【解決手段】本情報処理システムは、顧客を識別する識別情報と、顧客の能力を示す能力値とを対応付ける顧客管理手段と、顧客の能力を確認する設問を管理する設問管理手段と、取引を行う顧客の識別情報に対応付けられた前記能力値を前記顧客管理手段から抽出する抽出手段と、抽出した前記能力値が、前記顧客の判断力の衰えを示す所定条件を満たすか否かを判定する判定手段と、取引を行う顧客に対して、前記設問管理手段から抽出した問題を出題する出題手段と、出題した前記設問に対する回答を取得する取得手段と、前記能力値を前記回答に基づいて更新する更新手段と、を備える。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、一実施形態に係る取引システムについて説明する。以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。
【0018】
<実施形態>
図1は、実施形態に係る取引システム500の一例を示す図である。取引システム500は、取引を行う顧客に対して様々な能力を確認する問題を出題し、問題に対する回答を基に顧客の判断力を判定する。顧客の注意力や判断力の低下が判定された場合、取引システム500は、顧客の保護者等の親族や後見人等に通知を行うことで、不要な出金や送金等の取引に対する注意を促す。取引システム500は、銀行サーバ1、ATM2および窓口端末3を含む。以下、
図1を参照して、取引システム500について説明する。
【0019】
銀行サーバ1は、金融機関に設置される情報処理装置である。銀行サーバ1は、顧客の連絡先、口座番号等の顧客に係る情報と顧客を識別する顧客IDとを対応付けて記憶する。銀行サーバ1は、ATM2からの問い合わせに応じて、顧客の連絡先等の情報を提供する。銀行サーバ1は、「情報処理システム」の一例である。
【0020】
ATM2は、口座への入金や口座からの出金、口座間の送金等の各種取引を実行する情報処理装置である。ATM2は、例えば、現金自動預入支払機、自動取引装置、自動窓口機、現金自動支払機とも称される。ATM2は、通帳やキャッシュカード等の取引媒体を受け付ける。取引媒体には、磁気テープやICチップ等によって顧客を識別する顧客IDが記憶されており、ATM2は受け付けた取引媒体から顧客IDを取得して取引を開始する。
【0021】
窓口端末3は、金融機関の店舗5で勤務する行員が操作する情報処理装置である。窓口端末3は、Counter Terminal Machine(CTM)とも称される。窓口端末3は、窓口を訪れた顧客の要求に応じた店員による操作を受け付けることで、各種取引を実行できる。窓口端末3は、ネットワークN1を介してATM2からの通知を受けることができる。
【0022】
図2は、情報処理装置600のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置600は、Central Processing Unit(CPU)601、主記憶部602、補助記憶部6
03、通信部604および接続バスB1を含む。CPU601、主記憶部602、補助記
憶部603および通信部604は、接続バスB1によって相互に接続されている。情報処理装置600は、銀行サーバ1、ATM2、窓口端末3として利用できる。
【0023】
CPU601は、マイクロプロセッサユニット(MPU)、プロセッサとも呼ばれる。CPU601は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPU601がマルチコア構成を有していても良い。CPU601が実行する処理のうち少なくとも一部は、CPU601以外のプロセッサ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサで行われても良い。また、CPU601が実行する処理のうち少なくとも一部は、集積回路(IC)、その他のディジタル回路によって実行されてもよい。また、CPU601の少なくとも一部にアナログ回路が含まれても良い。集積回路は、Large Scale Integrated circuit(LSI)、Application Specific Integrated Circuit(AS
IC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)を含む。PLDは、例えば、Field-Programmable Gate Array(FPGA)を含む。CPU601は、プロセッサと集積回路
との組み合わせであっても良い。組み合わせは、例えば、マイクロコントローラユニット(MCU)、System-on-a-chip(SoC)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。情報処理装置600では、CPU601が補助記憶部603に記憶されたプログラムを主記憶部602の作業領域に展開し、プログラムの実行を通じて周辺装置の制御を行う。これにより、情報処理装置600は、所定の目的に合致した処理を実行することができる。主記憶部602および補助記憶部603は、情報処理装置600が読み取り可能な記録媒体である。
【0024】
主記憶部602は、CPU601から直接アクセスされる記憶部として例示される。主記憶部602は、Random Access Memory(RAM)およびRead Only Memory(ROM)を含む。
【0025】
補助記憶部603は、各種のプログラムおよび各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部603は外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶部603には、オペレーティングシステム(Operating System、OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部604を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、コンピュータネットワーク等で接続された、他の情報処理装置および外部記憶装置が含まれる。なお、補助記憶部603は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドシステムの一部であってもよい。
【0026】
補助記憶部603は、例えば、Erasable Programmable ROM(EPROM)、ソリッド
ステートドライブ(Solid State Drive、SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk
Drive、HDD)等である。また、補助記憶部603は、例えば、Compact Disc(CD)ドライブ装置、Digital Versatile Disc(DVD)ドライブ装置、Blu-ray(登録商標)Disc(BD)ドライブ装置等である。また、補助記憶部603は、Network Attached Storage(NAS)あるいはStorage Area Network(SAN)によって提供されてもよい。
【0027】
通信部604は、コンピュータネットワークとのインターフェースである。通信部604は、例えば、ネットワークN1等のコンピュータネットワークを介して外部の装置と通信を行う。通信部604は、例えば、ネットワークインターフェースカード(NIC)である。
【0028】
入出力部605は、情報処理装置600の処理結果を出力したり情報処理装置600へのデータの入力を行ったりする。入出力部605は、例えば、キーボード、ポインティン
グデバイス、タッチパネル、加速度センサーあるいは音声入力装置といった入力デバイスである。また、入出力部605は、例えば、Cathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、Liquid Crystal Display(LCD)、Plasma Display Panel(PDP)、Electroluminescence(EL)パネル、有機ELパネルあるいはプリンタである。
【0029】
<取引システム500の処理ブロック>
図3は、実施形態に係る取引システム500の処理ブロックの一例を示す図である。銀行サーバ1、ATM2および窓口端末3の各々は、主記憶部602に実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPU601が実行することで、
図3に例示される各部としての処理を実行する。なお、図中では、データベースはDBと記載される。
【0030】
<銀行サーバ1の処理ブロック>
銀行サーバ1は、
図3に例示されるように、顧客管理部101、口座処理部102、取引管理部103、設問管理部104、顧客管理データベース105、設問・スコア管理データベース106および取引履歴データベース107を備える。以下、
図3を参照して、銀行サーバ1の処理ブロックについて説明する。
【0031】
顧客管理データベース105は、口座番号等の顧客に係る情報と顧客を識別する顧客IDとを対応付けて記憶する。
図4は、顧客管理データベース105に格納される顧客管理テーブル1051の一例を示す図である。顧客管理テーブル1051は、顧客ID、年齢、連絡先の各項目を含む。顧客IDには、顧客を一意に識別するIDが格納される。年齢には、顧客の年齢が格納される。連絡先には、顧客の取引について通知を行う際に使用する連絡先が格納される。
図4では、連絡先としてメールアドレスが格納されているが、連絡先がメールアドレスに限定されるわけではなく、電話番号であってもよい。連絡先は、「通知先」の一例である。顧客IDは、「識別情報」の一例である。
【0032】
図5は、顧客管理データベース105に格納される口座管理テーブル1052の一例を示す図である。口座管理テーブル1052は、顧客ID、口座種別、口座番号、暗証番号および預金残高の各項目を含む。顧客IDには、顧客管理テーブル1051と同様に、顧客を一意に識別するIDが格納される。口座種別には、口座番号で識別される口座の種別を示す情報が格納される。口座種別は、例えば、総合口座、定期預金口座、自動積立定期預金口座である。口座番号には、口座を一意に識別する番号が格納される。暗証番号には、口座を用いた取引(例えば、口座間の送金、口座からの出金等)を行う際に、顧客の認証に用いられる情報が格納される。暗証番号は、暗証番号そのものが口座管理テーブル1052に格納されてもよいし、一方向ハッシュ関数等で暗証番号を非可逆に変換したものが口座管理テーブル1052に格納されてもよい。
【0033】
図6は、顧客管理データベース105に格納される状態管理テーブル1053の一例を示す図である。状態管理テーブル1053は、顧客IDと顧客の状態を示す情報とが対応付けて管理される。顧客の状態を示す情報は、例えば、手続ミスの回数、問題への回答のスコアおよび顧客の状態を示すステータスである。本実施形態では、高いスコアの方が低いスコアよりも判断力が低下した状態であると判定する。状態管理テーブル1053は、顧客ID、通帳・カード再発行回数、通帳・カード紛失届回数、暗証番号誤回数・暗証番号誤回数消去の回数、暗証番号照会回数、口座照会回数、初期値スコア、最新スコアおよびステータスの各項目を含む。顧客IDには、顧客を識別する顧客IDが格納される。通帳・カード再発行回数には、通帳やキャッシュカードの再発行が行われた回数を示す情報が格納される。通帳・カード紛失届回数には、通帳やキャッシュカードの紛失届が提出された回数を示す情報が格納される。暗証番号誤回数・暗証番号誤回数消去の回数には、暗証番号の誤入力の回数や暗証番号の累積誤回数を消去して通帳やキャッシュカードのロックを解除した回数を示す情報が格納される。暗証番号照会回数には、暗証番号の照会が行
われた回数を示す情報が格納される。口座照会回数には、口座の種類や口座番号を確認する口座照会が行われた回数を示す情報が格納される。なお、通帳・カード再発行回数、通帳・カード紛失届回数、暗証番号誤回数・暗証番号誤回数消去の回数、暗証番号照会回数、口座照会回数の各項目は、回数が多いと不審と思われる手続きの例示であり、これら以外の不審と思われる手続きの発生回数が状態管理テーブル1053によって管理されてもよい。初期値スコアには、顧客に設定されるスコアの初期値を示す情報が格納される。スコアの初期値は、例えば、顧客の年代にしたがって出題数管理テーブル1064に基づいて決定される。最新スコアには、最新のスコアを示す情報が格納される。ステータスには、スコアに基づいた顧客の状態を示す情報が格納される。ステータスには、例えば、要観察、要注意等の情報が格納される。顧客管理データベース105は、「顧客管理手段」の一例である。状態管理テーブル1053の「最新スコア」に格納される情報は、「能力値」の一例である。状態管理テーブル1053によって顧客IDと最新のスコアとを対応付けて管理する処理は、「顧客管理ステップ」の一例である。
【0034】
設問・スコア管理データベース106には、取引システム500が出題する設問やスコアに関する情報が格納される。
図7は、設問・スコア管理データベース106に格納される設問管理テーブル1061の一例を示す図である。設問管理テーブル1061では、取引システム500が出題する設問と設問に対する回答が対応付けて管理される。設問管理テーブル1061は、分野、問題、選択肢、正解、難易度および回答時間の各項目を含む。分野には、問題によって判断する能力の分野を示す情報が格納される。分野は、例えば、運動能力、判断力、理解力および記憶力である。問題には、各分野の能力を判定するための問題が格納される。選択肢には、問題の回答候補として表示する選択肢が格納される。正解には、問題に対する正解を示す情報が格納される。難易度には、問題の難易度が格納される。難易度は、例えば、A、B、Cの三段階であり、Aが最も難易度が低いことを示し、Cが最も難易度が高いことを示す。回答時間は、設問に対する回答までの目安となる時間が格納される。回答時間の単位は、例えば、秒である。
【0035】
ここで、設問管理テーブル1061に格納される問題の例について説明する。運動能力の分野に属する設問では、例えば、ATM2の操作画面上を動くマークを所定の順番でタッチする問題を含んでもよい。理解力の分野に属する設問では、例えば、表示した文章の内容について回答させる問題を含んでもよい。判断力の分野に属する設問では、例えば、ある状態について説明する文章を表示し、どのように対応すればよいかの回答を求める設問を含んでもよい。記憶力の分野の問題では、複数の図形を表示して記憶することを指示し、次に簡単な計算問題に回答させ、その後、最初に記憶した図形を回答させる問題が考えられる。設問管理テーブル1061には、これらの問題に例示されるような顧客の能力を確認する問題が格納される。設問管理テーブル1061が設問を管理する処理は、「設問管理ステップ」の一例である。
【0036】
図8は、設問・スコア管理データベース106に格納される出題パターン管理テーブル1062の一例を示す図である。出題パターン管理テーブル1062では、実行される取引と出題する問題とが対応付けて管理される。出題パターン管理テーブル1062は、取引、分野、難易度の各項目を含む。取引には、実行される取引を示す情報が格納される。分野には、出題する設問の分野を示す情報が格納される。難易度には、出題する問題の難易度を示す情報が格納される。例えば、入金や記帳のように、判断力の低下した顧客が実行しても顧客の資産が減少する虞が低い取引については、低い難易度の問題が対応付けられてもよい。また、例えば、出金、電信振替、他行送金のように、判断力の低下した顧客が実行することにより、顧客の資産が減少する虞が高い取引については、高い難易度の問題が対応付けられてもよい。
図8を参照すると、例えば、取引として「出金」を行う際には、運動能力、判断力および理解力の各分野から、難易度BとCの問題が出題される。一方、「出金」よりも顧客の資産が減少する虞が低いと考えられる取引である「入金」にお
いては、運動能力、判断力、理解力の各分野から難易度Aの問題が出題される。すなわち、出題パターン管理テーブル1062においては、顧客の資産が減少する虞がより高い取引に対してより難易度の高い問題が対応付けられていることが理解できる。
【0037】
図9は、設問・スコア管理データベース106に格納されるスコア初期値管理テーブル1063の一例を示す図である。スコア初期値管理テーブル1063では、顧客の年代とスコアの初期値とが対応付けて管理される。スコア初期値管理テーブル1063は、年代およびスコアの各項目を含む。年代には、顧客の年代を示す情報が格納される。スコアには、各年代におけるスコアの初期値が格納される。
【0038】
図10は、設問・スコア管理データベース106に格納される出題数管理テーブル1064の一例を示す図である。出題数管理テーブル1064では、顧客の年代と出題される問題の出題数とが対応付けて管理される。出題数管理テーブル1064は、年代および出題数の各項目を含む。年代には、顧客の年代を示す情報が格納される。出題数には、各年代における問題の出題数を示す情報が格納される。
【0039】
図11は、設問・スコア管理データベース106に格納される加算スコア管理テーブル1065の一例を示す図である。加算スコア管理テーブル1065では、問題の正答率と正答率に応じて加算されるスコアとが対応付けて管理される。加算スコア管理テーブル1065は、正答率およびスコアの各項目を含む。正答率には、問題の正答率を示す情報が格納される。スコアには、問題の正答率に対応付けられた加算されるスコアを示す情報が格納される。
【0040】
図12は、設問・スコア管理データベース106に格納される設問・スコア管理テーブル1066の一例を示す図である。設問・スコア管理テーブル1066では、スコアとスコアに応じた顧客の状態を示す情報の対応が管理される。設問・スコア管理テーブル1066は、スコアおよびステータスの各項目を含む。スコアには、各ステータスに該当すると判定するスコアの範囲を示す情報が格納される。ステータスには、スコアに応じた顧客の情報を示す情報が格納される。ステータスには、例えば、要観察または要注意を示す情報が格納される。
図12における、「要観察」または「要注意」に対応付けられるスコアの範囲は、「前記顧客の判断力の衰えを示す所定条件」の一例である。
【0041】
図13は、設問・スコア管理データベース106に格納される手続種別・スコア管理テーブル1067の一例を示す図である。手続種別・スコア管理テーブル1067では、通帳の紛失や暗証番号の誤入力等の手続ミスの内容と加算されるスコアとの対応が管理される。手続種別・スコア管理テーブル1067は、スコア、通帳・カード再発行回数、通帳・カード紛失届回数、暗証番号誤回数・暗証番号誤回数消去回数、暗証番号照会回数、口座照会回数の各項目を含む。スコアには、加算されるスコアを示す情報が格納される。通帳・カード再発行回数には、通帳やキャッシュカードの再発行が行われた回数を示す情報が格納される。通帳・カード紛失届回数には、通帳やキャッシュカードの紛失届が提出された回数を示す情報が格納される。暗証番号誤回数・暗証番号誤回数消去回数には、暗証番号の誤入力の回数や暗証番号の累積誤回数を消去して通帳やキャッシュカードのロックを解除した回数を示す情報が格納される。暗証番号照会回数には、暗証番号の照会が行われた回数を示す情報が格納される。口座照会回数には、口座の種類や口座番号を確認する口座照会が行われた回数を示す情報が格納される。なお、通帳・カード再発行回数、通帳・カード紛失届回数、暗証番号誤回数・暗証番号誤回数消去回数、暗証番号照会回数、口座照会回数の各項目は、発生回数が多いと不審と思われる手続の例示であり、これら以外の手続ミスとスコアとの対応が手続種別・スコア管理テーブル1067によって管理されてもよい。設問・スコア管理データベース106は、「設問管理手段」の一例である。
【0042】
取引履歴データベース107には、顧客が実行した取引履歴が管理される。
図14は、取引履歴データベース107に格納される取引履歴管理テーブル1071の一例を示す図である。取引履歴管理テーブル1071では、顧客IDと顧客が実行した取引との対応が管理される。取引履歴管理テーブル1071は、顧客ID、口座種別、口座番号および取引内容の各項目を含む。顧客IDには、顧客を一意に識別するIDが格納される。口座種別には、口座の種別を示す情報が格納される。口座番号には、口座を一意に識別する番号が格納される。取引内容には、顧客が実行した取引の内容を示す情報が格納される。取引履歴管理テーブル1071には、顧客が過去に実行した全ての取引履歴が時系列に沿って格納されてもよいし、直近における所定件数の取引履歴が格納されてもよい。
【0043】
顧客管理部101は、顧客の認証を行ったり顧客の状態が所定の条件を満たす場合に登録された連絡先へ通知を行ったりする。このような通知は、例えば、顧客が操作するATM2の所在地や顧客が実行する取引内容を含んでもよい。顧客管理部101は、例えば、ATM2から顧客IDと口座番号とを含む認証要求を受信すると、認証要求から顧客IDと口座番号とを抽出する。顧客管理部101は、抽出した顧客IDと口座番号とを基に顧客管理データベース105の口座管理テーブル1052を参照して、顧客の認証を行う。認証は、例えば、認証要求に含まれる顧客IDと口座番号とに口座管理テーブル1052において対応付けられた暗証番号と、認証要求に含まれる暗証番号とが一致するか否かによって行われる。顧客管理部101は、さらに、顧客IDを基に顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053を参照して、顧客IDに対応付けられたステータスを取得する。顧客管理部101は、認証結果と取得したステータスとを含む顧客状態通知をATM2に送信する。顧客管理部101は、「抽出手段」の一例である。顧客管理部101は、「通知手段」の一例でもある。
【0044】
口座処理部102は、口座に対する処理を実行する。口座処理部102は、例えば、顧客が口座間の送金を実行した場合、口座管理テーブル1052における送金元の口座の預金残高を減額するとともに、送金先の口座の預金残高を増額する。口座処理部102は、例えば、他の処理部から顧客IDを含む口座問い合わせを受信すると、顧客IDに対応付けられた口座種別および口座番号を返す。
【0045】
取引管理部103は、顧客が実行した取引の履歴を取引履歴データベース107に記憶させる。取引管理部103は、例えば、顧客IDと取引内容とを含む取引通知を受けると、顧客IDと取引内容とを対応付けて取引履歴データベース107の取引履歴管理テーブル1071に格納する。例えば、取引内容が口座からの出金である場合、取引管理部103は、当該顧客の顧客ID、出金した口座の口座種別および口座番号、取引内容として出金を示す情報を取引履歴管理テーブル1071に格納する。取引管理部103は、さらに、設問管理部104から通知されたスコアとステータスを示す情報のそれぞれを状態管理テーブル1053の最新スコアおよびステータスの各項目に格納する。
【0046】
設問管理部104は、顧客IDと取引内容とを含む問題選定要求を受けると、問題選定要求から顧客IDと取引内容とを抽出する。設問管理部104は、顧客管理データベース105の顧客管理テーブル1051を参照して、抽出した顧客IDに対応付けられた年齢を取得する。設問管理部104は、設問・スコア管理データベース106の出題数管理テーブル1064を参照して、顧客の年齢に対応付けられた出題数を取得する。設問管理部104は、設問・スコア管理データベース106の出題パターン管理テーブル1062を参照して、取引内容に対応する問題の分野および難易度を抽出する。設問管理部104は、設問・スコア管理データベース106の設問管理テーブル1061を参照して、取引内容に対応する分野および難易度の問題を顧客の年齢に対応付けられた問題数だけ抽出する。設問管理部104は、抽出した問題をATM2に送信する。なお、顧客の年代が設問・スコア管理データベース106の設問管理テーブル1061において出題数0に設定され
ている場合には、設問管理部104は、出題する問題は無い旨、ATM2に対して通知する。
【0047】
設問管理部104は、顧客IDと回答を含む回答通知を受けると、回答通知から顧客IDと回答を抽出する。設問管理部104は、設問・スコア管理データベース106の設問管理テーブル1061を参照して抽出した回答の正否を判定し、正答率を算出する。設問管理部104は、設問・スコア管理データベース106の加算スコア管理テーブル1065を参照して、算出した正答率に対応付けられたスコアを決定する。設問管理部104は、顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053において顧客IDに対応付けられた「最新スコア」の項目に決定したスコアを加算する。設問管理部104は、設問・スコア管理データベース106の1066を参照して、スコアが加算された後における「最新スコア」の項目に格納されたスコアに対応付けられたステータスを取得する。設問管理部104は、顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053において顧客IDに対応付けられた「ステータス」の項目に取得したステータスを格納する。設問管理部104は、「出題手段」、「取得手段」、「更新手段」および「判定手段」の一例である。
【0048】
顧客管理データベース105は、顧客の管理を行う。顧客管理データベース105は、例えば、新規の顧客に対して顧客IDを発行し、顧客ID、年齢、連絡先を対応付けて顧客管理データベース105の顧客管理テーブル1051に格納する。顧客管理データベース105は、例えば、顧客が口座を開設すると、当該顧客の顧客ID、口座種別、口座番号、暗証番号および預金残高を対応付けて顧客管理データベース105の口座管理テーブル1052に格納する。
【0049】
<ATM2の処理ブロック>
ATM2は、
図3に例示されるように、取引部201、出題部202および結果送信部203を備える。以下、
図3を参照して、ATM2の処理ブロックについて説明する。
【0050】
取引部201は、顧客の要求に応じて取引を実行する。取引部201は、ATM2の操作画面に対する操作によって取引内容の指定を受け、ATM2の取引媒体挿入口が取引媒体を受け付け、暗証番号の入力を受け付けると、取引媒体から顧客IDを取得する。取引部201は、顧客IDと取引内容とを出題部202に渡して、問題の出題を依頼する。出題する問題が無い場合(例えば、顧客の年代が設問・スコア管理データベース106の出題数管理テーブル1064において出題数が0に設定されている場合)、取引が実行される。問題が出題される場合には、問題への回答が終了してから取引が実行される。なお、問題が出題される場合でも、所定時間が経過した場合や出題された問題に対して回答しない旨の応答(例えば、ATM2の画面に表示された「スキップ」ボタンの押下等)が行われた場合には、問題への回答が終了していなくとも取引が実行されてもよい。
【0051】
出題部202は、顧客IDと取引内容とを含む問題選定要求を銀行サーバ1に送信する。問題選定要求の応答として選定された問題を受信すると、出題部202は、例えば、受信した問題をATM2の操作画面に出力することで、顧客に対して問題への回答を促す。出題する問題が無い場合には、出題部202は、取引部201に対してその旨通知する。
【0052】
結果送信部203は、ATM2の操作画面に出力された問題への顧客による回答を取得する。結果送信部203は、顧客IDと取得した回答とを含む回答通知を銀行サーバ1に送信する。
【0053】
<窓口端末3の処理ブロック>
窓口端末3は、
図3に例示されるように、受付部301、通知部302および出力部3
03を備える。以下、
図3を参照して、窓口端末3の処理ブロックについて説明する。
【0054】
受付部301は、窓口に訪れた顧客の顧客IDの指定を受け付ける。顧客IDの指定は、例えば、顧客から取引の要請を受け付けた行員によって行われる。顧客IDは、例えば、取引媒体から読み取られてもよいし、窓口端末3の入出力部605を操作する行員によって入力されてもよい。
【0055】
通知部302は、受付部301が顧客IDの指定を受け付けると、顧客IDを含む顧客問い合わせを銀行サーバ1に送信する。通知部302は、顧客問い合わせの応答として、銀行サーバ1から顧客状態通知を受信する。
【0056】
出力部303は、通知部302が受信した顧客状態通知から顧客の状態を示す情報を抽出する。出力部303は、抽出した顧客の状態を、例えば、窓口端末3の入出力部605に出力する。
【0057】
図15は、実施形態に係る取引システム500の処理フローの一例である。
図15では、ATM2を用いて顧客が取引を実行する場合の処理フローが例示される。以下、
図15を参照して、実施形態に係る取引システム500の処理フローの一例について説明する。
【0058】
S1では、ATM2の取引部201は、顧客から取引内容の指定と取引媒体とを受け付ける。取引部201は、受け付けた取引媒体から顧客IDと口座番号とを取得する。取引部201は、顧客から暗証番号の入力を受けると、銀行サーバ1に対して顧客ID、口座番号および暗証番号を含む認証要求を送信する。
【0059】
S2では、銀行サーバ1の顧客管理部101は、認証要求を受信する。顧客管理部101は、顧客管理データベース105の口座管理テーブル1052を参照して、認証要求に含まれる暗証番号と認証要求に含まれる顧客IDおよび口座番号に対応付けられた暗証番号とが一致するか否かを判定する。一致する場合、顧客管理部101は認証成功をATM2に通知する。一致しない場合、顧客管理部101は認証失敗をATM2に通知するとともに、顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053において、顧客IDに対応付けられた「暗証番号誤入力回数・消去回数」に格納される回数に1を加算する。
【0060】
S3では、銀行サーバ1の顧客管理部101は、顧客状態を取得する。顧客管理部101は、顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053から顧客IDに対応付けられたステータスが「要観察」または「要注意」になっているか否かを確認する。S3の処理は、「抽出ステップ」の一例である。
【0061】
S4では、顧客管理部101は、オンにされているステータスの情報を含む顧客状態通知をATM2に送信する。顧客管理部101は、さらに、要確認または要注意のステータスがオンになっている場合、顧客管理データベース105の顧客管理テーブル1051を参照して、顧客IDに対応付けられた連絡先を取得する。顧客管理部101は、取得した連絡先に対して通知を行う。S4は、「判定ステップ」の一例である。
【0062】
S5では、ATM2の取引部201は、顧客状態通知を銀行サーバ1から受信する。受信した顧客状態通知に含まれるステータスが要観察または要注意を示す場合、取引部201は注意喚起のメッセージをATM2の操作画面等に出力する。また、取引部201は、顧客状態通知に含まれる認証結果が認証失敗を示す場合、暗証番号の認証に失敗した旨をATM2の操作画面等に表示して、再度暗証番号の入力を求める。顧客状態通知に含まれる認証結果が認証成功を示す場合、処理はS6に進められる。S6では、ATM2の出題部202は、顧客IDと取引内容とを含む問題設定要求を銀行サーバ1に送信する。
【0063】
S7では、銀行サーバ1の設問管理部104は、問題選定要求に含まれる顧客IDと取引内容を基に、顧客管理データベース105および設問・スコア管理データベース106を参照して、取引内容に対応する分野および難易度の問題を顧客の年齢に対応付けられた問題数だけ抽出する。S8では、設問管理部104は、抽出した問題をATM2に送信する。S7の処理は、「出題ステップ」の一例である。
【0064】
S9では、ATM2の出題部202は、銀行サーバ1から受信した問題を出題し、顧客からの回答を受け付ける。S10では、出題部202は、顧客IDと顧客から受け付けた回答とを含む回答通知を銀行サーバ1に送信する。
【0065】
S11では、銀行サーバ1の設問管理部104は、設問・スコア管理データベース106を参照して、回答の正答率を算出し、算出した正答率に対応付けられたスコアを決定する。設問管理部104は、顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053において顧客IDに対応付けられた「最新スコア」の項目に決定したスコアを加算する。S11の処理は、「取得ステップ」および「更新ステップ」の一例である。
【0066】
S12では、銀行サーバ1の設問管理部104は、設問・スコア管理データベース106を参照して、「最新」の項目に格納されたスコアに対応付けられたステータスを取得する。設問管理部104は、顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053において顧客IDに対応付けられた「ステータス」の項目に取得したステータスを格納する。
【0067】
S13では、ATM2の取引部201は顧客からの取引内容の指定を受け付ける。取引部201は、受け付けた取引内容の実行を指示する取引実行指示を銀行サーバ1に通知する。
【0068】
S14では、銀行サーバ1の取引管理部103は、受信した取引実行指示にしたがって取引を実行する。取引管理部103は、例えば、取引実行指示で指示された取引が口座への入金の場合、指定された金額の入金を口座処理部102に依頼する。また、例えば、取引実行指示で指示された取引が口座間の送金の場合、送金元口座から送金先口座への送金を口座処理部102に依頼する。S15では、取引管理部103は、S14で実行した取引の口座種別、口座番号および取引内容を顧客IDと対応付けて取引履歴データベース107の取引履歴管理テーブル1071に格納する。
【0069】
<実施形態の作用効果>
実施形態では、運動能力、理解力、判断力、記憶力といった顧客の能力を確認する問題に対する回答や手続ミス等の回数を基に顧客の状態を判定し、判定した顧客の状態を顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053にステータスとして記憶した。要観察または要注意のステータスがオンにされている顧客が取引を実行する場合、銀行サーバ1は、あらかじめ登録されている連絡先に通知を行うことで、顧客の保護者等に取引について知らせることができる。そのため、実施形態によれば、例えば、保護者の知らないうちに判断力が低下した高齢者や、認知症の患者等によって取引が実行されることが抑制される。
【0070】
実施形態では、取引の実行前に問題が出題される。そのため、取引の実行前に顧客の保護者等に対して取引について知らせることができる。
【0071】
実施形態では、要観察または要注意のステータスがオンにされている顧客が取引を実行する場合、ATM2の操作画面に注意喚起のメッセージを出力した。そのため、実施形態によれば、要観察または要注意と判断された顧客、例えば、判断力が低下した高齢者や、
認知症の患者等に対して、より注意深く取引を実行することを促すことができる。
【0072】
実施形態では、設問・スコア管理データベース106の出題パターン管理テーブル1062において、取引内容ごとに出題する問題の分野および難易度が管理される。そのため、取引内容の重要度やリスクに応じて出題する問題を変更することができる。
【0073】
実施形態では、設問・スコア管理データベース106のスコア初期値管理テーブル1063において、年代ごとにスコアの初期値が管理されており、能力が低下していると思われる年代ほどスコアの初期値が高く設定される。そのため、能力が低下していると思われる年代ほど、注意喚起のメッセージを出力したり連絡先に通知を行ったりすることが発生しやすくなる。このような構成を採用することで、実施形態によれば、より注意が必要な年代の顧客を厚く保護することができる。
【0074】
実施形態では、設問・スコア管理データベース106の出題数管理テーブル1064において、年代ごとに問題の出題数が管理される。例えば、能力の衰えた人が少数であると考えられる20歳までの顧客に対しては問題を出題せずに手続きが可能となっている。また、例えば、能力の低下した人が増えていると考えられる65歳以上については、他の年代よりも問題の出題数が多くなっている。実施形態によれば、このような構成を採用することで、能力の衰えた人が少数であると考えられる年代の顧客に対する負担を軽減するとともに、能力の衰えた人が増えていると考えられる年代の顧客に対する能力の確認を厚くすることができる。
【0075】
実施形態では、設問・スコア管理データベース106の手続種別・スコア管理テーブル1067において、発生した手続ミスの種別や回数ごとにスコアが対応付けられており、問題に対する回答のみならず、暗証番号の誤入力等の手続ミス等によってもスコアが算出される。そのため、実施形態によれば、出題した問題のみによって顧客の能力を判定するよりも、より多角的に顧客の能力を判定できる。
【0076】
実施形態では、設問・スコア管理データベース106の設問・スコア管理テーブル1066において、スコアが所定値を超えた場合に顧客の能力の低下を示すステータスがオンにされる。そのため実施形態によれば、たまたま問題を間違えただけの顧客による取引についてまで登録された連絡先に通知を行ったり注意喚起を表示したりすることが抑制される。
【0077】
<第1変形例>
実施形態では、取引の実行前に問題が出題される。しかしながら、問題を出題するタイミングは取引の実行前に限定されるわけではなく、取引の実行中や実行後に問題が出題されてもよい。口座への入金や通帳への記帳等の顧客の資産が減少する虞が低いと考えられる手続きは、取引の実行前に問題が出題されなくともよいと考えられる。なお、取引の実行中において、通帳の記帳や銀行サーバ1やATM2における処理等によって顧客の待ち時間が発生することがある。このような場合、当該待ち時間に問題が出題されてもよい。待ち時間に問題が出題されることで、効率的に顧客の判断力の判定を行うことができる。
【0078】
<第2変形例>
実施形態では、顧客がATM2を操作して手続きを行う。第2変形例では、顧客が窓口を訪れ、窓口の行員が窓口端末3を操作して手続きが実行される場合について説明する。
図16は、第2変形例に係る取引システム500の処理フローの一例を示す図である。以下、
図16を参照して、第2変形例に係る取引システム500の処理フローの一例について説明する。
【0079】
T1では、窓口端末3の受付部301は、顧客が申し出た取引を受け付ける。取引の受付は、例えば、行員によって顧客IDや取引内容が入力されることで行われる。通知部302は、受付部301が受け付けた取引を通知する取引通知を銀行サーバ1に送信する。
【0080】
T2では、銀行サーバ1の顧客管理部101は、顧客状態を取得する。顧客管理部101は、顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053から顧客IDに対応付けられたステータスが設定されていないか、要観察のステータスがオンになっているか、要注意のステータスがオンになっているか、を確認する。T3では、顧客管理部101は、オンにされているステータスの情報を含む顧客状態通知を窓口端末3に送信する。
【0081】
T4では、窓口端末3の受付部301は、顧客状態通知を銀行サーバ1から受信する。受信した顧客状態通知に含まれるステータスが要観察または要注意を示す場合、出力部303は注意喚起のメッセージを窓口端末3のディスプレイ等に出力する。
【0082】
第2変形例では、顧客の状態が要観察または要注意である場合、窓口端末3のディスプレイ等に注意喚起のメッセージが出力される。メッセージを確認した行員は、例えば、顧客に対して取引内容について確認したり、顧客の保護者に連絡を取ったりすることができる。
【0083】
なお、第2変形例において、例えば、顧客の取引内容が、通帳・カード紛失届の提出や暗証番号照会等の顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053に登録されている手続きである場合、窓口端末3の受付部301は、銀行サーバ1に対して取引内容を通知し、銀行サーバ1は通知された取引内容に基づいて、顧客管理データベース105の状態管理テーブル1053を更新してもよい。
【0084】
<その他の変形例>
実施形態では、顧客状態通知に含まれるステータスが要観察または要注意を示す場合にATM2の取引部201が注意喚起のメッセージをATM2の操作画面等に出力した。しかしながら、注意喚起のメッセージは、例えば、銀行サーバ1の顧客管理部101が、顧客のステータスが要観察または要注意である場合に、ATM2に対して注意喚起のメッセージを出力するように指示してもよい。このような顧客管理部101は、「表示手段」の一例である。
【0085】
実施形態では、ATM2を用いて非対面取引が実行されたが、非対面取引に用いられる装置はATM2に限定されない。非対面取引に用いる装置は、例えば、電子記帳台や、顧客が所有するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、ウェアラブルコンピュータ等であってもよい。
【0086】
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。
【0087】
<<コンピュータが読み取り可能な記録媒体>>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させる情報処理プログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
【0088】
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、Compac
t Disc Read Only Memory(CD−ROM)、Compact Disc - Recordable(CD−R)、Compact Disc - ReWriterable(CD−RW)、Digital Versatile Disc(DVD)、ブ
ルーレイディスク(BD)、Digital Audio Tape(DAT)、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。