【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するために、本発明の店舗管理システムは、所定の監視エリア内を撮像する撮像部と、該撮像部で撮像された動画像データを記憶する第1の動画像データ記憶部と、該第1の動画像データ記憶部に記憶されている動画像データから、所定の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定するフレーム特定部と、前記第1の動画像データ記憶部に対して、前記フレーム特定部で特定されたフレームを開始フレームとする所定の撮像時間内の動画像データの切り出しを指示する動画像データ切出指示部と、該動画像データ切出指示部で指示された切出動画像データを受信する動画像データ受信部と、外部の端末により入力され、前記監視エリア内で行われる所定のタスクに対する評価情報を受け付ける評価情報受付部と、前記動画像データ受信部で受信された前記切出動画像データと前記評価情報を対応付けて記憶する第2の動画像データ記憶部とを備える。
【0011】
ここで、所定の監視エリア内を撮像する撮像部を備えることにより、例えば店舗内において、ユーザーである店舗の管理者が監視すべき対象エリアを撮像することができる。
【0012】
また、撮像部で撮像された動画像データを記憶する第1の動画像データ記憶部を備えることにより、撮像部で撮像した動画像データを記憶部に記憶させることができる。従って、管理者はリアルタイムでの監視のみならず、管理者の都合のよい時間帯に動画像データを確認して監視作業を行うことがきる。
【0013】
また、第1の動画像データ記憶部に記憶されている動画像データから、所定の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定するフレーム特定部を備えることにより、管理者は、録画保存されている動画像データについて、早送りや巻き戻しを繰り返しながら必要となるフレームを探し出すという煩わしい操作をすることなく、所定の時刻情報に基づいて必要となるフレームの頭出しを速やかに行うことができる。
【0014】
また、第1の動画像データ記憶部に対して、フレーム特定部で特定されたフレームを開始フレームとする所定の撮像時間内の動画像データの切り出しを指示する動画像データ切出指示部を備えることにより、第1の動画像データに記憶されている動画像データから、監視対象となる特定の動画像データを切り出すことができる。
【0015】
また、動画像データ切出指示部で指示された切出動画像データを受信する動画像データ受信部を備えることにより、第1の動画像データ記憶部に記憶されている動画像データのうち、フレーム特定部で特定されたフレームを開始フレームとする所定撮像期間内の動画像データを第1の動画像データ記憶部から切り出し、必要となる動画像データのみを管理者側において受信することができる。さらに、監視エリアから離れた遠隔地においても、必要とする動画像データを受信して確認することができるため、管理者は監視対象となる店舗に出向かなくとも、従業員の作業状況の実体を把握することができる。
【0016】
また、外部の端末により入力され、監視エリア内で行われる所定のタスクに対する評価情報を受け付ける評価情報受付部を備えることにより、管理者は、撮像部で撮像された動画像データを確認しながら、店舗内の従業員の作業状況について、改善すべき項目に対してコメントを付けたり、定型の評価項目に沿った評価の入力を行うことができる。
【0017】
また、切出動画像データと評価情報を対応付けて記憶する第2の動画像データ記憶部を備えることにより、動画像データと管理者による評価情報が対応付けられるため、従業員の作業遂行に際して改善点や問題点を容易に把握することができる。さらに、管理者が入力した評価情報に対する第三者による評価も可能となるため、管理者教育にも役立つとともに、管理者による画一的な評価を期待することができる。
【0018】
また、店舗管理システムは、さらに動画像解析部を備え、動画像解析部として監視エリア内において、撮像部が撮像した人の顔画像により特定の人物の認証を行う認証部を有する場合には、例えば店舗への来店客のうちから特定の人物の認証を行うことができる。
【0019】
また、動画像解析部が、認証部で認証した特定の人物の監視エリア内における滞在開始から滞在終了までの滞在時間を計時する滞在時間計時部を有する場合には、認証部で認証した特定の人物の店舗内での滞在時間を計時することができる。
【0020】
また、動画像解析部が、滞在時間計時部で計時した特定の人物の滞在時間が予め設定された設定時間以上であると判断された場合に異常を検知する異常検知部を有する場合には、特定の来店客が店舗内において長時間にわたって待たされていることから、従業員の作業遂行に何らかの問題が発生していると推定することができる。
【0021】
また、フレーム特定部は、異常検知部で異常を検知した際に滞在時間計時部に記憶されている滞在開始時の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定する場合には、店舗内における異常発生を検知することができるとともに、管理者は異常が発生した店舗内の状況について、早送りや巻き戻しを繰り返しながら必要となるフレームを探し出すという煩わしい操作をすることなく、異常発生前後の動画像データを速やかに確認することができる。
【0022】
また、評価情報受付部は、監視対象となる所定のタスクの開始時刻情報及びタスクに対応する所定の評価項目情報を含む評価シートが記憶される評価シート記憶部、及び評価シート記憶部に記憶されている複数の評価シートの中から特定の評価シートを決定する評価シート決定部を有し、さらにフレーム特定部は、評価シート決定部で決定された評価シートに含まれる開始時刻情報に基づいて所定のフレームが特定される場合には、管理者が評価シート記憶部に記憶されている複数の評価シートの中から特定の評価シートを特定すると、評価シートに含まれる開始時刻情報に基づいて、動画像データから所定の開始フレームが特定されるとともに、特定された開始フレームから所定期間内の動画像データが切り出される。従って、管理者は、評価すべき評価シートを特定するだけで、評価シートに対応する切出動画像データを確認することができるため、早送りや巻き戻しを繰り返しながら必要となるフレームを探し出すという煩わしい操作をすることなく、所定の時刻情報に基づいて必要となるフレームの頭出しを速やかに行うことができる。
【0023】
また、評価情報受付部は、外部端末により入力された所定の時刻情報を受け付ける時刻情報受付部を有し、さらにフレーム特定部は、時刻情報受付部で受け付けられた所定の時刻情報に基づいて所定のフレームが特定される場合には、管理者が入力した任意の時刻情報に基づいて、動画像データから所定の開始フレームが特定されるとともに、特定された開始フレームから所定期間内の動画像データが切り出される。従って、管理者は、確認すべき監視対象となる動画像データの開始フレームの時刻情報を把握している場合には、時刻情報を入力するだけで、入力された時刻情報に基づいて切出動画像データを確認することができるため、早送りや巻き戻しを繰り返しながら必要となるフレームを探し出すという煩わしい操作をすることなく、所定の時刻情報に基づいて必要となるフレームの頭出しを速やかに行うことができる。
【0024】
また、第2の動画像データ記憶部には、切出動画像データと評価シート決定部で決定された評価シートが対応付けて記憶される場合には、動画像データと管理者により入力された評価シートが対応付けられて記憶されるため、従業員の作業遂行に際して改善点や問題点を容易に把握することができる。さらに、管理者が入力した評価情報に対する第三者による評価も可能となるため、管理者教育にも役立つとともに、管理者による画一的な評価を期待することができる。
【0025】
また、撮像部は複数の監視エリアに対応する複数の撮像部から構成され、動画像データ切出指示部は、複数の撮像部で撮像された動画像データの中から評価情報受付部で受け付けられた評価情報と対応付けられた少なくとも1つの前記撮像部に対応する動画像データの切り出しを指示する場合には、複数の撮像部で撮像された複数の動画像データの中から、評価情報受付部で受け付けられた評価情報に関連する動画像データのみが選択されて切出動画像データとされて第2の動画像データ記憶部に記憶させることができる。
【0026】
また、評価情報受付部は、外部端末から入力されるとともに、切出動画像データに対応するコメントを作成するコメント作成部を有し、第2の動画像データ記憶部には、動画像データ切出部で切り出された動画像データ、及びコメント作成部で作成されたコメントが対応付けて記憶される場合には、動画像データと管理者により入力されたコメントが対応付けられて記憶されるため、従業員の作業遂行に際して改善点や問題点を容易に把握することができる。さらに、管理者が入力したコメントに対する第三者による評価も可能となるため、管理者教育にも役立つとともに、管理者による画一的な評価を期待することができる。
【0027】
また、コメント作成部は、動画像データから所定の2以上の動画像データが選択されてコメントが作成される場合には、例えば、従業員の作業状況の確認を行うに際して、1つの撮像部によるアングルだけでは全体の工程を把握することができないような場合には、複数の撮像部による動画像データを選択のうえ、他面的な視点でコメントを付することができる。
【0028】
前記の目的を達成するために、本発明の管理サーバーは、所定の監視エリア内を撮像する撮像部により撮像された動画像データから、所定の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定するフレーム特定部と、該フレーム特定部で特定されたフレームを開始フレームとする所定の撮像時間内の動画像データの切り出しを指示する動画像データ切出指示部と、該動画像データ切出指示部で指示された切出動画像データを受信する動画像データ受信部と、前記監視エリア内で行われる所定のタスクに対する評価情報を受け付ける評価情報受付部と、前記動画像データ受信部で受信された前記切出動画像データと前記評価情報を対応付けて記憶する動画像データ記憶部とを備える。
【0029】
ここで、所定の監視エリア内を撮像する撮像部により撮像された動画像データから、所定の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定するフレーム特定部を備えることにより、管理者は、録画保存されている動画像データについて、早送りや巻き戻しを繰り返しながら必要となるフレームを探し出すという煩わしい操作をすることなく、所定の時刻情報に基づいて必要となるフレームの頭出しを速やかに行うことができる。
【0030】
また、フレーム特定部で特定されたフレームを開始フレームとする所定の撮像時間内の動画像データの切り出しを指示する動画像データ切出指示部を備えることにより、監視対象となる特定の動画像データを切り出すことができる。
【0031】
また、動画像データ切出指示部で指示された切出動画像データを受信する動画像データ受信部を備えることにより、撮像部で撮像された動画像データのうち、フレーム特定部で特定されたフレームを開始フレームとする所定撮像期間内の動画像データを切り出し、必要となる動画像データのみを管理者側において受信することができる。さらに、監視エリアから離れた遠隔地においても、必要とする動画像データを受信して確認することができるため、管理者は監視対象となる店舗に出向かなくとも、従業員の作業状況の実体を把握することができる。
【0032】
また、監視エリア内で行われる所定のタスクに対する評価情報を受け付ける評価情報受付部を備えることにより、管理者は、撮像部で撮像された動画像データを確認しながら、店舗内の従業員の作業状況について、改善すべき項目に対してコメントを付けたり、定型の評価項目に沿った評価の入力を行うことができる。
【0033】
また、切出動画像データと評価情報を対応付けて記憶する動画像データ記憶部を備えることにより、動画像データと管理者による評価情報が対応付けられるため、従業員の作業遂行に際して改善点や問題点を容易に把握することができる。さらに、管理者が入力した評価情報に対する第三者による評価も可能となるため、管理者教育にも役立つとともに、管理者による画一的な評価を期待することができる。
【0034】
前記の目的を達成するために、本発明の店舗管理方法は、所定の監視エリア内を撮像部により撮像するステップと、前記撮像部で撮像された動画像データを第1の動画像データ記憶部に記憶するステップと、前記第1の動画像データ記憶部に記憶されている動画像データから、所定の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定するステップと、該フレームを特定するステップで特定された所定のフレームを開始フレームとする所定の撮像時間内の動画像データの切り出しを、前記第1の動画像データに対して指示するステップと、切り出された切出動画像データを受信するステップと、前記監視エリア内で行われる所定のタスクに対する評価情報を受け付けるステップと、前記切出動画像データと前記評価情報を対応付けて第2の記憶部に記憶するステップとを備える。
【0035】
ここで、所定の監視エリア内を撮像部により撮像するステップを備えることにより、例えば店舗内において、ユーザーである店舗の管理者が監視すべき対象エリアを撮像することができる。
【0036】
また、撮像部で撮像された動画像データを第1の動画像データ記憶部に記憶するステップを備えることにより、撮像部で撮像した動画像データを記憶させることができる。
【0037】
また、第1の動画像データ記憶部に記憶されている動画像データから、所定の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定するステップを備えることにより、管理者は、録画保存されている動画像データについて、早送りや巻き戻しを繰り返しながら必要となるフレームを探し出すという煩わしい操作をすることなく、所定の時刻情報に基づいて必要となるフレームの頭出しを速やかに行うことができる。
【0038】
また、第1の動画像データに対して、所定のフレームを開始フレームとする所定の撮像時間内の動画像データの切り出しを指示するステップを備えることにより、監視対象となる特定の動画像データを切り出すことができる。
【0039】
また、切り出された切出動画像データを受信するステップを備えることにより、撮像部で撮像された動画像データのうち、特定されたフレームを開始フレームとする所定撮像期間内の動画像データを切り出し、必要となる動画像データのみを管理者側において受信することができる。さらに、監視エリアから離れた遠隔地においても、必要とする動画像データを受信して確認することができるため、管理者は監視対象となる店舗に出向かなくとも、従業員の作業状況の実体を把握することができる。
【0040】
また、監視エリア内で行われる所定のタスクに対する評価情報を受け付けるステップを備えることにより、管理者は、撮像部で撮像された動画像データを確認しながら、店舗内の従業員の作業状況について、改善すべき項目に対してコメントを付けたり、定型の評価項目に沿った評価の入力を行うことができる。
【0041】
また、切出動画像データと評価情報を対応付けて第2の記憶部に記憶するステップを備えることにより、動画像データと管理者による評価情報が対応付けられるため、従業員の作業遂行に際して改善点や問題点を容易に把握することができる。さらに、管理者が入力した評価情報に対する第三者による評価も可能となるため、管理者教育にも役立つとともに、管理者による画一的な評価を期待することができる。