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特開2020-79973駐車領域予約装置、駐車領域予約方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-79973(P2020-79973A)
(43)【公開日】2020年5月28日
(54)【発明の名称】駐車領域予約装置、駐車領域予約方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20200501BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20200501BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2018-211912(P2018-211912)
(22)【出願日】2018年11月12日
(71)【出願人】
【識別番号】510216717
【氏名又は名称】株式会社アース・カー
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 昭二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049CC13
(57)【要約】
【課題】予約して利用することが可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とが存在する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができる。
【解決手段】一時利用可能な複数の駐車領域の領域識別子と、当該領域識別子が示す駐車領域が予約可能な駐車領域であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する駐車領域情報が格納される駐車領域情報格納部101と、予約種類情報を用いて、駐車領域の予約に関連した処理を行なう処理部102とを備えた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一時利用が可能な複数の駐車領域の領域識別子と、当該領域識別子が示す駐車領域が予約可能な駐車領域であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する駐車領域情報が格納される駐車領域情報格納部と、
前記予約種類情報を用いて、駐車領域の予約に関連した処理を行なう処理部とを備えた駐車領域予約装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記予約種類情報を用いて、前記領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する表示手段を備えている請求項1記載の駐車領域予約装置。
【請求項3】
前記予約情報が格納される予約格納部と、
予約対象となる駐車領域の領域識別子と、予約期間と、予約を行なうユーザのユーザ識別子とを有する予約情報を受信する受信部と、を更に備え、
前記処理部は、
前記受信部が受信した予約情報であって、前記予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを、前記予約格納部に蓄積する予約処理手段を備えた請求項1または請求項2記載の駐車領域予約装置。
【請求項4】
前記処理部が利用する予約種類情報の少なくとも一部は、予約可能な駐車領域であることを示す情報から予約不能であることを示す情報に、または予約不能な駐車領域であることを示す情報から予約可能であることを示す情報に、動的に変更される請求項1から請求項3いずれか一項記載の駐車領域予約装置。
【請求項5】
前記予約種類情報は、前記予約情報が示す予約状況に応じて動的に変更される請求項4記載の駐車領域予約装置。
【請求項6】
前記予約種類情報は、時間帯に応じて動的に変更される請求項1から請求項5いずれか一項記載の駐車領域予約装置。
【請求項7】
一時利用が可能な複数の駐車領域の領域識別子と、当該領域識別子が示す駐車領域が予約可能な駐車領域であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する駐車領域情報が格納される駐車領域情報格納部と、処理部とを用いて行なわれる駐車領域予約方法であって、
前記処理部が、前記予約種類情報を用いて、駐車領域の予約に関連した処理を行なう処理ステップを備えた駐車領域予約方法。
【請求項8】
一時利用が可能な複数の駐車領域の領域識別子と、当該領域識別子が示す駐車領域が予約可能な駐車領域であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する駐車領域情報が格納される駐車領域情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記予約種類情報を用いて、駐車領域の予約に関連した処理を行なう処理部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車領域の予約に関連した処理を行なう装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の駐車領域の予約に関連した処理を行なう装置等として、駐車予約を送信する車両と該駐車予約の対象となる駐車場との間の位置関係を取得する位置関係取得手段と、前記駐車場における駐車スペースの空き情報を取得する駐車スペース情報取得手段と、前記位置関係及び前記空き情報に基づいて前記駐車予約の受諾の可否を判定する駐車予約受諾可否判定手段と、を備えたものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5015814号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、駐車場の一時利用が可能な駐車領域として、予約して利用することが可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とが存在する場合、予約に関連した処理を適切に行なうことができない、という課題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、予約して利用することが可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とが存在する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができる駐車領域予約装置、駐車領域予約方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の駐車領域予約装置は、一時利用が可能な複数の駐車領域の領域識別子と、当該領域識別子が示す駐車領域が予約可能な駐車領域であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する駐車領域情報が格納される駐車領域情報格納部と、前記予約種類情報を用いて、駐車領域の予約に関連した処理を行なう処理部とを備えた駐車領域予約装置である。
【0007】
かかる構成により、予約して利用することが可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とが存在する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができる。
【0008】
また、本発明の駐車領域予約装置は、前記駐車領域予約装置において、前記処理部は、前記予約種類情報を用いて、前記領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する表示手段を備えている駐車領域予約装置である。
【0009】
かかる構成により、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、ユーザに対して識別可能に表示することができる。
【0010】
また、本発明の駐車領域予約装置は、前記駐車領域予約装置において、前記予約情報が格納される予約格納部と、予約対象となる駐車領域の領域識別子と、予約期間と、予約を行なうユーザのユーザ識別子とを有する予約情報を受信する受信部と、を更に備え、前記処理部は、前記受信部が受信した予約情報であって、前記予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを、前記予約格納部に蓄積する予約処理手段を備えた駐車領域予約装置である。
【0011】
かかる構成により、予約が不能である駐車領域についての予約を行えないようにすることができる。
【0012】
また、本発明の駐車領域予約装置は、前記駐車領域予約装置において、前記処理部が利用する予約種類情報の少なくとも一部は、予約可能な駐車領域であることを示す情報から予約不能であることを示す情報に、または予約不能な駐車領域であることを示す情報から予約可能であることを示す情報に、動的に変更される駐車領域予約装置である。
【0013】
かかる構成により、予約可能な駐車領域や、予約が不能な駐車領域を適切に増減させることができる。
【0014】
また、本発明の駐車領域予約装置は、前記駐車領域予約装置において、前記予約種類情報は、前記予約情報が示す予約状況に応じて動的に変更される駐車領域予約装置である。
【0015】
かかる構成により、予約状況に応じて、予約可能な駐車領域や、予約が不能な駐車領域を適切に増減させることができる。
【0016】
また、本発明の駐車領域予約装置は、前記駐車領域予約装置において、前記予約種類情報は、時間帯に応じて動的に変更される駐車領域予約装置である。
【0017】
かかる構成により、時間帯に応じて、予約可能な駐車領域や、予約が不能な駐車領域を適切に増減させることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、予約して利用することが可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とが存在する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態における駐車領域予約システムのブロック図
図2】同駐車領域予約システムの駐車領域予約装置の動作を説明するフローチャート
図3】同駐車領域予約システムの駐車領域予約装置の駐車領域情報管理表を示す図
図4】同駐車領域予約システムによる表示例を示す図
図5】同駐車領域予約システムの駐車領域予約装置の予約管理表を示す図(図5(a)、図5(b))
図6】同駐車領域予約システムによる表示例を示す図
図7】同駐車領域予約システムの駐車領域予約装置の駐車領域情報管理表を示す図
図8】同駐車領域予約システムの駐車場画像の一例を示す図(図8(a))、および画像領域管理表を示す図(図8(b))
図9】同駐車領域予約システムによる表示例を示す図
図10】本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
図11】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、駐車領域予約装置、駐車領域予約方法、およびプログラム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0021】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における駐車領域予約装置、駐車領域予約方法、およびプログラムのブロック図である。
【0022】
駐車領域予約システム1は、駐車領域予約装置10と、1または2以上のユーザ端末20とを備えている。駐車領域予約装置10と、ユーザ端末20とは、情報の通信が可能となるよう、有線や無線のネットワーク等を介して接続されている。ここでは、駐車領域予約システム1が、複数のユーザ端末20を備えている場合を例に挙げて示している。複数のユーザ端末20は、説明の便宜上、いずれも同様の構成を有しているものとする。複数のユーザ端末20の一部を、ここでは、ユーザ端末20a〜20cで表しているが、これらを区別しない場合は、単にユーザ端末20と呼ぶ。
【0023】
駐車領域予約装置10は、駐車領域情報格納部101、処理部102、受信部103、予約格納部104、および送信部105を備えている。
処理部102は、表示手段1021、予約処理手段1022、および変更手段1023を備えている。
【0024】
ユーザ端末20は、端末受信部201、入力受付部202、端末送信部203、および端末表示部204を備えている。
【0025】
駐車領域情報格納部101には、駐車領域情報が格納される。駐車領域情報は、一時利用可能な駐車領域に関する情報である。駐車領域情報は、一時利用可能な複数の駐車領域の領域識別子と、この領域識別子が示す駐車領域が予約可能な駐車領域であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する情報である。
【0026】
駐車領域とは、駐車場における車両を駐車可能な領域である。駐車領域は、例えば、有償または無償で借りることが可能な駐車領域である。ここでの駐車場は、例えば、自動車や自動二輪、自転車等の車両を駐車する場所である。駐車場は、駐輪場等も含む概念である。ここでの駐車場は、平置き駐車場であっても良く、立体駐車場であっても良く、どのような形態の駐車場であるかは問わない。ここでの駐車場は、複数の駐車領域、好ましくは2以上、より好ましくは3以上の駐車領域を有する駐車場であることが好ましい。一の駐車領域とは、通常、1台の車両を駐車する領域である。立体駐車場においては、1台の車両が配置されるパレット等を、一の駐車領域と考えてもよい。
【0027】
一時利用可能な駐車領域とは、所望の時間帯だけ利用可能な駐車領域である。一時利用可能な駐車領域とは、例えば、利用時間に応じて駐車料金が連続的あるいは段階的に増加する駐車領域である。一次利用の駐車領域は、例えば、時間貸しの駐車場である。一時利用可能な駐車領域とは、通常は、一時利用のみが可能な駐車領域であるが、一時利用以外の利用も可能な駐車領域であっても良い。駐車領域の一時利用以外の利用とは、例えば、駐車領域の定常利用である。駐車場の定常利用とは、例えば、月極等の、利用時間に応じて駐車料金が変化しない利用形態である。
【0028】
駐車領域情報格納部101には、例えば、一時利用可能な駐車領域のうちの、予約可能な1または2以上の駐車領域と、予約が不能な1または2以上の駐車領域と、の少なくとも一方、好ましくは両方、に関する駐車領域情報が格納されている。駐車領域情報は、例えば、予約が可能な1または2以上の駐車領域の領域識別子と、予約が不能である1または2以上の駐車領域の領域識別子との少なくとも一方を有する。予約が可能な駐車領域とは、例えば、予めユーザが駐車領域を利用する期間を予約して、予約した期間に利用可能な駐車領域である。予約が可能な駐車領域とは、例えば、予約した期間にのみ利用可能な駐車領域である。ただし、予約が可能な駐車領域は、予約されている期間については、予約したユーザが利用できるとともに、予約されていない期間については、ユーザが予約なしで利用可能な駐車領域であっても良い。なお、本実施の形態においては、予約が可能な駐車領域が、予約した期間にのみ利用可能な駐車領域である場合を例に挙げて説明する。ここでの予約は、通常、予約の開始日時と、終了日時とを特定可能な予約であるが、予約の開始日時だけを特定可能な予約や、終了日時だけを特定可能な予約であっても良い。予約が可能な駐車領域は、例えば、他のユーザが利用していないときでも、予約がなければ利用できない駐車領域である。なお、ユーザによる予約が、当日の予約や、翌日の予約のように、特定の日の予約に限定される場合、予約の開始や終了の時刻だけを特定する予約も、予約の開始や終了の日時を特定する予約と考えてもよい。予約が不能な駐車領域は、例えば、予約することができない駐車領域である。予約が不能な駐車領域は、例えば、他のユーザが利用していないときにユーザが利用可能な駐車領域と考えてもよい。例えば。他の車両が駐車されていなければ車両を駐車可能な駐車領域である。
【0029】
予約種類情報は、例えば、駐車領域情報が有する複数の領域識別子に対してそれぞれ対応付けられた情報であって、対応付けられた領域識別子が示す駐車領域が、予約可能な駐車領域であるか、予約が不能な駐車領域であるかを示す情報である。この予約種類情報は、例えば、予約可能な駐車領域であるか否かを示すいわゆるフラグ情報等と考えてもよい。例えば、駐車領域情報は、領域識別子と、予約種類情報との複数の組を有する情報である。
【0030】
また、予約種類情報は、例えば、1または2以上の予約可能な駐車領域の領域識別子を有する情報であってもよい。この予約種類情報は、この領域識別子に対応する予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報であり、この領域識別子以外の領域識別子に対応する予約種類情報が、予約が不能な駐車領域であることを示す予約種類情報であることを示すものと解するようにしてもよい。同様に、予約種類情報は、1または2以上の予約不能な駐車領域の領域識別子を有する情報であっても良い。例えば、駐車領域情報は、一時利用可能な複数の駐車領域の領域識別子と、予約可能な1以上の領域識別子とを有する情報であってもよく、一時利用可能な複数の駐車領域の領域識別子と、予約不能な1以上の領域識別子とを有する情報であってもよい。
【0031】
駐車領域情報が有する複数の領域識別子は、例えば、一の駐車場で利用可能な複数の駐車領域の領域識別子であってもよく、複数の駐車場でそれぞれ利用可能な複数の駐車領域の領域識別子であっても良い。一の駐車場で利用可能な駐車領域とは、例えば、一の駐車場で駐車することが可能な駐車領域である。ここでの駐車場は、例えば、一時利用可能な複数の駐車領域を有する駐車場である。なお、駐車領域情報が複数の駐車場でそれぞれ利用可能な複数の駐車領域の領域識別子を有している場合、駐車領域情報は、複数の領域識別子と、各領域識別子が示す駐車領域を有する駐車場を識別可能な駐車場識別子とを対応付けて有するものとすることが好ましい。例えば、駐車領域情報は、領域識別子と、駐車場識別子との複数の組を有するものであることが好ましい。駐車場識別子は、例えば、駐車場の名称や、駐車場に割当てられたコード等であっても良く、駐車場の住所であっても良く、緯度と経度とで表される駐車場の座標であっても良い。駐車場の名称やコードは、例えば、駐車領域が属している駐車場名や駐車場のコードである。
【0032】
以下、本実施の形態においては、駐車領域情報が、複数の駐車場が有する複数の駐車領域の領域識別子と、この複数の領域識別子がそれぞれ示す駐車領域を有する駐車場の駐車場識別子とを対応付けて有しているとともに、各領域識別子に対応する予約種類情報を各領域識別子と対応付けて有している例について説明する。具体的には、駐車領域情報が、駐車場識別子と領域識別子と予約種類情報との複数の組を有している例について説明する。
【0033】
なお、処理部102が利用する予約種類情報の少なくとも一部は、予約可能な駐車領域であることを示す情報から予約不能であることを示す情報に、または予約不能な駐車領域であることを示す情報から予約可能であることを示す情報に、動的に変更されるようにしてもよい。予約種類情報が動的に変更されるということは、例えば、一の領域識別子についての予約種類情報が一定ではないことや、何らかの要因によって変更されることや、時間の経過に伴って変更されること等である。例えば、処理部102が利用する予約種類情報が、状況や時間帯に応じて動的に変更されるようにしても良い。
【0034】
例えば、予約種類情報が動的に変更できるようにするために、駐車領域情報が、領域識別子毎に、異なる複数の時間帯と対応付けられた予約種類情報を有するようにしていてもよい。この異なる複数の時間帯は、例えば、重ならない複数の時間帯である。例えば、駐車領域情報が有する各領域識別子に対して、領域識別子が示す各駐車領域を利用可能な異なる複数の時間帯毎に、予約種類情報が対応付けられていても良い。例えば、駐車領域情報は、領域識別子と、予約種類情報と、時間帯と、を有する複数の情報であって、時間帯が異なる複数の情報を、駐車領域毎に有していてもよい。一の駐車領域の領域識別子についての異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報は、同じ予約種類情報であっても良く、異なる予約種類情報を1以上有していても良い。異なる時間帯は、例えば、駐車領域を予約可能な最短の時間単位で区切られた時間帯であることが好ましい。例えば、駐車領域が30分単位で予約可能である場合、ここでの異なる時間帯は、駐車領域を利用可能な時間帯を、利用開始時刻から30分単位で区切った時間帯であることが好ましいが、これに限定されるものではない。また、ここでの異なる時間帯は、例えば、駐車領域の料金が変化する時間単位で区切られた時間帯であっても良い。異なる時間帯は、駐車領域が属する駐車場毎に異なっていても良い。なお、ここでの時間帯は、日単位であってもよい。例えば、ここでの時間帯は、特定の日付であってもよく、特定の曜日であっても良い。時間帯と対応付けられた予約種類情報は、特定の日付と対応付けられた予約種類情報であっても良く、特定の曜日と対応付けられた予約種類情報であっても良い。また、ここでの時間帯は、日と対応付けられた時間帯であってもよい。例えば、特定の日付における時間帯であっても良く、特定の曜日における時間帯であっても良い。なお、予約が不能な駐車領域に対して予約種類情報が対応付けられる異なる時間帯の時間単位等は、この駐車領域を仮に予約可能な駐車領域に変更した場合の予約可能な時間単位や、この駐車領域と同じ駐車場に属する予約可能な駐車領域の予約可能な時間単位等と考えてもよい。
【0035】
この場合、例えば、複数の時間帯のうちの一部の時間帯と対応付けられた予約種類情報を、他の時間帯と対応付けられた予約種類情報とは異なる予約種類情報にすることで、後述する処理部102が、この一部の時間帯と対応付けられた予約種類情報を駐車領域情報格納部101から読み出すときと、この一部以外の時間帯と対応付けられた予約種類情報を駐車領域情報格納部101から読み出すときとで、処理部102が用いる予約種類情報の少なくとも一部を、予約可能な駐車領域であることを示す情報から、予約不能であることを示す情報に、または予約不能な駐車領域であることを示す情報から、予約可能であることを示す情報に、動的に変更、具体的には時間帯に応じて動的に変更することができる。
【0036】
なお、一の領域識別子に対応付けられた予約種類情報を、所望の1または2以上の時間帯だけ、デフォルトとは異なる予約種類情報に変更する場合、駐車領域情報が、領域識別子毎に、異なる複数の時間帯と対応付けられた予約種類情報を有するようにする代わりに、駐車領域情報格納部101に、この一の所領識別子と、この領域識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯と、変更後の予約種類情報とを有する情報がさらに格納されるようにしても良い。この情報は、予約種類情報の一部であっても良く、よy変更後の予約種類情報は、変更前の予約種類情報とは異なる予約種類情報となることから、省略しても良い。ここでの時間帯は、上記のような駐車領域を予約可能な最短の時間を最小単位とした時間帯であることが好ましい。
【0037】
この場合、後述する処理部102が、例えば、一の領域識別子が示す駐車領域の、一以上の時間帯についての予約に関する処理を、この一の領域識別子に対応する予約種類情報を用いて行なう際に、この一以上の時間帯が、この一の領域識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯に含まれるときには、デフォルトとは異なる予約種類情報を用い、含まれないときにはデフォルトの予約種類情報を用いるようにすることで、処理部102が利用する予約種類情報を、動的に変更、具体的には、時間帯に応じて動的に変更することとなる。
【0038】
処理部102が利用する予約種類情報の少なくとも一部を、例えば、状況に応じて動的に変更されるようにしてもよい。状況とは、例えば、駐車領域の予約状況や、天候等の環境に関する状況である。ただし、状況はこれらの状況に限定されるものではない。例えば、処理部102は、状況を示す情報を取得し、この情報に応じて、予約種類情報の少なくとも一部を変更する。上記のように駐車領域情報が有する各領域識別子に対して、各領域識別子が示す駐車領域を予約可能な異なる複数の時間帯毎に、予約種類情報が対応付けられているようにしている場合において、状況に応じて、一以上の領域識別子の一以上の時間帯に対応付けられた予約種類情報を、予約可能な駐車領域であることを示す情報から、予約不能であることを示す情報に、または予約不能な駐車領域であることを示す情報から、予約可能であることを示す情報に動的に変更されるようにしてもよい。このようにすることで、処理部102が利用する予約種類情報を、状況に応じて動的に変更することが可能となる。例えば、この一以上の時間帯に対応付けられた予約種類情報を処理部102が利用する際に、利用する予約種類情報が状況に応じて変更されたものとなる。
【0039】
また、上記のように駐車領域情報格納部101が、領域識別子と、この領域識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯と、を有するようにした場合、状況に応じて、領域識別子と、この領域識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯とが、駐車領域情報に蓄積されるようにすることで、処理部102が利用する予約種類情報が状況に応じて動的に変更されるようにしてもよい。例えば、上記の変更する時間帯に対応付けられた予約種類情報を処理部102が利用する際に、利用する予約種類情報が状況に応じて変更されたものとなる。
【0040】
なお、ここでの予約種類情報を状況に応じて変更するための処理等は、例えば、処理部102等が行なうようにする。この処理の詳細については、後述する。
【0041】
なお、ここでは、時間帯と対応付けた予約種類情報が駐車領域情報格納部101に格納されるようにすることで、処理部102が利用する予約種類情報を、動的に変更できる場合について説明したが、処理部102が1または2以上の時間帯に対応する予約種類情報を利用する際に、この予約種類情報を、予め決められたルール等に従って、処理部102等が動的に生成するようにしてもよい。このルールは、領域識別子毎に設定されたルール、駐車場識別子毎に設定されたルール、および全ての領域識別子に対して設定されたルールのいずれであっても良い。また、このルールは、時間帯毎に設定されたルールであっても良い。このルールは、例えば、予め決められた時間帯においては、予約種類情報をデフォルトの予約種類情報とは異なる予約種類情報に変更するルールである。例えば、後述する処理部102が、ある時間帯について、予約種類情報を用いて予約に関する処理を行なう場合に、この時間帯が、上記の予め決められた時間帯であるときには、処理部102がルールに応じてデフォルトとは異なる予約種類情報を動的に生成するようにしても良い。
【0042】
なお、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報がどのように利用されるかは問わない。例えば、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報は、例えば、ユーザが駐車する駐車領域が、予約可能な駐車領域であるか否か等を判断するために用いるようにしてもよい。
【0043】
駐車領域情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、以下の他の格納部においても同様である。
【0044】
処理部102は、駐車領域情報格納部101に格納された予約種類情報を用いて、駐車領域の予約に関連した処理を行なう。この駐車領域は、例えば、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域である。予約に関連した処理とは、例えば、ユーザが駐車領域を利用するための予約を受け付けたり、予約を設定したりする処理である。また、予約に関連した処理とは、ユーザが予約を行なう際に利用可能な情報等を表示する処理であっても良い。予約を行なう際に利用可能な情報は、例えば、予約の際に参照する情報や、予約を行なうか否かの検討に利用する情報等を表示する処理である。予約に関連した処理は、例えば、1または2以上の駐車場における駐車領域の予約状況等を示す情報を表示する処理や、1または2以上の駐車場における予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを識別可能に表示する処理や、1または2以上の駐車場における予約可能な駐車領域数と予約不能な駐車領域数とを表示する処理等であってもよい。
【0045】
例えば、処理部102は、駐車領域情報格納部101に格納された駐車領域情報が有する予約種類情報を用いて、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する。本実施の形態においては、処理部102が有する表示手段1021がこの処理を行なう例について説明する。この処理の詳細については後述する。
【0046】
また、例えば、処理部102は、ユーザ端末20から送信される予約情報を予約格納部104に蓄積する。処理部102は、例えば、受信部103が受信する予約情報を、予約格納部104に蓄積する。予約情報は、予約対象となる駐車領域の領域識別子と、予約期間と、予約を行なうユーザのユーザ識別子とを有する情報である。予約期間は、予約する時間帯である。ここでの予約期間は、予約期間を特定可能な情報であり、例えば、予約する期間の開始日時と、終了日時との組、や、予約する期間の開始日時と、期間の長さとの組等である。また、予約期間は、予約する期間の開始日時のみを有していてもよく、予約する期間の終了日時のみを有していても良い。この場合、予約する期間の終了日時は、開始日時と同日の駐車領域を利用可能な最終時刻等や、所定の時刻等と考えてもよい。なお、ここでの日時は、駐車領域が日単位で予約可能なものである場合等においては、例えば、日付のみであっても良い。また、ここでの日時は、予約が特定の日(例えば、本日や、明日等)の時間帯のみを予約可能なものである場合等においては、時刻のみであっても良い。また、予約期間は、上述したような予約種類情報と対応付けられる時間帯や、予約が可能な最小単位の時間帯を最小単位として指定される時間帯であっても良い。ユーザ識別子は、ユーザを識別可能な識別子である。例えば、ユーザ識別子は、ユーザの携帯電話番号やメールアドレス、クレジットカード番号、ユーザに割当てられた任意のコード等である。ユーザ識別子は、例えば、駐車場の利用者が入会している組織の会員番号や、会員カード番号、会員登録時のアカウント等であってもよい。なお、予約情報は、予約対象となる駐車領域を利用可能な駐車場の駐車場識別子を更に有していても良い。
【0047】
例えば、処理部102は、ユーザ端末20から送信される予約情報であって、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを予約格納部104に蓄積するようにしてもよい。例えば、受信部103が、ユーザ端末20から、予約種類情報が予約可能であることを示す駐車領域の領域識別子を有する予約情報だけを受信するようにして、受信した予約情報を処理部102が予約格納部104に蓄積しても良い。また、後述する受信部103が、ユーザ端末20から予約情報を受信するようにして、受信した予約情報が、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示している領域識別子を有する場合にだけ、処理部102が、受信した予約情報を予約格納部104に蓄積しても良い。この場合、受信した予約情報が、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有さない場合、受信した予約情報を受け付けないようにしたり、予約格納部104に蓄積しないようにしても良い。また、処理部102は、既に予約格納部104に格納されている1以上の予約情報と、領域識別子が一致し、かつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を、予約格納部104に蓄積しないようにすることが好ましい。例えば、処理部102は、受信部103がユーザ端末20から受信する予約情報であって、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有している予約情報のうちの、既に予約格納部104に格納されている予約情報のいずれかと、領域識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除外した予約情報を、予約格納部104に蓄積する。本実施の形態では、処理部102が有する予約処理手段1022が上記の処理を行なう例について説明する。この処理の詳細については後述する。
【0048】
また、処理部102が利用する予約種類情報の少なくとも一部を、処理部102が、状況に応じて動的に変更するようにしてもよい。例えば、駐車領域情報格納部101に、上述したように予約種類情報と複数の時間帯とを対応付けた情報が格納されている場合、処理部102が、状況に応じて、一以上の時間帯と対応付けられた予約種類情報を変更するようにしても良い。また、例えば、駐車領域情報格納部101に、領域識別子と、この領域識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯とが格納される場合、処理部102が、状況に応じて、領域識別子と、この領域識別子に対応する予約種類情報を変更する時間帯とを、駐車領域情報格納部101に蓄積するようにしても良い。本実施の形態では、処理部102が有する変更手段1023が、このような予約種類情報を変更する処理を行なう例について説明する。この処理の詳細については後述する。
【0049】
なお、駐車領域情報が有する領域識別子が、駐車場識別子と対応付けられている場合、処理部102は、例えば、1または2以上の駐車場識別子と対応付けられた1または2以上の領域識別子が示す駐車領域について、予約に関連した処理を行なうようにしてもよい。例えば、処理部102は、対応付けられた駐車場識別子毎に、上記のような予約に関連した処理を行なうことが好ましい。
【0050】
表示手段1021は、駐車領域情報格納部101に格納された駐車領域情報が有する予約種類情報を用いて、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する。駐車領域を識別可能な態様で表示する、ということは、例えば、駐車領域に対応する領域識別子や、駐車領域についての詳細な情報や、駐車領域の画像等の、駐車領域に関する情報を、識別可能な態様で表示することである。識別可能な態様とは異なる態様と考えてもよい。識別可能な態様とは、例えば、ユーザが視覚により識別可能な態様である。この態様は、例えば、表示態様である。駐車領域を識別可能な態様で表示することは、例えば、駐車領域に関する情報に、予約可能な駐車領域であるか、予約が不能な駐車領域であることを示す文字列や画像等の情報を付与することであっても良く、駐車領域に関する情報の色や背景色や、背景パターン、透過度等を、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とで異なるようにして表示することであってもよい。また、駐車領域に関する情報を、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とで異なるエリア等に配置して表示することであってもよい。表示態様を変更するための情報(例えば、表示態様を指定する情報や、表示態様を設定する情報や、表示態様を変更するための文字列や記号や画像等)は、図示しない格納部に予め格納しているものを適宜読み出すようにすればよい。
【0051】
表示手段1021は、駐車領域情報が有する領域識別子に対応付けられた予約種類情報に応じて、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する。例えば、表示手段1021は、予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域と、予約不能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域とを、識別可能な態様で表示する。例えば、表示手段1021は、予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域を、予約可能な駐車領域であることを示す予め決められた態様で表示し、予約不能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域を、予約不能な駐車領域であることを示す予め決められた態様であって、予約可能な駐車領域であることを示す態様とは異なる態様で表示する。
【0052】
例えば、駐車領域情報が、複数の領域識別子と、各領域識別子に対応付けられた予約種類情報とを有する場合、表示手段1021は、駐車領域情報から、予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子と、予約が不能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子とを、それぞれ検出し、検出した予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域と、検出した予約が不能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域とを、識別可能な態様で表示する。
【0053】
また、例えば、駐車領域情報が、予約可能な駐車領域の領域識別子を有する予約種類情報を有している場合、表示手段1021は、この予約種類情報が有する領域識別子が示す駐車領域を、駐車領域情報が有するこれ以外の領域識別子が示す駐車領域と異なる態様で表示するようにすればよい。また、例えば、駐車領域情報が、予約が不能である駐車領域の領域識別子を有する予約種類情報を有している場合、表示手段1021は、この予約種類情報が有する領域識別子が示す駐車領域を、駐車領域情報が有するこれ以外の領域識別子が示す駐車領域と異なる態様で表示するようにすればよい。
【0054】
なお、駐車領域情報が、領域識別子毎に、異なる複数の時間帯と対応付けられた複数の予約種類情報を有する場合、表示手段1021は、時間帯毎に、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示してもよい。例えば、表示手段1021は、駐車領域情報格納部101に格納された駐車領域情報が有する予約種類情報のうちの、1または2以上の時間帯と対応付けられた予約種類情報を用いて、この1または2以上の時間帯毎に、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示してもよい。例えば、表示手段1021は、所望の1または2以上の時間帯について、時間帯毎に、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示してもよい。所望の1または2以上の時間帯は、どのような時間帯であっても良く、例えば、ユーザ端末20等から受信した1以上の時間帯であっても良く、ユーザ端末20等から受信した1以上の時刻、または1以上の時間帯と重なる1または2以上の時間帯であってもよく、現在の時刻以降の1以上の時間帯(例えば、現在の日付の現在の時刻以降の全ての時間帯や、現在の時刻以降の、予め決められた時間内の時間帯等)や、現在の日付以外の所望の日付の日に含まれる時間帯のうちの、一以上の時間帯であっても良い。
【0055】
なお、例えば、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報が異なるものである場合、表示手段1021が表示に用いる予約種類情報の少なくとも一部が、結果的に、予約可能な駐車領域であることを示す情報から、予約不能であることを示す情報に、または予約不能な駐車領域であることを示す情報から、予約可能であることを示す情報に、時間帯に応じて、動的に変更されることとなる。
【0056】
また、駐車領域情報格納部101に、予約種類情報が変更される時間帯と、変更された予約種類情報に対応する領域識別子とを有する情報がさらに格納されている場合、表示手段1021は、この情報が有する時間帯については、この情報が有する予約種類情報を優先的に用いて、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示し、その他の時間帯については、領域識別子と対応付けられたデフォルト等で指定された予約種類情報を用いて、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するようにしてもよい。この場合、表示手段1021が表示を行なうときに利用する予約種類情報は、変更される時間帯と対応付けられた予約種類情報を用いる場合と、用いない場合とで、結果的に、予約可能な駐車領域であることを示す情報から、予約不能であることを示す情報に、または予約不能な駐車領域であることを示す情報から、予約可能であることを示す情報に、動的に変更されることとなる。
【0057】
駐車領域情報が有する領域識別子が駐車場識別子と対応付けられている場合、表示手段1021が予約種類情報を用いて行なう、領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する処理等は、1または2以上の駐車場識別子と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域について行なうようにすることが好ましい。例えば、この処理は、1又は2以上の駐車場識別子が示す駐車場毎に行なうことがより好ましい。例えば、同じ駐車場識別子と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域について識別可能な表示を行なうことが好ましい。なお、この場合の駐車場識別子は、ユーザ端末20等から受信する情報に含まれる1または2以上の駐車場識別子であっても良く、ユーザ端末20等から受信する検索キーを用いて検索された1または2以上の駐車場識別子であっても良く、ユーザ端末20の位置を基準とした予め決められた領域内に位置する1または2以上の駐車場の駐車場識別子であっても良い。ユーザ端末20の位置は、ユーザ端末20が有するGPS等から取得するようにすればよい。また、駐車場識別子が示す駐車場が、予め決められた領域内の駐車場か否かを判断するためには、駐車場識別子には、例えば、緯度と経度とで表される座標や、住所等の情報を対応付けてづけておくようにすればよい。
【0058】
なお、表示手段1021は、1または2以上の駐車場画像内の、予約が可能である駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域に対応する位置と、予約が不能である駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域に対応する位置と、を識別可能な態様で表した画像を表示することによって、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するようにしてもよい。この1以上の駐車場画像は、例えば、ユーザ端末20等から受信する情報に含まれる1または2以上の駐車場識別子が示す駐車場の駐車場画像であっても良く、ユーザ端末20等から受信する検索キーを用いて検索された1または2以上の駐車場識別子が示す駐車場の駐車場画像等であってもよい。
【0059】
駐車場画像とは、駐車場の画像である。駐車場画像は、例えば、駐車場の平面図である。駐車場の平面図は、例えば、駐車場の見取り図や駐車場の俯瞰写真等であっても良い。ただし、駐車場画像は、駐車場の斜視図等であっても良い。駐車場画像は、例えば、駐車場識別子と対応付けられて、図示しない格納部や、駐車領域情報格納部101に格納されている。一の駐車場画像は、通常、一の駐車場の画像のみを有しているが、一の駐車場画像は、複数の駐車場の画像を有していても良い。
【0060】
駐車場画像は、駐車場が有する複数の駐車領域を視覚的に認識可能な画像であることが好ましい。例えば、駐車場画像の、駐車場が有する複数の駐車領域は、それぞれ、各駐車領域の領域識別子と対応付けられている。駐車場画像内の、駐車場が有する複数の駐車領域のそれぞれに対応する位置を示す情報は、例えば、各駐車領域の領域識別子が対応付けられている。駐車領域に対応する位置を示す情報は、例えば、駐車場画像の、駐車領域の輪郭を示す座標群であっても良く、駐車場画像の、駐車領域内に含まれる任意の領域の輪郭を示す座標群であっても良く、駐車場画像の、駐車領域内に含まれる一の座標(例えば、中心や重心や任意の地点の座標)であっても良い。駐車領域の位置を示す情報と、領域識別子とのこの対応付けを管理する情報は、例えば、図示しない格納部や、駐車領域情報格納部101に格納されている。
【0061】
なお、駐車場画像は、例えば、駐車場が有する2以上の駐車領域のそれぞれの位置を、表示手段1021が識別可能な態様で表示可能な画像であれば、どのような画像であっても良い。
【0062】
表示手段1021は、例えば、駐車場画像の、予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子に対応する位置に、予約が可能な駐車領域であることを示すアイコン、マーク、文字列、図等を配置し、予約が不能である駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子に対応する位置に、予約が可能な駐車領域の場合とは異なる、予約が不能な駐車領域であることを示すアイコン、マーク、文字列、図等を配置した画像を表示しても良い。また、駐車場画像の、予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子に対応する位置、または、予約が不能である駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子に対応する位置のいずれか一方のみに、アイコン、マーク、文字列、図等を配置するようにして、これらが配置されていない駐車領域と、配置されている駐車領域とを識別可能とした画像を表示してもよい。なお、アイコン、マーク、文字列、図等を配置する代わりに、駐車領域に対応する領域の色や柄を、予約可能な駐車領域と予約が不能な駐車領域とで異なる色や柄に変更しても良い。
【0063】
表示手段1021が、どのようにして、一の駐車場識別子が示す駐車場の駐車場画像の、予約可能な駐車領域に対応する位置と、予約不能な駐車領域に対応する位置とを、識別可能な態様で表した画像を表示するかは問わない。例えば、1以上の駐車場の画像であって、この駐車場が有する複数の駐車領域に対応する位置に、各駐車領域に対応する領域識別子が対応付けられた駐車場画像を、各駐車場の駐車場識別子と対応付けて、駐車領域情報格納部101や図示しない格納部等に予め格納しておくようにし、表示手段1021は、一の駐車場識別子が示す駐車場が有する予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する際に、この駐車場識別子と対応付けられた駐車場画像を、駐車領域情報格納部101や図示しない格納部等から読み出し、さらに、一の駐車場識別子と対応付けられた複数の領域識別子と、この領域識別子に対応する予約種類情報とを、駐車領域情報格納部101から取得し、上記で読み出した駐車場画像を用いて、取得した予約種類情報のうちの予約が可能であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子に対応する位置と、予約不能な駐車領域であることを示す予約種類情報に対応付けられた領域識別子に対応付けられた位置とが異なる表示態様となるようにした画像を生成し、この画像を表示する。
【0064】
なお、駐車領域情報が、領域識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有する場合等においては、表示手段1021は、一の時刻や、一の時間帯に対応付けられた予約種類情報を用いて、駐車場画像内の、予約が可能である駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域に対応する位置と、予約が不能である駐車領域であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域に対応する位置と、を識別可能な態様で表す画像を表示することが好ましい。この一の時刻は、例えば、現在の時刻であってもよく、現在の時刻でなくても良い。また、この一の時間帯は、現在の時刻を含む時間帯であっても良く、現在の時刻を含む時間帯であっても良い。この現在の時刻は、図示しない時計等から取得しても良い。また、現在の時刻以外の時刻や時間帯は、ユーザ端末20等を介して、ユーザから受け付けるようにしてもよい。一の駐車場画像の、一の時刻または一の時間帯において、予約が可能である駐車領域に対応する位置と、予約が不能である駐車領域に対応する位置と、を識別可能な態様で表す画像を表示する場合、表示手段1021は、上記の処理において、この一の時刻を含む時間帯または、この一の時間帯に対応する予約種類情報を、各領域識別子に対応付けられた予約種類情報から取得するようにすればよい。
【0065】
表示手段1021は、例えば、図示しない受信部が、ユーザ端末20から、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを識別可能に表示する指示や、予約等の入力画面等を表示させるための予め決められた指示等を受信した場合に、上記のように、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する。ただし、表示手段1021が、表示を行なうタイミングやトリガー等は上記に限定されるものではない。
【0066】
なお、ここでの表示は、図示しないモニタ等の表示デバイスを用いた表示であっても良く、表示を行なうために用いられる情報(例えば、表示用の画像や、表示に用いられるHTMLファイルや、テキスト等)を構成し、構成した情報を、ユーザ端末20や、駐車領域や駐車領域を有する駐車場に取付けられた駐車領域の貸し出し等を管理するため装置(図示せず)等の、表示を行なうことが可能な装置に送信することも含む概念である。ここでは、一例として、表示手段1021が、上述したような表示を行なうための情報を構成し、構成した表示を行なうための情報を、送信部105を介して、ユーザ端末20に送信する場合を例に挙げて説明する。なお、表示手段1021が、表示用の情報を送信するための送信手段(図示せず)を有するようにし、この送信手段から表示用の情報を送信するようにしてもよい。
【0067】
なお、表示手段1021は、例えば、予約情報を受け付けるための予約画面等を表示してもよい。予約情報については後述する。例えば、ユーザ端末20から、受信部103等が、予約情報の入力画面である予約画面を表示するための指示等を受信した場合に、表示手段1021が予約画面等を表示するための情報を構成して、ユーザ端末20に送信してもよい。
【0068】
表示手段1021は、予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示するようにしてもよい。表示手段1021は、例えば、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報が有する複数の領域識別子から、予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を検出し、検出した領域識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示してもよい。
【0069】
また、表示手段1021は、既に予約格納部104に格納されている予約情報のいずれかと、領域識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を受け付けることができない予約画面を表示するようにしてもよい。例えば、表示手段1021は、既に予約格納部104に格納されている予約情報のいずれかと、領域識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いた予約情報であって、対応する予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示するようにしてもよい。表示手段1021は、例えば、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報が有する複数の領域識別子であって、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子のうちの、予約格納部104に格納されている予約情報のいずれかが有する領域識別子と一致する領域識別子を有し、かつ、この領域識別子を有する予約情報の予約期間と重ならない予約期間を有する予約情報と、駐車領域情報が有する複数の領域識別子であって、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子と一致する領域識別子のうちの、予約格納部104に格納されている予約情報が有する領域識別子のいずれとも一致しない領域識別子を有する予約情報と、だけを受け付け可能な予約画面を表示してもよい。
【0070】
なお、駐車領域情報が、領域識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合や、駐車領域情報格納部101に、予約可能な駐車領域である否かに関して変更があった駐車領域の領域識別子と、この変更があった時間帯とを有する予約種類情報が格納されている場合、表示手段1021は、例えば、予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを、時間帯毎に受け付け可能な予約画面を表示するようにしてもよい。例えば、表示手段1021は、これらの情報を用いて、予約対象となる駐車領域の領域識別子を有する予約情報であって、予約種類情報が示すこの領域識別子が示す駐車領域を予約可能な1以上の時間帯を予約期間として有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示するようにしてもよい。このことは、駐車領域情報等によって、予約が不能であることを示す予約種類情報と対応付けられた領域識別子と時間帯との組み合わせのいずれかと、一致する領域識別子を有し、かつ、一致する時間帯を含む予約期間を有する予約情報を除いた予約情報だけを入力可能な予約画面を表示することも含むと考えてもよい。例えば、駐車領域情報が、領域識別子毎に、複数の異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、表示手段1021は、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報が有する複数の時間帯と対応付けられた複数の領域識別子から、時間帯毎に、対応する予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を検出し、検出した領域識別子と、時間帯との一以上の組を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を表示してもよい。この時間帯は、例えば、予約情報の予約期間として用いられる。
【0071】
また、上記の場合も、既に予約格納部104に格納されている予約情報のいずれかと、領域識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を受け付けることができない予約画面を表示するようにしてもよい。例えば、駐車領域情報が、領域識別子毎に、複数の異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、表示手段1021は、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報から、対応する予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子と時間帯との組を検出する。この時間帯は、例えば、予約画面によって予約を受け付け可能な期間と重なる時間帯の中から検出する。表示手段1021は、予約格納部104から、表示される予約画面によって予約を受け付け可能な期間と重なる予約期間を有する予約情報を検出し、上記で検出した予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子と時間帯との組から、検出した予約情報のいずれかと、領域識別子が一致し、時間帯が予約期間の少なくとも一部と重なる組を検出して除外し、除外されずに残った各組の領域識別子と時間帯とを有する予約情報を受け付け可能な予約画面を表示する。この時間帯は、例えば、予約情報の予約期間を指定する時間帯の単位として用いられる。
【0072】
また、駐車領域情報格納部101に、領域識別子と、この領域識別子が示す駐車領域の予約の可否を変更する時間帯の情報とを有する予約種類情報が格納されている場合、表示手段1021は、例えば、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報と、上記の領域識別子と、予約種類情報を変更する時間帯の情報とを有する情報とを用いて、予約種類情報が予約可能であることを示す駐車領域と、予約可能な時間帯との組を検出する。そして、上記と同様に、この組から、予約格納部104に格納されている予約情報のいずれかと、領域識別子が一致し、時間帯が予約期間の少なくとも一部と重なる組を検出して除外し、除外されずに残った各組の領域識別子と時間帯とを有する予約情報を受け付け可能な予約画面を表示してもよい。
【0073】
なお、表示手段1021が行なう表示は、上記で説明した表示、例えば予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域との識別可能な表示や、予約画面の表示等に限定されるものではない。
【0074】
表示手段1021は、表示デバイス等を有していてもよく、有していなくても良い。表示手段1021は、例えば、表示デバイスのドライバーソフトまたは、表示デバイスのドライバーソフトと表示デバイス等で実現される。また、表示手段1021は、例えば、表示用のデータを構成するための手段等により実現されてもよい。
【0075】
予約処理手段1022は、受信部103が受信した予約情報を、予約格納部104に蓄積する。予約処理手段1022は、例えば、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報を受信部103が受信する場合、この予約情報を、予約格納部104に蓄積する。これにより、処理部102は、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを予約格納部104に蓄積することができる。
【0076】
また、例えば、受信部103が受信する予約情報が、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報に限られていない場合、予約処理手段1022は、受信部103が受信した予約情報から、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報を、駐車領域情報格納部101に格納された駐車領域情報を用いて検出し、検出された予約情報だけを、予約格納部104に蓄積しても良い。これにより、例えば、処理部102は、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを予約格納部104に蓄積することができる。
【0077】
例えば、予約処理手段1022は、受信部103が受信した予約情報から、領域識別子を取得し、取得した領域識別子と一致する領域識別子に対応する予約種類情報を、駐車領域情報格納部101に格納された駐車領域情報から検出する。例えば、駐車領域情報が、複数の領域識別子と、予約種類情報とを対応付けて有する情報である場合、予約情報から取得した領域識別子と一致する領域識別子と対応付けられた予約種類情報を、駐車領域情報から検出する。そして、予約処理手段1022は、検出した予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す情報である場合、受信した予約情報を蓄積し、予約が不能な駐車領域であることを示す情報である場合、受信した予約情報を蓄積しないようにしてもよい。また、駐車領域情報が有する予約種類情報が、予約可能な1以上の駐車領域の領域識別子を有する情報である場合、予約情報から取得した領域識別子と一致する領域識別子が、予約種類情報が有する予約可能な領域識別子の中にあるか否かを判断し、一致するものがある場合、受信した予約情報を蓄積し、一致するものがない場合、受信した予約情報を蓄積しないようにしてもよい。かかることは、予約種類情報が、予約が不能な1以上の駐車領域の領域識別子を有する情報である場合においても同様である。
【0078】
また、予約処理手段1022は、例えば、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報を、受信部103が受信する場合であって、受信する予約情報が、予約格納部104に既に格納されている予約情報のいずれか一つと、領域識別子が一致し、かつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報以外の予約情報に限られている場合等において、受信した予約情報を、予約格納部104に蓄積してもよい。
【0079】
また、予約処理手段1022は、例えば、受信部103が受信した予約情報が、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報に限定されておらず、かつ、予約格納部104に既に格納されている予約情報のいずれかと、領域識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いたものに限られていない場合等においては、予約処理手段1022は、受信部103が受信した予約情報のうちの、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報であって、領域識別子が一致し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部104に格納されていない予約情報だけを予約格納部104に蓄積し、その他の予約情報は蓄積しないようにしても良い。
【0080】
例えば、予約処理手段1022は、受信部103が受信した予約情報から、領域識別子を取得し、取得した領域識別子と一致する領域識別子に対応する予約種類情報を、駐車領域情報格納部101に格納された駐車領域情報から検出し、検出した予約種類情報が、予約が不能な駐車領域であることを示す情報である場合、受信した予約情報を蓄積しない。また、検出した予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す情報である場合、受信した予約情報から、領域識別子と予約期間とを取得し、取得した領域識別子と一致する領域識別子を有するとともに、取得した予約期間と少なくとも一部が重なる予約期間を有する予約情報を、予約格納部104に格納されている予約情報から検出し、検出されなかった場合、受信した予約情報を、予約格納部104に蓄積し、検出された場合、受信した予約情報を、予約格納部104に蓄積しないようにする。なお、時間同士の少なくとも一部が重なるか否かを判断する処理は、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0081】
また、予約処理手段1022は、例えば、受信部103が受信した予約情報が、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報であり、かつ、予約格納部104に既に格納されている予約情報のいずれかと、領域識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いたものに限られていない場合等においては、予約処理手段1022は、受信部103が受信した予約情報のうちの、領域識別子が一致し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部104に格納されていない予約情報だけを予約格納部104に蓄積しても良い。
【0082】
なお、上記において、駐車領域情報が、領域識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、予約処理手段1022は、例えば、異なる時間帯のうちの予約期間と重なる全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを、予約格納部104に蓄積するようにしてもよい。
【0083】
例えば、受信部103が受信する予約情報が、予約種類情報と対応付けられた時間帯のうちの、予約期間と重なる全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報に限られている場合、予約処理手段1022は、受信した予約情報を、予約格納部104に蓄積する。
【0084】
また、受信部103が受信する予約情報が、予約期間と重なる全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報に限られていない場合、予約処理手段1022は、例えば、受信した予約情報が有する領域識別子と一致する領域識別子と対応付けられた予約種類情報であって、受信した予約情報が有する予約期間と少なくとも一部が重なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を、駐車領域情報から検出し、検出した予約情報の全てが、予約可能であることを示す予約種類情報である場合に、受信した予約情報を予約格納部104に蓄積し、予約可能でないことを示す予約種類情報がある場合には、予約情報を蓄積しないようにしてもよい。
【0085】
また、予約処理手段1022は、例えば、予約期間と重なる全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報であって、同じ領域識別子を有し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部104に格納されていない予約情報を、予約格納部104に蓄積するようにしてもよい。
【0086】
例えば、受信部103が受信する予約情報が、予約期間と重なる全ての時間帯において、対応する予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報であって、同じ領域識別子を有し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部104に格納されていない予約情報に限られている場合、予約処理手段1022は、受信した予約情報を、予約格納部104に蓄積するようにしてもよい。
【0087】
また、例えば、受信部103が受信する予約情報が、予約期間と重なる全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報であって、同じ領域識別子を有し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部104に格納されていない予約情報に限られていない場合、予約処理手段1022は、受信した予約情報が有する領域識別子と一致する領域識別子と対応付けられた予約種類情報であって、受信した予約情報が有する予約期間と少なくとも一部が重なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を、駐車領域情報から検出し、検出した予約情報の全てが、予約可能であることを示す予約種類情報である場合であって、受信した予約情報と同じ領域識別子を有し、かつ予約期間が重なる予約情報が、予約格納部104に格納されていない場合に、受信した予約情報を予約格納部104に蓄積し、予約可能でないことを示す予約種類情報がある場合や、予約期間が重なる1以上の予約情報が、予約格納部104に格納されているには、予約情報を蓄積しないようにしてもよい。
【0088】
変更手段1023は、例えば、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報が有する予約種類情報を、状況に応じて動的に変更して、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの、予約可能な駐車領域の少なくとも一部を予約不能な駐車領域に、または予約不能な駐車領域の少なくとも一部を予約可能な駐車領域に変更してもよい。変更手段1023は、例えば、状況を示す情報を取得し、取得した情報を用いて、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報が有する予約種類情報を動的に変更する。予約可能な駐車領域を予約不能な駐車領域に変更するということは、例えば、予約可能な駐車領域の領域識別子に対応する予約種類情報を、予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報から、予約不能な駐車領域であることを示す予約種類情報に変更することである。また、予約不能な駐車領域を予約可能な駐車領域に変更するということは、例えば、予約不能な駐車領域の領域識別子に対応する予約種類情報を、予約不能な駐車領域であることを示す予約種類情報から、予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報に変更することである。これにより、処理部102が利用する予約種類情報が、予約情報が示す予約状況に応じて動的に変更される。予約種類情報の変更は、例えば、予約種類情報の更新である。
【0089】
予約種類情報を状況に応じて動的に変更するということは、例えば、状況の変化に応じて、予約種類情報を変更することである。ここでの状況は、例えば、上述したような駐車領域に関する状況であっても良く、環境に関する状況であっても良い。
【0090】
駐車領域に関する状況とは、例えば、予約可能な駐車領域の予約状況であってもよく、予約が不要な駐車領域の利用状況等であってもよい。駐車領域に関する状況は、例えば、駐車領域が利用可能な1または2以上の駐車場毎の1または2以上の駐車領域に関する状況であってもよく、駐車領域が利用可能な複数の駐車場の駐車領域に関する状況であっても良い。ここでの駐車領域が利用可能な駐車場は、例えば、駐車場識別子によって特定可能な駐車場である。変更手段1023は、例えば、予約状況を取得し、取得した予約状況を用いて、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報が有する予約種類情報を動的に変更する。
【0091】
変更手段1023は、例えば、予約状況が、予め決められた条件を満たす場合に、予約種類情報を変更し、予め決められた条件を満たさない場合には、予約種類情報を変更しない。ここでの予約状況は、例えば、予約率や、予約可能な駐車領域のうちの予約されている駐車領域数や、予約されていない駐車領域の残数である。予め決められた条件は、予約率についての閾値であってもよく、予約されている駐車領域数についての閾値であってもよく、予約されていない駐車領域の残数についての閾値であってもよい。ある予約状況についての予め決められた条件は、予め決められたルールと考えてもよい。
【0092】
変更手段1023は、例えば、駐車領域が利用可能な一の駐車場における予約可能な駐車領域の予約状況に応じて、この一の駐車場で利用可能な1または2以上の駐車領域に対応する予約種類情報を変更する。変更手段1023は、例えば、予約可能な駐車領域の予約状況に応じて、この一の駐車場で利用可能な予約可能な駐車領域の数が増減するよう、この一の駐車場で利用可能な1または2以上の駐車領域に対応する予約種類情報を変更する。
【0093】
例えば、変更手段1023は、一の駐車場で利用可能な、予約可能であることを示す予約種類情報と対応付けられた駐車領域のうちの予約済の駐車領域を除いた残り駐車領域数が、0以上の予め決められた数以下となった場合や、予約可能な駐車領域数に対する残り駐車領域数の比率が、予め決められた比率以下となった場合に、同じ一の駐車場で利用可能な、予約が不能である予約種類情報と対応付けられた駐車領域のうちの、1以上の予め決められた数または予め決められた比率の駐車領域の予約種類情報を、予約が可能である予約種類情報に変更する。一の駐車場で利用可能な駐車領域は、例えば、一の駐車場識別子と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域である。駐車領域の予約種類情報とは、例えば、駐車領域を示す領域識別子に対応する予約種類情報である。予約済の駐車領域は、例えば、予約格納部104に蓄積された予約情報が有する領域識別子が示す駐車領域である。なお、状況に応じて対応する予約種類情報が変更される駐車領域は、予め指定されていても良く、指定されておらず、予め決められたルールに従って決定されても良く、ランダムに決定されても良い。かかることは、以下においても同様である。
【0094】
また、変更手段1023は、例えば、一の駐車場で利用可能な、予約可能であることを示す予約種類情報と対応付けられた駐車領域のうちの、予約済の駐車領域の数が、0以上の予め決められた数以下となった場合や、予約可能な駐車領域数に対する予約済の駐車領域数の比率が、予め決められた比率以下となった場合に、同じ一の駐車場で利用可能な予約が可能である予約種類情報と対応付けられた駐車領域のうちの、1以上の予め決められた数または予め決められた比率の駐車領域に対応付けられた予約種類情報を、予約が不能である予約種類情報に変更してもよい。なお、変更手段1023が、どのような予約状況の場合に、どのように、1または2以上の駐車領域に対応する予約種類情報を変更するかは、上記に限定されるものではない。
【0095】
また、変更手段1023は、例えば、一の駐車場で利用可能な、予約可能であることを示す予約種類情報と対応付けられた一の駐車領域に対する所定の期間における予約がない場合、この駐車領域に対応する予約種類情報を変更してもよい。所定の期間は、例えば、変更を判断する日の変更を判断する時刻以降の駐車領域が利用可能な期間や、変更を判断する日の翌日の駐車領域が利用可能な期間である。ただし、所定の期間は、どのような期間であっても良い。
【0096】
なお、上述した予約状況の種類(例えば、予約率や、予約されていない駐車領域の残数等)や、予約状況についての予め決められた条件(例えば、閾値)等は、時間帯によって変更してもよい。例えば、第一の時間帯においては、予約率が第一の閾値を越える場合にのみ予約種類情報を変更し、第一の時間帯とは重ならない第二の時間帯においては、予約率が第一の閾値とは異なる第二の閾値を越える場合にのみ予約種類情報を変更するようにし、第一および第二の時間帯とは重ならない第三の時間帯においては、予約されていない駐車領域の残数が、第三の閾値を越える場合にのみ予約種類情報を変更するようにしても良い。
【0097】
なお、変更手段1023は、例えば、駐車領域が利用可能な複数の駐車場における予約可能な駐車領域の予約状況に応じて、この複数の駐車場において利用可能な駐車領域に対応する予約種類情報を変更してもよい。この複数の駐車場は、近隣の駐車場や、予め決められた広さの範囲内に位置する駐車場や、同じ地域に位置する駐車場である。このような構成とすることで、例えば、近隣の駐車場の予約状況にあわせて、予約可能な駐車領域数等を調整できる。例えば、一の駐車場で予約可能な駐車領域が不足しても、近隣の他の駐車場の予約可能な駐車領域を増加させることで、ユーザが、この近隣の他の駐車場の駐車領域を予約しやすくすることが可能となる。
【0098】
変更手段1023は、例えば、環境に関する状況を取得し、取得した環境に関する状況を用いて、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報が有する予約種類情報を動的に変更する。環境に関する状況とは、例えば、天候や、気温等である。ここでの環境に関する状況は、ある時間において予測される天候や気温等の状況であっても良い。環境に関する状況を取得することは、例えば、環境に関する状況を示す情報を取得することである。例えば、これらの環境に関する状況は、図示しない天候の情報や気温の情報を提供するサーバ装置(図示せず)等から取得する。ただし、これらの情報をどのように取得するかは問わない。変更手段1023は、例えば、駐車領域が利用可能な一の駐車場についての環境に関する状況に応じて、この一の駐車場で利用可能な駐車領域(例えば、駐車領域情報により、この一の駐車場の駐車場識別子と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域)のうちの1以上の駐車領域に対応する予約種類情報を変更する。例えば、変更手段1023は、駐車領域が利用可能な一の駐車場の天候が雨の場合、この一の駐車場で利用可能な駐車領域のうちの、予約が不能である駐車領域のうちの予め決められた数や比率の駐車領域に対応付けられた予約種類情報を、予約が可能である予約種類情報に変更してもよい。また、例えば、変更手段1023は、駐車領域が利用可能な一の駐車場の気温が閾値以上の場合、この一の駐車場で利用可能な駐車領域のうちの、予約が可能である駐車領域のうちの予め決められた数や比率に対応付けられた予約種類情報を、予約が不能である予約種類情報に変更してもよい。なお、変更手段1023が、どのような環境に関する状況の場合に、どのように、1または2以上の駐車領域に対応する予約種類情報を変更するかは、上記に限定されるものではない。
【0099】
変更手段1023は、例えば、駐車領域の予約が可能な時間帯毎の状況に応じて、この時間帯毎の1または2以上の駐車領域についての予約種類情報を変更するようにしてもよい。例えば、駐車領域情報が、上述したように、領域識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、この異なる時間帯毎の、上述したような状況に応じて、この時間帯と対応付けられた予約種類情報を変更してもよい。変更手段1023は、例えば、一の駐車場で利用可能な、一の時間帯と対応付けられた予約種類情報が予約可能であることを示す予約種類情報である駐車領域のうちの、予約済の駐車領域を除いた残り駐車領域数が、0以上の予め決められた数以下となった場合や、予約可能な駐車領域数に対する残り駐車領域数の比率が、予め決められた比率以下となった場合に、上記と同じ一の駐車場で利用可能な、上記と同じ一の時間体と対応付けられた予約種類情報が、予約が不能であることを示す予約種類情報である駐車領域のうちの、1以上の予め決められた数または予め決められた比率の駐車領域に対応付けられた予約種類情報のうちの、上記と同じ一の時間帯と対応付けられた予約種類情報を、予約が可能である予約種類情報に変更する。なお、ここでの時間帯は、通常、上記のような予約種類情報が対応付けられた時間帯と同じ時間帯であるが、異なる時間帯(例えば、予め決められた1または2以上の時間帯等)であっても良い。
【0100】
また、変更手段1023は、予約可能であることを示す予約種類情報と対応付けられた駐車領域のうちの、重なる時間帯に予約された駐車領域の数や比率に応じて、この重なる時間帯の1または2以上の駐車領域についての予約種類情報を変更するようにしても良い。例えば、変更手段1023は、一の駐車場において利用可能な駐車領域のうちの予約可能な駐車領域に対する予約数が、ある時間帯において、予め決められた数以上や、予め決められた比率以上となった場合に、この一の駐車場において利用可能な駐車領域のうちの予約が不能である1または2以上の駐車領域に対応する予約種類情報のうちの、この時間帯における予約種類情報を、予約が可能であることを示す予約種類情報に変更する。
【0101】
変更手段1023が、どのように、予約種類情報の変更を管理したり、予約種類情報の変更を駐車領域情報等に反映するかは問わない。例えば、駐車領域情報が、領域識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合、変更手段1023は、駐車領域情報が有する、予約種類情報の変更が必要な領域識別子と、変更が必要な時間帯とに対応付けられた予約種類情報を変更してもよい。ここでの変更は、例えば、予約種類情報の更新である。また、駐車領域情報が、領域識別子と対応付けられた駐車場識別子を有する場合において、一の駐車場識別子と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域に対応する予約種類情報の変更が必要なときに、変更手段1023は、駐車領域情報が有する、この駐車場識別子と対応付けられた領域識別子に対応する予約種類情報を変更するようにしても良い。
【0102】
また、変更手段1023は、予約が可能であるか否かについて変更があった駐車領域の領域識別子と、この変更があった時間帯と、を有する予約種類情報を、駐車領域情報格納部101に蓄積するようにしてもよい。また、一の駐車場識別子と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域について、予約が可能であるか否かについての変更を行なう際に、変更手段1023は、変更対象となる駐車領域の領域識別子と、この駐車領域が属する駐車場の駐車所得識別子と、変更を行なう時間帯と、を有する予約種類情報を、駐車領域情報格納部101に蓄積するようにしてもよい。
【0103】
変更手段1023が予約種類情報を状況に応じて動的に変更するタイミングやトリガー等が問わない。例えば、変更手段1023は、予め決められた時点において、予約種類情報を動的に変更してもよい。例えば、変更手段1023は、予め決められた時点(例えば、毎日の予め決められた時刻等)において、予約が可能な時間帯ごとの駐車領域の予約状況を取得し、取得した予約状況を用いて、1以上の駐車領域に対応する予約種類情報を動的に変更してもよい。また、変更手段1023は、例えば、新たな予約情報が予約格納部104に蓄積された際に、この予約情報が有する予約期間における、予約が可能な時間帯毎の駐車領域の予約状況(例えば、この予約情報が有する領域識別子が示す駐車領域を含む駐車場の予約状況等)を取得し、取得した時間帯毎の1以上の駐車領域に対応する予約種類情報を変更してもよい。また、変更手段1023は、例えば、新たな予約情報が予約格納部104に蓄積された際に、この予約情報が有する予約期間と重なる時間帯毎の予約状況を取得し、この時間帯毎の1以上の駐車領域に対応する予約種類情報を、時間帯毎の予約状況に応じて変更してもよい。
【0104】
なお、上記においては、処理部102が、表示手段1021、予約処理手段1022、および変更手段1023を備えており、これらを用いて、駐車領域の予約に関連した処理を行なう場合について説明したが、処理部102は、これらを備えた構成に限定されるものではない。
【0105】
受信部103は、ユーザ端末20から予約情報を受信する。受信部103は、例えば、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを受信しても良い。例えば、上述したような予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を、表示手段1021が表示することで、このような予約情報だけを受信することが可能である。また、受信部103は、既に予約格納部104に格納されている予約情報のいずれかと、領域識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いた予約情報であって、予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを受信してもよい。例えば、上述したような、既に予約格納部104に格納されている予約情報のいずれかと、領域識別子が一致しかつ予約期間の少なくとも一部が重なる予約情報を除いた予約情報であって、予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを受け付け可能な予約画面を、表示手段1021が表示することで、このような予約情報だけを受信することが可能となる。ただし、受信部103が受信する予約情報は、上記のような予約情報に限定されるものではない。
【0106】
なお、駐車領域情報が、領域識別子毎に、異なる時間帯と対応付けられた予約種類情報を有している場合や、予約種類情報に変更があった時間帯と、変更があった予約種類情報に対応する領域識別子と、変更後の予約種類情報とを有する情報を有する場合、受信部103は、例えば、予約期間内の全ての時間帯において、予約種類情報が予約可能な駐車領域であることを示す領域識別子を有する予約情報だけを受信するようにしてもよい。
【0107】
受信部103が受信する情報は、上記の情報に限定されるものではない。例えば、受信部103は、上述したような予約情報以外の情報を、ユーザ端末20等から受信しても良い。例えば、受信部103は、予約可能な駐車領域と予約不能な駐車領域とを識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報を受信しても良い。また、受信部103は、予約画面を表示するための情報を要求する情報等を、ユーザ端末20等から受信してもよい。なお、受信部103は、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報や、予約格納部104に格納されている予約情報の送信を要求する情報や、予約情報の検索を行なうための検索キー等の情報を、駐車領域の貸し出し等を管理するための図示しない装置等から、受信しても良い。予約情報の検索を行なうための検索キー等の情報は、例えば、予約された駐車領域を利用しようとするユーザのユーザ識別子と、駐車領域の領域識別子と、を有する予約情報であって、現在の時刻を予約期間として有する予約情報が、予約格納部104に格納されているか否かを検索するための情報である。また、受信部103は、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報を送信する指示や、駐車領域情報を検索する検索キー等の情報を、駐車領域の貸し出し等を管理するための図示しない装置等から、受信しても良い。駐車領域情報の検索を行なうための検索キー等の情報は、例えば、予約をしていないユーザが駐車する駐車領域が、予約が必要な駐車領域であるか否かを確認するための情報であり、例えば、ユーザが駐車する駐車領域の領域識別子と一致する領域識別子を有する駐車領域情報が有する現在の時刻に対応する予約種類情報が、予約可能な駐車領域であることを示す予約種類情報であるか否かを検出するための情報である。
【0108】
受信部103は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。受信部103は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。かかることは、以下の他の受信手段や受信部等においても同様である。
【0109】
予約格納部104には、予約情報が格納される。なお、予約格納部104に格納された予約情報をどのように利用するかは問わない。例えば、駐車領域の貸し出し等を管理するための図示しない装置等がこの予約情報を用いて、予約を行なったユーザが駐車領域を利用する際の予約の確認や、予約した駐車領域を貸し出す処理や、予約した駐車領域についての課金等を行なえるようにしても良い。また、駐車場の管理者等が、予約情報を参照して、予約情報が示す駐車場の駐車領域を確保するようにしてもよい。
【0110】
送信部105は、例えば、表示手段1021が取得した予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを識別可能に表示するための情報を、ユーザ端末20や、駐車領域管理装置(図示せず)等に送信する。また、送信部105は、表示手段1021が取得した予約画面を表示するための情報を、ユーザ端末20等に送信する。ユーザ端末20や駐車領域管理装置(図示せず)等に送信しても良い。
【0111】
送信部105が送信する情報は、上記の情報に限定されるものではない。また、送信部105の送信先は、上記の送信先に限定されるものではない。例えば、送信部105は、受信部103が、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報や、予約格納部104に格納されている予約情報の送信を要求する情報を、ネットワーク等を介して図示しない装置等から受信した場合に、この装置に要求された予約情報等を送信してもよい。また、予約情報の検索を行なうための検索キー等の情報を、駐車領域の貸し出し等を管理するための図示しない装置等から受信した場合に、この装置に、ネットワーク等を介して、検索キーに合致する予約情報やその一部を送信したり、検索キーに合致する予約情報があることを示す情報を送信しても良い。また、送信部105は、受信部103が、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報を送信する指示を駐車領域の貸し出し等を管理するための図示しない装置等から受信した場合に、この装置に、要求された駐車領域情報を送信しても良い。また、受信部103が、駐車領域情報を検索する検索キー等の情報を、駐車領域の貸し出し等を管理するための図示しない装置等から受信した場合に、この装置に、検索キーに合致する駐車領域情報やその一部を送信したり、検索キーに合致する駐車領域情報があることを示す情報を送信しても良い。
【0112】
送信部105は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。受信部103は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。かかることは、他の送信部等においても同様である。
【0113】
端末受信部201は、駐車領域予約装置10から送信される情報を受信する。例えば、端末受信部201は、処理部102(例えば、処理部102の表示手段1021等)が送信する駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を受信する。また、端末受信部201は、例えば、予約情報を入力するための予約画面を表示するための情報を受信してもよい。
【0114】
入力受付部202は、ユーザからの入力を受け付ける。例えば、入力受付部202は、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報を送信するための入力を受け付ける。この入力は、例えば、1または2以上の駐車場識別子の入力、または1または2以上の駐車場識別子を検索するための情報の入力を含む入力である。また、入力受付部202は、予約情報を入力するための予約画面を表示するための操作を受け付けても良い。この操作の入力は、例えば、予約する期間や、予約する駐車領域が利用可能な駐車場識別子を有する情報である。また、入力受付部202は、利用情報を送信するための入力を受け付けても良い。入力受付部202がどのように入力を受け付けるかは問わない。入力受付部202は、例えば、タッチパネルや、マスク、キーボード等の入力デバイスや、入力デバイスのドライバ等により実現される。
【0115】
端末送信部203は、例えば、入力受付部202が受け付けた入力に応じて、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報を、駐車領域予約装置10に送信する。この情報は、例えば、1または2以上の駐車場識別子や、1または2以上の駐車場識別子を検索するための情報を有する情報である。また、端末送信部203は、例えば、予約画面を表示するための情報を要求する情報を、駐車領域予約装置10に送信してもよい。この情報は、例えば、予約する期間や、予約する駐車領域が利用可能な駐車場識別子を有する情報である。また、端末送信部203は、例えば、利用情報を、駐車領域予約装置10に送信してもよい。端末送信部203は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。端末送信部203は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0116】
端末表示部204は、端末受信部201が受信した情報を用いて、駐車領域情報が有する領域識別子が示す駐車領域のうちの予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する。また、端末表示部204は、端末受信部201が受信した情報を用いて、予約画面を表示してもよい。また、利用情報を受け付けるための入力画面等を表示してもよい。
【0117】
端末表示部204は、例えば、情報を、図示しないモニタ等に表示する。表示手段1021は、モニタ等の表示デバイス等を有していてもよく、有していなくても良い。表示手段1021は、例えば、表示デバイスのドライバーソフトまたは、表示デバイスのドライバーソフトと表示デバイス等で実現される。
【0118】
次に、駐車領域予約装置10の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、変更手段1023が、予約状況に応じて、予約種類情報を変更する場合を例に挙げて説明する。
【0119】
(ステップS101)受信部103は、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報を、ユーザ端末20等から受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS103に進む。
【0120】
(ステップS102)表示手段1021は、駐車領域情報格納部101に格納された駐車領域情報が有する予約種類情報を用いて、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を構成し、構成した情報を送信部105を用いてユーザ端末20に送信する。例えば、駐車領域情報が、異なる複数の時間帯毎に予約種類情報を有している場合、この時間帯毎に、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を構成し、送信してもよい。また、駐車領域情報格納部101に、予約種類情報を変更する領域識別子と、変更する時間帯との組を有する情報が格納されている場合、表示手段1021は、例えば、この領域識別子が示す駐車領域についての、この時間帯以外の時間帯に対応する予約種類情報としては、デフォルトの予約種類情報を利用し、この領域識別子が示す駐車領域についての、この時間帯に対応する予約種類情報としては、デフォルトの予約種類情報を変更した予約種類情報を利用するようにしてもよい。ステップS101で受信した情報が、1以上の駐車場識別子を有する場合、表示手段1021は、例えば、各駐車場識別子と対応付けられた領域識別子毎に、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を構成することが好ましい。また、ステップS101で受信した情報が、1以上の駐車場識別子を検索するための検索キー等を有する場合、例えば、この検索キーを用いて、地図情報を提供する図示しないサーバ装置等を利用して1以上の駐車場識別子を検索し、1以上の駐車場識別子について上記と同様の処理を行なうようにしてもよい。また、ステップS101で受信した情報が、期間等を指定する情報を有する場合、表示手段1021は、例えば、この期間と重なる1以上の時間帯のそれぞれについて、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を構成し、送信してもよい。そして、ステップS101に戻る。
【0121】
(ステップS103)予約画面を表示するための情報の送信を要求する情報を、駐車領域予約装置10が有する受信部103が、ユーザ端末20から受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS104に進み、受信していない場合、ステップS105に進む。
【0122】
(ステップS104)表示手段1021は、予約種類情報と、予約格納部104に格納された予約情報とを用いて、予約画面を表示するための情報を構成し、構成した予約画面を表示するための情報を、送信部105を用いてユーザ端末20に送信する。表示手段1021は、例えば、予約が可能な駐車領域と時間帯との組み合わせについてのみ予約を受け付け可能な予約画面を表示する情報を構成し、構成した情報を、ステップS103で受信した情報の送信元となるユーザ端末20に送信する。例えば、表示手段1021は、対応する予約種類情報が、予約可能であることを示す領域識別子と時間帯との組み合わせから、予約格納部104に、一致する領域識別子と、時間帯が重なる予約期間と、を有する予約情報が存在する組み合わせを除外して、除外されずに残った領域識別子と時間帯との組合せを取得するようにしてもよい。あるいは、表示手段1021は、例えば、対応する予約種類情報が、予約可能であることを示す領域識別子と時間帯との組み合わせのうちの、予約格納部104に格納されている予約情報が有する領域識別子のいずれとも一致しない領域識別子を有する組み合わせと、予約格納部104に格納されている予約情報が有する予約期間のいずれとも重ならない時間帯を有する組み合わせとを、重複がないよう駐車領域情報から検出する。そして、取得した領域識別子と時間帯との組み合わせについて予約を受け付け可能な予約画面を表示するための情報を構成してもよい。
【0123】
なお、ステップS102と同様に、ステップS103で受信した情報が、1以上の駐車場識別子を有する場合、ステップS102と同様の処理により、この駐車場識別子に対応する領域識別子についての予約情報を受け付ける画面を構成するようにしてもよい。そして、ステップS101に戻る。
【0124】
(ステップS105)受信部103は、ユーザ端末20から、予約情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS106に進み、受信していない場合、ステップS101に戻る。
【0125】
(ステップS106)予約処理手段1022は、ステップS105で受信した予約情報を予約格納部104に蓄積する。
【0126】
(ステップS107)変更手段1023は、ステップS106で蓄積した予約情報に関連した予約情報が条件を満たすか否かを判断する。例えば、ステップS106で蓄積した予約情報が有する領域識別子と同じ駐車場識別子に対応付けられた領域識別子を有する予約情報であって、予約期間を構成する1以上の時間帯が、一致する予約情報を、ステップS106で蓄積した予約情報が有する予約期間を構成する時間帯毎に検出し、時間帯毎に検出した予約情報数が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。この予約情報数には、ステップS106で蓄積した予約情報をカウントしても良く、カウントしなくてもよい。条件を満たす場合、ステップS108に進み、満たさない場合、ステップS101に戻る。
【0127】
(ステップS108)変更手段1023は、条件を満たす場合、ステップS106で蓄積した予約情報が有する領域識別子と同じ駐車場識別子に対応付けられた1または2以上の領域識別子に対応付けられた予約種類情報であって、ステップS107で条件を満たすと判断された時間帯に対応付けられた予約種類情報を変更する。例えば、変更手段1023は、ステップS106で蓄積した予約情報が有する領域識別子と同じ駐車場識別子に対応付けられた領域識別子に対応付けられた予約種類情報のうちの、ステップS107で条件を満たすと判断された各時間帯に対応付けられた予約種類情報であって、予約が不能である駐車領域であることを示す予め決められた1以上の数の予約種類情報を、予約が可能である駐車領域であることを示す予約種類情報に変更する。ここでの変更は、このような変更を示す情報を蓄積することであっても良く、駐車領域情報が有する領域識別子に対応付けられた予約種類情報を更新することであっても良い。そして、ステップS101に戻る。
【0128】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0129】
次に、ユーザ端末20の動作の一例について簡単に説明する。入力受付部202が、ユーザから、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を要求する情報を送信するための入力を受け付けると、この要求するための情報を、端末送信部203が、駐車領域予約装置10に送信する。端末受信部201が、駐車領域予約装置10から、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示するための情報を受信すると、端末表示部204は、この情報を用いて、予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを、識別可能な態様で表示する。また、入力受付部202が、ユーザから、予約画面を表示するための情報を要求する情報を送信するための入力を受け付けると、この要求するための情報を、端末送信部203が、駐車領域予約装置10に送信する。端末受信部201が、駐車領域予約装置10から、予約画面を表示するための情報を受信すると、端末表示部204は、この情報を用いて、予約画面を表示する。入力受付部202が、ユーザから、この予約画面を介して、予約情報の入力を受け付けると、端末送信部203は、受け付けた予約情報を駐車領域予約装置10に送信する。
【0130】
(具体例)
以下、本実施の形態における駐車領域予約装置を備えた駐車領域予約システムの具体的な動作について説明する。ここでは、ユーザ端末20aは、駐車場を利用するユーザが所持するいわゆるスマートフォンであるとする。
【0131】
図3は、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車領域情報を管理する駐車領域情報管理表である。駐車領域情報管理表は、「駐車場ID」、「領域ID」、「時間帯」という属性を有している。また、「時間帯」は、更に、「日付」と、「0時」、「1時」、「2時」等の属性を有している。「駐車場ID」は、駐車場識別子であり、ここでは、駐車場名であるとする。「領域ID」は領域識別子であり、駐車領域に割当てられたコードであるとする。「時間帯」は、駐車領域を予約可能な時間帯である。「日付」は、駐車領域を予約可能な日付である。「0時」、「1時」、「2時」等の属性名は、駐車領域が利用可能な時間を、駐車領域を予約可能な最小単位の時間帯毎に分割した各時間帯を表し、これらの属性に対応する属性値は、各属性が示す時間帯における予約種類情報を示している。属性値「1」は、予約が可能な駐車領域であることを示す予約種類情報であり、属性値「0」は、予約が不能であることを示す予約種類情報である。ここでは、駐車領域を予約可能な最小単位は、1時間であり、「0時」、「1時」、「2時」等の時刻は、駐車領域を予約可能な各時間帯の開始時刻を示している。例えば、「1時」が示す時間帯は、午前1時から、午前2時の直前までの時間帯を示している。駐車領域を予約可能な最小単位は、例えば、課金が行なわれる時間の最小単位や、課金される金額が上昇する時間の最小単位である。駐車領域を予約可能な最小単位は、どのような長さの時間であってもよく、1時間に限定されるものではない。また、この予約が可能な時間の最小単位は、一定であっても一定でなくても良い。
【0132】
まず、ユーザ端末20aを利用するユーザであって、駐車領域を一時利用可能な会員に登録されているユーザAが、「第一駐車場」という名称の駐車場が有する複数の駐車領域について、2019年1月9日に予約可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域がそれぞれ何台あるかを調べたいと考え、図示しない入力画面から、「第一駐車場」という駐車場識別子と、日付「2019年1月9日」をユーザ端末20aに入力し、予約可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とを問い合わせるための操作(例えば、問い合わせを行なうボタンを押す操作等)を行なったとする。
【0133】
ユーザ端末20aは、この操作に応じて、予約可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とを、識別可能に表示するための情報を要求する情報を、駐車領域予約装置10に送信する。この情報は、入力された駐車場識別子と日付とを有する情報である。
【0134】
この情報を駐車領域予約装置10の受信部103等が受信すると、処理部102の表示手段1021は、図3に示した駐車領域情報管理表において、「駐車場ID」が、受信した情報に含まれる駐車場識別子である「第一駐車場」と一致し、かつ、「日付」が、受信した情報に含まれる日付である「2019年1月9日」と一致するレコード(行)を検出する。そして、検出したレコードの、「0時」、「1時」等の時間帯毎の予約種類情報を示す属性の属性値を、予約可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とを、識別可能に表示可能な情報とした表を表示するための情報を構成し、構成した情報を、ユーザ端末20aに送信する。ここでは、表示手段1021は「0時」、「1時」等の時間帯毎の予約種類情報を示す属性の、属性値「1」を予約が可能な駐車領域であることを示す記号である丸印とし、属性値「0」を予約が不能な駐車領域であることを示す記号であるクロス印とした表を構成する。また、「駐車場ID」と「日付」との属性値は、表の上部にまとめて配置する。
【0135】
ユーザ端末20aの端末受信部201が、駐車領域予約装置10の表示手段1021が構成した上記のような表を表示するための情報を受信すると、端末表示部204は、この情報を用いて、上記のような表をモニタ204aに表示する。
【0136】
図4は、端末表示部204による予約可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とを、識別可能に表示する表の表示例を示す図である。この表において、各列は、領域識別子が示す駐車領域を表しており、各行は、時間帯を示している。列の上部には、領域識別子が表示されている。また、行の左側には、時間帯の開始時刻が示されており、各時間帯は、この開始時刻から1時間の長さの時間帯である。一の行の、一の列の記号は、一の駐車領域が一の時間帯において、予約可能であるか、予約が不能であるかを示している。記号が丸印であれば、予約が可能であることを示し、記号がクロス印であれば、予約が不能であることを示す。
【0137】
このような表示を行なうことで、例えば、ユーザAは、所望の駐車場である第一駐車場に、予約が可能な駐車領域が何台あり、予約が不能な駐車領域が何台あるか確認できる。これにより、例えば、ユーザAが、駐車領域の予約を行なうか、予約を行なわずに、直接、第一駐車場に行って、予約が不能な駐車領域を利用するかを判断する際に、補助すること等が可能となる。
【0138】
また、図3に示した駐車領域情報管理表においては、領域識別子に対して、時間帯毎に、予約種類情報を対応付けることができるため、領域識別子に対して、異なる時間帯に、異なる予約種類情報を、対応付けることができる。これにより、領域識別子に対応付けられた予約種類情報を、時間帯に応じて動的に変更することができる。
【0139】
図5(a)は、予約格納部104に格納されている予約情報を管理する予約管理表である。予約管理表は、「駐車場ID」と、「領域ID」と、「ユーザID」と、「予約期間」という属性を有している。「予約期間」はさらに「日付」と「時間帯」とを有している。「駐車場ID」は、駐車場識別子、「領域ID」は、領域識別子、「ユーザID」は、ユーザ識別子である。「予約期間」は、予約期間であり、「日付」は予約期間の日付、「時間帯」は、予約期間を構成する1以上の時間帯を示している。なお、「時間帯」の属性値である各時刻は、予約期間を構成する1以上の時間帯の開始時刻を示しており、一の時刻は、この時刻が示す開始時刻から、1時間の長さの時間帯を表している。例えば、「時間帯」の属性値が、6時および7時であるとすると、予約された時間帯は、6時からの1時間と、7時からの1時間とを合わせた時間帯、すなわち、6時から8時の直前までの時間帯となる。なお、領域識別子が、駐車領域の駐車駐車場に関係なく、各駐車領域を特定可能なユニークな識別子である場合等においては、予約管理表において駐車場識別子は省略してもよい。ここでは、一の行が、一の予約情報に対応するレコードであるとする。
【0140】
次に、ユーザAが、第一駐車場の予約可能な駐車領域について、2019年1月9日の予約をしたいと考え、図示しない入力画面から、「第一駐車場」という駐車場識別子と、日付「2019年1月9日」をユーザ端末20aに入力し、予約画面を表示するための操作(例えば、予約画面を表示するボタンを押す操作等)を行なったとする。
【0141】
ユーザ端末20aは、この操作に応じて、入力された駐車場識別子と日付とを有する、予約画面を表示するための情報を要求する情報を、駐車領域予約装置10に送信する。
【0142】
この情報を駐車領域予約装置10の受信部103等が受信すると、処理部102の表示手段1021は、図3に示した駐車領域情報管理表において、「駐車場ID」が、受信した情報に含まれる駐車場識別子である「第一駐車場」と一致し、かつ、「日付」が、受信した情報に含まれる日付である「2019年1月9日」と一致するレコード(行)を検出する。そして、検出した各レコードの、「0時」、「1時」、「2時」等の時間帯を示す属性から、レコード毎に、対応する属性値が「1」である時間帯を検出し、検出した属性の属性名が示す「0時」、「1時」、「2時」等の時間帯を取得する。これにより、レコード毎に、対応する予約種類情報が、予約が可能であることを示す時間帯を取得することができる。
【0143】
更に、表示手段1021は、上記で検出した各レコードについて、「領域ID」の属性値と、「日付」の属性値とが一致するレコードを、図5(a)に示した予約管理表において検出し、検出したレコードの「時間帯」の属性値が示す予約された時間帯と一致する時間帯を、上記でレコード毎に取得した時間帯から削除する。削除されずに残った時間帯が、2019年1月9日において、各レコードが有する「領域ID」が示す駐車領域を予約可能な時間帯である。そして、表示手段1021は、上記で削除されずに残った時間帯と、残った時間帯と同じレコードの「領域ID」の属性値である領域識別子との組について、予約を受け付け可能な予約画面を表示するための情報を構成し、構成した情報を、ユーザ端末20aに送信する。時間帯と、領域識別子との一の組について予約を受け付けるということは、例えば、一の組が有する領域識別子が示す駐車領域について、この一の組が有する時間帯の予約を受け付けることである。ここでは、第一駐車場で利用可能な各駐車領域の領域識別子と、各駐車領域が利用可能な時間帯とを対応付けて表示する表であって、上記で削除されずに残った時間帯と領域識別子との組を、予約対象となる時間帯と領域識別子との組に指定するためのチェックボックスを有する表を備えた予約画面を構成する。また、「駐車場ID」と「日付」との属性値は、表の上部にまとめて配置する。
【0144】
ユーザ端末20aの端末受信部201が、駐車領域予約装置10の表示手段1021が構成した上記のような予約画面を表示するための情報を受信すると、端末表示部204は、この情報を用いて、上記のような表を備えた予約画面をモニタ204aに表示する。
【0145】
図6は、端末表示部204による予約画面の表示例を示す図である。この表において、各列は、領域識別子が示す駐車領域を表しており、各行は、時間帯を示している。列の上部には、領域識別子が表示されている。また、行の左側には、時間帯の開始時刻が示されており、各時間帯は、この開始時刻から1時間の長さの時間帯である。また、表内のチェックボックス61は、予約する領域識別子と時間帯との組の指定を受け付けるためのチェックボックス61であり、予約が可能な駐車領域の領域識別子の列の、予約が可能な時間帯を示す行に設けられている。一のチェックボックス61にチェックを入れた場合、入力受付部202が、このチェックボックス61が位置する列に対応する領域識別子が示す駐車領域についての、このチェックボックス61が位置する行に対応する時間帯の予約の指定を受け付けることととなる。
【0146】
ユーザAが、領域識別子が「A102」である駐車領域について6時から8時の直前までの時間帯、すなわち、6時および7時の時間帯の予約を行なうために、図6に示した予約画面において、領域識別子が「A102」である行の、時間帯が、「6時」および「7時」である行のチェックボックス61にチェックを入れることで予約対象の駐車領域と時間帯とを指定して、更に、図示しない入力画面等を介してユーザAのユーザ識別子である会員番号「U101」を入力し、予約するための予め決められた操作(例えば、図示しない予約するためのボタン(図示せず)を押す操作等)を行なったとすると、入力受付部202は、指定されたチェックボックス61に対応する領域識別子「A102」と時間帯「6時」および「7時」との組と、予約画面に対応付けられた日付「2019/1/9」と、入力されたユーザ識別子「U101」とを受け付け、端末送信部203が、領域識別子「A102」と、予約期間「6時」および「7時」と、ユーザ識別子「U101」とを有する予約情報を、駐車領域予約装置10に送信する。
【0147】
受信部103が、予約情報を受信すると、予約処理手段1022は、受信した予約情報を、予約格納部104に蓄積、例えば追記する。
【0148】
図5(b)は、受信部103が受信した予約情報が蓄積された場合の、予約管理表を示す図である。図5(b)の予約管理表は、レコード(行)が、追加された点を除けば、図5(a)と同様の表である。ここでは、予約情報が蓄積されたことにより、追記されたレコードが、一番下のレコードであるとする。
【0149】
変更手段1023は、新たな予約情報が蓄積されたため、駐車領域情報が有する予約種類情報を変更するための処理を行なう。まず、新たに蓄積された予約情報と、「日付」の属性値が一致し、かつ「駐車場識別子」の属性値が一致する予約情報のレコードを、図5(b)に示した予約管理表から検出する。ここでは、「日付」の属性値が「2018/1/9」であり、かつ「駐車場識別子」の属性値が「第一駐車場」であるレコード(行)を、図5(b)に示した予約管理表から検出する。さらに、検出されたレコードから、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値毎(すなわち、時間帯毎)に、一致する属性値を有するレコードを検出する。ここでは、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値は、「6時」および「7時」であるため、上記で検出されたレコードから「時間帯」の属性値として「6時」を有するレコードと、「7時」を有するレコードとを、それぞれ検出し、それぞれの時間帯毎に、検出したレコード数を取得する。ここでは、上記で新たに蓄積されたレコード数も検出されたレコード数にカウントする。「6時」について検出されたレコード数は、2つであり、「7時」について検出されたレコード数は、3つであったとする。
【0150】
変更手段1023は、さらに、図3に示した駐車領域情報管理表において、「駐車場ID」が「第一駐車場」であり、かつ、日付が「2018/1/9」であって、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値が示す時間帯と同じ時間帯に対応付けられた予約種類情報が、予約が可能な駐車領域であることを示すレコード、すなわち値が「1」であるレコードを、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値毎(すなわち時間帯毎)に検出し、検出したレコード数を属性値毎にカウントする。ここでは、新たに蓄積された予約情報の「時間帯」の属性値が示す時間帯が「6時」と、「7時」であるため、変更手段1023は、図3に示した駐車領域情報管理表において、「駐車場ID」が「第一駐車場」であって、「6時」の属性値が「1」であるレコードと、「駐車場ID」が「第一駐車場」であって、「7時」の属性値が「1」であるレコードとをそれぞれ検出し、それぞれのレコード数をカウントする。ここでは、いずれのレコード数も3つであったする。
【0151】
変更手段1023は、上記で予約管理表を用いて「6時」について検出したレコード数「2」を、駐車領域情報管理表を用いて「6時」について検出したレコード数「3」から減算し、減算した値が、予め決められた閾値である1以上であるか否かを判断する。ここでは、1以上であるため、変更手段1023は、「駐車場識別子」の属性値が「第一駐車場」である駐車場についての、「2018/1/9」の日付の、「6時」の時間帯に対応付けられた予約種類情報は変更不要であると判断し、予約情報を変更しない。
【0152】
また、変更手段1023は、上記で予約管理表を用いて「7時」について検出したレコード数「3」を、駐車領域情報管理表を用いて「7時」について検出したレコード数「3」から減算し、減算した値「0」が、予め決められた閾値である1以上であるか否かを判断する。ここでは、1以上でないため、変更手段1023は、「駐車場識別子」の属性値が「第一駐車場」である駐車場についての、「2018/1/9」の日付の、「7時」の時間帯に対応付けられた予約種類情報の変更が必要であると判断し、予約情報を変更する処理を行なう。具体的には、変更手段1023は、図3に示した駐車領域情報管理表において、「駐車場ID」が「第一駐車場」であり、かつ、日付が「2018/1/9」であって、「7時」の属性値が、予約が不能である駐車領域であることを示すレコード、すなわち値が「0」であるレコードを検出し、検出したレコードのうちの一つの「7時」の属性値を「1」、すなわち、予約を行なうことが可能な駐車領域であることを示す予約種類情報に更新(例えば、上書き)する。検出されたレコードが複数である場合、ランダムに選択した一のレコードの「7時」の属性値を「1」に更新する。ここでは、「領域ID」が「A103」であるレコードの「7時」の属性値を「1」に更新する。更新した駐車領域情報管理表は、図7に示すようになる。なお、図7においては、属性値以外は、図3と同様であるとする。
【0153】
これにより、第一駐車場で利用可能な駐車領域についての予約種類情報、具体的には、「領域ID」が「A103」である駐車領域についての「7時」の時間帯に対応する予約種類情報が、第一駐車場の予約状況に応じて、動的に変更されたこととなり、これ以降は、この変更された予約種類情報を用いて、表示手段1021や予約処理手段1022等が、予約に関連した処理を行なうこととなる。
【0154】
ここで、仮に、現在の日時が、2018年1月9日の午前5時10分であり、ユーザAが、第一駐車場の現在の予約可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域との位置を知りたいと考え、駐車場識別子である「第一駐車場」を入力するとともに、現時点において、予約可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域との配置を駐車場の見取り図に示した画像を表示するための予め決められた操作を、ユーザ端末20aに対して行なったとする。
【0155】
ユーザ端末20aは、この操作に応じて、現時点において、予約可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とを、識別可能に表示するための情報を要求する情報を、駐車領域予約装置10に送信する。この情報は、入力された駐車場識別子「第一駐車場」を有する情報である。
【0156】
図8は、駐車領域情報格納部101に格納されている複数の駐車場画像のうちの一つを示す図(図8(a))、および、駐車場画像内に含まれる各駐車領域の領域識別子と、駐車場画像内の各駐車領域に対応する位置を示す座標と、を管理する画像領域管理表(図8(b))である。ここでは、駐車領域情報格納部101に格納されている駐車場画像のファイル名が、駐車場画像に対応する駐車場の駐車場識別子であるとする。図8(a)は、ファイル名が「第一駐車場」である駐車場画像、すなわち、駐車場識別子が「第一駐車場」である駐車場の駐車場画像を示す図であるとする。この図は、駐車場の平面図であるとする。図において、駐車場が有する各駐車領域は、実線で囲まれているものとする。各駐車領域には、対応する領域識別子が配置されているものとする。なお、点81〜点85は、それぞれ、図4の「領域ID」が「A101」〜「A105」である駐車領域内に位置する座標であるとする。
【0157】
図8(b)の画像領域管理表は、「場所ID」と「領域ID」と、「座標」という属性を有している。「場所ID」は、場所識別子、「領域ID」は、領域識別子である。「座標」は、同じレコード(行)の「場所ID」が示す場所識別子と対応付けられた駐車場画像内における同じレコード(行)の「領域ID」が示す駐車領域に対応する位置を示す座標である。なお、x1、y1等は、座標を表すための任意の値であるとする。
【0158】
受信部103が上記の情報を受信すると、処理部102の表示手段1021は、駐車領域情報格納部101に格納されている複数の駐車場画像から、駐車場識別子が「第一駐車場」である駐車場画像、すなわちファイル名が「第一駐車場」である図8(a)に示した駐車場画像を読み出す。また、表示手段1021は、現在の日時である「2018年1月9日」の「午前5時10分」を図示しない時計等から取得し、図7に示した駐車領域情報管理表から、「場所ID」が、「第一駐車場」であり、「日付」が、上記で取得した現在の日付「2018年1月9日」と一致するレコードを検出し、検出した全てのレコードから、それぞれ、「領域ID」の値と、上記で取得した現在の時間「午前5時10分」を含む時間帯「5時」の値である予約種類情報と、の組を取得する。これにより、例えば、領域識別子「A101」と予約種類情報「1」との組、領域識別子「A102」と予約種類情報「1」との組、領域識別子「A103」と予約種類情報「0」との組、領域識別子「A104」と予約種類情報「1」との組、領域識別子「A105」と予約種類情報「0」との組が取得される。
【0159】
そして、表示手段1021は、取得した領域識別子と、予約種類情報との組毎に、図8(b)に示した画像領域管理表の、「領域ID」の値が取得した領域識別子と一致するレコードから、「座標」の値を取得し、上記で読み出した図8(a)に示した駐車場画像の、取得した座標が示す位置に、取得した予約種類情報に対応する文字列を配置する。例えば、ここでは、値が「1」である予約種類情報に対応する文字列が「予約可能」であり、値が「0」である予約種類情報に対応する文字列が「予約不能」であるとする。
【0160】
例えば、上記で取得した組のうちの領域識別子「A101」と予約種類情報「1」との組の場合、図8(b)に示した画像領域管理表の、「領域ID」の値が「A101」と一致するレコードから、「座標」の値(x1,y1)を取得し、上記で読み出した図8(a)に示した駐車場画像の、取得した座標(x1,y1)が示す位置に、取得した予約種類情報「1」に対応する文字列「予約可能」を配置する。また、上記で取得した組のうちの領域識別子「A103」と予約種類情報「0」との組の場合、図8(b)に示した画像領域管理表の、「領域ID」の値が「A101」と一致するレコードから、「座標」の値(x3,y3)を取得し、上記で読み出した図8(a)に示した駐車場画像の、取得した座標(x3,y3)が示す位置に、取得した予約種類情報「0」に対応する文字列「予約不能」を配置する。
【0161】
そして、表示手段1021は、取得した全ての組について、文字列を配置する処理を終了した時点で得られた画像を、予約可能な駐車領域と予約不能な駐車領域とを識別可能に表示するための情報として、送信部105を用いてユーザ端末20aに送信させる。
【0162】
ユーザ端末20aの端末受信部201がこの画像を受信すると、端末表示部204は、受信した画像を、モニタ204aに表示する。
【0163】
図9は、表示手段1021が取得した予約可能な駐車領域と予約不能な駐車領域とを識別可能に表示する情報の表示例を示す図である。この表示により、ユーザAは、第一駐車場において現時点で予約可能な駐車領域と、予約不能な駐車領域とを把握することができる。
【0164】
以上、本実施の形態によれば、予約して利用することが可能な駐車領域と、予約が不能な駐車領域とが存在する場合に、予約に関連した処理を適切に行なうことができる。
【0165】
なお、上記実施の形態においては、予約可能な駐車領域と予約不能な駐車領域とについて、予約に関連した処理を行う場合等について説明したが、予約可能な駐車場(拠点)と予約不能な駐車場(拠点)とについて、管理や、予約に関連した処理を行うようにしても良い。例えば、上記実施の形態において、予約可能な駐車領域と予約不要な駐車領域とのそれぞれについての説明等を、適宜、予約可能な駐車場(拠点)と予約不能な駐車場(拠点)とについての説明等に読み替えるようにしてもよい。
【0166】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0167】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(受信部および送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0168】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0169】
なお、上記各実施の形態における駐車領域予約装置、駐車領域予約方法、およびプログラムを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、一時利用可能な複数の駐車領域の領域識別子と、当該領域識別子が示す駐車領域が予約可能な駐車領域であるか否かを示す情報である予約種類情報と、を有する駐車領域情報が格納される駐車領域情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記予約種類情報を用いて、駐車領域の予約に関連した処理を行なう処理部として機能させるためのプログラムである。
【0170】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0171】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0172】
図10は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による駐車領域予約装置等を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0173】
図10において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0174】
図11は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図11において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0175】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による駐車領域予約装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0176】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による駐車領域予約装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0177】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0178】
以上のように、本発明にかかる駐車領域予約装置等は、一時利用可能な駐車領域に関連した処理を行なう装置等として適しており、特に、駐車領域の予約に関連した処理等とを行なう装置等として有用である。
【符号の説明】
【0179】
1 駐車領域予約システム
10 駐車領域予約装置
20、20a〜20c ユーザ端末
101 駐車領域情報格納部
102 処理部
103 受信部
104 予約格納部
105 送信部
201 端末受信部
202 入力受付部
203 端末送信部
204 端末表示部
204a モニタ
1021 表示手段
1022 予約処理手段
1023 変更手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11