(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-49522(P2020-49522A)
(43)【公開日】2020年4月2日
(54)【発明の名称】酸素溶断用ランスパイプ
(51)【国際特許分類】
B23K 7/00 20060101AFI20200306BHJP
B23K 7/10 20060101ALI20200306BHJP
【FI】
B23K7/00 W
B23K7/10 U
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-182246(P2018-182246)
(22)【出願日】2018年9月27日
(11)【特許番号】特許第6527628号(P6527628)
(45)【特許公報発行日】2019年6月5日
(71)【出願人】
【識別番号】000180254
【氏名又は名称】酸素アーク工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】特許業務法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】原 健一
(72)【発明者】
【氏名】坂井 明彦
(57)【要約】
【課題】ランスパイプ内部の酸素流の安定性及び直進性を向上させ、ランスパイプの溶断性能を向上させる。
【解決手段】長尺状で金属製の筒体11と、この筒体の内部に挿入される長尺状で金属製の芯体12とを有し、芯体12の周囲に、筒体11の基端側から供給される酸素が流通する酸素流路が形成されている酸素溶断用ランスパイプ10において、芯体12の基端側の端部に、前記酸素流路に向けて酸素を案内する案内面12aを形成した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状で金属製の筒体と、この筒体の内部に挿入される長尺状で金属製の芯体とを有し、前記芯体の周囲に、前記筒体の基端側から供給される酸素が流通する酸素流路が形成されている酸素溶断用ランスパイプであって、
前記芯体の基端側の端部に、前記酸素流路に向けて酸素を案内する案内面が形成されている、酸素溶断用ランスパイプ。
【請求項2】
前記芯体は、複数本の金属製の線材からなり、前記案内面は、前記複数本の線材のうち少なくとも1本の線材の基端側の端部に形成されている、請求項1に記載の酸素溶断用ランスパイプ。
【請求項3】
前記案内面は、前記線材の基端側の端部を円錐状又は円錐台状に加工することにより形成されている、請求項2に記載の酸素溶断用ランスパイプ。
【請求項4】
前記芯体は、その外周面に、周方向に沿って凸条部と凹条部とが交互に形成されている金属製の異形管からなり、前記案内面は、前記凸条部の少なくとも一部に形成されている、請求項1に記載の酸素溶断用ランスパイプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化反応熱を利用して対象材を切断あるいは穿孔する際に用いられる酸素溶断用ランスパイプに関する。なお、以下本明細書では、「酸素溶断用ランスパイプ」を単に「ランスパイプ」という。
【背景技術】
【0002】
従前より、ガス切断や機械的切断では困難を伴う対象材(板厚の厚い鋼材など)を切断あるいは穿孔する際には、酸素溶断装置を用いた溶断を行っている。
【0003】
酸素溶断装置は、内部に酸素流路を有する金属製のランスパイプに対して、外部より一定以上の熱源を先端部に与えて、ランスパイプを溶融させ、酸素流路に送り込まれている酸素とランスパイプとで、連続的に酸化反応を起こさせて自己燃焼させ、その先端部の酸化反応熱によって対象材(被溶断物)を切断あるいは穿孔する溶断装置であり、対象材を溶断するランスパイプと、ランスパイプを保持するホルダと、ランスパイプに酸素を供給する酸素ボンベと、ランスパイプが保持されたホルダと酸素ボンベとを連結し、ランスパイプに酸素を案内する酸素ホースとを有している。
【0004】
ランスパイプは、一般的に、長尺状で金属製の筒体の内部に、長尺状で金属製の芯体を挿入したものであり、その芯体としては、筒体の内径より小さい外径を有する金属製の線材(助燃材)を、複数本(数本から数十本)組み合わせて挿入したものが一般的である(例えば特許文献1参照)。また、芯体として、多孔管を有する異形管(特許文献2参照)、凹凸のある異形管(特許文献3参照)を使用する場合もある。
【0005】
このようなランスパイプにおいて、筒体の基端側から供給される酸素は、筒体の内部(芯体の周囲)に形成されている空隙(酸素流路)を通って着火(溶融)した先端部に届き、その先端部において芯体(助燃材)及び筒体(主燃材)と酸化反応を連続的に起こし酸化反応熱を生じさせる。つまり、ランスパイプは、この酸化反応熱をもって対象材を溶断(切断あるいは穿孔)するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−92948号公報
【特許文献2】特開2000−71069号公報
【特許文献3】実公昭57−29138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、ランスパイプの溶断性能に大きく関与する前述の酸化反応熱を安定して得るためには、酸素をランスパイプ内部の酸素流路にスムーズに供給し、その酸素流の安定性及び直進性を向上させることが重要であると考えた。この点から従来のランスパイプによる溶断試験の状況を詳しく分析したところ、従来のランスパイプにおいて芯体の基端側(酸素供給側)の端部は、酸素流に対して実質的に垂直な平面となっており、この平面に酸素流が真正面から衝突することにより、酸素流の安定性及び直進性が損なわれ、結果としてランスパイプの溶断性能が低下することがわかった。
【0008】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ランスパイプ内部の酸素流の安定性及び直進性を向上させ、ランスパイプの溶断性能を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一観点によれば、次のランスパイプが提供される。
長尺状で金属製の筒体と、この筒体の内部に挿入される長尺状で金属製の芯体とを有し、前記芯体の周囲に、前記筒体の基端側から供給される酸素が流通する酸素流路が形成されているランスパイプであって、
前記芯体の基端側の端部に、前記酸素流路に向けて酸素を案内する案内面が形成されている、ランスパイプ。
【発明の効果】
【0010】
本発明のランスパイプによれば、筒体の内部に挿入される芯体の基端側の端部に、酸素流路に向けて酸素を案内する案内面が形成されているので、ランスパイプ内部の酸素流の安定性及び直進性を向上させ、ランスパイプの溶断性能を向上させることができる。
また、ランスパイプは、その基端部をホルダによって保持されるところ、本発明のランスパイプによれば、前記案内面により酸素が酸素流路へスムーズに案内(供給)されることから、ランスパイプの基端部における圧力損失(酸素流の流れ方向に対する反力)が小さくなる。その結果、ランスパイプがホルダから脱落することが抑制され、溶断作業の安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】複数本の線材により芯体を構成したランスパイプの基端部を示す写真であり、(a)に本発明の一実施形態であるランスパイプの基端部、(b)に従来のランスパイプの基端部を、それぞれ筒体の基端側を一部切り欠いた状態として示す。
【
図3】
図1に示す各ランスパイプの基端部における酸素流を概念的に示す図であり、(a)に
図1(a)のランスパイプの基端部における酸素流、(b)に
図1(b)のランスパイプの基端部における酸素流を、それぞれ概念的に示す。
【
図4】本発明の他の実施形態であるランスパイプの基端部における酸素流を概念的に示す図。
【
図5】本発明の更に他の実施形態であるランスパイプの断面図。
【
図6】異形管により芯体を構成したランスパイプの基端部を示す写真であり、(a)に本発明の一実施形態であるランスパイプの基端部、(b)に従来のランスパイプの基端部を、それぞれ筒体の基端側を一部切り欠いた状態として示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は複数本の線材により芯体を構成したランスパイプの基端部を示す写真であり、(a)に本発明の一実施形態であるランスパイプの基端部、(b)に従来のランスパイプの基端部を、それぞれ筒体の基端側を一部切り欠いた状態として示している。また、
図2には、
図1に示す各ランスパイプの断面を示している。なお、
図1(a)のランスパイプ、
図1(b)のランスパイプ共に断面形状は同じである。
【0013】
図1(a)に示す本発明の一実施形態であるランスパイプ10は、長尺状で金属製の筒体11と、この筒体11の内部に挿入される長尺状で6本の金属製の線材からなる芯体12とを有し、この芯体12(各線材)の周囲に、筒体11の基端側から供給される酸素が流通する酸素流路13(
図2参照)が形成されている。この酸素流路13の長手方向(酸素流の方向)に直交する断面視(
図2)において、筒体11の内径で規定される空間断面積に対する芯体12の断面積の比率(以下「対空間断面積比率」という。)は66.7(%)である。すなわち、この実施形態において筒体11の内径は9.0mmであるから筒体11の空間断面積は、4.5×4.5×3.14=63.6mm
2である。また、各線材の外径は3.0mmであるから芯体12の断面積は、1.5×1.5×3.14×6=42.4mm
2である。したがって対空間断面積比率(%)は、(42.4/63.6)×100=66.7(%)である。
【0014】
一方、
図1(b)に示す従来のランスパイプ20も、長尺状で金属製の筒体21と、この筒体21の内部に挿入される長尺状で6本の金属製の線材からなる芯体22とを有し、この芯体22(各線材)の周囲に、筒体21の基端側から供給される酸素が流通する酸素流路23(
図2参照)が形成されている。また、このランスパイプ20の対空間断面積比率も66.7(%)である。
【0015】
ここで、この
図1(b)に示す従来のランスパイプ20において、6本の線材からなる芯体22の基端側(酸素供給側)の端部22aは、筒体21の基端側から供給される酸素流に対して実質的に垂直な平面22aとなっている。そうすると
図3(b)に模式的に示しているように、この平面22aに酸素流が真正面から衝突することになり、これにより酸素流の安定性及び直進性が損なわれ、結果としてランスパイプの溶断性能が低下する。
【0016】
これに対して、
図1(a)に示す本発明の一実施形態であるランスパイプ10において、6本の線材からなる芯体12の基端側(酸素供給側)の端部12aは、筒体11の基端側から供給される酸素流を酸素流路13に向けて酸素を案内する案内面12aとなっている。そうすると
図3(a)に模式的に示しているように、この案内面12aにより酸素流を酸素流路13に向けてスムーズに案内することができ、結果としてランスパイプ内部の酸素流の安定性及び直進性が向上し、ランスパイプの溶断性能が向上する。
【0017】
この実施形態において案内面12aは、芯体12を構成する6本の線材の全数について、その基端側の端部12aを円錐状に加工することにより形成しているが、円錐台状に加工することにより形成することもできる。また、
図4に模式的に示しているように、案内面12aは一方向にのみ傾斜する傾斜面とすることもできる。ただし、芯体12(各線材)の周囲に形成されている全ての酸素流路23に向けて酸素流をスムーズに案内するためには、案内面12aは円錐状又は円錐台状に形成することが好ましく、円錐状に形成することが最も好ましい。
また、案内面12aの傾斜角度(酸素流に対して実質的に垂直な平面に対する立上り角度)θは30〜60度であることが好ましく、40〜50度であることがより好ましい。
【0018】
この実施形態において案内面12aは、芯体12を構成する6本の線材の全数について形成したが、少なくとも1本の線材について形成しておけば、前述の酸素流の案内効果を得ることはできる。ただし、前述の酸素流の案内効果を顕著に得るには、案内面12aは、芯体12を構成する複数本(6本)の線材のうち半数以上(3本以上)について形成することが好ましく、全数について形成することが最も好ましい。
【0019】
この実施形態では、6本の線材により芯体12を構成したが、線材の本数、配置等は、この実施形態に限定されるものではない。
図5に、複数本の線材により芯体12を構成する場合の他の実施形態を例示している。
図5(a)の実施形態では、筒体11の内部に内筒体14を配置すると共に、筒体11内周面と内筒体14外周面との間に12本の金属製の線材を挿入して芯体12を構成している。この実施形態の対空間断面積比率は72.2(%)である(なお、この実施形態において空間断面積は、筒体11の内周と内筒体14の外周とで規定される空間断面積とした。)。
図5(b)の実施形態では、筒体11の内部に19本の金属製の線材を挿入して芯体12を構成している。この実施形態の対空間断面積比率は79.6(%)である。
図5(c)の実施形態では、筒体11の内部に6本の金属製の線材を挿入して芯体12を構成すると共に、筒体11の外側に外筒体15を配置している。この実施形態では筒体11の内部にのみ酸素を供給するようにしており、対空間断面積比率は66.7(%)である。
このように、複数本の線材により芯体12を構成する形態は種々あり、いずれの形態であっても、複数本の線材のうち少なくとも1本の線材の基端側の端部に案内面を形成すれば、本発明の範囲内となる。
【0020】
以上の実施形態では、複数本の線材により芯体12を構成するようにしたが、本発明において芯体12は、複数本の線材以外のもの、例えば異形管により構成することもできる。
図6は異形管により芯体を構成したランスパイプの基端部を示す写真であり、(a)に本発明の一実施形態であるランスパイプの基端部、(b)に従来のランスパイプの基端部を、それぞれ筒体の基端側を一部切り欠いた状態として示している。
【0021】
図6(a)に示す本発明の一実施形態であるランスパイプ10は、長尺状で金属製の筒体11と、この筒体11の内部に挿入される異形管からなる芯体12とを有し、この芯体12(異形管)の周囲に、筒体11の基端側から供給される酸素が流通する酸素流路13が形成されている。芯体12を構成する異形管は、その外周面に周方向に沿って凸条部12bと凹条部12cとが交互に形成されると共に、その内部に中空部12dが形成されており、凹条部12cと中空部12dが酸素流路13となっている。
そして、この実施形態では、凸条部12bに案内面12aが形成されており、この案内面12aにより酸素流を酸素流路13である凹条部12c側に向けてスムーズに案内することができ、結果としてランスパイプ内部の酸素流の安定性及び直進性が向上し、ランスパイプの溶断性能が向上する。
【0022】
なお、この実施形態では、複数ある凸条部12bの全部(全数)に案内面12aを形成したが、案内面12aは、凸条部12bの少なくとも一部(一つ)について形成しておけば、前述の酸素流の案内効果を得ることはできる。ただし、前述の酸素流の案内効果を顕著に得るには、案内面12aは、複数ある凸条部12bのうち半分(半数)以上について形成することが好ましく、全部(全数)について形成することが最も好ましい。
また、この実施形態では、酸素流路13である中空部12d側に向けて酸素流を案内する案内面は形成していないが、このような案内面を形成することもできる。
要するに、本発明では、筒体11の内部に挿入される芯体12の基端側の端部(の少なくとも一部)に、酸素流路13に向けて酸素を案内する案内面12aが形成されていればよく、芯体12や案内面12aの形態は、図示した実施形態に限定されるものではない。
【0023】
一方、
図6(b)に示す従来のランスパイプ20も、長尺状で金属製の筒体21と、この筒体21の内部に挿入される異形管からなる芯体22とを有し、この芯体22(異形管)の周囲に、筒体21の基端側から供給される酸素が流通する酸素流路23が形成されている。また、芯体22を構成する異形管は、その外周面に周方向に沿って凸条部22bと凹条部22cとが交互に形成されると共に、その内部に中空部22dが形成されており、凹条部22cと中空部22dが酸素流路23となっている。しかし、この従来のランスパイプ20において、異形管からなる芯体22の基端側(酸素供給側)の端部22aは、筒体21の基端側から供給される酸素流に対して実質的に垂直な平面22aとなっており、
図6(a)に示すような案内面12aは形成されていない。したがって、この従来のランスパイプ20によっては前述の酸素流の案内効果を得ることはできない。
【0024】
以上のとおり、本発明のランスパイプによれば、筒体の内部に挿入される芯体の基端側の端部に、酸素流路に向けて酸素を案内する案内面が形成されているので、ランスパイプ内部の酸素流の安定性及び直進性を向上させ、ランスパイプの溶断性能を向上させることができる。
また、ランスパイプは、その基端部をホルダによって保持されるところ、本発明のランスパイプによれば、前記案内面により酸素が酸素流路へスムーズに案内(供給)されることから、ランスパイプの基端部における圧力損失(酸素流の流れ方向に対する反力)が小さくなる。その結果、ランスパイプがホルダから脱落することが抑制され、溶断作業の安全性が向上する。
【実施例】
【0025】
以下の実施例1、2及び比較例1のランスパイプを用いてテストピース(材質:SS材、厚み:25mm、幅:150mm、長さ:1000mm)の酸素アーク溶断試験(酸素二次圧:0.8MPa、電流:200A)を実施し、各ランスパイプ各5本の平均値により溶断性能を比較した。その比較結果を表1に示している。
<実施例1>
図1(a)のランスパイプ。
<実施例2>
図1(a)において半数(3本)の線材についてのみ案内面12aを形成したランスパイプ。
<比較例1>
図1(b)のランスパイプ。
【0026】
【表1】
【0027】
表1に示しているとおり、溶断試験前の各ランスパイプの燃焼可能長は780mmと同じであるが、溶断試験後の残長は、実施例1が170mm、実施例2が150mm、比較例1が60mmとなった。すなわち、各ランスパイプの燃焼(消耗)長は、実施例1が610mm、実施例2が630mm、比較例1が720mmであり、比較例1の燃焼(消耗)長に基づく溶断効率を1としたとき、実施例1の溶断効率は1.18、実施例2の溶断効率は1.14となり、案内面12aによる溶断効率の向上効果が確認された。
【符号の説明】
【0028】
10,20 ランスパイプ
11,21 筒体
12,22 芯体
12a,22a 芯体の基端側の端部(12aは案内面、22aは平面)
12b,22b 凸条部
12c,22c 凹条部
12d,22d 中空部
13,23 酸素流路
14 内筒体
15 外筒体
【手続補正書】
【提出日】2019年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
長尺状で金属製の筒体と、この筒体の内部に挿入される長尺状で金属製の助燃材としての芯体とを有し、前記芯体の周囲に、前記筒体の基端側から供給される酸素が流通する酸素流路が形成されている酸素溶断用ランスパイプであって、
前記芯体の基端側の端部に、前記酸素流路に向けて酸素を案内するように傾斜する案内面が形成されている、酸素溶断用ランスパイプ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の一観点によれば、次のランスパイプが提供される。
長尺状で金属製の筒体と、この筒体の内部に挿入される長尺状で金属製の
助燃材としての芯体とを有し、前記芯体の周囲に、前記筒体の基端側から供給される酸素が流通する酸素流路が形成されている酸素溶断用ランスパイプであって、
前記芯体の基端側の端部に、前記酸素流路に向けて酸素を案内する
ように傾斜する案内面が形成されている、酸素溶断用ランスパイプ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明のランスパイプによれば、筒体の内部に挿入される
助燃材としての芯体の基端側の端部に、酸素流路に向けて酸素を案内する
ように傾斜する案内面が形成されているので、ランスパイプ内部の酸素流の安定性及び直進性を向上させ、ランスパイプの溶断性能を向上させることができる。
また、ランスパイプは、その基端部をホルダによって保持されるところ、本発明のランスパイプによれば、前記案内面により酸素が酸素流路へスムーズに案内(供給)されることから、ランスパイプの基端部における圧力損失(酸素流の流れ方向に対する反力)が小さくなる。その結果、ランスパイプがホルダから脱落することが抑制され、溶断作業の安全性が向上する。