特開2020-78882(P2020-78882A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 中田 あづさの特許一覧

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  • 特開2020078882-筆記補助具 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-78882(P2020-78882A)
(43)【公開日】2020年5月28日
(54)【発明の名称】筆記補助具
(51)【国際特許分類】
   B43L 15/00 20060101AFI20200501BHJP
   B43K 23/012 20060101ALI20200501BHJP
【FI】
   B43L15/00
   B43K23/012
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2018-212668(P2018-212668)
(22)【出願日】2018年11月13日
(71)【出願人】
【識別番号】393024337
【氏名又は名称】中田 あづさ
(72)【発明者】
【氏名】中田あづさ
(57)【要約】
【課題】筆運びを妨げずに筆記具を持つ・書く時の指の緊張を少なくし、長時間の筆記による手の疲れや痛みをおきにくくする筆記補助具を提供する。
【解決手段】筆記具を持つ部分に帯1を巻いて軸を太くし、付属のバンド2で母指の先に固定する。帯1とバンド2を取り付ける角度により筆記具を指で常に支えなくても任意の筆記角度を保ち、強く握らなくても筆圧が強められることで筆記時の手の疲れ、特に母指にかかっていた負荷を少なくする。通常の筆記具の持ち方のままバンドで母指に装着するので、関節の動きを妨げす自然な筆運びが保てる。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯と、前記帯を筆記具に巻いて着脱可能に固定する接合部と、前記帯と交差するように取り付けられたバンドと、前記バンドを母指に巻いて着脱可能に固定する接合部を持ち、前記帯と前記バンドが交差する角度により筆記角度を規制する事を特徴とする筆記補助具。
【請求項2】
前記帯と前記バンドを取り付ける接着部が、前記バンドの長手方向の中心線よりも装着する指の指先寄りにある事を特徴とする請求項1に記載の筆記補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鉛筆やボールペン等の筆記具に装着して筆記作業を容易にする筆記補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より筆記作業用の補助具が提案されている。
【0003】
特許文献1では指帯と筆記具保持部からなり、中指に装着する筆記具ホルダーに関する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では筆記具を通す筒部と人差指等の指を入れるサック部とを結合させた筆記補助具に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特公昭32−008217号公報
【特許文献2】実開昭61−109780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1に記載の筆記補助具は、字を書く時は筆記具を装着した中指を折り曲げているので中指の指先が使えない。そのため文字の「はね」「はらい」等、通常は中指の先で筆記具をはね上げたり、はらったりして書く動作がしにくくなる。
【0007】
また、前記特許文献2に記載の筆記補助具は、指を入れるサックが筆記具を通す筒部に結合されているので、サックで固定された指が動かせず、筆記作業を円滑に行うことができない。
【0008】
そこで、本発明は通常の持ち方で使え、自然な筆運びができ、かつ長時間の筆記による手の疲れや痛みをおきにくくする筆記補助具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の筆記補助具は、筆記具に巻きつける帯と、前記帯を着脱可能に固定する接合部と、前記帯と交差するように取り付けられた母指に巻くバンドと、前記バンドの両端部を着脱可能に固定する接合部を持ち、前記帯と前記バンドが交差して作る鋭角は任意の筆記角度と同一とする。
【発明の効果】
【0010】
長時間または頻回な筆記作業では手がだるくなり、筆記具を持つこと自体が苦痛になる。しかし本発明では筆記具が任意の筆記角度を保ったまま母指についた状態になる。そのため筆記具を常に支えていた、主に母指と人差し指を休める事ができる。
【0011】
また、はっきりした字を書くには適度な筆圧を加えて筆記具を握るが、筆記具に巻かれた帯とバンドが母指の位置を保持するので、握る力を大幅に減らすことができる。強めの筆圧が必要な配送伝票等に書く時は、母指に巻いたバンドを介して手の重さを伝えることで、筆記具を強く握らなくても筆圧を高めた文字がかける。このように特に母指に強くかかっていた筆記時の負荷を少なくすることができる。
【0012】
装着しても通常の筆記具の持ち方、動かし方が可能である。筆記時に指の動きを妨げないので横線、縦線、はらい、はね等、自然な筆さばきで文字が書ける。
【0013】
鉛筆のように外径が細い筆記具ほど持つ時の指の筋肉の緊張は大きくなるが、帯を巻く分外径が太くなり、指先の間隔が広がるので緊張を緩和できる。
【0014】
帯を巻いて固定するので筆記具の太さや形のバリエーションに対応し易い。また、バンドを巻いて固定するのでサイズ調整がし易く、子供から大人まで使うことができる。
【0015】
筆記具から取り外してシート状に広げられるので携帯性が良い。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】基本となる構造の斜視図である。
図2】筆記角度の説明図である。
図3】実施例1の平面図である
図4】筆記具への取り付け方を示す図である。
図5】実施例2の斜視図である。
図6】実施例2の平面図である。
図7】実施例2の底面図である。
図8】使用時の図である。
図9】指を伸ばした時の図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は図1のように帯1とバンド2が任意の角度で交差したものである。バンド2は筆記具を持つ時に母指が当たる部分で帯1に接着されている。
【0018】
図2は装着する時のそれぞれの角度を垂直面に投影したものである。筆記具を持つ時も字を書く時も、母指の指先から第二関節にかけては水平な面に置いた紙7に対して平行である。そのため母指に巻くバンド2は紙7に対して垂直になる。指に巻くので多少の誤差は出るが、帯1とバンド2は角度aで交差するので、帯1で巻いた筆記具4の軸8は紙7に対して角度aとほぼ同一となる。
【0019】
このようにして筆記角度は帯1とバンド2の交差角度で任意の角度に設定できる。
【0020】
バンド2は母指の第一関節にかからない様に巻く。関節を動かせるように巻くので自然な筆運びが可能になる。
【0021】
母指と筆記具を帯1とバンド2でゆるみが無いようしっかり固定すると母指と筆記具が一体となるので、母指をバンド2に乗せるようにおいたり、手の重さをかけたりして用紙に応じた筆圧で書くことができる。
【0022】
帯1を筆記具に巻いて固定する接合部5、及びバンド2を母指に巻いて固定する接合部6は着脱可能であればバックル、スナップなども使えるが、面ファスナーを使うと長さの調整がし易い。帯1の内側には滑り止め素材を用いても良い。また、帯とバンドの接着部3は面ファスナーやスナップ等で着脱可能として、筆記具にあわせて好みの筆記角度に変えられるようにしても良い。
【実施例】
【0023】
実施例1の平面図を図3に示す。これは右手用であり、左手用は左右対称に作る。帯1とバンド2は角度aで交差し、点線で示した帯とバンドの接着部3で接着されている。装着にはまず図4のように筆記具に帯1を巻いて、帯1の接合部5で固定する。次に筆記具を持った状態で母指の爪上皮あたりにバンド2を両側から母指に巻いて重ね、接合部6でとめる。
【0024】
帯1の外側はループの面ファスナーを用い、帯の内側の接合部5はフックの面ファスナーを用いている。バンド2は母指に両側から巻いた時に上に重ねる方の内側にバンドの接合部6があり、ここにループの面ファスナーを用いる。下に重ねる方の外側はフックの面ファスナーを用いている。通常の面ファスナーの他に、結束用の両面ファスナーや、フックとループが混在する面ファスナーを用いる事もできる。
【0025】
実施例2の斜視図を図5に、平面図を図6に示す。実施例2は帯1とバンド2の接着部3がバンド2の長手方向の中心線よりも装着する指の指先寄りにあり、バンド2は母指の爪上皮と第一関節の間に巻く。これは宛名書き等大きい文字を書く時の母指の動きに合わせた形である。手首を動かさずに長い縦線を書く時、母指の第一関節は通常より深く曲がる。この時の母指が筆記具に接する角度の変化に合わせ、母指に巻いたバンド2が折れ線10の所で折れ上がるようにしている。
【0026】
図6の実施例2では図3と比べ、バンド2が帯1の下方にある。これは軸が少し太い筆記具に巻いた時に帯1の端が外から見えにくくするための調整である。
【0027】
図7は実施例2の底面図である。帯1の接合部5の下に滑り止め9を貼っている。これは筆圧を加えた時に帯1が筆記具から滑り落ちるのを防いだり、帯1に厚みをつけて巻いた時に軸の太さを増したりする効果がある。
【0028】
図8は筆記具に装着した時の図である。筆記具は指で支えなくても帯1とバンド2の交差角度と同じ筆記角度を保つ。そのため図9のように指を伸ばしても、筆記具4は筆記角度を保ったまま母指についた状態になる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明に係る筆記補助具は長時間の筆記による手指の疲れや痛みをおきにくくするので、母指腱鞘炎等により筆記具の保持が困難な人の筆記補助具としても利用できる。
【符号の説明】
【0030】
1 帯
2 バンド
3 帯とバンドの接着部
4 筆記具
5 帯の接合部
6 バンドの接合部
7 紙
8 筆記具の軸
9 滑り止め
10 折れ線
a 筆記角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9