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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-80617(P2020-80617A)
(43)【公開日】2020年5月28日
(54)【発明の名称】発電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 7/18 20060101AFI20200501BHJP
   F03D 3/04 20060101ALI20200501BHJP
   F03D 3/06 20060101ALI20200501BHJP
   F03D 1/04 20060101ALI20200501BHJP
   F03D 1/06 20060101ALI20200501BHJP
   F03D 1/02 20060101ALI20200501BHJP
   H02K 7/20 20060101ALI20200501BHJP
【FI】
   H02K7/18 A
   F03D3/04 B
   F03D3/06 C
   F03D1/04 B
   F03D1/06 A
   F03D1/02
   H02K7/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-213057(P2018-213057)
(22)【出願日】2018年11月13日
(71)【出願人】
【識別番号】515197765
【氏名又は名称】グエン チー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100104547
【弁理士】
【氏名又は名称】栗林 三男
(72)【発明者】
【氏名】レー タン グエン
【テーマコード(参考)】
3H178
5H607
【Fターム(参考)】
3H178AA13
3H178AA22
3H178AA43
3H178AA47
3H178AA54
3H178BB31
3H178CC02
3H178CC22
3H178DD12X
3H178DD29X
3H178DD30X
5H607BB02
5H607BB07
5H607BB14
5H607BB17
5H607CC01
5H607CC05
5H607DD03
5H607FF26
5H607FF33
(57)【要約】
【課題】風向きがいずれの方向であったとしても風を取り込むことができるとともに、取り込んだ風を利用した効率的な発電を実現できる発電機を提供する。
【解決手段】この発電機は、設置面に固定された環状部材の内周側または外周側の少なくとも一方に第1のコイルを取り付けて形成されたステータ部100と、ステータ部100と同心の環状部材に、通電により磁界を発生するマグネットコイルを、第1のコイルと所定の隙間を介して対向するように取り付けて形成されたロータ部200とを備え、ロータ部200は、ステータ部100の中央に設けられた支柱部110に回転可能に支持されているとともに、外周側面から径方向外側に向かって突出するように形成された複数の羽根部240を有し、羽根部240が排出口11dから排出される風を受けることで回転するようになっている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
径方向外側に設けられた取込口と径方向内側に設けられた排出口とを有する流路部が、周方向に沿って複数設けられている環状の集風装置と、
設置面に固定された前記集風装置の内側に配置され、前記排出口から排出される風を受けて発電する発電装置とを備え、
前記発電装置は、
前記設置面に固定された環状部材の内周側または外周側の少なくとも一方に第1のコイルを取り付けて形成されたステータ部と、
前記ステータ部と同心の環状部材に、通電により磁界を発生するマグネットコイルを、前記第1のコイルと所定の隙間を介して対向するように取り付けて形成されたロータ部とを備え、
前記ロータ部は、前記ステータ部の中央に設けられた支柱部に回転可能に支持されているとともに、外周側面から径方向外側に向かって突出するように形成された複数の羽根部を有し、前記羽根部が前記排出口から排出される風を受けることで回転するようになっていることを特徴とする発電機。
【請求項2】
前記ステータ部は、径の異なる複数の環状部材を連結させて形成されるとともに、前記第1のコイルが複数設けられ、
前記ロータ部は、径の異なる複数の環状部材を連結させて形成されるとともに、前記マグネットコイルが前記第1のコイルと対向するように複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の発電機。
【請求項3】
前記流路部は、隣接する前記流路部の間を仕切る仕切り板を備え、
前記仕切り板の向きが、前記ロータ部の外周の接線方向となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発電機。
【請求項4】
前記流路部は、前記取込口から前記排出口に向かうほど流路断面積が小さくなっていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の発電機。
【請求項5】
前記羽根部は、前記ロータ部の周方向に沿って所定の間隔ごとに複数形成され、前記ロータ部の軸方向寸法である幅の中央部が、回転方向に向かって突出した湾曲形状となっていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の発電機。
【請求項6】
前記取込口には、風を受けて回転する羽根部材を有するとともに、前記羽根部材の回転を利用して気体を圧縮して送り出す圧縮装置が設けられ、
前記圧縮装置は、圧縮気体の一部を前記排出口に向かって排出するとともに、圧縮気体の一部を前記ロータ部の下面側に設けられた送風装置に送り、
前記送風装置は、圧縮気体を前記ロータ部の下面に向かって排出することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の発電機。
【請求項7】
前記ロータ部の外周側における下面に取り付けられた第1の永久磁石と、
前記第1の永久磁石と所定の隙間を介して対向するように前記設置面に設置された第2のコイルとを備え、
前記第1の永久磁石と前記第2のコイルとの協働により、前記ロータ部の回転が推進されるようになっていることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の発電機。
【請求項8】
前記ロータ部における外周側の下面に、前記ロータ部の周方向に沿って所定の間隔で形成されたシャフトと、
前記シャフトに回転自在に支持され、前記設置面に設けられた環状のレールの上を移動する複数の車輪と、
前記シャフトの根元側に、前記シャフトと同心となるように形成された環状の第3のコイルと、
前記第3のコイルの径方向外側に、前記第3のコイルと所定の隙間を介して対向するように、前記車輪に取り付けられた第2の永久磁石とを備え、
前記第2の永久磁石と前記第3のコイルとの協働により前記車輪が回転し、前記ロータ部の回転が推進されることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の発電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境に対する意識の高まりから、風力発電装置が注目を集めている。小型の風力発電装置は、風の吹く場所であれば、基本的にどこにでも設置することができる。風力発電装置は、電力需要の多いビル等の建物において、共有部分の照明等の付帯設備に電力を供給する役割や、停電等の際に補完的に電力を供給する役割を担う設備として設置され、活用されることが期待されている。風力発電装置は、例えば、ビル等の建物の周囲や屋上等に設置される。このような風力発電装置に用いられる装置の一例として、特許文献1には集風型風車が開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された集風型風車は、前方風胴体と、風車が内部に設置されている中間風胴体と、後方風胴体とから一体的に構成されている。前方風胴体は、風流入口を有し、かつその横断面積が風流入口から中間風胴体との接続部分までの間で縮小するように構成されており、中間風胴体は、前方風胴体の縮小した横断面積が、後方風胴体との接続部分までの間で拡大するか、または同じ横断面積を保持するように構成されている。そして、後方風胴体は、風流出口を有し、かつその横断面積が中間風胴体との接続部分から風流出口までの間で拡大するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−1001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の集風型風車は、風を集めて風車が回転するように構成されているものであるが、特定の方向から吹く風でなければ、風車が回転しないようになっている。このため、風向きによっては風車の回転速度が低くなり、風車を効率的に回転させることができないという課題があった。
【0006】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、風向きがいずれの方向であったとしても風を取り込むことができるとともに、取り込んだ風を利用した効率的な発電を実現可能な発電機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明に係る発電機は、
径方向外側に設けられた取込口と径方向内側に設けられた排出口とを有する流路部が、周方向に沿って複数設けられている環状の集風装置と、
設置面に固定された前記集風装置の内側に配置され、前記排出口から排出される風を受けて発電する発電装置とを備え、
前記発電装置は、
前記設置面に固定された環状部材の内周側または外周側の少なくとも一方に第1のコイルを取り付けて形成されたステータ部と、
前記ステータ部と同心の環状部材に、通電により磁界を発生するマグネットコイルを、前記第1のコイルと所定の隙間を介して対向するように取り付けて形成されたロータ部とを備え、
前記ロータ部は、前記ステータ部の中央に設けられた支柱部に回転可能に支持されているとともに、外周側面から径方向外側に向かって突出するように形成された複数の羽根部を有し、前記羽根部が前記排出口から排出される風を受けることで回転するようになっていることを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、周方向に沿って流路部が複数設けられた集風装置と、前記流路部から排出された風を受けて発電する発電装置とを備え、前記発電装置は、設置面に固定されたステータ部と、前記ステータ部に回転可能に支持されたロータ部とを有し、前記ロータ部に設けられた羽根部が、前記流路部から排出された風を受けることで前記ロータ部が回転し、発電するようになっている。このため、風向きがいずれの方向であったとしても風を取り込んで前記ロータ部を回転させ、効率的な発電を実現することができる。
【0009】
また、本発明に係る発電機の前記構成において、前記ステータ部は、径の異なる複数の環状部材を連結させて形成されるとともに、前記第1コイルが複数設けられ、前記ロータ部は、径の異なる複数の環状部材を連結させて形成されるとともに、前記マグネットコイルが前記第1コイルと対向するように複数設けられていることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、複数の第1コイルと複数のマグネットコイルとが設けられているため、発電効率をより上昇させることができる。
【0011】
また、本発明に係る発電機の前記構成において、前記流路部は、隣接する前記流路部の間を仕切る仕切り板を備え、前記仕切り板の向きが、前記ロータ部の外周の接線方向となっていることを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、仕切り板の向きが、前記ロータ部の外周の接線方向となっているため、集めた風を最も効率的に前記ロータ部の回転に利用することができる。これにより、風が微風の場合であっても前記ロータ部を回転させ、発電することができる。
【0013】
また、本発明に係る発電機の前記構成において、前記流路部は、前記取込口から前記排出口に向かうほど流路断面積が小さくなっていることを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、前記取込口から前記排出口に向かうほど前記流路部の流路断面積が小さくなっているため、取り込んだ風の流速を上げたうえで前記排出口から排出できる。これにより、前記ロータ部の回転速度を上げ、発電効率を上昇させることができる。
【0015】
また、本発明に係る発電機の前記構成において、前記羽根部は、前記ロータ部の周方向に沿って所定の間隔ごとに複数形成され、前記ロータ部の軸方向寸法である幅の中央部が、回転方向に向かって突出した湾曲形状となっていることを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、前記羽根部の中央が回転方向に向かって突出した湾曲形状となっていることで、前記羽根部に当たった風が幅方向に逃げるのが阻止される。このため、風がより効率的に前記ロータ部の回転に利用され、前記ロータ部がより高速で回転する。これにより、発電効率をさらに上昇させることができる。
【0017】
また、本発明に係る発電機の前記構成において、前記取込口には、風を受けて回転する羽根部材を有するとともに、前記羽根部材の回転を利用して気体を圧縮して送り出す圧縮装置が設けられ、前記圧縮装置は、圧縮気体の一部を前記排出口に向かって排出するとともに、圧縮気体の一部を前記ロータ部の下面側に設けられた送風装置に送り、前記送風装置は、圧縮気体を前記ロータ部の下面に向かって排出することを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、前記ロータ部の下面に圧縮気体が当たることにより、前記ロータ部を上方に持ち上げる力が働くため、前記ロータ部の回転に対する抵抗力が低減されて前記ロータ部の回転がより推進され、発電効率をさらに上昇させることができる。
【0019】
また、本発明に係る発電機の前記構成において、前記ロータ部の外周側における下面に取り付けられた第1の永久磁石と、前記第1の永久磁石と所定の隙間を介して対向するように前記設置面に設置された第2のコイルとを備え、前記第1の永久磁石と前記第2のコイルとの協働により、前記ロータ部の回転が推進されるようになっていることを特徴とする。
【0020】
このような構成によれば、前記第1の永久磁石と前記第2のコイルとの協働により、前記ロータ部の回転が推進されるため、発電効率をさらに上昇させることができる。
【0021】
また、本発明に係る発電機の前記構成において、前記ロータ部における外周側の下面に、前記ロータ部の周方向に沿って所定の間隔で形成されたシャフトと、前記シャフトに回転自在に支持され、前記設置面に設けられた環状のレールの上を移動する複数の車輪と、前記シャフトの根元側に、前記シャフトと同心となるように形成された環状の第3のコイルと、前記第3のコイルの径方向外側に、前記第3のコイルと所定の隙間を介して対向するように、前記車輪に取り付けられた第2の永久磁石とを備え、前記第2の永久磁石と前記第3のコイルとの協働により前記車輪が回転し、前記ロータ部の回転が推進されることを特徴とする。
【0022】
このような構成によれば、前記第2の永久磁石と前記第3のコイルとの協働により前記車輪が回転し、前記ロータ部の回転が推進されるため、発電効率をさらに上昇させることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、風向きがいずれの方向であったとしても風を取り込むことができるとともに、取り込んだ風を利用した効率的な発電を実現可能な発電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施形態に係る発電機を示すもので、正面側から見た斜視図である。
図2】同、上面側から見た図である。
図3】同、側面側から見た図である。
図4】同、ステータ部について説明するための図である。
図5】同、ロータ部について説明するための図である。
図6】同、ロータ部を正面側から見た斜視図である。
図7】同、車輪について説明するための図である。
図8A】同、ステータ部とロータ部が組み付けられた状態における軸方向断面図である。
図8B】同、ステータ部とロータ部が組付けられた状態における軸方向断面図である。
図9】同、コンプレッサー装置について説明するための図である。
図10】同、送風装置について説明するための図である。
図11】同、パイプ部について説明するための図である。
図12】同、羽根部について説明するための図である。
図13】同、車輪について説明するための図である。
図14】同、底面側から見た図である。
図15】同、電流制御部について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る発電機1を示すもので、正面側から見た斜視図である。図2は、発電機1を上面側から見た図である。図3は、発電機1を側面側から見た図である。
【0026】
発電機1は、集風装置10、発電装置20およびコンプレッサー装置30等を備えている。集風装置10は、地面等の設置面に設置されている。なお、以下の説明において「上下」とは発電機1の上面側が「上」で、下面側が「下」を意味するものとする。発電装置20は、環状の集風装置10の内側に配置されている。コンプレッサー装置30(圧縮装置)は、集風装置10における取込口11a(後述する)の一部(下方側の約半分)を覆うようにして配置されている。なお、コンプレッサー装置30は、すべての取込口11aではなく、任意の取込口11aのみに設置されているものであってもよい。
【0027】
集風装置10は、環状の部材であり、上方から見た外形が多角形状となっている。本実施形態では、多角形状の一例として、集風装置10が、上方から見て八角形状となっている場合について説明する。集風装置10の側面には、周方向に沿って流路部11が複数形成されている。
【0028】
ここで、図3を用いて流路部11について説明する。流路部11は、取込口11a、上方板11b、仕切り板11cおよび排出口11dを備えている。流路部11は、径方向外側に設けられた取込口11aから風を取り込むとともに、径方向内側に設けられた排出口11dから風を排出する。取込口11aは、風を取り込むために設けられている開口であり、側方から見た形状が、上下方向を長手方向とする長方形状となっている。一方、排出口11dは、取込口11aを介して取り込んだ風(気体)を、径方向内側の空間(発電装置20)に向かって排出するために設けられている開口であり、側方から見た形状が、設置面と水平な方向を長手方向とする長方形状となっている。排出口11dは、集風装置10の設置面側(底面側)に設けられている。排出口11dの開口の大きさは、取込口11aの開口の大きさより十分小さく形成されている。
【0029】
仕切り板11cは、設置面に対して垂直となるように設けられている板状の部材であり、隣接する流路部11同士を仕切る役割を担っている。上方板11bは、上下方向に対して、径方向外側から径方向内側に向かって斜め下方に傾斜している板状の部材である。
流路部11では、上方板11bおよび仕切り板11cによって風を取り込むための流路が形成されており、流路の断面積は取込口11aから排出口11dに向かうほど小さくなっている。流路部11は、大量の風(平圧気体)を取込口11aから取り込み、上方板11bおよび仕切り板11cによって曲げて(絞って)、高密度の高圧風(高圧気体)として排出口11dから排出するようになっている。
【0030】
次に、図4図7を用いて発電装置20について説明する。
発電装置20は、図4に示すステータ部100および図5に示すロータ部200等を備えている。
まず、図4を用いてステータ部100について説明する。図4(a)は、ステータ部100の側面図である。図4(b)は、図4(a)に示すA−Aの断面図である。図4(c)は、図4(b)に示すB−Bの断面図である。ステータ部100は、支柱部110、ステータ環状部120およびステータ連結部130等を備えている。支柱部110は、円柱状に形成されている。ステータ環状部120は、径の大きさが互いに異なる3つの環状部材が、同心となるように配置されて形成されている。本実施形態では、径の最も大きいステータ環状部120を第1ステータ環状部121とし、径の最も小さいステータ環状部120を第3ステータ環状部123とする。また、第1ステータ環状部121より小径で、第3ステータ環状部123より大径であるステータ環状部120を第2ステータ環状部122とする。
【0031】
ステータ連結部130は、支柱部110から径方向外側に向かって、放射状に延在している棒状の部位である。ステータ連結部130は、第1ステータ環状部121、第2ステータ環状部122および第3ステータ環状部123の上面に形成され、それらを互いに連結している。
【0032】
第1ステータ環状部121の内周側には、コイル151が取り付けられている。また、第2ステータ環状部122の外周側には、コイル152が取り付けられている。また、第2ステータ環状部122の内周側には、コイル153が取り付けられている。また、第3ステータ環状部123の外周側には、コイル154が取り付けられている。また、第3ステータ環状部123の内周側には、コイル155が取り付けられている。コイル151〜コイル155は、第1のコイルを構成している。
【0033】
支柱部110は、後述するロータ部200における円筒状の回転軸部210に挿し通され、その先端が設置面と当接するようになっている。図14は、発電機1を設置面側(底面側)から見た図である。ステータ部100は、支柱部110と、柱状に形成された複数の支持部111とが設置面に当接するようにして、設置されている。
【0034】
次に、図5を用いてロータ部200について説明する。ロータ部200は、設置面とステータ部100との間に挟まれるようにして配置されている部材である。図5(a)は、ロータ部200の側面図である。図5(b)は、ロータ部200を上面側から見た図である。図5(c)は、図5(b)に示すエリアCの拡大図である。ロータ部200は、回転軸部210、ロータ環状部220、ロータ連結部230、羽根部240および車輪250(図7に示す)等を備えている。
【0035】
回転軸部210は、円筒状に形成されている。回転軸部210は、図4で示したステータ部100の支柱部110を内側に収容できる内径で形成されている。ロータ環状部220は、径の大きさが互いに異なる3つの環状部材が、同心となるように配置されて形成されている。本実施形態では、径の最も大きいロータ環状部220を第1ロータ環状部221とし、径の最も小さいロータ環状部220を第3ロータ環状部223とする。また、第1ロータ環状部221より小径で、第3ロータ環状部223より大径であるロータ環状部220を第2ロータ環状部222とする。
【0036】
ロータ連結部230は、回転軸部210から径方向外側に向かって、放射状に延在している長尺板状の部位である。ロータ連結部230は、第1ロータ環状部221、第2ロータ環状部222および第3ロータ環状部223の下面に形成され、それらを互いに連結している。ロータ連結部230は、例えば、鉄板で形成されている。
【0037】
第1ロータ環状部221の外周側には、マグネットコイル281が取り付けられている。また、第1ロータ環状部221の内周側には、マグネットコイル282が取り付けられている。また、第2ロータ環状部222の外周側には、マグネットコイル283が取り付けられている。また、第2ロータ環状部222の内周側には、マグネットコイル284が取り付けられている。また、第3ロータ環状部223の外周側には、マグネットコイル285が取り付けられている。
【0038】
マグネットコイル281は、所定の隙間を介して、図4で示したステータ部100のコイル151と対向する。また、マグネットコイル282は、所定の隙間を介して、図4で示したステータ部100のコイル152と対向する。また、マグネットコイル283は、所定の隙間を介して、図4で示したステータ部100のコイル153と対向する。また、マグネットコイル284は、所定の隙間を介して、図4で示したステータ部100のコイル154と対向する。また、マグネットコイル285は、所定の隙間を介して、図4で示したステータ部100のコイル155と対向する。
【0039】
次に、羽根部240について説明する。図6は、ロータ部200を正面側から見た斜視図である。図6に示すように、羽根部240は、ロータ部200の最外周となる位置に設けられている。具体的には、羽根部240は、ロータ部200の外周側面241(図7に示す)に設けられている。羽根部240は、外周側面241から径方向外側に向かって突出するように、周方向に沿って複数形成されている。羽根部240は、板状の部材で、周方向に沿って所定の間隔毎に形成されている。ロータ部200は、羽根部240が集風装置10の排出口11dから排出された風を受けることにより、図6に示す矢印Zの方向に回転するようになっている。
【0040】
ここで、図12を用いて羽根部240の詳細について説明する。図12に示すように、羽根部240は、湾曲形状を有している。軸方向(上下方向)に対する羽根部240の寸法を幅と定義すると、羽根部240は幅方向の略中央部が、ロータ部200の回転方向(図6で示した矢印Z方向)に向かって突出した湾曲形状となっている。羽根部240に湾曲形状を採用することで、羽根部240に当たった風が幅方向外側に逃げるのが阻止されるため、風によって受ける力を、より効率的にロータ部200の回転に利用することができる。
【0041】
次に、図7を用いて、ロータ連結部230の下面側に取り付けられている車輪250について説明する。図7は、車輪250について説明するための断面図である。
図7(a)および図7(b)に示すように、ロータ部200のロータ連結部230における外周側の下面には、径方向外側に向かって突出するように柱状のシャフト231が設けられている。シャフト231は、周方向に対して所定の間隔で、複数のロータ連結部230に設けられている。車輪250は、軸受2とともにシャフト231に挿通され、軸回りに回転自在となるようにシャフト231に取り付けられている。車輪250は、例えば、鉄材で形成されている。なお、シャフト231が突出する側とは反対側となる径方向内側には、シール部材7が設けられている。シール部材7は、径方向内側への異物の侵入を防ぐために設けられている。
【0042】
車輪250と対向する位置の設置面には、レール15が設けられている。ロータ部200は、車輪250がレール15の上に乗るようにして配置されている。レール15は、環状となっている。ロータ部200は、車輪250がレール15の上を移動することで、回転軸部210を中心として回転するようになっている。車輪250の外周面におけるシャフト231の根元側には、他の部分に比べて外径の大きい拡径部251が設けられている。拡径部251は、レール15の内周側の面と当接している。これにより、ロータ部200に回転に伴う遠心力が作用した場合でも、ロータ部200が径方向外側に移動するのが規制され、回転を安定させることができる。また、コイル151〜コイル155と、マグネットコイル281〜285との間の隙間を、高精度に一定に保つことができるという効果を奏する。
【0043】
図8Aおよび図8Bは、ステータ部100とロータ部200とが組み付けられた状態における軸方向断面図の一部を示したものである。図8Bは、図8AにおけるエリアDを拡大した図である。図8Bに示すように、マグネットコイル281とコイル151とは対向している。また、マグネットコイル282とコイル152とは対向している。また、マグネットコイル283とコイル153とは対向している。また、マグネットコイル284とコイル154とは対向している。また、マグネットコイル285とコイル155とは対向している。本実施形態では、当該対向する箇所が5箇所に設けられている。
【0044】
また、第1ロータ環状部221の上面には、凸部221aが形成されている。凸部221aは、上方に向かって突出した部位である。一方、凸部221aに対応する位置のステータ部100(ステータ連結部130)には、下方に向かって突出した形状であるガイド部140が形成されている。ガイド部140の先端には窪み形状である凹部が形成されており、当該凹部には、凸部221aが収容されるようになっている。ロータ部200は、凸部221aがガイド部140の当該凹部内を移動し、ガイドされた状態で回転するようになっている。これにより、ロータ部200の回転を安定させることができる。これは、コイル151〜コイル155と、マグネットコイル281〜285との間の隙間を、高精度に一定に保つことができるという効果を奏する。
【0045】
図8Aに示すように、ロータ部200の回転軸部210には、ステータ部100の支柱部110が軸受3とともに挿し通されている。ロータ部200は、支柱部110に、軸回りに回転可能に支持されている。
【0046】
ここで、図2を用いて、集風装置10と発電装置20の位置関係について説明する。
集風装置10における仕切り板11cは、その向きが発電装置20(ロータ部200)の外周の接線方向と略同一となるように形成されている。このため、集風装置10の取込口11aから取り込まれ、排出口11dから排出される高圧の風(空気)は、発電装置20(ロータ部200)の外周に形成された複数の羽根242(図6参照)に効率的に当たるようになっている。これにより、ロータ部200がスムーズに回転するようになっている。
【0047】
また、図8Aに示すように、発電装置20の中央近傍には電流制御部400が設けられている。電流制御部400は、外部装置(図示せず)から電流が供給可能に構成されている。また、電流制御部400は、マグネットコイル281〜285に電流を供給することができるようになっている。マグネットコイル281〜285は、電流制御部400から電流が供給されると磁界を発生する。ここで、図15を用いて電流制御部400について説明する。図15(a)は、電流制御部400およびその周囲を上面から見た図である。図15(b)は、図15(a)のF−Fの断面図である。図15(c)は、図15(b)におけるG部の拡大図である。
【0048】
電流制御部400は、配線401、カーボンブラシ402、整流子403およびスプリング404等を備えている。カーボンブラシ402は、導電性を有する棒状の部材であり、ステータ部100に固定されている。整流子403は、導電性を有する環状の部材であり、ロータ部200の回転軸部210の外周側に固定されている。カーボンブラシ402は、スプリング404により付勢されて、一端が整流子403に接触するようになっている。また、カーボンブラシ402の他端には、配線401が接続されている。配線401は、外部電源(図示せず)に接続されている。外部電源から配線401およびカーボンブラシ402を介して整流子403に供給された電流は、ロータ部200のマグネットコイル281〜285に供給されるようになっている。
【0049】
図8Bに示すように、本実施形態では、磁界を発生した状態のマグネットコイル281〜285が、ステータ部100のコイル151〜155と対向した状態で、周方向に回転するようになっている。これにより、マグネットコイル281〜285と、コイル151〜155との協働により発電されるようになっている。具体的には、マグネットコイル281〜285の磁界が、コイル151〜155に磁性影響を与え、発電するようになっている。なお、発電された電気はコイル151〜155から取り出されてバッテリーに蓄積されたり、直接使用されるようになっている。
【0050】
次に、図9を用いてコンプレッサー装置30について説明する。図9(a)は、コンプレッサー装置30を正面側から見た斜視図である。図9(b)は、第1コンプレッサー40を拡大した斜視図である。
コンプレッサー装置30は、第1コンプレッサー40、第2コンプレッサー50および枠体5等からなっている。枠体5は、直方体のフレーム状に形成されている。図9(a)に示すように、第1コンプレッサー40および第2コンプレッサー50は、枠体5に保持されている。
【0051】
第1コンプレッサー40は、遠心式である。第1コンプレッサー40は、風を受けて羽根部材41が回転すると回転軸が回転し、回転軸の回転に伴い内部のインペラが回転するようになっている。そして、インペラの回転に伴い吸気口42を介して吸い込まれた気体が圧縮されて、圧縮気体(高圧気体)の一部が集風装置10の排出口11dに向かって排出されるとともに、圧縮気体の一部が排出パイプ43から送り出されるようになっている。
【0052】
第2コンプレッサー50は、容積式である。第2コンプレッサー50は、風を受けて羽根部材51が回転すると回転軸が回転し、回転軸の回転に伴い内部のピストンが往復するようになっている。そして、ピストンの往復に伴いシリンダの内部に吸い込まれた気体が圧縮されて、圧縮気体(高圧気体)の一部が集風装置10の排出口11dに向かって排出されるとともに、圧縮気体の一部が排出パイプ52から送り出されるようになっている。
【0053】
排出パイプ43および排出パイプ52を介してコンプレッサー装置30から送り出された圧縮気体は、図14に示す貯留タンク8に貯留されるようになっている。そして、貯留タンク8に貯留された圧縮気体は、後述する送風装置60に送られるようになっている。なお、貯留タンク8を設けずに、コンプレッサー装置30から直接、送風装置60に圧縮気体が送られるようにしてもよい。
【0054】
次に、図10図11および図14を用いて送風装置60について説明する。図14は、発電機1を底面側から見た図である。送風装置60は、ロータ部200の下面側であって、レール15の内周側となる位置に設けられている。また、図10に示すように、送風装置60は、内部を気体が通過可能に構成された管であるパイプ部61と、パイプ部61を保持する環状の板部材であるパイプ保持部62とを備えている。
【0055】
次に、図11を用いてパイプ部61の詳細について説明する。図11(a)はパイプ部61を正面側から見た斜視図であり、図11(b)は図11(a)に示すエリアEの拡大図である。
パイプ部61は、圧縮気体の取込口(不図示)を有する環状のパイプ部61aと、パイプ部61aから所定の間隔毎に、径方向外側に向かって放射状に分岐させて形成されたパイプ部61bと、パイプ部61bから所定の間隔毎に、上方に向かって分岐させて形成されたパイプ部61cとを備えている。圧縮気体は、パイプ部61の内部を、パイプ部61a、パイプ部61b、パイプ部61cの順に通過し、パイプ部61cの端部から上方に向かって排出されるようになっている。
【0056】
コンプレッサー装置30から送り出された圧縮気体は送風装置60に送られ、送風装置60のパイプ部61cから排出される。当該圧縮気体は、ロータ部200のロータ連結部230の下面に当たるようになっている。これにより、下方から上方に向かう方向に働く力、すなわちロータ部200を上方に持ち上げる方向に働く力が、ロータ部200の下面に加えられるようになっている。ロータ部200の重さによって重力方向に働く力は、ロータ部200の回転の抵抗力となるが、送風装置60から上方に向かって圧縮気体が排出されることで、重力方向に働く力が低減される。また、ロータ部200を上方に持ち上げる力が作用することによって、車輪250とレール15の間の摩擦力が低減される。このため、ロータ部200がよりスムーズに回転するようになっている。
【0057】
なお、コンプレッサー装置30と送風装置60との間に、貯留タンク8を設けた場合、例えば、集風装置10の流路部11を介して取り込まれる風が存在しない場合、または当該風が弱い場合に、貯留タンク8に貯留されている圧縮気体を送風装置60に送り出し、送風装置60から上方に向かって圧縮気体が排出されるように制御してもよい。
【0058】
次に、図7を用いて、コイル部81(第2のコイル)と永久磁石82(第1の永久磁石)との関係について説明する。集風装置10の設置面におけるレール15の外周側には、環状の台が設けられている。コイル部81は、当該台の上に、巻回されたコイルが周方向に沿って複数配置されて形成されている。また、コイル部81には、外部電源(図示せず)を介して電流が供給されるようになっている。また、コイル部81は、電流が供給されると、磁界を発生するようになっている。
【0059】
一方、永久磁石82は、ロータ部200の外周側における下面(外周側面241の下端)に取り付けられている。コイル部81と永久磁石82とは、所定の隙間を介して対向している。コイル部81と永久磁石82との協働により、ロータ部200を上方に持ち上げる方向に力が働くようになっている。コイル部81と永久磁石82との協働には反発が含まれる。このため、ロータ部200の回転が推進され、ロータ部200がよりスムーズに回転するようになっている。
【0060】
次に、図7および図13を用いて、コイル部91(第3のコイル)と永久磁石92(第2の永久磁石)との関係について説明する。図7(b)に示すように、ロータ部200のシャフト231には、コイル部91を保持した状態のステータ6が取り付けられている。コイル部91は、シャフト231の根元側に、シャフト231と同心となるように形成されている。コイル部91は、シャフト231の軸方向から見て環状となっている。図13(a)に示すように、コイル部91は、巻回されたコイルが周方向に沿って複数配置されて形成されている。コイル部91には、図8(b)で示した電流制御部400から電流が供給されるようになっている。コイル部91は、電流が供給されると、磁界を発生するようになっている。
【0061】
図13(a)および図13(b)に示すように、永久磁石92は、車輪250に取り付けられ、車輪250とともに回転するようになっている。永久磁石92は、コイル部91の径方向外側となる位置に、コイル部91と所定の隙間を介して対向するように配置されている。コイル部91と永久磁石92との協働により、車輪250が回転する、または車輪250の回転が推進されるようになっている。コイル部91と永久磁石92との協働には反発が含まれる。これにより、ロータ部200がよりスムーズに回転するようになっている。
【0062】
次に、発電機1の稼働について説明する。まず、集風装置10を介して風が取り込まれる場合(風が吹いている状態)について説明する。外部装置(図示せず)から電流制御部400を介してロータ部200のマグネットコイル281〜285に電流が供給される。また、外部装置(図示せず)からコイル部81に電流が供給される。また、取込口11aの上半分を介して取り込まれた平圧気体が排出口11dから排出されるとともに、コンプレッサー装置30から排出された高圧気体が排出口11dから排出される。また、コンプレッサー装置30から送り出された高圧気体が送風装置60から上方に向かって排出される。これにより、ロータ部200が回転し、マグネットコイル281〜285とコイル151〜155との協働により発電する。
【0063】
次に、集風装置10を介して風が取り込まれない場合(風が吹いていない状態)について説明する。外部装置(図示せず)から電流制御部400を介してロータ部200のマグネットコイル281〜285に電流が供給される。また、外部装置(図示せず)からコイル部81に電流が供給される。また、外部装置(図示せず)から電流制御部400を介してコイル部91に電流が供給される。このとき、コイル部91と永久磁石92との協働により、車輪250が回転する。これにより、ロータ部200が回転し、マグネットコイル281〜285とコイル151〜155との協働により発電が開始される。ロータ部200の回転速度が一定速度以上(発電量が一定以上)となった場合、外部装置からコイル部91への電流の供給を停止する。なお、コイル部91への電流の供給を停止した場合、コイル部91と永久磁石92との協働により発電可能に構成してもよい。
【0064】
発電機1を上面から見た際の外形の外接円の直径は、5m〜100m程度である。また、集風装置10の内側に収容される発電装置20の直径は、2〜50m程度である。
【0065】
以上のように、本実施形態に係る発電機1は、径方向外側に設けられた取込口11aと径方向内側に設けられた排出口11dとを有する流路部11が、周方向に沿って複数設けられている環状の集風装置10と、設置面に固定された集風装置10の内側に配置され、排出口11dから排出される風を受けて発電する発電装置20とを備え、発電装置20は、前記設置面に固定された環状部材の内周側または外周側の少なくとも一方に第1のコイルを取り付けて形成されたステータ部100と、ステータ部100と同心の環状部材に、通電により磁界を発生するマグネットコイルを、第1のコイルと所定の隙間を介して対向するように取り付けて形成されたロータ部200とを備え、ロータ部200は、ステータ部100の中央に設けられた支柱部110に回転可能に支持されているとともに、外周側面から径方向外側に向かって突出するように形成された複数の羽根部240を有し、羽根部240が排出口11dから排出される風を受けることで回転するようになっている。
このような構成によれば、周方向に沿って流路部11が複数設けられた集風装置10と、前記流路部11から排出された風を受けて発電する発電装置20とを備え、前記発電装置20は、設置面に固定されたステータ部100と、前記ステータ部100に回転可能に支持されたロータ部200とを有し、前記ロータ部200に設けられた羽根部240が、前記流路部11から排出された風を受けることで前記ロータ部200が回転し、発電するようになっている。このため、風向きがいずれの方向であったとしても風を取り込んで前記ロータ部200を回転させ、効率的な発電を実現することができる。
【符号の説明】
【0066】
1 発電機
10 集風装置
11 流路部
11a 取込口
11c 仕切り板
11d 排出口
15 レール
20 発電装置
30 コンプレッサー装置(圧縮装置)
41,51 羽根部材
60 送風装置
81 コイル部(第2のコイル)
82 永久磁石(第1の永久磁石)
91 コイル部(第3のコイル)
92 永久磁石(第2の永久磁石)
100 ステータ部
110 支柱部
151,152,153,154,155 コイル(第1のコイル)
200 ロータ部
231 シャフト
240 羽根部
250 車輪
281,282,283,284,185 マグネットコイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15