【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、被判定装置の真贋判定機能を備える情報処理装置であって、前記被判定装置に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記被判定装置に流れる電流を測定する電流測定部と、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定部と、を備え、前記判定部は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得部と、前記電流値取得部によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成部と、前記パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較部と、を有し、前記判定部は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較部による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0009】
第1の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、第1の所定期間に関してパターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較部による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第1の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0010】
また、パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較部は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0011】
本発明の第2の態様に係る情報処理装置は、被判定装置の真贋判定機能を備える情報処理装置であって、前記被判定装置に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記被判定装置に流れる電流を測定する電流測定部と、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定部と、を備え、前記判定部は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得部と、前記電流値取得部によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成部と、前記パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較部と、を有し、前記判定部は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較部による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0012】
第2の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、第1の所定期間に関してパターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較部による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第2の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0013】
また、パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較部は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0014】
本発明の第3の態様に係る情報処理装置は、信号処理回路と前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部とを有する被判定装置の真贋判定機能を備える情報処理装置であって、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定部と、を備え、前記判定部は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得部と、前記電流値取得部によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成部と、前記パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較部と、を有し、前記判定部は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較部による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0015】
第3の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、第1の所定期間に関してパターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較部による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第3の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0016】
また、パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較部は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0017】
本発明の第4の態様に係る情報処理装置は、信号処理回路と前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部とを有する被判定装置の真贋判定機能を備える情報処理装置であって、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定部と、を備え、前記判定部は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得部と、前記電流値取得部によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成部と、前記パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較部と、を有し、前記判定部は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較部による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0018】
第4の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、第1の所定期間に関してパターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較部による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第4の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0019】
また、パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較部は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0020】
本発明の第5の態様に係る情報処理装置は、自身を被判定装置とする真贋判定機能を備える情報処理装置であって、信号処理回路と、前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定部と、を備え、前記判定部は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得部と、前記電流値取得部によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成部と、前記パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較部と、を有し、前記判定部は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較部による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0021】
第5の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、第1の所定期間に関してパターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較部による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第5の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0022】
また、パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較部は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0023】
本発明の第6の態様に係る情報処理装置は、自身を被判定装置とする真贋判定機能を備える情報処理装置であって、信号処理回路と、前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定部と、を備え、前記判定部は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得部と、前記電流値取得部によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成部と、前記パターン作成部によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較部と、を有し、前記判定部は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較部による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0024】
第6の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、第1の所定期間に関してパターン作成部によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較部による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第2の態様に係る情報処理装置によれば、判定部は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0025】
また、パターン比較部は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較部は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0026】
本発明の第7の態様に係る情報処理装置は、第1〜第6のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記パターン比較部は、実測電流値と基準電流値との差が所定の許容誤差値以下である場合には、実測電流値は基準電流値に一致すると判定し、実測電流値と基準電流値との差が所定の許容誤差値を超える場合には、実測電流値は基準電流値に一致しないと判定することを特徴とするものである。
【0027】
第7の態様に係る情報処理装置によれば、パターン比較部は、実測電流値と基準電流値との差が所定の許容誤差値以下である場合には、実測電流値は基準電流値に一致すると判定し、一方、実測電流値と基準電流値との差が所定の許容誤差値を超える場合には、実測電流値は基準電流値に一致しないと判定する。従って、許容誤差値を比較的大きい値に設定することにより、正規品が誤って非正規品と判定される事態を抑制することが可能となり、一方、許容誤差値を比較的小さい値に設定することにより、非正規品が誤って正規品と判定される事態を抑制することが可能となる。
【0028】
本発明の第8の態様に係る情報処理装置は、第7の態様に係る情報処理装置において特に、第1の基準電流値パターンを構成する複数の基準電流値は、それぞれに二以上の基準電流値を含む複数のグループに時分割されており、第1の基準電流値パターンにおいて、同一のグループに関しては共通の基準電流値及び共通の許容誤差値が設定されていることを特徴とするものである。
【0029】
第8の態様に係る情報処理装置によれば、第1の基準電流値パターンを構成する複数の基準電流値は、それぞれに二以上の基準電流値を含む複数のグループに時分割されており、第1の基準電流値パターンにおいて、同一のグループに関しては共通の基準電流値及び共通の許容誤差値が設定されている。従って、全ての実測電流値に対応する基準電流値を個別に設定する場合と比較すると、予め準備すべき基準電流値の絶対数を削減することが可能となる。
【0030】
本発明の第9の態様に係る情報処理装置は、第1〜第8のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記判定部はさらに、複数の所定期間のうち第2の所定期間に関して前記パターン作成部によって作成された第2の実測電流値パターンと、第2の所定期間に関して予め求められた第2の基準電流値パターンとの、前記パターン比較部による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定することを特徴とするものである。
【0031】
第9の態様に係る情報処理装置によれば、判定部はさらに、複数の所定期間のうち第2の所定期間に関してパターン作成部によって作成された第2の実測電流値パターンと、第2の所定期間に関して予め求められた第2の基準電流値パターンとの、パターン比較部による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。このように、第1の所定期間のみならず第2の所定期間に関しても実測電流値パターンと基準電流値パターンとの比較を行うことにより、第1の所定期間及び第2の所定期間の双方の比較結果に基づいて被判定装置の真贋判定を行うことができるため、判定精度をより向上することが可能となる。
【0032】
本発明の第10の態様に係る情報処理装置は、第1〜第9のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、前記判定部は、複数の所定期間の中から第1の所定期間を可変に設定する期間設定部をさらに有することを特徴とするものである。
【0033】
第10の態様に係る情報処理装置によれば、期間設定部は、複数の所定期間の中から第1の所定期間を可変に設定する。従って、被判定装置の真贋判定を実行する対象となる第1の所定期間を期間設定部によって静的又は動的に変更できるため、第三者による判定アルゴリズムの解析をより困難化することが可能となる。
【0034】
本発明の第11の態様に係る情報処理装置は、第9の態様に係る情報処理装置において特に、前記判定部は、複数の所定期間の中から第2の所定期間を可変に設定する期間設定部をさらに有することを特徴とするものである。
【0035】
第11の態様に係る情報処理装置によれば、期間設定部は、複数の所定期間の中から第2の所定期間を可変に設定する。従って、被判定装置の真贋判定を実行する対象となる第2の所定期間を期間設定部によって静的又は動的に変更できるため、第三者による判定アルゴリズムの解析をより困難化することが可能となる。
【0036】
本発明の第12の態様に係る情報処理装置は、第1〜第11のいずれか一つの態様に係る情報処理装置において特に、基準電流値パターンは被判定装置内の記憶部に記憶されており、前記判定部は、当該記憶部から基準電流値パターンを読み出すことを特徴とするものである。
【0037】
第12の態様に係る情報処理装置によれば、基準電流値パターンは被判定装置内の記憶部に記憶されている。被判定装置の基準電流値パターンは、デバイスの構造や製造プロセス等に依存するため、デバイス毎に異なる。従って、ある被判定装置に関して求めた基準電流値パターンを、その被判定装置内の記憶部に記憶しておくことにより、デバイス毎に異なる基準電流値パターンを簡易に管理することが可能となる。
【0038】
本発明の第13の態様に係るプログラムは、被判定装置に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記被判定装置に流れる電流を測定する電流測定部と、を備える情報処理装置に搭載されるコンピュータを、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定手段として機能させるためのプログラムであって、前記判定手段は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得手段と、前記電流値取得手段によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成手段と、前記パターン作成手段によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較手段と、を有し、前記判定手段は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較手段による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0039】
第13の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、第1の所定期間に関してパターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較手段による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第13の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0040】
また、パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較手段は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0041】
本発明の第14の態様に係るプログラムは、被判定装置に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記被判定装置に流れる電流を測定する電流測定部と、を備える情報処理装置に搭載されるコンピュータを、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定手段として機能させるためのプログラムであって、前記判定手段は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得手段と、前記電流値取得手段によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成手段と、前記パターン作成手段によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較手段と、を有し、前記判定手段は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較手段による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0042】
第14の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、第1の所定期間に関してパターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較手段による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第14の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0043】
また、パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較手段は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0044】
本発明の第15の態様に係るプログラムは、信号処理回路と前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部とを有する被判定装置の真贋判定機能を備え、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部を有する情報処理装置に搭載されるコンピュータを、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定手段として機能させるためのプログラムであって、前記判定手段は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得手段と、前記電流値取得手段によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成手段と、前記パターン作成手段によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較手段と、を有し、前記判定手段は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較手段による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0045】
第15の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、第1の所定期間に関してパターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較手段による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第15の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0046】
また、パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較手段は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0047】
本発明の第16の態様に係るプログラムは、信号処理回路と前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部とを有する被判定装置の真贋判定機能を備え、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部を有する情報処理装置に搭載されるコンピュータを、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定手段として機能させるためのプログラムであって、前記判定手段は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得手段と、前記電流値取得手段によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成手段と、前記パターン作成手段によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較手段と、を有し、前記判定手段は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較手段による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0048】
第16の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、第1の所定期間に関してパターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較手段による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第16の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0049】
また、パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較手段は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0050】
本発明の第17の態様に係るプログラムは、自身を被判定装置とする真贋判定機能を備え、信号処理回路と、前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、を有する情報処理装置に搭載されるコンピュータを、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定手段として機能させるためのプログラムであって、前記判定手段は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得手段と、前記電流値取得手段によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成手段と、前記パターン作成手段によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較手段と、を有し、前記判定手段は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較手段による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0051】
第17の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、第1の所定期間に関してパターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較手段による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第17の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0052】
また、パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較手段は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0053】
本発明の第18の態様に係るプログラムは、自身を被判定装置とする真贋判定機能を備え、信号処理回路と、前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、を有する情報処理装置に搭載されるコンピュータを、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する判定手段として機能させるためのプログラムであって、前記判定手段は、複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得する電流値取得手段と、前記電流値取得手段によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するパターン作成手段と、前記パターン作成手段によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するパターン比較手段と、を有し、前記判定手段は、前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記パターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記パターン比較手段による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定し、前記パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割し、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定することを特徴とするものである。
【0054】
第18の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、第1の所定期間に関してパターン作成手段によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、パターン比較手段による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第18の態様に係るプログラムによれば、判定手段は、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとを比較するため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0055】
また、パターン比較手段は、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、複数のグループに時分割する。そして、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定する。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、パターン比較手段は、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定する。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0056】
本発明の第19の態様に係る被判定装置の真贋判定方法は、被判定装置の真贋判定機能を備え、前記被判定装置に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記被判定装置に流れる電流を測定する電流測定部と、を有する情報処理装置において、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する、被判定装置の真贋判定方法であって、(A)複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得するステップと、(B)前記ステップ(A)によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するステップと、(C)前記ステップ(B)によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するステップと、(D)前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記ステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記ステップ(C)による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定するステップと、を備え、前記ステップ(C)は、(C−1)第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割するステップと、(C−2)全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、一方、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0057】
第19の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、第1の所定期間に関してステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、ステップ(C)による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかが判定される。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第19の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとが比較されるため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0058】
また、ステップ(C−1)では、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値が、複数のグループに時分割される。そして、ステップ(C−2)では、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定される。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、ステップ(C−2)では、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定される。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0059】
本発明の第20の態様に係る被判定装置の真贋判定方法は、被判定装置の真贋判定機能を備え、前記被判定装置に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記被判定装置に流れる電流を測定する電流測定部と、を有する情報処理装置において、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する、被判定装置の真贋判定方法であって、(A)複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得するステップと、(B)前記ステップ(A)によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するステップと、(C)前記ステップ(B)によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するステップと、(D)前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記ステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記ステップ(C)による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定するステップと、を備え、前記ステップ(C)は、(C−1)第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割するステップと、(C−2)全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、一方、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0060】
第20の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、第1の所定期間に関してステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、ステップ(C)による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかが判定される。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第20の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとが比較されるため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0061】
また、ステップ(C−1)では、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値が、複数のグループに時分割される。そして、ステップ(C−2)では、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定される。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、ステップ(C−2)では、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定される。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0062】
本発明の第21の態様に係る被判定装置の真贋判定方法は、信号処理回路と前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部とを有する被判定装置の真贋判定機能を備え、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部を有する情報処理装置において、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する、被判定装置の真贋判定方法であって、(A)複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得するステップと、(B)前記ステップ(A)によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するステップと、(C)前記ステップ(B)によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するステップと、(D)前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記ステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記ステップ(C)による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定するステップと、を備え、前記ステップ(C)は、(C−1)第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割するステップと、(C−2)全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、一方、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0063】
第21の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、第1の所定期間に関してステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、ステップ(C)による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかが判定される。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第21の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとが比較されるため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0064】
また、ステップ(C−1)では、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値が、複数のグループに時分割される。そして、ステップ(C−2)では、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定される。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、ステップ(C−2)では、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定される。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0065】
本発明の第22の態様に係る被判定装置の真贋判定方法は、信号処理回路と前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部とを有する被判定装置の真贋判定機能を備え、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部を有する情報処理装置において、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する、被判定装置の真贋判定方法であって、(A)複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得するステップと、(B)前記ステップ(A)によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するステップと、(C)前記ステップ(B)によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するステップと、(D)前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記ステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記ステップ(C)による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定するステップと、
【0066】
を備え、前記ステップ(C)は、(C−1)第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割するステップと、(C−2)全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、一方、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0067】
第22の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、第1の所定期間に関してステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、ステップ(C)による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかが判定される。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第22の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとが比較されるため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0068】
また、ステップ(C−1)では、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値が、複数のグループに時分割される。そして、ステップ(C−2)では、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定される。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、ステップ(C−2)では、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定される。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0069】
本発明の第23の態様に係る被判定装置の真贋判定方法は、自身を被判定装置とする真贋判定機能を備え、信号処理回路と、前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、を有する情報処理装置において、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する、被判定装置の真贋判定方法であって、(A)複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得するステップと、(B)前記ステップ(A)によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するステップと、(C)前記ステップ(B)によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するステップと、(D)前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記ステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記ステップ(C)による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定するステップと、を備え、前記ステップ(C)は、(C−1)第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割するステップと、(C−2)全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、一方、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0070】
第23の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、第1の所定期間に関してステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、ステップ(C)による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかが判定される。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第23の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとが比較されるため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0071】
また、ステップ(C−1)では、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値が、複数のグループに時分割される。そして、ステップ(C−2)では、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち少なくとも一つの実測電流値が基準電流値に一致する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定される。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、ステップ(C−2)では、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値が基準電流値に一致しないグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定される。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。
【0072】
本発明の第24の態様に係る被判定装置の真贋判定方法は、自身を被判定装置とする真贋判定機能を備え、信号処理回路と、前記信号処理回路に電源を供給する電源供給部と、前記電源供給部から前記信号処理回路に流れる電流を測定する電流測定部と、を有する情報処理装置において、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定する、被判定装置の真贋判定方法であって、(A)複数の測定タイミングで前記電流測定部によって測定された複数の実測電流値を、前記電流測定部から取得するステップと、(B)前記ステップ(A)によって取得された複数の実測電流値を時系列順に配列することによって、実測電流値パターンを作成するステップと、(C)前記ステップ(B)によって作成された実測電流値パターンと、正規品又は非正規品に関して予め求められた基準電流値のパターンである基準電流値パターンとを比較するステップと、(D)前記被判定装置の動作期間を区分した複数の所定期間のうち第1の所定期間に関して前記ステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、前記ステップ(C)による比較結果に基づいて、前記被判定装置が正規品であるか非正規品であるかを判定するステップと、を備え、前記ステップ(C)は、(C−1)第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値を、それぞれに二以上の実測電流値を含む複数のグループに時分割するステップと、(C−2)全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定し、一方、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定するステップと、を有することを特徴とするものである。
【0073】
第24の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、第1の所定期間に関してステップ(B)によって作成された第1の実測電流値パターンと、第1の所定期間に関して予め求められた第1の基準電流値パターンとの、ステップ(C)による比較結果に基づいて、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかが判定される。非正規品は粗悪品であることが多いため、非正規品の消費電流の絶対値は正規品のそれより大きい場合が多い。第24の態様に係る被判定装置の真贋判定方法によれば、ステップ(D)では、消費電流の変化率パターンではなく実測電流値パターンと基準電流値パターンとが比較されるため、たとえ正規品と非正規品とで消費電流の変化率パターンが近似している場合であっても、被判定装置が正規品であるか非正規品であるかの真贋判定を高精度に実行することが可能となる。
【0074】
また、ステップ(C−1)では、第1の実測電流値パターンを構成する複数の実測電流値が、複数のグループに時分割される。そして、ステップ(C−2)では、全てのグループにおいて、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値以上である場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致すると判定される。従って、製品の個体差や突発的ノイズ等に起因して、第1の実測電流値パターンと第1の基準電流値パターンとが瞬間的に大きく相違する場合であっても、正規品が誤って非正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。一方、ステップ(C−2)では、全てのグループの中に、自グループに属する全ての実測電流値のうち基準電流値に一致するものの割合が規定値未満であるグループが少なくとも一つ存在する場合には、第1の実測電流値パターンは第1の基準電流値パターンに一致しないと判定される。従って、非正規品が誤って正規品と判定される事態を回避又は抑制することが可能となる。