前記高級脂肪酸エステル変性シリコーン、及び前記平滑剤の含有割合の合計を100質量部とした場合、前記高級脂肪酸エステル変性シリコーンを0.01〜20質量部、及び前記平滑剤を80〜99.99質量部の割合で含有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の弾性繊維用処理剤。
前記帯電防止剤が、リン酸エステル、リン酸エステルの金属塩、リン酸エステルのアミン塩、スルホン酸の金属塩、スルホン酸のオニウム塩、ジメチル硫酸4級化物及びジエチル硫酸4級化物から選ばれる少なくとも一つを含む請求項6に記載の弾性繊維用処理剤。
前記膠着防止剤が、重量平均分子量が3000〜100000のシリコーンレジン及び炭素数10〜22の脂肪酸のアルカリ土類金属塩から選ばれる少なくとも一つを含む請求項6に記載の弾性繊維用処理剤。
前記高級脂肪酸エステル変性シリコーン、前記平滑剤、並びに前記帯電防止剤及び前記膠着防止剤から選ばれる少なくとも一つの含有割合の合計を100質量部とした場合、前記高級脂肪酸エステル変性シリコーンを0.01〜20質量部、前記平滑剤を70〜99.98質量部、並びに前記帯電防止剤及び前記膠着防止剤から選ばれる少なくとも一つを0.01〜10質量部の割合で含有する請求項6〜8のいずれか一項記載の弾性繊維用処理剤。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、特定の高級脂肪酸エステル変性シリコーンと平滑剤とを含有して成る弾性繊維用処理剤に係る。また、本発明はかかる弾性繊維用処理剤が付着している弾性繊維に係る。
【0019】
先ず、本発明に係る弾性繊維用処理剤(以下、本発明の処理剤という)について説明する。本発明の処理剤は、特定の高級脂肪酸エステル変性シリコーンと平滑剤とを含有して成る弾性繊維用処理剤である。また、本発明の処理剤は、帯電防止剤及び膠着防止剤から選ばれる少なくとも一つを含有することが好ましい。
【0020】
(高級脂肪酸エステル変性シリコーン)
本発明の処理剤に使用する高級脂肪酸エステル変性シリコーンは、下記の化4で示される化合物である。
【0021】
【化4】
化4において、n,mはそれぞれ独立して0〜1000の整数である。但し、n,mの少なくとも一つは1以上の整数である。n,mの結合単位はランダムでもブロックでもよい。n,mの結合単位の結合順序は問わない。
【0022】
化4において、X
1,X
2,X
3は化5で示される有機基、化6で示される有機基又はメチル基であり、X
1,X
2,X
3の内、少なくとも一つは化5で示される有機基又は化6で示される有機基である。なかでもX
1,X
2の内、少なくとも一つは化5で示される有機基又は化6で示される有機基であり、X
3がメチル基であるものが好ましい。
【0024】
【化6】
化5において、R
1は炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基であり、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基、ペンチレン基、へキシレン基、イソへキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、イソオクチレン基、ノニレン基、イソノニレン基、デシレン基、イソデシレン基、ウンデシレン基、イソウンデシレン基、ドデシレン基、イソドデシレン基、トリデシレン基、イソトリデシレン基、テトラデシレン基、イソテトラデシレン基、ペンタデシレン基、イソペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、イソヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、イソヘプタデシレン基、ヘプタデセニレン基、ヘプタデカジエン基から水素を一つ除いた残基、オクタデシレン基、イソオクタデシレン基、オクタデセニレン基、オクタデカジエン基から水素を一つ除いた残基、ノナデシレン基、イソノナデシレン基、イコシレン基、イソイコシレン基等が挙げられ、なかでも炭素数が1から4であるメチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基等が好ましい。
【0025】
化5において、R
2は炭素数5〜19の脂肪族炭化水素基であり、例えばペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、へプチル基、イソへプチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、イソウンデシル基、ドデシル基、イソドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、イソテトラデシル基、ペンタデシル基、イソペンタデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、ヘプタデシル基、イソヘプタデシル基、ヘプタデセニル基、ヘプタデカジエン基、オクタデシル基、イソオクタデシル基、オクタデセニル基、オクタデカジエン基、ノナデシル基、イソノナデシル基等が挙げられる。
【0026】
化6において、R
3は炭素数5〜19の脂肪族炭化水素基であり、例えばペンチレン基、へキシレン基、イソへキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、イソオクチレン基、ノニレン基、イソノニレン基、デシレン基、イソデシレン基、ウンデシレン基、イソウンデシレン基、ドデシレン基、イソドデシレン基、トリデシレン基、イソトリデシレン基、テトラデシレン基、イソテトラデシレン基、ペンタデシレン基、イソペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、イソヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、イソヘプタデシレン基、ヘプタデセニレン基、ヘプタデカジエン基から水素を一つ除いた残基、オクタデシレン基、イソオクタデシレン基、オクタデセニレン基、オクタデカジエン基から水素を一つ除いた残基、ノナデシレン基、イソノナデシレン基等が挙げられる。
【0027】
化6において、R
4は炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基であり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、へプチル基、イソへプチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、イソウンデシル基、ドデシル基、イソドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、イソテトラデシル基、ペンタデシル基、イソペンタデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、ヘプタデシル基、イソヘプタデシル基、ヘプタデセニル基、ヘプタデカジエン基、オクタデシル基、イソオクタデシル基、オクタデセニル基、オクタデカジエン基、ノナデシル基、イソノナデシル基等が挙げられるが、なかでも、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基が好ましい。
【0028】
本発明の処理剤に使用する高級脂肪酸エステル変性シリコーンの動粘度に特に制限は無いが、25℃で5〜10000mm
2/sが好ましい。
(平滑剤)
本発明の処理剤に供する平滑剤は、公知のものを用いることができ、その種類に制限はないが、例えば鉱物油、ポリαオレフィン、エステル、化4で示される高級脂肪酸エステル変性シリコーン以外のシリコーンから選ばれる1種又は2種以上を含有するものが挙げられるが、なかでも平滑剤(合計100質量部)のうちの10〜90質量部が化4で示される高級脂肪酸エステル変性シリコーン以外のシリコーンであり、残りの10〜90質量部が鉱物油、エステル、ポリαオレフィンから選ばれる1種又は2種以上であるものが好ましい。
【0029】
平滑剤に使用する鉱物油としては、例えば、sonneborn社製の商品名Semtol40、sonneborn社製の商品名Carnation、コスモ石油ルブリカンツ株式会社製の商品名コスモピュアスピンD、コスモ石油ルブリカンツ株式会社製の商品名コスモピュアスピンRC、コスモ石油ルブリカンツ株式会社製の商品名コスモピュアスピンRB、富士興産株式会社製の商品名フッコールNT−60、富士興産株式会社製の商品名フッコールNT−100、S−OIL社製の商品名Ultra−S 2、S−OIL社製の商品名Ultra−S 3、SK Lubricants社製の商品名YUBASE 3、SK Lubricants社製の商品名YUBASE 4、出光興産株式会社製の商品名ダイアナフレシア W8、出光興産株式会社製の商品名ダイアナフレシア W32、出光興産株式会社製の商品名ダイアナフレシア G9、出光興産株式会社製の商品名ダイアナフレシア K8、エクソンモービル社製の商品名クリストール N72、日本サン石油社製の商品名SUN 60N等の25℃における動粘度が2〜100mm
2/sのスピンドル油や流動パラフィン等を挙げることができ、1種または2種以上を併用してもよい。
【0030】
平滑剤に使用するポリαオレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン等のαオレフィンから合成されたものが挙げられる。具体的には新日鉄住金化学社製の商品名PAO201、新日鉄住金化学社製の商品名PAO401、新日鉄住金化学社製の商品名PAO601、新日鉄住金化学社製の商品名PAO801、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製の商品名リポルーブ40、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製の商品名リポルーブ60、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製の商品名リポルーブ80等が挙げられる。
【0031】
平滑剤に使用するエステルとしては特に限定はないが、脂肪酸とアルコールとから製造されるエステルを挙げることができる。エステルとしては、例えば、下記から選ばれる奇数、又は、偶数の炭化水素基を有する脂肪酸とアルコールとから製造されるエステルを例示できるが、下記脂肪酸やアルコールを原料としないエステルであってもよい。エステルは、1種または2種以上を併用してもよい。エステル油の粘度としては、特に限定は無いが、例えば、25℃における動粘度が2〜100mm
2/sが好ましい。
【0032】
平滑剤に使用するエステルを構成する脂肪酸は、その炭素数、分岐の有無、価数等について特に制限はなく、高級脂肪酸であってもよく、環状の脂肪酸であってもよく、芳香族環を含有する脂肪酸であってもよい。前記脂肪酸としては、例えば、カプリル酸、2−エチルヘキシル酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、アジピン酸、セバシン酸、安息香酸等が挙げられる。
【0033】
平滑剤に使用するエステルを構成するアルコールは、その炭素数、分岐の有無、価数等について特に制限はなく、高級アルコールであっても、環状のアルコールであっても、芳香族環を含有するアルコールであってもよい。前記アルコールとしては、たとえば、オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エチレングリコール、ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリストール、ソルビトール、ソルビタン等が挙げられる。
【0034】
平滑剤に使用するシリコーンとしては化4で示される高級脂肪酸エステル変性シリコーン以外のシリコーンであって、平滑剤として使用される公知のシリコーンであれば特に限定は無いが、例えば、信越化学工業株式会社製の商品名KF−96−10cs、信越化学工業株式会社製の商品名KF−96−20cs、信越化学工業株式会社製の商品名KF−96−50cs、信越化学工業株式会社製の商品名KF−96−100cs、信越化学工業株式会社製の商品名KF−96−1000cs、信越化学工業株式会社製の商品名KF−96−1万cs、信越化学工業株式会社製の商品名KF−50−100cs、信越化学工業株式会社製の商品名KF−4003、信越化学工業株式会社製の商品名KF−4917、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の商品名TSF451−10、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の商品名TSF451−20、東レ・ダウコーニング株式会社製の商品名SH200−10CS、東レ・ダウコーニング株式会社製の商品名SH510−100CS、旭化成ワッカーシリコーン株式会社製の商品名WACKER SILICONE FLUID AK10、旭化成ワッカーシリコーン株式会社製の商品名WACKER SILICONE FLUID AK20、旭化成ワッカーシリコーン株式会社製の商品名WACKER SILICONE FLUID AK50等のポリジメチルシロキサン、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルフェニルシロキサン等を挙げることができ、1種または2種以上を併用してもよい。
【0035】
平滑剤として使用する成分としては上記した鉱物油、ポリαオレフィン、エステル、シリコーン以外にも平滑剤として公知の成分を含有することができる。
(帯電防止剤)
本発明の処理剤には制電性を強化する目的で用いられる帯電防止剤が含有されていてもよい。帯電防止剤はイオン性の剤が挙げられるが、なかでもリン酸エステル、リン酸エステルの金属塩、リン酸エステルのアミン塩、スルホン酸の金属塩、スルホン酸のオニウム塩、ジメチル硫酸4級化物及びジエチル硫酸4級化物が好ましい。リン酸エステル、リン酸エステルの金属塩、リン酸エステルのアミン塩としては、例えば、有機アルコール及び有機アルコール1モルに対し炭素数2〜4のアルキレンオキシドを1〜10モルの割合で付加させた化合物から選ばれる少なくとも一つと、五酸化二リン又はオキシハロゲン化リンとを反応させて得られるリン酸エステル、リン酸エステルの金属塩、リン酸エステルのアミン塩である。具体的には、以下の化合物から選ばれる少なくとも一つが挙げられる。
【0036】
(1)ヘキシルリン酸エステルナトリウム塩、オクチルリン酸エステルナトリウム塩、デシルリン酸エステルナトリウム塩、ドデシルリン酸エステルナトリウム塩、トリデシルリン酸エステルナトリウム塩、テトラデシルリン酸エステルナトリウム塩、ペンタデシルリン酸エステルナトリウム塩、ヘキサデシルリン酸エステルナトリウム塩、ヘプタデシルリン酸エステルナトリウム塩、オクタデシルリン酸エステルナトリウム塩、ベヘニルリン酸エステルナトリウム塩、トリオクタコサニルリン酸エステルナトリウム塩、オクタデセニルリン酸エステルナトリウム塩、ヘキシルリン酸エステルカリウム塩、オクチルリン酸エステルカリウム塩、デシルリン酸エステルカリウム塩、ドデシルリン酸エステルカリウム塩、トリデシルリン酸エステルカリウム塩、テトラデシルリン酸エステルカリウム塩、ペンタデシルリン酸エステルカリウム塩、ヘキサデシルリン酸エステルカリウム塩、ヘプタデシルリン酸エステルカリウム塩、オクタデシルリン酸エステルカリウム塩、ベヘニルリン酸エステルカリウム塩、トリオクタコサニルリン酸エステルカリウム塩、オクタデセニルリン酸エステルカリウム塩等の脂肪族アルコールが直鎖アルコールのリン酸エステルアルカリ金属塩。
【0037】
(2)ヘキシルリン酸エステルマグネシウム塩、オクチルリン酸エステルマグネシウム塩、デシルリン酸エステルマグネシウム塩、ドデシルリン酸エステルマグネシウム塩、トリデシルリン酸エステルマグネシウム塩、テトラデシルリン酸エステルマグネシウム塩、ペンタデシルリン酸エステルマグネシウム塩、ヘキサデシルリン酸エステルマグネシウム塩、ヘプタデシルリン酸エステルマグネシウム塩、オクタデシルリン酸エステルマグネシウム塩、ベヘニルリン酸エステルマグネシウム塩、トリオクタコサニルリン酸エステルマグネシウム塩、オクタデセニルリン酸エステルマグネシウム塩、ヘキシルリン酸エステルカルシウム塩、オクチルリン酸エステルカルシウム塩、デシルリン酸エステルカルシウム塩、ドデシルリン酸エステルカルシウム塩、トリデシルリン酸エステルカルシウム塩、テトラデシルリン酸エステルカルシウム塩、ペンタデシルリン酸エステルカルシウム塩、ヘキサデシルリン酸エステルカルシウム塩、ヘプタデシルリン酸エステルカルシウム塩、オクタデシルリン酸エステルカルシウム塩、ベヘニルリン酸エステルカルシウム塩、トリオクタコサニルリン酸エステルカルシウム塩、オクタデセニルリン酸エステルカルシウム塩等の脂肪族アルコールが直鎖アルコールであるリン酸エステルアルカリ土類金属塩。
【0038】
(3)ヘキシルリン酸エステルオクチルアミン塩、オクチルリン酸エステルオクチルアミン塩、デシルリン酸エステルオクチルアミン塩、ドデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、トリデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、テトラデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、ペンタデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、ヘキサデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、ヘプタデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、オクタデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、ベヘニルリン酸エステルオクチルアミン塩、トリオクタコサニルリン酸エステルオクチルアミン塩、オクタデセニルリン酸エステルオクチルアミン塩、ヘキシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、オクチルリン酸エステルジオクチルアミン塩、デシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ドデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、トリデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、テトラデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ペンタデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ヘキサデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ヘプタデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、オクタデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ベヘニルリン酸エステルジオクチルアミン塩、トリオクタコサニルリン酸エステルジオクチルアミン塩、オクタデセニルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ヘキシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、オクチルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、デシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ドデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、トリデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、テトラデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ペンタデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ヘキサデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ヘプタデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、オクタデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ベヘニルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、トリオクタコサニルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、オクタデセニルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ヘキシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、オクチルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、デシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ドデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、トリデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、テトラデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ペンタデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ヘキサデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ヘプタデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、オクタデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ベヘニルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、トリオクタコサニルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、オクタデセニルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ヘキシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、オクチルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、デシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ドデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、トリデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、テトラデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ペンタデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ヘキサデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ヘプタデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、オクタデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ベヘニルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、トリオクタコサニルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、オクタデセニルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩等の脂肪族アルコールが直鎖アルコールであるリン酸エステルアミン塩。
【0039】
(4)2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステルカリウム塩、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステルカリウム塩、7−メチル−1−へプチルリン酸エステルカリウム塩、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステルカリウム塩、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステルカリウム塩、10−メチル−1−デシルリン酸エステルカリウム塩、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステルカリウム塩、2−ブチル−1−デシルリン酸エステルカリウム塩、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステルカリウム塩、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステルカリウム塩、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステルカリウム塩、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステルカリウム塩、2−オクチル−1−デシルリン酸エステルカリウム塩、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステルカリウム塩、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステルカリウム塩、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステルカリウム塩、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステルカリウム塩、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステルカリウム塩、2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステルナトリウム塩、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステルナトリウム塩、7−メチル−1−へプチルリン酸エステルナトリウム塩、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステルナトリウム塩、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステルナトリウム塩、10−メチル−1−デシルリン酸エステルナトリウム塩、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステルナトリウム塩、2−ブチル−1−デシルリン酸エステルナトリウム塩、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステルナトリウム塩、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステルナトリウム塩、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステルナトリウム塩、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステルナトリウム塩、2−オクチル−1−デシルリン酸エステルナトリウム塩、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステルナトリウム塩、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステルナトリウム塩、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステルナトリウム塩、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステルナトリウム塩、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステルナトリウム塩等の脂肪族アルコールが分岐アルコールであるリン酸エステルアルカリ金属塩。
【0040】
(5)2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステルマグネシウム塩、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステルマグネシウム塩、7−メチル−1−へプチルリン酸エステルマグネシウム塩、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステルマグネシウム塩、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステルマグネシウム塩、10−メチル−1−デシルリン酸エステルマグネシウム塩、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステルマグネシウム塩、2−ブチル−1−デシルリン酸エステルマグネシウム塩、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステルマグネシウム塩、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステルマグネシウム塩、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステルマグネシウム塩、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステルマグネシウム塩、2−オクチル−1−デシルリン酸エステルマグネシウム塩、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステルマグネシウム塩、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステルマグネシウム塩、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステルマグネシウム塩、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステルマグネシウム塩、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステルマグネシウム塩、2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステルカルシウム塩、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステルカルシウム塩、7−メチル−1−へプチルリン酸エステルカルシウム塩、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステルカルシウム塩、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステルカルシウム塩、10−メチル−1−デシルリン酸エステルカルシウム塩、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステルカルシウム塩、2−ブチル−1−デシルリン酸エステルカルシウム塩、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステルカルシウム塩、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステルカルシウム塩、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステルカルシウム塩、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステルカルシウム塩、2−オクチル−1−デシルリン酸エステルカルシウム塩、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステルカルシウム塩、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステルカルシウム塩、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステルカルシウム塩、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステルカルシウム塩、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステルカルシウム塩、等の脂肪族アルコールが分岐アルコールであるリン酸エステルアルカリ土類金属塩。
【0041】
(6)2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステルオクチルアミン塩、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステルオクチルアミン塩、7−メチル−1−へプチルリン酸エステルオクチルアミン塩、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステルオクチルアミン塩、10−メチル−1−デシルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−ブチル−1−デシルリン酸エステルオクチルアミン塩、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−オクチル−1−デシルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステルオクチルアミン塩、2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、7−メチル−1−へプチルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステルジオクチルアミン塩、10−メチル−1−デシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−ブチル−1−デシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−オクチル−1−デシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステルジオクチルアミン塩、2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、7−メチル−1−へプチルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、10−メチル−1−デシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−ブチル−1−デシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−オクチル−1−デシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、7−メチル−1−へプチルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、10−メチル−1−デシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−ブチル−1−デシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−オクチル−1−デシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、7−メチル−1−へプチルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、10−メチル−1−デシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−ブチル−1−デシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−オクチル−1−デシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩等の脂肪族アルコールが分岐アルコールであるリン酸エステルアミン塩
(7)ポリオキシエチレン2モル付加ドデシルエーテルリン酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン4モル付加デシルエーテルリン酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加ドデシルエーテルリン酸エステルカリウム塩、ポリオキシエチレン4モル付加デシルエーテルリン酸エステルカリウム塩等の直鎖アルコール1モルに対し炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを1〜10モルの割合で付加させたものを原料としたリン酸エステルのアルカリ金属塩。
【0042】
(8)ポリオキシエチレン2モル付加ドデシルエーテルリン酸エステルマグネシウム塩、ポリオキシエチレン4モル付加デシルエーテルリン酸エステルマグネシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加ドデシルエーテルリン酸エステルカルシウム塩、ポリオキシエチレン4モル付加デシルエーテルリン酸エステルカルシウム塩等の直鎖アルコール1モルに対し炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを1〜10モルの割合で付加させたものを原料としたリン酸エステルのアルカリ土類金属塩。
【0043】
(9)ポリオキシエチレン2モル付加ドデシルエーテルリン酸エステルオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加デシルエーテルリン酸エステルオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加ドデシルエーテルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加デシルエーテルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加ドデシルエーテルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加デシルエーテルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加ドデシルエーテルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加デシルエーテルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加ドデシルエーテルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加デシルエーテルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩等の直鎖アルコール1モルに対し炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを1〜10モルの割合で付加させたものを原料としたリン酸エステルのアミン塩。
【0044】
(10)ポリオキシエチレン2モル付加2−エチル−1−ヘキシルエーテルリン酸エステルカリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルカリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−デシルエーテルリン酸エステルカリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルカリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルカリウム塩、ポリオキシエチレン5モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルカリウム塩、ポリオキシエチレン4モル付加ポリオキシプロピレン3モル付加2−ブチル−1−オクチルエーテルリン酸エステルカリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−エチル−1−ヘキシルエーテルリン酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−デシルエーテルリン酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン5モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン4モル付加ポリオキシプロピレン3モル付加2−ブチル−1−オクチルエーテルリン酸エステルナトリウム塩等の分岐アルコール1モルに対し炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを1〜10モルの割合で付加させたものを原料としたリン酸エステルのアルカリ金属塩。
【0045】
(11)ポリオキシエチレン2モル付加2−エチル−1−ヘキシルエーテルリン酸エステルマグネシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルマグネシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−デシルエーテルリン酸エステルマグネシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルマグネシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルマグネシウム塩、ポリオキシエチレン5モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルマグネシウム塩、ポリオキシエチレン4モル付加ポリオキシプロピレン3モル付加2−ブチル−1−オクチルエーテルリン酸エステルマグネシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−エチル−1−ヘキシルエーテルリン酸エステルカルシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルカルシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−デシルエーテルリン酸エステルカルシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルカルシウム塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルカルシウム塩、ポリオキシエチレン5モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルカルシウム塩、ポリオキシエチレン4モル付加ポリオキシプロピレン3モル付加2−ブチル−1−オクチルエーテルリン酸エステルカルシウム塩等の分岐アルコール1モルに対し炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを1〜10モルの割合で付加させたものを原料としたリン酸エステルのアルカリ土類金属塩。
【0046】
(12)ポリオキシエチレン2モル付加2−エチル−1−ヘキシルエーテルリン酸エステルオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−デシルエーテルリン酸エステルオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン5モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加ポリオキシプロピレン3モル付加2−ブチル−1−オクチルエーテルリン酸エステルオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−エチル−1−ヘキシルエーテルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−デシルエーテルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン5モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加ポリオキシプロピレン3モル付加2−ブチル−1−オクチルエーテルリン酸エステルジオクチルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−エチル−1−ヘキシルエーテルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−デシルエーテルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ポリオキシエチレン5モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加ポリオキシプロピレン3モル付加2−ブチル−1−オクチルエーテルリン酸エステルジメチルドデシルアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−エチル−1−ヘキシルエーテルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−デシルエーテルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン5モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加ポリオキシプロピレン3モル付加2−ブチル−1−オクチルエーテルリン酸エステルジブチルエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−エチル−1−ヘキシルエーテルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−デシルエーテルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−ヘキシル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン2モル付加2−オクチル−1−ドデシルエーテルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン5モル付加2−ヘキシル−1−デシルエーテルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン4モル付加ポリオキシプロピレン3モル付加2−ブチル−1−オクチルエーテルリン酸エステルドデシルジエタノールアミン塩等の分岐アルコール1モルに対し炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを1〜10モルの割合で付加させたものを原料としたリン酸エステルのアミン塩。
【0047】
(13)ヘキシルリン酸エステル、オクチルリン酸エステル、デシルリン酸エステル、ドデシルリン酸エステル、トリデシルリン酸エステル、テトラデシルリン酸エステル、ペンタデシルリン酸エステル、ヘキサデシルリン酸エステル、ヘプタデシルリン酸エステル、オクタデシルリン酸エステル、ベヘニルリン酸エステル、トリオクタコサニルリン酸エステル、オクタデセニルリン酸エステル等の脂肪族アルコールが直鎖アルコールのリン酸エステル。
【0048】
(14)2−エチル−1−ヘキシルリン酸エステル、6−メチル−1−ヘキシルリン酸エステル、7−メチル−1−へプチルリン酸エステル、2,6−ジメチル−4−ヘプチルリン酸エステル、2−プロピル−1−へプチルリン酸エステル、10−メチル−1−デシルリン酸エステル、2−ブチル−1−オクチルリン酸エステル、2−ブチル−1−デシルリン酸エステル、11−メチル−1−ドデシルリン酸エステル、2−ヘキシル−1−オクチルリン酸エステル、2−ヘキシル−1−デシルリン酸エステル、2−ヘキシル−1−ドデシルリン酸エステル、2−オクチル−1−デシルリン酸エステル、2−オクチル−1−ドデシルリン酸エステル、2−デシル−1−テトラデシルリン酸エステル、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチル−1−オクチルリン酸エステル、2−(4−メチルヘキシル)−8−メチル−1−デシルリン酸エステル、2−(1,5−ジメチルヘキシル)−5,9−ジメチル−1−デシルリン酸エステル等の脂肪族アルコールが分岐アルコールであるリン酸エステル。
【0049】
(15)メタンスルホン酸のナトリウム塩、フルオロスルホン酸のナトリウム塩、オクチルスルホン酸のナトリウム塩、ベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、p−トルエンスルホン酸のナトリウム塩、ドデシル−6−スルホン酸のナトリウム塩、テトラデシル−7−スルホン酸のナトリウム塩、ヘキサデシル−8−スルホン酸のナトリウム塩、オクタデシル−9−スルホン酸のナトリウム塩、分岐ノニルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、直鎖デシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、分岐デシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、分岐ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、分岐トリデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、直鎖テトラデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、分岐テトラデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、分岐ヘキサデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸のナトリウム塩、ジドデシルスルホコハク酸のナトリウム塩、メタンスルホン酸のカリウム塩、フルオロスルホン酸のカリウム塩、オクチルスルホン酸のカリウム塩、ベンゼンスルホン酸のカリウム塩、p−トルエンスルホン酸のカリウム塩、ドデシル−6−スルホン酸のカリウム塩、テトラデシル−7−スルホン酸のカリウム塩、ヘキサデシル−8−スルホン酸のカリウム塩、オクタデシル−9−スルホン酸のカリウム塩、分岐ノニルベンゼンスルホン酸のカリウム塩、直鎖デシルベンゼンスルホン酸のカリウム塩、分岐デシルベンゼンスルホン酸のカリウム塩、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸のカリウム塩、分岐ドデシルベンゼンスルホン酸のカリウム塩、分岐トリデシルベンゼンスルホン酸のカリウム塩、直鎖テトラデシルベンゼンスルホン酸のカリウム塩、分岐テトラデシルベンゼンスルホン酸のカリウム塩、分岐ヘキサデシルベンゼンスルホン酸のカリウム塩、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸のカリウム塩、ジドデシルスルホコハク酸のカリウム塩、メタンスルホン酸のマグネシウム塩、フルオロスルホン酸のマグネシウム塩、オクチルスルホン酸のマグネシウム塩、ベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、p−トルエンスルホン酸のマグネシウム塩、ドデシル−6−スルホン酸のマグネシウム塩、テトラデシル−7−スルホン酸のマグネシウム塩、ヘキサデシル−8−スルホン酸のマグネシウム塩、オクタデシル−9−スルホン酸のマグネシウム塩、分岐ノニルベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、直鎖デシルベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、分岐デシルベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、分岐ドデシルベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、分岐トリデシルベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、直鎖テトラデシルベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、分岐テトラデシルベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、分岐ヘキサデシルベンゼンスルホン酸のマグネシウム塩、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸のマグネシウム塩、ジドデシルスルホコハク酸のマグネシウム塩、メタンスルホン酸のカルシウム塩、フルオロスルホン酸のカルシウム塩、オクチルスルホン酸のカルシウム塩、ベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、p−トルエンスルホン酸のカルシウム塩、ドデシル−6−スルホン酸のカルシウム塩、テトラデシル−7−スルホン酸のカルシウム塩、ヘキサデシル−8−スルホン酸のカルシウム塩、オクタデシル−9−スルホン酸のカルシウム塩、分岐ノニルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、直鎖デシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、分岐デシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、分岐ドデシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、分岐トリデシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、直鎖テトラデシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、分岐テトラデシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、分岐ヘキサデシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸のカルシウム塩、ジドデシルスルホコハク酸のカルシウム塩などのスルホン酸の金属塩。
【0050】
(16)メタンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、フルオロスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、オクチルスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、ベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、p−トルエンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、ドデシル−6−スルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、テトラデシル−7−スルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、ヘキサデシル−8−スルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、オクタデシル−9−スルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、分岐ノニルベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、直鎖デシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、分岐デシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、分岐ドデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、分岐トリデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、直鎖テトラデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、分岐テトラデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、分岐ヘキサデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルアンモニウム塩、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸のテトラブチルアンモニウム塩、ジドデシルスルホコハク酸のテトラブチルアンモニウム塩、メタンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、フルオロスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、オクチルスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、ベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、p−トルエンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、ドデシル−6−スルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、テトラデシル−7−スルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、ヘキサデシル−8−スルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、オクタデシル−9−スルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、分岐ノニルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、直鎖デシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、分岐デシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、分岐ドデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、分岐トリデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、直鎖テトラデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、分岐テトラデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、分岐ヘキサデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸のテトラブチルホスホニウム塩、ジドデシルスルホコハク酸のテトラブチルホスホニウム塩、メタンスルホン酸のオクチルジメチルエチルアンモニウム塩、メタンスルホン酸のジドデシルジメチルアンモニウム塩、メタンスルホン酸のジデシルジメチルアンモニウム塩、メタンスルホン酸のオクチルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、メタンスルホン酸のドデシルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、メタンスルホン酸のジデシルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩等のスルホン酸のオニウム塩。
【0051】
(17)ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミドのジメチル硫酸4級化物、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドのジメチル硫酸4級化物、イソステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドのジメチル硫酸4級化物等のジメチル硫酸4級化物、1−メチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、1−メチル−2−(ヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、1−メチル−2−(イソヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、1−メチル−2−(ペンタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、1−メチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(オクタデセニルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、1−メチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(オクタデシルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、1−メチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(イソオクタデシルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、1−メチル−2−(ヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(オクタデセニルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、1−メチル−2−(ヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(オクタデシルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、3−メチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリウムのメチル硫酸塩、3−メチル−2−(ヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリウムのメチル硫酸塩、3−メチル−2−(イソヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリウムのメチル硫酸塩、3−メチル−2−(ペンタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのメチル硫酸塩、1−メチル−3−(オクタデシル)−2,4,5−トリハイドロ−1H−イミダゾリウムのメチル硫酸塩、1−メチル−3−(イソオクタデシル)−2,4,5−トリハイドロ−1H−イミダゾリウムのメチル硫酸塩、1−メチル−3−(オクタデセニル)−2,4,5−トリハイドロ−1H−イミダゾリウムのメチル硫酸塩、1−メチル−3−(ヘキサデシル)−2,4,5−トリハイドロ−1H−イミダゾリウムのメチル硫酸塩、N−ヘキサデシル−N−メチル−モルフォリニウムのメチル硫酸塩、N−オクタデシル−N−メチル−モルフォリニウムのメチル硫酸塩、N−オクタデセニル−N−メチル−モルフォリニウムのメチル硫酸塩、N,N−ジメチル−N,N−ジオクチル−アンモニウムのメチル硫酸塩、N,N−ジメチル−N,N−ジドデシル−N−アンモニウムのメチル硫酸塩、N,N−ジメチル−N,N−ジオクタデシル−アンモニウムのメチル硫酸塩、N,N−ジメチル−N,N−ジイソオクタデシル−N−アンモニウムのメチル硫酸塩、N,N−ジメチル−N−オクチル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのメチル硫酸塩、N,N−ジメチル−N−ドデシル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのメチル硫酸塩、N,N−ジメチル−N−ヘキサデシル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのメチル硫酸塩、N,N−ジメチル−N−オクタデシル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのメチル硫酸塩、N,N−ジメチル−N−イソオクタデシル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのメチル硫酸塩、オクチルジメチルエチルアンモニウムのメチル硫酸塩、ドデシルジメチルアンモニウムのメチル硫酸塩、ジデシルジメチルアンモニウムのメチル硫酸塩、オクチルジメチルエタノールアンモニウムのメチル硫酸塩、ドデシルジメチルエタノールアンモニウムのメチル硫酸塩、ジデシルメチルエタノールアンモニウムのメチル硫酸塩等のジメチル硫酸4級化物。
【0052】
(18)ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミドのジエチル硫酸4級化物、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドのジエチル硫酸4級化物、イソステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドのジエチル硫酸4級化物等のジエチル硫酸4級化物、1−エチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、1−エチル−2−(ヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、1−エチル−2−(イソヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、1−エチル−2−(ペンタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、1−エチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(オクタデセニルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、1−エチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(オクタデシルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、1−エチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(イソオクタデシルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、1−エチル−2−(ヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(オクタデセニルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、1−エチル−2−(ヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(オクタデシルアミドエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、3−エチル−2−(ヘプタデセニル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリウムのエチル硫酸塩、3−エチル−2−(ヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリウムのエチル硫酸塩、3−エチル−2−(イソヘプタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリウムのエチル硫酸塩、3−エチル−2−(ペンタデシル)−4,5−ジハイドロ−3−(2−ハイドロキシエチル)−1H−イミダゾリニウムのエチル硫酸塩、1−エチル−3−(オクタデシル)−2,4,5−トリハイドロ−1H−イミダゾリウムのエチル硫酸塩、1−エチル−3−(イソオクタデシル)−2,4,5−トリハイドロ−1H−イミダゾリウムのエチル硫酸塩、1−エチル−3−(オクタデセニル)−2,4,5−トリハイドロ−1H−イミダゾリウムのエチル硫酸塩、1−エチル−3−(ヘキサデシル)−2,4,5−トリハイドロ−1H−イミダゾリウムのエチル硫酸塩、N−ヘキサデシル−N−エチル−モルフォリニウムのエチル硫酸塩、N−オクタデシル−N−エチル−モルフォリニウムのエチル硫酸塩、N−オクタデセニル−N−エチル−モルフォリニウムのエチル硫酸塩、N−メチル−N−エチル−N,N−ジオクチル−アンモニウムのエチル硫酸塩、N−メチル−N−エチル−N,N−ジドデシル−N−アンモニウムのエチル硫酸塩、N−メチル−N−エチル−N,N−ジオクタデシル−アンモニウムのエチル硫酸塩、N−メチル−N−エチル−N,N−ジイソオクタデシル−N−アンモニウムのエチル硫酸塩、N−メチル−N−エチル−N−オクチル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのエチル硫酸塩、N−メチル−N−エチル−N−ドデシル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのエチル硫酸塩、N−メチル−N−エチル−N−ヘキサデシル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのエチル硫酸塩、N−メチル−N−エチル−N−オクタデシル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのエチル硫酸塩、N−メチル−N−エチル−N−イソオクタデシル−N−(2−ハイドロキシエチル)−アンモニウムのエチル硫酸塩等のジエチル硫酸4級化物から選ばれる少なくとも一つが挙げられる。
【0053】
なかでも、上記の(4)、(5)、(6)、(10)、(11)、(12)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)に分類される化合物から選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。
【0054】
(膠着防止剤)
本発明には解舒性を強化する目的で用いられる膠着防止剤が含有されていてもよい。膠着防止剤としては、例えば、タルク、ハイドロタルサイト、シリカ、シリコーンレジン、固体パラフィンワックス、メチレンビスステアリルアミド、エチレンビスステアリルアミド、ウレタンワックス、モンタン酸ワックス、高級脂肪酸金属塩等が挙げられるが、なかでもシリコーンレジン、高級脂肪酸金属塩から選ばれる少なくとも1種が好ましく、GPCによる重量平均分子量が3000〜100000のシリコーンレジン及び炭素数10〜22の脂肪酸のアルカリ土類金属塩から選ばれる少なくとも1種が更に好ましい。
【0055】
GPCによる重量平均分子量は以下の測定条件にて求めることができる。
機種 :HLC−8120GPC(東ソー株式会社製液体クロマトグラフ)
カラム :TSK gel Super H4000(東ソー株式会社製)
+TSK gel Super H3000(東ソー株式会社製)
+TSK gel Super H2000(東ソー株式会社製)
カラム温度:40℃
検出器 :RI(Refractive Index)
溶媒 :テトラヒドロフラン
流速 :0.5ml/分
試料濃度 :0.25質量%
注入量 :10μl
標準 :ポリスチレン(東ソー株式会社製;TSK STANDARD POLYSTYRENE)
シリコーンレジンに関しては、MQシリコーンレジン、MDQシリコーンレジン、Tシリコーンレジン及びMTQシリコーンレジンから選ばれる少なくとも一つであることが好ましく、M/Q比が0.5〜1.5である場合のものが最も好ましい。炭素数10〜22の脂肪酸のアルカリ土類金属塩に関しては、ステアリン酸マグネシウムであることが好ましい。ステアリン酸マグネシウムとしては特に制限はなく、何れのメーカーの商品でも使用できるが、例えば、株式会社サンエース社製のSAK−MS−P、日油株式会社製のマグネシウムステアレートG、日油株式会社製のマグネシウムステアレートGF−200、日油株式会社製のマグネシウムステアレートGR、日油株式会社製の工マグネシウムステアレート、日油株式会社製の日局ステアリン酸マグネシウム、日東化成工業株式会社製のMg−St、日東化成工業株式会社製のMg−LF、株式会社サンエース社製のSAK−MS−P/USP等の製品が挙げられる。
【0056】
ここで、シリコーンレジンに関して記載したM、D、T、Qについて説明する。これらの表記方法はシリコーンレジンを構成する成分の表記方法として一般的に使用されており、Mとは、1官能性構成単位R
5R
6R
7SiO
1/2であり、Dとは、2官能性構成単位R
8R
9SiO
2/2であり、Tとは、3官能性構成単位R
10SiO
3/2であり、Qとは、4官能性構成単位SiO
4/2である。R
5〜R
10は炭素数1〜24の炭化水素基、−R
aNHR
bNH
2(式中、R
aおよびR
bは炭素数2又は3の炭化水素基)や−R
cNH
2(式中、R
cは炭素数2又は3の炭化水素基)等で示される有機アミノ基、ビニル基、カルビノール基である。
【0057】
(高級脂肪酸エステル変性シリコーン、平滑剤、並びに帯電防止剤及び膠着防止剤から選ばれる少なくとも一つの含有割合)
本発明の処理剤における上記の高級脂肪酸エステル変性シリコーンの含有割合に特に制限は無いが、処理剤全体を100質量部とした場合に、当該処理剤全体中に占める上記の高級脂肪酸エステル変性シリコーンの含有割合が0.01〜20質量部であることが好ましい。
【0058】
また、処理剤を構成する上記の高級脂肪酸エステル変性シリコーンと平滑剤の含有割合の合計を100質量部とした場合、上記の高級脂肪酸エステル変性シリコーンを0.01〜20質量部、及び平滑剤を80〜99.99質量部の割合で含有することが好ましい。
【0059】
また、処理剤を構成する上記の高級脂肪酸エステル変性シリコーン、平滑剤、並びに帯電防止剤及び膠着防止剤から選ばれる少なくとも一つの含有割合の合計を100質量部とした場合、高級脂肪酸エステル変性シリコーンを0.01〜20質量部、平滑剤を70〜99.98質量部、並びに帯電防止剤及び膠着防止剤から選ばれる少なくとも一つを0.01〜10質量部の割合で含有することが好ましい。
【0060】
(その他の成分)
本発明の処理剤には、本発明の効果を損なわない範囲内にて、必要に応じその他の成分を併用することもできる。かかるその他の成分としては、アミノ変性ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、カルボキシ変性ポリジメチルシロキサン、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン、メルカプト変性ポリジメチルシロキサン、アルキル変性ポリジメチルシロキサン等の変性シリコーンオイル(化4で示される高級脂肪酸エステル変性シリコーン以外のシリコーンであって、平滑剤として使用されないシリコーン)、非イオン性界面活性剤や高級アルコールに代表されるつなぎ剤、濡れ性向上剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤等、繊維処理剤として公知の成分が挙げられる。
【0061】
以上説明した本発明の処理剤に使用される高級脂肪酸エステル変性シリコーン、平滑剤、帯電防止剤、膠着防止剤等の各成分はいずれも公知の方法によって容易に製造できる。
本発明の処理剤の調製それ自体には、公知の方法を適用できる。
【0062】
本発明の処理剤の動粘度は、25℃において2〜100mm
2/sであるものが好ましい。
次に、本発明に係る弾性繊維(以下、本発明の弾性繊維という)について説明する。本発明の弾性繊維は、本発明の処理剤が付着している弾性繊維である。弾性繊維に対する本発明の処理剤の付着量については特に制限はないが、0.1〜10質量%の割合で付着していることが好ましい。
【0063】
弾性繊維としては、例えばポリエステル系弾性繊維、ポリアミド系弾性繊維、ポリオレフィン系弾性繊維、ポリウレタン系弾性繊維等が挙げられるが、なかでもポリウレタン系弾性繊維が好ましい。
【0064】
また、本発明の処理剤の給油方法としては、希釈することなくニート給油法により、弾性繊維の紡糸工程において弾性繊維に付着させる方法が挙げられる。付着方法としては、ローラー給油法、ガイド給油法、スプレー給油法等の公知の方法が適用できる。給油ローラーは、通常口金から巻き取りトラバースまでの間に位置することが一般的であるが、なかでも延伸ローラーと延伸ローラーとの間に位置する給油ローラーにて本発明の処理剤をポリウレタン系弾性繊維に付着させることが効果の発現が顕著で好ましい。
【0065】
本発明の弾性繊維の製造方法は特に限定されず、公知の方法で製造が可能であるが、例えば、湿式紡糸法、溶融紡糸法、乾式紡糸法がある。なかでも、弾性繊維の品質や製造効率の点から乾式紡糸法が好ましい。
【0066】
以上説明したように、化4で示す高級脂肪酸エステル変性シリコーンと平滑剤とを含有する本発明の処理剤によると、弾性繊維に優れた制電性と解舒性を付与し、加工時の摩擦変動と綾落ちが同時に抑えられるという効果がある。
【0067】
特に、化5で示される有機基におけるR
2の炭素数が5以上であることにより、摩擦変動が抑えられるとともに、解舒性が向上する。また、化6で示される有機基におけるR
3の炭素数が19以下であり、R
4の炭素数が20以下であることにより、金属への吸着サイトを確保でき、吸着効果が得られる。その結果、摩擦変動が抑えられる。
【実施例】
【0068】
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施例に限定されるというものではない。
試験区分1(弾性繊維用処理剤の調製)
実施例、比較例に用いた弾性繊維用処理剤は下記調製方法により調製し、その内容を表1〜2に纏めた。
【0069】
・実施例1:表2に示すように、高級脂肪酸エステル変性シリコーンES−1(1質量部)と、平滑剤A−1(77質量部)と、平滑剤A−3(20質量部)と、帯電防止剤C−1(1質量部)と、膠着防止剤D−3(1質量部)とをよく混合して均一にすることで実施例1の処理剤を調製し、その25℃における動粘度(以下、25℃粘度という)をキャノンフェンスケにて測定した。実施例1の25℃粘度を表2に示す。
【0070】
・実施例2〜15、比較例1〜4:実施例1と同様にして実施例2〜15、比較例1〜4の処理剤を調製し、その25℃粘度を測定した。実施例2〜15、比較例1〜4の25℃粘度を表2に示す。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
表1に記載した各記号は以下のとおりである。
【0073】
C1:メチル基
C2:エチル基
C12:ドデシル基
C22:ドコシル基
C’3:プロピレン基
C’4:ブチレン基
C’13:トリデシレン基
C’15:ペンタデシレン基
C’17:ヘプタデシレン基
C’17−1:ヘプタデセニレン基
C’17−2:ヘプタデカジエン基から水素を一つ除いた残基
C’21:ヘンイコシレン基
表2に記載した各記号は以下のとおりである。
【0074】
A−1:信越化学工業株式会社製の商品名KF−96−10cs
A−2:信越化学工業株式会社製の商品名KF−96−20cs
A−3:コスモ石油ルブリカンツ株式会社製の商品名コスモピュアスピンRC
A−4:出光興産株式会社製の商品名ダイアナフレシア W8
A−5:S−OIL社製の商品名Ultra−S2
A−6:新日鉄住金化学社製の商品名PAO401
A−7:信越化学工業株式会社製の商品名KF−96−50cs
C−1:2−ヘキシル−1−デカノールを3モルとP
2O
5を1モル反応させて得られたリン酸エステルのマグネシウム塩
C−2:ドデシルベンゼンスルホン酸のテトラブチルホスホニウム塩
C−3:2−ヘキシル−1−デカノールを3モルとP
2O
5を1モル反応させて得られたリン酸エステルのジブチルエタノールアミン塩
C−4:イソステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドのジエチル硫酸4級化物
C−5:ジオクチルスルホサクシネートのナトリウム塩
C−6:2−エチルヘキサノールを3モルとP
2O
5を1モル反応させて得られたリン酸エステルのマグネシウム塩
D−1:R
5,R
6,R
7が何れもメチル基であり、M/Q比が1/1の分子量8000のシリコーンレジン
D−2:R
5,R
6,R
7が何れもメチル基であり、R
8、R
9が何れもメチル基であり、M/D/Q比が0.8/0.1/1のGPC重量平均分子量15000のシリコーンレジン
D−3:R
5,R
6,R
7が何れもメチル基であり、R
10がオクチル基であり、M/T/Q比が0.8/0.3/0.7のGPC重量平均分子量5000のシリコーンレジン
D−4:ステアリン酸マグネシウム
D−5:オクタデシルアミンとメチレンジフェルニルジイソシアネートとを反応させた構造を有する脂肪族ジウレア化合物
試験区分2(合成繊維の製造)
分子量2900のテトラメチレンエーテルグリコール、ビス−(p−イソシアネートフェニル)−メタンおよびエチレンジアミンからなるポリウレタンのN,N−ジメチルアセトアミド溶液(35質量%)を重合しポリマー溶液(A)とした。
【0075】
次に、酸化防止剤として、t−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネート)との反応によって生成せしめたポリウレタン(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2462)とp−クレゾールとジビニルベンゼンの縮合重合体(デュポン社製“メタクロール”(登録商標)2390)との2対1(質量比)の混合物を用い、この混合物のN,N−ジメチルアセトアミド溶液(35質量%)を調製し、その他添加剤溶液(B)とした。
【0076】
上記の溶液(A)、(B)それぞれを96対4(質量比)の割合で均一に混合し、紡糸原液とした。
こうして得られた紡糸原液を用いて、公知のスパンデックスで用いられる乾式紡糸方法により、44dtex/3filのマルチフィラメントのポリウレタン系弾性繊維を紡糸して、巻き取り前の延伸ローラーと延伸ローラーとの間に位置する給油ローラーから、実施例1〜15、比較例1〜4に示す処理剤をニートの状態でローラー給油した。かくしてローラー給油したものを、巻き取り速度が600m/分で、長さ58mmの円筒状紙管に、巻き幅38mmを与えるトラバースガイドを介して、サーフェイスドライブの巻取機を用いて巻き取り、乾式紡糸ポリウレタン系弾性繊維のパッケージ500gを得た。ポリウレタン系弾性繊維用処理剤の付着量の調節は、給油ローラーの回転数を調整することで何れも5質量%となるように行なった。こうして得られた乾式紡糸ポリウレタン系弾性繊維のパッケージを用いて下記の測定及び評価に供し、結果を表2にまとめて示した。
【0077】
試験区分3(弾性繊維用処理剤及び弾性繊維の評価)
・綾落ち
上記で得られた紡糸直後の乾式紡糸ポリウレタン系弾性繊維パッケージ(500g巻き)を送り出し20m/分、巻き取り40m/分で1000m巻き取った場合のパッケージの綾落ちによる断糸の回数を次の基準で評価した。
【0078】
◎:綾落ちによる断糸が0回
○:綾落ちによる断糸が1回以上3回未満
×:綾落ちによる断糸が3回以上
・摩擦変動
摩擦測定メーター(エイコー測器社製、SAMPLE FRICTION UNIT MODEL TB−1)を用い、二つのフリーローラー間に直径1cmで表面粗度2Sのクロムメッキ梨地ピンを配置し、このクロムメッキ梨地ピンに対し、前記のパッケージ(500g巻き)から引き出したポリウレタン系弾性繊維の接触角度が90度となるようにした。25℃で60%RHの条件下、入側で初期張力(T1)5gをかけ、100m/分の速度で走行させたときの出側の2次張力(T2)を0.1秒毎に1分間測定した。この時のT2の標準偏差を求め、次の基準で評価した。
【0079】
◎:標準偏差が1.5未満
○:標準偏差が1.5以上2.0未満
×:標準偏差が2.0以上
・解舒張力
片側に第1駆動ローラーとこれに常時接する第1遊離ローラーとで送り出し部を構成し、また反対側に第2駆動ローラーとこれに常時接する第2遊離ローラーとで巻き取り部を構成して、該送り出し部に対し該巻き取り部を水平方向で20cm離して設置した。第1駆動ローラーに上記で得られた紡糸直後の乾式紡糸ポリウレタン系弾性繊維のパッケージを装着し、糸巻の厚さが2mmになるまで解舒して、第2駆動ローラーに巻き取った。第1駆動ローラーからのポリウレタン系弾性繊維の送り出し速度を50m/分で固定する一方、第2駆動ローラーへのポリウレタン系弾性繊維の巻き取り速度を50m/分より徐々に上げて、ポリウレタン系弾性繊維をパッケージから強制解舒した。この強制解舒時において、送り出し部分と巻き取り部分との間でポリウレタン系弾性繊維の踊りがなくなる時点での巻き取り速度V(m/分)を測定し、下記の式(1)から解舒性(%)を求め、次の基準で評価した。
【0080】
◎:解舒性が120%未満(全く問題なく、安定に解舒できる)
○:解舒性が120%以上180%未満(糸の引き出しにやや抵抗があるものの、糸切れの発生は無く、安定に解舒できる)
×:解舒性が180%以上(糸の引き出しに抵抗があり、糸切れもあって、操業に問題がある)
【0081】
【数1】
・発生電気
二つのフリーローラー間に直径1cmで表面粗度2Sのクロムメッキ梨地ピンを配置し、このクロムメッキ梨地ピンに対し、前記の糸パッケージから引き出したポリウレタン系弾性繊維の接触角度が90度となるようにした。このクロムメッキ梨地ピンの下部1cmの位置に静電電位測定器(春日電機社製、KSD−0103)を配置し、25℃で60%RHの条件下、50m/分の速度で送り出し、100m/分の速度で巻き取った場合の発生電気を測定して、次の基準で評価した。
【0082】
◎:発生電気が100ボルト未満(安定に操業できる)
○:発生電気が100ボルト以上500ボルト未満(整経工程で多少の糸の寄りつきが起こるが安定に操業できる)
×:発生電気が500ボルト以上(整経工程で糸の寄りつきが起こり、操業に問題が起きる)
以上、表2の結果からも明らかなように、本発明によれば、弾性繊維に優れた制電性と解舒性を付与し、加工時の摩擦変動と綾落ちが同時に抑えられるという効果がある。