特開2020-57450(P2020-57450A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アルト産業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2020057450-塗装ブースの照明ユニット 図000003
  • 特開2020057450-塗装ブースの照明ユニット 図000004
  • 特開2020057450-塗装ブースの照明ユニット 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-57450(P2020-57450A)
(43)【公開日】2020年4月9日
(54)【発明の名称】塗装ブースの照明ユニット
(51)【国際特許分類】
   F21V 33/00 20060101AFI20200313BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20200313BHJP
   F21V 3/00 20150101ALI20200313BHJP
   F21V 3/02 20060101ALI20200313BHJP
   F21V 3/06 20180101ALI20200313BHJP
   F21Y 103/00 20160101ALN20200313BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20200313BHJP
【FI】
   F21V33/00 200
   F21V15/01 370
   F21V3/00 310
   F21V3/02 500
   F21V3/06 110
   F21Y103:00
   F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2018-184918(P2018-184918)
(22)【出願日】2018年9月28日
(71)【出願人】
【識別番号】512130866
【氏名又は名称】アルト産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100171354
【弁理士】
【氏名又は名称】畠山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100071663
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 保夫
(72)【発明者】
【氏名】高橋 幸三郎
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014AA02
3K014PB00
(57)【要約】
【目的】ガラス張り塗装ブース、特に自動車を塗装するためのガラス張り塗装ブースに好適に用いられる塗装ブースの照明ユニットを提供する。
【構成】塗装ブース内を照明するための照明ユニットであって、塗装ブースの壁面をガラス張りとし、壁面を形成するガラスの外面に照明ランプを収納した筐体を取り付けたことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗装ブース内を照明するための照明ユニットであって、塗装ブースの壁面をガラス張りとし、塗装ブースの壁面を形成するガラスの外面に照明ランプを収納した筐体を取り付けたことを特徴とする塗装ブースの照明ユニット。
【請求項2】
前記筐体は、筐体本体が金属板により上面が開放された直方体形状に成形され、筐体本体の上面にガラス製の蓋体が着脱可能に取り付けられ、筐体の内部に照明ランプが収納されてなり、筐体上面が前記塗装ブースのガラス壁面の外面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の塗装ブースの照明ユニット。
【請求項3】
前記塗装ブースが自動車塗装用の塗装ブースであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗装ブースの照明ユニット。
【請求項4】
前記筐体の上面に取り付けられたガラス製の蓋体が強化ガラスからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の塗装ブースの照明ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は塗装ブースの照明ユニット、特に、自動車塗装ブースに好適な塗装ブースの照明ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車などの塗装ブースにおいては、塗装剤から爆発性ガスが生じるため、塗装ブース内で照明器具を使用する場合には、爆発を防止する構造の照明器具を使用しなければならず、法令により照明器具の防爆検定が必要とされている。
【0003】
しかしながら、近年、塗装ブースの壁面をガラス張りとしたガラス張り塗装ブースが出現し、壁面を形成するガラスの外面に照明器具が取り付けられるようになったことにより、塗装ブース用照明器具の防爆検定が不要となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ガラス張り塗装ブースの壁面を形成するガラスの外面に取り付ける照明ユニットについて検討した結果として提案されたものであり、その目的は、ガラス張り塗装ブース、特に自動車を塗装するためのガラス張り塗装ブースに好適に用いられる塗装ブースの照明ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための請求項1による塗装ブースの照明ユニットは、塗装ブース内を照明するための照明ユニットであって、塗装ブースの壁面をガラス張りとし、塗装ブースの壁面を形成するガラスの外面に照明ランプを収納した筐体を取り付けたことを特徴とする。
【0006】
請求項2による塗装ブースの照明ユニットは、請求項1において、前記筐体は、筐体本体が金属板により上面が開放された直方体形状に成形され、筐体本体の上面にガラス製の蓋体が着脱可能に取り付けられ、筐体の内部に照明ランプが収納されてなり、筐体上面が前記塗装ブースのガラス壁面の外面に固定されていることを特徴とする。
【0007】
請求項3による塗装ブースの照明ユニットは、請求項1または請求項2において、前記塗装ブースが自動車塗装用の塗装ブースであることを特徴とする。
【0008】
請求項4による塗装ブースの照明ユニットは、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記筐体の上面に取り付けられたガラス製の蓋体が強化ガラスからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明による塗装ブースの照明ユニットは以下の効果を達成することができる。
(1)ガラス張り塗装ブースのガラス壁面に簡単に取り付けることができる。
(2)照明ランプが収納された筐体の上面が塗装ブースのガラス壁面の外面に固定され、ガラス製の蓋体が着脱可能に取り付けられているから、照明ランプを取り換える場合は、塗装ブースのガラス壁面から筐体を取り外し、ガラス製の蓋体を開けて照明ランプを取り換えればよく、照明ランプの交換を簡単に行うことができる。
(3)筐体の上面に取り付けられたガラス製の蓋体が強化ガラスから構成されているから、万一、爆発が生じたとしても、筐体に収納された照明ランプを保護することができ、特に自動車塗装ブース用の照明ユニットとして好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の塗装ブースの照明ユニットを構成する筐体の斜視図である。
図2】照明ランプを収納した筐体を上から見た図である。
図3】筐体の蓋体の開閉を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の塗装ブースの照明ユニットは、ガラス張りの塗装ブース内を照明するための照明ユニットであって、塗装ブースの壁面を形成するガラスの外面に照明ランプを収納した筐体を取り付けたことを特徴とするものであり、以下、本発明の塗装ブースの照明ユニットの一実施例を図面に基づいて説明する。照明ランプを収納した筐体の取り付け個数は塗装ブースの大きさなどを考慮して適宜決定される。
【0012】
図1に示すように、照明ランプを収納する筐体1は、筐体本体2がアルミニウム合金板などの金属板により上面3が開放された、例えば鍔付きの直方体形状に成形され、筐体本体2の上面3にガラス製の蓋体4が着脱可能に取り付けられ、筐体1の内部に照明ランプL(図2に示す)が収納されてなる。
【0013】
図1において、7は鍔付き直方体形状に成形された筐体本体2の上面に張りだした鍔、5は筐体本体2の蓋体4を構成するガラス、6はガラス5を取り付けるための枠材、8は、図3に示すように、筐体本体2に蓋体4を開放可能に取り付けるための蝶番である。蓋体4を構成するガラス5としては、強化ガラス(例えば、厚さ4mm)を使用するのが好ましい。
【0014】
筐体1には、図2に示すように、筐体本体2内にLEDランプ、蛍光ランプなどの照明ランプLを取り付け金具9により取り付け、照明ランプLを収納した筐体1の上面3を塗装ブースのガラス壁面(図示せず)の外面に固定する。10は、筐体1の上面3を塗装ブースのガラス壁面の外面に固定するために、筐体本体2の鍔7に形成にされたボルト孔である。
【符号の説明】
【0015】
1 筐体
2 筐体本体
3 筐体の上面
4 筐体の蓋体
5 蓋体4を構成するガラス
6 ガラス5を取り付けるための枠材
7 筐体本体2の上面に張りだした鍔
8 筐体本体2に蓋体4を開放可能に取り付けるための蝶番
9 照明ランプの取り付け金具
10 筐体1の上面3を塗装ブースのガラス壁面の外面に固定するために筐体本体2の鍔7に形成にされたボルト孔
図1
図2
図3