特開2020-35742(P2020-35742A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-35742(P2020-35742A)
(43)【公開日】2020年3月5日
(54)【発明の名称】配線用遮断器
(51)【国際特許分類】
   H01H 73/02 20060101AFI20200207BHJP
   H01H 73/20 20060101ALI20200207BHJP
   H01H 73/06 20060101ALI20200207BHJP
【FI】
   H01H73/02 B
   H01H73/20 A
   H01H73/06 B
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-148880(P2019-148880)
(22)【出願日】2019年8月14日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0102205
(32)【優先日】2018年8月29日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス産電株式会社
【氏名又は名称原語表記】LSIS CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ソン、スヤン
【テーマコード(参考)】
5G030
【Fターム(参考)】
5G030BA02
5G030BA05
5G030EA02
5G030YY04
(57)【要約】
【課題】アーク保護機能が向上した配線用遮断器を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態による配線用遮断器は、筐体10の前部に備えられ、固定接触子15を含む電源側端子部11と、固定接触子15に結合されて電源側端子部11の前面に配置されるフィンガアセンブリ40と、電源側端子部11の上面及び下面に結合され、フィンガアセンブリ40が露出するフィンガホール35が形成されるベースバスサポータ30とを含み、ベースバスサポータ30には、フィンガホール35の周辺にフィンガアセンブリ40を囲む保護部38が備えられることを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の前部に備えられ、固定接触子を含む電源側端子部と、
前記固定接触子に結合されて前記電源側端子部の前面に配置されるフィンガアセンブリと、
前記電源側端子部の上面及び下面に結合され、前記フィンガアセンブリが露出するフィンガホールが形成されるベースバスサポータとを含み、
前記ベースバスサポータには、前記フィンガホールの周辺に前記フィンガアセンブリを囲む保護部が備えられることを特徴とする配線用遮断器。
【請求項2】
前記ベースバスサポータには、相間絶縁のための隔壁が形成され、前記保護部は、前記隔壁間又は前記隔壁と側壁間に備えられることを特徴とする請求項1に記載の配線用遮断器。
【請求項3】
前記フィンガアセンブリは、
はさみ状に形成されるフィンガと、
前記フィンガに接圧力を供給するフィンガスプリングと、
前記フィンガと前記フィンガスプリングを固定するフィンガホルダとを含むことを特徴とする請求項2に記載の配線用遮断器。
【請求項4】
前記保護部は、前記ベースバスサポータの前面部から後方に突設されることを特徴とする請求項2又は3に記載の配線用遮断器。
【請求項5】
前記保護部は、前記電源側端子部に結合される排気カバープレートと重なる長さに形成されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の配線用遮断器。
【請求項6】
前記保護部と前記隔壁間には、アーク放出空間が設けられることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の配線用遮断器。
【請求項7】
前記保護部の上面及び下面は、異なる長さに形成されることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の配線用遮断器。
【請求項8】
前記保護部の上面又は下面には、前記フィンガアセンブリと前記固定接触子を接続するコネクタとの干渉を避けるための回避溝が形成されることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の配線用遮断器。
【請求項9】
前記保護部と前記隔壁間には、リブが複数形成されることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の配線用遮断器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線用遮断器に関し、より詳細には、アーク保護機能が向上した配線用遮断器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、配線用遮断器(MCCB: Molded Case Circuit Breaker)は、電気的に過負荷状態や短絡事故時に自動で回路を遮断して回路及び負荷を保護する電気機器である。
【0003】
このような配線用遮断器のうち分電盤(又は配電盤)の母線に接続されて使用される配線用遮断器をプラグイン式配線用遮断器という。
【0004】
図6図8に従来技術によるプラグイン式配線用遮断器を示す。図6は分電盤に設置された配線用遮断器の斜視図であり、図7は配線用遮断器の前部の側断面図であり、図8は配線用遮断器のベースバスサポータ(base bus supporter)の斜視図である。
【0005】
配線用遮断器1は、電源側端子部1aが母線2に接続され、負荷側端子部1bがマウンティングブラケット3により分電盤パネル4に結合される。三相回路の場合、3つの母線2が並んで設けられる。母線2は、絶縁素材で形成される母線設置用部材2aにより、分電盤パネル4の一側に並んで設置される。
【0006】
配線用遮断器1の内部には、固定接触子5が設置され、配線用遮断器1の電源側端子部1aには、固定接触子5と母線2の接続のためにコネクタ6及びフィンガアセンブリ7が備えられる。よって、電流は母線2からフィンガアセンブリ7、コネクタ6を経て固定接触子5に流れる。通電状態、すなわちハンドル8がオン位置に回動すると、可動接触子(図示せず)が固定接触子5に接続されて回路に電流が流れる。
【0007】
フィンガアセンブリ7は、所定の電圧を有するように構成され、母線2に噛み合う。
【0008】
コネクタ6は、略「L」字状に形成され、上端にはフィンガアセンブリ7が結合され、下端は固定接触子5に連結される。
【0009】
また、配線用遮断器1の電源側端子部1aには、短絡遮断時に配線用遮断器1の内部で発生して外部に放出される高温のアークやガスから内部部品を保護し、導体間の絶縁又は外部との絶縁の確保のために絶縁物からなるベースバスサポータ9が備えられる。
【0010】
ベースバスサポータ9の前面部には、母線2に噛み合わせるための歯車状の進入部9aが形成される。進入部9a間に各相のフィンガアセンブリ7が露出して各相の母線2に接続される。ベースバスサポータ9の上面9bは、電源側端子部1aの上部を覆うことのできる長さで突出し、ベースバスサポータ9の底面9cは、排気口の形成のために配線用遮断器1の底面の奥まで延びる。
【0011】
一方、ベースバスサポータ9の前面部には、フィンガアセンブリ7が露出するように、フィンガホール9dが形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
図7のアークガス(A)の放出経路を参照すると、プラグイン式配線用遮断器1においては、フィンガアセンブリ7が遮断時に内部で発生するアークに直接さらされる。
【0013】
しかし、フィンガアセンブリ7がアークにさらされると、フィンガアセンブリ7が破損し、電流経路が破壊されることがある。
【0014】
本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたものであり、遮断時に発生するアークからフィンガアセンブリを保護できる配線用遮断器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一実施形態による配線用遮断器は、筐体の前部に備えられ、固定接触子を含む電源側端子部と、前記固定接触子に結合されて前記電源側端子部の前面に配置されるフィンガアセンブリと、前記電源側端子部の上面及び下面に結合され、前記フィンガアセンブリが露出するフィンガホールが形成されるベースバスサポータとを含み、前記ベースバスサポータには、前記フィンガホールの周辺に前記フィンガアセンブリを囲む保護部が備えられることを特徴とする。
【0016】
ここで、前記ベースバスサポータには、相間絶縁のための隔壁が形成され、前記保護部は、前記隔壁間又は前記隔壁と側壁間に備えられることを特徴とする。
【0017】
また、前記フィンガアセンブリは、はさみ状に形成されるフィンガと、前記フィンガに接圧力を供給するフィンガスプリングと、前記フィンガと前記フィンガスプリングを固定するフィンガホルダとを含むことを特徴とする。
【0018】
さらに、前記保護部は、前記ベースバスサポータの前面部から後方に突設されることを特徴とする。
【0019】
さらに、前記保護部は、前記電源側端子部に結合される排気カバープレートと重なる長さに形成されることを特徴とする。
【0020】
さらに、前記保護部と前記隔壁間には、アーク放出空間が設けられることを特徴とする。
【0021】
さらに、前記保護部の上面及び下面は、異なる長さに形成されることを特徴とする。
【0022】
さらに、前記保護部の上面又は下面には、前記フィンガアセンブリと前記固定接触子を接続するコネクタとの干渉を避けるための回避溝が形成されることを特徴とする。
【0023】
さらに、前記保護部と前記隔壁間には、リブが複数形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一実施形態による配線用遮断器によれば、固定接触子を母線に接続するためのフィンガアセンブリを保護する保護部が設けられるので、遮断時に発生するアークからフィンガアセンブリを保護することができる。
【0025】
よって、絶縁破壊による損傷から配線用遮断器を保護することができる。
【0026】
また、電流の流れが破壊されることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】分電盤に設置された本発明の一実施形態による配線用遮断器の斜視図である。
図2図1の配線用遮断器の前方斜視図であり、ベースバスサポータは部分切欠状態である。
図3図1の配線用遮断器の前部の側断面図である。
図4図1の配線用遮断器のベースバスサポータの後方斜視図である。
図5図4のベースバスサポータの斜視図である。
図6】分電盤に設置された従来技術による配線用遮断器の斜視図である。
図7図6の配線用遮断器の前部の側断面図である。
図8図6の配線用遮断器のベースバスサポータの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明するが、これは本発明を詳細に説明するためのものであり、本発明の技術的思想及び範囲を限定するものではない。
【0029】
図面を参照して、本発明の一実施形態による配線用遮断器のターミナル構造について詳細に説明する。
【0030】
図1は分電盤に設置された本発明の一実施形態による配線用遮断器の斜視図である。図2図1の配線用遮断器の前方斜視図であり、ベースバスサポータは部分切欠状態である。図3図1の配線用遮断器の前部の側断面図である。
【0031】
本発明の一実施形態による配線用遮断器は、筐体10の前部に備えられ、固定接触子15を含む電源側端子部11と、固定接触子15に結合されて電源側端子部11の前面に配置されるフィンガアセンブリ40と、電源側端子部11の上面及び下面に結合され、フィンガアセンブリ40が露出するフィンガホール35が形成されるベースバスサポータ30とを含み、ベースバスサポータ30には、フィンガホール35の周辺にフィンガアセンブリ40を囲む保護部38が備えられることを特徴とする。
【0032】
配線用遮断器の筐体10は、略直方体の箱状に形成される。筐体10の上部には、開閉機構を操作するためのハンドル18が備えられる。ハンドル18は、オン(ON)位置、オフ(OFF)位置、リセット(RESET)位置に回動することができる。
【0033】
筐体10の前部(図の左側)には、電源に接続される電源側端子部11が設けられ、筐体10の後部(図の右側)には、負荷に接続される負荷側端子部19が設けられる。
【0034】
電源側端子部11の内部には固定接触子15が備えられる(図3を参照)。図示していないが、筐体10の内部には固定接触子15に接離する可動接触子が設けられ、開閉機構の作用によって可動接触子が固定接触子15に接離して回路を接離する。
【0035】
分電盤パネル25には母線20が複数設けられる。三相回路の場合、3つの母線20が並列に並んで設けられてもよい。各母線20は、絶縁素材で形成される母線設置用部材21、母線取付ブラケット22及び締結ネジ23により、分電盤パネル25に設置されてもよい。
【0036】
筐体10の負荷側端子部19は、取付ブラケット29により分電盤パネル25に固定される。
【0037】
電源側端子部11には、電源側端子である固定接触子15を母線20に接続するための接続部材が設けられる。前記接続部材は、コネクタ45と、フィンガアセンブリ40とから構成されてもよい。
【0038】
コネクタ45は、側方から見て「L」字状に折曲形成され、下端部は固定接触子15に接続され、上端部は電源側端子部11の前方に露出する。コネクタ45の上端部にはフィンガアセンブリ40が結合される。フィンガアセンブリ40は、母線20に噛み合うようにはさみ状に形成されてもよい。ここで、各相のフィンガアセンブリ40は、異なる高さに配置されてもよい。例えば、R相のフィンガアセンブリは最も上側の母線の位置に設けられ、T相のフィンガアセンブリは最も下側の母線の位置に設けられる。
【0039】
フィンガアセンブリ40は、はさみ状に形成されるフィンガ41と、フィンガ41に接圧力を供給するフィンガスプリング42と、フィンガ41とフィンガスプリング42を囲んで固定するフィンガホルダ43とを含む。
【0040】
フィンガアセンブリ40は、ベースバスサポータ30の前面部34に突設される進入部31間に露出する。
【0041】
コネクタ45は、フィンガアセンブリ40と固定接触子15を接続する。コネクタ45は、略「L」字状に形成されてもよい。コネクタ45の上部にはフィンガアセンブリ40が固定結合され、コネクタ45の下部には固定接触子15が固定結合される。
【0042】
コネクタ45は、垂直コネクタ46と、水平コネクタ47と、垂直コネクタ46と水平コネクタ47を固定する締結部材48とから構成されてもよい。
【0043】
コネクタ45は、締結部材17により固定接触子15に結合されてもよい。
【0044】
図4及び図5を参照して、ベースバスサポータ30についてより詳細に説明する。
【0045】
ベースバスサポータ30は、電源側端子部11と母線20との間の接続部材を保護し、外部と絶縁を保持するために設けられる。ベースバスサポータ30は、絶縁素材で形成される。
【0046】
ベースバスサポータ30は、電源側端子部11に固定設置され、フィンガアセンブリ40とコネクタ45をカバーする。ベースバスサポータ30は、全体として後方が開放された箱状に形成されてもよい。
【0047】
ベースバスサポータ30の前面部34には進入部31が設けられる。進入部31は、母線20間に嵌められるように、側方から見て複数の歯状に形成されてもよい。前記歯は、母線20と母線設置用部材21に噛み合うように形成されてもよい。
【0048】
ベースバスサポータ30の前面部34にはフィンガホール35が形成されており、フィンガアセンブリ40が進入部31に露出する。各相毎に設けられるフィンガアセンブリ40は、それぞれ異なる縦位置及び横位置を有するように配置される。すなわち、図2に示すように、各相のフィンガアセンブリ40は、xy平面上で異なる位置に配置される。例えば、R相のフィンガアセンブリは、x軸上の最も右側、y軸上の最も上側の位置に配置され、T相のフィンガアセンブリは、x軸上の最も左側、y軸上の最も下側の位置に配置されてもよい。
【0049】
ベースバスサポータ30の上部には、電源側端子部11の上面(排気カバープレート50)に結合される上面結合部32が形成され、ベースバスサポータ30の下部には、電源側端子部11の下面14に結合される下面結合部33が形成される。上面結合部32及び下面結合部33は、板状に形成されてもよい。
【0050】
ベースバスサポータ30の下面結合部33は、電源側端子部11の下面14を囲むように後方に長く突設される。下面結合部33に複数のリブ33aが形成され、電源側端子部11の下面14と下面結合部33間にアークガスの排気空間36を形成するようにしてもよい。遮断時に発生するアークガスは排気空間36から最終的に外部に放出される。ここで、リブ33aは、ベースバスサポータ30の内部に相間絶縁のために設けられる隔壁37から延設されてもよい。
【0051】
ベースバスサポータ30の上面結合部32は、下面結合部33より短く形成されてもよい。
【0052】
隔壁37は、ベースバスサポータ30の両側面間に備えられる縦壁として形成されてもよい。隔壁37は、周辺に形成される複数のリブ33aにより支持されてもよい。
【0053】
ベースバスサポータ30のフィンガホール35の周辺には保護部38が形成される。保護部38は、隔壁37間又は隔壁37と側壁39間に備えられる。
【0054】
保護部38は、フィンガアセンブリ40を囲むように設けられる。保護部38は、フィンガ41、フィンガスプリング42及びフィンガホルダ43を囲むことのできる大きさに形成される。
【0055】
保護部38は、ベースバスサポータ30の前面部34から後方に突設される。ここで、保護部38は、排気カバープレート50の排気ダクト52と重なる長さに形成される。よって、排気ダクト52からのアークガスはフィンガアセンブリ40に当たることなく、保護部38の周辺に流れる。
【0056】
保護部38の周辺には空間が形成される。保護部38と隔壁37間にはアーク放出空間38cが設けられる。よって、アークガスはアーク放出空間38cを介して下方の排気空間36に流れる。
【0057】
保護部38の上面及び下面は、異なる長さに形成されてもよい。
【0058】
保護部38の上面又は下面には、コネクタ45との干渉を避けるための回避溝38aが形成されてもよい。
【0059】
保護部38と隔壁37間には、強度補強のためのリブ38bが形成されてもよい。
【0060】
排気カバープレート50は、電源側端子部11の上部に結合される。排気カバープレート50は、配線用遮断器のアークチャンバ(図示せず)の排気口に連結され、アークガスを誘導する。
【0061】
排気カバープレート50の上面には、コネクタ45と固定接触子15を結合するための組付孔51が形成される。
【0062】
排気カバープレート50の下面には、アークチャンバの排気口からのアークガスが放出されるように、排気ダクト52が設けられる。
【0063】
本発明の一実施形態による配線用遮断器によれば、固定接触子を母線に接続するためのフィンガアセンブリを保護する保護部が設けられるので、遮断時に発生するアークからフィンガアセンブリを保護することができる。
【0064】
よって、絶縁破壊による損傷から配線用遮断器を保護することができる。
【0065】
また、電流の流れが破壊されることを防止する。
【0066】
これらの実施形態は本発明の一実施形態であり、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な変更及び変形が可能であろう。また、これらの実施形態は本発明の技術思想を説明するためのものであり、これらの実施形態に本発明の範囲が限定されるものではない。すなわち、本発明は特許請求の範囲により定められるべきであり、均等の範囲にあるあらゆる技術思想は本発明に含まれるものと解釈すべきである。
【符号の説明】
【0067】
10 筐体
11 電源側端子部
15 固定接触子
17 締結部材
18 ハンドル
19 負荷側端子部
20 母線
25 分電盤パネル
30 ベースバスサポータ
31 進入部
32 上面結合部
33 下面結合部
34 前面部
35 フィンガホール
36 排気空間
37 隔壁
38 保護部
38a 回避溝
38b リブ
38c アーク放出空間
39 側壁
40 フィンガアセンブリ
41 フィンガ
42 フィンガスプリング
43 フィンガホルダ
45 コネクタ
50 排気カバープレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8