【解決手段】ユーザにより指定された指定三次元モデル画像を構成する構成画像の特徴量に基づいて特定構成画像を特定し、特定構成画像と、物件情報データベース321の登録画像のそれぞれと、の間の第1類似度を算出し、第1類似度が閾値以上である場合に、特定構成画像に対して既定の位置関係にある関係構成画像と、第1類似度が第1閾値以上であった第1登録画像に対してその位置関係にある登録画像と、の間の第2類似度を算出し、第2類似度が既定の第2閾値以上である場合に、第1登録画像と、第2類似度が第2閾値以上であった第2登録画像と、を有する不動産物件の画像を物件情報データベース321において特定し、その特定された類似画像を含む物件情報をユーザに提示する。
前記第1特定手段は、複数の前記構成画像のうち、前記特徴量が最も大きい構成画像を前記特定構成画像として特定することを特徴とする請求項1に記載の物件情報提示装置。
前記第1特定手段は、複数の前記構成画像間における各前記特徴量の相対値に基づいて前記特定構成画像を特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物件情報提示装置。
前記特定構成画像は、前記指定三次元モデル画像を構成する構成壁画像又は構成天井画像それぞれの前記特徴量に基づいて特定された特定構成壁画像又は特定構成天井画像であり、
前記登録画像は、前記不動産物件の画像を構成する登録壁画像又は登録天井画像のそれぞれであり、
前記関係構成画像は、前記構成壁画像又は前記構成天井画像のうち前記特定構成画像に相隣接する構成壁画像又は構成天井画像であり、
前記第1登録画像は、前記算出された第1類似度が前記第1閾値以上であった前記登録壁画像又は前記登録天井画像であり、
前記第2登録画像は、前記算出された第2類似度が前記第2閾値以上であった前記登録壁画像又は前記登録天井画像であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の物件情報提示装置。
前記算出された第2類似度が前記第2閾値以上である場合に、前記構成画像のうち前記特定構成画像に対して予め設定された第2位置関係にある第2関係構成画像と、前記第1登録画像に対して前記第2位置関係にある前記登録画像と、の間の第3類似度を算出する第3算出手段を更に備え、
前記算出された第2類似度が前記第2閾値以上である場合に、前記第2特定手段は、前記第1登録画像と、前記第2登録画像と、前記算出された第3類似度が予め設定された第3閾値以上である前記登録画像である第3登録画像と、を有する前記不動産物件の画像を前記類似画像として特定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の物件情報提示装置。
前記特定構成画像は、前記指定三次元モデル画像を構成する構成壁画像又は構成天井画像それぞれの前記特徴量に基づいて特定された特定構成壁画像又は特定構成天井画像であり、
前記登録画像は、前記不動産物件の画像を構成する登録壁画像又は登録天井画像のそれぞれであり、
前記関係構成画像は、前記構成壁画像又は前記構成天井画像のうち前記特定構成画像に相隣接する構成壁画像又は構成天井画像であり、
前記第1登録画像は、前記算出された第1類似度が前記第1閾値以上であった前記登録壁画像又は前記登録天井画像であり、
前記第2登録画像は、前記算出された第2類似度が前記第2閾値以上であった前記登録壁画像又は前記登録天井画像であり、
前記第2関係構成画像は、前記構成壁画像又は前記構成天井画像のうち、前記第2位置関係で前記特定構成画像に接する構成壁画像又は構成天井画像であり、
前記第3登録画像は、前記算出された第3類似度が前記第3閾値以上であった前記登録壁画像又は前記登録天井画像であることを特徴とする請求項6に記載の物件情報提示装置。
前記データベースには、前記不動産物件を三次元モデル化した三次元モデル画像である登録三次元モデル画像と、前記不動産物件の写真画像である登録写真画像と、が、それぞれ前記登録画像として前記複数の不動産物件ごとに登録されており、
前記第2特定手段は、前記登録三次元モデル画像又は前記登録写真画像の少なくともいずれか一方を前記類似画像として特定することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の物件情報提示装置。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、不動産物件の間取り画像を表示するための間取り画像データを含む物件情報をユーザが使用する端末に提供する情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。なお、本実施形態の不動産とは、例えば、建物及び土地などの不動産である。
【0030】
[1.情報提供システムの構成及び機能]
先ず、
図1を参照して、本発明の一実施形態の情報提供システムの構成及び機能について説明する。なお、
図1は、本実施形態の情報提供システムの概要構成の一例を示す図である。
【0031】
図1に示すように、本実施形態の情報提供システムSは、一般消費者端末1−1、一般消費者端末1−2、…、一般消費者端末1−n(nは自然数)、及び、例えば不動産仲介業者に使用される全天球カメラC1、全天球カメラC2、…、全天球カメラCm(mは自然数)、並びに情報提供サーバ3(本発明における「物件情報提示装置」の一例)等を備えて構成されている。なお、以下の説明において、一般消費者端末1−1、一般消費者端末1−2、…、一般消費者端末1−nについて共通の事項を説明する場合、これらを纏めて「一般消費者端末1」と称する。また、以下の説明において、全天球カメラC1、全天球カメラC2、…、全天球カメラCmに共通の構成及び動作等を説明する場合、これらを纏めて単に「全天球カメラC」と称する。上記不動産仲介業者とは、一般消費者(顧客。本発明における「ユーザ」の一例。)が例えば不動産物件を購入したり借りたりする場合に、その仲介を行う業者である。不動産仲介業者は、不動産物件自体を所有/管理する管理会社から不動産物件の内容を示す物件情報を取得し、これに基づいて、一般消費者に当該不動産物件を紹介等する。この不動産仲介業者は、街で多く見かける不動産業者である。各一般消費者端末1、及び各全天球カメラCは、それぞれ、ネットワークNWを介して情報提供サーバ3と通信可能になっている。ネットワークNWは、例えば、電話用回線交換ネットワーク、及びインターネットに接続するためのデータ通信用パケット交換ネットワークを含む。
【0032】
[1−1.全天球カメラの構成及び機能]
次に、全天球カメラCの構成及び機能について説明する。
図1に示す構成において、全天球カメラCは、それが使用される不動産仲介業者等により、販売又は賃貸の対象となる上記不動産物件内の室内空間の一つ内に設置される。このとき、当該「室内空間」とは、その不動産物件を構成する部屋、廊下又は玄関等のいずれかをいう。そして、全天球カメラCは、それが設置されている室内空間を全方位で撮像したパノラマ画像(即ち全天球画像)に相当する室内画像データを生成し、ネットワークNW経由で情報提供サーバ3に送信する。このとき、送信される室内画像データには、その不動産物件を他の不動産物件から識別するための物件識別データと、パノラマ画像撮像時における全天球カメラCの設置位置(特に、撮像対象たる室内空間の床からの、全天球カメラCの後述するカメラ部の高さ)を示す設置位置データと、が付加される。なお、室内画像データの生成及び送信は、その不動産物件内の一つの室内空間のみについて行われてもよいし、全天球カメラCを設置し直すことでその不動産物件内の複数の室内空間について行われてもよい。ここで、一つの不動産物件内の複数の室内空間について室内画像データがそれぞれ生成される場合は、上記物件識別データと共に、当該室内画像データに映っている室内空間をその不動産物件内の他の室内空間から識別するための室内空間識別データも併せて付加されて送信される。これにより、情報提供サーバ3は、送信されてきた室内画像データを用いて、その室内画像データに映っている室内空間の三次元モデルを表わす室内空間画像を、不動産物件ごと及び室内空間ごとに生成して記憶(蓄積)する。
【0033】
より具体的に、全天球カメラCはそれぞれ、例えば魚眼レンズを含むカメラ部20、CPU(Central Processing Unit)等からなる制御部21、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなる記憶部22、シャッタボタン、電源ボタン及び必要なインジケータ等からなる操作表示部23、並びにネットワークNWに接続可能な通信部24等を備え、これらの構成部分はバス25を介して電気的に接続されている。この構成において、操作表示部23の電源ボタンが操作されて全天球カメラCが起動されると、制御部21は、カメラ部20を制御して、全天球カメラCが設置されている室内空間の、全方位のパノラマ画像としての撮像を開始する。その後、制御部21は、操作表示部23のシャッタボタンの操作の有無を監視する。そして、シャッタボタンが操作されると、制御部21は、シャッタボタンが操作されたタイミングで撮像されているパノラマ画像に相当する室内画像データを、バス25を介して記憶部22に記憶させる。制御部21は、不動産物件内の各室内空間における上記パノラマ画像の撮像及びそれに相当する室内画像データの生成及び記憶を、当該室内空間ごとに繰り返す。そして、制御部21は、例えば操作表示部23において送信ボタン等が操作されると、当該操作に基づき、記憶部22に記憶されている室内画像データを、上記物件識別データ及び上記設置位置データ並びに上記室内空間識別データと共に、通信部24及びネットワークNW経由で情報提供サーバ3に送信する。
【0034】
[1−2.一般消費者端末の構成及び機能]
次に、一般消費者端末1の構成及び機能について説明する。
図1に示す構成において、一般消費者端末1は、例えば不動産物件を購入したり借りたりする上記一般消費者により使用されるユーザ端末である。各一般消費者端末1は、それぞれ、通信部11、記憶部12、システム制御部13、及び操作表示部14等を備え、これらの構成部分はバス15を介して電気的に接続されている。そして、上記各一般消費者端末1は、それぞれ、システム制御部13の制御によるブラウザ機能を有する。各一般消費者端末1は、それぞれ、ブラウザによる要求(リクエスト)に応じて物件情報サイトから提供されたページ(例えば、ウェブページやランディングページ)をディスプレイ上に表れた画面(例えば、ブラウザのウインドウ)に表示する。このようなページは、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)文書やXHTML文書等の構造化文書及び画像データ等により構成される。一般消費者端末1の例としては、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、タブレット、及び携帯ゲーム機等が挙げられる。
【0035】
通信部11は、システム制御部13の制御の下、ネットワークNWを介して情報提供サーバ3との間で通信を行う。記憶部12は、例えば、ハードディスクライブ等から構成され、OS、及びアプリケーション等を格納する。操作表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ等からなる上記ディスプレイと、当該ディスプレイの表示部の表面に重ねて設置されたタッチパネル等の操作部と、を備えている。操作表示部14のディスプレイには、情報提供サーバ3から提供された、物件情報を掲載するための物件情報掲載ページ、及び不動産物件の間取り画像を作成して表示させるための間取り作成/表示ページが表示される。一般消費者端末1を使用する一般消費者は、間取り作成/表示ページを用いて、自身が所望する不動産物件の二次元の間取り図又は三次元の間取り図を作成して表示させる。なお、以下の説明において、二次元の間取り図及び三次元の間取り図に共通の事項を説明する場合、これらを纏めて単に「間取り図」と称する。各間取り図の作成は、操作表示部14のタッチパネルを用いたフリーハンドでの線等の入力操作により行われる。このため、上記フリーハンドの入力操作のタッチパネル上における軌跡を示す軌跡データ(例えば、当該軌跡を構成するドットデータ)と、当該軌跡のタッチパネル上における入力開始位置及び入力終了位置、並びに入力開始タイミング及び入力終了タイミングをそれぞれ示す詳細データと、間取り作成/表示ページが表示されている一般消費者端末1を他の一般消費者端末1から識別するための端末識別データと、を含む間取り画像データ要求が、システム制御部13の制御により、ネットワークNWを介して情報提供サーバ3に送信される。なお、一つの間取りを構成する一つの後述の構成物が、複数の線により構成される(描かれる)場合、上記詳細データとして、当該線の入力順序(即ち筆順)を示す筆順データが含まれている。そして、当該軌跡データ及び当該詳細データに対応して情報提供サーバ3において生成された間取り画像データが、ネットワークNWを介して一般消費者端末1に送信される。なお、以下の説明において、上記軌跡データ及び上記詳細データを纏めていう場合、単に「軌跡データ等」と称する。これにより、間取り画像データを受信した一般消費者端末1のシステム制御部13は、受信した間取り画像データに相当する間取り画像を、間取り作成/表示ページを用いて操作表示部14のディスプレイに表示する。その後、ディスプレイに表示されている間取り画像を見た一般消費者端末1のユーザ(一般消費者たるユーザ)が、例えば表示されている間取り画像により示される間取りの不動産物件を検索する旨の要求(参加要求)を、その検索条件と共に操作表示部14を介して入力すると、システム制御部13は、当該入力された検索要求を、当該検索条件が入力された一般消費者端末1を他の一般消費者端末1から識別するための端末識別データと共に、ネットワークNWを介して情報提供サーバ3に送信する。これにより、情報提供サーバ3は、当該検索要求に含まれている検索条件と、検索要求が送信される際に一般消費者端末1の操作表示部14に表示されていた間取り画像と、に基づいて、後述する物件情報データベース321において不動産物件を検索する。そして、情報提供サーバ3からは、当該検索結果としての物件情報を含む物件情報掲載ページが、ネットワークNWを介して、上記検索要求を送信した一般消費者端末1に送信される。このときには、上記検索要求と共に送信されてきた端末識別データが手掛かりとされる。そして、当該物件情報掲載ページを受信した一般消費者端末1のシステム制御部13は、当該物件情報掲載ページを、操作表示部14のディスプレイに表示する。なお、情報提供サーバ3による上述した間取り作成/表示ページを用いた間取り図の作成及び表示については、後ほど詳述する。
【0036】
[1−3.情報提供サーバの構成及び機能]
次に、情報提供サーバ3の構成及び機能について説明する。
図1に示す構成において、情報提供サーバ3は、物件情報サイトを構成するサーバである。情報提供サーバ3は、通信部31、記憶部32、及びシステム制御部33等を備え、これらの構成部分はバス34を介して電気的に接続されている。なお、情報提供サーバ3は、1台のサーバコンピュータにより構成されてもよいし、複数台のサーバコンピュータにより構成されてもよい。ここで、通信部31は、本発明における「取得手段」の一例である。
【0037】
通信部31は、システム制御部33の制御の下、ネットワークNWを介して、各全天球カメラC及び各一般消費者端末1との間で通信を行う。記憶部32は、例えば、ハードディスクライブ等から構成され、OS、及びアプリケーション等を格納する。また、記憶部32には、物件情報データベース(DB)321、及び本実施形態の基準データデータベース(DB)322等が構築されている。
図2は、物件情報データベース321に登録されている情報の一例を示す図であり、
図3は、基準データデータベース322に登録されている情報の一例を示す図である。なお、物件情報データベース321、及び基準データデータベース322は、それぞれ、情報提供サーバ3とは異なる他のサーバに備えられてもよい。
【0038】
図2に例示するように、物件情報データベース321は、不動産物件に関する物件情報と、当該物件情報を提供した不動産仲介業者の仲介業者IDと、当該不動産物件の物件IDとを対応付けて登録(記憶)する。このような物件情報データベース321によって、多くの物件情報を不動産仲介業者毎に区別して管理することができる。ここで、仲介業者IDは、不動産仲介業者毎に一意に付与された識別情報である。物件IDは、不動産仲介業者毎、且つ不動産物件毎に一意に付与された識別情報である。つまり、同一の不動産物件は、複数の異なる不動産仲介業者により取り扱われることもあり、同一の不動産物件であっても、取扱う不動産仲介業者が異なれば物件IDは異なる。物件情報には、例えば、物件種別、物件名、所在地、交通、築年数、階数、専有面積、外観画像、間取り情報、室内空間画像、室内写真画像、及び取引情報等が含まれる(
図10参照)。物件種別は、個人住宅(戸建て)、集合住宅(マンション、又はアパート)、土地の別である。物件種別が集合住宅である場合の間取り情報には、各戸(各部屋)毎の所在階、部屋番号、間取り、及び部屋や設備等の画像等が含まれる。外観画像は、対応する不動産物件の外観を示す写真画像又は二次元画像である。室内空間画像は、対応する室内空間を上記全天球カメラCで撮像して得られた室内画像データに基づいて生成された室内空間の三次元モデル画像である。室内写真画像は、対応する室内空間を通常のカメラで撮像した写真(スチル写真)の画像である。取引情報には、例えば、取引種別、及び取引条件が含まれる。取引種別は、賃貸物件、新築物件、中古物件の別である。賃貸物件の取引条件は、賃料、敷金、礼金、及び契約期間等である。新築物件、及び中古物件の取引条件は、売買価格、管理費、及び修繕積立金等である。不動産仲介業者による物件情報の指定は、原則として必須である。
【0039】
基準データデータベース322は、本実施形態の間取り図の作成に用いられる基準データを登録(記憶)する。本実施形態の基準データは、各一般消費者端末1の操作表示部14における上記フリーハンドの入力操作により入力された線の軌跡に基づいて、不動産物件の二次元の間取りを示す間取り図を構成する構成物の画像を生成する際に用いられるデータである。この場合の二次元の間取り図とは、例えば、
図3(A)に例示するような、不動産物件の間取りを示す一般的な二次元の間取り
図FPである。また、当該間取り
図FPを構成する上記構成物とは、例えば、その間取りを構成する一つの部屋、一つの窓、一つの扉、一つのトイレ等である。そして、本実施形態の基準データは、上記二次元の間取り
図FPを構成する複数種類の構成物(上記部屋等)のそれぞれについて、それらが上記フリーハンドの入力操作により描かれる場合の描かれ方、及び形状の基準(即ち、上記筆順を含む当該描かれ方、及び当該形状の典型例)を示すデータである。実際に操作表示部14における上記フリーハンドの入力操作により入力された線の軌跡と、この基準データと、を比較することで、当該軌跡に最も近い描き方及び形状の基準データにより示される構成物が特定される。そして、上記実際にフリーハンドの入力操作により入力された線の軌跡が、当該特定された構成物の図面に変換される。
【0040】
ここで、本実施形態の基準データについて、具体的に
図3(B)を用いて例示しつつ説明する。なお、
図3(B)の「軌跡」欄において、「●(黒丸)」はフリーハンドの入力操作における始点を示し、矢印の先端は当該入力操作における終点を示している。本実施形態の基準データとして具体的には、
図3(B)に「部屋1」として例示されるように、「軌跡」欄に実線で示される閉じた形状の軌跡が入力された場合、その軌跡は、間取り
図FPを構成する一つの部屋の図面として、当該軌跡全体の幅及び奥行きを有する矩形の図面に変換される。また、
図3(B)に「部屋2」として例示されるように、「軌跡」欄に破線で示される上記構成物としての壁が表示されている状態で、その破線に接する閉じた形状の軌跡が、実線で示されるように入力された場合、その軌跡は、その壁に接した一つの部屋の図面として、当該軌跡全体の幅及び奥行きを有する部屋としての矩形の図面(破線で示される壁に接した矩形の図面)に変換される。また、
図3(B)に「窓」として例示されるように、「軌跡」欄に破線で例示される上記壁が表示されている状態で、その壁の一部を他の部分から区別する二本の軌跡が、実線で示されるように入力された場合、その軌跡により挟まれて区別された壁の部分は、その壁内に作られた引き戸式の窓として、当該特定された部分を間口とする引き戸式の窓の図面に変換される。また、
図3(B)に「扉」として例示されるように、「軌跡」欄に破線で示される上記壁が表示されている状態で、その壁の一部を始点として当該壁から略垂直方向に一旦離れ、その後略円形状を描いて元の壁に戻る軌跡が、実線で示されるように入力された場合、その軌跡は、その軌跡の始点と終点との間の壁を間口とする片開き式の扉の図面に変換される。また、
図3(B)に「トイレ」として例示されるように、「軌跡」欄に破線で例示される上記壁が表示されている状態で、その壁の一部を始点として当該壁から突出する略楕円形状を描いて元の壁に戻る軌跡が、実線で示されるように入力された場合、その軌跡は、その軌跡の始点と終点との間に設けられたトイレの図面に変換される。また、
図3(B)に「洗面室」として例示されるように、「軌跡」欄に破線で例示される上記壁が表示されている状態で、その壁に接するような略楕円形状の軌跡が、実線で示されるように入力された場合、その軌跡は、その軌跡全体の幅を有する洗面台の図面に変換される。また、
図3(B)に「キッチン」として例示されるように、「軌跡」欄に破線で例示される上記壁が表示されている状態で、その壁に接するように、略楕円形状の軌跡と、略矩形の軌跡と、それらを結ぶ線状の軌跡と、が実線で示されるように入力された場合、それらの軌跡は、その軌跡全体の幅を有するキッチンの図面に変換される。また、
図3(B)に「浴室」として例示されるように、「軌跡」欄に実線で示されるように略楕円形状の軌跡が二重となるように入力された場合、それらの軌跡は、その軌跡全体(外側の軌跡)の幅及び奥行きを有する浴槽の図面に変換される。最後に、
図3(B)に「出窓」として例示されるように、「軌跡」欄に破線で例示される上記壁が表示されている状態で、その壁の一部から外に出て、更に壁の他の部分に戻る一本の軌跡が、実線で示されるように入力された場合、その軌跡は、その軌跡により挟まれて区別された壁の部分の長さを間口とする出窓の図面に変換される。なお、不動産物件としての住宅やマンション等の間取り
図FPには、
図3(B)に例示する構成物以外にも様々な構成物の図面が含まれるが、これらについても、それを象徴的に表す軌跡により他の構成物と区別できるような基準データが、基準データデータベース322に登録されている。
【0041】
図4は、本実施形態の情報提供サーバ3のシステム制御部33の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部33は、CPU、ROM、及びRAM等から構成され、CPU(コンピュータ)がオペレーティングシステム上で動作するアプリケーションに従って各種処理を実行する。
図4に示すように、システム制御部33は、ページ提供部331、検索部332、間取り画像データ生成部333、表示制御部334、物件情報取得部335、及び室内空間画像生成部336等として機能する。ここで、表示制御部334は、本発明における「提示手段」の一例である。物件情報取得部335は、本発明における「第1特定手段」、「第2特定手段」、「第1算出手段」、「第2算出手段」び「第3算出手段」の一例である。
【0042】
室内空間画像生成部336は、画像処理部337、境界線抽出部338、画像抽出部339、交点抽出部340、水平距離検出部341、及び距離算出部342等として機能する。この構成において、いずれかの全天球カメラCから上記室内画像データが送信されてくると、室内空間画像生成部336は、これを通信部31経由で受信する。そして、画像処理部337、境界線抽出部338、画像抽出部339、交点抽出部340、水平距離検出部341及び距離算出部342は、上記受信した室内画像データを用いて、当該室内画像データに映っている室内空間の三次元モデルを表わす上記室内空間画像を、不動産物件ごと及び室内空間ごとに生成する。このときの画像処理部337、境界線抽出部338、画像抽出部339、交点抽出部340、水平距離検出部341及び距離算出部342による室内空間画像の生成については、後ほど
図5乃至
図8を用いて詳述する。その後、室内空間画像生成部336は、生成された室内空間画像を、上記物件識別データ及び上記室内空間識別データに関連付けて物件情報データベース321に登録する。
【0043】
ここで、上記室内空間データとして全天球カメラCから情報提供サーバ3に送信される室内画像について、より具体的に、
図5を用いて例示しつつ説明する。
図5に示すように、室内画像Dは、全天球カメラCにより撮像された全天球画像であって、その室内空間の天井に相当する天井画像CLと、その室内空間の四つの壁にそれぞれ相当する壁画像W1乃至壁画像W4と、その室内空間の床に相当する床画像FLと、を含んでいる。このとき、
図5に例示するように、一部の壁画像W2には、
図5に例示するようにその室内空間の窓に相当する窓画像WDが含まれていることがある。また、天井画像CLには、
図4に例示するようにその室内空間の照明に相当する照明画像Lが含まれていることがある。
【0044】
そして、室内空間画像生成部336は、いずれかの全天球カメラCからの、上記物件識別データ及び室内空間識別データ並びに設置位置データが付加された室内画像データを受信したら、画像処理部337等により、当該受信した室内画像データに映っている室内空間の三次元モデルを表わす上記室内空間画像を生成すると共に、それに対応する他の物件情報を付加して、物件情報を生成する。この画像処理部337等による室内空間画像及び物件情報の生成については、後ほど詳述する。その後、室内空間画像生成部336は、上記生成された物件情報を、対応する物件識別データ及び室内空間識別データに関連付けて物件情報データベース321に登録する。
【0045】
次いで、室内空間画像生成部336による上記物件情報の生成処理について、
図6乃至
図8を用いてより具体的に説明する。なお、
図6は本実施形態の境界線抽出を例示する図等であり、
図7は実施形態の歪み補正前の画像を例示する図等であり、
図8は本実施形態の室内空間画像を例示する概念図等である。
【0046】
即ち、いずれかの全天球カメラCから送信されてきた室内画像データに対して物件情報の生成処理を行う場合、先ず、室内空間画像生成部336は、当該室内画像データに映っている室内空間の三次元モデルを表わす上記室内空間画像を生成する。より具体的に、先ず、室内空間画像生成部336の境界線抽出部338は、当該室内画像データに相当する室内画像から、対応する室内空間の天井に相当する天井画像と各壁に相当する壁画像との境界線、当該各壁に相当する壁画像同士の境界線、及び室内空間の床に相当する床画像と各壁に相当する壁画像との境界線を、それぞれ抽出する。より具体的に、境界線抽出部338は、例えば
図6(A)に例示する室内画像Dから、天井画像CLと各壁画像W1乃至壁画像W4との境界線BCW1乃至BCW4をそれぞれ抽出する。また、境界線抽出部338は、室内画像Dから、各壁画像W1乃至壁画像W4同士の境界線BW12、境界線BW23、境界線BW34及び境界線BW14をそれぞれ抽出する。更に、境界線抽出部338は、室内画像Dから、床画像FLと各壁画像W1乃至壁画像W4との境界線BFW1乃至BFW4をそれぞれ抽出する。このとき、各境界線BCW1等の抽出自体は、従来と同様の画像内の面同士の境界線の抽出方法を用いることができる。
【0047】
各境界線BCW1等が室内画像Dから抽出されたら、次いで、画像抽出部339は、上記各境界線BCW1等に基づいて、各境界線BCW1等で囲まれる面(
図6(A)参照)を、上記天井画像CL、上記壁画像W1乃至壁画像W4及び上記床画像FLとして抽出する。このとき、天井画像CL等の抽出自体は、従来と同様の画像抽出方法を用いることができる。天井画像CL等が抽出されたら、次いで、交点抽出部340は、上記各境界線BCW1等に基づいて、各境界線BCW1等が交わる交点を、当該室内空間の部屋角CN(
図6(A)に一例を示す)としてそれぞれ抽出する。このときの部屋角CNの抽出自体は、従来と同様の線分の鋭角の交点抽出方法を用いることができる。
【0048】
部屋角CNが抽出されたら、次いで、水平距離検出部341は、室内画像Dに基づいて、交点抽出部340により抽出された各部屋角CNへの、全天球カメラCからの水平距離を検出する。即ち水平距離検出部341は、全天球カメラCの位置P(
図6(B)参照)を通って床から立てた垂線と、交点抽出部340により抽出された各部屋角CN(
図6(A)及び
図6(B)参照)と、の間の当該床に平行な方向の距離をそれぞれ検出する。このときの各水平距離の検出自体は、従来と同様の全天球カメラCを用いた当該水平距離の検出方法を用いることができる。
【0049】
各部屋角CNまでの全天球カメラCからの水平距離が検出されたら、次いで、距離算出部342は、交点抽出部340により抽出された各部屋角CNへの、全天球カメラCのカメラ部20からの距離Lを算出する。即ち距離算出部342は、
図6(B)に示すように、水平距離検出部341により検出されている各水平距離PLと、室内画像データに付加されていた上記設置位置データにより示されるカメラ部20の床からの高さHと、に基づいて、上記距離Lを部屋角CNごとに算出する。このとき、カメラ部20の位置及び撮像方向は、室内空間内のユーザの視点の位置及び視線の方向にそれぞれ対応している。
【0050】
距離算出部342により各部屋角CNへのカメラ部20からの距離Lがそれぞれ算出されたら、次いで、画像処理部337は、画像抽出部339により抽出されている各天井画像CL等に対して、当該算出された距離Lを用いた伸縮処理及び膨張処理を施し、各天井画像CL等における歪みを補正する。より具体的に、画像処理部337は、例えば境界線BCW1、境界線BW14、境界線BFW1及び境界線BW12で囲まれた壁画像W1(
図6(A)参照)について、カメラ部20の位置から(つまり室内空間の一点の位置から)各部屋角CNまでの距離Lを用いた伸縮処理及び膨張処理を含む補正処理を施し、
図7(A)に例示する歪みを含んだ壁画像W1から、
図7(B)に例示する歪みのない(方形の)補正壁画像MW1を生成する。更に、画像処理部337は、同様の歪み補正処理を天井画像CL、壁画像W2乃至壁画像W4及び床画像FLに対してそれぞれ施し、補正天井画像MCL、補正壁画像MW2乃至補正壁画像MW4及び補正床画像MFLをそれぞれ生成する。
【0051】
その後、画像処理部337は、各生成された補正壁画像MW1等を、
図7(C)に例示するように室内空間に相当する六面図として組み合わせることで、
図8(A)に示すような、上記室内画像データに映っている室内空間の三次元モデルを表わす上記室内空間画像Rを生成する。この室内空間画像Rを用いることにより、例えば元の室内画像データに付加されていた設置位置データに基づいて観る者(例えば一般消費者端末1のユーザ)の視点及び視線を変えることで、その室内空間画像Rで三次元モデルが表わされている室内空間を移動しながら、観る者の視点でその室内空間を観察することができる。
【0052】
なお、同一の物件識別データが付加された複数の室内画像データが受信されている場合には、一つの不動産物件について室内画像データが複数送信されている、即ち、当該不動産物件について複数の室内空間があることになる。この場合に、画像処理部337は、各室内画像データに対応する上記室内空間画像Rを接続し、当該複数の室内空間を含む不動産物件全体の三次元モデルを表す室内空間画像を生成する。より具体的に、画像処理部337は、例えばドアを介して接続されている二つの室内空間があった場合、
図8(B)に例示するように、当該各室内空間を撮像した室内画像データを用いてそれぞれ生成された、当該室内画像データにそれぞれ対応する室内空間画像R1及び室内空間画像R2に共通の部分(
図8(B)に例示する場合はドア画像DR)を検出し、その検出結果が共有されるように、室内空間画像R1と室内空間画像R2とを接続する。この場合に用いられる接続方法としてより具体的には、例えば以下に説明するi)特徴量を利用して室内空間画像同士を接続する方法と、ii)配置を利用して室内空間画像を接続する方法、の二通りが挙げられる。
【0053】
i)
特徴量を利用して室内空間画像同士を接続する方法
特徴量を利用して室内空間画像同士を接続する方法を用いる場合、画像処理部337は、元の室内画像データに映っている室内空間における特徴的な部分(例えば、窓又はその室内空間同士を行き来するためのドア等)の画像の特徴量を、室内空間画像ごとに検出する。より具体的に、画像処理部337は、
図8(B)に例示するドア画像DRについて、室内空間画像R1側から見た場合のその特徴量と、室内空間画像R2側から見た場合のその特徴量と、をそれぞれ検出する。このときの「特徴量」とは、例えばドアの場合は、ドア全体の形状、ドアノブの位置、ドア表面の模様又は色合い等の特徴を定量的に示すパラメータである。また、例えば二つの室内空間に共通の窓の場合の特徴量とは、窓としての全体形状、その構造上の特徴(左右引き戸形式等)、色合い(透明か否かを含む)等の特徴を定量化したパラメータである。そして、画像処理部337は、室内空間画像R1及び室内空間画像R2についてそれぞれ検出した上記特徴量を比較し、それらが同一のドア又は窓等に相当すると判定された場合、それらを間に介して、室内空間画像R1と室内空間画像R2を接続する。なお、上記特徴量を検出する場合、上記ドア等のように壁等の一部ではなく、当該壁や床等の全体を対象として特徴量を検出するように構成することもできる。
【0054】
ii)
配置を利用して室内空間画像同士を接続する方法
配置を利用して室内空間画像同士を接続する方法を用いる場合、画像処理部337は、元の室内画像データに映っている室内空間における上記特徴的な部分の画像の、それが含まれている室内空間画像の部分(例えば、それが含まれている壁画像)における配置を、室内空間画像ごとに検出する。より具体的に、画像処理部337は、
図8(B)に例示するドア画像DRについて、室内空間画像R1側から見た場合の壁全体におけるその配置と、室内空間画像R2側から見た場合の壁全体におけるその配置と、をそれぞれ検出する。このときの「配置」とは、例えばドアの場合は、ドア全体の寸法、又はそれが含まれている壁におけるその位置(例えば、その壁の端部からの距離や壁全体の広さに対する比率を含む。以下、同様。)を示すパラメータである。また、例えば二つの室内空間に共通の窓の場合は、窓全体の寸法、又はそれが含まれている壁におけるその位置を示すパラメータである。そして、画像処理部337は、室内空間画像R1及び室内空間画像R2についてそれぞれ検出した上記配置を比較し、それらが同一のドア又は窓等に相当すると判定された場合、それらを間に介して、室内空間画像R1と室内空間画像R2を接続する。
【0055】
次いで、室内空間画像生成部336は、生成された室内空間画像R等に対して、その不動産物件として必要な他の物件情報を付加し、物件情報データベース321に登録すべき物件情報を生成し、当該物件情報を物件情報データベース321に登録する。
【0056】
図4に戻って、ページ提供部331は、物件情報サイトにアクセスしたいずれかの一般消費者端末1からの要求に応じて、本実施形態の間取り作成/表示ページを、ネットワークNWを介して一般消費者端末1へ提供(送信)する。また、ページ提供部331は、物件情報サイトにアクセスしたいずれかの一般消費者端末1からの上記不動産物件の検索要求に応じて、上記物件情報掲載ページ(後述する室内空間画像等を含む)を、ネットワークNWを介して、当該検索要求を送信した一般消費者端末1へ提供する。
【0057】
図9は、本実施形態の間取り作成/表示ページの一例を示す図である。
図9では、上記軌跡を入力するための軌跡入力領域R10が、一般消費者端末1の操作表示部14のディスプレイの画面内に表示されている例を示している。
図9に示すように、本実施形態の間取り作成/表示ページには、軌跡入力領域R10、及び画像表示領域R20等が設けられている。軌跡入力領域R10には、入力領域100と、入力ボタン111と、送信ボタン112と、が設けられている。入力ボタン111は、一般消費者端末1のユーザが不動産物件の間取り図の作成を開始する際に操作される。この入力ボタン111が操作されることにより、間取り作成/表示ページが表示されている一般消費者端末1のシステム制御部13は、例えば、それまでに入力されていた軌跡データ等を初期化する。入力領域100は、間取り図の作成が所望される不動産物件を構成する構成物を示す線が、一つの構成物ごとに、操作表示部14のタッチパネルを用いてフリーハンドで入力される領域である。この入力領域100を用いて入力された線の軌跡(
図3(B)参照)に対応する軌跡データ等、及び間取り作成/表示ページが表示されている一般消費者端末1を他の一般消費者端末1から識別するための端末識別データを含む間取り画像データ要求は、一つの構成物を示す当該軌跡データ及び端末識別データが入力される度に、一般消費者端末1から、ネットワークNWを介して情報提供サーバ3に送信される。この軌跡データ等及び端末識別データの送信に当たって、システム制御部13は、送信ボタン112が操作されたタイミングで当該送信を行う。
【0058】
画像表示領域R20は、操作表示部14を用いた一般消費者のスクロール操作により間取り作成/表示ページがスクロールすることで画面に表示されることになる。画像表示領域R20には、表示領域200、修正ボタン201、三次元化ボタン202、及び物件検索ボタン203が含まれている。表示領域200は、情報提供サーバ3から一つの構成物ごとに送信されてきた上記間取り画像データに相当する間取り画像が表示される。間取り画像としては、初めに、入力領域100を用いて入力された線の軌跡に対応する二次元の間取り画像が表示される。修正ボタン201は、表示領域200に表示されている間取り画像を修正するための線又は点の入力が、例えば一つの構成物ごとに行われる際に、操作される。修正ボタン201が操作されたことが検出されると、システム制御部13は、表示領域200を用いた新たな(修正用の)フリーハンドでの線の入力を可能とする。修正用に入力された線の軌跡は、修正用の上記軌跡データ等として、一つの構成物ごとに、ネットワークNWに送信され、情報提供サーバ3において対応する間取り画像データが修正される。修正後の間取り画像データは、上記端末識別データにより、再度、ネットワークNWを介して一般消費者端末1に送信され、対応する修正後の間取り画像が表示領域200に改めて表示される。
【0059】
三次元化ボタン202は、表示領域200に二次元の間取り画像が表示されている状態で、その間取り画像を三次元化した三次元モデルに相当する三次元の間取り画像を表示領域200に表示する際に操作される。三次元化ボタン202が操作されると、システム制御部13は、その操作に対応する三次元化要求を、三次元化ボタン202が操作された一般消費者端末1を他の一般消費者端末1から識別するための端末識別データと共に、ネットワークNWを介して情報提供サーバ3に送信する。そして、情報提供サーバ3から、当該三次元化に対応した三次元の間取り画像データが上記端末識別データに基づいて送信されてきたら、システム制御部13は、その三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像を表示領域200に表示する。
【0060】
物件検索ボタン203は、表示領域200に表示されている間取り画像に相当する間取りを有する不動産物件を検索する際に操作される。物件検索ボタン203が操作された後に、システム制御部13は、上記表示されている間取り画像に相当する間取り図の他に検索条件がある場合に、当該検索条件を入力させるための図示しない検索条件入力画面を操作表示部14のディスプレイに表示させ、当該検索条件を入力させる。この検索条件入力画面を用いて入力される上記検索条件は、例えば後ほど
図10を用いて説明する物件情報掲載ページ内の検索条件指定領域R1に表示される検索条件が該当する。そして、システム制御部13は、当該検索条件を含む上記検索要求を、当該システム制御部13が含まれている一般消費者端末1を他の一般消費者端末1から識別するための端末識別データと共に、ネットワークNWを介して情報提供サーバ3に送信する。その後、情報提供サーバ3から、当該検索要求に対応した物件情報掲載ページが送信されてきたら、システム制御部13は、それを操作表示部14のディスプレイに表示させる。
【0061】
図10は、本実施形態の物件情報が掲載された物件情報掲載ページの一例を示す図である。
図10は、上記検索要求に含まれていた検索条件により検索された賃貸物件の一覧が表示された例を示している。
図10に示すように、本実施形態の物件情報掲載ページには、検索条件指定領域R1、物件一覧表示領域R2、及び広告表示領域R3等が設けられている。検索条件指定領域R1は、不動産物件の検索条件を指定するための領域である。検索条件指定領域R1には、
図10に例示する地域指定欄、間取り選択欄、及び検索条件の指定の際に選択可能に表示されて参照される外観写真又は室内空間写真が表示される。このとき、当該外観写真又は室内空間写真は、物件情報データベース321内に登録されている不動産物件の外観写真又は室内空間写真である(
図2参照)。また、検索条件指定領域R1に表示される外観写真又は室内空間写真としては、例えば、間取り選択欄で選択された間取りの不動産物件についての外観写真又は室内空間写真に絞って表示されてもよい。物件一覧表示領域R2は、指定された検索条件により検索された不動産物件の一覧を表示する領域である。物件一覧表示領域R2には、検索された不動産物件毎に区切られた物件表示領域R2a、物件表示領域R2b、物件表示領域R2c、…、が、所定の表示順序で設けられている。一般消費者端末1が物件情報掲載ページを受信した時点では、
図10に示すように、表示順序が上位に設定された物件表示領域R2a、物件表示領域R2b、及び物件表示領域R2cが画面に表示される。そして、一般消費者のスクロール操作により物件情報掲載ページがスクロールすることで、表示順序が物件表示領域R2cより下位に設定された物件表示領域R2d以降が画面に表示されることになる。それぞれの物件表示領域には、物件情報中の物件情報の一部(例えば、物件名、物件種別、賃料、所在地、交通、専有面積、間取りなど)、及び詳細ページへのリンク文字やボタンなどが表示される(問合せボタンが表示される場合もある)。例えば、物件表示領域R2aに表示された物件名101及び“詳細を見る”102は、詳細ページへのリンク文字であり、このリンクがクリック又はタップされると、ページ提供部331により詳細ページが提供されることになる。詳細ページには、物件情報中の物件情報のほぼ全部、仲介業者情報、及び問合せボタンが表示される(資料請求ボタンが表示される場合もある)。更に、詳細ページには、その不動産物件についての広告としてのパノラマ画像(本実施形態の室内空間画像を含む)やスタッフコメントなどが表示される。広告表示領域R3は、選択に応じて不動産物件の広告(例えば、詳細ページへのリンクが設定されたバナー広告)を表示するための領域である。このような広告表示領域R3は、物件情報掲載ページ以外にも、特定のサイト(物件情報サイトには限定されない)から提供されるページ(例えば、ブログページなど)にも設けられる場合もある。
【0062】
次いで、システム制御部33の検索部332は、上記間取り作成/表示ページ(
図9参照)を用いて一般消費者端末1から送信されてきた上記間取り画像データ要求に含まれている上記軌跡データ等に基づいて、基準データデータベース322内を検索し、当該軌跡データ等に対応した構成物の基準データ(
図3(B)参照)を特定する。より具体的に、例えば、
図3(B)に「部屋1」として示されている軌跡を示す軌跡データ等が送信されてきた場合、検索部332は、当該軌跡データ等に基づいて基準データデータベース322内を検索し、当該「部屋1」の基準データを特定する。これにより、間取り画像データ生成部333は、検索部332からの基準データの特定情報に基づき、当該特定された基準データを基準データデータベース322から読み出して、当該基準データに対応する間取り図に相当する間取り画像データを生成する。例えば、
図3(B)に「部屋1」として示されている基準データを読み出した場合、間取り画像データ生成部333は、それに対応する一つの部屋の図面として、上記軌跡データ等により示される軌跡全体の幅及び奥行きを有する矩形の図面に相当する間取り画像データを生成する。なお、一般消費者端末1から、上記修正ボタン201の操作に対応した上記修正用の軌跡データ等が新たに送信されてきた場合、検索部332は、当該新たに送信されてきた軌跡データ等に基づいて基準データデータベース322内を検索して対応する基準データを特定し、更に、間取り画像データ生成部333は、特定された基準データを基準データデータベース322から読み出して、それに対応する間取り図に相当する間取り画像データを新たに生成する(即ち、修正する)。
【0063】
ここで、一般消費者端末1からの上記三次元化ボタン202の操作に対応した要求に基づき、間取り画像データ生成部333は、基準データに対応した二次元の間取り画像データに対応する(即ち、当該二次元の間取り画像を三次元化した)三次元モデルを示す三次元の間取り画像データを生成する。この、三次元の間取り画像データの生成については、後ほど
図11及び
図12を用いて詳述する。その後、表示制御部334は、間取り画像データ生成部333により生成された間取り画像データを、間取り画像データ要求を送信してきた一般消費者端末1に、上記端末識別データに基づいて送信する。これにより、間取り画像データが送信された一般消費者端末1では、当該間取り画像データに対応する間取り画像(即ち、二次元の間取り画像又は三次元の間取り画像)を、上記間取り作成/表示ページの画像表示領域R20を用いて表示する。物件情報取得部335は、上記間取り画像が表示されている一般消費者端末1から上記物件検索ボタン203の操作に対応した検索要求が送信されてきたら、当該検索要求に含まれている検索条件を用いて物件情報データベース321内を検索し、その検索結果に相当する物件情報をページ提供部331に出力させる。これにより、ページ提供部331は、出力された物件情報を含む上記物件情報提供ページ(
図10参照)を、上記検索要求を送信してきた一般消費者端末1に、上記端末識別データに基づいて送信する。そして、当該物件情報提供ページが送信された一般消費者端末1では、それを操作表示部14のディスプレイに表示する。なお、上述した検索要求に対応した物件情報取得部335による物件情報の検索等については、後ほど
図13を用いて詳述する。
【0064】
次いで、間取り画像データ生成部333による、三次元の間取り画像データの生成について、具体的に
図11及び
図12を用いて説明する。なお、
図11及び
図12は、本実施形態の三次元の間取り画像データの作成処理を例示する図である。
【0065】
間取り画像データ生成部333は、先ず、一般消費者端末1から送信されてきた上記軌跡データ等と上記基準データとに基づいて二次元の間取り画像データを生成し、それを一般消費者端末1に送信して、対応する二次元の間取り画像を表示させる。ここで、当該表示された二次元の間取り画像の間取り図が、例えば
図11(A)に示す間取り
図FPであったとする。
図11(A)に例示する間取り
図FPは、
図3(A)に例示した間取り
図FPにおける左下の部屋RMF1(即ち、ベランダに面した左側の部屋)の間取り図である。
図11(A)に示す間取り
図FPでは、一つの部屋RMF1が壁WLF1乃至壁WLF4により構成されており、壁WLF1には引き戸SDF1があり、壁WLF2には引き戸SDF3があり、壁WLF3には窓WFがあり、壁WLF4には引き戸SDF2がある。
図11(A)に例示する間取り
図FPの間取り図画像が表示されている一般消費者端末1から上記三次元化要求が送信されてくると、間取り画像データ生成部333は、間取り
図FPの間取り図画像を三次元化した三次元モデルを生成し、それに基づいて、
図11(B)に例示する三次元の間取り画像に相当する三次元の間取り画像データを生成する。より具体的に、間取り画像データ生成部333は、
図11(A)に示す壁WLF1乃至壁WLF4の位置及び長さに基づいて、例えば家屋としての標準的な天井高さを部屋RMF1としての天井高さと決定し、その天井高さをもった三次元モデルを生成することで、
図11(B)に例示する三次元の間取り画像に相当する三次元の間取り画像データを生成する。
図11(B)に例示する三次元の間取り画像では、外観視される四つの壁画像WL1乃至壁画像WL4を含んで三次元の間取り画像が構成されている。そして、壁画像WL1には引き戸SDF1の引き戸画像SD1が含まれており、壁画像WL2には引き戸SDF3の引き戸画像SD3が含まれており、壁画像WL3には窓WFの窓画像WDが含まれており、壁画像WL4には引き戸SDF2の引き戸画像SD2が含まれている。また、間取り画像データ生成部333は、引き戸SDF1乃至引き戸SDF3、及び窓WFの当該三次元の間取り画像における水平方向のそれぞれの位置及び間口を、
図11(A)に例示する間取り
図FPに対応した位置及び間口とする。更に、間取り画像データ生成部333は、引き戸SDF1乃至引き戸SDF3、及び窓Wの当該三次元の間取り画像における鉛直方向の位置及び高さを、引き戸SDF1乃至引き戸SDF3、並びに窓WFそれぞれとしての標準的な位置及び高さとする。また、間取り画像データ生成部333は、
図11(B)に例示する三次元の間取り画像データ(即ち、部屋RMF1を外観視する三次元の間取り画像データ)に加えて、
図12(A)及び
図12(B)に例示する、当該部屋RMF1を内観視する三次元の間取り画像データも生成する。即ち、間取り画像データ生成部333は、例えば、
図11(A)に例示する間取りFPの部屋RMF1の中央に立って壁WLF1及び壁WLF4を視野に入れたユーザの視点及び視線で見た部屋RMF1を内観視する三次元の間取り画像データを、
図12(A)に例示するように生成する。
図12(A)に例示する三次元の間取り画像では、内観視される二つ壁画像WL1及び壁画像WL4を含んで三次元の間取り画像が構成されている。そして、壁画像WL1には引き戸画像SD1が含まれており、壁画像WL4には引き戸画像SD2が含まれている。更に、間取り画像データ生成部333は、当該部屋RMF1の中央に立って壁WLF2及び壁WLF3を視野に入れたユーザの視点及び視線で見た部屋RMF1を内観視する三次元の間取り画像データを、
図12(B)に例示するように生成する。
図12(B)に例示する三次元の間取り画像では、内観視される二つ壁画像WL2及び壁画像WL3を含んで三次元の間取り画像が構成されている。そして、壁画像WL2には引き戸画像SD3が含まれており、壁画像WL3には窓画像WDが含まれている。その後、表示制御部334は、間取り画像データ生成部333により生成された各三次元の間取り画像データを、上記三次元化要求を送信してきた一般消費者端末1に対して、端末識別データに基づいてネットワークNWを介してそれぞれ送信し、それらに対応する三次元の間取り図画像を表示させる。
【0066】
そして、上記修正ボタン201の操作に対応して、例えば窓WFを床からの窓とする旨の修正用の軌跡データ等が送信されてきたら、間取り画像データ生成部333は、
図11(B)に例示する三次元の間取り画像における窓画像WDを床からの窓とする修正を行い、当該高さの修正後の窓WFを有する部屋RMF1の三次元の間取り画像に相当する三次元の間取り画像データを生成する。その後、表示制御部334は、上記修正された三次元の間取り画像データを、上記修正用の軌跡データ等を送信してきた一般消費者端末1にネットワークNWを介して送信し、当該修正後の三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像を表示させる。一方、上記修正ボタン201の操作に対応して、例えば窓WFの幅を拡げる旨の修正用の軌跡データ等が送信されてきたら、間取り画像データ生成部333は、
図11(B)に例示する三次元の間取り画像における窓画像WDの幅を当該軌跡データ等により示される幅まで拡げる修正を行い、当該幅の修正後の窓WFを有する部屋RMF1の三次元の間取り画像に相当する三次元の間取り画像データを生成する。その後、表示制御部334は、上記修正された三次元の間取り画像データを、上記修正用の軌跡データ等を送信してきた一般消費者端末1にネットワークNWを介して送信し、当該修正後の三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像を表示させる。
【0067】
次いで、物件情報取得部335は、上記間取り画像が表示されている(
図9参照)一般消費者端末1から上記物件検索ボタン203の操作に対応した検索要求が送信されてきたら、当該検索要求に含まれている検索条件を用いて物件情報データベース321内を検索する。ここで、一般消費者端末1から送信されてくる検索要求には、上記間取り作成/表示ページの表示領域200に表示されている三次元の間取り画像に相当する三次元の間取り画像データが含まれている場合の他に、
図10に例示する物件情報掲載ページの検索条件指定領域R1に表示されている外観写真又は室内空間写真に相当する写真画像データが含まれている場合がある。そこで、物件情報取得部335は、検索要求に上記写真画像データが含まれている場合は、当該写真画像データを用いて物件情報データベース321内を検索し(特に、物件情報データベース321に登録されている外観画像と室内写真画像を検索し)、その検索結果としての写真画像を含む物件情報をページ提供部331に出力させる。これに対し、検索要求に上記三次元の間取り画像データが含まれている場合、物件情報取得部335は、この三次元の間取り画像データと、物件情報データベース321に登録されている室内空間画像(三次元の室内空間画像)のそれぞれと、を比較し、検索要求に含まれている三次元の間取り画像データに類似する室内空間画像を検索する。そして、物件情報取得部335は、その検索結果としての(三次元の)室内空間画像を含む物件情報を、物件情報データベース321からページ提供部331に出力させる。これらにより、ページ提供部331は、各出力された物件情報(即ち、検索結果としての上記写真画像又は上記室内空間画像を含む物件情報)を含む上記物件情報提供ページ(
図10参照)を、上記検索要求を送信してきた一般消費者端末1に、上記端末識別データに基づいて送信し、その操作表示部14のディスプレイに表示させる。
【0068】
次に、検索要求に上記三次元の間取り画像データが含まれている場合における、当該三次元の間取り画像データを用いた類似する室内空間画像の検索方法について、具体的に
図13を用いて説明する。
図13は、本実施形態の検索処理を説明する図である。
【0069】
今、検索要求に含まれていた上記三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像が、
図13(A)に例示する三次元の間取り画像RM10であったとする。
図13(A)に例示する三次元の間取り画像RM10は、壁画像WL10乃至壁画像WL13で囲まれており、壁画像WL10には引き戸画像SD10が含まれており、壁画像WL11には窓画像WD12が含まれており、壁画像WL12には窓画像WD11が含まれている。そして、このような三次元の間取り画像RM10に対応する三次元の間取り画像データが含まれた検索要求が一般消費者端末1から送信されてくると、物件情報取得部335は、予め設定された特徴量抽出アルゴリズム(より具体的には、例えばディープラーニング技術におけるセマンティック・セグメンテション法等)により、四つの壁画像WL10乃至壁画像WL13それぞれの特徴量(特徴点ということもある)を抽出する。このときの特徴量としては、例えば、HOG(Histograms of Oriented Gradients)特徴量が抽出される。HOG特徴量は、画像の局所領域から抽出された輝度勾配を示す特徴量である。HOG特徴量は、特徴量抽出アルゴリズムに従って、画像から局所領域を分割したセル(例えば、局所領域をn×nのブロックに分割し、分割されたブロックをm×m(mは自然数)に分割したセル)ごとに勾配強度と勾配方向が算出され勾配方向ヒストグラムが生成、正規化されることで抽出される。或いは、画像の特徴量として、エッジに着目したEOH(Edge of Orientation Histograms)特徴量、或いは輝度に着目したHaar-like特徴量が抽出されてもよい。その他、画像の特徴量として、SIFT(Scale-Invariant Feature Transform)特徴量やSURF(Speeded Up Robust features)特徴量等、公知の種々の特徴量、又はこれらの組合せた特徴量が抽出されてもよい。
【0070】
壁画像WL10乃至壁画像WL13それぞれの特徴量が抽出されたら、次いで、物件情報取得部335は、当該抽出された特徴量に基づいて一つの壁画像を特定する。このとき、物件情報取得部335は、例えば、抽出された特徴量が最も大きい一の壁画像を特定してもよいし、或いは、壁画像WL10乃至壁画像WL13それぞれの特徴量の相対値に基づいて、予め設定された規則に沿って一の壁画像を特定してもよい。
図13(A)に例示する場合において、例えば壁画像WL11が特定されたとする。次いで、物件情報取得部335は、
図13(A)に例示する場合において、特定された壁画像WL11と、物件情報データベース321に登録されている室内空間画像における壁画像のそれぞれと、の間の類似度を算出する。
【0071】
ここで、物件情報取得部335は、予め設定された画像マッチングアルゴリズムにより上記類似度(一致度)を判定することができる。この判定には、例えば、上記特徴量が用いられる。例えば、物件情報取得部335は、特定された壁画像WL11の特徴量と、上記室内空間画像における壁画像のそれぞれの特徴量と、の一致度を算出し、算出した一致度が閾値(例えば、80%)以上であるかを上記画像マッチングアルゴリズムにより判定し、一致度が閾値以上であれば、特定された壁画像WL11の特徴量と、上記室内空間画像における壁画像とが一致する(又は類似する)と判定する。
【0072】
一方、
図13(B)に例示する三次元の室内空間画像MRM10が、物件情報データベース321に登録されているとする。室内空間画像MRM10は、壁画像MWL10乃至壁画像MWL13で囲まれており、壁画像MWL10には引き戸画像MSD10が含まれており、壁画像MWL11には窓画像MWD12が含まれており、壁画像MWL12には窓画像MWD11が含まれている。このような室内空間画像MRM10が物件情報データベース321に登録されている場合、物件情報取得部335は、上記特徴量抽出アルゴリズムにより、四つの壁画像MWL10乃至壁画像MWL13それぞれの特徴量を抽出する。そして、上記画像マッチングアルゴリズムにより、
図13(A)に例示する壁画像WL11と、
図13(B)に例示する壁画像MWL11と、が一致(類似)していると判定されたとする。
【0073】
次いで、物件情報取得部335は、
図13(A)に例示する壁画像WL11に対して予め設定された第1位置関係(例えば右隣)にある壁画像WL10の上記特徴量と、
図13(B)に例示する壁画像MWL11に対して上記第1位置関係にある壁画像MWL10の上記特徴量と、の間の類似度を、上記画像マッチングアルゴリズムを用いて算出する。そして、壁画像WL10と、壁画像MWL10と、の類似度が予め設定された閾値以上である場合、次いで、物件情報取得部335は、壁画像WL11に対して予め設定された第2位置関係(例えば左隣)にある壁画像WL12の上記特徴量と、
図13(B)に例示する壁画像MWL11に対して上記第2位置関係にある壁画像MWL12の上記特徴量と、の間の類似度を、上記画像マッチングアルゴリズムを用いて更に算出する。そして、壁画像WL12と、壁画像MWL12と、の類似度が予め設定された閾値以上である場合、物件情報取得部335は、
図13(A)に例示する三次元の間取り画像RM10と、壁画像MWL10乃至壁画像MWL12を含む
図13(B)に例示する室内空間画像MRM10と、が一致(類似)するとして検索する。そして、物件情報取得部335は、その検索結果としての室内空間画像を含む物件情報をページ提供部331に出力させ、それを含む上記物件情報提供ページを、上記検索要求を送信してきた一般消費者端末1に、上記端末識別データに基づいて送信し、その操作表示部14のディスプレイに表示させる。
【0074】
[2.情報提供システムSの動作]
次に、
図14乃至
図16を参照して、本実施形態の情報提供システムSの動作について説明する。
【0075】
[2−1.物件情報生成処理について]
初めに、上記室内空間画像生成部336を中心として実行される、本実施形態の物件情報処理について、
図14を用いて説明する。
図14は、本実施形態の物件情報生成処理の全体を示すシーケンス図等である。
【0076】
図14(A)に示すように、本実施形態の物件情報処理では、初めに、全天球カメラCが不動産物件内の一の室内空間に設置されてその電源ボタンがオンとされると、全天球カメラCの制御部21は、カメラ部20を制御して、当該室内空間内の全方位をパノラマ画像として撮像する(ステップS1)。そして、制御部21は、操作表示部23のシャッタボタンが操作されたか否かを監視する(ステップS2)。ステップS2の監視において、シャッタボタンが操作されないうちは(ステップS2:NO)、制御部21はステップS1に戻って引き続き全天球画像の撮像を継続する。一方、ステップS2の監視において、シャッタボタンが操作されたら(ステップS2:YES)、次いで、制御部21は、当該シャッタボタンが操作されたタイミングで撮像されている全天球画像を、全天球カメラCが設置されている室内空間の室内画像として記憶部22に記憶させる(ステップS3)。
【0077】
次いで、制御部21は、ステップS3で記憶させた室内画像に相当する室内画像データを情報提供サーバ3に送信する旨の送信操作が、操作表示部23において実行されたか否かを監視する(ステップS4)。ステップS4の監視において、当該送信操作が実行されない場合(ステップS4:NO)、制御部21は、ステップS1に戻って全天球画像の撮像を継続する。一方、ステップS4の判定において、送信操作が実行された場合(ステップS4:YES)、制御部21は、ステップS3で記憶した室内画像に対して当該室内画像に関連付けられる物件識別データ及び室内空間識別データ並びに上記設置位置データを付加し、通信部24及びネットワークNW経由で情報提供サーバ3に送信する(ステップS5)。なお、このとき付加される物件識別データ及び室内空間識別データ並びに設置位置データは、例えば全天球カメラCが設置された段階で、例えば操作表示部23を用いて、その設置を行った不動産仲介業者等により入力されて記憶部22に記憶されているものである。
【0078】
次いで、例えば情報提供サーバ3の電源がオンとされた後に、いずれかの全天球カメラCから、上記物件識別データ及び室内空間識別データ並びに設置位置データが付加された室内画像データが受信された場合、情報提供サーバ3の室内空間画像生成部336は、上記画像処理部337等により当該受信した室内画像データに映っている室内空間の三次元モデルを表わす上記室内空間画像を生成すると共に、それに対応する上記他の物件情報を付加して、物件情報を生成する(ステップS6)。このステップS6については、後ほど
図14(B)を用いて詳述する。次いで、室内空間画像生成部336は、ステップS6で生成された物件情報を、対応する物件識別データ及び室内空間識別データに関連付けて物件情報データベース321に登録(記憶)する(ステップS7)。
【0079】
次いで、上記ステップS6の物件情報生成処理について、
図14(B)を用いてより具体的に説明する。
【0080】
即ち、いずれかの全天球カメラCから送信されてきた室内画像データに対して物件情報の生成処理を行う場合(
図14(A)ステップS6)、室内空間画像生成部336は、当該室内画像データに映っている室内空間の三次元モデルを表わす上記室内空間画像を生成する。より具体的に、境界線抽出部338は、当該室内画像データに相当する室内画像から、対応する室内空間の天井に相当する天井画像と各壁に相当する壁画像との上記境界線等を、それぞれ抽出する(ステップS60。
図6(A)参照。)。ステップS60で各境界線BCW1等が室内画像Dから抽出されたら、次いで、画像抽出部339は、上記各境界線BCW1等に基づいて、各境界線BCW1等で囲まれる面(
図6(A)参照)を、上記天井画像CL等として抽出する(ステップS61)。ステップS61で天井画像CL等が抽出されたら、次いで、交点抽出部340は、上記各境界線BCW1等に基づいて、各境界線BCW1等が交わる交点を、当該室内空間の部屋角CNとしてそれぞれ抽出する(ステップS62)。ステップS62で部屋角CNが抽出されたら、次いで、水平距離検出部341は、室内画像Dに基づいて、ステップS62で抽出された各部屋角CNへの、全天球カメラCからの水平距離を検出する(ステップS63)。ステップS63で各部屋角CNまでの全天球カメラCからの水平距離が検出されたら、次いで、距離算出部342は、ステップS62で抽出された各部屋角CNへの、全天球カメラCのカメラ部20からの距離Lを算出する(ステップS64)。ステップS64で各部屋角CNへのカメラ部20からの距離Lがそれぞれ算出されたら、次いで、画像処理部337は、ステップS61で抽出されている各天井画像CL等に対して、当該算出された距離Lを用いた伸縮処理及び膨張処理を施し、各天井画像CL等における歪みを補正する(ステップS65。
図7参照。)。なお、上述した天井画像CLに関する歪み補正処理等は、同様に床画像FLに対しても実施することができる。
【0081】
その後、画像処理部337は、ステップS65でそれぞれ生成された補正壁画像MW1等を室内空間に相当する六面図(即ち壁図四面分並びに天井図及び床図の六面図)として組み合わせることで、上記ステップS6で受信した室内画像データに映っている室内空間の三次元モデルを表わす上記室内空間画像Rを生成する(ステップS66。
図8(A)参照。)。
【0082】
次いで、室内空間画像生成部336は、同一の物件識別データが付加された複数の室内画像データが受信されているか否かを判定する(ステップS67)。ステップS67の判定において、同一の物件識別データが付加された複数の室内画像データが受信されていない場合(ステップS67:NO)、室内空間画像生成部336は、後述するステップS69に移行する。一方、ステップS67の判定において、同一の物件識別データが付加された複数の室内画像データが受信されている場合(ステップS67:YES)、画像処理部337は、各室内画像データに対応する上記室内空間画像Rを接続し、当該複数の室内空間を含む不動産物件全体の三次元モデルを表す室内空間画像を生成する(ステップS68。上記i)及びii)記載の手法参照。)。次いで、室内空間画像生成部336は、上記ステップS60乃至ステップS68により生成された室内空間画像R等に対して、その不動産物件として必要な他の物件情報を付加し、
図14(A)ステップS7で物件情報データベース321に登録すべき物件情報を生成する(ステップS69)。その後、室内空間画像生成部336は、
図14(A)ステップS7に移行する。
【0083】
[2−2.三次元の間取り画像の生成処理について]
次に、上記間取り画像データ生成部333を中心として実行される、本実施形態の三次元の間取り画像の生成処理について、
図15を用いて説明する。
図15は、本実施形態の三次元の間取り画像の生成処理を示すシーケンス図である。
【0084】
図15に示すように、本実施形態の三次元の間取り画像データの生成処理では、例えば一般消費者端末1におけるユーザの操作に応じて物件情報サイトにアクセスしてログインが完了した後、上記間取り作成/表示ページを送信する旨の要求が、一般消費者端末1からネットワークNWを介して情報提供サーバ3に送信される(ステップS10)。そして、情報提供サーバ3のページ提供部331は、当該要求に対応して
図9に例示する間取り作成/表示ページを、ネットワークNWを介して一般消費者端末1に提供する(ステップS11)。次いで、間取り作成/表示ページが送信された一般消費者端末1のシステム制御部13は、受信した間取り作成/表示ページを操作表示部14のディスプレイに表示する(ステップS12。
図9参照。)。
【0085】
次いで、表示されている間取り作成/表示ページの入力領域100を用いて、間取り図の作成が所望される不動産物件を構成する構成物を示す線が、一つの構成物についてフリーハンドで入力されると(ステップS13)、当該線の軌跡に相当する軌跡データ等が、一般消費者端末1の端末識別データと共にネットワークNWを介して情報提供サーバ3に送信される(ステップS14)。次いで、情報提供サーバ3の検索部332は、受信した軌跡データ等に基づいて基準データデータベース322内を検索して対応する基準データを特定する(ステップS15)。次いで、間取り画像データ生成部333は、特定された基準データを基準データデータベース322から読み出して、それに対応する間取り図に相当する二次元の間取り画像データを生成する(ステップS16)。次いで、表示制御部334は、生成された二次元の間取り画像データを、ステップS14で軌跡データ等と共に送信されてきた端末識別データに基づき、当該端末識別データにより識別される一般消費者端末1に送信する(ステップS17)。次いで、二次元の間取り画像データが送信された一般消費者端末1のシステム制御部13は、受信した二次元の間取り画像データに相当する一つの構成物についての二次元の間取り
図FPの間取り画像(
図3(A)又は
図11(A)参照)を、操作表示部14のディスプレイに表示された間取り作成/表示ページの表示領域200に表示する(ステップS18)。次いで、システム制御部13は、間取り作成/表示ページの修正ボタン201が操作されたか否かを、例えば予め設定された時間だけ監視する(ステップS19)。ステップS19の判定において修正ボタン201が操作された場合(ステップS19:YES)、表示領域200に表示されている二次元の間取り図を修正すべく、システム制御部13は、上記ステップS13に戻って、当該修正用の線等の入力を待機する。修正用の線等が入力された場合、その後は、当該修正用の線等に相当する軌跡の軌跡データ等を対象として、上記ステップS13以降が繰り返される。
【0086】
一方、ステップS19の判定において、修正ボタン201の操作がない場合(ステップS19:NO)、次いで、システム制御部13は、間取り作成/表示ページの三次元化ボタン202が操作されたか否かを、例えば予め設定された時間だけ監視する(ステップS20)。ステップS20の判定において、三次元化ボタン202が操作された場合(ステップS20:YES)、表示領域200に表示されている二次元の間取り
図FPを三次元化すべく、システム制御部13は、上記三次元化要求を、端末識別データと共にネットワークNWを介して情報提供サーバ3に送信する(ステップS21)。次いで、当該三次元化要求を受信した情報提供サーバ3の間取り画像データ生成部333は、表示領域200に表示されている二次元の間取り
図FPの間取り画像データに基づき、例えば
図11及び
図12を用いて説明した方法により、当該二次元の間取り画像を三次元化した三次元モデルに相当する三次元の間取り画像データを生成する(ステップS22)。次いで、表示制御部334は、生成された三次元の間取り画像データを、ステップS21で三次元化要求と共に送信されてきた端末識別データに基づき、当該端末識別データにより識別される一般消費者端末1に送信する(ステップS23)。次いで、三次元の間取り画像データが送信された一般消費者端末1のシステム制御部13は、受信した三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り図の間取り画像(
図11(B)又は
図12参照)を、上記間取り作成/表示ページの表示領域200に表示する(ステップS24)。
【0087】
[2−3.三次元の間取り画像の生成処理について]
最後に、上記物件情報取得部335を中心として実行される、本実施形態の検索処理について、
図16を用いて説明する。
図16は、本実施形態の検索処理を示すシーケンス図である。
【0088】
図16に示すように、本実施形態の検索処理では、例えば一般消費者端末1における表示されている上記間取り作成/表示ページにおける物件検索ボタン203が操作されたか否かを、当該一般消費者端末1のシステム制御部13が監視する(ステップS30)。ステップS30の監視において物件検索ボタン203が操作されない場合(ステップS30:NO)、システム制御部13は、そのまま当該監視を継続する。一方、ステップS30の監視において、物件検索ボタン203が操作された場合(ステップS30:YES)、システム制御部13は、当該物件検索ボタン203の操作に対応した上記検索要求を、ネットワークNWを介して情報提供サーバ3に送信する(ステップS31)。この検索要求は、情報提供サーバ3の物件情報取得部335により受信される。ここで、上記検索要求には、上述したように、上記間取り作成/表示ページの表示領域200に表示されている三次元の間取り画像に相当する三次元の間取り画像データが含まれている場合と、上記外観写真又は室内空間写真に相当する写真画像データが含まれている場合がある。そこで、物件情報取得部335は、受信した検索要求に基づき、当該検索要求が、上記三次元の間取り画像データを用いた検索を要求しているか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32の判定において、検索要求が上記写真画像データを用いた検索を要求している場合(ステップS32:NO)、次いで、物件情報取得部335は、当該写真画像データを用いて、特に物件情報データベース321に登録されている外観画像及び室内写真画像を検索し、その検索結果としての写真画像データに対応する不動産物件を特定する(ステップS33)。その後、物件情報取得部335は、後述するステップS42に移行する。
【0089】
一方、ステップS32の判定において、上記検索要求が上記三次元の間取り画像データを用いた検索を要求している場合(ステップS32:YES)、次いで、物件情報取得部335は、上記検索要求から当該三次元の間取り画像データを抽出する(ステップS34)。次いで、物件情報取得部335は、抽出した三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像を構成する複数の壁画像から、一の壁画像を特定する(ステップS35)。このステップS35では、上述した特徴量を用いた手法により、一の壁画像が特定される。次いで、物件情報取得部335は、特定された壁画像(例えば、
図13(A)に例示する壁画像WL11)と、物件情報データベース321に登録されている室内空間画像における壁画像のそれぞれと、の間の類似度を算出し、それに基づいて、ステップS35で特定された壁画像に対して一致又は類似する室内空間画像における壁画像を第1登録壁画像として特定する(ステップS36)。このステップS36では、上述した画像マッチングアルゴリズムにより、類似度が算出される。次いで、物件情報取得部335は、ステップS34で抽出した三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像を構成する複数の壁画像から、ステップS35で特定された壁画像に対して、上記第1位置関係としての右隣にある壁画像を特定する(ステップS37)。次いで、物件情報取得部335は、ステップS37で特定された壁画像(例えば、
図13(A)に例示する壁画像WL10)と、上記第1登録壁画像に対して室内空間画像において右隣にある壁画像と、の間の類似度を算出し、それに基づいて、ステップS37で特定された右隣の壁画像に対して一致又は類似する室内空間画像における壁画像を、第2登録壁画像として特定する(ステップS38)。次いで、物件情報取得部335は、ステップS34で抽出した三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像を構成する複数の壁画像から、ステップS35で特定された壁画像に対して、上記第2位置関係としての左隣にある壁画像を特定する(ステップS39)。次いで、物件情報取得部335は、ステップS39で特定された壁画像(例えば、
図13(A)に例示する壁画像WL12)と、上記第1登録壁画像に対して室内空間画像において左隣にある壁画像と、の間の類似度を算出し、それに基づいて、ステップS39で特定された左隣の壁画像に対して一致又は類似する室内空間画像における壁画像を、第3登録壁画像として特定する(ステップS40)。次いで、物件情報取得部335は、上記第1登録壁画像乃至上記第3登録壁画像を含む室内空間画像と、上記検索要求から抽出した三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像とが一致又は類似しているとして、当該第1登録壁画像乃至当該第3登録壁画像を含む室内空間画像を、類似室内空間画像として、物件情報データベース321において検索する(ステップS41)。次いで、物件情報取得部335は、その検索結果としての室内空間画像を含む物件情報をページ提供部331に出力させ、それを含む上記物件情報提供ページを、上記検索要求を送信してきた一般消費者端末1に、上記端末識別データに基づいて送信し(ステップS42)、その操作表示部14のディスプレイに表示させる(ステップS43)。
【0090】
以上説明したように、本実施形態の情報提供システムSにおける検索処理によれば、二次元の図面としての間取り図の画像がない場合でも、ユーザが指定する三次元の間取り画像データを用いて、所望される不動産物件の物件情報を当該ユーザに提示することができる。
【0091】
また、三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像を構成する複数の壁画像について、その特徴量を用いた一致度又は類似度の判定を行って類似する室内空間画像を特定するので、所望される不動産物件により近い不動産物件の物件情報を当該ユーザに提示することができる。
【0092】
更に、画像としての特徴量を取得し易い壁画像を用いることで、所望される不動産物件により近い不動産物件の物件情報を的確にユーザに提示することができる。
【0093】
更にまた、第1登録壁画像乃至第3登録壁画像の三つを用いること(
図16参照)で、所望される不動産物件に更に近い不動産物件の物件情報を的確にユーザに提示することができる。
【0094】
また、写真画像又は室内空間画像のいずれかを用いることで(
図16参照)、所望される不動産物件に近い不動産物件の物件情報を的確にユーザに提示することができる。
【0095】
なお、本実施形態の検索処理では、検索要求に含まれる三次元の間取り画像データに相当する三次元の間取り画像を用いた室内空間画像の特定に、当該三次元の間取り画像を構成する壁画像を用いたが、これ以外に、当該三次元の間取り画像を構成する天井画像を更に用いて室内空間画像を特定してもよい。この場合には、画像としての特徴量を取得し易い壁画像及び天井画像を用いることで、所望される不動産物件により近い不動産物件の物件情報を的確にユーザに提示することができる。
【0096】
また、
図14乃至
図16にそれぞれ示すシーケンス図に相当するプログラムを、光ディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録しておき、或いは、インターネット等のネットワークから取得して記録しておき、これらを汎用のマイクロコンピュータで読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータを、本実施形態のシステム制御部13及びシステム制御部33として機能させることも可能である。