特開2020-83809IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

膜タンパク質に関する。より具体的には、本発明は、脂質二重膜を通してセシウムを能動的に輸送することができる膜タンパク質、ならびにその膜タンパク質を含む組成物および細菌細胞

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】定義された生体分子に基づいてセシウムを能動的に輸送するための組成物の提供。
【解決手段】脂質二重膜と、その脂質二重膜中に存在する、特定のアミノ酸配列に対して95%以上の配列同一性を有しCs+/H+アンチポーター活性を有するMicrobacterium sp. TS-1株由来の膜タンパク質とを含む、セシウムを能動的に輸送するための組成物、その組成物を使用する方法、及びその組成物を調製するために有用な細菌細胞の提供。
【選択図】図7

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、脂質二重膜を通してセシウムを能動的に輸送することができる膜タンパク質を同定したことに基づき、その膜タンパク質を含むセシウム輸送用組成物および細菌細胞を提供するものである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

発明者らは、Microbacterium sp. TS-1株が高濃度のセシウムの存在下で生育することができるCs+耐性菌であることを見出した。さらに、様々な遺伝学的および生化学的実験を精力的に行った結果、TS-1株のゲノム中に、Cs+耐性に寄与する膜タンパク質の遺伝子を発見し、本発明を完成させるに至った。
【発明の効果】
本発明の実施形態により、環境中のセシウムを、脂質二重膜で隔てられた区画内へと隔離、捕捉、および/または濃縮することができ、あるいは、脂質二重膜で隔てられた区画内からセシウムを排出、除去、および/または希釈することができる。本発明の実施形態はまた、生物におけるセシウム毒性およびセシウム耐性を研究するためのツールを提供することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、MTS1_00475遺伝子がコードする膜タンパク質のアミノ酸配列(配列番号1)を示す。下線は推定される膜貫通領域を示す。

【図2】図2は、野生型(wt)のMicrobacterium sp. TS-1株、ならびにCs+感受性変異株m3およびm4の生育能力(吸光度A600で表される培地濁度)と、培地中のセシウム濃度との関係を示すグラフである。

【図3】図3は、図2と同様の測定に基づいて、m3株に由来する復帰変異株m3RのCs+耐性再獲得(a)およびm4株に由来する復帰変異株m4RのCs+耐性再獲得(b)を示すグラフである。

【図4】図4は、野生型TS-1株(WT)、Cs+感受性変異株(m3、m4)、および復帰変異株(m3R、m4R)のMTS1_00475遺伝子産物のアミノ酸配列の一部を示す。m3(上)とm4(下)では、同じMTS1_00475遺伝子の異なる位置(アミノ酸番号および矢印参照)に終始コドンが導入されており、それぞれの復帰変異株ではその終始コドンが解消されている。

【図5】図5は、大腸菌へのMTS1_00475遺伝子の導入の概要(a)およびpBAD24プラスミドベクターの構造(b)を示す。(b)において、pBAD24は以下のエレメントを有している:pBR322 oriはColE1型のDNA複製開始領域(大腸菌由来);araCはL-アラビノースオペロンの調節遺伝子(大腸菌由来);AmpRはアンピシリン耐性遺伝子(大腸菌由来);f1 oriは一本鎖DNA合成に必要な部分(バクテリオファージf1由来)。

【図6】図6は、アンチポート活性測定アッセイの概要を示す。

【図7】図7は、測定されたCs+/H+アンチポーター活性を示すグラフである。

選択図 図7出願人が指定した本件の代表的な図

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