特開2020-60520(P2020-60520A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-60520(P2020-60520A)
(43)【公開日】2020年4月16日
(54)【発明の名称】テーパー検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01B 5/08 20060101AFI20200319BHJP
   G01B 3/34 20060101ALI20200319BHJP
【FI】
   G01B5/08
   G01B3/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2018-193506(P2018-193506)
(22)【出願日】2018年10月12日
(71)【出願人】
【識別番号】391033045
【氏名又は名称】株式会社第一測範製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(74)【代理人】
【識別番号】100201237
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 将太郎
(72)【発明者】
【氏名】堀内 哲哉
(72)【発明者】
【氏名】横山 力
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 敦司
【テーマコード(参考)】
2F061
2F062
【Fターム(参考)】
2F061AA24
2F061CC22
2F061DD25
2F061DD27
2F061FF10
2F061FF34
2F061FF72
2F061GG07
2F061GG10
2F061GG11
2F061GG15
2F061HH02
2F061HH38
2F061HH96
2F061JJ31
2F061JJ84
2F061TT09
2F061TT15
2F061TT16
2F061TT19
2F061VV09
2F061VV43
2F062AA32
2F062BB03
2F062CC22
2F062EE04
2F062EE13
2F062EE15
2F062EE47
2F062EE62
2F062FF03
2F062GG26
2F062GG29
2F062GG71
2F062HH16
2F062LL17
2F062MM06
2F062MM07
2F062NN02
(57)【要約】
【課題】テーパー部の所定検査位置における外径寸法若しくは内径寸法が規格内であるか否かを簡易に且つ精度良く検査することができるテーパー検査装置を提供する。
【解決手段】検査時に検査対象のテーパー部10が挿入若しくは被嵌されると共に前記テーパー部10の所定検査位置における外径寸法若しくは内径寸法の規格寸法範囲内の径に設定されこの挿入若しくは被嵌された前記テーパー部10の外周面若しくは内周面に線接触若しくは点接触で当接する測定エッジ部1Aを有する測定子1と、前記テーパー部10の前記測定子1への挿入操作若しくは被嵌操作に基づいて移動する移動部2とを備え、前記テーパー部10の前記測定子1への挿入操作若しくは被嵌操作に基づいて移動した前記移動部2の移動量に基づいて、前記テーパー部10の前記所定検査位置における外径寸法若しくは内径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されているテーパー検査装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
雄型に形成される検査対象のテーパー部の先端部から基端部側に所定距離離れた所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であって、検査時に前記テーパー部が挿入されると共に前記テーパー部の前記所定検査位置における外径寸法の規格寸法範囲内の開口径に設定されこの挿入された前記テーパー部の外周面に線接触若しくは点接触で当接する測定エッジ部を有する測定子と、前記テーパー部の前記測定子への挿入操作に基づいて移動し前記テーパー部が前記測定エッジ部に当接することで前記移動が停止する移動部とを備え、前記テーパー部の前記測定子への挿入操作に基づいて移動した前記移動部の移動量に基づいて、前記テーパー部の前記所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されていることを特徴とするテーパー検査装置。
【請求項2】
前後方向に貫通する貫通孔を有する本体部と、この本体部の前記貫通孔内に移動自在に設けられる前記移動部とからなり、前記測定子は、前記テーパー部の前記所定検査位置における外径寸法の規格寸法範囲内の直径に設定された円筒孔に形成され、前記貫通孔と連通状態になるようにして前記本体部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のテーパー検査装置。
【請求項3】
前記本体部は、前記移動部の移動量を検出するための移動部移動量検出基準部が設けられていて、この移動部移動量検出基準部に対する前記テーパー部の前記測定子への挿入操作に基づいて移動し前記テーパー部が前記測定エッジ部に当接することで前記移動が停止した前記移動部の移動停止位置に基づいて前記移動部の移動量を検出して、前記テーパー部の前記所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されていることを特徴とする請求項2記載のテーパー検査装置。
【請求項4】
雌型に形成される検査対象のテーパー部の先端部から基端部側に所定距離離れた所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であって、検査時に前記テーパー部が被嵌されると共に前記テーパー部の前記所定検査位置における内径寸法の規格寸法範囲内の直径に設定されこの被嵌された前記テーパー部の内周面に線接触若しくは点接触で当接する測定エッジ部を有する測定子と、前記テーパー部の前記測定子への被嵌操作時にこのテーパー部が前記測定エッジ部に当接することで移動し前記被嵌操作の停止に基づいて前記移動が停止する移動部と、前記測定子に対する前記テーパー部の被嵌操作を停止させるストッパ部とを備え、前記テーパー部の前記測定子への被嵌操作に基づいて移動した前記移動部の移動量に基づいて、前記テーパー部の前記所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されていることを特徴とするテーパー検査装置。
【請求項5】
前後方向に貫通する貫通孔を有する本体部と、この本体部の前記貫通孔内に移動自在に設けられる前記移動部とからなり、前記測定子は、前記テーパー部の前記所定検査位置における内径寸法の規格寸法範囲内の直径に設定された円柱体若しくは円筒体に形成され、前記本体部から突出するようにして前記移動部に設けられていることを特徴とする請求項4記載のテーパー検査装置。
【請求項6】
前記本体部は、前記テーパー部の前記測定子への被嵌操作時に前記テーパー部と当接しこのテーパー部の被嵌操作を停止させる前記ストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項5記載のテーパー検査装置。
【請求項7】
前記本体部は、前記移動部の移動量を検出するための移動部移動量検出基準部が設けられていて、この移動部移動量検出基準部に対する前記テーパー部の前記測定子への被嵌操作に基づいて移動し前記テーパー部が前記ストッパ部に当接することで前記移動が停止した前記移動部の移動停止位置に基づいて前記移動部の移動量を検出して、前記テーパー部の前記所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されていることを特徴とする請求項6記載のテーパー検査装置。
【請求項8】
前記測定子は、先端部にテーパー加工若しくは面取り加工が施されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のテーパー検査装置。
【請求項9】
前記測定子は、前記テーパー部よりも軟らかい材質の部材で表面がコーティングされていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のテーパー検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーパー部の所定検査位置における外径寸法若しくは内径寸法が規格内であるか否かを検査するテーパー検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、雄型及び雌型に形成されるテーパー部の検査を行う際に、テーパー部の長さ方向の途中位置、例えば先端部から所定の距離だけ基端部側(奥側)に入った特定位置におけるテーパー径(直径)が設計通りに形成されているか(規格内であるか否か)を簡易に検査するすべがなかった。
【0003】
そのため、従来は、上記のような検査を行う場合は、ノギス等の測定具を用いて当該位置のテーパー径を測定していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、テーパー径を測定する場合、検査対象位置に対して測定位置がわずかにずれてしまうだけで結果が変わってしまうため、正確に位置を合わせる必要があるが、ノギスを用いた検査は、検査対象位置に正確にノギスをセットすることが難しく、測定精度に難があり信頼性に欠ける検査方法であった。
【0005】
本発明は、このような従来技術に鑑みなされたもので、テーパー部の所定検査位置における外径寸法若しくは内径寸法が規格内であるか否かを簡易に且つ精度良く検査することができる画期的なテーパー検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
雄型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端部側に所定距離離れた所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であって、検査時に前記テーパー部10が挿入されると共に前記テーパー部10の前記所定検査位置における外径寸法の規格寸法範囲内の開口径に設定されこの挿入された前記テーパー部10の外周面に線接触若しくは点接触で当接する測定エッジ部1Aを有する測定子1と、前記テーパー部10の前記測定子1への挿入操作に基づいて移動し前記テーパー部10が前記測定エッジ部1Aに当接することで前記移動が停止する移動部2とを備え、前記テーパー部10の前記測定子1への挿入操作に基づいて移動した前記移動部2の移動量に基づいて、前記テーパー部10の前記所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されていることを特徴とするテーパー検査装置に係るものである。
【0008】
また、前後方向に貫通する貫通孔4を有する本体部3と、この本体部3の前記貫通孔4内に移動自在に設けられる前記移動部2とからなり、前記測定子1は、前記テーパー部10の前記所定検査位置における外径寸法の規格寸法範囲内の直径に設定された円筒孔に形成され、前記貫通孔4と連通状態になるようにして前記本体部3に設けられていることを特徴とする請求項1記載のテーパー検査装置に係るものである。
【0009】
また、前記本体部3は、前記移動部2の移動量を検出するための移動部移動量検出基準部5が設けられていて、この移動部移動量検出基準部5に対する前記テーパー部10の前記測定子1への挿入操作に基づいて移動し前記テーパー部10が前記測定エッジ部1Aに当接することで前記移動が停止した前記移動部2の移動停止位置に基づいて前記移動部2の移動量を検出して、前記テーパー部10の前記所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されていることを特徴とする請求項2記載のテーパー検査装置に係るものである。
【0010】
また、雌型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端部側に所定距離離れた所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であって、検査時に前記テーパー部10が被嵌されると共に前記テーパー部10の前記所定検査位置における内径寸法の規格寸法範囲内の直径に設定されこの被嵌された前記テーパー部10の内周面に線接触若しくは点接触で当接する測定エッジ部1Aを有する測定子1と、前記テーパー部10の前記測定子1への被嵌操作時にこのテーパー部10が前記測定エッジ部1Aに当接することで移動し前記被嵌操作の停止に基づいて前記移動が停止する移動部2と、前記測定子1に対する前記テーパー部10の被嵌操作を停止させるストッパ部6とを備え、前記テーパー部10の前記測定子1への被嵌操作に基づいて移動した前記移動部2の移動量に基づいて、前記テーパー部10の前記所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されていることを特徴とするテーパー検査装置に係るものである。
【0011】
また、前後方向に貫通する貫通孔4を有する本体部3と、この本体部3の前記貫通孔4内に移動自在に設けられる前記移動部2とからなり、前記測定子1は、前記テーパー部10の前記所定検査位置における内径寸法の規格寸法範囲内の直径に設定された円柱体若しくは円筒体に形成され、前記本体部3から突出するようにして前記移動部2に設けられていることを特徴とする請求項4記載のテーパー検査装置に係るものである。
【0012】
また、前記本体部3は、前記テーパー部10の前記測定子1への被嵌操作時に前記テーパー部10と当接しこのテーパー部10の被嵌操作を停止させる前記ストッパ部6が設けられていることを特徴とする請求項5記載のテーパー検査装置に係るものである。
【0013】
また、前記本体部3は、前記移動部2の移動量を検出するための移動部移動量検出基準部5が設けられていて、この移動部移動量検出基準部5に対する前記テーパー部10の前記測定子1への被嵌操作に基づいて移動し前記テーパー部10が前記ストッパ部6に当接することで前記移動が停止した前記移動部2の移動停止位置に基づいて前記移動部2の移動量を検出して、前記テーパー部10の前記所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されていることを特徴とする請求項6記載のテーパー検査装置に係るものである。
【0014】
また、前記測定子1は、先端部にテーパー加工若しくは面取り加工が施されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のテーパー検査装置に係るものである。
【0015】
また、前記測定子1は、前記テーパー部10よりも軟らかい材質の部材で表面がコーティングされていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のテーパー検査装置に係るものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は上述のように構成したから、検査対象のテーパー部の所定検査箇所の外径寸法若しくは内径寸法が規格内であるか否かを簡易に且つ精度良く判定することができる実用性に優れた画期的なテーパー検査装置となり、例えば、この本発明のテーパー検査装置を、現状、有効的な検査測定手段が確立されていないISO80369−7(ISO80369−7;2016)等で規定される規格寸法に準じて作製される医療器具のテーパー部(雄型ルアーテーパー部や雌型ルアーテーパー部)の要求仕様(所定位置におけるテーパー径が所定寸法内に形成されているか)を検査測定する際に用いることで、この要求仕様、即ち医療器具の雄型ルアーテーパー部や雌型ルアーテーパー部の所定検査位置におけるテーパー径(外径若しくは内径)が規格内であるか否かを簡易に且つ容易に判定することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施例1を示す説明斜視図(正面側)である。
図2】実施例1を示す説明斜視図(背面側)である。
図3】実施例1を示す説明断面図である。
図4】実施例1の使用状態における判定NGの場合((a)は細めNGの場合、(b)は太めNGの場合)を示す説明断面図である。
図5】実施例1の使用状態(検査時)を示す説明断面図である。
図6】実施例1の別例を示す説明側断面図である。
図7】実施例2を示す説明断面図である。
図8】実施例3,4及び実施例7,8の移動部移動量検出基準部及び判定基準部を示す説明斜視図である。
図9】実施例3を示す説明断面図である。
図10】実施例3の使用状態(検査時)を示す説明断面図である。
図11】実施例3の使用状態における判定NGの場合((a)は細めNGの場合、(b)は太めNGの場合)を示す説明断面図である。
図12】実施例4を示す説明断面図である。
図13】実施例5を示す説明斜視図(正面側)である。
図14】実施例5を示す説明斜視図(背面側)である。
図15】実施例5を示す説明断面図である。
図16】実施例5の使用状態における判定NGの場合((a)は太めNGの場合、(b)は細めNGの場合)を示す説明断面図である。
図17】実施例5の使用状態(検査時)を示す説明断面図である。
図18】実施例5の別例を示す説明側断面図である。
図19】実施例6を示す説明断面図である。
図20】実施例7を示す説明断面図である。
図21】実施例7の使用状態(検査時)を示す説明断面図である。
図22】実施例7の使用状態における判定NGの場合((a)は太めNGの場合、(b)は細めNGの場合)を示す説明断面図である。
図23】実施例8を示す説明断面図である。
図24】ISO80369−7;2016で規定される規格寸法の位置を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0019】
請求項1記載の発明は、雄型に形成される検査対象のテーパー部10を測定子1に挿入すると、この挿入操作に基づき移動部2が移動し、テーパー部10(テーパー部10の外周面)が測定子1に設けられた測定エッジ部1Aに当接して挿入操作が停止することで、移動部2の移動も停止する。
【0020】
請求項1記載の発明は、このテーパー部10の測定子1への挿入操作により移動する移動部2の移動量に基づいて、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを検査するものである。
【0021】
また、この移動部2の移動量は、例えば、移動部2が移動を停止した移動停止位置から検出することができる。
【0022】
具体的には、請求項1記載の発明は、測定エッジ部1Aの開口径が一定の径(テーパー部10の所定検査位置における外径寸法の規格寸法範囲内の開口径)に設定されているので、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が大径であるほどテーパー部10が測定エッジ部1Aに当接するタイミングが早くなり、その結果、テーパー部10の測定子1への挿入量が小さくなり、これに伴い移動部2の移動量も小さくなる。また、逆に検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が小径であるほどテーパー部10が測定エッジ部1Aに当接するタイミングが遅くなり、その結果、テーパー部10の測定子1への挿入量が大きくなり、これに伴い移動部2の移動量も大きくなる。
【0023】
即ち、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内である場合の移動量を適正移動量とすると、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格に対して大径であった場合は、適正移動量より小さい移動量になり、また、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格に対して小径であった場合は、適正移動量より大きい移動量になるので、例えば、移動部2が移動する側に検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内である場合に移動部2が停止し得る適正移動停止範囲部を設けて、移動部2がこの適正移動停止範囲部に停止するか否かを確認するだけで、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを容易に判定することができる。
【0024】
このように、請求項1記載の発明は、雄型に形成される検査対象のテーパー部10を測定子1に設けられた測定エッジ部1Aに当接するまで測定子1に挿入し、その際に移動した移動部2の移動停止位置を確認するだけの簡易な操作で、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを容易に且つ精度良く判定することができる実用性に優れた画期的なテーパー検査装置となる。
【0025】
また、請求項4記載の発明は、雌型に形成される検査対象のテーパー部10を測定子1に被嵌すると、このテーパー部10の内面が測定子1の測定エッジ部1Aに当接し、このテーパー部10が測定エッジ部1Aに当接した状態での更なる被嵌操作(押動操作)により移動部2が移動し、テーパー部10がストッパ部6に当接して被嵌操作が停止することで、移動部2の移動も停止する。
【0026】
請求項4記載の発明は、このテーパー部10の測定子1への被嵌操作により移動する移動部2の移動量に基づいて、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを検査するものである。
【0027】
また、この移動部2の移動量は、例えば、移動部2が移動を停止した移動停止位置から検出することができる。
【0028】
具体的には、請求項4記載の発明は、測定エッジ部1Aの直径が一定の寸法径(テーパー部10の所定検査位置における内径寸法の規格寸法範囲内の直径)に設定されているので、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が大径であるほどテーパー部10が測定エッジ部1Aに当接するタイミングが遅くなり、その結果、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接して被嵌操作が停止するまでの被嵌操作量(押動量)が小さくなり、これに伴い移動部2の移動量も小さくなる。また、逆に検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が小径であるほどテーパー部10が測定エッジ部1Aに当接するタイミングが早くなり、その結果、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接して被嵌操作が停止するまでの被嵌操作量(押動量)が大きくなり、これに伴い移動部2の移動量も大きくなる。
【0029】
即ち、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内である場合の移動量を適正移動量とすると、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格に対して大径であった場合は、適正移動量より小さい移動量になり、また、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格に対して小径であった場合は、適正移動量より大きい移動量になるので、例えば、移動部2が移動する側に検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内である場合に移動部2が停止し得る適正移動停止範囲部を設けて、移動部2がこの適正移動停止範囲部に停止するか否かを確認するだけで、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを容易に判定することができる。
【0030】
このように、請求項4記載の発明は、雌型に形成される検査対象のテーパー部10を測定子1に被嵌すると共にこのテーパー部10がストッパ部6に当接するまで被嵌操作し、その際に移動した移動部2の移動停止位置を確認するだけの簡易な操作で、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを容易に且つ精度良く判定することができる実用性に優れた画期的なテーパー検査装置となる。
【実施例1】
【0031】
本発明の具体的な実施例1について図1〜6及び図24に基づいて説明する。
【0032】
本実施例は、雄型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端側に所定距離離れた所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であり、具体的には、本実施例は、2016年改定のISO80369−7(ISO80369−7;2016)で規定される規格寸法(図24参照)に準じて作製される皮下注射及び血管系等の製品分野における雄型テーパー部10の雄テーパー先端部(小端部)から7.5mmの位置(前記所定検査位置)における雄テーパー大端外径(Φg)が規格(4.376mm(最小値)〜4.426mm(公称値)〜4.476mm(最大値))内であるか否かを判定することができるように構成されたものである。
【0033】
以下、本実施例について詳述する。
【0034】
本実施例は、検査時に雄型に形成されるテーパー部10が挿入されると共に挿入された前記テーパー部10の前記所定検査位置における外径寸法の規格寸法範囲内の開口径に設定されこの挿入された前記テーパー部10の外周面に線接触若しくは点接触で当接する測定エッジ部1Aを有する測定子1と、前記テーパー部10の前記測定子1への挿入操作に基づいて移動し前記テーパー部10が前記測定エッジ部1Aに当接することで前記移動が停止する移動部2とを備え、前記テーパー部10の前記測定子1への挿入操作に基づいて移動した前記移動部2の移動量に基づいて、前記テーパー部10の前記所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されている。
【0035】
具体的には、測定子1は、図示するように、本体部3の前端部に突設された円筒体の内孔(円筒孔)からなる構成とされている。
【0036】
より具体的には、本実施例の測定子1は、図3に示すように、内径(Φ)が図24(a)に示すΦgの規格下限値(寸法範囲の最小値)の4.376mmに設定されたストレート孔に形成されていて、本実施例では、このストレート孔に形成された測定子1の先端開口縁を、この測定子1に挿入されるテーパー部10の外周面に当接する測定エッジ部1Aとする構成とされている。
【0037】
即ち、本実施例の測定エッジ部1Aは、直径4.376mmの円孔に形成されていて、測定子1に挿入されるテーパー部10の外周面に、円周方向に沿って線接触で当接するように構成されている。
【0038】
尚、測定子1及び検査対象のテーパー部10の相互に傷付けあうことを防止することを目的として、測定子1の測定エッジ部1Aを含む内周面に樹脂コーティングを施したり、図6に示すように、測定子1の先端部内周面にテーパー加工を施しても良い。
【0039】
また、この測定子1が設けられる本体部3は、内部に前後方向に貫通する貫通孔4を有し、更に、後部側にテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するための移動部移動量検出基準部5が設けられた構成とされている。
【0040】
具体的には、貫通孔4は、ストレート孔に形成される測定子1の径よりもやや大径に形成され、測定子1と連通するようにして本体部3の中心部に形成されていて、また、この貫通孔4には、後述する移動部2が移動自在に設けられている。
【0041】
また、移動部移動量検出基準部5は、前後方向に所定間隔をおいて設けられた規格下限部5Aと規格上限部5Bとからなる構成とされ、この規格下限部5Aと規格上限部5Bとの間を適正移動停止範囲部とし、移動部2がこの適正移動停止範囲部で停止すれば検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内であると判定することができるように構成されている。
【0042】
具体的には、本実施例の移動部移動量検出基準部5は、図示するように本体部3の後部(後端面)に形成された段差部からなる構成とされている。
【0043】
この段差部からなる本実施例の移動部移動量検出基準部5は、本体部3に形成された貫通孔4の開口部の中心に段差境界部が位置するようにして形成されていて、この段差境界部の上側の後方に突出した上側段差面(本体部上側後端面)を前記規格下限部5Aとし、段差境界部の下側のこの上側段差面に対して規格幅(寸法範囲幅)に相当する距離をおいて奥側に形成された下側段差面(本体部下側後端面)を前記規格上限部5Bとする構成として、移動部2がこの規格下限部5A(本体部上側後端面)と規格上限部5B(本体部下側後端面)の間、即ち検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内であると判定される適正移動停止範囲部に停止せず、規格下限部5Aから突出した(外方にはみ出た)位置で停止した場合、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法の規格に対して小径(細め規格外)であると判定することができ、また、移動部2が規格上限部5Bに到達しない(貫通孔4内にある)位置で停止した場合、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法の規格に対して大径(太め規格外)であると判定することができるように構成されている。
【0044】
即ち、本実施例は、移動部2の移動量を、移動部移動量検出基準部5に対するテーパー部10の測定子1への挿入操作に基づいて移動しテーパー部10が測定エッジ部1Aに当接することで移動が停止した移動部2の移動停止位置に基づいて検出する構成とされている。
【0045】
また、前述した本体部3の貫通孔4内に設けられる移動部2は、図示するように略円柱体に形成され先端部に測定子1内に挿入されたテーパー部10の先端部が当接する当接部2Aが設けられた構成とされ、貫通孔4の内周面に沿って前後方向に移動自在に設けられた構成とされている。
【0046】
具体的には、本実施例の移動部2は、周面にこの移動部2の移動方向となる前後方向に所定長さの凹条部7が延設されていて、先端部が貫通孔4内に突出するようにして本体部3に設けられた抜け止め部材8がこの凹条部7に係合した状態で貫通孔4内に設けられ、本体部3から(貫通孔4)から抜脱することなく凹条部7の長さの範囲で前後方向に移動することができるように構成されている。
【0047】
即ち、本実施例の移動部2は、測定子1内に配設されている当接部2Aに測定子1内に挿入されたテーパー部10の先端部が当接し、このテーパー部10の先端部が当接してからテーパー部10の外周面が測定エッジ部1Aに当接してこのテーパー部10の測定子1への挿入操作が停止するまでの間、測定子1内に挿入されるテーパー部10による押動作用により本体部3の移動部移動量検出基準部5が設けられている後部側に移動するように構成されている。
【0048】
また、この移動部2には、テーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定する際の基準となる判定基準部9が設けられていて、本実施例においては、移動部2の後端面を判定基準部9とする構成とされている。
【0049】
具体的には、本実施例の移動部2は、図3に示すように、当接部2Aの先端部が測定子1の先端部、即ち測定エッジ部1Aから7.5mmの位置にあるときに判定基準部9となる移動部2の後端面が移動部移動量検出基準部5の規格下限部5Aと面一となる形状(長さ寸法)に形成されている。
【0050】
即ち、本実施例は、測定エッジ部1Aの開口径(直径)を規格下限値(寸法範囲の最小値)の4.376mmとし、テーパー部10の所定検査位置、即ち先端部から7.5mmの位置における外径寸法がこの規格下限値よりも小径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)遅くなり、テーパー部10の測定子1内への挿入量が7.5mmよりも大きくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも大きくなって、図4(a)に示すように、判定基準部9が移動部移動量検出基準部5の規格下限部5Aより突出して、目視で規格外(規格よりも小径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0051】
尚、本実施例は、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格上限値よりも大径であった場合は、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)早くなり、テーパー部10の測定子1内への挿入量が小さくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも小さくなって、図4(b)に示すように、判定基準部9が移動部移動量検出基準部5の規格上限部5Bに到達せず、規格上限部5Bより奥側に位置して、目視で規格外(規格よりも大径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0052】
以上のように構成される本実施例のテーパー検査装置は、図5(a)に示すように、移動部2を検査開始位置の最前端位置に配置した後、図5(b)に示すように、雄型に形成される検査対象のテーパー部10を測定子1に設けられた測定エッジ部1Aに当接するまで測定子1に挿入し、その際に移動した移動部2の移動停止位置を確認するだけ、言い換えると、移動部2に設けられた判定基準部9(本実施例の場合は移動部2の後端面)が適正移動停止範囲部で停止したか否かを確認するだけの簡易な操作で、検査対象のテーパー部10の所定検査位置(本実施例においては先端部から7.5mmの位置)における外径寸法が規格内であるか否かを容易に且つ精度良く判定することができる実用性に優れた画期的なテーパー検査装置となる。
【実施例2】
【0053】
本発明の具体的な実施例2について図7及び図24に基づいて説明する。
【0054】
本実施例は、実施例1と同様の雄型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端部側に所定距離離れた所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であるが、実施例1のテーパー検査装置とは異なる検査位置におけるテーパー部10の外径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置である。
【0055】
具体的には、本実施例は、2016年改定のISO80369−7(ISO80369−7;2016)で規定される規格寸法(図24参照)に準じて作製される皮下注射及び血管系等の製品分野における雄型テーパー部10の雄テーパー先端部(小端部)から0.75mmの位置(前記所定検査位置)における雄テーパー先端外径(Φd)が規格(3.970mm(最小値)〜4.021mm(公称値)〜4.072mm(最大値))内であるか否かを判定することができるように構成されたものである。
【0056】
具体的には、本実施例の測定子1は、図7に示すように、内径(Φ)が図24(a)に示すΦdの規格上限値(寸法範囲の最大値)の4.072mmに設定されたストレート孔に形成されていて、本実施例では、このストレート孔に形成された測定子1の先端開口縁を、この測定子1に挿入されるテーパー部10の外周面に当接する測定エッジ部1Aとする構成とされている。
【0057】
即ち、本実施例の測定エッジ部1Aは、直径4.072mmの円孔に形成されていて、測定子1に挿入されるテーパー部10の外周面に、円周方向に沿って線接触で当接するように構成されている。
【0058】
本体部3及び移動部2の構成は実施例1とほぼ同様な構成とされているが、本実施例の移動部2は、図7に示すように、当接部2Aの先端部が測定子1の先端部、即ち測定エッジ部1Aから0.75mmの位置にあるときに判定基準部9となる移動部2の後端面が移動部移動量検出基準部5の規格上限部5Bと面一となる形状(長さ寸法)に形成されている。
【0059】
即ち、本実施例は、測定エッジ部1Aの開口径(直径)を規格上限値(寸法範囲の最大値)の4.072mmとし、テーパー部10の所定検査位置、即ち先端部から0.75mmの位置における外径寸法がこの規格上限値よりも大径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)早くなり、テーパー部10の測定子1内への挿入量が0.75mmよりも小さくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも小さくなって、判定基準部9となる後端面が移動部移動量検出基準部5の規格上限部5Bに到達せず、規格上限部5Bより奥側に位置して、目視で規格外(規格よりも大径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0060】
尚、本実施例は、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格下限値よりも小径であった場合は、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)遅くなり、テーパー部10の測定子1内への挿入量が大きくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも大きくなって、判定基準部9となる後端面が移動部移動量検出基準部5の規格下限部5Aより突出して、目視で規格外(規格よりも小径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0061】
その余の構成は実施例1と同様である。
【実施例3】
【0062】
本発明の具体的な実施例3について図8〜11に基づいて説明する。
【0063】
本実施例は、実施例1と同様の雄型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端部側に7.5mm離れた所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であるが、実施例1のテーパー検査装置とは移動部移動量検出基準部5(規格下限部5A及び規格上限部5Bを含む)及び判定基準部9の構成が異なる場合である。
【0064】
具体的には、本実施例は、図8に示すように、移動部2の後部(後端面)に段差部を形成し、上側の後方に突出した上側段差面(移動部上側後端面)を規格上限判定基準部9Aとし、下側のこの規格上限判定基準部9A(上側段差面)に対して規格幅(寸法範囲幅)に相当する距離をおいて奥側に形成された下側段差面(移動部下側後端面)を規格下限判定基準部9Bとし、この規格上限判定基準部9Aの本体部3に設けた移動部移動量検出基準部5(本体部3の後端面)に対する位置、若しくは規格下限判定基準部9Bの前記移動部移動量検出基準部5に対する位置に基づいて、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定する構成とされている。
【0065】
より具体的には、本実施例の測定子1は、実施例1と同様、図9に示すように、内径(Φ)が図24(a)に示すΦgの規格下限値(寸法範囲の最小値)の4.376mmに設定されたストレート孔に形成されていて、これにより、測定エッジ部1Aは、直径4.376mmの円孔に形成されている。
【0066】
また、本実施例の移動部2は、図9に示すように、当接部2Aの先端部が測定子1の先端部、即ち測定エッジ部1Aから7.5mmの位置にあるときに規格下限判定基準部9Bとなる移動部2の下側段差面(移動部下側後端面)が本体部3の移動部移動量検出基準部5(貫通孔4の開口部を挟んだ下側の後端面)と面一となる形状(長さ寸法)に形成されている。
【0067】
即ち、本実施例は、測定エッジ部1Aの開口径(直径)を規格下限値(寸法範囲の最小値)の4.376mmとし、テーパー部10の所定検査位置、即ち先端部から7.5mmの位置における外径寸法がこの規格下限値よりも小径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)遅くなり、テーパー部10の測定子1内への挿入量が7.5mmよりも大きくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも大きくなって、図11(a)に示すように、規格下限判定基準部9B(実質的には、規格上限判定基準部9Aと規格下限判定基準部9Bの両方)が移動部移動量検出基準部5より突出して、目視で規格外(規格よりも小径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0068】
尚、本実施例は、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格上限値よりも大径であった場合は、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)早くなり、テーパー部10の測定子1内への挿入量が小さくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも小さくなって、図11(b)に示すように、規格上限判定基準部9A(実質的には、規格上限判定基準部9Aと規格下限判定基準部9Bの両方)が移動部移動量検出基準部5に到達せず、この移動部移動量検出基準部5より奥側に位置して、目視で規格外(規格よりも大径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0069】
その余の構成は実施例1と同様である。
【実施例4】
【0070】
本発明の具体的な実施例4について図12に基づいて説明する。
【0071】
本実施例は、実施例2と同様の雄型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端部側に0.75mm離れた所定検査位置における外径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であるが、実施例2のテーパー検査装置とは移動部移動量検出基準部5(規格下限部5A及び規格上限部5Bを含む)及び判定基準部9の構成が異なる場合である。
【0072】
具体的には、本実施例は、実施例2のテーパー検査装置に、実施例3で示した移動部2に規格上限判定基準部9A及び規格下限判定基準部9Bを設けた構成を採用した場合である。
【0073】
より具体的には、本実施例の測定子1は、実施例2と同様、図12に示すように、内径(Φ)が規格寸法範囲の上限(最大)値となる4.072mmに設定されたストレート孔に形成されていて、これにより、測定エッジ部1Aは、直径4.072mmの円孔に形成されている。
【0074】
また、本実施例の移動部2は、図12に示すように、当接部2Aの先端部が測定子1の先端部、即ち測定エッジ部1Aから0.75mmの位置にあるときに規格上限判定基準部9Aとなる移動部2の上側段差面(移動部上側後端面)が本体部3の移動部移動量検出基準部5(貫通孔4の開口部を挟んだ上側の後端面)と面一となる形状(長さ寸法)に形成されている。
【0075】
即ち、本実施例は、測定エッジ部1Aの開口径(直径)を4.072mmとし、テーパー部10の所定検査位置、即ち先端部から0.75mmの位置における外径寸法がこの規格上限値よりも大径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)早くなり、テーパー部10の測定子1内への挿入量が0.75mmよりも小さくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも小さくなって、規格上限判定基準部9A(実質的には、規格上限判定基準部9Aと規格下限判定基準部9Bの両方)が移動部移動量検出基準部5に到達せず、この移動部移動量検出基準部5より奥側に位置して、目視で規格外(規格よりも大径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0076】
尚、本実施例は、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における外径寸法が規格下限値よりも小径であった場合は、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)遅くなり、テーパー部10の測定子1内への挿入量が大きくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも大きくなって、規格下限判定基準部9B(実質的には、規格上限判定基準部9Aと規格下限判定基準部9Bの両方)が移動部移動量検出基準部5より突出して、目視で規格外(規格よりも小径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0077】
その余の構成は、実施例2と同様である。
【実施例5】
【0078】
本発明の具体的な実施例5について図13〜18及び図24に基づいて説明する。
【0079】
本実施例は、雌型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端部側に所定距離離れた所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であり、具体的には、本実施例は、2016年改定のISO80369−7(ISO80369−7;2016)で規定される規格寸法(図24参照)に準じて作製される皮下注射及び血管系等の製品分野における雌型テーパー部10の雌テーパー開口部(大端部)から7.5mmの位置(前記所定検査位置)における雌テーパー小端内径(ΦG)が規格(3.793mm(最小値)〜3.843mm(公称値)〜3.893mm(最大値))内であるか否かを判定することができるように構成されたものである。
【0080】
以下、本実施例について詳述する。
【0081】
本実施例は、検査時に雌型に形成されるテーパー部10が被嵌されると共に被嵌された前記テーパー部10の前記所定検査位置における内径寸法の規格寸法範囲内の直径に設定されこの被嵌された前記テーパー部10の内周面に線接触若しくは点接触で当接する測定エッジ部1Aを有する測定子1と、前記テーパー部10の前記測定子1への被嵌操作時にこのテーパー部10が前記測定エッジ部1Aに当接することで移動し前記被嵌操作の停止に基づいて前記移動が停止する移動部2と、前記測定子1に対する前記テーパー部10の被嵌操作を停止させるストッパ部6とを備え、前記テーパー部10の前記測定子1への被嵌操作に基づいて移動した前記移動部2の移動量に基づいて、前記テーパー部10の前記所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するように構成されている。
【0082】
具体的には、測定子1は、図示するように、本体部3に移動自在に設けられた移動部2の先端部に、本体部3の先端側から突出するようにして設けられている。
【0083】
より具体的には、本実施例の測定子1は、図15に示すように、直径(Φ)が図24(b)に示すΦGの規格上限値(寸法範囲の最大値)の3.893mmに設定された円柱体に形成されていて、本実施例では、この円柱体に形成された測定子1の先端側周縁を、この測定子1に被嵌されるテーパー部10の内周面に当接する測定エッジ部1Aとする構成とされている。
【0084】
即ち、本実施例の測定エッジ部1Aは、直径3.893mmの円形に形成されていて、測定子1に被嵌されるテーパー部10の内周面に、円周方向に沿って線接触で当接するように構成されている。
【0085】
尚、測定子1及び検査対象のテーパー部10の相互に傷付けあうことを防止することを目的として、測定子1の測定エッジ部1Aを含む外周面に樹脂コーティングを施したり、図18に示すように、測定子1の先端部にテーパー加工を施しても良い。
【0086】
また、本体部3は、内部に前後方向に貫通する貫通孔4を有し、更に、後部側にテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するための移動部移動量検出基準部5が設けられた構成とされている。
【0087】
具体的には、貫通孔4は、本体部3の中心部に形成されていて、また、この貫通孔4には、前述した測定子1が設けられる移動部2が移動自在に設けられている。
【0088】
また、本実施例の本体部3は、測定子1に対するテーパー部10の被嵌操作を停止させるストッパ部6を有する構成とされ、本実施例においては、図示するように、この本体部3の前端面を前記ストッパ部6とする構成とされている。
【0089】
即ち、本実施例は、本体部3の前端部から突出する測定子1にテーパー部10を被嵌し、この被嵌操作によりテーパー部10の内面が測定子1の測定エッジ部1A(先端側周縁)に当接して移動部2が移動し、この測定子1に被嵌したテーパー部10がストッパ部6となる本体部3の前端面に当接することで被嵌操作が停止して移動部2が移動停止するように構成されている。
【0090】
また、移動部移動量検出基準部5は、前後方向に所定間隔をおいて設けられた規格下限部5Aと規格上限部5Bとからなる構成とされ、この規格下限部5Aと規格上限部5Bとの間を適正移動停止範囲部とし、移動部2がこの適正移動停止範囲部で停止すれば検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内であると判定することができるように構成されている。
【0091】
具体的には、本実施例の移動部移動量検出基準部5は、図示するように本体部3の後部(後端面)に形成された段差部からなる構成とされている。
【0092】
この段差部からなる本実施例の移動部移動量検出基準部5は、本体部3に形成された貫通孔4の開口部の中心に段差境界部が位置するようにして形成されていて、この段差境界部の上側の後方に突出した上側段差面(本体部上側後端面)を前記規格下限部5Aとし、段差境界部の下側のこの上側段差面に対して規格幅(寸法範囲幅)に相当する距離をおいて奥側に形成された下側段差面(本体部下側後端面)を前記規格上限部5Bとする構成として、移動部2がこの規格下限部5A(本体部上側後端面)と規格上限部5B(本体部下側後端面)の間、即ち検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内であると判定される適正移動停止範囲部に停止せず、規格下限部5Aから突出した(外方にはみ出た)位置で停止した場合、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法の規格に対して小径(細め規格外)であると判定することができ、また、移動部2が規格上限部5Bに到達しない(貫通孔4内にある)位置で停止した場合、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法の規格に対して大径(太め規格外)であると判定することができるように構成されている。
【0093】
即ち、本実施例は、移動部2の移動量を、移動部移動量検出基準部5に対するテーパー部10の測定子1への被嵌操作に基づいて移動しテーパー部10がストッパ部6に当接して被嵌操作が停止することで移動が停止した移動部2の移動停止位置に基づいて検出する構成とされている。
【0094】
また、前述した本体部3の貫通孔4内に設けられる移動部2は、図示するように略円柱体に形成され先端部に前述した測定子1が連設されている構成とされ、貫通孔4の内周面に沿って前後方向に移動自在に設けられた構成とされている。
【0095】
具体的には、本実施例の移動部2は、周面にこの移動部2の移動方向となる前後方向に所定長さの凹条部7が延設されていて、先端部が貫通孔4内に突出するようにして本体部3に設けられた抜け止め部材8がこの凹条部7に係合した状態で貫通孔4内に設けられ、本体部3から(貫通孔4)から抜脱することなく凹条部7の長さの範囲で前後方向に移動することができるように構成されている。
【0096】
即ち、本実施例の移動部2は、前述の通り、本体部3の前端部から突出する測定子1にテーパー部10が被嵌され、この被嵌操作によりテーパー部10の内面が測定子1の測定エッジ部1A(先端側周縁)に当接した状態での被嵌操作により移動部2が移動し、この測定子1に被嵌したテーパー部10がストッパ部6となる本体部3の前端面に当接して被嵌操作が停止するまでの間、テーパー部10が測定子1を押動する押動作用により測定子1と共に本体部3の移動部移動量検出基準部5が設けられている後部側に移動するように構成されている。
【0097】
また、この移動部2には、テーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定する際の基準となる判定基準部9が設けられていて、本実施例においては、移動部2の後端面を判定基準部9とする構成とされている。
【0098】
具体的には、本実施例の移動部2は、図15に示すように、測定子1の先端部(測定エッジ部1A)がストッパ部6(本体部3の前端面)から7.5mmの位置にあるときに判定基準部9となる移動部2の後端面が移動部移動量検出基準部5の規格上限部5Bと面一となる形状(長さ寸法)に形成されている。
【0099】
即ち、本実施例は、測定エッジ部1Aの直径を規格上限値(寸法範囲の最大値)の3.893mmとし、テーパー部10の所定検査位置、即ちテーパー開口部から7.5mmの位置における内径寸法がこの規格上限値よりも大径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)遅くなり、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接するまでの操作量(移動量)が7.5mmよりも小さくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも小さくなって、図16(a)に示すように、判定基準部9となる後端面が移動部移動量検出基準部5の規格上限部5Bに到達せず、規格上限部5Bより奥側に位置して、目視で規格外(規格よりも大径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0100】
尚、本実施例は、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格下限値よりも小径であった場合は、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)早くなり、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接するまでの操作量(移動量)が7.5mmよりも大きくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも大きくなって、図16(b)に示すように、判定基準部9となる後端面が移動部移動量検出基準部5の規格下限部5Aより突出して、目視で規格外(規格よりも小径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0101】
以上のように構成される本実施例のテーパー検査装置は、図17(a)に示すように、移動部2を検査開始位置の最前端位置に配置した後、図4(b)に示すように、雌型に形成される検査対象のテーパー部10を測定子1に被嵌しこの被嵌した状態で、図17(b)に示すように、テーパー部10の先端部が本体部3の前端面(ストッパ部6)に当接するまで被嵌(押動)操作し、その際に移動した移動部2の移動停止位置を確認するだけ、言い換えると、移動部2に設けられた判定基準部9(本実施例の場合は移動部2の後端面)が適正移動停止範囲部で停止したか否かを確認するだけの簡易な操作で、検査対象のテーパー部10の所定検査位置(本実施例においてはテーパー開口部から7.5mmの位置)における内径寸法が規格内であるか否かを容易に且つ精度良く判定することができる実用性に優れた画期的なテーパー検査装置となる。
【実施例6】
【0102】
本発明の具体的な実施例6について図19及び図24に基づいて説明する。
【0103】
本実施例は、実施例5と同様の雌型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端部側に所定距離離れた所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であるが、実施例5のテーパー検査装置とは異なる検査位置におけるテーパー部10の内径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置である。
【0104】
具体的には、本実施例は、2016年改定のISO80369−7(ISO80369−7;2016)で規定される規格寸法(図24参照)に準じて作製される皮下注射及び血管系等の製品分野における雌型テーパー部10の雌テーパー開口部(大端部)から0.75mmの位置(前記所定検査位置)における雌テーパー開口端内径(ΦD)が規格(4.198mm(最小値)〜4.248mm(公称値)〜4.298mm(最大値))内であるか否かを判定することができるように構成されたものである。
【0105】
具体的には、本実施例の測定子1は、図19に示すように、直径(Φ)が図24(b)に示すΦDの規格下限値(寸法範囲の最小値)の4.198mmに設定された円柱体に形成されていて、本実施例では、この円柱体に形成された測定子1の先端側周縁を、この測定子1に被嵌されるテーパー部10の内周面に当接する測定エッジ部1Aとする構成とされている。
【0106】
即ち、本実施例の測定エッジ部1Aは、直径4.198mmの円形に形成されていて、測定子1に被嵌されるテーパー部10の内周面に、円周方向に沿って線接触で当接するように構成されている。
【0107】
本体部3及び移動部2の構成は実施例5とほぼ同様な構成とされているが、本実施例の移動部2は、図19に示すように、測定子1の先端部(測定エッジ部1A)がストッパ部6(本体部3の前端面)から0.75mmの位置にあるときに判定基準部9となる移動部2の後端面が移動部移動量検出基準部5の規格下限部5Aと面一となる形状(長さ寸法)に形成されている。
【0108】
即ち、本実施例は、測定エッジ部1Aの直径を規格下限値(寸法範囲の最小値)の4.198mmとし、テーパー部10の所定検査位置、即ちテーパー開口部から0.75mmの位置における内径寸法がこの規格下限値よりも小径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)早くなり、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接するまでの操作量(移動量)が0.75mmよりも大きくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも大きくなって、判定基準部9となる後端面が移動部移動量検出基準部5の規格下限部5Aより突出して、目視で規格外(規格よりも小径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0109】
尚、本実施例は、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格上限値よりも大径であった場合は、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)遅くなり、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接するまでの操作量(移動量)が0.75mmよりも小さくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも小さくなって、判定基準部9となる後端面が移動部移動量検出基準部5の規格上限部5Bに到達せず、規格上限部5Bより奥側に位置して、目視で規格外(規格よりも大径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0110】
その余の構成は実施例5と同様である。
【実施例7】
【0111】
本発明の具体的な実施例7について図8,20〜22に基づいて説明する。
【0112】
本実施例は、実施例5と同様の雌型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端部側に7.5mm離れた所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であるが、実施例5のテーパー検査装置とは移動部移動量検出基準部5(規格下限部5A及び規格上限部5Bを含む)及び判定基準部9の構成が異なる場合である。
【0113】
具体的には、本実施例は、図8に示すように、移動部2の後部(後端面)に段差部を形成し、上側の後方に突出した上側段差面(移動部上側後端面)を規格上限判定基準部9Aとし、下側のこの規格上限判定基準部9A(上側段差面)に対して規格幅(寸法範囲幅)に相当する距離をおいて奥側に形成された下側段差面(移動部下側後端面)を規格下限判定基準部9Bとし、この規格上限判定基準部9Aの本体部3に設けた移動部移動量検出基準部5(本体部3の後端面)に対する位置、若しくは規格下限判定基準部9Bの前記移動部移動量検出基準部5に対する位置に基づいて、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定する構成とされている。
【0114】
より具体的には、本実施例の測定子1は、実施例5と同様、図20に示すように、内径(Φ)が図24(b)に示すΦGの規格上限値(寸法範囲の最大値)の3.893mmに設定された円柱体に形成されていて、これにより、測定エッジ部1Aは、直径3.893mmの円形に形成されている。
【0115】
また、本実施例の移動部2は、図20に示すように、測定子1の先端部(測定エッジ部1A)がストッパ部6(本体部3の前端面)から7.5mmの位置にあるときに規格上限判定基準部9Aとなる移動部2の上側段差面(移動部上側後端面)が本体部3の移動部移動量検出基準部5(貫通孔4の開口部を挟んだ上側の後端面)と面一となる形状(長さ寸法)に形成されている。
【0116】
即ち、本実施例は、測定エッジ部1Aの直径を規格上限値(寸法範囲の最大値)の3.893mmとし、テーパー部10の所定検査位置、即ち開口部から7.5mmの位置における内径寸法がこの規格上限値よりも大径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)遅くなり、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接するまでの操作量(移動量)が7.5mmよりも小さくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも小さくなって、図22(a)に示すように、規格上限判定基準部9A(実質的には、規格上限判定基準部9Aと規格下限判定基準部9Bの両方)が移動部移動量検出基準部5に到達せず、この移動部移動量検出基準部5より奥側に位置して、目視で規格外(規格よりも大径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0117】
尚、本実施例は、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格下限値よりも小径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)早くなり、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接するまでの操作量(移動量)が7.5mmよりも大きくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも大きくなって、図22(b)に示すように、規格下限判定基準部9B(実質的には、規格上限判定基準部9Aと規格下限判定基準部9Bの両方)が移動部移動量検出基準部5より突出して、目視で規格外(規格よりも小径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0118】
その余の構成は実施例5と同様である。
【実施例8】
【0119】
本発明の具体的な実施例8について図23に基づいて説明する。
【0120】
本実施例は、実施例6と同様の雌型に形成される検査対象のテーパー部10の先端部から基端部側に0.75mm離れた所定検査位置における内径寸法が規格内であるか否かを判定するテーパー検査装置であるが、実施例6のテーパー検査装置とは移動部移動量検出基準部5(規格下限部5A及び規格上限部5Bを含む)及び判定基準部9の構成が異なる場合である。
【0121】
具体的には、本実施例は、実施例6のテーパー検査装置に、実施例7で示した移動部2に規格上限判定基準部9A及び規格下限判定基準部9Bを設けた構成を採用した場合である。
【0122】
より具体的には、本実施例の測定子1は、実施例6と同様、図23に示すように、直径(Φ)が規格寸法範囲の下限(最小)値となる4.198mmに設定された円柱体に形成されていて、これにより、測定エッジ部1Aは、直径4.198mmの円形に形成されている。
【0123】
また、本実施例の移動部2は、図23に示すように、測定子1の先端部(測定エッジ部1A)がストッパ部6(本体部3の前端面)から0.75mmの位置にあるときに規格下限判定基準部9Bとなる移動部2の下側段差面(移動部下側後端面)が本体部3の移動部移動量検出基準部5(貫通孔4の開口部を挟んだ下側の後端面)と面一となる形状(長さ寸法)に形成されている。
【0124】
即ち、本実施例は、測定エッジ部1Aの直径を4.198mmとし、テーパー部10の所定検査位置、即ち先端部から0.75mmの位置における内径寸法がこの規格下限値よりも小径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)早くなり、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接するまでの操作量(移動量)が7.5mmよりも大きくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも大きくなって、規格下限判定基準部9B(実質的には、規格上限判定基準部9Aと規格下限判定基準部9Bの両方)が移動部移動量検出基準部5より突出して、目視で規格外(規格よりも小径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0125】
尚、本実施例は、検査対象のテーパー部10の所定検査位置における内径寸法が規格上限値よりも大径であった場合、テーパー部10の測定エッジ部1Aへの当接のタイミングが(規格内の場合のタイミングに比べて)遅くなり、テーパー部10が測定エッジ部1Aに当接してからストッパ部6に当接するまでの操作量(移動量)が0.75mmよりも小さくなり、これにより移動部2の移動量が適正移動量よりも小さくなって、規格上限判定基準部9A(実質的には、規格上限判定基準部9Aと規格下限判定基準部9Bの両方)が移動部移動量検出基準部5より突出して、目視で規格外(規格よりも小径に形成されている)と判定することができるように構成されている。
【0126】
その余の構成は、実施例6と同様である。
【0127】
尚、本発明は、実施例1〜8に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0128】
1 測定子
1A 測定エッジ部
2 移動部
3 本体部
4 貫通孔
5 移動部移動量検出基準部
6 ストッパ部
10 テーパー部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24