本発明は、生鮮品等の主収納部への収納の他、説明書やレシピ等の印刷シートを副収納部に収納できる袋体であり、両者を別々に収納でき、印刷シートのみを袋体から取り出すことのできる袋体である。
表シートと裏シートとにより形成した開口部を有する主収納部を有する袋体で、前記袋体の両側部には襠部が形成されたサイドガゼット部を有し、前記袋体の表シートの外側表面に副収納部シートを有し、表シートと副収納部シートとのシート間に印刷シートを挿入する副収納部を形成し、前記副収納部には挿入する印刷シートの位置を規制する規制シール部を有する袋体である。
副収納部シート20には副収納部に収納したものの取り出しが可能な副収納部シート20を切り裂くためのテープ部3を有すると共にこのテープ部3を摘まむための副収納部シート20の一部を切断して形成した摘み部4を設けたことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の袋体。
【背景技術】
【0002】
一般的に生鮮品などはそれぞれ袋体に収納して販売或いは販売した商品の持ち帰り用として袋体を使用するものである。
例えば、料理をするために食材をそれぞれ個別に購入し、これを袋体に入れて持ち帰るものである。
従って、この料理に際しては例えば個別に多種類の食材を購入し、更に別途レシピを用意して調理などを行うことは家庭において一般的に行われているものである。
【0003】
更に、個別に多種の食材を購入する際の手間や必要な人数分のみの食材を効率よく提供するために一定量の食材をまとめて袋に封入して販売することも多用されている。
これに対して一の収納すべきものに対して1つの収納部分を有する袋体のほか、一の袋体に2つの収納部を有する袋体もすでに用いられているものである。
例えば表裏面のシート地よりなる袋体の底部方向を更に折り返して第2袋部を形成する特開2005-145536号(特許文献1)がある。
【0004】
更に複数層のシート地を多層構成として任意個所でシールして複数層の包装体を連設体とした特開2002-337887号(特許文献2)に示す包装体も存在する。
また製品収納部とラベル収納部を有し、包装対象商品を各製品収容部に収容した後、当該同一外縁の最終シール代同士を貼着して各ラベル収容部及び各製品収容部を同時に密閉している特開2013−107678号(特許文献3)に示す包装体も存在する。
【0005】
この他、密封している袋体を開封する構造としては袋体の袋体の開口部と平行方向即ち幅方向に開封用のテープを配設して、このテープを用いてフィルムを引き裂くことにより指示方向に開口部を設ける構造は、実用新案登録第3065443号(特許文献4)、特開2002-145283号(特許文献5)、特開2005-87023号(特許文献6)がそれぞれ存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
袋体に例えば特定人数分の料理を作るために必要な食材を封入し、更にその食材の情報や食材の内容の詳細、或いはその食材を用いて調理するための手順、方法を印刷したレシピ等を一緒に同封してあると極めて使い勝手がよくなる。
このようなことに対処するために例えばこのような食材を封入する袋体に関して、その食材と共に食材の種類を書いた紙やレシピ等を印刷したシートを一緒に封入することも可能であるが、この場合には食材と印刷インキとが直接触れてしまうことや、印刷シートが紙素材の場合には紙材自体も食材の湿気で濡れてしまい使用しにくくなってしまう。
【0008】
従ってこのような例えば紙素材等により構成される食品情報やレシピなどを安全にかつ使用しやすい構成で収納することが必要となる。
この場合一の袋体に二の収納部を有する構成にする前記特許文献1や特許文献2或いは特許文献3により、それぞれを別々に封入することも可能である。
しかし特許文献1では、単に袋部2を設けただけであるため、収納した印刷シートが斜めにずれたりし易く、見栄えが悪い。
また、副収納部の幅と同じ幅の印刷シートを使用すると、収納し難く作業に多大な手間がかかってしまう。
例えば食材に関してこの販売等に際してはどうしても水分の多い環境下で使用されるものであり、紙素材等により構成される食材情報やレシピ等を挿入しておいてもどうしても濡れてしまい、外観上汚く見えてしまうばかりでなく細菌の発生等衛生面で極めて問題が大きい。
【0009】
次に特許文献2は、多種フィルムを複数層構成するための製法と袋体であり、各層間に個別に内容物を封入するためのものではない。
従って、複数の収納部を有するが、製袋後に必要な時点で必要に応じてそれぞれの収納部に異なる内容物を収納するための袋体としては用いられない。
更に特許文献3に関しては、製品収納部とラベル収納部とを有する点は食材とレシピ入れとしても用いられる余地は有するが、当該同一外縁の最終シール代同士を貼着して各ラベル収容部及び各製品収容部を同時に密閉するものであり、食材とレシピなどを製袋時にすべて密閉することが必要となってしまう。
【0010】
即ち該同一外縁の最終シール代同士を貼着して同時に密閉して製袋するものである。
従って製袋後に必要に応じて食材を主収納部に封入し、更に必要な情報やレシピなどを副収納部に封入する袋体としては、用いることはできない。
また副収納部に関しては収納すべき情報やレシピ等を印刷したシートを所定の個所に収納することのできる構成も必要となる。
更に食材を封入する主収納部とレシピ等の印刷したシートを収納する副収納部とを有し、内容物を封入できると共に、更に副収納部のみについて開封し、必要なレシピなどを取り出せる構成が必要である。
【0011】
この取り出し構成として袋体の一部を切り裂くためのテープを用いることは特許文献4乃至6に示されている。
しかしこれらは袋体自体、即ち本願でいう主収納部を開口するためのテープであって袋体自体を効率よく開封するために袋体の当初の開口部と同様に幅方向にテープを配設してこの幅方向全体を開くためのテープとして用いられている。
これに対して、主収納部は開かず、これとは別に副収納部のみを開口して、収納している印刷シートを取り出しし易い構成にテープを配設する必要がある。
以上よりこれらの課題を解決できる袋体の提供が望まれるものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に係る発明は、表シートと裏シートとにより形成した開口部を有する主収納部を有する袋体であり、前記袋体の両側部には襠部が形成されたサイドガゼット部を有し、前記袋体の表シートの外側表面に副収納部シートを有し、表シートと副収納部シートとのシート間に印刷シートを挿入する副収納部を形成しており、前記副収納部には挿入する印刷シートの位置を規制する規制シール部を有する袋体からなり、係る発明によって前記課題を解決できる。
【0013】
また、請求項2に係る発明は、前記規制シール部は、挿入する印刷シートの両側部の位置を規制する袋体からなり、係る発明によっても前記課題を解決できる。
更に、請求項3に係る発明は副収納部シートには副収納部に収納したものの取り出しが可能な副収納部シートを切り裂くためのテープ部を有すると共にこのテープ部を摘まむための副収納部シートの一部を切断して形成した摘み部を設けた袋体であって係る構成をとるものであってもよい。
更に請求項4に係る発明は副収納部に設けたテープ部は、副収納部シートの開口部から底部方向に向けて配設した袋体であり、係る構成を有してもよい。
【発明の効果】
【0014】
以上のように構成したことからまず請求項1係る発明により、主収納部に調理に必要な生鮮品等の嵩を有するものを収納することができると共に調理方法等を印刷した印刷シートを副収納部に収納できる袋体の提供ができるものである。
特に、印刷シートは規制シール部によって、副収納部への挿入位置を位置規制して見栄えよく収納できるばかりでなく、印刷シートの幅も自由に選択することができて、その配置位置などを位置規制できるものとなる。
【0015】
このことは更に印刷シートの形状や大きさに応じて最適な挿入時の位置規制を行えるものとなる。
更に主収納部に嵩のあるものを収納した場合には挿入したものによって、袋体の形状が変形するが、この場合においても副収納部の印刷シートの挿入の位置規制が適切に行えるばかりでなく挿入後の印刷シートの配置位置などを所定に位置に位置規制できるものとなる。
【0016】
次に請求項2に係る発明によって、挿入すべき印刷シートの両側部の位置規制を規制シール部によって行えるものであり、印刷シートの挿入を両側部から位置規制できるものとなり、所望の位置に見栄えよく印刷シートを導くことができる。
更には印刷シートの大きさや形状に応じてそれぞれ所望の位置規制を行えるものとなる。
【0017】
次に請求項3に係る発明により副収納部に切り裂きのためのテープ部を有するものであり、副収納部に収納している印刷シートのみを簡単に取り出すことができる。
特に副収納部自体にテープ部を有することから主収納部は封鎖状態のままで、副収納部内の印刷シートを簡単に取り出すことができるので、生鮮品を取り出す前に印刷シートのレシピ等を用いて調理するための事前準備ができる。
尚、摘み部によって簡単にテープ部を摘まんで副収納部シートを切り裂くことができる。
【0018】
次に請求項4に係る発明によりテープ部は副収納部の開口部から底部方向に向かって配設できるものとなり、このテープ部によって各袋体の開口部から底部方向に向かった線状部分によって副収納部シートを切り裂くことができ、印刷シートの取り出しの便宜が図れる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に示す構成は、本発明に係る袋体1はその開口部から主収納部に食材などを封入できると共にサイドガゼット部12を有する袋体であって、更に主収納部と共に副収納部とを有し、該副収納部には例えば説明書等の印刷シートを封入できる袋体からなる。
サイドガゼット部12を有する袋体は、袋体の両側部に襠部を有するものであり、この両側部の襠部がサイドガゼット部12である。
【0021】
従って両側に襠部を有するものであり、袋体1の開口幅を襠分だけ広く開口できることとなって、印刷シートのレシピに併せた人数分の調理のために必要な多くの容量を封入できる袋体となる。
従って係る主収納部はサイドガセット部12である襠部を有することから収納量を多く有し、多種の食材等を収納できるものである。
或いは嵩のある食品としての各種のサラダ類等も収納することも可能である。
【0022】
このようなサイドガゼット部12を有する主収納部には更に別の収納部として副収納部を有している。
本図構成においては、主収納部を構成する表裏面のシート地からなる表裏面のシート10、11にさらに一枚のシート地である副収納部シート地からなる副収納部シート20を重ねて構成し、この一枚の副収納部シート20の両側部と
図1の下端部とをヒートシールして主収納部との間に更に副収納部を形成しているものである。
従って表シート地からなる表シート10と副収納部シート20とにより副収納部を形成する。
【0023】
更に、袋体1の底部は角底体となっており起立可能に形成した袋体である。
従って基本的には裏シート地よりなる裏シート11と表シート10とからなるサイドガゼット部12を有する主収納部を有する袋体1であって、更に表シート10の表面と副収納部シート20からなる副収納部とを有するものである。
即ち裏シート11と表シート10からなるサイドガゼット部20のある開口幅の広い主収納部と、表シート10と副収納部シート20からなる副収納部とを有する2つの収納部を有する袋体である。
【0024】
この場合副収納部の両側には特段襠部を有しておらず、例えば薄手のシート等を該副収納部に収納することができる。
例えばこの副収納部には印刷シートを挿入するものである。
印刷シートは商品名や商品の説明、宣伝或いはレシピ等を印刷して明示したシートであり、紙葉のほか、樹脂フィルム地や樹脂シートなどにより形成されたものであり、一枚で構成されるものに限らす複数枚有するものであってもよいものである。
尚、例えば調味料等を薄手のパッケージに封入の上、この副収納部に合わせて収納するものであってもよい。
【0025】
更に副収納部シート20の上部開口辺には中央部分に切れ込み部21を有する。
これは副収納部内に収納しやすくするための切れ込み部である。
更に副収納部シート20にはその側辺方向に開口部から底部方向に向けてテープ部3を接着して配設している。
このテープ部3は副収納部シート20を切り裂くためのテープ部である。
更にこのテープ部3には任意位置に副収納部シート20を一部切断して形成した摘み部4を有しており、この部分からテープ部3を摘まむことができ、副収納部シート20を切り裂くことができる。
【0026】
このテープ部3による切り裂きにより副収納部の副収納部シート20を切り裂くことができ、この副収納部内の印刷シートを取り出すことができる。
更にこの副収納部シート20の両側辺方向には規制シール部5が形成されている。
例えば副収納部にレシピ等の印刷シートを挿入する場合に、この印刷シートの挿入位置を規制し、所定の位置に挿入するために形成された規制シール部5であって、該規制シール部5のシール加工位置に沿って印刷シートを挿入できるものである。
【0027】
この規制シール部5は予め設定して所定の位置に形成した表シート10と副収納部シート20とを融着、溶着或いは接着等により形成したシール加工部を意味し、例えば挿入する印刷シートが収納される副収納部の収納位置を定め、所定の位置に印刷シートを見栄えよく収納できるように所定個所に規制シール部5を形成するものである。
従って、この規制シール部5に沿って印刷シートを挿入することによりこの印刷シートを所定の位置にきれいに差し入れることができる。
【0028】
例えば副収納部の開口部の幅方向を定める規制シール部5を有することにより所定の位置から印刷シートを挿入できるものとなる。
この場合収納すべき印刷シートの挿入位置の外周をすべて規制シール部5で形成し、挿入する方向位置を規制するものに限らず、一部にのみ規制シール部5を設けて印刷シートの挿入位置のみを特定するものなどであってもよい。
印刷シートの挿入の挿入位置などを特定でき挿入の便宜が図れる規制シート部5であればよい。
【0029】
更に袋体下部には副収納部の底部を形作る副収納部底部シール部22を有する。
従って副収納部に収納する印刷シートに対しての底部を形作るものである。
尚、特段この副収納部底部シール部22を設けずとも、規制シール部5によって印刷シートの収納した際の底部位置を規制するものであってもよい。
次にこの副収納部に印刷シートである例えばレシピや食材の情報などの紙素材等を入れた場合であっても主収納部に収納したものとは隔離されるものとなり、例えば水分を含む食材を入れた場合であっても何らこの印刷シートを濡らすことなく収納できるものとなる。
【0030】
このことはレシピ等の印刷シートが汚れることがないばかりでなく、外部と接することを防ぐこととなり副収納部内における細菌等の発生などを防止でき、衛生的に安全に収納できることを意味する。
更に主収納部内の食材とは切り離されることとなり印刷シートのインク等が食材と接することがなくなり食材に関しても衛生的に収納することができる。
尚、本袋体は基本的に各側辺部分はシール加工により形成しており、食材などを収納した際であってもシール部の強度によりきっちりと起立することができるものである。
尚、この袋体の底部は角底を有する起立する角底体である。
【0031】
図2は
図1のA−A線端面図である。
本図に示すように本発明に係る袋体は裏シート11と表シート10からなり、側部で略V字の襠部からなるサイドガゼット部12を有する袋体と、更に表シート10には副収納部シート20を重ねて沿わせた状態で形成されている。
更にそれぞれシール加工により溶着又は融着或いは接着により袋体を形成している。
裏シート11と表シート10によって主収納部を形成し、表シート10には副収納部シート20を重ねてあり、この部分に副収納部を形成するものである。
【0032】
尚、表シート10と副収納部シート20とをシールして規制シール部5を形成し、挿入する印刷シートの挿入位置の特定等を行えるものとなる。
更には所定の収納位置に導くことができ収納した印刷シートの収納位置の規制が行えるものである。
尚、テープ部3を副収納部シート20に有しており、この部分を引き裂くことにより副収納部シート20を破ることができ、副収納部の封鎖を開放することができる。
【0033】
図3は、本袋体の底部を示す図であり、袋体の側部は裏シート11とサイドガゼット部12とでシールされて一側辺を形成しており、またサイドガゼット部12と表シート10と副収納部シート20とでシールして他の一側辺を形成するものある。
更に底部はこの両者をシールして底部を形成し、角底体を有する袋体を形成している。
また、袋体下部方向には副収納部の底部を形作る副収納部底部シール部22を有する。
これにより副収納部に収納する印刷シートのレシピや食材の情報等の紙部材や樹脂シート材或いはフィルム材等の例えば薄手の収納物等の収納する際の適切な底部の位置決めが行えることとなる。
【0034】
図4は、本発明に係る袋体の製袋に際して、3軸の樹脂シートのロールを用いて本袋体を形成する際のそれぞれのシート地を示す一例の図である。
まず第一の樹脂シートのロールを用いて形成するシート地は副収納部シート地として用いられ副収納部シート20を形成する。
即ちロールから引き出されたシート地は副収納部シート地用に製袋機上を引き出される。
【0035】
更に第二の樹脂シートのロールを用いて形成するシート地は表シート地と裏シート地と更に両者間の一のサイドガゼット部を形成する樹脂シート地として用いられる。
従ってちょうど中間部分に折り込み部分を形成することによってこの表シート10と裏シート11と両者間の一の襠部に該当するサイドガゼット部12を形作るものであり、製袋機上で係るシート地に折り込み部分を形成して送り込むことにより、係る部分を形成するものとなる。
【0036】
更に第三の樹脂シートのロールを用いて他の一の襠部に該当するサイドガゼット部12を形成するシート地となる。
従って中央部分を折り込んで製袋機上にこのシート地を流すことによりかかる他の一の襠部に該当するサイドガゼット部12を形成するものである。
このように第一のロールは一つの幅を有するロールを用いるものであり、第二のロールにはかかる幅よりも2倍以上幅広のロールを用いるものであり、第三のロールは、やや短い幅のロールが用いられる。
【0037】
とくには襠部を形作るサイドガゼット部の折り込みの深さに応じて適切な幅の樹脂シートのロールを用いればよい。
従ってこの折り込みの幅の長さを適宜定めることにより所望の大きさ即ち襠部を有する袋体を製袋できる。
例えば主収納部を形成する開口に関して、表裏面の幅が広く襠の幅の狭い長方形の開口を有する袋体から、更に正方形状になるような開口を有する袋体であっても、或いはさらにこれを超えて表裏面の長さに比較して襠部分の長さの長いいわゆる幅が長い長方形の開口を有する袋体まで、任意の形状の袋体を製袋できるものとなる。
【0038】
尚、製袋機上ではテープ部3の配設を行い、更に側辺のシール加工や底部のシール加工を行い、また適切な時点で規制シール部5の形成、或いは副収納部底部シール部22等の形成が行われる。
尚、製袋機上において更に適切な切断を行うものである。
例えば袋体を開口部方向に適切な切断や副収納部シート20の切れ込み部21の成型などである。
【0039】
図5は、本発明に係る袋体1の主収納部に食材を入れ、副収納部にレシピなどの印刷シートを入れた状態で袋体1の開口部を巻き込んで封鎖した状態の一例を示す図である。
この場合開口部の表裏面を合わせた状態で裏シート11方向に折り込み又は巻き込んで開口部を封鎖しているものである。
この場合、印刷シートを挿入している副収納部が表側に位置するものとなり、この副収納部に収納している食材の情報やレシピと共に必要な視覚データ等を有する印刷シートを外部から視認可能に表示できる。
【0040】
例えば盛り付け例の写真データや商品情報データ等を表面に明示するものであってもよい。
またレシピ等は折り込んで収納しておくものであってもよい。
このような状態で取引された場合に、この副収納部に収納している印刷シートは、テープ部3を用いて副収納部シート20を切り裂いて取り出すことができる。
これにより印刷シートの商品の情報やレシピなどを予め手に取って調理の事前準備をすることができる。
【0041】
更に、この取り出しに際しては摘み部4によりテープ部3を摘まみ、このテープ部3を用いて副収納部シート20を切り裂くことにより副収納部を開いて内部から印刷シートを取り出すことができる。
この場合に主収納部は封鎖状態を維持したままで印刷シートによって必要な食材の情報やレシピ等を取り出すことができるものとなる。
尚、本図においては副収納部底部シール部22は明示していないが、必要に応じて設ければよい。
【0042】
図6は、印刷シートを挿入する際の位置規制のための規制シール部5を一の側辺部にのみ幅狭の帯状の規制シール部5として形成した一例を示す図である。
このように任意位置或いは任意の形状に形成できると共に両側部の双方に形成するものに限らず一方のみに形成するものであってもよい。
また本図では縦長であって幅狭に形成した一例を示すが、この形状や長さ、位置或いは個数に限定されるものではない。
任意の位置や形状に任意数形成するものであればよい。
【0043】
少なくとも副収納部に収納すべき印刷シートの挿入位置を特定するものや挿入方向或いは挿入状態等の位置を位置規制するものであればよく、このための規制シール部5を形成するものであればよい。
従って、入れるべき印刷シートの大きさや位置等に応じて適宜任意の規制シール部5を形成すればよい。
【0044】
図7は、更に幅狭の帯状の規制シール部5に代えて円状に形成した規制シール部5を示すものであり、この他例えば点状の規制シール部やドット等により形成した円状形状の規制シール部等を形成しているものであってもよい。
この他、規制シール部5として波線状のものや破線状のもの等であってもよい。
本図のように任意形状の規制シール部5を任意位置に任意個数形成するものであってもよい。
【0045】
少なくとも副収納部に収納すべき印刷シートの挿入位置や挿入状態等の位置を位置規制するための規制シール部5として用いられるものであればよい。
尚、本図上は副収納部底部シール部22も帯状のシール部形状に限らず、他の形状例えばドット形状や点形状、線状の形状や波線形状或いは破線形状、任意の形状のものなどを用いてもよい。
更には副収納部底部シール部22もこれに代え底部に任意形状の規制シール部5を用いるものであってもよい。
或いは副収納部底部シール部22を有さないものであってもよい。