用途に用いられる箱を例として説明したが、任意の用途の箱に対して上記実施形態を適用することができる。例えば、包装用に用いられる包装箱に対して、側板に設けられる折り曲げ部において複数の折り曲げ線を形成し、当該側板に連接するフラップに折り曲げ線を形成することによって、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【産業上の利用可能性】
【0082】
上記実施形態は、例えば折り曲げられた後の見栄えを向上すること等を目的として、例えば段ボール製の収納箱に適用することができる。
【符号の説明】
【0083】
1 収納箱
11,13 長側板
12,14 短側板
16 内フラップ
17,19 中フラップ
18 外フラップ
31,38 側板折り曲げ部
32 中折り曲げ線
33,34 外折り曲げ線
36,39 底折り曲げ部
37,40 帯状部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7