特開2020-50489(P2020-50489A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アイチコーポレーションの特許一覧

<>
  • 特開2020050489-高所作業車 図000003
  • 特開2020050489-高所作業車 図000004
  • 特開2020050489-高所作業車 図000005
  • 特開2020050489-高所作業車 図000006
  • 特開2020050489-高所作業車 図000007
  • 特開2020050489-高所作業車 図000008
  • 特開2020050489-高所作業車 図000009
  • 特開2020050489-高所作業車 図000010
  • 特開2020050489-高所作業車 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-50489(P2020-50489A)
(43)【公開日】2020年4月2日
(54)【発明の名称】高所作業車
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/06 20060101AFI20200306BHJP
   B66F 11/04 20060101ALI20200306BHJP
   B66F 9/24 20060101ALI20200306BHJP
【FI】
   B66F9/06 M
   B66F11/04
   B66F9/24 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2018-182590(P2018-182590)
(22)【出願日】2018年9月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000116644
【氏名又は名称】株式会社アイチコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100092897
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正悟
(74)【代理人】
【識別番号】100157417
【弁理士】
【氏名又は名称】並木 敏章
(72)【発明者】
【氏名】岡安 良王
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA08
3F333AB01
3F333AC01
3F333BD02
3F333DB10
3F333FA09
3F333FA12
3F333FA21
3F333FA34
3F333FD11
3F333FE03
3F333FG04
(57)【要約】
【課題】作業台が安定した状態で作業を行うことが可能な高所作業車を提供する。
【解決手段】作業台40は、上下に貫通した床開口部54を有する固定床部50と、床開口部54の左半分の部分を開く第1開放位置と床開口部54の左半分の部分を閉じる第1閉鎖位置とにスライド移動可能な第1開閉床部70と、床開口部54の右半分の部分を開く第2開放位置と床開口部54の右半分の部分を閉じる第2閉鎖位置とにスライド移動可能な第2開閉床部80とを有している。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行可能な車体と、
前記車体に設けられた昇降装置と、
前記昇降装置に支持されて昇降可能な作業台とを備え、
前記作業台は、
前記昇降装置に支持され、上下に貫通した床開口部を有する固定床部と、
前記固定床部に支持され、前記床開口部を開く開放位置と前記床開口部を閉じる閉鎖位置とにスライド移動可能な開閉床部とを有することを特徴とする高所作業車。
【請求項2】
前記開閉床部は、前記床開口部の一部分を開く第1開放位置と前記床開口部の一部分を閉じる第1閉鎖位置とにスライド移動可能な第1開閉床部と、前記床開口部の他の部分を開く第2開放位置と前記床開口部の他の部分を閉じる第2閉鎖位置とにスライド移動可能な第2開閉床部とからなることを特徴とする請求項1に記載の高所作業車。
【請求項3】
前記第1開閉床部が前記第1開放位置から前記第1閉鎖位置に向けて移動する際に前記床開口部に挿通された作業対象物に当接したことを検出する第1検出器と、
前記第2開閉床部が前記第2開放位置から前記第2閉鎖位置に向けて移動する際に前記作業対象物に当接したことを検出する第2検出器と、
前記第1開閉床部が前記作業対象物に当接したことが前記第1検出器に検出されると、前記第1閉鎖位置に向けた前記第1開閉床部の移動および、前記昇降装置による前記作業台の昇降を規制し、前記第2開閉床部が前記作業対象物に当接したことが前記第2検出器に検出されると、前記第2閉鎖位置に向けた前記第2開閉床部の移動および、前記昇降装置による前記作業台の昇降を規制する作動規制装置とを備えることを特徴とする請求項2に記載の高所作業車。
【請求項4】
前記固定床部の縁部に設けられた固定手摺部と、
前記第1開閉床部の縁部に設けられて前記第1開閉床部とともにスライド移動可能な第1開閉手摺部と、
前記第2開閉床部の縁部に設けられて前記第2開閉床部とともにスライド移動可能な第2開閉手摺部とを有し、
前記床開口部は、前記固定床部の縁部の一部から前記固定床部の中央側に向けて延びて形成され、
前記固定手摺部は、前記固定床部の前記縁部の一部と位置整合して形成された手摺開口部を有し、
前記第1開閉床部が前記第1開放位置に移動すると、前記第1開閉手摺部が前記手摺開口部の一部分を開く第1手摺開放位置に移動し、
前記第2開閉床部が前記第2開放位置に移動すると、前記第2開閉手摺部が前記手摺開口部の他の部分を開く第2手摺開放位置に移動し、
前記第1開閉床部が前記第1閉鎖位置に移動し、前記第2開閉床部が前記第2閉鎖位置に移動すると、前記第1開閉手摺部が前記手摺開口部の一部分を閉じる第1手摺閉鎖位置に移動し、前記第2開閉手摺部が前記手摺開口部の他の部分を閉じる第2手摺閉鎖位置に移動し、前記固定手摺部と前記第1開閉手摺部と前記第2開閉手摺部とが連続的に繋がって、前記固定床部の床面と、前記床開口部の一部分を閉じる前記第1開閉床部の床面と、前記床開口部の他の部分を閉じる前記第2開閉床部の床面とを囲むことを特徴とする請求項2または3に記載の高所作業車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業台を備えた高所作業車に関する。
【背景技術】
【0002】
高所作業車の一例として、車輪もしくはクローラ機構を有して走行可能な走行体と、走行体上に水平旋回可能に設けられた旋回体と、旋回体に起伏および伸縮可能に設けられたブームと、ブームの先端部に旋回可能に支持された作業台とを備えた自走式の高所作業車が知られている。自走式の高所作業車は、屋内外の構造物に対する作業や、大型の船の建造もしくはメンテナンス時の作業等に用いることが可能である(例えば、特許文献1および特許文献2を参照)。
【0003】
ところで、大型の船の建造もしくはメンテナンス時の作業の一つに、船の舵回りの作業がある。船の舵回りの作業は、例えば、舵の取り付け固定作業や、舵の点検・整備作業等である。このような船の舵回りの作業を行う際、従来においては、船の舵の近傍に足場を組んでいた。自走式の高所作業車を用いて船の舵回りの作業を行うことができれば、足場を組む必要がなくなり、作業性を向上させることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−40382号公報
【特許文献2】特開平9−40383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の自走式の高所作業車を用いて船の舵回りの作業を行うと、作業台の側から舵に対して力が加わるときに生じる反力によって、作業台が舵から離れたり、作業台が上下方向に大きく揺れたりして、作業性が低下してしまう。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、作業台が安定した状態で作業を行うことが可能な高所作業車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的達成のため、本発明に係る高所作業車は、走行可能な車体(例えば、実施形態における走行体10)と、前記車体に設けられた昇降装置(例えば、実施形態における旋回体20およびブーム30)と、前記昇降装置に支持されて昇降可能な作業台とを備え、前記作業台は、前記昇降装置に支持され、上下に貫通した床開口部を有する固定床部と、前記固定床部に支持され、前記床開口部を開く開放位置と前記床開口部を閉じる閉鎖位置とにスライド移動可能な開閉床部とを有している。
【0008】
上述の高所作業車において、前記開閉床部は、前記床開口部の一部分を開く第1開放位置と前記床開口部の一部分を閉じる第1閉鎖位置とにスライド移動可能な第1開閉床部と、前記床開口部の他の部分を開く第2開放位置と前記床開口部の他の部分を閉じる第2閉鎖位置とにスライド移動可能な第2開閉床部とからなることが好ましい。
【0009】
上述の高所作業車において、前記第1開閉床部が前記第1開放位置から前記第1閉鎖位置に向けて移動する際に前記床開口部に挿通された作業対象物に当接したことを検出する第1検出器(例えば、実施形態における第1リミットスイッチ76)と、前記第2開閉床
部が前記第2開放位置から前記第2閉鎖位置に向けて移動する際に前記作業対象物に当接したことを検出する第2検出器(例えば、実施形態における第2リミットスイッチ86)と、前記第1開閉床部が前記作業対象物に当接したことが前記第1検出器に検出されると、前記第1閉鎖位置に向けた前記第1開閉床部の移動および、前記昇降装置による前記作業台の昇降を規制し、前記第2開閉床部が前記作業対象物に当接したことが前記第2検出器に検出されると、前記第2閉鎖位置に向けた前記第2開閉床部の移動および、前記昇降装置による前記作業台の昇降を規制する作動規制装置とを備えることが好ましい。
【0010】
上述の高所作業車において、前記固定床部の縁部に設けられた固定手摺部と、前記第1開閉床部の縁部に設けられて前記第1開閉床部とともにスライド移動可能な第1開閉手摺部と、前記第2開閉床部の縁部に設けられて前記第2開閉床部とともにスライド移動可能な第2開閉手摺部とを有し、前記床開口部は、前記固定床部の縁部の一部から前記固定床部の中央側に向けて延びて形成され、前記固定手摺部は、前記固定床部の前記縁部の一部と位置整合して形成された手摺開口部を有し、前記第1開閉床部が前記第1開放位置に移動すると、前記第1開閉手摺部が前記手摺開口部の一部分を開く第1手摺開放位置に移動し、前記第2開閉床部が前記第2開放位置に移動すると、前記第2開閉手摺部が前記手摺開口部の他の部分を開く第2手摺開放位置に移動し、前記第1開閉床部が前記第1閉鎖位置に移動し、前記第2開閉床部が前記第2閉鎖位置に移動すると、前記第1開閉手摺部が前記手摺開口部の一部分を閉じる第1手摺閉鎖位置に移動し、前記第2開閉手摺部が前記手摺開口部の他の部分を閉じる第2手摺閉鎖位置に移動し、前記固定手摺部と前記第1開閉手摺部と前記第2開閉手摺部とが連続的に繋がって、前記固定床部の床面と、前記床開口部の一部分を閉じる前記第1開閉床部の床面と、前記床開口部の他の部分を閉じる前記第2開閉床部の床面とを囲むことが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、作業台は、上下に貫通した床開口部を有する固定床部と、床開口部を開く開放位置と床開口部を閉じる閉鎖位置とにスライド移動可能な開閉床部とを有している。これにより、作業対象物を固定床部の床開口部に挿通させるように作業台を移動させた状態で、作業対象物に対する作業を行うことが可能である。そのため、作業台が不意な力を受けて動こうとしても、床開口部に挿通された作業対象物に当接して動きにくくなる。例えば、作業台の側から作業対象物に対して力が加わるときに生じる反力によって、作業台が作業対象物から離れたり、作業台が上下方向に大きく揺れたりするのを防ぐことができる。このようにして、作業台が安定した状態で作業を行うことが可能になる。
【0012】
また、開閉床部は、床開口部の一部分を開く第1開放位置と床開口部の一部分を閉じる第1閉鎖位置とにスライド移動可能な第1開閉床部と、床開口部の他の部分を開く第2開放位置と床開口部の他の部分を閉じる第2閉鎖位置とにスライド移動可能な第2開閉床部とからなることが好ましい。これにより、作業対象物を固定床部の床開口部に挿通させるように作業台を移動させて、第1開閉床部および第2開閉床部により作業対象物を挟んだ状態で、作業対象物に対する作業を行うことが可能である。そのため、作業台が不意な力を受けて動こうとしても、第1開閉床部および第2開閉床部により作業対象物を挟んでいるため動きにくくなる。例えば、作業台の側から作業対象物に対して力が加わるときに生じる反力によって、作業台が作業対象物から離れたり、作業台が上下方向に大きく揺れたりするのを防ぐことができる。このようにして、作業台が安定した状態で作業を行うことが可能になる。
【0013】
また、作動規制装置は、第1開閉床部が作業対象物に当接したことが第1検出器に検出されると、第1閉鎖位置に向けた第1開閉床部の移動および、昇降装置による作業台の昇降を規制し、第2開閉床部が作業対象物に当接したことが第2検出器に検出されると、第2閉鎖位置に向けた第2開閉床部の移動および、昇降装置による作業台の昇降を規制する
ことが好ましい。このように、第1閉鎖位置に向けた第1開閉床部の移動および、昇降装置による作業台の昇降を規制することで、第1開閉床部が作業対象物に当接する状態で、作業台が動いて安定性が低下するのを防止することができる。また、第2閉鎖位置に向けた第2開閉床部の移動および、昇降装置による作業台の昇降を規制することで、第2開閉床部が作業対象物に当接する状態で、作業台が動いて安定性が低下するのを防止することができる。
【0014】
また、第1開閉床部が第1閉鎖位置に移動し、第2開閉床部が第2閉鎖位置に移動すると、第1開閉手摺部が第1手摺閉鎖位置に移動し、第2開閉手摺部が第2手摺閉鎖位置に移動し、固定手摺部と第1開閉手摺部と第2開閉手摺部とが連続的に繋がって、固定床部の床面と、第1開閉床部の床面と、第2開閉床部の床面とを囲むことが好ましい。これにより、第1開閉床部および第2開閉床部が床開口部を閉じる状態において、固定手摺部、第1開閉手摺部および第2開閉手摺部が、固定床部、第1開閉床部および第2開閉床部の床面を連続的に囲むため、作業台の形態が一般的な高所作業車の作業台の形態と同様になり、一般的な高所作業車と同様の使い方をすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】高所作業車の斜視図である。
図2】舵の近傍に配置された作業台を基端側から見た斜視図である。
図3】舵の近傍に配置された作業台を先端側から見た斜視図である。
図4】舵の近傍に配置された作業台を下側から見た平面図である。
図5】作業台の底部を示す拡大断面図である。
図6】開閉床部が床開口部を開いた状態の作業台を示す斜視図である。
図7】開閉床部の一部を示す拡大斜視図である。
図8】開閉床部が床開口部を閉じた状態の作業台を示す斜視図である。
図9】高所作業車の制御系を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る高所作業車の一例として、図1および図2に自走式の高所作業車1を示している。この高所作業車1は、走行可能に構成された走行体10と、走行体10の上部に水平旋回可能に設けられた旋回体20と、旋回体20の上部に起伏可能に設けられたブーム30と、ブーム30の先端部に設けられた作業台40とを備えて構成される。
【0017】
走行体10は、走行体本体11と、走行体本体11の前後左右に設けられた走行車輪12と、走行車輪12を駆動して走行体本体11を走行させる走行モータ16(図9を参照)とを有している。なお、前後のうち一方側の左右の走行車輪12を駆動輪とし、他方側の左右の走行車輪12を操舵輪としている。走行体本体11の中央上部には、旋回機構(図示せず)が設けられており、この旋回機構によって旋回体20が走行体本体11に水平旋回自在に取り付けられる。旋回体20は、旋回体20内に設けられた旋回モータ26(図9を参照)を正転もしくは逆転作動させることにより、走行体10に対して左右方向に旋回可能に構成されている。
【0018】
旋回体20の上部には、ブーム30が上下方向に揺動自在(起伏自在)に設けられている。ブーム30は、旋回体20とブーム30との間に跨設されたブーム起伏シリンダ35(図9を参照)により旋回体20に対して起伏作動が可能になっている。ブーム30は、旋回体20に枢結された基端ブーム31、並びに、基端ブーム31に入れ子式に組み合わされた中間ブーム32および先端ブーム33を有して伸縮自在に構成される。ブーム30は、ブーム30内に設けられたブーム伸縮シリンダ36(図9を参照)により伸縮作動が可能になっている。
【0019】
先端ブーム33の先端部には、垂直ポスト37が上下方向に揺動自在に設けられている。垂直ポスト37の上部に、作業台40が左右方向に旋回自在(首振り自在)に設けられている。垂直ポスト37は、先端ブーム33の先端部と垂直ポスト37との間に跨設されたレベリングシリンダ(図示せず)により上下方向に揺動することで、ブーム30の起伏角度によらず常に作業台40の床面を水平な状態に保持するように構成されている。作業台40は、垂直ポスト37に設けられた首振りモータ39により垂直ポスト37に対して左右方向に旋回作動(首振り作動)が可能に構成されている。作業台40には、作業台40に搭乗した作業者が操作する操作装置110が設けられている。
【0020】
次に、作業台40について、図3図8を参照して説明する。なお、以下においては説明の便宜のため、図3に付記する矢印方向を、上下方向、左右方向、および前後方向と定義して説明を行なう。作業台40は、図3図6および図8に示すように、固定床部50と、第1開閉床部70と、第2開閉床部80と、固定手摺部90と、第1開閉手摺部95と、第2開閉手摺部96とを有して構成される。固定床部50は、矩形板状に形成され、上部の床面に作業者が搭乗できるようになっている。固定床部50は、垂直ポスト37に左右方向に旋回自在に支持される。固定床部50は、固定床部50の後側(基端側)に位置して垂直ポスト37に支持される基端側固定床部51と、固定床部50の前左側(先端左側)に位置する第1先端側固定床部52と、固定床部50の前右側(先端右側)に位置する第2先端側固定床部53とを有している。
【0021】
基端側固定床部51は、第1先端側固定床部52および第2先端側固定床部53よりも幅広い板状に形成され、基端側固定床部51の前側(先端側)が第1先端側固定床部52および第2先端側固定床部53の後側(基端側)に繋がっている。基端側固定床部51には、操作装置110が配設される。第1先端側固定床部52と第2先端側固定床部53とは、互いに左右対称に、基端側固定床部51よりも細長い板状に形成される。第1先端側固定床部52と第2先端側固定床部53との間に、上下に貫通した床開口部54が形成される。すなわち、床開口部54は、固定床部50の先端側の縁部(前縁部)から、固定床部50の中央部まで延びる矩形穴状に形成される。床開口部54には、作業対象物として、例えば図3および図4に示すように、大型の船の舵RDを挿通させることができるようになっている。
【0022】
図4に示すように、第1先端側固定床部52の下側に、第1支持部61が設けられる。第1支持部61は、第1先端側固定床部52の前部下側と、第1先端側固定床部52の中間部下側と、第1先端側固定床部52の後部下側の3箇所に設けられる。第1支持部61は、第1開閉床部70を、床開口部54の左半分の部分を開く第1開放位置(図6を参照)と、床開口部54の左半分の部分を閉じる第1閉鎖位置(図8を参照)との間で左右方向にスライド移動可能に支持する。
【0023】
図5に示すように、第1支持部61は、固定支持部62と、固定側摺動部63と、中間支持部64と、中間側摺動部65とを有して構成される。固定支持部62は、第1先端側固定床部52の下側に吊り下げられて左右に延びるレール状に形成される。固定側摺動部63は、摺動性の高い樹脂材料を用いて左右に延びるレール状に形成され、固定支持部62の上面側に結合される。固定側摺動部63は、中間支持部64の上部内面側に摺接するようになっている。
【0024】
中間支持部64は、上部にスリットが形成された矩形筒状に形成される。中間支持部64は、固定側摺動部63を介して、固定支持部62に左右方向にスライド移動可能に支持される。なお、中間支持部64のスリットには、固定支持部62の上部が挿通される。中間側摺動部65は、摺動性の高い樹脂材料を用いて左右に延びるレール状に形成され、中
間支持部64の上面側に結合される。中間側摺動部65は、第1開閉床部70の第1ガイド部71の上部内面側に摺接するようになっている。第1開閉床部70の第1ガイド部71は、中間側摺動部65を介して、中間支持部64に左右方向にスライド移動可能に支持される。これにより、第1支持部61の固定支持部62は、固定側摺動部63と、中間支持部64と、中間側摺動部65とを介して、第1開閉床部70の第1ガイド部71を左右方向にスライド移動可能に支持する。
【0025】
図4に示すように、第2先端側固定床部53の下側に、第2支持部66が設けられる。第2支持部66は、第2先端側固定床部53の前部下側と、第2先端側固定床部53の中間部下側と、第2先端側固定床部53の後部下側の3箇所に設けられる。第2支持部66は、第2開閉床部80を、床開口部54の右半分の部分を開く第2開放位置(図6を参照)と、床開口部54の右半分の部分を閉じる第2閉鎖位置(図8を参照)との間で左右方向にスライド移動可能に支持する。第2支持部66は、第1支持部61と同様の構成であり、詳細な図示および説明を省略する。
【0026】
図4および図8に示すように、第1開閉床部70は、第1先端側固定床部52の外周形状に合わせた矩形板状に形成され、上部の床面に作業者が搭乗できるようになっている。前述したように、第1開閉床部70は、第1先端側固定床部52の第1支持部61に、第1開放位置と第1閉鎖位置との間で左右方向にスライド移動可能に支持される。第1開閉床部70は、第1閉鎖位置に移動すると、第1先端側固定床部52の下側に重なるようになっている。第1開閉床部70の下側に、第1ガイド部71が設けられる。第1ガイド部71は、第1開閉床部70の前部下側と、第1開閉床部70の中間部下側と、第1開閉床部70の後部下側の3箇所に、第1先端側固定床部52の3箇所の第1支持部61と位置整合して設けられる。
【0027】
図5に示すように、第1ガイド部71は、上部にスリットが形成された矩形筒状に形成され、第1開閉床部70の下面部に結合される。第1ガイド部71の内側に第1先端側固定床部52の第1支持部61が挿入され、前述したように、第1支持部61の固定支持部62は、固定側摺動部63と、中間支持部64と、中間側摺動部65とを介して、第1ガイド部71を左右方向にスライド移動可能に支持する。なお、第1ガイド部71のスリットには、固定支持部62の上部が挿通される。図8に示すように、第1開閉床部70における第1ガイド部71の配置部分にも、固定支持部62の上部が挿通される第1スリット部72が形成される。図4に示すように、第1ガイド部71の下部に、左右に延びる第1長穴部73が形成される。第1長穴部73には、第1先端側固定床部52の第1支持部61における中間支持部64の下部に結合された第1長穴ピン74が係合するようになっている。
【0028】
図6に示すように、第1開閉床部70の右側面部の4箇所に、第1床当接部75が形成される。第1床当接部75は、第1開閉床部70の右側面部よりも右方に突出するブロック状に形成される。第1床当接部75は、第1開閉床部70の右側面部の4箇所に、第2開閉床部80の第2床当接部85(並びに、第2リミットスイッチ86および不図示の第2スイッチ逃げ部)に対して前後にオフセットするように配置される。これにより、第1開閉床部70が第1閉鎖位置に移動し、第2開閉床部80が第2閉鎖位置に移動すると、第1床当接部75は第2開閉床部80の左側面部に当接するようになっている。
【0029】
図6および図7に示すように、第1開閉床部70の右側面部における、後側から数えて2番目の第1床当接部75と3番目の第1床当接部75との間の部分に、第1リミットスイッチ76が取り付けられる。第1リミットスイッチ76は、詳細な図示を省略するが、ローラレバー式のリミットスイッチである。例えば、第1リミットスイッチ76のレバー部が、固定床部50の床開口部54に挿通された船の舵RDに当接し、当該レバー部が舵
RDに押圧されると、第1リミットスイッチ76がオン状態になるようになっている。
【0030】
図6および図7に示すように、第1開閉床部70の右側面部における、後側から数えて3番目の第1床当接部75と4番目の第1床当接部75との間の部分に、第1スイッチ逃げ部77が形成される。第1スイッチ逃げ部77は、第2開閉床部80に設けられた第2リミットスイッチ86のレバー部を挿通させることが可能な穴状に形成される。第1スイッチ逃げ部77は、第2リミットスイッチ86と対向して配置される。第1開閉床部70が第1閉鎖位置に移動し、第2開閉床部80が第2閉鎖位置に移動すると、第2リミットスイッチ86のレバー部は、第1開閉床部70の右側面部に当接することなく第1スイッチ逃げ部77に挿通され、第2リミットスイッチ86がオフ状態に保たれるようになっている。
【0031】
図4に示すように、第1開閉床部70の下側に、第1開閉シリンダ41が2つ設けられる。第1開閉シリンダ41は油圧シリンダであり、第1開閉シリンダ41の一端(ピストンロッド)が第1開閉床部70の右側部に連結され、第1開閉シリンダ41の他端(シリンダチューブ)が第1先端側固定床部52の左側部に連結される。第1開閉シリンダ41が縮小した状態から伸長作動すると、第1開閉床部70は第1開放位置から第1閉鎖位置に向けて右方にスライド移動する。第1開閉床部70が第1開放位置から(第1開放位置と第1閉鎖位置との間の)中間位置まで移動する際、第1開閉床部70の第1ガイド部71は、第1先端側固定床部52の第1支持部61における中間支持部64(中間側摺動部65)の上でスライド移動する。第1開閉床部70が中間位置に達すると、中間支持部64の下部に結合された第1長穴ピン74が第1ガイド部71の下部に形成された第1長穴部73の左端部に当接する。そのため、第1開閉床部70が中間位置から第1閉鎖位置まで移動する際、第1開閉床部70の第1ガイド部71は、中間支持部64とともに、第1先端側固定床部52の第1支持部61における固定支持部62(固定側摺動部63)の上でスライド移動する。
【0032】
一方、第1開閉シリンダ41が伸長した状態から縮小作動すると、第1開閉床部70は第1閉鎖位置から第1開放位置に向けて左方にスライド移動する。第1開閉床部70が第1閉鎖位置から(第1開放位置と第1閉鎖位置との間の)中間位置まで移動する際、第1開閉床部70の第1ガイド部71は、第1先端側固定床部52の第1支持部61における中間支持部64(中間側摺動部65)の上でスライド移動する。第1開閉床部70が中間位置に達すると、中間支持部64の下部に結合された第1長穴ピン74が第1ガイド部71の下部に形成された第1長穴部73の右端部に当接する。そのため、第1開閉床部70が中間位置から第1開放位置まで移動する際、第1開閉床部70の第1ガイド部71は、中間支持部64とともに、第1先端側固定床部52の第1支持部61における固定支持部62(固定側摺動部63)の上でスライド移動する。このようにして、第1開閉シリンダ41は、第1先端側固定床部52の第1支持部61および第1開閉床部70の第1ガイド部71を介して、第1開閉床部70を第1開放位置と第1閉鎖位置との間で左右方向にスライド移動させる。
【0033】
図4および図8に示すように、第2開閉床部80は、第2先端側固定床部53の外周形状に合わせた矩形板状に形成され、上部の床面に作業者が搭乗できるようになっている。前述したように、第2開閉床部80は、第2先端側固定床部53の第2支持部66に、第2開放位置と第2閉鎖位置との間で左右方向にスライド移動可能に支持される。第2開閉床部80は、第2閉鎖位置に移動すると、第2先端側固定床部53の下側に重なるようになっている。第2開閉床部80の下側に、第2ガイド部81が設けられる。第2ガイド部81は、第2開閉床部80の前部下側と、第2開閉床部80の中間部下側と、第2開閉床部80の後部下側の3箇所に、第2先端側固定床部53の3箇所の第2支持部66と位置整合して設けられる。
【0034】
第2ガイド部81は、第1開閉床部70の第1ガイド部71と同様の構成であり、詳細な図示および説明を省略する。なお、図8に示すように、第2開閉床部80における第2ガイド部81の配置部分にも、第1開閉床部70の第1スリット部72と同様の第2スリット部82が形成される。図4に示すように、第2ガイド部81の下部に、左右に延びる第2長穴部83が形成される。第2長穴部83には、第2先端側固定床部53の第2支持部66における中間支持部(図示せず)の下部に結合された第2長穴ピン84が係合するようになっている。
【0035】
図4に示すように、第2開閉床部80の左側面部の4箇所に、第2床当接部85が形成される。第2床当接部85は、第2開閉床部80の左側面部よりも左方に突出するブロック状に形成される。第2床当接部85は、第2開閉床部80の左側面部の4箇所に、第1開閉床部70の第1床当接部75(並びに、第1リミットスイッチ76および第1スイッチ逃げ部77)に対して前後にオフセットするように配置される。これにより、第1開閉床部70が第1閉鎖位置に移動し、第2開閉床部80が第2閉鎖位置に移動すると、第2床当接部85は第1開閉床部70の右側面部に当接するようになっている。
【0036】
第2開閉床部80の左側面部における、後側から数えて2番目の第2床当接部85と3番目の第2床当接部85との間の部分に、第2リミットスイッチ86が取り付けられる。第2リミットスイッチ86は、第1リミットスイッチ76と同様に構成される。例えば、第2リミットスイッチ86のレバー部が、固定床部50の床開口部54に挿通された船の舵RDに当接し、当該レバー部が舵RDに押圧されると、第2リミットスイッチ86がオン状態になるようになっている。
【0037】
第2開閉床部80の左側面部における、後側から数えて1番目の第2床当接部85と2番目の第2床当接部85との間の部分に、第2スイッチ逃げ部(図示せず)が形成される。第2スイッチ逃げ部は、第1開閉床部70の第1スイッチ逃げ部77と同様に、第1リミットスイッチ76のレバー部を挿通させることが可能な穴状に形成される。第2スイッチ逃げ部は、第1リミットスイッチ76と対向して配置される。第1開閉床部70が第1閉鎖位置に移動し、第2開閉床部80が第2閉鎖位置に移動すると、第1リミットスイッチ76のレバー部は、第2開閉床部80の左側面部に当接することなく第2スイッチ逃げ部に挿通され、第1リミットスイッチ76がオフ状態に保たれるようになっている。
【0038】
図4に示すように、第2開閉床部80の下側に、第2開閉シリンダ42が2つ設けられる。第2開閉シリンダ42は油圧シリンダであり、第2開閉シリンダ42の一端(ピストンロッド)が第2開閉床部80の左側部に連結され、第2開閉シリンダ42の他端(シリンダチューブ)が第2先端側固定床部53の右側部に連結される。第2開閉シリンダ42は、第1開閉シリンダ41と同様に、第2先端側固定床部53の第2支持部66および第2開閉床部80の第2ガイド部81を介して、第2開閉床部80を第2開放位置と第2閉鎖位置との間で左右方向にスライド移動させる。
【0039】
固定手摺部90は、管材を用いて柵状に形成され、固定床部50の縁部に立設される。固定手摺部90は、固定床部50における基端側固定床部51の後縁部および左右縁部と、第1先端側固定床部52の左縁部および前縁部と、第2先端側固定床部53の右縁部および前縁部とに跨って形成される。なお、固定手摺部90の中さんの一部(例えば、固定手摺部90の左側もしくは右側の中さんの部分)は、固定床部50(または、第1開閉床部70および第2開閉床部80)への乗降口を設けることができるように、スライド式に構成されている。また、固定手摺部90の左側前端部(左側先端部)に、第1先端側固定床部52の前縁部(先端側の縁部)に立設された第1手摺先端部91が形成される。固定手摺部90の右側前端部(右側先端部)に、第2先端側固定床部53の前縁部(先端側の
縁部)に立設された第2手摺先端部92が形成される。第1手摺先端部91と第2手摺先端部92との間に、固定床部50の床開口部54(すなわち、固定床部50の前縁部中央)と位置整合して手摺開口部93が形成される。手摺開口部93には、作業対象物として、例えば図3および図4に示すように、大型の船の舵RDを挿通(もしくは通過)させることができるようになっている。
【0040】
第1開閉手摺部95は、管材を用いて柵状に形成され、第1開閉床部70の前縁部(先端側の縁部)に立設される。第1開閉手摺部95は、固定手摺部90の第1手摺先端部91に入れ子式に組み合わされ、第1手摺先端部91に対して左右方向にスライド移動可能に構成される。これにより、第1開閉床部70が第1開放位置に移動すると、第1開閉手摺部95が固定手摺部90の手摺開口部93の左半分の部分を開く第1手摺開放位置に移動し、第1開閉床部70が第1閉鎖位置に移動すると、第1開閉手摺部95が手摺開口部93の左半分の部分を閉じる第1手摺閉鎖位置に移動するようになっている。
【0041】
第2開閉手摺部96は、管材を用いて柵状に形成され、第2開閉床部80の前縁部(先端側の縁部)に立設される。第2開閉手摺部96は、固定手摺部90の第2手摺先端部92に入れ子式に組み合わされ、第2手摺先端部92に対して左右方向にスライド移動可能に構成される。これにより、第2開閉床部80が第2開放位置に移動すると、第2開閉手摺部96が固定手摺部90の手摺開口部93の右半分の部分を開く第2手摺開放位置に移動し、第2開閉床部80が第2閉鎖位置に移動すると、第2開閉手摺部96が手摺開口部93の右半分の部分を閉じる第2手摺閉鎖位置に移動するようになっている。
【0042】
次に、高所作業車1の制御装置について、図9を参照して説明する。高所作業車1の制御装置は、走行体10の内部に設置されたコントローラ100を主体に構成される。コントローラ100には、作業台40に設けられた操作装置110からの操作信号が入力される。操作装置110は、走行操作レバー111と、旋回操作レバー112と、ブーム操作レバー113と、首振り操作レバー114と、第1開閉操作レバー115と、第2開閉操作レバー116とを有している。
【0043】
走行操作レバー111は、上下に延びた中立位置から傾倒操作可能に構成される。走行操作レバー111は、走行操作レバー111に対する傾倒操作に応じて、走行体10を走行させる走行操作信号を出力する。旋回操作レバー112は、上下に延びた中立位置から傾倒操作可能に構成される。旋回操作レバー112は、旋回操作レバー112に対する傾倒操作に応じて、走行体10に対して旋回体20を旋回作動させる旋回操作信号を出力する。ブーム操作レバー113は、上下に延びた中立位置から傾倒操作可能に構成される。ブーム操作レバー113は、ブーム操作レバー113に対する傾倒操作に応じて、旋回体20に対してブーム30を起伏または伸縮作動させるブーム操作信号を出力する。首振り操作レバー114は、上下に延びた中立位置から傾倒操作可能に構成される。首振り操作レバー114は、首振り操作レバー114に対する傾倒操作に応じて、垂直ポスト37に対して作業台40を首振り作動(旋回作動)させる首振り操作信号を出力する。
【0044】
第1開閉操作レバー115は、上下に延びた中立位置から傾倒操作可能に構成される。第1開閉操作レバー115は、第1開閉操作レバー115に対する傾倒操作に応じて、第1開閉床部70を開閉させる第1開閉操作信号を出力する。第2開閉操作レバー116は、上下に延びた中立位置から傾倒操作可能に構成される。第2開閉操作レバー116は、第2開閉操作レバー116に対する傾倒操作に応じて、第2開閉床部80を開閉させる第2開閉操作信号を出力する。
【0045】
コントローラ100は、走行操作レバー111からの走行操作信号を受信すると、受信した走行操作信号に応じて、走行モータ16と繋がる制御バルブユニット120の走行制
御バルブV1を制御する。これにより、油圧ポンプ125からの作動油が走行制御バルブV1を介して走行モータ16に供給され、走行体10の走行制御が行われる。コントローラ100は、旋回操作レバー112からの旋回操作信号を受信すると、受信した旋回操作信号に応じて、旋回モータ26と繋がる制御バルブユニット120の旋回制御バルブV2を制御する。これにより、油圧ポンプ125からの作動油が旋回制御バルブV2を介して旋回モータ26に供給され、旋回体20の旋回作動制御が行われる。
【0046】
コントローラ100は、ブーム操作レバー113からのブーム操作信号を受信すると、受信したブーム操作信号に応じて、ブーム起伏シリンダ35およびブーム伸縮シリンダ36と繋がる制御バルブユニット120の起伏制御バルブV3および伸縮制御バルブV4を制御する。これにより、油圧ポンプ125からの作動油が、起伏制御バルブV3および伸縮制御バルブV4を介して、ブーム起伏シリンダ35およびブーム伸縮シリンダ36に供給され、ブーム30の起伏作動制御および伸縮作動制御が行われる。コントローラ100は、首振り操作レバー74から首振り操作信号を受けると、受信した首振り操作信号に応じて、首振りモータ39と繋がる制御バルブユニット120の首振り制御バルブV5を制御する。これにより、油圧ポンプ125からの作動油が首振り制御バルブV5を介して首振りモータ39に供給され、作業台40の首振り作動制御が行われる。
【0047】
コントローラ100は、第1開閉操作レバー115からの第1開閉操作信号を受信すると、受信した第1開閉操作信号に応じて、第1開閉シリンダ41と繋がる制御バルブユニット120の第1開閉制御バルブV6を制御する。これにより、油圧ポンプ125からの作動油が第1開閉制御バルブV6を介して第1開閉シリンダ41に供給され、第1開閉床部70の開閉作動制御が行われる。コントローラ100は、第2開閉操作レバー116からの第2開閉操作信号を受信すると、受信した第2開閉操作信号に応じて、第2開閉シリンダ42と繋がる制御バルブユニット120の第2開閉制御バルブV7を制御する。これにより、油圧ポンプ125からの作動油が第2開閉制御バルブV7を介して第2開閉シリンダ42に供給され、第2開閉床部80の開閉作動制御が行われる。
【0048】
また、コントローラ100には、第1リミットスイッチ76および第2リミットスイッチ86からのオン信号もしくはオフ信号が入力される。第1リミットスイッチ76は、第1リミットスイッチ76がオン状態のときオン信号を出力し、第1リミットスイッチ76がオフ状態のときオフ信号を出力する。第2リミットスイッチ86は、第2リミットスイッチ86がオン状態のときオン信号を出力し、第2リミットスイッチ86がオフ状態のときオフ信号を出力する。
【0049】
コントローラ100は、作動規制装置105を有している。第1リミットスイッチ76からコントローラ100にオン信号が入力されると、作動規制装置105は、床開口部54を閉じる方向への第1開閉床部70の開閉作動制御を規制する。なお、第1リミットスイッチ76からコントローラ100にオフ信号が入力されると、作動規制装置105による(床開口部54を閉じる方向への)第1開閉床部70の開閉作動制御の規制は解除される。
【0050】
第2リミットスイッチ86からコントローラ100にオン信号が入力されると、作動規制装置105は、床開口部54を閉じる方向への第2開閉床部80の開閉作動制御を規制する。なお、第2リミットスイッチ86からコントローラ100にオフ信号が入力されると、作動規制装置105による(床開口部54を閉じる方向への)第2開閉床部80の開閉作動制御の規制は解除される。
【0051】
また、第1リミットスイッチ76からコントローラ100にオン信号が入力されると、作動規制装置105は、走行体10の走行制御、旋回体20の旋回作動制御、ブーム30
の起伏作動制御と伸縮作動制御、および作業台40の首振り作動制御を規制する。第2リミットスイッチ86からコントローラ100にオン信号が入力されても、作動規制装置105は、走行体10の走行制御、旋回体20の旋回作動制御、ブーム30の起伏作動制御と伸縮作動制御、および作業台40の首振り作動制御を規制する。第1リミットスイッチ76からコントローラ100にオフ信号が入力され、且つ、第2リミットスイッチ86からコントローラ100にオフ信号が入力されると、作動規制装置105による、走行体10の走行制御、旋回体20の旋回作動制御、ブーム30の起伏作動制御と伸縮作動制御、および作業台40の首振り作動制御の規制は解除される。
【0052】
次に、以上のような構成の高所作業車1を用いた作業について説明する。本実施形態では、ドックにおいて船の舵回りの作業を行う場合について説明する。まず、作業者が作業台40に搭乗し、操作装置110の走行操作レバー111を操作して、高所作業車1(走行体10)を所望の作業位置(例えば、図1に示すような舵RDの斜め下方の位置)へ走行移動させる。このとき、走行操作レバー111に対する傾倒操作に応じて、コントローラ100による走行体10の走行制御が行われる。
【0053】
次に、作業者が操作装置110の第1開閉操作レバー115および第2開閉操作レバー116を操作して、第1開閉床部70を第1開放位置に移動させ、第2開閉床部80を第2開放位置に移動させる。このとき、第1開閉操作レバー115および第2開閉操作レバー116に対する傾倒操作に応じて、コントローラ100による第1開閉床部70および第2開閉床部80の開閉作動制御が行われる。第1開閉シリンダ41の縮小作動により、第1開閉床部70が第1開放位置に移動し、第1開閉手摺部95が第1手摺開放位置に移動する。第2開閉シリンダ42の縮小作動により、第2開閉床部80が第2開放位置に移動し、第2開閉手摺部96が第2手摺開放位置に移動する。これにより、第1開閉床部70および第2開閉床部80が固定床部50の床開口部54を開き、第1開閉手摺部95および第2開閉手摺部96が固定手摺部90の手摺開口部93を開く状態になる。
【0054】
次に、作業者が操作装置110の旋回操作レバー112、ブーム操作レバー113、および首振り操作レバー114を操作して、固定床部50の床開口部54に舵RDを挿通させるように、作業者が搭乗した作業台40を所望の高所作業位置に移動させる。このとき、旋回操作レバー112に対する傾倒操作に応じて、コントローラ100による旋回体20の旋回作動制御が行われる。このとき、ブーム操作レバー113に対する傾倒操作に応じて、コントローラ100によるブーム30の起伏作動制御および伸縮作動制御が行われる。このとき、首振り操作レバー114に対する傾倒操作に応じて、コントローラ100による作業台40の首振り作動制御が行われる。
【0055】
次に、第1開閉床部70および第2開閉床部80により舵RDを挟むため、作業者が操作装置110の第1開閉操作レバー115を操作して、第1開閉床部70を第1閉鎖位置に向けて移動させる。このとき、第1開閉操作レバー115に対する傾倒操作に応じて、コントローラ100による第1開閉床部70の開閉作動制御が行われる。第1開閉シリンダ41の伸長作動により、第1開閉床部70が第1閉鎖位置に向けて移動し、第1開閉手摺部95が第1手摺閉鎖位置に向けて移動する。
【0056】
第1開閉床部70の第1床当接部75が舵RDの左側部に当接する際、第1開閉床部70に設けられた第1リミットスイッチ76のレバー部が舵RDの左側部に当接し、第1リミットスイッチ76がオン状態になる。第1リミットスイッチ76がオン状態になると、第1リミットスイッチ76からコントローラ100にオン信号が入力されるため、コントローラ100の作動規制装置105は、床開口部54を閉じる方向への第1開閉床部70の開閉作動制御を規制する。さらに、作動規制装置105は、走行体10の走行制御、旋回体20の旋回作動制御、ブーム30の起伏作動制御と伸縮作動制御、および作業台40
の首振り作動制御を規制する。このように、第1開閉床部70の第1閉鎖位置に向けた移動を規制し、走行体10の走行、旋回体20の旋回作動、ブーム30の起伏作動と伸縮作動、および作業台40の首振り作動を規制することで、第1開閉床部70の第1床当接部75が舵RDの左側部に当接する状態で、作業台40が動いて安定性が低下するのを防止することができる。
【0057】
次に、作業者が操作装置110の第2開閉操作レバー116を操作して、第2開閉床部80を第2閉鎖位置に向けて移動させる。このとき、第2開閉操作レバー116に対する傾倒操作に応じて、コントローラ100による第2開閉床部80の開閉作動制御が行われる。第2開閉シリンダ42の伸長作動により、第2開閉床部80が第2閉鎖位置に向けて移動し、第2開閉手摺部96が第2手摺閉鎖位置に向けて移動する。
【0058】
第2開閉床部80の第2床当接部85が舵RDの右側部に当接する際、第2開閉床部80に設けられた第2リミットスイッチ86のレバー部が舵RDの右側部に当接し、第2リミットスイッチ86がオン状態になる。第2リミットスイッチ86がオン状態になると、第2リミットスイッチ86からコントローラ100にオン信号が入力されるため、コントローラ100の作動規制装置105は、床開口部54を閉じる方向への第2開閉床部80の開閉作動制御を規制する。さらに、作動規制装置105は、走行体10の走行制御、旋回体20の旋回作動制御、ブーム30の起伏作動制御と伸縮作動制御、および作業台40の首振り作動制御を規制する。このように、第2開閉床部80の第2閉鎖位置に向けた移動を規制し、走行体10の走行、旋回体20の旋回作動、ブーム30の起伏作動と伸縮作動、および作業台40の首振り作動を規制することで、第2開閉床部80の第2床当接部85が舵RDの右側部に当接する状態で、作業台40が動いて安定性が低下するのを防止することができる。
【0059】
第1開閉床部70の第1床当接部75が舵RDの左側部に当接し、第2開閉床部80の第2床当接部85が舵RDの右側部に当接することで、第1開閉床部70および第2開閉床部80により舵RDが挟まれた状態になる。この状態で、作業台40に搭乗した作業者は、船の舵回りの作業として、例えば、舵RDの取り付け固定作業や、舵RDの点検・整備作業等を行う。このとき、第1開閉床部70および第2開閉床部80により舵RDが挟まれた状態であるため、作業台40の側から舵RDに対して力が加わるときに生じる反力によって、作業台40が舵RDから離れたり、作業台40が上下方向に大きく揺れたりすることを防ぐことができる。そのため、作業台40が安定した状態で作業を行うことが可能になる。
【0060】
船の舵回りの作業が終了すると、作業者が操作装置110の第1開閉操作レバー115および第2開閉操作レバー116を操作して、第1開閉床部70を第1開放位置に移動させ、第2開閉床部80を第2開放位置に移動させる。このとき、前述したように、第1開閉シリンダ41の縮小作動により、第1開閉床部70が第1開放位置に移動し、第1開閉手摺部95が第1手摺開放位置に移動する。第2開閉シリンダ42の縮小作動により、第2開閉床部80が第2開放位置に移動し、第2開閉手摺部96が第2手摺開放位置に移動する。これにより、第1開閉床部70および第2開閉床部80が、固定床部50の床開口部54に挿通された舵RDに対して離れて当接していない状態になる。そのため、第1リミットスイッチ76および第2リミットスイッチ86がオフ状態になる。第1リミットスイッチ76からコントローラ100にオフ信号が入力され、且つ、第2リミットスイッチ86からコントローラ100にオフ信号が入力されると、作動規制装置105による、走行体10の走行制御、旋回体20の旋回作動制御、ブーム30の起伏作動制御および伸縮作動制御、および作業台40の首振り作動制御の規制は解除される。
【0061】
そして、作業者が操作装置110の旋回操作レバー112、ブーム操作レバー113、
および首振り操作レバー114を操作して、作業者が搭乗した作業台40を舵RDから離れた位置に移動させる。このとき、固定床部50の床開口部54を開いた状態のままでも構わないが、固定床部50の床開口部54を閉じた状態にすることもできる。
【0062】
なおこの場合、まず、作業者が操作装置110の第1開閉操作レバー115を操作して、第1開閉床部70を第1閉鎖位置に移動させる。このとき、第1開閉操作レバー115に対する傾倒操作に応じて、コントローラ100による第1開閉床部70の開閉作動制御が行われる。第1開閉シリンダ41の伸長作動により、第1開閉床部70が第1閉鎖位置に移動し、第1開閉手摺部95が第1手摺閉鎖位置に移動する。そして、作業者が操作装置110の第2開閉操作レバー116を操作して、第2開閉床部80を第2閉鎖位置に移動させる。このとき、第2開閉操作レバー116に対する傾倒操作に応じて、コントローラ100による第2開閉床部80の開閉作動制御が行われる。第2開閉シリンダ42の伸長作動により、第2開閉床部80が第2閉鎖位置に移動し、第2開閉手摺部96が第2手摺閉鎖位置に移動する。
【0063】
これにより、第1開閉床部70および第2開閉床部80が固定床部50の床開口部54を閉じて、第1開閉手摺部95および第2開閉手摺部96が固定手摺部90の手摺開口部93を閉じる状態になる。またこのとき、固定手摺部90と第1開閉手摺部95と第2開閉手摺部96とが連続的に繋がって、固定床部50の床面と、床開口部54を閉じる第1開閉床部70および第2開閉床部80の床面とを囲む状態になる。このように、第1開閉床部70および第2開閉床部80が床開口部54を閉じる状態において、固定手摺部90、第1開閉手摺部95および第2開閉手摺部96が、固定床部50、第1開閉床部70および第2開閉床部80の床面を連続的に囲むため、作業台40の形態が一般的な高所作業車の作業台の形態と同様になり、一般的な高所作業車と同様の使い方をすることが可能である。
【0064】
なお、第1開閉床部70および第2開閉床部80が床開口部54を閉じたか否かについては、作業者が目視で確認する。第1開閉床部70および第2開閉床部80が床開口部54を閉じる際、第1開閉床部70の第1床当接部75は第2開閉床部80の左側面部に当接し、第2開閉床部80の第2床当接部85は第1開閉床部70の右側面部に当接する。一方、第1リミットスイッチ76のレバー部は、第2開閉床部80の左側面部に当接することなく第2スイッチ逃げ部(図示せず)に挿通され、第2リミットスイッチ86のレバー部は、第1開閉床部70の右側面部に当接することなく第1スイッチ逃げ部77に挿通される。これにより、第1リミットスイッチ76および第2リミットスイッチ86がオフ状態に保たれる。そのため、第1開閉床部70および第2開閉床部80が床開口部54を閉じる状態では、走行体10の走行制御、旋回体20の旋回作動制御、ブーム30の起伏作動制御と伸縮作動制御、および作業台40の首振り作動制御が規制されない。従って、作業者が操作装置110の走行操作レバー111を操作して、高所作業車1(走行体10)を所望の作業位置へ走行移動させることができ、作業者が操作装置110の旋回操作レバー112、ブーム操作レバー113、および首振り操作レバー114を操作して、作業者が搭乗した作業台40を所望の高所作業位置に移動させることができる。
【0065】
本実施形態によれば、作業台40は、上下に貫通した床開口部54を有する固定床部50と、床開口部54の左半分の部分を開く第1開放位置と床開口部54の左半分の部分を閉じる第1閉鎖位置とにスライド移動可能な第1開閉床部70と、床開口部54の右半分の部分を開く第2開放位置と床開口部54の右半分の部分を閉じる第2閉鎖位置とにスライド移動可能な第2開閉床部80とを有している。これにより、大型の船の舵RD(作業対象物)を固定床部50の床開口部54に挿通させるように作業台40を移動させて、第1開閉床部70および第2開閉床部80により舵RDを挟んだ状態で、舵RDに対する作業を行うことが可能である。そのため、作業台40が不意な力を受けて動こうとしても、
第1開閉床部70および第2開閉床部80により舵RDを挟んでいるため動きにくくなる。例えば、作業台40の側から舵RDに対して力が加わるときに生じる反力によって、作業台40が舵RDから離れたり、作業台40が上下方向に大きく揺れたりするのを防ぐことができる。このようにして、作業台40が安定した状態で作業を行うことが可能になる。
【0066】
また、作動規制装置105は、第1開閉床部70が舵RD(作業対象物)に当接したことが第1リミットスイッチ76に検出されると、第1閉鎖位置に向けた第1開閉床部70の移動および、ブーム30等による作業台40の昇降を規制し、第2開閉床部80が舵RDに当接したことが第2リミットスイッチ86に検出されると、第2閉鎖位置に向けた第2開閉床部80の移動および、ブーム30等による作業台40の昇降を規制することが好ましい。このように、第1閉鎖位置に向けた第1開閉床部70の移動および、ブーム30等による作業台40の昇降を規制することで、第1開閉床部70が舵RDに当接する状態で、作業台40が動いて安定性が低下するのを防止することができ、作業対象物である舵RD、作業台40およびブーム30の破損も防止することができる。また、第2閉鎖位置に向けた第2開閉床部80の移動および、ブーム30等による作業台の昇降を規制することで、第2開閉床部80が舵RDに当接する状態で、作業台40が動いて安定性が低下するのを防止することができ、舵RD、作業台40およびブーム30の破損も防止することができる。さらに、作動規制装置105は、第1開閉床部70が舵RDに当接したことが第1リミットスイッチ76に検出されるか、第2開閉床部80が舵RDに当接したことが第2リミットスイッチ86に検出されると、走行体10の走行を規制することが好ましい。このように、走行体10の走行を規制することで、第1開閉床部70または第2開閉床部80が舵RDに当接する状態で、作業台40が動いて安定性が低下するのを防止することができ、舵RD、作業台40およびブーム30の破損も防止することができる。
【0067】
また、第1開閉床部70が第1閉鎖位置に移動し、第2開閉床部80が第2閉鎖位置に移動すると、第1開閉手摺部95が第1手摺閉鎖位置に移動し、第2開閉手摺部96が第2手摺閉鎖位置に移動し、固定手摺部90と第1開閉手摺部95と第2開閉手摺部96とが連続的に繋がって、固定床部50の床面と、第1開閉床部70の床面と、第2開閉床部80の床面とを囲むことが好ましい。これにより、第1開閉床部70および第2開閉床部80が床開口部54を閉じる状態において、固定手摺部90、第1開閉手摺部95および第2開閉手摺部96が、固定床部50、第1開閉床部70および第2開閉床部80の床面を連続的に囲むため、作業台40の形態が一般的な高所作業車の作業台の形態と同様になり、一般的な高所作業車と同様の使い方をすることが可能である。
【0068】
上述の実施形態において、第1開閉床部70が床開口部54の左半分の部分を開閉し、第2開閉床部80が床開口部54の右半分の部分を開閉するように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、第1開閉床部70が床開口部54の左半分より大きい部分を開閉し、第2開閉床部80が床開口部54の残りの右側部分を開閉するように構成されてもよい。また、第2開閉床部80が床開口部54の右半分より大きい部分を開閉し、第1開閉床部70が床開口部54の残りの左側部分を開閉するように構成されてもよい。
【0069】
上述の実施形態において、第1開閉床部70を第1閉鎖位置に向けて移動させた次に、第2開閉床部80を第2閉鎖位置に向けて移動させているが、これに限られるものではない。例えば、第2開閉床部80を第2閉鎖位置に向けて移動させた次に、第1開閉床部70を第1閉鎖位置に向けて移動させてもよい。また、第1開閉床部70および第2開閉床部80を同時的に第1閉鎖位置および第2閉鎖位置に向けて移動させてもよい。
【0070】
上述の実施形態において、第1開閉手摺部95は、固定手摺部90の第1手摺先端部9
1に、入れ子式に組み合わされているが、これに限られるものではなく、スライドドア型に組み合わされてもよい。第2開閉手摺部96は、固定手摺部90の第2手摺先端部92に、入れ子式に組み合わされているが、これに限られるものではなく、スライドドア型に組み合わされてもよい。
【0071】
上述の実施形態において、高所作業車1として、走行体10に走行車輪12が設けられた構成のものを例示したが、これに限られるものではなく、走行体にクローラが設けられた構成のものでもよい。
【0072】
上述の実施形態において、高所作業車1として、走行体10に旋回体20およびブーム30が設けられた構成のものを例示したが、これに限られるものではなく、走行体に垂直マスト式の昇降装置が設けられた構成のものでもよい。
【0073】
上述の実施形態において、作業対象物として、大型の船の舵RDを例示したが、これに限られるものではなく、建物の柱でもよく、橋脚でもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 高所作業車
10 走行体
20 旋回体
30 ブーム
40 作業台
41 第1開閉シリンダ
42 第2開閉シリンダ
50 固定床部
54 床開口部
70 第1開閉床部
80 第2開閉床部
90 固定手摺部
93 手摺開口部
95 第1開閉手摺部
96 第2開閉手摺部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9