【実施例】
【0058】
以下に与えられるものは、非限定的かつ例証的な実施例である。
【0059】
実施例1
テノホビルアラフェナミドモノフマレート固体(5.0g)および9-[(R)-2-[[(R)-[[(S)-1-(イソプロポキシカルボニル)エチル]アミノ]フェノキシホスフィニル]メトキシ]プロピル]アデニン(GS-7339)モノフマレート固体(0.75 g)を、22℃にて35gのMTBE中に装入し、得られたこの混合物を1時間に渡り攪拌した。スラリーが生成され、これをロータリーエバポレータで乾燥した。58gのアセトニトリル(ACN)をここで得た固体に装入し、得られた混合物を加熱還流して、該固体を溶解させた。得られたこの溶液を攪拌しつつ自然冷却させた。スラリーが生成したが、このスラリーを氷-水浴により更に冷却した。これらの固体を濾過により単離し、5gのACNにより洗浄した。該固体を40℃にて一夜、真空オーブン内で乾燥した。5.52gの灰白色固体を得た。該固体をXRPDにより分析したところ、該固体が、テノホビルアラフェナミドモノフマレート、GS-7339モノフマレート、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマレートを含むことが分かった。
【0060】
実施例2:選択的結晶化によるテノホビルアラフェナミドヘミフマレートの製造
ACN中に分散されたスラリー状態にある、9-[(R)-2-[[[[(S)-1-(イソプロポキシカルボニル)エチル]アミノ]フェノキシホスフィニル]メトキシ]プロピル]アデニン(9.7kgのスラリー、13.8質量%、1.0kg(2.10M、1モル当量)の9-[(R)-2-[[(S)-[[(S)-1-(イソプロポキシカルボニル)エチル]アミノ]フェノキシホスフィニル]メトキシ]プロピル]アデニンおよび0.35kgの9-[(R)-2-[[(R)-[[(S)-1-(イソプロポキシカルボニル)エチル]アミノ]フェノキシホスフィニル]メトキシ]プロピル]アデニンとのジアステレオマー混合物)を、反応器に装入し、予めジクロロメタン(5kg)ですすいだ。この混合物を、ジャケット温度40℃以下にて、減圧条件下で約3Lとなるまで濃縮した。次いで、得られた濃縮物を、ジャケット温度40℃以下にて減圧条件下で、約3Lとなるまで、ACN(6kg)と共に同時蒸発させた。この濃縮物を、ACN(8.5kg)で希釈し、40-46℃に加温した。この加温した混合物を、第二の反応器に濾し取り、該濾液を19-25℃まで冷却した。
【0061】
上記溶液に、フマル酸(0.13kg、1.12M、0.542モル当量)に装入し、次いでACN(1kg)を添加し、この混合物を67-73℃に加熱した。この加熱混合物を、研摩フィルタ(polishing filter)を通して反応器に移し、次いでその温度を54-60℃に調節した。ヘミフマレート形状にあるテノホビルアラフェナミドの種結晶(5g)を投入(例えば、この混合物は実施例1において作成された、またはその後の製造によるテノホビルアラフェナミドヘミフマレートを用いて播種することができる)し、得られた混合物を約30分間に渡り54-60℃にて攪拌した。この混合物を0-6℃なる温度に、最低でも4時間に渡り冷却し、次いで0-6℃にて最適でも1時間に渡り攪拌した。得られたスラリーを濾過し、冷却(0-6℃)されたACN(2kg)で濯いだ。この生成物を、45℃以下にて減圧条件下で、乾燥損失(LOD)および有機揮発性不純物(OVI)の限界が、条件(LOD≦1.0%、ジクロロメタン含有率≦0.19%、アセトニトリル含有率≦0.19%)を満たすまで乾燥させて、白色乃至灰白色の粉末としての、ヘミフマレート形状にあるテノホビルアラフェナミドの最終的な化合物を得た(典型的な収量は、約0.95kgである)。
1H NMR (400 MHz, d6 DMSO): δ 1.06 (d, J = 5.6 Hz, 3H)、1.12-1.16 (m, 9H)、3.77 (dd, J = 10.4, 11.6 Hz, 1H)、3.84-3.90 (m, 2H)、3.94 (m, 1H)、4.14 (dd, J = 6.8, 14.8 Hz, 1H)、4.27 (m, 1H)、4.85 (ヘプテット、J = 6.0 Hz, 1H)、5.65 (t, J = 11.2 Hz, 1H)、6.63 (s, 1H)、7.05 (d. J = 7.6 Hz, 2H)、7.13 (t, J = 7.2 Hz, 1H)、7.24 (s, 2H)、7.29 (t, J = 7.6 Hz, 2H)、8.13 (t, J = 13.6 Hz, 2H);
31P NMR (162 MHz, d6 DMSO): δ 23.3。
【0062】
実施例3:テノホビルアラフェナミドヘミフマレートの製造
オーバーヘッド攪拌機を備えたジャケット付き反応器に、9[(R)-2-[[(S)-[[(S)-1-(イソプロポキシカルボニル)エチル]アミノ]フェノキシホスフィニル]メトキシ]プロピル]アデニン(10 g)、フマル酸(1.22 g)、およびACN(100 mL)を装入した。この混合物を70-75℃に加熱して、該固体を溶解させた。溶解しなかったあらゆる粒子を、カートリッジ式フィルタを通して濾過することにより除去した。この濾過処理した溶液を60-65℃に冷却し、1%(質量基準)のテノホビルアラフェナミドヘミフマレートを用いて播種した。得られたスラリーを30分間熟成させ、また0-5℃にて2時間に渡り冷却した。該スラリーのこの温度を1-18時間に渡り維持し、また得られるスラリーを濾過し、2mLの冷却したACN(0-5℃)で洗浄した。得られた固体を50℃にて減圧下で乾燥させて、ヘミフマレート形状にあるテノホビルアラフェナミドを得たが、これを以下のようにして特徴付けした。
【0063】
実施例3由来のテノホビルアラフェナミドヘミフマレートの特徴付け
実施例3で作成したテノホビルアラフェナミドヘミフマレートは、9[(R)-2-[[(S)-[[(S)-1-(イソプロポキシカルボニル)エチル]アミノ]フェノキシホスフィニル]メトキシ]プロピル]アデニンおよび1/2等量のフマル酸からなっている。テノホビルアラフェナミドヘミフマレートは、無水かつ非吸湿性であり、また約131℃なる立上がり吸熱温度を持つ。
【0064】
X-線粉末回折
テノホビルアラフェナミドヘミフマレートのXRPDパターンは、以下のような実験的設定において得られた:45KV、45mA、Kα1=1.5406Å、走査角度:2〜40°、ステップサイズ:0.0084°、計測時間:8.25秒。テノホビルアラフェナミドヘミフマレートに関するXRPDパターンを
図1に示した。該化合物の特性ピークは以下のものを含む:6.9±0.2°、8.6±0.2°、10.0±0.2°、11.0±0.2°、12.2±0.2°、15.9±0.2°、16.3±0.2°、20.2±0.2°、および20.8±0.2°。
【0065】
単結晶X-線回折
結晶のサイズは0.32x0.30x0.20mm
3であった。このサンプルを、123Kに維持し、得られるデータを、1.59〜25.39°なる範囲の角θにおいて、波長0.71073Åを使用して集めた。この単結晶X-線回折の条件および該分析により集められたデータを、以下の表1に示す。
【表1】
【0066】
DSC分析
2.517mgのテノホビルアラフェナミドヘミフマレートを用いて、DSC分析を行った。このサンプルを40〜200℃なる温度範囲に渡り、10℃/分なる昇温速度にて加熱した。このサンプルの立上がり吸熱温度は、131℃であることが分かった(
図2)。
【0067】
TGAデータ
4.161mgのテノホビルアラフェナミドヘミフマレートを用いて、TGAデータを得た。このサンプルを25〜200℃なる温度範囲に渡り、10℃/分なる昇温速度にて加熱した。このサンプルは、溶融する前に0.3%の質量を失った(
図3)。この化合物は無水形状にあるものと判断された。
【0068】
DVS分析
4.951mgのテノホビルアラフェナミドヘミフマレートを用いて、DVS分析を行った。この物質を10%〜90%なる範囲の相対湿度にて、窒素中で25℃に維持し、各段階は、120分間に渡り平衡化させた。その収着等温曲線を
図4に示す。この物質が、非吸湿性であり、また90%なる相対湿度において0.65%の水を吸収することを見出した。
【0069】
ジアステレオマー系不純物の除去(パージング)
テノホビルアラフェナミドの以前の合成において、主な不純物の一つは、典型的に9-[(R)-2-[[(R)-[[(S)-1-(イソプロポキシカルボニル)エチル]アミノ]フェノキシホスフィニル]メトキシ]プロピル]アデニンである。実施例3由来のヘミフマレート形のテノホビルアラフェナミドは、モノフマレート形の該化合物(米国特許第7,390,791号に記載されている)の能力と比較して、例外的に高い、このジアステレオマー系不純物を除去する能力を有している。表2(以下に与えられる)におけるデータは、テノホビルアラフェナミドヘミフマレート(バッチ2)が、出発濃度の1/10未満にまで、該ジアステレオマー系不純物を除去し、一方でモノフマレート形のテノホビルアラフェナミド(バッチ1)が、ほんの僅かに該ジアステレオマー系不純物を除去するに過ぎないことを立証している。
【表2】
【0070】
化学的安定性
上記ヘミフマレート形のテノホビルアラフェナミドに関する化学的な安定性を、上記モノフマレート形のテノホビルアラフェナミドと比較した。表3(以下に与えられる)に示したように、同一条件の下で、該ヘミフマレート形のテノホビルアラフェナミドは、該モノフマレート形の該化合物よりも有意に低い分解(全分解生成物の割合(%))と共に、化学的により安定であり、かつより良好な長期間の保存安定性を示した。評価条件は温度、相対湿度(RH)、および容器キャップの開放または閉鎖状態を含む。
【表3】
TA
*:これはテノホビルアラフェナミドを表す。
【0071】
熱力学的安定性
テノホビルアラフェナミドヘミフマレートの安定型スクリーニングは、殆どの溶媒、例えばACN、トルエン、酢酸エチル、メチルt-ブチルエーテル(MTBE)、アセトン、THF、および2-メチルTHFにおいて、該ヘミフマレート形が熱力学的に安定であることを示した。上記モノフマレート形の該化合物の同様な安定型スクリーニングは、上に列挙した溶媒において、該モノフマレート形が熱力学的に安定ではないことを示した。これらの溶媒中に懸濁させた場合、テノホビルアラフェナミドのモノフマレート形は、周囲温度において、THFおよび2-メチルTHF中では完全にそのヘミフマレート形に転化され、またACN、酢酸エチル、MTBE、およびアセトン中では、部分的にそのヘミフマレート形に転化される。
【0072】
熱安定性
上記DSCデータによって示されたように、上記テノホビルアラフェナミドのヘミフマレート形は、上記モノフマレート形の融点よりも約10℃高い融点を持つが、このことは、該ヘミフマレート形が、該モノフマレート形と比較して改善された熱安定性を持つことを示している。
【0073】
全ての刊行物、特許および特許文献は、恰も個々に参考として組入れられている如く、参考として本明細書に組入れられるものである。以上、本発明を、様々な、特別かつ好ましい態様および技術を参照しつつ説明した。しかし、多くの変更および改良を施すことが可能であり、これら変更、改良は本発明の精神および範囲内に維持されるものであることを理解すべきである。
本発明の好ましい態様は、下記の通りである。
〔1〕テノホビルアラフェナミドヘミフマレート。
〔2〕テノホビルアラフェナミドに対するフマル酸の比が、0.5±0.1であることを特徴とする、テノホビルアラフェナミドヘミフマレート。
〔3〕テノホビルアラフェナミドに対するフマル酸の比が、0.5±0.05である前記〔2〕記載のヘミフマレート。
〔4〕テノホビルアラフェナミドに対するフマル酸の比が、0.5±0.01である前記〔2〕記載のヘミフマレート。
〔5〕テノホビルアラフェナミドに対するフマル酸の比が、約0.5である前記〔2〕記載のヘミフマレート。
〔6〕固体状態にある、前記〔1〕〜〔5〕の何れか1項に記載のヘミフマレート。
〔7〕X-線粉末回折(XRPD)パターンが、6.9±0.2°および8.6±0.2°なる2θの値を含む、テノホビルアラフェナミドヘミフマレート。
〔8〕前記XRPDパターンが、6.9±0.2°、8.6±0.2°、11.0±0.2°、15.9±0.2°および20.2±0.2°なる2θの値を含む、前記〔7〕記載のヘミフマレート。
〔9〕131±2℃なる示差走査熱量法(DSC)の立上がり吸熱温度を持つ、前記〔1〕記載のヘミフマレート。
〔10〕131±1℃なるDSCの立上がり吸熱温度を持つ、前記〔9〕記載のヘミフマレート。
〔11〕前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートおよび製薬上許容される賦形剤を含むことを特徴とする、医薬組成物。
〔12〕更に、追加の治療薬を含む、前記〔11〕記載の医薬組成物。
〔13〕前記追加の治療薬が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)プロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、およびCCR5阻害剤からなる群から選択される、前記〔12〕記載の医薬組成物。
〔14〕ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症を治療する方法であって、該治療を必要とする対象に、治療上有効な量の前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートを投与することを特徴とする、前記方法。
〔15〕HIV感染症を治療する方法であって、該治療を必要とする対象に、治療上有効な量の前記〔11〕記載の医薬組成物を投与することを特徴とする、前記方法。
〔16〕更に、前記対象に、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、およびCCR5阻害剤からなる群から選択される、1種またはそれ以上の追加の治療薬を投与することをも含む、前記〔14〕または〔15〕記載のHIV感染症の治療方法。
〔17〕B型肝炎ウイルス(HBV)感染症を治療する方法であって、該治療を必要とする対象に、治療上有効な量の前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートを投与することを特徴とする、前記方法。
〔18〕HBV感染症を治療する方法であって、該治療を必要とする対象に、治療上有効な量の前記〔11〕記載の医薬組成物を投与することを特徴とする、前記方法。
〔19〕前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートと、製薬上許容される賦形剤とを混ぜ合わせて、医薬組成物を得ることを特徴とする、医薬組成物の製造方法。
〔20〕テノホビルアラフェナミドヘミフマレートを製造する方法であって、a)適当な溶媒、b)フマル酸、c)テノホビルアラフェナミド、およびd)1またはそれ以上のテノホビルアラフェナミドヘミフマレートの種晶を含む溶液を、該フマル酸および該テノホビルアラフェナミドの結晶化をもたらす条件に曝す工程を含む、前記方法。
〔21〕前記溶媒がアセトニトリルを含む、前記〔20〕記載の方法。
〔22〕前記溶液を、約0℃〜約75℃なる範囲の温度に暴露する、前記〔20〕記載の方法。
〔23〕医学的治療において使用するための前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレート。
〔24〕HIV感染症の予防的または治療的処置のための、前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートの使用。
〔25〕HIV感染症を治療するための前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートの使用。
〔26〕HIV感染症を治療するための医薬を調製または製造するための、前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートの使用。
〔27〕HIV感染症の治療において使用するための、前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレート。
〔28〕HBV感染症の予防的または治療的処置のための、前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートの使用。
〔29〕HBV感染症を治療するための前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートの使用。
〔30〕ヒトにおけるHBV感染症を治療するための医薬を調製または製造するための、前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレートの使用。
〔31〕HBV感染症の治療において使用するための、前記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載のヘミフマレート。
〔32〕前記ヘミフマレートが、毎日多数回の服用量で投与される、前記〔14〕記載のHIV感染症を治療する方法。
〔33〕前記ヘミフマレートが、毎日1回の服用量で投与される、前記〔14〕記載のHIV感染症を治療する方法。
〔34〕前記ヘミフマレートが、毎日多数回の服用量で投与される、前記〔17〕記載のHBV感染症を治療する方法。
〔35〕前記ヘミフマレートが、毎日1回の服用量で投与される、前記〔17〕記載のHBV感染症を治療する方法。
〔36〕テノホビルアラフェナミドヘミフマレートから本質的になる組成物。
〔37〕テノホビルアラフェナミドに対するフマル酸の比が0.5±0.1である、テノホビルアラフェナミドヘミフマレートから本質的になる組成物。
〔38〕前記テノホビルアラフェナミドに対するフマル酸の比が0.5±0.05である、前記〔37〕記載の組成物。
〔39〕前記テノホビルアラフェナミドに対するフマル酸の比が0.5±0.01である、前記〔37〕記載の組成物。
〔40〕前記テノホビルアラフェナミドに対するフマル酸の比が約0.5である、前記〔37〕記載の組成物。
〔41〕固体形状にある、前記〔36〕〜〔40〕の何れか1項に記載の組成物。
〔42〕XRPDパターンが、6.9±0.2°および8.6±0.2°なる2θの値を含む、テノホビルアラフェナミドヘミフマレートから本質的になる組成物。
〔43〕前記XRPDパターンが6.9±0.2°、8.6±0.2°、11.0±0.2°、15.9±0.2°および20.2±0.2°なる2θの値を含む、前記〔42〕記載の組成物。
〔44〕131±2℃なるDSCの立上がり吸熱温度を持つ、前記〔36〕記載の組成物。
〔45〕131±1℃なるDSCの立上がり吸熱温度を持つ、前記〔44〕記載の組成物。
〔46〕前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物および製薬上許容される賦形剤を含むことを特徴とする、医薬組成物。
〔47〕更に、追加の治療薬を含む、前記〔46〕記載の医薬組成物。
〔48〕前記追加の治療薬が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、およびCCR5阻害剤からなる群から選択される、前記〔47〕記載の医薬組成物。
〔49〕HIV感染症を治療する方法であって、該治療を必要とする対象に、治療上有効な量の前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物を投与することを含む、前記治療方法。
〔50〕HIV感染症を治療する方法であって、該治療を必要とする対象に、治療上有効な量の前記〔46〕記載の医薬組成物を投与することを含む、前記治療方法。
〔51〕更に、前記対象に、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、およびCCR5阻害剤からなる群から選択される、1種またはそれ以上の追加の治療薬を投与することを含む、前記〔49〕または〔50〕記載の、HIV感染症を治療する方法。
〔52〕HBV感染症を治療する方法であって、該治療を必要とする対象に、治療上有効な量の前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物を投与することを含む、前記治療方法。
〔53〕HBV感染症を治療する方法であって、該治療を必要とする対象に、治療上有効な量の前記〔46〕記載の医薬組成物を投与することを含む、前記治療方法。
〔54〕前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物と、製薬上許容される賦形剤とを混ぜ合わせて、医薬組成物を得ることを特徴とする、医薬組成物の製造方法。
〔55〕医学的治療において使用するための、前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物。
〔56〕HIV感染症の予防的または治療的処置のための、前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物の使用。
〔57〕HIV感染症を治療するための、前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物の使用。
〔58〕HIV感染症を治療するための医薬を調製または製造するための、前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物の使用。
〔59〕HIV感染症の治療において使用するための、前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物。
〔60〕HBV感染症の予防的または治療的処置のための、前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物の使用。
〔61〕HBV感染症を治療するための、前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物の使用。
〔62〕ヒトにおけるHBV感染症を治療するための医薬を調製または製造するための、前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物の使用。
〔63〕HBV感染症の治療において使用するための、前記〔36〕〜〔45〕の何れか1項に記載の組成物。
〔64〕前記ヘミフマレートが、毎日多数回の服用量にて投与される、前記〔49〕記載のHIV感染症の治療方法。
〔65〕前記ヘミフマレートが、毎日1回の服用量にて投与される、前記〔49〕記載のHIV感染症の治療方法。
〔66〕前記ヘミフマレートが、毎日多数回の服用量にて投与される、前記〔52〕記載のHBV感染症の治療方法。
〔67〕前記ヘミフマレートが、毎日1回の服用量にて投与される、前記〔52〕記載のHBV感染症の治療方法。