(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-48182(P2020-48182A)
(43)【公開日】2020年3月26日
(54)【発明の名称】異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを構成及び表示する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20200303BHJP
H04N 5/92 20060101ALI20200303BHJP
【FI】
H04N7/18 J
H04N7/18 U
H04N5/92 010
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2019-100380(P2019-100380)
(22)【出願日】2019年5月29日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0112282
(32)【優先日】2018年9月19日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516010364
【氏名又は名称】ピッタソフト カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Pittasoft Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ヒョンチョル・イム
(72)【発明者】
【氏名】テユン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ドンチャン・ユン
【テーマコード(参考)】
5C053
5C054
【Fターム(参考)】
5C053GA06
5C053GB02
5C053GB06
5C053JA21
5C053LA02
5C054CA04
5C054CC02
5C054EA05
5C054EA07
5C054FE17
5C054GD03
5C054GD09
5C054HA30
(57)【要約】 (修正有)
【課題】録画された画像を、比較的低スペックの車両用画像録画装置でスムーズに表示し、さらに、複数のチャンネルの画像を1つの車両用画像録画装置で同時にスムーズに表示できるようにする方法及び装置を提供する。
【解決手段】異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを構成する方法は、前方を撮像した画像から、第1の画質の第1の画像ストリームを生成する手順と、画像または第1の画像ストリームを加工して第2の画質の第2の画像ストリームを生成する手順と、所定の第1の時間を周期で、第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて第2のサブファイルを構成する手順と、第1のサブファイルの末端に第2のサブファイルを連結して記録することにより統合画像ファイルを構成する手順とを含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)前方を撮像した画像から、第1の画質の第1の画像ストリームを生成する手順と、
(ii)前記画像または前記第1の画像ストリームを加工して第2の画質の第2の画像ストリームを生成する手順と、
(iii)所定の第1の時間を周期で、前記第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また前記第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて第2のサブファイルを構成する手順と、
(iv)前記第1のサブファイルの末端に前記第2のサブファイルを連結して記録することにより統合画像ファイルを構成する手順とを含んでいる、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを構成する方法。
【請求項2】
前記第1のメタデータは、少なくとも、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す情報を含み、
前記第2のメタデータは、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の画質は、前記第1の画質よりも低い画質であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記(i)手順は:
前記第1の画像ストリームをバッファメモリに記録すること、
永久記憶媒体で、前記第1のサブファイルを開始し、前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間ごとに前記バッファメモリに記録されている前記第1の画像ストリームを前記永久記憶媒体の前記第1のサブファイルに連続的に記録することをさらに含み、
前記(iii)の手順は:
前記第1の時間で、第1のサブファイルを前記の永久記憶媒体内で終了して、また、前記第2のファイルを前記バッファメモリ内で終了することをさらに含み、
前記(iv)の手順は:
前記永久記憶媒体内の前記第1のサブファイルの末端に、前記バッファメモリ内で終了された前記第2のサブファイルを連結して記録した後、前記第1のサブファイルの先頭から開始して前記第2のサブファイルの末端で終わる前記統合画像ファイルを構成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前方を撮像した画像を受信する画像受信部と、
受信した前記画像から第1の画質の第1の画像ストリームを構成し、前記画像または前記第1の画像ストリームを加工して第2の画質の第2の画像ストリームを構成するストリーム拡張部と、
所定の第1の時間の周期で、前記第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また、前記第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて第2のサブファイルを構成し、前記第1のサブファイルの末端に前記第2のサブファイルを連続的に連結して統合画像ファイルを構成するファイル生成部とを含む、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを構成する装置。
【請求項6】
前記装置は:
前記第1の及び第2の画像ストリームを格納するバッファメモリと、
前記統合画像ファイルが格納される永久記憶媒体とをさらに含み、
前記ファイル生成部は、
前記永久記憶媒体に前記第1のサブファイルを生成し、
前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間ごとに前記バッファメモリに記録されている前記第1の画像ストリームを前記永久記憶媒体の前記第1のサブファイルとして記録し、
前記第1の時間で、第1のサブファイルを前記の永久記憶媒体内で終了し、そして、前記バッファメモリ内で前記第2のサブファイルを終了し、
前記永久記憶媒体内の前記第1のサブファイルの末端に連続的に前記バッファメモリ内で終了された前記第2のサブファイルを記録することにより前記統合画像ファイルを構成することを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第2の画質は、前記第1の画質よりも低い画質であり、また、
前記第1のメタデータは、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す情報を含み、
前記第2のメタデータは、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する情報を含むことを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前方を撮像した画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと、前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルが、互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイルを入力受けるファイル取得部と、
前記入力された統合画像ファイルに前記第2のサブファイルが含まれているかどうか調査するファイル解析部と、
前記ファイル解析部で前記第2のサブファイルが識別されると、ディスプレイ装置の表示面に前記第2のサブファイルの前記第2の画像ストリームを表示する画像表示部とを含む、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを表示する装置。
【請求項9】
前記第1のサブファイルは、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す第1のメタデータを含み、
前記第2のサブファイルは、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する第2のメタデータを含み、
前記ファイル解析部は、
前記統合画像ファイルの前記第1のメタデータに基づいて、前記第1のサブファイルの末端を識別し、前記第1のサブファイルの末端で前記第2のサブファイルが開始しているかどうかを調査し、また、前記第2のサブファイルの前記第2のメタデータを読み出して前記第2の画像ストリームを識別することを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
第1のチャンネルからの第1の画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルが互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイルおよび第2のチャネルからの第2の画像が記録された任意の画像ファイルを1つのディスプレイ装置で同時に表示する方法であって、
(i)ディスプレイ装置の表示面に、メイン領域とサブ領域を設定する手順と、
(ii)前記の任意の画像ファイルに含まれている画像ストリームを前記メイン領域に表示する手順と、
(iii)前記サブ領域に表示する画像ファイルとして前記統合画像ファイルを選択し、前記統合画像ファイルを調査して前記第2のサブファイルが検出された場合には、前記第2の画像ストリームを前記サブ領域に表示する手順を含む、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを表示する方法。
【請求項11】
前記第1のメタデータは、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す情報を含み、
前記第2のメタデータは、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する情報を含み、
前記(iii)の手順は:
前記統合画像ファイルの前記第1のメタデータに基づいて、前記第1のサブファイルの末端を検出し、前記第1のサブファイルの末端で前記第2のサブファイルが開始しているかどうかを調査し、前記第2のサブファイルの前記第2のメタデータを読み出して前記第2の画像ストリームを識別し、前記第2の画像ストリームを前記サブ領域に表示することを含んでいる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の画質は、前記第1の画質よりも低い画質であり、
前記サブ領域は、前記メイン領域にPIP方式で具備されていることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記統合画像ファイルは、
(a)前方を撮像した前記第1の画像から第1の画質の前記第1の画像ストリームを生成してバッファメモリに記録し、
(b)前記第1の画像又は前記第1の画像ストリームを加工して第2の画質の前記第2の画像ストリームを生成してバッファメモリに記録し、
(c)永久記憶媒体内に前記第1のサブファイルを生成し、所定の第2の時間ごとに前記バッファメモリに記録されている前記第1の画像ストリームを前記永久記憶媒体の前記第1のサブファイルに記録し、
(d)前記第2の時間よりも長い所定の第1の時間の周期で、前記永久記憶媒体内の前記第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また、前記バッファメモリ内の前記第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて前記バッファメモリ内で第2のサブファイルを終了し、
(e)前記永久記憶媒体内の前記第1のサブファイルの末端に前記バッファメモリ内で終了した第2のサブファイルを連続的に記録することにより、構成されていることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
第1のチャンネルからの第1の画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルが互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイル、そして、第2のチャンネルからの第2の画像が記録された任意の画像ファイルを入力受けるファイル取得部と、
前記サブ領域に表示する画像ファイルとして前記統合画像ファイルを選択し、前記選択された統合画像ファイルに第2のサブファイルが含まれているかどうか調査しているファイル解析部と、
前記ファイル解析部で前記第2のサブファイルが識別されると、ディスプレイ装置の表示面にメイン領域とサブ領域とを設定し、前記メイン領域に前記任意の画像ファイルに含まれている画像ストリームを表示し、前記サブ領域に前記第2のサブファイルの前記第2の画像ストリームを表示する画像表示部とを含む、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを表示する装置。
【請求項15】
前記第1のサブファイルは、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す第1のメタデータを含み、
前記第2のサブファイルは、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する第2のメタデータを含み、
前記ファイル解析部は、
前記統合画像ファイルの前記第1のメタデータに基づいて前記第1のサブファイルの末端を検出し、前記第1のサブファイルの末端で前記第2のサブファイルが開始しているかどうかを調査し、前記第2のサブファイルの前記第2のメタデータを読み出して前記第2の画像ストリームを識別することを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる画質の画像ストリームを1つの永久記憶媒体に連続的に記録して1つの統合画像ファイルを構成する方法およびこうして記録された統合画像ファイルをディスプレイ装置で表示する方法また、これらの統合画像ファイルを表示する装置に関するものである。
【0002】
最近では、ブラックボックスのような車両用画像録画装置は、4K UHDの高解像度、高ビットレート、高フレームレートの高画質画像を録画することができる。これによって、録画された高画質画像をディスプレイ装置で確認するためには、これを再生することができる特定の高スペックの装置(例えば、PC、スマートフォン、タブレットなど)が必要になる。
【0003】
また、このよう特定の高スペックの装置で高画質画像を再生するためには、車両用画像録画装置で録画した高画質画像を特定の前記高スペック装置に送信するべきなのに、そのためには、大容量の高画質画像を伝送するための、ネットワークの使用コストと転送時間が要求される。
【0004】
したがって、格納された高画質画像を車載用画像録画装置の自体に内蔵された表示面で表示しようとする要求がある。
【0005】
しかし、車両用画像録画装置は、比較的低スペックであり、撮像された画像を録画する機能にハードウェア/ソフトウェアのパワーが集中していて、高画質画像を録画するには問題がないが、高画質で録画された画像を表示面に表示するためのデコード処理は円滑でないことがあります。したがって、表示される画像が途切れたり、遅くなる問題点があった。
【0006】
さらに、最近の車両用画像録画装置は、複数のチャンネル(例えば、前方撮像チャンネルと後方撮像チャンネル)からそれぞれの画像を入力受けてそれぞれ別々の画像ファイルとして格納する機能を提供する。
【0007】
したがって、1つの画像録画装置の表示面に複数のチャンネルの画像を同時に表示しようとするときには、画像が途切れたり、遅くなる問題がさらに深刻に現われることができ、さらには、表示されている複数のチャンネルのそれぞれの画像のシンクが合わなく表示されることもできる。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、前記した問題点を解決するためのものであり、録画された画像を、比較的低スペックの車両用画像録画装置でスムーズに表示できるようにする。
【0010】
さらに、本発明は、複数のチャンネルの画像を1つの車両用画像録画装置で同時にスムーズに表示できるようにする。
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを構成する方法は、(i)前方を撮像した画像から、第1の画質の第1の画像ストリームを生成する手順と、(ii)前記画像または前記第1の画像ストリームを加工して第2の画質の第2の画像ストリームを生成する手順と、(iii)所定の第1の時間を周期で、前記第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また前記第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて第2のサブファイルを構成する手順と、(iv)前記第1のサブファイルの末端に前記第2のサブファイルを連結して記録することにより統合画像ファイルを構成する手順とを含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記方法は、前記第1のメタデータは、少なくとも、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す情報を含み、前記第2のメタデータは、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する情報を含むことを特徴とするものである。
【0013】
また、前記方法は、前記第2の画質が、前記第1の画質よりも低い画質であることを 特徴とするものである。
【0014】
また、前記方法は、前記(i)手順が:前記第1の画像ストリームをバッファメモリに記録すること、永久記憶媒体で、前記第1のサブファイルを開始し、前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間ごとに前記バッファメモリに記録されている前記第1の画像ストリームを前記永久記憶媒体の前記第1のサブファイルに連続的に記録することをさらに含み;前記(iii)の手順が:前記第1の時間で、第1のサブファイルを前記の永久記憶媒体内で終了して、また、前記第2のファイルを前記バッファメモリ内で終了することをさらに含み;前記(iv)の手順が:前記永久記憶媒体内の前記第1のサブファイルの末端に、前記バッファメモリ内で終了された前記第2のサブファイルを連結して記録した後、前記第1のサブファイルの先頭から開始して前記第2のサブファイルの末端で終わる前記統合画像ファイルを構成することをさらに含むことを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを構成する装置は、前方を撮像した画像を受信する画像受信部と、受信した前記画像から第1の画質の第1の画像ストリームを構成し、前記画像または前記第1の画像ストリームを加工して第2の画質の第2の画像ストリームを構成するストリーム拡張部と、所定の第1の時間の周期で、前記第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また、前記第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて第2のサブファイルを構成し、前記第1のサブファイルの末端に前記第2のサブファイルを連続的に連結して統合画像ファイルを構成するファイル生成部とを含むことを特徴とする。
【0016】
また、前記装置は:前記第1の及び第2の画像ストリームを格納するバッファメモリと、前記統合画像ファイルが格納される永久記憶媒体とをさらに含み、前記ファイル生成部が、前記永久記憶媒体に前記第1のサブファイルを生成し、前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間ごとに前記バッファメモリに記録されている前記第1の画像ストリームを前記永久記憶媒体の前記第1のサブファイルとして記録し、前記第1の時間で、第1のサブファイルを前記の永久記憶媒体内で終了し、そして、前記バッファメモリ内で前記第2のサブファイルを終了し、前記永久記憶媒体内の前記第1のサブファイルの末端に連続的に前記バッファメモリ内で終了された前記第2のサブファイルを記録することにより前記統合画像ファイルを構成することを特徴とするものである。
【0017】
また、前記装置は:前記第2の画質が、前記第1の画質よりも低い画質であり、また、前記第1のメタデータが、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す情報を含み、前記第2のメタデータが、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する情報を含むことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを表示する装置は、前方を撮像した画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと、前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルが、互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイルを入力受けるファイル取得部と、前記入力された統合画像ファイルに前記第2のサブファイルが含まれているかどうか調査するファイル解析部と、前記ファイル解析部で前記第2のサブファイルが識別されると、ディスプレイ装置の表示面に前記第2のサブファイルの前記第2の画像ストリームを表示する画像表示部とを含むことを特徴とする。
【0019】
また、前記装置は:前記第1のサブファイルが、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す第1のメタデータを含み、前記第2のサブファイルが、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する第2のメタデータを含み、前記ファイル解析部が、前記統合画像ファイルの前記第1のメタデータに基づいて、前記第1のサブファイルの末端を識別し、前記第1のサブファイルの末端で前記第2のサブファイルが開始しているかどうかを調査し、また、前記第2のサブファイルの前記第2のメタデータを読み出して前記第2の画像ストリームを識別することを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを表示する方法は、第1のチャンネルからの第1の画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルが互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイルおよび第2のチャネルからの第2の画像が記録された任意の画像ファイルを1つのディスプレイ装置で同時に表示する方法であって、(i)ディスプレイ装置の表示面に、メイン領域とサブ領域を設定する手順と、(ii)前記の任意の画像ファイルに含まれている画像ストリームを前記メイン領域に表示する手順と、(iii)前記サブ領域に表示する画像ファイルとして前記統合画像ファイルを選択し、前記統合画像ファイルを調査して前記第2のサブファイルが検出された場合には、前記第2の画像ストリームを前記サブ領域に表示する手順を含むことを特徴とする。
【0021】
また、前記方法は:前記第1のメタデータが、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す情報を含み、前記第2のメタデータが、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する情報を含み;前記(iii)の手順が:前記統合画像ファイルの前記第1のメタデータに基づいて、前記第1のサブファイルの末端を検出し、前記第1のサブファイルの末端で前記第2のサブファイルが開始しているかどうかを調査し、前記第2のサブファイルの前記第2のメタデータを読み出して前記第2の画像ストリームを識別し、前記第2の画像ストリームを前記サブ領域に表示することを含むことを特徴とするものである。
【0022】
また、前記方法は:前記第2の画質が、前記第1の画質よりも低い画質であり、前記サブ領域が、前記メイン領域にPIP方式で具備されていることを特徴とするものである。
【0023】
また、前記方法は:前記統合画像ファイルが、(a)前方を撮像した前記第1の画像から第1の画質の前記第1の画像ストリームを生成してバッファメモリに記録し、(b)前記第1の画像又は前記第1の画像ストリームを加工して第2の画質の前記第2の画像ストリームを生成してバッファメモリに記録し、(c)永久記憶媒体内に前記第1のサブファイルを生成し、所定の第2の時間ごとに前記バッファメモリに記録されている前記第1の画像ストリームを前記永久記憶媒体の前記第1のサブファイルに記録し、(d)前記第2の時間よりも長い所定の第1の時間の周期で、前記永久記憶媒体内の前記第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また、前記バッファメモリ内の前記第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて前記バッファメモリ内で第2のサブファイルを終了し、(e)前記永久記憶媒体内の前記第1のサブファイルの末端に前記バッファメモリ内で終了した第2のサブファイルを連続的に記録することにより、構成されていることを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを表示する装置は、第1のチャンネルからの第1の画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルが互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイル、そして、第2のチャンネルからの第2の画像が記録された任意の画像ファイルを入力受けるファイル取得部と、前記サブ領域に表示する画像ファイルとして前記統合画像ファイルを選択し、前記選択された統合画像ファイルに第2のサブファイルが含まれているかどうか調査しているファイル解析部と、前記ファイル解析部で前記第2のサブファイルが識別されると、ディスプレイ装置の表示面にメイン領域とサブ領域とを設定し、前記メイン領域に前記任意の画像ファイルに含まれている画像ストリームを表示し、前記サブ領域に前記第2のサブファイルの前記第2の画像ストリームを表示する画像表示部とを含むことを特徴とする。
【0025】
また、前記装置は:前記第1のサブファイルが、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す第1のメタデータを含み、前記第2のサブファイルが、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する第2のメタデータを含み;前記ファイル解析部が、前記統合画像ファイルの前記第1のメタデータに基づいて前記第1のサブファイルの末端を検出し、前記第1のサブファイルの末端で前記第2のサブファイルが開始しているかどうかを調査し、前記第2のサブファイルの前記第2のメタデータを読み出して前記第2の画像ストリームを識別することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0026】
前記のような構成による本発明によれば、撮像されて生成された画像を高画質のストリームと低画質のストリームそれぞれに作り、これらを1つのファイルにまとめて格納して、格納された前記ファイルを後で再生時には、高解像度のストリームと低画質のストリームの中からいずれか1つのストリームを選択して表示することができ、低スペックの装置でも画像がスムーズに表示されることができる。
【0027】
また、複数のチャンネルのそれぞれの画像を1つの表示面で一緒に表示する際にも、少なくとも1つの画像は低画質のストリームに表示することで、低スペックの装置でも画像がスムーズに表示されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】
図1は、本発明の画像録画装置を車に使用する方法を概略的に示す図である。
【
図2a】
図2aは、統合画像ファイルを構成する方法を説明する図である。
【
図2b】
図2bは、MP4ファイル形式で具現された統合画像ファイルの構成を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態による、統合画像ファイルを構成する装置の主要部を概略的に示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本発明のもう1つの実施形態による、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示することができる装置の主要部と複数のチャンネルの画像をPIP方式で表示する例を示す図である。
【
図5】
図5は、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示する方法のフローチャートである。
【
図6】
図6は、
図5の方法において、第2の画像ストリームの有無を調べる方法のフローチャートである。
【0029】
以下、添付された図面を参照して、本発明による、異なる画質の画像ストリームを1つの永久記憶媒体に連続的に記録して1つの統合画像ファイルを構成する方法およびこうして記録された統合画像ファイルをディスプレイ装置で表示する方法と、これらの統合画像ファイルを表示する装置の好適な実施形態を説明する。ちなみに、本発明の各構成要素を指す用語は、その機能を考慮して、例示的に命名されたものなので、用語自体によって、本発明の技術内容を予測したり限定して理解するのはならない。
【0030】
まず、本発明の1つの実施形態による画像録画装置を車で使用する方式、すなわち、ブラックボックスとして使用する例を
図1を参照して説明する。一方、一般的なブラックボックスは、それ自体で画像表示手段を備えることができ、録画されて格納された画像をデコードして視覚的に表示することができる。従って、本発明で提示する異なる画質の画像ストリームを1つの永久記憶媒体に連続的に記録して1つの統合画像ファイルを構成する装置とこうして記録された統合画像ファイルを表示する装置とは、以下で"車両用ブラックボックス"または"ブラックボックス"と記載されることができる。また、別の画質の画像ストリームを1つの永久記憶媒体に連続的に記録して1つの統合画像ファイルを構成する方法およびこうして記録された統合画像ファイルをディスプレイ装置で表示する方法も車両用ブラックボックスで実行されているものと理解することができる。
【0031】
図面を参照すれば、ブラックボックスは本体(101)と追加のカメラ(102)で構成されることができる。
【0032】
ブラックボックス本体(101)は、例えば、車両(C)の前方に配置され、前方を眺める前方カメラ(図示せず)を含むことができる。前方カメラで撮像された画像は、本体(101)内で処理されてデジタル画像ストリームを構成し、これらの画像ストリームは、所定の時間単位に分割されて(例えば、60秒周期)本体(101)内に、または外部に具備することができる永久記憶媒体(130)に画像ファイルとして記録されて格納されることができる。本体(101)は、また表示面(D)を備えることができ、撮像された画像をリアルタイムで表示したり、または永久記憶媒体(130)に格納された任意の画像ファイルを再生して画像を表示することができる。
【0033】
このとき、ブラックボックス本体(101)に備えられた表示面(D)は、比較的小さなサイズであり、画素数も比較的少ない(例えば、CGA、VGA、SVGAなど)低性能で実現することができる。したがって、比較的に高画質(例えば、HD、FHDなど)にエンコードされた画像をここに表示するには、むしろ画質を下げるための画像処理が必要になる。ブラックボックスは、撮像された画像を格納することを主な目的として設計されているため、撮像された画像をエンコードして格納する機能を実行することができる最小限のハードウェア/ソフトウェアの処理能力を備えることである。したがって、画像を表示するための処理、特に画質を下げるための画像変換処理を実行しながら、同時に表示面(D)に表示する処理を実行するには、それ自体の処理能力が多少足りない。
【0034】
したがって、本発明では、撮像された画像を格納するとき、高画質の画像を格納して1つの画像ファイル(例えば、第1のサブファイル)を構成して、前記撮像された画像を追加で低画質の画像に変換してまた1つの画像ファイル(例えば、第2のサブファイル)を構成した後、これらを1つのファイルに結合して格納する方法を使用する。これにより、格納された画像ファイルを自体の表示面に表示するとき、低画質の画像を利用すると、画像処理の負担が少なくなり、スムーズに画像を表示することができるようになる。また、低画質の画像を利用することで、画像の区間探索や高速再生などもスムーズに対応できるようになる。
【0035】
これらの機能の具現のために、本発明によるブラックボックス本体(101)は、撮像された画像に基づいて、異なる画質の個々の画像ファイルを構成し、このように構成された別の画質の画像を連結させて1つの統合画像ファイルを構成する機能を具現することができなければならない。また、必要に応じて、本発明によるブラックボックス本体(101)は、、こんなに構成された単一の統合画像ファイルのいずれかの画像ファイル(例えば、低画質の画像ファイル)を選択して、選択された画像ファイルの画像ストリームを表示面に表示する機能を具現することができなければならない。
【0036】
一方、本発明によるブラックボックスは前方カメラが見ている方向以外の方向に向かうもう1つのカメラ(102)を含むことができる。
【0037】
前方カメラによって撮像された画像から構成された画像ファイルと追加のカメラ(102)によって撮像された画像から構成された画像ファイルは、同じ永久記憶媒体(130)に一緒に格納されることができる。
【0038】
このとき、ブラックボックス(101)は、前方カメラによって撮像された画像(例えば、第1のチャンネルの画像、すなわち、第1の画像または前方画像)を高画質と低画質の画像ストリームに構成し、高画質画像ストリームのサブファイルと低画質の画像ストリームのサブファイルを統合して1つの統合画像ファイルとして格納することができる。また、ブラックボックス(101)は、後方カメラ(102)によって撮像された画像(例えば、第2のチャンネルの画像、すなわち、第2の画像または後方画像)を高画質と低画質の画像ストリームに構成し、高画質画像ストリームのサブファイルと低画質の画像ストリームのサブファイルを統合して、もう1つの統合画像ファイルとして格納することができる。
【0039】
そして、1つの表示面(D)で第1のチャンネルの画像と第2のチャンネルの画像を同時に表示しようとするときには、表示面(D)にPIP方式でメイン領域(M)とサブ領域(S)とを構成して、メイン領域(M)に表示するチャンネルの画像は、高画質画像で表示し、サブ領域(S)に表示するチャンネルの画像は低画質の画像で表示することができる。
【0040】
これにより、高画質画像に最小限の画像処理を施した後、表示面(D)の大部分を占めるメイン領域(M)に表示することができ、低画質の画像に最小限の画像処理を施した後、表示面の小さな部分であるサブ領域(S)に表示することができるので、ブラックボックス(101)の画像処理の負担が減り、2チャンネルのそれぞれの画像を同時にスムーズに表示することができるようになる。
【0041】
これらの機能の具現のために、本発明のブラックボックス(101)は、、表示面(D)をPIP方式で分割し、メイン領域(M)には、画像ファイルに格納された高画質画像ストリームを表示し、サブ領域(S)には、統合画像ファイル内で低画質で格納された画像ストリームを選択し、これを表示する機能を実現することができなければならない。
【0042】
一方、他の方式では、メイン領域とサブ領域の両方の低画質の画像を利用して表示することもできる。
【0043】
図2aは、本発明の統合画像ファイルを構成する方法を説明する図である。
【0044】
本発明で提示する統合画像ファイルは、それぞれ独立して機能することができる第1のサブファイルと第2のサブファイルとが互いに連続的に連結された形で構成されている。
【0045】
第1のサブファイルは、撮像された画像を高画質画像にエンコードして格納する部分であり、それ自体のヘッダ(Header)(または、第1のメタデータ)と、高画質画像のフレームが連結された第1の画像ストリーム(Video st1#1 frame、Video st1#2 frame、...、Video st1 #N frame)を含んでいる。第1のサブファイルも、それ自体で1つの完全な画像ファイルとして機能することができる。
【0046】
同様に、第2のサブファイルは、撮像された画像を低画質の画像にエンコードして格納する部分であり、それ自体のヘッダ(Header)(例えば、第2のメタデータ)と、低画質画像のフレームが連結された第2の画像ストリーム(Video st2#1 frame、Video st2#2 frame、...、Video st2 #N frame)とを含んでいる。第2のサブファイルも、それ自体で1つの完全な画像ファイルとして機能することができる。
【0047】
図2bは、MP4ファイル形式で具現された統合画像ファイルの構成を示す図である。本発明での画像ファイルは、
図2bに示すように、MPEG-4(または、MP4)ファイルタイプを使用することを例に挙げている。MP4ファイルタイプは、複数のボックス(box)で構成され、基本的にFTYP、MOOV、MDATボックスを持つことができる。各ボックスは、ボックスのサイズと種類を表示する部分と、データまたはサブボックスのデータを記録する部分で構成されている。
【0048】
ここで、画像を再生するためのデータ、例えば、画像ストリームは、MDATボックスに記録される。FTYPボックスは、ファイルの先頭に常に優先的に配置する必要があり、ファイルの互換性を確認することができる情報が記録されている。MOOVボックスは、MP4画像ファイルに記録された画像ストリームに関連したすべての情報が記録されている。さらに、USERボックスが具備されてもよいが、本発明では、ないものとみなして説明する。
【0049】
図2aでヘッダと表示され部分は、例えば、
図2bのFTYPボックス、MOOVボックスに該当する。また、一連のVideo frameはMDATボックスに含まれている実際の画像フレームに対応する。
【0050】
このように、本発明で提示する統合画像ファイルは、異なる画質の個々の2つの画像ファイルが連続的に連結されている形態で構成されている。したがって、ブラックボックスは、連続した2つのサブファイルのいずれかを選択して、選択されたサブファイルの画像ストリームをそのまま使用することができるようになる。
【0051】
ちなみに比較すると、従来の画像ファイルでも、1つのMDATボックスに異なる画質の画像を同時に格納する方法が存在する。しかし、この従来の方式では、完全な画像ストリームを連続させるのではなく、フレーム単位で交互に格納している。つまり、高画質の画像フレーム#1-低画質の画像フレーム#1-高画質の画像フレーム#2-低画質の画像フレーム#2…のようにフレームユニットを交互に配置して格納している。したがって、ブラックボックスで、所望の画質の画像を活用するためには、画像フレームを一つずつスキップして抽出する処理が必要なので、処理能力に負担となった。
【0052】
これに比べ、本発明の前記した方法で構成された統合画像ファイルによると、同じ画質の画像フレームは連続的に連結されて、完全な単一の画像ストリームを構成しており、これらの完全な単一の画像ストリームに単一のサブファイルが構成され、これらのサブファイルが連結されて単一の統合画像ファイルが構成されているので、ブラックボックスは、統合画像ファイル内で所望のサブファイルを選択して、画像ストリームをそのまま使用できるようになる。
【0053】
これらの機能を具現するためには、各メタデータは、画像ストリームの末端の位置および/またはそこまでの長さ(または、各サブファイルの末端の位置および/またはそこまでの長さ)を表示する情報を含んでなければならない。
【0054】
また、少なくとも、第2のサブファイルのメタデータには、第2のサブファイルが第1のサブファイルに関連付けられたサブファイルであることを表示する情報を含まなければならない。
【0055】
そして、ブラックボックスでは、統合画像ファイルの開始部分に存在するメタデータを調査して(ファイルの前方に配置される第1のサブファイルの第1のメタデータが調査される)、第1のサブファイルの末端を調査し、その末端にあるもう1つの画像ファイルのメタデータ(例えば、FTYPボックス)を調査して、調査されるメタデータが前記第1のサブファイルに依存している第2のサブファイルであるかを識別することができなければならない。
【0056】
本明細書で、第1のサブファイルと第2のサブファイルとが1つの統合画像ファイルを構成するものとして説明したが、これらが1つの統合ファイルを構成していると統合画像ファイルの自体内に明示的に表示される必要はない。すなわち、永久記憶媒体の論理(または、物理)アドレスが互いに連続するように第1のサブファイルと第2のサブファイルとを記録し、第2のサブファイルが第1のサブファイルに関連付けられたサブファイルであることを表示する情報を第2のサブファイルの第2のメタデータに記録しておけば、後でブラックボックスでいずれかのサブファイルを読み出したときにすぐに次の論理/物理アドレスを調査し、関連する第2のサブファイルが存在していることが確認された場合、先に読み取ったサブファイルとそれに連結された第2のサブファイルとを1つの統合画像ファイルと判断することもできる。
【0057】
したがって、本明細書で、「統合画像ファイルを構成する」というのは、第1のサブファイルの第1のメタデータまたは別々のボックスに、関連する第2のサブファイルが存在することを明示的に記録することもあり、または記録していないこともある。
【0058】
次に、
図3を参照して、本発明の一実施形態による、統合画像ファイルを構成する画像録画装置の主要部を概略的に説明する。画像録画装置(101)は、ブラックボックスの一部になることができる。画像録画装置(101)は、、撮像部(110)と、システム部(120)と永久記憶媒体(130)とを含むことができる。
【0059】
撮像部(110)は、、カメラを含んで、前方を撮像する。撮像された画像は、フレーム単位で出力されることができる。
【0060】
永久記憶媒体(130)は、、不揮発性データ記憶装置を総称するものであり、SDメモリ、SSD、HDDなどを含むことができる。もちろん、永久記憶媒体(130)は、揮発性メモリを使用して具現されることもできる。
【0061】
システム部(120)は、撮像部(110)で撮像された画像をエンコードしてデジタル画像データに変換して永久記憶媒体(130)に記録する機能を実行する。
【0062】
画像獲得部(121)は、撮像部(110)から出力される画像を受信する。
【0063】
ストリーム拡張部(122)は、受信された画像を利用して、2つのストリームを作る。つまり、受信した画像を、第1の画質(または、高解像度の画質)の画像に変換して第1の画像ストリームを生成し、受信した画像を、第2の画質(または、低解像度の画質)の画像に変換して第2の画像ストリームを生成する。
【0064】
エンコード部(123)は、各画像ストリームを画像ファイルとして格納するための形式にエンコードする。例えば、MP4ファイル形式にエンコードすることができる。
【0065】
バッファメモリ(124)は、、リアルタイムで撮像されて生成された画像ストリームを一時的に格納するバッファを提供する。
【0066】
ファイル生成部(125)は、、画像録画装置(101)が画像の録画を開始すると、第1の画像ストリームを格納する第1のサブファイルを生成することができる。本発明で、第1のサブファイルは、永久記憶媒体(130)内にすぐに生成することができる。このとき、第1のサブファイルは、例えば、第1の時間(例えば、60秒)ごとに終了するので、永久記憶媒体(130)に生成された第1のサブファイルは、第1のメタデータの一部が記録されてMDATボックスに画像ストリームが追加されることができる状態で生成することができる。
【0067】
そしてファイル生成部(125)は、第1の画像ストリームを第2の時間周期(例えば、1秒)毎にバッファメモリ(124)から取得してMDATボックスに追加で記録して、第1のサブファイルを記録する。
【0068】
一方、ファイル生成部(125)は、永久記憶媒体内にまだ第2のサブファイルを生成しませず、第2の画像ストリームは、ただバッファメモリ(124)内で追加されている状態である。
【0069】
以後、第1の時間の間に記録が行われた後(すなわち、第1の画像ストリームは、永久記憶媒体内に第2の時間周期毎にフレームが追加されていて、第2の画像ストリームは、バッファメモリ内でフレームが追加されている状態である)、ファイル生成部(125)は、永久記憶媒体(130)の第1のサブファイルのMDATボックスを終了して、第1のメタデータを終了して、第1のサブファイルを終了する。一方、ファイル生成部(125)は、第1時間の間に生成された第2の画像ストリームをバッファメモリ(124)から取得し、第2のメタデータを設定して第2のサブファイルを生成し、生成された第2のサブファイルを永久記憶媒体(130)の第1サブファイルの末端の論理的/物理的アドレスに連続して記録を開始する。
【0070】
このように、第1のサブファイルに依存している第2のサブファイルは、第1のサブファイルの末端の論理的(または、物理的)アドレスに連続して位置するので、いずれかのサブファイルを読み出したときに、連続した次の場所にあるサブファイルのメタデータを調査すれば、次の場所にあるサブファイルがすぐ前のサブファイルに依存している第2のサブファイルであるかどうかをすぐに判断できるようになる。
【0071】
次に、前記したように構成された統合画像ファイル、つまり、異なる画質の画像ストリームの個々のサブファイルが連続して記録された統合画像ファイルを表示面に表示することができる装置について説明する。このように、統合され画像ファイルを表示面に表示することができる画像表示装置、例えば、表示面を備えたブラックボックスは、ファイル取得部、ファイル解析部、デコード部、画像表示部を含むことができる。本実施形態のブラックボックスの構成は、
図4のブロック図を参考することができる。
【0072】
ファイル取得部は、前方を撮像した画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルとが互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイルを入力される。つまり、ファイル取得部は永久記憶媒体にアクセスして格納された画像ファイルを読み出すことができる。
【0073】
ファイル解析部は、入力された画像ファイルに第2のサブファイルが含まれているかどうか調査する。つまり、ファイル解析部は、表示するのいずれかの画像ファイルを読み出したときには、その画像ファイルのメタデータを読み出して画像ファイルの末端を識別し、識別された末端位置にもう1つの画像ファイルが開始していることを確認して、確認された画像ファイルのメタデータを調査して、当該ファイルがすぐ前に位置する画像ファイルに依存している第2のサブファイルであるかどうかを識別することができる。
【0074】
デコード部は、各画像ファイルの画像ストリームを読み出して、視覚的に表示するようにデコードする。
【0075】
画像表示部は、デコードされた画像ストリームを表示面に視覚的に表示する。このとき、ファイル解析部において、前記第2のサブファイルが識別されたら、画像表示部は、第2のサブファイルの第2の画像ストリームを表示面に表示することができる。
【0076】
これらの画像表示装置は、前方を撮像した同じ画像でありながら、互いに画質が異なる2つの画像ストリームの中から所望の画質の画像ストリームを選択して表示することができますが、低画質の画像ストリームを選択して表示する場合には、第2のサブファイルを選択して、すでに連続に格納された一連の画像ストリームをそのまま使用することができますので、画像フレームを抽出して表示する処理能力が不足しても画像をスムーズに表示することができるようになる。また、低画質のフレームが一列に連続して構成された画像ストリームを使用することになるので、区間探索時の遅延がほとんどなく、高速再生などもスムーズに対応できるようになる。
【0077】
図4は、本発明のもう1つの実施形態による、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示することができる装置の要部と複数のチャンネルの画像をPIP方式で表示する例とを示す図である。
【0078】
図4の(a)を参照すると、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示することができる装置(201)は、やはりブラックボックスであることができ、画像ファイル取得部(210)、ファイル解析部(220)、デコード部(230)、画像表示部(240)を含むことができる。
【0079】
ここでは、例えば、車両の任意の方向を撮像して生成された第1の画像が第1のチャネルとして出力され、前記第1の画像を第1の画質の第1の画像ストリームとして記録して第1のサブファイルを構成し、前記第1のチャンネルの第1の画像が第2の画質に変換され第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルを構成し、第1のサブファイルと第2のサブファイルとが互いに連続的に連結されて1つの統合画像ファイルが構成されていることを想定する。
【0080】
また、例えば、車両の他の方向を撮像して生成された第2の画像が第2のチャネルとして出力され、前記第2の画像を任意の画質で記録したもう1つの画像ファイルが構成されていることを想定する。ここで、前記もう1つの画像ファイルも、第2の画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルとを含むこともできる。
【0081】
画像ファイル取得部(210)は、、例えば、永久記憶媒体(130)からチャンネル別画像ファイルを読み出して取得することができる。
【0082】
ファイル解析部(220)は、ブラックボックス(101)の表示面(D)に表示する第1のチャンネルの画像ファイルと第2のチャンネルの画像ファイルとを選択して、選択されたファイルが第2のサブファイルを含む統合画像ファイルであるか解析する。統合画像ファイルであるかの解析は、選択された画像ファイルのメタデータから画像ストリームの末端または画像ファイルの末端を検出し、(統合画像ファイルである場合には、第1のサブファイルの末端になるものである)、前記末端からまた1つの画像ファイルが開始しているかどうか調査し、開始しているもう1つの画像ファイルのメタデータを調査して、この画像ファイルがすぐ前の画像ファイルに依存している第2のサブファイルと表示されているかどうかの識別することにより、行うことができる。
【0083】
画像表示部(240)は、第1のチャンネルの第1の画像と第2のチャンネルの第2の画像とを1つの表示面に同時に表示するコマンドを受信すると、表示面(D)を2つの領域に分割し、各領域にそれぞれの画像を表示することができる。特に、本発明では、1つの表示面をPIP方式で、メイン領域(M)とサブ領域(S)に分割することができる。
【0084】
画像表示部(240)は、ファイル解析部(220)で前記第2のサブファイルが識別されると、表示面(D)内にメイン領域(M)とサブ領域(S)とを設定し、前記メイン領域(M)には前記の任意の画像ファイルに含まれている画像ストリームを表示し、前記サブ領域(S)には前記第2のサブファイルの前記第2の画像ストリームを表示することができる。
【0085】
つまり、表示面(D)の小さな部分であるサブ領域(S)に表示する画像は、統合画像ファイルの低画質で格納された第2の画像ストリームであることが望ましい。
【0086】
このように、小さなサブ領域に低画質の画像ストリームを表示すれば、画像のサイズをサブ領域に合わせて変換するための画像処理の負担が少なく、メイン領域(M)の画像とサブ領域(S)の画像とが互いに同期を失うことなく、スムーズに表示されることができる。
【0087】
図4の(b)は、PIP方式で分割された表示面(D)を示す。メイン領域(M)には、ユーザーが詳細に見たい前方を撮像した画像が大きく表示されており、サブ領域(S)には、ユーザーが参考で見ようとする後方を撮像した画像が小さく表示されている。ここで、後方を撮像した画像は、低画質で格納された画像ストリームが表示されることができ、これにより、2つのチャンネルの画像が1つの表示面(D)で同時にスムーズに表示されることができる。
【0088】
図5は、前記
図4を参照して説明されたような統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示する装置で実行されることができる、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に一緒に表示する方法を説明するフローチャートである。
【0089】
ユーザーによって表示する画像が選択されることができる(S10)。例えば、ユーザーは前方を撮像して生成された第1のチャンネルからの画像(または、前方画像)と後方を撮像して生成された第2のチャンネルからの画像(または、後方画像)を1つの表示面に同時に一緒に表示するために選択することができる。
【0090】
そして、ユーザーは、メイン領域におよび/またはサブ領域に表示される画像を選択することができる(S12)。例えば、ユーザーは、前方を撮像した画像をメイン領域に大きく表示して、後方を撮像して生成された画像をサブ領域に小さく表示することができる。
【0091】
各領域ごとに表示される画像が選択されると、メイン領域に表示されるように選択されたチャンネルの画像ファイルから、画像ファイルに格納された画像ストリームがそのまま選択されて(S18)メイン領域に表示することができる(S19)。もし第1のサブファイルと第2のサブファイルとを備えた統合画像ファイルがメイン領域に表示されるように選択された場合には、統合画像ファイルの先頭にあるサブファイルの画像をそのまま表示するように具現されるか、第1の画像ストリームと第2の画像ストリームとの画像の中から任意の画像ストリームを選択して表示するように具現されることもできる。
【0092】
一方、サブ領域に表示するように選択されたチャンネルの画像ファイルには、低画質で格納されたサブファイルが存在するか確認することができる(S13)。つまり、画像ファイルに第2の画像ストリームが存在するか確認する。このような調査は、画像ファイルのメタデータを調査し、画像ファイルの末端を調査し、ファイルの末端に連結されたもう1つの画像ファイルのメタデータを調査し、当該画像ファイルがすぐ前の画像ファイルに依存している第2のサブファイルであることを表しているか調査する方法で行われます。
【0093】
ここで、もし、サブ領域に表示するように選択されたチャンネルの画像ファイルに第2のサブファイルの第2の画像ストリームが存在する場合には、第2の画像ストリームを選択してデコードして(S14)表示面のサブ領域に画像を表示するようにされている(S15)。
【0094】
一方、サブ領域に表示するように選択されたチャンネルの画像ファイルに第2のサブファイルが存在していないことを確認すると、画像ファイルに含まれている画像ストリームをそのまま使用して(S16)、当該画像ストリームをサブ領域のサイズに合わせてデコードした後(S17)、それをサブ領域に表示することができる(S15)。
【0095】
このように、メイン領域には、別々の選択するための手続きを経ておらず、備えた画像ストリームをそのまま使用して表示することができ、サブ領域には低画質で格納された第2の画像ストリームが存在する場合、その第2の画像ストリームを使用して表示することができる。
【0096】
次に、
図5の方法の手順の中で、第2の画像ストリームの第2のサブファイルが存在するか調べる方法について、
図6を参照して説明する。
【0097】
まず、任意の画像ファイル(例えば、第1のサブファイル)が選択されると、画像ファイルのメタデータ(第1のメタデータ)を調査して画像ストリーム(第1の画像ストリーム)の大きさまたは当該画像ファイル(第1のサブファイル)のサイズを把握する(S21)。第1の画像ストリームのサイズが把握されると、第1の画像ストリームの末端にもう1つの画像ファイルが連結されているかどうか確認する(S22)。
【0098】
連結されたもう1つの画像ファイルが存在すれば、前記画像ファイルのメタデータを調査する(S23)。前記画像ファイルがメタデータを持っていながら(S24の「有」)この画像ファイルがもしすぐ前の画像ファイル(すなわち、第1のサブファイル)に関連している第2のサブファイルと表示している場合は、前記第1のサブファイルと前記第2のサブファイルとは、単一の統合画像ファイルと見なされることができる。
【0099】
一方、続いて、第2のサブファイルで第2のメタデータを調査して、第2の画像ストリームのサイズを把握する(S25)。そして把握されたサイズを参考にして、第2の画像ストリームが完全に存在していることを確認した後(S26)、第2の画像ストリームを読み出して(S27)、サブ領域に表示されるように、第2の画像ストリームが選択されることができる(S28)。
【0100】
一方、第2の画像ストリームが不完全または存在しない場合には、第2のサブファイルの選択がキャンセルされ、第1のサブファイルの第1の画像ストリームが表示されるように選択することができる(S29)。
【0101】
以上で説明された本発明の実施形態は、本発明の技術思想を例示的に示したものに過ぎず、本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきである。また、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正や変形が可能であることがわかりので、本発明の均等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2019年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる画質の画像ストリームを1つの永久記憶媒体に連続的に記録して1つの統合画像ファイルを構成する方法およびこうして記録された統合画像ファイルをディスプレイ装置で表示する方法また、これらの統合画像ファイルを表示する装置に関するものである。
【0002】
最近では、ブラックボックスのような車両用画像録画装置は、4K UHDの高解像度、高ビットレート、高フレームレートの高画質画像を録画することができる。これによって、録画された高画質画像をディスプレイ装置で確認するためには、これを再生することができる特定の高スペックの装置(例えば、PC、スマートフォン、タブレットなど)が必要になる。
【0003】
また、このよう特定の高スペックの装置で高画質画像を再生するためには、車両用画像録画装置で録画した高画質画像を特定の前記高スペック装置に送信するべきなのに、そのためには、大容量の高画質画像を伝送するための、ネットワークの使用コストと転送時間が要求される。
【0004】
したがって、格納された高画質画像を車載用画像録画装置の自体に内蔵された表示面で表示しようとする要求がある。
【0005】
しかし、車両用画像録画装置は、比較的低スペックであり、撮像された画像を録画する機能にハードウェア/ソフトウェアのパワーが集中していて、高画質画像を録画するには問題がないが、高画質で録画された画像を表示面に表示するためのデコード処理は円滑でないことがあります。したがって、表示される画像が途切れたり、遅くなる問題点があった。
【0006】
さらに、最近の車両用画像録画装置は、複数のチャンネル(例えば、前方撮像チャンネルと後方撮像チャンネル)からそれぞれの画像を入力受けてそれぞれ別々の画像ファイルとして格納する機能を提供する。
【0007】
したがって、1つの画像録画装置の表示面に複数のチャンネルの画像を同時に表示しようとするときには、画像が途切れたり、遅くなる問題がさらに深刻に現われることができ、さらには、表示されている複数のチャンネルのそれぞれの画像のシンクが合わなく表示されることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国公開特許第10−1995−0013268号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10−2011−0070067号公報
【特許文献3】特開2000−312340号公報
【特許文献4】韓国公開特許第10−2012−0097046号公報
【発明の概要】
【0010】
本発明は、前記した問題点を解決するためのものであり、録画された画像を、比較的低スペックの車両用画像録画装置でスムーズに表示できるようにする。
【0011】
さらに、本発明は、複数のチャンネルの画像を1つの車両用画像録画装置で同時にスムーズに表示できるようにする。
【0012】
上記の課題を解決するために、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを構成する方法は、(i)前方を撮像した画像から、第1の画質の第1の画像ストリームを生成する手順と、(ii)前記画像または前記第1の画像ストリームを加工して第2の画質の第2の画像ストリームを生成する手順と、(iii)所定の第1の時間を周期で、前記第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また前記第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて第2のサブファイルを構成する手順と、(iv)前記第1のサブファイルの末端に前記第2のサブファイルを連結して記録することにより統合画像ファイルを構成する手順とを含むことを特徴とする。
【0013】
また、前記方法は、前記第1のメタデータは、少なくとも、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す情報を含み、前記第2のメタデータは、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する情報を含むことを特徴とするものである。
【0014】
また、前記方法は、前記第2の画質が、前記第1の画質よりも低い画質であることを 特徴とするものである。
【0015】
また、前記方法は、前記(i)手順が:前記第1の画像ストリームをバッファメモリに記録すること、永久記憶媒体で、前記第1のサブファイルを開始し、前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間ごとに前記バッファメモリに記録されている前記第1の画像ストリームを前記永久記憶媒体の前記第1のサブファイルに連続的に記録することをさらに含み;前記(iii)の手順が:前記第1の時間で、第1のサブファイルを前記の永久記憶媒体内で終了して、また、前記第2のファイルを前記バッファメモリ内で終了することをさらに含み;前記(iv)の手順が:前記永久記憶媒体内の前記第1のサブファイルの末端に、前記バッファメモリ内で終了された前記第2のサブファイルを連結して記録した後、前記第1のサブファイルの先頭から開始して前記第2のサブファイルの末端で終わる前記統合画像ファイルを構成することをさらに含むことを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを構成する装置は、前方を撮像した画像を受信する画像受信部と、受信した前記画像から第1の画質の第1の画像ストリームを構成し、前記画像または前記第1の画像ストリームを加工して第2の画質の第2の画像ストリームを構成するストリーム拡張部と、所定の第1の時間の周期で、前記第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また、前記第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて第2のサブファイルを構成し、前記第1のサブファイルの末端に前記第2のサブファイルを連続的に連結して統合画像ファイルを構成するファイル生成部とを含むことを特徴とする。
【0017】
また、前記装置は:前記第1の及び第2の画像ストリームを格納するバッファメモリと、前記統合画像ファイルが格納される永久記憶媒体とをさらに含み、前記ファイル生成部が、前記永久記憶媒体に前記第1のサブファイルを生成し、前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間ごとに前記バッファメモリに記録されている前記第1の画像ストリームを前記永久記憶媒体の前記第1のサブファイルとして記録し、前記第1の時間で、第1のサブファイルを前記の永久記憶媒体内で終了し、そして、前記バッファメモリ内で前記第2のサブファイルを終了し、前記永久記憶媒体内の前記第1のサブファイルの末端に連続的に前記バッファメモリ内で終了された前記第2のサブファイルを記録することにより前記統合画像ファイルを構成することを特徴とするものである。
【0018】
また、前記装置は:前記第2の画質が、前記第1の画質よりも低い画質であり、また、前記第1のメタデータが、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す情報を含み、前記第2のメタデータが、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する情報を含むことを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを表示する装置は、前方を撮像した画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと、前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルが、互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイルを入力受けるファイル取得部と、前記入力された統合画像ファイルに前記第2のサブファイルが含まれているかどうか調査するファイル解析部と、前記ファイル解析部で前記第2のサブファイルが識別されると、ディスプレイ装置の表示面に前記第2のサブファイルの前記第2の画像ストリームを表示する画像表示部とを含むことを特徴とする。
【0020】
また、前記装置は:前記第1のサブファイルが、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す第1のメタデータを含み、前記第2のサブファイルが、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する第2のメタデータを含み、前記ファイル解析部が、前記統合画像ファイルの前記第1のメタデータに基づいて、前記第1のサブファイルの末端を識別し、前記第1のサブファイルの末端で前記第2のサブファイルが開始しているかどうかを調査し、また、前記第2のサブファイルの前記第2のメタデータを読み出して前記第2の画像ストリームを識別することを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを表示する方法は、第1のチャンネルからの第1の画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルが互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイルおよび第2のチャネルからの第2の画像が記録された任意の画像ファイルを1つのディスプレイ装置で同時に表示する方法であって、(i)ディスプレイ装置の表示面に、メイン領域とサブ領域を設定する手順と、(ii)前記の任意の画像ファイルに含まれている画像ストリームを前記メイン領域に表示する手順と、(iii)前記サブ領域に表示する画像ファイルとして前記統合画像ファイルを選択し、前記統合画像ファイルを調査して前記第2のサブファイルが検出された場合には、前記第2の画像ストリームを前記サブ領域に表示する手順を含むことを特徴とする。
【0022】
また、前記方法は:前記第1のメタデータが、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す情報を含み、前記第2のメタデータが、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する情報を含み;前記(iii)の手順が:前記統合画像ファイルの前記第1のメタデータに基づいて、前記第1のサブファイルの末端を検出し、前記第1のサブファイルの末端で前記第2のサブファイルが開始しているかどうかを調査し、前記第2のサブファイルの前記第2のメタデータを読み出して前記第2の画像ストリームを識別し、前記第2の画像ストリームを前記サブ領域に表示することを含むことを特徴とするものである。
【0023】
また、前記方法は:前記第2の画質が、前記第1の画質よりも低い画質であり、前記サブ領域が、前記メイン領域にPIP方式で具備されていることを特徴とするものである。
【0024】
また、前記方法は:前記統合画像ファイルが、(a)前方を撮像した前記第1の画像から第1の画質の前記第1の画像ストリームを生成してバッファメモリに記録し、(b)前記第1の画像又は前記第1の画像ストリームを加工して第2の画質の前記第2の画像ストリームを生成してバッファメモリに記録し、(c)永久記憶媒体内に前記第1のサブファイルを生成し、所定の第2の時間ごとに前記バッファメモリに記録されている前記第1の画像ストリームを前記永久記憶媒体の前記第1のサブファイルに記録し、(d)前記第2の時間よりも長い所定の第1の時間の周期で、前記永久記憶媒体内の前記第1の画像ストリームに第1のメタデータを結合させて第1のサブファイルを構成し、また、前記バッファメモリ内の前記第2の画像ストリームに第2のメタデータを結合させて前記バッファメモリ内で第2のサブファイルを終了し、(e)前記永久記憶媒体内の前記第1のサブファイルの末端に前記バッファメモリ内で終了した第2のサブファイルを連続的に記録することにより、構成されていることを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明に係る、異なる画質の画像ストリームが連続的に記録された統合画像ファイルを表示する装置は、第1のチャンネルからの第1の画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルが互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイル、そして、第2のチャンネルからの第2の画像が記録された任意の画像ファイルを入力受けるファイル取得部と、前記サブ領域に表示する画像ファイルとして前記統合画像ファイルを選択し、前記選択された統合画像ファイルに第2のサブファイルが含まれているかどうか調査しているファイル解析部と、前記ファイル解析部で前記第2のサブファイルが識別されると、ディスプレイ装置の表示面にメイン領域とサブ領域とを設定し、前記メイン領域に前記任意の画像ファイルに含まれている画像ストリームを表示し、前記サブ領域に前記第2のサブファイルの前記第2の画像ストリームを表示する画像表示部とを含むことを特徴とする。
【0026】
また、前記装置は:前記第1のサブファイルが、前記第1の画像ストリームの末端又は前記第1のサブファイルの末端を示す第1のメタデータを含み、前記第2のサブファイルが、少なくとも、前記第2のサブファイルが前記第2の画質の第2の画像ストリームであることを表示する第2のメタデータを含み;前記ファイル解析部が、前記統合画像ファイルの前記第1のメタデータに基づいて前記第1のサブファイルの末端を検出し、前記第1のサブファイルの末端で前記第2のサブファイルが開始しているかどうかを調査し、前記第2のサブファイルの前記第2のメタデータを読み出して前記第2の画像ストリームを識別することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0027】
前記のような構成による本発明によれば、撮像されて生成された画像を高画質のストリームと低画質のストリームそれぞれに作り、これらを1つのファイルにまとめて格納して、格納された前記ファイルを後で再生時には、高解像度のストリームと低画質のストリームの中からいずれか1つのストリームを選択して表示することができ、低スペックの装置でも画像がスムーズに表示されることができる。
【0028】
また、複数のチャンネルのそれぞれの画像を1つの表示面で一緒に表示する際にも、少なくとも1つの画像は低画質のストリームに表示することで、低スペックの装置でも画像がスムーズに表示されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は、本発明の画像録画装置を車に使用する方法を概略的に示す図である。
【
図2a】
図2aは、統合画像ファイルを構成する方法を説明する図である。
【
図2b】
図2bは、MP4ファイル形式で具現された統合画像ファイルの構成を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態による、統合画像ファイルを構成する装置の主要部を概略的に示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本発明のもう1つの実施形態による、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示することができる装置の主要部と複数のチャンネルの画像をPIP方式で表示する例を示す図である。
【
図5】
図5は、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示する方法のフローチャートである。
【
図6】
図6は、
図5の方法において、第2の画像ストリームの有無を調べる方法のフローチャートである。
【0030】
以下、添付された図面を参照して、本発明による、異なる画質の画像ストリームを1つの永久記憶媒体に連続的に記録して1つの統合画像ファイルを構成する方法およびこうして記録された統合画像ファイルをディスプレイ装置で表示する方法と、これらの統合画像ファイルを表示する装置の好適な実施形態を説明する。ちなみに、本発明の各構成要素を指す用語は、その機能を考慮して、例示的に命名されたものなので、用語自体によって、本発明の技術内容を予測したり限定して理解するのはならない。
【0031】
まず、本発明の1つの実施形態による画像録画装置を車で使用する方式、すなわち、ブラックボックスとして使用する例を
図1を参照して説明する。一方、一般的なブラックボックスは、それ自体で画像表示手段を備えることができ、録画されて格納された画像をデコードして視覚的に表示することができる。従って、本発明で提示する異なる画質の画像ストリームを1つの永久記憶媒体に連続的に記録して1つの統合画像ファイルを構成する装置とこうして記録された統合画像ファイルを表示する装置とは、以下で"車両用ブラックボックス"または"ブラックボックス"と記載されることができる。また、別の画質の画像ストリームを1つの永久記憶媒体に連続的に記録して1つの統合画像ファイルを構成する方法およびこうして記録された統合画像ファイルをディスプレイ装置で表示する方法も車両用ブラックボックスで実行されているものと理解することができる。
【0032】
図面を参照すれば、ブラックボックスは本体(101)と追加のカメラ(102)で構成されることができる。
【0033】
ブラックボックス本体(101)は、例えば、車両(C)の前方に配置され、前方を眺める前方カメラ(図示せず)を含むことができる。前方カメラで撮像された画像は、本体(101)内で処理されてデジタル画像ストリームを構成し、これらの画像ストリームは、所定の時間単位に分割されて(例えば、60秒周期)本体(101)内に、または外部に具備することができる永久記憶媒体(130)に画像ファイルとして記録されて格納されることができる。本体(101)は、また表示面(D)を備えることができ、撮像された画像をリアルタイムで表示したり、または永久記憶媒体(130)に格納された任意の画像ファイルを再生して画像を表示することができる。
【0034】
このとき、ブラックボックス本体(101)に備えられた表示面(D)は、比較的小さなサイズであり、画素数も比較的少ない(例えば、CGA、VGA、SVGAなど)低性能で実現することができる。したがって、比較的に高画質(例えば、HD、FHDなど)にエンコードされた画像をここに表示するには、むしろ画質を下げるための画像処理が必要になる。ブラックボックスは、撮像された画像を格納することを主な目的として設計されているため、撮像された画像をエンコードして格納する機能を実行することができる最小限のハードウェア/ソフトウェアの処理能力を備えることである。したがって、画像を表示するための処理、特に画質を下げるための画像変換処理を実行しながら、同時に表示面(D)に表示する処理を実行するには、それ自体の処理能力が多少足りない。
【0035】
したがって、本発明では、撮像された画像を格納するとき、高画質の画像を格納して1つの画像ファイル(例えば、第1のサブファイル)を構成して、前記撮像された画像を追加で低画質の画像に変換してまた1つの画像ファイル(例えば、第2のサブファイル)を構成した後、これらを1つのファイルに結合して格納する方法を使用する。これにより、格納された画像ファイルを自体の表示面に表示するとき、低画質の画像を利用すると、画像処理の負担が少なくなり、スムーズに画像を表示することができるようになる。また、低画質の画像を利用することで、画像の区間探索や高速再生などもスムーズに対応できるようになる。
【0036】
これらの機能の具現のために、本発明によるブラックボックス本体(101)は、撮像された画像に基づいて、異なる画質の個々の画像ファイルを構成し、このように構成された別の画質の画像を連結させて1つの統合画像ファイルを構成する機能を具現することができなければならない。また、必要に応じて、本発明によるブラックボックス本体(101)は、、こんなに構成された単一の統合画像ファイルのいずれかの画像ファイル(例えば、低画質の画像ファイル)を選択して、選択された画像ファイルの画像ストリームを表示面に表示する機能を具現することができなければならない。
【0037】
一方、本発明によるブラックボックスは前方カメラが見ている方向以外の方向に向かうもう1つのカメラ(102)を含むことができる。
【0038】
前方カメラによって撮像された画像から構成された画像ファイルと追加のカメラ(102)によって撮像された画像から構成された画像ファイルは、同じ永久記憶媒体(130)に一緒に格納されることができる。
【0039】
このとき、ブラックボックス(101)は、前方カメラによって撮像された画像(例えば、第1のチャンネルの画像、すなわち、第1の画像または前方画像)を高画質と低画質の画像ストリームに構成し、高画質画像ストリームのサブファイルと低画質の画像ストリームのサブファイルを統合して1つの統合画像ファイルとして格納することができる。また、ブラックボックス(101)は、後方カメラ(102)によって撮像された画像(例えば、第2のチャンネルの画像、すなわち、第2の画像または後方画像)を高画質と低画質の画像ストリームに構成し、高画質画像ストリームのサブファイルと低画質の画像ストリームのサブファイルを統合して、もう1つの統合画像ファイルとして格納することができる。
【0040】
そして、1つの表示面(D)で第1のチャンネルの画像と第2のチャンネルの画像を同時に表示しようとするときには、表示面(D)にPIP方式でメイン領域(M)とサブ領域(S)とを構成して、メイン領域(M)に表示するチャンネルの画像は、高画質画像で表示し、サブ領域(S)に表示するチャンネルの画像は低画質の画像で表示することができる。
【0041】
これにより、高画質画像に最小限の画像処理を施した後、表示面(D)の大部分を占めるメイン領域(M)に表示することができ、低画質の画像に最小限の画像処理を施した後、表示面の小さな部分であるサブ領域(S)に表示することができるので、ブラックボックス(101)の画像処理の負担が減り、2チャンネルのそれぞれの画像を同時にスムーズに表示することができるようになる。
【0042】
これらの機能の具現のために、本発明のブラックボックス(101)は、、表示面(D)をPIP方式で分割し、メイン領域(M)には、画像ファイルに格納された高画質画像ストリームを表示し、サブ領域(S)には、統合画像ファイル内で低画質で格納された画像ストリームを選択し、これを表示する機能を実現することができなければならない。
【0043】
一方、他の方式では、メイン領域とサブ領域の両方の低画質の画像を利用して表示することもできる。
【0044】
図2aは、本発明の統合画像ファイルを構成する方法を説明する図である。
【0045】
本発明で提示する統合画像ファイルは、それぞれ独立して機能することができる第1のサブファイルと第2のサブファイルとが互いに連続的に連結された形で構成されている。
【0046】
第1のサブファイルは、撮像された画像を高画質画像にエンコードして格納する部分であり、それ自体のヘッダ(Header)(または、第1のメタデータ)と、高画質画像のフレームが連結された第1の画像ストリーム(Video st1#1 frame、Video st1#2 frame、...、Video st1 #N frame)を含んでいる。第1のサブファイルも、それ自体で1つの完全な画像ファイルとして機能することができる。
【0047】
同様に、第2のサブファイルは、撮像された画像を低画質の画像にエンコードして格納する部分であり、それ自体のヘッダ(Header)(例えば、第2のメタデータ)と、低画質画像のフレームが連結された第2の画像ストリーム(Video st2#1 frame、Video st2#2 frame、...、Video st2 #N frame)とを含んでいる。第2のサブファイルも、それ自体で1つの完全な画像ファイルとして機能することができる。
【0048】
図2bは、MP4ファイル形式で具現された統合画像ファイルの構成を示す図である。本発明での画像ファイルは、
図2bに示すように、MPEG-4(または、MP4)ファイルタイプを使用することを例に挙げている。MP4ファイルタイプは、複数のボックス(box)で構成され、基本的にFTYP、MOOV、MDATボックスを持つことができる。各ボックスは、ボックスのサイズと種類を表示する部分と、データまたはサブボックスのデータを記録する部分で構成されている。
【0049】
ここで、画像を再生するためのデータ、例えば、画像ストリームは、MDATボックスに記録される。FTYPボックスは、ファイルの先頭に常に優先的に配置する必要があり、ファイルの互換性を確認することができる情報が記録されている。MOOVボックスは、MP4画像ファイルに記録された画像ストリームに関連したすべての情報が記録されている。さらに、USERボックスが具備されてもよいが、本発明では、ないものとみなして説明する。
【0050】
図2aでヘッダと表示され部分は、例えば、
図2bのFTYPボックス、MOOVボックスに該当する。また、一連のVideo frameはMDATボックスに含まれている実際の画像フレームに対応する。
【0051】
このように、本発明で提示する統合画像ファイルは、異なる画質の個々の2つの画像ファイルが連続的に連結されている形態で構成されている。したがって、ブラックボックスは、連続した2つのサブファイルのいずれかを選択して、選択されたサブファイルの画像ストリームをそのまま使用することができるようになる。
【0052】
ちなみに比較すると、従来の画像ファイルでも、1つのMDATボックスに異なる画質の画像を同時に格納する方法が存在する。しかし、この従来の方式では、完全な画像ストリームを連続させるのではなく、フレーム単位で交互に格納している。つまり、高画質の画像フレーム#1-低画質の画像フレーム#1-高画質の画像フレーム#2-低画質の画像フレーム#2…のようにフレームユニットを交互に配置して格納している。したがって、ブラックボックスで、所望の画質の画像を活用するためには、画像フレームを一つずつスキップして抽出する処理が必要なので、処理能力に負担となった。
【0053】
これに比べ、本発明の前記した方法で構成された統合画像ファイルによると、同じ画質の画像フレームは連続的に連結されて、完全な単一の画像ストリームを構成しており、これらの完全な単一の画像ストリームに単一のサブファイルが構成され、これらのサブファイルが連結されて単一の統合画像ファイルが構成されているので、ブラックボックスは、統合画像ファイル内で所望のサブファイルを選択して、画像ストリームをそのまま使用できるようになる。
【0054】
これらの機能を具現するためには、各メタデータは、画像ストリームの末端の位置および/またはそこまでの長さ(または、各サブファイルの末端の位置および/またはそこまでの長さ)を表示する情報を含んでなければならない。
【0055】
また、少なくとも、第2のサブファイルのメタデータには、第2のサブファイルが第1のサブファイルに関連付けられたサブファイルであることを表示する情報を含まなければならない。
【0056】
そして、ブラックボックスでは、統合画像ファイルの開始部分に存在するメタデータを調査して(ファイルの前方に配置される第1のサブファイルの第1のメタデータが調査される)、第1のサブファイルの末端を調査し、その末端にあるもう1つの画像ファイルのメタデータ(例えば、FTYPボックス)を調査して、調査されるメタデータが前記第1のサブファイルに依存している第2のサブファイルであるかを識別することができなければならない。
【0057】
本明細書で、第1のサブファイルと第2のサブファイルとが1つの統合画像ファイルを構成するものとして説明したが、これらが1つの統合ファイルを構成していると統合画像ファイルの自体内に明示的に表示される必要はない。すなわち、永久記憶媒体の論理(または、物理)アドレスが互いに連続するように第1のサブファイルと第2のサブファイルとを記録し、第2のサブファイルが第1のサブファイルに関連付けられたサブファイルであることを表示する情報を第2のサブファイルの第2のメタデータに記録しておけば、後でブラックボックスでいずれかのサブファイルを読み出したときにすぐに次の論理/物理アドレスを調査し、関連する第2のサブファイルが存在していることが確認された場合、先に読み取ったサブファイルとそれに連結された第2のサブファイルとを1つの統合画像ファイルと判断することもできる。
【0058】
したがって、本明細書で、「統合画像ファイルを構成する」というのは、第1のサブファイルの第1のメタデータまたは別々のボックスに、関連する第2のサブファイルが存在することを明示的に記録することもあり、または記録していないこともある。
【0059】
次に、
図3を参照して、本発明の一実施形態による、統合画像ファイルを構成する画像録画装置の主要部を概略的に説明する。画像録画装置(101)は、ブラックボックスの一部になることができる。画像録画装置(101)は、、撮像部(110)と、システム部(120)と永久記憶媒体(130)とを含むことができる。
【0060】
撮像部(110)は、、カメラを含んで、前方を撮像する。撮像された画像は、フレーム単位で出力されることができる。
【0061】
永久記憶媒体(130)は、、不揮発性データ記憶装置を総称するものであり、SDメモリ、SSD、HDDなどを含むことができる。もちろん、永久記憶媒体(130)は、揮発性メモリを使用して具現されることもできる。
【0062】
システム部(120)は、撮像部(110)で撮像された画像をエンコードしてデジタル画像データに変換して永久記憶媒体(130)に記録する機能を実行する。
【0063】
画像獲得部(121)は、撮像部(110)から出力される画像を受信する。
【0064】
ストリーム拡張部(122)は、受信された画像を利用して、2つのストリームを作る。つまり、受信した画像を、第1の画質(または、高解像度の画質)の画像に変換して第1の画像ストリームを生成し、受信した画像を、第2の画質(または、低解像度の画質)の画像に変換して第2の画像ストリームを生成する。
【0065】
エンコード部(123)は、各画像ストリームを画像ファイルとして格納するための形式にエンコードする。例えば、MP4ファイル形式にエンコードすることができる。
【0066】
バッファメモリ(124)は、、リアルタイムで撮像されて生成された画像ストリームを一時的に格納するバッファを提供する。
【0067】
ファイル生成部(125)は、、画像録画装置(101)が画像の録画を開始すると、第1の画像ストリームを格納する第1のサブファイルを生成することができる。本発明で、第1のサブファイルは、永久記憶媒体(130)内にすぐに生成することができる。このとき、第1のサブファイルは、例えば、第1の時間(例えば、60秒)ごとに終了するので、永久記憶媒体(130)に生成された第1のサブファイルは、第1のメタデータの一部が記録されてMDATボックスに画像ストリームが追加されることができる状態で生成することができる。
【0068】
そしてファイル生成部(125)は、第1の画像ストリームを第2の時間周期(例えば、1秒)毎にバッファメモリ(124)から取得してMDATボックスに追加で記録して、第1のサブファイルを記録する。
【0069】
一方、ファイル生成部(125)は、永久記憶媒体内にまだ第2のサブファイルを生成しませず、第2の画像ストリームは、ただバッファメモリ(124)内で追加されている状態である。
【0070】
以後、第1の時間の間に記録が行われた後(すなわち、第1の画像ストリームは、永久記憶媒体内に第2の時間周期毎にフレームが追加されていて、第2の画像ストリームは、バッファメモリ内でフレームが追加されている状態である)、ファイル生成部(125)は、永久記憶媒体(130)の第1のサブファイルのMDATボックスを終了して、第1のメタデータを終了して、第1のサブファイルを終了する。一方、ファイル生成部(125)は、第1時間の間に生成された第2の画像ストリームをバッファメモリ(124)から取得し、第2のメタデータを設定して第2のサブファイルを生成し、生成された第2のサブファイルを永久記憶媒体(130)の第1サブファイルの末端の論理的/物理的アドレスに連続して記録を開始する。
【0071】
このように、第1のサブファイルに依存している第2のサブファイルは、第1のサブファイルの末端の論理的(または、物理的)アドレスに連続して位置するので、いずれかのサブファイルを読み出したときに、連続した次の場所にあるサブファイルのメタデータを調査すれば、次の場所にあるサブファイルがすぐ前のサブファイルに依存している第2のサブファイルであるかどうかをすぐに判断できるようになる。
【0072】
次に、前記したように構成された統合画像ファイル、つまり、異なる画質の画像ストリームの個々のサブファイルが連続して記録された統合画像ファイルを表示面に表示することができる装置について説明する。このように、統合され画像ファイルを表示面に表示することができる画像表示装置、例えば、表示面を備えたブラックボックスは、ファイル取得部、ファイル解析部、デコード部、画像表示部を含むことができる。本実施形態のブラックボックスの構成は、
図4のブロック図を参考することができる。
【0073】
ファイル取得部は、前方を撮像した画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと前記第1の画像が第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルとが互いに連続的に連結されて構成された統合画像ファイルを入力される。つまり、ファイル取得部は永久記憶媒体にアクセスして格納された画像ファイルを読み出すことができる。
【0074】
ファイル解析部は、入力された画像ファイルに第2のサブファイルが含まれているかどうか調査する。つまり、ファイル解析部は、表示するのいずれかの画像ファイルを読み出したときには、その画像ファイルのメタデータを読み出して画像ファイルの末端を識別し、識別された末端位置にもう1つの画像ファイルが開始していることを確認して、確認された画像ファイルのメタデータを調査して、当該ファイルがすぐ前に位置する画像ファイルに依存している第2のサブファイルであるかどうかを識別することができる。
【0075】
デコード部は、各画像ファイルの画像ストリームを読み出して、視覚的に表示するようにデコードする。
【0076】
画像表示部は、デコードされた画像ストリームを表示面に視覚的に表示する。このとき、ファイル解析部において、前記第2のサブファイルが識別されたら、画像表示部は、第2のサブファイルの第2の画像ストリームを表示面に表示することができる。
【0077】
これらの画像表示装置は、前方を撮像した同じ画像でありながら、互いに画質が異なる2つの画像ストリームの中から所望の画質の画像ストリームを選択して表示することができますが、低画質の画像ストリームを選択して表示する場合には、第2のサブファイルを選択して、すでに連続に格納された一連の画像ストリームをそのまま使用することができますので、画像フレームを抽出して表示する処理能力が不足しても画像をスムーズに表示することができるようになる。また、低画質のフレームが一列に連続して構成された画像ストリームを使用することになるので、区間探索時の遅延がほとんどなく、高速再生などもスムーズに対応できるようになる。
【0078】
図4は、本発明のもう1つの実施形態による、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示することができる装置の要部と複数のチャンネルの画像をPIP方式で表示する例とを示す図である。
【0079】
図4の(a)を参照すると、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示することができる装置(201)は、やはりブラックボックスであることができ、画像ファイル取得部(210)、ファイル解析部(220)、デコード部(230)、画像表示部(240)を含むことができる。
【0080】
ここでは、例えば、車両の任意の方向を撮像して生成された第1の画像が第1のチャネルとして出力され、前記第1の画像を第1の画質の第1の画像ストリームとして記録して第1のサブファイルを構成し、前記第1のチャンネルの第1の画像が第2の画質に変換され第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルを構成し、第1のサブファイルと第2のサブファイルとが互いに連続的に連結されて1つの統合画像ファイルが構成されていることを想定する。
【0081】
また、例えば、車両の他の方向を撮像して生成された第2の画像が第2のチャネルとして出力され、前記第2の画像を任意の画質で記録したもう1つの画像ファイルが構成されていることを想定する。ここで、前記もう1つの画像ファイルも、第2の画像が第1の画質の第1の画像ストリームとして記録された第1のサブファイルと第2の画質の第2の画像ストリームとして記録された第2のサブファイルとを含むこともできる。
【0082】
画像ファイル取得部(210)は、、例えば、永久記憶媒体(130)からチャンネル別画像ファイルを読み出して取得することができる。
【0083】
ファイル解析部(220)は、ブラックボックス(101)の表示面(D)に表示する第1のチャンネルの画像ファイルと第2のチャンネルの画像ファイルとを選択して、選択されたファイルが第2のサブファイルを含む統合画像ファイルであるか解析する。統合画像ファイルであるかの解析は、選択された画像ファイルのメタデータから画像ストリームの末端または画像ファイルの末端を検出し、(統合画像ファイルである場合には、第1のサブファイルの末端になるものである)、前記末端からまた1つの画像ファイルが開始しているかどうか調査し、開始しているもう1つの画像ファイルのメタデータを調査して、この画像ファイルがすぐ前の画像ファイルに依存している第2のサブファイルと表示されているかどうかの識別することにより、行うことができる。
【0084】
画像表示部(240)は、第1のチャンネルの第1の画像と第2のチャンネルの第2の画像とを1つの表示面に同時に表示するコマンドを受信すると、表示面(D)を2つの領域に分割し、各領域にそれぞれの画像を表示することができる。特に、本発明では、1つの表示面をPIP方式で、メイン領域(M)とサブ領域(S)に分割することができる。
【0085】
画像表示部(240)は、ファイル解析部(220)で前記第2のサブファイルが識別されると、表示面(D)内にメイン領域(M)とサブ領域(S)とを設定し、前記メイン領域(M)には前記の任意の画像ファイルに含まれている画像ストリームを表示し、前記サブ領域(S)には前記第2のサブファイルの前記第2の画像ストリームを表示することができる。
【0086】
つまり、表示面(D)の小さな部分であるサブ領域(S)に表示する画像は、統合画像ファイルの低画質で格納された第2の画像ストリームであることが望ましい。
【0087】
このように、小さなサブ領域に低画質の画像ストリームを表示すれば、画像のサイズをサブ領域に合わせて変換するための画像処理の負担が少なく、メイン領域(M)の画像とサブ領域(S)の画像とが互いに同期を失うことなく、スムーズに表示されることができる。
【0088】
図4の(b)は、PIP方式で分割された表示面(D)を示す。メイン領域(M)には、ユーザーが詳細に見たい前方を撮像した画像が大きく表示されており、サブ領域(S)には、ユーザーが参考で見ようとする後方を撮像した画像が小さく表示されている。ここで、後方を撮像した画像は、低画質で格納された画像ストリームが表示されることができ、これにより、2つのチャンネルの画像が1つの表示面(D)で同時にスムーズに表示されることができる。
【0089】
図5は、前記
図4を参照して説明されたような統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に表示する装置で実行されることができる、統合画像ファイルを含む複数のチャンネルの画像ファイルを1つの表示面に一緒に表示する方法を説明するフローチャートである。
【0090】
ユーザーによって表示する画像が選択されることができる(S10)。例えば、ユーザーは前方を撮像して生成された第1のチャンネルからの画像(または、前方画像)と後方を撮像して生成された第2のチャンネルからの画像(または、後方画像)を1つの表示面に同時に一緒に表示するために選択することができる。
【0091】
そして、ユーザーは、メイン領域におよび/またはサブ領域に表示される画像を選択することができる(S12)。例えば、ユーザーは、前方を撮像した画像をメイン領域に大きく表示して、後方を撮像して生成された画像をサブ領域に小さく表示することができる。
【0092】
各領域ごとに表示される画像が選択されると、メイン領域に表示されるように選択されたチャンネルの画像ファイルから、画像ファイルに格納された画像ストリームがそのまま選択されて(S18)メイン領域に表示することができる(S19)。もし第1のサブファイルと第2のサブファイルとを備えた統合画像ファイルがメイン領域に表示されるように選択された場合には、統合画像ファイルの先頭にあるサブファイルの画像をそのまま表示するように具現されるか、第1の画像ストリームと第2の画像ストリームとの画像の中から任意の画像ストリームを選択して表示するように具現されることもできる。
【0093】
一方、サブ領域に表示するように選択されたチャンネルの画像ファイルには、低画質で格納されたサブファイルが存在するか確認することができる(S13)。つまり、画像ファイルに第2の画像ストリームが存在するか確認する。このような調査は、画像ファイルのメタデータを調査し、画像ファイルの末端を調査し、ファイルの末端に連結されたもう1つの画像ファイルのメタデータを調査し、当該画像ファイルがすぐ前の画像ファイルに依存している第2のサブファイルであることを表しているか調査する方法で行われます。
【0094】
ここで、もし、サブ領域に表示するように選択されたチャンネルの画像ファイルに第2のサブファイルの第2の画像ストリームが存在する場合には、第2の画像ストリームを選択してデコードして(S14)表示面のサブ領域に画像を表示するようにされている(S15)。
【0095】
一方、サブ領域に表示するように選択されたチャンネルの画像ファイルに第2のサブファイルが存在していないことを確認すると、画像ファイルに含まれている画像ストリームをそのまま使用して(S16)、当該画像ストリームをサブ領域のサイズに合わせてデコードした後(S17)、それをサブ領域に表示することができる(S15)。
【0096】
このように、メイン領域には、別々の選択するための手続きを経ておらず、備えた画像ストリームをそのまま使用して表示することができ、サブ領域には低画質で格納された第2の画像ストリームが存在する場合、その第2の画像ストリームを使用して表示することができる。
【0097】
次に、
図5の方法の手順の中で、第2の画像ストリームの第2のサブファイルが存在するか調べる方法について、
図6を参照して説明する。
【0098】
まず、任意の画像ファイル(例えば、第1のサブファイル)が選択されると、画像ファイルのメタデータ(第1のメタデータ)を調査して画像ストリーム(第1の画像ストリーム)の大きさまたは当該画像ファイル(第1のサブファイル)のサイズを把握する(S21)。第1の画像ストリームのサイズが把握されると、第1の画像ストリームの末端にもう1つの画像ファイルが連結されているかどうか確認する(S22)。
【0099】
連結されたもう1つの画像ファイルが存在すれば、前記画像ファイルのメタデータを調査する(S23)。前記画像ファイルがメタデータを持っていながら(S24の「有」)この画像ファイルがもしすぐ前の画像ファイル(すなわち、第1のサブファイル)に関連している第2のサブファイルと表示している場合は、前記第1のサブファイルと前記第2のサブファイルとは、単一の統合画像ファイルと見なされることができる。
【0100】
一方、続いて、第2のサブファイルで第2のメタデータを調査して、第2の画像ストリームのサイズを把握する(S25)。そして把握されたサイズを参考にして、第2の画像ストリームが完全に存在していることを確認した後(S26)、第2の画像ストリームを読み出して(S27)、サブ領域に表示されるように、第2の画像ストリームが選択されることができる(S28)。
【0101】
一方、第2の画像ストリームが不完全または存在しない場合には、第2のサブファイルの選択がキャンセルされ、第1のサブファイルの第1の画像ストリームが表示されるように選択することができる(S29)。
【0102】
以上で説明された本発明の実施形態は、本発明の技術思想を例示的に示したものに過ぎず、本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきである。また、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正や変形が可能であることがわかりので、本発明の均等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【外国語明細書】