【実施例】
【0018】
以下に実施例を掲げて本発明を詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、本実施例において、脂環式ジオール化合物の各種測定は以下の方法により測定した。また、特に言及していない化合物は試薬を使用した。
【0019】
<使用化合物>
シクロドデカノン:東京化成工業株式会社製
りんタングステン酸:和光純薬工業株式会社製
ペンタエリスリトール:パーストープ社製
BSTFA−TMCS:N,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(1%トリメチルクロロシランを含む)東京化成工業株式会社製
【0020】
<ガスクロマトグラフィー(GC)による分析>
シクロドデカノンジメチルアセタールは、1質量%のピリジン溶液を調整した後、ガスクロマトグラフィー(GC)により測定した。また、脂環式ジオール化合物の純度は、下記の方法で脂環式ジオールのヒドロキシル基をトリメチルシリル化してトリメチルシリル化化合物とした後、ガスクロマトグラフィー(GC)分析を行い、トリメチルシリル化化合物を面積百分率法より求め、その値を脂環式ジオールの純度とした。
(トリメチルシリル化化合物のサンプル調整)
脂環式ジオール化合物0.1gをピリジン3mlで完全に溶解させ、その溶液1gに、BSTFA−TMCS0.2g加え、室温で振り混ぜ、トリメチルシリル化化合物とした。
【0021】
[測定条件]
機器:島津製作所製 GC−2010
カラム:Phenomenex社製 ZB−XLB−HT INFERNO 30mx0.25mm×0.25μm
カラム温度:120〜320℃(昇温速度15℃/min)
インジェクション温度/検出器温度:280℃/325℃
検出器:FID
キャリアガス:ヘリウム
ガス線速度:30cm/sec
注入量:1μl
【0022】
<融点>
脂環式ジオール化合物の融点は、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製示差熱量測定装置DSC6220を用いて測定した。試料9.2mgを同社製アルミパンに入れて密封し、50ml/分の窒素気流下、昇温速度10℃/分で30℃から200℃まで昇温して、吸熱ピークを観測した。そのピークトップが示した温度を融点とした。
【0023】
<赤外吸収スペクトル(IRスペクトル)>
脂環式ジオール化合物のIRスペクトルは、赤外分光分析装置(株式会社パーキンエルマージャパン製Spectrum400)を用い、ATR法(減衰全反射法)で行った。
【0024】
<プロトン核磁気共鳴スペクトル(
1H−NMR)>
脂環式ジオール化合物の
1H−NMRは、重メタノールに溶かした後、核磁気共鳴装置(Bruker社製DRX−500)を用い、
1H−NMR(500MHz)測定で行った。
【0025】
<カーボン核磁気共鳴スペクトル(
13C−NMR)>
脂環式ジオール化合物の
13C−NMRは、重DMSOに溶かした後、核磁気共鳴装置(Bruker社製DRX−500)を用い、
13C−NMR(125.8MHz)測定で行った。
【0026】
[実施例1]
還流冷却管を装着した100mL4ツ口フラスコにシクロドデカノン10.0g(54.9mmol )、オルト蟻酸トリメチル11.7g(110.3mmol)、りんタングステン酸0.25g、メタノール3.9g(121.7mmol )を仕込み、還流条件下で2時間攪拌した後、トリエチルアミン0.36g(3.6mmol)を加えて中和した。反応粗物を5%炭酸水素ナトリウム水溶液40gに加えた後、酢酸エチル20gを加えて攪拌した。分層後、水層を除去し、有機層を20gの水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、酢酸エチルを減圧留去して、純度90.9GC面積%のシクロドデカノンジメチルアセタールを得た。得られたシクロドデカノンジメチルアセタールはさらなる精製を行うことなく、次の反応に用いた。
【0027】
還流冷却管付きディーンスタークトラップを装着した300mL4ツ口フラスコにペンタエリスリトール22.3g(163.8mmol)、シクロドデカノンジメチルアセタール12.5g(54.7mmol)、りんタングステン酸0.13g、N,N−ジメチルホルムアミド94.4gを仕込み、120℃で2時間攪拌した後、トリエチルアミン0.36g(3.6mmol)を加えて中和した。反応粗物を5%炭酸水素ナトリウム水溶液200gに加えた後、酢酸エチル300gを加えて攪拌した。分層後、水層を除去し、有機層を200gの水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、粗物が220gになるまで、酢酸エチルを減圧留去し、析出した結晶を濾過した。更に、母液を135gになるまで減圧濃縮し、析出した結晶を濾過して、得られた結晶を併せて、トルエン106gに加え、100℃で30分スラリー洗浄を行った。放冷して30℃で結晶を濾過することにより、純度99.4GC面積%のシクロドデカノンペンタエリスリトールモノアセタールを得た。融点は、163.1℃であった。
【0028】
得られたフルオレノンペンタエリスリトールモノアセタールについて、IRスペクトル、
1H−NMRスペクトル及び
13C−NMRスペクトルを測定した。得られた結果を、
図1〜3に示した。図中に示される下記特性ピークよりシクロドデカノンペンタエリスリトールモノアセタールであることを確認した。
【0029】
IR(cm
-1):3268,2928,2846,1468,1173,1143,1113,1095,1041
【0030】
1H−NMR(500MHz,ppm):1.38(br,18H),1.73(br,4H),3.70(s,4H),3.56(s,4H)
(なお、3.3、4.9ppm付近のピークは、溶媒の重メタノールに由来するピークである。)
【0031】
13C−NMR(125.8MHz,ppm):19.5,22.0,22.3,26.1,26.2,28.9,39.2,61.1,61.5,101.3
(なお、40ppm付近のピークは、溶媒の重DMSOに由来するピークである。)