特開2020-88430(P2020-88430A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クラリオン株式会社の特許一覧

特開2020-88430画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法
<>
  • 特開2020088430-画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法 図000003
  • 特開2020088430-画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法 図000004
  • 特開2020088430-画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法 図000005
  • 特開2020088430-画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法 図000006
  • 特開2020088430-画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法 図000007
  • 特開2020088430-画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法 図000008
  • 特開2020088430-画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法 図000009
  • 特開2020088430-画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-88430(P2020-88430A)
(43)【公開日】2020年6月4日
(54)【発明の名称】画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/66 20060101AFI20200508BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20200508BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20200508BHJP
   G06T 3/40 20060101ALI20200508BHJP
【FI】
   H04N5/66 D
   G09G5/36 520H
   G09G5/00 555D
   G09G5/00 550X
   G09G5/36 510Z
   G09G5/00 530H
   G06T3/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-215317(P2018-215317)
(22)【出願日】2018年11月16日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀樹
【テーマコード(参考)】
5B057
5C058
5C182
【Fターム(参考)】
5B057AA16
5B057CA12
5B057CA16
5B057CB12
5B057CB16
5B057CD05
5B057CH16
5B057CH18
5B057CH20
5C058AA06
5C058BA22
5C058BA35
5C182AB08
5C182AB25
5C182AC03
5C182AC43
5C182BA01
5C182BA14
5C182BA68
5C182BC01
5C182BC11
5C182BC25
5C182BC26
5C182CB16
(57)【要約】
【課題】表示装置のピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比に合わせた画像を本来のアスペクト比で表示可能にする。
【解決手段】サーバ30は、オリジナル画像Xを車載装置10に送信し、携帯装置20は、車載装置10に表示されたオリジナル画像Xを撮影した撮影画像X2をサーバ30に送信し、サーバ30はオリジナル画像Xと撮影画像X2を画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像X2のアスペクト比を前記オリジナル画像Xのアスペクト比に補正する補正係数DKを算出して車載装置10に送信する。そして、車載装置10は、画像データに対応する画像を、補正係数DKに基づいてアスペクト比を補正して表示する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置と、前記表示装置に表示された画像を撮影可能な撮影装置と、前記表示装置と通信可能なサーバとを備える画像表示システムにおいて、
前記サーバは、ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記オリジナル画像を前記表示装置に送信する通信部とを備え、
前記撮影装置は、前記サーバ又は前記表示装置と通信可能であり、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影し、撮影画像を前記サーバ又は前記表示装置に送信し、
前記サーバ又は前記表示装置は、
前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出する補正係数算出部を有し、
前記表示装置は、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正した画像で表示することを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
前記表示装置は、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して表示する表示制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記オリジナル画像は、ピクセルアスペクト比に応じて幅と高さの比率が変化する形状を有する特定画像を含み、
前記補正係数算出部は、前記オリジナル画像と前記撮影画像とで前記特定画像の幅及び高さの少なくともいずれかを比較した比較結果に基づき、前記補正係数を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記オリジナル画像は、前記撮影画像の送信先を示す画像と、前記画像の切り出し・傾きを検出するための複数のファインダパターンとを含む二次元コードであり、
前記ファインダパターンを前記特定画像として利用していることを特徴とする請求項3に記載の画像表示システム。
【請求項5】
画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置と通信可能なサーバにおいて、
ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を記憶する記憶部と、
前記オリジナル画像を前記表示装置に送信し、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影した撮影装置から送信された撮影画像を受信する通信部と、
前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出する補正係数算出部とを有し、
前記通信部により、前記補正係数を前記表示装置に送信し、又は、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して前記表示装置に送信することを特徴とするサーバ。
【請求項6】
画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置において、
当該表示装置と通信可能なサーバから送信された、ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を受信すると共に、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影した撮影装置から送信された撮影画像を受信する通信部と、
前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出する補正係数算出部と、
前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して表示する表示制御部と
を有することを特徴とする表示装置。
【請求項7】
画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置と通信可能なサーバの制御方法において、
通信部により、ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を前記表示装置に送信するステップと、
前記通信部により、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影した撮影装置から送信された撮影画像を受信するステップと、
補正係数算出部により、前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出するステップと、
前記通信部により、前記補正係数を前記表示装置に送信し、又は、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して前記表示装置に送信することを特徴とするサーバの制御方法。
【請求項8】
前記オリジナル画像は、ピクセルアスペクト比に応じて幅と高さの比率が変化する形状を有する特定画像を含み、
前記補正係数を算出するステップでは、前記オリジナル画像と前記撮影画像とで前記特定画像の幅及び高さの少なくともいずれかを比較した比較結果に基づき、前記補正係数を算出することを特徴とする請求項8に記載のサーバの制御方法。
【請求項9】
前記オリジナル画像は、前記撮影画像の送信先を示す画像と、前記画像の切り出し・傾きを検出するための複数のファインダパターンとを含む二次元コードであり、
前記ファインダパターンを前記特定画像として利用していることを特徴とする請求項9に記載のサーバの制御方法。
【請求項10】
画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置の制御方法において、
通信部により、ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を受信し、前記オリジナル画像に対応する画像を表示し、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影した撮影装置から送信された撮影画像を受信するステップと、
補正係数算出部により、前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出するステップと、
前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して表示するステップと
を有することを特徴とする表示装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示システム、サーバ、表示装置、サーバの制御方法及び表示装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末が出力する映像信号のアスペクト比が車載装置の表示デバイスのアスペクト比と異なる場合に対応すべく、車載装置と携帯端末との組み合わせに対応した画面調整情報をサーバから取得し、画面調整情報に基づいて映像の上下や左右に黒帯領域を付して画面サイズを調整する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、携帯端末(画像供給源)と車載装置(画像供給先)とで表示デバイスの縦横の画素数の違いを考慮してなされた技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−31376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パーソナルコンピュータ等の一般的な表示デバイスは、画像を構成する各画素の幅と高さの比率を示すピクセルアスペクト比が1:1である。インターネット上の画像データは一般的な表示デバイスを利用した場合に、本来のアスペクト比(画像作成者側が意図したオリジナルのアスペクト比)で画像が表示される。
しかし、車載装置の表示デバイスは、限られた画素数で幅方向にワイドな画像を表示できるように、高さ:幅が1:1.58といったピクセルアスペクト比が採用されることがある。このため、インターネット上の画像を車載装置で表示すると、アスペクト比が異なって表示される。
通信技術の発展により、車載装置等はインターネット上の画像を利用する機会が増大することが考えられ、車載装置等でも本来のアスペクト比で画像を表示することが望まれる。
【0005】
そこで、本発明は、表示装置のピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比に合わせた画像を本来のアスペクト比で表示可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置と、前記表示装置に表示された画像を撮影可能な撮影装置と、前記表示装置と通信可能なサーバとを備える画像表示システムにおいて、前記サーバは、ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記オリジナル画像を前記表示装置に送信する通信部とを備え、前記撮影装置は、前記サーバ又は前記表示装置と通信可能であり、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影し、撮影画像を前記サーバ又は前記表示装置に送信し、前記サーバ又は前記表示装置は、前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出する補正係数算出部を有し、前記表示装置は、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正した画像で表示することを特徴とする。
【0007】
上記構成において、前記表示装置は、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して表示する表示制御部を有することを特徴とする。
【0008】
上記構成において、前記オリジナル画像は、ピクセルアスペクト比に応じて幅と高さの比率が変化する形状を有する特定画像を含み、前記補正係数算出部は、前記オリジナル画像と前記撮影画像とで前記特定画像の幅又は高さの少なくともいずれかを比較した比較結果に基づき、前記補正係数を算出することを特徴とする。
【0009】
上記構成において、前記オリジナル画像は、前記撮影画像の送信先を示す画像と、前記画像の切り出し・傾きを検出するための複数のファインダパターンとを含む二次元コードであり、前記ファインダパターンを前記特定画像として利用していることを特徴とする。
【0010】
また、画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置と通信可能なサーバにおいて、ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を記憶する記憶部と、前記オリジナル画像を前記表示装置に送信し、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影した撮影装置から送信された撮影画像を受信する通信部と、前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出する補正係数算出部とを有し、前記通信部により、前記補正係数を前記表示装置に送信し、又は、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して前記表示装置に送信することを特徴とする。
【0011】
また、画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置において、当該表示装置と通信可能なサーバから送信された、ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を受信すると共に、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影した撮影装置から送信された撮影画像を受信する通信部と、前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出する補正係数算出部と、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して表示する表示制御部とを有することを特徴とする。
【0012】
また、画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置と通信可能なサーバの制御方法において、通信部により、ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を前記表示装置に送信するステップと、前記通信部により、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影した撮影装置から送信された撮影画像を受信するステップと、補正係数算出部により、前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出するステップと、前記通信部により、前記補正係数を前記表示装置に送信し、又は、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して前記表示装置に送信することを特徴とする。
【0013】
また、前記サーバの制御方法において、前記オリジナル画像は、ピクセルアスペクト比に応じて幅と高さの比率が変化する形状を有する特定画像を含み、前記補正係数を算出するステップでは、前記オリジナル画像と前記撮影画像とで前記特定画像の幅又は高さの少なくともいずれかを比較した比較結果に基づき、前記補正係数を算出することを特徴とする。
【0014】
また、前記サーバの制御方法において、前記オリジナル画像は、前記撮影画像の送信先を示す画像と、前記画像の切り出し・傾きを検出するための複数のファインダパターンとを含む二次元コードであり、前記ファインダパターンを前記特定画像として利用していることを特徴とする。
【0015】
また、画像データに基づいて画像を表示し、前記画像データを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する表示装置の制御方法において、通信部により、ピクセルアスペクト比に応じた幅と高さで表示されるオリジナル画像を受信し、前記オリジナル画像に対応する画像を表示し、前記表示装置に表示された前記オリジナル画像に対応する画像を撮影した撮影装置から送信された撮影画像を受信するステップと、補正係数算出部により、前記オリジナル画像と前記撮影画像とを画像比較し、比較結果に基づき前記撮影画像のアスペクト比を前記オリジナル画像のアスペクト比に補正する補正係数を算出するステップと、前記画像データに対応する画像を、前記補正係数に基づいてアスペクト比を補正して表示するステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、表示装置のピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比に合わせた画像を本来のアスペクト比で表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態に係る画像表示システムを示す図である。
図2】車載装置とPCのピクセルアスペクト比に関する説明に供する図である。
図3】画像表示システムの動作の説明に供する図である。
図4】変形例に係る画像表示システムを示す図である。
図5】第2実施形態に係る画像表示システムの動作の説明に供する図である。
図6】第3実施形態に係る画像表示システムを示す図である。
図7】第3実施形態に係る画像表示システムの動作の説明に供する図である。
図8】変形例に係る画像表示システムの動作の説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る画像表示システムを示す図である。
この画像表示システム1は、車両に搭載された車載装置10と、ユーザ(例えば車両の乗員)が携帯する携帯装置20と、車載装置10及び携帯装置20と通信可能なサーバ30と、車載装置10に各種の画像データDGを提供する画像供給源となる画像供給装置40とを備えている。車載装置10、携帯装置20、サーバ30及び画像供給装置40のそれぞれは、公衆無線通信網、移動通信網又は近距離無線通信などを利用して通信する機能を有している。
【0019】
車載装置10は、インターネットにアクセスしてインターネット上のウェブ画像等の各種画像を閲覧するブラウザ機能を有する表示装置として機能する。なお、車載装置10は、公知のカーナビゲーション機能、オーディオ再生機能、ラジオ機能、又はテレビ機能等を有してもよい。
画像供給装置40は、車載装置10及び一般的なパーソナルコンピュータ50(以下、PC50と言う)を含む任意の端末装置に対し、インターネットを介してウェブ画像等の画像データDGを提供する公知の装置であり、詳細な説明は省略する。
【0020】
サーバ30は、後述するオリジナル画像XのデータDG1(以下オリジナル画像データDG1と言う)を、インターネットを介して車載装置10に送信する機能、及び、後述する補正係数DKを算出して車載装置10にインターネットを介して送信する機能を少なくとも有している。このサーバ30は、車載装置10に画像データDG等を提供する画像供給装置40としても機能する。
図1には、説明の便宜上、車載装置10、携帯装置20、サーバ30、画像供給装置40及びPC50を一台ずつ示しているが、これらは一台に限定されない。
【0021】
車載装置10は、制御部11、通信部12、記憶部13、指示入力部14、表示制御部15及び表示部16を備えている。制御部11は、CPU等で構成され、車載装置10の各部を制御するコンピュータとして機能する。通信部12は、サーバ30を含む画像供給装置40とインターネットを介して通信する機能、及び携帯装置20と近距離無線通信する機能を有している。
【0022】
記憶部13は、SSD又はHDD等の記憶デバイスであり、制御部11が利用する各種のデータを記憶する。この記憶部13は、制御部11が利用する制御プログラムD1等の各種データを記憶すると共に、サーバ30又は画像供給装置40から受信した画像データDG、オリジナル画像データDG1及び補正係数DKを記憶する記憶エリアとして機能する。制御部11が制御プログラムD1を実行することによって、ブラウザ機能等が実現される。
【0023】
指示入力部14は、操作子等の公知の指示入力デバイスによって、車載装置10のユーザから各種指示を入力し、制御部11に通知する。
表示制御部15は、制御部11の制御の下、表示部16の表示を制御する。この表示制御部15は、記憶部13に補正係数DKが記憶されている場合、この補正係数DKに基づいて、サーバ30を含む画像供給装置40から受信した画像データDGの画像のアスペクト比を補正する機能を有している。
【0024】
表示部16は、車両に設けられた表示デバイスであり、制御部11の制御の下、各種の画像を表示する。この表示部16は、液晶表示装置等の公知の表示デバイスを広く適用可能である。なお、表示部16は、車載装置10と一体の構成に限定されず、別体の構成でもよい。
【0025】
図2に示すように、表示部16の各画素の高さと幅の比率を示すピクセルアスペクト比は、PC50の表示デバイス51のピクセルアスペクト比と異なっている。
PC50の表示デバイス51のピクセルアスペクト比は、1:1の基準ピクセルアスペクト比となっており、インターネット上の画像データDG及び図2に示すオリジナル画像Xを表示した場合、画像作成者側が意図した本来のアスペクト比で表示画像X1をそれぞれ表示することができる。
【0026】
これに対し、車載装置10では、限られた画素数で幅方向にワイドな画像を表示できること等を目的として、高さに比して幅が大きいピクセルアスペクト比(図2の例では、高さ:幅=1:1.58)が採用される。このため、図2に示すように、本来のアスペクト比のオリジナル画像Xよりも横長の表示画像X2が表示される。
本実施形態では、本来のアスペクト比で表示できるように、表示画像X2のアスペクト比をオリジナル画像Xのアスペクト比に補正する補正係数DKを算出する補正係数算出処理を行い、この補正係数DKに基づいて画像データDGに対応する画像のアスペクト比を補正し、表示画像X2として表示できるようにしている。補正係数算出処理等は後段に説明する。
【0027】
図1に示すように、携帯装置20は、携帯側制御部21、携帯側通信部22、携帯側記憶部23、及び撮影部24を少なくとも備えている。この画像表示システム1において、携帯装置20は、車載装置10の表示部16に表示された表示画像X2(図2)を撮影し、撮影画像を予め定めた送信先(本実施形態ではサーバ30)に送信する撮影装置として使用される。撮影画像は、表示画像X2に相当する画像であるので、以下、表示画像X2と同じ符号X2を付して表記する。
【0028】
より具体的には、携帯装置20は、撮影部24によって、車載装置10の表示部16に表示された表示画像X2(図2)を撮影し、携帯側通信部22によって、撮影画像X2をサーバ30に送信する。撮影画像X2は、表示部16の正面から撮影することによって得られる。なお、撮影はユーザが行ってもよいし、車載装置10が携帯装置20を遠隔制御することによって撮影を自動的に行うようにしてもよい。
この携帯装置20には、例えばスマートフォンが適用される。なお、携帯装置20に関しては、画像表示システム1に関わる構成のみを図示すると共に説明する。
【0029】
携帯側制御部21は、CPU等で構成され、携帯装置20の各部を制御するコンピュータとして機能する。携帯側通信部22は、車載装置10及びサーバ30等と通信する機能を有している。携帯側記憶部23は、携帯側制御部21が利用する制御プログラムD2等の各種データを記憶すると共に、撮影部24で撮影された撮影画像データDSを記憶する記憶エリアとして機能する。撮影部24は、車載装置10の表示部16に表示された表示画像X2を撮影可能な公知のカメラを広く適用可能である。
【0030】
サーバ30は、サーバ側制御部31、サーバ側通信部32、サーバ側記憶部33及び補正係数算出部34を備えている。サーバ側制御部31は、CPU等で構成され、サーバ30の各部を制御するコンピュータとして機能する。サーバ側通信部32は、車載装置10及び携帯装置20等とインターネット等を介して通信する機能を有している。
サーバ側記憶部33は、サーバ側制御部31が利用する制御プログラムD3等の各種データを記憶すると共に、画像データDG、オリジナル画像データDG1及び撮影画像データDGを記憶する記憶エリアとして機能する。
【0031】
補正係数算出部34は、オリジナル画像Xと撮影画像X2を画像比較する画像比較部34Aを有している。画像比較部34Aは、公知の画像認識技術を利用してオリジナル画像Xと撮影画像X2とを比較する。補正係数算出部34は、画像比較部34Aの画像比較結果に基づいて、画像データDGの画像を、車載装置10の表示部16のピクセルアスペクト比に合わせたアスペクト比に補正するための補正係数DKを算出する算出処理を行う。
図2に示すように、オリジナル画像Xは、ピクセルアスペクト比に応じて幅と高さの比率(つまり、アスペクト比)が変化する形状を有する画像である。
【0032】
本実施形態のオリジナル画像Xには、大径の真円である第1特定画像XAの中に、左右に間隔を空けて、小径の真円からなる第2特定画像XBを配置した画像が適用される。そして、画像比較部34Aでは、例えば、第1特定画像XAの幅又は高さのいずれかの変化、第2特定画像XBの幅又は高さのいずれかの変化、及び第2特定画像XBの離間距離の変化のいずれかに基づく幅と高さの比率の変化(L1:W1(又はW2)→L2:W3(又はW4))に基づいて、撮影画像X2のアスペクト比を、オリジナル画像Xのアスペクト比に補正する補正係数DKを算出する。
この補正係数算出処理により、例えば、車載装置10のピクセルアスペクト比が1:1.58であり、撮影画像X2のアスペクト比を、オリジナル画像Xのアスペクト比である1:1に補正する場合、幅方向を63.3%にする補正係数DKが算出される。なお、補正係数DKを算出する処理は公知の処理を広く適用可能である。
【0033】
図3は画像表示システム1の動作の説明に供する図である。なお、車載装置10と携帯装置20とは通信接続され、車載装置10とサーバ30とはHTTP cookieを用いた通信技術、又は予め設定された情報に基づいて、互いの通信先を特定しているものとする。
ステップS1において、サーバ30は、サーバ側制御部31によりサーバ側記憶部33に記憶されたオリジナル画像Xのデータ(以下、オリジナル画像データDG1)を、サーバ側通信部32を利用して車載装置10に送信する。
ステップS2において、車載装置10は、制御部11によりオリジナル画像Xを表示部16に表示させ、携帯装置20の撮影部24によって表示部16に表示された表示画像X2が撮影される。
【0034】
ステップS3において、携帯装置20は、携帯側制御部21の制御の下、携帯側通信部22によって、撮影画像X2をサーバ30に送信する。なお、撮影画像X2の送信先は、携帯装置20の制御プログラムD2等に予め記述されていてもよいし、車載装置10又はサーバ30が携帯装置20に通知してもよい。
ステップS4において、サーバ30は、サーバ側制御部31の制御の下、補正係数算出部34によって、オリジナル画像Xと撮影画像X2とに基づいて、補正係数DKを算出し、サーバ側記憶部33に記憶する。
ステップS5において、サーバ30は、サーバ側制御部31の制御の下、サーバ側通信部32によって補正係数DKを車載装置10に送信する。
【0035】
ステップS6において、車載装置10は、制御部11の制御の下、補正係数DKを記憶部13に記憶し、サーバ30等から取得した画像データDGを表示する際に、表示制御部15により補正係数DKに基づいてアスペクト比を補正して表示する。これにより、基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する車載装置10にて、本来のアスペクト比で画像を表示することができる。
【0036】
以上説明したように、サーバ30は、オリジナル画像Xを車載装置10に送信し、携帯装置20は、車載装置10の表示部16に表示されたオリジナル画像Xを撮影した撮影画像X2をサーバ30に送信し、サーバ30はオリジナル画像Xと撮影画像X2を画像比較して補正係数DKを算出して車載装置10に送信する。そして、車載装置10は、画像データDGに対応する画像を表示する際に、補正係数DKに基づいてアスペクト比を補正して表示する。
これにより、画像データDGを本来のアスペクト比で表示可能な基準ピクセルアスペクト比と異なるピクセルアスペクト比を有する車載装置10にて、本来のアスペクト比で画像を表示することができる。従って、限られた画素数で幅方向にワイドな画像を表示できるようにピクセルアスペクト比を設定した車載装置10において、ブラウザ機能を利用してインターネットから得た様々な画像を、本来のアスペクト比で表示することができる。
【0037】
また、車載装置10は、画像データDGに対応する画像を、補正係数DKに基づいてアスペクト比を補正して表示する表示制御部15を有しているので、補正係数DKを車載装置10に記憶しておくことで、以降に別の画像を表示する際も、その補正係数DKを利用して本来のアスペクト比で画像を表示できる。
なお、補正係数DKを車載装置10側に記憶する構成に限定されず、サーバ30側に記憶し、サーバ30が、画像データDGを車載装置10に送信する際に、補正係数DKを、その画像データDGの送信先である車載装置10に送信するようにしてもよい。この場合、サーバ30側で、サーバ30へのアクセスによって車載装置10内に保存されるcookieと対応づけて補正係数DKを記憶しておき、その車載装置10がサーバ30に再びアクセスした場合に、cookieの情報に基づいてその車載装置10に送信する補正係数DKを特定し、車載装置10に送信するようにすればよい。
【0038】
また、補正係数DKに基づいて画像のアスペクト比を補正する処理は、車載装置10で行う構成に限定されない。例えば、図4に例示するように、サーバ30に、画像データDGに対応する画像を、補正係数DKに基づいてアスペクト比を補正した画像に変換する画像変換部35を設けるようにしてもよい。この場合、この画像変換部35によって変換した画像を、サーバ側通信部32により車載装置10に送信し、車載装置10にて、受信した画像をそのまま表示するようにすればよい。この構成によれば、車載装置10側で、補正係数DKに基づいてアスペクト比を補正する処理を省略できるので、車載装置10の処理負担を軽減できる。なお、図4に示す画像表示システム1は、車載装置10から画像変換部35を除き、サーバ30に画像変換部35を設けた点以外は、図1と同じ構成である。
【0039】
また、本実施形態のオリジナル画像Xは、図2に示したように、ピクセルアスペクト比に応じて幅と高さの比率が変化する形状を有する特定画像XA、XBを含んでおり、補正係数算出部34は、オリジナル画像Xと撮影画像X2とでいずれかの特定画像XA、XBを比較した比較結果に基づき、補正係数DKを算出する。これにより、撮影画像X2のアスペクト比をオリジナル画像Xのアスペクト比に補正する補正係数DKを算出できる。
【0040】
(第2実施形態)
第2実施形態は、撮影画像X2の送信先を示すオリジナル画像Xを用いた点が第1実施形態と異なっている。
図5は画像表示システム1の動作の説明に供する図である。
図5に示すように、オリジナル画像Xは、撮影画像X2の送信先を示す画像XCと、画像XCの切り出し・傾きを検出するための複数(3つ)のファインダパターンXDとを含む二次元コードであり、本実施形態ではQRコード(登録商標)が適用される。画像XCは、QRコードの仕様に従って、撮影画像X2の送信先(本実施形態ではサーバ30)に相当するURL等のアドレス情報、及び画像の一部が判別不能でもアドレス情報等を復元可能にする誤り訂正符合等が記述された画像である。
【0041】
本実施形態では、携帯装置20が、表示部16に表示されたオリジナル画像Xを撮影するステップS2の処理の後、撮影画像X2を画像認識することによって、画像XCに埋め込まれた撮影画像X2の送信先を取得し、取得した送信先に、撮影画像X2(撮影画像データDS)を送信する(ステップS3A)。これにより、携帯装置20は撮影画像X2の送信先を簡易に取得できる。
【0042】
本実施形態では、オリジナル画像Xと撮影画像X2とでそれぞれファインダパターンXDの位置が変化することに鑑み、補正係数算出部34は、オリジナル画像Xと撮影画像X2との画像比較によって各ファインダパターンXDの高さ方向及び幅方向の間隔を比較することで、補正係数DKを算出する。
このようにして、QRコードに必須のファインダパターンXDを利用して、補正係数DKが算出される。また、QRコードの画像XCに基づいて撮影画像X2の傾きを検出できるので、撮影時に傾いた撮影画像XCが撮影された場合でも、その傾きを修正した状態で、オリジナル画像Xと撮影画像XCとを画像比較することが可能となり、補正係数DKの算出精度が向上する効果も期待できる。
【0043】
このように、オリジナル画像XにQRコードを利用することで、撮影画像X2の送信先及び補正係数DKを取得し易くなる。なお、QRコードに限定されず、撮影画像X2の送信先及び補正係数DKを取得可能な範囲で、QRコード以外の二次元コードを利用してもよいし、一次元バーコード等の他のコード情報を利用してもよい。なお、図5において、ステップS3A、S4A以外の処理は、第1実施形態と同様の処理を適用可能である。
【0044】
(第3実施形態)
図6は第3実施形態に係る画像表示システム1を示す図である。
図6に示すように、第3実施形態は、補正係数算出部34を車載装置10に設け、携帯装置20にて補正係数DKを算出する構成にした点が第1実施形態と異なっている。図7は第3実施形態の画像表示システム1の動作の説明に供する図である。
図7に示すように、携帯装置20は、表示部16に表示されたオリジナル画像Xを撮影するステップS2の処理の後、撮影画像X2(撮影画像データDS)を車載装置10に送信する(ステップS3B)。そして、車載装置10は、制御部11の制御の下、補正係数算出部34によりオリジナル画像Xと撮影画像X2とに基づいて補正係数DKを算出し(ステップS4B)、補正係数DKを記憶部13に記憶し、サーバ30等から取得した画像データDGを表示する際に、表示制御部15により補正係数DKに基づいてアスペクト比を補正して表示する(ステップS5B)。なお、図7中のステップS1及びS2の処理は、第1実施形態と同様の処理を適用可能である。
【0045】
このように、車載装置10側で補正係数DKの算出処理を行うので、サーバ30側の処理負担を低減することが可能になる。また、図7に示すように、携帯装置20は車載装置10と通信するだけで済み、サーバ30との通信が不要になる。
なお、補正係数算出部34を携帯装置20に設け、携帯装置20にて補正係数DKを算出する構成にしてもよい。この構成の場合の画像表示システム1の動作を図8に例示している。
【0046】
図8に示すように、サーバ30は、オリジナル画像Xを携帯装置20に送信し(ステップS3C)、携帯装置20は、補正係数算出部34によりオリジナル画像Xと撮影画像X2とに基づいて補正係数DKを算出し(ステップS4C)、補正係数DKを車載装置10に送信する(ステップS5C)。なお、図8中のステップS1S2、及びS6の処理は第1実施形態と同様の処理を適用可能である。
例えば、携帯装置20に、補正係数算出部34に対応する処理等を行うアプリケションプログラムをダウンロードしておくことによって、携帯装置20に上記ステップS4C、S5Cの処理を実行させることが可能である。
【0047】
上記の各実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様を例示するものであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、オリジナル画像Xは、ピクセルアスペクト比を特定可能にする画像を広く適用可能であり、上記の画像に限定さない。例えば、オリジナル画像Xは、十字形状の画像や四角形状の画像でもよい。
【0048】
また、上記の各実施形態では、オリジナル画像Xと撮影画像X2の幅及び高さを比較した比較結果に基づき補正係数DKを算出する場合を説明したが、これに限定されない。基準ピクセルアスペクト比に対する撮影装置10のピクセルアスペクト比が、幅又は高さのいずれかの変化のみであることが事前に明確であり、且つ、補正係数DKを十分な精度で算出できる場合、オリジナル画像Xと撮影画像X2の幅及び高さの少なくともいずれかを比較した比較結果に基づき補正係数DKを算出するようにしてもよい。
また、上記の画像表示システム1、車載装置10、携帯装置20及びサーバ30等の各構成要素は分割してもよいし、併合してもよい。例えば、携帯装置20の撮影機能を実現する撮影部24等を、車載装置10に設けるようにしてもよい。また、各構成要素は、ハードウェアとソフトウェアの協働等により任意に実現可能である。
【0049】
また、上記の各実施形態では、上記した画像表示システム1、サーバ30、車載装置10、サーバ30の制御方法及び車載装置10の制御方法に本発明を適用する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、車載装置を、少なくとも表示機能を有する表示装置に置き換えてもよい。この表示装置は、車両内に配置されるものでもよいし、車両側に配置されるものでもよいし、可搬可能な表示装置でもよい。
また、画像データDGは、静止画の画像データに限定されず、動画の画像データでもよい。画像データDGの形式についても公知の形式を広く適用可能である。但し、オリジナル画像Xは、画像比較のし易さ等の観点から静止画の画像データが好ましい。
【符号の説明】
【0050】
1 画像表示システム
10 車載装置(表示装置)
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
14 指示入力部
15 表示制御部
16 表示部
20 携帯装置(撮影装置)
24 撮影部
30 サーバ(画像供給装置)
31 サーバ側制御部
32 サーバ側通信部
33 サーバ側記憶部
34 補正係数算出部
34A 画像比較部
40 画像供給装置
50 パーソナルコンピュータ(PC)
X オリジナル画像
X1 PCの表示画像
X2 車載装置の表示画像(撮影画像)
XA、XB 特定画像
DG 画像データ
DK 補正係数
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8