(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-90265(P2020-90265A)
(43)【公開日】2020年6月11日
(54)【発明の名称】懸垂方式駐輪機
(51)【国際特許分類】
B62H 3/12 20060101AFI20200515BHJP
【FI】
B62H3/12
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2018-243694(P2018-243694)
(22)【出願日】2018年12月7日
(71)【出願人】
【識別番号】518461160
【氏名又は名称】酒井 正勝
(72)【発明者】
【氏名】酒井 正勝
(57)【要約】
【課題】既存二段機械式駐輪機は、上部空間を最大限利用することが難かしかった、又最近の自転車が電動製品も増えこれら荷重に対応できる機械開発が難しかった。
【解決手段】自転車を多数収納する設備で有って、当該天井部分に懸垂装置を使用して少なくとも上下方向に配置する手段と、当該装置上部に繋げた走行レールランナー装置を以って前後移動による配置する手段を有することを特徴とする駐輪設備。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車を多数収納する設備で有って、当該天井部分に懸垂装置を使用して少なくとも上下方向に配置する手段と、当該装置上部に繋げた走行レールランナー装置を以って前後移動の配置する手段を有することを特徴とする駐輪設備。
【請求項2】
自転車を収納場所への移動の為、当該懸垂装置と走行レールランナー装置を繋げる上部に直交するレール設備を設け、入出庫の際隣接自転車部材が障害とならない様レール中央を支点とするするアームを回転させて、入出庫の際に充分な空間の確保を図りスムーズに自転車の移動が行える手段を有する、請求項1に記載の駐輪設備。
【請求項3】
自転車を収納後も隣接自転車が少々接触しても操作障害と成らぬ様、該アーム部分に絡み防止用シートを吊下げる手段を有することにより、請求項1又は2に記載の操作障害と成らぬ駐輪設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自転車を少スペースで多収納の駐輪を可能とする方法を提供する事である。
【背景技術】
【0002】
自転車駐輪装置には幾つかの方式が有る、例えば特許文献1には、平置き横移動式駐輪機が開示されている。又特許文献2には、駐輪機の上下二段式切替可動装置が開示されている。更に特許文献3には、円筒型電動大型駐輪設備が開示されている特にこの設備は、電動式構造で複雑で大規模設備と成り多数収納出来る構造と成っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−008376号 公報
【特許文献2】特開2011−1621700号 公報
【特許文献3】特開2010−255400号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現存駐輪場上部空間利用の二段機械式駐輪機の多くが、操作が重く使い辛い為、使用率が低い、特に近年電動式自転車が増えこれらが課題と成っている。
又上部空間に収納の場合、隣接自転車との接触トラブル回避の為大き目のスペース確保が必要と成り、収納台数も制限されてくる。
それと又、大型(円筒型)電動式駐輪機等は、収容能力やスピードは良いが、施設設備が複雑で大がかりと成り、更に高額な為設置が困難と成っている。
【0005】
本発明は自転車を多数収納する設備で有って、当該天井部分に懸垂装置を使用して少なくとも上下方向に配置する手段と、当該装置上部に繋げたレールランナー装置を持つて前後移動による配置を有することを特徴とする駐輪設備である。
【0006】
本発明第2の手段は、自転車を収納場所への移動の際、当該懸垂装置と走行レールランナー装置を繋げる上部に直交する横行レール設備を設け、入出庫の際に隣接する自転車突起部品が障害と成らぬ様、レール中央部を支点とするアームを回転させ充分な空間確保を図り、スムーズに自転車を入出庫移動が行える駐輪設備である。
【0007】
本発明第3の手段は、自転車を収納後も隣接自転車が少々接触しても、移動障害と成らぬ様、スペースアーム部分片側を利用して絡み防止用シートを吊下げ移動障害と成らぬ絡み防止シートを持つことを特徴とする駐輪設備である。
【0008】
本発明第4の手段は、自転車を吊り上げる方法として吊り専用金物を用いて実行し合わせて万が一の補助安全装置としてベルトによる吊り補助装置も持つた駐輪設備で有る。
【0009】
現存駐輪場施設のスペースで、収容台数が大幅に増強出来る。
【0010】
当該懸垂走行式製品は、多くを公知市場普及製品の使用により設置費用が安価で設置が出来、合わせて後日のメンテナンス費用も安価で済む装置を提供できる。
【0011】
最上部に横行移動用レール施設に伴い、入出庫の際の移動空間確保を図り車路より収納場所への移動がスムーズと成り収容スピード能力アッが図れる。
【0012】
自転車入庫後も、隣接自転車との絡み防止シートを吊下げることにより少々自転車どうしが接触しても障害とは成らぬ設備を持つ駐輪機設備で有る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】 懸垂装置による上下と、走行レールランナーでの前後移動配置説明図
【
図2】 懸垂式駐輪機入出庫に於ける、アーム回転による移動空間確保説明図
【
図3】 懸垂装置昇降ワイヤーと専用吊りラック金物図
【
図4】 入庫後の隣接自転車との絡み防止用シート取付説明図
【発明を実施するための形態】
【0014】
懸垂装置での上下配置と、走行レールランナーでの前後配置を[
図1]に示した。
懸垂装置▲6▼は走行レール1本に1台割り当てられており前後配置設定が決ってくる懸垂装置▲6▼は公知の横型ブラインド昇降装置を利用して操作コード▲7▼で巻き上げるこの時高さ設定ストッパーにより高さ設定が決る、次に同じ操作コードを持ったまま走行レール▲4▼ランナー▲5▼を利用し収納場所まで前後移動し配置完了する。
【0015】
入出庫時於ける、スペースアーム回転による移動空間確保を[
図2]に示した。
自転車を入出庫する際のスムーズな移動する為の空間確保には、最上部にレールランナー装置を設け、移動時空間確保を図る、この時スペースアーム可動に当たっては、油圧装置を利用してアームを90度弱回転させて空間確保を図る。
【0016】
自転車懸垂装置の昇降専用ワイヤー吊りラック金物▲9▼の形状を[
図3]に示した。
前方ハンドル部分とサドルシートピラー部分を挟み込み持ち上げる構造とする、又前方はハンドルに平板凹面ヶ所を両側に引掛け、そしてこの部分とサドルシートピラー部分を挟む為まず長さ調整を行い次に吊り金具が平行と成るよう高さ調整ダイヤルで高さ調整も行い吊り上げ準備完了し、懸垂装置巻揚げ操作コード▲7▼で巻揚げそのまま同じコードを持って前後移動も行い、収納ヶ所へ持ち込み移動完了を図る尚 サドルシートピラー部分は他にも固定用パーツ部材有り挟み込み困難な場合の補助方法として、吊りベルトによる吊上げ部品を合わせて行える構造とする。
【0017】
入庫後の隣接自転車絡み防止シート▲18▼取付説明図を[
図4]に示した。
隣接自転車どうしは、ハンドルやペダル等の出っ張りがあり、これらが干渉しあい入出庫の際障害と成ることが多い、この為絡み防止シートを設け部材の引っ掛かりを防ぎ、自転車をスムーズに入出庫出来る設備を設けた駐輪設備で有る。
【符号の説明】
【0018】
▲1▼ 最上部直交(横行)レール
▲2▼ 最上部直交(横行)レール用ランナー
▲3▼ 走行レール下地兼アーム他取付下地鋼材
▲4▼ 前後走行レール
▲5▼ 前後走行レール用ランナー
▲6▼ 懸垂装置
▲7▼ 懸垂装置操作プーリー兼前後移動操作用コード
▲8▼ 懸垂装置昇降用ワイヤー
▲9▼ 自転車吊上げラック金物
▲10▼ スペースアーム
▲11▼ スペースアーム操作レバー
▲12▼ スペースアーム可動用油圧マスターシリンダー
▲13▼ スペースアーム可動用油圧ピストン
▲14▼ 油圧パイプ
▲15▼ 油圧フレキシブルパイプ
▲16▼ スペースアーム用ローラー
▲17▼ 絡み防止用フック金物
▲18▼ 絡み防止用シート
▲19▼ 吊り上げラック金物高さ調整ダイヤル
▲20▼ 吊り上げラック金物長さ固定ダイヤル
▲21▼ 吊り上げラック金物補助安全ベルト