特開2020-84556(P2020-84556A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-84556(P2020-84556A)
(43)【公開日】2020年6月4日
(54)【発明の名称】建築構造
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/56 20060101AFI20200508BHJP
   E04C 2/40 20060101ALI20200508BHJP
【FI】
   E04B2/56 621J
   E04B2/56 601B
   E04B2/56 604F
   E04C2/40 J
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-219847(P2018-219847)
(22)【出願日】2018年11月26日
(71)【出願人】
【識別番号】516020938
【氏名又は名称】海野建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】海野 洋光
【テーマコード(参考)】
2E002
2E162
【Fターム(参考)】
2E002EA02
2E002FA03
2E002FB07
2E002GA02
2E162BA05
2E162CC02
(57)【要約】
【課題】運送・梱包用のパレットとして再利用可能なパネルを、壁の構造体として使用可能な建築構造を提供すること。
【解決手段】建築構造1は、桁11と、桁11と略直交する方向に並列され、桁11に固定された第1板材12及び第2板材13と、を有し、第1板材12と第2板材13とで、桁11を挟み込んで固定することで、矩形に形成されたパネル10を複数用いたものであって、複数のパネル10のうち第1パネル10a及び第2パネル10bを、桁11が略垂直になるように配置した状態で、上下方向に配列し、第1パネル10aの桁11と、第1パネル10aの上に配置された第2パネル10bの桁11とを連結することで、壁を形成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
桁と、前記桁と略直交する方向に並列され、前記桁に固定された第1板材及び第2板材と、を有し、前記第1板材と前記第2板材とで、前記桁を挟み込んで固定することで、矩形に形成されたパネルを複数用いた建築構造であって、
複数の前記パネルのうち第1パネル及び第2パネルを、前記桁が略垂直になるように配置した状態で、上下方向に配列し、
前記第1パネルの前記桁と、前記第1パネルの上に配置された前記第2パネルの前記桁とを連結することで、壁を形成する建築構造。
【請求項2】
前記桁に沿って配置され、前記第1パネルの前記桁と、前記第2パネルの前記桁とにまたがって配置され、
前記第1パネルの前記桁に固定されると共に、前記第2パネルの前記桁にも固定される補助材を、さらに備える請求項1に記載の建築構造。
【請求項3】
前記第1パネルの前記桁に固定される第1固定部と、
前記第1パネル及び前記第2パネルの前記桁に沿って、前記第1固定部から前記第2パネルまで延びる軸部と、
前記第2パネルの前記桁に固定され、前記軸部と連結する第2固定部と、を有する連結金具を、さらに備える請求項1又は2に記載の建築構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルを複数用いた建築構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、穴のある並列する複数の桁2とこの桁とほぼ直交する方向に並列する複数の天板および底板とからなり、桁を上下からの天板と底板とで挟み込み、固定して形成される建築資材用正方形木製パネルが知られている(特許文献1)。
この建築資材用正方形木製パネルによれば、建築部材として使用後、解体すれば、運送・梱包用木製パレットとして再利用ができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3210079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、建築資材用正方形木製パネルを、解体後、運送・梱包用のパレットとして、汎用的に再利用するためには、1枚の大きさを、例えば、天板および底板の板厚を9mm〜30mm、上記桁の板厚を15mm〜150mmとし、長さを、全て1100mm程度に形成する必要がある。
【0005】
このため、後にパレットとして使用可能に形成されたパネルを立てて、建築物における壁の構造体として使用する場合、高さ方向の寸法が足りないので、上下方向に複数配列する必要がある。
また、壁の構造体として使用した場合、上下方向に複数配列されたパネルの天板や底板の外表面に、内装や外装が施される。よって、例えば、複数のパネルを上下方向に連結するための金具が、天板や底板の外表面より突出すると、構造体であるパネルに取り付けられる外装や内装に影響が出るため問題となる。
【0006】
そこで、本発明では、上記の課題に鑑みて、運送・梱包用のパレットとして再利用可能なパネルを、壁の構造体として使用可能な建築構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0008】
本発明は、
桁と、前記桁と略直交する方向に並列され、前記桁に固定された第1板材及び第2板材と、を有し、前記第1板材と前記第2板材とで、前記桁を挟み込んで固定することで、矩形に形成されたパネルを複数用いた建築構造であって、
複数の前記パネルのうち第1パネル及び第2パネルを、前記桁が略垂直になるように配置した状態で、上下方向に配列し、
前記第1パネルの前記桁と、前記第1パネルの上に配置された前記第2パネルの前記桁とを連結することで、壁を形成する建築構造である。
【0009】
上記構成によれば、第1板材と第2板材とで、桁を挟み込んで固定することで、矩形に形成された、複数のパネルのうち第1パネル及び第2パネルを、桁が略垂直になるように配置した状態で、上下方向に配列し、第1パネルの桁と、第1パネルの上に配置された第2パネルの桁とを連結することで、壁を形成する。
【0010】
これにより、上下方向に配列された複数のパネルを、第1板材と第2板材との間の桁で連結することで、壁を形成するので、例えば、複数のパネルを上下方向に連結するための金具が、第1板材や第2板材の外表面より突出することなく、固定できる。
したがって、運送・梱包用のパレットとして再利用可能なパネルを、壁の構造体として使用可能な建築構造を提供できる。
【0011】
また、本発明は、
前記桁に沿って配置され、前記第1パネルの前記桁と、前記第2パネルの前記桁とにまたがって配置され、
前記第1パネルの前記桁に固定されると共に、前記第2パネルの前記桁にも固定される補助材を、さらに備えてもよい。
【0012】
上記構成によれば、第1パネルの桁に固定されると共に、第2パネルの桁にも固定される補助材を設けることで、第1パネルと第2パネルの接合部における強度を向上できる。
【0013】
また、本発明は、
前記第1パネルの前記桁に固定される第1固定部と、
前記第1パネル及び前記第2パネルの前記桁に沿って、前記第1固定部から前記第2パネルまで延びる軸部と、
前記第2パネルの前記桁に固定され、前記軸部と連結する第2固定部と、を有する連結金具を、さらに備えてもよい。
【0014】
上記構成によれば、連結金具は、第1固定部と、軸部と、第2固定部と、を有する。
第1固定部は、第1パネルの桁に固定される。
軸部は、第1パネル及び第2パネルの桁に沿って、第1固定部から第2パネルまで延びる。
第2固定部は、第2パネルの桁に固定され、軸部と連結する。
【0015】
これにより、上下方向に配列された複数のパネルを、第1板材と第2板材との間において、これらの桁を、連結金具により互いに固定できるので、連結金具が、第1板材と第2板材の外表面より突出することなく、固定することが可能となる。
したがって、運送・梱包用のパレットとして再利用可能なパネルを、壁の構造体として使用可能な建築構造を提供できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、運送・梱包用のパレットとして再利用可能なパネルを、壁の構造体として使用可能な建築構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の好適な実施形態に係る建築構造の斜視図である。
図2図2は、本発明の好適な実施形態に係るパネルの斜視図である。
図3図3は、本発明の好適な実施形態に係る建築構造の正面図である。
図4図4は、本発明の好適な実施形態に係る第1連結金具を説明する図である。
図5図5は、本発明の好適な実施形態に係る第2連結金具を説明する図である。
図6図6は、本発明の好適な実施形態に係る第3連結金具を説明する図である。
図7図7は、本発明の好適な実施形態の変形例に係る建築構造の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(好適の実施の形態)
以下、本発明を実施するための好適の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0019】
図1は、本発明の好適な実施形態に係る建築構造の斜視図である。
本実施の形態の建築構造1は、矩形に形成されたパネル10を複数用いたものであり、複数のパネル10のうち第1パネル10a及び第2パネル10bを、桁が略垂直になるように配置した状態で、上下方向に配列し、第1パネル10aの桁11と、第1パネル10aの上に配置された第2パネル10bの桁11とを連結することで、壁5を形成する。なお、本実施形態では、2枚のパネル10を上下方向に配列しているが、これに限らず、3枚以上配列してもよい。また、建築構造1は、通し柱や間柱が無い建築物に適用することができるが、これに限らず、通し柱や間柱を有する一般的な軸組構造の建築物に適用することもできる。また、本実施の形態の説明では、パネル10を建築物の壁として使用する例を説明するが、パネル10を床や天井に用いてもよい。
【0020】
建築構造1は、最下段のパネル10(図1に示す例では第1パネル10a)の下端が土台6に連結され、最上段のパネル10(図1に示す例では第2パネル10b)の上端が臥梁7に連結されている。
【0021】
図2は、本発明の好適な実施形態に係るパネルの斜視図である。
パネル10は、所定間隔で略並行に配列された複数の桁11と、桁11と略直交する方向に並列され、桁11に固定された第1板材12及び第2板材13と、を有し、第1板材12と第2板材13とで、桁11を挟み込んで、釘やビス等で固定することで、矩形に形成されている。
【0022】
パネル10は、第1板材12及び第2板材13の板厚を9mm〜30mmとし、桁11の板厚を15mm〜150mmとし、桁11、第1板材12及び第2板材13の長さを、全て1100mmとすることが好ましい。
これにより、建築構造1を解体後、パネル10を、運送・梱包用木製パレットとして、容易に再利用することができる。
【0023】
図1に戻って、建築構造1は、桁11に沿って配置され、第1パネル10aの桁11と、第2パネル10bの桁11とにまたがって配置され、第1パネル10aの桁11に固定されると共に、第2パネル10bの桁11にも固定される補助材20を、さらに備える。
【0024】
図3は、本発明の好適な実施形態に係る建築構造の正面図である。図3では、第2板材13(図1参照)を省略し、土台6及び臥梁7の外径のみを点線で示している。
【0025】
建築構造1は、最下段のパネル10(図3に示す例では第1パネル10a)の桁11の下部に固定される補強材21と、最上段のパネル10(図1に示す例では第2パネル10b)の桁11の上に固定される補強材22と、さらに備える。
【0026】
また、建築構造1は、複数のパネル10(図1に示す例では、第1パネル10a及び第2パネル10b)を互いに連結する第1連結金具30と、最下段のパネル10(図3に示す例では第1パネル10a)の下端を土台6に固定する第2連結金具40と、最上段のパネル10(図1に示す例では第2パネル10b)の上端に臥梁7を固定する第3連結金具50と、を備える。
【0027】
補助材20及び補強材21,22は、桁11において、第1板材12及び第2板材13が固定された面と略直交する面に配置される。すなわち、補助材20及び補強材21,22は、第1板材12及び第2板材13の間(パネル10の内部)に配置される。これにより、建築構造1に取り付けられる仕上げに影響を与えることなく、補強できる。
【0028】
図4は、本発明の好適な実施形態に係る第1連結金具を説明する図である。
第1連結金具30は、第1パネル10aの桁11に固定される第1固定部31と、第1パネル10a及び第2パネル10bの桁11に沿って、第1固定部31から第2パネル10bまで延びる軸部32と、第2パネル10bの桁11に固定され、軸部32と連結する第2固定部33と、を有する。
【0029】
第1固定部31は、長方形形状のプレート31aで構成され、第1パネル10aの桁11の補助材20が配置された面と反対側の面(第1板材12及び第2板材13が固定された面と略直交する面)において、長辺が桁11の延びる方向に沿って、配置される。
プレート31aは、下部側に孔が形成され、この孔にボルトが挿通され、このボルトの軸部が、桁11、補助材20及び補助材20の桁11と接する面の反対側の面に配置された座金60(図3参照)を貫通し、座金60側に配置されたナットと螺合し、締め付けられることで、第1パネル10aの桁11に固定される。
【0030】
軸部32は、下端側が、第1固定部31の上部側に固定され、少なくとも上端側にネジ山が形成されている。
【0031】
第2固定部33は、長方形形状のプレート33aと、軸部32と係合する係合部33bと、を備える。
プレート33aは、第2パネル10bの桁11の補助材20が配置された面と反対側の面(第1板材12及び第2板材13が固定された面と略直交する面)において、長辺が桁11の延びる方向に沿って、配置される。
プレート33aは、上部側に孔が形成され、この孔にボルトが挿通され、このボルトの軸部が、桁11、補助材20及び補助材20の桁11と接する面の反対側の面に配置された座金60(図3参照)を貫通し、座金60側に配置されたナットと螺合し、締め付けられることで、第2パネル10bの桁11に固定される。
【0032】
係合部33bは、プレート33aの下部側に設けられ、上下方向に延びる貫通孔が形成され、この貫通孔に下方から軸部32の上端側が挿通され、貫通孔を貫通した軸部32の上端側がナットと螺合することで、軸部32と係合する。
【0033】
このように、第1パネル10aに固定された第1固定部31と、第2パネル10bに固定された第2固定部33とを、軸部32により連結することで、第1パネル10aと第2パネル10bとを上下方向に配列した状態で固定できる。
【0034】
図5は、本発明の好適な実施形態に係る第2連結金具を説明する図である。
第2連結金具40は、第1パネル10aの桁11に固定される固定部41と、土台6の底面側から上面に向かって貫通し、さらに、第1パネル10aの桁11に沿って延びる軸部42と、を備える。
【0035】
固定部41は、第2固定部33(図4参照)と同様に構成され、長方形形状のプレート41aと、軸部42と係合する係合部41bと、を備える。
プレート41aは、第1パネル10aの桁11の補強材21が配置された面と反対側の面(第1板材12及び第2板材13が固定された面と略直交する面)において、長辺が桁11の延びる方向に沿って、配置される。
プレート41aは、上部側に孔が形成され、この孔にボルトが挿通され、このボルトの軸部が、桁11、補強材21及び補強材21の桁11と接する面の反対側の面に配置された座金60(図3参照)を貫通し、座金60側に配置されたナットと螺合し、締め付けられることで、第1パネル10aの桁11に固定される。
【0036】
係合部41bは、プレート41aの下部側に設けられ、上下方向に延びる貫通孔が形成され、この貫通孔に下方から軸部42の上端側が挿通され、貫通孔を貫通した軸部42の上端側がナットと螺合し、締め付けられることで、軸部42と係合する。
【0037】
軸部42は、ボルトで構成され、頭部が土台6の底面に形成されたダボ穴に配置され、軸部が、土台6を上下方向に貫通し、さらに、係合部41bの貫通孔を貫通し、上端側がナットと螺合することで、係合部41bと係合する。なお、軸部42は、頭部を、ボルト形状とする代わりに、略L字形状に形成し、土台6の下に配置された基礎の内部にアンカーさせてもよい。
【0038】
このように、第1パネル10aに固定された固定部41を、土台6の底面側から延びる軸部42に係合させることで、第1パネル10aを、桁11が上下方向に延びる状態(立てた状態)で、土台6に固定できる。
【0039】
図6は、本発明の好適な実施形態に係る第3連結金具を説明する図である。
第3連結金具50は、第2パネル10bの桁11に固定される固定部51と、第2パネル10bの桁11に沿って、固定部51から上方に延びて、臥梁7を底面から上面に向かって貫通する軸部52と、を備える。
【0040】
固定部51は、第1固定部31(図4参照)と同様に構成され、長方形形状のプレート51aで構成され、第2パネル10bの桁11の補強材22が配置された面と反対側の面(第1板材12及び第2板材13が固定された面と略直交する面)において、長辺が桁11の延びる方向に沿って、配置される。
プレート51aは、下部側に孔が形成され、この孔にボルトが挿通され、このボルトの軸部が、桁11、補強材22及び補強材22の桁11と接する面の反対側の面に配置された座金60(図3参照)を貫通し、座金60側に配置されたナットと螺合し、締め付けられることで、第2パネル10bの桁11に固定される。
【0041】
軸部52は、下端側が、固定部51の上部側に固定され、少なくとも上端側にネジ山が形成され、上方に延びて、臥梁7を底面から上面に向かって貫通し、臥梁7の上面に配置された座金60を貫通した状態で、上端側がナットと螺合し、締め付けられる。
【0042】
このように、第2パネル10bに固定された固定部51から延びる軸部52を、臥梁7を貫通させて固定することで、第2パネル10bの上に臥梁7を固定できる。
【0043】
(変形例)
次に、本発明の好適な実施形態の変形例に係る建築構造1Aについて説明する。
図7は、本発明の好適な実施形態の変形例に係る建築構造の正面図である。図7では、第2板材13(図1参照)を省略し、土台6及び臥梁7の外径のみを点線で示している。
変形例に係る建築構造1Aは、補助材20及び補強材21,22(図3参照)の代わりに、土台6の天端から臥梁7の下端まで延びる補助材25を備える点が、好適な実施形態に係る建築構造1(図3参照)と異なる。
【0044】
補助材25は、第1板材12及び第2板材13の間(パネル10の内部)に配置され、第1パネル10aの桁11の上部と第3連結金具50により固定され、第1パネル10aの桁11の下部及び第2パネル10bの桁11の上部と第1連結金具30により固定され、第2パネル10bの桁11の下部と第2連結金具40により固定される。すなわち、補助材25は、1つで、建築構造1の補助材20及び補強材21,22(図3参照)として機能する。
【0045】
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態及び変形例に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態及び変形例に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0046】
1,1A 建築構造
5 壁
6 土台
7 臥梁
10 パネル
10a 第1パネル
10b 第2パネル
11 桁
12 第1板材
13 第2板材
20,25 補助材
21 補強材
22 補強材
30 第1連結金具
31 第1固定部
31a プレート
32 軸部
33 第2固定部
33a プレート
33b 係合部
40 第2連結金具
41 固定部
41a プレート
41b 係合部
42 軸部
50 第3連結金具
51 固定部
51a プレート
52 軸部
60 座金
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2020年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の桁と、前記桁と略直交する方向に並列され、前記桁に固定された第1板材及び第2板材と、を有し、前記第1板材と前記第2板材とで、複数の前記桁を挟み込んで固定することで、矩形に形成されたパネルを複数用いた建築構造であって、
複数の前記パネルのうち第1パネル及び第2パネルを、前記桁が略垂直になるように配置した状態で、上下方向に配列し、
前記第1パネルの前記桁と、前記第1パネルの上に配置された前記第2パネルの前記桁とを連結金具で連結することで、壁を形成し、
前記桁に沿って配置され、前記第1パネルの前記桁と、前記第2パネルの前記桁とにまたがって配置され、
前記第1パネルの複数の前記桁にそれぞれ固定されると共に、前記第2パネルの複数の前記桁にもそれぞれ固定される補助材を、さらに備える建築構造。
【請求項2】
前記連結金具は、
前記第1パネルの前記桁に固定される第1固定部と、
前記第1パネル及び前記第2パネルの前記桁に沿って、前記第1固定部から前記第2パネルまで延びる軸部と、
前記第2パネルの前記桁に固定され、前記軸部と連結する第2固定部と、を有する請求項1に記載の建築構造。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、
複数の桁と、前記桁と略直交する方向に並列され、前記桁に固定された第1板材及び第2板材と、を有し、前記第1板材と前記第2板材とで、複数の前記桁を挟み込んで固定することで、矩形に形成されたパネルを複数用いた建築構造であって、
複数の前記パネルのうち第1パネル及び第2パネルを、前記桁が略垂直になるように配置した状態で、上下方向に配列し、
前記第1パネルの前記桁と、前記第1パネルの上に配置された前記第2パネルの前記桁とを連結金具で連結することで、壁を形成し、
前記桁に沿って配置され、前記第1パネルの前記桁と、前記第2パネルの前記桁とにまたがって配置され、
前記第1パネルの複数の前記桁にそれぞれ固定されると共に、前記第2パネルの複数の前記桁にもそれぞれ固定される補助材を、さらに備える建築構造である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
これにより、上下方向に配列された複数のパネルを、第1板材と第2板材との間の桁で連結することで、壁を形成するので、例えば、複数のパネルを上下方向に連結するための金具が、第1板材や第2板材の外表面より突出することなく、固定できる。
したがって、運送・梱包用のパレットとして再利用可能なパネルを、壁の構造体として使用可能な建築構造を提供できる。
また、上記構成によれば、第1パネルの桁に固定されると共に、第2パネルの桁にも固定される補助材を設けることで、第1パネルと第2パネルの接合部における強度を向上できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、本発明は、
前記連結金具は、
前記第1パネルの前記桁に固定される第1固定部と、
前記第1パネル及び前記第2パネルの前記桁に沿って、前記第1固定部から前記第2パネルまで延びる軸部と、
前記第2パネルの前記桁に固定され、前記軸部と連結する第2固定部と、を有てもよい。