特開2020-54031(P2020-54031A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-54031(P2020-54031A)
(43)【公開日】2020年4月2日
(54)【発明の名称】並列接続電源キャビネットシステム
(51)【国際特許分類】
   H02B 1/32 20060101AFI20200306BHJP
   H02B 3/00 20060101ALI20200306BHJP
   H02B 1/20 20060101ALI20200306BHJP
【FI】
   H02B1/32 C
   H02B3/00 E
   H02B1/20 A
   H02B1/20 T
   H02B1/20 M
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2018-178429(P2018-178429)
(22)【出願日】2018年9月25日
(11)【特許番号】特許第6639599号(P6639599)
(45)【特許公報発行日】2020年2月5日
(71)【出願人】
【識別番号】518020255
【氏名又は名称】▲けい▼宏電子企業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】林 睦鈞
【テーマコード(参考)】
5G016
【Fターム(参考)】
5G016AA03
5G016AA07
(57)【要約】
【課題】本発明は、並列接続電源キャビネットシステムを提供する。
【解決手段】本発明は、電気的に並列に接続された複数の電源キャビネット100を含む並列接続電源キャビネットシステムを開示する。電源キャビネット100は、フレーム10の上部から下部に向かって形成された複数の設置室11を有するフレーム10を備える。配電ユニットは、フレーム10の上部に近い設置室11の1つに設置される。残りの設置室11にはそれぞれ複数の電源ユニット30が設置される。配電ユニット20は、電源キャビネット100の入力電力を制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的に並列接続された複数の電源キャビネットを含む並列接続電源キャビネットシステムであって、
各前記電源キャビネットは、
上部から下部まで下向きに形成された複数の設置室を有するフレームと、
前記フレームの上部の前記設置室の1つに設置された配電ユニットと、
他の前記設置室にそれぞれ設置された複数の電源ユニットと、を備え、
前記配電ユニットは、前記電源キャビネットの入力電力を制御することを特徴とする、並列接続電源キャビネットシステム。
【請求項2】
前記複数の電源キャビネットは互いに対向して設置され、
前記フレームの下方に設置された前記電源ユニットの1つが前記配電ユニットに隣接し、前記配電ユニットの働きによりメイン電源ユニットとして働くことを特徴とする、請求項1に記載の並列接続電源キャビネットシステム。
【請求項3】
前記メイン電源ユニットは操作パネルをさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の並列接続電源キャビネットシステム。
【請求項4】
前記メイン電源ユニットは、遠隔制御ユニットに接続されたハブをさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の並列接続電源キャビネットシステム。
【請求項5】
前記複数の電源ユニットは電気的に並列に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の並列接続電源キャビネットシステム。
【請求項6】
前記電源キャビネットの最下段の前記電源ユニットが、隣接する前記電源キャビネットの隣接する前記電源ユニットと電気的に接続され、各前記電源キャビネットの配線距離が短縮されることを特徴とする、請求項1に記載の並列接続電源キャビネットシステム。
【請求項7】
前記電源キャビネットの前記フレームは、前記電源キャビネットの前記フレームの上部および下部に形成されたワイヤスロットをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の並列接続電源キャビネットシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、並列接続電源キャビネットシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
製造された電気器具を試験するための電気信号を提供するため、単一の電源ユニットが、工場で一般的に使用されることが知られている。電源ユニットのそれぞれを異なる試験用に調整する必要がある。各試験の必要性に応じて電源を調整するのには非常に時間がかかり、経済的でない。
【0003】
したがって、従来の配電システムは、プログラマブル配電ユニットを含むように使用される。この種のプログラマブル配電ユニットに関する先行技術文献の一つとして、本願と同じ出願人による実用新案登録第3215943号がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3215943号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の配電ユニットは、現在も使用されているが、依然として各試験の目的に適合するように、各電源ユニットを切替および/または調整する必要がある。
また、異なる電源ユニットの間の配線は複雑で、試験信号を減衰させる原因となる。
さらには、出力信号の品質も悪く、改善が必要である。
【0006】
したがって、本発明の主な目的は、高品質の電力信号を供給するための並列接続された複数の電源を備えたキャビネットシステムを提供することである。
本発明のもう1つの目的は、各電源ユニットのON−OFF制御のためのメインプログラマブル配電ユニットを有する並列接続電源キャビネットシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の最も重要な特徴は、各キャビネットに複数の電源ユニットが設置された並列接続電源キャビネットを備えることである。複数の電源装置キャビネットは並列に接続される。
本発明のもう1つの特徴は、関連する電源ユニットのON−OFF制御のための配電ユニットを備えることである。
【0008】
要約すると、並列に接続された複数の電源キャビネットを電気的に並列に接続した並列接続電源キャビネットシステムであって、
各電源キャビネットは、上部から下部まで下向きに形成された複数の設置室を有するフレームと、フレームの上部の設置室の1つに設置された配電ユニットと、残りの設置室にそれぞれ設置された複数の電源とを含む。
配電ユニットは、電源キャビネットの入力電力を制御する。
【発明の効果】
【0009】
本発明による並列接続電源キャビネットシステムは、すべての電源ユニットが電気的に並列に接続されていることで、最良のモードの電力出力が得られる。
さらに、本発明は、関連する電源ユニットのON−OFF制御のための配電ユニットを備えることで、過電流を厳密に制御および/または防止し、検査された信号の品質を維持する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施例1の、並列接続電源キャビネットの正面図である。
図2図2は、実施例2の、操作パネルを備えた電源を有する、並列接続電源キャビネットの正面図である。
図3図3は、実施例3の、並列接続電源キャビネットシステムの模式図である。
図4図4は、実施例4の、遠隔制御ユニットに接続されたメイン電源ユニットを有し、多並列接続された、複数の並列接続電源キャビネットシステムの模式図である。
図5図5は、実施例5の、操作パネルを備えたメイン電源ユニットを有し、多並列接続された、複数の並列接続電源キャビネットシステムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明による並列接続電源キャビネットシステムのこれら、およびその他の利点、目的、ならびに特徴を、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態の詳細を以下に説明し、明らかにする。
【実施例】
【0012】
(実施例1)
本発明の並列接続電源キャビネットの正面図を示す図1を参照する。
電源キャビネット100は、電源ユニット30を設置するための複数の設置室11が形成されたフレーム10を備えている。
図1に示す実施形態では、フレーム11は11個の設置室11を含む。
フレーム10の上部と下部には、ワイヤを収容するためのワイヤスロット12、13が形成されている。
最上段の設置室11には、配電ユニット20が設置されている。
配電ユニット20は、電源ユニット30に電気的に接続され、各電源ユニット30のスイッチのON−OFFを制御する。
電源ユニット30は、それぞれ並列に、電気的に接続されている。
最上段の電源ユニット30はメイン電源ユニットとして動作し、残りの電源ユニットはメイン電源ユニットを介して、配電ユニット20に制御される。
【0013】
(実施例2)
電源の操作はメイン電源ユニット30に設けられたパネル31を介して行ってもよい。これは、図2に示す実施形態として示されている。
【0014】
(実施例3)
本発明の電気的に並列接続された複数の電源キャビネットシステムの説明図である図3を参照する。この実施形態では、4つの並列接続された電源キャビネット100が示されている。
電力信号は、最上段の電源ユニット30から生成され、最下段の電源ユニット30に下向きに送信される。また該電力信号は、隣接する電源キャビネット100の最下段の電源ユニット30に送信される。さらに該電力信号は最上段の電源ユニット30に送信され、隣接する電源キャビネット100に供給される。
【0015】
図3に示した通り、この実施形態では、並列接続された各電源キャビネット100に備えられた配電ユニット20により、発生した電力の電圧が検査され得ることが容易に理解できる。
生成され送信された電圧信号の品質は、最も遠隔の配電ユニット20によって監視される。したがって、すべての電源ユニット30の力率、消費電力などがチェックされる。
また、予め配電がプログラムされることにより過電流がなくなり、すべてのチェックデータがフィードバックされ、適切に保存され得る。
明らかに、この経路は、最下段の電源ユニットから隣接する電源キャビネットへの電力信号伝送経路の最短経路である。これにより、電源キャビネット間の配線距離が短縮され、電線の接続は非常に単純になる。
【0016】
並列接続電源キャビネットシステムの実施形態(特に図3に示される)から、各電源キャビネット100の配電ユニット20は電気的に直列に接続される。
緊急事態のとき、使用者は配電ユニット20のいずれか1つのスイッチをOFFにすることができる。対応する主電源ユニット30がOFFにされれば、電源システム全体が効果的に維持される。
【0017】
本発明による実施形態を実施すると、各電源ユニット30の最大出力は15kWであるから、各電源キャビネット100の最大出力は150kWとなる。
さらに、電源ユニット30は、1個当たりの高さ30U(1U=1.75インチまたは44.45ミリメートル)で積み重ねられている。
【0018】
(実施例4、5)
図4および図5には、本発明の並列接続電源キャビネットシステムの、さらに別の実施形態が示されている。
配電ユニット20およびメイン電源ユニット30は、ハブ200および遠隔制御ユニット300と電気的に接続できる。これにより、並列接続された電源キャビネットシステムの、システム全体のON−OFFを遠隔制御できる。
この構成により、使用者は複数の試験端子を接続して同時に操作し、所望のデータを得ることができる。
【0019】
本発明の並列接続電源キャビネットシステムについて、以上の好ましい実施形態により説明したが、本発明の設計思想から逸脱することなく、さらに種々の変更、改良及び修正を加えることが可能であり、それらもまた本発明の請求項の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0020】
10 フレーム
100 電源キャビネット
11 設置室
12、13 ワイヤスロット
20 配電ユニット
200 ハブ
30 電源ユニット、メイン電源ユニット
300 遠隔制御ユニット
31 パネル
図1
図2
図3
図4
図5