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特開2020-91863急上昇ミュージックチャートを提供する方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-91863(P2020-91863A)
(43)【公開日】2020年6月11日
(54)【発明の名称】急上昇ミュージックチャートを提供する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20200515BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-214187(P2019-214187)
(22)【出願日】2019年11月27日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0154475
(32)【優先日】2018年12月4日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】金 澤仁
(72)【発明者】
【氏名】金 燦柱
(72)【発明者】
【氏名】洪 誠▲じゅ▼
(72)【発明者】
【氏名】孔 正▲みん▼
(72)【発明者】
【氏名】朴 ▲そ▼▲攬▼
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 急上昇ミュージックチャートを提供する方法およびシステムを提供する。
【解決手段】 ミュージックチャート提供方法は、少なくとも1つのプロセッサが、ここ最近の一定期間内に発売された音楽をチャート集計対象として選別するステップ、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャート集計対象として選別された各音楽に対し、チャート集計期間の順位変化に基づいて音楽別に順位を計算するステップ、および前記少なくとも1つのプロセッサが、前記音楽別の順位を反映した急上昇ミュージックチャートを提供するステップを含む。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行するミュージックチャート提供方法であって、
前記コンピュータシステムに含まれる少なくとも1つのプロセッサが、ここ最近の一定期間内に発売された音楽をチャート集計対象として選別するステップ、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャート集計対象として選別された各音楽に対し、チャート集計期間の順位変化に基づいて音楽別の順位を計算するステップ、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記音楽別の順位を反映した急上昇ミュージックチャートを提供するステップ
を含む、ミュージックチャート提供方法。
【請求項2】
前記計算するステップは、
以前の集計期間に比べて最近の集計期間の順位変化が大きい順に音楽順位を決定するステップ
を含む、請求項1に記載のミュージックチャート提供方法。
【請求項3】
前記計算するステップは、
各音楽に対して最近の集計期間内の単位期間別の平均再生数を計算し、前記平均再生数による最近の順位を計算するステップ、および
各音楽に対し、以前の集計期間の単位期間別の平均再生数による以前の順位と前記最近の順位の順位変化量による急上昇点数を計算するステップ
を含む、請求項1に記載のミュージックチャート提供方法。
【請求項4】
前記計算するステップは、
各音楽に対して最近の集計期間内の再生総数を計算し、前記再生総数による最近の順位を計算するステップ、および
各音楽に対し、以前の集計期間の再生総数による以前の順位と前記最近の順位の順位変化量による急上昇点数を計算するステップ
を含む、請求項1に記載のミュージックチャート提供方法。
【請求項5】
各音楽に対する再生数は、該当の音楽を再生したユーザ数であって、同一音楽に対してユーザ1人あたりが単位期間に一度だけカウントされる方式によって集計される、
請求項3または4に記載のミュージックチャート提供方法。
【請求項6】
前記以前の順位と前記最近の順位は、同一値の場合には重複順位を付与し、次の順位からは重複順位に関係なく順に順位を付与するデンスランキング方式によって決定される、
請求項3または4に記載のミュージックチャート提供方法。
【請求項7】
前記以前の集計期間のデータがない音楽の場合、順位の中間値を前記以前の順位として利用する、
請求項3または4に記載のミュージックチャート提供方法。
【請求項8】
前記急上昇点数を計算するステップは、
前記以前の順位から前記最近の順位を引いた値を前記最近の順位で割ることにより、前記急上昇点数を計算する、
請求項3または4に記載のミュージックチャート提供方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャート集計対象として選別された音楽のうち、フィルタリング条件に対応する少なくとも一部の音楽を前記急上昇ミュージックチャートから除外するステップ
をさらに含む、請求項1に記載のミュージックチャート提供方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャート集計対象として選別された音楽のうち、同一アーティストや同一アルバムの音楽が最大数を超過する場合、前記急上昇点数が高い順から前記最大数の音楽を残し、残りの音楽は前記急上昇ミュージックチャートから除外するステップ
をさらに含む、請求項3または4に記載のミュージックチャート提供方法。
【請求項11】
請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載のミュージックチャート提供方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項12】
コンピュータシステムであって、
メモリ、および
前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ここ最近の一定期間内に発売された音楽をチャート集計対象として選別する音楽選別部、
前記チャート集計対象として選別された各音楽に対し、チャート集計期間の順位変化に基づいて音楽別の順位を計算する順位計算部、および
前記音楽別の順位を反映した急上昇ミュージックチャートを提供するチャート提供部
を備える、コンピュータシステム。
【請求項13】
前記順位計算部は、
以前の集計期間に比べて最近の集計期間の順位変化が大きい順に音楽順位を決定する、
請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記順位計算部は、
各音楽に対して最近の集計期間内の単位期間別の平均再生数を計算し、前記平均再生数による最近の順位を計算し、
各音楽に対し、以前の集計期間の単位期間別の平均再生数による以前の順位と前記最近の順位の順位変化量による急上昇点数を計算する、
請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
各音楽に対する再生数は、該当の音楽を再生したユーザ数であって、同一音楽に対してユーザ1人あたりが単位期間に一度だけカウントされる方式によって集計される、
請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記以前の順位と前記最近の順位は、同一値の場合には重複順位を付与し、次の順位からは重複順位に関係なく順に順位を付与するデンスランキング方式によって決定される、
請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記以前の集計期間のデータがない音楽の場合、順位の中間値を前記以前の順位として利用する、
請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記順位計算部は、
前記以前の順位から前記最近の順位を引いた値を前記最近の順位で割ることにより、前記急上昇点数を計算する、
請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記チャート提供部は、
前記チャート集計対象として選別された音楽のうち、フィルタリング条件に対応する少なくとも一部の音楽を前記急上昇ミュージックチャートから除外する、
請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記チャート提供部は、
前記チャート集計対象として選別された音楽のうち、同一アーティストや同一アルバムの音楽が最大数を超過する場合、前記急上昇点数が高い順から前記最大数の音楽を残し、残りの音楽は前記急上昇ミュージックチャートから除外する、
請求項14に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、ミュージックチャートを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、音楽を聞いたりダウンロードしたりできる音楽サイトが増加している。ユーザは、音楽サイトから音楽を選択し、ストリーミングまたはダウンロード方式を利用して音楽を消費する。
【0003】
音楽サイトでは、多様な基準にしたがって音楽プレイリスト(playlist)を生成して提供している。
【0004】
その中の1つとして、音楽の消費量、例えば、ストリーミング回数やダウンロード回数などをリアルタイムで集計し、リアルタイム人気ミュージックチャートを提供するものがある。
【0005】
音楽提供技術の一例として、特許文献1(公開日2015年01月19日)には、オンラインで音楽サービスを提供する構成として、リアルタイムで音楽プレイリストを生成してユーザ装置に提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2015−0006523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここ最近の一定期間内に発売された音楽を対象とした急上昇ミュージックチャートを提供することができる方法およびシステムを提供する。
【0008】
以前の集計期間と最近の集計期間の順位変化を利用した急上昇ミュージックチャートを提供することができる方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
コンピュータシステムが実行するミュージックチャート提供方法であって、前記コンピュータシステムに含まれる少なくとも1つのプロセッサが、ここ最近の一定期間内に発売された音楽をチャート集計対象として選別するステップ、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャート集計対象として選別された各音楽に対し、チャート集計期間の順位変化に基づいて音楽別の順位を計算するステップ、および前記少なくとも1つのプロセッサが、前記音楽別の順位を反映した急上昇ミュージックチャートを提供するステップを含む、ミュージックチャート提供方法を提供する。
【0010】
一側面によると、前記計算するステップは、以前の集計期間に比べて最近の集計期間の順位変化が大きい順に音楽順位を決定するステップを含んでよい。
【0011】
他の側面によると、前記計算するステップは、各音楽に対して最近の集計期間内の単位期間別の平均再生数を計算し、前記平均再生数による最近の順位を計算するステップ、および各音楽に対し、以前の集計期間の単位期間別の平均再生数による以前の順位と前記最近の順位と比べた順位変化量による急上昇点数を計算するステップを含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記計算するステップは、各音楽に対して最近の集計期間内の再生総数を計算し、前記再生総数による最近の順位を計算するステップ、および各音楽に対し、以前の集計期間の再生総数による以前の順位と前記最近の順位と比べた順位変化量による急上昇点数を計算するステップを含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、各音楽に対する再生数は、該当の音楽を再生したユーザ数であって、同一音楽に対してユーザ1人あたりが単位期間に1度だけカウントされる方式によって集計されてよい。
【0014】
また他の側面によると、前記以前の順位と前記最近の順位は、同一値の場合には重複順位を付与し、次の順位からは重複順位に関係なく順に順位を付与するデンスランキング方式(dense ranking)によって決定されてよい。
【0015】
また他の側面によると、前記以前の集計期間のデータがない音楽の場合、順位の中間値を前記以前の順位として利用してよい。
【0016】
また他の側面によると、前記急上昇点数を計算するステップは、前記以前の順位から前記最近の順位を引いた値を前記最近の順位で割ることにより、前記急上昇点数を計算してよい。
【0017】
また他の側面によると、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャート集計対象として選別された音楽のうち、フィルタリング条件に対応する少なくとも一部の音楽を前記急上昇ミュージックチャートから除外するステップをさらに含んでよい。
【0018】
さらに他の側面によると、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャート集計対象として選別された音楽のうち、同一アーティストや同一アルバムの音楽が最大数を超過する場合、前記急上昇点数が高い順から前記最大数の音楽を残し、残りの音楽は前記急上昇ミュージックチャートから除外するステップをさらに含んでよい。
【0019】
前記ミュージックチャート提供方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを提供する。
【0020】
コンピュータシステムであって、メモリ、および前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、ここ最近の一定期間内に発売された音楽をチャート集計対象として選別する音楽選別部、前記チャート集計対象として選別された各音楽に対し、チャート集計期間の順位変化に基づいて音楽別に順位を計算する順位計算部、および前記音楽別の順位を反映した急上昇ミュージックチャートを提供するチャート提供部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施形態によると、ここ最近の一定期間内に発売された音楽を対象に、以前の集計期間と最近の集計期間の順位変化を利用した急上昇ミュージックチャートを提供することにより、多様かつ躍動的なミュージックチャートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
図4】本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが実行することのできる方法の例を示した図である。
図5】本発明の一実施形態における、音楽順位を計算する過程の一例を示した図である。
図6】本発明の一実施形態における、音楽順位を計算する過程の他の例を示した図である。
図7】本発明の一実施形態における、ミュージックチャートを提供する過程の一例を示した図である。
図8】本発明の一実施形態における、急上昇ミュージックチャートを提供するユーザインタフェース画面の例を示した図である。
図9】本発明の一実施形態における、急上昇ミュージックチャートを提供するユーザインタフェース画面の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
一般的なミュージックチャートでは、単純な指標、例えば、再生(ストリーミング)回数やダウンロード回数などを基準にして集計された音楽順位を提供したり、短期間(例えば、1時間)に順位が急激に上昇した音楽を提供したりしている。
【0025】
このようなミュージックチャートの殆どは、媒体露出の可能性が高い大手芸能人事務所のアーティストや人気の高いアーティストの音楽が主にチャートインしており、新人アーティストの音楽や最近発売された音楽の場合は、露出の機会が少ないという問題がある。
【0026】
さらに、音楽サイトのユーザは、メインにあるチャートを中心に音楽を消費する傾向にあり、チャートインしている音楽がチャートを独占し続ける現象により、音楽の循環がスムーズでないという問題もある。
【0027】
本発明は、有名アーティストの音楽だけに偏ることなく、多様なアーティストの最新音楽を露出しながら常に躍動的に変化させ、最新トレンドを適切に露出することのできる急上昇ミュージックチャートを提供することを目的とする。
【0028】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、最近発売された音楽のうち人気急上昇中のミュージックチャートを提供することができ、これによって効率性、多様性、機会の均衡化、不正防止などの側面において相当な長所を達成することができる。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【0030】
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。
【0031】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(パーソナルコンピュータ)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PMP(携帯マルチメディアプレーヤー)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(バーチャルリアリティ)デバイス、AR(拡張現実)デバイスなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0032】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(パーソナルエリアネットワーク)、LAN(ローカルエリアネットワーク)、CAN(キャンパスエリアネットワーク)、MAN(メトロポリタンエリアネットワーク)、WAN(広域ネットワーク)、BBN(ブロードバンドネットワーク)、インターネットなどのネットワークのうちの1つまたは複数の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター−バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つまたは複数を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0033】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つまたは複数のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、音楽サービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0034】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【0035】
図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0036】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリメモリ)、ディスクドライブ、SSD(ソリッドステート
ドライブ)、フラッシュメモリなどのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD−ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0037】
プロセッサ212、222は、基本的な計算、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0038】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0039】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0040】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来の技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(グローバルポジショニングシステム)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0041】
以下、急上昇ミュージックチャートを提供する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0042】
図3は、本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、図4は、本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0043】
本実施形態に係るサーバ150は、クライアントである複数の電子機器110、120、130、140を対象に音楽サービスを提供するプラットフォームの役割を担うものである。サーバ150は、電子機器110、120、130、140においてインストールされるアプリケーションと連動して音楽サービスを提供してよい。特に、本願は、音楽サービスと関連するものであり、最近発売された音楽を対象とし、人気が急上昇中のミュージックチャートを生成および提供してよい。
【0044】
サーバ150のプロセッサ222は、図4に示したミュージックチャート提供方法を実行するための構成要素として、図3に示すように、音楽選別部310、順位計算部320、およびチャート提供部330を備えてよい。実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、選択的にプロセッサ222に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、プロセッサ222の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0045】
このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、図4のミュージックチャート提供方法が含むステップS410〜S440を実行するようにサーバ150を制御してよい。例えば、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0046】
ここで、プロセッサ222の構成要素は、サーバ150に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ222によって実行されるプロセッサ222の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、サーバ150がチャートへの露出対象となる音楽を選別するように上述した命令にしたがってサーバ150を制御するプロセッサ222の機能的表現として、音楽選別部310が利用されてよい。
【0047】
ステップS410で、プロセッサ222は、サーバ150の制御と関連する命令がロードされたメモリ221から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令には、プロセッサ222が以下で説明するステップS420〜S440を実行するように制御するための命令が含まれてよい。
【0048】
本発明に係る急上昇ミュージックチャートは、次の手順のアルゴリズムS420〜S440によって実現されてよく、定められた周期(例えば、1日1回)ごとに生成されてよい。
【0049】
ステップS420で、音楽選別部310は、プラットフォームに登録された音楽のうち、ここ最近の一定期間内に発売された音楽を、急上昇ミュージックチャートのための集計対象として選別してよい。例えば、本発明に係る急上昇ミュージックチャートは、ここ最近の1ヶ月内に発売された音楽をチャート露出対象として選定してよい。音楽発売日が事前に定められた一定期間を経過すればチャート集計対象から除外してよく、これにより、新人アーティストの露出の機会を増やすことができる。
【0050】
ステップS430で、順位計算部320は、チャート集計対象として選別された各音楽に対してチャート集計期間の順位変化を集計することにより、順位変化による音楽別の順位を計算してよい。言い換えれば、順位計算部320は、以前の集計期間と最近の集計期間の順位変化に基づいて音楽別の順位を計算してよい。例えば、チャート集計期間が1週間(7日)であるとき、各音楽別に前週の順位と今週の順位とを比べ、前週に比べて今週の順位変化が大きい順に音楽順位を決定してよい。
【0051】
音楽順位を計算する具体的な方法は、次のとおりとなる。
【0052】
図5は、本発明の一実施形態における、音楽順位を計算する過程の一例を示した図である。
【0053】
図5を参照すると、ステップS501で、順位計算部320は、各音楽別に集計期間内の単位期間別の再生数を合算して集計期間内の再生総数を計算してよい。例えば、順位計算部320は、集計期間内の日間再生数を合算して前週(以前の集計期間)の再生総数と今週(最近の集計期間)の再生総数を計算してよい。
【0054】
このとき、再生数とは、音楽を再生したユーザ数を意味するものであって、ユーザ1人あたりが単位期間(例えば、一日)に1回だけカウントされる方式(ユニークユーザー数(unique user count))によって集計されてよい。これは、1人のユーザが単位期間内に同一音楽を何度も聞いたとしても再生数は1として集計されるものであり、特定のアーティストの音楽に対する再生数を故意に増やしてチャートの上位にランキングさせようとする不正を防ぐものである。言い換えれば、特定の音楽が単位期間、例えば、一日内に複数回にわたって再生されたとしても、該当の音楽の再生数は1と見なして処理されてよい。
【0055】
本実施形態では、順位計算のためにユーザによる再生数を利用しているが、これに限定されることはなく、再生数はもちろん、ダウンロード回数などのように音楽に対して集計可能なすべての消費指標の適用が可能であることは当然である。
【0056】
ステップS502で、順位計算部320は、各音楽別に、以前の集計期間の再生総数による順位である以前の順位と最近の集計期間の再生総数による順位である最近の順位を計算してよい。
【0057】
ここ最近の一定期間内に発売された音楽それぞれに対し、該当の音楽の前週1週間と最近1週間の再生総数、およびその順位を求めてよい。
【0058】
本実施形態において、音楽順位は、デンスランキング方式(dense ranking)によって求められるが、例えば、2位が同点者である場合、1位−>2位−>2位−>3位−>・・・のように同一値であれば重複順位を付与し、次の順位からは重複順位に関係なく順に順位を付与する。
【0059】
同じ再生数の音楽に対しては同じ順位が付与され、その次の順位からは1を増加するデンスランキング方式を利用することにより、再生数が少ない音楽の順位変化が急激に変わることを防ぐことができ、相対的に再生数が少なくても順位変化を比べてチャートに露出することにより、大衆的な人気が低いアーティストであってもチャートに露出する機会を増やすことができる。
【0060】
音楽が最近の集計期間に発売されたため以前の集計期間のデータがない場合、順位の中間値を以前の順位として利用してよい。例えば、チャートが500位まで存在する場合、中間値である250を使用してよい。以前の集計期間のデータがない音楽に対して順位の中間値を使用することにより、すべてのアーティストに公平にチャート露出の機会を提供することができる。言い換えれば、有名アーティストの再生数が多かったとしても、過度に偏重のないチャートを提供することができる。
【0061】
ステップS503で、順位計算部320は、各音楽別に以前の順位と最近の順位を比べ、順位変化量による急上昇点数を計算してよい。
【0062】
急上昇点数は、数式(1)のように定義されてよい。
【0063】
急上昇点数=(以前の順位−最近の順位)/最近の順位・・・(1)
【0064】
したがって、順位計算部320は、ここ最近の一定期間内に発売された音楽それぞれに対し、以前の集計期間と最近の集計期間の再生総数による順位変化を示す急上昇点数を基準に音楽順位を決定することができる。
【0065】
図6は、本発明の一実施形態における、音楽順位を計算する過程の他の例を示した図である。
【0066】
図6を参照すると、ステップS601で、順位計算部320は、各音楽別に集計期間内の単位期間別の平均再生数を計算してよい。例えば、順位計算部320は、集計期間内の日間平均再生数を求めるものであって、前週(以前の集計期間)の日間平均再生数と今週(最近の集計期間)の日間平均再生数を計算してよい。このとき、再生数は、ユーザ一人あたりが一日に1回だけカウントされる方式によって集計されてよい。
【0067】
ステップS602で、順位計算部320は、各音楽別に、以前の集計期間の平均再生数による以前の順位と最近の集計期間の平均再生数による最近の順位を計算してよい。音楽順位は、デンスランキング方式によって求められる。このとき、音楽が最近の集計期間に発売されたため以前の集計期間のデータがない場合、順位の中間値を以前の順位として利用してよい。
【0068】
ステップS603で、順位計算部320は、各音楽別に以前の順位と最近の順位を比べ、順位変化量による急上昇点数を計算してよい。このとき、急上昇点数は、(以前の順位−最近の順位)/最近の順位のように定義されてよい。
【0069】
したがって、順位計算部320は、ここ最近の一定期間内に発売された音楽それぞれに対し、以前の集計期間と最近の集計期間の平均再生数による順位変化を示す急上昇点数を基準に音楽順位を決定することができる。
【0070】
本実施形態では、単位期間別の平均再生数を利用することにより、音楽の発売日とは関係なく、公平な順位計算が可能となる。平均再生数ではなく単に再生数を利用する場合、発売日が古い音楽であるほど再生数が多くなるため、最近発売された音楽の露出の機会は低くなる。
【0071】
再び図4において、ステップS440で、チャート提供部330は、ここ最近の一定期間内に発売された音楽それぞれに対し、音楽別の順位を反映した急上昇ミュージックチャートを提供してよい。チャート提供部330は、ステップS503またはステップS603で計算された急上昇点数による音楽順位の急上昇ミュージックチャートを提供してよい。
【0072】
チャート提供部330は、以前の集計期間と最近の集計期間の順位変化による音楽順位の急上昇ミュージックチャートを提供することにより、周期ごとに音楽順位が躍動的に変化するチャートによってユーザに多様な最新音楽を提供することができる。
【0073】
図7は、本発明の一実施形態における、ミュージックチャートを提供する過程の一例を示した図である。
【0074】
図7を参照すると、ステップS701で、チャート提供部330は、ここ最近の一定期間内に発売された音楽のうち、ステップS503またはステップS603で計算された急上昇点数を基準に、フィルタリング条件に対応する少なくとも一部の音楽をチャートから除外してよい。
【0075】
一例として、チャート提供部330は、ここ最近の一定期間内に発売された音楽のうち、同一アーティストの音楽が予め定められた最大数(例えば、2曲)を超過する場合、急上昇点数が高い順に最大数の音楽を残し、残りの音楽はチャートから除外してよい。言い換えれば、チャート提供部330は、同一アーティストの音楽のうち、最大数の曲だけがチャートに露出されるようにフィルタリングすることにより、人気アーティストの多数の音楽だけがチャートを独占するという不正を防ぐことができる。
【0076】
アーティストを利用したフィルタリングの他にも、アルバム単位のフィルタリングも可能である。すなわち、同一アルバムの音楽のうち、最大数の曲だけがチャートに露出されるようにフィルタリングしてよい。
【0077】
他の例として、チャート提供部330は、ここ最近の一定期間内に発売された音楽のうち、フィルタリング条件として設定された特定のジャンルに属する音楽をチャートから除外してよい。
【0078】
特定のジャンルをフィルタリングすることの他にも、MR(music recorded)やInst(インストルメンタル(instrumental))などのような一部の特定類型の音楽をフィルタリングすることも可能である。
【0079】
チャート提供部330は、フィルタリングによって少なくとも1つの音楽がチャートから除外された場合、残りの音楽に対する急上昇点数による順位は、一般ランキングまたはデンスランキング方式によって再整列して急上昇ミュージックチャートを提供してよい。
【0080】
したがって、チャート提供部330は、フィルタリングによって人気アーティストの多数の音楽が過度にチャートを独占するという不正を防ぐことができ、特定のジャンルや類型などの音楽をチャートから除外することができる。
【0081】
ステップS702で、チャート提供部330は、ここ最近の一定期間内に発売された音楽を国内音楽と海外音楽とに分け、それぞれの急上昇ミュージックチャートを提供してよい。チャート提供部330は、以前の集計期間と最近の集計期間の順位変化による音楽順位を国内音楽と海外音楽とに分けて急上昇ミュージックチャートを提供してもよいし、あるいは国内音楽と海外音楽とに分けてから以前の集計期間と最近の集計期間の順位変化による音楽順位によって急上昇ミュージックチャートを提供してもよい。
【0082】
チャート提供部330は、ここ最近の一定期間内に発売された音楽のうち、人気が急上昇中のミュージックチャートを提供してよい。一例として、チャート提供部330は、ユーザの要求に対応する急上昇ミュージックチャートを提供するものであって、図8に示すように、国内音楽と海外音楽とに分けるのではなく、国内音楽と海外音楽の両方を含んだ総合順位の急上昇ミュージックチャート800を提供してよく、場合によっては、図9に示すように、国内音楽の急上昇ミュージックチャート910と海外音楽の急上昇ミュージックチャート920を区分して選択的に提供してもよい。
【0083】
国内音楽と海外音楽を区分して急上昇ミュージックチャートを提供する他に、急上昇ミュージックチャートを、ジャンルや世代などのような各種テーマを基準として区分して提供することも可能である。このとき、1つの音楽が複数のチャートに含まれてよい。
【0084】
チャート提供部330は、以前の集計期間と最近の集計期間の順位変化による音楽順位によって急上昇ミュージックチャートを提供することにより、多様なアーティストの音楽を均等に露出することができ、人気アーティストだけではなく新人アーティストの音楽も公平に露出することができる。
【0085】
このように、本発明の実施形態によると、ここ最近の一定期間以内に発売された音楽を対象に、以前の集計期間と最近の集計期間の順位変化を利用した急上昇ミュージックチャートを提供することにより、多様かつ躍動的なミュージックチャートを提供することができる。また、本発明の実施形態によると、順位を決定するにあたり日間平均再生数を利用し、以前の集計期間のデータがない場合には順位の中間値を利用することにより、すべてのアーティストにミュージックチャートの露出の機会を公平に提供することができる。さらに、本発明の実施形態によると、日間平均再生数を利用して順位を決定することにより、音楽発売日とは関係なく公平な順位のミュージックチャートを提供することができ、最近発売された音楽の露出の機会も保障することができる。
【0086】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(演算論理装置)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLU(プログラマブル論理ユニット)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つまたは複数の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0087】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つまたは複数の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0088】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD−ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスクのような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0089】
本発明の実施形態によると、ここ最近の一定期間内に発売された音楽を対象に、以前の集計期間と最近の集計期間の順位変化を利用した急上昇ミュージックチャートを提供することにより、多様かつ躍動的なミュージックチャートを提供することができる。
【0090】
本発明の実施形態によると、順位を決定するにあたって日間平均再生数を利用し、以前の集計期間のデータがない場合には順位の中間値を利用することにより、すべてのアーティストにミュージックチャートへの露出の機会を公平に提供することができる。
【0091】
本発明の実施形態によると、日間平均再生数を利用して順位を決定することにより、音楽発売日とは関係なく公平な順位のミュージックチャートを提供することができ、最近発売された音楽にも露出の機会を保障することができる。
【0092】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0093】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0094】
222:プロセッサ
310:音楽選別部
320:順位計算部
330:チャート提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9