特開2020-39873(P2020-39873A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-39873(P2020-39873A)
(43)【公開日】2020年3月19日
(54)【発明の名称】パークゴルフ用ボール回収器
(51)【国際特許分類】
   A63B 47/02 20060101AFI20200225BHJP
   A63B 60/00 20150101ALN20200225BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20200225BHJP
【FI】
   A63B47/02 A
   A63B60/00
   A63B102:32
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-165118(P2019-165118)
(22)【出願日】2019年9月11日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0109763
(32)【優先日】2018年9月13日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】319012233
【氏名又は名称】キム、ヨン ソン
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ソン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ホールに入った球を易しく引き出すことができるパークゴルフ用ボール回収器を提供する。
【解決手段】ホールに入ったボールを回収するためのパークゴルフ用ボール回収器100であって、ロッド110と、ロッドの末端部に具備されて前記ボールを挟んで取るボールグリップ部120とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホールに入ったボールを回収するためのパークゴルフ用ボール回収器であって、
ロッドと、前記ロッドの末端部に具備されて前記ボールを挟んで取るボールグリップ部と、を含む
ことを特徴とするパークゴルフ用ボール回収器。
【請求項2】
前記ボールグリップ部は、
前記ボールの直径より0.5乃至1.5mm小さな内部直径を有した環形の円部と、前記円部を前記ロッドに連結させる連結部と、を含む
請求項1に記載のパークゴルフ用ボール回収器。
【請求項3】
前記ボールグリップ部は、前記ボールの半径より0.25乃至0.75mm小さな内部曲率半径と180度以上の中心角を有する円弧部と、前記円弧部を前記ロッドに連結させる連結部と、を含む
請求項1に記載のパークゴルフ用ボール回収器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パークゴルフに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、パークゴルフ(park golf)は木などで作られたクラブを利用してボールを打ってグラウンド上のホールに入れる、言葉とおりに公園で打つゴルフ遊びである。このようなパークゴルフは装備や時間に大きくかかわらなくてますますその利用人口が増えている。
【0003】
競技方式はゴルフに似ている。出発地点(ティーオフ)でホール(hole)を向けてボールを打って順にコースを回る。最終コースまで一番少ない打数でホールにボールを入れる人が勝利する。普通4人1組でゲームをしてゲーム当たり、18ホールを基準でおおよそ1時間30分乃至2時間が所要されるが、体力的な負担は少ない。装備は合成樹脂などで内部を満たした直径6cmのボールを使って、木などで作った長さ86cm、重さ600gのクラブなどを使用する。クラブにはロフト(loft;クラブとペースが成す角度)が全然なくて浮かぶか、または飛ばなくて危険ではない。
【0004】
しかし、このようなパークゴルフは長打に対する負担がなくて危険ではなく、年寄り層でたくさん愛用されているが、ホールに入ったボールを腰などを曲げて引き出す実情であるので、腰などが不便な年寄りらに負担になっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の技術的課題は、ホールに入った球を易しく引き出すことができるパークゴルフ用ボール回収器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明の実施例によるパークゴルフ用ボール回収器は、ホールに入ったボールを回収するためのパークゴルフ用ボール回収器であり、ロッド(rod)と、及び前記ロッドの末端部に具備されて前記ボールを挟んで取るボールグリップ部と、を含む。
【0007】
一例で、前記ボールグリップ部は、前記ボールの直径より0.5乃至1.5mm小さな内部直径を有した環形の円部と、及び前記円部を前記ロッドに連結させる連結部と、を含むことができる。
【0008】
他の例で、前記ボールグリップ部は、前記ボールの半径より0.25乃至0.75mm小さな内部曲率半径と180度以上の中心角を有する円弧部と、及び前記円弧部を前記ロッドに連結させる連結部と、を含むことができる。
【0009】
前記ボールグリップ部が前記円部を含む場合、一例で、前記円部と前記連結部は一つの線形部材でなされることができるし、前記連結部は前記線形部材の一端部と他端部が平行に置かれた部分であることがあるし、前記円部は前記線形部材の中心部が環形態で湾曲された部分であることができる。
前記線形部材の一端部と他端部は固定部材によって固定されることができる。
【0010】
前記ボールグリップ部が前記円部を含む場合、他の例で、前記円部は環形の単一部材であることができるし、前記連結部は前記円部の半径方向に配置されて前記円部に固定される線形の単一部材であることができる。
【0011】
前記ボールグリップ部が前記円弧部を含む場合、前記円弧部は円弧型の単一部材であり、前記連結部は前記円弧部の半径方向に配置されて前記円弧部に溶接などを通じて固定される線形の単一部材であることができる。
前記ロッドは、テレスコピック(telescopic)などの伸縮可能な構造を有することができる。
【0012】
前記ロッドはパークゴルフクラブであることができるし、前記ボールグリップ部は前記パークゴルフクラブの取っ手部(ヘッド部の反対部分)に着脱可能に具備されることができる。
前記ボールグリップ部は、前記パークゴルフクラブの取っ手部の末端面に形成された穴に着脱可能に挟まれることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明の実施例によるパークゴルフ用ボール回収器は次のような効果を有することができる。
【0014】
本発明の実施例によれば、ロッドとボールグリップ部を含んで、ボールグリップ部はロッドの末端に具備されてホールに入ったボールを挟んで取る技術構成を提供するので、使用者が腰などを曲げなくてもロッドを取ってボールグリップ部をホールに入れて扱く行為でボールグリップ部にボールが挟まれてつかまることができて、ホールに入った球を易しく引き出すことができる。窮極的に、腰などが不便な年寄りらに有用である。
【0015】
また、本発明の実施例によれば、ボールグリップ部はボールの直径より0.5乃至1.5mm小さな内部直径を有した環形の円部を含む技術構成を提供するので、円部を通じてボールが抜けないながらも円部にボールが挟まれてつかまることができる。例えば、ボールの直径が60mmである場合、円部の内部直径は58.5乃至59.5mmであることがある。
【0016】
また、本発明の実施例の変形例によれば、ボールグリップ部はボールの半径より0.25乃至0.75mm小さな内部曲率半径と180度以上の中心角(すなわち、半円以上のまわり長さ)を有する円弧部を含む技術構成を提供するので、円弧部を通じてボールが抜けないながらも円弧部にボールが挟まれてつかまれることがある。例えば、ボールの半径が30mmである場合、円弧部の内部曲率半径は29.25乃至29.75mmであることがある。
【0017】
また、本発明の実施例によれば、ロッドはテレスコピックなどの伸縮可能な構造を有する技術構成を提供するので、使用者の背に合うようにロッドの長さを調節することができる。
【0018】
また、本発明の実施例の変形例によれば、ロッドはパークゴルフクラブであり、ボールグリップ部はパークゴルフクラブの取っ手部に着脱可能に具備される技術構成を提供するので、別にロッドのための部材を設けなくても良く、製品単価を低めることができることと併せて本発明のパークゴルフ用ボール回収器の紛失憂慮を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した説明図
図2】本発明の第2実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した説明図
図3】本発明の第3実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した説明図
図4】本発明の第4実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した説明図
図5】本発明の第5実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した説明図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例に限定されない。
【0021】
図1は、本発明の第1実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した図面である。
【0022】
本発明の第1実施例によるパークゴルフ用ボール回収器100は、図1に示されたように、ホール(図示せず)に入って行ったボール(図示せず)を回収するためのパークゴルフ用ボール回収器であり、ロッド(rod)110とボールグリップ部(ball gripping part)120を含む。以下、図1を続いて参照して、各構成要素に対して詳しく説明する。
【0023】
ロッド110は、ボールグリップ部120をホールの内部まで位置されるようにするための構成要素である。このようなロッド110は、図1に示されたように、テレスコピック(telescopic)などの伸縮可能な構造を有することができる。
【0024】
したがって、伸縮可能な構造を通じて、使用者の背に合うようにロッド110の長さを調節することができる。
【0025】
ボールグリップ部120は、ホールに入ったボールを取り出すために実質的にボールを把持する構成要素である。このようなボールグリップ部120は、図1に示されたように、ロッド110の末端部に具備されることができるし、ボールをその間に挟んで取る構造を有することができる。
【0026】
例えば、ボールグリップ部120は、図1に示されたように、円部121と連結部122を含むことができる。円部121は環形を有することと併せてボールの直径より0.5乃至1.5mm小さな内部直径(D)を有することができるし、連結部122は円部121をロッド110に連結させることができる。
【0027】
具体的に、ボールの直径が60mmであることによって、円部121の内部直径(D)は58.5乃至59.5mmであることがある。実験を通じて確認した結果、58.5mmより小さい場合にはボールが円部121の内部に挟まれなかったし、59.5mmより大きい場合には や熱膨張などによってボールが概して抜けてしまうことを確認することができた。より望ましくは、円部121の内部直径(D)がボールの直径よりおおよそ1mm程度小さい場合が最適の状態であることを確認することができた。
【0028】
したがって、環形の円部121がボールの直径より0.5乃至1.5mm小さな内部直径(D)を有する場合、円部121を通じてボールが抜けないながらも円部121にボールが挟まれてつかまることができて、ボールを円滑に回収することができる。
【0029】
ひいては、図1に示されたように、円部121と連結部122は一つの線形部材(L10)でなされることができる。特に、連結部122は線形部材(L10)の一端部(L11)と他端部(L12)が平行に置かれた部分であることができるし、円部121は線形部材(L10)の中心部(L13)が環形態で湾曲された部分であることができる。よって、一つの線形部材(L10)を通じて円部121と連結部122を製作することができて、別途の溶接などの接着工程がなくて製造工程が単純化されることができるし、一つの線形部材(L10)で製品単価を低めることができる。
【0030】
したがって、上のような構成要素らを提供するので、使用者が腰などを曲げなくてもロッド110を取ってボールグリップ部120をホールに入れて扱く行為でボールグリップ部120にボールが挟まれてつかまることができて、ホールに入った球を易しく引き出すことができる。窮極的に、腰などが不便な年寄りらに有用であきる。
【0031】
以下、図2を参照して、本発明の第2実施例によるパークゴルフ用ボール回収器200に対して説明する。
図2は、本発明の第2実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した図面である。
【0032】
本発明の第2実施例によるパークゴルフ用ボール回収器200は、図2に示されたように、固定部材230がさらに含まれることを除いては上述した本発明の第1実施例と等しいので、以下ではこれを主として説明する。
【0033】
固定部材230は、図2に示されたように、連結部122を成す線形部材(L10)の一端部(L11)と他端部(L12)を囲んでこの二つを固定させることができる。特に、固定部材230は、線形部材(L10)の一端部(L11)と他端部(L12)との間の間隔を維持させることができる。
【0034】
したがって、連結部122を成す線形部材(L10)の一端部(L11)と他端部(L12)が離れることを防止することができ、円部121の内部直径(D)が上述した大きさで最大限維持されることができる。
【0035】
以下、図3を参照して、本発明の第3実施例によるパークゴルフ用ボール回収器300に対して説明する。
図3は、本発明の第3実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した図面である。
【0036】
本発明の第3実施例によるパークゴルフ用ボール回収器300は、図3に示されたように、ボールグリップ部320を除いては上述した本発明の第1実施例と等しいので、以下ではこれを主として説明する。
【0037】
ボールグリップ部320は、図3に示されたように、円部321と連結部322を含むことができる。円部321は環形を有することと併せてボールの直径より0.5乃至1.5mm小さな内部直径(D)を有することができるし、連結部322は円部321をロッド110に連結させることができる。円部321の内部直径(D)と関連した数値は上述した本発明の第1実施例と言及されたものと同一であるので、その具体的な説明は略する。
【0038】
特に、図3に示されたように、円部321は環形の単一部材であることができるし、連結部322は円部の半径方向に配置されて円部に固定される線形の単一部材であることができる。よって、円部321と連結部322を連結するために溶接などの接合工程が要求されることはあるが、円部321が環形の単一部材でなされるので、ボールを挟んで取るために設定された円部321の内部直径(D)を安定的に維持することができる。
【0039】
以下、図4を参照して、本発明の第4実施例によるパークゴルフ用ボール回収器400に対して説明する。
図4は、本発明の第4実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した図面である。
【0040】
本発明の第4実施例によるパークゴルフ用ボール回収器400は、図4に示されたように、ボールグリップ部420を除いては上述した本発明の第1実施例と等しいので、以下ではこれを主として説明する。
【0041】
ボールグリップ部420は、図4に示されたように、円弧部421と連結部422を含むことができる。円弧部421はボールの半径より0.25乃至0.75mm小さな内部曲率半径(R)と180度以上の中心角(θ)(すなわち、半円以上のまわり長さ)を有することができるし、連結部422は円弧部421をロッド110に連結させることができる。
【0042】
具体的に、ボールの半径が30mmであることによって、円弧部421の内部曲率半径(R)は29.25乃至29.75mmであることがある。実験を通じて確認した結果、29.25mmより小さい場合にはボールが円弧部421の内部に挟まれなかったし、29.75mmより大きい場合には製作公差や熱膨張などによってボールが概して抜けてしまうことを確認することができた。より望ましくは、円弧部421の内部曲率半径(R)がボールの半径よりおおよそ0.5mm程度小さい場合が最適の状態であることを確認することができた。
【0043】
したがって、180度以上の中心角(θ)を有した円弧部421がボールの半径より0.25乃至0.75mm小さな内部曲率半径(R)を有する場合、円弧部421を通じてボールが抜けないながらも円弧部421にボールが挟まれてつかまることができて、ボールを円滑に回収することができる。特に、円弧部421にボールが挟まれるうちに円弧部421の開放された両側端部が自体弾性によって設定量が離れながら円滑にボールを挟んで取ることができる。
【0044】
また、円弧部421は円弧型の単一部材であることができるし、連結部422は円弧部421の半径方向に配置されて円弧部421に溶接などを通じて固定される線形の単一部材であることができる。
【0045】
以下、図5を参照して、本発明の第5実施例によるパークゴルフ用ボール回収器500に対して説明する。
図5は、本発明の第5実施例によるパークゴルフ用ボール回収器を概略的に示した図面である。
【0046】
本発明の第5実施例によるパークゴルフ用ボール回収器500は、図5に示されたように、ロッド510を除いては上述した本発明の第1実施例と等しいので、以下ではこれを主として説明する。
【0047】
ロッド510は、図5に示されたようにパークゴルフクラブ(park golf club)(以下、図面符号“510”を付与する)であることがある。ボールグリップ部120はパークゴルフクラブ510の取っ手部(ヘッド部の反対部分)に着脱可能に具備されることができる。特に、ボールグリップ部120は、図5に示されたように、パークゴルフクラブ510の取っ手部の末端面に既に形成されている穴511に着脱可能に挟まれることができる。
【0048】
したがって、別にロッドのための部材を設けなくても良く、製品単価を低めることができることと併せて本発明の第5実施例によるパークゴルフ用ボール回収器500の紛失憂慮を防止することができる。
【0049】
以上で本発明の望ましい実施例に対して詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、次の請求範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多くの変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0050】
100、200、300、400、500 パークゴルフ用ボール回収器
110、510 ロッド
120、320、420 ボールグリップ部
121、321 円部
122、322、422 連結部
230 固定部材
421 円弧部
511 穴
L11 線形部材の一端部
L12 線形部材の他端部
L13 線形部材の中心部
D 円部の内部直径
R 円弧部の内部曲率半径
θ 円弧部の中心角
図1
図2
図3
図4
図5