特開2020-82379(P2020-82379A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-82379(P2020-82379A)
(43)【公開日】2020年6月4日
(54)【発明の名称】書簡
(51)【国際特許分類】
   B42D 15/02 20060101AFI20200508BHJP
【FI】
   B42D15/02 501E
   B42D15/02 501G
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-215102(P2018-215102)
(22)【出願日】2018年11月15日
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】500048797
【氏名又は名称】株式会社横浜リテラ
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】星野 匡
【テーマコード(参考)】
2C005
【Fターム(参考)】
2C005WA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】受領後に立体形状とすることにより、継続的に使用できる書簡を提供する。
【解決手段】表面部2と、裏面部3と、中面部4とからなる書簡であって、表面部2および裏面部3の上縁を一対の折曲線L1を介して連結する第1の連結部5と、裏面部3の下縁に折曲線L2を介して連設され、第1の連結部5と略同一幅を有する第2の連結部6と、表面部2および中面部4の下縁を一対の折曲線L3して連結し、第1の連結部5よりも幅狭に形成された第3の連結部7と、中面部4の上縁に折曲線L4を介して連設された第4の連結部8とを備え、各折曲線L1〜L4を山折りすることにより、中面部4を、表面部2、第1の連結部5、裏面部3、および、第2の連結部6によって取り囲み、かつ、第4の連結部8を第1の連結部5の内面側に貼着し、第2の連結部6を第3の連結部7の外面側に貼着してなり、裏面部3には、中面部4を露出させる透視窓9を形成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
宛先等が記載される矩形状に形成された表面部と、この表面部と略同一の矩形状に形成され前記表面部の裏面側に対向配置される裏面部と、前記表面部と前記裏面部との間に介装される中面部と、前記表面部および前記裏面部の上縁若しくは下縁とを一対の折曲線を介して連結する第1の連結部と、前記裏面部の下縁若しくは上縁に折曲線を介して連設され、前記第1の連結部と略同一幅を有する第2の連結部と、前記表面部および前記中面部の下縁若しくは上縁とを一対の折曲線を介して連結し、前記第1の連結部よりも幅狭に形成された第3の連結部と、前記中面部の上縁若しくは下縁に折曲線を介して連設された第4の連結部とを備え、前記各折曲線を山折りすることにより、前記中面部を、前記表面部、前記第1の連結部、前記裏面部、および、前記第2の連結部によって取り囲み、かつ、前記第4の連結部を前記第1の連結部の内面側に貼着し、前記第2の連結部を前記第3の連結部の外面側に貼着してなり、前記裏面部には、前記中面部を露出させる透視窓が形成されていることを特徴とする書簡。
【請求項2】
前記表面部および前記裏面部のそれぞれの両側縁に、各側縁毎に相互に重畳させられるとともに、相互に貼着される形状保持部が切り取り線を介して連設されていることを特徴とする請求項1に記載の書簡。
【請求項3】
前記裏面部の内側に、前記透視窓を覆う透明フィルムが装着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の書簡。
【請求項4】
前記中面部に、切り抜きによる図柄が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の書簡。
【請求項5】
前記表面部の内面に、前記切り抜き部分に対峙される描画が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の書簡。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書簡に係わり、特に、配達時には平板状に折り畳まれ、受領後に立体形状とすることのできる書簡に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、葉書やダイレクトメール等の書簡は、矩形状の一枚の紙葉で構成され、若しくは、複数枚の紙葉を剥離可能に貼着した構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述した従来の書簡では、得られる視覚的な情報が、各紙葉に記載された文字や図柄といた平面的な情報に限られている。
【0005】
また、前記書簡は、記載された情報の確認を行なった後は机上に載置されることが多く、再確認のためには、書簡を手にとって紙面を確認する必要がある。
【0006】
さらに、前記書簡は、情報確認後には廃棄されるか収納されてしまうことが殆どである。
【0007】
本発明は、前述した従来の問題点に鑑みなされたもので、配達時には平板状に折り畳まれた状態として配達を容易にし、かつ、受領後には立体形状とすることにより、立体的な視覚効果を生じさせるとともに、置物としての機能を生じさせて継続的な使用を促すことの可能な書簡を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の書簡は、前述した課題を解決するために、宛先等が記載される矩形状に形成された表面部と、この表面部と略同一の矩形状に形成され前記表面部の裏面側に対向配置される裏面部と、前記表面部と前記裏面部との間に介装される中面部と、前記表面部および前記裏面部の上縁若しくは下縁とを一対の折曲線を介して連結する第1の連結部と、前記裏面部の下縁若しくは上縁に折曲線を介して連設され、前記第1の連結部と略同一幅を有する第2の連結部と、前記表面部および前記中面部の下縁若しくは上縁とを一対の折曲線を介して連結し、前記第1の連結部よりも幅狭に形成された第3の連結部と、前記中面部の上縁若しくは下縁に折曲線を介して連設された第4の連結部とを備え、前記各折曲線を山折りすることにより、前記中面部を、前記表面部、前記第1の連結部、前記裏面部、および、前記第2の連結部によって取り囲み、かつ、前記第4の連結部を前記第1の連結部の内面側に貼着し、前記第2の連結部を前記第3の連結部の外面側に貼着してなり、前記裏面部には、前記中面部を露出させる透視窓が形成されていることを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、前記表面部、中面部、および、裏面部を、前記折り線において折り込むことにより、これらを厚み方向に重畳させて平板状に折り畳むことができる。
【0010】
この状態で配達が行なわれ、通常の葉書やダイレクトメールと同様に、表面部に記載された文字や図柄による平面的な情報を確認することができる。
【0011】
前記表面部の平面的な情報確認後は、前記各折曲線を山折りすることにより、前記表面部、第1連結部、第2連結部、および、裏面部をほぼ直交させ、これによって、箱形に変形させることができる。
【0012】
また、前記表面部と裏面部との間に、これらと略平行に前記中間部を位置させることができる。
【0013】
ここで、前記表面部に透視窓が形成されていることから、この透視窓から中間部が視認される。
【0014】
前述したように箱形に形成された書簡は、例えば、机上に置物として置くことができるので、継続的な使用が可能となる。
【0015】
また、前記裏面部と中面部が間隔をおいて重畳させられ、かつ、中面部が裏面部に形成されている透視窓から視認することができるので、裏面具と中面部による立体的な視認効果を得ることができる。
これによって、多様な情報を提供することができる。
【0016】
前記表面部および前記裏面部のそれぞれの両側縁に、各側縁毎に相互に重畳させられるとともに、相互に貼着される形状保持部が切り取り線を介して連設しておくことができる。
【0017】
このような構成とすることにより、前記各形状保持部を貼着しておくことにより、書簡を平板状に保持して、配達を容易にすることができる。
【0018】
前記裏面部の内側に、前記透視窓を覆う透明フィルムを装着しておくこともできる。
【0019】
このような構成とすると、前記中面部を前記透明フィルムによって保護して、その損傷を防止することができる。
【0020】
そして、前記中面部に、切り抜きによる図柄を形成することにより、この切り抜きを介して、後方に位置する表面部との距離感を与えることができる。
これによって、立体感をより高めることができる。
【0021】
ここで、前記表面部の内面に、前記切り抜き部分に対峙される描画(文字も含む)を形成しておくことにより、提供できる情報を増やすことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の書簡によれば、配達時には平板状に折り畳まれた状態として配達を容易にし、かつ、受領後には立体形状とすることにより、立体的な視覚効果を生じさせるとともに、置物としての機能を生じさせて継続的な使用を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態の書簡を展開した正面図である。
図2】本発明の一実施形態の書簡を展開した背面図である。
図3】本発明の一実施形態の書簡の正面図である。
図4】本発明の一実施形態の書簡の背面図である。
図5】本発明の一実施形態の書簡を立体化する際の手順を示す背面図である。
図6】本発明の一実施形態の書簡を立体化する際の手順を示す背面図である。
図7】本発明の一実施形態の書簡を立体化する際の手順を示す背面図である。
図8】本発明の一実施形態の書簡を組み立てる際の手順を示す縦断面図である。
図9】本発明の一実施形態の書簡を組み立てる際の手順を示す縦断面図である。
図10】本発明の一実施形態の書簡を組み立てる際の手順を示す縦断面図である。
図11】本発明の一実施形態を立体化した際の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
これらの図において、符号1は本実施形態の書簡を示す。
【0025】
この書簡1は、宛先等が記載される矩形状に形成された表面部2と、この表面部2と略同一の矩形状に形成され前記表面部2の裏面側に対向配置される裏面部3と、前記表面部2と前記裏面部3との間に介装される中面部4と、前記表面部2および前記裏面部3の上縁を一対の折曲線L1を介して連結する第1の連結部5と、前記裏面部3の下縁に折曲線L2を介して連設され、前記第1の連結部5と略同一幅を有する第2の連結部6と、前記表面部2および前記中面部4の下縁を一対の折曲線L3して連結し、前記第1の連結部5りも幅狭に形成された第3の連結部7と、前記中面部4の上縁に折曲線L4を介して連設された第4の連結部8とを備え、前記各折曲線L1〜L4を山折りすることにより、前記中面部4を、前記表面部2、前記第1の連結部5、前記裏面部3、および、前記第2の連結部6によって取り囲み、かつ、前記第4の連結部8を前記第1の連結部5の内面側に貼着し、前記第2の連結部6を前記第3の連結部7の外面側に貼着してなり、前記裏面部3には、前記中面部4を露出させる透視窓9が形成されている。
【0026】
前記表面部2、第1の連結部5、裏面部3、および、第2の連結部6のそれぞれの両側縁には、各側縁毎に相互に重畳させられるとともに、相互に貼着される形状保持部10が切り取り線C1を介して連設されている。
【0027】
前記裏面部3の内側には、図2に示すように、前記透視窓9を覆う透明フィルム11が装着されている。
【0028】
前記中面部4には、切り抜き12による図柄が形成されており、また、前記表面部2の内面には、前記切り抜き12部分に対峙される描画13が形成されている。
【0029】
また、前記第1の連結部5、第2の連結部6、および、前記形状保持部10の裏面側にはのりしろ14が形成されて接着用ののりが塗布されている。
【0030】
さらに、前記形状保持部10の、前記裏面部3および第1の連結部5に連続する部位で、形状保持部10の幅方向の中間位置に、波形の切り取り線C2が形成されている。
【0031】
そして、前記各切り取り線C2の両端部と前記切り取り線C1との間に、直線的な切り込みDが形成されている。
【0032】
このように構成された本実施形態の書簡1は、図8に示すように、折曲線L3を山折りすることことによって、中面部4および第4の連結部8を表面部2の裏側へ折り畳む。
【0033】
ついで、表面部2側の折曲線L1を山折りすることによって、図9に示すように、第1の連結部5および裏面部3を、中面部4およびの内面に貼着固定する。
【0034】
さらに、折曲線L2を山折りすることにより、図10に示すように、第2の連結部6を第3の連結部7の外面に重畳させるとともにこれらを貼着固定する。
同時に、両形状保持部10同士を重畳させるとともに、これらを貼着固定する。
【0035】
ここで、形状保持部10の切り取り線C1・C2、および、両切り込みD戸によって取り囲まれる部位は貼着しない。
【0036】
以上の手順によって、図3および図4に示すように、平板状の書簡1を組み上げることができる。
【0037】
このような平板状の書簡1の表面部2の表面に、図3に示すように、宛先や挨拶文等の文字情報を記述することにより、葉書やダイレクトメールとして使用することができる。
そして、裏面側においては、図4に示すように、裏面部3の表面から、透視窓9を介して中面部4の一部が露出させられている。
【0038】
ついで、前記表面部2の情報を確認した後は、まず、前記両形状保持部10の、両切り込みD、および、両切り取り線C1・C2によって囲まれる部位を、この部位を図5に示すように切り取った後に、前記両形状保持部10を、切り取り線C1から切り離す(図6参照)。
【0039】
これより、図11に示すように、折曲線L1・L2・L3・L4における折り角が約90°となるように折り角を調整する。
【0040】
これによって、図11に示すように、書簡1が箱形となされるとともに、表面部2、裏面部3、および、中面部4が、所定間隔をおいてほぼ平行に保持される。
【0041】
このように箱形となされた書簡1は、たとえば、机上に立てた状態で置くことができる。
【0042】
そして、裏面部3に形成された透視窓9からは、中面部4と表面部が前後方向に立体的に視認することができる。
したがって、提供情報を立体的に行なってその情報量を増やすことができるばかりでなく、その立体的な視覚効果により興味をもたせて、継続的な使用を可能にすることができる。
【0043】
なお。前記各実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、書簡の形状や設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0044】
1 書簡
2 表面部
3 裏面部
4 中面部
5 第1の連結部
6 第2の連結部
7 第3の連結部
8 第4の連結部
9 透視窓
10 形状保持部
11 透明フィルム
12 切り抜き
13 描画
14 のりしろ
C1 切り取り線
C2 切り取り線
D 切り込み
L1 折曲線
L2 折曲線
L3 折曲線
L4 折曲線


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11