特開2020-45356(P2020-45356A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2020045356-ヘアケア方法 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-45356(P2020-45356A)
(43)【公開日】2020年3月26日
(54)【発明の名称】ヘアケア方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/92 20060101AFI20200303BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20200303BHJP
【FI】
   A61K8/92
   A61Q5/00
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-214559(P2019-214559)
(22)【出願日】2019年11月27日
(62)【分割の表示】特願2016-213008(P2016-213008)の分割
【原出願日】2016年10月31日
(71)【出願人】
【識別番号】511070651
【氏名又は名称】小栗 克明
(74)【代理人】
【識別番号】110000224
【氏名又は名称】特許業務法人田治米国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小栗 克明
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA122
4C083BB11
4C083CC31
4C083DD23
4C083EE06
4C083EE07
4C083EE29
(57)【要約】
【課題】ウォータースポーツ又はウォーターレジャーによるダメージを顕著に抑制するヘアケア方法を提供する。
【解決手段】ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うときのヘアケア方法であって、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーで毛髪が水に濡れる前にオイルを毛髪に適用し、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーの開始時に毛髪がオイルで濡れている状態とする。オイルとしては100%天然オイルを使用することが好ましい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うときのヘアケア方法であって、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーで毛髪が水に濡れる前にオイルを毛髪に適用し、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーの開始時に毛髪がオイルで濡れている状態とするヘアケア方法。
【請求項2】
オイルが、100%天然オイルである請求項1記載のヘアケア方法。
【請求項3】
オイルの融点が20〜30℃である請求項1又は2記載のヘアケア方法。
【請求項4】
オイルを毛髪に適用し、その毛髪を束ねた後にウォータースポーツ又はウォーターレジャーが行われるようにする請求項1〜3のいずれかに記載のヘアケア方法。
【請求項5】
ウォータースポーツ又はウォーターレジャーが行われる直前から60分以内にオイルを毛髪に適用する請求項1〜3のいずれかに記載のヘアケア方法。
【請求項6】
ウォータースポーツ又はウォーターレジャーに関するサービス又は用具を顧客に提供する提供者の営業情報が表示されているウェブページであって、該ウェブページに、顧客が提供者のもとで請求項1〜5のいずれかに記載のヘアケア方法を実施できることを示す表示、及び提供者におけるオイルの品揃え状態の表示が含まれ、
ウェブページを通信ネットワークに公開するウェブサーバーにおいて、オイルの品揃え状態の表示欄が前記営業情報の表示欄と独立して構成されており、ウェブサーバーに接続した提供者の端末からの入力により、オイルの品揃え状態の表示が、営業情報の表示と独立的に更新されるようにしたウェブページ。
【請求項7】
ウェブページにおけるオイルの品揃え状態の表示に、オイルの品揃え状態を撮影した画像が含まれ、該画像が提供者の端末から送信されることにより更新される請求項6記載のウェブページ。
【請求項8】
ウェブページにおけるオイルの品揃え状態の表示に、該表示の更新日が挿入されるようにした請求項6又は7記載のウェブページ。
【請求項9】
ウェブページにおいて品揃え状態として表示された個々のオイルが、ウェブページの閲覧者によって選択可能となっており、顧客が提供者のもとでウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行う日に使用したいオイルをウェブページ上で選択すると、顧客によって選択されたオイルの情報が提供者の端末に送信される請求項6〜8のいずれかに記載のウェブページ。
【請求項10】
品揃え状態として表示されたオイルとは別に、顧客が使用したいオイルの情報を提供者に送信可能とするリクエスト欄が設けられている請求項6〜8のいずれかに記載のウェブページ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うときのヘアケア方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マリンスポーツ、ダイビング、川遊び、プールなどのウォータースポーツ又はウォーターレジャーでは毛髪がダメージを受け、ごわごわした感触になると共に櫛通りが悪くなり、水からあがった直後の髪は指で梳けないこともある。
【0003】
これに対し、ダメージを修復するシャンプーやトリートメントが種々提案されている(特許文献1)。また、ダメージを予防するシャンプーやトリートメントなども提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−69361号公報
【特許文献2】特表2006−504647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ダメージの修復を謳うシャンプーやリンスを使用しても一旦ダメージを受けた毛髪を完全に元通りにすることはできない。また、ダメージの予防を謳うシャンプーやトリートメントを日常的に使用しても、ウォータースポーツやウォーターレジャーは毛髪に強いダメージを与えるため、ウォータースポーツやウォーターレジャー後の毛髪は相変わらずごわごわした感触になり、櫛通りや指通りも悪かった。
【0006】
これに対し、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーによるダメージを顕著に抑制し、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行う前に対して、それらを行った後の毛髪の感触、櫛通り、指通りが悪くなることを抑え、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーの直後の髪でも指で梳けるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行う前に予め毛髪をオイルで濡らしておくとウォータースポーツ又はウォーターレジャーにより毛髪が受けるダメージが顕著に軽減すること、この場合にオイルを100%天然オイルとするとダメージ軽減効果が特に優れ、環境汚染の問題も引き起こされないことを見出した。
【0008】
また、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーに関するサービス又は用具を顧客に提供する提供者の営業情報を表示したウェブページに、提供者のもとでウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行う顧客は、そのウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行う前に毛髪にオイルを適用でき、それにより毛髪がウォータースポーツ又はウォーターレジャーで受けるダメージを顕著に軽減できることや、提供者におけるオイルの品揃え状態を表示すると、そのウェブページは提供者に大きな広告効果をもたらすこと、さらに品揃え状態を営業情報とは独立的に随時更新していくことが顧客にとっては利便性が高く、広告効果も上がることを見出し、本発明を想到した。
【0009】
即ち、本発明は、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うときのヘアケア方法であって、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーで毛髪が水に濡れる前にオイルを毛髪に適用し、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーの開始時に毛髪がオイルで濡れている状態とするヘアケア方法を提供し、特にこの場合のオイルとして100%天然オイルを使用する態様を提供する。
【0010】
また、本発明は、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーに関するサービス又は用具を顧客に提供する提供者の営業情報が表示されているウェブページであって、該ウェブページに、顧客が提供者のもとで上述のヘアケア方法を実施できることを示す表示、及び提供者におけるオイルの品揃え状態の表示が含まれ、
ウェブページを通信ネットワークに公開するウェブサーバーにおいて、オイルの品揃え状態の表示欄が前記営業情報の表示欄と独立して構成されており、ウェブサーバーに接続した提供者の端末からの入力により、オイルの品揃え状態の表示が、営業情報の表示と独立的に更新されるようにしたウェブページを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明のヘアケア方法によれば、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーにより毛髪が受けるダメージが顕著に軽減する。そのため、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーの直後の髪でも指で梳くことができ、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーの後に髪を真水で洗い流した場合には、その洗い流し中の感触や指通りが良く、その後に髪を乾かすと、乾かした後の感触や指通りが良い。また、予めオイルで毛髪を濡らした状態でウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行い、その後に一般的なシャンプーを使用して毛髪を洗い、一般的なリンス又はトリートメントを使用すると、予めオイルを毛髪に適用することなくウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行い、その後にダメージヘア用のシャンプーで毛髪を洗い、さらにダメージヘア用のリンス又はトリートメントを使用した場合に比して、毛髪の感触、櫛通り、指通りが顕著に改善する。
【0012】
また、本発明のウェブページによれば、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーに関するサービス又は用具を顧客に提供する提供者の営業情報が表示されると共に、提供者のもとでウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行う顧客が本発明のヘアケア方法を実施できることや、その実施に使用するオイルを提供者が備えていることが表示されており、さらに、そのオイルの品揃え状態が随時更新可能となっているので、顧客はその提供者が提供するガイド等を利用する意欲が高まり、ウェブページによる提供者の営業の広告効果が上がる。また、顧客は随時更新されるオイルの品揃え状態の表示を見て、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うときに使用するオイルを決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明のウェブページを構成するシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のヘアケア方法は、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うときのヘアケア方法であって、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーで毛髪が水に濡れる前にオイルを毛髪に適用し、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーの開始時に毛髪がオイルで濡れている状態とするヘアケア方法である。
【0015】
ここで、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーとしては、海や川やプールなどで髪が濡れる種々のスポーツ又はレジャーを含み、例えば、ダイビング、シュノーケリング、水泳、ボート、潮干狩り、釣り、その他の水遊びをあげることができる。
【0016】
毛髪に適用するオイルとしては、毛髪へのダメージを軽減する点、及び環境汚染の問題を引き起こさない点から、紫外線吸収剤、防腐剤等の添加剤を含まないものが好ましく、特に100%天然オイルが好ましい。より具体的には、ココナツオイル、椿油、杏油、マカダミアンナッツオイル、ホホバオイル、馬油、オリーブオイル、アルガンオイル、ハイビスカスオイル、月桃油等を挙げることができる。中でも、ココナツオイル、椿油、杏油等がダメージ軽減効果を得やすい点から好ましく、特に融点が20〜30℃で、常温で半固体から液体であり、毛髪に付着させやすく、毛髪に付着した状態が維持されやすい点からココナツオイル等が好ましい。
【0017】
毛髪へのオイルの適用量は、オイルにより毛髪全体が濡れた状態になる量が好ましく、べたつく程度にたっぷりと毛髪にオイルを適用することがより好ましい。より具体的には、ショートヘア(毛髪が肩にかからない長さ)の場合一人1回あたり、10〜20mLが好ましく、ロングヘア(毛髪が肩にかかる長さ)の場合一人1回あたり、20〜30mLが好ましい。この適用量は、オイルで洗い流さないトリートメントを行う場合に比して約100倍〜200倍となる。
【0018】
また、ダメージ軽減効果をより効果的に得られるようにするため、オイルは毛髪の根元よりも毛先側に多くつけることが好ましく、オイルを適用した毛髪は束ねることが好ましい。一方、頭皮の肌荒れや色素沈着の防止のため、頭皮にはできるだけオイルが付着しないようにすることが好ましい。毛髪全体にヘアオイルを適用するため、スプレー容器を用いてオイルを毛髪に噴霧することが好ましい。
【0019】
毛髪のオイルの適用時期は、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーで毛髪が水に濡れる前とする。オイルの適用時の毛髪は乾いていることが好ましい。オイルの好ましい適用時期は、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーが行われる直前から60分以内、より好ましくは15分以内である。適用時期が早すぎると、毛髪に過度の日焼けが起きる場合があり、また、毛髪に適用したオイルが周囲に付着するおそれがあることにより好ましくない。
【0020】
毛髪にオイルを適用し、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行った後は、真水又は任意のシャンプーを使用して随時オイルを洗い流せばよい。
【0021】
本発明のヘアケア方法に従い、毛髪にオイルをなじませた状態でウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うと、そのウォータースポーツ又はウォーターレジャーにより毛髪が受けるダメージを、オイルを適用しなかった場合に比して顕著に低減させることができ、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーの直後の髪でも指で梳くことが可能となる。
【0022】
本発明のウェブページは、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーに関するサービス又は用具を顧客に提供する提供者の営業情報が表示されているウェブページであって、該提供者のサービス又は用具を利用する顧客が、提供者のもとで本発明のヘアケア方法を実施できることが表示されると共に、提供者におけるオイルの品揃え状態が表示されているものである。
【0023】
ここで、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーに関するサービス又は用具を提供する提供者としては、ダイビングのガイド、指導、用具の提供などを行うダイビングショップ、シュノーケリング、サーフィン、ウォータースキー、カヤック等の案内、指導、用具の提供などを行うマリンショップ、海水浴、潮干狩りなどの案内、休憩所の提供、用具の提供などを行う海の家、プールの提供、水泳の指導等を行うスウィムショップなどをあげることができる。
【0024】
図1は、提供者がダイビングショップである場合を例とした、本発明のウェブページを構成するシステムのブロック図である。
【0025】
ウェブページに表示する提供者の営業情報としては、ショップ名、構成員、住所、連絡先、指導内容、ガイド内容、提供できる用具の種類などをあげることができる。
【0026】
また、このような営業情報を表示するウェブページとしては、広告業者が前記提供者を広告主としてインターネット上に作成した広告、提供者自身のインターネット上のホームページ、提供者がソーシャルネットワークにアップした提供者の営業の紹介のページなどをあげることができる。
【0027】
このウェブページでは上述の営業情報とは独立した表示欄に、顧客が提供者のもとで本発明のヘアケア方法を実施できること、即ち、顧客が提供者のサービス又は用具を利用する際に本発明のヘアケア方法を実施できるように提供者がオイルを備えていること、及び提供者におけるオイルの品揃え状態が表示されている。ウェブページにおけるヘアケアやオイルに関する表示は、営業情報の表示に対して独立的に入力し、更新できるように、提供者の端末で作成され、通信ネットワークによりウェブサーバーに接続され、ウェブサーバーが公開するウェブページで表示されるようにすることが好ましく、特に、オイルの品揃え状態については、提供者の端末からの操作でウェブページ上の表示を容易に更新できることが好ましい。したがって、提供者が広告主となり、広告業者に依頼することによりウェブページが作成された場合でも、ヘアケアやオイルに関する表示、特にオイルの品揃え状態の表示については、広告主である提供者の端末からウェブページ上の表示を更新できるようにウェブサーバーにおけるオイルの品揃え状態の表示欄を構成し、ウェブサーバーと提供者の端末とを接続する。
【0028】
提供者の端末の操作でウェブページ上のオイルの品揃え状態の表示を更新するにあたり、提供者の端末が有する時計で更新日時が取得され、ウェブページにおけるオイルの品揃え状態の表示にその更新日が表示されるようにしてもよい。この場合、ウェブサーバーには、営業情報の更新日と、オイルの品揃え状態の表示の更新日の双方が独立的に記録され、ウェブページには双方がそれぞれ表示されるようにしてもよい。これにより、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーに関する営業情報は季節単位又は月単位で内容を更新し、オイルの品揃え状態については略リアルタイムで内容を更新することができ、顧客はウェブページを見た時点においてウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うときに使用するオイルを的確に選択することが可能となる。
【0029】
ウェブページにおけるオイルの品揃え状態の表示には、オイルの品揃え状態を撮影した画像を含めても良い。この画像は、提供者が該提供者のショップのオイルの品揃え状態を撮影し、提供者の端末からウェブサーバーに、オイルの品揃え状態の情報として送信することによりウェブページに表示される。また、オイルの品揃え状態の表示には、表示された個々のオイルについての、香りや付加的な効能などの情報を含めても良い。
【0030】
また、本発明のウェブページにおいては、ウェブページにおいて品揃え状態として表示された個々のオイルが、ウェブページの閲覧者によって選択可能となっており、顧客が提供者のもとでウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行う日に使用したいオイルをウェブページ上で選択すると、顧客によって選択されたオイルの情報が提供者の端末に送信されるようにすることが好ましい。これにより、顧客が提供者のサービス又は用具を利用してウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うときに、提供者は顧客の希望に沿ったオイルを提供することができ、顧客は自身が選んだ香りでウォータースポーツ又はウォーターレジャーを楽しむことができる。
【0031】
一方、品揃え状態として表示されたオイルとは別に顧客が使用したいオイルの情報を書き込み、提供者に送信できるように、ウェブページにオイルのリクエスト欄を設けてもよい。このリクエスト欄に書き込まれた情報は、随時、ウェブサーバーを介して提供者に送信される。
【実施例】
【0032】
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
【0033】
実施例1
従前よりダイビングによる毛髪のダメージを経験している6名の女性ダイバーが、ダイビング開始1時間前に100%天然ココナツオイルを毛髪に適用し、60分のダイビングの後、毛髪を真水で洗ったときの毛髪の感触を、毛髪にオイルを適用しないでダイビングを行っていた従前の場合との対比により、次の5段階で評価してもらい、さらに、個々のダイバーの感想を聞き取った。結果を表1に示す。
【0034】
なお、各ダイバーは、従前、ダイビング前に毛髪に何らかの毛髪化粧料を適用することはしていない。
また、毛髪へのオイルの適用量は、毛髪がオイルでウェットな状態となる適量とし、概略一人当たり10mL〜30mLであった。
【0035】
評価基準
5:従前のダイビング後と比べて毛髪のダメージが著しく軽減している
4:従前のダイビング後と比べて毛髪のダメージが大きく軽減している
3:従前のダイビング後と比べて毛髪のダメージが軽減している
2:従前のダイビング後と比べて毛髪のダメージが僅かに軽減している
1:従前のダイビング後と比べて毛髪のダメージの程度は同じである
【0036】
実施例2
100%天然ココナツオイルに代えて100%アルガンオイルを使用し、実施例1と同様にダイバーの評価を得た。結果を表1に示す。
【0037】
実施例3
100%天然ココナツオイルに代えて100%マカダミアンナッツオイルを使用し、実施例1と同様にダイバーの評価を得た。結果を表1に示す。
【0038】
実施例4
100%天然ココナツオイルに代えて100%アプリコットオイルを使用し、実施例1と同様にダイバーの評価を得た。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
比較例1
100%天然ココナツオイルに代えて市販の乳化系トリートメントを使用し、実施例1と同様にダイバーの評価を得た。結果を表2に示す。
【0041】
比較例2
100%天然ココナツオイルに代えて市販のSP25〜50のUV防止系トリートメントを使用し、実施例1と同様にダイバーの評価を得た。結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】
表1及び表2から、オイルをダイビング前に毛髪に適用すると、オイル以外のトリートメントを毛髪に適用した場合に比して、ダイビングによる毛髪のダメージを顕著に低減できることがわかる。
図1
【手続補正書】
【提出日】2019年11月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォータースポーツ又はウォーターレジャーを行うときのヘアケア方法であって、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーが行われる直前から60分以内にショートヘアの場合に1回あたり10〜20mL、ロングヘアの場合に1回あたり20〜30mLの100%天然オイルを毛髪に適用し、ウォータースポーツ又はウォーターレジャーの開始時に毛髪がオイルで濡れている状態とするヘアケア方法。