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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-39998(P2020-39998A)
(43)【公開日】2020年3月19日
(54)【発明の名称】ろ過装置
(51)【国際特許分類】
   B01D 46/02 20060101AFI20200225BHJP
   B01D 29/11 20060101ALI20200225BHJP
【FI】
   B01D46/02 A
   B01D29/10 501C
   B01D29/10 510B
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2018-167377(P2018-167377)
(22)【出願日】2018年9月6日
(71)【出願人】
【識別番号】518319528
【氏名又は名称】台灣恩慈股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(72)【発明者】
【氏名】潘明志
【テーマコード(参考)】
4D058
4D116
【Fターム(参考)】
4D058JA04
4D058KA01
4D058KA23
4D058KC33
4D058KC54
4D058KC64
4D058QA01
4D058QA03
4D058QA11
4D116AA22
4D116BB01
4D116BC28
4D116BC45
4D116BC47
4D116BC74
4D116DD06
4D116HH02C
4D116KK04
4D116KK06
4D116QB02
4D116QB17
4D116QB23
4D116QB26
4D116QB32
4D116QB37
(57)【要約】      (修正有)
【課題】好ましい液密特性を具え、かつフィルター部材の使用寿命を延長できるろ過装置の提供。
【解決手段】蓋体10とハウジング20とろ過ユニット30とを含み、該蓋体は上端に入力口11が形成され、該ハウジング上端面には外周に沿って第1段差部21が形成され、上端の内周面には内周に沿って下向きに第2段差部22と第3段差部23とが形成され、内部には収納空間24が形成され、底端には出力口25が形成され、該ろ過ユニットは第1環状体31とその底部に接続するフィルターバッグ32とを含み、該第1環状体の上端は外方向に折り曲げて外縁部311を形成し、該外縁部の外側底端部には第2環状体33を形成し、該第2環状体の上端面の広さを該第2環状体底面の広さより広くして、該第2環状体の上端面の外側から該第2環状体の底面外側との間に傾斜面部を形成し、該ろ過ユニットを該収納空間に設けて該第2環状体を該第2段差部上に係合させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋体と、ハウジングと、ろ過ユニットとを含んでなり、
該不板体は上端に入力口が形成され、
該ハウジングは該蓋体に接続し、上端面には外周に沿って下向きに第1段差部が形成されるとともに、上端の内周面には、内周に沿って下向きに第2段差部と第3段差とが形成され、かつ内部には外部に連通する収納空間が形成され、底端には該収納空間に連通する出力口が形成され、
該ろ過ユニットは、第1環状体と、及び該第1環状体の底部に接続するフィルターバッグとを含み、該第1環状体の上端は外方向に折り曲げて外縁部を形成し、該外縁部の外側底端部には外周に沿って第2環状体を形成し、かつ該第2環状体の上端面の広さを該第2環体底面の広さより広くして、該第2環状体の上端面の外側から該第2環状体の底面外側との間に傾斜面部を形成し、該ろ過ユニットを該収納空間に設けて該第2環状体を該第2段差部上に係合させることを特徴とするろ過装置。
【請求項2】
前記ハウジングの上端面が内側に延伸してストッパー部を形成し、かつ該ストッパー部が該第2段差部の上方に位置することを特徴とする請求項1に記載のろ過装置。
【請求項3】
前記第2環状体は、直径を該第2段差部の直径より大きくして該第2環状体を該第2段差部に緊密に係合させるとともに、該第2段差部に向かって拡大させ当接させることを特徴とする請求項1に記載のろ過装置。
【請求項4】
前記第1環体の上端面は、外側に傾斜した傾斜面状を呈し、該外縁部の外側は内側に傾斜した傾斜面状を呈し、該第1環状体の上端面と該外縁部の上端面との間には平面部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のろ過装置。
【請求項5】
前記第1環状体は材質をプラスチック、又はゴムとし、該第2環状体は熱可塑性加硫物を材質とすることを特徴とする請求項1に記載のろ過装置。
【請求項6】
ろ過ユニットを含むろ過装置であって、
該ろ過ユニットは、第1環状体と、及び該第1環状体の底部に接続するフィルターバッグを含み、該第1環状体の上端は外方向に折り曲げて外縁部を形成し、該外縁部の外側底端部には外周に沿って第2環状体を形成し、かつ該第2環状体の上端面の広さを該第2環体底面の広さより広くして、該第2環状体の上端面の外側から該第2環状体の底面外側との間に傾斜面部を形成することを特徴とするろ過装置。
【請求項7】
前記ろ過ユニットは、ハウジングに接続するために供し、該ハウジングは、上端に外周に沿って下向きに第1段差部が形成されるとともに、上端の内周面には、内周に沿って下向きに第2段差部と第3段差とが形成され、かつ内部には外部に連通する収納空間が形成され、該ハウジングの底端には該収納空間に連通する出力口が形成され、該ハウジングの上端面は蓋体の接続に供して該収納空間を密封し、該蓋体の上端に入力口が形成されることを特徴とする請求項6に記載のろ過装置。
【請求項8】
前記ハウジングの上端面が内側に延伸してストッパー部を形成し、かつ該ストッパー部が該第2段差部の上方に位置することを特徴とする請求項7に記載のろ過装置。
【請求項9】
前記第1環体の上端面は、外側に傾斜した傾斜状を呈し、該外縁部の外側は内側に傾斜した傾斜面を呈し、該第1環状体の上端面と該外縁部の上端面との間には平面部が形成されることを特徴とする請求項6に記載のろ過装置。
【請求項10】
前記第2環状体は、直径を該第2段差部の直径より大きくして該第2環状体を該第2段差部に緊密に係合させるとともに、該第2段差部に向かって拡大させ当接させることを特徴とする請求項6に記載のろ過装置。
【請求項11】
前記第1環状体は材質をプラスチック、又はゴムとし、該第2環状体は熱可塑性加硫物を材質とすることを特徴とする請求項6記載のろ過装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ろ過装置に関し、特にスチームろ過装置におけるフィルターバッグの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の工業用のろ過装置は、フィルターカートリッジの上面と底面とを密封し、かつ底端と底端の外周壁のいずれをも被覆し、固定することでフィルターカートリッジの変形による損壊を防ぎ、ろ過装置全体のろ過の効果を高めている。然しながら、従来のフィルターバッグ式ろ過装置は、フィルターバックの環状口部が硬質のプラスチック材によってなるため容易に割れたり、変形したりする。また、これを金属製のフィルターハウジングに密接させて設ける場合は、両者がいずれも硬質であるため、緊密に接触することはできるが確実な密封を達成することはできない。このため、液体が接触する位置の周りから流出し、完全に密着させることができない。よって、改善の必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明は、好ましい液密特性を具え、かつフィルター部材の使用寿命を延長できるろ過装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明者は上述する従来の技術に見られる欠点に鑑み鋭意研究を重ね、本発明を完成させた。即ち、この発明によるろ過装置は、蓋体と、ハウジングと、ろ過ユニットとを含んでなり、該不板体は上端に入力口が形成され、該ハウジングは該蓋体に接続し、上端面には外周に沿って下向きに第1段差部が形成されるとともに、該ハウジングの上端の内周面には、内周に沿って下向きに第2段差部2と第3段差とが形成され、かつ該ハウジングの内部には外部に連通する収納空間が形成され、該ハウジングの底端には該収納空間に連通する出力口が形成される。該ろ過ユニットは、第1環状体と、及び該第1環状体の底部に接続するフィルターバッグとを含み、該第1環状体の上端は外方向に折り曲げて外縁部を形成し、該外縁部の外側底端部には外周に沿って第2環状体を形成し、かつ該第2環状体の上端面の広さを該第2環体底面の広さより広くして、該第2環状体の上端面の外側から該第2環状体の底面外側との間に傾斜面部を形成し、該ろ過ユニットを該収納空間に設けて該第2環状体を該第2段差部上に係合させる。係る構成によって、この発明によるろ過装置は、好ましい液密特性を具え、かつフィルター部材の使用寿命を延長できる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】この発明によるろ過装置の外観を示した斜視図である。
図2図1に開示するろ過装置を分解した状態を示した説明図である。
図3】この発明における第1環状体と第2環状体との断面構造を示した説明図である。
図4】この発明におけるろ過ユニットをハウジングに取り付けた状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0006】
図1図2に開示するように、この発明によるろ過装置は、蓋体10と、ハウジング20と、ろ過ユニット30とを含み、それぞれの部材について、以下に詳述する。
【0007】
蓋体10は、上端に入力口11が形成される。
【0008】
図2図4に開示するように、ハウジング20は蓋体10に接続する。ハウジング20の上端には、外周に沿って下向きに第1段差部21が形成されるとともに、ハウジング20の上端の内周面には、内周に沿って下向きに第2段差部22と第3段差23とを順に形成する。また、ハウジング20の内部は外部に連通する収納空間24が形成され、ハウジング20の底端には収納空間24に連通する出力口25が形成される。さらに、ハウジング20の上端面は内側に延伸してストッパー部26が形成される。ストッパー部26は第2段差部22の上方に位置する。
【0009】
図2から図4に開示するように、ろ過ユニット30は第1環状体31と、第1環状体31の底部に接続するフィルターバッグ32とを含み、第1環状体31の上端面は外方向に折り曲げて外縁部311を形成する。外縁部311の外側底端部には外周に沿って第2環状体33を形成する。第1環状体31の上端面は外方向に傾斜した傾斜面状を呈し、外縁部311の外側は、内側に傾斜した傾斜面状を呈する。第1環状体31の上端面と外縁部311の上端との間には平面部312が形成される。
【0010】
第2環状体33の上端面の広さは第2環状体33の底面の広さより広くして、第2環状体3の上端面の外側から第2環状体33の底面外側との間に傾斜面部331を形成する。ろ過ユニット30は収納空間24内に設け、第2環状体33が第2段差部22上に係合する。フィルターバッグ32は収納空間24内に位置する。
【0011】
第2環状体33は、直径を第2段差部22の直径より大きくし、第2環状体33を第2段差部22上に緊密に係合させるとともに、第2段差部22に向かって拡大させ当接させる。さらに一歩進んで説明すると、第1環状体は材質をプラスチック、又はゴムとし、第2環状体は熱可塑性加硫物を材質とし、且つ第2環状体33の直径を第2段差部22の直径に比してやや大きくする。よって、取り付ける場合第1環状体31と第2環状体33とがやや圧迫されて第2段差部22に圧入する。圧入した後の第2環状体33は、弾性によって自然に外側へ拡張し、第2段差部22に当接する。このため、好ましい液密効果が得られる。
【符号の説明】
【0012】
10 蓋体
11 入力口
20 ハウジング
21 第1段差部
22 第2段差部
23 第3段差部
24 収納空間
25 出力口
26 ストッパー部
30 ろ過ユニット
31 第1環状体
311 外縁部
312 平面部
32 フィルターバッグ
33 第2環状体
331 傾斜面部
図1
図2
図3
図4