(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-80798(P2020-80798A)
(43)【公開日】2020年6月4日
(54)【発明の名称】サラダチキンの製造方法及びサラダチキン
(51)【国際特許分類】
A23L 13/50 20160101AFI20200508BHJP
【FI】
A23L13/50
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-224284(P2018-224284)
(22)【出願日】2018年11月29日
(71)【出願人】
【識別番号】517207130
【氏名又は名称】株式会社ウィンスリーネット
(74)【代理人】
【識別番号】100134131
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 知理
(74)【代理人】
【識別番号】100092738
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】内野 年記
(72)【発明者】
【氏名】山本 充幸
【テーマコード(参考)】
4B042
【Fターム(参考)】
4B042AC05
4B042AC06
4B042AD39
4B042AE03
4B042AG07
4B042AH01
4B042AK01
4B042AP03
4B042AP07
4B042AP30
(57)【要約】
【課題】 本発明は、食品添加物を使用しないで、常温での長期保存を可能にし、パサツキを防止したサラダチキンの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明のサラダチキンの製造方法は、鶏胸肉を所定濃度の食塩水に浸漬する下準備工程S1と、前記下準備工程S1後の鶏胸肉を蒸し焼きする前処理工程S2と、前記前処理工程S2後の鶏胸肉を袋に充填する充填工程S3と、前記充填工程S3後の袋を真空密封する真空密封工程S4と、前記真空密封工程S4後の鶏胸肉のF値が4以上になるようレトルト殺菌する調理殺菌工程S5と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏胸肉を所定濃度の食塩水に浸漬する下準備工程と、
前記下準備工程後の鶏胸肉を蒸し焼きする前処理工程と、
前記前処理工程後の鶏胸肉を袋に充填する充填工程と、
前記充填工程後の袋を真空密封する真空密封工程と、
前記真空密封工程後の鶏胸肉のF値が4以上になるようレトルト殺菌する調理殺菌工程と、を有するサラダチキンの製造方法。
【請求項2】
前記下準備工程では、皮を剥いだ所定量の鶏胸肉を洗浄し、ぬめりや血点除去を行った上で、2〜4%の食塩水に所定温度で所定時間浸漬する請求項1記載のサラダチキンの製造方法。
【請求項3】
前記所定量は100〜140gで、前記所定温度は3〜7℃で、前記所定時間は12〜18時間である請求項2記載のサラダチキンの製造方法。
【請求項4】
前記前処理工程では、鶏胸肉の表面に薄っすらと焦げ目がつく程度に蒸し焼きする請求項1〜3のいずれか一つに記載のサラダチキンの製造方法。
【請求項5】
前記蒸し焼きは、スチームコンベクションオーブンにより行われる請求項1〜4のいずれか一つに記載のサラダチキンの製造方法。
【請求項6】
前記蒸し焼きとは、230〜250℃で5〜10分行うことである請求項5記載のサラダチキンの製造方法。
【請求項7】
前記袋は、レトルトパウチである請求項1〜6のいずれか一つに記載のサラダチキンの製造方法。
【請求項8】
前記調理殺菌工程では、鶏胸肉の芯温が121℃以上に達するよう昇温させる昇温工程と、121℃以上を所定時間保持する保持工程を有する請求項1〜7のいずれか一つに記載のサラダチキンの製造方法。
【請求項9】
前記保持工程は、約35分間保持するものである請求項8記載のサラダチキンの製造方法。
【請求項10】
鶏胸肉を所定濃度の食塩水に浸漬し、スチームコンベクションオーブンで表面に薄く焦げ目がつく程度に蒸し焼きし、F値が4以上になるようレトルト殺菌してなるサラダチキン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サラダチキン(鶏の胸肉を蒸して薄く味付けした食べ物)の製造方法及びサラダチキンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より市販のサラダチキンは、賞味期限が2週間程度に設定されており期間が短く、また、その保存方法も「要冷蔵」と取扱いに注意が必要であった。また、加工時に防腐剤や保存料等の食品添加物が種々に用いられ、蒸肉に含有されているものも多い。
【0003】
ところで、長期保存のためには、レトルト殺菌においてはF値を4以上にしなければならないが、F値4以上のレトルト殺菌をしようとすれば、加熱によって肉が変性し、食感がパサつくものになりやすい。
【0004】
そこで、パサツキ防止のために特許文献1(再表2016-80370号公報)に記載の品質改良剤を添加する技術が知られている。特許文献1に記載のものは、レトルト加熱その他の加熱調理で製造される、野菜類や肉類の入った加熱調理食品において、加熱後の野菜類や肉類の食感や風味を改善し、向上させることのできる品質改良剤を提供するものであった。
【0005】
また、特許文献2(特開平5-64567号公報)に記載の動物性蛋白溶液に浸漬する技術も知られている。特許文献2に記載のものは、食肉を単独で、又は他の食品素材と共にレトルト処理した際に、食肉の食感がパサパサになることを有効に防止するための方法の提供を目的とするものであり、蛋白変性をしていない食肉を単独で、又は他の食品素材と共にレトルト処理する前に、予め該食肉を動物性蛋白溶液に浸漬して該動物性蛋白を該食肉中に含侵せしめることを特徴とする食肉のレトルト処理方法であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】再表2016-80370号公報
【特許文献2】特開平5-64567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1や2に記載の従来技術は、パサツキ防止のために品質改良剤を添加したり、食肉を動物性蛋白溶液に浸漬したりするものであるから添加剤等を用いるものであって、昨今の無添加加工食品を志向する時代の要請に十分に沿うものとはいえない。しかも、「要冷蔵」でありながら、賞味期限は2週間程度と短いものであった。
【0008】
そこで、本発明は、食品添加物を使用しないで、常温での長期保存を可能にし、パサツキを防止したサラダチキンの製造方法及びサラダチキンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を講じた。すなわち、本発明のサラダチキンの製造方法は、鶏胸肉を所定濃度の食塩水に浸漬する下準備工程と、前記下準備工程後の鶏胸肉を蒸し焼きする前処理工程と、前記前処理工程後の鶏胸肉を袋に充填する充填工程と、前記充填工程後の袋を真空密封する真空密封工程と、前記真空密封工程後の鶏胸肉のF値が4以上になるようレトルト殺菌する調理殺菌工程と、を有する。
【0010】
前記下準備工程では、皮を剥いだ所定量の鶏胸肉を洗浄し、ぬめりや血点除去を行った上で、2〜4%の食塩水に所定温度で所定時間浸漬するのが好ましい。
【0011】
前記所定量は100〜140gで、前記所定温度は3〜7℃で、前記所定時間は12〜18時間であるのが好ましい。
【0012】
前記前処理工程では、鶏胸肉の表面に薄っすらと焦げ目がつく程度に蒸し焼きするのが好ましい。
【0013】
前記蒸し焼きは、スチームコンベクションオーブンにより行われるのが好ましい。
【0014】
前記蒸し焼きとは、230〜250℃で5〜10分行うのが好ましい。
【0015】
前記袋は、レトルトパウチされているものであることが好ましい。
【0016】
前記調理殺菌工程では、鶏胸肉の芯温が121℃以上に達するよう昇温させる昇温工程と、121℃以上を所定時間保持する保持工程を有するのが好ましい。
【0017】
前記保持工程は、実務上のマージンに鑑みて保持時間を約35分間とするのが好ましい。
【0018】
本発明のサラダチキンは、鶏胸肉を所定濃度の食塩水に浸漬し、スチームコンベクションオーブンで表面に薄く焦げ目がつく程度に蒸し焼きし、F値が4以上になるようレトルト殺菌してなるものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、鶏胸肉を食塩水に浸漬し、蒸し焼きしているので、パサツキ感がなく、しっとりとした食感が得られる。
【0020】
また、F値が4以上になるようレトルト殺菌しているので、常温で長期間の保存が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施の形態を示す製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
本実施の形態に係るサラダチキンは、鶏胸肉を所定濃度の食塩水に浸漬し、スチームコンベクションオーブンで表面に薄く焦げ目がつく程度に蒸し焼きし、F値が4以上になるようレトルト殺菌してなるものである。
【0024】
図1は、前記サラダチキンの製造方法を示すフローチャートである。
【0025】
サラダチキンの製造方法は、鶏胸肉を所定濃度の食塩水に浸漬する下準備工程S1と、前記下準備工程S1後の鶏胸肉を蒸し焼きする前処理工程S2と、前記前処理工程S2後の鶏胸肉を袋に充填する充填工程S3と、前記充填工程S3後の袋を真空密封する真空密封工程S4と、前記真空密封工程S4後の鶏胸肉のF値が4以上になるようレトルト殺菌する調理殺菌工程S5と、を有する。
【0026】
ここで、「サラダチキン」とは、鶏の胸肉を蒸して薄く味付けした食べ物をいう。
【0027】
「レトルト殺菌」とは、容器包装詰加圧加熱殺菌をいう。
【0028】
「F値」とは、厚生省告示第17号「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」の規格基準にのっとったものであり、一定温度で一定数の細菌を死滅させるのに要する加熱時間を意味し、ボツリヌス菌は120℃、4分で死滅するのでF値は4となる。F値はレトルト食品の殺菌強度を規定するもので、121℃、1分 をF値=1と定義されている。
レトルト食品の場合、食品衛生法では4以上(121℃、4分以上)の殺菌強度と規定されている。
【0029】
F値は、次式(1)で求められる。
F値:F=t*10^((T−121)/Z)・・・・・・(1)
T℃でt分間加熱
Z値:殺菌時間を1/10にするための温度上昇分
(ボツリヌス菌:Z≒12℃)
【0030】
前記下準備工程S1では、皮を剥いだ所定量の鶏胸肉を洗浄し、ぬめりや血点除去を行った上で、2〜4%の食塩水に所定温度で所定時間浸漬する。食塩水のより好ましい食塩濃度は3%である。
【0031】
食塩水の濃度が2%以下では全体的に塩味が薄く感じられ、4%以上では塩味が濃くなるものがまばらに発生するので好ましくない。
濃度3%は、塩味が薄くもなく濃くもない状態において最適なものである。
【0032】
前記所定量は100〜140gであり、前記所定温度は3〜7℃であり、前記所定時間は12〜18時間である。所定量のより好ましい値は130g前後である。所定温度の好ましい値は、5℃前後である。
【0033】
前記所定量が100g以下では、鶏胸肉の水分が少なくなってパサツキが出るようになり、140g以上では、鶏胸肉の肉汁の灰汁が残ったような状態となり好ましくない。
130gが鶏胸肉のみずみずしさを保つ状態において最も好ましい値である。
【0034】
前記所定温度が、3℃以下では、鶏胸肉を焼いた時にうっすらとした焦げ目が付きにくくなり、7℃以上では、反対に焦げ付きが濃くなってしまい風味が損なわれるので好ましくなく、5℃が鶏胸肉を焼いた時のうっすらとした焦げ付きが風味を増す状態において最も適した値である。
【0035】
前記前処理工程S2では、鶏胸肉の表面に薄っすらと焦げ目がつく程度に蒸し焼きする。
【0036】
前記蒸し焼きは、スチームコンベクションオーブンにより行われる。蒸し焼きは、230〜250℃で5〜10分行うのが好ましい。より好ましくは、蒸し焼きは、240℃で8分行う。
【0037】
この240℃、8分という値は、鶏胸肉のみずみずしさを逃がさない点において好ましいものである。なお、表面に薄く焦げ目がつき、中が蒸し状態になれば例えば、250℃、6分であっても良い。
【0038】
スチームコンベクションオーブンとは、略称スチコンと呼ばれ、スチーム(水蒸気)とコンベクションオーブン(熱風)の量を設定して調理を行う多機能加熱調理機器であり、「焼く」「煮る」「炊く」「炒める」「揚げる」「茹でる」「蒸す」「温める」など、加熱調理の約8割をこなすことができるものである。温風のみを利用する「ホットエアー」、水蒸気のみを利用する「スチーム」、温風と水蒸気を利用する「コンビネーション」のモードを備えるのが、本実施の形態においては、コンビネーションモードで、庫内に蒸気と温風を吹き込みファンで循環させながら調理を行った。摂氏100度を超えた過熱水蒸気は熱容量が大きいために熱の回りが良いものとなっている。
【0039】
なおスチコンに代えて「ウォーターオーブン」や「ヘルシオ(登録商標)」であっても良い。ウォーターオーブンとは、水を極度に加熱して超高温の水蒸気「過熱水蒸気」に変え、食品を焼く調理器具である。このウォーターオーブンにヒータを付加したものであっても良い。使用する調理器具により、蒸し焼きの条件は異なるものとなるが、調理殺菌工程S5において、肉汁が出てパサツキ感が出ない状態に焦げ目がつく条件とされる。
【0040】
前記充填工程S3は、食材を所定の割合で混合して袋に充填するものである。袋は、レトルトパウチが用いられる。この充填工程S3は、前処理工程S2終了後直ちに行われ、雑菌の混入が防止される。また前処理工程S2から充填工程S3を無人自動化することにより雑菌の混入が防止される。
【0041】
前記真空密封工程S4は、袋内の空気を抜き去り密封するものである。
【0042】
前記調理殺菌工程S5では、鶏胸肉の芯温が121℃以上に達するよう昇温させる昇温工程と、121℃以上を所定時間保持する保持工程を有する。前記所定時間保持するとは、約35分間保持するのが好ましい。
【0043】
より詳しく説明すれば、前記調理殺菌工程S5では、圧力、温度、時間のコントロールできる条件を備えた加圧加熱槽(レトルト装置)に、真空密封工程S4を終えた袋を収納した後、一次加熱として、槽内の温度を常温から120℃まで12分間で昇温させていき(昇温工程)、二次加熱として120℃に達した時点で35分間その温度を保つ(保持工程)。
【0044】
このように、一次、二次加熱を通じての所定圧力による調理殺菌を行った結果、菌の死滅を示すF値は、5.0〜8.0レベルに達しているとともに、非常に柔らかな食感の鶏胸肉を得ることができ、サラダ用としての商品価値が高まる結果となった。
【0045】
この柔らかくてみずみずしい鶏胸肉が得られたのは、前処理工程S2において、スチームコンベクションオーブンでの100℃以上の「蒸し焼き」にしたことにより、その後のレトルト処理における鶏肉からの水分吐出量が減少したためである。
【0046】
本実施の形態では、食塩水による塩味のみで、その他の食品添加物は一切使用されていないが、F値が4以上であるので、常温による1年以上の長期保存が可能になった。
【0047】
なお、調理殺菌工程S5における温度、保持時間等の条件は、F値が4以上を達成できるものであれば、如何なる組み合わせであっても良い。
【0048】
以下、「無菌試験」の結果を示す。
(1)鶏胸肉の「生肉」を2日間要冷蔵保存して、東邦微生物病研究所において、恒温及び細菌の無菌試験を行った結果、共に陽性であった。
(2)スチコンで240℃、8分間蒸し焼きした鶏胸肉を2日間保存後上記試験所において同じ試験を行ったところ、共に陽性であった。
(3)鶏胸肉を、種々のF値になるようレトルト殺菌処理を行った。それを前記と同様の無菌試験を行った結果(芯部保持温度条件を変えつつ保持時間を35分として加熱した場合の結果。)を「表1」の最右欄に示す。最右欄がブランクのものは実験を不実施であることを意味する。
【0050】
なお、表1は、芯部温度T℃でt分間加熱した場合のF値を計算したものである。F値4を満足させるために必要となる加熱処理時間tは、温度に依存するものであって、80℃の加熱では、F値4を得るには、1週間以上の加熱を要する。35分とは、表1に示すように、120℃や121℃におけるマージンを十分にとった実用的な条件下での試験時間である。
【0051】
以上の無菌検査において、上記(1)及び(2)では菌の発生があり、(3)のF値を4以上に保持することによって菌の発生が認められなかった。他方、F値が低いものでは、一部ロットに菌の発生が認められた。
【0052】
このことから、調理殺菌工程S5において、F値を4以上にすることにより、常温において長期間の保存が可能なことが分かる。
【0053】
なお、上記(3)におけるレトルト殺菌処理は、三浦工業株式会社のレトルト殺菌機JQ−N・T形式を用いた。このレトルト殺菌機は、60℃から130℃まで幅広い温度制御ができ、第1、第2、第3殺菌工程の3段階の過熱があり、昇温時間、殺菌時間、殺菌温度、冷却時間等のきめ細かい制御が可能であり、熱水スプレー式によるムラの少ない急速加熱・急速冷却が行え、かつ、F値を設定することができるものである。そして、設定したF値に到達すると殺菌工程を終了して冷却工程に移行するものである。
【0054】
以下は、美味しさについての比較例である。
(比較例1)
【0055】
前記下準備工程S1の後の前処理工程S2において、「スチームコンベクションオーブンで焼きを8分行う」という処理を行わないで、充填工程S3、真空密封工程S4、及び、調理殺菌工程S5を行った。
この処理では、最終製品の包装内に肉汁が出て、アクのある味がし、美味しさに欠けるものとなった。
(比較例2)
【0056】
前記下準備工程S1の後の前処理工程S2において、「スチームコンベクションオーブンで焼きを8分行う」という処理の代わりに、「100℃の水蒸気による蒸し」を行い、その後、充填工程S3、真空密封工程S4、及び、調理殺菌工程S5を行った。
この処理では、最終製品の包装内に肉汁が出て、パサツキ感が解消されなかった。
以上より、パサツキ感のない美味しい食感を得るのに、前処理工程S2における「蒸し焼き」は大いに貢献していることが分かる。
【0057】
今回開示された実施例の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。
本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。