【解決手段】電気自動車Vの充電サービスに対して対象者に課せられる料金を管理する充電管理装置10を、充電の完了タイミングを決定するタイミング決定部23と、完了タイミングを通知する完了通知を予め設定されているアドレスに送信する通知部24と、完了タイミングと、完了通知に対する応答情報が取得された応答タイミングとの相違に基づいて、電気自動車Vの充電に関する課金の態様を変更する課金態様変更部25と、によって構成する。
前記課金態様変更部は、前記課金の内容を示す課金情報を作成し、前記課金情報は、前記充電による課金を示す基礎情報と、前記完了タイミングと前記応答タイミングとの相違に応じた特典を示す特典情報と、を含む、請求項1または2に記載の充電管理装置。
前記課金態様変更部は、前記完了タイミングと前記応答タイミングとの相違が大きいよりも小さい場合に前記対象者に有利な前記特典が大きくなるように前記特典情報を変更する、請求項3に記載の充電管理装置。
前記応答情報は、前記対象者が予め定められている地点に到達したこと、または前記車両が充電中の位置から移動したことを示す、請求項1から5のいずれか一項に記載の充電管理装置。
【背景技術】
【0002】
電気自動車(EV:Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)といった燃料の少なくとも一部に電力を使用する車両は、走行中のCO
xガスの排出量が少ない上、静音、高レスポンスといったメリットを有している。ただし、電気自動車等は、ガソリンを燃料とするガソリン車に比べて燃料の補充(充電)に時間がかかる。具体的には、電気自動車のバッテリーを満充電の80%まで充電するためには、大凡30分程度の時間を要する。
上記の点により、電気自動車等の利用者の多くは、自宅や職場といった比較的長時間滞在する場所で充電を行っている。また、EV車は、約80%の充電量での走行時間が100kmから300km程度であるため、商業施設等の出先において充電が行われることも少なくない。
【0003】
出先において充電を行う場合、電気自動車の使用者が、買い物や食事をしていて充電完了後直ちに充電施設に戻らない場合がある。このような場合、充電施設は、充電に使用されていないにも関わらず他の充電希望者が使用できない状態になり、使用効率の低いものとなる。
充電完了後、電気自動車の施設からの移動を促す公知技術は、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の電気自動車充電システムは、電気自動車の充電器を備え、この充電器により充電が完了した電気自動車のナンバープレートに書かれた文字情報を認識する。そして、認識した文字情報に基づく音声情報を音声出力している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。また、本実施形態の図面は、本実施形態の構成を例示するものであって、本実施形態の具体的な構成やシステム、処理を限定するものではない。
【0010】
[充電管理装置]
(概要)
図1は、本実施形態の充電管理装置10を含むシステム100を説明するための図である。システム100は、充電管理装置10の他、サーバ装置1を含み、サーバ装置1は、EV車あるいはPHEV車(以下、本実施形態では「電気自動車」とする)に対応する対象者が所有する通信装置3の予め設定されているアドレスに充電管理装置10が送った情報を仲介する。ここで、電気自動車Vの「対象者」とは、システム100によるサービスの提供を受けるにあたって予め登録された者をいい、電気自動車Vの所有者、運転者、同乗者等に限定されるものではない。サーバ装置1は、既存の通信網を使用してサービスを提供する通信事業者によって管理されるものであってもよい。
【0011】
また、通信装置3は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット及びパーソナルコンピュータ等、通信機能を有する機器であればどのようなものであってもよい。また、このような通信装置3は、対象者の所有するものであってもよいし、充電サービスの提供側がサービス開始時等に対象者に貸与するものであってもよい。貸与される通信装置は、例えば、キャリアを使ったメール等の通信を行う機能を持たず、充電に関する情報をテキスト、音声及び鳴動等によって通知することに特化したものであってもよい。
充電管理装置10は、電気自動車Vに電力を供給するケーブル11を有している。充電管理装置10は、ケーブル11が電気自動車Vに接続されたことを検知して、ケーブル11を介して電気自動車Vのバッテリーに電力を供給する装置である。また、本実施形態では、充電管理装置10が、電力供給に対して行われる課金について充電完了から電気自動車Vの移動までの時間を考慮する。
つまり、本実施形態は、対象者が充電完了後短時間のうちに電気自動車Vを充電設備から移動させ、充電を待つ他の対象者が充電可能な状態にした場合に課金の条件を対象者にとって有利なものにする。このようにすれば、対象者は、電気自動車Vを充電完了から短時間のうちに積極的に移動させるようになることが考えられる。
【0012】
(充電管理装置)
図2は、
図1に示した充電管理装置10を説明するための図である。充電管理装置10は、電気自動車Vの充電サービスに対して対象者に課せられる料金を管理する充電管理装置である。充電管理装置10は、入力受付部30と、課金処理部20と、充電部40と、を備えている。
課金処理部20は、充電の完了タイミングを決定する決定部であるタイミング決定部23と、完了タイミングを通知する完了通知を予め設定されているアドレスに送信する通知部24と、完了タイミングと、完了通知に対する応答情報が取得された応答タイミングとの相違に基づいて、車両の充電に関する課金の態様を変更する課金態様変更部25と、を備えている。さらに、課金処理部20は、充電承認部21及びタイマ22を備えている。
充電承認部21、タイマ22、タイミング決定部23、通知部24及び課金態様変更部25は、いずれも公知のCPU(Central Processing Unit)やメモリ及びそれらを動作させるプログラム等によって実現される。
【0013】
タイミング決定部23は、充電完了のタイミングを決定する構成である。タイミング決定部23は、電気自動車Vにおいて観測される充電量及び目標充電量の少なくとも一方により完了タイミングを決定する。
電気自動車Vにおいて観測される充電量により完了タイミングを決定する場合、タイミング決定部23は、電気自動車Vの充電量を観測(モニタリング)しながら充電を行って、観測された充電量が目標充電量に達したタイミングを完了タイミングに決定する。このような方法は、充電完了と同時に完了タイミングが決定するので、充電完了のタイミングを正確に決定することが可能になる。
また、目標充電量により完了タイミングを決定する場合、タイミング決定部23は、充電開始時の電気自動車Vの充電量を検出し、目標充電量との差分を算出する。さらにタイミング決定部23は、算出され充電量の充電にかかる時間から充電が完了する時刻、つまり完了タイミングを予測する。このような方法は、充電完了前に完了タイミングが決定するので、充電完了に先んじて早期に充電完了のタイミングを決定することができる。
【0014】
電気自動車Vの充電量の観測や検出は、例えば、充電管理装置10が充電開始時にケーブル11を電気自動車Vに接続することによって取得される信号によって行うことができる。すなわち、電気自動車Vの充電では、ケーブル11を接続することによって充電管理装置10が電気自動車Vに電力を供給すると共に、電気自動車Vの例えばエンジンコントローラから電気自動車Vに関する情報を得ることができる。電気自動車Vに関する情報とは、例えば電気自動車Vの車種や充電の仕様、充電量等が考えられる。さらに、電気自動車Vの取得後にオプショナルな情報をエンジンコントローラに設定可能な場合、充電管理装置10は設定された電気自動車Vのオーナー等に関する情報を充電時に取得することが可能である。
なお、充電管理装置10は、ケーブル11に係る電気抵抗の変化等からケーブル11の電気自動車Vへの接続及び取り外しを検出することが可能である。
【0015】
通知部24は、タイミング決定部23が決定した完了タイミングを通知する完了通知を予め設定されているアドレスに送信する。予め設定されたアドレスは、送信先となる通信装置3を限定するものでなく、複数の通信装置で使用され得る。このため、通知部24は、複数の通信装置に情報を送信することが可能である。完了通知の送信は、メールによって行うものであってもよいし、予め設定されているサイトに情報を上げるようにしてもよい。また、完了通知は、テキストを含むものであってもよいし、音声信号により示されるものであってもよい。さらに、完了通知は、通信装置3において音、光、バイブレーション等により示されるものであってもよい。
【0016】
課金態様変更部25は、完了タイミングと応答情報取得のタイミングである応答タイミングとの相違に基づいて、電気自動車Vの充電に関する課金の態様を変更する。ここで、応答情報は、例えば、対象者が予め定められている地点に到達したこと、または車両が充電中の位置から移動したことを示すものであればよい。
上記の応答情報は、例えば、対象者が充電管理装置10に入力する情報であってもよい。対象者が充電管理装置10に情報を入力するには、充電管理装置10の図示しないテンキーを操作する、QRコード(登録商標)が付されたカードをかざす、あるいはICチップが埋め込まれたカードをタッチするといった操作が必要になる。このような操作は、充電管理装置10とケーブル11によって接続されている電気自動車Vを移動可能な位置に対象者がいなければ行うことができないからである。
また、応答情報は、例えば、電気自動車Vがケーブル11に接続可能な範囲の外部に出たことを検知する情報であってもよい。このような情報は、例えば、電気自動車Vがケーブル11に接続可能な範囲を撮影する図示しないカメラを充電施設に設け、カメラによって撮像された画像を画像処理して車両が撮像されなくなったタイミングを検出することによって取得することができる。
【0017】
また、本実施形態は、応答情報を、充電に使用されるケーブル11が電気自動車Vから外されたことを示す電気信号としてもよい。電気自動車Vからケーブル11を取り外す操作は、対象者等が電気自動車Vを移動可能な位置に到達しなければ入力することができないからである。なお、前述したように、ケーブル11が電気自動車Vから取り外されたことは、ケーブル11を通じて充電管理装置10の側が検知することができる。
つまり、本実施形態は、完了タイミングから電気自動車Vが移動して充電施設が使用可能になるまでの時間に応じて課金の態様を変更している。
【0018】
課金態様変更部25は、課金の内容を示す課金情報を作成する。課金情報は、充電による課金を示す基礎情報と、完了タイミングと応答タイミングとの相違に応じた特典を示す特典情報と、を含んでいる。
基礎情報は、完了通知の送信から応答情報取得までの時間が所定の時間範囲内である場合の課金に関する情報である。ここで「所定の時間範囲」とは、完了通知から電気自動車Vを移動可能にするまでにかかる平均的な時間以上を下限とすることが好ましい。以下、上記の所定の時間範囲を「基準時間」と記す。
また、特典情報は、対象者にとって有利な情報である。本実施形態は、完了通知の送信から応答情報取得までの時間に応じて基礎情報に対象者にとって有利な情報を付与している。
【0019】
本実施形態でいう「有利」とは、例えば、充電のサービスに対して対象者が支払う料金が減額される、あるいは金銭を支払うことなく、または予め設定されている金額よりも低い金額により商品やサービスの提供を受ける「経済的な利益」をいう。
また、特典が大きいとは、例えば、上記減額の程度や、予め設定されている金額と対象者が支払う金額の差が相対的に大きいことをいい、特典が小さいとは、反対に減額の程度や設定金額と支払い金額との差が相対的に小さいことをいう。
【0020】
また、本実施形態の課金態様変更部25は、完了タイミングと応答タイミングとの相違が大きいよりも小さい場合に対象者に有利な特典が大きくなるように前記特典情報を変更している。本実施形態では、課金態様変更部25が作成した課金情報が対象者に提示され、対象者は課金情報が示す条件で料金を支払うことになる。このため、課金情報に含まれる特典情報の変更は、対象者に付与される特典を変更することになる。
つまり、本実施形態は、完了タイミングから相対的に短時間のうちに電気自動車Vを移動した対象者が、完了タイミングから電気自動車Vを移動するまでの時間が相対的に長かった対象者よりも大きな特典が得られるように設定している。このような対象者は、充電設備の使用効率を高めることへの貢献が相対的に大きいからである。
特典は、例えば充電料金の減額であってもよい。このようにすれば、対象者は、短時間のうちに電気自動車Vを移動可能にすることによって料金の割引を受けることができる。また、本実施形態は、完了タイミングから応答タイミングまでの時間が短いほど料金の割引額を大きくするようにしてもよい。
【0021】
上記した本実施形態によれば、対象者が料金の減額を目的に積極的に電気自動車Vを短時間のうちに移動させるようになり、充電完了の時刻に合わせて出先でのスケジュールを立てるようになる可能性がある。
なお、本実施形態は、特典を与えることに限定されず、充電完了から応答時間の入力までの時間が基準時間以上である場合には、課金条件を対象者にとって不利な方向に変更してもよい。
また、対象者に付与される特典は、料金の割引に限定されるものではない。例えば、特典は、充電完了後の駐車場利用の料金をサービスすることや、充電施設に併設される、あるいは同じ地域にある商業施設の利用券を提供すること等のサービスであってもよい。
【0022】
さらに、本実施形態は、課金態様変更部25が、さらに、対象者の消費活動に係る情報により特典情報が示す特典を変更するようにしてもよい。具体的には、例えば、充電開始から応答情報入力の間に対象者が予め設定されている店舗等において金銭の支払いを行った場合、対象者は、充電カードを店舗等において提示する。店舗等の側では、充電カードから対象者を特定する情報を読み出して、この情報と共に金銭の支払いが行われた店舗等、時刻及び金額等に係る購買情報を充電管理装置10に送信する。
充電管理装置10は、送信されてきた購買情報が予め設定されている条件に合致した場合、該当する対象者に付与される特典情報を変更する。特典は、充電料金の割引であってもよいし、予め設定されている店舗等で受けられるサービス等であってもよい。
【0023】
タイマ22は、完了タイミングから応答タイミングまでの時間を計時する。充電承認部21は、対象者が充電サービスを受けることができるか否かを判定する。
ここで、充電承認部21について説明する。本実施形態では、充電サービスを受けるにあたり、サービスを受ける顧客が予め充電カードを入手するものとする。このようなカードは、例えば、カードの購入金額に応じた金額を限度として充電料金を支払うプリペイカードであってもよいし、顧客の口座から料金を引き落とせるクレジットカードであってもよい。充電カードは、ICチップを埋め込んだものであってもよいし、RF(Radio Frequency)リーダーによって読取可能なタグが付されたものであってもよい。さらに、充電カードは、QRコード(登録商標)が付されたものであってもよい。
また、本実施形態は、充電カードに代えて例えば専用のICチップを備えた携帯電話機やスマートフォン等を用いてもよい。
上記例のうち、本実施形態は、QRコード(登録商標)が付されたプリペイカードを使って充電の承認を受ける例について説明する。充電承認部21は、QRコード(登録商標)から得られた情報を入力し、この情報から対象者に充電を許可するか否かを判定する。なお、充電の可否の判定は、例えば、プリペイカードの残額や、QRコード(登録商標)の正当性等に基づいて行ってもよい。
【0024】
(入力受付部)
入力受付部30は、カメラ31と、出力部32とを有している。カメラ31は、QRコード(登録商標)を読取る構成であり、出力部32は、課金態様変更部25によって作成された課金情報を出力するディスプレイ画面や課金情報をプリントアウトするプリンタであってもよい。さらに、出力部32は、対象者に対して充電管理装置10の操作手順を示す情報を出力するものであってもよい。さらに、出力部32は、対象者によって操作されるテンキーやICチップと信号を送受信するアンテナを有するものであってもよい。このような本実施形態の入力受付部30は、充電管理装置10においてユーザインターフェースとして機能する。
【0025】
(充電部)
充電部40は、電気自動車Vに供給される電力を蓄積したバッテリーを有している。充電部40は、課金処理部20によって制御されている。課金処理部20は、充電部40の制御に対し、例えば、充電の開始及び終了を指示している。課金処理部20は、例えば、ケーブル11が電気自動車Vに取り付けられたことを課金処理部20が検知したタイミングで充電の開始を指示し、観測された電気自動車Vの充電量が目標量に達したタイミングで充電の終了を指示するようにしてもよい。
【0026】
図3は、以上説明した充電管理装置10によって行われる処理を説明するためのフローチャートである。充電サービスの開始は、対象者が入力受付部30のカメラ31に、例えばプリペイカードのQRコード(登録商標)を読み込ませることによって開始する。入力受付部30は、QRコード(登録商標)によってプリペイカードの残額や正当性を検出し、充電サービスを受け付ける(ステップS301)。この際、入力受付部30は、例えば、対象者の氏名や対象者が所有する通信装置3のアドレスの入力を指示するメッセージを出力部32のディスプレイ画面に表示させるようにしてもよい。また、対象者の氏名やアドレスは、事前に登録しておくものであってもよい。
【0027】
充電承認部21が対象者への充電サービスを承認すると、課金処理部20は、タイミング決定部23により充電が開始されたか否かを判定する(ステップS302)。また、タイミング決定部23は、充電サービスが受け付けられたのにも関わらず充電が開始されない場合には(ステップS302:No)、充電サービスの受け付けから予め設定されている所定の時間が経過したか否か判断する(ステップS303)。課金処理部20は、ステップS303の判断の結果、所定の時間が経過している場合には(ステップS303:Yes)、出力部32にタイムアウトを通知する(ステップS304)。
一方、所定の時間が経過する以前に充電が開始されると(ステップS302:Yes)、タイミング決定部23は、完了タイミングを決定する(ステップS305)。完了タイミングは、予め設定されている演算式や充電量と時間の関係を示すグラフ等により予測してもよいし、電気自動車Vを充電しながら充電量を実測して決定してもよい。
【0028】
通知部24は、タイミング決定部23によって決定された完了タイミングを通知するメールを作成し、予め登録されているアドレスに送信する(ステップS306)。
次に、タイミング決定部23は、応答情報が入力されたか否か判定し(ステップS307)、応答情報が入力されない間は待機する(ステップS307:No)。そして、応答情報が入力された場合(ステップS307:Yes)、課金態様変更部25は、完了タイミングと応答情報入力の応答タイミングとの時間差に基づいて特典を決定すると共に課金処理を実行する(ステップS308)。
【0029】
以上説明したように、本実施形態は、充電の完了から短時間のうちに電気自動車Vをとりに来た対象者に対して特典を与えているので、対象者に早期の電気自動車Vの回収を促すことが可能になる。このため、本実施形態の充電管理装置によれば、充電の完了後、なるべく短時間で、電気自動車Vを充電のために充電管理装置と接続された状態から取り外し、この充電管理装置を次の利用者のために早期に開放することによって充電管理装置の稼働率を向上させることができる。そして、本実施形態は、短時間のうちに充電管理装置を開放した利用者に特典を与えることによって利用者に充電管理装置の稼働率向上への貢献を促すことができる。
以上のことから、本実施形態は、充電施設を利用することが可能なタイミングが増加して、充電施設の利用効率を高めることが可能になるという、発明の目的を達成することができる。
【0030】
上記実施形態および実施例は以下の技術思想を包含するものである。
(1)車両の充電サービスに対して対象者に課せられる料金を管理する充電管理装置であって、充電の完了タイミングを決定する決定部と、前記完了タイミングを通知する完了通知を予め設定されているアドレスに送信する通知部と、前記完了タイミングと、前記完了通知に対する応答情報が取得された応答タイミングとの相違に基づいて、前記車両の充電に関する課金の態様を変更する課金態様変更部と、を備える充電管理装置。
(2)前記決定部は、前記車両において観測される充電量及び目標充電量の少なくとも一方により前記完了タイミングを決定する、(1)の充電管理装置。
(3)前記課金態様変更部は、前記課金の内容を示す課金情報を作成し、前記課金情報は、前記充電による課金を示す基礎情報と、前記完了タイミングと前記応答タイミングとの相違に応じた特典を示す特典情報と、を含む、(1)または(2)の充電管理装置。
(4)前記課金態様変更部は、前記完了タイミングと前記応答タイミングとの相違が大きいよりも小さい場合に前記対象者に有利な前記特典が大きくなるように前記特典情報を変更する、請求項(3)の充電管理装置。
(5)前記課金態様変更部は、さらに、前記対象者の消費活動に係る情報により前記特典情報が示す特典を変更する、(3)の充電管理装置。
(6)前記応答情報は、前記対象者が予め定められている地点に到達したこと、または前記車両が充電中の位置から移動したことを示す、(1)から(5)のいずれか一つの充電管理装置。
(7)前記応答情報は、充電に使用されるケーブルが前記車両から外されたことを示す電気信号である、(1)から(5)のいずれか一つの充電管理装置。