特開2020-64133(P2020-64133A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-64133(P2020-64133A)
(43)【公開日】2020年4月23日
(54)【発明の名称】管楽器のリガチャー
(51)【国際特許分類】
   G10D 9/02 20200101AFI20200331BHJP
   G10D 7/08 20060101ALI20200331BHJP
【FI】
   G10D9/02
   G10D7/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-194881(P2018-194881)
(22)【出願日】2018年10月16日
(71)【出願人】
【識別番号】591284036
【氏名又は名称】柳沢管楽器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 幸宏
(57)【要約】
【課題】エボナイト製のマウスピースが振動し易い状態でリードをマウスピースに固定でき、楽器から生じる音が良く響く管楽器のリガチャーを提供する。
【解決手段】管楽器のエボナイト製のマウスピース2とリード41を挿入可能な環状の本体51(緊縛部)を備える。本体51は、マウスピース2の外面に接触する複数の第1のスペーサー52(第1の突子)と、リード41に接触する複数の第2のスペーサー53(第2の突子)とを備える。本体51は、リング54とねじ機構55とを有する。第1のスペーサー52は、エボナイトによって形成されてリング54の周方向に所定の間隔をおいて離間する位置にそれぞれ設けられ、リング54の内周面から径方向の内側に突出している。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管楽器のエボナイト製のマウスピースをリードが重ねられた状態で挿入可能に形成された環状の緊縛部と、
前記緊縛部に設けられて前記マウスピースの外面に接触する複数の第1の突子と、
前記緊縛部に設けられて前記リードにおける前記マウスピースとは反対側の面に接触する複数の第2の突子とを備え、
前記緊縛部は、
断面C字状に形成されたリングと、
前記リングの両端どうしの間隔を変えるねじ機構とを有し、
前記第1の突子は、エボナイトによって形成されて前記リングの周方向に所定の間隔をおいて離間する位置にそれぞれ設けられ、前記リングの内周面から径方向の内側に突出していることを特徴とする管楽器のリガチャー。
【請求項2】
請求項1記載の管楽器のリガチャーにおいて、
前記第1の突子は、前記マウスピースの長手方向に延びる棒状に形成され、
前記第1の突子の前記マウスピースと対向する面は、前記長手方向から見て前記マウスピースに向けて凸になる凸曲面によって形成されていることを特徴とする管楽器のリガチャー。
【請求項3】
請求項2記載の管楽器のリガチャーにおいて、
前記第1の突子の長手方向の両端部には、前記マウスピースとは反対方向に延びる係止爪が形成され、
前記リングにおける前記第1の突子が取付けられる部位には、前記係止爪が係止される穴が形成されていることを特徴とする管楽器のリガチャー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リードをマウスピースに固定する管楽器のリガチャーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サクソフォンやクラリネットなどの管楽器の唄口は、マウスピースに板状のリードを重ねて構成されている。リードは、リガチャーによってマウスピースに固定されている。サクソフォンやクラリネットに用いられる従来のリガチャーは、例えば特許文献1に記載されているように、リング状に形成されたものが多い。特許文献1に開示されたリガチャーは、マウスピースにリードを重ねて形成された柱状体に巻かれる金属製のバンドと、このバンドの両端を互いに近接する方向に引っ張るねじ機構とによって構成されている。ねじ機構でバンドの両端を引っ張ることにより、柱状体がバンドで緊縛され、リードがマウスピースに押し付けられて固定される。このリガチャーのバンドは、マウスピースの外周面に密着している。
【0003】
一方、特許文献2の図5図8には、マウスピースとの接触部分が少なくなる構造のリガチャーが開示されている。この特許文献2に開示されたリガチャーは、マウスピースとリードとからなる柱状体を囲むリング状の緊縛部材と、この緊縛部材の内周部に設けられた複数の接触子とを有している。接触子がマウスピースとリードとに接触することにより、緊縛部材と柱状体との間に隙間が生じる。
【0004】
ところで、従来のサクソフォンのマウスピースは、金属、プラスチックあるいはエボナイトなどによって形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−22055号公報
【特許文献2】特開平8−16157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されているようなリガチャーを使用すると、バンドによってマウスピースの振動が抑制されてしまい、音が響くうえで抵抗になって音が籠もったようになるという問題があった。
特許文献2に示すリガチャーは、特許文献1に示すリガチャーと較べると、マウスピースとの接触部分が少なくなってマウスピースが振動し易くなる。しかし、このリガチャーをエボナイトによって形成されたマウスピースに使用すると、楽器全体の響きが鈍く、音量も控えめになるという不具合があった。
【0007】
本発明の目的は、エボナイト製のマウスピースが振動し易い状態でリードをマウスピースに固定でき、楽器から生じる音が良く響く管楽器のリガチャーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、本発明に係る管楽器のリガチャーは、管楽器のエボナイト製のマウスピースをリードが重ねられた状態で挿入可能に形成された環状の緊縛部と、前記緊縛部に設けられて前記マウスピースの外面に接触する複数の第1の突子と、前記緊縛部に設けられて前記リードにおける前記マウスピースとは反対側の面に接触する複数の第2の突子とを備え、前記緊縛部は、断面C字状に形成されたリングと、前記リングの両端どうしの間隔を変えるねじ機構とを有し、前記第1の突子は、エボナイトによって形成されて前記リングの周方向に所定の間隔をおいて離間する位置にそれぞれ設けられ、前記リングの内周面から径方向の内側に突出しているものである。
【0009】
本発明は、前記管楽器のリガチャーにおいて、前記第1の突子は、前記マウスピースの長手方向に延びる棒状に形成され、前記第1の突子の前記マウスピースと対向する面は、前記長手方向から見て前記マウスピースに向けて凸になる凸曲面によって形成されていてもよい。
【0010】
本発明は、前記管楽器のリガチャーにおいて、前記第1の突子の長手方向の両端部には、前記マウスピースとは反対方向に延びる係止爪が形成され、前記リングにおける前記第1の突子が取付けられる部位には、前記係止爪が係止される穴が形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、マウスピースにリードを重ねて形成された柱状体を緊縛部の中に挿入し、ねじ機構によってリングの両端どうしの間隔を狭めることにより、マウスピースとリードとが緊縛部によって緊縛される。この緊縛状態においては、複数の第1の突子がマウスピースに押付けられるとともに、複数の第2の突子がリードに押付けられ、マウスピースおよびリードと緊縛部との間に隙間が形成される。このため、このリガチャーが取付けられたマウスピースは、振動し易い状態になる。
【0012】
第1の突子は、マウスピースを形成する材料と同じ材料であるエボナイトによって形成されている。このため、マウスピースと同様に振動可能な第1の突子がマウスピースに押し付けられることになるから、マウスピースに第1の突子が押し付けられているにもかかわらず、マウスピースの振動が減衰され難くなると考えられる。マウスピースの振動は音の響きに影響を及ぼすから、マウスピースに息を吹き込んでからレスポンスよく楽器が響くようになるし、音量も増えるようになる。
したがって、本発明によれば、エボナイト製のマウスピースが振動し易い状態でリードをマウスピースに固定でき、楽器から生じる音が良く響く管楽器のリガチャーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係るリガチャーを用いたサクソフォンの構成を示す側面図である。
図2】マウスピース組立体の側面図である。
図3】マウスピース組立体の正面図である。
図4】マウスピース組立体の分解斜視図である。
図5図2におけるリガチャーのV-V線断面図である。
図6】リガチャーの本体の母材の平面図である。
図7図3における第1のスペーサーのVII−VII線断面図である。
図8】第1のスペーサーをリガチャーの本体に取付ける工程を説明するための断面図である。
図9】第1のスペーサーをリガチャーの本体に取付ける工程を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る管楽器のリガチャーの一実施の形態を図1図9を参照して詳細に説明する。この実施の形態においては、本発明をサクソフォンに使用されるリガチャーに適用する場合の一例について説明する。
【0015】
図1に示す管楽器1は、アルトサクソフォンで、マウスピース2を除く他の管部材が真鍮によって形成されたものである。他の管部材は、マウスピース2が上流側端部に取付けられた吹込管3と、この吹込管3の下流側端部が上流側端部に接続された2番管4と、この2番管4の下流側端部が上流側端部に接続されたU字状の1番管5と、この1番管5の下流側端部に接続されたベル6などである。これらの管部材には#1〜#25番トーンホールと、これらの#1〜#25番トーンホールを開閉するキー11〜35などが設けられている。図1はキー11〜35を操作するための操作機構や操作系の部品を省略して描いてある。
【0016】
マウスピース2は、図2および図3に示すように、リード41と本発明に係るリガチャー42とともにマウスピース組立体43となった状態で吹込管3に取付けられている。マウスピース2は、エボナイトを材料として所定の形状に形成されている。マウスピース2の上流側端部(演奏者側の端部)には、図4に示すように、吹込口44が開口している。この吹込口44の開口縁は、マウスピース2の平坦なテーブル部45に接続されている。このマウスピース2の長手方向の中央部は、上述したテーブル部45の一部と筒状部46とによって形成されている。
【0017】
リード41は、葦によって板状に形成されており、マウスピースのテーブル部45に重ねられて後述するリガチャー42によってマウスピース2に固定されている。
【0018】
リガチャー42は、図4に示すように、環状の本体51と、この本体51に設けられた第1および第2のスペーサー52,53とを備えている。第1のスペーサー52は、詳細は後述するがマウスピース2と接触し、第2のスペーサー53はリード41と接触する。この実施の形態においては、本体51が本発明でいう「緊縛部」に相当し、第1のスペーサー52が本発明でいう「第1の突子」に相当し、第2のスペーサー53が本発明でいう「第2の突子」に相当する。
【0019】
本体51は、図3に示すように、マウスピース2をリード41が重ねられた状態で挿入可能な大きさの環状に形成されている。この本体51は、図5に示すように、断面C字状のリング54と、このリング54の一方の端部54aと他方の端部54bとを接続するねじ機構55とによって構成されている。図5は、図2におけるリガチャー42のV−V線断面図である。
【0020】
リング54は、真鍮製の帯板状の母材56(図6参照)をプレス加工によって所定の形状に丸めて形成されている。母材56には複数の穴が穿設されている。これらの穴は、第1のスペーサー52を取付けるための8つの角穴57と、第2のスペーサー53を取付けるための4つの丸穴58と、軽量化のための第1〜第5の穴59〜63である。角穴57は、母材56の長手方向の両側に形成され、丸穴58は母材56の長手方向の中央部56aに形成されている。
母材56の長手方向の中央部56aの幅(図6において上下方向の幅)は、第2のスペーサー53によってリード41を押す間隔を広くとるために、母材56の長手方向の一方の端部56bと他方の端部56cの幅より広く形成されている。
【0021】
ねじ機構55は、図5に示すように、リング54の一方の端部54aに固着された雌ねじ部材64と、リング54の他方の端部54bに固着された筒状部材65と、この筒状部材65を貫通して雌ねじ部材64に螺着されたねじ部材66とによって構成されている。このねじ部材66を締め込んだり緩めたりすることにより、リング54の両端どうしの間隔が変わる。
【0022】
第1のスペーサー52は、エボナイトによって棒状に形成されており、図2に示すように、長手方向がマウスピース2の長手方向と平行になる状態で後述する係止構造71によってリング54の内周面に固定されている。このため、第1のスペーサー52は、図3および図5に示すように、リング54の内周面72から径方向の内側に突出している。
また、第1のスペーサー52は、リング54の周方向に所定の間隔をおいて離間する位置にそれぞれ設けられている。
【0023】
この実施の形態によるリガチャー42は、4個の第1のスペーサー52を備えている。これらの第1のスペーサー52のうち2個の第1のスペーサー52,52は、リング54の一方の端部54aと他方の端部54bとに設けられている。他の2個の第1のスペーサー52,52は、リング54の周方向の中央部54c(リング54の両端部54a,54bとは径方向において反対側に位置する部分)とリング54の端部54a,54bとの間に設けられている。
第1のスペーサー52におけるマウスピース2と対向する面は、マウスピース2の長手方向から見てマウスピース2に向けて凸になる凸曲面52a(図3参照)によって形成されている。この凸曲面52aは、第1のスペーサー52の長手方向には直線状に延びている。
【0024】
第1のスペーサー52をリング54に固定する係止構造71は、図7に示すように、第1のスペーサー52の長手方向の一方の端部73と他方の端部74とにマウスピース2とは反対方向に延びるように形成された第1および第2の係止爪75,76と、リング54の複数の角穴57とによって構成されている。複数の角穴57は、図6に示すように、第1および第2の係止爪75,76を挿入できるように形成されている。
【0025】
すなわち、一対の角穴57が第1のスペーサー52の長手方向に所定の間隔をおいて並ぶように形成されている。ここでいう所定の間隔とは、第1の係止爪75と第2の係止爪76との間隔に相当する間隔である。第1の係止爪75と第2の係止爪76とのうち、図7において左側に位置する第1の係止爪75は、第2の係止爪76から離間する方向に延びる延長部75aを有している。
【0026】
この第1のスペーサー52は、リング54が断面C字状に成形されてリング54の表面処理等が終了した後にリング54に取付けられる。リング54の表面処理とは、成形後の磨き、塗装あるいはメッキ処理などである。
第1のスペーサー52をリング54に取付けるにあたっては、先ず、図8に示すように、第1のスペーサー52を一端部がリング54に接触するように傾斜させて第1の係止爪75を一方の角穴57に挿入し、第1の係止爪75の先端部を角穴57の開口縁に掛ける。そして、図9に示すように、第1のスペーサー52の第2の係止爪76をリング54に近付け、第2の係止爪76を撓ませながら角穴57に挿入する。そして、第1のスペーサー52の他端部をリング54の内周面72に押し付けて第2の係止爪76を角穴57に係止させることによって、第1のスペーサー52がリング54に取付けられる。
【0027】
第2のスペーサー53は、真鍮によって円柱状に形成されており、リング54の4つの丸穴58にそれぞれ嵌合した状態でリング54に固着されている。
【0028】
このように構成されたリガチャー42を使用してマウスピース2にリード41を取付けるためには、先ず、リガチャー42の内部にマウスピース2を挿入し、このマウスピース2にリード41を重ねる。そして、リード41がマウスピース2の所定の位置に位置付けられている状態で、リガチャー42をマウスピース2とリード41とに対して所定の位置に位置決めする。このとき、リガチャー42の第1のスペーサー52がマウスピース2の筒状部46と対向し、第2のスペーサー53がリード41におけるマウスピース2とは反対側の面41a(図3参照)と対向するようにリガチャー42を位置付ける。
【0029】
このようにリガチャー42を位置付けた後、ねじ機構55のねじ部材66を締め込む。ねじ部材66が締め込まれることによりリング54の一方の端部54aと他方の端部54bとの間隔が狭くなり、リング54の径が小さくなる。この結果、4個の第1のスペーサー52がそれぞれマウスピース2の外面に押し付けられるとともに4個の第2のスペーサー53がそれぞれリード41に押し付けられる状態でマウスピース2とリード41とがリガチャー42の本体51によって緊縛される。すなわち、本体51がマウスピース2とリード41とを緊縛することによりリード41がマウスピース2に固定される。
【0030】
この緊縛状態においては、図3に示すように、マウスピース2およびリード41と本体51との間に隙間Sが形成される。このため、このリガチャー42が取付けられたマウスピース2は、振動し易い状態になる。
第1のスペーサー52は、マウスピース2を形成する材料と同じ材料であるエボナイトによって形成されている。このため、マウスピース2と同様に振動可能な第1のスペーサー52がマウスピース2に押し付けられることになるから、マウスピース2に第1のスペーサー52が押し付けられているにもかかわらず、マウスピース2の振動が減衰され難くなると考えられる。
【0031】
マウスピース2の振動は音の響きに影響を及ぼすから、マウスピース2に息を吹き込んでからレスポンスよく楽器が響くようになるし、音量も増えるようになる。
したがって、この実施の形態によれば、エボナイト製のマウスピース2が振動し易い状態でリード41をマウスピース2に固定でき、楽器から生じる音が良く響く管楽器のリガチャー42を提供することができる。
【0032】
この実施の形態による第1のスペーサー52は、マウスピース2の長手方向に延びる棒状に形成されている。第1のスペーサー52のマウスピース2と対向する面は、マウスピース2の長手方向から見てマウスピース2に向けて凸になる凸曲面52aによって形成されている。
このため、第1のスペーサー52とマウスピース2との接触部の接触状態が線接触になるから、マウスピース2の振動がより一層減衰され難くなる。したがって、このリガチャー42を使用することにより、楽器の音の響きがより一層良くなる。
【0033】
この実施の形態による第1のスペーサー52の長手方向の両端部には、マウスピース2とは反対方向に延びる第1および第2の係止爪75,76が形成されている。リング54における第1のスペーサー52が取付けられる部位には、第1および第2の係止爪75,76が係止される角穴57が形成されている。
このため、第1のスペーサー52をリング54に取付けるにあたって工具が不要で、簡単に行うことができる。したがって、複数の第1のスペーサー52を有しているにもかかわらず組立が容易なリガチャー42を提供することができる。
【符号の説明】
【0034】
1…管楽器、2…マウスピース、41…リード、51…本体(緊縛部)、52…第1のスペーサー(第1の突子)、52a…凸曲面、53…第2のスペーサー(第2の突子)、54…リング、55…ねじ機構、57…角穴、75…第1の係止爪、76…第2の係止爪。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9